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(  ゚¥゚)自分がいないようです

198名無しさん:2020/09/10(木) 00:58:14 ID:dWhsdNPw0


「たーまやー!!」


「…か〜ぎや〜……!!」


何処か近くより、闊達で活き活きとした女声と粘つく鼻水混じりの胴間声が聴こえた。


(゚-゚,,)「……私たちが逐一観測し無ければ存在し無いなんて、そんなこと在るわけないんですよ」

(゚¥゚ ,,)「当たり前でしょう」

其処には歪な二人が居た。

(゚-゚,,)「何がどう成って、とか、どんな経緯が在って、とか…知らなくても、理解出来無くても、結局生きるしか無いんですもの」

(゚¥゚ ,,)「……」

落着所が如何で在ったか、畢竟私は分からず吾を失せて居た。

(゚-゚,,)「其々が其々の落とし所を見つけて、或いは偽証して、最後の最後に属絋を迎えるの。
だから今は焦らないで、唯、この一日を紡いで行くの」

(゚¥゚ ,,)「……」

たたなづく、畳なづく。
分からない、分からない。

199名無しさん:2020/09/10(木) 00:59:43 ID:dWhsdNPw0

(,,- -)「…季さんは、此処に居るよ。
私の近くで、誰よりも近くで、しっかり私を掴んで離さずに、此処に居るよ…」

(゚¥゚ ,,)「……」

私は何処に行ったのだろう。
雁貝季は私だが、何を見て何を感じて居るのだろう。
私は何処に居るのだろう。

(,,- -)「分からなくても良いから、兎に角其処に居ることだけが、故に真秀ろばなの」

(゚¥゚ ,,)「……」

私は何処に居る。
あなたは此処に居る。

(,,- -)「おやすみなさい、季さん…好きよ、好きよー……」

大覚は無い。
然し私は此処に居るらしい。
許されたらしい。

花火が落ちた。


3.終

200名無しさん:2020/09/10(木) 02:06:40 ID:RT5hsMHY0
惹き込まれるわ…乙
やっと(,, ゚¥゚)視点が来たけど言い回しがあさきみたいに難解だなっと

201名無しさん:2021/08/21(土) 01:50:47 ID:s2ba4wDM0
今読んだけど面白いじゃん
期待あげ


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