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o川*゚ー゚)oキューちゃんの恋愛成就大作戦!!のようです
1
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:42:31 ID:GJKtJuxI0
ラノブンピック参加作品
2
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:43:19 ID:GJKtJuxI0
('A`)「かにみそ」
電柱|*゚ー゚)o「ああ……ドックン、今日も素敵……」
ξ゚⊿゚)ξ「おはようキュート。今日も朝から不審者ね」
電柱|*゚ー゚)o「あっ、おはようツンちゃん!
食べ物の名前呟き系男子、ドックンは今日もかっこいいね!」
ξ゚⊿゚)ξ「初めて聞く分類ね。ドクオ以外の例が存在するのか疑問だわ」
電柱|*゚ぺ)o「でもね、私はこんなに彼のことを想っているのに全然気づいてくれないの」
ξ゚⊿゚)ξ「電柱に隠れてるからじゃないかしら」
(( ('A`)「蕎麦」テクテク
自販機|*゚ー゚)o彡「でね、私ひらめいたの!」ササッ
ξ゚⊿゚)ξ「尾行が手慣れているわね」
自販機|*-ー-)o「ドックンは私のことを意識していない……ならば!」
ξ゚⊿゚)ξ「ならば……?」ゴクリ
自販機|*゚ヮ゚)o「私のことを意識させちゃえばいいんだって!」
ξ゚⊿゚)ξ「なんの捻りもなかった」
自販機|*-ー-)o「これは、キューちゃんの恋愛成就のための大作戦……! 名付けて……」
(( ('A`) テクテク
ブロック塀|*゚ー゚)o彡「キューちゃんの恋愛成就大作戦!!」サササッ
ξ゚⊿゚)ξ「手慣れてるしなんの捻りもなかった」
('A`)「ババロア」
3
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:43:50 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)oキューちゃんの恋愛成就大作戦!!のようです
.
4
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:44:58 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)o「というわけで、放課後にドックンを呼び出して押し倒しちゃうよ!
これで絶対イチコロ!」
ξ゚⊿゚)ξ「教室で話す内容の作戦かしらそれ。ドクオも同じクラスなのに」
('A`)「あんドーナツ」
o川*゚ー゚)o「大丈夫大丈夫聞こえてないみたい! あんドーナツの話してるもん!」
ξ゚⊿゚)ξ「あいつ多分聞こえていても聞こえていなくても食べ物の名前しか言わないわよ」
o川*>ー<)o「こんな美少女に押し倒されたら流石のドックンもバタンキューよ!」
ξ゚⊿゚)ξ「キュートの重さでバタンキュー?」
o川*゚ー゚)o「もう、ツンちゃんったら! キューちゃんは羽根より軽いんだから大丈夫!」
ξ゚⊿゚)ξ「それは人間やめてるわね」
o川*゚ー゚)o「でも、万が一ドックンに重いだなんて言われたらキューちゃんショック……。
よーし、決心した! 今のうちにダイエットしちゃお!」
ξ゚⊿゚)ξ「放課後までに痩せるのは絶望的じゃないかしら」
o川*゚ー゚)o「じゃあやめよ」
ξ゚⊿゚)ξ「キュートの決心よっわ」
5
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:46:40 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ヮ゚)o「でも、でも、どうせならドックンに
『キュートさんって羽根のように軽いんだね……』って言われたい!」
ξ゚⊿゚)ξ「言わなくない? 言って羽根つき餃子でしょ」
o川*゚ー゚)o「可能性はあるはず!
よし、今のうちに全身に羽根を纏ってサブリミナル効果を狙おうかな!」
ξ゚⊿゚)ξ「全身に纏ったらサブリミナルにならなくない? ダイレクトすぎない?」
('A`)「佃煮」
ξ゚⊿゚)ξ「ほらドクオもああ言ってる」
o川*゚ー゚)o「いや佃煮じゃん」
ξ゚⊿゚)ξ「そもそもどうやって羽根を調達するのよ」
o川*゚ー゚)o「えー……カラスとか?」
ξ゚⊿゚)ξ「漆黒〜〜。野生動物は細菌だらけなんだしやめた方がいいんじゃない?」
o川*゚ー゚)o「それもそうだね。
カラスと格闘する時に、告白を控えたキューちゃんの柔肌に傷がついちゃいけないし」
ξ゚⊿゚)ξ「毟り取る気だったのかよ」
o川*゚ー゚)o「それに、キューちゃんは天使だから
キューちゃんの存在そのものが羽根のサブリミナル効果あるもんね!」
ξ゚⊿゚)ξ「やばこいつ」
6
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:47:30 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)o「他に放課後までにできることって何かあるかな……」
ξ゚⊿゚)ξ「うーん……」
o川*゚ぺ)o「そうだ、キューちゃん人を押し倒したことなんてないからちゃんとできるか不安……」
ξ゚⊿゚)ξ「それは練習のしようがないからぶっつけ本番にならざるを得ないんじゃ?」
o川*゚ぺ)o「んー、そうだよね……」
ξ゚⊿゚)ξ「うん……」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「いや告白で押し倒すってトチ狂ってんな」
o川*゚ー゚)o「今更?」
ξ゚⊿゚)ξ「自覚のあるトチ狂いやめて」
7
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:49:03 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)o「分かってないなあ、ツンちゃんったら。
普通に告白したってインパクトないでしょー?」
ξ゚⊿゚)ξ「押し倒すのはインパクトが強すぎでは……」
o川*゚ー゚)o「いーの! 強烈な印象を与えるのが目的だから!」
o川*゚ー゚)o「仮にキューちゃんをフっても
『天使のようで世界一可憐な羽根のように軽い超美少女に押し倒された』
なんて出来事、絶対忘れられないでしょ?」
ξ゚⊿゚)ξ「修飾うるせ〜〜」
o川*゚ー゚)o「今日の出来事を境に、ドックンはキューちゃんのことを意識するに違いないってわけ!
今日で勝負を決めるんじゃなく、長期戦を見越してるってこと!」
ξ゚⊿゚)ξ「……そう言われると、それっぽい作戦に聞こえるわね」
o川*゚ー゚)o「えへへ、でしょでしょ!」
ξ゚⊿゚)ξ「尾行に手慣れてて作戦名になんの捻りもない奴が考えたなんて……」
o川*>ー<)o「もー、褒めすぎ!」
ξ゚⊿゚)ξ「褒めてはない」
8
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:50:07 ID:GJKtJuxI0
o川;*゚д゚)o「そうだ、キューちゃんたら大事なこと忘れてた!」
ξ゚⊿゚)ξ「え?」
o川;*゚д゚)o「ドックンのことまだ呼び出してない!!」
ξ゚⊿゚)ξ「それ気づかないまま放課後になったら面白かったわね」
三o川;*゚ぺ)o「面白くないよ! ドックンに伝えてくる!」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオとちゃんと会話できるのかしら……」
o川;*゚-゚)o「ねえねえドックン!」
('A`)「煮干し」
o川;*゚-゚)o「あのね、放課後に空き教室に来てくれる?」
('A`)"「小籠包?」
o川;*゚-゚)o「どこの空き教室かって? えっと、一組の隣にあるとこ!」
('A`)「梅干し……」
o川;*゚-゚)o「あ、違う違う一組ってのは三年一組じゃなくて二年一組の方で……」
('A`)b「シナモンロール!」
o川*゚ー゚)o「良かったー! じゃあ、放課後よろしくね!」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ(今、私は言語の壁を乗り越えた瞬間を目の当たりにした……のね……)
9
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:50:48 ID:GJKtJuxI0
o川*>ー<)o「よかったー! 放課後来てくれるって!」
ξ゚⊿゚)ξ「アイツの言うことよく分かったわね」
o川*゚ー゚)o「んー、雰囲気でなんとなく……」
ξ゚⊿゚)ξ「なんとなくでも伝わってるのがすごいわね。案外お似合いなのかも、二人」
o川;*゚д゚)ノシ「ツ、ツンちゃんったらもー!!
お、おおおお似合いだなんてもーー!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「あらピュアな反応」
o川;*゚-゚)o「キュ、キューちゃんぴゅあぴゅあガールだもん!」
ξ゚⊿゚)ξ「ぴゅあぴゅあガールは尾行に手慣れていないし、
押し倒して告白しようとしないし、カラスの羽を毟り取ろうとしません」
10
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:51:43 ID:GJKtJuxI0
〜放課後〜
ξ゚⊿゚)ξ「ついにこの時が来たわね」
o川;*゚д゚)o「き、緊張してきた……」
ξ゚⊿゚)ξ=3「深呼吸深呼吸」スーハー
o川;*>д<)o=3 スーハー
o川*゚-゚)o"「落ち着いたわ」スンッ
ξ゚⊿゚)ξ「落ち着きすぎでは」
(( ('A`)
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ドクオ来たわよ」
o川*゚ー゚)o「よーし、行ってくる! ツンちゃんは隠れて見守ってて!」
壁| ξ゚⊿゚)ξ「オッケー、バッチリ隠れたわ」
o川*゚ー゚)o「いや全然隠れてないから。舐めてる?」
壁| ξ゚⊿゚)ξ「プロに怒られた」
壁|*゚ー゚)o"「こう! しっかり体を隠して!!
あとね、気配を消す呼吸法があってね……」
壁|゚⊿゚)ξ「ガチ指導入った」
11
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:52:41 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)o「ドックン、来てくれてありがとう!」
('A`)b グッ
川っ*>ー<)っ"「ごめんねドックン! ……えいっ!」グイッ
壁|゚⊿゚)ξ(キュート、さっそく仕掛けたわね……!)
('A`)
川っ;*゚ー゚)っ"「……あれっ? えいっ!!」グイッ
('A`)?
川っ;*゚ー゚)っ「……」
('A`)??
壁|゚⊿゚)ξ(ドクオ……意外と体幹がしっかりしている!)
12
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:54:04 ID:GJKtJuxI0
壁|゚⊿゚)ξ(どうするのキュート……このままじゃドクオを押し倒せない!)
o川;*゚-゚)o ))(こうなったら……!)
壁|゚⊿゚)ξ(キュート、後ろに下がって何を……?)
川*- -)" スッ
∪ ∪
壁|゚⊿゚)ξ(クラウチングスタート……からの……)
三三三┏川*゚ー゚)┛ ゴッ
壁|゚⊿゚)ξ(全力疾走! 本気で押し倒す気ね!!)
(;'A`)三 シュバッ
壁|゚⊿゚)ξ(ドクオ避けた!! 当然の反応!!)
< ガシャーン
壁|゚⊿゚)ξ(あーあ、キュートったら勢いあまって壁にぶつかっちゃった)
〜o川; - )o ヨロッ
壁|゚⊿゚)ξ(キュート立ち上がった! さあ、ここからどうする?)
o川; - )σ「ドックン……ちょっとここに寝て……」
壁|゚⊿゚)ξ(おーっとキュート選手!! プライドを捨てたーーーー!!!)
13
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:55:06 ID:GJKtJuxI0
(;'A`)、??
壁|゚⊿゚)ξ(ドクオめっちゃ困ってる……)
川;*>ー<)人"「お願いドックン! キューちゃんの一生のお願い!!」
壁|゚⊿゚)ξ(キュート選手、持ち前のあざとさを活かし、一生のお願い発動!
ちなみに私はキュートの一生のお願いを三十回は使われたことがある!)
??(;'A`)ミ ゴロン
壁|゚⊿゚)ξ(ドクオ選手、困惑しながらも寝転がった!
これではキュート選手の思うツボだ!)
o川*゚ー゚)o「ふふふ……流石のドックンも、キューちゃんの一生のお願いの前には逆らえないね……」
壁|゚⊿゚)ξ(優しさで寝転がってくれただけだと思う)
14
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:56:17 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)o"「さあドックン、観念しちゃって!
キューちゃんのことを意識するがいい!!」ノシッ
(;'A`)そ
壁|゚⊿゚)ξ(ついにキュート、押し倒した! ……というよりはのしかかった!)
https://res.cloudinary.com/boonnovel2020/image/upload/v1588208787/97_ew6mx8.jpg
:(;'A`): ドキドキ
o川*゚ー゚)o「ふふふ……ドックンったら緊張でドキドキしてる?」
壁|゚⊿゚)ξ(たぶん普通に怖くてドキドキしてる)
(;'A`)っロ" スッ
o川*゚ー゚)o「? 財布? キューちゃん別にお金いらないよ?」
壁|゚⊿゚)ξ(カツアゲだと思われてるじゃん)
15
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:57:40 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ヮ゚)o「ねえドックンどう!? 今どんな気持ちなの!?」
(;'A`)
o川*゚ー゚)o「いつもみたいに食べ物の名前でいいからさ……」
(;'A`)
o川*゚ー゚)o「……」
(;'A`)
o川;*゚-゚)o「ツ、ツンちゃーん……ドックン何にも言ってくれない……」
壁|゚⊿゚)ξ「いや呼ぶなよ私を」
16
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 18:58:33 ID:GJKtJuxI0
ξ゚⊿゚)ξ「とりあえずどいた方がいいのでは?」
o川;*゚-゚)o「えー! まだ堪能していたい……」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオが潰れちゃうでしょ」
o川;゚Д゚)o「キューちゃん羽根より軽いもん! そうだよね、ドックン!?」
(;'A`)))っロ コクコク
o川;゚Д゚)o「財布はいいから!!」
ξ゚⊿゚)ξ「でもなんで急に喋らなく……?」
o川;*゚-゚)o「ドックンの食べ物レパートリーが尽きたとか?」
ξ゚⊿゚)ξ「そんな貧困レパートリーで食べ物発言縛りプレイしないでしょ」
o川;*゚-゚)o「うーん、それはたしかに……」
ξ゚⊿゚)ξ「そもそもドクオはなぜ己にこんな縛りプレイを……?」
o川*゚ー゚)o「それについては考えないのが暗黙の了解というか……。
うちの学校の七不思議のひとつだし」
ξ゚⊿゚)ξ「うちの学校の七不思議しょうもねえ……」
o川*゚ー゚)o「他の七不思議は、夜な夜な人を殺してまわる少女の霊とか、
人を食べると噂の音楽室の肖像画とかだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「そんなガチな七不思議にドクオを混ぜるな」
17
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 19:00:02 ID:GJKtJuxI0
|
\ _ /
_ (m) _
目 ピコーン
/ `′ \
ξ゚⊿゚)ξ
o川*゚ー゚)o「ツンちゃん、何か思いついたの!?」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオが喋らなくなった理由が分かったわ」
o川*゚ー゚)o「ほんと!?」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ。朝からのドクオの発言を順番に思い出してみて」
o川*゚ー゚)o「えーっと『キューちゃんかわいい』『キューちゃんマジ天使』『キューちゃん結婚して』」
ξ゚⊿゚)ξ「捏造するな。まず最初にかにみそ、次に蕎麦、ババロアと続いているわ」
o川*゚ー゚)o「その後はあんドーナツ、佃煮、煮干し、小籠包、梅干し、シナモンロール……」
o川;゚-゚)o「も、もしかして……!」
ξ゚⊿゚)ξ「そう、ドクオは食べ物の名前で……」
o川;゚д゚)o「しりとりをしている……!!」
o川*゚-゚)o「なんで?」
ξ゚⊿゚)ξ「知らん」
18
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 19:01:11 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)o「つまりドックンが喋らなくなったのは……」
ξ゚⊿゚)ξ「『る』から始まる食べ物が思いつかなかったってわけね」
o川*゚ー゚)o「しょーもな……」
ξ゚⊿゚)ξ「言うな」
o川*゚ー゚)o「ともかく、『る』で始まる食べ物さえ思いつけばドックンは喋れるってことだね!」
ξ゚⊿゚)ξ「る……る……何かあるかしら……」
o川*゚ー゚)o「あっ、ルイボスティーとかどう!?」
(*'A`)σ!
o川*゚ー゚)o「良いみたい! やったー!」
(*'A`)人「ルイボスティー」
o川*゚ー゚)o「えへへ、どういたしまして!」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオはなんて?」
o川*゚ヮ゚)o「『これで喋ることができる。君は命の恩人だよ』だって!」
ξ゚⊿゚)ξ「誰にどうやって命握られてるの?」
19
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 19:02:15 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ヮ゚)o「ね、ドックン! 今どんな気持ち? ドキドキしてる?」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、まだのしかかったままだったわね。
AAだと分かんないから忘れてたわ」
('A`)「……」
(;'A`)
(>;'A`)>
o川;゚-゚)o「ドックン?」
ξ゚⊿゚)ξ「悩んでる?」
o川;゚д゚)o「キューちゃんに押し倒されてドキドキしない生物なんて存在しないでしょ!?
悩むも何もドキドキしてる一択じゃーん!」
ξ゚⊿゚)ξ「押し倒したっていうか、寝転がってもらってのしかかっただけよね。
返事に悩んでるって感じには見えないけど……」
o川*゚ー゚)o「なんだかんだでツンちゃんもドックンに対する理解力高いよね」
ξ゚⊿゚)ξ「……もしかして『てぃ』か『い』のどっちを頭文字にすべきかで悩んでるとか?」
(;'A`)σ!
o川*゚ー゚)o「合ってるみたい」
ξ゚⊿゚)ξ「合ってんのかよ。しょうもねぇ〜〜」
20
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 19:03:05 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)o「『てぃ』じゃ難しいし『い』でいいんじゃない?」
_,
('A`)
o川*゚ー゚)o「それはプライドが……って顔してる……」
ξ゚⊿゚)ξ「世界一要らないプライドだろ」
o川*゚ー゚)o「じゃあ『てぃ』から始まる食べ物かな。うーん……」
_,
('A`)「……」
(*'A`)「! ティラミス!」
o川*゚ヮ゚)o「なるほどティラミス! じゃあー、スルメイカ!」
(*'A`)「かき氷!」
o川*゚ヮ゚)o「りんごあめ!」
ξ゚⊿゚)ξ「なんで二人で食べ物しりとり始めてんだ」
21
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 19:04:43 ID:GJKtJuxI0
_,
('A`)
o川*゚ヮ゚)o「ドックン悩んでるね!? 『め』だよ『め』!」
_,
('A`)
(*'A`)!
(*'A`)b「メロン!」
ξ゚⊿゚)ξ「あっ」
o川*゚ヮ゚)o「あー! 『ん』がついたからドックンの負けー!」
(ii'A`)「……」
o川*゚ー゚)o「? ドックン?」
ξ゚⊿゚)ξ「顔が真っ青よ」
o川;゚-゚)o「……ま、まさか!」
ξ゚⊿゚)ξ「まさか?」
o川;゚д゚)o「『ん』がついたらドックンは喋れなくなっちゃうんじゃ!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「そんな……!」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「いやどういう原理」
o川;゚-゚)o「ど、どうしようツンちゃん……」
ξ゚⊿゚)ξ「とりあえずドクオの上からどいたら?」
o川;゚-゚)oミ「ああ、忘れてた……」ヒョイッ
ξ゚⊿゚)ξ「忘れるな」
22
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 19:05:43 ID:GJKtJuxI0
o川;゚-゚)o「どうしよう、キューちゃんがノリノリでしりとりしちゃったせいだ……」
ξ゚⊿゚)ξ「いや100%ドクオのうっかりでしょ」
o川*;ー;)o「このままドックンが話せないままなんて、キューちゃんやだよ……」
('A`)ノ" ポンッ
o川*;ー;)o「ドックン……」
('A`)ノ「リゾット……!」
o川*;ー;)o「え……ドックン、喋れないんじゃ……」
ξ゚⊿゚)ξ「しれっと『しりとり』の『り』からやり直したんじゃ?」
(*'A`)b「トマト……!」
o川*;ー;)o「ドックン……! よかったぁ……!」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「なんだこれ」
23
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 19:07:03 ID:GJKtJuxI0
o川*゚ー゚)o「一時はどうなることかと思ったけど、本当によかった……」
ξ゚⊿゚)ξ「どうにかなるのがそもそもおかしいんだけどね」
o川*゚ー゚)o「……あ、いつの間にか外がすっかり暗い……」
('A`)「豆腐」
o川*゚ー゚)o「え、いいの? ドックン」
('A`)b「フォアグラ!」
o川*゚ー゚)o「ふふ、ありがとう!」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオと話すとき一回通訳挟んでくれない? 疎外感がすごいから」
o川*゚ー゚)o「送るから一緒に帰ろうってさ」
ξ゚⊿゚)ξ「あらジェントル。ところでキュート」
o川*゚ー゚)o「ん?」
ξ゚⊿゚)ξ(アンタ、結局告白してなくない?)コソッ
o川;*゚д゚)o「あっ! そういえばできてない……」
ξ゚⊿゚)ξ「仕方ないわね……ドクオ!」
('A`)「ラザニア?」
ξ゚⊿゚)ξ「私は親に迎えにきてもらうから、キュートのこと家まで送ってあげて」
('A`)b「甘納豆」
o川*゚ー゚)o「ツ、ツンちゃん……! 私、もう一度がんばるよ!」
壁|゚⊿゚)ξノシ三「じゃ、また明日!」
o川*>ー゚)o(ツンちゃん……ありがとう!)バチーン
壁|>⊿<)ξb(上手くやりなさいよ……!)バチーン
o川*゚ー゚)o(ウィンクできてない……)
24
:
◆Ri5wjxHFgA
:2020/05/05(火) 19:08:31 ID:GJKtJuxI0
川っ;*゚-゚)っ「ドックン! 聞いてほしいことがあるの!」ガシッ
('A`)「ウエハース?」
川っ;*゚-゚)っ"「……」グイグイ
('A`)?
o川;*゚-゚)o「……もう一回寝転がってもらっていい?」
壁| ξ゚⊿゚)ξ「押し倒すとこからやり直さなくていいだろ」
o川;゚д゚)o「隠れ方がなってないよツンちゃん!
極限まで体を隠し、空気と一体化するつもりで!」
壁| ξ゚⊿゚)ξ「指導に余念がない」
('A`)「スープカレー」
おわり
25
:
名無しさん
:2020/05/05(火) 20:06:58 ID:8LiRrSG.0
設定の時点でもう面白い
26
:
名無しさん
:2020/05/06(水) 01:15:04 ID:oWGsgsLA0
いいな、ずっと笑ってた。おもしろい
27
:
名無しさん
:2020/05/06(水) 01:29:48 ID:8voSl3hE0
これは好き
28
:
◆S/V.fhvKrE
:2020/05/07(木) 00:21:19 ID:qy6Fu6.o0
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29
:
名無しさん
:2020/05/12(火) 01:04:22 ID:I0OqojEQ0
ふふってなった
初手からどの絵か分かってニヤニヤしたしツンデレが可愛い
30
:
名無しさん
:2020/05/24(日) 21:55:58 ID:/dEVG.UE0
めっちゃ好きだったから4位嬉しい!おめでとう!
31
:
名無しさん
:2020/07/08(水) 23:45:49 ID:FHGEee5g0
ただの知能障害者達じゃん。何が面白いのか理解できない
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