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ミセ*゚ー゚)リラノブンピックを応援したいようです(゚、゚トソン
1
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 05:22:22 ID:DnSumsSo0
ラノブンピック2020専用スレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1580482805/
2020ブーン系オリンピック準備スレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1569154747/
【イラスト募集期間】
2020年2月22日(土)から3月22日(日)
【作品投下期間】
2020年4月25日(土)から5月6日(水・祝)
【投票期間】
2020年5月9日(土)から5月16日(土)
→結果発表は翌日以降
イラスト募集は来週から!
59
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:21:31 ID:Rzr0ynBAO
川∀川「いらっしゃいませぇ……」
(;ФωФ)(こわ……)
そうとも知らず、貞子は練習を続ける。
山村軒に人々が集まる未来を願って。
( ФωФ)「……ふぅむ。とりあえず、あいさつの時は顔を出してみたらどうだ?」
川д川「……うーん。じゃあ、髪をまとめるものを用意しないと」
( ФωФ)「……む?」
川д川「あら?どうし……」
先に気づいたのはロマネスクだった。
ロマネスクには山に侵入した人間を検知するほどの力はないが、代わりに普通の猫よりも強い聴力を持っている。
故に、遠くの人間の足音を聞き取ることができたのだ。
60
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:22:03 ID:Rzr0ynBAO
川;д川「えっ?また誰か来たの?」
そしてロマネスクより少し遅れて貞子も気づいた。
本来ならばとっくに気づいていたことだ。
ロマネスクの反応を見たことで、少し興奮が冷めたのだろう。
慌てて水晶玉で確認をしにいく。
ロマネスクも貞子の肩にのり水晶玉に映し出された人間を眺めていた。
( ФωФ)「ふむ……。昼に逃げ帰った連中の仲間か?」
川;д川「……わからないけど、こっちは」
言葉を切り、貞子は窓から外を確認する。
時刻は夕方。日が翳り始めた頃合い。
そして人間……ジョルジュが進んでいる方向の先にはほぼ崖になっている急斜面がある。
もし日が落ち、視界の悪い中でそのような場所に行ってしまったら……
61
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:22:41 ID:Rzr0ynBAO
川;д川「私!行ってくる!」
(;ФωФ)「あ、おい!」
貞子が駆け出し、肩に乗っていたロマネスクがバランスを崩して落下する。
さすがは猫といったところか、空中で体勢を立て直して綺麗に着地した。
が、その時にはすでに貞子は家を飛び出していた。
(;+ω+)「……まったく」
( ФωФ)「……人間は何故あのような優しい娘を恐れるのだろうな」
ふん、と鼻を鳴らしてロマネスクが溢す。
開け放たれたままの扉を眺めながらあくびを一つ。
そうしてその場で丸くなった。
62
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:23:31 ID:Rzr0ynBAO
_
(;゚∀゚)「んー……どこだおっぱいの家……じゃなかった魔女の家」
がさがさと草を掻き分けながら、道なき道を歩く男が一人。
ジョルジュは山の中に魔女の家があるという情報しか持たずに来た結果、見当違いの方向へと進んでいた。
日も翳り始め、木々が光を遮るのも相まって、すでに辺りは薄暗い。
性欲だけでここまで来たジョルジュも、さすがに少しは恐怖心が芽生えているようだ。
_
(;゚∀゚)「……もう少し探して見つからなかったら帰るか」
「ダメよ。その先は危ないわ」
ジョルジュが一人ごちて、さらに歩を進めたところで背後から声をかけられた。
真水のように澄んだ声は、踏み分けられる草木の音に掻き消されることなく、まっすぐにジョルジュの耳朶を打つ。
川д川「そっちは崖になってるの。さぁ、戻ってきて」
振り返らずとも、それが魔女の声だということは理解できた。
63
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:24:12 ID:Rzr0ynBAO
それまで性欲に抑えられていた恐怖心が首をもたげた。
声だけで、それが自分達とは全く違う存在だと言うことがわかってしまった。
……ただ、その恐怖心も性欲には勝てなかったようだ。
_
(;゚∀゚)(怖ぇ……けど……せめておっぱいのサイズだけは……)
錆びた人形のように固い動きでジョルジュが振り返る。
まず目に入ったのはあまりにも長い長髪だった。
後ろ髪だけでなく、前髪も長く、顔をほとんど覆っている。
そのまま視線を下げれば、大きめのストールのようなものを首に巻いているのがわかる。
その下には黒い厚手のローブを着ているのが見て取れた。
ストールとローブの生地のせいで、ぱっと見では胸のサイズなどわからないだろう。
……しかし、ジョルジュは違った。
_
( ゚∀゚)(F……いや、Gあるかもしれない……)
川;д川(なんか邪な視線を感じる……)
64
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:25:05 ID:Rzr0ynBAO
服の上からサイズに当たりをつけたジョルジュから恐怖心が薄れる。
同時に性欲がむくむくと沸き上がってきていた。
それでも貞子に襲い掛からなかったのは、魔女に対する恐怖心がまだあるからだろう。
川д川「えぇと……。とにかく、そっちはダメ。戻ってきて」
_
( ゚∀゚)「あ、はい」
貞子の言葉に従い、ジョルジュが戻ってくる。
しかしその頭の中は、煩悩にまみれており、少なくとも正常な判断ができないであろう状態であった。
……一方の貞子は
川;д川(えぇっと、なんでこの人ここにいるんだろう……。……せっかくだし、ウチでご飯食べていってくれないかな?)
川д川(はっ……!そうよ。せっかく一人目のお客さんを確保出来るかもしれないのよ)
川;д川(あ……でもどうやって誘えば……)
彼女も彼女で、正常な判断が出来ない状態になっていた。
65
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:25:46 ID:Rzr0ynBAO
川;д川(で、でも……せっかくのチャンスなんだから……頑張らないと……!)
貞子が一度大きく息を吸う。
ジョルジュはそんな貞子を、片時も目を離さずにじっと見つめていた。
無論、胸の話である。
川д川「あの、もう暗くなるし……良ければウチに来ない?」
_
( ゚∀゚)「あ、はい」
_
( ゚∀゚)「……え?」
川*д川「そう。よかったわ。ついてきて」
胸に意識を奪われていたジョルジュは、貞子の言葉の意味を理解するよりも先に返事をした。
理解が追い付いた時には、すでに貞子はジョルジュに背を向けて歩き出していた。
故に聞き返すこともできず、ただ黙ってその後ろをついていくことしか出来ないのだった。
66
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:26:34 ID:Rzr0ynBAO
川д川「ここから少し歩くことになるけど、我慢してね」
_
( ゚∀゚)「あ……はい」
魔女の家にお呼ばれする。
図らずも当初の目的を達成したジョルジュは混乱していた。
_
( ゚∀゚)(若い男を家に呼ぶ……?これってまさか……)
_
( ゚∀゚)(……ワンチャン、挟んで貰えるかもしれない)
未だ貞子の胸に魅了され、性欲が振り切れ気味であるジョルジュは、そんな結論を出す。
バカなのかと思わざるを得ないが、恐怖と性欲がせめぎ合う中、混乱する状況に陥ったが故の考えだろう。
……多分。
それから二人は無言で歩く。
空の赤は色を増し、西の空は少しずつ黒に染まって行った。
67
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:27:39 ID:Rzr0ynBAO
少し歩き、頭の中が落ち着いてきたジョルジュは貞子の背中をじっと見つめる。
魔女と呼ばれて恐れられているその女は、髪の長さ以外は町にいる女性となんら変わりない。
_
( ゚∀゚)(なんだ……。魔女ってもっとヤバい奴だと思ってたけど案外普通じゃん。おっぱいはヤバいけど)
_
( ゚∀゚)(つーか、暗いからって俺を心配して家に呼んでくれたんだよな……。普通にいい人じゃないか)
噂は所詮噂だったか、とジョルジュはそう考えた。
……が、ふと足を止める。
_
( ゚∀゚)(……ちょっと待て。なんで俺は普通に魔女の家にお邪魔しようとしてるんだ?)
そんな疑問が頭を掠めた。
それはおっぱいのことで頭がいっぱいだったために半ば無意識の状況だったからだが、本人は気づかない。
_
(;゚∀゚)(……そういや噂で、魔女の声は人の警戒心を解く効果があるって……)
貞子ならそれも可能ではあるだろうが、もちろん誤解である。
ただ、冷静になり性欲が薄くなった分、恐怖心がジョルジュの中を埋めつくしつつあった。
そのせいか、魔女に対する疑心が強くなり、今の自分の状況を魔女の仕業にするように考えてしまうのだ。
68
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:28:57 ID:Rzr0ynBAO
川д川「……?どうしたの?」
ジョルジュが足を止めたのに気づき、貞子が振り返る。
びくっ、とジョルジュが体を一瞬縮こまらせたのには気づかない。
貞子は貞子で、一番の問題だった一人目の客を、こんなに早く確保できたということで少し舞い上がっていたからだ。
川д川(あ……、そう言えば笑顔であいさつしなきゃいけないんだった)
川;д川(ちゃんと顔見せなきゃ……でも髪止め持ってないや。わざわざ手でかきあげるのも変だし、どうしよう……)
お互いに見つめあったまま固まる。
……いや、見つめあったとは言うが、視線を互いに向けあっているだけで、実際にはほとんど見えていないだろう。
ジョルジュは恐怖心から、貞子は浮わついた気持ちから、考え事で頭がいっぱいだったからだ。
_
(;゚∀゚)(こっち見てる……よな……。つーか、確か、魔女と目を合わせたら……)
川д川(……仕方ない。魔法で風を喚んで髪を巻き上げよう)
_
(;゚∀゚)(そういや……昼に森に行ったって連中、頭かち割られてザクロみたいにされるところだったとか騒いでたな……)
69
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:29:43 ID:Rzr0ynBAO
二人の間を、貞子が喚んだ風が吹き抜ける。
数枚の枯れ葉とともに、貞子の髪がふわりと持ち上がり、その瞳を顕にした。
http://imepic.jp/20200215/441850
川д゚川「いらっしゃいませ」
貞子は笑顔でそう言った……つもりだった。
初めての客、初めて会話する他人、自分の夢への第一歩。
そこから生まれる緊張は、数時間の付け焼き刃でどうにかなるわけもなく、
広角も上がらず、細めるはずだった瞳はさらに見開かれ、風のせいで中途半端に巻き上がった髪が影を生む。
その表情はまるで獲物を見つけた肉食獣のようなものだった。
_
( ゚∀゚)
そんな貞子と目を合わせてしまったジョルジュは、石のように固まり、呼吸を忘れる。
そのまま、数秒。
貞子の喚んだ風が止んだ、そのタイミングだった。
70
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:30:50 ID:Rzr0ynBAO
_
≡≡≡( ;∀;)「ああああああああああごめんなさいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
川;д川「えっ!?ちょ……えぇっ!?」
恐怖心が限界に達したジョルジュは、その場から一目散に逃げ出した。
西の空へと日が落ちて、すっかり暗くなった森の中、貞子は一人ぽつんと残される。
伸ばした右手は何を掴むこともなく、ただ漫然とそこに向けられていた。
その手で掴み損なったのは、一人目の客か、それとも彼女の夢か。
貞子はそれからしばらく呆然としていたが、やがてとぼとぼと自分の家……山村軒へと歩き出す。
地面を見つめ、幽霊のようにふらふらと覚束ない足取りで。
( ФωФ)「……ひどい顔をしているな」
土や石ばかりだった視界の中に、黒い塊が入り込んできた。
見てはいなくとも、聞こえてはいたのだろう。
ロマネスクも何があったかはわかっているようだ。
71
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:32:30 ID:Rzr0ynBAO
川;д;川「うぅ……ロマァ……」
( ФωФ)「だから甘えた声を……まぁ、仕方ないか」
川;д;川「ダメって言われたのに……魔法使っちゃったから……」
( ФωФ)「泣くな。……そもそも一人目の客を招くのはもっと後の話だったろう。何も問題はない」
川;д;川「でもぉ……」
(;ФωФ)「えぇい泣くなと言っておるだろう!おい待て我輩の腹に顔を埋めるな!!我輩の毛で涙を拭くな!!」
貞子に抱きつかれ文句を言うが、ロマネスクは本気で逃げ出そうとはしなかった。
そうしてひとしきり泣いた後、一人と一匹は並んで家へと帰って行く。
まだまだお客のこない、山村軒へと。
なお、ジョルジュは無事に山を下ることが出来たが、今回のことがトラウマになったのか、女性の胸に異様な執着は見せなくなった。
むしろ胸の大きな女性には怯えるようになったという。
しかしそれからは普通に働き、真面目な青年としてかつての汚名を払拭するようになる。
そうして町では「魔女があのジョルジュを改心させた」という噂が立ち始め、一度魔女と話をしてみるべきではないか?との声も出てくるようになるのだが……
それはまた別のお話。
72
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:33:28 ID:Rzr0ynBAO
そしてきっと、そのお話ではこう語られるだろう。
この町の裏山には、少し淋しがりやで、心優しい魔女が住んでいるという。
人気の無い山の奥で黒い猫と一緒にひっそりと暮らしながら、山に入ってきた人間を美味しい料理でもてなしてくれる。
腰まで伸びた長い黒髪は艶やかで、女であっても目を引かれることだろう。
真水のような透き通った声は、子供の警戒心など溶かしてしまうだろう。
魔女に会ったら、なるべく目を合わせてはいけない。
彼女は恥ずかしがり屋なので、きっと緊張してしまうだろう。
魔女の呼び掛けにも、決して慌ててはいけない。
山に立ち入った人間には、魔女はこう語り掛ける。
いらっしゃいませ―――と
川*д川いらっしゃいませ!のようです おわり
73
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:35:20 ID:Rzr0ynBAO
以上です
イラストは
>>36
http://imepic.jp/20200215/441850
を使用させていただきました!
ご意見ご感想をお待ちしております
74
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:35:36 ID:QBs2MlXI0
ブラウザ更新してなくて投下に気付かず申し訳ありませんでした
投下します
75
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:37:36 ID:QBs2MlXI0
('A`)「ドクオと!!!!」
( ^ω^)「ブーンの!!!!!」
('A`)( ^ω^)「「お料理教室ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
('A`)「死ねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
( ^ω^)「死ねが出ました。よろしくお願いします」
『美味しい麻婆茄子のようです』
.
76
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:38:27 ID:OxSewI3s0
どっちも料理主題な所為でいきなり何が始まりよったんかと思うた
77
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:39:21 ID:QBs2MlXI0
('A`)「という事で今回は旬の茄子を使った麻婆茄子を作っていき茄子!!」
( ^ω^)「は?」
('A`)「作っていきます」
( ^ω^)「では先生、材料のご紹介を」
('A`)「はい。先ずは何と言っても主役の茄子」
https://i.imgur.com/QyYTOd2.png
( ^ω^)「ちょっ待っ」
('A`)「挽肉、豆板醤、味噌、紹興酒」
( ^ω^)「先生?」
('A`)「なんですか?」
( ^ω^)「な……え?茄子?」
('A`)「茄子だけを認識しない呪いか何かに掛かっていらっしゃる?上昇負荷の影響?」
( ^ω^)「そういう先生は成れ果て村のご出身でいらっしゃる?」
('A`)「カメラ止めろ。いや、撮影は続けるカメラは止めない」
( ^ω^)「包丁を向けるな」
78
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:40:42 ID:QBs2MlXI0
( ^ω^)「あの……茄子ですかこれ?」
('A`)「茄子を見たこと無いんですか?一体ご家庭でどんな食生活を送ってらっしゃったので?コオロギでも食ってたんか?」
( ^ω^)「さっきから一言多いなテメー」
('A`)「オメーが意味不明なこと言って止めるからだろうがおいスタッフ!!残り何分だ!?二分半!?ふざっけんなよ生放送だぞクソが今すぐ挽肉にしてやろうか?」
( ^ω^)「意味不明なのはテメーの用意した茄子だよ。なんで顔生えてんだよ」
('A`)「セクシー大根があるんなら顔生えてる茄子もあるやろがい」
( ^ω^)「既にそういう次元にねえんだよ」
https://i.imgur.com/QyYTOd2.png
( ^ω^)「さっきからきゅうりだトマトだうるせえなミキサーですり潰すぞ」
('A`)「麻婆茄子だっつってんだろどこの世界にペースト状の麻婆茄子作る馬鹿がいるんだよ。あっ、目の前か」
( ^ω^)「だっから茄子じゃねえだろっつってんだろ麻婆何某になんだよこれ」
('A`)「茄子だろうが」
79
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:41:47 ID:QBs2MlXI0
( ^ω^)「じゃあなんでこいつトマトだなんだと騒いでんだよ。なんで騒いでんだよ生きてんのかこれ」
('A`)「俺たちは生き物を殺して食ってんだろうが。俺はそういうことをお茶の間の皆様にお伝えしたくて番組を立ち上げたんだよ」
( ^ω^)「志だけは立派だがこれを生物としてカテゴライズしていいのか?キメラじゃねえのか?」
('A`)「品種改良もキメラみてーなもんだろ」
( ^ω^)「食材としての体は成してんだよ品種改良品は」
('A`)「じゃあなんも問題ねえだろうが」
( ^ω^)「問題しかねえんだよ食う側の気持ちも考えろや」
('A`)「俺はどんな料理でも真心と感謝を込めて調理してんだぜ?」
( ^ω^)「真心と感謝でなんでも食えると思うなよ」
('A`)「そしてこんな諺もある」
( ^ω^)「なんだよ」
('A`)「『知らぬが仏』」
( ^ω^)「故意犯じゃねーか誰かこいつを摘み出せ」
<このまま特番として続けまーす
( ^ω^)「スタッフも馬鹿ばっかかよ」
80
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:42:52 ID:QBs2MlXI0
('A`)「調理していくぞ。ではまずこのいけ好かないイケメンフェイスを切り落とす」ダンッ!!!!!!!!!!!!
( ^ω^)「包丁に容赦がない」
('A`)「なんか高校時代に野球部のエースでマネージャーで幼馴染かつ後輩の、低身長で可愛い彼女と甘ずっぺえ青春送ってそうだよな。早急に死ねよ」
( ^ω^)「イケメンへのコンプレックスがものすげえな」
(,,゚Д゚)<オギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
( ^ω^)「うるせっ」
('A`)「まだ息があったかクソフェイスが」ダンッダンッダンッ!!!!!!!!!!!!!!
( ^ω^)「いや、ちょ……なんかグロい色の……血みたいな汁が……」
('A`)「ガワが良くても中身はみんな一緒なんだよな。死んだらただのイケメンの形をした肉だ」
( ^ω^)「茄子だろ。茄子かこれ?」
https://i.imgur.com/QyYTOd2.png
( ^ω^)「また生えやがった……だと……?」
('A`)「スタッフ!!ミキサー!!」
( ^ω^)「お前さっき俺になんて言った?」
('A`)「わかったよもう顔の原型留めたまま調理するわ」
( ^ω^)「使うのをやめろ」
('A`)「茄子を四等分にして水気を拭き取り、油にドーンします」
(,,゚Д゚)<オギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!! ジュワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!
('∀`)「あっはっはっはっはっは!!!!!!!!!うん、愉快!!!!!!!!!!!!」
( ^ω^)「俺ァもう漏らす一歩手前だよ」
81
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:43:26 ID:QBs2MlXI0
('A`)「揚がったら出来る限り油を落としてひき肉と調味料の入ったフライパンの中に潜影邪手」
(,,゚Д゚)<オギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアまだマシアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!
( ^ω^)「熱耐性着いたな」
('A`)「チッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
( ^ω^)「舌打ち力強っ」
('A`)「はい、完成しました。ご家庭でも簡単に出来る茄子っぽい何かを使った麻婆茄子でございます」
麻婆(,,゚Д゚)<百円均一冷凍食品。うまいぜぇ〜♪
( ^ω^)「うわ懐っ……インターネット老人会」
(#'A゚)「今この野郎俺の料理をワンコインで買えるゴミと同等に扱いやがった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
( ^ω^)「今ので冷凍食品会社がスポンサーを降りた」
82
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:44:15 ID:QBs2MlXI0
<ブーンさん
( ^ω^)「はい、何ですかスタッフさん」
<その茄子、界隈では非常に珍しい突然変異種だそうで、某有名大学から研究材料として譲って欲しいと連絡が
( ^ω^)「もう遅いんだよなぁ」
('A`)「わかった。ウーバーイーツに連絡するわ」
( ^ω^)「出前じゃん」
('A`)「食いたいのか?一応、まともな茄子を使った完成品もあるが」
( ^ω^)「温かいうちに届けて貰え」
('A`)「それでは、材料のおさらいです」
・茄子
・なんか調味料いっぱい
('A`)「ドクオとブーンの料理教室。また来週お会いしましょう。さよなら」
( ^ω^)「すいませんでした。さようなら」
83
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:44:56 ID:QBs2MlXI0
某有名大学
(-@∀@)「……」
( ・∀・)「……」
麻婆(,,゚Д゚)<醤油戦士に勝つために、美味いと言われるその日まで、ちびっ子たちを騙すのさ
(-@∀@)「……じゃあ、冷めない内に」
( ・∀・)「頂きますか……」
研究員二人による長文のお便りは、番組の最後に紹介されたんだそうな
おしまい
84
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:46:31 ID:QBs2MlXI0
次からはちゃんとリロードしてから投下します
85
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:46:46 ID:qlm8EfGs0
二人とも乙 二作の温度差にわろた
投下連続したらあれだろうしちょっと様子見てから俺も投下するわ
86
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:48:58 ID:Rzr0ynBAO
乙です
ピー音だらけになりそうな番組で笑った
>>85
遠慮しないでどうぞ!
画像のレス番とうrlは控えてあるので落ち着いてるときに定期的に出しますので!
87
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 00:15:08 ID:wC.Q.kdsO
現在投下されているイラスト、作品のリンクです
【イラスト】
>>35
https://i.imgur.com/n4y6oZc.png
https://i.imgur.com/V37UAtt.png
https://i.imgur.com/HF3GbJO.png
https://i.imgur.com/QyYTOd2.png
https://i.imgur.com/fkETlSQ.jpg
https://i.imgur.com/U6ajZiy.jpg
>>36
http://imepic.jp/20200215/441850
>>39
https://i.imgur.com/Jra9geD.jpg
>>41
https://i.imgur.com/KiUwwYJ.jpg
【小説】
川д川いらっしゃいませ、のようです
>>43
-
美味しい麻婆茄子のようです
>>75
-
88
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 07:54:32 ID:wthKQKxo0
投下します
89
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 07:54:55 ID:wthKQKxo0
に二)
|::::::::|
|===|
ノー‐ヘ.
/:::\/:::\
{:::::}:(XO):{:::::}
}::::j: : : : : :{::::{
/:::/ : : : : : ヘ:::ヽ .r== ¬
f::::{:::⊂二⊃::}:::::}|ト r‐ 、 j |
_/{:::::::::::::::::::::::::::::::::j_,}||:n :i {___ _
r≦廴..ム::::____:::厶」LL.LL..LL -‐:::¨ ̄:::}
|____._. .:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__ .. -‐
.
90
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 07:55:25 ID:wthKQKxo0
に二)
|::::::::| 長いこと……
|===|
ノー‐ヘ. コロシの仕事をしてきたがな……
/:::\/:::\
{:::::}:(XO):{:::::}
}::::j: : : : : :{::::{
/:::/ : : : : : ヘ:::ヽ .r== ¬
f::::{:::⊂二⊃::}:::::}|ト r‐ 、 j |
_/{:::::::::::::::::::::::::::::::::j_,}||:n :i {___ _
r≦廴..ム::::____:::厶」LL.LL..LL -‐:::¨ ̄:::}
|____._. .:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__ .. -‐
.
91
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 07:56:11 ID:wthKQKxo0
〜BAR〜
\カラン…/
\カラン…/
( メ∀)y-~~
<ヽ`∀´> 「……」
( メ∀)φ
( メ∀)
( メ∀・)
( メ∀・) 「はじめてだぜ」
( メ∀・) 「ターゲットが死人、なんて仕事はよォ」
.
92
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 07:57:39 ID:wthKQKxo0
<ヽ`∀´> 「聞く話と違うますニダ」
これは、頭ッから、疑ってかかるべきだった。
パスポートの持ってないアジア系民族には、ロクなのがいない。
<ヽ`∀´> 「アナタ、カネさえあれば、必ずや成し遂げるますニダ」
( メ∀・) 「ン? うん。」
( メ∀・) 「誰が言ったンだ、ンなこと」
俺様の根城に、黄色人種は不釣り合いだ。
最初によこしたアタッシュケースが重くなけりゃ、眼中にすら入れてない。
<ヽ`∀´> 「みんなさん、ウワサしたますニダ」
<ヽ`∀´> 「モラルァ、アナタ、コロシもハコビも一流、ニダ」
黄色人種のくせに、舌の巻き方がらしくない。
吸っている煙草も、前に取引したスパニッシュが持っていた銘柄だ。
<ヽ`∀´> 「ケースいっぱいの金と、ターゲットの写真」
<ヽ`∀´> 「このふたつで、コロシ、必ず殺す、そう聞くますニダ」
.
93
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 07:58:15 ID:wthKQKxo0
( メ∀・) 「だから、誰に聞いたッてんだァ」
( メ∀・) 「あと俺様ン名はモララー、間違えるな、モララーだ」
<ヽ`∀´> 「シツモン、同時するとわかるないニダ」
( メ∀・) 「モ! ラ! ラァ!」
<ヽ`∀´> 「モラルァ」
愛銃の五十口径を引き抜いた。
チョンは大きくのけぞって、噛んでいた煙草を落とした。
<;ヽ゚Д´> 「ッ!!」
同時に、いやにアンティークな写真、の印刷物を、突き付ける。
俺様も身を乗り出し、引き気味なチョンを、隻眼いっぱいにおさめた。
( メ∀・) 「よおく聞きやがれチョン風情ッ!」
( メ∀・) 「たしかに、カネさえありゃあ、人間も大統領も、ゾンビまでなら殺してやる」
( メ∀・) 「だがなァ!」
.
94
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 07:58:52 ID:wthKQKxo0
→ttps://i.imgur.com/U6ajZiy.jpg
( メ∀・) 「こんガキァお星さまだ!」
( メ∀・) 「とっくに殺されてンだよォ、20年前に、なァ!」
銃口をこめかみに突き付けられ、チョンは眼球を痙攣させた。
しかし、吐いた唾を拭おうという腹積もりは見受けられない。
見て呉れからして、国籍をもたない流浪人、スラムの民。
どこぞの誰かに雇われたのは、間違いないだろう。
俺様にコロシを依頼させるよう、命じられたのだ。
だから、詳細は知らないだろう。
もっというと、依頼人のことすら、知らない可能性もある。
<;ヽ゚∀´> 「わかるないニダ!」
<;ヽ゚∀´> 「話わかるないニダ!」
( メ∀・) 「あらためて、問おう」
( メ∀・) 「俺様にこォんな悪戯キメこみやがったのァ、どこのどいつだ?」
.
95
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 07:59:27 ID:wthKQKxo0
<;ヽ゚∀´> 「わかるないニダ!」
<;ヽ゚∀´> 「ただ頼むされるだけニダ!」
興醒めだ。
俺様の根城までやってきたことによるポイントは、失効された。
( メ∀・) 「よォしイイ子だ、キャンディをやろう」
<;ヽ゚∀´> 「わかるないニダ!」
<;ヽ゚∀´> 「頼むされるだけニダ!」
このバーで許されるのは、酒とカネと、お利口な取引だけだ。
ひとつ付け足すならば、この俺様の、銃弾。
マスターへの便宜と引き換えに許された、甘美な飴玉だ。
<;ヽ゚∀´> 「このメスガキ、コロシ依頼する、頼むされたニダ!」
<;ヽ゚∀´> 「アナタ怒る、なぜわかるないニダ!」
( メ∀・) 「だァーかァーらァー」
.
96
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:00:01 ID:wthKQKxo0
( メ∀・) 「こンのガキァ、20年前に、死んでンだよ!」
もっと言うと、写真からアンティークを感じた時点で、察するべきだ。
おつむのなってない猿は、その程度の理解すらなってないらしい。
<;ヽ゚∀´> 「わかるないニダ!」
<;ヽ゚∀´> 「アナタ、メスガキ殺すない、ワタシ殺す、わかるないニダ!」
( メ∀・) 「俺様ァ、イエロォモンキーとキリストと、冷やかしが大ッ嫌いなんだ」
俺様は、信頼のできる、お利口さんとの取引に、限らせてもらっている。
最近、確かにカネが舞い込まず暇だったが、だからといって火遊びはしない。
俺様は、ストイックなお利口さんなのだ。
<;ヽ゚∀´> 「メスガキ殺すないニダ!?」
<;ヽ゚∀´> 「カネある、アナタエリート、なぜわかるないニダ!」
俺様は、エリート、か。
1ポイントだけ、付与してやろう。
キャンペーン中なのだ。
.
97
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:00:52 ID:wthKQKxo0
( メ∀・) 「よォしイイ子だ」
( メ∀・) 「時にあんた……こめかみのアイスィーング……どんな気分だ?」
と、銃口を、ぐいぐい押しつける。
穢れた汗が垂れてきている。
ちょうどいい機会だ、次のメンテナンスは念入りにしよう。
<;ヽ゚∀´> 「……冷たいですニダ」
生まれて初めて、まともな言葉のキャッチボールができたな。
ご褒美だ。
冥土の土産を、プレゼントフォーユー。
( メ∀・) 「冷たいか、冷たいだろォ?」
( メ∀・) 「こいつァ、ミリタリーコンツェルン、D-bond社の傑作」
( メ∀・) 「Delfin Geweihの、五十口径さ」
引き鉄を軽く引く。
キリキリ、とかすかに鳴る音で、チョンの鼓膜を傷つける。
.
98
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:02:03 ID:wthKQKxo0
<;ヽ゚∀´> 「ディーボォーン?」
( メ∀・) 「…飽きれたぜ」
ターゲットの前情報はおろか、教養すら、なってないようだ。
第二次を枢軸国軍の勝利に導いた、ミリタリーの雄、D-bond社。
暗殺騒動がなければ、いまも、世界に誇る大企業だったろう。
( メ∀・) 「結論から、言おう」
( メ∀・) 「このガキァ、D-bond社、創設者の、孫娘だ」
( メ∀・) 「第二次の渦中で誘拐され、ラブドールのまま、殺されたンだよ」
<;ヽ゚∀´> 「教えるされるないニダ!」
<;ヽ゚∀´> 「アイドンノォ!」
俺様の愛銃 『Delfin Geweif .50AE』 を筆頭に、
歴史に名を連ねるさまざまな作品を、世に解き放った。
無論その裏で踊るのは、暗殺の二文字だ。
両手では数えきれないほどに、D-bond社は、多くの因縁と付き合っていた。
往年の創設者は、死神とフォークダンスを踊っていたと聞く。
.
99
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:02:40 ID:wthKQKxo0
アンティークな写真を丸テーブルに叩きつけ、ジタンを噛み火をつける。
チョンはけむに巻かれたような顔をしている。
その顔に、紫煙を。
<;ヽ゚Д´> 「 ゲ ヘェン! 」
チョンらしい、ヘンテコな声で咳き込む。
全身の緊張も、解けてきたようだ。
( メ∀・) 「 ……さて。」
( メ∀・) 「ボーイ、あんたの命運は、みっつに一つだ」
指を、一本。
( メ∀・) 「手前の命を、このカネで、買う」
指を、二本。
( メ∀・) 「手前の命を、あんたの依頼人で、買う」
指を、三本。
( メ∀・) 「ここで死ぬ」
.
100
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:03:16 ID:wthKQKxo0
< ヽ゚Д::> ,:: ;’::
( メ∀・)
銃口の逆側から突っ込んできた弾丸に、
チョンは、頭の右半分を派手に散らかした。
( メ∀・)
( メ∀・) 「…」
( メ∀・) 「やっちまったなァ、あんた」
視線を、扉のほうに向ける。
暗がりから、ボロ衣と、チョンを葬った銃口が見えた。
体勢からして、しゃがんでいるようにうかがえる。
(:::゚:::゚)
( メ∀・) 「へい、ボーイ」
( メ∀・) 「ここは、三つの取り決めがある」
.
101
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:03:43 ID:wthKQKxo0
( メ∀・) 「ひとォつ、酒を飲むこと」
( メ∀・) 「ふたァつ、カネを持っていること」
( メ∀・) 「みィッつ、お利口な取引を心がけること」
愛銃をゆっくり、そちらに向ける。
ボロ衣と、やぼったい前髪から覗く瞳に、だ。
( メ∀・) 「 ここでの弾丸は、ルール違反さ」
( メ∀・) 「ひとつだけ俺様の質問に、答えな。」
しゃがんでいたボロ衣は、立ち上がった。
( メ∀・) 「こいつの飼い主は、あんたか?」
(:::゚:::゚)
( メ∀・) 「…」
.
102
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:04:10 ID:wthKQKxo0
静寂。
銃口を向けたまま、ボロ衣を、見やる。
スラム街にふさわしい見て呉れだ。
ずいぶんと体躯が小さい。
骨と皮だけで、肉が足りてない可能性が高い。
ボロ衣の得物は、銃口からして、大型のハンドガン。
ちいさな身体が操るには、実に不釣り合いだ。
さっきの発砲も、しゃがんで、銃を固定させて撃ったのか。
(:::゚:::゚)
( メ∀・) 「…」
ボロ衣のフードから見える顔は、やぼったく長い前髪で隠れている。
その向こうから刺さる視線は、俺様の手元、
愛銃、Delfin Geweihに向けられている。
(:::゚:::゚)
( メ∀・) 「…」
.
103
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:04:42 ID:wthKQKxo0
(:::゚:::゚)
(:::゚:::゚) 「ユニコーン」
( メ∀・) 「…?」
ボロ衣が、言葉を発した。
かすれた、穢れた声だが、意外にも、か細かった。
ボロ衣は銃口をおろし、階段を、下りてくる。
愛銃の銃口に、まったく気圧される様子がうかがえない。
(:::゚:::゚) 「もしかして…それ…」
(:::゚:::゚) 「ユニコーン…じゃないのかい…?」
( メ∀・) 「ッ」
( メ∀・) 「…ッ。」
Delfin Geweihの、異名。
イルカの角、と名付けられたその型番は、
文字通り、ユニコーンから着想を得ている。
どうして、そこまでわかる。
虚を衝かれた。
ボロ衣に向けていた殺意が、その瞬間だけ、完全に失せた。
ジタンの燃え尽きた灰が、重力に従って、くずおれる。
.
104
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:05:10 ID:wthKQKxo0
(:::゚:::゚) 「………」
(:::゚:::゚) 「取引が…あるんだ」
( メ∀・) 「ッ」
その、俺様の殺意が失せていた瞬間に、ボロ衣が、肉薄していた。
裸電球以外明かりのない暗い室内で、瞳が何色か、わかるほどにまで。
同時に、わかった。
ボロ衣からチラリと見えた、奴の握っている、銃。
Delfin Geweih。
愛銃と同じものだ。
(:::゚:::゚) 「キミは…コロシもハコビも…受けるんだね?」
(:::゚:::゚) 「カネ…さえ…あれば。」
( メ∀・) 「……なに?」
そして、その距離にまでなってはじめて、わかった。
声から判断はしづらかったが、確信した。
ボロ衣の中身は、オンナだ。
.
105
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:05:45 ID:wthKQKxo0
(:::゚:::゚) 「…探していたんだ」
、、 、、 、、
(:::゚:::゚) 「ディーボンドを…知る人を…」
(:::゚:::゚) 「スラム中を…探し回った…」
俺様は、くずおれたチョンの亡骸に、視線をやった。
身なりに似合わない、大金。
教養に見合わない、取引。
そして、俺様の愛銃に気圧されない、度胸。
暗がりのなか、遠目からでも、愛銃がD-bond製と見抜く知識。
何一つ話は見えてこないが、ひとつ、わかったことがある。
( メ∀・) 「…」
( メ∀・) 「オーケー、ガール」
( メ∀・) 「引き受けてやろう」
(:::゚:::゚) 「…へ」
チョンが持ってきたアタッシュケースの、
その本当の持ち主は、このオンナだろう。
お利口な取引ができるなら、依頼人が誰であっても、
背景のまったく見えない内容でも、なんでも。
俺様は構わなかった。
.
106
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:06:12 ID:wthKQKxo0
(:::゚:::゚) 「な…」
(:::゚:::゚) 「なにも…聞かないのかい…?」
( メ∀・) 「なにもッてェ?」
アタッシュケースに、手をかける。
直前の俺様の言葉もあってか、オンナは、それを止めない。
(:::゚:::゚) 「い…いや…」
(:::゚:::゚) 「ずいぶんと…物わかりがいい…というか…」
( メ∀・) 「アレッ?」
( メ∀・) 「俺様のこと、下調べ、してなかったンだ」
( メ∀・) 「減点だぜ、あんた」
(:::゚:::゚) 「え…」
( メ∀・) 「カネと、依頼内容」
( メ∀・) 「お利口な取引に必要なのは、このふたつだけだ」
( メ∀・) 「 要件を聴こう」
.
107
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:06:48 ID:wthKQKxo0
(:::゚:::゚) 「…え…」
(:::゚:::゚) 「…えっと」
( メ∀・) 「コロシとハコビ、どっちだ?」
(:::゚:::゚) 「…」
ジタンを二本目、くわえる。
黒ずんだジッポが、いい音をたてやがる。
(:::゚:::゚) 「…」
(:::゚:::゚) 「ハコ…ビ」
( メ∀・) 「オーケー、何を、どこまで?」
(:::゚:::゚) 「ボクを…」
オンナが大きく一歩、俺様に詰め寄る。
手を伸ばせば届く距離だ。
動いた弾みか、フードよろしく頭にかぶっていたボロ衣が、ずれ落ちる。
やぼったく伸びた髪は、ブロンズだった。
.
108
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:07:26 ID:wthKQKxo0
(,,゚-゚) 「ボクを…どこか。」
(,,゚-゚) 「…どこか、平和な、ところへ。」
( メ∀・) 「…ッ」
咄嗟に、卓上のアンティークに、視線を向けた。
古びた写真の、印刷物だ。
何度も何度も印刷されてきたものだろう、インクが、ずれてやがる。
→ttps://i.imgur.com/U6ajZiy.jpg
( メ∀・)
( メ∀・) 「…………」
(,,゚-゚) 「その写真だけど…」
(,,゚-゚) 「さっきの…キミの話には…続きがある」
(,,゚-゚) 「その女性は…裏取引の最中に…」
(,,゚-゚) 「ソ連のカルテルのボスの子を…孕んだ」
.
109
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:08:07 ID:wthKQKxo0
( メ∀・) 「!」
(,,゚-゚) 「衰弱した女性は…」
(,,゚-゚) 「死を予知して…わが身より…腹の子に栄養を…やった」
(,,゚-゚) 「生まれたのが…ボクだ」
、 、 、 、 、 、 、
(,,゚-゚) 「その写真の意味を知る人を…ずっと、探していた」
面影があった。
D-bond社の歴史まで知る者は、このスラムには、少ないかもしれない。
だが、俺様の脳裏をかすめるものが、あった。
創設者の孫、社名をとってDと呼ばれていたその孫。
目の前のオンナと、似ている。
(,,゚-゚) 「…」
(,,゚-゚) 「ちなみに…どうしてその女性を知っていたんだい?」
( メ∀・) 「 ン…」
.
110
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:08:47 ID:wthKQKxo0
(,,゚-゚) 「ヤ…これはただの興味…だよ」
(,,゚-゚) 「物好き…だなあ…って…」
( メ∀・) 「…」
愛銃を、握りしめた。
俺様の興味は、孫娘なんかより、こっちにあるのだ。
( メ∀・) 「…」
( メ∀・) 「市場競争に負けていた、黎明期のD-bond社だが、な」
( メ∀・) 「当時の銃を見たこのガキが、生意気にも、言ったンだと」
( メ∀‐) 「銃口を大きくすれば、より強い弾丸が撃てる、と」
( メ∀‐) 「簡単に言ってくれるなあ、ッて、思うだろ?」
(,,゚-゚) 「…」
( メ∀‐) 「でもな、そこから、」
ハンドガンとしては異例の、五十口径。
さながら、マリーアントワネットの戯言だ。
だが、その戯言がきっかけで。
( メ∀・) 「Delfin Geweihが生まれた」
.
111
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:09:12 ID:wthKQKxo0
( メ∀・) 「俺様の愛銃の、いわば生みの親だ」
( メ∀・) 「チョイと興味があったんでね、調べたまでよ」
(,,゚-゚) 「…」
( メ∀・) 「…質問は、交代制だ。」
( メ∀・) 「D-bondと争っていた、ソ連の兵器カルテル Silberiaだな。」
( メ∀‐) 「 そんな、トンでもねえ血を継ぐアンタが、」
( メ∀・) 「どォして、こんなとこに、いやがる?」
(,,゚-゚) 「…」
(,,゚-゚) 「…追われているんだ」
(,,゚-゚) 「ディーボンドの残党と シルベリアの 両方に 」
(,,゚-゚) 「彼らにとって…ボクは…両社の汚点だ」
(,,゚-゚) 「なんせ、ディーボンド社長の孫娘と、ギコルフスキーの、子だから。」
.
112
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:09:43 ID:wthKQKxo0
Silberia社もまた、世界大戦でたびたび名を轟かせた。
D-bond社が、抗争の末暗殺され、崩壊したのとは裏腹に、
Silberia社の創設者、ギコルフスキーは今や、表でも裏でも、重役である。
兵器カルテルは得てして、裏社会にも精通している。
融通するギャングから、管轄する縄張りから、政治家との隠密から。
しかし驚いた。
ギコルフスキーじきじきの血を継いでいるのか。
これは、トンでもない依頼になっちまったかもしれない。
( メ∀・) 「…なるほどなァ」
(,,゚-゚) 「ユニコーンの使い手なら…依頼できる。」
(,,゚-゚) 「…にしても…」
(,,゚-゚) 「よく…そいつを…片手で使えるね」
( メ∀・) 「ン? 気になるかい?」
( メ∀・) 「企業努力 ッてやつさ」
.
113
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:10:39 ID:wthKQKxo0
もう話もいいだろう。
依頼は、お利口に、スマートに、だ。
アタッシュケースを、バーカウンターの向こうに放り投げる。
このバーは、俺様の銀行でもある。
マスターが多少シッケイした上で、預かっておいてくれるだろう。
マスターは、裏で、いびきでもかいているに違いない。
このケースは、酒代、修繕費込みだ。
丁重に扱え。
( メ∀・) 「察するに、クソめんどくせーカルテルが、二社も相手なワケだ」
( メ∀・) 「スマートにいこうぜェ、お嬢さん」
なんであっても、要はただのハコビだ。
コロシよかよっぽどイージーだ。
たまの依頼、さっさと終わらせて、さっさと愛銃を手入れしよう。
(,,゚-゚) 「え…」
(,,゚-゚) 「…も、もう行くの?」
( メ∀・) 「チッ」
.
114
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:11:21 ID:wthKQKxo0
スマートに、と言ってンだ。
必要な情報はそろった、無駄口を叩く時間はない。
のん気に突っ立っているオンナを片手で担ぎ上げた。
随分と軽い。
ボロ衣がはだけ、もがきやがる。
( メ∀・) 「ハコビの基本は、迅速に、スマートに、だぜ」
(*;,゚-゚) 「 待っ 」
( メ∀・) 「荷物が俺様の仕事をジャマすんじゃねえ 」
バーの階段を上る。
腐った木製の扉が、見えてきた。
( メ∀・) 「 」
( ;メ∀・) 「 ほうら。」
.
115
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:11:43 ID:wthKQKxo0
すると、扉がオートで開かれた。
これが、自動ドアに設備投資したマスターの計らいなら、どれだけよかったか。
|::━◎┥rt━
|::━◎┥rt━
|::━◎┥rt━
(*;,゚-゚)
(lli,,゚-゚) 「 ッ 」
仮面をかぶり、武装した三人組は、
皆揃って、同じ、写真を印刷された紙を持っていた。
.
116
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:12:15 ID:wthKQKxo0
_,
( ;メ∀・) 「 チィ! 」
(lli,,゚-゚) 「 きゃッ 」
荷物を階段の下に放り投げた。
空いたその手を、懐に突っ込む。
_,
( ;メ∀・) 「 まごまごしてたらコレだァ!」
武装が、容赦なく引き鉄を引く。
転がりながら、Delfin Geweihを、二挺。
腐った扉の裏に、隠れる。
しかし、これに防弾のボの字も期待はできない。
壊れる寸前に、そいつを蹴飛ばして、武装のうち一人の視界を奪った。
|::━◎┥rt━
|::━◎┥rt━
( ;メ∀・) 「 どらアッ!!」
.
117
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:12:36 ID:wthKQKxo0
’ ・
| ;:: ┥
,
・, ◎
|‘ ::. ┥
Delfin Geweihの五十口径は、戦車の装甲すら貫く。
薄っぺらい仮面程度じゃ、こいつの牙、
、
いや、角は、決して防げない。
|::━◎┥rt━ 「!」
( ;メ∀・) 「イエスにヨロシク言ってきなァ!!」
・ :.,
’::. ;◎ ::|
最後の一人もぶっ飛ばし、ようやく、情けなく垂れてきた汗を、拭った。
ふう、と一息つきながら周囲を見渡すが、
やはり、腐敗臭のする、くだらねえスラム街の、見慣れた景色だ。
.
118
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:13:42 ID:wthKQKxo0
\ひょこッ/
(lli,,゚-゚) 「 モラルァ?」
(*;,゚-゚) 「 キャッ! だから!」
荒事が済んだ瞬間に、都合よく、荷物が駆け寄ってきた。
問答無用で荷物を担ぎ上げ、走り出す。
近くのマンホールから、下水管経由で、最寄りの海に向かおう。
( メ∀・) 「ひとつオボえてやがれッ 」
ホライゾンの奴をたたき起こして、札を握らせて、舵を取らせるか。
とりあえずは、一旦、この街から離れたい。
どうやら、追っ手が、想像以上にすぐそこまで迫っているようだから。
( メ∀・) 「俺様はモララーッ!」
( メ∀・) 「イエローモンキーとキリストと、ぺちゃくちゃしゃべる荷物が大ッ嫌いな男だ!」
(*;,゚-゚) 「モラルァ!止まって!」
( メ∀・) 「モララーだ! モ!ラ!ラァ!」
これは、頭ッから、疑ってかかるべきだったんだ。
俺様の名前を巻く人間に、ロクな人間などいるわけがない、と。
.
119
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 08:14:34 ID:wthKQKxo0
タイトル Delfin Geweih
イラスト
>>35
(#゚;;-゚)
ジャンプの読み切りみたいな感じで書いたけど特に続ける予定はない
120
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 14:32:26 ID:v5s8frJQ0
乙です
モララーかっけぇ。ハードボイルドな雰囲気も好き
話としてはこれで1つの終わりを迎えてるけど、物語を閉じないことで続きを想像させてくれる感じも良かった
121
:
名無しさん
:2020/02/16(日) 14:34:55 ID:v5s8frJQ0
燃料追加
https://i.imgur.com/NLNqSEn.png
122
:
名無しさん
:2020/02/17(月) 20:23:45 ID:5Ky8xlQQ0
燃料追加ー
https://i.imgur.com/YDErZY3.png
123
:
名無しさん
:2020/02/17(月) 20:29:34 ID:dapgDOIM0
しぃちゃんに何か怨みでもあるのかよwwwwwwww
乙乙
124
:
名無しさん
:2020/02/19(水) 23:07:19 ID:gi8UeXJs0
もうすぐラノブンピックのイラスト募集が始まるね
https://i.imgur.com/UbjevDU.jpg
125
:
名無しさん
:2020/02/20(木) 13:47:23 ID:8/5H.DKU0
(バシィ
https://i.imgur.com/fYtQoy8.jpg
126
:
名無しさん
:2020/02/20(木) 16:25:28 ID:Xcs6/HOY0
キューちゃんがめちゃくちゃキュートだ
かわええ
127
:
名無しさん
:2020/02/20(木) 17:11:50 ID:iPiyvKnI0
((┏( ^ω^)┛ちゅっちゅるっちゅっちゅ
┗(^ω^ )┓))ちゅっちゅるっちゅ
((┏( ^ω^)┛ちゅっちゅるっちゅっちゅ
┗(^ω^ )┓))ちゅっちゅるっちゅ
(┗(^ω^)┛)ちゅっちゅっちゅちゅ
( 'A`)
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_2609.png
128
:
◆z3HmbHyMDM
:2020/02/21(金) 16:42:41 ID:LL6B9wxcO
【おしらせ】
明日よりラノブンピックのイラスト募集が始まります
それに際し、念のため今一度注意事項を書いておきます
・ラノブンピックに使用したイラストを練習スレにも使用する、
またはラノブンピック専用スレに投下されたイラストをこちらに転載する等の行為はご遠慮ください
・ラノブンピック専用スレに投下されたイラストを用いて練習スレにて小説を投下することはご遠慮ください
・ラノブンピック用の仮トリップを使用して練習スレにイラスト/小説を投下することはご遠慮ください
また、故意ではなくともトリップキーの外し忘れなどで、誤ってトリップをつけたまま当スレに書き込みをしてしまう場合もありますのでご注意願います
129
:
ここまでのまとめ
:2020/02/21(金) 16:43:24 ID:LL6B9wxcO
イラスト
>>35
https://i.imgur.com/n4y6oZc.png
https://i.imgur.com/V37UAtt.png
https://i.imgur.com/HF3GbJO.png
https://i.imgur.com/QyYTOd2.png
https://i.imgur.com/fkETlSQ.jpg
https://i.imgur.com/U6ajZiy.jpg
>>36
http://imepic.jp/20200215/441850
>>39
https://i.imgur.com/Jra9geD.jpg
>>41
https://i.imgur.com/KiUwwYJ.jpg
>>121
https://i.imgur.com/NLNqSEn.png
>>122
https://i.imgur.com/YDErZY3.png
>>124
https://i.imgur.com/UbjevDU.jpg
>>125
https://i.imgur.com/fYtQoy8.jpg
>>127
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_2609.png
小説
川д川いらっしゃいませ、のようです
>>43-72
美味しい麻婆茄子のようです
>>75-83
Delfin Geweih
>>89-118
130
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 21:59:15 ID:.NiI0sBc0
投下します
131
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 21:59:56 ID:.NiI0sBc0
( ・∀・)oO ホゥ
( ・∀・) oO
( ・∀・) o
( ・∀・)「息が白い」
( ・∀・)「寒いな」
( ・∀・)「いやぁ、ここまで積もるとは」
(・∀・ )三( ・∀・)キョロ
( ・∀・)「しかし来ないな」
(あろえりーな)「そうですね」
( ・∀・)「バス停が喋った」
( ・∀・)バスが来ないようです(あろえりーな)
132
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 22:01:06 ID:.NiI0sBc0
使用絵
>>124
(あろえりーな)「大雪に埋もれるまでバスを待つあなた。絵をシンプルに捉えれば求められているのはギャグです」
(あろえりーな)「ギャグであればバス停も喋ります。当たり前です」
( ・∀・)「そうだろうか」
(あろえりーな)「当たり前田のクラッカー」
( ・∀・)「あっ、古めのバス停だ。お生まれは?」
(あろえりーな)「昭和34年です」
( ・∀・)「敬語を使うことにします」
(あろえりーな)「お気遣いなさらず。ただ古く生まれただけです」
( ・∀・)「謙虚なバス停だなぁ」
133
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 22:03:32 ID:.NiI0sBc0
(あろえりーな)「ところでどちらまで?」
( ・∀・)「ラノブンピック専用スレまで」
(あろえりーな)「数スレ先ではないですか。歩いて行けますよ」
( ・∀・)「バス停に徒歩を薦められるなんて」
(あろえりーな)「どうせこの雪ですから、次のバスはしばらく来ません。時刻表をご覧下さい」
( ・∀・)「ええ…どれどれ」
..(((( ・∀・)モスモス (あろえりーな)
ゴシゴシ( ・∀・)つ"(あろえりーな)"
( ・∀・)「…20時50分……」
(あろえりーな)「ほらね。もう1時間遅れ」
( ・∀・)「困ったな、イラスト投下に間に合いたいのに」
(あろえりーな)「絵師ですか」
( ・∀・)「絵師兼野次馬です」
(あろえりーな)「絵馬ですか」
( ・∀・)「そんな略し方があったとは」
(あろえりーな)「3月になれば雪も溶けます」
( ・∀・)「春まで待つのか〜」
134
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 22:04:45 ID:.NiI0sBc0
( ・∀・)「確かに3/22まで投下期間はあるけど、ライブ感を味わいたいんです」
(あろえりーな)「なればこそ、徒歩を推奨します」
( ・∀・)「致し方無し」
(あろえりーな)「さぁ行った行った」
(あろえりーな) ....(((( ・∀・)モスモス「やれやれ異常気象め」
(あろえりーな) .........(((( ・∀・)モスモス
(あろえりーな) .............(((( ・
(あろえりーな)................
135
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 22:05:41 ID:.NiI0sBc0
(あろえりーな)「あれ」.........モスモス(・∀・ )))) ...
(あろえりーな)「どうしました、鯖落ち?」(・∀・ )))) ...「いやいや」
( ・∀・)「気になっちゃって。バス停もラノブンピックが楽しみなんでしょう?」
(あろえりーな)「とてもワクワクしています」
( ・∀・)「バスが来ないなら、今日だけでもここをほっぽりだしちゃえば良いのに。一緒に本スレ行きましょうよ」
(あろえりーな)「バス停にお仕事を放り出せと?なんてワルなお誘い」
( ・∀・)「僕はW杯観るために仮病を使うタイプです」
(あろえりーな)「魅力的ですが、お断りします」
( ´・∀・)「フラれちゃった」
136
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 22:06:52 ID:.NiI0sBc0
(あろえりーな)「バスは来なくとも、ここ練習スレはあなたのような人が来るのです。案内をしなければ。離れられません」
( ・∀・)「真面目なバス停だ」
(あろえりーな)「もし私がなんの役目も無い花ならば、綿毛を飛ばして本スレでもどこへでもフワフワ飛んでいけたのに」
( ・∀・)「ふむ…」
(あろえりーな)「しかしこうしてお仕事があるのも、また幸せなことなのです」
( ・∀・)「真面目なバス停だなぁ」
( ・∀・)「ならば一つ提案が」
(あろえりーな)「どうぞ」
( ・∀・)「祭りが終わったら僕、またここに戻ってきます」
( ・∀・)「面白かった作品、クッッッソ作品、きっとたくさんあるでしょうから、後であなたにお聞かせしますよ」
( ・∀・)「聞いてアロエリーナってね」
(あろえりーな)「あっ、ネタが古い。お生まれは?」
( ・∀・)「平成12年」
(あろえりーな)「ピチピチですね」
( ・∀・)「ここではベテランの方です」
(あろえりーな)「古く生まれただけでしょう」
( ・∀・)「それもそうだ」
137
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 22:07:31 ID:.NiI0sBc0
(あろえりーな)「良いご提案ですね。クッッッソ作品、お待ちしています」
( ・∀・)「クソスレハンターだった」
(あろえりーな)「祭りに打ち上がるクソは、燦然と輝くのですよ。美しいものだけに価値はあるのでは無いのです」
( ・∀・)「肝に銘じておきます」
(あろえりーな)「ではまた」
( ・∀・)「ではまた」
(あろえりーな) .....(((( ・∀・)モスモス
(あろえりーな) .......(((( ・∀・)モスモス
(あろえりーな).........(・∀・ )
(あろえりーな) ノシ.......ヾ(・∀・ )
(あろえりーな) ...バスが来ないようです..............(((( ・∀・)
138
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 22:09:57 ID:.NiI0sBc0
#
(あろえりーな)「もうすぐラノブンピックのイラスト募集が始まりますね。準備はよろしいですか?」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1580482805/l30
(あろえりーな)「専用スレはこちらです。AAなら30分ほどの距離です。
もっとも名無しさんは2歩で着きますから、バスを頼ることもないでしょうが…」
(あろえりーな)「ウォーミングアップならば是非この応援スレで。
どうも雪が止みませんが、静かで良いところですし、私は暇をしてますから」
(あろえりーな)「しかし来ないな、本当に…」
ミセ;*゚ー゚)リ「ああほら、あと2時間だよ早く行こうよ。一番に投下したいって言ったのトソンでしょ」
(゚、゚トソン「待ってください、もう少し見直ししたい…」
ミセ*゚ー゚)リ「間に合った、まだバス来てないよ」
(あろえりーな)「それが来ないんですよ」
ミセ*゚ー゚)リ(゚、゚トソン「「バス停が喋った」」
おわり
139
:
名無しさん
:2020/02/21(金) 23:55:08 ID:xygE7QKo0
投下します
イラストは
>>36
140
:
名無しさん
:2020/02/22(土) 00:04:33 ID:w5RU.5D.0
あれ、書き込めてる。おかしいなあ
嘘ですここでは投下しません。
30レスオーバーしていることに気づいたので別途スレ立てします
141
:
名無しさん
:2020/02/23(日) 15:47:05 ID:yBFvd/Uc0
投下します。
( ・∀・)ウンを付けるようです
使用絵
>>35
https://i.imgur.com/HF3GbJO.png
142
:
名無しさん
:2020/02/23(日) 15:51:28 ID:yBFvd/Uc0
ピョンッ
ミ
ヽ( ・∀・)ノ <ウンコー!
て
!?> ('A`)そ
ベチャァ( ・∀・)A゚;)「ぎゃああああああああああ!!!!!」
( ・∀・)「僕はウンコーだよ。君にウンを付けに来たよ」
((゚A゚;))「ぎゃあああああああ!ウンコが喋ったあああああああ!!!」
( ・∀・)「ウンコじゃなくてウンコーだよ。はい、リピートアフターミー」
((゚A゚;))「名前なんかどうでもいい!離れろおおおおお!!!」
( ・∀・)「幸せのお裾分けに来たのに、酷いこと言う」
((゚A゚;))「今、不幸だよ!!!!!!!」
( ・∀・)「もーいけずぅー」
グリグリィ(( ・∀・)A゚;))!?
((゚A゚;))「ウンコが鼻に入って、く、苦し…」
((゚A+;))「う、ぐ、」
ネッチョリ( ・∀・)A+;))ピッ、ピク…
( ・∀・)A )チ―ン
カチッ回ヽ(・∀・ )「ストップウォッチ止めて、えぇと…大体37秒だね」
ヽ(・∀・ )「明日ウンコした後、37秒間何か良い事があるから。それじゃーね」
( A )チ―ン バタン ミ|ドア|
143
:
名無しさん
:2020/02/23(日) 15:51:59 ID:yBFvd/Uc0
ピョンッ
ミ
ヽ( ・∀・)ノ <ウンコー!
て
!?> ( ^ω^)そ
ネッチャァ( ・∀・)ω゚ ;)「おおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?」
( ・∀・)「僕はウンコーだよ。君にウンを付けに来たよ」
(( ゚ω゚ ;))「おっ!?おおっ!?おっ!?」
( ・∀・)「幸せのお裾分けだよ。アンダスタン?」
グリグリィ(( ・∀・)ω゚ ;))!?
(( ゚ω゚ ;))「おっ、おっ、ぐうっ!?」
( ・∀・)「僕を頬張るなんて欲ばりさんだね。えいえい」
((´ω` ;))(お、おお…ウンコが喉に詰まって苦しいお)
((´ω` ;))(ウンコで窒息死なんてやだお…あんまりだお)
((´ω+ ;))(臭いお…苦しいお…辛いお)
( ・∀・)ω ;))ピッ、ピク…
ベッチョリ( ・∀・)ω )チ―ン
カチッ回ヽ(・∀・ )「ストップウォッチ止めて、えぇと…大体49秒だね」
ヽ(・∀・ )「明日ウンコした後、49秒間何か良い事があるから。それじゃーね」
( ω )チ―ン バタン ミ|ドア|
144
:
名無しさん
:2020/02/23(日) 15:52:26 ID:yBFvd/Uc0
ピョンッ
ミ
ヽ( ・∀・)ノ <ウンコー!
て
!?> (´・ω・`)そ
モッチャリ( ・∀・)ω・`)「びっくりした、いらっしゃい」
( ・∀・)「僕はウンコーだよ。君にウンを付けに来たよ」
(´・ω・`)「僕はショボーン。よろしくね」
グリグリィ(( ・∀・)ω・`)
(´・ω・`)「温かくて気持ち良い」
∑( ・∀・)「えっ」
(´・ω・`)「ねえ、もう終わりなの?もっとして」
グリグリィ(( ・∀・)ω・`)
(´・ω・`)「もっともっと」
( ・∀・)「……」
(´・ω・`)「どうしたの?」
( ・∀・)「僕がウンを付けようとすると、皆嫌がるんだ」
( ・∀・)「本当は沢山幸せのお裾分けをしたいのに、皆一分も持たずに気絶しちゃうの」
( ・∀・)「僕を嫌がらずに一分以上持った人は君が初めてだよ」
(´・ω・`)「そうなんだ。僕もこんなに情熱的な人に会ったのは君が初めてさ」
145
:
名無しさん
:2020/02/23(日) 15:56:15 ID:yBFvd/Uc0
( ・∀・)「僕が鼻を塞いでしまっても許してくれる?」
(´・ω・`)「許すもなにもこちらからお願いしたいくらいさ!」
( ・∀・)「僕が口腔に入り込んでしまっても受け入れてくれる?」
(´・ω・`)「勿論!五臓六腑を君で満たしても構わないくらいさ」
(*・∀・)「ショボーン…」
∑(*・∀・)ω・`*)「Welcome into the belly…」
(*・∀・)「ずっと幸せにするので結婚してください」
(´^ω^`*)「勿論いいよ!」
イチャイチャ( *・∀・)ω^`*)ウフフ
――数年後
人
(__)
\(__)/ <ウンコー!
(*・∀・ )
(´^ω^`*) <僕達とっても幸せです!
_, ‐'´ 人 `ー、_
/ ' ̄`Y´ (__) `レ⌒ヽ
{ 、 ノヽ(´・ω・`)ノ、,,ム,_ ノl
人 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ 人
(__)\ヽ、 ー / ー 〉 ( _)
ヽ(´・∀・`)ノ\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー- /ヽ(・∀・)ノ
――――――――――――――――――
〜Happy End〜
――――――――――――――――――
146
:
名無しさん
:2020/02/23(日) 16:41:01 ID:hB.eJvT60
乙ー
ウンコー!が鼻や口に入る代わりに1分もない幸せとか割に合わねぇだろwww
147
:
◆z3HmbHyMDM
:2020/02/26(水) 01:06:53 ID:EUtSjMJAO
したらばが復帰してなによりです
ここまでのまとめ
【イラスト】
>>35
https://i.imgur.com/n4y6oZc.png
https://i.imgur.com/V37UAtt.png
https://i.imgur.com/HF3GbJO.png
https://i.imgur.com/QyYTOd2.png
https://i.imgur.com/fkETlSQ.jpg
https://i.imgur.com/U6ajZiy.jpg
>>36
http://imepic.jp/20200215/441850
>>39
https://i.imgur.com/Jra9geD.jpg
>>41
https://i.imgur.com/KiUwwYJ.jpg
>>121
https://i.imgur.com/NLNqSEn.png
>>122
https://i.imgur.com/YDErZY3.png
>>124
https://i.imgur.com/UbjevDU.jpg
>>125
https://i.imgur.com/fYtQoy8.jpg
>>127
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_2609.png
148
:
名無しさん
:2020/02/26(水) 01:07:35 ID:EUtSjMJAO
【小説】
川д川いらっしゃいませ、のようです
>>43-72
美味しい麻婆茄子のようです
>>75-83
Delfin Geweih
>>89-118
( ・∀・)バスが来ないようです(あろえりーな)
>>131-138
川д川貧乳には魔女の資質がないようです('A`)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1582298131/
( ・∀・)ウンを付けるようです
>>141-145
149
:
名無しさん
:2020/02/28(金) 23:23:45 ID:aWpFTjpY0
もうすぐ3月がやってくる.......
https://i.imgur.com/zil6bP9.png
150
:
名無しさん
:2020/03/23(月) 04:17:59 ID:4Nwvy0s.0
確認したいんだけんど
"ラノブンピック終わった"ら"自分の"イラストや小説を外部サイトにまとめたりしてもいい
て解釈でおk?
151
:
◆z3HmbHyMDM
:2020/03/23(月) 12:24:39 ID:M6WhwKOUO
>>150
そうですね
「ご自身」のイラストや小説を外部サイト(個人ブログ、Twitterなど)に転載する場合はラノブンピック終了後にしていただければ幸いです
これはラノブンピック本番での文体や絵のクセによる作者バレの可能性を下げるためです
ぶっちゃけ過去作品がいくつかある方なら、作者の予想をつけることは可能ですし、
あえて自分の文体を変えて作品を書こうとする作者さんもいらっしゃるとは思います
しかし、「票稼ぎの為の売名行為」と考える方もいるかもしれないので、避けられるリスクは避けた方が無難と思ったが故のルールです
窮屈と感じるかもしれませんがご協力をお願いします
152
:
◆z3HmbHyMDM
:2020/03/23(月) 12:29:59 ID:M6WhwKOUO
また、一応の確認ですが
『個人の作品のみ』といった形ではなく、『このスレ自体』をまとめることは禁止しておりません
その場合はイラストや小説は作者さんの許可なしに転載されます
そのため、「転載されるのが嫌だ」 という方はイラストや小説の投下の際に『転載禁止』の文言を添えてください
私はまとめません、めんどいです
まとめサイトやる人はすごいなぁ、ぼくにはとてもできない
153
:
◆S/V.fhvKrE
:2020/03/26(木) 00:00:58 ID:M15JoNDk0
こんばんは、ラノブン主催です
試しにスレ主の最初の短編部分まとめてみました。
こんな形でよければ、
ラノブン特設ページ内に応援スレ専用ページを設けてまとめていく予定でいますです。。。
ご確認ください
https://boonnovel2020.web.fc2.com/ouen.html
ブログの方が手軽なんですが、あちらだと本戦の参加作品と混在してしまうので、とりあえずHPの方で。
>>36
のイラスト、もしどなたか保存していらしたらうpしてもらえませんか
取り逃しました。
154
:
名無しさん
:2020/03/26(木) 01:06:43 ID:dFO1AKNg0
>>153
https://i.imgur.com/y9RilcO.jpg
主催さん乙です
>36ドゾ
155
:
◆z3HmbHyMDM
:2020/03/26(木) 22:29:54 ID:s9QAyXYUO
>>153
へ
主催者様はすごいなあ
主催者様はラノブンピックの主催者だ
ぼくにはとてもできない
主催者様は応援スレの
まとめもしようとしてくれている
ぼくにはとてもできない
いや、本当にありがたいです
ラノブンピックの方でも多大な労力を割いて下さっているのにここのまとめもしていただけるなんて……
もう足を向けて眠れないので誰か足を上に向けて寝る方法を教えてください
156
:
◆S/V.fhvKrE
:2020/03/26(木) 22:30:22 ID:M15JoNDk0
>>154
ありがとうございます。助かります
157
:
◆S/V.fhvKrE
:2020/03/27(金) 00:51:01 ID:LNWMue2g0
>>155
https://boonnovel2020.web.fc2.com/ouen/ouentop.html
応援スレまとめができたよー
とりあえず現時点でのルール、投下イラスト、短編はまとめました
今後も不定期更新していきます
158
:
◆PZGoP0V9Oo
:2020/04/09(木) 19:43:52 ID:jiVPirNg0
てすと
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