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彼等には黄金の精神が宿るようです
167
:
>>
◆tsGpSwX8mo
:2019/07/25(木) 23:23:16 ID:hyBPObrk0
#8 トレンチコートマフィア
敗北は死。敗北は罪。敗北は徴収。
負ければ何もかも失う戦いに必要なのは何か?
フィジカル重視の戦闘能力?場面を読み切る知力?
躊躇なく殺人を行う残虐性?
確かにどれも大事だが、最も重要なのは別にある。
僕はニダー・F・マーキュリー。
人を殺して、ここに来た。
168
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:24:23 ID:hyBPObrk0
ーーーーN棟 運動場ーーーー
( "ゞ)つー<・パララララ
ドクオが創造したトンプソンマシンガンを撃ちまくる。
人の命は紙よりも軽いハードラック刑務所でも、銃器はめったに手に入らない。
ドクオのスタンドはその環境の中では反則級の、いわばチート能力のようなものだ。
デルタとドクオはN棟の運動場まで出てきたが、その【光景】に愕然とした。
(; "ゞ)「何だ!?【この死体の数は】!?」
死屍累々。そんな言葉が当てはまるような惨状だった。
運動場のいたるところに囚人の死体が無造作に横たわっていた。
169
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:25:04 ID:hyBPObrk0
「ーーーーーー!!!」
(;'A`)「兄貴!向こうから声が聞こえるぜ」
真紅の牙構成員C「ぎゃああっ!」
真紅の牙構成員A「いやだ、死にたくねぇ、ガァ!!」
「いいね、楽しいねぇ、おい」
(十)「テーマパークに来たみたいでテンション上がるな〜〜」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙(十)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
170
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:26:47 ID:hyBPObrk0
(; "ゞ)「クソ!なんだコイツ!サラリーマンみたいな事言いやがって。」
(;'A`)「兄貴!あいつは歯車組最高幹部の1人じゃあないですかい!?」
(十)「その通りだブサイク。俺は原子王。テメーらはアレか?真紅の牙の奴らか?」
ザッザッザッザッ(十)「死ね。死ねよォおい。」
(; "ゞ)rー<・パンッ!パンッ!
(十)°>ψバシッ!!
(; "ゞ)「銃弾を防ぎやがった。近距離パワー型か?」
(十)<ψψ°♡°>メギャンッ
原子王が発現したスタンドは薄紫色の肌をしており、両手の爪は鋭く尖っている。
だが、一番特徴的なのは心臓部分には穴が空いてあり、穴の中にハート型の何かが吊り下げられている。
171
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:27:48 ID:hyBPObrk0
(十)「やれッ!!頸動脈ブッた斬ってやれッ!!」
<ψψ°♡°>「WRRRRRRRRRRRRRRRY!!!」
<ψψ°♡°>))グッ「?」
(;十)「なんだ?全然【動かねぇ】!?」
( "ゞ) +w+ M「ミセス・ロビンソン!!テメエの影を縫い付けた。もう、その姿勢から動く事は出来ない」
( "ゞ)「そしてッ!!この位置はいいぜッ!スタンドと本体であるテメエが離れている。この位置がッ!!」
( "ゞ)rー<・パンッ!
<ψψ°※°>。:::・゚::::・゚::・。 ブシュウウウウウ
172
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:28:45 ID:hyBPObrk0
弾丸はスタンドの心臓部分に当たり、真っ青な血飛沫を辺りにまき散らした。
(;十)「ば、ばぬぅ………」
デルタはスタンド能力を解除すると、原子王は膝から崩れ落ちた。
(; "ゞ)「………ふぅ……冷や汗かいたぜ。終わってみれば、大した敵じゃあなかったな」
デルタは倒れている真紅の牙構成員の元に駆け寄った。
(; "ゞ)「チッ……ダメだ……死んでいる。」
(; "ゞ)「首筋が斬られているな。さっきのスタンドの攻撃のせいか………」
(;'A`)「…………………」
173
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:29:31 ID:hyBPObrk0
【あまりにも呆気なく死んだ原子王】
【ドクオの弾丸は実体のある物体なのに、スタンドへ攻撃出来た事】
【原子王のスタンドにあった心臓の意味】
「ゆっくり眠ってくれや………」( "ゞ)(-血-ヽ#)
「…………」( "ゞ):(-血-ヽ#):「…………」
174
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:30:26 ID:hyBPObrk0
( "ゞ)(°血°ヽ#)パチリ
Σ(; "ゞ)(°血°ヽ#)「GYEEEEEEEEEAAAAAA!!!」
「ウオオオオ!」
(; "ゞ)rー<・(°血*ヽ。:::・゚::::・゚:パンッパンッ
(; "ゞ)「冗談だろ!?【死体が動いたっ】!?」
「UOOOOOOO………」
(#ヽ°血°) (#ヽ°血°)
(#ヽ°血°) (#ヽ°血°)「UHHHHH……」
(#ヽ°血°)
175
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:31:36 ID:hyBPObrk0
先ほどまで死んだと思われていた死体が次々と動き出し、起きあがる。
<ψψ°(; "ゞ)「これはクソッ!!スタンド能力なのか!?」
Σ(;'A`)「!!?危ないッ!!」
176
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:33:11 ID:hyBPObrk0
デルタ・サイモンはAノ国で運送業に従事していた。
毎日毎日、朝から晩遅くまで働き、休日には酒を飲み、ギャンブルを行い、女を買っていた。
彼は何も生み出さない。デルタと同年代の男が社会的な地位と家庭を持っている時、彼ははただ無駄に歳を重ねただけだ。
その日は雨だった。
デルタはいつもの通り、トラックを走らせていた。
気が抜けていた。確かにそう言われても仕方が無い。昨日は急な仕事が入り、いつもより遅く残業をしていたのだ。
その日、彼が運転していたトラックが事故を起こした。
.
177
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:34:00 ID:hyBPObrk0
避けられなかった。気づいてブレーキを踏んだ時にはもう遅すぎた。
道路には女性が1人倒れている。
(; "ゞ)「………ハァ!……はぁ……ハア」
その時、何を考えていたかは彼にも分からない。
確実なのは【デルタが女性を放置して逃走した事】
【女性は死亡した事】【死んだ女性は身籠っていた事】
178
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:35:23 ID:hyBPObrk0
そして【事故直後、女性はまだ生きており、死亡したのは負傷のダメージと長時間雨に打たれたために低体温症になった事が原因だった】
デルタは逮捕された時、警察官によって、この事実を知らされた。
デルタの心と魂は暗黒の闇に堕ちていった。
自暴自棄なった彼は出会った者全てブチのめし殺した。
そしてブーン・ホライゾンの入団試験を受け、スタンド使いとなったのだ。
179
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:38:02 ID:hyBPObrk0
(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)きゃっきゃっ
きゃっきゃっ(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)
ズヴァアアア<ψψ°益°>(; "ゞ)。:::・゚::::・゚::・。
(;'д`)「兄貴ィイイイイイイイイイイイイ!!!!」
「お前ら映画は好きか?【バタリアン】や【28日後】は?【死霊のえじき】なんかどうだ?ジョージ・A・ロメロ監督の作品は最高だろ?」
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
(十)
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
180
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:42:44 ID:hyBPObrk0
(; "ゞ)「げ、げんし…………ぉ……う」
(十)「俺のスタンドが鉤爪だけだと本気で思ったのか?あ?」
(十)【心臓に眠る『ウイルス』が外に出た時、感染した死体は歩く亡霊(ゾンビ)となる】
(十)「ここに居る死体は全て俺の手下だ。さぁドレスコードは無しだ。」
(十)【トレンチコートマフィア】!!!
<ψψ°益°>GYAAAAAAAAAAAA!!!
(;'д`)「あ………兄貴……」
181
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:45:25 ID:hyBPObrk0
トレンチコートマフィアの右腕はデルタの心臓を。左腕は肝臓を貫いていた。
もう彼の瞳からは光が消え、魂は天に昇っていく。
(;'д`)「嫌だ………死にたくねぇ……死にたくねぇよ…………」
(°д°;;)====3「ウオオオオオオアオオ!!」
ドン!
(#ヽ°血°)(#ヽ°血°) Σ('A`;)!!?
(十)「何処へ行こうって言うんだ?まさか………逃げるつもりだったのか?」
バンバンッ!
(#メ血°。::ヽ°血メ >-⊂('д`;)「いやあああ!!」
ドクオは持っていた銃でゾンビを撃ち、運動場から逃げ出した。
182
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:46:06 ID:hyBPObrk0
('A`;)(無理だ!殺される!兄貴ィ!俺のデルタ兄貴ィイイイ!!死んじまったよォ!)
ゾンビ達はドクオを追い掛ける。道中で他の囚人を噛み殺し、同胞(ゾンビ)にしながら、その弾丸は膨れ上がっていく。
そして、ついに。
(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)
(;'A`)「か、囲まれた……」
(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)
183
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:47:14 ID:hyBPObrk0
十)「まさか逃げるなんて思わなかったぜ。え?おい。このマンモーニが。」
(十)「テメェみたいなヘタレを殺したら男が下がるぜ。だからよォ」
………UHHHHH(#ヽ"血ゞ)(;°A`)ウッ………
(十)「お前の兄貴に臓物(ハラワタ)喰われて死にな」
(#ヽ"血ゞ)「………UHHHHH……」
(;'A`)「……デルタ兄ィ………」
(#ヽ"血ゞ)「……二…………」
184
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:48:05 ID:hyBPObrk0
M +w(#ヽ"血ゞ)「ニゲルなドクオ」
ビタッ((#ヽ°血°))((#ヽ°血°))((十))((#ヽ°血°))((#ヽ°血°))ビタッ
(;十)「なッ!!?【身体が動かない】!!」
M +w(#ヽ"血ゞ)m9「ミ、ミセ……ス…ロビ…ン……ソン………」
(;十)「馬鹿なッ!?ゾンビ状態なのに自我があるのか!?精神が肉体を凌駕しているとでも言うのかッ!!」
(;д;)「兄貴ィイイイィイイイィ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( "ゞ)「犯罪者(オレタチ)は世間からゴミやダニ呼ばわりをされても、前を向いて生きている。何故だ?明日に希望があるかの様に力の限り生きている。何故だ?」
( "ゞ)「【逃げない】【諦めない】。逃げれば誇りが失われるのさ永遠に。それは死ぬことよりも辛い事だ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
185
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:51:06 ID:hyBPObrk0
( A )「兄貴。俺達はもう後戻りは出来ないんだね。」
( A )「逃げない。諦めない。兄貴の覚悟が!【言葉】でなく【心】で理解出来た!」
メギャン!(#'A`)rー<・「スコーピオン!!」
(#ヽ"血ゞ)「………や…れドクオ……栄光は………お前にある……ぞ………」
(#'∀°)rー<・「原子王ッ!!俺も映画は好きだぜッ!!」
(#'д°)rー<・「奴らみたいにド頭に風穴開けてやるッ!!!!!」
ドチュン(#'A`)rー<・(十;)。:::・゚::::・゚::・。
(#'д`)rー<・「もぉおいっばぁああああつ!!」
186
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:51:44 ID:hyBPObrk0
(;十)「うああああああああああッ!!」
バンバンバンバン(#'A`)rー<・(十。:::・゚::::・゚::・。
(#'A`)rー<カチッカチッカチ
(#'A`)「フゥーーーー」
いつの間にか、周囲のゾンビ達は物言わぬ死体に戻っていた。
本体である原子王が倒された事によって、スタンド能力が解除されたからである。
187
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:54:23 ID:hyBPObrk0
ーーーーよくやった。ドクオ、よくやったよーーー
('A`)!!
ーーーお前は生きろドクオ。最後まで見守っているぞーーー
('A`)
(;A`)ポロッ
(つA`)「デルタ兄ィ………」
原子王(本名ジョナサン・レイヴンテイル)----ーーー死亡
スタンド:トレンチコートマフィア
ドクオ・ガーファンクルーーーーーー生存
スタンド:スコーピオン
デルタ・サイモンーーーーーーーー死亡
スタンド:ミセス・ロビンソン
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
188
:
名無しさん
:2019/07/26(金) 01:44:53 ID:rFpO/fXE0
乙!!
189
:
名無しさん
:2019/07/26(金) 20:40:28 ID:48CjQESU0
デルタ兄貴…
190
:
名無しさん
:2019/07/27(土) 00:50:42 ID:JE3zBhlc0
砂糖も血液も有機物なんだけど
191
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:06:58 ID:2zeyRGT20
スタンドデータベース④
<ψψ°益°>
スタンド名:トレンチコートマフィア
本体:(十)原子王(本名ジョナサン・レイヴンテイル)
スタンドの心臓には未知のウイルスが眠っており、一定以上のダメージを受けると心臓が破れ、ウイルスが飛び出る。
ウイルスは死体をゾンビに変える力があり、本体はゾンビを自由に操る事が出来る。
スタンドの心臓が破裂した時、本体も死ぬがウイルスによってゾンビとして蘇る。
ゾンビ化した本体を倒すには、脳幹を破壊しなくてはならない。
元ネタはR-指定&DJ松永のユニット『Creepy Nuts』より【トレンチコートマフィア】
破壊力-B スピード-B 精密動作性-C
射程距離-E 持続力-A 成長性-E
192
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:09:14 ID:2zeyRGT20
#9 復讐者達の幻想曲(ファンタジア) その②
復讐からは何も生まれないと言う人がいる
自身の運命に決着を着ける為にすると言う人がいる
或いは自己満足かそれしかやる事が無いからか?
君はどうだい?
僕の名前はニダー・F・マーキュリー。
人を殺して、ここに来た。
193
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:10:23 ID:2zeyRGT20
ザッ……ザッ…(∵ <ヽ`∀´>( <●><●>)ザッ……ザッ……
<ヽ`∀´>「ワカッテマス。
>>190
のレスで血液は有機物という指摘を受けたニダ」
( <●><●>)「ああ。だが、
>>111
で有機物にも能力は効く事を述べている。しかし間違った事を言って申し訳無かった。次はもうちょっと勉強するぜ」
ザッ……ザッ…(∵ <ヽ`∀´>( <●><●>)ザッ……ザッ……
<;ヽ`∀´>「ここが歯車王が居る独居房。ワカッテマス準備は( <●><●>)ガチャ!バン!
<;ヽ`∀´>「躊躇無しかっ!?」
194
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:12:03 ID:2zeyRGT20
想像以上に広い。それが最初の感想だった。
小学校の多目的室。それぐらいには広かった。
歯車王の趣味だろうか?部屋全体にボサノバが流れている。
「ご苦労な事だ」
部屋の中央の椅子から声が聞こえた。
椅子はクルリと回り、その人物は僕らに顔を向けた。
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙|::━◎┥┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
(#<●><●>)「歯車王………」
195
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:12:43 ID:2zeyRGT20
|::━◎┥「ブローノ・ワカッテマス。それに最近入った新入りだな?」
|::━◎┥「初めまして。歯車組組長の『歯車王』だ。」
(#<●><●>)「お前を殺す………。」
|::━◎┥「おやおや?殺意で目ん玉ギラついてんぞ?」
|::━◎┥「ふむふむ。野心ではないな?瞳の中にある【漆黒の意志】が燃えているな。野心や出世欲じゃあない。人間性さえ捨て去っていいと考えている」
(#<●><●>)「お前は俺から大切な女性(ヒト)を奪った。」
|::━◎┥「女性(ヒト)?誰だ?待て待て【当てていくぜ?】」
196
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:14:00 ID:2zeyRGT20
|::━◎┥「マリアか?手首を切らせて自殺に見せかけて殺した。保険金目当てさ。お湯が真っ赤っかだった」
|::━◎┥「違う?じゃあジェシカは?娼婦の癖に鼻っ柱が強かったから、袋を被せてガムテープでグルグル巻きにした。息が出来なくて苦しかったのか地面を滅茶苦茶引っ掻いていたのは笑えたぜ。」
|::━◎┥「レベッカか?手足を折って、線路に頭だけ乗っけておいたんだ。列車が通った後、脳味噌がペースト状になったのは今でも覚えている。もちろん面白いからだ。」
|::━◎┥「ジェシー?ビルから突き落とした。頭がザクロみたいにハジけた。リザ?型落ちのビードルが宝物だっていうから、車ごとガソリンぶっかけて焼き殺した。」
197
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:15:15 ID:2zeyRGT20
|::━◎┥「わかった!エマだろ?海に突き落として溺死させたんだ。水面にプカプカ浮いてんのがマヌケで中々面白かった」
|::━◎┥「それか、ローザか?あれは傑作だぜ。首を吊らせてな、あいつのガキにブランコみてえにぶら下がらせたんだ。普通に首を吊るより顔面がぶっ壊れてなアハハハハハ」
(; ∵)(こいつ………最悪だ……)
(; ∵)(何が漆黒の意志だ!こいつの心こそバリバリと裂けるドス黒いクレバスだッ!!)
( <●><●>)「…………どれも違うぜ、歯車王」
( <●><●>)「お前が殺したのはな……………
198
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:16:04 ID:2zeyRGT20
ブローノ・ワカッテマスはAノ国の小さな漁村で育った。
彼の父親は漁師だったし、ワカッテマスもまた父親の跡を継いで、漁師になるつもりだった。
ワカッテマスには【幼馴染の女の子】が居た。
くせっ毛ですきっ歯の少女で、だが笑顔の可愛らしい娘だった。
ワカッテマスと少女は仲が良く、大人になっても変わらなかった。
いや、変わらなかったって言うのは嘘だ。
199
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:17:45 ID:2zeyRGT20
( <●><●>)「なあ、俺には夢があるんだ」
ーーーーーどんな?
( <●><●>)「普通に漁師になって、結婚して、子供が出来て。家族で遊びに出かけに行くんだ。俺も俺の子供達も、そして俺の好きな人も笑っている」
( <●><●>)「みんな普通だって笑うんだけどさ、俺、不器用だからさ。でも俺にとっては大切な夢なんだ」
ーーーその夢の好きな人って、もう決まっているの?
(*<●><●>)「……………お前だ………」
(*<●><●>)「お、俺と結婚して下さい!!」
その3日後だった。
200
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:18:24 ID:2zeyRGT20
ワカッテマスの幼馴染が死体で発見された
.
201
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:19:00 ID:2zeyRGT20
死体は漁村のゴミ置き場に打ち捨てられていた。
全裸で、強姦の跡があり、それ以上に全身に暴行が加えられていて見るも無残な姿だった。
犯人はすぐ分かった。その時、麻薬の販売に来ていた4人の歯車組組員だった。
警察はすぐに彼らを逮捕した。
( < >< >)
ワカッテマスはその晩、漁村の留置所に侵入し、歯車組組員3名を殺害した。
司法の裁きを待たずに、自らの手によって制裁を加えた。
そしてAノ国の刑法は彼の行動を是とはしなかった。
彼は殺人の罪で逮捕・起訴され、ハートマン・リネオン刑務所に収監させられた。
時同じくして、麻薬取締法違反及び殺人などの罪で収監された男が居た。
202
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:19:34 ID:2zeyRGT20
( <●><●>)「それがお前だ歯車王。あの時の4人のうちの最後の1人。部下を見捨てて逃げたお前だ。」
( <●><●>)「もう一度言う。俺はお前に復讐しに来たんだ」
|::━◎┥「…………………」
|::━◎┥「…………あーーーはいはい」
|::━◎┥「別に殺すつもりは無かったんだぜ。ただ、ちょっとだけ【楽しみたかった】だけだ。」
|::━◎┥「だが思いの外アソコが緩くてな、ムカついてボコったら死んじまっただけだ。」
203
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:21:33 ID:2zeyRGT20
|::━◎┥「あの後、テン○買って自分で処理をしたよ」
|::━◎┥「お前の彼女、オナホール以下だな♪」
( <●><●>)
|::━◎┥
( <^><^>)ニコッ
バァアアアアアアアアアクストリートォオオオオオボォオオオオイズッッ!!!
(#<●><●>)(#命д命)
ARYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!
204
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:22:54 ID:2zeyRGT20
(#命д命)アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリ(#命益命)==つアリアリアリ
アリアリアリアリ====つアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!
(# 命д命)ARYYYAAAAAAAAAッッッ!!!
ドォ ̄ ̄ ̄ ̄|::━ 。:::・゚::____ン
205
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:24:07 ID:2zeyRGT20
<;ヽ`∀´>「す、凄まじい………」
(#<●><●>)フッ……フッ……
「中々のスタンドエネルギー……。敬服に値する」
( <●><●>)!!
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
|本━◎┥
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
<;ヽ`∀´>「な、なんで………なんでニダ?」
<;ヽ`д´>「なんで【ダメージを負っていないんだッ!?】」
206
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:25:05 ID:2zeyRGT20
|本━◎┥【シェイプ・オブ・マイハート】
|本━◎┥「俺は【調達屋】だ。牙の新入り。歯車組は俺の【スタンド能力】でのし上がってきたと言っても過言ではない」
|本━◎┥「俺は自身の体を【本に変える事が出来る】。本には不思議なパワーが有り、所有者が指定した物を【本の中に出し入れする事が出来る】」
|本━◎┥「ワカッテマス。お前の攻撃は全部本の中だ」
|本━◎┥「そして返すぜ。余す事なく、な。」
|本━◎┥アリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリィ!
207
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:25:46 ID:2zeyRGT20
( <○><メ。:::・゚::::・゚::・。 ドッゴオオオオオオッ!!
歯車王の本から飛び出たバック・ストリート・ボーイズのラッシュが全弾ワカッテマスを襲う。
衝撃で彼はぶっ飛び、壁に叩きつけられた。
|本━◎┥「アリーヴェデルチ(さよならだ)」
<;ヽ`∀´>「ワカッテマス!!」
|本━◎┥「不幸中の幸いか、怒りのあまり、スタンド能力は発動しなかったみたいだな。純粋にスタンドによる暴力か」
|本━◎┥「さあ、新入り。次はお前の番だ。死ぬ覚悟は出来ているか?」
208
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:26:28 ID:2zeyRGT20
歯車王はニダーに向かって走る。
<;つ`∀´>つバッ!!
ニダーは咄嗟に構えた。
|本━◎┥「何かする気か?タンカスが。オラ、一発だけ打たせてやる。」
ニダーはそのまま思い切り、歯車王の腹をブッ叩いた。
|本━◎┥「意味がねーんだよ。俺の本は万物を封じ込める。お前のパンチなんか、」
209
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:38:49 ID:2zeyRGT20
ごふぅ|本━◎┥。:::・゚::::・゚::・。
|;本━◎┥「………ぁ………が………」
|;本━◎┥「な、なんだ………と?」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙<ヽ ∀ >┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
┣゙ッ! ┣゙ッ! ┣゙ッ!
<ヽ(∵)∀´>
┣゙ッ! ┣゙ッ!
<ヽ(∵)∀´>【Ghost Knight(幽霊騎士】……!
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
210
:
名無しさん
:2019/08/10(土) 10:23:08 ID:XkDFIW9Q0
乙!
211
:
名無しさん
:2019/08/17(土) 06:25:24 ID:LCwjtTGg0
アニメの方は終わったな
212
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:24:36 ID:3AXYirNc0
スタンドデータベース⑤
|本━◎┥
スタンド名:シェイプ・オブ・マイハート
本体:歯車王(本名チックタック・ノックノック)
本体の身体を本に変える事が出来る。
本は所有者が指定した物を『一つだけページの中に入れる』事が出来る。
それは物体でも生物でもエネルギーでも制限は無い。
そして、この能力の真骨頂は歯車王から本のページが切り離されてから始まる。
元ネタはバック・ストリート・ボーイズの【シェイプ・オブ・マイハート】
破壊力- なし
スピード-なし
精密動作性-なし
射程距離-♾
持続力-本体が生きている限り。
成長性-E
213
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:25:46 ID:3AXYirNc0
#10 復讐者達の鎮魂歌(レクイエム)
ーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( ∵)「まずは肩幅1.5倍ぐらいにスタンスする。」
( ∵)「右構えの場合、右足を軸に左足の方向へ腰から上を2/3〜3/4程回転させるんだ。」
( ∵)「膝を楽に少し曲げ踵を少し浮かせる。」
( ∵)「いいぞ。拳を軽く握り、右拳を顎の右前、左拳は顎から20cmぐらいの位置に。顎を引き、左肩を顎方向に少し入れる。」
<;つ`∀´>つ「凄い窮屈ニダ。これで本当にいいニカ?」
214
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:26:37 ID:3AXYirNc0
( ∵)「大丈夫だ。ホーリーランドでもやってたからな。」
<;ヽ`∀´>「漫画の知識ニダ」
( ∵)「…………ニダー、手を出してみろ」
ビコーズはニダーの手の甲から自身の手を重ねた。
ニダーの手を完全に通り抜ける前にピタリと止まる。
<;ヽ`∀´>「僕の手の中にビコーズの手があるのか?何も感じないけど、見た目は不思議な感じニダ」
215
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:31:22 ID:3AXYirNc0
( ∵)「幽霊ってのはな、【感情の爆発】が極限に達すると【人の身体に触れる】事が出来るんだ。これはゴースト-ニューヨークの幻-でも言っていただろ?」
<ヽ`∀´>「貧乏だから娯楽には疎いニダ」
( ∵)「これは俺達だけの【武器】だ。まあ目眩し程度の物だが、それでも上手く決めればファーストアタックで敵を倒せるかもしれない」
( ∵)「その為には、もっとトレーニングだぜ。こっからは俺も参加するからよ。まずは左ストレートを100回だ」
ーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
216
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:32:01 ID:3AXYirNc0
<#( ∵)∀´>=つオラァ!
|;本━◎┥「ぐっぅ……」
|;本━◎┥(何故だ?シェイブ・オブ・マイハートは依然変わりなくッ!!この新入りの攻撃のダメージを吸収してるのにッ)
|;本━◎┥(この衝撃は何だ!?どういう事なんだ?)
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙<ヽ( ∵)∀´>「…………」┣゙┣゙┣゙
.
217
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:32:51 ID:3AXYirNc0
( ∵)「ニダーと身体を重ね、ニダーの拳よりも先に俺の拳を出す。その誤差は約0.1〜0.3秒だ。」
( ∵)「歯車王のスタンドが吸収しているのは、俺の拳のエネルギーだ。だからニダーの拳はそのまま歯車王に届く」
( ∵)「1回の打撃で二度の衝撃が発生する。ガン!じゃあなくガガン!!ってイメージ!!」
<ヽ( ∵)∀´>「「これが僕(俺ら)の【幽霊騎士(ghost knight)】だ」」
|本━◎┥「…………ふーーっ……」
|本━◎┥「どういう理屈か分からんが、おおよその検討はつく。そして中々いいモンを持っているが、ギャングならこの程度はタダの可愛がりだ。」
218
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:33:24 ID:3AXYirNc0
|本━◎┥つ「俺とタイマン張れると思っているなら、思い上がりも甚だしいな」
つ
歯車王もニダーと同じ構えを取った。
お互いスタンドに攻撃の手段が無い以上、本体同士の肉弾戦になるのは必至だ。
|本━◎┥「名前を聞いておこうか。」
<ヽ( ∵)∀´>「僕はニダー・F・マーキュリー」
<ヽ( ∵)∀´>「人を殺して、ここに来た」
219
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:34:23 ID:3AXYirNc0
|#本━◎┥オラァ!!
お互いノーガードで打ち合う。しかし、ニダーの方は意識的に歯車王の顔面を避け、ボディに集中している。
( ∵)「ニダー。顔は避けろ。アイツの仮面は鉄で出来ている。まともにブチ当てたら、逆に拳を壊してしまう」
<ヽ( ∵)∀´>「…………………」
歯車王の拳は縦横無尽にニダーに攻撃を加えていく。肌はジリジリと焦げ、痛みが蓄積されていく。
|本━◎┥「痛みを考えろニダー。もうすぐ痛みが快感に変わる。快楽が頂点に達した時、テメエは死ぬ」
220
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:34:52 ID:3AXYirNc0
<メ( ∵)∀´>「ビコーズ、アレをやろう。合わせてくれ。」
<メ( ∵)∀´>つ
つ すっ…………
|本━◎┥(雰囲気が変わった……!何かやらかす気だな)
|#本━◎┥「何か分からんがくらえッ」
<メ( ∵)∀´>「「集中しろ。機を狙え。最高の【機(タイミング)】で穿て………」」
221
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:35:31 ID:3AXYirNc0
「ニダァアアアアアアアアア!!!」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
<メ( ∵)д´>==つ)))━本|。:::・゚::::・゚::
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
衝撃(インパクト)の瞬間、腕の全筋肉を【締める】事で運動エネルギーを拳面の打点に【圧縮】する
カウンターなら、その威力は数倍にも跳ね上がる。
毎日毎日、農作業に従事するニダーにビコーズは筋力の底上げと同時に筋肉の締めの感覚とタイミングを覚えるように指示をした。
|本━つ。:::「ぐぅううう」ボタボタ
その教課(カリキュラム)がニダーに逆転の機会を与えてくれたのだッ!!
222
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:36:16 ID:3AXYirNc0
|本━つ。:::(クソっ!!こいつ強化プラスチックの視覚レンズを躊躇なくぶっ壊しやがった!)
|本━つ。:::(だが、ニダー・F・マーキュリー!!貴様の拳はさっきのでズタズタだ。もう満足に殴れまい)
<ヽ( ∵)∀´>「僕らの勝ちニダ」
|本━※┥「あ?眼を潰しただけだろうが、ナメやがって。」
( ∵)(………ああ、そうか)
( ∵)「【俺達の勝ちだな】」
223
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:36:54 ID:3AXYirNc0
┣゙┣゙┣゙┣゙メ<●>|本━※┥┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
224
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:38:15 ID:3AXYirNc0
「バック・ストリート・ボーイズ」
メ<命>|;本━※┥「ブローノ・ワカッテマス…」
「万物は全て、俺の掌の上で新たな命に生まれ変わる」
メ<命>つ;━※┥
バリバリバリバリッつ本;━※┥「うおおおおおおおおおおッ」バリバリバリバリバリバリ
つ;━※┥(スタンドの発動が間に合わないッ!!こんな便器に吐かれたタンカスの様な存在にッ!!!この俺がッ!!)
スタンドエネルギーは今ッ!!歯車王の細胞を変換していく!!
彼が殺した人達のッ!!そのツケが今ッ!!清算されるッ!!
メ<●><●>メ「…………【終わったぜ】……」
225
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:38:45 ID:3AXYirNc0
豚さん「ぷいー?」ブヒブヒ
<ヽ`∀´>「……豚に転生させたのか?……」
メ<●><●>メ「言ったはずだ。善処するってな」
メ<●><●>メ「殺しゃしねぇ。こいつは何も分からない豚さんとして生きてもらう。運が良ければ豚さんの天寿を全うするだろう」
メ<●><●>メ「悪けりゃ屠殺されて、囚人のご飯だぜ」
<;ヽ`∀´>「今日から豚肉食べれないニダ」
226
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:39:42 ID:3AXYirNc0
メ<●><●>メ
<;ヽ`∀´>「………?ワカッテマス?」
その時、ニダーは気づいた。
眼に映る世界から色が抜け落ち、全てがモノトーンになっている。
( ∵)「…………」
( ∵)「どうやら【迎え】が来ちまったみたいだな」
<;ヽ`∀´>「ビコーズ?これはどういう事ニダ?なんか、なんか分からないけど、凄く【嫌な感じ】がするニダ」
227
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:40:18 ID:3AXYirNc0
( ∵)「………歯車王が倒された今、俺の願いは成就され、もはや、この世になんの未練も無い」
<ヽ`∀´>(∵ )
ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
つ つ つ つ つ つ つ つ
つ つ つ つ<;ヽ`д´> つ∵ )
つ つ つ つ つ つ つ
オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
.
突然のニダーの背後から無数の青白い手が伸びてきた。
手はビコーズを掴み、寄ってたかって彼の身体を引き千切り、それぞれの部位を持ち去ろうとしている。
228
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:40:54 ID:3AXYirNc0
<;ヽ`д´>「ビコ(#∵)「振り返るなッ!!」
(#∵)「振り返れば、お前も連れてかれる。これは【ルール】だッ!!例外は無いッ!!」
( ∵)「俺はいいんだ。【始めから分かっていた事】だ。もう納得している」
<;ヽ ∀ >「何故ニダ?こんなのってないニダ………」
<;ヽ ∀ >「理不尽に命を奪われ、やっと未練が無くなったのに…………」
<ヽ;д;>「こんな酷い事がッ!!何故ニダ!?」
229
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:41:38 ID:3AXYirNc0
( ∵)「Because、俺は悪人だからだ」
( ∵)「前に言ったろ。俺はヤクの売人だった。俺が売ったヤクで人生めちゃくちゃになった奴は腐る程居る。」
( ∵)「そして、命を落とした者もな。」
<ヽ;д;>「ビコーズ………」
230
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:42:42 ID:3AXYirNc0
( ∵)「誰かが言っていた。人は皆、【運命の奴隷】なのだと。運命は既に決定されていて、俺達はそれを作る道具に過ぎない」
( ∵)「だが、それでもなお、俺は抗う事はやめなかった。悪人としての終点は決まっていても、俺は【眠れる奴隷】としてあり続ける」
( ∵)【目覚める事で何か意味のある事を切り開いていく『眠れる奴隷』であることを………】
231
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:43:31 ID:3AXYirNc0
ビコーズは白い手によって、漆黒の闇に運ばれていく。
ニダーから遠ざかるに連れて、声は遠くなっていく。
「ニダーッ!!!抗って生きろッ!!」
「生きろッッッ!!!!」
やがてビコーズの声は聞こえなくなった。
同時に世界に色が戻り、モノトーンの世界は消えていった。
232
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:44:11 ID:3AXYirNc0
メ;<●><●>メ「ニダー、どうして泣いているんだ?」
<ヽ;д;>
<ヽ∩∀∩>ゴシゴシ
<ヽ`∀´>「ワカッテマス」
<ヽ`∀´>「僕は生きるニダ。この死が支配する刑務所で。」
<ヽ`∀´>「絶対に生き残ってやるニダッ!!」
メ<●><●>メ「………ああ、そうだな……」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
233
:
名無しさん
:2019/08/28(水) 02:13:50 ID:tSTgfDjI0
今回も面白かった
234
:
名無しさん
:2019/08/31(土) 18:14:44 ID:MsUcV63E0
大好きな作品だ
最後まで応援してる
235
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:28:35 ID:4pxZ2/uI0
スタンドデータベース⑥
スタンド名:スコーピオン
本体:('A`)ドクオ・ガーファンクル
本体が触れた物を銃火器と弾丸に変える力を持つ。
スタンドの見た目は鮮やかな紫色の指輪。装飾部分には同じく紫色の蠍の宝石がついている。
元ネタはドイツを代表するハードロックバンド『Scorpions』より。
破壊力-E スピード-E 精密動作性-E
射程距離-E 持続力-A 成長性-D
236
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:29:27 ID:4pxZ2/uI0
#11 運命の車輪
Mama ooo.
(母さん………)
Didn’t mean to make you cry-
(母さんを泣かせるつもりじゃあなかったんだ………)
If I’m not back again this time tomorrow-
(もし明日、僕が戻っていなかったとしても)
Carry on carry on as if really matters.
(何も気にしないで、平穏に生きて………)
………
………………
…………………………
I don’t want to die,
(死にたくない)
I sometimes wish I’d never been boon at all.
(僕なんか初めから生まれていなければって時々願うんだ)
237
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:30:39 ID:4pxZ2/uI0
( <●><●>)ヽ`∀´>。。。
抗争から一か月半の時間が過ぎた。
今日のニダー達は免業日であり、古いベンチでぼんやりと過ごしている。
ワカッテマスはニダーに膝枕をしてもらっていた。
( <●><●>)「ニダー、この前の【仮釈放の件】は残念だった。」
<ヽ`∀´>「……………」
<ヽ`∀´>「しょうがないニダ。また来年頑張るニダ。」
( <●><●>)「ああ。」
<ヽ`ー´>「今日はいいお天気ニダ。何かイイ事ありそうニダ」
238
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:31:20 ID:4pxZ2/uI0
……ダッ……ダッ………ダッ……ダッ……
从゚Xナ从「お手紙ーおてがみでーす!!」
運動場を馳ける囚人服を着た男はその傷だらけの顔面に似合わない甲高い声で叫んでいた。
<ヽ`∀´>「ニダ?」
( <●><●>)「あいつはねーやん。囚人に手紙を届ける郵便係だ。あいつには嫌われるなよ。気に入らない奴の手紙は破って捨てるそうだ。」
<ヽ`∀´>「へー………あれ?こっち向かって来てるニダ?」
从゚Xナ从「ニダー?ニダー・F・マーキュリー?」
239
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:32:08 ID:4pxZ2/uI0
<ヽ`∀´>「はい从゚Xナ从「お手紙でーす!」
ニダーはねーやんから手紙を受け取った。
<ヽ`∀´>「近所のフレップおばさんからニダ。何だろ?」
ニダーは手紙を開き、内容を読んだ。
一行読み進める毎に表情が硬くなり、
血の気が失せ、唇が震える
<;ヽ д >「………………」
240
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:32:38 ID:4pxZ2/uI0
(;<●><●>)「ニダー?」
<;ヽ д >「ごめん。房に戻るニダ」
<;ヽ д >「1人にして欲しいニダ」
(;<●><●>)「あ、ああ………」
ワカッテマスはトボトボと歩くニダーに声をかける事が出来なかった。
ワカッテマスは聞いた。正確には『聞こえた』。
【運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)】がクルクルと回り始めた音を。
翌日。ワカッテマスはニダーを休憩時間に呼び出した。
241
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:33:43 ID:4pxZ2/uI0
( <●><●>)「ニダー。元気無いな。あまり、よく眠れなかったのか?目のクマが酷いぞ。」
<ヽ`∀´>「…………」
<ヽ`∀´>「ワカッテマス、頼みがあるニダ」
( <●><●>)「何でも言ってくれ」
<ヽ`∀´>「昨日の手紙は僕の家の近所に住む人から来たんだ。そこには母さんの事が書かれていた。」
<ヽ`∀´>「母さんは……元々、身体の強い人じゃあなかった。ある日、母さんが倒れたのを、近所の友人が見つけてくれたんだ」
(;<●><●>)
242
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:34:43 ID:4pxZ2/uI0
<ヽ`∀´>「医者が言うには、母さんの身体には病魔があちこちにいて、もう治療の施しようが無いそうだ。」
<ヽ`∀´>「余命半年だって、言われたそうニダ」
<ヽ;∀´>ポロッ
<ヽつ∀´>「母さんは死ぬ。人である以上、それは避けようの無い【運命】ニダ。でも、僕は母さんが1人ぼっちで死ぬなんて耐えられない。」
(;<●><●>)「待て待て。お前の言いたい事は大体分かったぞ。だから敢えて言うぞ。お前のそれは成功の可能性が低い」
(;<●><●>)「ハードラック刑務所はAノ国で一番セキュリティのキツイ刑務所なんだ。お前が考えている事を実行した奴は幾人も見たッ!」
(;<●><●>)「例外なく皆んな死んだッ!とっ捕まって拷問されて無残に殺されたんだ」
243
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:36:00 ID:4pxZ2/uI0
(;<●><●>)「お前はそれでも、その考えを口にするのかッッッ!!!」
<ヽ`∀´>「【脱獄をする】。協力してほしいニダ」
( <●><●>)「だから気に入った!」
<;ヽ`∀´>「………」
( <●><●>)「どうした?面食らった顔をして」
<;ヽ`∀´>「いや、てっきり協力しないんもんだと………。ワカッテマスの言う通り、危険極まりない事ニダ」
244
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:36:41 ID:4pxZ2/uI0
( <●><●>)「ニダー。ニダー・F・マーキュリー」
( <●><●>)「お前は俺の復讐に最後まで付き合ってくれた。それだけで返せない程の恩だ。俺の命はお前の為に使わせてほしい」
<ヽ`∀´>「ワカッテマス………」
( <●><●>)「とはいえ、さっき述べた事も事実だ。このまま無策で行けば、お前も俺も無駄死にする事になる。」
( <●><●>)「リスクはあるが、協力者が必要だ。しかも潜入や調査が得意な人間が。」
<ヽ`∀´>「心当たりは?」
( <●><●>)「いる。つーか、すげー近くにいるぞ」
245
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:37:27 ID:4pxZ2/uI0
爪;'ー`)y-「ハァ!?脱獄ぅ????」
爪;'ー`)y-「狙いは何よ???真実を言え!真実をっ!!重要なのはソコだぜ!!」
<ヽ`∀´>「真実は今言った。僕は母さんの最期の時を一緒に過ごす為にここを出る。」
<ヽ`∀´>「その為に力を貸して欲しいニダ」
爪'ー`)y-「………ふーん………」
爪'ー`)y-「確かに。お前の目の奥から『真実』が俺を見つめている。」
爪'ー`)y-「まあ、確かに。俺達が満期出所したら、お爺ちゃんの年齢になっちゃうし?つーか、それまで生きていける自信ねぇーし。」
246
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:38:21 ID:4pxZ2/uI0
爪'ー`)y-「リスクは高いが、リターンはデカイな。」
爪'ー`)y-「【自由】だ。何物にも命を脅かされない自由が手に入る」
爪'ー`)y-「お前はどーよ、ギコ?」
(,, ゚Д゚)
(,, ゚Д゚)「脱獄に必要なのは1.ハードラック刑務所はAノ国の何処に位置しているのか?2.刑務所の建物設計図。」
(,, ゚Д゚)「そして、火災や脱獄が起こった時の対応が書いている3.非常事態マニュアルだ」
(,, ゚Д゚)「その他、色々なハードルがある。それらをクリアする方法を考える事が必要だ。」
(,, ゚Д゚)「それさえあれば、脱獄の成功率は少しは上がるだろ。」
247
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:39:20 ID:4pxZ2/uI0
<;ヽ`∀´>「………」
(,, ゚Д゚)「そんな顔をするなニダー。お前の急く気持ちも理解出来るが、命あっての物種だ。」
爪'ー`)y-「さしあたって、マニュアルと見取り図はすぐ手に入れたいな。どうやって手に入れるかだが、」
<;ヽ`∀´>「………協力してくるのか?」
爪'ー`)y-「あ?勘違いすんな。あくまでもお互いに利益があるからだ。」
爪'ー`)y-「俺にメリットが無くなった場合にはソッコー抜けるぜ」
(,, ゚Д゚)「俺も似たような感じだな」
( <●><●>)「ああ、それでいいぜ。今はそれで良いんだ。」
248
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:40:13 ID:4pxZ2/uI0
(,, ゚Д゚)「とは言え、それらは極秘扱いだ。手に入れる手段だけでも相当だな。ワカッテマス、調達屋のツテを使う事は出来るのか?」
( <●><●>)「うーむ………。看守を引き込めれば、或いは。」
爪'ー`)y-「関わる人間が増えると計画が露呈しちまうぞ。特に脱獄なんてヤバイことはな。」
「お困りのようだな?えぇ、おい?」
爪'ー`)y-「誰だッ!?」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙( ・∀・)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
249
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:40:57 ID:4pxZ2/uI0
(,, ゚Д゚)「誰だ、コイツ?」
<;ヽ`∀´>「確か歯車組幹部の………」
( ・∀・)「茂等 吉影。だけどモララーでいいよ。そちらの方が発音しやすいだろ?」
爪;'ー`)y-「………おい、俺達の話をどこまで聞いたんだ?」
( ・∀・)「そうだな、ニダーの母君の話から聞いていたかな?」
<;ヽ`∀´>「ほとんど全部ニダ」
(,, ゚Д゚)「おい、早速部外者にバレたぞ。どうする?殺すか?」
250
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:41:40 ID:4pxZ2/uI0
(;<●><●>)「何の用だ?」
( ・∀・)「私も仲間に入れて欲しいなぁ。脱獄の仲間によぉ」
(,, ゚Д゚)「歯車組組の幹部の言う事なんか信用出来ないぞ」
爪'ー`)y-「テメェが仲間になる事によってメリットはあんのか?あ?計画にかこつけて、俺等に意趣返ししようとしてんじゃあねえか?」
( ・∀・)「私は刑務所ギャングなんてどうでもいい。歯車王が私にご褒美をくれたから、指示に従ってただけ。」
( ・∀・)「だから組織の復讐なんて、これっぽっちも考えてない。」
( ・∀・)「それに【メリットはある】。」
251
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:42:27 ID:4pxZ2/uI0
( ・∀・)「ハードラック刑務所の建物内の見取り図、非常事態マニュアルはクラウドデータで保管されており、刑務所内のPCから唯一アクセスする事が出来る。その権限は看守部長が持っている」
( ・∀・)「私は元銀行員だ。その時に得た法知識や金融のノウハウを使って看守部長の脱税を指南している。少し芝居は必要だが、看守部長は私を信用して、PCを触らせてくれるだろう」
爪#'ー`)y-「俺らが馬鹿だと思ってんのか?マヌケぇ。いくら看守部長と繋がってても、ボディチェックは免れないだろ?」
爪#'ー`)y-「クラッキングの道具(ツール)はどうするつもりだ?」
( ・∀・)「その点は【歯車王の品】を利用する。」
モララーはそう言って、無地の紙の束をニダー達に見せた。
閉じ白の部分はホッチキスの針でとめてある。
252
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:42:57 ID:4pxZ2/uI0
<;ヽ`∀´>「まさか歯車王のスタンドの?」
( ・∀・)「シェイプ・オブ・マイハートの真骨頂はこうやって切り離して使う事にある。」
( ・∀・)「【ページとページの間に挟めば、どんなものでも収納する事が出来る】」
( ・∀・)「歯車組はこの能力を使って、ヤクや酒、女を調達し、密売を行う事で刑務所ギャングとして、のし上がってきたんだ。」
( ・∀・)「この紙束は見た目はメモ帳にしか見えない。この中にクラッキングツールを隠しておけば問題ない」
( ・∀・)「さて、ここまでで異論はあるかな?」
253
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:44:48 ID:4pxZ2/uI0
モララーは皆の反応を伺った。誰も異議を唱える者は居なかった。
( ・∀・)「ベネ(良し)。さしあたって、真紅の牙でツールを用意して欲しい。歯車組は壊滅したからね。調達のツテも無いんだ。」
(,, ゚Д゚)「………その本、【人間は入れるのか?】」
( ・∀・)「?。ああ、収納する物に制限は無いよ。だが、なんで、そんな事を?」
(,, ゚Д゚)「クラッキングツールなんぞ要らん。【その本に俺を収納しろ】。俺が情報を手に入れてやる。」
(,, ゚Д゚)「PCとネット環境があれば【独壇場】だ。」
(,, ゚Д゚)「この俺、ギコ・マニュエル・ド・オメン=クリストと、」
(,, ゚Д゚)@ III III III)
「スタンド【ダフト・パンク】のな。」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
254
:
名無しさん
:2019/09/05(木) 23:57:11 ID:L2n0mCqU0
熱くなってきた!!期待してます
255
:
名無しさん
:2019/09/06(金) 00:14:09 ID:pZ3cou7Y0
乙
またこれは面白くなってきたぞ
256
:
名無しさん
:2019/09/08(日) 01:52:11 ID:CjL/GTc20
otu
257
:
名無しさん
:2019/09/08(日) 17:05:09 ID:HdptfKnk0
いぇーい、そうかまだ終わりじゃないよな
258
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:29:00 ID:KB.2w/Ic0
#12 ダフト・パンク その①
ギコ・マニュエル・ド・オメン=クリストは終身刑の判決を受けて、ハードラック刑務所に収監された。
メンバーの中では一番重い量刑である。
彼は Aノ国でクラッカーをしており、企業や公的機関の機密情報を盗み出す事を生業にしていた。
彼は高度なプログラムを使うよりも、直接コンピュータにアクセスし、ウイルスを流しこんだり、ツールを使い、情報を直にコピーする事を好んだ。
259
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:29:28 ID:KB.2w/Ic0
最後の仕事は Aノ国の軍部から武器のデータを盗み、メインデータを破壊する事だった。
仕事は成功した。ギコが仕事を終えた日の翌日、軍部の人間がディスプレイを見て驚愕した。
全てのパソコンに中年のおっさんの肛門の画像で占拠されていたからだ。
結局、この事件をきっかけにギコは逮捕された。
その後、ブーン・ホライゾンの入団試験を受け、スタンド使いとなったのだ。
260
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:36:36 ID:KB.2w/Ic0
看守部長「PCを使うだと?なぜだ?」
( ・∀・)「やはり法律とはナマモノですね。最近入ってきた奴からシャバの事を聴くと、大分変わっているみたいでして………」
( ・∀・)「今後も看守部長殿のサポートをさせて頂くとなると、やはり最新の法律や金融情報はチェックするべきだと考えます」
看守部長「ふむむ……まあいいだろう。ネットだけだぞ。余計な所や関係の無いサイトにアクセスすれば、すぐに分かるからな。」
看守部長「時間は10分だけだ。」
( ・∀・)「かしこまりました。」
261
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:39:18 ID:KB.2w/Ic0
看守部長「俺は空き倉庫で仮眠を取る。いつもの通り、ちゃんとやっておけ」
( ・∀・)「心得ております。」
看守部長「ハァ〜、しかし、ちゃんと休みを取りたいよ〜〜〜」
看守部長を愚痴をこぼしながら、部屋を後にした。
( ・∀・)つ□ページメクリ
モララーが本のページをめくるとギコは静かに現れた。
(,, ゚Д゚)「…………驚いたな。囚人に見張りをつけないとはな、」
( ・∀・)「それは長年の信頼関係さ。早く言えば、看守部長は私をナメているという事だが………」
262
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:40:50 ID:KB.2w/Ic0
(; ・∀・)「それより時間が思った以上に短い。刑務所のクラウドデータにはパスワードがあるはずだ。量も膨大だろうし、大丈夫か?」
(,, ゚Д゚)「余裕だな」
(,, ゚Д゚)@ III III III)メギャン!
「ダフト・パンク!!!」
@ III III III)WANABEEEE!!!
ダフト・パンクの指先はUSB端子になっており、そのままPCの挿入口に挿した。
(,, ゚Д゚)「ダフト・パンクの能力は【ネットワークの直接的な侵入】だ。」フッフッ!フ!
(,, ゚Д゚)「あらゆるセキュリティソフトやファイヤーウォールを素通りし、地球上にある全てのスーパーコンピュータをも凌ぐ演算能力を有している。だから該当データの検索も鬼早い」フッフッ!フ!
(; ・∀・)「なんでヒンズースクワットをしているんだ?」
263
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:42:01 ID:KB.2w/Ic0
(,, ゚Д゚)「筋トレを行う事でスタンド能力の質が向上する気がする」フッフッ!フ!
( ・∀・)「なるほど。意味が分からない。」
(,, ゚Д゚)「筋肉は大事だぜ。人は皆、孤独だ。何も頼る術が無い人間とって縋るものは己の肉体のみだ。」フッフッ!フ!
(,, ゚Д゚)「仲間は筋肉だ。ワカッテマスやフォックス。ニダーにビロード、出所したドクオも俺にとって大切な筋肉達だ。」フッフッ!フ!
(,, ゚Д゚)「お前はどうだろうな?茂等 吉影。お前は筋肉になりえるのか?」フッフッ!フ!
( ・∀・)「努力するよ」
264
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:43:08 ID:KB.2w/Ic0
(,, ゚Д゚)「………何か面白い話をしてくれ」
(; ・∀・)「何?なんだって?」
(,, ゚Д゚)「ただ作業するのも面白くないんだ。それに『すべらない話』はそいつのパーソナリティを判断するには重要な要素の一つだ」
(,, ゚Д゚)「多少、クオリティが低くてもいいから。頼むぜ?何か話してくれ」
(; ・∀・)「えー?じゃあ、なぁ」
( ・∀・)「女の子がお揃いでピアスの穴を開けるの、有るじゃん?」
(,, ゚Д゚))コクコク
( ・∀・)「あれ、百合女子の処女貫通式だから」
(,, ゚Д゚)「………ほぉ?なるほど………?」
265
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:44:08 ID:KB.2w/Ic0
( ・∀・)「例えばここに幼馴染の2人のJKが居て紆余曲折を得て恋人同士になり愛情のレベルが上がるとやはり2人の共通の証が欲しくなる普通の人間なら子供を作るんだが百合女子同士ならそれも敵わないならどうするか?ペアルックのセーターとか記念に残るものになるけどもう一つ深い段階だと肉体に刻み付けたいよねだからお揃いのピアスを開けてお互いがお互いの所有物である事を直接的に表現するんじゃあなくあくまでもメタファーで表すのが究極にエモいそもそも百合とは戦前の少女小説が起源とされており結婚までの避難所であり結婚までの限られた時間で過ごす戦前の女子高でいともたやすくおこなわれる尊みがやばいエスの絆あっエスって言うのはsisterの頭文字をとっていて擬似姉妹という強い女の子同士の絆で私はもうお腹いっぱいです」
266
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:46:09 ID:KB.2w/Ic0
( ・∀・)
(,, ゚Д゚)
( ・∀・)(私は一体何を言っているのだろう?)
(,, ゚Д゚)(俺は一体何を聞かされているんだ?)
???(,, ゚Д゚)????(・∀・ )????
@ III III III)チンッ!
(,, ゚Д゚)「うむ。データのダウンロードが完了したようだ」
( ・∀・)「終了音が電子レンジみたいだな。お前のスタンド家電製品?」
(,, ゚Д゚)「百合豚は黙ってて?」
(#・∀・)「ぶ、豚じゃないもん!!」プピー
(,,^д^)「がはははは」
267
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:46:48 ID:KB.2w/Ic0
その後、2人は後始末をし、PCの部屋から出た。
本「モララー、ここまでは順調だな」
( ・∀・)「ああ。君が抜き取った情報で脱獄の作戦を立てる事が出来るぞ。PCに証拠は残してないかい?」
本「当たり前だ。ダフト・パンクはクラッキングの証拠を残さない。看守部長にもバレないように履歴も法律や金融関連のページにしてきたからな」
( ・∀・)「ベネ(良し)。なら戻ろう。ニダー達のところへ。」
( ・∀・)
本「どうした?」
268
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:50:25 ID:KB.2w/Ic0
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
[ Д`]「モララー………茂等 吉影………」
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
269
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:51:20 ID:KB.2w/Ic0
[ Д`]「無事のようだな。真紅の牙のワカッテマスとの戦闘に敗れたと聞いたが?」
( ・∀・)「エンジン王………」
[ Д`]「俺も似たようなモンだ。そして歯車組は壊滅しちまった。」
[ Д`]「モララー。まともに動けるのは俺達だけだ。せめて、せめてだ。ワカッテマスだけでも倒そう」
( ・∀・)「エンジン王。今更、そんな事をしたって意味ないだろ。お前の程の侠客なら他の組織だって、やっていけるだろう。」
( ・∀・)「もっと賢く生きろ。」
[ Д`]「俺は『ヤクザ』だぜ?異国に流れ着いて、こんな狂った場所でも【仁義】を忘れちゃあいけねぇ」
270
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:52:01 ID:KB.2w/Ic0
[ Д`]「わかったよ。モララー。俺だけでもワカッテマスに挑む。だが、もうひとついいか?」
[ Д`]「お前、真紅の牙のメンバーと居たよな?仲間になったのか?」
( ・∀・)「………」
[ Д`]「お前がどっかの刑務所ギャングに入ったのは別にいい。だが真紅の牙は駄目だろう。歯車組を潰した仇の組織だぞ。」
[ Д`]つ〆「もし、そうなら俺はお前を殺さなきゃならねぇ」
( ・∀・)Σz目益目)つシュパンッ
[;(爆)Д`]
。:::・゚::::・゚::・。 Д`]ドォ ̄ ̄ ̄Z____ン!!
.
271
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:52:57 ID:KB.2w/Ic0
( ・∀・)「スタンド使いでも何でもないお前が俺に勝てる訳ないだろ」
[;メД`]「ぐぅ………」
( ・∀・)「刑務所ギャングなんてなぁ、犯罪者(クズ)共の中でも、さらにクソの集まりなんだぞ?仁義なんて有るわけが無い」
( ・∀・)「………お前はその中でも良い奴だよ。」
(; -∀-)「私はお前を殺したくないんだ!『権八』ッ!!」
モララーは下唇を薄く噛んだ。
┣゙┣゙┣゙/( ◎ )\(; ・∀・)ハッ!┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
272
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:53:57 ID:KB.2w/Ic0
[;メД`]「危ないッ!!!モララー!!」
ドンッ!![;メД`]つ===( >∀<)!!
/( ◎ )\…………ブゥゥゥゥン……
。:::・゚::::・。;メД°。:「グアアアアアアッ!!」。:::・゚::::・゚::・。
それは突然の事だった。
エンジン王の皮膚が深紅に染まったかと思うと、全身の血管が破れ、滝のような轟音を立てながら鮮血が吹き出たのであった。
Σ(; ・д・)「エンジン王ッ!!!」
本「何だッ!!何があったッ!!?」
273
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:55:53 ID:KB.2w/Ic0
/( ◎ )\
|||||||||||||||||シャッ
謎の物体は一瞬にして消えた。
(; ・∀・)「……………つだ……」
本「??何?なんだって?」
(; ・∀・)「これは【暗殺】だ!ギコッ!!」
(;#・∀・)「私達は何者かの【スタンド攻撃】を受けているッ!!!」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
274
:
名無しさん
:2019/09/16(月) 09:04:55 ID:IWYzliaQ0
乙
275
:
名無しさん
:2019/09/16(月) 14:57:14 ID:959af1O20
乙
面白くなってきたな
276
:
名無しさん
:2019/09/17(火) 00:02:45 ID:9BXBYOXY0
面白いな
277
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:15:56 ID:axCTavMQ0
スタンドデータベース⑦
スタンド名:BUCK-TICK
本体:( ・∀・)茂等 吉影
スタンドが触れた所に時限爆弾を作り出す。
その形状は首輪型から小型の設置型まで様々。
カウントの減りが大きい程、威力が大きくなる。
そして爆弾のカウントダウンの速さは本体から離れれば速くなり、本体に近い程遅くなる。
破壊力-A~C スピード- A 精密動作性-B
射程距離-E 持続力-C 成長性-E
278
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:26:10 ID:axCTavMQ0
#13 ダフト・パンク その②
この世には「正義」と「悪」がある。
子供の頃、「悪者」は必ず「正義のヒーロー」がやっつけてくれると信じていた。
そして大人になり、正義は必ずしも僕らに優しくは無いし、悪人にも仲間を想う絆がある事を知った。
誰かが言っていた。
『悪には悪の救世主が必要なんだ』、と。
僕はニダー・F・マーキュリー。
人を殺して、ここに来た。
279
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:26:45 ID:axCTavMQ0
本「モララー!?クソッ!さっきから外に出ようとしてるのに、【出る事が出来ない】ッ!!」
( ・∀・)「………歯車王の本は誰かがページをめくらない限り、外に出る事は出来ない。」
( ・∀・)【そして私はギコを外に出す気は無い。】
本「………どーゆー意味だ?」
280
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:27:14 ID:axCTavMQ0
( ・∀・)「今、脱獄に関する情報を持っているのはギコだけだ。君が死ねばスタンドに保存された情報は消え去る」
( ・∀・)「能力が複雑かつ強力なスタンドは得てして戦闘能力はそれほど高くない傾向がある。スタンド同士のガチンコになったら、君のダフト・パンクに勝算はあるのか?」
本「………」
( ・∀・)「私が信頼に足る筋肉になろう。戦闘に関しては私のスタンドの方が勝算がある。」
( ・∀・)「そして私達に必要なのは【情報】だ。さっきのスタンド攻撃には謎に包まれた部分がある」
モララーは事切れたエンジン王に近づき、死体を調べ始めた。
281
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:27:42 ID:axCTavMQ0
・∀・)(!!!【熱いッ】。グツグツに煮えたシチューのようだ。だが、皮膚に火傷みたいな痕は無いな)
( ・∀・)(服を脱がしてみる。………医者じゃないから確かな事は言えないが、これは内臓も破裂しているんじゃあないか?)
(; ・∀・)(なんだ?スゴいモヤモヤする。最近、これに近い話をした気がするぞ?)
ーーーーーー
ーーーーーーーー
@ III III III)チンッ!
(,, ゚Д゚)「うむ。データのダウンロードが完了したようだ」
( ・∀・)「終了音が電子レンジみたいだな。お前のスタンド家電製品?」
ーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
282
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:28:29 ID:axCTavMQ0
( ・∀・)「なぁ、ギコ?【電子レンジ】って、どうやって物を温めるんだ?」
本「あ?何だ、急に?確か、あれだろ。【マイクロ波で物体の水分を振動させて、内側から温める】はずだ。」
( ・∀・)「そう、【内側から温める】。あのスタンドはマイクロ波もしくはそれに近い電磁波を出して、物体を内側から焼く能力」
( ・∀・)「だから権八の血管は爆裂し、死に至った。」
本「権八って言うのはコイツの名前か?友達だったのか?」
283
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:29:29 ID:axCTavMQ0
( ・∀・)
( ・∀・)「彼の本名は志村 権八。私と故郷が同じだけの間柄だ。たったそれだけだが、その為、ほんのちょっとだけ他の奴より話す機会が多かっただけだ。」
( ・∀・)「ほんとにだだのそれだけだったんだ。」
( ・∀・)「だけど、あいつは私を庇った。親兄弟でも何でもない私を庇って命を落としたんだ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[ Д`]「俺は『ヤクザ』だぜ?異国に流れ着いて、こんな狂った場所でも【仁義】を忘れちゃあいけねぇ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( ・∀・)「………」
( ・∀・)「行こう。ギコ。まずはニダー達の元へ。あのスタンドを始末するのはその後だ。」
284
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:29:57 ID:axCTavMQ0
モララーはニダー達が住む棟の中に入った。
彼らとの集合場所は棟の5階にある倉庫である。
看守や他の囚人に気取られないよう慎重かつ自然に進んでいく。
そして、4階に上がった時に異変を感じた。
( ・∀・)(くせぇ。【人の脂が燃える時の臭い】だ。)
ちょうど曲がり角の所から異臭が発生している。
モララーはチラリと顔を出して、状況を確認した。
285
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:30:35 ID:axCTavMQ0
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙/( ◎ )\┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
囚人「や、やめろ!!俺が何をしたっていうんだッ!!」
曲がり角の先には同じ様に爆裂死した2体の死体が転がっている。
モララーは改めて敵スタンドのヴィジョンを観察する。
大きさはバスケットボール程であり、横から白い鉄製を思わせる翼が生えている。
特徴的なのは瞳の様な形状の、円状の輪が重なった部分である。
286
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:31:10 ID:axCTavMQ0
( ・∀・)(おそらく、あそこからマイクロ波を出してんだろうな。あのスタンドには攻撃手段ともう一つ謎がある。)
( ・∀・)(スタンドは【唐突に消えた】。瞬間移動の力も持っているのか?だが重要なのは、【何故消えた】?別にあのまま攻撃しても良かったはずだ)
( ・∀・)(【理由】があるはずだ。そして、スタンドの謎はその理由に隠されている)
/( ◎ )\…………ブゥゥゥゥン……
囚人「あぶぶぶ………!」。:::・゚::::・゚::・。
(; ・∀・)「………ッ」
/( ◎ )\
287
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:32:31 ID:axCTavMQ0
/( ◎ )\「貴様見ているな?茂等 吉影」
(;; ・∀・)!!!!
/( ◎ )\「お前の場所は分かっている。そして、お前等の【企み】もな」
(; ・_.・)「クソッ!!逃げなきゃ!!」
【モララーは下唇を薄く噛んだ】
ブゥン/( ◎ )\Σ(;;;;;;;・∀・)!!!
/( ◎ )\「【恐怖】したな?え?おい。俺様の【ブラフ】にかかってくれてありがとうよ」
288
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:33:25 ID:axCTavMQ0
(; ・∀・)「な、何故!?」
/( ◎ )\「人間には【癖がある】。それは指紋やDNAの様な唯一無二のものであり、宿命の様についてまわる」
/( ◎ )\「俺様は人間の【恐怖のサインを感知し、その場所に移動する事が出来る】。不安や恐怖、パニックによる焦りから来る自己防衛の仕草をすれば、そこを目印にテレポート出来る」
/( ◎ )\「茂等 吉影。命が惜しいなら、お前等の企みの情報を俺に全て寄越せ!」
(; ・∀・)「なんで/( ◎ )\「交渉は決裂だッ!!!お前を殺すッ!!!」
(; ・∀・)「クソッ!何だコイツッ!判断早すぎかよっ!!」
/( ◎ )\…………ブゥゥゥゥン……
敵スタンドはマイクロ波をモララーに向けて発射した。
289
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:34:02 ID:axCTavMQ0
/( ◎ )\「………?」
敵スタンドは【当惑した】
攻撃を終えた後、そこにはモララーの死体があるはずだった。
だが、そこにあるのは焼け焦げた壁が有るばかりで、モララーの姿は何処にも無かった。
「モララー!!何だ!どうなってるッ!!」
/( ◎ )\!!
本「悪いなぁ、ギコ。私も死にたくないからさ。本の中に逃げ込んだんだ。」
290
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:34:39 ID:axCTavMQ0
声のする方向を見ると、白い本から2人分の男の声がする。
/( ◎ )\「これは、もしや歯車王の能力の遺物か?」
本「どうすんだよモララーッ!!外からページを開けなきゃ俺達は出られないんだぞッ!!」
本「ああ、万事休すって奴だぜ、ギコ」
/( ◎ )\「なんと最早、袋の鼠だな?え?おい。」
/( ◎ )\「お前等は俺様に出会った時に決定しているんだッ!!俺様に殺されるという運命にッ!!!」
本「運命?決定?違うね。運命とは自らの手で切り【開く】もんだぜ」
291
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:35:03 ID:axCTavMQ0
ピッピッっと音がする。本の閉じ白の部分に目を向けると、米粒ぐらいの大きさの物が貼りついている。
【そのディスプレイのカウントダウンは5秒を切った】
……4……3……2……1……
小さな爆風とともに閉じ白のホッチキスは破壊され、本のページは舞い上がる。
292
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:36:12 ID:axCTavMQ0
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
□ □ □ □
「ありがとう。私の【ブラフ】にかかってくれてよ。」
□ /( ◎ )\ □ □
「文字通り、『運命(本のページ)』を『開いたぜ』」
□ □ □
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
293
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:36:51 ID:axCTavMQ0
□ボラァ!Σz目益目)=つ#)◎ )\ギィイイイ!
Σz目益目)つ ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ
つ
ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ
ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ
ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ
ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラァァァ!!!!!!
/(メ◎メ)\┣゙ォッグジャアアアアアア!!!
294
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:37:20 ID:axCTavMQ0
□==(,, ゚Д゚)( ・∀・)シュタン
( ・∀・)「成る程。本体が【搭乗してた】のか。パイロットみたいに。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ (メ;;;._⊿,)ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
スタンド上部のハッチと思われる場所が開く、小人サイズの人間が現れ、みるみる大きくなり、1人の男となった。
彼は額から流れる血を拭い取ると、鋭い眼光をモララーに向けた。
295
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:38:01 ID:axCTavMQ0
(メ._⊿,)「黒タイツってあるよな?女が履くと足がシュッってなるヤツ。黒タイツフェチなんて言葉があるぐらいだから、有名(メジャー)なんだろうよ」
(メ._⊿,)「普通よぉ、タイツってのは下着(パンツ)の上から履くもんだ。だがよ、たまにタイツの上から下着(パンツ)履く人を見るんだよ。具体例を出すと、め○かボックスの黒○く○ら」
(メ. )8(⊿,)すぅううううう
(メ°_⊿,)「なんでッッ!!!!!!」
(メ°_⊿,)「なんでタイツの上からパンツを履いてんだ!普通逆だろッ!!直に性器が当たって不衛生だろうがッッ!!ナメてんのかッ!!意味のわからねー事しやがってッ!!!」
(#メ._⊿,)「クソがァ!!!クソッ!クソッ!クソッ!クソッ!クソッ!!!!」
(#メ.д⊿,)「ボケがァァァ!!!!!」
296
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:39:16 ID:axCTavMQ0
(;,, ゚Д゚)「ッ!?」
バン!/( ◎ )\【エゴイスト】!(#メ.д⊿,)m9
(#メ.д⊿,)m9「テメーらにはもう一度地獄を見せてやるッ!!!」
( ・∀・)「いいや。地獄を見るのはお前の方だ。」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙(爆)(爆)._⊿,(爆)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
(爆)(爆);._⊿,(爆)「何だこりゃあ!?」
297
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:40:43 ID:axCTavMQ0
( ・∀・)「我がスタンド【BUCK-TICK】は『スタンドが触れた所に時限爆弾を作り出す』」
( ・∀・)「さっきのラッシュで君に爆弾をつけた。カウント数は60秒。」
( ・∀・)「はたして耐えられるかな?その数の爆弾が爆発するダメージに。」
(爆)(爆);°д⊿,(爆)「アアアアアアアアアッ!!!このブタ野郎がぁああああアアアアアアアアア!!!!」
(m9・∀・)9m「それでは皆様!ご唱和ください!!」
.
298
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:45:30 ID:axCTavMQ0
「「ボラーレ・ヴィーア!!(飛んでいきなッ!」」
,,-' _,,-''" "''- ,,_  ̄"''-,,__ ''--,,__
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "-
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
.i| ..|i
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::
※上のAAはイメージです。
299
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:48:36 ID:axCTavMQ0
(,,>Д゚)=3「ごっほゴホ」
(;,, ゚Д゚)「うわ、グロいな。思わず初めて女のアソコを見た時と同じ感想を言っちゃったよ」
( ・∀・)「どちらもピンク色のもンが出ているね。」
モララーは床に散らばっている歯車王の紙を拾おうとした。
だが紙はいきなり真っ黒に染まり、ボロボロと崩れていく。
(; ・∀・)「紙が消えていく。これは歯車王の命が消えていくのを示している」
(;,, ゚Д゚)「確か、歯車王はワカッテマスが豚に転生させたはずだ………」
(; ・∀・)「今日はもう豚肉は食べれないな………」
300
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:52:36 ID:axCTavMQ0
コツ………コツ………コツ………
「そうか。死んだか。失敗したのか。そうか。」
「この失敗は痛い。彼等は情報を手に入れたという事だからだ。」
「仕方がない。警戒レベルを上げるとしよう。」
301
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/27(金) 11:53:24 ID:axCTavMQ0
【ブーン・ホライゾンから奪った『運命の弾丸』はたったの2発】
「そのうちの1発は殺し屋・三月ウサギをスタンド使いにしたが、戦いに敗れ、グロ画像になってしまった。」
「弾丸よ!次の候補者を選べ!」
【囚人の脱獄を防ぐ為にスタンド使いを生み出すのだッ!!!】
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
302
:
名無しさん
:2019/09/27(金) 12:46:01 ID:7frqnZRc0
乙乙
モララーホントカッコいいな
303
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/13(日) 21:39:07 ID:dF9mEn0c0
スタンドデータベース⑧
スタンド名:エゴイスト
本体:(メ._⊿,)三月ウサギ
人間が恐怖した時に出る癖をマーキングし、その行為を行った時に瞬間的にその人物の位置まで移動する。
本体はスタンドに入り操縦する事が出来る。
またコックピット内のトリガーを引けば、マイクロ波を出す事が可能。それは浴びた生物は血管が爆裂して死ぬ。
破壊力-A スピード-D 精密動作性-C
射程距離-E 持続力-A 成長性-E
304
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:35:06 ID:Ydo8lN3c0
#14 潜入ミッション
何かを手に入れて2歩進む。
何かを失い1歩退がる。
壁に当たって1回休む。
壁を乗り越え1歩進む。
死ねばそこで終わりだけど死んでるように生きたくはない。
僕はニダー・F・マーキュリー。
人を殺して、ここに来た。
305
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:35:52 ID:Ydo8lN3c0
じゅっぽじゅっぽじゅっぽ♡
<;ヽ`∀´>!!!?
僕達が住む棟の5階にある倉庫が計画を練る為の場所だ。
僕はそこに行く途中、リネン室で変な物音がするから覗いてみると………。
ζ(//q////*ζじゅっぽ♡じゅっぽ♡じゅるるるじゅじゅる
(*゜3゜)「おっ♡おおおおっやっべ!ち○ぽ汁全部吸い取られるおおお♡」
(*゜3゜)「あっ、あ、い、イクイクイク!!!」
ζ(//o///*ζびゅー♡びゅ♡び♡びゅるるる♡
ζ(゚ワ ゚*ζ「えへ。イッパイ出たね♡」
ζ(゚ー゚*ζゴクン
その人は口の中に吐き出された精液を見せた後、そのまま唾液と共に飲み干した。
306
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:36:32 ID:Ydo8lN3c0
ζ(゚ー゚*ζ「………!。そんな所で何してるの?覗き?」
<*;ヽ`∀´>「う、あ、いや………」
その人は僕に近づき、背中に腕を回した。
その人の睫毛の数が肉眼で数えられるほど、僕らの顔は近づいた。
<*;ヽ`∀´>「君は確か、
>>14
の時に出会った………」
ζ(゚ー゚*ζ「デレ」
<*;ヽ`∀´>「え?」
ζ(゚ー゚*ζ「アタシの名前。アタシはデレって言うの」
307
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:37:45 ID:Ydo8lN3c0
ζ(^ー^*ζ「うふふ、顔真っ赤よ。可愛いっ」ギュッ
<*;ヽ`д´>「ふおっ!?」
ζ( ー *ζ「ねぇ、えっちな事する?貴方の事、結構タイプよ」
<*;ヽ`∀´>「えっ!?え?ええっ!!?」
( <●><●>)「………何をしているんだ?」
後ろから声を掛けられた。振り返ると、ワカッテマスが立っていた。
( <●><●>)「行くぞ、ニダー。こんなとこで暇してるワケじゃあないんだろ?」
<;ヽ`∀´>「う、うん」
308
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:38:41 ID:Ydo8lN3c0
(*゜3゜)「デレ〜。またヤらせてくれよ。ムスコがお前のケツマ○コに挿れたいって言ってるんだ。」2ドルダスヨ
ζ(゚ー゚*ζ「OK。今そっち行くわ。」
デレは僕の顔に近づいて囁いた。
ζ( ー *ζ「ニダーって言うんだ。私とセックスしたかったら、いつでも言って。待ってるから」chu-♡
デレは僕の頬に軽くキスをすると、囚人服を脱ぎながら、さっきの男のところへ行く。
僕らは慌ててリネン室から出て行った
309
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:39:09 ID:Ydo8lN3c0
( <●><●>)「………ニダー、あいつは男だぜ。ここにいる囚人はみんな男だ。」
<;ヽ`∀´>「知ってるニダ。身体検査の時いっしょだったから。」
( <●><●>)「あいつは有名人だ。2ドルでセックスをする売女だ。男だけど売女だ。収監されてからそれほど経ってないのに、100人ぐらいと寝ているらしい」
( <●><●>)「………お前もあーゆーのがタイプなのか?」
<;ヽ`∀´>「え?どうなんだろ。そういうの、よく分からないニダ」
( <●><●>)「………ふーん……」
遠くのリネン室から嬌声が聞こえてくるを尻目に、僕らは5Fの倉庫に向かった。
310
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:39:46 ID:Ydo8lN3c0
ーーーー5F・資材倉庫ーーーー
( ><)「ふわふわタ〜イム。」
爪'ー`)「ビロード、いつもみたいにシキテン(見張り)きっとけよ」
<;ヽ`∀´>「じゃあ襲撃者は誰かは分かってない?」
( <●><●>)「いや、そいつの素性は組織に調べさせて分かった。元はポートマフィアの殺し屋で三月ウサギ(→(メ._⊿,))と呼ばれている男だ。」
( <●><●>)「問題は三月ウサギは誰の指示で動いていたかだ。下手したら、いや十中八九、俺達の脱獄計画がバレている。」
( ・∀・)「そう考えて間違いないな。分からないのは、何故私達を拘束しないかだ。計画が判明した時点で長期の懲罰房行きは免れない」
311
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:40:35 ID:Ydo8lN3c0
爪'ー`)「………。決定的な証拠が無いからとか?あえて泳がせるって作戦かも。」
( <●><●>)「だったら出し抜いてやるぜ。」
爪'ー`)「………なんで脱獄の計画が漏れたんだ?」
爪'ー`)「重要なのは真実だ。だから、あえて言うぜ?」
爪'ー`)【俺はお前達を信用していいんだな?】
( <●><●>)「………俺達の中に【内通者】が居るって言うのか?」
(#<●><●>)「仲間を疑うのか?フォックス」
312
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:41:29 ID:Ydo8lN3c0
爪'ー`)「あくまでも可能性を踏まえての話だ。それに言ったはずだ。俺にメリットが無くなったら抜けるってよォ」
(,, ゚Д゚)「………で?どうすんだ?これじゃあ、話が進まないぞ」
( ・∀・)「ニダーはどう思う?」
<ヽ`∀´>「………すごい自分勝手な事を話すニダ。」
<ヽ`∀´>「僕が脱獄したい理由は母さんの最期の時間を一緒に過ごしたいからニダ。母さんに残された時間は少ない。僕は1日でも早くココから出たいんだ。」
<ヽ`∀´>「内通者が居ようと居まいと、僕は必ずココからでる。例え手足が捥がれても、必ずニダ」
313
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:42:08 ID:Ydo8lN3c0
<「霧のメロントローン♪」
( ・∀・)「あの子なんなの?言ってる事ふわふわしてるじゃん。」
( <●><●>)「ビロードの事は気にするな。いつも、あんな感じだ。」
( <●><●>)「どちらにしても、今の俺達の最善策は前に進む事だ。計画は続行する」
( <●><●>)「計画が漏れた原因を探る。脱獄を確実なものにする。どっちもやらなきゃいけないのがツラい所だが、俺は出来ると信じている。」
爪'ー`)「あんたが真紅の牙の幹部だからか?」
( <●><●>)「仲間(オマエラ)がいるからだ。俺1人じゃあ出来ない事も6人いりゃあなんとかなるだろ」
爪'ー`)
爪'ー`)「分かった。その言葉は真実みたいだからな。アンタの指示に従うよ」
(,, ゚Д゚)「さて話がまとまったとこらで、次の【障害】だ。色々とクリアしなきゃいけない課題がある」
314
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:42:52 ID:Ydo8lN3c0
その① 腕輪について
(,, ゚Д゚)「俺達に嵌められている腕輪は、島の一定のラインを越えると爆発する。その威力は一軒家が吹き飛ぶ程だ。」
(,, ゚Д゚)「そして、その判別は腕輪に内蔵されている発信機の電波を衛星が受信して分かるからだ。」
<ヽ`∀´>「疑問なんだけど、これ外せないのかな?囚人が死んだ時、腕輪ごと火葬するわけにもいけないニダ」
(,, ゚Д゚)「その通りだニダー。俺が盗んだ情報の中には腕輪のロックの解除の仕方が書いてある。あとで全員に共有しておいてやる」
爪'ー`)「脱獄の時に外せば問題なさそうだな」
315
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:43:19 ID:Ydo8lN3c0
その② 島の所在地について
(,, ゚Д゚)「この島自体はAノ国からそれほど離れていない事が分かった。距離にしておよそ260kmだ。」
(,, ゚Д゚)「だが
>>10
にある通り、島の海流は複雑だ。渡るには特殊な設備を持った船が必要だ。」
(,, ゚Д゚)「船は犯罪者を護送する時以外は滅多に立ち寄らない。」
<ヽ`∀´>「船が着く時は沢山の看守がいるニダ。そこをかいくぐるのは難しいそうニダ」
爪'ー`)「バレたら、その場で蜂の巣だな。」
( ・∀・)「護送船をシージャックするのはやめておいた方がいいな。」
(,, ゚Д゚)「次に最も重要な話をするぞ。」
316
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:44:15 ID:Ydo8lN3c0
その③ 非常事態マニュアルについて
(,, ゚Д゚)「俺が盗んだ【非常事態マニュアル】。結論から言えば、【盗んでおいて正解】だった。」
(,, ゚Д゚)「もし、これを読まずに実行していたら、多分俺達は死んでいる」
(,, ゚Д゚)「脱獄が発覚した時点で刑務所の警戒レベルはMAXまで引き上げられる」
(,, ゚Д゚)「具体的に言うと、まず各フロアの境目や階段に【非常扉】が自動で設置される。これはカーボン製で分厚く鉄みたいに硬い。扉が設置されたら、警戒が解かれるまで決して開く事は無い」
(,, ゚Д゚)「加えて、刑務所全体内に速効性の筋肉弛緩ガスが放たれる。このガスを吸うと、ヒグマでも2〜3時間は絶対に動けないそうだ」
(,, ゚Д゚)「で、動けない所をガスマスクを着けた看守に、ズドン!!、だ」
<;ヽ`∀´>「む、無茶苦茶ニダ」
317
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:45:21 ID:Ydo8lN3c0
(,, ゚Д゚)「それだけじゃあない。刑務所を出て、島内に隠れるってのも無理だ。」
(,, ゚Д゚)「まず、地上には追跡と捜索に特化した隊員及び捜索犬が投入される。それも最小が1000、2000とかだそうだ。」
( ・∀・)「そういや、ム所のどっかで警察犬を引き取って訓練している施設があるって聞いた事があるぞ。」
(,, ゚Д゚)「また脅威は【空の上】にもある。何十機とある【偵察用ヘリコプター】に地上にいる脱走者を隈なく探して見つけ出すそうだ。」
( <●><●>)「ヘリコ?空から分かるモンなのか?」
(,, ゚Д゚)「奴らが持つカメラがヤバイ。100m上空からアリンコの交尾が観察出来るレベルだそうだ。」
(; ・∀・)「脱走するなら絶対に気づかれちゃあダメだよな」
(,, ゚Д゚)「一番良いのはバレずに脱獄。発覚し、奴らがパニクる頃には俺達はシャバに居るっていうのがいいよな」
爪;'ー`)「可能性は低くそうだな………」
( <●><●>)「海も地上もダメか………」
318
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:46:03 ID:Ydo8lN3c0
<ヽ`∀´>「………」
<ヽ`∀´>「それなら【空】はどうニダ?」
爪'ー`)「空?」
<ヽ`∀´>「偵察用のヘリコがあるなら、それを使って空から刑務所を脱出したらいいニダ」
<ヽ`∀´>「看守全員が地上を探している隙に、混乱に乗じて出発すればいい。」
( ・∀・)「エンジンキーはどうやって手に入れる?あとヘリコプターの操縦が出来る奴がいるぞ」
(,, ゚Д゚)@ III III III)「ちょっとまて。」
ギコは自身のスタンドを発現し、背中のモニタを確認する。
319
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:47:01 ID:Ydo8lN3c0
(,, ゚Д゚)「ふむ。盗んだ情報には偵察用ヘリコプターの運転方法も記されている」
(,, ゚Д゚)@ III III III)
「ダフト・パンクにマニュアル(操作方法)が記録されていたら、100%使うことが出来る。操縦はダフト・パンクにやらせればいい。」
(,, ゚Д゚)「ヘリコプターのエンジンキーの場所、ヘリコプターの保管庫は盗んだ情報の中にあった。」
( <●><●>)「じゃあ誰かがエンジンキーの合鍵を作り、なおかつヘリコプターの保管庫までの道筋を確認した方がいいな。」
りんごーんりんごーーーん!!!!
休憩時間終了の鐘が鳴る。
話の続きは明日に持ち越し、僕らは各々の刑務作業に戻っていった。
そして、その翌日の事である。
320
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:47:28 ID:Ydo8lN3c0
(´・ω・`)「あー、屑チ○ポ共息してるか?あ?今から重要事項があるから聞け」
(´・ω・`)「ハートマン・リネオン刑務所では夜間、自分の独房から出る事は禁止されているのは重々承知してると思うが。」
(´・ω・`)「【本日より夜間は看守による見回りを行なっていく】。テメェらがもし夜に刑務所内をウロついてるのを見た時には射殺する許可がおりている」
(´・ω・`)「分かるか?精○をかけるワケじゃあないんだからな。全弾、テメェらのケツマ○コにぶち込んでやる。」
(´°ω°`)「勃起ッ!!!!」
321
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/14(月) 02:48:12 ID:Ydo8lN3c0
<;ヽ`∀´>「あいかわらず台詞が汚い。頭おかしいニダ」
( <●><●>)「長い間、ココに勤めると鬱になるか、あいつみたいになっちまうからな。」
<;ヽ`∀´>「でも困ったニダ。夜に動く事が出来なきゃエンジンキーの合鍵を作れないニダ」
( <●><●>)
( <●><●>)「頼めるか?フォックス」
爪'ー`)「いよいよ俺の出番ってワケかい?え?おい?いいぜ。」
爪'ー`)「俺のスタンドは【潜入向き】だ。」
爪'ー`)「重要なのは真実だ。真実から出た行動は決して滅びやしないんだ。」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
322
:
名無しさん
:2019/10/14(月) 06:17:34 ID:CX8HsWTw0
面白いぞ
323
:
名無しさん
:2019/10/14(月) 10:49:33 ID:4.i389zwO
この緊迫感がたまらんなぁ
324
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:45:32 ID:assmamaU0
スタンドデータベース⑨
スタンド名:@ III III III)ダフト・パンク
本体:(,, ゚Д゚)ギコ・マニュエル・ド・オメン=クリスト
能力はネットワークへの直接的侵入・改竄及び情報の奪取。
あらゆるセキュリティソフトを全て素通りし、世界中にあるスーパーコンピュータを凌ぐ演算能力と記憶能力があるので、膨大なデータを取り込める事が出来る。
また機械の操作マニュアルが記録されておれば、100%マニュアル通りに操作する事が出来る。
しかし戦闘能力は並以下で、筋トレしているギコが戦う方が強いと思う。
元ネタはフランスで活躍するエレクトロ・デュオ。
破壊力-E スピード-D 精密動作性-B
射程距離-E 持続力-A 成長性-D
325
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:46:23 ID:assmamaU0
大人達は言う。この世にある全てのものは等しく変化し、最期は滅ぶんだ、と。
でも僕等は知っている。
この世には不変で決して滅ぶ事の無いモノが一つだけある事を。
僕はニダー・F・マーキュリー。
人を殺して、ここに来た。
326
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:47:18 ID:assmamaU0
#15 フォックスと映画館
( ´ー`)(あーあー、かったりィ……)
( ´ー`)(ブーン・ホライゾンが亡き今、ようやく部署が決まった思ったら、こんな生産性のない夜勤とはよ。つくづく糞だヨ)
( ´ー`)「転職しよっかな………」
看守A「シラネーヨ、そっちはどうだ?」
( ´ー`)「20分前にここを見回ったのと同じだヨ。異常なし。」
看守A「こちらも異常なしだ。引き続き巡回を頼む」
( ´ー`)「了解」
327
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:49:42 ID:assmamaU0
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
看守A((((((((((((((((((((
(<-><●><->)
)))))))))))))))))( ´ー`)
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
328
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:51:09 ID:assmamaU0
フォックス・ラブリエのスタンドは比較的使用者が少ない装着型の能力である。
その能力の特徴としてスーツの様に身体に纏う事ができ、フォックスの能力もパズルのピースのような物が一つ一つ連結し、彼の身体を覆っている。
スタンド名は【ドリームシアター】
その能力は【射程範囲内の人間が見た過去の映像をスーツに纏う】
例えば、夜の見回りをしていたシラネーヨ→( ´ー`)。
本来の光景として正しいのは、
( ´ー`)-------視線の向き---→(<-><●><->)
のはすだが、実際にシラネーヨが見ているのは、
( ´ー`)-------視線の向き---→
.
329
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:52:35 ID:assmamaU0
このように何も無い空間を見ている。
今、シラネーヨが見ている場所の『20分前には確かに何も無かった。』
ドリームシアターはその20分前の光景をスーツの表面に映す事で、あたかも、【現在進行形で何も無い状態に見せかける事が出来る。】
ドリームシアターを発現、装着しているフォックスが堂々と看守の前を通過しても、看守は気づかないのである。
ーーーーヘリコプター保管庫ーーーー
フォックスはハートマン・リネオン刑務所内にあるヘリコプター保管庫に来ていた。
偵察用に暗い深緑色で装飾されたヘリコプターが7〜8機保管されていた。
330
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:53:34 ID:assmamaU0
(<-><●><->)「ここがヘリコの保管庫か。道筋はギコが教えてくれた通りだ。特に邪魔が無ければ普通に辿り着けるな。」
(<-><●><->)「あとはエンジンキーが必要だ。」
(<-><●><->)「鍵はここの警備室の中だったな。」
フォックスは保管庫の隅に設置している警備室に音を立てず忍び込んだ。
警備室には2人の警備員が居て、ラジオを聴き、コーヒーを啜りながら談笑していた。
331
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:54:02 ID:assmamaU0
(<-><●><->)(エンジンキーはこの『キーボックス』の中か。10連に繋がるダイヤルキーでロックしてやがる)
(<-><●><->)(俺の能力はあくまでも映像を映すだけだ。音や匂いまでは誤魔化すことは出来ない)
(<-><●><->)(まず異常の無いキーボックスの映像をドリームシアターに映す。あとは手元が見えないように体の位置を調整して、と)ゴソゴソ
(<-><●><->)(ダイヤルキーの暗証番号(パスワード)が必要だが問題ない)
バチチ(<-><●><○>)(ドリームシアター!!)
332
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:56:08 ID:assmamaU0
ドリームシアターの見た目は全身を覆うフルスーツにヘルメットを装着した姿である。
フォックスはヘルメットの内側部分に、過去に【ダイヤルキーの暗証番号を設定した時の映像】を映した。
ヘルメットの内側に映る映像を確認しながら、フォックスは音を立てずゆっくりとダイヤルキーを解除していく。
(<-><●><○>)(8……5……シャバにいた頃を思い出すな。)
(<-><●><○>)(7……2……あの頃、俺は若く馬鹿で無鉄砲で…………そして『マルクもまだ生きていた』………)
333
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:56:44 ID:assmamaU0
フォックス・ラブリエはAノ国で映画監督を志していた。
安物のハンディカムで撮った映像を動画サイトに上げたり、コンクールに応募したりしていた。
爪'ー`)「見ろよマルク!オレ達が撮った作品が佳作を取った!ほんの小さなの一歩だが、オレ達は世界に近づいたぜッ!!!」
从* ゚∀从「ヤベーーっすねフォックスさん!マジ半端ないっす!!!」
彼にはマルク・ハインリヒと云う助手が居た。
フォックスと同じように映画好きで、お互い価値観が合っていたので、2人で映画を作っていた。
2人はいわゆるドキュメンタリー映像を撮っており、社会問題やAノ国を取り巻く情勢について問題提起をするような作品を作っていた。
そんなある日の事だ。
334
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:57:24 ID:assmamaU0
爪'ー`)「マルク。次の作品は彼について取材を進めようと思う」
从 ゚∀从つ[写真]
「政治家のアドルフ・スカルチノフですか?確か教育や福祉の拡充で市民の支持を得ている。」
从 ゚∀从「一方で教育関連や介護施設を運営する企業からワイロを受け取り、便宜を図っていると聞きます。」
从 ゚∀从「どの視点からカメラを回していきます?」
爪'ー`)「【全て】だよ。彼の全てを撮るんだ。」
爪'ー`)「オレがドキュメンタリを撮るのは、映画にとって【現実感】が重要だと考えるからだ。」
335
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:58:18 ID:assmamaU0
爪'ー`)「口当たりのいいお伽話じゃあなく、この世界で生きている人間の息遣いを撮る。それこれがオレが撮る映画の価値だ。」
爪'ー`)【重要なのは真実だ。それ以外は全てゴミだ。】
爪'ー`)「そして真実は一つの方向だけを見て語るべきことじゃあない。その人の左側だけしか見てないのに、その人の全てを見たって言う人はとても愚かだ。」
爪'ー`)「オレは真実を撮る為、多角的にスカルチノフ氏を取材していくぜ」
从 ゚∀从「………かっけぇ………」
从* ゚∀从「マジかっこいいっすよ!!フォックスさん!!」
336
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 00:59:47 ID:assmamaU0
過去を振り返れば、俺達の【運命】を決定的に変えてしまったのは、スカルチノフという政治家の取材をしたからだ。
スカルチノフは以前から賄賂を受け取っていたという噂はあったが、真実はそれ以上の闇を抱えていた。
あいつが支援していた数棟の孤児院で子供の臓器売買が行われており、その絵を描いていたのはスカルチノフ自身だった。
ぶっちぎりの違法行為であるし、何人もの罪の無い幼い子供達が命を落とした。
俺達は証拠を纏め、ドキュメンタリー映画を公開する事でスカルチノフの悪業を糾弾しようとした。
爪'ー`)「この作品を公開すれば、スカルチノフのやっている事が明るみになり、アイツは逮捕されるだろう」
从 ゚∀从「………大丈夫っすかね?公開前にスカルチノフに察知されたら、作品が潰されるのでは?」
爪'ー`)「大丈夫だ。配給元は信頼できる所だ。作品の内容がスカルチノフに漏れる事は無い」
337
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:02:09 ID:assmamaU0
爪'ー`)つ酒「こうしててもヤキモキするだけだ。心を鎮める為に精神安定剤でも飲もうぜ」
从 ゚∀从つ酒「ウッス!!このお薬は大好きっス!」
从* ゚∀从「ふふふ………そういやフォックスさんには言ってなかったですよね。俺が映画制作に興味を持ったキッカケを。」
爪*'ー`)「おおっ!?そうだな。確かに知らないな。」
从* ゚∀从「俺がティーンの頃に『日本』っていう国で売られていたコミックを読んだんですよ」
从* ゚∀从「そのコミックのキャラが言った台詞に『人は死んだら映画館に行く』みたいなセリフがあるんスよ。それがすげー印象に残ってて。」
338
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:02:57 ID:assmamaU0
从* ゚∀从「俺の家族は病気だったり、ギャングの抗争に巻き込まれたりで皆んな死んだんです。でも皆んな映画館に行って、俺が生きている所を見ているんです。」
从* ゚∀从「だから俺が気合い入れて生きて!みんながハッピーになるような映画を作ったら、家族も喜ぶと思うンす。」
爪'ー`)「……………」
从* -∀从「ふふふ。なんか酔っちまったみたいっス。もー寝ます!」
爪'ー`)「ああ。お休み。」
爪'ー`)y- シュボ
爪'ー`)y-「マルク。お前は立派だよ。オレの最高の相棒だ。」
339
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:03:40 ID:assmamaU0
映画の公開をきっかけにスカルチノフの所業が明るみになり、大きな社会問題となった。
そしてスカルチノフは逮捕された。
俺達はもっとスカルチノフについて理解するべきだった。
スカルチノフの所業は許される事ではなかったが、彼の支援によって救われた人間も居た。
その人達はスカルチノフの狂信的なシンパであり、スカルチノフの逮捕に凄まじい怒りを抱いた。
その矛先が俺達に向かう事に気付いた時にはもう遅かった。
俺はたまたま煙草を買いに行った。
帰って来た時にはまるで嵐にあったような事務所と、
:::・゚::::・゚从。:::∀。:::・゚::::・゚::・。
機関銃で蜂の巣みたいになったマルクの死体がそこに残っているだけだった。
340
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:15:24 ID:assmamaU0
(<-><●><->)「…………………」
(<-><●><->)(何もかも失った俺は何もする気が起きず、結局シャブに溺れていった)
(<-><●><->)(薬物使用の罪で、この刑務所に収監された。もう何も考えたくなかった。俺は他の奴に誘われるまま、ブーン・ホライゾンの入団試験を受けて、スタンド使いになったんだ)
(<-><●><->)(なんてことは無い。一番のクズでゴミはこの俺だった。)
(<-><●><->)「…………………」
(<-><●><->)「俺は絶対に脱獄する。」
341
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:16:02 ID:assmamaU0
(<-><●><->)「自由になって始めにやるのは、この刑務所をモデルにした映画を作る。こんな非情な場所がこの世に存在する事を世界に知らせるんだ。」
(<-><●><->)「それが俺に出来る事であり、マルクに対する供養になると思うからだ………俺のエゴかも知れんがな。」
(<-><●><->)「だが、絶対に俺はやり遂げてみせるぞ。その為にも手に入れた【コレ】をワカッテマス達へ…………
(<-><●><->) ̄ ̄ ̄ズキン_____
.
342
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:20:24 ID:assmamaU0
右腕に鋭い痛みが走った。
恐る恐る見てみると、スーツの右腕部分が解除され、生身の部分が露出している。
右腕には夥しい数の【傷】があり、血が流れている。
その傷はまるで、
(;<-><●><->)「【人の歯型ような傷だ】」
(<◎><●><○>)メギャン!
(;<◎><●><○>)「これはッ!直近の過去がッ!!ほぼリアルタイムの映像が流れ込んでくるッ!!」
343
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:21:53 ID:assmamaU0
ドリームシアターのヘルメットの内側に過去の映像が映し出される。
それはほんの【6秒前】の過去の映像。
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
(; <◎>)『( <◎』
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
(;<◎><●><○>)「俺だ……。誰かが俺のすぐ後ろで俺の事を見てやがるッ!!!」
。:::・゚::。(<◎><●><○>)ドスゥ!!!
344
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:23:30 ID:assmamaU0
フォックスは自身の腹部を見た。
血と脂でテラテラと光る日本刀がフォックスの腹から突き出ていた。
ズルルルと日本刀は引き抜かれ、フォックスは振り返りつつも、その脚に意思は無く、なす術なくへたりこむ。
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙ Z88` ´)+----┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
そのヴィジョンは斜めに日本刀を振るった。
フォックスの右腕は鮮血を撒き散らし、宙に飛ぶ。
345
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:25:37 ID:assmamaU0
バシュ爪; ー )「ふっ………ぐううう…………」
Z88` ´)+---- チャキ
爪;'ー`)「クソが………っ」
爪;' д`)「来るなら全力でかかって来いッ!!」
Σ<ヽ`∀´>ハッ!
<;ヽ`∀´>「何だ?すごく………イヤな感じがするニダ………」
<;ヽ`∀´>「背中にツララが突き刺さったような………とにかく嫌な感じがするニダ………」
………………………ゴトリ………
<;ヽ`∀´>!?
<;ヽ`д´>「こ、これは………!?」
346
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:26:15 ID:assmamaU0
爪- -)「…………?」
爪'ー`)「ここは何処だ?」
周囲は【一部分を除いて】、薄暗く、どこか遠い所でカラカラという音が聞こえる。
その場所で一際光を放っていたのは、【巨大なスクリーン】だった。
遠くから聞こえるカラカラという音は映写機が動いている音だ。
「そんなところで突っ立っていたら邪魔っスよ」
爪'ー`)「俺は行かなきゃ行けない。仲間のところへ。アンタ、出口はどこか教えてくれないか?」
347
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:26:54 ID:assmamaU0
「残念ながらココ以外に行くところはないよ。アンタもわかっているんだろ?」
爪#'ー`)「黙れ!こんな所で止まる訳には行かないんだッ!!俺は、俺にはやらなきゃいけない事があるッ!!」
爪#'ー`)「オレはマルクの分まで生きなきゃいけないんだッ!!!」
「生きる理由に他人の名前を使っちゃいけませんよ、『フォックス』さん。」
爪'ー`)ハッ
从 ゚∀从
爪'ー`)
348
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:28:05 ID:assmamaU0
爪'ー`)「オレは中途半端なクズだ。お前が死んで、全部投げ出して。やっと希望を取り戻したと思ったら、コレか………」
爪- -)「オレはくだらない男だよ」
从 ゚∀从「そんな事はありませんよ。フォックスさん」
爪'ー`)「え?…………」
从 ゚∀从「俺ずっと見てましたよ。この【映画館】で。」
从 ゚∀从「フォックスさんはずっと同じでした。俺達が映画を作っていた時の、【真実に向かおうとする意志】は色褪せる事なく、貴方の胸の中に在る」
从 ゚∀从「貴方の意志は後の者が受け継いでいてくれる。俺達はこの映画館で見守りましょうや。」
349
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:28:56 ID:assmamaU0
从 ゚∀从「貴方の【行動】はきっと受け継いでくれる」
爪'ー`)
爪'ー`)「煙草吸っていいか?」
从 ゚∀从「ここは映画の邪魔さえしなけりゃ自由ですよ。俺にも一本下さい。」
爪'ー`)y- シュボ
爪- -)y-「ちょっと疲れたよマルク。少し眠るわ」
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
350
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:33:31 ID:assmamaU0
(´・ω・`)「………テメーらは何してたんだ?あ?自分のチン○でも見てたのか?」
(; ´ー`)「じ、自分達が巡回した時には何も無かったんです!!」
(´・ω°`)「そんなのが通用すると思うのか?チンカス野郎が。まだチ○ポ見てた方がマシだったわ」
351
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:34:34 ID:assmamaU0
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壁や床に【大量の血液】が付着していた。
よく見ると、微量の肉片や脂肪が残っている。
(´・ω・`)「それで?サイコロステーキみたいになったのは誰だ?囚人か?」
看守A「現場に残っていた腕輪から囚人番号M-0172番のフォックス・ラブリエだと判明しました」
看守A「死体は検死解剖を行なった後、焼き場に行く予定です!」
(´・ω・`)「まあ、クズ○ンポの囚人ならいいか。」
352
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:35:57 ID:assmamaU0
(; <●><●>)「フォックス………」
(; <●><●>)「そんな………とうとう犠牲者が出ちまった。………終わりなのか?ここでもう、」
<ヽ`∀´>「終わりじゃないニダ」
( <●><●>)「ニダー」
<ヽ`∀´>「【真実から出た行動は決して滅びはしない】」
ニダーは握り拳を開き、持っていたものをワカッテマスに見せた。
それは緑色の粘土のような物だった。
353
:
◆8aac7uEWYg
:2019/10/28(月) 01:37:53 ID:assmamaU0
( <●><●>)「これは、まさか……!?」
<ヽ`∀´>「ヘリコプターの鍵を粘土に押し付け、型を取った物ニダ」
<ヽ`∀´>「昨夜、僕の部屋にフォックスのスタンドが入って来たニダ。右腕部分しか無かったけど、その手にはしっかりと、この粘土が握られていたニダ」
( <●><●>)「これさえあればヘリコの合鍵が作れるぞ」
<ヽ`∀´>「ああ、計画は続行する」
<ヽ`∀´>「フォックスの意志は僕等が引き継ぐニダ」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
354
:
名無しさん
:2019/10/28(月) 04:52:03 ID:lcqpYmx.0
乙
燃える展開だぜ
355
:
名無しさん
:2019/10/28(月) 06:51:56 ID:2YEUjpFY0
乙です
356
:
名無しさん
:2019/10/28(月) 12:53:50 ID:iV9AK20g0
>>106
357
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:18:30 ID:9QtYf3IU0
スタンドデータベース10
スタンド名:ドリームシアター
本体:爪'ー`)y-フォックス・ラブリエ
射程範囲内の人間が見た過去の映像をスタンドスーツに投影する
装着型スタンド。パズルピースの一つ一つが連結し、フォックスの身体を覆っている。
ヘルメットの内側に射程範囲内の人間が見た映像を映す事で過去の出来事を視る事が出来る。
戦闘能力を装着した本体に由来する。
元ネタはアメリカのプログレッシブ・メタル・バンドの名前より。
破壊力-C スピード-C 精密動作性-C
射程距離-E 持続力-A 成長性-E
358
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:21:22 ID:9QtYf3IU0
#16 スーサイドパレエド その①
世界は声高に叫ぶ。
常識的に生きろ。普通に生きろ。人の言う事を聞け。
普通という名のレールから零れ落ち、行き着いた果てが僕等だった。
誰か教えて欲しい。
【普通とは何なんだ?】
僕はニダー・F・マーキュリー
人を殺して、ここに来た。
359
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:22:03 ID:9QtYf3IU0
( <●><●>)「フォックスは死んだ。そして、【ビロード】もだ」
フォックスの死を知った日の翌日だった。
ワカッテマスから更なる仲間の訃報を聞かされた。
<;ヽ`∀´>「なんで………?この前まであんなに元気だったニダ!!」
<;ヽ`∀´>「他の囚人にイジメられたのか?」
( <●><●>)「今の真紅の牙に喧嘩を売ろうとする奴は居ない。【死】に選ばれたんだ。」
360
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:22:47 ID:9QtYf3IU0
( <●><●>)「ここはハードラック刑務所。死が支配する地獄の果て。」
( <●><●>)「ここじゃあ食事に毒や爆発物を仕込むのは挨拶代りだし、囚人同士の喧嘩で人が死ぬのもいつもの事だ。誰も気にも留めない。」
( <●><●>)「だが【死に選ばれた】時だけは別だ。その時だけ刑務所内のある場所で選ばれた者の名前が張り出される。」
<;ヽ`∀´>「そこにビロードの名前があったのか?」
<;ヽ`∀´>「ずっと気になっていた。この刑務所を支配する【死】とは何なんだ!?なんで屠殺される家畜の様に殺されなきゃいけないッ!?」
( <●><●>)「それは違うぞ、ニダー。家畜は俺達の食卓に並び、命を育むが、俺達囚人はただゴミの様に死ぬだけだ。俺達は家畜以下だ」
361
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:24:48 ID:9QtYf3IU0
( <●><●>)「誰がソレを行なっているのか?どうやって命を摘み取るのか?なぜ囚人は死ななければいけないのか?誰もそれは分からない」
( <●><●>)「分かっているのは、月に1回、ランダムに数人の囚人が選ばれる。選ばれた囚人はなんの予告も無く殺される。俺達は昨日まで一緒に笑ってた仲間が次の日には永遠に会う事がない恐怖をいつも味わっている」
( <●><●>)「そして俺が知る限り、選ばれた奴らは例外なく死んだ。誰も逃れる事は出来ない。」
<;ヽ`∀´>
<;ヽ`∀´>「囚人はどうやって殺されるニダ?もしかしてフォックスも『死』に殺されたのか?」
( <●><●>)「分からない。分からないんだよ。」
<;ヽ`∀´>(フォックスの右腕には【人の歯型】の様な傷がたくさんあったニダ。もしかして集団に食い散らかせられたのか?だとしたら、)
<;ヽ` -´>「僕は許さないニダ」
362
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:25:40 ID:9QtYf3IU0
( <●><●>)「復讐が望みか?ニダー・F・マーキュリー」
( <●><●>)「それを望んでいたのは俺だし、その目的も果たす事が出来た。今の俺の望みはお前を無事に脱獄させる事だ」
( <●><●>)「他の奴らだって、ココを出て自由になる事を望んでいた。復讐なんてこれっぽっちも考えていない」
<ヽ`∀´>「ワカッテマス………」
( <●><●>)「それに良い知らせもある。ヘリコの合鍵やギコ達のおかげで脱獄のルートも確認出来た。」
( <●><●>)「それに【切り札】がある。その準備もあと2日で完了する。」
( <●><●>)「もうすぐ脱獄出来るぞ、ニダー」
363
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:29:11 ID:9QtYf3IU0
<*ヽ`∀´>「ホントか!?」
( <●><●>)「ああ。お前は決行の時まで普通にしてるんだ。余計な事は考えなくていい。」
<ヽ`∀´>
<ヽ`∀´>「分かったニダ。ワカッテマスの事を信じるニダ。」
<ヽ`∀´>「昼休みももうすぐ終わる。持ち場の畑に戻るニダ」
( <●><●>)「気をつけてな。」
ニダーはワカッテマスに手を振り、刑務所内の畑に向かった。
ワカッテマスはニダーの後ろ姿を静かに見送った。
364
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:30:22 ID:9QtYf3IU0
( <●><●>)「もう一つヤバイ知らせがある。」
( <●><●>)【ギコとモララーが昨日から姿を見かけない】
( <●><●>)「所属の棟が違うモララーならともかく、ギコまで姿が見えないなんてヘンだ。」
( <●><●>)
(#<●><●>)「それで次は俺の番てワケかッ!?姿を見せろッ!!!!」
|壁
ζ(゚ー|壁 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
.
365
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:34:55 ID:9QtYf3IU0
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
ζ(゚ー゚*ζ
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
ζ(^ー^*ζ「ニダー君って可愛いね。真剣な顔をしてる時は本トにギャングって感じだけど、笑った時とかちっちゃい男の子みたいでキュンってきちゃう♡」
ζ(^ー°*ζ「普段ネコなんだけど、久しぶりにタチになって挿れたくなっちゃうわ♡」
(#<●><●>)「半端なパチモンのクソカマ野郎。」
(#<●><●>)「俺の質問に答えろ。フォックスとビロードを殺したのはお前か?モララーとギコを攫ったのもお前か?」
366
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:41:23 ID:9QtYf3IU0
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(^ー^*ζ「前半は知らない。全然関係ない。でも後半の2人は私がやったわ。」
(#<●><●>)「十分だ。俺達に喧嘩を売った事を後悔させてやる腐れホモ野郎。」
(#<●><●>)「気持ち悪いんだよオkζ(゚ー゚*ζ「次にオカマって言ったら殺す」
( <●><●>)ピク
ζ(゚ー゚*ζ「私は刑期の短縮を条件に【貴方達を説得するようにお願いされたの】」
ζ(^ー^*ζ「貴方達の考えている事は上手くいかないわ。このままだと、ハードラック刑務所は貴方達全員を皆殺しにする。」
367
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:42:07 ID:9QtYf3IU0
ζ(^ー^*ζ「ね?馬鹿な事考えるのやめよ?なんだったら、私が貴方達のオナペットになってあげる」
ζ(^ー^*ζ「オナニーを覚えたティーンが馬鹿みたいに消費するティッシュみたいに、私に熱いスペルマをぶっかけていいわよ♡」
( <●><●>)「………断ると言ったら?」
ζ(^ー^*ζ「ギコとモララーだっけ?その2人のように再起不能になってもらうわ。」
( <●><●>)
( <●><●>)「さっきお前、俺に殺すって言ったよな?え?おい。何だっけ?何で俺に殺すって言ったんだっけ?」
( <^><^>)「教えてくれよ、【オカマちゃん】!」
368
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:43:22 ID:9QtYf3IU0
ζ(^ー^*ζ
( <^><^>)
ζ(゚ー゚*ζ
もうデレは笑っていなかった。
同時にワカッテマスは肌がチリチリとひりつくのを感じた。
【殺意】である。
【絶対に殺す】というデレの意志がワカッテマスに向かって放たれている。
369
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:46:21 ID:9QtYf3IU0
ζ(゚ー゚*ζ「【スーサイドパレエド】!!!」
ζ(゚ー゚*ζ(十X十 )メギャァアアン!!!!
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙(十X十 )┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
ζ(゚ー゚*ζ「これよりスタンド【スーサイドパレエド】による【触診】及び【術式】を始める」
ζ(゚ー゚*ζ「患者(クランケ)はブローノ・ワカッテマス。術式は患者の殺害を以って終了とする。」
( <●><●>)( 命д命)メギャン
「バックストリートボーイズ!!!」
(十X十 )Wrrrrrrryyyyyyyyyyy!!!!
370
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:48:35 ID:9QtYf3IU0
薄緑色の肌をしたスタンドは拳をワカッテマスに突き出した。
バックストリートボーイズも拳を打ち出し、攻撃を弾いていく。
攻撃を弾く度に鋼鉄をぶつけ合うような炸裂音が響く。
(;<●><●>)(ぐっ………攻撃が重い。バリバリの近距離パワー型。俺と同じタイプのスタンド………)
(;<●><●>)(そういや、触診がどうとか言っていたな。俺と同じタイプなら【触れる事で能力が発動する】はず。)
(;<●><●>)(なら、攻撃は弾いちゃあ駄目だ。回避して拳を叩き込むッ!!)
371
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:51:05 ID:9QtYf3IU0
ヒョイヒョイ!( 命д命)))⊂((十X十 )
ドカッツ( 命д命)(メ)十X十)。:::・゚::::・゚:
⊂((彡
ζ(゚ཀ ゚*ζ「くっ……………」
( <●><●>)「動きがすっとろいゾ?いまいちハングリー精神ってのが欠けてんじゃあないか?オカマちゃんよォ」
ζ(゚つ*ζ ゴシ
ζ(゚ー゚*ζ「いいえ。アンタは今、チェスで言うところの『チェック』の状態に入ったのよ」
(十X十 )「ブローノ・ワカッテマスノ【触診】ガ終了シマシタ。今後、【悪性腫瘍】ガ出来ル確率ガ高イノハ膵臓21%、脳48%、腎臓9%、食道32%」
(十X十 )「【診断完了】。【術式】ヲ開始シマス」
372
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:51:58 ID:9QtYf3IU0
スーサイドパレエドの肌の色がどんどん濃くなっていく。
特に拳は深緑色を超え、黒にほとんど近い色になった。
(十X十 )GYYYYYYYYEEEEEEEEEEEE!!!
(;<●><( 命д命)(右?………いや、左だッ!!)
首を大きく左に振り、ギリギリで拳を交わす。
いつの間にか後退していたのか、ワカを狙った拳は壁に撃ち抜いた。
衝撃でバラバラと破片が落ちる。
373
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:52:27 ID:9QtYf3IU0
ζ(゚ー゚*ζ「この場所はあなた達ギャングの集会場なの?看守も来ないからいいわね。」
ζ(゚ー゚*ζ「だから【2人を倒した時】何かに使えると思ったのよ。」
(;<●><●>)「こ、これは!?」
壁壁壁(,, д( ∀ |壁壁壁┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙!!
(<●><●>;)「ギコッ!!モララーッ!!!」
Σ(<●><●>;)ー゚*ζ
<●>;) ゚ー゚*ζ十 )「青ざめたな?ブローノ・ワカッテマス。」
(十X十 )WRAAAァアア!!!
374
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 01:54:09 ID:9QtYf3IU0
昔、デイヴィッド・ストレンジという男がいた。
当時、彼は新米の医師であった。
専門は悪性腫瘍、癌の専門医だった。
彼は他の人と同じように、親兄弟を愛し、仕事を愛し、国を愛した何処にでもいる普通の人だった。
だが彼には普通の人とは違う点があった。
物心がついた時から、彼は『男』である事に違和感を感じていた。
.
375
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 02:02:30 ID:9QtYf3IU0
彼が性的に興奮を抱くのは男性だけだったし、女性が着るファッションなどにも興味が注がれた。
【デイヴィッド・ストレンジは女性になりたかった】
『女性として』、家族を愛し、恋人を愛し、仕事を愛し、国を愛したかった。
そんな、ある日の事だ。
彼は『同僚の男性』に恋をした。
人間の感情は、その想いが強い程、水を注ぎ過ぎたコップの様に溢れ出す。
彼はふと漏らしただけだ。その感情を。彼の口から零れ落ちただげだ。
376
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/16(土) 02:03:05 ID:9QtYf3IU0
彼にとって不運だったのは、同僚男性の耳に入った事と、それに対して理解を示さず拒絶した事だった。
さらに最悪な事に、同僚は病院の人間にそれをふれ回ったのだ。
いわゆるアウティングという奴である。
病院の人間達はデイヴィッドを受け入れなかった。
医師を辞めて、職場を去った。
そして、デイヴィッドは。
その日のうち、同僚の家に行き、彼を殺害し、同僚の貯蓄を全て奪った。
彼はAノ国の闇に進んでいった。
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
377
:
名無しさん
:2019/11/16(土) 08:26:25 ID:yNd/PCj.0
乙!!
378
:
名無しさん
:2019/11/16(土) 08:47:57 ID:JLm650Lw0
乙
医者だったのか…
379
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 00:56:06 ID:ziz6gJ7Q0
17.スーサイドパレエド その②
医師の時に貯めていた貯金と殺した同僚の金で、デイヴィッドは整形手術をおこなった。
可愛らしい美少女のような顔と豊胸手術で豊かな乳房を手に入れた。
手術と逃亡で金はすぐに底をついた。
定期的な女性ホルモンの注射と性転換手術費用、そして逃亡の費用を稼ぐ為。
Aノ国の裏社会でその身体を売り、春をひさいでいく。
380
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:03:18 ID:ziz6gJ7Q0
元々勤勉だった為、男の喜ぶポイントを学んでいった。
その手技は日に日に淫靡になり、裏社会の男達は次々と肉体に金を払っていく。
皮肉にも、デイヴィッドが生きるに値する居場所は、デイヴィッドを受け入れてくれたのは、本来、世間ではクズだのゴミだのと誹られる犯罪者達だった。
生き急ぐように男に抱かれていく。
その日々が今まで生きてきた中で一番満たされていた。
381
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:04:07 ID:ziz6gJ7Q0
だが、それも長く続かない。
強盗殺人の罪でAノ国の警察は捜査をしていた。
草の根を分けて探して、その人を逮捕した。
その人はすでにデイヴィッド・ストレンジの名前を捨てている。
その人の名前は、
ζ(゚ー゚*ζX十 )
「デレ。私の名前はデレ。この世で私しか居ない。私だけの名前。」
(;<●><癌>)「…………ハァ……ハァ………」
382
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:05:12 ID:ziz6gJ7Q0
ζ(゚ー゚*ζ「インフォームドコンセント。今あなたの身体に起こっている事を説明するわ。」
ζ(゚ー゚*ζ(十X十 )
「私のスタンド【スーサイドパレエド】の能力は【標的(ターゲット)が将来、発症する悪性腫瘍を予見し、その成長を促す】。」
ζ(゚ー゚*ζ「現代人のほとんどがかかる癌。スタンドが触診を行う事で将来、身体のどの部分が癌になるのか、全て分かる。」
ζ(゚ー゚*ζ「そして、スーサイドパレエドはスタンドパワーを注ぐ事で将来発生する癌を成長させる事が出来る。今アナタの膵臓、食道、脳に癌が出来ている。どれもステージ4の末期状態よ」
ζ(゚ー゚*ζ「苦しい?鈍痛で意識が朦朧としているのかしら?芋虫の様に地べたに這いずり回っている姿は中々面白いわよ」
ζ(゚ー゚*ζ「あと1、2撃、スタンドパワーを注げば、癌細胞が肥大化して破裂する。その時の激痛で一瞬にして天国に行けるわ。」
ζ(゚ー゚*ζ「残念ね。私は貴方を再起不能にするだけのつもりだったのよ。でもアナタのせいよ。これは全てアナタが招いた事」
383
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:10:04 ID:ziz6gJ7Q0
ζ(゚ー゚*ζ「私にオカマだの何だのって言ったせいで、アナタは人の死の中で最も痛くて苦しい死に方をするの。」
(;< ><癌>)「………ソ……」
ζ(゚ー゚*ζ「?。なぁに?末期のセリフでも言いたいワケ?」
デレは瀕死のワカッテマスのそばに近寄った。
トドメをさそうと思いと同時に、自分を侮辱した男が末期に何を言うか興味があった。
だからデレはワカッテマスに問いかけた。
ζ(゚ー゚*ζ「ラストチャンスよ。貴方達の計画を中止にしなさい。そして私に謝罪を。それで全員の命を助けてあげる」
ζ(゚ー゚*ζ「アンタじゃあ私には敵わないでしょ。身を引くっていうのもリーダーとしては大事な事よ」
384
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:11:43 ID:ziz6gJ7Q0
(;< ><癌>)「………ビ……」
ζ(゚ー゚*ζ「あ?聞こえねぇぞ」
(;< ><癌>)「………蛇って言うのはよお、長いだろ?鰻みてえによ。だから喰ったんだよ。上半分はぶつ切りにしてマリネに。下半分は蒲焼きにしてな。」
(;< ><癌>)「まあ翌日、腹壊して地獄を見たが…………」
ζ(゚ー゚*ζ「…………その気色悪い話と今の状況に関係あんの?何が言いたいワケ?」
(;< ><癌>)「つまり俺が言いたいのは、」
(;<○><癌>)「誰がテメーに謝るかバァーカって事だァ!」
( 命д命)つ〆 アリィ!!
385
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:13:44 ID:ziz6gJ7Q0
ワカはバックストリートボーイズを発現した。
スタンドはカッターナイフを持っており、躊躇なくデレの腕に突き刺す
ζ( ー ;*ζ「クッ……………」
ζ(゚ー゚*ζ「クソッ!!刃が腕に残ってしまった」
ζ(゚ー ゚#ζ「上等だよッ!!テメーッ!!!」
ζ(゚д ゚#ζ「地獄に落ちろッ!!この下痢味噌野郎がァアアアアアアアアアア!!!」
386
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:14:40 ID:ziz6gJ7Q0
叫びながら、デレは頭の奥で違和感を感じた。
チラリと右腕を見ると【何かが】蠢いている。
それは大きくなり、デレの腕を切り裂いたッ!!
ζ(゚д。:::・゚蛇「シャーボック」。:::・゚::::・゚::・。 :::ζ
「グワアアアアアアアアアア!!!!」
(;<○><癌>)「【バックストリートボーイズ】」
(;<○><癌>)「能力は【スタンドが無機物・有機物に触れた時、俺が食べて消化した生き物の魂をそのまま蘇らせる事が出来る】」
387
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:15:52 ID:ziz6gJ7Q0
(;<○><癌>)「俺が前に喰った蛇をお前の腕の中で蘇らせた。カッターナイフの折った刃を腕の中に埋め込んでよぉ〜」
(;<○><癌>)「お互い重傷だな?えぇ、おい?」
(;<○><癌>)「タイマン張って、どっちが先にくたばるか?いっちょおやってみっか?あぁ?」
ζ(゚メ。:::*ζ「コの汚らシい肛門カラ流れ出る精液が………。殺シテヤルッ!!!」
(;<○><癌>)( 命д命)
「バックストリートボーイズ!!!」
ζ(゚メ。:::*ζ(十X十 )
「スーサイドパレエド!!!」
388
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:17:20 ID:ziz6gJ7Q0
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!
アリアリアリアリアリアリアリアリ!!!
アリアリアリアリアリアリアリアリ!!!
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!!!
(命д命)
UUUUUUUUUU UUUUUUUUUU
UUUUUUUUUU UUUUUUUUUU
∩∩∩∩∩∩∩∩∩ ∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩
∩∩∩∩∩∩∩∩∩ ∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩
( )
GYEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
EEEEEEEEEEEEEEEEEEPEEEEEEEEEEEEE!!!!
アリアリアリアリアリWRRRRRRRRRRRRR
アリアリアリアリ=====つ⊂(====== RRRRRRR
アリアリアリ( 命д命)( X十 ) RRRRRRRR
アリアリ====つ ⊂((====RRRRRRRR
アリアリアリアリアリRRRRRRRRAAAAAAA
アリアリアリアリアリAAAAAAAAAAAAAA!
389
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:20:03 ID:ziz6gJ7Q0
_ [][]
| |
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`
\ ,,_人、ノヽ
)ヽ (
- < >─
) て
/^⌒`Y´^\
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|__|
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___/ /
|___/
390
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:21:41 ID:ziz6gJ7Q0
( < >< >)
( <●><●>)スゥウウウウ
( <●><●>)「分かる。わかるぞ!俺の中の病魔が消えた!!!」
「……………ぅ…………あ…………」
デレの肉体を表現出来ない。
それほどスタンド同士のラッシュは激しかったのだ。
( <●><●>)
( <●><●>)「俺はお前を理解する事も共感する事も出来やしない」
391
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:22:23 ID:ziz6gJ7Q0
「…………………」
( <●><●>)「だが【受け入れる事】は出来る。」
( <●><●>)「この刑務所で唯一『いいところ』はよぉ、どんな奴でもまず受け入れる所から始まる」
( <●><●>)「そっからだ。敵対して殺し合うのか。仲間になって絆を深め合うのかはな。」
( <●><●>)「俺はテメーには嫌悪感しか抱かないが、その命は、その存在理由(レゾンデートル)は認めるよ」
デレの心の中の内は分からない。
確実なことは、デレは最後の力を振り絞り、ワカに中指を立てて言い放った。
「地獄に、落ち……ろ……ヘイ、ファッキュー………」
そしてデレは力尽き、その魂は天に昇っていった。
392
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:23:41 ID:ziz6gJ7Q0
( <●><●>)
( <●><●>)「俺も、いつかお前のあとを追うだろう」
( <●><●>)「だが、それは今じゃあないぜ。」
悪性腫瘍が消えたとはいえ、ワカッテマスはダメージを受けていた。
傷ついた身体を労わる為、なるべくゆっくりと歩いていく。
「ボス。ボスッ!!」
393
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:25:31 ID:ziz6gJ7Q0
ワカッテマスの房の前で声を掛ける男が居た。
真紅の牙構成員の男である。彼は組織の【調達部門】の一員だった。
真紅の牙構成員O「ボス?大丈夫ですか?お元気が無いようですが?」
(;<●><●>)「俺をボスと呼ぶんじゃあない。」
( <●><●>)「俺は『ボス代理』だ。幹部会で急遽決まっただけのな。そこを間違えるな。」
真紅の牙構成員O「す、すいません、ボス!………あ。」
( <●><●>)=3
394
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:26:37 ID:ziz6gJ7Q0
( <●><●>)「つまり【頼んでおいた物】は出来上がったんだな。」
真紅の牙構成員O「はい。こちらに。しかし、こんな物を何に使うんです?」
( <●><●>)「テメーはなぜなぜ期の子供か?余計な詮索をするんじゃあない。」
真紅の牙構成員O「も、申し訳ありません!」
( <●><●>)
( <●><●>)(よし、これで準備は出来た。もう待たなくていい。)
( <●><●>)(【脱獄を決行するッ!!】)
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
395
:
名無しさん
:2019/11/30(土) 01:29:38 ID:4DN5.9Lk0
支援!!
今回も楽しませてもらった…
396
:
◆8aac7uEWYg
:2019/11/30(土) 01:54:39 ID:ziz6gJ7Q0
晩秋の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
>>1
です。
いつも『彼等には黄金の精神が宿るようです』を閲覧頂き誠にありがとうございます。
嘘予告スレッドに投下しましたので、良ければご参照頂ければ幸いです。
これからも宜しくお願い致します。
397
:
名無しさん
:2019/11/30(土) 04:16:38 ID:HLg3G95Q0
おつ!
398
:
名無しさん
:2019/11/30(土) 10:28:58 ID:Ic77Buqg0
乙!
399
:
名無しさん
:2019/11/30(土) 13:14:15 ID:JK.Qs3Y60
otu
400
:
名無しさん
:2019/12/01(日) 11:45:18 ID:z62Sez820
乙!
401
:
名無しさん
:2019/12/01(日) 12:24:06 ID:dcZxEptMO
乙!
奇襲型同士の頭脳戦最高でした
402
:
名無しさん
:2019/12/01(日) 16:55:49 ID:rSwLrLgs0
乙乙
安定した面白さ
403
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 13:54:32 ID:Iold4TMU0
スタンドデータベース11
スタンド名:スーサイドパレエド
本体:ζ(゚ー゚*ζデレ
標的が将来、発症する悪性腫瘍を予見し、その成長を促す。
スタンドが触診を行う事で将来、身体のどの部分が癌になるのか、全て分かる。
またスタンドパワーを注ぐ事で将来発生する癌を成長させる事が出来る。
もしデレが医者として過ごしていたら、きっと医学に大きく貢献出来ただろう。
破壊力-A スピード-B 精密動作性-C
射程距離-E 持続力-C 成長性-E
404
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 13:55:04 ID:Iold4TMU0
罪を犯した。罰を受けた。
それでもなお、人は間違いつづける。
僕らは正しいと、今も間違いつづける。
人が人である為に。僕が僕である為に。
僕はニダー・F・マーキュリー。
人を殺して、ここに来た。
405
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 13:55:32 ID:Iold4TMU0
#18 脱獄の刻
( ●骨●)メギャン
.
<;ヽ`∀´>「うわっ!!」
<;ヽ`д´>ハァーハァー
<;ヽ`∀´>「えぇ………?あんな【死に方】ある?怖っ!!」
<;ヽ`∀´>【今日の昼は運動場に近づかないおこう】
<;ヽ`∀´>「………」
406
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 13:56:19 ID:Iold4TMU0
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
( <●><●>)「脱獄の日を伝える。今日から5日後の夜に決行する。」
(,, ゚Д゚)「5日後………?免業日の前日か!!」
( <●><●>)「知っての通り、免業日にあたっている棟の囚人は強制的に運動場に出される。免業日の日に棟の設備点検を行うからだ。」
( <●><●>)「看守や点検を担う業者なんかは前日に作業の準備に取り掛かっている。」
<;ヽ`∀´>「?。人が多いんじゃあないニカ?」
( <●><●>)「そうだ。その【盲点】をつく」
( <●><●>)「今から俺のプランを言う。意見があれば、その都度言ってくれ」
ーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
407
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 13:57:06 ID:Iold4TMU0
<ヽ`∀´>「そして5日経った。あと数時間後には脱獄を行うニダ」
<ヽ`∀´>「もうすぐニダ。もうすぐ母さんに会えるニダ」
<ヽ`∀´>「絶対に!!脱獄を成功させてやるニダッ!!!」
そして、太陽が沈み、夜がやって来た。
脱獄の刻である。
.
408
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 13:57:55 ID:Iold4TMU0
<ヽ`∀´>カチャカチャ
ニダーは自身に嵌められている腕輪を外し始めた。外し方はギコが盗んだマニュアルから見て覚えた。
<ヽ`∀´>「これで良し。」
腕輪を外し、机に置いた。
その瞬間、腕輪全体がグネグネと波打ち、瞬く間に鳩になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( <●><●>)キュルンキュルキュルキュン
( <●><●>)「良し。お前らの腕輪にスタンドパワーを仕込んでおいた。刻が来れば、俺の能力が発動する」
( ・∀・)「ふむふむ。発信器付きの腕輪を動物に転生させて、奴等の目をごまかすんだな。」
( <●><●>)「ああ。能力の応用で生まれ変わらせても信号が出せるようにした。これなら俺達が独房にいると思わせる事が出来る」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
409
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 13:58:56 ID:Iold4TMU0
鳩「くるっぽー」
<ヽ`∀´>「ワカは鳩を食べたのかな?」
<ヽ`∀´>ノシ「バイバイ、鳩ちゃん。行ってくるニダ」
ーーーーーー5階資材倉庫前ーーーーー
( <●><●>)「全員集まったな。」
(,, ゚Д゚)「予定の5分前に集合出来たな。いいペースだ。」
<ヽ`∀´>「それがワカの【切り札】ニカ?」
( <●><●>)「そうだ。どうだ?どっから見ても【看守】みたいだろ。」
410
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 13:59:31 ID:Iold4TMU0
ワカッテマスとモララーは【看守の制服】を着ていた。
( <●><●>)「免業日の前日は囚人の房を移動する時がある。新しく囚人を収監したり、より看守が多い棟に閉じ込める為だったりな。」
( <●><●>)「俺達はそれを隠れ蓑にする。設定として、俺とモララーが看守に扮し、ギコとニダーを移動させるという感じだ。」
( <●><●>)「看守服は当然、看守に割り当てられた【IDカード】も本物だ。」
<;ヽ`∀´>「凄いニダ………。打ち合わせの時も聞いていたけど、実際に目にするとやっぱり凄いニダ。よく手に入れたニダね?」
( <●><●>)「真紅の牙の調達網をフルに使ったのさ。それなりのコストは掛かったけどな。」
( <●><●>)「だが脱獄のリターンに比べたら微々たるモンだ。」
<ヽ`ー´>
(,,^д^)
( ・∀・)
( <●><●>)「よし、じゃあ行くぞッ!!」
411
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:00:19 ID:Iold4TMU0
ワカ達は刑務所内の廊下を進んでいく。
決して焦ってはいけない。気取られてしまうからだ。
あくまでも自然に。脱獄がバレた時点で終わりだ。
目指すはヘリコプター保管庫。
ヘリコを手に入れて、空からハートマン・リネオン刑務所を脱出する。
( <●><●>)テクテク
<;ヽ`∀´>(うわー免業日の前の日ってこんな感じなんだな。結構人が居るニダ。)ヒソヒソ
(,, ゚Д゚)(お前はココに入って日も浅いからな。いつもこんなモンだ。と言っても俺も初めて見るだけどな)ヒソヒソ
412
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:01:30 ID:Iold4TMU0
「おいっ。そこのお前ら!」
( <●><●>)ピタッ
( ´ー`)「見ねぇ顔だヨ?名前と所属を言えヨ」
<;ヽ`∀´>(シラネーヨッ!!!)
(;,, ゚Д゚)(不味いッ。こいつは確か刑務所の古参の看守だぞ)
( <●><●>)
( <●><●>)ゝ「ぴゃすっ!!この前配属されましたワーテル・ローですッ!!こいつは相棒のモンテスギュー・Gっす!!」
<ヽ`∀´>(ぴゃす?)
( ・∀・)「モンテスギューです(ぴゃすって何w?)」
( ´ー`)「(ぴゃす?)そっちは囚人のマーキュリーとクリストだな?そいつらは移動か?」
413
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:02:37 ID:Iold4TMU0
( <●><●>)「はい。上層階の房へ移送中です。」
看守A「どうした?シラネーヨ」
( ´ー`)「今日の移動リストを見せてくれ。俺の記憶が正しければ、マーキュリーとクリストの移動なんて無かったはずだ。」
( ´ー`)「お前らワカッテマスと茂等吉影に似ているんだヨなァ?悪いけどIDを照合させてくれ。あとヨー」
( ´ー`)「看守の帽子も取ってくれ。目深に被っている帽子を取って、ちゃんと顔を見せてくれ」
(;<●><●>)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙( ´ー` )
( ・∀・)(3………2………1……)
( ´ー`)「どうした?早くしろヨ」
看守A trrrrr
414
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:04:33 ID:Iold4TMU0
看守A「はい、お疲れ様です。はい。え!?わかりました。はい。失礼します」
看守A「シラネーヨ。4Fのボイラーで火災だとよ。至急消火にあたれってさ。」
(; ´ー`)「前も燃えてたよな?マジなんなんだヨ!」
( ´ー`)「あー、ワーテル。ここで待機だ。俺達が戻るまで動くんじゃあないぞ」
シラネーヨと看守Aはドタバタと下の階に降りていった。
( ・∀・)「念の為、爆弾を仕掛けてよかったぜ。これで陽動にはなるだろう。」
( <●><●>)「でかしたぞモララー!!」
( <●><●>)「だが、シラネーヨに感づかれたな。時間は稼げそうだが、急ぎ目にヘリコプターの所へ行くぞ」
415
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:05:27 ID:Iold4TMU0
ーーーーーーヘリポートーーーーー
【ヘリコプター内】
( <●><●>)「全員乗ったな?追手は居ないか?」
( ・∀・)「問題ねぇよワカ。人っ子1人いねぇ」
( <●><●>)「OKだ。ギコ、エンジン入れてくれ」
(,, ゚Д゚)「フォックス、お前の意志を使わせてもらうぞ」
ガチ………ドゥルルルルル!!!
416
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:06:17 ID:Iold4TMU0
エンジンが掛かり、ヘリコプターの操縦席の計器に光が灯る。
(*,, ゚Д゚)「よしッ!!!エンジンが掛かったぞッ!!!」
(*,, ゚Д゚)@ III III III)メギャン
(,, ゚Д゚)@ III III III)
「運転方法はダフト・パンクにダウンロードしてある。安心して乗ってくれ!」
( <●><●>)「目的地はAノ国の海岸だ。そこに車を用意させておいた。そこまで行けば俺達の勝ちだ」
<*ヽ`∀´>ノ「出発ニダッ!!!」
417
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:06:58 ID:Iold4TMU0
ーーーーA暦19年12月○×日 23時59分ーーーー
ーーーハートマン・リネオン刑務所 脱獄ーーー
.
418
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:07:46 ID:Iold4TMU0
(,, ゚Д゚)@ III III III)「……………」
<ヽ`∀´>「ギコ?あと、どれくらいで着くニダ?」
(,, ゚Д゚)「あのな、ニダー。つい5分前にも聞いたぞ?あと15分ぐらいだ。まさか5分毎に聞くつもりか?」
( ・∀・)「ニダー、シャバに出られるのが楽しみなんだね」
<*ヽ`∀´>「これで母さんに会えるニダ!楽しみニダ!!」
(,, ゚Д゚)「シャバかあ。まず何しようかな?酒も飲みたいし、女も抱きたい。カルビ!カルビ肉を食べたいぞ!!!」
(*,, ゚Д゚)「ワカ!良い焼肉屋知ってるか?みんなで行こうぜ!!!」
419
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:09:26 ID:Iold4TMU0
( <●><●>)「ああ、そうだな」
( <●><●>)(結局、刑務所側の妨害は無かった。三月ウサギとデレ、2人の強力な刺客を放っておきながら………。諦めたのか?)
(;<●><●>)(いや考えにくいぞ。………いやな予感がする……)
<ヽ`∀´>(……母さん………)
<;ヽ`∀´>「痛ッ!!!」
ニダーの腕に鋭い痛みが走る。
見ると傷が出来ており、そこから血が流れていた。
【人の歯型のような傷】が。
.
420
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:10:37 ID:Iold4TMU0
<;ヽ`д´>(これはっ!?フォックスの時の傷と同じニダッ!)
;・∀・)「ニダー?どうしたんだ?つーか、お前の首の【それ】、怪我か何かか?」
ニダーは首を触るとヌルリとした感触がした。
手を見るとべっとりと血がついている。
嫌な予感がして、上半身の服を脱ぐと、【人の歯型のような傷が身体全体に広がっていた。】
(;皿・∀・)ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
<;ヽ`д´>「モララー!!お前の顔にも傷がッ!!」
421
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:11:18 ID:Iold4TMU0
ドシュウウウ(;皿ーー∀ )。:::・゚::::・゚::・。
モララーの身体から【日本刀が突き出てきた】
思わず席から離れ、床に倒れ込む。
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙ Z88` ´)+----┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
422
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:12:11 ID:Iold4TMU0
I see a little silhouette of a man.
(小さな男のシルエットを見た)
Scaramouche, Scaramouche will you do the fandango.
(スカラムーシュ!スカラムーシュ!ファンタンゴを踊ってくれないか)
Thunderbolt and lightning-very very frightening me-
(雷鳴と稲妻だ!僕はとても怖いよ)
423
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:12:44 ID:Iold4TMU0
(皿。:::・゚::д::・゚::・。 ギャアアアア!!
モララーはその日本刀でバラバラに解体されていく。
(;<●><●>)( 命д命)「バックストリートボーイズ!!!」
Galileo!ザシュ!!Galileo!ギャアアアア!
Galileo!ヒュン!Galileo!!ビシャアアア!
Galileo!Figaro!Magnifico(偉大な人よ)
(,,メд。:::・゚::::・゚::・。
「クソ!クソ!墜落してしまうッ!!」
(;<○>。:::・゚)「つ、強すぎる………。」
424
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:13:23 ID:Iold4TMU0
But I’m just poor boy and nobody lovers me.
(僕はただの可哀想な男の子で誰からも愛されない)
HE’s just a poor boy from a poor family.
(貧しい家族から生まれた可哀想な男の子だ)
'’Spare him his life from this monstrosity.”
(醜さに免じて彼の命を見逃してやろう)
Easy come easy go will you let me go.
(そう言って気ままに僕を解放しようとする)
<;ヽメд´>「……………」
Z88` ´)+----
Z88` ´)+----「あれだけ警告したのにもかかわらず、結局はコレか」
Z88` ´)+----「ニダー・F・マーキュリー。もはや裁きは下された。執行の時間だ」
425
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:14:09 ID:Iold4TMU0
そのヴィジョンは持っていた日本刀を上段に構えた。
Z88` ´)+----【償え】
勢いよく、ニダーに向かって振りおろす。
Bismillah! No-,we will not let you go.
(神に誓って!ダメだ。私達はお前を解放しない)
勢いよく、ニダーに向かって振り下ろす
Bismillah! No-,we will not let you go.
(神に誓って!ダメだ。私達はお前を解放しない)
振り下ろす。
Bismillah! No-,we will not let you go.
(神に誓って!ダメだ。私達はお前を解放しない)
振り下ろす。血飛沫で地獄絵図になろうとも。
Will not let you go. Will not let you go.
(お前を行かせはしない。お前を行かせはしないッ!!)
426
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:14:53 ID:Iold4TMU0
振り下ろす。振り下ろす。慈悲も無く殺す。
Z88` ´)+----「償え、ニダー。永遠に。」
ヴィジョンは日本刀を振り下ろす。その一太刀でニダーはとうとう絶命した。
( ●骨●)メギャアアアアン!!!
.
427
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:16:20 ID:Iold4TMU0
( <●><●>)「脱獄の日を伝える。今日から5日後の夜に決行する。」
(,, ゚Д゚)「5日後………?免業日の前日か!!」
( <●><●>)「知っての通り、免業日にあたっている棟の囚人は強制的に運動場に出される。免業日の日に棟の設備点検を行うからだ。」
( <●><●>)「看守や点検を担う業者なんかは前日に作業の準備に取り掛かっている。」
<;ヽ ∀ >「……………」
( <●><●>)「………どうした?ニダー。顔色が真っ青だぞ」
<;ヽ ∀ >「…………ダメだ…殺される………」
( <●><●>)「は?」
<;ヽ`д´>「殺されるニダッ!!」
<;ヽ`д´>「この脱獄は失敗するッ!!!」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
428
:
◆8aac7uEWYg
:2019/12/27(金) 14:21:04 ID:Iold4TMU0
平素はお世話になっております。
>>1
でございます。
いつも『彼等には黄金の精神が宿るようです』を閲覧頂き誠にありがとうございます。
本年の更新は本日が最後となります。
今年もお世話になりました。来年も何卒宜しくお願い致します。
429
:
名無しさん
:2019/12/27(金) 15:58:51 ID:cweKP0Mc0
乙
来年も楽しみにしてます
430
:
名無しさん
:2019/12/27(金) 21:53:17 ID:o9JDzD560
乙だす
431
:
名無しさん
:2019/12/27(金) 23:43:18 ID:YTCAufm.0
乙です。
来年も楽しみにしてます。
432
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:42:22 ID:9CtXpDHM0
19.ハードラック刑務所の死の支配者
<;ヽ`∀´>「………どうだったニカ?」
( <●><●>)「………ああ、肩と首の付け根にあったよ。自分じゃあ見えないところだ。」
( <●><●>)【人の歯型のような痣だ】
( ・∀・)「私が左ケツで、ワカは太腿の裏側。ギコはどこだ?」
(,, ゚Д゚)「したのした」
( ・∀・)「うん?」
433
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:43:42 ID:9CtXpDHM0
(,, ゚Д゚)「舌の下だよ。正確にはベロの裏側だウエッ」
( ・∀・)「ああ、本トだ。確かにあるわ。」
( <●><●>)「これで全員か?【全員、歯型のような痣があるのか?】」
<;ヽ`∀´>「これは死んだフォックスの右腕にもあった。彼のは傷だったけど………」
<;ヽ`∀´>「そして僕等が殺される直前、身体中に傷が出来て………。そして、アイツが現れたニダ。」
(;,, ゚Д゚)「誰も歯が立たなかったのか?ワカやモララーも?」
434
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:44:36 ID:9CtXpDHM0
<ヽ`∀´>「皆殺しだったニダ。」
( ・∀・)「そいつがハードラック刑務所の死の支配者なのか?」
( <●><●>)「断定するには情報が足りない。まずは敵を知らなきゃな」
( <●><●>)「前に話した事を覚えているかニダー。死に選ばれた人間の名前が刻まれる場所を。」
(;,, ゚Д゚)「【焼き場】に行くのかい?」
( <●><●>)「情報があるとしたら、そこしかねえからな」
435
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:46:05 ID:9CtXpDHM0
ハートマン・リネオン刑務所の北東には【焼き場】がある。
病気や事故で亡くなった囚人の遺体を焼き、遺灰は海に遺棄される。
ニダー達はその近くにある小道を歩いていた。
小道には大小様々な【石碑】がかなりの数が立てられている。
<ヽ`∀´>「なんか、この石、変じゃあないか?【溝】みたいなのが………」
ニダーは不意に言葉を切った。
石碑にある溝はただの溝ではなかった。
隙間なく刻まれた【人の名前】だった。
436
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:48:09 ID:9CtXpDHM0
( <●><●>)「ここはハードラック刑務所。死が支配する地獄の果て。」
( <●><●>)「この石は死に選ばれた囚人の名前が刻まれている。【慰霊碑】だ。ここの刻まれた名前を見れば、誰が死に選ばれたのか分かる」
<;ヽ`∀´>「これが………【これだけの数】がッ!!!」
ニダーは心臓が震えた。
慰霊碑に見知った名前を見つけたからだ。
『フォックス・ラブリエ』『アダム・ビロード』
<;ヽ ∀ >「…………」
( <●><●>)「行こうニダー。手掛かりはこの先の【焼き場】にあるんだ」
437
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:49:46 ID:9CtXpDHM0
ーーーーーー焼き場ーーーーーー
打ちっぱなしのコンクリート造の建物に巨大な煙突が立っている。
今日も焼き場は死んだ囚人を焼いている。
( ノAヽ)「ここに生きた人間が来るなんて珍しいノーネ」
<;ヽ`∀´>「…………えっと……」
( <●><●>)「ノーネ爺。ハードラック刑務所の焼き場に従事している唯一の囚人。噂じゃあ、この刑務所が出来た時から居る古参の囚人だ」
( ノAヽ)「さすがに、それは盛りすぎなノーネ。俺っちは60年、この焼き場で働いているだけなノーネ。」
(,, ゚Д゚)「すげえ………ガチ伝説(レジェンド)だよ」
438
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:51:14 ID:9CtXpDHM0
( <●><●>)「ニダー」
<ヽ`∀´>「ニダ。ノーネさん、コレ良かったらどうぞニダ」
(* ノAヽ)つ酒「上質なバーボン!中々俺っちのツボを分かっているノーネ」
( ノAヽ)「で、俺っちに何か用なのか?用事なけりゃあ、このような場所には来ないノーネ」
( <●><●>)「単刀直入に言う。俺達は『死の支配者』について調べている。」
( <●><●>)「死に選ばれた囚人の遺体に変な傷は無かったか?人の歯型のような傷だ」
( ノAヽ)
.
439
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:52:32 ID:9CtXpDHM0
( ノAヽ)「俺っちは元々墓守だった。俺っちが住んでいた村の村長の娘を強姦して殺し、この刑務所に終身刑でブチこまれたノーネ」
( ノAヽ)「墓守で忌み仕事に慣れていたから、60年間ずっと囚人の遺体を火葬していたノーネ。」
( ノAヽ)「病死や囚人同士の喧嘩による死。看守のストレス解消でボコられて死んだヤツも焼いた」
( ・∀・)「何々?爺さんの昔語り?」
( ノAヽ)「ここ10年で変わったノーネ。新しい【署長】になってから囚人の遺体を焼くペースが異常になったノーネ」
( ノAヽ)「アンタの言う【傷のある死体】が出だしたのも、署長が変わってからなノーネ」
( <●><●>)「なるほど。現象の始まりは10年前か。」
440
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:53:45 ID:9CtXpDHM0
( ノAヽ)「小道にある石碑も10年前から【出現した】。あれはいつの間にか増えているノーネ」
( ノAヽ)「傷のある死体は所属の棟はバラバラだけれども、皆何かしらの【友人関係】にある奴なノーネ」
( <●><●>)「!!!………ふーむ」
<;ヽ`∀´>「友人関係?」
( ノAヽ)「同じ刑務所ギャングのチーム同士だったり、ただ単に友達だったり……。俺っちには良く分からないが、デキてんじゃあねーかって奴らが同時期に死んだ事もあったノーネ」
( ノAヽ)「そいつらは全員、傷のある死体だったノーネ」
( <●><●>)「…………」
( <●><●>)「ノーネ爺。ブーン・ホライゾンの遺体を焼いたのはアンタだよな?彼の体にも【傷は無かったか?】」
441
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:54:51 ID:9CtXpDHM0
( ノAヽ)
( ノAヽ)「お前の言う通りなノーネ。彼の身体にも人の歯型のような傷があったノーネ」
( ・∀・)「ん?どーゆー意味だ?」
<;ヽ ∀ >
<;ヽ ∀ >【………僕のせいニダ……】
( <●><●>)「ニダー」
<;ヽ д >「【傷は感染する】。ブーンさんが死に選ばれたのは、僕が傷に感染していたからだ。ブーンさんがあの時初めて会ったのは僕だけだった。」
442
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:55:50 ID:9CtXpDHM0
<;ヽ ∀ >「前にフォックスが言っていたニダ。僕がブーンさんを殺したんじゃあないのかって。その通りニダ。僕が【死の支配者の傷】に感染していたから、ブーンさんに死が訪れたんだ。」
<;ヽ д >「フォックスが死んだのもッ!!そして今、みんなに傷が感染しているのもッ!!!!」
( <●><●>)「おい、落ち着けニダー」
<;ヽ;д;>「僕のせいニダ!!全部僕ッ!!」
( <●><●>) メ)д >パチーン!
⊂((彡
( <●><●>)「落ち着けニダー。そして、良く聴け。」
( <●><●>)「これはピンチじゃあない。物事の片方だけ見て判断するのはやめろ。」
( <●><●>)「これは【チャンス】だ。誰も死の支配者の影を追う事も出来なかったが、今はその正体があと一歩まで分かりかけている」
443
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:57:17 ID:9CtXpDHM0
(;,, ゚Д゚)「え?どーゆー意味だ?」
( <●><●>)「考えてみろ。ニダーが見たヴィジョン。そして【感染】と言う条件で次々と殺人を行う能力じみた手段」
(; ・∀・)「まさかスタンド能力!?」
( <●><●>)「スタンドなら能力を使用する本体がいる筈だ。そして本体が居るなら………」
<;ヽ`∀´>「倒す事が出来る………?」
ワカッテマスはニダーの肩を掴み、強く彼に訴えかけた。
444
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 21:58:39 ID:9CtXpDHM0
( <●><●>)「ニダー、思い出せ!能力はある程度の時間の接触で感染するはずだ。俺達はお前と長い時間過ごしたから、感染して当然だ。」
( <●><●>)「だがブーン・ホライゾンはどうだ?お前は入団試験の時しか会わなかっただろう?この事から考えると、ある程度の時間、同じ空間を過ごしただけで感染する」
( <●><●>)「だが、すれ違いやほんのちょっぴりの時間じゃあ感染しないはずだ。それなら、もっと多くの人間が死に選ばれてしまうからな」
( <●><●>)「思いだせニダーッ!!!俺達やホライゾン以外で誰かと話さなかったか?お前の記憶に死の支配者の正体が分かる鍵があるはずだッ!!!」
ニダーは考えた。寄せては返す波の様に、彼の脳内にはハートマン・リネオン刑務所の収監から、この瞬間に至るまでの記憶を思い返していた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(・∀ ・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<;ヽ`∀´>「う、虚ろ目のまたんき?」
.
445
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 22:00:10 ID:9CtXpDHM0
(#´°ω°`)「おセッ○ス体操ーーーーー!!!!!!!!!第1ーーーーーー!!!!!!!」
(#´°ω°`)「脚を広げ!中腰になり!子宮を突き上げる様に腰を振る運動ーーーーー!!!!!!!!」
(#´°ω°`)「勃起(訳:チ○ポ!) 勃起(訳:チ○ポ!)勃起(訳:チ○ポ!) 勃起(訳:チ○ポ!)!!」
<ヽ`∀´>「………」
(#´°ω°`)「!!何見てんだよ顔面ケツマ○コ野郎がッ!?犯すぞオラァ!!!!!」
446
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 22:01:59 ID:9CtXpDHM0
<ヽ`∀´>「ショボン看守長。お前、お前だったのか」
<ヽ`∀´>【刑務所の死の支配者の正体はお前だ】
(#´°ω°`)
447
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 22:07:35 ID:9CtXpDHM0
<ヽ`∀´>「僕には死に選ばれた痣がある。ブーンさんにもあったそうだ。」
<ヽ`∀´>「僕はこの刑務所で関わったのは、ホライゾンさん、ワカッテマス達、そして、」
<ヽ`∀´>「虚ろ目のまたんき→(・∀ ・)ニダ」
<ヽ`∀´>「真紅の牙に調べて貰ったニダ。10年間で死に選ばれた囚人の大部分はまたんきと関わりがあった人ニダ」
<ヽ`∀´>「彼は麻薬の常習者であり、売人(プッシャー)だった」
<ヽ`∀´>「アンタがまたんきに麻薬を流したんだろ」
448
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 22:09:01 ID:9CtXpDHM0
<ヽ`∀´>「傷や痣は【死の印】だ。そして、それには【意味があった】」
<ヽ`∀´>「外で罪を犯した囚人が、更に刑務所で罪を犯すのかを確認するテストだ。薬物の溺れる囚人は更生の余地ナシとして死に殺される。」
<#ヽ`д´>「アンタがッ!スタンド能力でッ!殺したんだッ!!!」
<ヽ`∀´>「どうした?いつもみたいにキレてみろニダ。どっちにしても、僕等は薬物の横流ししか掴めてないニダ」
<ヽ`∀´>「反論があるなら言ってみろ」
「………………………………」
.
449
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 22:10:32 ID:9CtXpDHM0
「これは【試練】だ」
.
450
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 22:12:52 ID:9CtXpDHM0
<;ヽ`∀´>「!!」
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
(´・ω・`)
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
451
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 22:16:57 ID:9CtXpDHM0
(´・ω・`)「私の正義の根幹を否定している。それに打ち勝てという【試練】と私は受け取った。」
<;ヽ`∀´>「認めるのか?」
(´・ω・`)「いつかは必ず誰かが私に辿り着くと思っていた。そして、それはお前だと云うこともだ、ニダー・F・マーキュリー」
(´・ω・`)「必ず殺すと心に決めていた。私にたどり着いた者を確実に抹殺する。」
(´・ω・`) ` ´)+----ズアアアアア
.
452
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/11(土) 22:18:22 ID:9CtXpDHM0
<;ヽ`∀´>(脱獄の時、僕等を殺したヴィジョン!)
(´・ω・`)【ボーイズ・タウン・ギャング】 Z88` ´)+----
(´・ω・`)「結果だけだ。この世界には結果しか残らない。そして、お前にふさわしい結果を与えてやろう」
(´・ω・`) Z88` ´)+----「【死だ】」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
453
:
名無しさん
:2020/01/11(土) 22:30:09 ID:l.FTNILE0
乙
今更ショボンにマトモなこと言われても普段の言動と対消滅されちまう
454
:
名無しさん
:2020/01/12(日) 15:06:37 ID:rIr3ri960
乙
温度差に笑ってしまう
455
:
名無しさん
:2020/01/13(月) 17:13:02 ID:5bPa8FVE0
乙
続きが気になるいい展開
456
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:20:06 ID:iFzYijAU0
スタンドデータベース12
スタンド名:ボーイズ・タウン・ギャング Z88` ´)+----
本体:(´・ω・`)ショボン看守長
能力:死を与える。
スタンドは標的に『死』を感染させる。最初の症状として、自分では見つけにくい身体の場所に人の歯型の様な痣ができ、個人差はあるが、成長を続け、傷に変化する。
痣から傷の変化は末期症状を意味し、最期はスタンドヴィジョンが発現し感染者を殺害する。
ヴィジョンが発現された場合、如何なる方法でも回避する事は不可能。
命ある者は平等に死という運命を迎える。
その事実を可視化した様なスタンド。
元ネタはサンフランシスコ・ベースのディスコとHi-NRGバンドである。
破壊力-無限 スピード-無 精密動作性-無
射程距離-E 持続力-無限 成長性-完成
457
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:21:12 ID:iFzYijAU0
#20 死の支配者ボーイズ・タウン・ギャング
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
「マグダラのマリアに石を投げつける事を許されるのは、一体誰か?君は知っているかい?ショボン君」
(´・ω・`)「聖書の話ですか?確かイエス・キリストが『罪を犯した事の無い者だけが石を投げる事が出来る』、と」
「ベネ(良し)。だが私はいつも思う。仮に罪を犯した事の無い者が石を投げつけた場合、はたして、その行為は罪になるのか?」
「石だぞ?下手したら死ぬぞ?殺人は人類の中で最も忌まわしい行いだ。」
(´・ω・`)「私には分かりかねます。【署長】殿」
「答えは【罪になる】だ。だが残念ながら罪人を裁く人間が必要なのだ。特にこのハートマン・リネオン刑務所には。この国の善良な人々の心の平穏の為に。」
【罪を厭わない人間が必要なのだ】
.
458
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:22:09 ID:iFzYijAU0
(´・ω・`)「貴方の囚人選定プログラムのレポートを拝見しました。素晴らしい取組だと思います。」
(´・ω・`)「特に【所内で犯罪行為を行う囚人の確認と制裁】の部分ですね。問題は選定者と断罪者を誰がやるかですが………」
「目星はつけてある。君だ」
「君は生まれながらのスタンド使いだそうだね?書面上でしか確認してないが、恐るべき能力の持ち主だ。最強クラスではないか?」
(´・ω・`)「恐縮です」
「そして君にはスタンド能力以外にも他者にはない【性質】を持っている。」
「お願いだ。『我々』の正義の為に君の力を貸して欲しい」
(´・ω・`)
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
459
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:22:48 ID:iFzYijAU0
( ●骨●)メギャン!
.
460
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:23:23 ID:iFzYijAU0
(´・ω・`)「私の正義の根幹を否定している。それに打ち勝てという【試練】と私は受け取った。」
Σ<;ヽ`∀´>ハッ!
<;ヽ`∀´>(なんだ!?ほんのちょっとしか時が戻ってないニダ!?)
だが何度も死に戻っているニダーは過去の経験から最適解を見つけた。
(´・ω・`)「いつかは必ず誰かが私に辿り着くと思っていた。そして、それはお前だと云うこともだ、ニダー・F・マーキュリー」
(´・ω・`)「必ず殺すと<;ヽ`д´>「うわああああああああああ!!!!逃げるんだよぉおおおおおおおおおおッ!!!!!!」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「呆気に取られてしまった………。私のスタンドの攻撃射程範囲は狭い。『傷』に変化していない以上、殺害するには射程距離内でスタンドを発現しなくてはならない。」
(´・ω・`)「だが問題は無い。【私にとってはな】。」
461
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:23:57 ID:iFzYijAU0
<;ヽ`∀´>「ハッ!ハ!ハッ!」
<;ヽ`∀´>「ぜ、全速力で逃げてやったニダ。やっぱりショボンが犯人だったニダ」
<;ヽ`∀´>「早くワカ達にこの事を知らせないと………「ニダーさーん!!!」
从゚Xナ从「お手紙でーす」
<;ヽ`∀´>「ねーやん?何の用ニダ?今は忙しいニダ。ヤバイんだよ」
从゚Xナ从「貴方にお届け物でーす!!!」
462
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:24:46 ID:iFzYijAU0
<ヽ`∀´>「手紙か?でも【何も持ってないニダ?】」
从゚Xナ从「貴方に、」
从゚Xナ从 88` ´)+----
「【死】をお持ちしました」
<;ヽ`。:::・゚::::・゚::・。 ∀´>「なにぃイイイイイイ!」
ねーやんからヴィジョンが発現した瞬間、ニダーの身体は真っ二つに斬られた。
。:::・゚::::・゚::・。 ∀´>(馬鹿な!どーゆー事ニダ!?)
( ●骨●)メギャン!
.
463
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:25:47 ID:iFzYijAU0
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
(´・ω・`)「ブーン・ホライゾンが死にました。」
「『繋がれざる者』もこれで裁きを受けたという事か………。」
(´・ω・`)「おそらく真紅の牙と歯車組は抗争になるでしょう。どうされますか?」
「こちら側から手出しはするな。刑務所ギャング同士で潰し合いをすればいい」
(´・ω・`)「あと、ブーン・ホライゾンの遺品から2発の『運命の弾丸』を押収しました。処分しますか?」
「スタンド使いを量産する道具の一つか?私が管理する。何かの役に立つかもしれない」
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
464
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:26:35 ID:iFzYijAU0
<;ヽ`∀´>「ど、どうなっているニダ?なんで、ねーやんからショボンのスタンドが!?」
<;ヽ`∀´>「………あと数時間後には脱獄の時間ニダ。もし、それまでに倒せなかったら、またあの惨劇が繰り返される……ここで倒せなくては………」
「おーい、そこの兄ちゃん。」
(゜3゜)「うぃー、ひっ、ひ」
(゜3゜)「デレを知らねーか?もう何日もあいつのケツマン○とヤってねえーんだ」
<;ヽ`∀´>(この人は確か
>>305
の時の………)
<;ヽ`∀´>「………僕には分からないニダ……」
(゜3゜)「そうけぇ。あんがとよ、兄ちゃん」
465
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:27:46 ID:iFzYijAU0
……………(゜3゜))))))スタスタ<;ヽ`∀´>……………
<;ヽ`∀´>=3
その時、ニダーの背後から刃物ような鋭く冷たい感覚が襲った。
プシュ。:<;ヽ`∀´>「うおおおおおお!」
「いい反応をするな。ザコが、とっとと死ね」
466
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:28:55 ID:iFzYijAU0
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙(゜3゜) Z88` ´)+----┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
<;ヽ`∀´>「な、なんで?なんでェ?」
(´゜3゜)「ワケが分からないって顔だな?え?おい。お前には【私の秘密】を教えてやる」
(´・ω゜)メメメメメ…………
皮膚が沸騰した水の様に弾け、血管が脈動し、筋肉が波打つ。
囚人はあっというまにショボンの姿になった。
(´・ω・`)=3
<;ヽ`∀´>「……それもスタンド能力か?……」
467
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:29:59 ID:iFzYijAU0
(´・ω・`)「【一つの肉体に複数の人格を有している】。その『性質』を持つ者は言動や顔つきの変化が見られるが、【私の場合は肉体そのものが人格に合わせて変化する】」
(´・ω・`)「【多重人格】。だがな、この言葉は決して適当では無いと私は考えている」
(´・ω・`)「愚か者はその人の全てを見たと言う。本当はほんの一部分しか見てないのにな」
(´・ω・`)「ねーやん→从゚Xナ从もポセイドン→(゜3゜)も私の一部分にしか過ぎない。」
:<;ヽ`∀´>::「…………」
(´・ω・`) Z88` ´)+----
「動けないか?そうだろうな。お前の運命は私のスタンドが発現した時点で確定している」
(´・ω・`) Z88` ´)+----
「ニダー。お前は死ね」
Z88` ´)+---- ヒュゥン!!
ザシュッッッッッッ!!!
.
468
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:31:02 ID:iFzYijAU0
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
(´・ω・`)「【シブサワのゲーム】を生き残る者が出ました。名前はニダー・F・マーキュリー。」
「ほお。あいつが………」
「歯車王を倒したのもアイツだ。要注意人物だな」
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
469
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:31:43 ID:iFzYijAU0
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
「ショボン君。恐れていた事がついに起こった。奴らは脱獄を計画しはじめたぞ」
(´・ω・`)「まだそんな馬鹿がいたのですね。」
「ギコと元歯車組の茂等吉影が情報収集に行った。押収した運命の弾丸でスタンド使いを作ったが、阻止できるかは分からない。」
(´・ω・`)「私が始末しましょう。」
「いや、それは最終手段だ。他の囚人に悟られたくない。」
「脱獄は当然失敗させる。その考えすら起こさせてはならない。だが、奴らが考えを改めないのなら、」
「全員、闇に葬る」
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
470
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:32:09 ID:iFzYijAU0
( ●骨●)メギャン!!!
.
471
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:33:07 ID:iFzYijAU0
それは偶然だった。
たまたま寝坊し、たまたま小型飛行機のメンテナンスを怠り、たまたま他の飛行機のフライトの関係で、いつもとは違うルート。
ハートマン・リネオン刑務所の上空を飛んだ。
そして、たまたま錆びたボルトが、たまたま緩み、そのまま落下した。
ーーーーーー運動場ーーーーー
<;ヽ`∀´>「……うっ……くそ……」
从゚Xナ从「ニダーさーん、お届け物でーす」
<;ヽ`д´>「僕のそばに近寄るなァ。ショボンッ!!」
472
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:36:20 ID:iFzYijAU0
::从゚Xナ从:: ビタっ!!
メメメ从゚Xω・`)メメメメメ
「…………なぜ?なぜ私だと分かった?私の秘密を知っている?」
<;ヽ`∀´>「……………」
(´・ω・`)「お前のスタンド能力が関係しているのか?時を巻き戻す、とか?」
<ヽ`∀´>
(´・ω・`)「なるほど。面倒くさいな。だが、私の目的は脱獄の阻止。そして私の人格は私も把握しきれないぐらい居る」
(´・ω・`)「仮に時を戻せるとしても、ほんの短い時間しか戻せないはずだ。そして私がスタンドを使えば、お前は絶対に勝てない」
(´・ω・`)「暗殺だ。私は何度でも姿を変え、お前を殺し続ける。お前の心が折れるまで何度でも。」
473
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:37:35 ID:iFzYijAU0
(´・ω・`)「人はみな運命の奴隷だ。どんなスタンド能力であろうとも、『死』という運命に勝つ事は出来ない」
<ヽ`∀´>
<ヽ`∀´>【その通りかもしれないな】
<ヽ`∀´>「人は運命に勝つ事は出来ないのかもしれない。それが人の限界だからかもしれないニダ」
<ヽ`∀´>「5回だ。5回死んで、やり直しをして、ようやく分かったニダ。ショボン、」
<ヽ`∀´>【その位置が一番良い場所だ】
.
474
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:38:26 ID:iFzYijAU0
それは偶然だった。
偶然、刑務所の空を飛んでいた飛行機から錆びたボルトが刑務所の運動場に落下した。
それは偶然だった。誰の意志も関わっていない。
【錆びたボルトはショボンの頭を抉り抜いた】
.
475
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:41:36 ID:iFzYijAU0
。:::・゚::°ω°`)「ギャアアアアアアアアアア!!!」
<ヽ`∀´>「お前の言う通り、人は運命に勝つ事が出来ない。だったら、」
<ヽ`∀´>【全く別の運命に戦ってもらうニダ】
。:::・゚::°ω°`)「こ、こんな事はッ………ありえない………」
。:::・゚::°ω°`)「逃げなけれ、ば………ぐぅううう……」
<ヽ`∀´>「動けば痛いニダ。すでに致命傷だ。もうすぐ意識が遠くなって死ぬ」
<ヽ`∀´>「5回経験したから、もう覚えているニダ」
。:::・゚::°ω°`)「ぐ、………なんだ貴様、その顔は………。」
476
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:42:21 ID:iFzYijAU0
。:::・゚::°ω°`)「どうして、そんな【辛そうな顔】をする?」
<ヽ`∀´>「………分からないニダ。アンタは死んで当然の殺人鬼ニダ」
<ヽ`∀´>「でも、こんな形で命を落とすなんて可哀想ニダ」
。:::・゚::°ω°`)「馬鹿かお前?さっきまで命を取ろうとした者への言葉じゃあない。それにだ、」
。:::・゚::°ω°`)「私は間違っていない。私は私自身のやり方で死の運命に決着をつけるッ!!」
。:::・゚::°ω°`)「ボーイズ・タウン・ギャング!!」
。:::・゚::°ω°` Z` ´)+----。:::・゚::::・゚::・。
「グゥワアアアアアアア!!!!」
477
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:43:14 ID:iFzYijAU0
ショボンの腹部からスタンドの刃が飛び出す。
十文字に腹を斬り裂き、内蔵と血をぶち撒けて、ヴィジョンは現れた。
。:::・゚::°ω°`。:::・゚::::・゚::・。
「これが私だ。我がスタンドよ、介錯は頼むぞ。」
Z。:::・゚ ´+----。:::・゚::::ヒュン………ザシュウ!!!
刃はショボンの首を切断し、運動場の地面にゴロゴロと落ちた。
同時にスタンドヴィジョンもボロボロに崩れていく。
<;ヽ`∀´>
<;ヽ`∀´>「あとで痣を確認しなきゃ。だが、これで、」
<ヽ`∀´>「障害は無くなったニダ!!」
478
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:44:30 ID:iFzYijAU0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( <●><●>)「OKだ。ギコ、エンジンを入れてくれ」
(,, ゚Д゚)「フォックス、お前の意志を使わせてもらうぞ」
ガチ………ドゥルルルルル!!!
エンジンが掛かり、ヘリコプターの操縦席の計器に光が灯る。
(*,, ゚Д゚)「よしッ!!!エンジンが掛かったぞッ!!!」
(*,, ゚Д゚)@ III III III)メギャン!
(,, ゚Д゚)@ III III III)
「運転方法はダフト・パンクにダウンロードしてある。安心して乗ってくれ!」
( <●><●>)「目的地はAノ国の海岸だ。そこに車を用意させておいた。そこまで行けば俺達の勝ちだ」
<*ヽ`∀´>ノ「出発ニダッ!!!」
479
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:45:01 ID:iFzYijAU0
僕等は様々な境遇を得てこの場所にいる。
普通なら決して出会う事のない僕等は【黄金の精神】によって導かれ、同じ目的の為に行動を共にする。
僕はニダー・F・マーキュリー。
人を殺して、ここに来た。
.
480
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:45:31 ID:iFzYijAU0
そして今日。ここを出て行き、母の元へ帰るのだ。
.
481
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:46:08 ID:iFzYijAU0
ーーーーーーーー半年後ーーーーーーー
ごちゃごちゃとしたモノで、お世辞にも家の中は綺麗とは言い難い。
Aノ国の貧民街にある家で、ニダー・F・マーキュリーはベットのそばに膝をつけていた。
ベットには彼の母親が横たわっており、隣の心電図がピッピッと規則的に電子音を奏でている。
呼吸も浅く、鼓動も小さい。
昏睡状態であり間もなく、その人生に幕を閉じようとしていた。
482
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:47:18 ID:iFzYijAU0
<ヽ`∀´>「………母さん………」
ニダーは母親の手を握った。
母は大きく息を吐いた。その時、涙が一筋流れ落ちた。
安堵の表情を浮かべ、彼女は、
ーーーーピ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ーーー
心電図が甲高い音を響かせ、0を表示した。
::<ヽ ∀ >::「………母さん、ありがとう……」
::<ヽ ∀ >::「生まれ変わっても、母さんの子供でいるよ」
.
483
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:47:43 ID:iFzYijAU0
………………………ガチャ………
.
484
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:48:17 ID:iFzYijAU0
「どうやら亡くなったようだな。」
「君の母君は可哀想だ。人殺しの上に脱獄犯の息子を持ったんだからな。この親不孝者めッ」
.
485
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:48:59 ID:iFzYijAU0
<ヽ ∀ >
<ヽ ∀ >「君は死んだと思ってたニダ」
<ヽ ∀ >「【ビロード】」
.
486
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:49:36 ID:iFzYijAU0
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙( ><)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
487
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/30(木) 23:51:43 ID:iFzYijAU0
お世話になります。
>>1
でございます。
物語の進行上、本日はここまで。
続きの投下は明日のこの時間帯を予定しております。
よろしくお願いします。
488
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 03:30:48 ID:okkdyH9U0
乙!!
489
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:05:59 ID:DvgDSjtA0
楽しみ
490
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:09:04 ID:MiQU6ZWs0
乙
今日も楽しみにしてる
491
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:45:58 ID:uzqyDNSE0
wktk
492
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:02:25 ID:AWLMwTvQ0
( ><)「そうかい。私が死んだと思ったのかい?」
( ><)「ショボン君は私の部下だ。だから選ばれたフリをして、死を偽装する事は不可能じゃあないんだな」
( ><)「改めて自己紹介だ。ハートマン・リネオン刑務所署長。アダム・ビロードだ。」
493
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:03:44 ID:AWLMwTvQ0
<ヽ ∀ >
<ヽ ∀ >「ずっと聞きたかった事がある。どうして囚人達を殺すんだ?」
( ><)
( ><)「君が殺した街金の亭主の家族だが、奥さんは心労で他界し、娘さんは母親の療養の為に借金をしてなぁ、今は貧民街の娼館で働いているらしい。」
( ><)「全部お前のせいだ。ニダー、お前が街金の亭主を殺したからだ。」
494
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:04:40 ID:AWLMwTvQ0
( ><)「この国には死刑制度が無い。罪人を死ぬまで閉じ込めておくだけだ。」
( ><)「それで犯した罪を悔いながら更正につとめるならまだマシだ。だが歯車王達のように反省もなく刑務所内で悪事を働いている囚人がほとんどだ。」
( ><)「おかしいなァ!?なぜ囚人が過去の事を忘れて図太く生きて、被害者側が絶望にもがかなくてはならない?本来は逆にならなければいけない」
( ><)「私は私が思う正しい正義のあり方を実践しただけだ。」
495
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:05:17 ID:AWLMwTvQ0
( ><)「それとギコと茂等吉影は死んだぞ。」
.
496
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:06:18 ID:AWLMwTvQ0
<ヽ ∀ >「…………」
( ><)「ギコは警官隊に見つかり、カーチェイスの果てに、事故って死んだ。茂等はもっと最悪だ。」
( ><)「警察が奴の隠れ家を見つけた時には、新たに5人の女性を殺害していた。激しく抵抗し、4人の警官を殺したが、最後は射殺されたそうだ。」
( ><)「お前、脱獄をしようと思った時、一瞬でも、そのリスクを考えなかったのか?茂等が脱獄犯の仲間になった時に頭によぎらなかったのか?」
497
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:07:09 ID:AWLMwTvQ0
( ><)「いいや、違うな。ほんの少しの間だが、私は君を間近で見ていた。お前は賢い。絶対に考えたはずだ。だがお前は自分の利己的な目的の為に目を瞑った」
( ><)「その証拠に。この話をしても全く微動だにしてない。」
<ヽ ∀ >
(#><)「お前だッ!お前こそッ!!この『世界』で最もドス黒い【悪】だッ!!!」
<ヽ ∀ >
<ヽ ∀ >「それで?何しに来たニダ?」
498
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:07:40 ID:AWLMwTvQ0
( ><)「決着をつけにきたのさ。ニダー」
( ><)「お前達が脱獄した後、刑務所内の事が外部に公になってね。私は署長を解任になったよ。」
( ><)「ショボン君もいない今、囚人を裁く者が居ない。我々がいた時よりも、ずっとヌルい環境になるだろう。」
( ><)「だが決まってしまった事だ。もう別にいい。私は外国に逃げて、新しい生活を始めるとしよう。」
( ><)「だが、お前は別だ。お前だけは絶対に殺す。」
( ><)「これは【ケジメ】なんだよ、ニダー・F・マーキュリー。」
499
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:08:25 ID:AWLMwTvQ0
( ><)「何度かお前の殺害の為に私兵を送り込んだのは知っているよな?その度に見事に撃退されたが。」
( ><)「調査の結果、お前のスタンド能力によるものだと分かった。【お前が死んだ時、死ぬきっかけまで時を戻す能力】。強力なスタンドだが、制限は必ずある」
( ><)「スタンド能力は【人間の願望のヴィジョン】だ。そして、お前の望みは母親の死を看取る事。」
<ヽ ∀ >
(#><)「目的を果たしたお前にスタンド能力は発動しないッ!!!」
(#><)rー<・ドン!ドン!ドン!
「死ねッ!!!ニダーッ!!!」
<;ヽ ∀ >。:::・゚::::・゚::・。
500
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:09:08 ID:AWLMwTvQ0
( ><)「…………」
(*><)「どうやら今回は当たりらしいな。弾丸が当たっているし、血も本物だ。いつもなら対抗策を講じてくるからな。」
( ><)「お前のスタンド能力は発動しない。良かったな、ニダー。今度こそ死ねるぞ。」
<;ヽ ∀ >
<;ヽ ∀ >「僕は犯した罪を償う。」
<;ヽ ∀ >「街金オヤジを殺した罪。脱獄の罪。母さんを悲しませた罪。全ての罪を償うニダ。」
<;ヽ`∀´>「ビロード。お前も【罪を償う】べきだ。」
501
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:09:56 ID:AWLMwTvQ0
家の窓から、数匹の鳩が飛んできた。
鳩は翼をはためかせ、ニダーの胸に乗る。
<;ヽ`∀´>「ビロード署長。僕等、ハードラック刑務所の囚人からプレゼントだ。」
<;ヽ`ー´>「今までお世話になりましたニダ。」
キュルンキュルキュルキュンとかすかな音が鳴り、鳩は【囚人の腕輪】に変化していく。
.
502
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:11:09 ID:AWLMwTvQ0
( ><)「…………………」
( ><)
(; ><)「クソ」
.
503
:
◆8aac7uEWYg
:2020/01/31(金) 23:13:31 ID:AWLMwTvQ0
. :;:.,':;":..,,,
ヾ> /\
_____ ヾ_,ゝ __,,:::=====:::,, ./^\/ / _ " ';:. :,;':.:
;" /___ ./ . ` ´ ´、ゝ'' \ / /,/
: ; / / ..‐´ ゙ / \ _ ; :.:,;'
.;,..::,:'" / \ ./ /\ \ /_,/
::,;'' ,.,..; / /\/^ / / / `. "';:; :.:,
; ./ / ,; \/ / / ;. ;:; :.:,
/ / / / / キ i^\
;゙ ^--' ^--' ゙; \, \
';:.:,;' .; ;. /丶, .ヽ
; :.:,;' i; 、,. ;i .i ̄ /--;"´
:. :;:; /i|lli; i . .;, 、 ,.,.... {il:::ii::li},.,..., \ ` ,i|;iil ̄
;:;:.:, /゙||lii|li||,;,.il|i;,|il .:." i'i l:]::::::[:l i'i .;,, .i|i,..,.i|||l´i,.il|lヽ , ;:..,;::.''"
..,.,; `;; ":':....:... .:. i^i,,[>-<],,i^i ,,:: ..:.::.:..;,.. .从 ::., ;:;..,
" ';:. :,;':.: ' ". ..: . ,く,_,ィ,__ゝ..: . ..:;" ..,.,;;: .:':.,,"'"
' ...(,,_ノ ヽ_,,)...
::::::::::: :::::::::::
.::::::::::::::. .:::::::::::::.
.::::::::::::::::::::...:..:...:::::::::::::::::::.
..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
504
:
名無しさん
:2020/02/01(土) 16:59:51 ID:ybHUgfaQ0
乙
そろそろ終わりそうで悲しい
505
:
名無しさん
:2020/02/10(月) 17:30:53 ID:bdqnJi5s0
ぬ?
506
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:32:16 ID:1jaJ.oWg0
スタンドデータベース13
スタンド名:バック・ストリート・ボーイズ
( 命д命)
本体:ブローノ・ワカッテマス( <●><●>)
能力:スタンドや本体が触れたモノに本体が食べ消化した命を転生させる。
転生させるには必ずワカッテマスがその生命を捕食・消化吸収する事が必要。
転生に使われた媒体をある程度残す事も出来る。
破壊力-A スピード-A 精密動作性-B
射程距離-E 持続力-E 成長性-C
507
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:33:14 ID:1jaJ.oWg0
ーーーーニダー死亡より7ヶ月半前ーーーー
ーー真紅の牙・歯車組の抗争から3日後ーーー
( <●><●>)y-〜「お前が収監された時は『交流会』が終わった後でな〜。見せてやりたかったよ。」
<ヽ`∀´>「交流会?」
( <●><●>)y-「Aノ国の刑務所では年に一度、外から芸人や音楽家を呼んでライブを披露したりするんだ。まあ囚人のガス抜きだな」
<ヽ`∀´>「どうせツマンないおっさんや売れてないアイドルだろ?」
( <^><^>)y-「いやいや、これが結構趣向を凝らしているから、なかなか盛り上がるんだよ」
508
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:40:20 ID:1jaJ.oWg0
( <●><●>)y-「今年は輝○月って子だったな」
<;ヽ`∀´>「Vtuberやんけ」
( <●><●>)y-「実は来年来る奴の情報は掴んでいる。なんとハイティーンの子だってよ」
( <●><●>)y-「たしかトオイさんとジェルくんって子達だそうだ。」
<ヽ`∀´>「それ実質1人だけニダ」
「ニダーーーーーー!!!ワカの兄貴ィーーーーーー!!!!!!!」
( <●><●>)y-「おっ、来た来た」
('∀`)「来てくれたンすか!?俺なんかの為にっ!!ありがとうございます!!!」
<*ヽ`∀´>「ドクオ!お務めご苦労様でしたニダ!!」
509
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:41:36 ID:1jaJ.oWg0
ワカッテマスは吸い終わったタバコを足で消して、ドクオに向き直った。
今日はドクオの出所の日である。
ワカとニダーはドクオの出所を見送ろうと、2人は刑務所の船着場近くに来ていた。
<ヽ`∀´>「ドクオと何人かしかいないニダ。普通に出所する人って少ないニダ?」
( <●><●>)「長期の囚人や終身刑の囚人が多いからな。それでも毎日囚人が死ぬから空きが出て、また新しい犯罪者が収監される」
( <●><●>)「ドクオ。お前はそんな中でも刑期を務めた。ここを出て真面目に働くも良し。ギャングとして生きるなら、シャバにいる真紅の牙の組員に連絡を取れ。俺の名前を出しても構わない。」
(つA`)「何から何までありがとうございます。」
('A`)「怖い事や殺されそうになった事もあったけど、俺このムショの事絶対に忘れません。」
(#'A`)「ワカの兄貴達の事絶対に忘れませんっ!!!」
('A`)「俺、デルタ兄貴みたいになりたいんです。シャバに戻ってもデルタ兄貴の教えてくれた事を守っていきます。」
('A`)「俺はもう困難からは【逃げない】」
510
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:42:15 ID:1jaJ.oWg0
('A`)「ニダー。」
<ヽ`∀´>「うん?」
('A`)つ□
「お前にコレをやるよ。刑期の短い俺には必要のないモノだった。いつの間にか俺の所にあったんだ。」
('A`)「ここじゃ目立つから看守が居ない所で封筒を開けてくれ」
看守A「船が出発するぞー。出所する奴は早く乗り込めーー!!」
('A`)「それでは。2人ともお達者で。」
(つA`)ノシ
ドクオを乗せた護送船は汽笛を上げ出発した。
30分もしない内に船は水平線の彼方へ去っていった。
船が見えなくなるまで、ニダーとワカはずっと船を見送っていた。
見送りが終わると、ニダーとワカは人目の無い所に行き、ドクオから貰った封筒を開封した。
511
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:42:54 ID:1jaJ.oWg0
<ヽ`∀´>「ん?何だ?【チケット】か?」
( <●><●>)!!
封筒の中身は【チケット】だった。
グネグネとしたフォントの文字で読みにくかったが、チケットの表面はこのように書かれていた。
『チケット・トゥ・シブサワ』
(;<●><●>)「【シブサワのゲーム】だ!!その招待状だよッ!このチケットはッ!!!」
<;ヽ`∀´>「シブサワのゲーム?」
( <●><●>)「このムショの都市伝説だ。シブサワという男が刑務所内の何処かにいる。彼はこの国の大統領が妾を孕ませた時に出来た子とか刑務所の初代署長とか、はては宇宙人で秘密裏に拘束されているとか色々な噂がある」
( <●><●>)「どの噂にも共通しているのは、シブサワはヘビースモーカーである事。そして彼が用意するゲームに勝てば、【どんな望みも叶える事が出来る】」
512
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:43:31 ID:1jaJ.oWg0
<;ヽ`∀´>「なんだって……!?」
( <●><●>)「そうだぜニダー。仮釈放やもしかしたら恩赦も出るじゃあないか!?この刑務所を出る事が出来る。」
<;*ヽ`∀´>「マジかっ!?」
( <●><●>)「問題はチケットはあるが、『どうやって使うか』だ。見た感じチケットの名前だけで、後は何も書いていないな。」
<ヽ`∀´>「ふーむ…………」
<ヽ`∀´>「チケットって確か半分にちぎって入場するって聞いた事あるニダ!」ビリっ
(;<●><●>)「え!ちょ!破った…」
513
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:44:11 ID:1jaJ.oWg0
瓶に溜まった水が穴から流れる様に、周りの景色が一か所に吸い込まれてゆく。
ニダーとワカも巻き込まれて、七色のスープのようにドロドロに溶けたかと思うと、次の瞬間!
気づいた時には、何処かの部屋の中に居た。
壁紙の為か、部屋全体が灰色であり、どこか鬱屈とした雰囲気が感じられる。
「ようこそ!私のゲームへ!」
Σ<;ヽ`∀´>(<●><●>;)!!!
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
( ,_ノ` )y━・~
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
( ,_ノ` )y━・~スウゥ…ハァ…
( ,_ノ` )y━・「ようこそ、ニダー・F・マーキュリー。そしてブローノ・ワカッテマス。君はおまけだが歓迎しよう。良き友人としてな。」
514
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:44:53 ID:1jaJ.oWg0
(;<●><●>)「……シブサワか………?」
( ,_ノ` )y━・「その通りだ。だが、さんを付けろ。年上には敬意を払いたまえ。」
( ,_ノ` )y━・「さて早速本題に入ろう。私は生まれた時からこの部屋に居る。毎日の簡素な食事と数多の書籍と煙草が私という人間を作り上げてくれた。」
( ,_ノ` )y━・「私はある事象について研究をしている。この世の真理と言える事象だ。その解明の為に私は【ゲーム】を提案する」
( ,_ノ` )y━・~「ゲームに勝てば君の願いを叶えよう。その叶える願いに制限は無い。」はぁぁ半角
<;ヽ`∀´>
<;ヽ`∀´>「僕の望みは自由の身となり、母さんの元に帰る事ニダ。」
( ,_ノ` )y━・「GOOD!では席につきたまえ。」
515
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:45:39 ID:1jaJ.oWg0
部屋の中央にはテーブルと2脚の椅子があり、ニダーは一方の椅子に座った。
向かいの席には誰も座っていない。
( ,_ノ` )y━・「チンチロって知っているかい?カップに3つのダイスを投げ込んで、出た目の『役』で勝敗をつけるのさ。」
<ヽ`∀´>「ルールはなんとなく知っているニダ。ゲームの相手はアンタニダ?」
( ,_ノ` )y━・~スウゥ…ハァ…
( ,_ノ` )y━・~「いいや。君の相手は【目の前にいる】だろ。」
<ヽ`∀´> (●骨● )
Σ<;ヽ`∀´> (●骨● )
【深い青色のスーツを着た骸骨】
そのヴィジョンはニダーがスタンド能力を発動する時に現れるヴィジョンだった。
516
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:46:29 ID:1jaJ.oWg0
( ,_ノ` )y━・「私自身の能力か?それとも、この部屋の魔力か?ゲームの対戦相手は君自身の【心の影】だ。」
( ,_ノ` )y━・「この世で最も難しいのは【己の運を超える事】。心の影は君自身だ。そして君自身と戦う為、スタンド能力を使う事は不可能である」
( ,_ノ` )y━・~「【面接官ブライアン・メイ】。この力を私はそう呼んでいる。」
( ,_ノ` )y━・「手を開いて確認しろ。【チップ】が10枚あるはずだ。」
ニダーはいつのまにか何か質量のあるモノを握っている事に気がついた。
掌を開いて確認してみると、白色のチップが10枚あった。
517
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:47:18 ID:1jaJ.oWg0
( ,_ノ` )y━・「ゲームは5回行う。5回終わった時点でのお互いのチップ枚数で勝敗を競う。もちろんゲーム中にチップ全て無くなった場合はプレイヤーにペナルティがある」
<;ヽ`∀´>「………このチップは何で作られているニダ?」
( ,_ノ` )y━・~スウゥ…ハァ…
( ,_ノ` )y━・~「君の【魂】だ。」
( ,_ノ` )y━・「チップを全て無くした時や敗北した時のペナルティは聞かなくても分かるだろ?」ニヤり
<;ヽ`∀´>(<●><●>;)「……………」
( ,_ノ` )y━・「ルールは理解したかな?それでは早速始めよう。」
(* ,_ノ` )y━・~「ゲームスタートだッ!!」
518
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:48:11 ID:1jaJ.oWg0
21.眠れる奴隷
.
( ●骨●) カラカラっ
<;ヽ`∀´>カラカラっ
ダイスを振り、出た目の役によって、賭け金の倍率が変わり、お互いのチップが移動する。
親と子を二巡し、3巡目。ヴィジョンが親となり、ダイスを振った。
(;<●><●>)(ふーむ、よろしくない。ニダーに『流れ」が来ていないぞ)
現在、ヴィジョンのチップは14枚。
一方、ニダーのチップは6枚。ニダーが劣勢であった。
519
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:49:57 ID:1jaJ.oWg0
<;ヽ`∀´>カラカラっ
( ,_ノ` )「ふーむ、お互い目無しか。だがチップの枚数ではこちらが優勢だな。」
(;<●><●>)「イカサマじゃあねーのか?」
( ,_ノ` )y━・~シュボ
( ,_ノ` )y━・「さっき君達がダイスを確認しただろ?それにイカサマなんかしたら私の【研究の検証】にならないじゃあないか」
<ヽ`∀´>「研究って一体何をしているニダ?」
( ,_ノ` )y━・~スウゥ…ハァ…
( ,_ノ` )y━・「君達は【運命】とは何かを考えた事はあるかい?」
520
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:51:17 ID:1jaJ.oWg0
<ヽ`∀´>「……….人との出会いとか?あと死を意識する時とかかな?………」
( ,_ノ` )y━・「いい線いってるよ、君。」
( ,_ノ` )y━・「運命とは脚本のような物だと私は考えている。」
( ,_ノ` )y━・「さらに問おう。君達の意志や行動は果たして、本当に君達が考えたモノだろうか?」
( <●><●>)「あ?当たり前だろ?何言っているんだ?」
( ,_ノ` )「私の見解は違う。我々人間の意志や行動は全て運命によって定められている」
( ,_ノ` )「私がこうやって話しているのも全て運命で決められているのだ。私達の言葉はまるで映画や小説のように台詞を話しているに過ぎない。例えばだ。」
521
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:51:55 ID:1jaJ.oWg0
「君達の存在はインターネット空間の中にある掲示板に入力された記号の配列に過ぎず、君達の言葉や行動はスレッドのレスによって決められている」
「君達を入力し運命を定めている男がいる。男は特別な人間じゃあない。それどころか、お前は社会のノイズだと誹られているような男が君達の生死を親指一つで決定している。」
「ニダー。君の想いもワカッテマスに起きた凄惨な事件もビコーズの運命も全てその男が決定しているのだ。」
522
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:52:59 ID:1jaJ.oWg0
(;<●><●>)「何なんだッ!!テメーはよぉおお!!!!」
( ,_ノ` )y━・~スウゥ…ハァ…
( ,_ノ` )y━・~「さぁ4巡目だ。チップを出せ。」
<;ヽ`∀´>(流れが悪いニダ。こーゆー時は手堅く1枚ニダ。)
( ●骨●)スッ……
ヴィジョンは5枚のチップを場に出した。
(;<●><●>)(グッ………)
( ,_ノ` )y━・「どうやらヴィジョンは君を殺しにきたようだ。分かっているね?シゴロ(4・5・6の目の役。2倍のチップがもらえる)以上が出たら、君のチップは全て無くなる」
( ,_ノ` )y━・~「さあダイスを振りたまえ。」
<;ヽ`∀´>カラララッ!!
523
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:53:43 ID:1jaJ.oWg0
ニダーが出したダイスは4・4・5。
通常の役としてはそれなりに強い役であった。
( ●骨●)カラララ!
<;ヽ`∀´>「ああっ!!」
ヴィジョンが出したダイスは4・5・6の目。
シゴロ。2倍付けの役である。
( ,_ノ` )「ニダーッ!!君は10枚のチップを支払わなくてはいけないッ!!!」
( ,_ノ` )「君の負けだッ!!」
524
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:54:35 ID:1jaJ.oWg0
テーブルに置かれたチップが煙となって霧散していく。
ニダーの視界が徐々に黒くなり、意識が遠のいていく。
<;ヽ ∀ >(この感じを僕は知っている。命が身体から抜け出て行く感覚。)
<;ヽ ∀ >(シブサワは言った。【この部屋でスタンド能力を使う事は出来ない】。だから僕は時を戻す事ができないニダ。)
<;ヽ ∀ >(死ぬ。僕は死ぬ。)
ニダーが命が消える瞬間を歯を食いしばって待った。
だが、その瞬間は来ない。それどころか意識がどんどんハッキリとしていく。
525
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/15(土) 11:55:50 ID:1jaJ.oWg0
<;ヽ`∀´>?
( ,_ノ` )「………私は君を招待したワケじゃあないんだぜ」
「だがブライアン・メイの見解は違うようだ。俺の手にもチップがあった」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙(;<●><●>)。:::・゚:::┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
(;<●><●>)「チップ10枚は俺が支払う。ニダーのゲームは続行だ。」
グリン(;< °>< °>)。:::・゚::::・゚::・。
<;ヽ`д´>「ワカァアアアアアアアア!!」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
526
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 22:10:18 ID:Xx7lQStA0
乙うううう
527
:
名無しさん
:2020/02/15(土) 23:46:05 ID:CcmQxW.s0
乙
528
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 22:55:49 ID:hrWj3c9o0
スタンドデータベース14
スタンド名:面接官ブライアン・メイ
本体:シブサワ( ,_ノ` )y━・~
能力:シブサワが住む部屋に対象を召喚し、ゲームを仕掛ける。
対戦相手として召喚された者の心の影であるスタンドヴィジョンを具現化する。その際にスタンド能力は使う事は出来ない。
シブサワはあくまでも観察者である。
彼のゲームに勝てば、どんな望みも叶えてくれる。
負ければ死ぬ。
破壊力-無 スピード-無 精密動作性-無
射程距離-無 持続力-無限 成長性-完成
529
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 22:59:42 ID:hrWj3c9o0
Last.眠れる奴隷と彼等に宿る黄金の精神
.
( < >< >)
<;ヽ`∀´>「ワカッ!!ワカァ!!!」
( ,_ノ` )「見て分かるだろ?血反吐を吐き、呼吸も心音も聞こえないハズだ。死んだんだよ、彼は。」
( ,_ノ` )y━・シュボ
( ,_ノ` )y━・~「テーブルにつくんだ。ニダー。それともゲームから降りるか?降参も当然ペナルティが発生するが。」
530
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:00:35 ID:hrWj3c9o0
<;ヽ`∀´>「……………」
( ,_ノ` )y━・~
( ,_ノ` )y━・~「GOOD。それでは5巡目。最後のゲームだ。チップを出したまえ。」
<;ヽ`∀´>ジャラァ
( ,_ノ` )y━・「5枚全てか……。こちらのチップは24枚。確かに全てを賭けないと君に勝ち目はない。」
( ●骨●)カチャ
ヴィジョンは1枚チップを出した。
そして、そのままダイスをカップの中に投げ込んだ。ダイスの目は5・5・6。
通常の役では一番強い役である。
531
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:11:36 ID:hrWj3c9o0
<ヽ`∀´>「ワカッテマスは、」
( ,_ノ` )y━・「ん?」
<ヽ`∀´>「彼は選べたんだ。チップを払わないという選択もあった。」
<ヽ`∀´>「シブサワ。確かに運命は既に定められているのかもしれない。でも、その道を選ぶのは僕達だ。」
<ヽ`∀´>【僕等の意志で選んだ。その事実が重要なんだ】
<ヽ`∀´>カラカラっ
ニダーはダイスを振った。
出た目は【1・1・1】。『ピンゾロ』。
チンチロでの最強の役であり、その倍率は5倍とされている。
532
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:12:33 ID:hrWj3c9o0
( ,_ノ` )「……………なるほど……。」
( ,_ノ` )「この結果は実に興味深い。」
( ,_ノ` )「おめでとう、ニダー君。このゲームは君の勝ちだ。」
<;ヽ`∀´>「ううっ…………ふうぅ………」
( ,_ノ` )「さあ、ニダー君。勝者である君には望みを叶える事が出来る。さあ何を望む?何を願う?」
<ヽ`∀´>「決まっているニダ。僕の願いはッ!!」
533
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:13:25 ID:hrWj3c9o0
( < >< >)
( <●><●>)「………ううっ……寒っ!!」
<ヽ`∀´>「良かったニダ。気がついたニダ」
( <●><●>)
(#<●><●>)「お前………シブサワの願いを叶える力を俺を生き返らせるのに使ったのかっ!?」
(#<●><●>)「ふざけるなッ!!次にシブサワのゲームに勝てるか、いや、ゲームに招待されるか分からないんだぞ!?チャンスを棒に振りやがってッ!!!!」
<;ヽ`∀´>「…………っ………」
( <●><●>)「………復讐を終えた俺にはもう目標も何も無いんだ。ただ漫然と生きるだけの肉袋だ。」
534
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:14:04 ID:hrWj3c9o0
( <ー><ー>)「だから、この命をお前に使って欲しかったんだ。」
<ヽ`∀´>「僕は君に生きてほしいニダ、ワカッテマス」
( <●><●>)「俺はどうすればいい?お前は何の為に生きる?俺は何の為に生きればいい?」
<ヽ`∀´>「僕はこの刑務所を出て、再び母さんと共に暮らすニダ。僕は『希望』の為に生きている。」
<ヽ`ー´>「シブサワのゲームは駄目だったけど、今度仮釈放の面接もあるだろ?やれるだけやってみたいと思うニダ。」
( <●><●>)「…………ニダー………」
535
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:15:14 ID:hrWj3c9o0
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
貧民街にある寂れた店に置いてあるラジオからノイズ混じりの声が聞こえる。
「本日……ジジ……街外れの住宅で爆発事故が起こりました。警察は………ジジ……ジジ………爆破された建物から3人の遺体が発見されました。」
「状況から住人であるエルマ・マーキュリーさん(52)…………ジジ……」
「指名手配犯であるニダー……ジジ……マーキュリー………ジジ………ハートマン・リネオン刑務所元署長の………ジジ………ジジ…………」
「…………警察は………ジジ……ジジ………捜査……………ジジ…………ジジ………」
536
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:16:43 ID:hrWj3c9o0
ミセ*゚ー゚)リ「いやー、ごめんねぇ。クソみてぇなモノでさぁ。ケチンボ親父めっ!早く買い替えろっつーの!!!」
( <●><●>)「………ああ……うん」
ミセ*゚ー゚)リ「それで?ご注文は?」
( <●><●>)
( <●><●>)「一番安い銃と弾丸1発を。」
ミセ*゚ー゚)リ「あーー。何?自殺すンの?」
( <●><●>)
( <●><●>)「この店は客の事情にいちいち首を突っ込まなきゃいけないのか?え?おい?」
537
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:18:06 ID:hrWj3c9o0
<「ミセリーッ!!!無駄口叩いてないで仕事をしろやッ!!!このバカッ!!」
ミセ# ゚ー゚)リ「るっせーーーーッ!!今からやるわッ!!死ねッ!!!」
<「お前が死ねッ!!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ほら、銃と弾丸1発よ」
( <●><●>)「代金はこれで足りるな?」
( <●><●>)「ありがとよ。邪魔したな。」
ワカッテマスは店を出た。
アテなどなく、ただ何かを探すように歩いていく。
538
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:19:13 ID:hrWj3c9o0
( <●><●>)(みんな死んでしまった………)
( <●><●>)(ニダー………フォックス………ギコ………モララー…………)
( <●><●>)(俺だけが生き残ってしまった。一番目的の無い俺が………)
( <●><●>)(ニダー………お前は俺の【希望】だった。ゆっくりと死んでゆくだけだった俺の心をお前は蘇らせてくれた。)
( <ー><ー>)(なぜ死んだんだ………なんでお前が死ななければならないんだ)
539
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:20:58 ID:hrWj3c9o0
その時、ワカッテマスの鼻を強烈な刺激臭が襲い、ワカッテマスは我に帰った。
(;<●><●>)「がっ!くっせぇ!!なんだ!?」
(;<●><●>)「………『イチョウ』か?」
いつの間にか、イチョウ並木の道を歩いてた。
ーーーー
ーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
<ヽ`∀´>「ワカッテマスは好きな食べ物とかあるニダ?」
( <●><●>)「あー、アクアパッツアかな。」
( <●><●>)「白身魚とオリーブとトマトと貝を白ワインと水で煮込むんだ。」
540
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:21:54 ID:hrWj3c9o0
( <●><●>)「俺の故郷はAノ国の漁村なんだ。だからよく魚が取れた。俺のお袋はよく作ってくれてな。家族みんなで食卓を囲んだもンだ。」
( <●><●>)「ニダーはなんかあるのか?」
<*ヽ`∀´>「僕は銀杏を焼いたのが好きニダ!」
( <●><●>)「ギンナン?」
<ヽ`∀´>「銀杏知らないニダ?イチョウの木に実る木の実で地面に落ちたら臭いけど、焼くと凄く美味しいニダ」
(;<●><●>)「奇妙な食べ物だな。」
541
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:22:50 ID:hrWj3c9o0
<ヽ`∀´>「僕が住む街の近くにはイチョウ並木があって、毎年銀杏が実ると街のみんなと一緒に拾いにいくニダ。」
<*ヽ`∀´>「たくさん拾ったら、母さんが焼いてくれるニダ。ホクホクして凄い甘いニダ」
( <●><●>)「へーー。」
<ヽ`∀´>「もしお互い出所したら、一緒に食べに行こう!!精一杯もてなすニダ!!」
( <●><●>)「期待しておくよ」
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
542
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:25:08 ID:hrWj3c9o0
ワカッテマスはイチョウ並木を歩いていた。
サクッサクッというイチョウの落ち葉を踏み締める音が空に響く。
( <●><●>)「…………………」
(;<●><●>)ドクンッ!!
ワカッテマスは一本のイチョウの木の前で足を止めた。
木の幹にはナイフのようなものでメッセージが彫られていた。
『ニダー・フレディ・マーキュリー、ここにありき。』
.
543
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:26:41 ID:hrWj3c9o0
(;<●><●>)「……………」
ワカッテマスは木を注意深く観察する。
根元の部分だけが、他のところと土の部分が違う。
まるで土を掘り返し再び埋めたかの様に。
ワカッテマスは地面を掘った。
案の定、地面の中から金属製の箱が出てきた。
ワカッテマスは箱を開いた。
(;<●><●>)「紙だ。何かが書いてある。ニダーの字だ。」
それはニダーからの手紙だった。
手紙はたった1行だけメッセージが書かれていた。
544
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:27:33 ID:hrWj3c9o0
【希望は決して滅びない】
.
545
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:29:36 ID:hrWj3c9o0
( <●><●>)
( <ー><ー>)
( <●><●>)「…………………」
道はイチョウの落ち葉で敷き詰められていた。
【それは黄金だった。】
彼が歩く道は彼等に宿る精神と同じ輝きを放っていた。
546
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:30:18 ID:hrWj3c9o0
Nothing really matters,
(訳:何も問題は無い)
Anyone can see ,nothing really matters
(ご覧の通りさ。何も問題は無い。)
Nothing really matters, nothing really matters to me.
(僕にとっては何も問題ないのさ)
Any way the wind blows......
(どんな風が吹いても………)
547
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:31:20 ID:hrWj3c9o0
そして彼はそこから居なくなった。
銃と1発の弾丸を木の根元に置いて居なくなった。
イチョウの木には新しい文字が彫られている。
『ニダー・フレディ・マーキュリー、ここにありき。』
『ブローノ・ワカッテマスもここにありき。』
それからAノ国で彼の姿を見たものは居ない。
548
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:37:37 ID:hrWj3c9o0
エンドロール(キャスト&セリフ集)
<;ヽ`∀´>「人類の夜明けニダ………。」
<ヽ`∀´>「あいみょんのマリーゴールドとメダロットのBGMです。」
<ヽつ∀´>「母さんは死ぬ。人である以上、それは避けようの無い【運命】ニダ。でも、僕は母さんが1人ぼっちで死ぬなんて耐えられない。」
<ヽ`∀´>【僕等の意志で選んだ。その事実が重要なんだ】
<ヽ`∀´>ニダー・F・マーキュリー
.
549
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:38:37 ID:hrWj3c9o0
( <●><●>)「ここはハードラック刑務所。死が支配する地獄の果て。」
( <●><●>)「アハハハハハハハハハ!面白いねぇ君!!」
( <●><●>)「………お前もあーゆーのがタイプなのか?」
( <●><●>)(ニダー………お前は俺の【希望】だった。ゆっくりと死んでゆく俺の心をお前は蘇らせてくれた。)
( <●><●>)ブローノ・ワカッテマス
.
550
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:39:34 ID:hrWj3c9o0
爪'д`)y-「【真実】だけだッ!!この世で最も価値があるのはッ!!それ以外は全部ゴミィイイイイイイイイ!!!」
爪'ー`)「煙草吸っていいか?」
爪'ー`)y-フォックス・ラブリエ
(#'A`)rー<・「スコーピオン!!」
('A`)「俺はもう困難からは【逃げない】」
('A`)ドクオ・ガーファンクル
( "ゞ)「大切なのは覚悟だ。栄光とは、いつだって恐怖を乗り越えた先にしか無いからな」
M +w(#ヽ"血ゞ)m9「ミ、ミセ……ス…ロビ…ン……ソン………」
( "ゞ)デルタ・サイモン
.
551
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:40:36 ID:hrWj3c9o0
(,, ゚Д゚)「PCとネット環境があれば【独壇場】だ。」
(,, ゚Д゚)(俺は一体何を聞かされているんだ?)
(,, ゚Д゚) ギコ・マニュエル・ド・オメン=クリスト
( ・∀・)「【僕は彼女達と深くキスをする】。僕の舌と彼女達の舌を絡めて1つにすると、ふふふ、なんていうか、ふふ、下品なんですが、【勃起】しちゃいましてね」
(m9・∀・)9m「それでは皆様!ご唱和ください!!」
( ・∀・)茂等 吉影/モララー
( ^ω^)「それ実質一つだけだねぇ」
( ^ω^)「いいか?人が人を選ぶにあたり、1番重要なのは【信頼】だよ」
( ^ω^)ブーン・ホライゾン
.
552
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:42:06 ID:hrWj3c9o0
(-@∀@)「これから君達を嬲り殺すからな。」
(-@∀@)アサピー・ピーカピーポ/ 電気王/▽▽
[ Д`]「俺は『ヤクザ』だぜ?異国に流れ着いて、こんな狂った場所でも【仁義】を忘れちゃあいけねぇ」
[ Д`]志村 権八/エンジン王
(十)「テーマパークに来たみたいでテンション上がるな〜〜」
(十)ジョナサン・レイヴンテイル/原子王
|::━◎┥「お前の彼女、オナホール以下だな♪」
|::━◎┥チックタック・ノックノック/歯車王
553
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:42:46 ID:hrWj3c9o0
(メ°_⊿,)「なんでタイツの上からパンツを履いてんだ!普通逆だろッ!!直に性器が当たって不衛生だろうがッッ!!ナメてんのかッ!!意味のわからねー事しやがってッ!!!」
(メ._⊿,)三月ウサギ
ζ( ー *ζ「ねぇ、えっちな事する?貴方の事、結構タイプよ」
ζ(゚ー゚*ζデレ
554
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:43:44 ID:hrWj3c9o0
(#´°ω°`)「おセッ○ス体操ーーーーー!!!!!!!!!第1ーーーーーー!!!!!!!」
(´・ω・`)「私の正義の根幹を否定している。それに打ち勝てという【試練】と私は受け取った。」
(´・ω・`)ショボン看守長
( ><)「僕ねビロード。ピンクのお星様から来たんだ。」
( ><)「私は私が思う正しい正義のあり方を実践しただけだ。」
( ><)アダム・ビロード
.
555
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:44:49 ID:hrWj3c9o0
( ∵)【目覚める事で何か意味のある事を切り開いていく『眠れる奴隷』であることを………】
( ∵)ビコーズ・ビコーズ
( ,_ノ` )y━・「運命とは脚本のような物だと私は考えている。」
( ,_ノ` )y━・~シブサワ
.
556
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:45:25 ID:hrWj3c9o0
(・∀ ・)「俺はまたんき。虚ろ目のまたんき。」
(・∀ ・)虚ろ目のまたんき
( ´ー`)「コイツ………ナメやがって……テメェは懲罰房行きだコラァ!!!」
( ´ー`)シラネーヨ
( ノAヽ)「俺っちは元々墓守だった。俺っちが住んでいた村の村長の娘を強姦して殺し、この刑務所に終身刑でブチこまれたノーネ」
( ノAヽ)ノーネ
从゚Xナ从「お手紙でーす」/ねーやん
(*゜3゜)「あっ、あ、い、イクイクイク!!!」/ポセイドン
( ´∀`)「今検査したての棒で目を突き刺すぞ」
( ´∀`)モナー
_
( ゚∀゚)(ケッ!刑務所らしいしみったれたメニューだぜ。)
_
( ゚∀゚)ジョルジュ
ミセ*゚ー゚)リ「いやー、ごめんねぇ。クソみてぇなモノでさぁ。ケチンボ親父めっ!早く買い替えろっつーの!!!」
ミセ*゚ー゚)リ ミセリ
557
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:46:14 ID:hrWj3c9o0
モブ男「この世の幸せの95%は金で買えるンだ。逆に言えば、金がねンだけで、95%の不幸を背負ってるんだぜ」
オヤジ「仲間は死んだぞ。お前も撃ち殺してやるからな。覚悟しろッ!!」
看守A「船が出発するぞー。出所する奴は早く乗り込めーー!!」
歯車組組員G「おい!ここにネズミがいるぞッ!!」
歯車組組員P「こいつも真紅の牙メンバーか?こんな所で隠れやがってカスがッ!!」
歯車組組員C「殺す。それはもう残酷に殺してやる」
歯車組組員D〜F「「見つけたぞ!」」
歯車組組員J〜L「「よくも仲間を殺したなッ!!」
真紅の牙構成員C「ぎゃああっ!」
真紅の牙構成員A「いやだ、死にたくねぇ、ガァ!!」
囚人「や、やめろ!!俺が何をしたっていうんだッ!!」
真紅の牙構成員O「ボス?大丈夫ですか?お元気が無いようですが?」
558
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:46:50 ID:hrWj3c9o0
<<参考図書および映像作品>>
ジョジョの奇妙な冒険part5 黄金の風
ショーシャンクの空に
囚人リク
死印
レオン
その他etc
スペシャルサンクス
応援してくれた読者の皆様
559
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:47:41 ID:hrWj3c9o0
彼等には黄金の精神が宿るようです
【完結】
.
560
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/28(金) 23:51:12 ID:hrWj3c9o0
スタンドデータベース15
( ●骨●)
スタンド名:Bohemian Rhapsody
本体:ニダー・F・マーキュリー<ヽ`∀´>
能力:本体のニダーが死亡した時に、死を回避する為の分岐点まで時を戻す。
ニダーは生まれつきのスタンド使いであり、その能力はニダーが役割を果たし、本来死ぬべき時まで持続される。
死の運命は皆平等である。
この物語は【終わり】にひた走る者達の生き様を描いた『狂想曲』であり、その象徴のようなスタンド。
破壊力-無 スピード-無 精密動作性-無
射程距離-無 持続力-無 成長性-無
561
:
◆8aac7uEWYg
:2020/02/29(土) 00:05:19 ID:69hgB32E0
【あとがき】
早春の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
>>1
でございます。約1年にわたる更新にお付き合いくださりありがとうございます。
レスも皆様のおかげで560になり、一番長い作品になりました。
本当にありがとうございました。
それでは再び皆さんに出会える事を願って、また何処かで会いましょう。
ありがとうございました。
562
:
名無しさん
:2020/02/29(土) 00:37:24 ID:Ei78/iSQ0
乙!!!!!!!!
面白かった!!
563
:
名無しさん
:2020/02/29(土) 01:46:19 ID:xQd7aBCY0
乙、いい読後感だ
ただ、ボヘミアンラプソディはウンガロのスタンドだ
564
:
名無しさん
:2020/02/29(土) 10:47:17 ID:Fusuxnao0
乙乙乙乙
565
:
名無しさん
:2020/03/01(日) 11:12:32 ID:NAFLxvo.0
最高でした
乙!!!
566
:
名無しさん
:2020/03/01(日) 19:03:45 ID:9OviWsqE0
乙!
567
:
名無しさん
:2020/03/01(日) 19:06:09 ID:A3IPnmsQ0
楽しかった乙
568
:
名無しさん
:2020/03/03(火) 06:35:51 ID:mVyDLYkI0
ありがとう!おつ!
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