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錬金術士が死んで朝を迎えるようです
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【1】
2018年。もうすぐ平成が終わり、新しい元号の年になる。
私にとっては、一つの『区切り』という感じだ。
特に思い入れなんて無いけど、何となく『ああ、新しい事が始まるんだな』って予感がする。
私にとって、この【インドへの旅】がそうだった。
そして、それは私の身に起こっている【奇妙な怪現象】を解決する為の旅でもある。
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錬金術士が死んで朝を迎えるようです
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ξ゚⊿゚)ξ「すいません。ムンバイまでタクシー代っていくらかかりますか?」
私の名前はツンデレ。本名じゃあない。
悪い魔物を騙す為に偽の名前を名付けるの。
馬鹿げていると思う?じゃあ、きっと平穏で穏やかな日々を過ごしてるのね。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( ´W`) 「ツンよ………。お前はこれからインドへ行け」
ξ;゚⊿゚)ξ「お祖父様?」
( ´W`) 「インドには、【この世の理から外れた事象を解決する男】がいると云う。もう、その男に頼るしか方法が無いんだ」
( ´W`) 「愛する孫に何も出来ない儂を許しておくれ。」
ξ゚⊿゚)ξ「………大丈夫よお祖父様。私なら平気………」
ξ゚ー゚)ξ「私もお祖父様を愛している」
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「うおお!こりゃーすげーや!!!」
「あはは。お前何度見ても、スゲー気持ち悪いな!その一発芸!!」
グニっグニっ(つ^ω^)ギュギュッ
その男性は自分の耳の穴の中に自分の耳を詰め込んだ。
耳たぶ、軟骨部分、全てが穴の中へ収まっていく。
「うわーー気持ちわるーーっ!!」
「なんで穴の中に全部耳に入っちゃうかね〜〜〜」
ξ;゚⊿゚)ξ(うわーーさすがインド。面白い事やってるわーー)
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( ^ω^)「お望みなら火のついた煙草を口の中に入れて、ジュースを飲む芸もあるぞ。勿論火はついてる」
「いやーー見たいけど、まだ仕事があンだよ」
「まあ、ここでのバイトはあんまり派手にやんなよ」
男は煙草の箱とその中に金を忍ばせて、警官に渡した。
ξ゚⊿゚)ξ「……………………」
(^ω^ )「…………………」
ミ( ^ω^)「さて、そこの綺麗なお嬢さん。タクシーはどうだい?アンタならムンバイまで特別にタダで乗せて行ってあげるよ」
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ξ゚ー゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「さっきの警官に渡してたのって、所謂『袖の下』ってヤツでしょ?」
ξ゚⊿゚)ξ「上手い事言って、私を拉致って金を奪い、輪姦するつもりでしょ」
ξ#゚⊿゚)ξ「私を旅慣れてない日本人だと思って甘く見ないでちょうだい!」
(; ^ω^)「いやいや本当にタダでいいお。だって、」
( ^ω^)【昨日、君から山程のチップを貰ったから、サービスしてやるよ】
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ξ; ⊿ )ξ
ξ; ⊿ )ξ「嘘よ………。だって私はさっき着いたのよ。貴方に会ったのも初めてよ……」
ξ; д )ξ「ハァー!ハァーハァー!」
呼吸がうまく出来ない…………。
事態は確実に悪い方向に向かっている。
そんな馬鹿な事が………。
【アレ】はもうこの国に居るッ!!
その事実に押しつぶされそうだ、
不意に、目の前に紙の袋を差し出された。
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( ^ω^)「これで呼吸を繰り返せ。過呼吸だお」
ξ;゚⊿゚)ξ「………いいえ。大丈夫よ。大丈夫………」
( ^ω^)「さっきも言ったが、僕の車に乗れ。君の問題を解決出来るのは【僕だけだお】」
ξ;゚⊿゚)ξ「じゃあ貴方が?お祖父様が言っていた人?」
( ^ω^)「そーゆー君は白髭→( ´W`) の孫だな?」
私は頷くと、彼の手を取り、車に乗り込んだ。
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彼の名前は【内藤】と言った。
60代だと云うが、見た目をもっと若く見える。
30代と言っても通用するだろう。
ξ;゚⊿゚)ξちらっ
彼は奇妙な事にトップスの【左腕だけが長袖だった】
右腕は半袖なのに、左腕だけが長袖だった。
( ^ω^)「白髭から君の事は簡単に聞いている。たが、君の口から直接聞きたい」
( ^ω^)「君の身に迫る【危険】の話を。」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………ええ………」
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ξ゚⊿゚)ξ「私は17歳の時から【命を狙われている】」
ξ゚⊿゚)ξ「【私と同じ顔をしたナニカ】。それが私の人生を脅かす敵よ」
( ^ω^)「……………」
それを最初に見たのは17歳の誕生日パーティの時。両親や祖父母、大勢の友達から祝福され、私は幸福の絶頂だった。
窓の外に目を向けた時、【ソレ】はいた。
ξ゚∀゚)ξ
最初は見間違いだと思った。
私そっくりのソレを見た翌日。祖母と父が死んだ。
【バラバラに身体を引き千切られて惨殺されていた】
.
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ξ゚⊿゚)ξ「私がソレについて話したら、お祖母様とお父様は私を納屋に隠して、代わりに私の寝室で一夜を過ごしたの。その結果、2人は死んだ」
:ξ ⊿ )ξ:「2年の間に私の家族や親友達が殺されていった。今はもう、お祖父様しか居ない」
:ξ ⊿ )ξ:「それだけじゃあない。私自身何度も死にかけた。頭上からモノが落ちてきたり、車に轢かれそうになるのは、しょっ中よ」
( ^ω^)「信じるよ。僕は君とそっくりの女を見た。一眼見てわかった。あいつは【人間じゃあない】」
( ^ω^)「僕は【アレの正体を知っている】」
ξ;゚⊿゚)ξ「それって…………」
( ^ω^)「悪いニュースだお。シートベルトを外して、頭を守れ」
次の瞬間、短い風切り音の後、内藤達が乗った車が木っ端微塵に破壊された。
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ξ; ⊿ )ξ「…………ううああ………」
( ^ω^)「大丈夫か?」
潰される直前に外に飛び出したおかげで、私達は無事だった。
流れ出るガソリンに引火し、焔と煙が化け物の様に立ち上がる。
激しい様相を背景にゆっくりと見覚えのあるシルエットが進み出た。
ξ゚∀゚)ξキャーーーハハハハハハハハハハッッ!!!
ξ;゚⊿゚)ξ「あいつ……!あいつはッ!!!」
私に瓜二つの【化け物】の爪が鋭利に伸びる。
そして、ソレはホラー映画のモンスターの様に急激に迫ってくる
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ξ゚∀゚)ξ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
( ^ω^)「……………………」
彼は左手に嵌めていた手袋を外し、化け物に翳す。
彼の左手と左腕が炎の光を反射し怪しく光る。
それは【鋼鉄の義手】だった。
(# ^ω^)「『ホムンクルス』召喚<ダウンロード>!!!」
ξ;゚。:::・゚::::・゚::・。 「GYYYYYAAAAAAA!!!」
ソレの肉体は鮮血と金属を破壊する様な音を飛ばして吹き飛ばされた。
左半身が、特に右腕と左足。そして、胴体の半分がズタズタに斬られていた。
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そう。【斬られていた】
化け物は強力な斬撃で半壊されていた。
┣゙ッ! ┣゙ッ! ┣゙ッ!
┣゙ッ!( 十w十)┣゙ッ!
┣゙ッ! ┣゙ッ!
┣゙ッ! ┣゙ッ!
( ^ω^)【斬殺魔ジャック(ジャック・ザ・リッパー】!!!
( 十w十)リッパァ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ン!!
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ゴ ゴ ゴ ゴξ゚#ヽ血°)「い゚#ヽ地333…………」ゴ ゴ ゴ ゴ
意味不明な言葉を呟いた私の顔に、面影の欠片も無い。
それどころか【生き物じゃあない】
つるりとした金属光沢にちらちらと見える赤黒い肉片がグロテスクに顔を覗かせていた。
ξ゚#ヽ血°)「殺ス!!殺シテヤル!!」
残った左腕の爪がさらに太く鋭く伸びて、鉈の様な大きさになった。
( ^ω^)「ジャック・ザ・リッパーが斬れないものはこの世にたった3つだけ。」
( ^ω^)「水と空気と、男女の縁」ドヤァ
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ξ;゚⊿゚)ξ「「ダセェ」」ξ゚#ヽ血°)
( 十w十)ダッセェェェェエエエエエ!!!
ジャック・ザ・リッパーの大振りのナイフが化け物の身体を撫でていく。
肌は斬り裂き、筋肉を切断しても、攻撃の手は緩まない。
( 十w十)ダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイィイイイ!!!!
_、
;∴/#`)
・。:;/ ∪
・;; (( 〈
`,;; しヽ_)
ドギャァ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ン
;从/
ガッ ⌒ヾて
/ア
( 十w)/// センスが皆無ッ!
/( ///
⊂/ 〉 イ ///
/( _ ⌒)
`/ / / iリ"⌒/ヽ
γ_/从川iリ从人/:)
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:( ^ω^):「心が折れそう」
ξ;゚⊿゚)ξ「……………ふぇえ……」
私はおそるおそる化け物に近づいてみる。
私の運命を無茶苦茶にし、私の家族を殺した化け物は草臥れた雑巾よりもボロボロになっていた。
切り口から血液よりもサラサラとした液体が流れ、水溜りが出来ていく。
( ^ω^)「稼動オイルだお。触れない方がいい」
ξ;゚⊿゚)ξ「人体に有害なの?」
( ^ω^)「いや服に着くと臭いが取れないし、洗っても落ちないからだ。」
( ^ω^)【ホムンクルスの事はホムンクルスに調べさせる】
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そういうと彼はおもむろに左眼に指を入れた。
ぬちぬちと嫌な音を立て、眼球を取り出した。
( ^ω・)「追跡者ジャック!(ジャック・ザ・チェイサー)」
( ^ω・)==Σ( ^U^)ドジャァアアン!
ハッハッ( ^U^)ハッハッ
私達の足元から発現したソレは、【両手両足が右手】になっており、犬の様に舌を出して呼吸している。
ジャック・ザ・チェイサーは動かない化け物を押さえつけ、その舌で舐めはじめた。
ξ;゚⊿゚)ξ「うわぁ………」
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舌で汚れを舐めとる事により、化け物の姿が小綺麗になった。
化け物の腕には【胸がはだけた修道女】のデザインが施されている
( ^ω・)「ふぅむ………。サタニスター社製ホムンクルス。ツンの姿に瓜二つという事は、標的と同じ姿に擬態するドッペルゲンガーか?」
ξ;゚⊿゚)ξ「……何を言っているの?」
( ^ω・)「ドッペルゲンガーは製品名だお。そして、これの【所有者】がいる。そいつが犯人だお。」
ξ;゚⊿゚)ξ「何なのッ!?アンタ達はなんなの?この化け物は一体ナニッ!!?」
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( ^ω・)「戦闘用人造人間召喚特殊技術。通称【ホムンクルス】」
( ^ω・)「【錬金術】の極致。戦い敵を殺し、勝利する為の真髄だお」
ξ;゚⊿゚)ξ「錬金術?よく漫画で見る金属とかバァーって出てくるヤツ?」
( ^ω・)「イメージはあってる。でも僕たち【錬金術士】とって、金属の精製は二の次だお」
( ^ω・)「いかに人体を弄れるか?いかに効率的かつ合理的に殺人を行なうか?そして………」
( ^U^)ハッハッ………
( °U°)オゥエ………ドゥル……ビチャ…
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ジャック・ザ・チェイサーの口から粘液と共に紙の塊を排出した。
( ^ω・)「どうやら解析が終わったみたいだ。」
( ^ω^)「戻っていいぞ」
眼窩に左眼球を戻すとジャック・ザ・チェイサーは地面に現れた渦の中に入り、姿を消した。
( ^ω^)「このドッペルゲンガーには現在地とは【違う地域の土の成分】が検出された。その中でも1番多い成分の場所は【バンガル】だ。」
ξ゚⊿゚)ξ「………バンガル……」
( ^ω^)「なんで、そんな場所の土が多く出るんだァー?1番【召喚<ダウンロード>数が多い】とっていう事だ。そこに行ってみる価値はあるよなァー」
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( ^ω^)「ツン。君は日本へ帰ξ゚⊿゚)ξ「イヤだッ!!」
( ^ω^)「んんんっーー即答……」
ξ゚⊿゚)ξ「化け物は死んだ。でも、ただの道具に過ぎなかった。私の敵はまだ倒されていない」
ξ#゚⊿゚)ξ「私の問題は何も解決していないッ!!」
ξ゚ー゚)ξ「最後まで見届けなきゃ、【私の日常に平穏は訪れない】」
( ^ω^)「…………………」
( ^ω^)「まぁいいお」
( ^ω^)「シャワーを浴びて仮眠を取ったら出掛けるお」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
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いつもお世話になっております。>>1でございます。
本作品『錬金術士が死んで朝を迎えるようです』を閲覧頂きありがとうございます。
本作品は『ブーン系おわりとはじまり祭り』の参加作品として投下しました。
【1】〜【3】話の短期連載として投下していきたいと思います。
皆様どうか宜しくお願い致します。
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期待
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乙!
この人からジョジョ的要素を抜いた作品を読んでみたいと思ったりもするけど、そしたらそれはそれで恐らくしっくり来ないんだろなぁ。。。
それぐらいリスペクトに溢れたパロディがなんかもう板に付いているとは少し違うけど、すげぇ良いよね。ね。
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おつ!
バトルものかな期待
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完結してから読むべきだった……続きが気になる
どシリアスかと思ったら途中で心をおられかけてるブーンにワロタ
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乙!
続きはいつかな!
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【2】
平成もあと数日で終わる。
日本だと今頃はクリスマスだろうか?
サラリーマンの人は年末のお客様廻りで寒いにも関わらず、汗を流しているのだろうか?
私は遠く離れたインドで生きるか死ぬかの戦いをしている。
私はツンデレ。本名じゃあない。
私の家族と友人を殺害し、私の平穏を無茶苦茶にした【化け物】をなんとかする為に、この国に来た。
化け物の名前は【ホムンクルス】
『私達』は【ホムンクルスの操り手】を探す為、【バンガル】に向かっている。
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帰省先のPCから入力しているので、トリップが変わっていますが、>>1です。
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ξ゚⊿゚)ξ「バンガルって有名な【心霊スポット】よね?確かさぁ」
私は運転席の男に声をかけつつ、スマートフォンを開いた。
バンガル。ニューデリーからさほど遠くない所に位置する遺跡であり、観光スポット。
だが幽霊の目撃談が数多くあり、インドでも有数の心霊スポットである。
地元住民からは【あの場所は異界と通じており、迷い込んだら二度と出られない】と言われ恐れられている。
( ^ω^)「異界、ねぇ……………」
運転席の男、内藤は呟くように繰り返した。
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ξ゚⊿゚)ξ「さっきチャイ売りのおじさんから聞いたんだけど、バンガル付近で【赤い肌の鬼】が現れるんだってさ」
( ^ω^)「…………………」
ξ゚⊿゚)ξ「内藤はどこで手に入れたの?えっと………」
( ^ω^)「ホムンクルスかお?僕が持つ【ジャックシリーズ】に興味が?」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ、そう。あんな漫画みたいな事あるのね」
( ^ω^)
( ^ω^)「………信じられないかもしれないが、僕は若い頃、僕達が住む世界とは【違う世界】に居たんだお。」
( ^ω^)【錬金術はそこで手に入れた。】
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ξ゚⊿゚)ξ「へぇー………。やっぱりあれ?また何かオレやっちゃいました?とか言うの?」
( ^ω^)「あー、どっちかというとゴブスレに近いお。めっちゃ死ぬし」
ξ゚⊿゚)ξ「前から思うんだけど女冒険者を無理矢理犯して楽しい?」
(# ^ω^)「僕はゴブリンじゃねーお」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね。オークだものね」
(# ^ω^)「遠回しにデブって言ってるな?これアレだから。筋肉だから。」
ξ^ー^)ξ「ふふふふ…………」
-
ξ゚⊿゚)ξ「なんていうか【憧れ】よね。ホムンクルス召喚!って………ふふふ……」
ξ゚⊿゚)ξ「ジョジョのスタンドもしくはゾンビ屋れい子のゾンビ召喚みたい。」
( ^ω^)「君、けっこー渋い漫画で例えてくるねー。好きなのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね。」
ξ゚⊿゚)ξ笑「命狙われてるのにジョジョ展に行ったり、したらば掲示板でジョジョパロの小説を書いたり、ジョジョ全巻ヘビロテで読んだりするぐらいは好きだわ。ジョジョはそうね………」
ξ゚⊿゚)ξ「……人生、かな……」
( ^ω^)「クラナドみたいに言うのやめーや」
-
ξ゚⊿゚)ξ「ジョジョ的要素を完全に入れない作品も作ろうとした。でも駄目なの。全然筆が乗らないの」
ξ゚⊿゚)ξ「私からジョジョを抜いたら、きっと半身が無くなったように感じるでしょうね」
( ^ω^)「………そう………」
( ^ω^)「今度、君の書いた小説読んでみたいお」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「人様に読ませるモンじゃあ無いわ……」
( ^ω^)「……あっ、そう………」
( ^ω^)「そろそろ、バンガル近くの村に着くお。そこに車を止めて、宿をとるお」
ξ゚⊿゚)ξ「拠点作りね。お金は任せてちょうだい」
( ^ω^)「頼もしいお」
ξ゚⊿゚)ξ「でも値段交渉はちゃんとやってね。相場以上のお金を取られるのは私のプライドが許さないわ」
(; ^ω^)「意外と銭ゲバなのね…」
-
ツンデレと内藤はバンガルから、1kmも離れていない村についた。だが、しかしである。
ξ;゚⊿゚)ξ【なんか人居なくない?】
(; ^ω^)「……………」
ξ;゚⊿゚)ξ「そりゃあさ、小さい村よ。ニューデリーみたいなのを想像しちゃ駄目よ。でも普通は1人か2人ぐらいは居てもいいじゃん」
ξ;゚⊿゚)ξ【誰も居ないし、人の気配が感じられない】
(; ^ω^)
(; ^ω^)「………これはミスったかもしれんお」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………は?」
(; ^ω^)「あのドッペルゲンガーは【囮の可能性】が出てきたお」
「そのとぉーーーーーーーーり!!」
その時、死角から大声で私達の疑問を肯定された。
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振り向くと、そこには、
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
Σz ゚ー )リ / ゚、。 /
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
ξ;゚⊿゚)ξ「なっ……………」
おそらく、【2人の男女】が立っていた。
その姿は奇抜であり奇妙であった。
人の眼球で言うところの白い部分が【真っ黒】であり、逆に黒目の部分が【金色】だった。
そして、1番の特徴は【肌が真っ赤】な事だった。
ξ;゚⊿゚)ξ「何アレ……気合の入ったコスプレ?アレもホムンクルスなの?」
(; ^ω^)「いや違う」
(; ^ω^)「あの二人は【錬金術士】だお」
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/ ゚、。 /「まさか、本当に【社長】のドッペルゲンガーが倒されるとは思いませんでした。だが、おかげで【標的はこちらに来てくれた】」
Σz ゚ー )リ「ハッハー!かわいそうだが、お嬢ちゃん!!ここで死んでくれ!!」
Σz ゚ー )リ「1つイイコトを教えてやろう。この村には【ホムンクルス召喚のデバイス】が隠されている!」
Σz ゚ー )リ「未使用で所有者が決められてないデバイスだからな。それを見つけて、私達と戦うのもアリだ!!」
/ ゚、。 /「……スニフィ……。敵に情報を教えてどうするんです?」
Σz ゚ー )リ「性根がなっちゃいねぇ!!」
Σz ゚ー )リ「自分は戦いに何一つ負い目はねぇッ!!その気負いッ!!その自負心こそが拳に力を呼び、勝ち目を呼ぶんだッ!!!」
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/ ゚、。 /「貴女の哲学は分かりました。でも、もし失敗したら、お仕置きです。夜中の間ずっと犯します」
Σz* ゚ー )リ「いつもの事じゃあないか!!」
Σz ゚ー )リ「さあ来いッ!!!私達と勝負だ!!」
( ^ω^)
( ^ω^)「もう既に召喚は終えている」
ズズズΣz; ゚ー )リ(十w十)/; ゚、。 /ズズズ
ジャック・ザ・リッパーのナイフの間合いに2人は居た。
ナイフを腹部に刺し、上下に動かしていく。 ズルルっと、肉と内臓を裂く音が響く。
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。:::・゚::::・゚、。 /つ□
「グッ……糞!!ホムンクルス召喚!!」
赤い男は召喚デバイスの液晶をタップする。
すると血みどろの怪我に光が差し、傷が修復されていく。
(; ^ω^)「チッ!太歳社製ホムンクルスかッ!!」
/; ゚、。 /
「そうだ!僕の持つホムンクルスはデバイスに登録された者のダメージを負った所に『肉』を召喚する」
/; ゚、。 /
「肉は瞬時に身体に同化し、怪我を修復する!!」
Σz ゚ー )リ「私の事も忘れんなよッ!!」
Σz ゚ー )リつ□「ホムンクルス召喚!!」
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彼女の足元から渦が発生し、ホムンクルスが発現した。
それは四肢が捥がれており、ピンク色の生物がバタバタと跳ねている
ξ;゚⊿゚)ξ「………なんか弱そうじゃね?」
Σz ゚ー )リ「お嬢ちゃんには錬金術士の本当の戦いを教えてやる。ホムンクルスを召喚するだけじゃないんだぜ」
Σz ゚ー )リ「錬金術『肌転換(スキンコンパート)!【重金属の肌(メタルスキン】』」
ソレの肌に瞬時に金属の鎧が施されていく
Σz ゚ー )リ「右腕【アサルトマシンガン】装着!左腕【軽量合金盾】装着!両脚【ホバークラフト】装着!」
オオオオオオオオ【ヽ○鉄○】オオオオオオオ
Σz ゚ー )リ「サタニスター社製ホムンクルス!」
Σz ゚ー )リ【ワイルドギース】ッ!!
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【ヽ○鉄○】=(( ∵))┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙!!!
( 十w。:::・゚::::・゚::・。 ドッパァ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ン
右腕のアサルトマシンガンより高速で発射された弾丸はジャック・ザ・リッパーのボディを破壊した。
Σz* ゚ー )リ「ハハハハハ!!見ろ!!ホムンクルスをぶっ壊してしてやったぞ!!ハハハハハハハハハハ…………あれ?」
Σz; ゚ー )リ「いつのまにか【誰も居ないぞ】」
ーーーーーーーーどっかの家の中ーーーーー
ξ;゚⊿゚)ξ「ドサクサに紛れて何とか隠れる事ができたわ」
ξ;゚⊿゚)ξ「…………………だけど………」
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(; ω )ズーーーーーン
(; ω )「……終わった…………ジャック・ザ・リッパーの自己修復には時間が掛かる。満足に戦えない………」
(; ω )「あいつらのホムンクルスと戦うのは無理だ」
(; ω )「ごめんよ………僕が不甲斐ないばかりに………せめて君だけでも逃げてくれ………」
ξ;゚⊿゚))ξ「……………」キョロキョロ
ξ;゚⊿゚)ξ!!!
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ聞いて」
ξ;゚⊿゚)ξ「私はこの2年間でイヤって言うほど【絶望】を味わってきた。それこそ自殺を考えるぐらいに…………」
ξ;゚⊿゚)ξ「でも私は自ら死ぬ事を、生きる事を諦める事はしなかった。なんでだと思う?」
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(; ^ω^)「…………………」
ξ;゚ー゚)ξ「死ぬ前にもう一回。もう一回だけでいい。抗いたいからよ。」
ξ;゚ー゚)ξ「この手で【運命を捻じ曲げたい】と思うからよッ!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「そして今回も私はそうするわ」
そう言って、ツンデレは家の中にある【物】を指差した。
(; ^ω^)「………なるほど……」
(; ^ω^)「………これなら、どうにかなるかもしれないお………」
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/ ゚、。 /つ□ぴこーんぴこーん
/ ゚、。 /「隙をついて、女の方に『肉』を取り付けた。デバイスは肉の波長を受信し、女の位置を正確に教えてくれる。」
/ ゚、。 /「この家だ。」
彼の名前は【ダイオード】
彼らは【ある目的】の為にツンデレを追っていた。
ダイオードは家の中に入った。
ξ;゚⊿゚)ξ「………………」
/ ゚、。 /「………僕らは君に謝ったりはしない。何を言おうと僕らは君の【心臓を抉り出す】事実に変わりはないからだ。」
/ ゚、。 /「報いは受ける。だから頼む。死んでくれ」
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ξ;゚д゚)ξ「クソ野郎ッ!!テメーッが死ねッ!!!」
ツンの言葉を皮切りに頭上から何かが大量に落ちた。
それは【粉の様な物】で家中に舞い上がる
/; ゚ д。 /「ゲホッゲホッ!これは【粉砂糖】?」
( ^U^)ズザーーーッ
天井の縁に掴まり、粉砂糖を落としたのはジャック・ザ・チェイサーだった。
天井から降りてきて、ツンを守る様に立ちはだかる。
/# ゚、。 /「クソがッ!!こんな事をして何の意味があるッ!!!…………」
/; ゚、。 /「いや………待て……マジか?嘘だろ?」
ξ;゚ー゚)ξ「あら、察しがいいのね。異界の人、本は読むのかしら?」
ξ;゚ー゚)ξ「【粉塵爆発】って知ってるかァ?」シュボ
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/ / / / / キ i^\
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炎。:::・゚:::炎。:::・゚::::・゚炎炎炎。:::・゚::::・゚::・。
炎。:::・゚:::炎。:::・゚===。:::^つξ;゚⊿゚)ξ「あっついッ!!!髪の毛チリチリになるわッ!!」
ξ;゚ー゚)ξ「ありがとう、ジャック・ザ・チェイサー。あなたが盾になってくれたから火傷をせずに済んだわ」
ξ゚⊿゚)ξ「もっとも、向こうは火傷じゃあ済まないかもね」
。:::・゚:::: д 。::::・゚::・。 ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!
・゚:::: д 。:::「ギれんデんのかッ!?グゾアマッ!!ビィヅけやがってッ!!!」
・゚:::: д 。:::「ゴんなギズ、ボグのホムングルズでッ!!!」
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【ジャック・ザ・リッパー】!!!
・゚:::: д 。:::!!?
(。::・゚w十)ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ダイオードの脇下、睾丸の順番にナイフを刺していく。
急所を攻撃されて、ダイオードは思わずデバイスを落とした。
そしてジャック・ザ・リッパーは最後にダイオードの酷い火傷を負った額にナイフを深々と突き立てた
・゚:::: д :::「ゴハァ………」
-
( ^ω・)ザッ
( ^ω⊂()グニュン
「やったお!何とかボロボロのジャック・ザ・リッパーでも勝てたお」
ξ*゚⊿゚)ξ「内藤!!」
私はすぐに彼に駆け寄りたかった。
でも、【何か嫌な感じ】がしたから、その前の炎に視線を向けた
炎の揺らぎから見えたのは、
ゴ ゴ ゴ ゴ(つ 皿(=( ∵)ゴ ゴ ゴ ゴ
つ〆⊂
(; ^ω^)ゾッ!!
(; ^ω^)【Mr.ショットガン】!!?
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(つ 皿(=Σ( ∵)。:::・゚:::バババババ
(^U。:::・゚:ω° ;)ズダダダダダダダダッ!!
咄嗟にジャック・ザ・チェイサーを召喚し、盾にしたが、敵ホムンクルスの散弾はボロ切れの様に破壊し、内藤に被弾した。
(。:::ω^;)「ごっ………ぐ……このホムンクルスは………あいつがまさか【社長】………」
「久しぶりだな。内藤」
_
( ゚∀゚)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
(。:::ω^;)「ジョルジュ!」
-
_
( ゚∀゚)「そうだな。ドッペルゲンガーの信号が途絶えた時、最初にお前の顔が浮かんだよ。」
_
( ゚∀゚)「致命傷では無いが、その怪我じゃあ満足に動けないだろ。」
ξ;゚⊿゚)ξ「内藤ッ!!!」
_
( ゚∀゚)「女ァ。降伏しろ。もう無駄に命を散らすのはお互いにとって損失だろ?」
_
( ゚∀゚)「お前が運命を受け入れず、あくまでも抗うのであれば、内藤も国に残している祖父も必ず殺す。そもそもお前の家族や友人達が死んだのはお前が死を受け入れないからだ。」
_
( ゚∀゚)「お前が素直に死ねば………。生きるはずの命を奪ってしまった。お前の所為なんだ」
ξ ⊿ )ξ「……なんなのよ………」
ξ;⊿;)ξ「なんで私が死ななきゃいけないのよッ!!私が何をしたっていうのよッ!!」
_
( ゚∀゚)「囀るな便器が。別にお前なんぞに用は無い。俺達は【お前の心臓にある物】に用があるんだ」
_
( ゚∀゚)「お前の心臓の中には、」
-
「錬金術士の秘宝【賢者の石】が眠っているんだ。」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
投下きてた��乙
ジョジョにゾンビ屋れいこ……作者とは趣味が合いそうだ
-
>>34
ワロタ
-
乙
-
【3】
(;。:::ωー)すーっすーっ
ξ; ⊿ )ξ「………内藤……」
ξ;゚⊿゚)ξ(もう真夜中近く………。あと、ちょっとで年が明けるのね………)
私の名前はツンデレ。本名じゃあない。
私の家族と友人を殺害し、私の平穏を無茶苦茶にした【ホムンクルス】をなんとかする為に、この国に来た。
そして、遂に元凶である錬金術士に出会えた。
そして彼から、私を狙う【本当の理由】を聞かされた。
-
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ξ;゚⊿゚)ξ「賢者の石………?」
_
( ゚∀゚)「俺達、錬金術士は【3つの目的】の為に日夜、研究を行っている」
_
( ゚∀゚)「いかに人体を弄れるか?いかに効率的かつ合理的に殺人を行なうか?そして……」
_
( ゚∀゚)「いかに【新世界を開拓するか】」
_
( ゚∀゚)「どんな産業でも成長を行い、絶頂期があり、そして斜陽に入り、その訴求力を無くしていく。」
_
( ゚∀゚)「だから俺達は新しい産業、新しい技術の誕生と発展を繰り返していく。」
-
_
( ゚∀゚)「お前の心臓がもつ【賢者の石】はいわば強力なエネルギーの塊でな」
_
( ゚∀゚)「俺達はそのエネルギーを使い、【この世界に来たいんだ。】」
_
( ゚∀゚)「このバンガルと俺達が住む世界はほんのちょっとだけだが【繋がっていて】、2〜3人という少数だが、行き来する事が出来る。だがな、」
_
( ゚∀゚)「たった2〜3人じゃあ、出来る事なんて限られている。それこそ艦隊レベルじゃあないとな。こっちの物資も必要だし。だからな、」
_
( ゚∀゚)【賢者の石を使い、異世界への道を大きくする】
_
( ゚∀゚)「最終的には、俺達の世界は【この世界の全てが欲しい】。」
_
( ゚∀゚)「資源や産業技術から文化や政治制度など、俺達を豊かにする為に根刮ぎ頂こうと思っている。」
-
ξ;゚⊿゚)ξ「そんなことッ!!!」
_
( ゚∀゚)「させはしないと言うのか?俺達が欲しいのは資源だけだ。無闇に人を傷つけたくはない。たが抵抗するなら、容赦はしない。絶対に殺す」
_
( ゚∀゚)ポイッ
⊂((彡 ====□
ジョルジュは私の足元に何かを投げた
ξ;゚⊿゚)ξ「…………ホムンクルスの召喚デバイス?」
_
( ゚∀゚)「この村に隠されていた未使用の召喚デバイスだ。だが登録されていたのは【古い世代のホムンクルス】」
_
( ゚∀゚)「例えるなら、俺達が持つホムンクルスはWindows10で、そのデバイスに登録されているのはWindows98ぐらいの性能の差がある」
_
( ゚∀゚)「俺達にはそんなガラクタは必要ない。」
_
( ゚∀゚)「内藤を近くの村まで連れていき、怪我の手当てをしてやれ。お前の事は2018年が終わるまでは待ってやる。」
_
( ゚∀゚)「だが、少しでも遅れたり、抵抗の意志を示すなら、その村ごと内藤は死ぬ事になる。その次はお前の祖父だ」
_
( ゚∀゚)「良い返事を期待しているぞ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
-
ξ-⊿-)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「これ以上、迷惑はかけられない」
ーーーーー遺跡都市ムンバイーーーーー
ザッザッザッξ゚⊿゚)ξザッザッザッ
「止まれ」
ξ゚⊿゚)ξピタ
ξ゚⊿゚)ξ「あんたがお迎え?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ Σz ゚ー )リゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
Σz ゚ー )リ「私と勝負しろ。」
-
ξ゚⊿゚)ξ「………なんで………?」
Σz ゚ -)リ「なんで?ダイオードを殺したのはお前だろ?トドメを刺したのは内藤だが、その原因はお前だ」
ξ#゚⊿゚)ξ「は?復讐か?頭湧いてんのか?この雌ブタがッ!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「アンタたちが襲ってきたから私はやり返したのよ。降りかかる火の粉は払いのけるわ。そんな事も分からないなら、その火の粉以下ね」
Σz ゚ -)リ「ああ、そうだ。だが、それで納得出来るほど頭は良くない。だからッ」
Σz# ゚д )リ「私と戦えッ!!」【ヽ○鉄○】ドギャンッ!!
Σz# ゚ー )リ「どうせ死のうなんて思ってないだろ?お前の目はまだ生きているからな」
-
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙ξ゚⊿゚)ξつ□┣゙┣゙┣゙┣゙
ξ゚⊿゚)ξ「私は最期まで抗う。私が私である為に。」
ξ#゚⊿゚)ξ「ホムンクルス転送<ダウンロード>!!!」
バァ ̄ ̄ ̄ ̄从+ワ+ノ从ァ_____ン
ξ#゚⊿゚)ξ「破壊者ジャック(ジャック・ザ・クラッシャー)!!!」
ツンが召喚するのは筋肉の発達量が一目見てオリンピック選手以上のものを持っているのが分かる。
拳の部分に鉄が埋め込まれており、衝突(インパクト)の際にはより強い衝撃を生むだろう。
ジャック・ザ・クラッシャーの右拳が正確に敵ホムンクルスの胴体を捉える。
しかし、
-
Σz# ゚ー )リ「ジャックシリーズなんて随分古いホムンクルスを引いたな。そんな骨董品じゃあ私のワイルドギースを倒す事は出来ないッ!!」
Σz# ゚ー )リ「重金属で作られた肌はどんな攻撃も通さない鎧と化すッ!!なす術も無くアサルトマシンガンの餌食と成れっッ!!!」
ξ゚⊿゚)ξ(……やっぱり、あんな硬そうな皮膚じゃあ駄目か………)
ξ゚⊿゚)ξ(ここまでは【予想通り】よ。)
-
_
( - ∀-)「……………」
_
( ゚∀゚)「やはり来るか…………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ( ^ω^)ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
( ^ω^)「彼女はただの少女だった。家族を愛し、国を愛し、文学を愛したただの少女だお」
( ^ω^)「お前が彼女の運命を無茶苦茶にした。」
_
( ゚∀゚)「いいや、お前のせいだ。お前のせいなんだよ内藤。」
_
( ゚∀゚)「なんで俺達の世界に来た?お前が来なければ、自分達同士で潰しあうだけで良かったんだ。お前が来たせいで、この世界の存在を知ってしまった。」
_
( ゚∀゚)「アメリカ大陸を発見したコロンブスと同じだ。そこが宝の山なら命を懸けてその場所を目指す。誰だってそうする。俺達もそうする。」
-
^ω^)「黙れ」
内藤は左手の義手を翳す。顳顬には青筋が浮き出ており、彼の中の激情が目に見えるようだった。
( ^ω^)「そんなクソみたいな理屈で納得すると思うのか?ようやく分かったお」
( ^ω^)「お前は肛門から流れ出る精液よりも汚らしい【悪】だ」
( 十w十)つ◎二二二二⊃┣゙ルルルルルルルルッ!!
召喚されたジャック・ザ・リッパーには身の丈もある電動鋸(チェンソー)を携え、敵をブチ殺さんと唸りを上げていた。
_
( ゚∀゚)(つ 皿(=( ∵)
「Guns&Roses社製『MR.ショットガン』。俺の相棒だ。しかもアップグレード済みの最新式だ」
_
( ゚∀゚)「お前の骨董品なんか2秒でバラしてやる」
( ^ω^)「錬金術士の決闘はホムンクルスの性能では決まらないお。」
(# ^ω^)「行くぞッ!!!」
-
Σz# ゚д )リ「待てッ!!逃げるな!!!戦えッ!!!」
3===从+ワ+ノ从ξ;゚⊿゚)ξ「待つわけねーだろ糞ビッチがッ!」
Σz; ゚ー )リ(クソッ!!夜の闇に紛れて弾丸が当たらん。もっと至近距離じゃないと意味が無い。)
その時、唐突にツンデレの姿が消えた。
慌てたスニフィはすぐにその場所に行き、彼女の姿を探す。
ジャブジャブ从つ+ワ+つ从 <ξ゚⊿゚)ξ/ジャブジャブ
居た。近くの川に飛び込み、泳いでスニフィと距離を離そうとしている。
-
Σz# ゚ー )リ「逃すかッ!!追え!ワイルドギース!」
Σz# ゚д )リ「心臓を抉ってこい!残りの肉は魚の餌にしちまえ!!」
【ヽ○鉄○】 ーーーー川川川ーーーー
ドボン!
ーーーー【ヽ○鉄○】ーー川川川ーーーー
ゴボゴボッーーーーーー川川川川ーーーー
-
Σz; ゚ー )リ「なっ!?ワイルドギースが沈んでいくッ!!?」
ξ;゚ー゚)ξ「かかったわね!アホがッ!この川は結構深いのよ!そんな所へ鎧なんか着けて飛び込んだら、そりゃ沈むわ!」
Σz ゚ー )リ「アホはお前だよ女」
ξ;゚⊿゚)ξザバァああああ【○裸○ノ】あああ
Σz ゚ー )リ「ワイルドギースの重金属の肌を解除した。右腕のアサルトライフルだけなら重さも変わらんしな」
Σz ゚ー )リ「射程距離内に入ったぜ?」
:ξ ⊿ )ξ:
Σz ゚ー )リ「どうした震えて?生まれたての子鹿みたいだな。5秒後には死んでるが。」
-
:ξ ー )ξ:フフフ
ξ゚⊿゚)ξ【相手が勝利を確信した時、それはすでに敗北している】
Σz; ゚ー )リ「は?」
ξ゚⊿゚)ξ「気づかないの?重金属の肌を解除したという事は………」
ξ゚⊿゚)ξд从+ワ+ノ从メギャン!!
「ジャック・ザ・クラッシャーの拳をブチ込む事が出来るのよォオオオオオオオオオ!!!」
Σz; ゚д )リ「ヴォオオオ!肌転換(スキンコンパート)」
-
从+ワ+ノ从オセェェエエエエエエエエエ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラ从+ワ+ノ从つ))))オラオラオラオラ
オラオラオラオラ ====つ))))オラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアア!!!!!
。:::・゚::::・゚::・。 ○裸。:::・゚::::・゚::・。 ドグシャアアアアアアアア!!!
Σz; ゚д )リ「…………嗚呼嗚呼………」
ツンは川から上がり、服の裾を絞って、余分な水を出す。そして惚けているスニフィに声を掛けた。
-
ξ゚⊿゚)ξ「まだやるかい?」
Σz ー )リ「………ホムンクルスを失った錬金術士はまな板の上の鯉だ。好きにしろ……」
ξ゚⊿゚)ξ「あっそ」
ξ゚⊿゚)ξ「あいにく私はアンタ達みたいに悪趣味じゃないの。だから先に行くわ」
Σz; ー )リ
Σz; ー )リ「待てッ!!!」
-
Σz; ー )リ「お前に負け、ダイオードを失った私はどうすればいいんだ?世界に戻っても、私は下手を打った責任を取らなきゃいけない。どうしたらいいか全然分からないんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「知らんがな……って言いたい所だけど一つアドバイスしてあげるわ」
ξ゚⊿゚)ξ「朝日が昇ったら、ご飯を食べて街へ行きなさい。家と仕事を見つけて、そこで暮らすの。間違っても死ぬ事は考えない。」
ξ゚ー゚)ξ「どう生きるかを考えなさい」
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ好きにしろって言ったわね?お願いがあるんだけど。」
-
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ザッザッξ゚⊿゚)ξザッザッ
ξ゚⊿゚)ξ「もうすぐ夜明けね。平成最後の初日の出をインドで見るなんて思わなかったわ。」
ザッザ!ξ;゚⊿゚)ξ!!!?
。::: ω ※…………ウウゥ……
ξ;゚⊿゚)ξд「内藤ッ!!!!」
。::: ω ※「………ツ……ン……」
。::: ω ※・゚::::・゚::・。 ごぼっ
ξ;゚⊿゚)ξд「そんな、こんなに血が………」
-
「そいつはもう助からない」
.
-
_
(メ°∀゚)ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
つ〆⊂
ξ#;゚⊿゚)ξ「お前…………」
_
(メ°∀゚)「相討ちだったよ。だがホムンクルスの散弾銃を拾って、内藤に熱い散弾(タマ)をぶち込んでやった。」
_
(メ°∀゚)「この銃は厚さ10mmの鉄板だって易々と撃ち抜ける。お前の肉体を引き裂いて、賢者の石を手に入れる。」
_
(メ°д ゚ )「お前の敗けだッ!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「………………………」
ξ゚⊿゚)ξ「結果がどうなろうと、私の冒険はここで終わる………」
ξ#゚⊿゚)ξ「ホムンクルス召喚<ダウンロード>!!」
从+ワ+ノ从キャァ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ア!
-
_
(メ°∀゚)(まだだ。もう少し近づけ。散弾の威力は至近距離だから発揮される)
从+ワ+#ノ从┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙!!
_
(メ°∀゚)(今だッ!!撃て!!)
_
(メ°∀゚)〆从+ワ。:::・゚::::・゚::・。 ┣゙ォンッ!!
_
(メ°∀゚)「やった………勝ったぞ!俺の勝ちだッ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「…………いいえ。」
ξ゚⊿゚)ξ【見えないの?アンタの負けよ】
-
从+ワメノ从プスプス
ξ゚⊿゚)ξつ□ ス……
「アンタの部下の女から受け取ったデバイスよ。この中に登録されている『重金属の肌』をジャック・ザ・クラッシャーに施した」
ξ゚⊿゚)ξ「どうやら厚さ10mmの鉄板よりは強かったみたいね。」
从+дメノ从オラァ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ア!!
その拳がジョルジュの顔面を捉える。
頬骨、鼻骨、下顎、上顎、眼底骨、頭蓋骨。
脳や眼球を守る『囲い』を破壊し、シェイクする。
-
_
(メ ∀。:::・゚:::グチャァッァ
_
(メ ∀。:::・゚:::「俺が死んで安心するか?いいぜ。精々平和な生活を満喫しろ。」
_
(メ ∀。:::・゚:::「それが続くのはいつまでだ?1年?半年?1ヶ月?」
_
(メ ∀。:::・゚:::「俺の定期連絡が無い場合には俺が死亡したものとして、次の働隊がやってくる。」
_
(メ ∀。:::・゚:::「お前は…もう逃れ……られ……ないんだよ」
_
(メ д。:::・゚::::・゚::・。
ξ゚⊿゚)ξ「………………」
-
ξ;゚⊿゚)ξ「内藤ッ!!」
。::: ω ※「……ツン…………?」
ξ;゚⊿゚)ξ「しっかりして内藤ッ!!直ぐに病院に連れて行くわッ!!」
。::: ω ※「………ツン…………」
。::: ω ※「ごめんお………【僕のせいなんだお】………」
ξ;゚⊿゚)ξ「ハァ?何を言ってるの?」
。::: ω ※「ジョルジュが言ってた。ジョルジュ達がこの世界を狙い出したのは、僕が原因だった」
-
ーーーーーーーーーーーーーーーー
_
( ゚∀゚)「いいや、お前のせいだ。お前のせいなんだよ内藤。」
_
( ゚∀゚)「なんで俺達の世界に来た?お前が来なければ、自分達同士で潰しあうだけで良かったんだ。お前が来たせいで、この世界の存在を知ってしまった。」
_
( ゚∀゚)「アメリカ大陸を発見したコロンブスと同じだ。そこが宝の山なら命を懸けてその場所を目指す。誰だってそうする。俺達もそうする。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
。::: ω ※「君の運命を過酷な物にしたのは僕なんだお。」
ξ゚⊿゚)ξ「………それを聞いて私にどうしろって言うの?」
。::: ω ※
-
。::: ω ※「僕はもう死ぬ」
,
-
。::: ω ※「僕の左手と左眼球を君にやる。君のデバイスよりさらに古いが役に立つと思うお」
。::: ω ※「ホムンクルスを君の利益として使って欲しい。この世界に無い錬金術はきっと莫大な富と権力をもたらすお」
ξ゚⊿゚)ξ「………貴方が言いたい事はそんな事じゃあないでしょ………」
。::: ω ※「…………君が僕を許してくれるなら……」
。::: ω ※「錬金術を使い、人々を助けて欲しい。」
。::: ω ※「僕達錬金術士は結局人殺ししか出来ないクズの集まりだ。君は新しい時代の錬金術士になれ」
-
地平線の向こうから朝日が現れ、夜の闇を切り裂き、内藤の顔を暖かく照らす。
。::: ω ※「錬金術士は死んで朝を迎える。願わくば、」
「暗闇の荒野に明日という光を君………へ……」
.
-
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ザッザッΣz ゚ー )リザッザッ
ξ ⊿ )ξ 从+ワ+ノ从ツチヲウメウメ
Σz ゚ー )リ「あの男……内藤は死んだのか?埋葬してやったのか?」
ξ ⊿ )ξ「何しに来たの?」
-
Σz ゚ー )リ「飯食って、色々考えてみたんだが……」
Σz ゚ー )リ「アンタに雇って欲しい。この世界で暮らすには、ホラ、私は見た目がパンクだろ?」
Σz ゚ー )リ「良い用心棒になるぜ?」
ξ ⊿ )ξ
ξ゚⊿゚)ξ
私は朝日に顔を向けた。その光は暖かく明るい。
私の名前はツンデレ。本名じゃあない。
-
ξ゚⊿゚)ξ「家に帰ろう。お祖父様に無事を伝えなくてはね。」
錬金術士が死んで朝を迎えるようです
【完結】
-
新年あけましておめでとうございます。>>1でございます。
何とか祭り期間中に完結する事が出来ました(安堵)
旧年中は大変お世話になりました。2019年も何卒宜しくお願い致します。
-
このto be continued……!感。最高。乙!
-
言い回しとか戦い方とかが色んな漫画のリスペクトしてて好きです(直球)
乙!
-
映画だと第二段を期待してしまう終わり方だよな
面白かったよ乙!
-
やっぱあんたの作品は最高だな!
乙!!
-
乙!
-
乙
-
格好良かった。乙
-
乙!
熱いね
戦闘が長ったらしくなくていい
-
クセになる作品だ
しかし100レス以下でこのボリュームは凄い
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