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( ^ω^)文戟のブーンのようです[5ページ目]
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【このスレについて】
●このスレは何か
→ブーン系の品評会企画です。
作品による競い合いと、それによる作者同士の研鑽を目的としています。
●品評会はどう行うのか→>>2参照
●どうすれば参加できる?→>>3参照
●スレタイにある『文戟』って何?→>>4参照
【その他のルール、細則>>5】
【生徒名簿>>6】
【過去スレ】
テストスレ
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>>411
(・∀ ・)「そこはミスってないぞー」
(・∀ ・)「どっかでジョルジュのまゆがミスってたけど」
(・∀ ・)「ひとつそこでいえるのは」
(・∀ ・)「じぶんがされたらうれしいことって、ひとにもやってやりたいよな!」
(・∀ ・)「ってことかな」
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¥・∀・¥「投下乙」
¥・∀・¥「惹き込まれる文章で読みやすく面白かった」
¥・∀・¥「良い王道だった…」
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(´・ω・`) 投下乙
(´・ω・`) また王道を攻める生徒がいたか…
(´・ω・`) そんじゃ感想書いてこう
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普通に続きが見たいと思うくらい面白かった
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まるでファンタジー長編の序章を読んでいるような気分になった。白いドラゴンとジョルジュの冒険物語が始まってもおかしくのないような作りなのに、短編としてもしっかり成り立っている。
僕の場合、物語を綺麗に収束させるのが苦手だから、シュールな方向に走ってしまうんだが、物語を綺麗に膨らめて綺麗に収束させる能力があるのは凄い。
粗探ししてみたけど、粗が全然無いのも驚き。
重厚なのに、頭の中に自然と入ってくる文章を書ける人は本当に羨ましい。
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僕としては、モララー君の作品を早く読みたいんだが…
全裸待機しとくぜ
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( ・∀・)「……」
( ・∀・)「悪いけど今回は間に合わないよ」
( ・∀・)「ネタが思い浮かんでもすぐに書けるわけじゃないからね」
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(´・ω・`) ありゃ、そりゃ残念
(´・ω・`) >>216で見せてくれた態度が気に入ったのと、モララーファンの一人として君のアイディアを是非見たいと思ってたんだが…
(´・ω・`) 次回に期待しとくよ
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>>418
文戟受けといてその態度はどうなの?
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( ・∀・)「んー…関係ない奴に言われてもね…」
( ・∀・)「どんな態度を取ろうがこっちの勝手さ」
( ・∀・)「一つ言えるのは」
( ・∀・)「僕はプライドなんて大層なものは持ってない、それだけさ」
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ξ゚⊿゚)ξ「ちょいと失礼!ブーン系永遠のヒロインツンデレの投下タイムよ!」
ξ゚⊿゚)ξ「ついさっき終わったばかりの書きたてホヤホヤよ!」
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尾府より西、らいうんじまではいかない辺りに、シタラバ山と言う恐ろしい山がある。
その山を狩場にして、もののけを撃っている狩人の名をドクと言う。
もののけを撃たせたらドクの右に出る者はいない。
体は、もののけから貰った得たいの知れない傷だらけで、あばら屋には気味の悪い角やら骨がいつもずらりと並び、あの大妖怪大入道だって仕留めた事のある、腕利き猟師だ。
これほどの名人がいれば、さぞ居心地の良い山になるかと思いきや、何故だか山には光が入らず、待てど暮らせどシタラバ山からもののけが消える事はなかった。
山は里人の悩みの種であったが、ドクは黙ってそこに住み、さばさばともののけを撃って暮らしている。
そんなドクだが、首の所に銀の混じり鱗のある黒龍が現れてから、まともに獲物を取れなくなってしまった。
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ドクはシタラバ山から、さらにアキグミの森の沼地までを狩場にしているが、アキグミの森は白梅爺という老猪のなわばりになっており、東の茂みにはカカンムリが潜んでいるので、木こりや獣猟師などは命取りになる。
あんか岩などは猩々の楽園だ。当然狐も出る、狸も出る。
春になれば大なまずが降りてきて、山菜取りの村人などをつけ狙う。
鵺の胆香をたっぷりとつけてガマの茂みにもぐり、半刻ほどで、なまずが息継ぎに上がってきたところを狙うのがドクのやり方だ。
その日もガマの茂みにもぐっていると、やはり水面からあぶくがたった。──火蓋を切って構える。
─左目のすみで風がきらめいた!水面がまっしろに砕け、影が荒々しく迫ってくる!
影の進路に引き金を引く!弾は、出なかった。
水のしたたる銃身の先で黒龍がじっとドクを見つめている。
ばかにしたようにプスプスと、龍の鼻が鳴るのが聞こえる。
もうどこにもなまずのあぶくは見当たらなかった。
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(,,゚Д゚)「そりゃクゥの仕業だな」
('A`)「クゥ?」
(,,゚Д゚)「そうさ、おれのじいさんがシベリヤにいるんだが、そこよりまだ北から渡って来た混じり鱗の黒龍だ。一匹狼だろ。間違いないぜ」
(,,゚Д゚)「あの雌龍がとんでもない疫病神でよ、人間を弄んで不幸にするんだ。他の龍とつるんだりもしないし、変わり者さ。じいさんもそれで山を捨てたんだ。もしかして、違う名前で聞いてたか?」
お前もよそ様生まれなら、疫病神の黒龍の噂を聞かないか?と問われ、ドクは聞かない、と答えた。
そうか、と鉄屋は続けた。
(,,゚Д゚)「どうりで、さいきん良い牛があがって来ないわけだ。クゥのしわざだな?あぁ、それにしぃの奴がもうずっと、鵺の肝を欲しがっていた」
('A`)「龍にボン爺さんの畜舎をごろっと襲われたんでな、太った牛はみんな、ヤツの腹の中さ。薬なら、肝も甲羅もとうぶんおあずけだろう。春終にガレ場を崩されて、アキグミの森に入れない」
(,,゚Д゚)「さて、先月のてっぽう水もクゥか」
('A`)「そうだ、上流のなまずの増えすぎだ」
(,,゚Д゚)「うん、そうか」
愛妻の作った握りめしを噛みしめつつ、鉄屋は続きを促す。
ドクは同情を得られたと思い、感情をじんじんと滲ませて話を進めた。
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('A`)「あのコンチクショウめ俺の獲物ばかりか、白梅爺まで食っちまったんだ。おかげで、俺の山はめちゃくちゃだ。山童と石鬼のなわばりあらそいがもう一度はじまって、それで山童どもはケヤキを枯らした、今年は雪崩が怖いぞ」
(,,゚Д゚)「なるほど、では火ネズミのキガワとかんじきを仕入れておこう」
('A`)「笑い事じゃないぞギコ」
(,,゚Д゚)「おうとも、おれは本気だ。いいかい、独郎。なにをやっても無駄なのさ、お前がやれること以上のことまで、じいさんはやったんだから。クゥの気が変わるのを待つしかないのさ」
('A`)「待てない。襟の沼地まで獲られた」
小屋は暗くなった、雨がつよくなったのである。
(,,゚Д゚)「お前の考えはわからんな」
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(,,゚Д゚)「命を懸けて戦う必要がどこにある?」
鉄屋はドクのまっすぐな横顔から目を離さないまま、しぶしぶと竹かごからおおきなトラバサミを引っぱり出した。
トラバサミはずらりと並んだツメをいっぱいに開き、その狂暴さをボロ灯の元にさらけ出している。
('A`)「あんたらにわかるもんか」
(,,゚Д゚)「おぉわからん。俺には家族がいる」
しゃもじで踏み板をこづくと、ばねがはじけてズブリと食いらいつく。
けれどもドクはねじが緩くなっているのを見つけてしまったので、しゃもじをつけたまま、そっと叩き台にのせると鉄屋に押し返してしまった。
('A`)「もしわかったら俺は、龍に殺されなくても、あんたらに殺されちまうよ」
ため息二つ。
(,,゚Д゚)「この山は駄目だから、捨てなさい、村を仕舞いなさい、そう言えば良い、俺が、狩人だったら、そう、伝えるぜ」
しゃもじを外すのに大苦戦しながら鉄屋は呻いた。
ドクは知らんぷりをした。
('A`)「もう、ここしかないんだよ」
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クゥは春の終わりにやってきから、ドクの挑戦を受け続けているが、一度も傷を受ける事なく勝利を重ね、先週の決闘などは、ドクはただお花畑で龍をたっぷりと運動させてやっただけであった。
知恵比べでも相変わらずで、好餌の羚羊や水おろちなどを、けして食べたりはせず、彼女のぜいたくなおもちゃになっている。
ズタズタになった羚羊の噛み針を探していると、クゥはもう隠れもせずにプスプスと見物しているものだから、ドクには泣くにも泣けない日々が続いた。
里にとっても、ドクにとっても我慢の限界だ。
どうしても、次の一戦で決着をつけたい。
それでトラバサミである。
普通に仕掛けたってかなわないので、ドクはもちろん意地悪をした。
クゥは人間に対して、しばしばおちょくる様な仕草をみせるが、これは他の龍には見られない事だ。
遠く遠く旅をしてきたものだから、ドクの知らない事だって知っていて、それだからもう里の抵抗が面白くて仕方がないのだろう。
ドクが目をつけたのはそこだ。
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クゥが執拗に人にちょっかいをかけるのは、彼女の優越心のためだ、だからそれを傷つけられた時は、我を忘れて怒るに違いない。
そう思い立ったドクは、夏始から行動に移していた。
白龍だろうが、雷龍だろうが、龍は必ずねぐらを構えていてるもので、根気よく山童と交渉したドクは、それをいくつか見つけてもらった。
留守を狙い、ねぐらを煙で燻して、クゥが人里から奪った戦利品をくすねておく。
腹をたてたクゥは、必ずドクへしかえしに来る、だけど賢いから、ドクの小屋ではなく、里の財である畜舎へ向かうだろう。
人間の弱みを知っているなら、間違え様のない事だ。
まぁ、間違えたってドクのボロ小屋が吹き飛ばされるだけだろうが、とにかくドクは、クゥの経験を信じることにした。
決戦の場は畜舎で決まりだ。
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( ´∀`)「龍は来ますかね」
('A`)「きっと来ますよ」
(;´∀`)「おお、なんと恐ろしい。旦那、勘弁してくださらんか」
('A`)「魔よけを施しますよ。それなら龍は、目も鼻も利かなくなって、牛達に手がだせませんよ。どうか、ありったけの香を使わせてください」
(;´∀`)「しかし……」
( ・∀・)「旦那、もののけの旦那、それはできやせん。足りないんでさァ。香だけじゃねぇ、南天も油も足りやせん」
( ・∀・)「なにせ、山からもうずっと材料が降りて来ねェモンで」
('A`)「構いません、あるだけで構いません」
( ・∀・)「へぇ、それで良いとは、流石はもののけの旦那でィ。あれじゃあ、どうしたって一ヶ所はうすい所ができて、そこから入られて、パクパク、ペロリ!それでおしまいでさァ」
('A`)「わかりませんよ」
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(;-∀-)「旦那ァ。みんな心配なんです!本当は怖くて仕方ないんです!俺たちゃあの足ヘビ野郎に手も足も出せねェ……だから!」
('A`)「ご心配なく」
( ´∀`)「そうですか、では旦那、どうか油断なさらないように……」
クゥが現れたのはそれから二日後の夜になる。
秋の夜は和やかに晴れ、稲田は凪いで、濃い月がたっぷりとこの世を照らしていた。
牛は、決戦の夜だと知ってか知らずか──きっと知っているに違いない──重苦しい空気をドクの潜む大杉までモウモウと届かせていた。
大杉からは月がよく見えた。
狩人として森に住んでからは、もののけの礼儀に習い、もののけの様に命を奪って生きてきた。
けっして人が嫌いな訳ではないのだが……月を望むなんて人間染みたぜいたくなどは、いやはや何年ぶりであろうか。
故郷の月はどうだったろう、最後に見た月はどうだったろう。
一人で、構わず、好きなように生きてきたつもりだったが、自分には月を楽しむ余裕すら無かったのだなと、ドクは耽った。
……風が変わった。
林がざわめく、ススキがうねる、山の匂いが強くなる──!
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見えた!ひとつ向こうの畦だ!
黒びかりする角、満月の様な瞳、めらめらと靡くたてがみ、ひげ、そして首もとの銀鱗!
クゥに注がれるほとんどの光が、その真黒なウロコに吸われて返されないのに、瞳の金と鱗の銀だけがまばらに明滅している。
ところで黒龍のウロコは光だけでなく、風すらも吸うので、音も匂いも温かさも無くて、夜だと云うのに彼女はまったく本当の影のようであった。
餓えたオオカミの様にぐるぐると嗅ぎまわり、目の前にある畜舎を探すクゥ。
ついに前足で地面を掻き散らし、恐ろしい声で吠えつけた。
とんでもなく苛立っているのだろう。
この時すでにドクは大杉から降りて、畜舎すぐ裏の岩場にいた、ここは前から決めていた場所であった。
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人間で言うところの罵詈雑言が終わり、不気味な沈黙も通り過ぎたあとに、畜舎の裏へと地面に鼻先を擦りつけたクゥが回り込んできた。
足が止まる、ある大岩の前で夢中になって匂いを嗅ぎ始めた、そして───ギャンと叫び騒然と土埃が巻き上がった!
やったぞ!鉄砲を構えるとドクは潜んでいた岩影から虎のように飛び出して行った。
躍起になり冷静さを失なった結果、罠に掛かったのだな。
トラバサミを、防ぎきれなかった部分の真下に掛けたのが功を奏したのだ。
堅豪なウロコを纏う怪物を仕留めるならば、喉やら、腹やら、眼孔やら、とにかく内臓を傷つけるが一番である。
クゥは脚鱗を食い破っている罠に、一矢報いようと大暴れしているが、止め具はしっかりと大岩に結えてあるから、ドクは今までで一番近くでクゥに近づけた。
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一撃!
肩に激突し、鱗が数枚まくり上がった。
クゥはまだ混乱し、敵の位置を計りかねているようだ。
もう一撃!
今度は左胸部に命中した。
しかし胸骨に遮られて、肺や浮袋は無事だろう。
黒龍に火種袋はない、ドクはにじり寄った。
三撃目。
眉間へ命中。まったく無意味である。目なら致命傷だ。
クゥはクラクラと頭を振るった。
目標から目を離さず、四発目を充填しようと指先を急がせていたひととき──
川 ゚ -゚)
-
──ひととき、巨大な黄色い視線が混じりあった。
魔よけの胆香を施しているので、クゥには暗闇しか感じないはずだが、ドクには己の顔も故郷も、心すらも覚えられてしまったように思えた。
そんなひとときであった。
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四撃目。
これを発砲する事はかなわなかった。
クゥの尾が、風を唸らせながらそこらを凪ぎ払ったのを、ドクは危うくかわしたが、むちのような尾が弾いた大つぶてが、代わりにドクを撃ったのだ。
そこでドクはもんどりうって倒れ、あちこちの岩で体を傷つけ、気を失って岩に挟まっていたので、後の事情はわからなかった。
この戦いで、トラバサミと畜舎の牛はなくなってまった。
誤解のないように記すと、なくなってしまった牛は喰われたのではなく、クゥが大騒ぎした際にできた壁の穴から、逃げてしまったという事だ。
そんな訳なので、モナとその息子が飛び回り、少しは牛を取り戻せたが、それでも今年の冬越えは、里下からの仕送りに頼らなければならないだろう。
一方クゥはまだ足にトラバサミをつけていたものの、秋の栄養をしっかりと取ったので、体を無事に太らせた。
この戦いではクゥの命も、ドクの命も、何者の命も失われなかった。
これはドクにとって、何の役にも立たないお悔みの形である。
ドクは決着をつける事ができなかったのだ。
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あの日からドクはひたすらクゥを追って、ますます山から降りなくなった。
里の誰も、ドクに話しかけたりはしなくなった。
そもそも、怒りに燃えるドクは鬼気迫るものがあったから、あのモナの息子だって話しかけなかったと思う。
その形相たるや、旅人か誰か、知らない人が見たら、ドクの方が龍に追われていると勘違いするかもしれない。
雪が積もる頃には、山は完全にクゥのものになっていた。
ドクの猟果は芳しくなかったが、不思議と妖害は落ち着いていた。
冬籠りに入ったのもあるだろうが、クゥが山のものをあらかた喰らって、腹に納めてしまったのが原因であろうと、ドクは睨む。
さて、今朝のドクはアキグミの森にいた。
もちろんクゥを撃つためだ。
春にガレ場を崩されて、幾月も近づけなかったが、雪がすっかり一帯を埋めてしまったので、再び足を運べるようになったのである。
懐かしい場所のはずだが、そこの折れたとちの木も、雪でも隠しきれないギザギザの斜面も、とうてい同じ景色とは思えない。
懸念か、憤恨か、身震いしたのは寒さのせいばかりではない。
結局鉄屋から買ってしまった、キガワとかんじきを着合わせて、ドクは歩き出した。
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森から山の斜面へ抜けると、吹雪に磨かれた氷雪が、一面鏡のように輝いており、そこを亀裂が痛々しく這っていた。
今は生き物に代わり、ツンとした静けさが季節を支配している。
クゥはどうせまた、やっかいな所にねぐらを構えているのだろうが、こんな有り様では検討もつかない。
それでも点々と散る山童の跳ね跡を辿れば、自ずと闇が息を潜める迷い道へ誘われるだろう。
染み渡りにまぶされた淡雪の、片栗粉を踏んだような音が心地よい。
途中にゆらゆらと行進するカカンムリの群れを見た。
ドクを認めると、血を啜ろうと近づいてきたが、安全なやり過ごし方をよく心得ていたので、カカンムリは何もせずブナ林へ消えた。
大なまずのいる沼は、氷に閉ざされ安穏と眠りにうずもれていた。
崖に雪割れを見つけた、雪崩の前兆だ。
ドクは山が好きだ。
しかしドクの故郷は山を失った。金が出たのだ。
金は、誰もが身を投じて山を刈りあげるには、充分な理由だった。
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ドクは山が好きだ。
樹木が鬱々と覆い被さり、いつでも黒く苔むしている大地の匂いが好きだ。
高邁な大妖達と命を奪いあい、時を忘れて一戦交えるのが好きだ。
だから故郷が豊かになっても、もののけが獣に戻っても、ドクはちっとも嬉しくなんかないし、どれだけ家が立派になっても、ドクの見る夢は暗い森の夢だ。
故郷でいくら森を教えても、冷たく聞き流されてしまうのに、そのくせ誰もが、金や女は素晴らしいとドクに振るまうものだから、ドクが金ばかりか、人まで苦手になってしまうのも仕方がない。
故郷を捨て、他のもののけ猟師ならまず寄り付かない貧乏村に手を貸し、それでもドクがもののけを撃つのはそんな理由だ。
どうして誰も自分の事がわからないのだろう。
もののけにもなれず、人間の肩も持ちきれず、そんな変わり者の居場所は孤独しかないのだ。
雪割れを通り越えたドクに迷いなく、その後も歩き続けた。
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して、冬の太陽は気が早く、まだ未の正刻ごろだというのに、辺りの淡味は増していた。
あれほど歩いたのに、クゥの影はどこにもない、里に下りたのだろうか?
見下ろせば雲におおわれて下森が見えなかった。
吹雪が、そこまで押し寄せているのだ。
シタラバ平野から吹き上げる風は雪雲を運ぶ。
ドクのいる所など、すぐに真っ暗な雲に閉じ込められてしまうだろうが、そうなるともうお手上げだ。
拳ほどの雹が落ちる事もある。電光が真横を走る事もある。
鉄屋から買ったお手製のキガワは、寒さは凌げても打撃や電撃は防げない。
雪雲が来る前に逃げないと、酷い目に合うだろう。
ドクは少し横の岩影を目指す事にした。
あそこなら落石の危険も、風もしのげそうだ。
ドクは雪並みを添い、それからもう一歩踏み出した。
そして次に気づいた時には──ドクは氷の中にいた。
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ドクは焦った、空は、細く頼りなく延びている。
新雪が深い亀裂を覆い隠していたようだ。
まったく、情けない。
ドクはかんじきを外し、代わりに大百足のカギ爪を結えながら、頭が冷えるのを待った。
泣いても喚いてもいけない。命のいかなる努力を上回るのが災だ。
それでもドクは、何年も何年もかけてこの山を手なずけたつもりだった……
空を睨む、枯れ葉のように笑いが擦れて穴に響いた。
ドクがこんなにも心を振り乱されるのは、なんとも珍しい。
クゥのせいだ。
クゥはやはり、他の龍とは違う。
見つめる眼差しや、意地悪の仕方が──どうにも、人間臭いのだ。
それがドクの神経を堪らなく逆なでるのだろう。
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良くみればドクは、亀裂のそこかしこにある横穴に引っ掛かったらしい。
おかげで命拾いしたものの、これは氷壁をよじ登るドクの邪魔にもなった。
こうした横穴には、石鬼が冬ごもりしていたりするのだが、何も見なかったのは運が良い。
氷の壁は迷路のように入り組んで、上まで裂けて、あちこちで光が差していたが、しかし今はもう嵐が到着したらしく、かんてらの灯りだけが頼りだ。
刃の様に凍てついた風が、真っ暗な亀裂にこぞって吹き込み、ドクの顔をゴウゴウと打ち付けていく。
もう顔をあげるのもままならなかった。
さすがに心細くなって、身を隠せる場所はないかと暗闇に目を凝らす。
すると暗闇がドクを見つめ返した。
思わずのけ反って向かいの横穴を凝視する。
やはり目玉はそこにあって、こちらを見つめていた。
山吹色の、鶏卵の身のように丸い目玉。
ドクはかんてらから薪切れに火を貰うと横穴に投げ入れた。
川 ゚ ゚)
-
川 ゚ ゚)
光だけでなく、音も匂いも通さない、影だけが炎に浮かび上がる。
静かにまたたく、銀のきらめき。
間違いない!クゥは明らかにこちらに気がついている、瞳は満月のように二つ浮かんでいる。
……なぜ動かないのだろう。
また何か、企んでいるのか。
ドクは猟銃を構え取るとまなこに向けて一撃放った。
命中!
血の臭いが流れすぐさま引いた、温かな気に確かな手応えを覚えた。
歓喜に満たない興奮が体を駆け巡る。
クゥは殊勝にも悲鳴を上げなかったが、弾が脳を破ったと考えるほどドクもまだ浮かれてはいない。
一撃二撃と矢継ぎ早に攻撃を浴びせ相手の意欲を削ぐ。
弾の数も忘れた頃にギュウとようやく一声唸ると穴の奥へと姿を消した。
これがいつもの獲物ならじっくり、確実に追い詰めるのだが相手はただの龍ではない。
ドクはやはり追われる様に、散らばった血と鱗を追って後に続いた。
-
例えばこの穴が別の亀裂につながっており、そこから逃げられてしまうとも考えたが、幸運にも穴はみるみる狭くなり、やがては閉じていた。
一帯は、氷の中であるにもかかわらず、血液と怪物のべったりとした臭気のせいで、独特な湿度で籠っている。
運の尽きた龍はそこにいた。
すぼまった天井で、巨大なコウモリの群れのようにへばり付き、健気に身を潜めている。
どうもおかしい。しおらしくして、まるで覇気がない。
ドクは充分距離をとってから、再び薪切れを放り、息をこらして怨敵の方を伺った。
脱皮だ。
動けなかったのだ。
体をドクドクと脈打たせ、古皮を必死にすり剥がしているものの、足のトラバサミが邪魔をしてあまり良くないようだ。
川 ;メ -゚);
-
龍は、幼龍ほど脱皮をするが、最中は極端に無防備になる。
そこで群れを作って力を合わせ、成龍になり、その必要がなくなってから独立するのである。
一匹狼で、傍若無人なクゥは、とうぜん成龍だと考えていたが、少なくとも一人前と言える歳ではないらしい。
川 ;メ - );
絹布のようにぬめっとした新皮は、ドクの迫撃のせいで酷く傷ついているがしかし、あの黒い鱗が隠していたのはそれだけではない。
彼女が多くの狩人と遊んだ代償として、火傷か、裂傷か、得たいの知れない傷が、まだ光の透ける鱗に幾重にも残っていた。
最後に残ったクゥの右目はドクに、生き別れた兄弟か何かの様に、ひどく哀れな視線を投げている。
ドクは先ほど潰した左目に銃口を射し入れ、たくさんの人間を苦しめた、雌龍の素晴らしい脳に狙いを定めた。
-
川 メ - )
彼女は
─あの─のけ猟師──とち狂っ───
───訳のわから──嬉しそ─たくさん────
─だと─思い込ん──────
静かに
──頭──近寄ら──一人で─
─────気狂いなんじゃ──帰って────
──もう来な─くれ──
その時を待っていた
( A )
ドクは引き金を引いた。
.
-
トラバサミがクゥの足からちぎれ飛び、毒虫の死骸のようにひしゃげて落ちた。
('A`)「嫌な奴だな、お前も」
惑いも迷いもクゥにはない。
折り重なった古皮にかぶりつくと、息を吹き返した様に一気に剥ぎ捨てて見せる。
それからクゥは悠々と降り立ち体を丸め、鱗の手入れを始めた。
ドクは鉛を抜き、傷を綺麗にして、最後に薬粉を塗ってやったが、気が済んだクゥはとぐろを巻くと、動かなくなってしまった。
今日という日は、あまり良い1日ではなかったが、それでも明日ならば、吹雪もやむだろう。
ドクは少し戻った所で簑にくるまり、休む事にした。
あの満月の瞳の奥から、クゥがじっと覗いている。
どうやらクゥは亀裂の中まで朝日に染まり、再びドクが目を覚ますまで、飽きもせずそうしていたらしい。
水でふやかしかした乾肉を出すと、少し嗅ぎ、めんどくさそうに鼻面をとぐろに埋めていたのに、ならばとドクが肉をつまめば、猛然と奪って丸飲みにしてしまった。
それを今度はドクがじっと見ていた。
最後に、人のように手を取る訳でも、犬のように撫でてやる訳でもないが、それでお別れのつもりだった。
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(;'A`)「おい、ついてくるなよ」
(;'A`)「しっしっ、あっちへいけったら」
亀裂からやっと這い出した頃には、太陽は頂点から落ちかかっていた。
明後日には、もしかしたら明日には里まで降りて、モナを探して、シタラバ山を捨てろと伝えてしまいたい。
気を引き締めて歩き出したものの、なんとクゥが着いてきてしまった。
一生懸命ドクは撒こうとしたが、それがどうにも難しい。
昨夜の吹雪が一面を吹き澄まし、すべてを真白に戻してしまったせいだ。
お別れなんてやらなければ良かった、ドクは後悔した。
クゥは一つ目で見る世界がおかしいのか、あちらへふらふら、こちらへふらふらしながら、ついには崖の所まで来てしまった。
('A`)「崖下まで、行くか?」
真白はすべて夕暮れ色に染まり、ドクのため息まで色づいている。
クゥはハイともアリガトウとも言わなかったが、ドクの後ろで、鼻のプスプス鳴るのが少しだけ近くなった。
-
クゥのせいで、ドクは一向に里へ降りられなかった。
龍と山と、狩人と里への別れの旅の始まりだ。
('A`)「そこのブナ林まで行くか?」
('A`)「襟の沼まで行くか」
('A`)「あの沢まで行こうか」
好きな時に終わらせる事ができる旅だ。
この通りドクは独り言ばかりで、やはりクゥはワンともニャンとも言わなかったけれど、なぜだか旅は長く続いた。
('A`)「欲しけりゃやるぞ」
('A`)「たいした大物だな、お前、狩人になれるぞ」
('A`)「なぁ、さっき山童が騒いでいたんだが、雪女が出たらしい、見に行かないか?」
クゥはいちいち何か自慢しなければ気が済まなかったし、ドクも寄り道ばかりで、歩む早さは亀のよう。
それでも一人と一頭は一緒に歩いた。
('A`)「おはよう」
('A`)「すまない」
('A`)「ありがとう」
気がつけば山は春を迎えようとしていた。
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────
────────
────────────
('A`)「ここにいたのか」
('A`)「何見てるんだ?」
('A`)「狐火か、ははん」
('A`)「その下は里の明かりだな」
('A`)「おい、月は見たか?どう思うか?」
('A`)「なぁ、お前の故郷で見た月はどうだったか?」
一人じゃない夜なんて、狩人も龍も、どちらも初めての事なので、名前はわからないが、とにかく自由で、等しく素晴らしくて、何かが望み通りにならなくてもかまわない様な、そんな気分だった。
('A`)「なぁ、お前」
川 メ -゚)
('A`)「俺の里に来ないか?」
川 メ -^)
簡単に選べるのに、一生手をつけずに終わる運命のいかに多い事か。
.
-
ここの所ドクは里の事で頭が一杯で、そわそわとクゥを見ては、勝手に自信を固めたり、無くしたりしていた。
何から話せば良いものか。
このすばらしい龍を、こんこんと心に湧く躍動感をたくさんの人に振る舞いたい。
まさに絶口調といった面持ちで。
一番気の許せるギコに聞こうか、モナと息子のモラなら、何か考えて貰えるだろうか……
ついに歩くのすら気恥ずかしくなってしまい、なんとなく道を外れたら存外早く里に着いてしまった。
ドクとクゥは、西の外れの沢に出た。
ところが何か、うららかな日差しや、すくすくと育っている菜畑に違う空気が混じっているのを感じる。
やはりおかしい。
春だと言うのに、ほとんどの家が雪囲いを取っていない。
軒先の柿すら縮こまり干からびて、里全体がドクを拒んでいるようだ。
緊張がぞわぞわと皮膚の下を走り回る。
振り向けばクゥも、まるで同じ症状らしく、人間界で轟かせた悪名など無かったように大人しくなって、ツノで春字音など構っていた。
-
ドクは誰か話を聞こうと思い、林へクゥを置くと彼女はすぐに木陰に混ざった。
('A`)「もし、もし、所梵さん、僕です、ドクです」
('A`)「こんにちは、独郎です、少しだけ聞いても良いですか?」
どこを当たっても返事は無かった。
何かあったのだろうか?ドクは端から声をかけるのをやめ、狙いを絞ることにした。
見れば鉄屋の窓からのれんがはためいている。
ドクは鉄屋に話しかけて見ようと思った……ギコが居れば良いが。
鉄屋の扉は開いていた。
中はいつも鉄の臭いで一杯なのだが、今日はひときわ凄かった。
-
('A`)「やぁ、ギコの奥さん、お元気でしたか」
(*゚ー゚)「あら、ねぇあなた」
('A`)「もし、もし奥さん、僕です、独郎です」
(*゚ー゚)「まぁ!」
小屋にはなんと奥さんがいて、ドクを認めるとたいそう喜んだ。
(* ゚ー゚)「ずいぶん長い事会ってなかった気がするわ 、あぁ、独郎さん、また会えて良かった」
('A`)「ええ、お久しぶりです、所でギコはどこへ?皆も見えないのですが」
(*゚ー゚)「畑にいますよ、ええ、きっと喜ぶわ、どうぞついてらして」
('A`)「……」
(*゚ー゚)「あら、どうかなさいました?」
('A`)「いえ、ただ、法螺のかわらはどちらかなと思いまして」
(*^ー^)「いやだわ、早寝に決まってますのに」
ドクは目にも止まらぬ早さで熊槍を抜いた。
パカンと石でも弾けたような音がして女の足首が割れる。
-
(*゚ー゚)
カカンムリは人のフリをやめると壁を這って梁へ逃げたが、ドクはとっくに激鉄を起こしていたので、天窓にたどり着く前にその頭を吹き飛ばす事ができた。
それはまっ逆さまに落ちて死んだように見える。
カカンムリは人の生き血を喰うもののけで、まぁちょっと啜られた位なら、大袈裟になる必要はない。
これがもし、とり憑かれたとなると……
(*゚ー゚)
千切れた首がこちらを見据えた。
ドクは入り口に立ちはだかり、火蓋を切った。
しかし、ここにもう一人動く者がいた。
( ,;^Д^)「か……かあちゃん……?」
(*^ー^)
いつの間にか戸棚の下が開いて、子供が顔を覗かせている。
首がドクに飛びかかる!
それを撃ち捨てたると胴と子供は煙突をくぐって屋根へ抜けてしまっていた。
甲高い悲鳴が炉から抜けてくる。
……東へ行った、森で喰う気か。
ドクは転がる様に鉄屋を出て後を追った。
-
(,,゚Д゚)「しぃー!しぃやーい!」
(;^ω^)「奥さーん!どこですかおー!」
( ・∀・)「文吉!どうやら崖には落ちてねェみてーだぜィ」
( ´ω`)「そうかお、ありがとうだお」
(,,゚Д )「……」
( ・∀・)「良かったじゃねェか、生きてるかも知れねーぞ」
(;´・ω・`)「……」
( ・∀・)「なんでィボンジイ、糞でも詰まった様な顔しやがって」
(;´・ω・`)「何か聞こえないかい?」
( ・∀・)「何かってェ何だ?」
(;´・ω・`)「……来た」
( ・∀・)「あん?」
畦を横切って行く姿は赤っぽくて、大猿のようにも見える。
沈みきっていた現場の緊張が高まって行く。
びっこを引きながらそいつが近づくにつれ、一同は正体を詳しく見る事ができた。
-
誰かがあっと叫んだ。
そいつは地を掴み一同めがけ駆け降りてくる!
皆は蜘蛛の子を散らした様に逃げだした。
鉄屋だけは、息子の姿を認め鉈を構えて立ち向かった。
ここまで来るとすべてわかる。
小豆色の肉が捲れ、椿の様になった首から小さな目がきょろきょろと覗き、いびつに引き伸ばされた体は鬼のように膨らんでいた。
鉄屋の息子はその腹にしっかりと抱え込まれている。
完全に化け皮が剥がれたもののけは、荒くフッフッと息を吐き、鉄屋をも喰わんと畦の最後を飛び出した。
皆が鉄屋の死を覚悟した。
当人ですら死んだと思った。
真っ暗になった目の前を、銀の星が流れて行く。
_,
川 メ -゚)
龍だ!
現場の混乱は頂点に達した。
爪を弾いた龍は大旋回して早さを増すと、再び黒い鉄砲玉となって突っ込む。
勢いのまま腹を抉ろうとするが、もののけは真っ黒な毒を吐きてそれを追い払った。
双方はぐるぐると輪を描いて睨み合い、牙を鳴らし、足を蹴りあげ、激しく威嚇している。
龍は豹の様に懐へ入り込むと、ついに鉄屋の息子を捉え空高く放り上げた!
地に激突するあわやの所で、やっと追い付いた狩人がそれを引き継ぐ。
-
( ・∀・)「旦那ァ!生きてたんですかィ!」
(;'A`)「何があった?」
(;^ω^)「しぃさんが、一昨日に山菜を取りに行って帰って来なくて……」
(,, Д )「探していた所よ」
(;・∀・)「来たぜ!」
毒を落とす為、子供に灰をすり込んでいる狩人を、もののけが爪にかけようと迫ってきた。
すかさず龍が割り込み、怯んだもののけを追いかけて行く。
牛飼いの老人が子供の面倒を引き継いだが、狩人は猟銃を置いたままだった。
狩人は違う袋を探して出すと、老人に放った。
(´・ω・`)「ありゃカワカンムリかい?」
('A`)「一人呑んでる。家まで匂いを辿ってきたんだな。じゃまが入ったからこれ以上欲張る事は無いだろうが、せめて子供だけでも持ち帰って喰らいたんだ」
( ・∀・)「じゃあしぃは……」
(,, Д )「……」
勝負がついた。
-
一同は龍がもののけをどう猛に振り回して命を奪う瞬間を見た。
足から胴、首、そしてほんの少しだけ残っていた春物の羽織が牙で引き裂かれ、龍に飲み込まれていくのを見た。
そこを冷たい風がすっと通り、臭いまでさらってしまったので、ここで何があったかもうわからない。
龍だけが英雄の如く堂々と立って見せた。
皆が皆、てんでばらばらに想いを募らせる。
熱い感情がグツグツと混ざり、こうと言って取り出す事はできないが、少なくともしめやかな気分の者はいなかった。
川 メ -^)
最初に動いたのは龍だ、狩人に飛びかかり、牙を見せプスプス鼻を鳴らしている。
( )
狩人はされるがままにしていたが、なんとか腕を取り出すと、その幹のような首根っこにしがみついた。
その表情は誰にもわからない。
(,, Д )「殺してやる!」
鉄屋が走る。
夕焼けで体を真っ赤に染めて、堪えるように、苦しそうに吠えた。
-
(# Д )「化け物が!どっかに行っちまえ!」
(;・∀・)「旦那ァ!しっかり!負けちゃダメです!」
(;´・ω・`)
老人は黙って猟銃を狩人に投げた。
銃は背中にぶつかり落ちて転がった。
プスプス鳴るのが止んだ。
(;^ω^)「あそこですお!」
畦に、たくさんの人がやって来た。
ガヤガヤと見おろし、槍やら、鍬やら、銃を持った者もいる。
若者が鍬を掲げて鼓舞すると、人々は精一杯の力でもって畦を駆け降りてきた。
鉄屋は何度も何度も鉈をふるい必死の形相だ。
大衆がそこへ加わる。
鱗には傷一つつかない。
龍が尾で地面を叩いた。
鋭く辺りを見据えると身を固めて、狩人を腹に隠す。
大衆はわっと退き、狩人と龍を取り囲んだ。
-
「負けちゃダメだよ!」
「やっつけろ!」
「牛を返せ!」
「山を返せ!」
「あきらめないで!」
「もののけなんかに負けるな!」
「人間をなめるんじゃないよ!」
ここでも動いたのは龍だ。
腹の下に顔を差し込みひととき────
川 ゚)
( )
─── ────────
-
龍は狩人を人の中へ放り上げた。
そうして大地を掻き、たてがみに風を受け、満月色の一つ目で堂々と前を見据える。
勇敢な人間どもを次々と撥ね飛ばし、その勢いときたら底無しで、恐ろしく、化け物の誇りに満ちていた。
最後に猛々しく咆哮すると矢の様に空へ駆け出した。
蹴散らされた春の花が巻き上げられて龍に続く。
鉄屋が拾った猟銃で一発放ったが、それでどうなったかはわからない。
大の字に転がって動かない狩人に鉄屋が言った。
(,, Д )「お前の事がわかったよ」
鉄屋が空を見上げたまま続ける。
空にはもう、真っ赤な夕焼けのその向こうまで行ってしまった龍に代わり、銀の星と三日月が浮かんでいた。
(,,゚Д゚)「俺達は戦う必要があるんだ」
そうだろう?
('A )「俺にはわからないよ」
どうして自分は誰の事もわからないのだろう。
-
尾府より西、らいうんじまではいかない辺りに、シタラバ山と言う恐ろしい山がある。
その山を狩場にして、もののけを撃っている狩人の名をドクと言う。
もののけの撃ち方を教わるなら、ドクの右に出る者はいない。
体は、人から貰ったお礼の品だらけで、あばら屋には護身術を習いたい若者やら旅人やらがいつもずらりと並び、あの疫病神の黒龍とやりあった事もある、腕利き良師だ。
これほどの名人がいるのだから、当然居心地の良い山になる訳で、山には気持ちの良い光が入り、シタラバ山でもののけが悪さをする事はなかった。
ドクは里人の誇りであったが、ドクは黙って山に住み、さばさばともののけを撃って暮らしている。
そんなドクに応えようと里人は懸命に働き、今のシタラバ山は前ほど恐ろしい山ではなくなった。
ドクの名は、いつまでもいつまでも語り継がれたが、首の所に銀の混じり鱗のある、疫病神の黒龍の名は二度と噂になる事はなかった。
狩人と龍のようです。 了
-
ξ; ゚⊿゚)ξ「終わりよ終わり!次の方いたらどうぞ!」
-
Σz ゚ー )リ 乙〜読み応え〜!
Σz ゚ー )リ 次やるけど、誰か先やりたい人いる〜?
-
(´・ω・`) 乙!感想はまとめて投票期間に書く
(´・ω・`) まとめブログの背景色を灰色にした(結果発表除く)
(´・ω・`) お目々に優しい仕様になりました
-
从 ゚∀从 「スニフィすまねぇ」
从 ゚∀从 「どうしても納得いくラストまでいかなかったからオレ今回パスな」
从 ゚∀从 「悪い」
-
Σz ;ー )リ ひーんハインちゃんの裏切りもじゃもじゃ〜
-
从 ゚∀从 「爆発オチにしようかと思ったんだが」
从 ゚∀从 「スニフィ主人公だし結構真面目に書いてたからクソみてーなオチつけたくなかったんだ」
从 ゚∀从 「ほんとすまねぇ」
-
(´・ω・`) …
(´・ω・`)←クソみたいな結末にした作者
-
Σz ゚ー )リ
Σz*゚ー )リ そっそんなちょっとドキっとするような言い訳用意してんじゃねーよ…
Σz ゚ー )リ てなわけで並み居る雑兵ども〜、イキりちらして存在級位下げてないで、これから投下するあっしの作品を読むでがすよ〜
-
从、 ^*ノハ ……なんつて!
Σz ゚ー )リ あはは!
从、 ^*ノハ なははは!
Σz ゚ー )リ うふふふ…
从、 ゚*ノハ はは、……なあ、スニっちゃん
从、 ゚#ノハ クリスマス、本当は誰か、誘いたかった相手とか居るんとちゃう?
Σz ゚ー )リ んー、急にどうしたの〜?
Σz ゚ー )リ 他に居たら、ケっちゃんと部屋飲みなんてしてないよ〜
从、 `#ノハ いやー実はアタシ、昨日ちょっち強引に誘ってもうた〜!思て
从、 `;ノハ スニっちゃん、同種の人にモテる!て聞いたから、実はアタシが泣きついたから予定キャンセルさせたんちゃうか!?て思てな〜
Σz ゚ー )リ もー、ケっちゃん…そんなわけないでしょ〜
Σz ゚ー )リ 予定なんて無かったし、あたしで良ければ、クリスマスなんて来年も再来年も付き合ってあげるよ〜
从、 ゚*ノハ お、ホンマか〜!? そりゃ嬉しいなぁ〜、彼氏出来んかったら頼むわ!
Σz ゚ー )リ 私はちょっと本気だよ〜
从、 ゚*ノハ おーなんや、ケっちゃんの魅力に気付いたか! スニっちゃんレズに目覚めたか〜!?
Σz ゚ー )リ だったらどうする〜?
从、 ゚#ノハ むむむ〜?
Σz ゚ー )リ
从、 `;ノハ ……ちょちょちょ、スニっちゃん鱗のポーカーフェイスやから、そないな反応されるとマジか分からんで! 困るわ!
Σz ゚ー )リ なんつて
从、 ゚;ノハ …へ?
Σz ゚ー )リ やーい、変な顔してるぞケっちゃん
从、 ゚*ノハ ……なんや、おどかしおってワレぇ! ビビるわアホ、演技美味すぎやろ!
Σz ゚ー )リ あはは
从、 ^*ノハ なははは!
-
[Σz ー )リ 臆病なようです]
【了】
-
Σz ゚ー )リ 終わりー
Σz ゚ー )リ 次誰だ〜?
-
( ・∀・)「????」
-
(´・ω・`) ちょっと待った
(´・ω・`) ドラゴン要素は?
-
ξ゚⊿゚)ξ
ξ∩⊿∩)ξごしごし
ξ" ゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ「文豪極まりすぎて早速二度読みしたわ」
-
Σz ゚ー )リ
Σz ゚ー )リ いや、そんなクエスチョンマーク並べられてもされても困るわい
Σz ゚ー )リ 普通にドラゴン要素もあるだろわい
-
( ・∀・)「哀れなハインよ」
( ・∀・)「君は少し真面目すぎるな」
-
(´・ω・`) ハイン君はこれを読んで何を思っただろう
-
Σz;゚ー )リ (そう言うモララーきゅんは口が先に出過ぎて流石に存在級位落としすぎじゃろうて! ちょっと、もう少し実行の方を頑張れよ!)
-
( ・∀・)「いやあ、この話でよく人のこと言えるなと僕は感心してるよ」
-
Σz;゚ー )リ クッソー一ヶ月かけて書いた作品が貶されまくって傷心だが、それは別として
Σz;゚ー )リ 泣いても笑っても今日が締め切りだあけん
Σz;゚ー )リ あと10分程度だが、投下する者はおらんかの!
-
(;´・ω・`) まあ二人とも餅つけ餅つけ
(;´・ω・`) 確かにモララー君は文戟を蹴った。それはあまり良いこととは言えない。
(;´・ω・`) 正直いって、文戟に乗った以上、どんなに下手な作品でも完成させる必要があると思う。
(;´・ω・`) だがスニフィ君、ドラゴンのお題を出した君が、しかも文戟に臨む為に書いたのがこの作品なのか?
(;´・ω・`) ハイン君があまりに不憫でならないよ
-
( ・∀・)「あと5分でハインが爆発オチを完成させる可能性」
( ・∀・)「どれくらいあると思う?」
-
>>484
(´・ω・`) ちょっと厳しいかもしれんね
(´・ω・`) 作品の完成を諦めたら普通は原稿を消すだろうし
-
提出〆切〜
只今から投票、感想期間に入ります
-
Σz;゚ー )リ …あー、
Σz;゚ー )リ 『自作語りは投票期間終了後推奨』に従い、その時まで作品の中身については黙秘させていただく
Σz;゚ー )リ 少なくとも筆者本人としては、この作品は明確にドラゴン要素を入れていると宣言させていただく
Σz;゚ー )リ そして、筆者本人としてはこの作品は手抜きではないが、君たちがどう判断しようが自由だと思う。以上
Σz;゚ー )リ あと「テーマに沿ってるか否か」に関して審議する場とかをルールで定めてないじゃんね…
Σz;゚ー )リ 本来総帥が判断したりする予定だったんだろうか? 絶対権力って運営の上で便利だなー……
Σz;゚ー )リ 今後話し合う場を設けようか…品評会終わった後にでも軽く
Σz;゚ー )リ クッソー、部屋が寒すぎて指が凍りそうだ!
-
( ・∀・)「奇形も早く出てきてあらん限りの罵詈雑言とかなんかそういうものを僕に投げつけていいんだぞ」
( ・∀・)「その権利があるのはこの宇宙で君だけなんだから」
( ・∀・)「行使しないのはもったいない」
-
>>134
「( ・∀ ∀・)◆bNwmKYTZyE」 [この世で最も尊いようです]
>>231
「イ从゚ ー゚ノi、 ◆U.Ze.JZ4Hs」 ('A`) ドラゴン・バイト
>>262
「¥・∀・¥ ◆5lAZjr5yiQ」 ('∀`)b大事なのは風呂上がりのドライヤーのようです
>>310
「(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU」 燃えよドラゴン桜のようです
>>363
「(・∀ ・) ◆evfltpoFGo」
_
( ゚∀゚)ドラゴンと紡ぐ前日譚のようです
>>423
「ξ゚⊿゚)ξ ◆IU1nsGpajk」 狩人と龍のようです。
>>471
「Σz ゚ー )リ ◆ij8xCb.PrY」 [Σz ー )リ 臆病なようです]
-
作品に漏れがあったら各自追加よろしくお願いします。
-
(´・ω・`) それじゃ僕はもう一回全ての作品を読み込んで…
(´・ω・`) 早いとこ投票出来るようにしようっと…
(´・ω・`) スニフィ君の作品解説、楽しみにしているよ。
(´・ω・`) 君が死ぬ気でプロットを完成させ、文戟にかけたこの作品、残念ながら僕には意図が分からなかった。
(´・ω・`) 正直いって、一切の説明無しにこの作品を投票にかけるのは僕は無謀だと思ったよ…
-
第七回品評会
【投票期間】『2018年12月11日〜2018年12月13日』
【感想期間】『2018年12月11日〜2018年12月20日』
>>134-184
( ・∀ ∀・)[文戟中] ◆bNwmKYTZyE (vs( ・∀・))
【この世で最も尊いようです】
>>232-255
イ从゚ ー゚ノi、 ◆U.Ze.JZ4Hs
【('A`) ドラゴン・バイト】
>>262-297
¥・∀・¥ ◆5lAZjr5yiQ
【('A`)ドライヤーのようです】
>>310-354
(´・ω・`) ◆4fW30b.lZU
【燃えよドラゴン桜のようです】
>>363-409
(・∀ ・) ◆evfltpoFGo
_
【( ゚∀゚)ドラゴンと紡ぐ前日譚のようです】
>>423-462
ξ゚⊿゚)ξ ◆IU1nsGpajk
【狩人と龍のようです。】
>>471
Σz ゚ー )リ ◆ij8xCb.PrY
【Σz ー )リ 臆病なようです】
-
( ・∀ ∀・)「「あー」」
( ・∀ ∀・)「「とりあえず作品ごとの感想を落としていきますね。はい。はい」」
-
Σz ゚ー )リ 集計当番は◆ij8xCb.PrY でお送りしまーす
>>492の表記漏れとして、
・Σz ゚ー )リ ◆ij8xCb.PrYの文戟相手(vs从 ゚∀从)
・age忘れ
などがありましたがご容赦〜
-
ショボンへ
文戟中すまんがまとめサイトの
紙魚のようです レス21
( ^ω^)は零感のようです レス728
がレス重複してたから報告しとく、また見つけたら言う
まとめありがとうな
-
イ从゚ ー゚ノi、 皆、お疲れ様。
イ从゚ ー゚ノi、 スニっちゃんの作品が物議を醸してるね。
イ从゚ ー゚ノi、 お題無視に関してはテストスレの>>656に総帥の発言が載っているよ。
>>658のヒッキー君の発言にも目は通してほしいな。
イ从゚ ー゚ノi、 ……個人的にはお題無視ではないとは思うけどね。
イ从゚ ー゚ノi、 これってスニフィがドラゴンじゃなくても、半魚人とかでも話が通るんだけど……。
イ从゚ ー゚ノi、 でも「ドラゴン」というお題がある前提で読むと「同種」「鱗のポーカーフェイス」とか、たしかにドラゴン要素はあるんだよね。
-
>>494
(´・ω・`) 集計サンキュー
(´・ω・`) お題に沿っているかどうかは、みんなが納得のいく説明が出来ればそれでいいんじゃない?
>>495
(´・ω・`) 報告ありがとう
(´・ω・`) 訂正しとくね
-
イ从゚ ー゚ノi、 文戟はそれぞれがベストを尽くして殴り合うの礼儀だと思う。
イ从゚ ー゚ノi、 でも短いからって手抜きって訳じゃあないからね。
イ从゚ ー゚ノi、 スニっ…スニフィちゃんにも考えがあるんだと思う…から解説はよ。
-
( ・∀・)(別に長さにも手抜きだと言及してるやつも居ないのに何だこの空気は?)
-
【('A`)ドラゴン・バイト】
('A`) 「見ろ!どっちも同じ24歳なのに、この違いようだぞ」
(#゚A゚) 「体重差、実に80kg!!A4用紙に換算したら二万枚分じゃあ!!」
('A`) 「始めは紙一重だった差が、日々の積み重ねでここまで差がつく」
(#゚A゚) 「時間って本当に怖い!!」
(#゚A゚) 「……怖いよう!」
('A`) 「本当に怖い」
(;`ハ´)
テーマを四方八方から攻めまくる。
それでもってクスリと笑える。
ギャグ作品のお手本ですね。
【Good‼︎】
先ず何と言っても読みやすいテイストのギャグ作品。僕等の好みにもマッチしていい感じだったよ。
ヨロシ? よろしないわ。の下りは吹いたよ、リアルでね。
ドラゴンというお題を色々な視点から掻っ攫うのもすごく好きだな。
中日、遊戯王、登龍門、燃えよドラゴンと様々な視点からテーマを攻めるのは頭の柔軟さを見せつけられてるような気がして脱帽だね。
今回は投下作品が少なかったけど、ギャグ作品としては秀逸なものだと確信を抱いているよ。
【Bad……?】
元も子もないような事を言うようだが、そもそもこの作品に地の文はいるのだろうか?
戦闘描写含めて急激に変わる作風に読者が置いてけぼりにならないだろうか?
なんつーか、地の文もドクオの脳内思考の()内の文章で代用できると思う。
せっかくギャグとしてのテンポがいい作品なのに中途半端な地の文で勢いを殺してしまっていると感じた。
それからショボーンも指摘してるようにシナーの借金の理由。というか、何故ドクオが闘わなければならないかという理由が後半になるまで宙ぶらりん。
これはちょっと不親切に感じた。
あと遊戯王ネタを使うならアルティメットじゃなくてホワイトドラゴンの方がメジャーだと思う。
【Total】
投票は後にやるつもりだけど、今回の投下作品においては伝わりやすいギャグ作品として高評価です。
読みやすい、疲れない、笑える。
ブーン系でとても大事な要素だと思いました。
色々偉そうな事を言いましたが、あなたの作品が好きです。
-
【('∀`)b大事なのは風呂上がりのドライヤーのようです】
( ・∀・)「一年間荒れ狂うことから、ドラゴンイヤーと呼ばれている」
('A`)(相変わらず、だっせぇネーミング)ヒソヒソ
( ^ω^)(社長が付けたらしいお)ヒソヒソ
(´・ω・`)(相変わらずだよね あの禿げ親父)ヒソヒソ
彡⌒ミ
( ・∀・)
(;'∀`)(お前が言うなwww)
(*つω^)(wwwww)
【Good!】
テンポが非常に良い作品。
バトル物の王道っつーか、分かりやすい作風は読み手にストレスを与えない。
ジャンル問わずに先ずは読んでみようと思わせる作りだと思った。
【Bad……?】
何というか必要じゃない描写がくどくて、必要な描写が少ないと思った。
ブーンの顔が復活するシーンで2.3行使うなら戦闘描写の地の文をもっと詳しく書いて欲しかった。
乗り物の鳥?についても、せっかく登場さけるならもっと詳しく描写させるか活躍の場が欲しかった。
それからドクオが女に人見知りするシーンがあるけど、あの設定が活きる描写がその後無かったのが残念。
ドラゴン娘のスニフィに興奮しちゃって最初は一方的に攻められるとかあれば良かったのにと思った。
それからドクオが龍に変身した瞬間に悪臭が爆発するのは何故?
人間形態でも体重が酷いという描写があるならまだしも、ドラゴンに変身した途端に急に悪臭を武器にすると言われても……読み手の一部は「???」となると思う。
少なくとも僕等はそうだった。
【Total】
テンポはとても良い作品だった。
先ずは読んで欲しい。それから書きたいものをドストレートに伝えてくる。
そんな分かりやすくて真っ直ぐな作品だと思いました。
-
【(´・ω・`)燃えよドラゴン桜のようです】
_
( ゚∀゚) カンフーを始めてからずっと鍛え上げてきたこの左手!!
_
( ゚∀゚) この黄金の左手の力を喰らって生き延びた奴は一人もいない!!!
( ^ω^) ツン、あの左手が黄金に見えるかお?
ξ゚⊿゚)ξ いいえ全然
前半は凡作。
後半は鬼作。
あなたのファンになりました。
【Good!】
後半の全て。これに尽きる。
ドラゴンの35匹のドクオのシーンで「こいつ馬鹿じゃねえの」って思った。もちろん褒め言葉だ。
シュール系作品は滑ると悲惨な事になる。
そのリスクを分かっていながら文戟にこの作風で殴り込みに来たのは素晴らしい。
前半のグダリ具合もオチの雑さもシュール感を引き立てるスパイスになっていて本当に好き。
【Bad……?】
正直に言おう、無い。
この作品が普通のギャグ作品だったりシリアスものだったらズケズケとツッコミたくなるのだが、この作風だ。
先にも述べたが前半のグダリ具合もオチの雑さもこの作品の持ち味となっている。
ただ、まあ。強いて言うなら全体的にインパクトがもうちょいあっても良いかなとは思った。
今のままでも充分に面白いとは思うけどね。
【Total】
なんつーか、ザ・シュールって感じの作品だった。
この作品は他の文戟作品が100個あろうと1000個あろうと異彩を放つ。
そんな鬼作だと思いました。
マジで過去作とか教えてくれませんかね……?
-
( ・∀・)「ショボンの話いいよね」
( ・∀・)「でも僕 We are the world 嫌いだから個人的にはなし」
-
【( ゚∀゚)ドラゴンと紡ぐ前日譚のようです】
ジョルジュの周囲で血が飛び散った。
彼らの首は最小限のであるが致死となる傷を負わされている。
鉄錆びた臭いを滴らせた魔物達は次々に地面へ倒れ、
命なき肉塊へと成り果てた。
_
( ゚∀ )「すっげぇ」
惨状は生まれたばかりのドラゴンによるものだ。
的確に首筋を切り裂く様子を目視することはできないものの、
一筋の線となった白色を追うことはできる。
ストレート、ど真ん中。
打てるもんなら打ってみろ。
その勢い、完封勝利。
【Good!】
ドラゴンというお題を聞いて正直な話、みんながど真ん中を避けたと思う。
誰でも思いつくファンタジーは避ける。何故なら誰でも思いつくって事は、有り触れていて、つまんない作品になりやすいからだ。
だが、この作品は違う。
ドラゴンというテーマを真っ向から! 思いっきり! ドストレートで! ぶん殴る!
そんな作品だと感じた。
ジョルジュのドラゴンへの感情の描写もいいし、オチのドクオの台詞も秀逸。
王道ながら、個性も残す。
ファンタジー短編のお手本みたいな作品だと思った。
【Bad……?】
強いて言うなら、世界観をもっと見せて欲しかったかな?
ファンタジー要素を匂わせる世界をもっと豊かな情景描写で見せて欲しかったとは思う。
そのぐらい。
【Total】
王道を上手く書いた作品だからケチのつけようが無い。
またんき君の実力を思う存分に見せつけられた作品でした。
-
【狩人と龍のようです。】
ここまで来るとすべてわかる。
小豆色の肉が捲れ、椿の様になった首から小さな目がきょろきょろと覗き、いびつに引き伸ばされた体は鬼のように膨らんでいた。
鉄屋の息子はその腹にしっかりと抱え込まれている。
完全に化け皮が剥がれたもののけは、荒くフッフッと息を吐き、鉄屋をも喰わんと畦の最後を飛び出した。
一度読めば別世界。
あっという間に引き込まれる事、間違いなし。
【Good!】
世界観の想像がし易い文章はとっても好み。
個人的には「しゃばけ」を思い出したな。
話の内容もシンプルで子供向けの絵本にもなりそうな題材だと感じた。
それから比喩表現がすんばらしい。
瞳を満月だとか、肉が小豆色だとか。
すんげえ好き‼︎
好みは別れるだろうけど念蜜に作り込まれたお話だなと思った。
【Bad……?】
あくまで個人的感想なんだけど難しい表現や漢字が多かったと思う。
あとは地名がひらがなとカタカナでごっちゃになってるのが違和感。
多分読み易さの問題なんだろうけども、気になるのはそこら辺くらいかな。
【Total】
この独特な和の世界観をドラゴンというテーマでもって再現して見せたその手腕に拍手喝采。
短編としてしっかり完結している、良作だと感じました。
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とりあえず以上。投票は後日やる。あと自作語りも。
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【ツンちゃん】
いや〜引き込まれる文章を書きますなぁ。キケイ君のときも「引き込まれる文章」と書いたけど、ツンちゃんのは自然と頭の中に入ってくる。
情景が思い浮かぶ文章を書く作者は多いんだが、ツンちゃんほど鮮明に、鮮やかに思い浮かぶのは珍しい。
中国のイメージが強い龍を上手いこと日本の昔話風に溶け込ませた手腕もgood !
惜しいのが、>>436の
>誤解のないように記すと、
>なくなってしまった牛は喰われたのではなく、
>クゥが大騒ぎした際にできた壁の穴から、
>逃げてしまったという事だ。
かな。
これは前の文と一纏めにした方が収まりがいい。
難しい表現や漢字は作品の雰囲気を作るものなんだろうから、僕は別にいいと思うよ。
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【スニフィ君】
昨日から今日にかけては流石に言い過ぎた、済まない。
素晴らしい作品を書く君のことだ、きっと何か考えあってのことだろう。
ただ、何回か読み返しても僕にはこの作品の真価は理解出来ないみたいだ。
君の解説を読んでから、作品の評価をしたいと思う。
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(´・ω・`) 「キケイ君、モララー君、嬉しい講評ありがとう。」
(´・ω・`) 「今すぐにでも講評に具体的な返しをしたいんだが、投票終了後にさせてもらうよ。」
(´・ω・`) 「自分語りになっちゃうからね。」
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>>501
( ・∀ ∀・)「「訂正。訂正。『体重が酷い』じゃなくて『体臭が酷い』だね。ごめんね。ごめんね」」
( ・∀ ∀・)「「自作品語りは感想、投票の後なんだよね。忘れてたよ。忘れてたよ」」
( ・∀ ∀・)「「詳しくは後日書くとして、参考にした作品だけ簡単に書かせて貰うよ。貰うよ」」
【映画】
・ソドムの市
【音楽】
・人生美味麗讃
【漫画】
・ジョジョの奇妙な冒険シリーズ
・孤独のグルメ
・ルパン三世
【ゲーム】
・モンスターハンターシリーズ
【人物】
・岡本太郎
・キケイの中の人の母親
( ・∀ ∀・)「「みんなはどんなモノに影響を受けて作品を書いたのかな? かな?」」
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(´・ω・`) 「近日中に第4回のまとめ完成予定。」
(´・ω・`) 「回を重ねるごとにまとめるのが簡単になっていくが、何故だろうか。」
>>510
【映画】
・燃えよドラゴン
【音楽】
・Please Please Me
・We Are the World
・All You Need Is Love
・Imagine
【漫画】
・ドラゴン桜
・北斗の拳
【その他】
・深夜のノリ
・スーパーニッカ
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