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('、`*川 夜明けなし日記、ハッカ味のようです
204
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 11:57:32 ID:.DaqfWcc0
おつ! いつも読んでます
205
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:32:29 ID:doR87fo20
「午前3時」
206
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:33:08 ID:doR87fo20
('、`*川「おはよう」
暗い。
少し緊張して、電気のヒモを引っ張る。
ぐい。
207
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:33:48 ID:doR87fo20
(-、-*川「おお」
君は、わたしの思いに応えてくれたね。
・・・眩しいよ。光あれだ。ありがたいことだ。
昨日のことは、優しい嘘だったのかな。なんて。
洗面所へ。
208
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:34:29 ID:doR87fo20
普通に洗面所が使えるなんて。
風呂を沸かすか少し迷うけど、シャワーで済まして。
('、`*川「よいしょ」
雪が積もっているのでしょう。
分厚いコートに、ブーツを履いて。Mrルーチンだぜ。
209
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:34:55 ID:doR87fo20
('、`*川「さて」
今日はなんだか調子がいいし。
雪道を歩くのだ。
ドアノブに手をかけ。
がちゃり。
210
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:35:47 ID:doR87fo20
・・・・・・え?
・・・いったい、なんだ?
211
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:36:34 ID:doR87fo20
目を疑う。
ドアを開けてわたしが目にしたもの、ものではないのだけど。
アパート2階の、見慣れた廊下の、はずなのに。
真っ暗闇のはずなのに。
212
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:37:12 ID:doR87fo20
('、`*川「・・・・・・なんだこれ」
・・・目の前には一面、何もない、真っ白な平原が広がっていた。
地平線が見える。
そして、視界を2分する空。
違和感のある、妙に明るいパステルブルー。
213
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:37:43 ID:doR87fo20
('、`*川「・・・・・・・うーん」
おそるおそる、一歩だけ、足を踏み出し。
振り返ってみる。
214
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:38:35 ID:doR87fo20
(-、-*川「・・・だよなあ」
予想通り?
見慣れたドアのみが、そこにあった。ぽっかりと。
後ろの光景は、おんなじような地平線に、変な空。
215
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:39:19 ID:doR87fo20
('、`*川「うーん」
とりあえず、部屋に戻ることにしよう。
・・・ばたん。
216
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:40:21 ID:doR87fo20
('、`*川「はぁーー・・・」
とりあえず、おこたに入り。
いったい、なんなんだ。
わけがわからぬ。メロスには。
217
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:41:13 ID:doR87fo20
('、`*川「うーん・・・・・・」
とりあえず、こたつを出て。
腕を組み、ぐるぐる歩く。
そして、さっぱりわからん。だからとりあえず。
少し勇気を出して。
カーテンを開け、窓の外を見てみる。
・・・すると。
218
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:41:59 ID:doR87fo20
('、`*川「・・・そうかー」
なんの変異もない。
街灯に、信号に、横断歩道。ほとんどまっくらの。
ちゃんと雪もある。
いつも通りだった景色だ。
219
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:42:30 ID:doR87fo20
('、`*川「いやー・・・」
ますますわけがわからぬ。
あいつのいたずらかとも思ったけれど。
なんか・・・・・違う気がする。
あいつなら、もっと汚くて、あくどいことをしそうだ。
220
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:43:04 ID:doR87fo20
('、`*川「・・・・・・」
またちょっと考え。落ち着いて。
・・・もう一度だけ、外に出ることに決める。
別に危害はなさそうだし。
221
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:43:30 ID:doR87fo20
よくわからないなら、確かめる!
理科の先生がいいそうだ。
そんなことを言いながら、玄関へ。
('、`*川「さて」
・・・がちゃり。
222
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:44:12 ID:doR87fo20
・・・・・・・。
・・・・・・・。
ええ・・・・・・??
またしても、よくわからない・・・・・・。
223
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:45:08 ID:doR87fo20
わたしが目にしたのは。
久しぶりの明るい色。
まるでヨーロッパ。ヨーロッパかもしれない。
それを、一望している。
224
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:47:33 ID:doR87fo20
すなわち、空。
上空から、石造りの町、家々と、海などを見渡している。
一歩でも踏み出したら、きっと真っ逆さまだ。
きっと下から見たら、空中にドアだけが浮かんでいる感じだろう。
いったい、どうなってるんだ・・・・・・。
('、`*川「いやはや・・・・・・」
飛び降りたくなる衝動を抑え、もう部屋に戻ろう。
ばたん、と。
225
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:48:38 ID:doR87fo20
('、`*川「はあ」
もう完全にわけわかめ。
もう今日は、寝る。寝るとんだ。
わからないことは、先延ばしだ。
寝室へ向け、一歩踏み出す。
・・・その瞬間。
226
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:49:39 ID:doR87fo20
('、`*川「は?」
・・・目を離したわけでもないのに。
いつのまにか、見慣れた部屋が消え去り、細長い廊下だけが見える。
白くて明るく、横には不規則にドアが並んでいる。
('、`*川「ちょっと・・・!」
思わず振り返ると。
227
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:50:12 ID:doR87fo20
('、`*川「・・・!!」
水平線が見えた。
視界一面が、島一つない、海と空だった。
足元は砂浜。
波が行ったり来たりしている。
なぜか太陽の姿はなく、不気味な薄暗さがある。
228
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:50:43 ID:doR87fo20
('、`*川「・・・・・・」
また、振り返る。
景色は変わらず、廊下のみ。
さっきまでは聞こえていなかった、海の音が聞こえる。
ざざ・・・ざざ・・・ざざ・・・。
229
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:51:36 ID:doR87fo20
('、`*川「・・・行くか」
立ち止まってると、音がだんだん大きくなる気がして。
わたしは意を決して、奇妙な廊下を歩くことにした。
決して振り返らないこと。
ただ、しばらく歩いて何もなければ、ドアを開けよう。
さっき拾ったカギもある。
('、`*川「よし」
足早に、ピカピカのタイルの廊下を進む。
230
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:52:43 ID:doR87fo20
('、`*川「・・・・・・はぁ」
しばらく歩いた、気がする。
いつの間にか、ドアは無くなっていて。
逃げ場のない、一本道みたいだ。
ふと、天井を見上げてみると。
不思議なガマガエルの絵が描いてあった。
なにかの手がかりだろうか。
231
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:53:51 ID:doR87fo20
('、`*川「よいしょ」
ま、歩くしかないかと思った矢先。
目の前に、行く手を阻むように、西洋風のベッドがでん、と置いてある。
そういえば、そろそろ寝る時間だったかな。
ありがたい。
232
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 23:54:23 ID:doR87fo20
わたしはそのベッドに潜り、眠りにつくようだ。
きっと目が覚めたら、いつも通り、ガラスの街で・・・・・・
233
:
名無しさん
:2018/08/13(月) 16:39:37 ID:wkTM.czc0
乙
雰囲気が好きだ。
総合のやつはそれっぽいのがわかったかも
234
:
名無しさん
:2018/08/13(月) 16:53:21 ID:A5GSsnxg0
動き始めたな!おつ
235
:
名無しさん
:2018/08/13(月) 16:57:33 ID:vB7W6gQs0
ハウルの動く城かな?
236
:
名無しさん
:2018/08/13(月) 19:55:50 ID:tcRcmwaU0
唐突に雰囲気変わったな
次が待ち遠しい
乙
237
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:33:55 ID:Va/40Bpc0
「午前3時のようです」
238
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:34:25 ID:Va/40Bpc0
('、`*川「はろー」
('、`*川「・・・注意報」
洗面所へ。
239
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:35:09 ID:Va/40Bpc0
案の定というか、洗濯物が片付いている。
いつもすまないね。
それで今日は、お風呂を沸かそう。
入浴剤も、まだまだあるし。
240
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:36:03 ID:Va/40Bpc0
朝の支度を済ませたら。
わくわくした気持ちで、キッチンへ。
すると、ねるねると、書置きだけがぽつんと置いてある。
241
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:37:04 ID:Va/40Bpc0
('、`*川「あり」
・・・ああ、冷蔵庫に入っているのか。
ちょっとだけ、びっくりとしてしまう。
書置きには、とりとめのないこと。
流しは片付いていて、ゴミも無くなっている。
ま、ちゃんとやってるみたいね。なんて。
242
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:37:37 ID:Va/40Bpc0
('、`*川「ふう」
グラタンは、すごくおいしかった。えび入りだった。
おいしすぎて、思わず2個も食べてしまう。ニキビができないか心配。なんて。
さて、お風呂にハイロウズ。
243
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:38:17 ID:Va/40Bpc0
('ー`*川「あいしちゃったのよ」
('ー`*川「ばばばんばん」
今日の入浴剤は、『ザ・プリン』ってやつと、『国産!本醸造醤油のかほり』ってやつを混ぜてみた。
ウニの香りになるかなと思ったんだけど、もくろみは成功せず。
ちょっと醤油が強かったみたい。
ああ、ごくらく。
244
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:39:06 ID:Va/40Bpc0
('、`*川「ふん!」
一念発起、気合いを入れて、湯船を出る。ここで眠るわけにはいかないので。
ずいぶん、長湯をしたな。のぼせて、からだがあったかい。
着替えたら、そのままお布団へ。
245
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:39:59 ID:b4kepqBQ0
支援
246
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:40:07 ID:Va/40Bpc0
前だったら、きっとそのまま寝ていたとこだけど。
まだ10分ほどあるので。
昨日のエッセイの続きでも読もう。
今日は集中して、エッセイだけを読もう。オデッセイなど考えず。
本の世界をそのまま、持って行けたらなあ・・・・・・
247
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:40:28 ID:Va/40Bpc0
「午前4時のようです」
248
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:43:03 ID:HN86wH.o0
おつ
249
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:44:24 ID:Va/40Bpc0
いつもコメント、支援ありがとうございます。
ハゲ美になります。
250
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 20:44:57 ID:b4kepqBQ0
乙ハゲ美
251
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 22:07:26 ID:ELvAo5d.0
乙!
雰囲気好きです。
252
:
名無しさん
:2018/08/14(火) 22:14:51 ID:0IS7tuH.0
ハゲ美ちゃんかわいい乙
253
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 00:15:26 ID:RYT5lRQQ0
はげみ乙〜
254
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 22:51:41 ID:Az.gh9tM0
「午前3時のようです」
255
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 22:52:49 ID:Az.gh9tM0
(-、-*川「・・・・・・」
('、`*川「・・・おはよう」
(´・_ゝ・`)「おはよう」
誰だったっけ。まあいいや。
洗面所へ。
256
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 22:54:00 ID:Az.gh9tM0
今更だけど、冬は水が冷たくて嫌ね。
ま、夏になったらなったで、文句を言うんだろうけどさ。
つくづく人間ってのは、まったく・・・・・・。
む、悪いのは、わたしじゃなくて人間か。
なんてことを考えながら。
さっぱりしたので、こたつの部屋へ。
257
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 22:55:00 ID:Az.gh9tM0
(´・_ゝ・`)「お茶入れといたよ」
('、`*川「あ、ありがとうございます」
こたつの向かいに彼がいた。
ずず、とお茶を一口啜る。こころなしか、いつもよりおいしい。
258
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 22:55:32 ID:Az.gh9tM0
しばしの沈黙ののち。
(´・_ゝ・`)「ときに伊藤君、君はハエトリグモについてどう思う?」
彼のほうから口を開く。
そうだった。
たしかこの人は、ハエトリグモの先生だったな。
259
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 22:56:50 ID:Az.gh9tM0
('、`*川「どうもこうも、クモは大の苦手です」
正直に答えたつもりだったけど。
その瞬間、相手の顔に縦筋が入った。
どうやら、しくじったようだ。
(´-_ゝ-`)「・・・そうか。それはすまなかったね」
残念そうな顔で彼はそれだけ言い残し、部屋の隅の階段を下っていった。
いったいどこへ続いてるのだろう。
260
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 22:57:17 ID:EuGDgsc60
誰だよ…
261
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 22:58:37 ID:Az.gh9tM0
('、`*川「・・・・・・」
ま、そんなことはどうでもいいか。
時計の針は3時20分を指している。
とりあえず、ご飯を食べることにしよう。
なぜか湯呑がふたつあるので、向こう側のだけ持って、キッチンへ。
262
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 23:00:37 ID:Az.gh9tM0
('、`*川「さて」
今日もグラタンにするか。
冷蔵庫にはピザもある。
これは悩むね。
(-、-*川「うーん・・・」
わたし、どっちかなんて、選べないよ。
シュンもジュンペイも、わたしよりかわいい人なんていっぱいいるのに、どうしてわたしなんか・・・・・・。
263
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 23:01:30 ID:Az.gh9tM0
('ー`*川「いただきます」
結局、あいだを取って麻婆丼に。
いつの間にか冷蔵庫にあった、コンビニのやつ。
あいつが気を利かせてくれたんだろう。
('〜`*川「んん・・・」
そんなに辛くないやつだけど、けっこうおいしい。
豆腐が豆腐じゃないみたいで。久しぶりに、こういう味を食べたな。
264
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 23:02:21 ID:Az.gh9tM0
('、`*川「ごちそうさまでした」
3時40分。
あと20分。
いわゆるスキマ時間ね。
英単語でも覚えなきゃ、と思いながら本を読むことはもうできないので。
265
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 23:02:53 ID:Az.gh9tM0
('ー`*川「よいしょー」
布団でゆっくり、本でも読もう。
あと、時間があったら、日記でも書くかな。
こたつを這い出る。
266
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 23:04:12 ID:Az.gh9tM0
3時55分。
ぱたん、と本を閉じ。
キャンパスノートに、なにか書こう。
最初は貴重な時間、日記なんて書いてられないと思ったけど。
意外と、やることのあてなんて、ないものね。
本格的に何かやろうと思ったら、なんにもできやしないのに。
それが大きな勘違い? でも、やりたいことなんて、とっくにないよなあ・・・
なんて、とりとめのないこと、綴っていく・・・・・・
267
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 23:05:28 ID:Az.gh9tM0
「午前4時のようです」
268
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 23:54:13 ID:kXJsL6SA0
おつ〜
269
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:08:56 ID:J6elJhPM0
それがずっと続くといわれたら、恐ろしくもなる。
わたしは、その日暮らしでせいいっぱい。
布団に着いたらゴールだよ。
270
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:09:23 ID:J6elJhPM0
「午前3時のようです」
271
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:10:15 ID:J6elJhPM0
('、`*川「はろー」
洗面所へ。
272
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:10:39 ID:J6elJhPM0
朝のもろもろを終え、こたつの部屋へ入ろうとしたとき。
マンホールが、目についた。
こたつの両脇に、ふたつ。見たことのない模様だ。
273
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:11:40 ID:J6elJhPM0
('、`*川「・・・・・・」
とりあえずは、こたつに入って玄米茶を飲む。
そして、久しぶりのカロリーメイト(うすしお味)をかじる。
さらにインスタントコーヒーを入れ、少しゲームをしたら。
意を決して、マンホールを開けることにする。
274
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:12:17 ID:J6elJhPM0
わたしは傍にあったマンホールオープナーを手に。
少し迷う。すなわち、右か、左か。
たしか、両方開けてはいけないのだ。
('、`*川「・・・・・・よし」
ええい、ままよ。
わたしは、クワガタ模様の左のマンホールを開けることにした。
マンホールオープナーを溝に差し込み、力を入れる。ぐい・・・・・。
275
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:13:26 ID:J6elJhPM0
ばこっ。空いた。
覗き込んでみると、密林の鍾乳洞が見える。
('、`*川「・・・・・・」
わたしはそっと蓋を閉めた。
その瞬間。
すごい勢いで右のマンホールが吹っ飛び、人が出てきた。
276
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:13:52 ID:J6elJhPM0
(´・_ゝ・`)「やあ」
(´・_ゝ・`)「もぐらたたきは嫌いかね」
灰色の背広に、オレンジのシルクハット。
どこかで見た気がするが、思い出せない。
(´・_ゝ・`)「まあ、話は『下』でしよう」
部屋全体が、エレベーターみたいに下がっていく感覚・・・・・・。
277
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:14:11 ID:l8DR9mSI0
支援
278
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:14:31 ID:J6elJhPM0
どすん。
部屋が扉みたいに真っ二つに割れて。
なにも現れない。真っ白な空間になる。
279
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:15:35 ID:J6elJhPM0
(´・_ゝ・`)「ブロッコリーみたいなマッシュルームか、森みたいなパプリカか・・・」
真っ白な空間で、ふたりだけがいる。
いることだけがわかる。他は何もわからない。浮いているような感覚のような。
(´・_ゝ・`)「さて」
口を開いているのだろう。
(´・_ゝ・`)「正直なところ、持て余していてね」
280
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:16:02 ID:J6elJhPM0
(´・_ゝ・`)「君はいいかもしれないけど、こっちに問題があった」
(´・_ゝ・`)「いわゆる『永遠』に近いもので、規約違反なんだ」
いったい何を言っている? わたしの頭が混濁しているのか。
281
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:16:31 ID:J6elJhPM0
(´・_ゝ・`)「まあ、そうとも言えるかな」
(´・_ゝ・`)「準備はできてるし、君にとっても悪い話ではないだろう」
意識がどうたら、干渉がどうたら。
だから、なんのことだろう。
282
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:17:10 ID:J6elJhPM0
(´・_ゝ・`)「まあ、そういうことだ」
揺らぎが収まってきている気がする。
(´・_ゝ・`)「まったく、こんなことは初めてだよ・・・・・・」
声が遠くなっていき、体の感覚、自分、意識などが・・・・・・
283
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:17:40 ID:J6elJhPM0
('、`*川「・・・・・・」
('、`*川「・・・・・・あれ?」
ぼーっとしていたのだろうか。
こたつでお茶を飲んでいたら、もうこんな時間だ。
ご飯は・・・食べたっけ。
まあいいや。布団へ急ごう。
284
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:18:26 ID:J6elJhPM0
('、`*川「ふうー」
時間が抜け落ちるような感覚ははじめてで、ちょっと不思議。
まさか居眠りしていたわけはないし。
まあ、ときどきあるとは聞くけど。
285
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:19:23 ID:J6elJhPM0
枕元のノートにそのことなどを書いたら。
電気を消してぼーっとする。
こうすると、寂しくてたまらなくもなるけど。
わたしだけがいないだけだしと言い聞かせて。
日記をためて、早く読み返したいなあ、とか。
手軽に食べれる美味しいものを考えたりとか。
その他もろもろ、まあのんびりと、頭の中をぐるぐる回り・・・・・・
286
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:19:59 ID:J6elJhPM0
眠りに落ちる。
287
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:20:29 ID:J6elJhPM0
―――――――――――――――――――――――――
288
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:22:24 ID:J6elJhPM0
―――――――――――――――――――
ジリリリリリリリリリ!
ばん!!
(、-*川「うう・・・・・・」
冬も本番になる、12月の始め。
目覚ましを止めるところまでは調子がいいのだけれど、そこで止まる。
何しろ寒くて、布団から出られたものでない。
289
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:23:05 ID:J6elJhPM0
('、`*川「よいしょ!」
でも、今日は朝から大学なので。
あーしんど。半分くらい死にたくなるね。なんて。
いつものこと。
290
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:24:46 ID:J6elJhPM0
('、`*川「行ってくるか」
準備を済ませ、家を出る。さびれたアパートの廊下。
まったくいつも通りなのに、なんだか不思議な感覚。
なんともいえない違和感というか、懐かしさというか・・・・・・。
変な感じ。
291
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:25:41 ID:J6elJhPM0
('、`*川「よし」
カギを閉めたのを確認したら。
コートのポケットに手だけ突っ込み、アパートの階段を下りる。
今日はなんとなく、気を付けて行こう。
命あっての物種だからね。なんて。
292
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:26:20 ID:J6elJhPM0
まあ、どうでもいい話だ。
天気はさえない曇りだし。
('ー`*川「あー、めんどくせー・・・・・・」
やっぱり今日は、心がちょっと楽しいような。
深呼吸して、灰色の空を見上げてみる。
293
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:29:06 ID:J6elJhPM0
('、`*川「・・・・・・」
・・・別に、大したことなかったな。くだらぬことをした。
('、`*川「よいしょ」
足早に、駅へと急ぐ。
294
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:29:47 ID:J6elJhPM0
どんよりとした寒い朝。
木枯らしが吹く街の角。
なんてことない、いちにちの始まり。
295
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:30:47 ID:J6elJhPM0
('、`*川 夜明けなし日記、ハッカ味のようです
おわり
296
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:31:29 ID:dm/AJEnY0
乙!
読み返してくる……
297
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:31:41 ID:l8DR9mSI0
乙
298
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:36:30 ID:J6elJhPM0
以上になります。
最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。
299
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:37:42 ID:l8DR9mSI0
うまく言えないけど、すごく好きだった
心から乙
300
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 22:41:10 ID:g2AC8jdw0
おつ 雰囲気がほんとグッとくる
301
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 23:21:45 ID:GRo0q3yw0
お疲れ様でした!
302
:
名無しさん
:2018/08/17(金) 03:10:21 ID:tyvK6AGQ0
乙!
303
:
名無しさん
:2018/08/17(金) 13:16:16 ID:6ciuXDsQ0
乙! 起きれたんだ。
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