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( ><)←彼は仮面ライダーのようです
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日本のどこかにある、設楽場市。
のどかな風景の広がるこの地に、とある青年が住んでいた。
(;><)「あーっ、寝坊なんです!」
名を、不知元(ふぢもと)ビロード。
今しがた起きてバイトに遅れそうになっている。
彼は、仮面ライダーである。
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( ><)←彼は仮面ライダーのようです
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(#^Д^)「こらぁ、ビロード!今何時だと思ってんだ!」
(;><)「ご、ごめんなさいなんです!寝坊したんです!」
バイト先に着くと、店長が怒り心頭で仁王立ちしていた。
(#^Д^)「…ったく、この繁忙期にのんびりしやがって…。大体お前はいっつも抜けてんだよ!何で寝過ごしてばっかなんだ!」
(;><)「は、はい…。自分でもよく分かんないです…」
(#^Д^)「ふざけんな!この間だって商品の陳列があーだこーだ…」
(;><)「はい…、はい…。申し訳ないです…」
時たま遅刻するビロードは、その度に店長の長い説教を食らう。長いときは1時間にも達する苦行である。
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しかし、そんな彼を地獄から救う天使がひとり。
从'ー'从「あ、ビロードくんおはよう!ちょっとこの箱運ぶの手伝ってほしいんだけど…」
( ><)「あ、渡辺先輩!」
( ^Д^)「んあ?渡辺か、ビロードは今取り込み中だから他を…」
从'ー'从「店長〜、人手が足りないんでビロードくん借りて行きますね〜」グイッ
(;><)「あわわっ」ズルズル
(;^Д^)「あ、おい!ちょっと待て、説教がまだ…」
从'ー'从「また後でお願いしま〜す」ズルズル
(;^Д^)「…行っちまった」
( ^Д^)「…ま、いいか。それよりも仕事だ仕事」
――――――――――――――――
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从'ー'从「…ふ〜、ここまで来れば大丈夫だね」
( ><)「渡辺先輩、いつもありがとうなんです」
从'ー'从「どういたしまして。でもビロードくん、遅刻はダメなことなんだからね?」
(;><)「は、はい…。気を付けるんです」
彼女は渡辺。ビロードのバイト先の先輩である。
どこかふわふわした雰囲気とは裏腹に、仕事を的確にこなす所謂『できる大人』の女性だ。
性格も柔和で容姿も抜群、従業員はもとより客からも人気がある。
从^ー^从「…ま、とりあえず仕事しよっか。この商品、一緒に倉庫へ持ってこ?」
( *><)「はいなんです!」
ビロードにとっては、憧れの存在である。
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(;><)「う〜、意外に重いんです…」
从'ー'从「あはは、頑張れ〜」
多忙ながらも平和な時間。
しかし、それは甲高い悲鳴によって引き裂かれる。
「キャーーーーーッ!!」
从;'ー'从「えっ!?何、今の悲鳴!」
( ><)「売り場の方から聞こえてきたんです!…ちょっと見てきます!」
言うが早いか、ビロードは商品を置いて駆け出した。
从;'ー'从「あっ、ちょっとビロードくん!?待ってよ〜!」
――――――――――――――――――
(#-@∀@)「くそったれェ!どいつもこいつも、俺を見くびりやがって!」
商品棚を蹴り飛ばして、奇怪な眼鏡をかけた男が大声を上げる。
あまりの剣幕に、店内の客は一斉に逃げ出す。
ミセ;*゚ー゚)リ「あ、あわわわ…」
女性店員の脚が恐怖ですくんでいる。
(;^Д^)「おい、ちょっとあんた!暴れるんじゃねえ!」
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(;゚∀゚)「店長!取り押さえましょう!」
店長と体格の良い店員のひとりが、二人がかりで男に飛び掛かる。
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しかし。
(#-@∀@)「うっぜぇ!!消えろっ!」ドガッ!
男は常人ではあり得ないほどの力で、二人を突き飛ばす。
_
(;×∀×)「ぐえっ!」
(;^Д^)「ぎゃっ!?」
物理法則を無視したかのような吹き飛び方をして、二人は壁に打ち付けられた。
ミセ;*゚ー゚)リ「店長!長岡先輩!」
_
( ∀ )チーン
(; Д )「あ……がっ……息が……出来ねぇ…」
(#-@∀@)「世の中俺を貶す野郎ばっかだ!あー腹立つ!」
そう叫ぶや否や、男はどこからか大きな包丁を取り出した。
(#-@∀@)「俺以外の人間みんなぶっ殺してやる!!まずはお前からだぁ!」
刃物を振り上げて、男が突進する。
その前方にいるのは、動けずにいる店長。
ミセ;*゚ー゚)リ「てっ、店長!!」
(; Д )「が………逃げ………」
その刃が店長に差し迫ったそのとき。
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(#><)「―――やめるんですっ!」ドガッ!
(#;-@∀@)「ぎゃあっ!」
ビロードが渾身の体当たりで、男を突き飛ばした。
( ><)「店長!大丈夫ですか!?」
(;^Д^)「……ビ、ビロードか…?すまん、助かった………」
从;'ー'从「やっと追いついた…って、どうしたのこの状況!?」
息の上がった渡辺も追い付き、店内の荒れ具合に驚愕する。
(#-@∀@)「ギギギ…。誰だ、俺の邪魔をした奴ぁ…」
(;^Д^)「!」
男は唸り声を発しながら、特にダメージも無さそうに立ち上がった。
(;^Д^)「気を付けろ…、あいつの力は尋常じゃないぞ……」
( ><)「…」
不意に、ビロードが腰のポケットから手帳のようなものを取り出した。黒と紫で彩られたその表紙には、白い文字で『know』と描かれている。
( ><)「渡辺先輩、三芹先輩。長岡先輩と店長を連れて、外へ逃げて下さい」
ミセ;*゚ー゚)リ「…えっ!?まさかビロード、あの男を一人で取り押さえようとしてるの!?」
从;'ー'从「危ないよ、ビロードくん!ここは一緒に逃げて警察を…」
( ><)「それじゃあ皆が奴に狙われちゃいます!誰かが押さえとかないと、全員が危険な目に遭うんです!」
(;^Д^)「だ、だが……」
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そうこうしている内に、男が再び叫び出す。
(#-@∀@)「くっそおおおお!よってたかって俺を除け者にしやがって!全員バラバラに切り裂いてやる!」
怒気が一層強くなる。もはや一刻の猶予も許されない。
( ><)「大丈夫なんです!僕はこれでも中学で柔道部だったんで!」
ミセ;*゚ー゚)リ「あれ、前に読書部だって言ってなかった?」
( ><)
( ><)「…とにかく、早く!さ、さ!」
ビロードは四人を押すように、店の出口へと追いやった。
(;^Д^)「…くそっ、死ぬなよビロード!まだ説教が残ってるんだからな!」
ミセ;*゚ー゚)リ「警察呼んでくるからね!…長岡先輩、重い〜っ」
_
( ∀ )ズルズル
从;'ー'从「ビ、ビロードくん!」
渡辺は最後まで残ろうとする。しかし、ビロードは彼女に笑顔を向けた。
( ><)「いつも助けてもらっているお礼なんです!さ、渡辺先輩も!」
从;'ー'从「…っ」
从;ー;从「…ありがとう、ごめんね」
罪悪感と無力感から来る涙を堪えきれず、渡辺は店の外へ飛び出した。
( ><)「…ふう。ようやく、戦えるんです」
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(#-@∀@)「はっ、カッコつけ野郎が!俺を倒そうったってそうはいかんぞ!」
いよいよ激昂する男。しかし相対するビロードは泰然自若としていた。
( ><)「それはどうでしょうか?」
(#-@∀@)「あんだと?」
( ><)「さっきの体当たりであなたの力量を理解しました。あなたが僕に敵わないのは―――」
( ><)「―――もう、ワカッテマス」
突然ビロードが手帳を天高く掲げた後、横向きにして腹部へと翳す。その瞬間、手帳の両端から長い紙が飛び出し、彼の腰にベルトの如く巻き付いた。
そして、ビロードはこう叫んだ。
( ><)「変身っ!」
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( ><)
( >< )ギュッ
( >< ) ボンッ!
ズオッ <( >< )> ズオッ
ガシャ( Σ<><>)コン!
( <○><○>) ﹢ キュピィーン!
( <●><●>) ギロリ!
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( <●><●>) 「…」
(#;-@∀@)「なっ、何だぁ!?」
手帳と同じ、黒と紫の鎧。
腰にはペンを象った剣。
そしてベルトに光る『know』の文字。
( <●><●>) 「…仮面ライダーワカッテマス、見参」
ビロードは、大きな双眸を持つ仮面ライダーへと変身した。
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( <●><●>) 「あなたが『イロメガネ』であることはワカッテマス」
(#;-@∀@)「!」
『イロメガネ』。心に悩みや闇を抱えている人間に取り憑き、偏見を持って悪逆の限りを尽くす悪霊である。
ビロード、もといワカッテマスは、そんなイロメガネ達を倒すことを使命とするライダーだった。
(#-@∀@)「ッチ、ばれちゃあしょうがねぇな!」
途端に男の身体をけばけばしい赤色の霧が覆う。
その数秒後、
( -∀-)
( @@@)
先ほど暴れていた男とは似ても似つかぬイケメンと、その隣に蜻蛉のような赤い三つ目の怪人が現れた。
( @@@)「折角こいつを乗っ取って暴れまわり、色んな罪を着せようとしたのによぉ。見破られるたぁ思わなんだ」
( @@@)「まあ憑依してる時よりこっちの方が動きやすいからな。存分に痛め付けてやるよぉ!」
言うが早いか、怪人アカイロメガネは背中の羽根で飛行しつつワカッテマスに殴りかかった。
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( <●><●>) 「そう来るのは分かってました」
だがワカッテマスは軽々と避け、背後から思いきり蹴飛ばした。
(;@@@)「うげゃっ!」
吹き飛ばされたアカイロメガネは商品棚へ突っ込む。そこへワカッテマスは歩いて近付く。
( <●><●>) 「何故あなたが私に敵わないか、それを今から教えてあげましょう」
(#@@@)「…んにゃろおお!」
埋もれていた菓子パンの山を突き破って、アカイロメガネが掴みかかる。
( <●><●>) 「ふんっ」
その両手をがっちり受け止め、ワカッテマスはそのまま天井へ投げ飛ばした。
(;@@@)「ぬわっ!?」
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店内の天井は結構な高さだったが、そこをアカイロメガネは舞うように浮き上がった。
アカイロメガネは蛍光灯を壊しつつ天井へ衝突、すぐに落下。
( <●><●>) 「逃しませんよ」
落ちてきたアカイロメガネの腹部に膝蹴りをかまし、もう一度打ち上げる。
(;@@@)「げふぅ!」
更に天井へぶつかり、また落下。
( <●><●>) 「まだまだ」
今度は右掌を握り締め、またもや腹部へアッパーカット。
(;@@@)「がごぇっ!!」
三度目の天井入り。最早天井はボロボロになり、今にも崩れ落ちそうになってきた。
( <●><●>) 「それ、フィニッシュです」
ラストは全身全霊の体当たり。落ちてきたアカイロメガネの背中にワカッテマスの体がめり込み、多大なるダメージと共に吹っ飛ばした。
(;@@@)「ぎゃああああぁぁ!!」
勢いよく壁へ飛ばされたアカイロメガネは、轟音と共に煙幕の中へ消えた。
( <●><●>) 「…」
それをじっと見つめるワカッテマス。
少しの間を置き、煙幕が晴れると。
(;@@@)「…ぐっ、くそおおおぉぉ…、なめやがってええぇ…」
結構な傷を負いながらもまだ戦えそうなアカイロメガネが立ち上がるところだった。
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( <●><●>) 「なるほど、中々に頑丈ですね」
するとワカッテマスは腰に提げられた剣を手に取りつつ、ベルトの手帳から紙を1枚破り取った。
( <●><●>) 「―――では、あなたの弱点を」
( <●><●>) 「『知る』としましょうか」
ワカッテマスは紙を目の前に放り出す。するとそれはみるみるうちに大きくなり、ワカッテマスを覆うような大きさまで広がった。
(;@@@)「…?」
向こうには訝しげな表情のアカイロメガネが透けて見える。
ワカッテマスはペン型の剣を構えた。
( <●><●>) 「…ペンは剣より強し」
( <●><●>) 「まあこの場合、ペンと剣は一緒になってるわけですが」
(;@@@)「何をゴチャゴチャと…」
( <●><●>) 「全知全能の紙よ」
( <●><●>) 「この私に、『知識』をお与えください」
言い終わると同時に、紙へ素早く複数回の斬撃を加えた。
刻まれたのは、黒い『know』の文字。やがて紙は光の粒と化して、ワカッテマスの右目へ吸収される。
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( <◎><●>) 「…」
ワカッテマスの右目は、総てを見透すような眼光を帯びていた。
( <◎><●>)「…なるほど、分かりました」
ワカッテマスが、一歩踏み出した。
(;@@@)「…ぅ、うおおおおお!!」
得体の知れない行動に恐れを為しながらも、アカイロメガネは再び突進してきた。
( <◎><●>) 「…あなたの弱点は」
ワカッテマスが剣を再び構える。
( <◎><●>) 「―――これ、ですね」
刹那、アカイロメガネの鳩尾に剣先が突き刺さった。
(;@@@)「ぐへっ」
続けて蹴りの一撃。アカイロメガネは後退りして少しよろけたが、
(;@@@)「…っくく、刺さりが甘かったな!止めを指し損ねた事を後悔させてやる!」
すぐに体勢を立て直し、上へ飛んで逃げた。
そこから距離をとって、空中で突進の構えを見せる。
( @@@)「俺の必殺技、『ファイアークラッシュ』!焔の嵐から逃れられる術はないぜ!」
アカイロメガネの身体中から焔が吹き出る。灼熱を纏って突撃するつもりらしい。
( @@@)「夕焼けこやけの赤トンボに追われてみろぉ!うらぁあっ!」
まるで隕石のような勢いで、アカイロメガネは突っ込んできた。
( <◎><●>)
( <◎><●>) 「…かかりましたね」
-
ワカッテマスは手にしていた剣を真上に放り投げ、迫り来るアカイロメガネを迎撃する様子をとった。
( @@@)「馬鹿め、灰になれ!」
螺旋を伴ってアカイロメガネが突っ込む。ワカッテマスはギリギリまで動かなかった。
( <◎><●>) 「―――よっ」
刹那、彼はアカイロメガネを避けつつ、踏みつけて上空へ舞った。
(;@@@)「わっ!?」
踏まれた反動でアカイロメガネは地面へクラッシュ。その衝撃で辺りが炎に包まれた。
( <◎><●>) 「…あなたの弱点は、鳩尾なんかではない」
ワカッテマスが右足を高々と上げると、そこへ合わせるようにして剣が落下してきた。
( <◎><●>) 「短絡的で直線的な攻撃しかしてこない、その性格です」
右足と剣が同化し、鏃のような形へと変貌する。
( <◎><●>) 「パワーは一級品ですが、所謂『脳筋』ですね」
( <◎><●>) 「それがあなたが私に敵わない理由です」
(;@@@)「…!」
アカイロメガネは逃げようとするが、地面へ体がめり込んで抜け出せない。
( <◎><●>) 「その無計画性も、敗因のひとつですね」
天井へ達したワカッテマスは、それを蹴ってアカイロメガネへ突撃。右足を突き出すように構え、矢のような勢いで飛来した。
必殺の、ライダーキック。
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( <◎><●>) 「『Do you understand?』」
(;@@@)「う、うわああああああ!!」
その右足が身体を貫くと同時に、アカイロメガネは爆発と共に煉獄の炎へ消えた。
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( <●><●>) 「…討伐完了」
爆風に乗りつつ華麗に着地したワカッテマスはベルトを外して変身を解除し、手帳をポケットにしまった。
( ><)
( ><)
( ><)「お店どうしよ」
――――――――――――――――――
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数週間が経った。
( ><)「よっこいせ…っと」
ビロードの姿はバイト先の店にあった。
( ^Д^)「おーいビロード!ついでにこいつもあっちに運んでくれ!」
( ><)「了解なんです!」
開店している訳ではなく、皆修復作業に追われている。
あの戦いの後、店内へ警察が駆け付け、そこで気絶しているイケメンと気絶した振りのビロードを発見した。
二人は取り調べを受けたが、イケメンはイロメガネの影響で記憶が飛んでおり『何も覚えていない』と主張。
彼に落ち度は無いため、ビロードは『変質者が来たが、騒ぎを聞き付けて来た彼と協力して撃退した。だがイケメンの方は揉み合いの際に頭を打って記憶を喪失したのだろう』と述べた。
実際イケメンは取り憑かれた状態のとき、突き飛ばされた際に頭を打っていた。その傷が残っていたため、若干怪しまれながらも信用された。
犯人は逃走中、とのことになっている。無駄に周囲の人々の不安を煽るような結果になったが、まあ妥協すべきなのだろう。
店の皆はビロードの無事をとても喜んでくれた。渡辺に至っては泣きじゃくりながら『良かった〜…!』と言って抱き付いてきたくらいである。
また、時給が少しだけ上がった。店長曰く『助けてくれた礼』だそうだ。
ちなみに店の方は保険が降りて再建している最中である。結構な被害を被ったが、店長の手腕でどうにか持ち直した。
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( ゚∀゚)「弁当買って来ましたよー」
長岡の声が店内に響き渡る。
( ^Д^)「…っし、皆!昼飯にするか!」
ミセ*゚ー゚)リ「ふぃー、やっとかあ。お腹ぺこぺこだよ」
時刻は12時過ぎ。復旧の手を止めて、店員が休憩室へ集まる。
( ><)「渡辺先輩、どうぞなんです」
从'ー'从「ありがと〜」
ビロードが渡辺に弁当とお茶を手渡す。
从'ー'从「…ねえ、ビロードくん」
( ><)「何ですか?」
唐揚げを頬張るビロードに、渡辺が話しかけた。
从'ー'从「今度の日曜日、空いてる?」
( ><)「へ?えーと、空いてますけど」
( ^Д^)(…おっ?これは…)
从*'ー'从「…じゃ、じゃあさ」
そこで渡辺は一度俯いたが、意を決したように顔をビロードへ向けた。
从*'ー'从「…一緒に動物園に行かない?」
( ><)「あ、そういえば、前にパンダの赤ちゃんを見に行きたいって言ってましたもんね!いいですよ!」
从*^ー^从「本当!?やった〜!」
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( ゚∀゚)「なん…だと…?」
ミセ;*゚ー゚)リ「…長岡先輩…」
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だがしかし、渡辺の喜ぶ顔もビロードの次の言葉によって曇る。
( ><)「皆も誘いましょう!大勢で行った方が楽しいんです!」
从'ー'从「…えっ?」
(;^Д^)(えっ、おいおいビロード…)
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( ゚∀゚)「そっ、そっ、そうだ!なあ渡辺、俺もパンダが見t」
从#'ー'从「あなたは駄目っ!」
_
( ∀ )「」チーン
ミセ;*゚ー゚)リ「ありゃま、見事に撃沈した」
(;><)「え〜、何でですか?長岡先輩が可哀想なんです!」
オドオドするビロードに、渡辺は頬を紅く染めて答える。
从;//ー//从「あの…私は…ね?ビロードくんと、その、二人きりで行きたいんだけど…」
( ><)
( ><)
( ><)「え?何ですか?」
从;//ー//从「なっ、え!?な、何でっ、て……」
从;//ー//从「それは〜…」
( ><)「?」
从;//ー//从「っ〜〜〜」
从;//ー//从「ああっもう!!ビロードくんの鈍感っ!」
(;><)「うげっふ!?」
渡辺の投げたお茶のペットボトルがビロードの顔にクリーンヒットする。悶える彼を置いて、渡辺は真っ赤な顔を両手で覆って「馬鹿ぁ〜!」と叫びながら部屋を飛び出していった。
(;><)「いつつ……。渡辺先輩の言いたいことが分かんないです…」
(;^Д^)「ビロード…。お前、本当に抜けてんなあ…」
総てを知る仮面ライダーも、女心までは知ることができないのであった。
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( ><)←彼は仮面ライダーのようです
〜おしまい〜
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【あとがき】
そもそもは『('A`)ドクオと( ^ω^)ブーンが旅行をするようです』の劇中にて
( ><)が( <●><●>) に一瞬だけ変貌するシーンがあるんですが、
それを見てビロードの変身シーンを思い付きました。
題材が仮面ライダーなのは
『( ^ω^)運命と戦う仮面ライダーのようです』に憧れたため。
…ぶっちゃけビロードの変身シーンが書きたかっただけ(´・ω・`)
仮面ライダーは好きですが最近はあまり試聴できてないので、内容はライダーファンから見れば『こんなん仮面ライダーじゃねぇぞゴルァ!』とか思うかもしれませんがご容赦ください(汗
ともかく最後までお読みいただき、ありがとうございました。では。
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>>11の変身シーン好きだよ
乙!面白かった!
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乙!短いけど面白かった!
能力がカッコええのう
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乙です
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( <●><●>)と( ><)の感じがいい
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乙!面白かった
職場のアットホームな感じが
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>>30
途中送信してまったスマソ
アットホームな感じがいい感じ
やはりヒーローは鈍感の宿命なのか……
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ワカっててすっとぼけてる可能性
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変身シーンって眼が変形してんだよな
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懐かしくなって旅行をするようですも久しぶりに読んできてしまった
ビロードはバスの運転手だったのな思い出したよ
乙
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面白かった。乙
変身時に顔が変形するってので電王ソードフォームが思い浮かんだな
弱点検索する戦い方はWっぽかった
平成風にするなら、ベルト音声があっても良かったかもね
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戦闘シーンカッコよくてすてき
決め台詞もちょっとクサいけどこういうの大好きだ
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今読んだ、乙。
変身描写いいね。
変身後のキャラも平成ジェネレーションの主人公っぽさがあって好きです。
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