みんなが敵になる - 1504973428

115：名無しさん：2017/10/01(日) 20:10:55 ID:h6PwzI5I0: （　･∀･）「ん……？」

(　＾Д＾)「あーやっぱりそうジャーン！　君に話があったんだよネェ。ギコチャンのこ　と　で！」

（　･∀･）「……ギコ先輩……？」

（　･∀･）（なんだこいつ……半グレか……？　ヤクザのナリじゃなさそうだし……警察でもない）

(　＾Д＾)「いやぁーギコチャン殺されちゃったじゃん？　俺ギコチャンの面倒見てたんだけどさァ、だーれに殺されたのかなーって思ってネ」

（　･∀･）「は、はぁ……」

(　＾Д＾)「ギコチャンから君の話は聞いてたんだよねェ。いつか俺にも紹介したい的な？　話を？　聞いてた？　ってワケよ」

（　･∀･）「ギコ先輩が俺を紹介……？　あなたは一体……」

(　＾Д＾)「おーーーーっと、自己紹介がまだだったね。俺はプギャー。見ての通りの一般人」

（　･∀･）（どこがだ）

(　＾Д＾)「――じゃなくてェ、ギコチャンたちにヤク捌いてもらってた的な？」

（；･∀･）ﾞ「……！？」
116：名無しさん：2017/10/01(日) 20:11:38 ID:h6PwzI5I0: (　＾Д＾)「あれあれ？　ヤク捌いてた話聞いてなかった？」

（；･∀･）「……ギコ先輩、そんな事やってたんですか」

(　＾Д＾)「そんな事って失礼しちゃうなぁ」

（；･∀･）「あ、いや、そういう意味では……」

（；･∀･）（ドラッグ捌いてたなんて初耳だが……、でも確かに、“いいバイトが見つかったゴルァ”とか言って、金回り良くなってたよな……）

(　＾Д＾)「ま、そういうわけでねェ、ギコチャンを殺した奴を探し回ってるワケ」

(　＾Д＾)「彼、居酒屋でバイトしてたじゃん？　いつもその後に繁華街でヤク捌いてたらしいんだけど、つまりそれって、殺された日もヤク持ち歩いてたってワケよ」

（；･∀･）「ああ……なるほど……」

(　＾Д＾)「わかる系？　俺の言いたいことわかる系？」

（；･∀･）「わかりましたよ。つまり、ヤクや金を盗むために殺した奴がいる。もしくは、警察に見つかってしまっては困る、と」

m9( ＾Д＾ )「そゆことー！」
　ﾋﾞｼｯ
117：名無しさん：2017/10/01(日) 20:12:20 ID:h6PwzI5I0: (　＾Д＾)「最近出回り始めたやつなんだけど、チョーイイ感じのクスリがあってさぁ」

(　＾Д＾)「それ、結構な量ギコチャンに渡してあったんだけど、値段張るしレアなもんで、盗まれたりポリスチャンの手に渡ったりするのは困りゅんだよねー」

(　＾Д＾)「ポリスチャンの手に渡ってたらさぁ、この辺りで仕事し辛くなっちゃうからさぁ、早めに判断下したい！」

(　＾Д＾)「てなわけで、一番心当たりありそうだなァって思って、モララーチャンに声かけたんだけど、まあ知らなかったならどうしようもないネ」

（；･∀･）

（；･∀･）（ここはどうするべきだ……。こんな半グレの手を借りてでもドクオ達に報復すべきか……）

（；･∀･）（いや、この話を聞いてる限り、殺したのはドクオ達じゃない可能性だってある……）

（；･∀･）（真相を知るには……）

(　＾Д＾)「ま、今の話は内緒っしょねー」

（　･∀･）「待ってください」
118：名無しさん：2017/10/01(日) 20:12:58 ID:h6PwzI5I0: (　＾Д＾)「ッ？　どしたの？　どしたの？」

（　･∀･）「いやあの……よければギコ先輩がやってたこと、俺にもやらせてもらえないですか」

(　＾Д＾)「ん？　ホモセックス？」

Σ（；･∀･）ﾞ「やってたの！？！！？？」

m9( ＾Д＾ )「プギャーｗｗｗｗｗｗ　冗談だよｗｗｗ」

（；･∀･）「怖いこと言わないでくださいよ……尊敬してたんですから」

(　＾Д＾)「尊敬ねぇ……いい舎弟がいたわけだギコチャンは」

(　＾Д＾)「いいよ。ギコチャンの顧客リストはあるし、引き継いでもらおっかなー。その方が、君への口止めとしてもいいしね」

（　･∀･）「あざます……！」

（　･∀･）（よし……これでギコ先輩の関わってた裏とのパイプができたな……）

（　･∀･）（上手いこと誘導して、ドクオ達の事も探らせてやるか……）

（　･∀･）（ククク……事はうまく進んでるな……）

.
119：名無しさん：2017/10/01(日) 20:14:00 ID:h6PwzI5I0: ――――――

――――

――

[ファイナル市　ファイナル警察署]

　　　　　　　　　　ザワザワ…

　　　　　　　　　　　　　ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ…

( <●><●>)「この監視カメラの映像、どう思います？　ビロード巡査」

(；＞＜)「この映像だけでは、なんとも言い難いです！　ワカッテマス警部！」

( <●><●>)「そうですね。どうも、この通りを走って向かってくる3人組が怪しいですが……」

( <●><●>)「映像が荒れていて、顔まで判別できませんね」

(；＞＜)「どうしたらいいんでしょう……。カメラの角度や距離から計算しても、走っていては身長も割り出しにくいです！」
120：名無しさん：2017/10/01(日) 20:15:24 ID:h6PwzI5I0: ( <●><●>)「ええ、わかってます。なので、その辺りはどこへお願いするでしたっけ？」

(；＞＜)「…………」

(*＞＜)ﾞ「はっ！　科捜研にお願いするんです！」

(　＞＜)「科捜研で映像を3D検証してもらえば、身長はつかめるかもです！」

( <●><●>)「その通りです。いい感じですね、ビロード巡査」

(　＞＜)「ありがとうございます！　後でこの映像を持っていってお願いしてきます！」

( <●><●>)「お願いします。さて……問題のこの3人の後に通るこの女性ですが……」

(　＞＜)「この人は通報した女生徒ですよね！」

( <●><●>)「ええ」

(　＞＜)「不可解です……。どうして生きてるかもしれない人のもとを離れて通報したんでしょう……」

( <●><●>)「一人で現場に残るのは怖かった、と言っていました。脈はみたそうですよ」

(　＞＜)「なるほどなんです……。確かに、夜中に女性一人で殺人現場に待機するのは怖いかもです」

( <●><●>)「ええ。筋は通っていますね。しかし、どうでしょうか」
121：名無しさん：2017/10/01(日) 20:15:58 ID:h6PwzI5I0: (　＞＜)「……？」

( <●><●>)「この女性がここを通過したのは、例の3人がここを通過してからわずか数分後」

( <●><●>)「3人が殺しをしたとして、現場からの距離や走る速度を考慮しても、3人が現場から逃走してから、この女性がここを通過するまでが随分と早いのですよね」

(；＞＜)「た、たしかに……！」

( <●><●>)「つまり、この女性は殺人を犯した3人と遭遇している可能性がある。もしくは――」

(；＞＜)「この女性が犯人で、3人はそれを目撃して逃走した……？」

( <●><●>)「ご名答ですね」

(*＞＜)「照れるんです……！」

( <●><●>)「まあもしそうだとしたら、この3人からも通報がないとおかしな事になりますが……。可能性としては考えられなくもない、という話です」

(　＞＜)「あ、それも確かにです……」
122：名無しさん：2017/10/01(日) 20:16:39 ID:h6PwzI5I0: ( <●><●>)「まあ、これも捜査のやり方の一つです。容疑者を決めつけて先入観だけで操作しても、真相に辿り着くのは困難になります」

( <●><●>)「人によってやり方がありますけどね。勘と先入観だけで解決に導く人もちらほら」

(*＞＜)「なるほど……！　とっても勉強になるんです！」

( <●><●>)「それならよかった。それじゃ、映像の件、よろしくお願いします」

(*＞＜)「了解です、ワカッテマス警部！」

　　　　　　　　　　ﾀｯﾀｯﾀｯ…

( <●><●>)「…………」

( <●><●>)=3　ﾌｩ

( <●><●>)（……この女性、映像を見る限りでは随分と落ち着いているようにも見えますが……）

( <●><●>)ゞ　ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…

( <●><●>)（直接聞いてみるのも手ですか……）

.
123：名無しさん：2017/10/01(日) 20:18:08 ID:h6PwzI5I0: 短いですが第4話でした。また連載再開します、よろしくお願いします。

古戦場は40箱掘りしてきました。
124：名無しさん：2017/10/01(日) 20:24:12 ID:56AD0xMQ0: おつ！
125：名無しさん：2017/10/01(日) 20:55:11 ID:36aLB95o0: 乙
126：名無しさん：2017/11/11(土) 18:09:45 ID:qksljk7Q0: これ続きはどうなるんだ…
127：名無しさん：2017/11/11(土) 18:09:58 ID:bRfeIRYk0: これ続きはどうなるんだ…
128：名無しさん：2017/12/17(日) 15:37:40 ID:hfLzwr1s0: [ファイナル市　某所]

　　　　　　　　　　ﾃｸﾃｸ…

川ﾟ -ﾟ)「すまないな、また夕食に誘ってしまって」

(*'A`)「いやぁいいよいいよ。ありがたいこった」

(*'A`)（案の定また誘われるとはな……。こいつ俺に気があるんじゃ……）

川ﾟ -ﾟ)「今日はもう少しマシなものを用意するつもりだ」

川ﾟ -ﾟ)「ッ……が……」

(*'A`)「……？」

川ﾟ -ﾟ)「…………しまった」

(*'A`)「どうした？」

川ﾟ -ﾟ)「買い物をし忘れた」

(;'∀`)「まじかよ」

川ﾟ -ﾟ)「すまない……。ちょっと付き合ってもらってもいいか？」

(*'A`)「全然いいよ。荷物持つわ」

川ﾟ -ﾟ)、「……ありがとう」
129：名無しさん：2017/12/17(日) 15:38:16 ID:hfLzwr1s0: 　　　　　　　　　　ｳｨｰﾝ…

　　　　　　　　　　　＼ありがとうございましたー…／

('A`)「ちっちゃいスーパーだったな」

川ﾟ -ﾟ)「ああ。近くて便利、安くて便利さ」

('A`)「ほぼコンビニじゃん」

川ﾟ -ﾟ)「いやいや、コンビニでジュースがこんなに安く買えるか？」

('A`)「ビールの間違いじゃないの？」

川ﾟ -ﾟ)「フフフ……あそこは制服でもビールを売ってくれるんだ……いいだろう」

(;'A`)「目的はそこかよ。なんでそんな飲んでるんだよ」

川ﾟ -ﾟ)「いいじゃないか。普段の疲れを忘れるためには必要なんだ、アルコールが」

(;'A`)「そんな疲れてるのかよ……」
130：名無しさん：2017/12/17(日) 15:38:50 ID:hfLzwr1s0: 　　　　　　　　　　ﾃｸﾃｸ…

川ﾟ -ﾟ)「……さて……と……」

川ﾟ -ﾟ)「……ッ？」

(;'A`)「おいおい、お前の部屋の前に誰か立ってるぞ……って――」

Σ(;'A`)ﾞ「ゲッ、パトカーあんじゃん！」
　ﾋﾞｸｯ

川ﾟ -ﾟ)「……殺人事件について、また聴取しに来たか……？」

(;'A`)「やべっ……俺隠れるわ」

(;'A`)「――って……！」

( <●><●>)「……あ」

(;'A`)ﾞ（目が合ったーーーー！！！！）

川ﾟ -ﾟ)「……腹を括れ、ドクオ」

(;'A`)「お、おう……自然に振る舞うわ……」
131：名無しさん：2017/12/17(日) 15:39:32 ID:hfLzwr1s0: 　　　　　　　　　　ｺﾂｺﾂ…

( <●><●>)ﾞ「どうも、私はファイナル警察署のワカッテマスと申します」

川ﾟ -ﾟ)「こんにちは。以前の件で？」

( <●><●>)「ええ。ちょっとお話を伺いたくて。そちらの方は……？」

::(;'A`)::「あえ、えあっす……おふッ……」

( <●><●>)（なんだこいつ……）

川ﾟ -ﾟ)（なんだこいつ……）

(;'A`)「す、すみません。クーの彼氏です」

Σ(;'A`)ﾞ「ってちげーよ！！！」

川ﾟ -ﾟ)「落ち着け」

( <●><●>)「落ち着いてください」

(;'A`)「申し訳ない……」

( <●><●>)（警察を見て焦るのは、たとえ自分に非がなくとも当然の心理……）

(;'A`)（うおいおおおおダメだダメだダメだ……事件の事しか浮かばねぇよクッソ……！！）

( <●><●>)（しかしこの挙動不審っぷりは……なかなかのものですね）
132：名無しさん：2017/12/17(日) 15:40:14 ID:hfLzwr1s0: (;'A`)「クラスメイト！　です！」

( <●><●>)「そうですか。ではあなたにもお伺いしたい」

(;'A`)（えぇーッ！！！　俺も！！！？？）

( <●><●>)「お名前は？」

(;'A`)「ヒッ……ドクオ……ですぅ……」

( <●><●>)「ドクオさんですね。お二方も通ってらっしゃるファイナル高校の3年生、ギコ少年が殺害された事件をご存知で？」

::(;'A`)::「……はひ……はい……」

( <●><●>)「あなたは、ギコ少年との接点はございましたか？」

(;'A`)「え？　い、いやぁ……その……ボコられるくらいで……」

( <●><●>)「ボコられる……？」

川;ﾟ -ﾟ)（な、何を言ってるんだ……ドクオ……）

(;'A`)「その……ボコボコにされたんすよ……へっへっへ……」

( <●><●>)「……ふむ……。それはいつの事で？」

(;'A`)「せ、先々週？　の木曜？　だったかと……はい……」

( <●><●>)「先々週ですね。それはギコ少年が率いていたグループにやられた、という事でしょうか」

川;ﾟ -ﾟ)（おいおい……これ以上余計な事を言うなよ……？）

(;'A`)「そ、そんな感じっす……」
133：名無しさん：2017/12/17(日) 15:40:49 ID:hfLzwr1s0: ( <●><●>)「原因は？」

(;'A`)「原因！？」

(;'A`)（原因って……いや……あんなことをクーの前で言えるわけ……）

Σ(;'A`)ﾞ（――って俺は刑事に何話してんだーーーーーー！？？！？？？？）

(;'A`)「いやあの……ちょっと……ぶつかって……へへ……」

( <●><●>)「どのくらい？」

(;'A`)「……？　いや、手が軽くぶつかっただけです」

( <●><●>)「ふむ、軽くぶつかっただけ……と」
　　Φﾞ　ｻﾗｻﾗ…

( <●><●>)（ぶつかっただけでボコボコにする精神状態だった……？　ギコの状況を鑑みるにそれも異常ではない……ですが、彼の供述も不審ですね……）

( <●><●>)「わかりました、ありがとうございます」

(;'A`)「うす……うっす……」

(;'A`)（やっべぇ……下手こいたな……）

(;'A`)（くそっ……どうすりゃいいんだよ……）

( <●><●>)「それではクーさん」

川ﾟ -ﾟ)「はい」
134：名無しさん：2017/12/17(日) 15:41:35 ID:hfLzwr1s0: ( <●><●>)「被害者のバッグからあなたの指紋が検出されました。これは……」

Σ(;'A`)ﾞ「――ッ！？」

川ﾟ -ﾟ)「……恐らく、脈を見るときに触れてしまったかと。乱雑に広がっていたので」

( <●><●>)「私らが現場を検証した時と変わらない状態で、すでにバッグは広がっていた……。ということですね」

川ﾟ -ﾟ)「はい」

( <●><●>)「ふむ……。いや実はですね、この被害者の検死の結果、薬物を常用していたとの報告がありましてね」

(;'A`)「薬物……！？」

( <●><●>)「詳しくは申せませんが、まあいわゆる違法なドラッグの類です」

川ﾟ -ﾟ)「……彼の素行を見る限り、それも不思議じゃないかと……」

( <●><●>)「ええ。実際彼の家にはいくつもの薬物が残されていました。しかし……彼から検出されたものは一種類」

( <●><●>)「物にもよりますが、複数の種類を同時に常用するのは危険です。つまり彼は、常用だけでなく販売もしていた可能性がある」

(;'A`)（おいおい……なんだかどんどん話が壮大になっちまう……）
135：名無しさん：2017/12/17(日) 15:42:30 ID:hfLzwr1s0: ( <●><●>)「この事件と彼の薬物の販売に、関連性があるかもしれません。それでバッグの件をお聞きしました。薬物を目的に殺しが行われた可能性がありますからね」

川ﾟ -ﾟ)「なるほど……」

( <●><●>)「……さて、もう一点。あなたが通報したのは22時17分。現場から200m離れたところにある監視カメラの映像にあなたが映ったのが22時15分。つまり、現場を離れてから通報したという事ですよね」

Σ(;'A`)ﾞ（監視カメラ……！？　あ、あの道にそんなもんがあったのか……！？）

川ﾟ -ﾟ)「ええ、それは以前もお話したはずですが……監視カメラがあったんですね」

( <●><●>)「ええ。そして、被害者がバイト先を出たのが22時5分。つまり約10分間の間に、事件が起きている」

( <●><●>)「そして監視カメラの映像には、22時12分に3人の男が現場の方向から走ってくるのが映っている」

(;'A`)（3人の……男…………）

( <●><●>)「あなたは、この男たちを見ていないんですか？」
136：名無しさん：2017/12/17(日) 15:43:06 ID:hfLzwr1s0: 川ﾟ -ﾟ)「ッ…………見ていませんが」

( <―><―>)「そうですか……いやしかし……なんと不思議な……」
　ｽｩ…

(;'A`)「…………？」

( <―><―>)「……ドクオさん……」

( <◎><◎>)ﾞ「――あなたはその3人組の1人によく似ている……」
　ｷﾞﾝｯ…

(;'A`)ﾞ「――――ッ！！」
　ｿﾞｯ…

.
137：名無しさん：2017/12/17(日) 15:43:40 ID:hfLzwr1s0: ( <◎><◎>)「身長も近い……、167cmくらいですね？」

(;'A`)「なっ……」

( <◎><◎>)「偶然でしょうかね……。ふふ、偶然でしょうね……」

( <―><―>)ﾞ「すみませんね急にお尋ねしてしまいまして」
　ﾍﾟｺﾘ

( <●><●>)「ご協力ありがとうございました」

( <●><●>)ﾞ　ﾁﾗｯ…

::(;'A`)::

川ﾟ -ﾟ)「お力になれず申し訳ない」

( <●><●>)「いえいえ。では……」

( <●><●>)ﾞ　ﾃｸﾃｸ…

( <●><●>)（学校帰りに“スーパー”のレジ袋を持って家に……。この様子だと、そこそこ親しい関係ですね……）

　　　　　　　　　　ﾃｸﾃｸ…

.
138：名無しさん：2017/12/17(日) 15:44:16 ID:hfLzwr1s0: (;'A`)「…………」

川ﾟ -ﾟ)「…………ッ……」

(;'A`)「……とりあえず……中にこれを……」
っﾞ　ｶﾞｻｯ…

川ﾟ -ﾟ)「すまないが、帰ってもらっていいか……」

(;'A`)「えっ？　なんでだよ……」

川　- )「気分が優れないんだ……」

(;'A`)「……そ、そうか……。それならまあ、帰るわ……」

(;'A`)「これ、な？　ここ置いておくからな……？」
っﾞ　ｶﾞｻｯ

川　- )

(;'A`)「……また明日な……」

('A`;)ﾞ　ﾃｸﾃｸ…

川　- )「……くっ……！」
　っﾞ　ｶﾞｻｯ

.
139：名無しさん：2017/12/17(日) 15:44:49 ID:hfLzwr1s0: 　　　　　　　　　　ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝ…

　　　　　　　　　　　　ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ……

川　- )
　っﾛﾞ　ﾌﾟｼｭｯ!!

川　- )
　っﾛﾞ　ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ…

川　- )ﾞ「ぷハァッ……ハァッ……」
　っﾛ

川　- )ﾞ「……くそ……っ……」

.
140：名無しさん：2017/12/17(日) 15:45:32 ID:hfLzwr1s0: ――――――

――――

――

[ファイナル市　終末公園]

　　　　　　　　　　ｻﾞｯｻﾞｯ…

（；＾ω＾）「急に呼び出してどうしたんだお」

(´･ω･`)「暇だったからいいけどさ」

(;'A`)「……わりぃ……ちょっと、落ち着かなくてよ……」

(;´･ω･`)「何か……あったの……？」

(;'A`)「……ああ……。クーの家に遊びに行ったんだよ……」

（；＾ω＾）ﾞ「い、家に……？」

(;´ﾟωﾟ`)「まさか……セッ…………セッ……！！！？！？？」

(;'A`)「ちげーよ！　そうじゃなくて、家の前に刑事がいたんだよ……」

Σ（；＾ω＾）「刑事！？」
141：名無しさん：2017/12/17(日) 15:46:08 ID:hfLzwr1s0: (;´･ω･`)「えっ……まさか話したの……！？」

(;'A`)「ああ。だって見つかっちまったんだぜ……？」

(;´･ω･`)「…………」

（；＾ω＾）「……責めないお」

(;´･ω･`)「わかってるよ。仕方ないことだよ」

(;'A`)「わりぃな……」

(;'A`)「んまあ色々聞かれてよ……ボコられた事とか漏らしちまった」

Σ(;´ﾟωﾟ`)「ハァ！？　馬鹿じゃないの！？」

（；＾ω＾）「お、落ち着けおショボン」

(;´ﾟωﾟ`)「いやいやいや、なんで余計な事を喋る必要があったの！？」

(;'A`)「テンパってたんだよ！　つい喋っちまったんだ！」

(;´ﾟωﾟ`)「ついって……」

（；＾ω＾）「仕方ないお。そんなの僕だってテンパるだろうし……」

(;'A`)「……それとな、言われたんだ」

(;'A`)「現場から200m先にある監視カメラに3人組が映ってて、そのうちの1人に、よく似てるってな……」
142：名無しさん：2017/12/17(日) 15:46:50 ID:hfLzwr1s0: （；＾ω＾）「か…………」

(;´ﾟωﾟ`)「監視……カメラ……！？」

(;'A`)「ああ……。よく似てるってのが、どの程度かはわからんけど……。そこまで言うくらいだから疑われてんのかな……俺」

(;´ﾟωﾟ`)「待ってよ……それじゃあ僕だって疑われちゃうじゃん！　そんなの酷いじゃん！！」

（；＾ω＾）「いや当たり前だお！　てか元は3人でやったことなのに、疑われるくらいでドクオを責めるのはおかしいお！」

(;´ﾟωﾟ`)「いやでも……！！」

(;'A`)「いーよ。怒られても仕方ねぇ……」

(;´ﾟωﾟ`)「…………」

(;´ﾟωﾟ`)「そんなの……もう捕まっちゃうじゃん……」

(;'A`)「いや証拠はないし……動機だけじゃ捕まえられないんじゃ……」

(;´ﾟωﾟ`)「そんなのわかんないじゃん！！　もしかしたらもう、僕らに辿り着く証拠を見つけてるのかもしれないでしょ！！」

（；＾ω＾）「ドクオの顔を見て確証は持てても、あえて泳がせる事はあるかもしれないおね……」

(;´ﾟωﾟ`)ﾞ「余計に不安にさせないでよ！！」

（；＾ω＾）「ええー……ごめん……」
143：名無しさん：2017/12/17(日) 15:47:52 ID:hfLzwr1s0: (;'A`)「……でも……その通りかもしれねぇな……」

（；＾ω＾）「…………」

(;´ﾟωﾟ`)「…………」

(;'A`)「…………」

(;´ﾟωﾟ`)「……僕は……一人でも逃げるから……」

（；＾ω＾）「逃げる……？」

(;´ﾟωﾟ`)「ああ！！　豚箱で何年も過ごすくらいならホームレスにでもなってやる！！」

(;'A`)「ホームレスの方が大変だろ……！」

(;´ﾟωﾟ`)「自由に生きたいんだよ！！！」

（；＾ω＾）「ッ…………」

(;'A`)「…………」

（；　ω　）「…………」

(;'A`)「…………」

::（；　ω　）::「…………罪は……」
　ｶﾀｶﾀ…

(;'A`)「…………？」
144：名無しさん：2017/12/17(日) 15:48:25 ID:hfLzwr1s0: ::（；　ω　）::「……罪は償わなきゃ……いけないんだお……」

(;'A`)「…………ブーン……」

(;´ﾟωﾟ`)「……そんなの……わかってるさ……」

(;´ﾟωﾟ`)「でも……僕は…………」

(;´-ω-`)「…………」

　　　　　　　　　　ｻﾞｯｻﾞｯ…

(;'A`)「……ん？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……あれ？　3人？」

.
145：名無しさん：2017/12/17(日) 15:48:59 ID:hfLzwr1s0: (;´･ω･`)「……ツン……？」

（；　ω　）「僕が呼んだんだお……」

(;'A`)「……えっ？　なんで……」

（；　ω　）「…………」

（；＾ω＾）「……ちょっと待っててくれお」

(;'A`)「……おい、お前まさかこの事話すわけじゃ……」

（；＾ω＾）「そんな事しないお。知るのは、捕まった時でいい」

(;'A`)「……そうか……」

（；＾ω＾）ﾞ　ｻﾞｯ…

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「どうしたの？　あの2人はなんで……」

（；＾ω＾）「2人にはちょっと別の用があったんだお」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「……そう……。それで、大事な話って……？」

（；　ω　）「…………」
146：名無しさん：2017/12/17(日) 15:49:33 ID:hfLzwr1s0: （　　ω　）

（　　ω　）「別れようお」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「…………、え……？」

(;'A`)「……！？」

(;´･ω･`)「…………」

（　＾ω＾）「二度と話もしたくないお」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「……なに……どういうこと……！？」

（　＾ω＾）「嫌いなんだお」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξﾞ「――ッ……！！」

::ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ::
　ﾌﾙﾌﾙ…

ξ; ⊿ )ξ「なにそれ……なんで……？　だって……つい昨日まで……」

（　＾ω＾）
147：名無しさん：2017/12/17(日) 15:50:14 ID:hfLzwr1s0: ξ; ⊿ )ξ「どうして……！？　私の何がいけなかったの！？　私、ブーンのためならなんでもするよ！？」

ξ; ⊿ )ξ「ほら……ブーンがやりたがってたアナルセックス……してもいいから……！！」

(;'A`)（……あいつアナルセックスしたかったのか……）

ξ; ⊿ )ξ「……私ペニバンつけてあげるから……！」

Σ(;'A`)（挿れられる方！？）

（　＾ω＾）「どうでもいいんだお、そんなの」

ξ; ⊿ )ξ「ッ…………」

（　＾ω＾）「……もう、終わりなんだお」

ξ; ⊿ )ξ「どうして……どうし――」

（　＾ω＾）「帰れお」

ξ; ⊿ )ξ「ッ…………」

ξ; ⊿ )ξﾞ「……ばいばい、ブーン……」
　ｻﾞｯ

　　　　　　　　　　ﾃｸ…ﾃｸ…

.
148：名無しさん：2017/12/17(日) 15:50:48 ID:hfLzwr1s0: (;'A`)（オイオイオイ）

(;´･ω･`)（死ぬわアイツ）

（　＾ω＾）ﾞ「ということなんですお」
　ｻﾞｯｻﾞｯ…

(;'A`)「なんで……あんな事を……」

(;´･ω･`)「ごめん、僕帰るよ」

(;'A`)「は？」

　　　　　　　　　　ｻﾞｯｻﾞｯ…

　　　　　　　　　　『……ねぇツン、大丈夫……？』

　　　　　　　　　　　　『ひぐっ……ひっ……ショボン……』

.
149：名無しさん：2017/12/17(日) 15:51:22 ID:hfLzwr1s0: (;'A`)「……おい」

（　　ω　）「…………」

(;'A`)「……おい！！」
　っﾞ　ﾄﾞﾝｯ

（　　ω　）ﾞ「うっさいお！！！」

(;'A`)「ッ……」

(;'A`)「……いいのかよ、あれで……」

（　　ω　）

（　　ω　）「いいわけないお……」

（　　ω　）「でも……僕にはもう……ツンと一緒にいることが出来ないんだお……」

（　　ω　）「笑うたびに苦しくて……キスするたびに辛くなって……」

（　　ω　）「そんなのもう……耐えられないんだお……」

(;'A`)「……ブーン……」

（　　ω　）「…………」

(;'A`)（……ショボン……お前は何をどう考えてんだ……？）

(;'A`)（思ったんだろ？　今なら弱みにつけこんでツンとヤれるってさ……）

(;'A`)（お前は自分の事ばかり考えられて……羨ましいよ……）
150：名無しさん：2017/12/17(日) 15:51:58 ID:hfLzwr1s0: (;'A`)（…………）

(;'A`)（……俺は……どうなんだ……）

(;'A`)（……俺は……俺はまだ…………）

「捕まりたくねぇ……」

.
151：名無しさん：2017/12/17(日) 15:53:31 ID:hfLzwr1s0: 以上、第5話でした。
書き溜めはいっぱいあるのに投下が面倒でだめですね…
152：名無しさん：2017/12/17(日) 16:47:58 ID:02JPHPbU0: 乙
ドクオの目線でいると激しくワカが怖い
153：名無しさん：2017/12/19(火) 15:51:55 ID:Gp42M/Lk0: ツンちゃん……激しく軽い
154：名無しさん：2018/01/05(金) 17:21:24 ID:mU0ATh820: 続き来てた！
待ってたぞー。早くこの先をうぷする作業にもどるんだ(;'A`)
155：名無しさん：2018/01/05(金) 17:26:01 ID:mU0ATh820: あ、新年の挨拶忘れてた…
あけましておめでとうございます。今年も投下を楽しみにしてます(´∀`)
156：名無しさん：2018/01/05(金) 21:12:23 ID:7HJZhaJ.0: ツンちゃんまだ落ちたわけじゃないやろ……？
ショボンはおちてください
157：名無しさん：2018/01/07(日) 16:30:36 ID:Hf5xxVSE0: [翌日　夕方　ファイナル市]

　　　　　　　　　　ｶﾞﾁｬｯ…

('A`)「よぉ」

（　＾ω＾）「待たせたおね」

('A`)「いや平気。漫画読んでたし」

（　＾ω＾）「荷物は少なめに準備してきたお」

('A`)「おお……」

('A`)「……てかお前、本当にいいのか？　なんかお前さ、自首したそうじゃん」

（　＾ω＾）「……いや、自首はするつもりまでは無かったお。確かに、捕まった方がいいとか思ったけど……」
158：名無しさん：2018/01/07(日) 16:31:13 ID:Hf5xxVSE0: （　＾ω＾）「……でもなんか、ツンの事で吹っ切れたお」

('A`)「吹っ切れた……か」

('A`)「俺は……」

('A`)（……俺は……なんでなんだ……？）

（　＾ω＾）「ドクオこそいいのかお？」

('A`)「……ああ。別に俺は、何もないし」

（　＾ω＾）「まだ童貞じゃんかお。デレかクーとやればよかったのに」

(;'A`)「っせぇな……」

('A`)（俺は多分……一人で何か行動を起こすのが怖いんだ……）

('A`)（でもブーンが一緒なら怖いもんなんてない、って思えちまうのは、不思議だわ……）

('A`)（ガキの頃からずっと一緒にいたからかねぇ……）
159：名無しさん：2018/01/07(日) 16:31:57 ID:Hf5xxVSE0: （　＾ω＾）「そういやちゃんと、スマホは家に置いてきたお」

('A`)「あ、そうだった。俺も置いてかねーと……。机に鍵かけて入れとくか」

( 'A`)
　っﾞ　ｺﾞｿｺﾞｿ

('A`)「うし！」

（　＾ω＾）「オッケーかお？」

('A`)「ああ」

（　＾ω＾）「それじゃあとりあえず、出発しおうかお」

('A`)「……そうだな。行こうぜ」

('A`)「逃亡生活の始まりだな」

.
160：名無しさん：2018/01/07(日) 16:32:31 ID:Hf5xxVSE0: ――――――

――――

――

[ニイタ市　繁華街]

　　　　　　　　　　ガヤガヤガヤ……

(;'A`)「なぜニイタ？　隣町じゃねえか」

（　＾ω＾）「資金稼ぎだお。いくら持ってんだお？」

(;'A`)「え……。バイト代と貯金下ろしてPS4とソフト売って……、13万くらい」

（　＾ω＾）「少ねーおね」
161：名無しさん：2018/01/07(日) 16:33:13 ID:Hf5xxVSE0: (;'A`)「そういうお前はいくら持ってんだよ……」

（　＾ω＾）「6万」

(;'A`)「少なっ！！！　ゲームとか売れよ！！！」

（　＾ω＾）「売ったお」

(;'A`)「それでその金……って貯金なかったのかよ」

（　´ω｀）「結構ツンに貢いでたから……」

(;'A`)「あー……」

（　＾ω＾）「というわけで、やるお」

(;'A`)「何やんだよ」

（　＾ω＾）「……は……」

（；＾ω＾）「はひ……はん……はん……」

(;'A`)「中途半端な喘ぎやめーや」

（；＾ω＾）「喘いでねーお。は、犯罪だお」

(;'A`)「すげぇ躊躇してんね。犯罪かよ」

Σ(;'Aﾟ)ﾞ「犯罪ィ！？」
　ﾋﾞｸｯ

（；＾ω＾）「声でけーお」
162：名無しさん：2018/01/07(日) 16:33:57 ID:Hf5xxVSE0: (;'A`)「何する気だよ……まさか強盗とか……」

（；＾ω＾）「強盗は目立ちすぎるお……。似たようなもんだけど……」

(;'A`)「……ってーと、盗む的な……？」

（；＾ω＾）ﾞ「うんお」

(;'A`)「……スリでもするのか」

（；＾ω＾）「そ、そうだお」

(;'A`)「やっぱお前ためらってんじゃねーか」

（；＾ω＾）「あ、当たり前だお！　犯罪ってつまり……その……良くないことだし！」

(;'A`)「ボキャ貧かよ。まあいいや……スリねぇ……」

(;'A`)「とりあえず、そのへんの店入るか」

（；＾ω＾）「店？」

(;'A`)「ああ。そこそこ客がいるとこ……そこの服屋にするか」

（；＾ω＾）（服屋でスリすんのかお……？）

.
163：名無しさん：2018/01/07(日) 16:34:32 ID:Hf5xxVSE0: 　　　　　　　　　　ｳｨｰﾝ…

　　　　　　　　　　　　＼いらっしゃいませー…／

('A` )ﾞ　ｷｮﾛｷｮﾛ

('A`)「うし。お前はデカいから、壁となって監視カメラから俺を隠せ。出来るだけ証拠は残したくない」

（；＾ω＾）「おっ、了解だお」

( 'A`)ﾞ　ｼﾞﾘｼﾞﾘ…

（；＾ω＾）ﾞ（あの人を狙ってるのかお……？）
　ｽﾀｽﾀ

( 'A`)ﾞ　ｽｯ

（；＾ω＾）ﾞ（真後ろに張り付いたからそうみたいだお……。僕も壁になって、と…）
164：名無しさん：2018/01/07(日) 16:35:06 ID:Hf5xxVSE0: ( 'A`)
　っﾞ　ｼﾞｼﾞｰｯ…

Σ（；＾ω＾）ﾞ（おっ！？　だ、大胆にリュックのチャック開け始めたお……！？）

( 'A`)
　っﾞ　ｽﾞﾎﾟｯ

（；＾ω＾）（ちょちょちょ……バレないのかお……）

( '∀`)
　っﾛﾞ　ｽｯ

（；＾ω＾）（財布だーーーーーー！！！！！）

('A` )ﾞ「うっし、別の奴」

（；＾ω＾）「すげぇお……。ってかまだここでやんのかお」

('A`)「カメラ少ねーし。ほら壁になれ」

（；＾ω＾）（こんなスリのスキル、一体どこから……）

.
165：名無しさん：2018/01/07(日) 16:35:45 ID:Hf5xxVSE0: ――――――

――――

――

(;'A`)「あー流石にこんだけやると疲れるな……ド緊張したわ」

（；＾ω＾）「すごかったおね……。はいコーラ」
　　っﾛﾞ　ｽｯ

(;'A`)「サンキュ」
っﾛﾞ　ﾌﾟｼｭｯ

(*'A`)ﾞ　ｺﾞｸｺﾞｸ
っﾛ

（　＾ω＾）「あんなのどこで……ってかいつからやってんだお……」

(*'A`)「ぷはーうめぇ……。いや、初めてだよ」

（；＾ω＾）「初めてなのかお」

(;'A`)「昔ガキの頃に、同じようなやり方で財布盗まれたことがあってさ……、全く気づかなかった」

('A`)「目の前の物見てると、背中のリュックいじられても案外気づかないもんなんだよ」

（　＾ω＾）「なるほどだお……。でもやれる度胸がすごいお」

(*'A`)「ノリよノリ。クライムアクションゲームの主人公になった気分だったぜ」
166：名無しさん：2018/01/07(日) 16:36:28 ID:Hf5xxVSE0: (;'A`)「ま、緊張はしたが」

（；＾ω＾）「まあそんなもんだおね……」

('A`)「っし、さてそろそろ行くか」

（　＾ω＾）「もうスリは十分かお？」

('A`)「とりあえずここはもういいだろ。これ以上やると目立ちそうだし。どっか入って金数えようぜ」

（　＾ω＾）ﾞ「了解だお」
　ｽｸｯ

　　　　　　　　　　『へいへいお客さーん！』

('A`)「ん……？」

（　･∀･）「どうよアクセサリーなんか売ってんだ……け……ど……」

(;'A`)「ゲッ」

（；＾ω＾）「おわーお」
167：名無しさん：2018/01/07(日) 16:37:15 ID:Hf5xxVSE0: （；･∀･）「なっ……テメーらかよ……」

(;'A`)「なんだお前、アクセサリーショップのバイト？」

（；＾ω＾）「しかも店舗構えてないとか怪しすぎる」

（　･∀･）「うるせぇな、テメーらには関係ねーよ」

('A`)「あ、ねぇねぇお金くんね？」

（　･∀･）「は？」

（　＾ω＾）「は？」

(;'A`)「いやさ……妹が手術しなくちゃいけなくてよ……」

（　･∀･）「は？」

（　＾ω＾）「は？」

(;'A`)「金が必要なんだ……。ほらこのジャケット、レア物でさ。売りに来たんだ」

（　＾ω＾）

（　･∀･）「……なっ……」

（；･∀･）「なんだと…………」

.
168：名無しさん：2018/01/07(日) 16:37:58 ID:Hf5xxVSE0: （；＾ω＾）（……あれ？　ちょっと信じてる？）

(;'A`)「あと少しなんだ……あと少しで手術受けられるんだ……」

（；･∀･）「……そう……なのか……」

（；･∀･）（……こいつも色々大変なのか……）

（；＾ω＾）（も、もうひと押しか……！？）

（；･∀･）（昔ギコ先輩が言ってたな……。金をケチるのは漢じゃない、って。金で漢を見せろ、って……）

＿|￣|(;'A`)ﾞ「頼む……土下座するから……」
　ﾄﾞｹﾞｻﾞｧ…

（；･∀･）「なっ……！？」

（；＾ω＾）（さ、最後のひと押しが強烈だ！！！！）

（；･∀･）（な、なんてこった……）

（；･∀･）

（　-∀-）（ふっ……。こいつが土下座で漢を見せてるのに、ここで断っては漢が廃る……）
169：名無しさん：2018/01/07(日) 16:38:32 ID:Hf5xxVSE0: （　･∀･）「いいだろう。いくらだ」

('∀ﾟ)「15万」

（　･∀･）

（　＾ω＾）「は？」

（；･∀･）「……ちょっとじゃなかったのか……！？」

(;'A`)「あ、ごめん……この靴とかいろいろ売るしあと7万で足りるはず……」

（；＾ω＾）（た、高く吊り上げたことで7万が安く感じる……）

（；･∀･）「な、7万か……」

（；･∀･）（ここ数日の儲けより高い……。が、足りない分は貯金から出せば……）

（　･∀･）「よし、わかった」

(;'A`)「！？」

（　･∀･）「7万でいいんだろう？　ほら、持って行け」
　　っﾛﾞ　ﾋﾟﾗｯ

(*'∀`)「ありがとう！！！」
　っﾛﾞ　ﾊﾟｼｯ
170：名無しさん：2018/01/07(日) 16:39:07 ID:Hf5xxVSE0: （；＾ω＾）（と、とんでもねー奴だおこいつ……）

（　･∀･）（ふっ……7万は痛いが、それで漢の価値があがるなら……）

(*'∀`)「モララーは漢気あるな……！！」

Σ（*･∀･）ﾞ　ｽﾞｷｭｰﾝ!!

（；＾ω＾）（あれ、頬赤らめてる）

（*･∀･）（お、漢気だと……！？　俺に……！？）

（*-∀-）（ああ……ギコ先輩……見てますか……。俺も漢として認められてきたようです……）

('A`)「なんか変なモード入ってるっぽいし行こうか」

（；＾ω＾）「お、おう……」

.
171：名無しさん：2018/01/07(日) 16:39:50 ID:Hf5xxVSE0: ――――――

――――

――

[ソウサク区　ネットカフェ]

　　　　　　　　　　ｶﾀｶﾀｶﾀ……

( 'A`)
っﾞ　ｶﾞﾁｬｯ

（；＾ω＾）「ふぃー、やっと息つけるおね」

('A`)「そうだな……疲れた」

（；＾ω＾）「ソウサクまで来るの久々だお……。都会は怖いとこだおね」

(;'A`)「ほんとこえぇわ。めっちゃキャッチされたな」
172：名無しさん：2018/01/07(日) 16:40:25 ID:Hf5xxVSE0: （　＾ω＾）「とりあえず資金稼ぎの成果を見ようお」

( 'A`)「お、そうだな」
っﾞ　ｺﾞｿｺﾞｿ

（　＾ω＾）「僕こっち数えるお」
　　っﾞ　ｺﾞｿｺﾞｿ

('A`)「頼む」

　　　　　　　　　　ｺﾞｿｺﾞｿ…

( 'A`)「えーこいつは5千レス……」
　っﾛﾞ　ﾋﾟﾗｯ

（*＾ω＾）「おっほ、2万3千レス！」
　　っﾛﾞ

(*'A`)「いやいやこっち6万とかあるからｗｗｗ」
っﾛﾞ

（*＾ω＾）「やっべーおｗｗｗ」

.
173：名無しさん：2018/01/07(日) 16:41:10 ID:Hf5xxVSE0: 　　　　　　　　　　ｺﾞｿｺﾞｿ…

(*'A`)「っし、おわり」

（*＾ω＾）「僕も終わったお」

(*'A`)「いくらだった？」

（*＾ω＾）「11万」

(*'A`)「こっち17万ｗｗｗ」

（*ﾟωﾟ）「すっげｗｗｗｗｗｗ」

(*'∀`)「やべぇよなｗｗｗ」

（*＾ω＾）「スリだけでこんなに稼げるのかお……そりゃ犯罪者もいるわけだ」

(*'∀`)「犯罪者……」

（*＾ω＾）

(*'∀`)

.
174：名無しさん：2018/01/07(日) 16:41:53 ID:Hf5xxVSE0: (;'A`)「……今、何考えた？」

（；＾ω＾）「……最低だお、って思った」

(;'A`)「…………」

（；＾ω＾）「…………」

(;'A`)「取り返しつかないよな……もう……」

（；＾ω＾）「……人を殺して……」

(;'A`)「金盗みまくって……」

（；＾ω＾）「…………」

(;'A`)「…………」

(;'A`)「……とりあえずさ」

（；＾ω＾）「…………？」

(;'A`)「腹減らね？」

（；＾ω＾）「……減った」
175：名無しさん：2018/01/07(日) 16:42:28 ID:Hf5xxVSE0: ('∀ﾟ)「おーしピザ頼もうぜ！！！」

（；＾ω＾）「いやいやピザなんてあるわけ……」

( '∀ﾟ)「見ろよメニュー表！」
っﾛﾞ　ﾋﾟﾗｯ

Σ（　ﾟωﾟ）「ピザあるし！！！」

(*'∀`)「ミートソースパスタも美味そうじゃね？」

（*＾ω＾）「頼も頼も！！」

(*'∀`)「パソコンから注文だってよ！！　注文するわ！！！」

　　　　　　　　　　ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!!

　　　　　　　　　　　　＼うっせーぞガキども！！／

Σ(;'A`)ﾞ

Σ（；＾ω＾）ﾞ

.
176：名無しさん：2018/01/07(日) 16:43:01 ID:Hf5xxVSE0: (;'A`)「…………」

（；＾ω＾）「……ネカフェで壁ドンされたの初めて……」

(;'A`)「俺も……」

（；＾ω＾）「……とりあえず頼んでくれお」

(;'A`)「あ、ああ……」

(;'A`)
　っﾞ　ｶﾁｶﾁｯ

(;'A`)（……ああ……俺……何やってんだ……？）

(;'A`)（……テンションに身を任せて……逃亡とかしちゃって……）

(;'A`)（……どうすんだこの先……どうすんだ……？）

.
177：名無しさん：2018/01/07(日) 16:43:41 ID:Hf5xxVSE0: ――――――

――――

――

[同時刻　ファイナル市]

(´･ω･`)「ふぅ……」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「……ねぇショボン？」

(´･ω･`)「……ん？　どうしたの？」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「……今の、最高だった」

(*´^ω^`)「僕も」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「えへへ……昨日からヤりっぱなしだね、私達」

(*´･ω･`)「高校サボって何やってんだろうね」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「ほんとに。ショボンが一人暮らしじゃなかったらこんな事できないよね」
178：名無しさん：2018/01/07(日) 16:44:19 ID:Hf5xxVSE0: (*´･ω･`)「いつか女の子連れ込みたいと思ってた」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……私じゃなくてもいいみたいな言い方……」

(;´･ω･`)「えっ！？　いや違うよ、僕は前からずっとツンの事好きだったし……」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「……ほんと？」

(´･ω･`)「うん……。ツンがブーンと付き合ってた頃も、ずっと」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「……えへへ、嬉しいな……」

(*´･ω･`)「……ツン、好きだよ」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「私も」

(*´･ω･`)「へへ……。ちょっと、お茶飲んでくるね」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、うん」

　　　　　　　　　　ｷﾞｨｯ…

.
179：名無しさん：2018/01/07(日) 16:45:25 ID:Hf5xxVSE0: (´･ω･`)（へっ……クソビッチが……）

(´･ω･`)（愛されて犯されて……、自分が満たされりゃ誰でもいいくせして）

(´･ω･`)（どうしようかなー。ずっと家に籠もってても警察来ちゃうだろうし）

(´･ω･`)（本格的にどっか行かないと……）

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「どうかしたの？」

Σ(;´･ω･`)「へっ！？　あ、いや……」

(;´･ω･`)（いつのまに後ろに……）

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お茶、いれてあげるね」

(;´･ω･`)「ああ、ありがとう……」

　　　　　　　　　　ﾄｸﾄｸﾄｸ…

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「はいっ」
　っﾛﾞ

(´･ω･`)「ありがとう……」
っﾛﾞ

(´･ω･`)（……この女、もう少し利用したいな……）

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……？」

(´･ω･`)「ねぇ……あのさ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ん？」

(´･ω･`)「……お金……貸してくれないかな」

.
180：名無しさん：2018/01/07(日) 16:50:38 ID:Hf5xxVSE0: 以上、第6話でした。
新年早々食中毒に侵されひどい目に合いました。
皆さんも気をつけましょう。
181：名無しさん：2018/01/07(日) 17:41:41 ID:2d.GLuUI0: おもろい
182：名無しさん：2018/01/07(日) 17:48:59 ID:U9ejVMds0: いいね、おつ
183：名無しさん：2018/01/08(月) 18:33:07 ID:B2.h.eW20: 悪人しかいねぇ！！
184：名無しさん：2018/01/09(火) 18:20:37 ID:SkH1VHYY0: おつ
ショボンはゴミクズだしツンはビッチだしドクオとブーンもクズになったし
なんかもう……
185：名無しさん：2018/08/10(金) 12:13:02 ID:wTG0tg8c0: 更新待ってるぜ
186：名無しさん：2018/09/09(日) 22:22:09 ID:mrh94Cdw0: これ更新楽しみにしてたんだが、まだ完結してなかったんだな…。残念だわ
187：名無しさん：2018/11/30(金) 21:16:52 ID:sWb89FdU0: （*＾ω＾）「人の金で食う焼肉は上手かったおね！」

(*'A`)「まったくだ。金があるとつい使っちまって駄目だな」

（　＾ω＾）「ほかやりたい事ないのかお？」

('A`)「えー……、ないなぁ……」

（　＾ω＾）「ないかぁ……ないおねぇ……」

('A`)「…………」

（　＾ω＾）「…………」

('A`)「……なんだろう……この感じ……」

（　＾ω＾）「……うん……お……」

('A`)「逃亡だーとかいって高校サボってさ……ニイタで財布盗んで、ソウサク来てさ……」

('A`)「ネカフェ泊まって、飲めもしない酒飲んで、いい肉食って、もうやること無し」
188：名無しさん：2018/11/30(金) 21:17:42 ID:sWb89FdU0: （　＾ω＾）「…………」

('A`)「……俺ら、何がしたいんだ……？」

（　＾ω＾）「…………」

('A`)「結局さ、なんか酔ってただけなのかね……」

（　＾ω＾）「……酔う、かお……」

('A`)「だってそうだろ？　お前、罪の意識感じて苦しんでたのによ……、結局ツンの事で吹っ切れたとか言って、逃亡してきてんじゃん」

（　＾ω＾）「いや……それはお前だって逃亡したがってたじゃんかお」

('A`)「別に俺はお前を責めてるわけじゃねーよ？　俺だって、なんかもうわけわかんなくなってさ、映画みたいな逃亡劇に憧れちまったのかもしんねぇ」

（　＾ω＾）「…………」

('A`)「…………」

('A`)「もう、わけわかんねーわ……。俺って、何がしたいんだ……？」
189：名無しさん：2018/11/30(金) 21:19:11 ID:sWb89FdU0: （　＾ω＾）「…………」

('A`)「自首して、捕まったほうがいいんかな？」

（　＾ω＾）「自首……自首かお……」

('A`)「でもこうやって考え始めるとさ……怖いんだよ……。自首して、捕まって、少年院入って……」

('A`)「数年後に出てきても、俺は殺人犯として周りに蔑まれながら、苦しい思いしながら生きてくんだろ？」

（　＾ω＾）「……ドクオは、勝手だお」

('A`)「……は？」

（　＾ω＾）「自分の事ばっかりじゃないかお」

('A`)「……いや、別に自分の事考えるのは当たり前だろ。そりゃあ、殺しちまった事に罪の意識を感じてはいるさ。でもよ……」

('A`)「……あんまり考えると……わかんなくなんだよ……」

( A )「ほんとに俺……なんで生きてんのか……」

（　＾ω＾）、
190：名無しさん：2018/11/30(金) 21:22:43 ID:sWb89FdU0: （　＾ω＾）「ごめんお……言い過ぎたお」

( A )「…………」

（　＾ω＾）「僕も人の事言えないおね……。結局自分がこの先どうなるか不安で仕方がないんだお」

（　＾ω＾）「死にたくなるくらい苦しんだし……、だからこそツンと別れて、少しでも苦しみから逃れようとしてたお……」

('A`)

('A`)「結局、逃げてんだな俺らは」

（　＾ω＾）「形だけが逃亡じゃないって事だお」

('A`)「……このまま、逃げ続ける事が正解なんだろうかね」

（　＾ω＾）「わかんないお……。でも、いつかは、終わりが来る」

('A`)「…………」

( A )「ああ……そうだよな……。いつかは終わっちまうんだ」

（　＾ω＾）「それまで逃げ続けるか、諦めて受け入れるしかないんだお……」
191：名無しさん：2018/11/30(金) 21:23:44 ID:sWb89FdU0: ( A )「…………」

（　＾ω＾）「…………」

('A`)「なぁ、ブーン」

（　＾ω＾）「お？」

('A`)「誘っといて悪いけどさ……。俺ら、ここから別行動にしねぇ？」

（　＾ω＾）、「おっ…………」

('A`)「俺、ちょっと一人になりたいわ。一人になって、頭冷やして、それからまた……どうするか考えたい」

（　＾ω＾）「……そうかお」

('A`)「…………」

（　＾ω＾）「わかった、そうしようかお」

( 'A`)、「……わりぃな」
192：名無しさん：2018/11/30(金) 21:25:35 ID:jGTrwugg0: （　＾ω＾）「でも僕ら、連絡取れないから……」

('A`)「ああそうか……。んじゃ、こうしよう」

（　＾ω＾）「？」

('A`)「昨日ネカフェで見た掲示板。あそこにパスワード付きでスレ立てるから……」

（　＾ω＾）「おっ、いいおね。それならネカフェや電気屋で連絡取れるお」

('A`)「いい案だろ？　スレタイは……どうしようかな……」

（　＾ω＾）「なんか、僕らっぽいのを……」

(*'A`)「あ、じゃあ映画や小説っぽい感じでさ――」

(*'A`)「“みんなが敵になる”、でどうよ」

.
193：名無しさん：2018/11/30(金) 21:26:27 ID:jGTrwugg0: （；＾ω＾）「敵……？　いや僕らそんなに敵作ってないお……？」

(;'A`)「馬鹿言うなよ、敵だらけじゃねーか。モララーもギコも警察もよ」

（；＾ω＾）「デレやクーは味方っぽいお」

(;'A`)「んだよもうちょっとカッコつけたのに……じゃあ変えるか」

（*＾ω＾）「いや、それでいいお」

(;'A`)「はぁ？　どっちだよ……」

（*＾ω＾）「なんだか、映画っぽくてかっこいいお」

(;'A`)「なんだよ……そう思うならケチつけないでくれよな……恥ずかしい……」

（*＾ω＾）「おっおっおっ」

('A`)「ま、そういうわけで。パスワードは……俺の誕生日でいいや」

（；＾ω＾）「安直だおね……。了解だお」

('A`)「いいんだよ、どうせ誰もわかりゃしない。今夜あたり立てとくわ」
194：名無しさん：2018/11/30(金) 21:28:01 ID:jGTrwugg0: （　＾ω＾）「おっおっ、よろしくだお」

( 'A`)「……んじゃ、そんなわけで」

（　＾ω＾）「……またそのうち、集合しようお」

('A`)「おう」

('A` )∩ﾞ「じゃーな」

（　＾ω＾）「また……」

　　　　　　　　　　ﾃｸﾃｸ…

.
195：名無しさん：2018/11/30(金) 21:28:54 ID:jGTrwugg0: ――――――

――――

――

[夕方　ファイナル市]

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ショボンー」

(´･ω･`)「あ、おかえり」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「これ…少ないけど……」
　っﾛﾞ　ｽｯ

(´･ω･`)「ああ……ほんとに用意してくれたんだ……。とても助かるよ」

(*´･ω･`)「ツンは優しいね」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「やだなー、こんな事しか出来なくてごめんね。家賃も生活費もそんなに大変だったなんて思わなかった」

(´･ω･`)「一人暮らしだとね……どうしても。わがまま行ってこっちに出てきた以上、親はあまり頼れないし……」

(*´･ω･`)「でも、来月には必ず返すからさ！」
196：名無しさん：2018/11/30(金) 21:30:44 ID:jGTrwugg0: ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん、ゆっくりでいいよ。私もバイトしてるしさ！」

(´･ω･`)（……6万か……。まぁ、こんなもんか）
っﾛﾞ　ｼﾞｯ…

(´･ω･`)（あとは僕の貯金を下ろせばしばらくやっていけるかな……）

(　´･ω･)ﾞ　ﾁﾗｯ

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「？」

(´･ω･`)（……好きなだけこの女を犯せるのも、今日で最後か……）

(´･ω･`)（……うーん、もう何日か平気かな……）

　　　　　　　　　　＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ!!／

.
197：名無しさん：2018/11/30(金) 21:31:50 ID:jGTrwugg0: (´･ω･`)「……ん？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「誰か来たみたいだよ？」

(´･ω･`)「おかしいな……何も頼んでないし……」

(　´･ω･)
　　っﾞ　ｶﾞﾁｬｯ

( <●><●>)「こんにちは。ファイナル警察署の者です」
　　っ日ﾞ　ﾋﾟﾗｯ

Σ(;´･ω･`)「わっ……」

( <●><●>)「ショボンさんでよろしかったですか？」

(;´･ω･`)「……ええ……」

(;´･ω･`)（しまった……まさかもううちに来るなんて……）

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「警察……？」

( <●><●>)「おっと失礼しました。そちらは」

(;´･ω･`)「僕の、彼女です」
198：名無しさん：2018/11/30(金) 21:34:02 ID:jGTrwugg0: ( <●><●>)「そうでしたか。えー先日起きたギコ少年の殺害事件についてお聞きしたく」

( <●><●>)「ちょっと耳に挟んだのですが、ショボンさん、あなたはギコ少年に暴力を振るわれたとか」

(;´･ω･`)（ドクオの件か……。それがなければ僕のもとに警察が来ることもなかったろうに…）

(;´･ω･`)「はい……」

( <●><●>)「ギコ少年は血気盛んな性格であったとお聞きしましたので、日頃からそういった暴力行為があったそうですね」

(;´･ω･`)「まあ、札付きの悪とまで言われたましたし」

( <●><●>)「札付きの悪……」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ（札付きの悪、って冗談じゃなかったの……）

( <●><●>)「では、あなたは事件当日の22時頃、どちらにいられました？」

(;´･ω･`)「えっ……？　いや……友人と外で遊んでました」

( <●><●>)「そうでしたか。あなた方がアミューズメント施設を出たのは21時半頃だったと思いますがね」

(;´･ω･`)「ッ……」
199：名無しさん：2018/11/30(金) 21:34:59 ID:jGTrwugg0: (;´･ω･`)（すでに知ってる……！？　知ってて聞いてきてるのかこの人……）

(;´･ω･`)「そ、その後は終末公園で話をしてました。ブランコ乗ったりしながら」

( <●><●>)「終末公園ですか……。自転車で3分ぐらいですね」

(;´･ω･`)「で、帰ったのが22時20分頃です……」

( <●><●>)「なるほど……ありがとうございます」

( <●><●>)「突然失礼いたしました。ご協力感謝いたします」

(;´･ω･`)「いや……」

( <―><―>)ﾞ「ではこれにて」
　ﾍﾟｺﾘ

　　　　　　　　　　ﾊﾞﾀﾝ…

.
200：名無しさん：2018/11/30(金) 21:36:19 ID:jGTrwugg0: (;´･ω･`)「…………」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「……捜査、大変そうね」

(;´･ω･`)「う、うん……そうだね……」

(;´･ω･`)（やっぱりか……。思ったよりも警察は僕らの事を疑ってる）

(;´･ω･`)（知っていたのにあえて聞いてきた事が、まるで僕らを威圧しているかのようだ……）

(;´-ω-`)（深刻だ……。もう、どうしようもないんじゃないだろうか……）

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ねぇショボン、大丈夫？」

(;´･ω･`)「…………」
201：名無しさん：2018/11/30(金) 21:37:11 ID:jGTrwugg0: (;´-ω-`)「……ツン……」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ん……？」

(;´-ω-`)「ずっと……僕の事……好きでいてくれる……？」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ、「……当たり前じゃない……」

(;´･ω･`)「何があっても？　絶対？」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「ええ。ショボンが酷いことしなければ」

(;´･ω･`)ﾞ「ひ、ひどいこと……！？」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「そりゃぁ、浮気とかされたら……嫌だし……」

(;´･ω･`)「あ、ああ……そゆこと……」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「ダメよ絶対？　許さないから」
202：名無しさん：2018/11/30(金) 21:37:59 ID:jGTrwugg0: (;´･ω･`)「も、もちろん！　するわけないし……」

(´･ω･`)「ツンのこと……好きだから」

ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ、「……へへ……」

(´-ω-`)（これでいいんだ……。ここにいた方が安全だし……）

(*´ﾟωﾟ`)（セッ……セッ……ヤりまくれるし……）

.
203：名無しさん：2018/11/30(金) 21:39:40 ID:jGTrwugg0: ――――――

――――

――

[夜　ニイタ市　繁華街]

　　　　　　　　　　ガヤガヤ……

　　　　　　　　　　　　ガヤガヤガヤ……

(　＾Д＾)σﾞ「んじゃ、モララーチャン、今日もヨロシクぅ！」
　　ﾋﾞｼｯ

（　･∀･）「はーい」

（　･∀･）「……ってあれ、今週はレア物のアレあるんすね」
　　っﾞ　ｺﾞｿｺﾞｿ

(　＾Д＾)「あーそれ？　ちょっと多く仕入れられたからさ、一応持ってってー的な！？」
204：名無しさん：2018/11/30(金) 21:41:24 ID:jGTrwugg0: （　･∀･）「まー客も欲しがってる人いましたし、売りつけてきますよ」

(　＾Д＾)「頼むよー？　モララーチャン商売上手だから期待してるよー？」

（；･∀･）「そんな言われると困るなぁ……」

(　＾Д＾)「はは、冗談冗談。ま、よろしく頼むよ」

(　＾Д＾)「はいこれ今週の顧客リスト」
　　っﾛﾞ　ﾋﾟﾗｯ

（　･∀･）「あざっす」

(　＾Д＾)「そういやこの顧客リストだけど、大事なものだから失くしちゃ駄目ダヨォ？　昔ギコチャンか失くしちゃってねぇ……。大事にはなってないけど、結局見つかってないからさ」

（　･∀･）「そうなんですか……。これサツに回ったらヤバそうですね」

(　＾Д＾)「出来れば頭で覚えてほしいけど、まーなかなかそうもいかんからネ。客は変わるし」

(　＾Д＾)「ま、そんなわけで！　気を付けて行ってらってことで！」

（　･∀･）「……はい。行ってきまーす」

.
205：名無しさん：2018/11/30(金) 21:42:22 ID:jGTrwugg0: 　　　　　　　　　　ｶﾞﾁｬｯ…

　　　　　　　　　　　　＼ドゥン…ドゥン…ドゥン…ドゥン…／

（；･∀･）「ほんっとうるせーなこのクラブ……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「やーだモララーくん！　今日も来てたの？」

（　･∀･）「あーどーもミセリさん。いやまあ仕事ですし」

ﾐｾ*´ー`)ﾘ「いいの無い？」

（　･∀･）「いやミセリさんに売るものはないっすよ」

ﾐｾ*ﾟ .ﾟ)ﾘ「えーなにそれケチー」

（　･∀･）「いいもんじゃないっすよ、こんなの」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「モララーくんキメた事ないじゃーん」

（　･∀･）「いやそうですけど……ここ数日でそういう奴らを散々見てきましたし。酷いもんっすよ」
206：名無しさん：2018/11/30(金) 21:43:21 ID:jGTrwugg0: ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「ふーん……。ま、いいや！　安全そうなのあったら教えてね！」

（　･∀･）ﾞ「うーっす……」
　ﾃｸﾃｸ…

（　･∀･）ﾞ「……あるわけねーだろ、安全な薬なんて」

　　　　　　　　　　ｻﾞｯｻﾞｯ…

（　･∀･）（……えーっと……今日の客は……）
　　っﾛﾞ　ﾋﾟﾗｯ…

（　･∀･）（…………？）
　　っﾛ

（　･∀･）（…………この名前……）

.
207：名無しさん：2018/11/30(金) 21:45:19 ID:jGTrwugg0: 　　　　　　　　　　ブロロロロロロロ……

　　　　　　　　　　　　ｻﾞｯｻﾞｯ…

（　･∀･）（この辺か……？　っと、あそこの高架下か……）

（　･∀･）ﾞ（……お、もう来てんじゃん）

（　･∀･）ﾞ「ごめんねお待たせー」
　ｻﾞｯｻﾞｯ

『…………、新しい人か？』

（　･∀･）「そう。知ってると思うけど、ギコ先輩亡くなっちゃったから」

（　･∀･）「えーっと、君はこれだったよね」
　　っﾞ　ｺﾞｿｺﾞｿ

『いや……レア物の新しいやつ、あるだろ？』

（　･∀･）「お、ピンクスナイプの事知ってんだ。酒と飲むとキくんだよねこれ」
208：名無しさん：2018/11/30(金) 21:46:04 ID:jGTrwugg0: 『ああ、とてもな……。頼む、あるだけ売ってくれ。ないと不安になる……』

（　･∀･）「はは、人は見かけによらないな！　いいよ、売ってやる」

『……助かる』

（　･∀･）「しかし意外だな。君みたいな奴がうちの客だなんて」

『……そうか……？』

川ﾟ -ﾟ)「――見かけによらない、そう言ったのは君だろう」

.
209：名無しさん：2018/11/30(金) 21:48:46 ID:jGTrwugg0: 以上、第7話でした！
待っててくれる人がいて嬉しくて投下しました。
次回もよろしくお願いします。
210：名無しさん：2018/11/30(金) 21:57:50 ID:HsYu0o3Y0: 乙！
遅くなっても待ってる！
211：名無しさん：2018/12/01(土) 07:08:54 ID:afakXcig0: おお、久しぶり！
続いてくれて嬉しい！
212：名無しさん：2018/12/01(土) 18:52:50 ID:ideaE8F20: マジか　乙
213：名無しさん：2018/12/02(日) 15:18:25 ID:hu4XPv.o0: 乙！待ってた！
214：名無しさん：2018/12/09(日) 19:39:48 ID:wtB2PdJ60: ついに更新きたか！
うーむ、状況をみるとショボンはすぐに終わりそうな感じがするな…。ブーンとドクオがどう動くのか楽しみだ