[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
“違和感”のようです
1
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:13:51 ID:Ry1To0T60
分割投下になります。
締切に間に合うように頑張りますので気長にお付き合いください。
2
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:14:27 ID:Ry1To0T60
お前ってさ。
漫画、読んだことあるか?
まぁ、あるよな。
お前そういうの好きそうな顔してるし。
ハハ、怒るなって。バカにしたつもりはねぇからさ。
……ううん、良いんだこの話は。
お前はさぁ、漫画読んでて『あれ?』とか『ん?』とかって不思議に感じたこと……。
“違和感”を感じたことってあるか?
……無い、か。
なんでも良いんだぜ?
……………そうか。
じゃあきっと、『これ』のことも認識出来ないんだろう……な。
………いいや、この話終わり!
次体育だぞ! 早く着替えに行こうぜ!
―――とある男子中学生、クラスメイトとの会話にて
3
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:15:03 ID:Ry1To0T60
川 ゚ -゚)σ「ひーふーみーよーいつむーななやーこのとー……。
よし、全員揃ったみたいだな」
放課後の教室。
数個の机を繋げた周りに、めいめい椅子に座っている10人の生徒。
その内の1人、クーが集まった生徒の人数を数えそう宣言すると、
残りの生徒達はごそごそと自分の鞄を漁り思い思いのものを机の上に出した。
そのほとんどがお菓子やジュース、紙コップ等であり
ちょっとしたパーティーのようになっている。
4
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:15:40 ID:Ry1To0T60
川 ゚ -゚)「まずは今回のツンの無事を祝って乾杯といくか」
ξ;-⊿-)ξ「みんないつもごめんね……」
( ^ω^)「おっお!別に気にしてねーお!
ツンの【能力】なんだからしょうがないお!」
クールの宣言に、彼女の向かい側に座っていた金髪巻き毛の少女、
ツンがペコリと頭を下げた。
それをぽすぽすと頭を撫でて慰めているのは、その右隣に座るぽってりとした体格の男子高校生ブーン。
彼に頭を撫でられたツンは、その美しく整った精巧な顔を
ほんのりと赤らめ少し恥ずかしそうに微笑んだ。
5
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:16:27 ID:Ry1To0T60
('A`)「みんなジュース注いだか?」
( ;^ω^)「あっ!ぼくコーラがいいお!」
ξ;゚⊿゚)ξ「わ、私はオレンジジュースで……!」
三ツ矢サイダーのペットボトルを片手に口を開いた、首にヘッドホンをかけた男子、ドクオの言葉に慌てて紙コップを差し出す2人。
(´・ω・`)「ハイハイ、コーラね」
紙コップを差し出すブーンに答え、コーラを注いでいるのはショボン。
色素の薄い髪と眠たげな目、左手に抱えたバスタオルが印象的だ。
_
( ゚∀゚)「オレンジジュース1名様ごあんな〜い!」
ツンに差し出したコップにジュースを注いでいるのはジョルジュ。
こちらはぱっちりと見開かれた瞳と濃い眉毛が特徴的である。
6
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:17:03 ID:Ry1To0T60
( ´∀`)「お菓子開けとくモナね〜」
( ・∀・)「このチョコ美味しいよ!」
そう言いスナック菓子の袋を開ける
ほんわかとした雰囲気を纏った男子高校生は、モナー。
その隣で小袋に入ったチョコレートのパックを配っている
おどおどとしているものの顔立ちの整った男子高校生はモララー。
モララーがチョコレートを配り終わった所で、ジョルジュの隣に座っていた
ショートボブの少女、しぃがキラキラと目を輝かせて立ち上がった。
(*゚ー゚)「じゃあ乾杯前にあたしが一曲………」
(;'A`)「おいバカやめろ!! しぃの一曲は洒落にならん!!」
そう言い大きく息を吸い込んだしぃを慌てて抑えようとするドクオ。
7
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:18:13 ID:Ry1To0T60
(*゚ー゚)「ふふー、何歌おうかなー」
(;* Д )「コパァッ」
彼女の口から危うく歌声が漏れるかというときに、
すかさず動いたのはジョルジュの反対隣に座る男子高校生。
(;'A`)「……すまんギコ」
(,,゚Д゚)「気にするな。こいつを制御できるのは俺しかいないからな」
間一髪でしぃの首に手刀を叩き込んだ
彼……ギコがふぅ、と息をつく。
(* ー ) チーン
かくり、と首を項垂れるしぃ。
(´・ω・`)「危なかったねぇ」
_
( ゚∀゚)「地獄みるかと思った!!」
( ;´∀`)「キミ達本音駄々漏れじゃないかモナ……」
(,,゚Д゚)「まぁそう責めてやるな。こいつの歌は地獄を見るが役には立つ」
( ・∀・)「それ褒めてるの?」
小首を傾げているモララーの隣で、ブーンがおもむろにコップを掲げる。
8
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:18:47 ID:Ry1To0T60
( ^ω^)「おっお!それじゃあ改めていっちょ乾杯を………」
「「「「乾杯!!!!!!」」」」
紙コップをこつんとぶつけ合う面々。
何故放課後の教室でこのようなプチパーティが開かれているのか。
時間は昨日に遡る。
9
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:19:23 ID:Ry1To0T60
昼休み。
それは高校生たちに与えられる至福の一時のひとつ。
それはしたらば高校2年A組の生徒達も例外ではない。
(*゚ー゚)「ギコくん一緒にご飯食べよー」
(,,゚Д゚)「はぁ? なんでお前と一緒に飯食わなきゃいけn」
(*゚ー゚)「ギコくんが一緒に食べてくれないと、
しぃちゃんは暇を極めて教室でゲリラコンサートを始めます」
(,,゚Д゚)「おいやめろ教室に地獄を創ろうとするな(超早口) わーいしぃと飯が食えるー」
そんな和やかな空気の中。
10
:
◆T7j3n76Cc.
:2017/08/24(木) 18:20:06 ID:Ry1To0T60
「キャアアアアアア!!!!!!!!!!」
唐突に、悲鳴が聞こえた。
川 ゚ -゚)「む」
_
( ;゚∀゚)そ「おぉ!?」
( ;・∀・)「このパターンはまさか……」
その悲鳴に教室にいた生徒達がざわつく。
( ;^ω^)「い、今の悲鳴!! 購買に行ったツンの声だお!!」
いち早く反応したのは教室の一番後ろ、窓際に座り弁当を広げていたブーン。
彼はがたりと立ち上がり、
三三⊂( ;^ω^)⊃「ツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!」
ほぼ絶叫に近い声をあげ、不思議な体制ととんでもないスピードで教室を飛び出して行ってしまった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板