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マーケティング・レンタルパロディのようです
139
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:16:39 ID:xWldWr3U0
.
……時は中世、魔王の君臨する時代が終わりを告げ、世に仮初めの平和が訪れた頃。
とある大国サントハイムに、それはそれはおてんばな、一人の姫様がおったそうな。
これはその姫様と、姫様に振り回される二人の従者の物語……。
をパロディした本家を読んでパロディがしたくなった全く関係のない第三者による物語である!!!!
.
140
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:17:16 ID:xWldWr3U0
.
マーケティング・レンタルパロディパロディパロディ 〜三千世界、筋肉ばかりのようです〜
.
141
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:17:44 ID:xWldWr3U0
('A`)「おい」
('A`)
――ドクリフト
ご存知カンダタスタイルの宮廷神官!!!!!!!!!!!
ちなみにまだ二フラムは使えない!!!!!!
ただのマッチョだ!!!!!!!!
乳首は多分弱い
( ^ω^)「おん?」
( ^ω^)
――ブンライ
語尾に「お」が付かないタイプのレアな宮廷魔術師のトップだ!!!!!!!
ただし魔術は使えない!!!!!!魔術師としてかなりレア!!!!!!!
さらに関節技とCQCの腕はピカイチ!!!!!!
もやし文系魔術師のエリートコースに乗っかったレアなマッチョ!!!!!!!!
いただきました!!!星、三つです!!!!!!
採用担当者は何考えてたんだ
('A`)「さっき準備運動がてら壁をよじ登ってたらよ」
( ^ω^)「おま、こないだ壁の塗装塗り直したばっかりだって言ってたぞ」
('A`)「マ?」
( ^ω^)「マ。王妃ブチギレ待った無しやぞ」
('A`)「じゃあジョギングしてたら、南の方角に姫様の背中が見えたんだよな」
( ^ω^)「はーーーー相変わらず警備ザッル」
('A`)「もう領土抜けるところでさぁ。高い所から覗いたから分かったって寸法よ」
142
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:19:32 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「なる。そんでもって俺と一緒に連れ戻そうってこったな」
('A`)「話が早くて助かるぜ、ブンじい」
('A`)「王妃に見つからんうちにさっさと連れ戻そうぜ」
( ^ω^)「と言いたい所だが」
('A`)「あん?」
( ^ω^)「残念、王様より呼び出しだ」
('A`)「空気読めよあんのヘタレチンコ」
( ^ω^)「俺はまだ現役だぜ」
('A`)「育ての親のそんな情報いらねえよ」
('A`)「しっかし何の話かねえ」
( ^ω^)「さてな。なんでもお使いに行って欲しいとか」
('A`)「自分で行け」
('A`)「つーかそんなもん末兵パシればちょちょいのちょいだろ」
( ^ω^)「それを俺たちに頼むっつうことは裏があるってことよ」
('A`)「はぁーめんどくせえ」
143
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:20:10 ID:xWldWr3U0
【なんかめちゃくちゃ広くて掃除が大変そうなところ】【広間】【#王と謁見なう】【#インスタ映え】【#photogenic】【#午後から仕事】【#頑張れ私】
( ・∀・)「あのさ、人の部屋に変なタグつけるのやめてくんない?」
( ・∀・)
――言わずと知れたサントハイム王国の国王様!!!!!!
ツラのいい鬼嫁を抱えてしまいその尊厳はほぼ地に落ちたも同然だ!!!!!!!!!
( ・∀・)「いやだからさ、この紹介もおかしいでしょ」
('A`)「誰と話してんだコイツ」
( ^ω^)「今までお前が苛めすぎたせいで幻覚見てんだろ」
( ・∀・)「苛められてるのは確かだけど絶対気のせいじゃないよねこれ」
('A`)「御託はいいからさっさと用件言えよ」
('A`)「家帰って早くマギレコやりてえんだわ」
( ^ω^)「は? お前人理修復は?」
('A`)「ドスケベ尼さんチャレンジ失敗してセプテムで止まってるわ」
( ・∀・)「FG◯の話はしない!!!!!」
('A`)「ぼくと契約して魔法少女になってよ」
( ^ω^)「もう魔術師だからいいかな…」
('A`)「魔法使えねえのに」
( ・∀・)「話進まないから話すね」
( ^ω^)「つーかお前な、この間まで歴史修正するって言って刀集めてただろ」
( ・∀・)「ニダーという武器屋がいる」
('A`)「周回が怠くなって来たんだよ」
( ・∀・)「彼には一年半ほど前から弓を作るように依頼をした」
( ^ω^)「その次には司書やるって言いだしてチュートリアル終わった途端に投げやがって」
( ・∀・)「そして無事完成したと報せが届いた」
144
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:20:35 ID:xWldWr3U0
('A`)「掛け持ちするとなかなか大変でな」
( ・∀・)「それを取りに行こうと使いを出したのだが困ったことになった」
( ^ω^)「いいか、ゲームを積むんじゃねえ」
( ^ω^)「ゲームはプレイするもんだ」
( ・∀・)「工房がある南の森が何故か罠だらけ」
('A`)「んなことよりこいつ大丈夫か?」
( ・∀・)「これがまたピタゴラスイッチ並みに手の込んだ」
('A`)「NPCみてえに勝手に喋ってんぞ」
( ・∀・)「僕の話をちゃんと聞いてくれる気になった?」
('A`)「つーか武器って、何頼んだんだよ」
('A`)「あの王妃に武器持たせたら鬼に金棒もいいところだろ」
( ・∀・)「戦闘用ではなく、祭儀用の弓だ」
( ^ω^)「祭儀用?」
('A`)「つまり10/10スケールフィギュアだな」
( ^ω^)「ライオンボードで出来てそう」
('A`)「塗装も楽だしな」
(;・∀・)「安っぽくなるからやめて!」
(;・∀・)「これはれっきとした宝具として迎えるんだからね!!」
('A`)「宝具…」
( ・∀・)「FG◯は関係ないから」
('A`)「ボケ潰しやがって…」チッ
( ・∀・)「なんでいつもこんな扱いなの…」
( ^ω^)「どうしてもそれは必要なんです?」
( ・∀・)「……もうじきこの国の建国日がやってくる」
( ・∀・)「魔王軍との戦いは君たちも知っての通りだ」
145
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:21:06 ID:xWldWr3U0
('A`)「ああ…」
( ^ω^)「一日たりとも忘れた日はないね」
( -∀-)「多くの犠牲者を払って得た平和だ」
( ・∀・)「その鎮魂と、平和の記念、そして未来の繁栄」
( ・∀・)「これら全てを取りまとめて盛大な祭を行おうと企画していたのさ」
('A`)「で、その弓が欲しいのに手に入らねえと」
(;-∀-)「……何度か兵を寄越したけど全く歯が立たないんだ」
('A`)「やっぱあの訓練じゃなまっちょろいんだろうな」
( ^ω^)「戸塚ヨットスク◯ル式にやらねえと」
( ・∀・)「ブラック王国って言われるからやめて」
( ^ω^)「いやあー…もう王妃が、ね」
川 ゚ -゚)「私がなんだって?」
川 ゚ -゚)
――サントハイム王国の妃!!!!!!
その実態は鬼嫁!!!!!
ドクリフトとブンライが束になっても敵わないともっぱらの噂だ!!!!!!!!!!
チンコにくる顔立ちでおそらく弱点はア\熱盛!!!/失礼しました、熱盛と出てしまいました
146
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:21:37 ID:xWldWr3U0
(;'A`)「っ!?」
(;^ω^)「相変わらず音もなく近付くのやめてくださいよ心臓に悪い」
川 ゚ -゚)「この程度で止まる心臓なのか? ブンライ」
川 ゚ -゚)「だとしたら随分耄碌したもんだな」
(;^ω^)「はははご冗談を」
('A`)「にしても罠ねえ」
('A`)「ゆうなまみたくダンジョンマスターでも住み着いてんのか?」
( ^ω^)「あの辺りは比較的治安がよかったはずだ」
川 ゚ -゚)「その通り、まるで誰かが誂えたかのように敵はスライム程度しか出てこない」
( ^ω^)「ひのきのぼうでも安心だな」
('A`)「俺らには必要ないけど」
( ・∀・)「それが突如としてトラップダンジョン化…」
('A`)「あ」
( ^ω^)「あ?」
('A`)「祭儀用の弓ってどれくらい金使ったんだ?」
川 ゚ -゚)「まあ大体5000兆円くらい」
( ・∀・)「えっ」
( ^ω^)「知らないのかよ」
('A`)「消費税が8%になったのはこのせいか」
川 ゚ -゚)「…その金をふんだくるためにニダーが要塞を作り上げたと言いたいのか」
147
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:22:05 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「弓が目当てかもしれませんぞ」
('A`)「そこまで贅を尽くした弓なんざ高く売れるだろうからなぁ」
川 ゚ -゚)「ふふふ」
( ^ω^)(真顔で笑われるとめちゃくちゃこええよ)
川 ゚ -゚)「心配せずともニダーは義理堅い」
('A`)「なにそんなにそいつもマッチョメンなの?」
( ・∀・)「マッチョは義理堅いって決まりがあるの?」
( ・∀・)「あるんだったら僕にも義理堅くしてよ」
( ^ω^)「括約筋がピクピクしてくるな」
( ・∀・)「漏らすなよ、絶対漏らすなよ」
川 ゚ -゚)「裏切れるものなら裏切ってみるがいい」
川 ゚ -゚)「万が一アイツが約束を破った場合には私がどういう手段に出るのか」
川 ゚ -゚)「そこはよく分かっていようさ」
( ^ω^)「ヒェッ」
('A`)「…冗談はさておき、ちょうど南の方角に姫さんも逃げていったことだ」
川 ゚ -゚)「なに、またハイーナが出奔したのか」
川 ゚ -゚)「なぜすぐに追わなかった」
148
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:22:28 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「そらー、そこにお座りの旦那様に呼ばれたからで」
( ・∀・)「ま、待って」
川 ゚ -゚)「モララー…!」
('A`)「じゃ、お使いと姫さん迎えに行きますね」
( ^ω^)「やったねモラちゃん! レスリング仲間が増えるよ!!」
(;・∀・)「サンドバッグにしないでえええええええ!!!!!!」
川# ゚ -゚)「なに、久々に仲を深めようではないか」
(; ∀ )「あああああああ!!!!!!!!!」
149
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:22:55 ID:xWldWr3U0
【南の森】
( ^ω^)「しっかしつまんねえ森だな」
('A`)「スライムすらエンカウントしねえとは」
( ^ω^)「モンスターは根絶しねえはずだしなぁ」
( ^ω^)「生態系崩れてんじゃねえの」
('A`)「このままじゃ、ヒトが、未来が、枯れていく」
( ^ω^)「みんなのトラウマやめろ」
('A`)「消えるのは、砂浜だけじゃない」
( ^ω^)「だからやめろっての」
('A`)「だってよ、ただの森をマッチョが闊歩してるだけの絵になっちまうぜ」
( ^ω^)「画面映えしねえな」
('A`)「これがアニメの一話ならとっくに切」
ガサガサ
('A`)!
('A`)(殺気…)
( ^ω^)(相手は一匹といったところか)
('A`)「……ブン爺」
( ^ω^)「ああ」
背を預け、気配の出所を探る二人!
かすかな足音を察知したものの、相手もどうやら気付いたようだ!
('A`)(隠れるだけのお脳があるってことはそれなりに知能があると見ていいな)
( ^ω^)(奴さんも様子見しているようだな)
('A`)「――ブン爺」
( ^ω^)「やる、か」
('A`)「応」
150
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:23:24 ID:xWldWr3U0
.
__ ( 'A` )_ _,,,,、
,,.ィ'''フ''''=、r'"~ ヽ、ヽ / i,, `ヽr''"`ヽ、ヽ、
,r'"´ ノ" )=、.,_ゝニ ノ,,..ィ'"´i ヽ、
( ノ ´ ̄ `Y"´ i
) __,,.. レ _,,,,、 j、、
r''ヽ. ,.ィ'''i" J ,,.ィ'"~ `'ヲ''ー-、ノ、 ヽ、
/ ,,.イ')'" 人 ,,l、 ノt ) `ヽヽ
/ / / `ゝ、 人 ,,イ jt、 ヽ i
f , ノ /、 `ー--;::-ニ"_,ゝ=---‐''" ノ ヽ、 ヽ t、、
)' f ノ ヽ、 r 、 f" `i´ ̄` Y `ヽ / ゝ-,ヲ''' )
. ( ,.ィ''ーr"~ ヽj ミi ! j' | / ,r" ft
ノ、,ノ ヽ, `i 、〉、.__,人,___,..イ、,i" j'' ( ,ノ j
( t、 l i ヽf Y ,j,. ,/ ) ,.イ´ ノ
fヽ ヽ、 l l ヽ、 .| ノ ,. / ,.イ '"ノ ノ
t i l、. t l 、j`ー‐‐'`ー="レ' j' // / ,/
ヽ、 i、 i l ヽ -ニ- ノ l /,,,,ノ ,ィ/
ヽ、`i `i、 l `i / ,l /-,=、ヽv
′ ヽ ヽ、 'i, 人 ヽ / ノヽ ノ''"Y,..ト-、
`i、,,..=,i、 / ヽ、 /=ィ''i'i''j" .`=(i-/、
ヽ ,f`i-、 / ヽ /.`ー=''''"t.___ (,,ノ=、
r-l =f,,ノゝ-''`=''フ i、:' " ゛ ` ,i' :. .l、 `ー=''=t_,i
,,.j-;t,ノ ,人r'''''''" ,:' :. !
(_,.="f /,=ィ :' :. l
fヽ-''ー'" ,i' / : : l i
l '" ':. .:' | .i,
j '::. ,::' l l
f / ':::.. ..:::'' i. l l
l / ''' :: '' l l l l
('A`)「ぬゥん……!!!」
.
151
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:23:57 ID:xWldWr3U0
.
/⌒丶 /⌒\
/´ ヽ /、 ヽ
| / | / / |
. | .| | ,/ . |
| | / ノ ,|
. | |( ^ω^ ) 丿
ノヽ` ノヽ / ` /
/ ,/ソ \ /
( ,/ `´ |
\ イ ´ |
\ ヽ \ 八 ノ
ヽ ` ー ´人` /
\ / ´,、ヽノ
ノ⌒ / |
/ ノ_
| ノ ヽ 丿 \
/⌒l |. / \
/ l,丿 , ■ . \
| / ´ /⌒`l \
丿 / , ./ ヽ ヽ |
/ |, | / )\ ヽ
ヽ ノ ヽ__,/ . ( _\_ |
(_)__)|___,/ (__)_)_)ヽ、__/
( ^ω^)「ほッ……!!!!!」
.
152
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:25:18 ID:xWldWr3U0
('A`)「俺様の美技に酔いな!!!!」(^ω^ )
从# ゚∀从「跡部様はそんなことしない!!!」
从 ゚∀从
――ハイーナ姫
王から良識を、王妃から怪力を賜った至高の姫様!!!!!!!!!!!
ピーチ姫がクッパに攫われるが如く自ら城を脱走すること幾多数知れず!!!!!!!!!
('A`)「姫様!」
( ^ω^)「む、モンスターではなかったか」
从; ゚∀从「あっヤベ」
153
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:26:09 ID:xWldWr3U0
('A`)「ふふふ…俺たちの裸に釣られているようじゃ姫様もまだまだですね」
从 ゚∀从「裸に惚れて出てきたわけじゃねえよ」
('A`)「まったくもう、素直じゃないんだ」
ガツゥンッ!
(#)
('A`)「お、重いのいただきました……」
( ^ω^)「お前はいつもそういう男だ」
( ^ω^)「まったく、心配しましたよ姫様」
从 ゚∀从「ちぇーっ、もう城に帰んなきゃいけねーのか」
( ^ω^)「と言いたいところですが」
('A`)「カクカクシカジカアンサヤハイイゾ」
从 ゚∀从「ほー、弓を取りに行く」
从* ゚∀从「なかなか楽しそうじゃねえか」
('A`)「姫様、はぐれないようにな!」
从* ゚∀从「わーってるって!」
( ^ω^)「ところで姫様」
从 ゚∀从「ん?」
( ^ω^)「道中、モンスターに出会いましたか?」
从 ゚∀从「そーれがさっぱりいねーんだよなぁ」
154
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:27:07 ID:xWldWr3U0
从 ゚∀从「腕試しにちょっくらぶっ潰してやろうかと思ったんだけど」
('A`)「モンスターのいない世界に生まれてたらシリアルキラー待った無しの発言」
从 ゚∀从「運動だよ、運動」
从 ^∀从「お前が壁よじ登ってんのと同じだって」
('A`)「げぇ、見られてた」
从 ゚∀从「安心しろ、母様には言わないでやっから…」
( ^ω^)!
( ^ω^)「姫様!」
ブンライがハイーナ姫の腕を引く!
瞬間、姫の立っていた場所に矢が雨のように降り注ぐ!!!
从; ゚∀从「…助かった」
( ^ω^)「ご無事で何より」
('A`)「これが例の罠か…」
从 ゚∀从「地面が抉れてる…」
('A`)「まるで俺のカルデラみたい…」
( ^ω^)「汚ねぇケツの話はするな」
( ^ω^)「こらぁ気をつけねえとやっべえかもなぁ」
从; ゚∀从「ブン爺でも敵わないってこと?」
('A`)「いんや、姫さんに傷がついたら折檻間違いなしってことだろ」
( ^ω^)「折檻で済むといいな」
从; ゚∀从「ああ、母様の方か…」
155
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:27:41 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「というわけで姫、お気をつけを」
从 ゚∀从「なんかすげープレッシャーかかるんだけど」
かくなる上は編成の組み替え!!!
縦一列に並び前衛と後衛はドクリフトとブンライ!!!!
その間にハイーナ姫が入ることとなった!!!!!
从 ゚∀从「マッチョにサンドされてると暑苦しいな」
('A`)「ははは、マッチョにとって代謝の良さは誇りの高さ!」ツヤテカ
从 ゚∀从「よくわからん液体で体を光らすな…」
( ^ω^)「お許しください、これも我々の命がかかっている故」
从 ゚∀从「はいはい」
('A`)!
('A`)「止まれ、沼だ」
目の前に現れたのはどう見ても怪しい沼!!!!!
道幅いっぱいに紫色のマグマじみた沼が湧き出でている!!!!!
156
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:28:46 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「いかにも毒沼というていだな」
('A`)「見ようによってはぜんざいに見える」
( ^ω^)「汁粉の間違いじゃねえーの」
从 ゚∀从「一杯飲んでみるか?」
('A`)「閻魔あいみたいなこと言って〜〜姫様ったら〜〜」
从 ゚∀从「頭から沈みたいようだな」
('A`)「これが推しの沼だったら深く身を沈めてもいいんだがな」
( ^ω^)「そのまま沈んで帰ってこなくていいぞ」
从 ゚∀从「…でも、飛び越えられないこともないよな」
その幅、約2メートルである!!!
('A`)「モチのロンよ、マッチョにはこんなものただの水たまり」
言うが早いか、唸りをあげるドクリフトの筋肉!!!!!!
(#'A`)「オルァッ!!!!!」
助走なしの跳躍!!!!!!
毒沼を容易く飛び越えた!!!!!!
157
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:29:19 ID:xWldWr3U0
(#'A`)「オマケだァァ!!!!」ポチッ
捻りを加え、落ち葉の上へと華麗に着地をするドクリフト!!!!!!
その体幹にブレはなし!!!!!!!!
まさしくウルトラC!!!!!!!
しかし!!!!!
(;^ω^)「ドクリフト!!」
頭上よりギロチンが枝ごと断裁しながら落ちてくる!!!!!!
しかしドクリフト、動じない!!!!
(#'A`)「ヌゥン!!!!」
その姿、まさしく白刃どり!!!!!!
無念、ギロチンはドクリフトの髪数本を頂くのみとなった!!!!
('A`)「これを沼に渡せばジャンプしなくても大丈夫!」
从; ゚∀从「いやいや今のそういうイベントじゃないでしょ」
( ^ω^)「ウィリアムテルごっこのおかげだな」
从 ゚∀从「なにそれ、頭にりんご乗っけんの?」
('A`)「そうそう、乗っけてブン爺の振り回すナタからリンゴを守る特訓よ」
从 ゚∀从「それリンゴいる?」
かくして3人は森の奥へと進む最中!!!!!
幾多のトラップに見舞われることとなった!!!!!!!!
158
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:30:04 ID:xWldWr3U0
¥
('A`)「マジでトラップだらけだな」
从 ゚∀从「おい矢が刺さってんぞ」
( ^ω^)「落ち武者だこれ」
¥
('A`)「ヤッホ!」
( ^ω^)「平成二桁には伝わんねえネタはやめろ」
¥
('A`)「今までのツッコミで一番ダメージ来たわそれ」
从 ゚∀从「つーかどうしようその矢…」
('A`)「フンッ」
从 ゚∀从「力込めたら抜けるってどんな理論だよ」
( ^ω^)「ムカデ力学の中では筋肉がすべて」
('A`)「筋肉 is パゥワー」
( ^ω^)「ふざけるのはその辺にしてだな」
( ^ω^)「この武装力、そこらのダンジョンマスターでも揃えられるものではないぞ」
('A`)「むしろその武器屋のニダーってやつが噛んでるんじゃねえかと思う」
159
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:30:27 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「同じく」
从 ゚∀从「待ってよ」
('A`)「おん?」
从 ゚∀从「ニダーさんは悪い人じゃないって」
( ^ω^)「会ったことあるんですか、姫様」
从 ゚∀从「小さい頃にね」
('A`)「へーえ、そらまたなんで」
从-∀从「…母様が、わたしの誕生日に招待して来たんだよ」
160
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:31:50 ID:xWldWr3U0
【在りし日の王宮】
( ・∀・)『ハイーナたゃんカワイイでちゅね〜〜〜』チュッチュベロベロジュゴゴゴッ
('A`)「可愛がり方が痛い腐女子のそれ」
( ^ω^)「キモい」
从 ゚∀从『パパくさい』
( ・∀・)『』
∵”,;;:・∀・)『』サラサラ
川 ゚ -゚)『ハイーナは正直者でいい子だな』 Buster!
川 ゚ -゚)『ママも臭いと思ってたんだ』 Buster!
川 ゚ -゚)『寝てるパパにファブったこともある』 Buster!
川 ゚ -゚)『それでも臭いんだよね』 Extra Attack!
『』
161
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:32:22 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「これキツイ」
('A`)「見る影もねえ」
<ヽ`∀´>『まあまあ、そうやって言ってやるなニダ』
<ヽ`∀´>『仮にも君の夫だろう』
川 ゚ -゚)『勿論。だからこそ容赦しないんだ』
<ヽ;`∀´>『本当に君は変わらないニダ』
川 ゚ -゚)『変わらないよ』
【回想ここまで】
162
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:32:44 ID:xWldWr3U0
从 ゚∀从「ね、いい人でしょう」
('A`)「王妃の非道しか覚えてねえ」
从 ゚∀从「おい」
( ^ω^)「分かったことは一つある」
( ^ω^)「あの王妃を嗜めることができる程度には仲がいいんだな」
从 ゚∀从「なんでも幼馴染だって聞いたことがある」
('A`)「なーる、そのよしみで仕事を振ったんだな」
从 ゚∀从「腕も確かだけどね」
从 ゚∀从「少しだけその弓を見せてもらったけどすごかったよ」
('A`)「へーえ、どんな感じで?」
从 ゚∀从「まず金を主材にオリハルコンと混ぜたとか」
('A`)「カッチカチやな」
( ^ω^)「俺のチンチンみたい」
从 ゚∀从「潰すぞ」
( ^ω^)「すんません」
( ^ω^)「多分丈夫に作ったんだろう」
从 ゚∀从「んでもってダイアモンドの刃で彫金がしてあった」
从 ゚∀从「あと防犯上の理由で王族にしか使えないようにするって言ってた」
163
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:33:19 ID:xWldWr3U0
('A`)「バルスじゃん」
从 ゚∀从「は?」
('A`)「なんでもねーよ」
('A`)「…ただのフィギュアじゃないのか?」
从 ゚∀从「うーん、なんでも魔法の矢が出るとか」
( ^ω^)「矢ですと」
从 ゚∀从「でも殺傷能力はないって言ってた」
( ^ω^)「殺傷能力のない魔法の矢、か…」
('A`)「実物を拝んでみたいものだな」
「はたして拝めるかな?」
( ^ω^)!
('A`)「誰だ!?」
从 ゚∀从「あいつは……」
森の奥深く、獣道から降り立つは――!
164
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:33:41 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「サントハイムの連中か」
_
o川*゚∀゚)o
――盗賊のジョルジュ、カッコカリ!!!!!
身長185cm、隆々と筋肉を高ぶらせるこの男!!!!!!
素直キュートに見えなくもないが! 黒々と太い眉が彼の全てを表しているだろう!!!!!!!
そうすなわち!!!!!!漆黒の最闇に身を投じ主人のために義を尽くす男なり!!!!!!!!!
周囲に漂っているのはスチームパンク然としたアメフト型ファンネル二機である!!!!!!!!!!
从 ゚∀从「中世なのにスチームパンク」
ツッコミは野暮というものである!!!!!!
从 ゚∀从「中世なのにスチームパンク!!!!」
('A`)「俺のケツもスチームパンク!!」パァンッ
( ^ω^)「ケツ鳴らして屁スカしてんじゃねえよくっせえな」
165
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:34:14 ID:xWldWr3U0
从 ゚∀从「中世なのに!!!!」
_
o川*゚Д゚)o「ウルセェ!!!!!」
発した怒号に驚き、鳥が!鹿が!!右往左往と彷徨い遠ざかって行く!!!!!!
しかしこの程度で動じるドクリフト、ブンライではない!!!!
('A`)「つーかなにこれ、設定が渋滞玉突き事故おこしてんぞ」
('A`)「ロン毛、ゲジ眉、おまけにラグビーボール」
_,
o川*゚∀゚)o「アメフトだボケナス!!」
('A`)「アメフト状の何か」
( ^ω^)「ビジュアルだけで腹いっぱいだわ」
('A`)「甘口抹茶小倉スパの写真を見た時と同じむかつきがする」
166
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:34:49 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「言ってろ」
ジョルジュの怒りに呼応するが如く、ファンネルより蒸気がふきあげる!!!
プラズマクラスター機能搭載、女性も喜ぶしっとり肌!!!!!!
( ^ω^)「なにが目的だ」
_
o川*゚∀゚)o「敵さんにおいそれと目的が言えるもんか?」
( ^ω^)「言わないだろうな」
_
o川*゚∀゚)o「なら、俺が言えるのはただ一言!」
_
o川*゚∀゚)o「これより先には誰一人、通させねえ」
('A`)「ほーん」
( ^ω^)「それはそれは」
('A`)「困ったなァ!!」
膨発!!! 張り詰めた筋肉の侭に、二人はジョルジュへと駆けいきる!!!!!
(#'A`)(俺は右から!)
(#^ω^)(そしてこちらは左から…!」
ギロチン様のラリアットが、ジョルジュを襲う!!!!!!
言葉を交わさずとも連携は完璧!!
しかし!!!!
(#^ω^)「なっ…!?」
ブンライの足元深く潜り込むファンネル!
馬力はおよそ1馬力!!
100メートル走にて人間がスタート時に発する瞬発力と同等の力!!!
それがブンライの顎下へ、力強く衝突
!!!
167
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:36:56 ID:xWldWr3U0
('A`)「ブン爺!」
一方のドクリフト!
こちらも腹にファンネルを食らったものの間一髪拳にて叩きつけることに成功!!!!
しかしファンネル、壊れる様子はない!
怒るように吹き付ける蒸気!
ドクリフトの怒気!
両者凌ぎを削るようにぶつかり合う!!!
( ω )「心…ッ」
( ゚ω゚)「配ないさぁぁぁッッッ!!!!」
突如として劇団四季が憑依したブンライ!!!!!
ロングラン公演も納得の迫力!!!!!
( ゚ω゚)「ヌゥン……!!!」
顎で受けたファンネル!!!!
動くこともままならず!!!!!
それもそのはず!!!
ファンネルはブンライの首に挟まっているのだ!!!!!
胸肉を盛り上がらせることで行き場を無くしたのである!!!!!
( ゚ω゚)「いーいおもちゃを持ってんなぁ?」
168
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:37:24 ID:xWldWr3U0
ファンネルから発せられる蒸気!!!!!
独特の機構によって作り出された蒸気は!!!
再度の圧縮と加熱によって尋常ならざる温度を獲得!!!!!
常人であればケロイド待ったなし!!!!!
おそるべしファンネル!!!!!!
しかしさらに恐ろしいのは老宮廷魔術師、ブンライ!!!!!!
( ^ω^)「肩のコリが治りそうだな」
皮膚こそ赤くなれど!
ダメージを与えられていない!!!!
_
川*゚∀゚)「揉んでやるよ、オッさん」
突如として樹上から落ちてくるジョルジュ!
膝頭をブンライの首に食い込ませ!!
_
川*゚Д゚)「おらよっ!」
脳天めがけ! 両手を組んだハンマーで攻め入る!!!!
いくらブンライといえどこのコンビネーション、ダメージを受ける!!!
隙を突いてファンネル! 抜け出し出向くはドクリフト!!!!
169
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:38:03 ID:xWldWr3U0
('A`)「チッ…!」
殺傷能力こそないものの、ビームにて目くらまし!
2秒!
たった2秒!!
目が白い暗闇から抜けるまでの間!!!
ファンネルは縦横無尽に展開!!!
撹乱と突進を繰り返す!!!!
从# ゚∀从「仲間ハズレか?」
そこへ分け入るハイーナ姫!!!
ファンネルに搭載された目玉様のパーツが怪しく光る!!!
从# ゚∀从「来ないんならこっちからやるぜ!」
ハイーナ姫、素早さを活かした蹴りを繰り出す!
右足を振り上げ!
着地し、体勢を整えながらの2撃目!!!
地へと叩きつけられるファンネル!!!!
从 ゚∀从「ドクリフト!!!」
よろと動くファンネルを!
ドクリフト、握り込む!!!
(#'A`)「オラァァァ…!!!!」
全身の毛が逆立ち!
170
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:38:48 ID:xWldWr3U0
(#'A`)「子供騙しの、」
筋肉は破壊の喜びへと目覚める!!!!
(#'A`)「おもちゃは」グッ…!
パァンッ!!!
ケツが鳴る!!!!
ファンネル、かすかに凹みを見せる!!!!
('A`)「……ダメだ、スゲーかてえ」
思わず木へと投げつけるドクリフト!!
从 ゚∀从「ジャムの瓶みたいな言い方すんなよ」
('A`)「いやホント硬いんだって」
('A`)「ホラ手ぇ真っ赤」
叩きつけられたファンネルは、フラフラとジョルジュの元へと集う!
171
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:39:36 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「そらそうよ、オリハルコンで出来てんだ」
( ^ω^)「オリハルコンだと?」
_ ,
o川*゚∀゚)o「つーかなにへこましてくれちゃってんの、あーあー」
从 ゚∀从「まさか…」
ハイーナ姫の閃き!
それは心より慕う母の友人を疑う他にならないもの!!!
从 ゚∀从「…アンタ、ニダーさんに雇われてんのか」
_
o川*゚∀゚)o「誰だそいつは」
鼻で笑うジョルジュ!
揺れ動くファンネル!!
それはさながら片思いに揺れる乙女のように!!!
('A`)「雇うって…」
('A`)「こんなチンピラ、雇ってどうすんだよ」
_
o川*゚∀゚)o「おうさ、こっちは人を刻んで生計立ててる身だぜ?」
172
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:40:19 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「それがどうして老いぼれの…」
从 ゚∀从「ってことはニダーさんの顔を知ってるんだな?」
しまったと言いたげに口を噤むジョルジュ!
その時、ファンネルより雑音が発せられた!!!
o「――………もういいニダ、ジョルジュ」
_
o川*゚∀゚)o「おいジジィ」
('A`)「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!!!!」
从 ゚∀从「うるっせぇ!!!」
( ^ω^)「脳みそスポンジボブだな」ゴチッ
('A`)「サーセン」
从 ゚∀从「……この声」
从 ゚∀从「……ニダー、さん」
173
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:41:11 ID:xWldWr3U0
o「――…名乗り出るのが遅くなって申し訳ないニダ」
o「――…ジョルジュ、彼らをここまで連れて来てほしいニダ」
_
o川*゚∀゚)o「へーへー」
( ^ω^)「待て」
从 ゚∀从「ブン爺?」
( ^ω^)「姫はともかく我々はあなた方のことを何も知らない」
('A`)「挨拶がわりにお熱い一撃も貰い受けたしな」
o「――…なるほど、信用に値しないと言いたいニダね」
从; ゚∀从「ブン爺!」
('A`)「姫様」
( ^ω^)「…せめて何のためにこいつを雇ったのかを教えてほしい」
_
o川*゚∀゚)o「ただの用心棒だっての」
_
o川*゚∀゚)o「ガキん頃にこの森に捨てられて以来、ずーっとな」
174
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:41:33 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「あのオッサンに仕込まれ続けてきたわけよ」
从 ゚∀从「…たしかにニダーさんも強いとは聞いたことはあるけど」
( ^ω^)「それにしちゃあ道中の罠が随分と凝っていたが」
o「――…あんなものは凝ったうちには入らないニダ」
o「――…サントハイムの使いにはちょうどいい運動だったと思っているニダ」
('A`)「どっこいその兵士がへっぽこなんでね」
( ^ω^)「みんな怪我して帰ってきたから重役出勤というわけよ」
175
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:42:39 ID:xWldWr3U0
o「――…えっ、あれがサントハイムの兵士だったニダ?」
('A`)「そうそう、俺は宮廷神官」
( ^ω^)「そいつを育てたのがこの宮廷魔術師というわけよ」
o「――…クー王妃も随分温和になったニダね」
('A`)「温和にはなってねえよな」
从 ゚∀从「母様は現役です」
('A`)「雑兵が腑抜けてんのは王のせい」
( ^ω^)「もっと腰入れて訓練しねえとな」
o「――…そ、そうか…まぁクー王妃がご健在なのは結構なことニダ」
( ^ω^)「……ニダー氏、もしかしてこの国を試していたのか?」
o「――…」ギクッ
o「――…し、してないニダよ」
_
o川*゚∀゚)o「相変わらずウソがヘタクソだなこのオッサンは」
( ^ω^)「…詳しい話は進みながら聞こうじゃないの」
176
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:43:18 ID:xWldWr3U0
【道中】
( ^ω^)「なるほど」
( ^ω^)「祭儀用とはいえ腕の立つ自分に依頼したのはなにか裏があるのではとニダー氏は勘ぐった」
( ^ω^)「結果君を盗賊に仕立て上げ、兵士と戦わせることにした」
( ^ω^)「戦争のために訓練しているのなら、これくらい簡単に乗り越えられるだろうと」
('A`)「どっこいこちらさんの兵士どもは玉無しのカマ野郎ばかり」
('A`)「おかげで試練の入り口に立つことすら出来なかった」
o「――…長らく人里に降りなかったせいもあるニダ」
o「――…普通の人がどれほど柔なものか、すっかり忘れていたニダ」
('A`)「俺たちも大概アレだけどあんたも大概だな」
( ^ω^)「ドク、なんたってクー王妃の知り合いだぞ」
( ^ω^)「あの人のそばにいると感覚が麻痺するだろ」
('A`)「まったくだな」
177
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:43:47 ID:xWldWr3U0
从 ゚∀从「その言葉そっくりそのまま返してやんよ」
从 ゚∀从「……ニダーさんは、母様のことを心配していたんですね」
o「――…その気になればいつでも彼女はこの世界を支配することはできるニダ」
o「――…それで丸く収まるのならこちらも協力は惜しまないニダ」
o「――…ただし、妙な手段で兵士の士気を上げていたら友人として止めようと思っていたニダ」
从 ゚∀从「ニダーさん…」
o「――…クラスのみんなには内緒だよ!」
('A`)「…内緒って言われても、もうバレてると思うんだが」
178
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:44:07 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「その気になれば、この森全てを焼け野原にしても構わないようなお人だからな」
_
o川*゚∀゚)o「物騒かよ」
( ^ω^)「ま、そんなことしないで俺らを寄越したのはやっぱり信用してるからじゃないんすかね」
('A`)「王妃様の中ではずーっとお友達なんでしょうね」
o「――………」
噛みしめるような沈黙の後!
四人はひらけた場所へとたどり着いた!!!!!!
_
o川*゚∀゚)o「着いたぜ」
('A`)「ここがあの女のハウスね!」
179
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:44:53 ID:xWldWr3U0
从 ゚∀从「へぇー、煉瓦造りでお洒落でかわいいっ!」
('A`)「コンビニの壁みてえな色してやがる」
从 ゚∀从「セブンイレブンかよ」
( ^ω^)「7時開店11時閉店ですか?」
_
o川*゚∀゚)o「不定休不定営業だ」
从 ゚∀从「…屋根が随分と高いなあ」
从* ゚∀从「屋根裏部屋とかありそうじゃね?」
('A`)「ハローマックの遺伝子を感じる」
( ^ω^)「靴流通センターな」
从 ゚∀从「雰囲気ぶち壊しにするのやめてくんない?」
('A`)「あるがままを褒めているだけだよ」
180
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:45:28 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「実際赤い屋根だしな」
从 ゚∀从「シルバニアファミリーみたいで素敵!!!」
('A`)「なにそれシチリアにあるの?」
从 ゚∀从「そういうファミリーじゃねえよバカ」
_
o川*゚∀゚)o「モタモタしてねえで中入れよ」
_
o川*゚∀゚)o「男所帯でむさ苦しい中に姫さんぶち込むのは気がひけるけど」
从 ゚∀从「大丈夫、もう道中で散々マッチョにサンドされてたから」
_
o川*゚∀゚)o「…そういう趣味の?」
('A`)「ええ、そういう趣味の」
从 ゚∀从「んなわけあるか!」
181
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:45:53 ID:xWldWr3U0
【ニダーの家・1F】
<ヽ`∀´>「ハイーナ姫、お久しぶりニダ」
<ヽ`∀´>
――伝説の武器屋、ニダー!!!!!!
語尾にニダが付くのはお国柄!!!!!!
ハローマックの下にセブンイレブンがくっついたような家を建てたのもこの人!!!!!!
ナイスガイにしてマッチョメンだが服を着込んでいるせいで温和な好々爺にしかみえないぞ!!!!!!
わたし、脱ぐとすごいんです
从* ゚∀从「ニダーさん!」
( ^ω^)「初めまして」
('A`)「チスチス」
<ヽ;`∀´>「びっくりしたニダ」
<ヽ;`∀´>「カンダタの上位互換種族かと思ったニダ」
('A`)「ははは、れっきとした人間ですよ」ムキッ
<ヽ;`∀´>「お、おう」
('A`)「100回ぶん殴られて頬骨削れた篠井英介にすげー似てる」
182
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:47:07 ID:xWldWr3U0
<ヽ`∀´>「君すごい失礼ニダね」
('A`)「100万回殴られた篠井英介」
( ^ω^)「すみません、ニダーさん」
( ^ω^)「こいつおちゃらけてないと筋組織に乳酸が溜まる体質で」
<ヽ`∀´>「そのまま筋肉痛になってほしいニダ」
_
o川*゚∀゚)o「そんなことよりオッサン、早く姫さんに弓渡してやった方がいいんじゃねえの」
_
o川*゚∀゚)o「夜になるとゆうれいが出てくるし」
从; ゚∀从「えっ、ゆうれい……!」
_
o川*゚∀゚)o「人間に取り憑く、タチの悪いゆうれいさ」
183
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:47:32 ID:xWldWr3U0
<ヽ`∀´>「暗くならないうちに帰るといいニダ」
<ヽ`∀´>「すぐに支度してくるニダ」
2階へと上がるニダー!
2階は工房として設えてあるのだ!!!!
('A`)「そういやここはスライムがいたはずだよな」
('A`)「あれがすっかり姿を消してるってのはどういうこった」
_
o川*゚∀゚)o「ああ、あれ」
_
o川*゚∀゚)o「全部俺が狩り尽くした」
(;'A`)「マ!?」
_
o川*゚∀゚)o「マジ」
( ^ω^)「すげーな…」
从; ゚∀从「モンスターって根絶できるのか…」
_
o川*゚∀゚)o「やろうと思ってやったわけじゃねえけどな」
184
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:49:22 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「シゴキの一環でスライム狩りしてたらいつの間にか姿を見なくなったってことよ」
( ^ω^)「千里の道も一歩から…」
('A`)「石のようにかたいそんな意思で…」
('A`)「ちりもつもればやまとなでしこ…」
( ^ω^)「急に恋愛サーキュレーションブッ込んでくるなよ」
从 ゚∀从「というかスライム狩りしてあの強さはやばい」
('A`)「森田季節かよ」
_
o川*゚∀゚)o「最後はワンパンで10体は倒せた」
('A`)「ヤバない?」
185
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:49:55 ID:xWldWr3U0
从 ゚∀从「うちの兵士に欲しいくらい」
( ^ω^)「またそうやってマッチョ濃度を高くする〜〜〜」
('A`)「姫様の欲しがり〜〜」
从 ゚∀从「はっ倒すぞ」
('A`)「すんません」
_
o川*゚∀゚)o「まったく、仲良しこよしでいいこったな」
('A`)「アンタはずっとこの森から出ていないのか」
_
o川*゚∀゚)o「たまには市場に顔を出す、その程度なもんさね」
_
o川*゚∀゚)o「そのせいか今日は随分と賑やかに感じるぜ」
从 ゚∀从(嬉しそうだ)
( ^ω^)「万が一、俺らサントハイムの連中が強行手段を取っていたらどうするつもりだったんだ」
186
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:50:18 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「そんなもん、帰さないに決まってんだろ」
('A`)「ヤダ貞操の危機を感じちゃう」キュッ…
_,
o川*゚∀゚)o「ケツ締めんな」
('A`)「シャワー先に浴びてくるね」
_,
o川*゚∀゚)o「そのまま心臓発作起こして死ね」
('A`)「残念でしたー、マッチョメンの心には毛が生えてるんですぅーー」
_,
o川*゚∀゚)o「腹立つわこの顔」
从 ゚∀从「ところでその、周りに浮ついてるやつもニダーさんが作った武器?」
_
o川*゚∀゚)o「そそ、多機能型ファンネル!」
_
o川*゚∀゚)o「人工知能付きで俺やオッサンが指示出さなくても勝手に動くんだぜ」
('A`)「はー、てっきりお前が操ってんのかと思ってた」
_
o川*゚∀゚)o「出来ないことないけど切り替えるのに絶縁シートを抜いたり差したりしねえといけねえからなぁ」
从 ゚∀从「めんどくさすぎる」
( ^ω^)「たまごっちかよ」
('A`)「昔クソションベンの世話を怠って何度死なせたことか」
187
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:50:45 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「もうちょいオブラートに包め」
从 ゚∀从「多機能ってことは色々機能があるのか?」
_
o川*゚∀゚)o「あるぜ! たとえばプッチンプリンをプッチンする機能!」
('A`)「いらねえ」
( ^ω^)「逆に楽しみを奪ってるだろ」
_
o川*゚∀゚)o「どこからでも開けられますと書いてあるのになかなか開かない挙句に最終的には醤油やソースを爆散させて悲しい結末を回避する機能とか」
('A`)「ハサミ使えよ」
从 ゚∀从「使いたくはないけど使ってるところは見てみたい」
( ^ω^)「わかる」
_
o川*゚∀゚)o「へぇボタン機能もあるぜ」
o「へぇ」
('A`)「ビッミョ〜〜〜」
从 ゚∀从「需要がニッチすぎる」
_
o川*゚∀゚)o「でもその隣にモヤットボールになるボタンがあって紛らわしい」
( ^ω^)「フジテレビ大好きっ子かよ」
_
o川*゚∀゚)o「メロンパン入れにもなる」
Θ「はいこちらメロンパン入れにもなっていまーす」(CV:八嶋智人)
( ^ω^)「もうなんでもありだな」
188
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:51:28 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「ま、一番役に立つのはカレーうどんが跳ねない機能だけど」
从 ゚∀从「めっちゃ欲しい」
( ^ω^)「雑貨大賞に出てそう」
('A`)「全裸で食うと乳首に被弾するからな」
( ^ω^)「カレーが跳ねるたびに喘ぐのやめろよな」
从 ゚∀从「こんなところで設定回収してんじゃねえよ」
从 ゚∀从「つーか服を着ろ」
('A`)「時々タマタマにも被弾する」
从 ゚∀从「ブッ殺すぞ」
<ヽ`∀´>「お待たせしたニダ!」
('A`)「うわスッゲー!!」
('A`)「弓包んでんのメガネ拭きじゃん」
<ヽ;`∀´>「ち、違うニダ!」
从 ゚∀从「ほんとだ、サラサラしてるいいやつだ」
189
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:53:08 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「うちにも欲しい」
('A`)「ブン爺は老眼ならねーだろ」
( ^ω^)「記念に欲しい」
<ヽ;`∀´>「眼鏡市場に行けニダ」
_
o川*゚∀゚)o「なぜ眼鏡市場」
('A`)「ヨン様が広告塔だったからだろ」
<ヽ;`∀´>「話せば話すほど墓穴を掘るニダ…」
肩を落とすニダー!!!
しかしひとたび布をめくればあら綺麗!!!!
そこにはサントハイム王国の名前わ建国日、国花や魔力回路めいた筋がたくさん掘られていた!!!!!
190
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:53:48 ID:xWldWr3U0
('A`)「はーーー何これスッゲェ」
( ^ω^)「語彙力なくすわ」
从 ゚∀从「すごーい……」
https://m.youtube.com/watch?v=ASvyD5hILww
<ヽ`∀´>「ふふん、ちょっと誇らしくなるニダ」
('A`)「この真ん中にくっついてんの何? 節子のおはじき?」
( ^ω^)「ドクオそれおはじきやない、ドロップや」
<ヽ;`∀´>「ドロップでもおはじきでもないニダ」
<ヽ`∀´>「これは、王族認証システムニダ」
('A`)「王族認証システム?」
<ヽ`∀´>「ハイーナ姫、ちょっと弓を持って欲しいニダ」
从 ゚∀从「こ、こうか?」
('A`)「おおー、姫騎士っぽい」
( ^ω^)「なかなかバイオレンスな絵面よな」
191
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:54:20 ID:xWldWr3U0
〈::゚-゚〉「――…認証、オン」
从 ゚∀从「えっ」
('A`)「キェェェェェェアァァァァァァゴチッ」
_,
o川*゚∀゚)o「静かにしてろ」
Ω
('A`)「サーセン」
<ヽ;`∀´>(ブッダみたいなたんこぶが出来たニダ)
〈::゚-゚〉「――……照合、クリア。認証、終了。データを保存します」
アナウンスとともに、金弓は虹色の光を帯びた!!!
('A`)「スゲー…」
192
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:54:45 ID:xWldWr3U0
_
o川*゚∀゚)o「そうだろう、そうだろう」
('A`)「ガチャなら星5確定だわ」
( ^ω^)「嫁セイバーかと思った?」
( ^ω^)「残念! カレスコでした!」
('A`)「パパーせめてイベント礼装がいいー」
( ^ω^)「出ません」
_,
o川*゚Д゚)o「感想を庶民に寄せるな」
从; ゚∀从「こ、これどうすればいいんですか」
<ヽ`∀´>「そのまま手放していいニダ」
<ヽ`∀´>「もちろん、使う時には弓を引くような動作を取ればチャージに入るニダ」
从 ゚∀从「チャージ?」
<ヽ`∀´>「魔法の矢を作る工程ニダね」
( ^ω^)「そうそう、その矢のことをききたいんだよ」
193
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:56:15 ID:xWldWr3U0
('A`)「殺傷能力がないって姫からは聞いてるんだけど…」
<ヽ`∀´>「この弓が作り出すのは楽しい気持ちにさせる、ビームのようなものニダ」
('A`)「一気に雲行きが怪しくなってきたぞ」
( ^ω^)「ハッパかな?」
('A`)「ハッパじゃないよ」
('A`)「カエルだよ」
<ヽ`∀´>「ハッパでもカエルでもないニダ!」
<ヽ`∀´>「たしかに最大出力で対象を一人に絞れば大変なことになるニダ」
( ^ω^)「具体的に言うと?」
<ヽ`∀´>「丸一日笑い上戸が止まらなくなるニダ」
( ^ω^)「えれえ副作用だな!!」
_
o川*゚∀゚)o「喉と腹が筋肉痛になるぜ」
从; ゚∀从「なったことあるんかい!」
<ヽ`∀´>「試作段階で暴発したニダ…」
_
o川*゚∀゚)o「嫌な事件だったね…」
194
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:56:53 ID:xWldWr3U0
('A`)「やっぱり危ねえじゃねえか」
<ヽ`∀´>「で、でも普通は空に向けて撃つニダ…」
<ヽ`∀´>「空高く放たれたビームの矢は雨のように国民へと降り注ぐ」
<ヽ`∀´>「そうして初めて笑いのエネルギーが分散されて、楽しい気持ちにさせるニダ」
('A`)「プルウィア☆マギカかよ」
<ヽ;`∀´>「円環の理は関係ないニダ」
('A`)「じゃあストラーダ・フトゥーロ」
<ヽ;`∀´>「どっちも弓矢だけども!!」
从 ゚∀从「なんかよくわかんねーけど、ドクにはキレイなもんが想像できてんだな」
从*^∀从「私は早く撃ちたくて仕方がないよ」
('A`)「姫様……」
('A`)「そこだけ見るとただのサイコ野郎ですね」
195
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:57:30 ID:xWldWr3U0
从 ゚∀从「アスファルトに頭を切りつけながら暗闇を走り抜けるか?」
('A`)「チープどころじゃないスリルだからやめてください」
<ヽ`∀´>「……クー王妃の英才教育はばっちりニダ」
_,
o川*゚∀゚)o「オッサンの知り合いヤバすぎない?」
<ヽ`∀´>「今に始まったことじゃないニダ…」
<ヽ`∀´>「そうそう、姫様にはもう一つプレゼントがあるニダ!」
从 ゚∀从「プレゼント?」
('A`)「金銀パールの?」
<ヽ;`∀´>「ブルーダイヤじゃないニダ」
从* ゚∀从「あっ!」
从*^∀从「ブローチだぁ!」
( ^ω^)「クローバーのブローチとはなかなか粋な」
('A`)「すんげー光ってんな」
<ヽ`∀´>「合成したグリーンダイアモンドを嵌めたニダ」
( ^ω^)「合成品!」
196
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:57:51 ID:xWldWr3U0
( ^ω^)「それでこの輝きとは」
_
o川*゚∀゚)o「オッサンは天才だからな」
从* ゚∀从「ほ、ほんとにもらっていいの?」
<ヽ`∀´>「姫様のために作ったニダ」
<ヽ`∀´>「遠慮せず受け取って欲しいニダ」
从* ゚∀从「……」
从*^∀从「ありがとう、ニダーさん」
姫様の微笑み!!!!
その胸元にてひっそりと輝くグリーンダイアモンド!!!!!!
とてもよく似合っている!!!!!尊さ50000000点!!!!!!!!
しかし外を見れば日暮れも間近!!!!!!
かくして一行はハローイレブンを後にしたのであった!!!!!!
197
:
名無しさん
:2017/09/16(土) 23:59:27 ID:xWldWr3U0
【とっぷり日も暮れた夜の森】
从 ゚∀从「送ってもらうなんて悪いなぁ」
_
o川*゚∀゚)o「お城暮らしのお姫様に何かあったらオッサンが黙ってねえからな」
_
o川*゚∀゚)o「お母ちゃんもおっかないことになるだろうし」
('A`)「俺たちも無事では済まないだろうな」
( ^ω^)「その時は仲良く一緒に死のうな」
_,
o川*゚∀゚)o「勝手に巻き込むな!!」
('A`)「独りぼっちは、寂しいもんな」
_
o川*゚∀゚)o「そのまま一人で自爆して死ね」
从 ゚∀从「それにしてもゆうれいかぁー」
从 ゚∀从「みんなは見たことあんの?」
198
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:00:22 ID:anxamqTg0
('A`)「俺はねーなぁ」
( ^ω^)「話だけは聞いたことがある」
( ^ω^)「なんでも対峙した相手の怖がるものに化けて出てくるとか」
('A`)「ボガードかよ」
_
o川*゚∀゚)o「出くわすと面倒だぜ、偽物だって分かってても手が動かなくなる」
从 ゚∀从「ひえー、おそろしおそろし」
_
o川*゚∀゚)o「ま、大抵はぶん殴ればおしまいよ」
_
o川*゚∀゚)o「ただ、あくりょうともなると倒すのがさらに厄介になる」
从 ゚∀从「厄介って?」
川 ゚ -゚)「例えば私のような存在か?」
刹那、3人の肌が粟立ち、鳥肌が実る!!!!
(;^ω^)「くくくくくクー王妃!?!?」
从; ゚∀从「な、な、なんで!?!?」
川 ゚ -゚)「愛しのハイーナ、お前を心配してここへとやってきたに決まっているであろう」
川 ゚ -゚)「そこのグズ二人はちっとも帰ってないしな」
199
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:01:05 ID:anxamqTg0
(;'A`)「こ、こ、これにはわけが…!」
川 ゚ -゚)「言い訳など飽いた」
川 ゚ -゚)つ[|三>「死んでもらうぞ」
王妃の懐より出でるはダガーナイフ!!!!
刃渡り75cm!!!
その根元はスクリュー状!!!!!!
刺されたらひとたまりもないであろう!!!!!!
「ひぃぃ!」 「せめて一思いに!!!」
(;^ω^)('A`;)
/ つ⊂ \
※マッチョメン二人をデフォルメしてお送りします
200
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:01:28 ID:anxamqTg0
しかしハイーナ姫!!!
从 ∀从「フザっけんじゃねえ」
振りかざす刃に怯まない!!!!!!!
从# ∀从「母様はな、母様はな……!!」
携えるは握られし拳一つ!!!!
素早くその足元へと滑りやつし!!!!!
_
o川;゚∀゚)o「おっ、おい!
(;'A`)「姫様!!」
(;^ω^)「なっ…!」
ドゴォッ
∩ ∩_ ・∵’、
从# ゚∀从/ ⊂/"´ ノ )
⊂ ノ / /川
( ノ し'`∪
(ノ
201
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:03:07 ID:anxamqTg0
_
o川;゚∀゚)o「な、殴ったァーーーーー!!!!!」(^ω^;)('A`;)
(;'A`)「ハイーナ姫のアッパーカットがキレェーーーィに決まったぁぁぁぁ!!!!」カンカンカンカンッ!!
(;^ω^)「実の母親に手を上げてしまっていいのかァー!!!!」
从 ゚∀从「落ち着け」
从# ゚∀从「こいつは偽者だ」
_
o川*゚∀゚)o「えっ」
从 ゚∀从「母様はナイフなんか使わない」
('A`)「たしかに…」
( ^ω^)「素手で戦った方がよっぽど強いもんな」
202
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:03:49 ID:anxamqTg0
_
o川*゚∀゚)o「オーガか何かなの?」
从 ゚∀从「機動力も低いし」
( ^ω^)「あの程度のストレートアッパー、王妃なら避けて当然だな」
_,
o川*゚∀゚)o「本当に人間なのか…?」
('A`)「正真正銘の人間さ」
('A`)「ちょっとスペックが人よりもモンスターに寄ってるだけで」
_
o川*゚∀゚)o「ヤベーやつじゃん」
然り!!!
あられもない表情で伸びているクー王妃!!!!!
本物であればこのような姿、晒すこともない!!!!!!!
203
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:05:18 ID:anxamqTg0
;;;川 - );;;「うう…」
その体、ブルリと震え!!!!!
('、`;川「ナメやがってぇ…」
なんと蒼白の男に変じたではないか!!!!
_
o川*゚∀゚)o「ゆうれいだ!」
( ^ω^)「なんと!」
('A`)「ただのヒョロガリもやしじゃねーか!!」
( ^ω^)「やはり筋肉こそ生命の証!」
('、`*川「ええいうるさいこの脳筋どもめ!」
言うが早いかゆうれいは瘴気を放つ!!!!!
从; ゚∀从「うっわ気持ち悪!」
この瘴気!
常人が触れればたちまちに精神を病んでしまう厄介な技である!!!!
しかし!!!!
('A`)「なめこ汁に浸かってるみたいで気持ち悪いな!」
204
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:05:58 ID:anxamqTg0
_
o川*゚Д゚)o「食い物で例えんな気持ち悪ぃ!!!」
( ^ω^)「しかしこの程度、ローション風呂に比べれば屁でもない!!!」
思い思いにポージングするマッチョたち!!!!!
狂ったように踊り出すファンネル!!!!!
控えめに言ってこちらの方が地獄!!!!
まさに地獄!!!!!!!
('、`;川「効いていない、だと…!?」
( ^ω^)「もうとっくに死んでいる奴と生きている者、そしてマッチョ」
( ^ω^)「どちらが強いのかは明白!」
('A`)「筋肉 is パゥワー」
ゆうれい!
ただただ圧倒されるのみ!!!
それもそのはず!!!!
月明かりふんわり落ちてくる夜!!!!
湯気を放ちながら筋肉を見せびらかすマッチョ!!!!
常人でもお近付きになりたくないこの光景!!!!!!
205
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:07:09 ID:anxamqTg0
ジリジリと三方向から詰め寄ってくるマッチョ!!!!!!
視覚に対する圧倒的な数の暴力!!!!!
マッチョストリーム!!!!
('、`;川「チッ…」
('A`)「あっ!」
( ^ω^)「逃げるとは腑抜け中の腑抜け!!」
从 ゚∀从「同じ状況だったら絶対逃げるわ私」
_
o川*゚∀゚)o「まーまー、退けたからひとまずは安心だろ」
冒険にアクシデントは付き物!!!
お城に帰るまでが冒険です!!!!!
とはいえ夜もとっぷり更けてきたのも事実!!!!!
206
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:07:32 ID:anxamqTg0
从 ゚∀从「寒くなってきたな」
( ^ω^)「姫様、大丈夫ですか?」
('A`)「俺の懐で温めましょうか?」
从 ゚∀从「むさ苦しいから遠慮しとくわ」
_
川*゚∀゚)o「じゃあファンネル分けてやるよ」
从 ゚∀从「ホッカイロだこれ!」
つoと
('A`)「なーんだ、姫様は俺よりもそんな男の方が好きってか」
从; ゚∀从「バ、バカ! そういう意味じゃ」
( ^ω^)「シッ」
制止するブンライ!!
その目の前には黒い霧が漂っている!!!!
_
o川*゚∀゚)「はぐれると面倒になるな」
( ^ω^)「ゆっくり進んで行こう」
从 ゚∀从「こんなところではぐれたら…」
('A`)「手でも繋ぎますか?」
从 ゚∀从「うん」
('A`)「えっ」
207
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:07:55 ID:anxamqTg0
从; ゚∀从「なっ、なんだよ自分で言い出したくせに!」
(;'A`)「いやてっきり断られるかと」
ヤイノ
アーダノ
ヤイノ
コーダノ
从# ゚∀从 ('A`;)
_
o川*゚∀゚)「あの二人ってデキてんの?」
( ^ω^)「くっついてないんだよなぁ」
_
o川*゚∀゚)「なんという」
( ^ω^)「あっ姫様がファンネルぶん投げた」
( ^ω^)「ドクの股間にジャストミート」
208
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:08:47 ID:anxamqTg0
(;゚A゚)「」
_
o川*゚∀゚)「オイオイオイ」
( ^ω^)「死ぬわアイツ」
从 ゚∀从「あっやべ」
从 ゚∀从っo「借り物なのに投げちゃったわ」
_,
o川*゚∀゚) o「そのまま返されても困るわ」
(;A )「おおおお…」
( ^ω^)「内股でこっち来んな」
(; A )「チンチンにタイガーバーム並みにキた」
从 ゚∀从「キメェ」
(; A )「ヴッ」
_
o川*゚∀゚) o「いきなりみぞおちを殴られたような声」
( ^ω^)「ジャパリバスに轢かれたサーバルちゃんじゃん」
('A`)「つまり俺がサーバルちゃん?」
209
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:09:14 ID:anxamqTg0
( ^ω^)「ふざけんな」
('A`)「俺だって嫌だよ!」
('A`)「CV:尾崎由香ならもっとかっこいい顔面がよかった!!」
o川* ∀ )o「まあその顔面がもっとボコボコになるんだけどな」
その攻撃、まさに疾風怒涛!!!!
突如として振り上げられた拳は暴力に痺れ酔う!!!!!
('A`;)「なっ!?」
受けきるドクリフト!!!!
しかし筋肉は戸惑いに満ち溢れている
!!!!
それもそのはず!!!
かつて敵ではあったものの今は友!!!!!
そう思っていたのはドクリフト、ハイーナ姫、ブンライのみだけだったというのか!!
( ^ω^)「下がれドク!」
从; ゚∀从「ジョ、ジョルジュ…!?」
瞬時に間合いを取る!
霰のような打撃は止む!
しかし、地へと叩きつけた一撃は地をも凹ます勢い!!!!
いったいジョルジュはどうしたというのか!!!!
o川* ー )o「キューッキュッキュッキュッ…」
210
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:09:59 ID:anxamqTg0
('A`)「こいつ…」
(;^ω^)「ジョルジュではない…ッ!」
从; ゚∀从「そんなっ…!」
o川*゚ー゚)o「ご名答!」
211
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:10:49 ID:anxamqTg0
+ ;
* ☆_+
: , xヾ:、__,..-‐‐:、、,へ.........._
く '´::::::::::::::::ヽ
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= {o::::::::::::::::::::::::::::}
':,::::::::::::::::::::::/
= ヽ、__;;;;::/
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212
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:11:17 ID:anxamqTg0
___________
____(゚ー゚*川:!::. :. . ..........:::=≧=‐- 、
_/ .:ヽ :i::::::::/: /:::':.. .:..,. ''. :: `ヽ
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{:.:.. .:.. . .:.:::ト、:.:.. . . . .:.:;!、::.. . . . ... .:.::..:::::::_;;.ゝ、..:| ..:ノ :. ヾ、
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';.:../ /´、  ̄)ヽ. _,r―‐亠- 、! |「: . . - '''´. : :.:/
ヽ! { :..  ̄ ̄厂:く__,.-‐'' ..| |!:. . . .. ... - =_ヲ'
o川*゚ー゚)o
――種族:あくりょう
ゆうれいの上位互換種
ゆうれいよりもさらに強力な瘴気を撒き散らす
さらに健常な人に憑依し、能力を使うことができる
213
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:12:33 ID:anxamqTg0
+ ;
* ☆_+
: , xヾ:
〆..-‐‐:、、,へ.........._
く '´:::::::::::::0ヽ
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{::::::::::::::::::::::::::::::}
':,::::::::::::::::::::::/ =
ヽ、__;;;;::/
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214
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:12:58 ID:anxamqTg0
('A`)「コイツもしかして…」
从 ゚∀从「さっきのゆうれいが仲間を呼んだのか…」
( ^ω^)「そこでちょっと地味にドラクエ要素出してくるんだ」
(※この作者もドラクエをやったことないです)
('A`)「つーかこいつ眉毛消えてるぞ!!」
( ^ω^)「ただの素直キュートじゃん」
o川*゚ー゚)o「キューッキュッキュッキュッ」
o川*゚ー゚)o「あんなクソダサ眉毛、キューちゃんに似合うわけないでしょ!!」
(#'A`)「ふざけんな!」
(#'A`)「あの眉毛にどれだけの価値が秘められていると思ってんだ!」
215
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:13:30 ID:anxamqTg0
(#'A`)「眉毛のないジョルジュはただのアヒャだ!!!!」
从 ゚∀从「飛べない豚はただの豚みたいなこと言うなよ…」
o川*゚ー゚)o「へーん、そんなのかわいいかわいいキューちゃんには関係ありません〜〜」
( ^ω^)「ビジュアル面では一番抜きん出てキモいけどな」
o川*゚Д゚)o「うるさいうるさいうるさい!!!!」
o川*゚Д゚)o「筋肉に勝てるのは筋肉のみ!!!」
o川*゚Д゚)o「賢いキューちゃんはそこまで織り込み済みなの!!!!」
o川*゚Д゚)o「全員ミンチにしてやるぅ〜〜!!」
ミチリと盛り上がる筋肉!!!!
そこから放たれる弾丸のようなパンチの嵐!!!!!!
o川*゚Д゚)o「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」
( ^ω^)「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!」
それを塞きとめるブンライ!!!
しかしその背後に忍び寄るは…!!!
(;^ω^)「お゛!? お゛ぉ゛!?」
ファンネル!!!
闇に紛れ、蒸気を吹き上げ!
ファンネルは頚椎へと肉薄!!!
そこへ飛び掛かるは!!!!
216
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:14:45 ID:anxamqTg0
(#'A`)「ファンネル、ゲットだぜ!!!」
あくりょう目掛けファンネルをブチ飛ばすドクリフト!!!!!
唸れ筋肉! 恩人にして最大の師匠、ブンライを守るために!!!!!
(#'A`)「オルァァァァッッッ!!!!!」
亜音速で飛んで行くファンネル!!!!
その行く手を阻むようにやはりファンネル!!!
押し返さんばかりにこちらも加速値は最大限!!!!!
両者がぶつかる!
閃光!!!!
その時、森は! ファンネルの炎に包まれた!!!!!
从 ;-∀从「――ドク! ブン爺!?」
暗闇から突然の白に晒された姫の目は一時的に光を失う!!!!!
二人の身を案じての一声!!!!!
しかしそれこそが命取り!!!!!!
o川* ー )o「そこ、」
o川*゚∀゚)o「かぁ!!!!」
217
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:15:15 ID:anxamqTg0
刹那、姫へと振り落とされる手刀!!!!!
否、断頭台!!!!!!!
露と消え、血雨を降らさんとするあくりょうの一手!!!!!!
しかし!!!!
(#'A`)「おおおおォォォオオオオオオ!!!!!!」
腹の底より噴き出るようなマグマの雄叫び!!!!
ハイーナ姫に無事を伝える生命の叫び!!!!!
そして、己が闘志を燃やし尽くさんばかりの怒り!!!!!!!!
(#'A`)「ブチ殺す!!!!!!」
燃える木々を一足にて飛ぶその姿!!!!
まさに人間大砲!!!!!
向かう先はただ一つ!!!!
キュートのみ!!!!
手刀の切っ先が姫に躍り掛かるその瞬間!!!!
(#'A`)「神、官、」
ドクリフト!!!!
(#'A`)「ナメんじゃねぇぇぇえええ!!!!!!」
受け止めた!!!!!
そればかりか手首を捻る!!!!
218
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:16:05 ID:anxamqTg0
o川*゚Д゚)o「グアアァあああ!!!!??」
あくりょうとは肉体なき生き物!
それ即ち、痛覚と無縁の存在!!!!
百戦錬磨のドクリフトやブンライにとって慣れた痛みでさえも!!!!!!
あくりょう、ただただ痛みに悶えるばかり!!!!
o川* へ )o「くっ、ゥゥううあああ ゙あ ゙っ!!!!!」
しかし、耐えた!!!!
なぜならこのキュート、生前の好物はビスコ!!!!!
おいしくてつよくなる!!!!!!
さらにグリコのキャラメルも大の好物!!!!!
ひとつぶ300メートル!!!!!
それを一日に4箱食べていた!!!!!!!
1箱4粒!!!!
計16粒!!!!!!
4800メートル走ることができる!!!!!
o川*゚Д゚)o「ッッッラァァああああ!!!!!!」
まだ、やれる!!!!!
219
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:16:44 ID:anxamqTg0
o川*゚Д゚)o「死に晒せェェェェ!!!!!!」
この女、まだ動く!!!!!!
(#'A`)そ「おっ…!?」
捻り上げられたキュートの拳が握られる!
そしてそのまま殴る!!!!!
ドクリフトに抑えられてなお、それを振り切るだけの力が残されている!!!!!
しかしそれで怯むドクリフトではない!!!
が、それは正攻法での話!!!!!
ファンネルよりビームが放たれた!!!!!
どこからでも開けられますと書いてあるのになかなか開かない挙句に最終的には醤油やソースを爆散させて悲しい結末を回避する機能として搭載されていたビームである!!!!!!!
(#'A`)「ぐぁああッッ…!!!!」
从; ゚∀从「ドク!!!」
圧倒的熱量!!!!!!!
圧倒的科学ダメージ!!!!!!
一日サウナに入っていてもなんら支障のない筋肉を沸騰させるビーム!!!!!!!
o川*゚∀゚)o「きゅーっきゅっきゅっ」
o川*゚∀゚)o「神官様には物足りない熱さかな?」
220
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:17:08 ID:anxamqTg0
なおも殴る手を止めないキュート!!!!!
その背後に忍び寄る影!!!!!
それは――!!!
( ゚ω゚)「随分可愛がってくれたもんだな」
o川; Д )o「かふっ…!?」
キュートの首に回されるブンライの腕、まさしく丸太!!!!!
流石のあくりょうも虫の息!!!!
o川* Д )o「なーんちゃ」
oooooooooooo
oooooooooooo
ooo川*゚Д゚)ooo「ってぇ!!!!」
oooooooooooo
oooooooooooo
从; ゚∀从「ファンネルが…!」
(;'A`)「増殖した!?」
oooooooooooo
oooooooooooo
ooo川*゚ー゚)ooo「キューキュッキュッ!」
oooooooooooo
oooooooooooo
oooooooooooo
oooooooooooo
ooo川*゚ー゚)ooo「ファンネル増殖バグだ!!」
oooooooooooo
oooooooooooo
221
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:17:30 ID:anxamqTg0
( ^ω^)「いやこれどう見てもナイトプールにいるインスタ女だろ」
从 ゚∀从「ボールプール」
('A`)「いくら丼になった気分を味わえるやつか」
oooooooooooo
oooooooooooo
ooo川*゚Д゚)ooo「うるさいうるさいうるさい!!」
oooooooooooo
oooooooooooo
o川*゚Д゚)o「ファンネルったらファンネルなの! くらえ!!!」
雨霰のように降り注ぐファンネル!!!
(#'A`)「オラァァァ!!!!」
一つ一つを丹念に弾き飛ばすドクリフト!!!!
( ゚ω゚)「フンッ!!」
叩き潰すブンライ!!!!
从# ゚∀从「ハァッ!!」
蹴りにて身を守るハイーナ姫!!!
222
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:17:52 ID:anxamqTg0
しかしその全てから身を守ることは不可能!!!
( ^ω^)「ジリ貧だな」
(#'A`)「チクショウ…ジョルジュの体ごとアイツをぶち飛ばすしか…!」
その時!!!!
十「――…マイク音量大丈夫? チェック、1、2……」
クローバーのブローチから男の声!!!!
从 ゚∀从「ニダーさん!?」
十「ハイーナ姫! まだお家には着いていないニダ?」
(#'A`)「着いてねーよタコ!!」
( ^ω^)「おたくのジョルジュくんがあくりょうに取り憑かれてさぁ大変ってところよ!!」
十「ほんとニダっ!? 」
( ^ω^)「愉快な愉快なベースボール大会と来たもんだ!」
从; ゚∀从「このままじゃジョルジュを殺しちまうかもしれない」
十「そ、それは……!」
223
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:18:13 ID:anxamqTg0
( ^ω^)「おしゃべりは後だドク」
(#'A`)「ああ、ここでくたばるわけにはいかないんでな!!!」
赤く腫れあがる筋肉を隆起させるドクリフト!!!!!
しかしファンネルの猛攻は止まらず!!!!!
o川*゚ー゚)o「キューキュッキュッ」
一方のあくりょうは高みの見物!!!!
もはや勝利は自身の手に収まっているものだと確信しているキュート!!!!!
しかし!!
十「――…ハイーナ姫、よく聞くニダ」
十「ジョルジュを弓で射るニダ」
从 ゚∀从「弓で…?」
十「あくりょうは瘴気を浴びせて弱った心に取り憑くニダ」
从 ゚∀从!
从 ゚∀从「それを笑いの力で吹き飛ばせば…!」
十「ジョルジュも姫様たちも助かるニダ」
从 ゚∀从「…ドク! ブン爺!」
224
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:18:47 ID:anxamqTg0
(#'A`)「聞こえてたぜぇ、姫さん」
( ^ω^)「装填までに時間を稼げばいいな?」
ハイーナ姫を囲むように陣形を変えるドクリフトとブンライ!!!
言葉にせずとも伝わる三人!!!!
( ^ω^)「希望が見えて来たな」
(#'A`)「耐えきるぜ…!」
一方何も知らぬあくりょうキュート!
じりと後退せしめたマッチョ二人に嘲笑う!!!
o川*゚∀゚)o「キューキュッキュッ!!」
o川*゚∀゚)o「辞世の句は用意したかしら?」
('A`)「お前こそ」
筋肉、ファンネルを物ともせず!!
('A`)「用意した方が」
姫を、弓を!!!!!
(#'A`)「良いんじゃねえのか!!!!」
守らんとす!!!!
225
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:19:19 ID:anxamqTg0
( ゚ω゚)「フンッ……!!」
歴戦の戦いを耐え抜いた筋肉!!!!
そこへと浴びせられる高出力のレーザー!!!
( ゚ω゚)「効かんわ」
しかし今は!!!!!
( ゚ω゚)「肩こりすら治らんな…!!」
希望がある!!!!
o川;゚ー゚)o「な、なんだ…?」
戸惑うあくりょう!!!
先ほどまでの余裕は砂上の楼閣よろしく崩れ去っていく!!!!!
o川;゚ー゚)o「もっとだ…」
oooooooooooo
oooooooooooo
ooo川*゚Д゚)ooo「もっと、もっと、もっと!!!」
oooooooooooo
oooooooooooo
思わず金切り声をあげるキュート!!!!!!
触発されてそぞろと増えるファンネル!!!!!!
226
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:19:40 ID:anxamqTg0
しかし!!!!
(#'A`)「オオォォォオオオッッッ!!!!!」
( ゚ω゚)「効かんわァァァ!!!!!」
決して壁は崩れない!!!!!!
壊すことは出来ない!!!!!
そして!!!!!
从 ∀从仐「――この一手が、」
('A`)「来たか…!」
( ゚ω゚)「避けるぞ!」
o川;゚ー゚)o「…キュッ?」
从 ゚∀从仐「未来への道へとなりますように…!」
o川;゚ー゚)o「キュキュッ…!?」
227
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:20:03 ID:anxamqTg0
从# ゚∀从仐「届けェ!!!!」
放たれる光の矢束!!!!
まさしくオーバーレイ!!!!
漆黒の闇を引き裂き!!!!
o川; Д )o「グァァァッッ!!?」
希望の光は、あくりょうへと直撃する!!!!!!
从; ゚∀从仐「まだッ…!!!」
o川; Д )o「そン、ナ…!」
从; ゚∀从仐「希望に導いて…!!!」
o川; Д )o「ァァァア ゙ア ゙ア ゙!!!!!!」
ジョルジュの肉体より放たれる断末魔…!!!!
それはやがてあくりょう自身の声とつながる…!!!!
('A`)「逃げた…!」
しかし肉体を捨てど光はキュートを逃しはしない!!!!
焼き尽くさんばかりに光は放出され続ける!!!!
从 ゚∀从仐「ニダーさん」
十「どうしたニダ?」
从; ゚∀从仐「これいつになったら止まるんですかね」
十「えっ止まらないニダ?」
('A`)「ずーっとジョルジュに当たりっぱなしだぞ」
十「ニダッ!?」
( ^ω^)「オイオイオイ」
('A`)「死ぬわアイツ」
228
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:20:45 ID:anxamqTg0
_
( ∀ ) 「」
ピクリとも動かないジョルジュ!!!
あくりょうはとうに蒸発!!!!!
髪の毛も蒸発!!!!!!!
なおも止まぬ迫撃!!!!!!
从; ゚∀从仐「ど、どうしよう」
十「は、早く手放すニダ!!」
促され弓を放るハイーナ姫!!!!
そうしてようやく、弓の暴走は収まったのであった……
229
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:21:19 ID:anxamqTg0
結局その後、ハイーナ姫らは迎えに来たニダーの家へと泊まることに
そしてジョルジュはというと
_
(*^Д^)「ひーwwwwww髪のwww毛wwwwwwねえwww」
('A`)「うるさくてかなわねえんだけどぶち飛ばしていい?」
<ヽ`∀´>「や、やめるニダ…副作用だから仕方ないニダ」
( ^ω^)「やっぱりやべえよこの弓」
从 ゚∀从「まさかここまで笑い上戸になるなんて…」
<ヽ`∀´>「よいこのみんなは真似しちゃいけないニダ」
_
(*^Д^)「wwwwwwっうぇwwwひーwwwwww」
('A`)「つーかただのタカラギコじゃん」
( ^ω^)「眉毛しかアイデンティティが見受けられねえ」
230
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:21:40 ID:anxamqTg0
('A`)「やはり眉毛をジョルジュと呼ぶべきでは」
从 ゚∀从「そりゃあんまりだろ…」
( ^ω^)「とてもじゃないけど寝れるテンションにないな」
_
(*^Д^)「wwwwwwすまんなwwwwwwwwwwwwwww」
('A`)「バリカンで眉ごと草刈りてえ」
_
(*^Д^)「殺す気かwwwwwwwww」
かくして一行は不眠のまま、一夜を明かし!!!!!!!
睡眠不足のまま城へと帰ったそうな!!!!!!!
231
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:22:00 ID:anxamqTg0
从 ゚∀从「ひどい目にあったよ母様…」
川 ゚ -゚)「これに懲りたら外なんか出るんじゃないよハイーナ」
从 ゚∀从(それは無理だなぁ)
('A`)「おお…不眠によって筋肉が悲鳴をあげている…」
( ^ω^)「どっちかいうとそれはファンネルのせいじゃねえの」
('A`)「グォーーーー」
( ^ω^)「寝顔が相変わらず汚ねえ」
232
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:22:23 ID:anxamqTg0
そしてジョルジュは!!!!
_
( ゚∀゚) 「……腹痛い」
<ヽ`∀´>「タカラ大丈夫ニダ?」
_
( ゚∀゚) 「全然大丈夫じゃないし認識に重大な欠陥が発生してるぞオッサン」
<ヽ`∀´>「間違えたニダ」
_
( ゚∀゚) 「あんまり長くツッコミさせるなよ…顎が痛えんだ」
<ヽ`∀´>「そんなジョルジュのために合法ハーブYAKUSOUで作ったサラダを持って来たニダ」
_
( ゚∀゚) 「どう見ても生の薬草じゃねえか」
_
( ゚∀゚) 「紺田照の合法レシピみたいな言い方しやがって」
<ヽ`∀´>「ドレッシングも薬草で作ったニダ」
_
( ゚∀゚) 「薬草に薬草ぶつけてどうすんだよ」
_
( ゚∀゚) 「ただの草じゃねえか」
<ヽ`∀´>「昔怪我した時によく食べさせられたニダ…」
_
( ゚∀゚) 「誰にだよ」
<ヽ`∀´>「それは…」
233
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:23:27 ID:anxamqTg0
【ウン十年前】
川 ゚ -゚)『はははおもしろーい!!』
川 ゚ -゚)『狩りごっこたーのしー!!!』
(;・∀・)『もうやめなよクー…』
(;・∀・)『それ以上やるとニダーくん息止まっちゃうよ』
川 ゚ -゚)『大丈夫大丈夫』
川 ゚ -゚)『この薬草サラダを食べさせれば…』
<ヽ`∀´>『ニダァ…』
<ヽ`∀´>『口の中に芝生が生えた味がするニダァ…』
川 ゚ -゚)『ほら元通り!』
( ・∀・)『容赦なさすぎる』
【回想ここまで】
234
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:23:47 ID:anxamqTg0
<ヽ`∀´>「甘酸っぱい思い出ニダ」
_
( ゚∀゚) 「いや普通にこええよ」
_
( ゚∀゚) (今後サントハイムにちょっかい出すのは絶対にやめておこう)
強く肝に命じたジョルジュであった!!!!!
235
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:25:34 ID:anxamqTg0
CARGO!!優勝おめでとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!
本家もパロのパロの作者さんも快諾ありがとうございました!!!!!!!!!
パロディのパロディのパロディのパロディとかもはやどれが本家か分かんねえな!!!!!!!!!
あとギャグ書くのって難しいですね!!!!!!脳の血管が切れそうです!!!!!!!!!!!!!!
ご愛読ありがとうございました!!!!!!!!!!!
236
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 00:45:03 ID:PkYWWg/c0
>>158
ワンナイだっけ?
237
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 01:02:35 ID:NIfNBAyo0
お疲れさん
元ネタは分かりやすいけれどガチなパロディ感はそんなになくて普通に面白かったわ
オリジナル期待してる
238
:
名無しさん
:2017/09/17(日) 12:01:21 ID:GoX1ru3I0
昭和生まれだけどわからんかった
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