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( ^^ω)は地球で恩を返すようです
93
:
名無しさん
:2017/06/16(金) 23:32:17 ID:dVx8vmAA0
ドクオ……
94
:
名無しさん
:2017/06/17(土) 13:33:25 ID:phxxEB2.0
乙
だからクーだけクラス違うのね
95
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/18(日) 00:46:26 ID:1My5/8Hk0
ちょっとした蛇足
ホマちゃんビジュアルと制服ツンちゃん
こういうイメージでいつも書いています
http://imepic.jp/20170618/026050
96
:
名無しさん
:2017/06/18(日) 01:18:26 ID:.n9btSDU0
かわゆす
97
:
名無しさん
:2017/06/18(日) 10:58:30 ID:ybCnaaU20
両刀使いだったか!! gj
98
:
名無しさん
:2017/06/18(日) 11:08:36 ID:lcdyKcao0
もっと足長いイメージあったけどコンパクトだな
99
:
名無しさん
:2017/06/18(日) 11:20:35 ID:7bloMoKQ0
>>98
伸びるんだろ
100
:
名無しさん
:2017/06/18(日) 20:13:02 ID:Vpt6jTXoO
これがフワフワ浮いてたらメトロイドみたいだな
101
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:29:46 ID:shcOBM5o0
私の住む星ではアースにある小さな島国、日本へ旅行に行けることが一種のステータスである。
なんでも、うちの星と日本の言語は形態が似ているらしく、(うちの星から一方的ではあるが)観光客は年々増加しているという。
私の家もそんなブームに乗っかり、一番安いものの日本のあちこちを観光できるツアーに来ていた。
地球年齢換算で当時12歳の私には、その遠距離旅行は初めてのことが沢山あり、暇さえあればすごいすごいと目を輝かせていたらしい。
102
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:30:29 ID:shcOBM5o0
そんなツアー中のある日のこと。
不思議な雰囲気の建物で、あちこちをキョロキョロ見回していた私は、両親とはぐれてしまった。
川 ; -;)「おかあさーん、おとうさーん」
未知の土地に置き去りにされたかもしれないという恐怖。
その場に立ち尽くし、泣きじゃくるしか無かった幼い私に、誰も手を差し伸べてくれる人はいなかった。
そう、彼を除いては。
103
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:31:16 ID:shcOBM5o0
「なぁ、どうしたんだ?」
川 ; -;)「おとうさんとおかあさんと、はぐれちゃったんだ」
「そっか……それは大変だな……」
「なぁショボン!この子迷子らしいんだ!
一緒にこの子の両親探そうぜ!」
< えー?もう、しょうがないなぁ
ω・`)))「まぁ、僕も迷子さんほっとけるほど薄情じゃないしね。
別に構わないよ」
川っ-;)「おにいさん……ありがとう」
「お兄さんって言うほど、年離れてないと思うけどなぁ……」
「まぁいっか……君の名前は?」
川 ´ -`)「くーる、くーでいいよ。
お兄さんは?」
「え、俺か?」
104
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:31:53 ID:shcOBM5o0
('A`)「俺はドクオ。
どこにでもいる、しがない修学旅行生だよ」
それが私の、地球という星での一番の思い出。
後に私が飛び級で大学までを卒業する原動力になる人。
いつか枕元で読まれた絵本のように、緩やかに流れていくラブ・ストーリー。
くだらない、と嗤われてしまえばそこまでだが。
それは正に、一目惚れだった。
105
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:32:32 ID:shcOBM5o0
第4話『Stranger』
.
106
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:33:53 ID:shcOBM5o0
( ^ω^)「へいパース!へいパース!
へいへいへいパース!へいへいパース!
へいパー…ないっしゅーだおー!」
(;'A`)「うわっ、こっち回ってきた……。
ショボンパス!」
(;´・ω・`)「えぇっなんで僕に、またんきパス!」
(・∀ ・)「うぉりゃあああ!ないすぱーすショボン!このままゴールに突っ込むぜ!
いっくぞぉおおおおおおお!!!」
(・∀ ・) <アレ?
⊂| ⊂ | スッテーン!!!!!
⊂_⊂ノ =§
、ハ,,, ◯←ボール
 ̄″
('(゚∀゚;∩「ちょ、どこ見て蹴ってるんだよまたんき!」
(・∀ ・)「なっはは!失敗しちった!」
ごめんごめーん、とけらけら笑うまたんき。
あぁ、ここは平和な世界だな。
107
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:34:35 ID:shcOBM5o0
( ゚∋゚) ピッ
体育教師が再開の笛を吹き、ご主人が「いっくおー!」の大声と共にボールをコートに投げ入れ、試合が再開する。
しかし、自分にはそんな平和な球技(サッカーと言うらしい)をのんびり観戦している暇はない。
隅っこに座り、体育見学をしているモララーとクー、それから自分。
ここだけ見れば、地球外生命体人口100%。
嗚呼、どうしてこんなことになったのか。
108
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:35:43 ID:shcOBM5o0
(;^^ω)「クーも宇宙人だったのか!?」
川 ゚ -゚)「あぁ、知らなかったのか?
てっきりわかっているとばっかり」
( ^^ω)「わかるわけない……」
( ・∀・)「なんにも言ってなかったから、ボクもてっきり知ってるとばかり」
( ノノω)「お前達天才と一緒にするんじゃない……」ホマー…
ただでさえ、スナオ星人のルックスはほぼ地球人のそれと変わらないのだ。
沢山の地球人の中からスナオ星人1人を探し出すなんて、そんなウ◯ーリーを探せみたいな真似が出来るか。
ちなみにウォ◯リーを探せはご主人の本棚に入っていたものを勝手に読んだ。
自分には無理だった。
なんだあの目がチカチカする集団は。
109
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:36:23 ID:shcOBM5o0
( ・∀・)「うちの大学じゃあ各星人の区別は必修科目なのに……」
( ^^ω)「お前らと一緒にするんじゃないって言っているだろ」
マルタスニム砲を一発ぶちかまさないとわからんか。
川 ゚ -゚)「まぁぶっちゃけ体内の造り以外で、地球人とスナオ星人のどこが違うかと聞かれてしまったら、私も答えられないぞ」
( ・∀・)「始祖は同じかもしれないって大学でも有名な話だよねー」
(;^^ω)「頭が痛い………」
クラス内での話を聞くに、二人とも小テストの成績もほぼ満点だし。
なんだか自分、場違いではなかろうか。
110
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:37:15 ID:shcOBM5o0
川 ゚ -゚)「まぁ、改めて自己紹介させてもらおう。
私の名前は素直クール、どこにでもいるしがないスナオ星人だ」
( ^^ω)「どこにでもいてたまるか」
( ・∀・)「へぇ、ボクはモララー。モララー星人だよ。
大学で言語学の教授をやってるんだ。」
川 ゚ -゚)「へー、言語学教授か。すごいな」
(;^^ω)「ち、ちょっと待て」
( ・∀・)「なーに?」
(;^^ω)「言語学教授だったのかお前!?」
( ・∀・)「うん、そうだったけど、言ってなかったっけ?」
111
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:38:13 ID:shcOBM5o0
〜〜〜〜
( ^^ω)「お前は何故ここに?」
∧∧
( ・∀・)「おっと、申し遅れた。ボクはモララー星人のモララーって言うんだ。
大学の言語学者をしていてね、今は太陽系の言語形態についてを調べているんだ」
〜〜〜〜
112
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:39:12 ID:shcOBM5o0
(#^^ω)「聞 い て な か っ た ! ! !」
( ;・∀・)「ぐぇえ!!ちょ、やめて、ハセガワくん!!首締まる!!」
川 ゚ -゚)「wwwwwwwwwwwwwww」
( ;・∀・)「クーさんも笑ってないで助けて!?」
( ^^ω)「あーすまん、ちょっと正気を失っていたようだな」グイグイ
( ;・∀・)「謝るんなら止めて!?
うわっ、マルタスニム星人の身体めっちゃひんやりしてる!気持ちいい!」
川 ゚ -゚)「まぁまぁ、二人ともそれくらいにフフッしておけってウッフフッww」
( ;・∀・)「笑いが隠しきれてないよ!?」
113
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:39:53 ID:shcOBM5o0
まぁモララーとのじゃれ合いはここら辺にしておいて、クーの話を聞くことにしようか。
川 ゚ -゚)「え?私が地球にいる理由?」
( ^^ω)「うむ、モララーのように研究旅行をしているとかか?」
( ・∀・)「スナオ星人がジャパン大好きなのは有名な話だしねー」
川 ゚ -゚)「あー、ちょっと違うな。私はな」
川 ゚ -゚)「初恋の人に、会いに来たんだ」
114
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:40:31 ID:shcOBM5o0
【eye catch……】
( ・∀・) モララー・ライラック
(もららー・らいらっく)
ある日突然、VIP高校1-Bにやって来た超絶イケメン転校生。
その正体は日本の言語を学びにきた言語学教授のモララー星人。
つまり実は結構な年増……いや、この話はここまでにしておくか。
地球に限って言うのなら、英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、ロシア語、エスペラント語、エトセトラ……と何でも話せるヤバい奴。
【eye catch……】
115
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:41:14 ID:shcOBM5o0
< イケイケー!シュートダオー!
< ヌワー!オシインダヨ!モウチョットダッタノニ!
< ナイスカバーダゼドクオ!
< コレガシンチョウサノヒゲキ……
< ナンデショボンナイテルンダ?
( ^^ω)「ドクオか」
( ・∀・)「ドクオくんだね」
川;゚ -゚)「ば、馬鹿な!何故分かった!?
二人ともエスパーなのか?」
( ;・∀・)「いやエスパーて……予想外の反応を頂いてしまったぞ……?」
(;^^ω)「まさかあれでバレていないつもりだったのか……!?」
どう見たって好き好きオーラに満ち溢れていたろうに。
流石の自分も驚かざるを得ないぞ。
116
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:42:41 ID:shcOBM5o0
川;゚ -゚)「うわー恥ずかしい……ドクオも気づいているのだろうか……」
( ^^ω)「いや、多分そこは気づいていないな」
( ・∀・)「うん、多分気付いてないね」
あそこまでのクソ鈍感は初めて見たぞ。
いや、ご主人とツンも似たようなものか。
川 ゚ -゚)「複雑だ」
( ・∀・)「心中お察しいたします」
( ^^ω)「Don't mind」
その日の体育の授業の間は、クーが終始項垂れっぱなしになってしまったのでモララーと二人で慰める羽目になってしまった。
恋する乙女は大変だ。
まぁ、自己アピール、頑張って欲しいと思う。
川 ´ ー`) ズーン げ、元気出せって……
((/つ O \(^^ω;) 、
<Z人_)_) \\\\\
117
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:43:53 ID:shcOBM5o0
【eye catch……】
川 ゚ -゚) 素直 クール(すなお くーる)
VIP高校1-Cの生徒。
実はスナオ星人であり、幼い頃ドクオに一目惚れして同じ学校に行きたいからと自星の大学を飛び級で卒業したスーパーガール。
年齢は地球年齢で換算すれば内藤たちと同い年。
感情が表情にあまり出ないタイプだと自負しているが、よく見ると結構感情駄々もれである。
え?どうやってドクオの自宅の住所と通う高校を見つけたのかって?
愛の力と宇宙の技術のなせる技だよ最後まで言わせんなまったくもう。
【eye catch……】
118
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:44:57 ID:shcOBM5o0
( ´ω`)「はぁ〜、結局サッカー勝てなかったお………」
( ^^ω)「残念だったな、ご主人」
前半では2点も得点が入っていたから、行けたと思ったのにな。
まさか休憩後の後半戦であそこまでバカスカ得点が入って2:13で負けるとは自分も思っていなかった。
というか、相手チームも後半で得点入りすぎだろ。
後半の試合時間は15分しか無かったのに、1分に1本はシュートが入っている計算になるんだが?
119
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:47:03 ID:shcOBM5o0
( ^ω^)「でもでも!次は勝つお!
ねっホマちゃん!」
( ^^ω)「あぁ、頑張るんだぞご主人」
そんな感じでご主人と談笑しながら帰路を歩く。
まぁ自分はご主人の頭に乗っているだけなのだが。
ちなみにドクオとショボンはご主人とは逆方向、ツンは今日は学校での用事で今日の帰り道はご主人一人だ。
「あらぁ、お一人かしら?」
唐突に背後から声をかけられた。
( ^ω^)「おん?」
( ^^ω)「む?」
ふんわりとした柔らかな少女の声。
大したことは無いと思ったのだが、ふと何か違和感を感じた。
少し声にフィルターのようなものがかかってもやもやとしている気がする。
そう、まるで翻訳機を使用して他星人と会話をしている時のような………。
120
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:47:54 ID:shcOBM5o0
(;^^ω)「っ!?」
その瞬間自分の身体を、冷水に触れたような悪寒が走った。
それ以上関わろうとしてはいけないと、かつてスペースデブリにぶつかった時のように本能が警笛を鳴らしている。
ご主人が振り向くのがやけにスローモーションに感じられる。
( ;^ω^)「………お?」
その姿を認識したご主人は、ここで初めて『彼女』の異常性に気がついた。
121
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:50:05 ID:shcOBM5o0
∧∧
(*゚ー゚)「やぁ、どうもどうも。
あたし達は、この星を征服しにやって来たの」
薄いピンク色の体毛に覆われた小柄な身体。
∧∧
(*゚ー゚)「という訳でこんにちは、はじめましての地球人さん。
それから……マルタスニム星人さんかな?」
特徴的な発達した頭部の聴覚器官。
しかし、彼女はモララー星人とはまた違う種族。
∧∧
(*^ー^)「そして、さようなら」
咄嗟にマルタスニム砲を溜める間もなく、軽やかに地面を蹴り接近してくる彼女。
122
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:51:05 ID:shcOBM5o0
宇宙屈指の素手での戦闘能力を誇り、地球の生物に例えるならば『クマ』の群れすらも、彼女達たった一人の敵ではない。
戦闘特化種族、ハニャーン星人。
『最悪』の『災厄』が。
今、ご主人と自分を呑み込まんと迫ってきていたのであった。
( ; ゚ ゚ω)o0(to be continue……‼)
123
:
名無しさん
:2017/06/21(水) 19:52:16 ID:Nye6jcT60
乙!
124
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/21(水) 19:52:43 ID:shcOBM5o0
という訳で第4話は以上です。
いつもありがとうございます。
定期考査が近いので次回の更新は7月過ぎの予定です。
次回もよろしくお願いいたします( ^^ω)ノシ
125
:
名無しさん
:2017/06/21(水) 20:24:25 ID:LaBnLM0k0
( ^^ω)おつかれ ∩ 愛の戦士たち ホマ
そして( ^^ω)おやすみ ∩ 愛の戦士たち ホマ
126
:
名無しさん
:2017/06/21(水) 20:30:48 ID:sQMFMc.s0
http://i.prntscr.com/HvNg1ooPRh2dbhApc2bxNg.png
このシーンクーの口でフフッてなった
端末によって見え方変わってる?(byPC)
127
:
名無しさん
:2017/06/21(水) 21:19:55 ID:5EzhQR420
いきなり話が違うベクトルに
128
:
名無しさん
:2017/06/21(水) 21:29:17 ID:Mu1L3h5A0
ついに動き出したか
129
:
名無しさん
:2017/06/21(水) 23:07:53 ID:voe7wdgc0
乙
ここから話が動きだすのかな
楽しみだぜ
130
:
名無しさん
:2017/06/22(木) 00:27:36 ID:rp3ZIcK20
ほのぼのだと思ったら!! 乙! どうなるんだ……
131
:
名無しさん
:2017/06/22(木) 14:03:41 ID:Fx7IhCUoO
乙です
定期考査good luck
132
:
名無しさん
:2017/06/23(金) 12:32:15 ID:zun8C.ig0
乙
ほのぼのじゃない……だと……!?
133
:
名無しさん
:2017/06/25(日) 00:56:01 ID:k9AEuAXU0
ひたすら可愛い
俺もホマ飼いたい
134
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/25(日) 21:29:41 ID:r3j29RV.0
ちょっとした蛇足的おまけ
時間軸的には1話と2話の間くらい
ブーンくん擬人化注意やで
http://imepic.jp/20170625/771930
135
:
名無しさん
:2017/06/25(日) 23:59:01 ID:jrjmh96w0
かわいい
136
:
名無しさん
:2017/06/26(月) 08:42:56 ID:AevRVe5Y0
とてもかわいい
137
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:09:56 ID:rDzwbcFM0
放課後の教室。
既にほとんどの生徒が下校した教室には、自分とその幼なじみである友人が机を付け合って手元の紙に何かを書き込んでいる。
「そういやさぁ」
「ん、何?」
自分がふと口を開けば、友人はきょとんとした顔で紙から顔を上げた。
「お前って夢あるの?」
「なっ……し、失礼な!夢くらいあるわ!」
「あっはっは、ごめんごめん。
で、その夢って?」
「………」
くすくす笑いながら尋ねてみると、何故か頬を赤らめて俯く友人。
あれ、なんか自分まで恥ずかしいぞ。
「えーと、ごめん。聞いちゃダメだった?」
「………ぅ…」
「え?なんか言った?」
138
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:11:09 ID:rDzwbcFM0
「可愛いお嫁さん貰うこと!!
な、何度も言わせんなよバカ!!」
幼い頃から何度も聞いてきた友人のその夢。
まだ変わっていないのか、と思わず口元が緩む。
「こーら、わーらーうーなー!!恥ずかしいだろーがー!!」
真っ赤な顔でぽかっ、と軽く頭を小突かれたが、1度ツボが決壊するとどうにも上手く止められない。
「だってwwwwうふふwwwwその顔で『可愛いお嫁さん』ってwwwww、
ああぁ無理ーwwwwwwごめんマジで笑い止まんないwwwwww」
< ゴチンッ!!!!!
「……ホントごめん」
「わかればいいよ」
畜生、おでこがヒリヒリする。
「でも、お前の夢は昔から変わってないんだねぇ」
「なんだよその自分の夢が変わっちまったような口振りは」
未だ赤い頬を押さえて不満気に漏らす友人に「そんなこたぁないよ」と笑って返した。
「じゃあ」
ぱちん、と友人と目が合った。
「お前の夢は?」
頬杖をついて口元に笑みを浮かべ、そう問いかけた友人が、幼い頃の友人とじんわりと重なる。
過ぎていった日々に緩やかに想いを馳せながら、自分は……僕は、にっこり笑ってその問いに答えるのだ。
「言わなくたってわかってるんじゃないの?」
139
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:12:02 ID:rDzwbcFM0
「『宇宙』へ翔ぶこと!」
.
140
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:12:48 ID:rDzwbcFM0
.
141
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:13:22 ID:rDzwbcFM0
.
142
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:14:19 ID:rDzwbcFM0
∧∧
(*^ー^)「さようなら」
一瞬にしてご主人の目の前まで迫ったハニャーン星人。
何を考えるともなく自分は、咄嗟にご主人の前に飛び出した。
(;^^ω)「ぐぇ……」
握り振られた拳はあまりにも重い。
ゼリー状の身体でなければ死んでいたかもしれない。
しかし、そんな自分の捨て身の防御もむなしく、彼女は自分ごとご主人を思いっきり殴り飛ばした。
( ;^ω^)「お、おーん!?」
突然目の前に現れた自分を思わず
受け止めようとしたご主人も、盛大に吹っ飛びコンクリートの上を転がる。
すまないご主人。
制服をこんなに汚してしまっては母親に怒られてしまうだろう。
143
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:15:38 ID:rDzwbcFM0
∧∧
(*゚ - ゚)「この星の生物も大したことないのね」
自らの拳を眺めポツリと呟く彼女。
( ;^ω^)「おっお……!?」
殴られた頬を紅く染めたご主人は、突然の事態にきょとんとしている。
∧∧
(*゚ - ゚)「これじゃあこの星の征服なんてあっという間じゃない」
淡々と、表情を変えずに言葉を紡いでいく。
∧∧
(*゚ - ゚)「まぁいいわ。貴方達はここでさよならだもの」
(;^^ω)「あ………」
ご主人、あぁご主人、頼むから早く逃げてくれ。
こんな時ほど自分の言葉が通じない状態を恨んだことはない。
先ほどの彼女の拳はおそらく相当手加減されて放たれている。
だが、次も死なないという保証はないんだ。
∧∧
(*゚ー゚)「それじゃあ、ばいばい。はじめましての地球人さん」
「そんなことさせるかよっ!!」
144
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:16:29 ID:rDzwbcFM0
∧∧
(*゚ー゚)「……!?誰!?」
突然自分の頬を掠め飛来してきた物体が、彼女の足元ギリギリに突き刺さる。
( ;^ω^)「お……!」
物体の飛んで来た方向を向いたらしきご主人が驚いたような、喜んだような声をあげた。
(;^^ω)「い、今のは一体……?」
目を見開く彼女の足元に良く目を凝らしてみれば、コンクリートにヒビを入れた件の物体を見ることができた。
細長いフォルムとつるりとした見た目。
どこかで見たことあるような、これは。
( ^^ω)「まさか、ハシ……か?」
食事のための道具を、何故こんなところで?
自分が首を傾げている先では、彼女と乱入者との淡々とした会話が続いている。
∧∧
(*゚ー゚)「あたしをハニャーン星人と分かっていながらこんな……。
貴方まさか、宇宙武装中立同盟の?」
「宇宙武装中立同盟……あー、ごめん。
その辺はよくわかんないや」
( ;^ω^)「お……?何言ってるんだお?」
ご主人がきょとんと首を傾げる。
そちらを振り向けば、乱入者は確かにそこにいた。
(;^^ω)「………!?」
145
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:17:14 ID:rDzwbcFM0
やや下がり気味の眉。
彼女を見据え、ぱちりと開かれた瞳。
少し癖の付いた色の薄い茶髪。
そして、未だ学生服に着られたような小柄な体躯。
(´-ω・`)「だってほら、僕ただの高校生だしぃ?」
少し肩を竦めて笑って見せたご主人の友人。
辺古海ショボンが、威風堂々とそこに立っていた。
146
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:18:16 ID:rDzwbcFM0
第5話『Stargazer』
.
147
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:19:14 ID:rDzwbcFM0
∧∧
(*゚ー゚)「………」
(´・ω・`)「ブーン、大丈夫?」
(;^^ω)「た、多分ご主人は大丈夫だと思うぞ」
( ;^ω^)「おっ、お!ぼくは大丈夫、だお!」
(´・ω・`)「そっかぁ、ならいいかなぁ」
∧∧
(*゚ー゚)「何を、言っているの……?」
(´・ω・`)「んっ?友人の安否を確認してただけなんだけど?」
∧∧
(*゚ー゚)「そんな呑気なことしている場合かしら!?」
激昂したように叫び、ショボンに向かって飛び出す彼女。
(´・ω・`)「お」
息を吐くような声をあげたショボンは、ひょいと身を屈めその拳をやり過ごす。
その行為に少なからずとも彼女は驚いたような表情を顔に浮かべた。
148
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:20:22 ID:rDzwbcFM0
∧∧
(*゚ー゚)「この拳を避けるなんて……。
貴方……地球人よね?」
(´・ω・`)v「もちもち、一切の混じりっけ無し、
ぴゅあっぴゅあの地球人だよ」
表情は崩さずいえーい、とピースサインをしてみせるショボン。
それでいながらも、相手から距離を取ることは忘れない。
∧∧
(*゚ー゚)「……あんたみたいなチビとこんな狭いところで戦うのは、ちょっとブが悪そうね。
宇宙武装中立同盟に出張られても面倒だし、
今は素直に戻るとするわ」
(´・ω・`)「チビ関係ないだろ……。
まぁ、そうしてくれるとありがたい、かな」
∧∧
(*゚ー゚)「でも、これで終わったとは思わないで欲しいわね」
149
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:20:48 ID:rDzwbcFM0
∧∧
(*゚ー゚)「覚えておきなさい、あたしは『しぃ』。
あんたを倒すハニャーン星人の名よ」
そうショボンを指さして言い放った彼女……しぃは、くるりと踵を返しひょいと塀を乗り越え、いなくなった。
(´・ω・`)「なんかバトルマンガの
テンプレートっぽい台詞だなぁ……」
そんなやや的はずれなことを呟いたショボンは、先ほどまでしぃがいた地点にとことこと歩いていき、突き刺さったハシを引き抜いた。
( ;^ω^)「おー?ショボン、今のは
一体なんなんだお?」
(´・ω・`)「話すと長くなるんだよねぇ、とりあえずこんなところで立ち話もなんだしさ」
僕の家、来る?
と、にこにこ笑いながら、学校での談笑と変わらないトーンでショボンは、飄々と言うのだった。
150
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:21:42 ID:rDzwbcFM0
【eye catch……】
VIP市(びっぷし)
内藤達が住むやや狭めの市。
人口は約34000人。
私立高校であるVIP高校の他に、公立中学校が2つあり、東部の『VIP東中学校』と西部の『VIP西中学校』に分かれている。
略称は『東』『西』。
内藤とツンはVIP東中出身、ドクオとショボンはVIP西中出身である。
\びーっぷ!/
ξ*゚⊿゚)ξ人 ^ω^)人('∀` )人(・ω・` )
【eye catch……】
151
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:23:35 ID:rDzwbcFM0
ショボンに続いて住宅街をしばらく歩いていると、やがてショボンはある家の前で足を止めた。
(´・ω・`)「ここだよ」
門を見れば、『辺古海』と妙に達筆で彫られた石の表札が掛かっている。
小さめの門を押し開け、ショボンは制服の内ポケットから鍵を取り出す。
(´・ω・`)「よっ」ガチャ
どうやらごく普通の玄関の鍵らしい。
< ウィーーーーーーンガシャコン‼‼‼‼
( ;^ω^)そ「おー!?なんだおこれー!
壁からタッチパネルが出てきたお!
すげーお!近未来的だお!」
(;^^ω)「オーゥ………」
と思っていた自分が甘かった。
(´・ω・`)「んぁー、ちょっと待っててね」
驚きはしゃぐご主人を軽く制止しながら、慣れた手付きでタッチパネルを操作するショボン。
152
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:24:52 ID:rDzwbcFM0
ピー、と小さな電子音が鳴り、扉からかちゃん、と何かが外れるような音がした。
(´・ω・`)「はい、開いたよ。ようこそ我が家へ」
そう言いながらショボンは扉を開き、ご主人と自分を中へ招き入れた。
ご主人の頭の上から覗いてみると、そこに広がる景色はごく普通の玄関。
( ^^ω)「………先程のパネルも、夢だと言われれば信じてしまいそうだな」
(´・ω・`)ノシ「母さーん、今日友達連れてきたからー!」
ショボンが奥に向かってそう声を掛けると、部屋からひょこり、とグレーのエプロンを着けた女性が顔を出した。
153
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:25:52 ID:rDzwbcFM0
後ろで纏めたショボンよりやや明るめの茶髪と、下がり気味の眉がショボンに似ている。
それから……大きな声では言えないが小柄な体躯も。
⌒*リ´・-・リ「あらそうなの?じゃあ母さん
後でお菓子とジュース持っていくわね」
( ^ω^)「お、おじゃましますお〜…」
そう言いながら靴を脱ぐご主人。
⌒*リ´・-・リ「遠慮なくゆっくりしていってね」
そう言いショボンの母親は再び部屋へと戻っていった。
( ^ω^)「なんていうか……」
(´・ω・`)「ん、何かなっ?」
( ^ω^)「似てるおね、ショボンとお母さん」
(´・ω・`)「えー、そーお?ちょっと照れ……」
( ^ω^)「身長」
(´・ω・`)「…………」
154
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:27:12 ID:rDzwbcFM0
< あれっ?どうしたんだおショボン?
< ってぎゃあああああああ!!!
< 痛い!!痛いお!!ま、待つおショボン!
< その関節はそっちには曲がらな……
< ……コロス
< おおおおおおおおおん!!!?!?!!?
\バキッ/
(;^^ω)「ご主人ーーーーーー!!!!!」
嗚呼、惜しいご主人を亡くした……。
155
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:28:15 ID:rDzwbcFM0
【eye catch……】
Unknown ( Unknown )
データ を 読み込む こと が
できません でし た
不明 な データ の 詳細
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
《NODATE》《NODATE》《NODATE》
メインプログラム の 強制終了
バックグラウンドプログラム の 強制終了
再 起動 し ます ……
【eye catch……】
156
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:29:41 ID:rDzwbcFM0
( #)×ω×)チーン
(#´・ω・)「あー、もう……何の話だっけ?」
:(;^^ω):「oh……」
頬に手の跡を盛大につけられたご主人を部屋の隅に転がして、ショボンはそう呟いた。
やだこの子ものすごく怖い。
こいつだけは敵に回したくないと自分はつくづく思ったのであった。
⌒*リ´・-・リ「ショボン〜?お菓子と飲み物持ってきたわよ」
(・ω・` )「ありがと母さん、置いといてー」
とそこにショボンの母親が入ってきた。
少し深さのある板の上に乗せられた菓子類を机の上に置き、「じゃあ母さんお仕事あるから〜」とショボンに言い残して部屋を出ていった。
(´・ω・`)「ホマちゃん、お菓子食べる?」
(;^^ω)「あっいただきます」
差し出された菓子を受けとる。
ところで何故、自分は敬語口調になっているのだろうか。
どうせ聞こえてないと分かっているはずなのであるが、何故だか本能がそうさせてくれないのである。
157
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:30:47 ID:rDzwbcFM0
(;^^ω)「(普通に旨い……)」ムグムグ
(´・ω・`)「ブーン起きないなぁ〜」
( ^^ω)「(そりゃ思いっきり張り飛ばしていたからな……)」
ご主人、死んでないよな?
(´・ω・`)「なーんでハニャーン星人があんなところにいたんだろうねぇ」
独り言のように焼き菓子(クッキーというらしい)をかじりながら呟くショボン。
その件に関しては、自分から説明したいのはやまやまなのだが自分の言葉は残念ながらショボンには通じない。
せめて自分の言葉を通訳してくれるような奴が居てくれれば……。
ん、通訳?
158
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:32:23 ID:rDzwbcFM0
( ^^ω)「そうだ!」ガサッ
(´・ω・`)「うわっ、どうしたのホマちゃん。
急にブーンの鞄をあさりだして」
ショボンが驚いたように声を上げる。
ご主人のグリーンのアルミ製の筆箱と、少しくしゃっとなったプリントを一枚取り出す。
(´・ω・`)「わ、結構前の数学の小テストじゃん……ブーンの点数結構ヤバイな……」
ご主人の点数がどうなっているのかはかなり気にはなるのだが、今はこちらのほうが大事だ。
プリントを裏返し、ご主人が寝ている間に必死で覚えた地球の文字『ひらがな』を、筆箱から取り出した鉛筆で一文字一文字書き込んでいく。
お世辞にも綺麗とは言えないが、書き終わったその文字列をショボンの前に叩き付ける。
159
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:34:25 ID:rDzwbcFM0
(´・ω・`)「ホマちゃん字書けたんだ、ね……?」
首を傾げて自分の書いた字を読むショボン。
(´・ω・`)「別に構わないけど……、てかホマちゃん、あんまり字上手くないね」
( ^^ω)「ほっとけ」
そう呟き、机上の端末を引き寄せたショボンは4、5秒ほど躊躇ったあと端末を耳に当てた。
(ロ´・ω・)「もしもし、ライラックくん?」
160
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:35:15 ID:rDzwbcFM0
【eye catch……】
未使用 の データ は 見つかりません でした
新規 データ が 入手 可能 です
新規 データ を 入手 します か ?
→Yes No
データ を ダウンロード して い ます ……
残り 34 % ……
残り 87 % ……
残り 97 % ……
ダウンロード 完了
入手 した データ を 起動 し ます
now loading ……
よみこみ 中 ……
よみこみ 中 ……
【eye catch……】
161
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:36:23 ID:rDzwbcFM0
( ・∀・)ノ「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!モララー・ライラックだよ!」ババーン!!!
(;´・ω・`)「ど、どうも……」
( ^^ω)「うっわうざい」
( ;・∀・)そ「ちょ、ハセガワくぅん!?」
(´・ω・`)「あ、ハセガワクンっていうんだ、このリククラゲ」
( ^^ω)「リククラゲじゃないと言うてるに」
( ・∀・)「辺古海くん、この子はマルタスニム星人。
ハセガワくんっていうんだ」
(´・ω・`)「へ、マルタスニム星人。
初めて見た……こんな感じの生き物なんだぁ……」
(;´・ω・`)そ「ってなんでライラックくんそんな他星人に詳しいのっ!?」
( ;・∀・)そ「えっ、わかってないで呼んだの!?」
(;´・ω・`)「ホマちゃんがライラックくん呼んでって言うから……」
( ;・∀・)「あ、そうなんだ……。
ボク実は、地球に言語研究にやって来たモララー星人なんだよ」
(;´・ω・`)「へー、モララー星人なんだ……ね、うん……」
なんとなく気まずい感じの雰囲気。
やはり、いきなり転校生(しかも宇宙人)を家にあげさせたのは不味かっただろうか。
162
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:37:46 ID:rDzwbcFM0
( ・∀・)「で、ハセガワくん。なんでボクはここに呼ばれたの?」
( ^^ω)「あ、あぁ、それはだな……」
かくかくしかじか。
( ・∀・)「なるほど、ハニャーン星人が……」
( ^^ω)「ヤバい話だろ?」
( ・∀・)「つか辺古海くんが使ってたハシ状の武器ってのも気になる」
(´・ω・`)「これのこと?」
モララーの言葉に答えたショボンが学生服の内側から先程のハシを取り出す。
(´・ω・`)「これ、チョップスティックっていうんだ。
僕が独自で作ったものなんだけど」
( ・∀・)「ほぇ〜、見てもいいかい?」
(´・ω・`)「構わないけれど……」
ショボンの言葉にチョップスティックを受け取り、しげしげと観察するモララー。
163
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:39:59 ID:rDzwbcFM0
( ・∀・)「地球の技術だけで作ったの?これ」
(´・ω・`)「んー……厳密に言えば『宇宙で開発された地球で使え得る技術』も使ってるかな」
( ・∀・)「はぇ〜、そりゃあ凄いや。
ボクそんなに宇宙工学には詳しくないけれど、普通に実用化できるレベルなんじゃない?」
( ^^ω)「コンクリート砕くハシをか?」
(´・ω・`)「え、そうかな。嬉しいけどまだまだ改良の余地があるかなって」
(;^^ω)「コンクリート砕くハシをか?」
こ、これ以上強くなられても……。
( ・∀・)「宇宙大学入学する気ない?」
(;´・ω・`)「え? え?」
( ^^ω)「それ宇宙の中でもめちゃくちゃ頭良いところじゃないか」
地球で言うならUSAのハーバード大学を、もっと難易度あげて倍率を増やした感じだろうか。
500人に1人受かるか受からないかとか、なんとかかんとか。
( >∀・)「教授裁定で追加点くらいはあげるよ?」バチコーン☆
( ^^ω)「また新しいプロフィールが公開されてしまった……」
翻訳機使わずに日本語話してた時から思っていたが、宇宙大学の言語学教授とかやっぱり天才なんじゃないか。
( ^^ω)「よし、後でモララーはシメよう」
( ;・∀・)「!?」
何故かモララーがビクッとしていたが、そこらへんはスルーだスルー。
164
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:43:35 ID:rDzwbcFM0
(´・ω・`)「ところで」
モララーから返されたチョップスティックを学生服にしまいながら、ショボンは口を開く。
(´・ω・`)「僕は良くわからないんだけど、ハニャーン星人ってそんな、他星人に対して攻撃的な星人だっけ?」
( ・∀・)「さぁ、ボク自身宇宙生物学には詳しくないからなんとも言えないんだけれども、ハニャーン星人は基本的には内輪で戦うタイプの戦闘種族らしいんだよね」
( ^^ω)「その情報で詳しくないと言い切るかお前」
その辺の宇宙人より絶対詳しいだろ。
(´・ω・`)「ふーん、それがなんで地球征服なんか……」
( ・∀・)「まぁその辺は置いといて。
後でボクから宇宙警察辺りに連絡はしておくよ」
(´・ω・`)「うん、ありがとねライラックくん」
( ・∀・)「モララー」
(´・ω・`)「?」
165
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:45:04 ID:rDzwbcFM0
突如モララーに訂正された呼び名に、ショボンはきょとんと首を傾げる。
( ・∀・)「モララー、って呼んでよ。
ボクもショボンくんって呼ぶからさ」
(´・ω・`)「……」
(*´-ω-`)「ん、よろしくね。モララーくん」
( *・∀・)「こちらこそ。ショボンくん」
こうして、ここに宇宙人と地球人の小さな繋がりが出来上がったのである。
( ^^ω)「イイハナシダナァー」
なおモララーに関しては高いコミュニケーション能力っぷりがムカつくので後でシメる。
( ;・∀・)「………え?」
166
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:46:54 ID:rDzwbcFM0
( ・∀・)σ「ところで、来たときからずっと気になっていたんだけれど、あそこに転がってる物体は何なんだい?」
( ×ω×)チーン
(;´・ω・`)「あぁーーー!!!忘れてた!!!
ブーン起きてーーーーーっ!!!!!」
(;^^ω)「ご主人ーーーーー!!!!!」
モララー、気付いていたのなら頼むから来た時点で言ってくれ……。
ご主人についてはモララーが上手いことはぐらかしておいてくれたらしい。
天才ってすごい。
改めてそう思った。
167
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:47:49 ID:rDzwbcFM0
【eye catch……】
チョップスティック
ショボンが地球上でギリギリ使えうる
宇宙の科学力で独自に作り上げたハシ状の武器。
棒手裏剣のように扱うと考えると
分かりやすいかもしれない。
量産がしやすいらしく、ショボンの学生服の下には
まだまだたくさんのチョップスティックが
眠っているとかなんとか。
電気を流せるスタンガンのような攻撃的な機能や、
粉コーンスープを塊にならないように混ぜられる
実用的な機能など、その仕様はさまざま。
ヒュンッ カッ!
╰( ´・ω・)╮-=ニ=一=≡ ー壁 そ
【eye catch……】
168
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:49:23 ID:rDzwbcFM0
( ^^ω)「ど」
川 ゚ -゚)「ど?」
(;^^ω)「どうしてこうなった!!!!」
川;゚ -゚)「それは私が聞きたいぞホマちゃん!!!!」
それから2日後屋上にて。
自分たちは、
∧∧
(* ー )「フシューー……フシューー……」
( ;^ω^)「な、なんであのときの猫さんがこんなところに……」
∧∧
(*゚ー゚)「あらあら……矮小な地球人どもがこんなに沢山……」
∧∧
(*^ー゚)「とぉっても、なぶりがいがありそうねぇ……」ニコォ……
しぃと、再び対峙していた。
169
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:50:56 ID:rDzwbcFM0
自分の横に立つモララーの頬からたら、と冷や汗が流れ落ちる。
( ;・∀・)「目の前の敵もそうなんだけれど、正直ボクは校庭に降りた宇宙船の方が心配だよ……」
(;´・ω・`)「モララーくんどうする?
僕がしぃ引き付けといて、モララーくんは宇宙警察への通報する?」
川 ゚ -゚)「いや、待て二人とも」
モララーとショボンが小声で何やら話しているところに、クーが静かに制止をいれた。
(´・ω・`)「……? どうしたのクー?」
川 ゚ -゚)「この……しぃと言ったか。私に、任せてくれないか」
(;´・ω・`)「なっ……クー何言って」
( ・∀・)「……勝算は?」
(;´・ω・`)「も、モララーくん!?」
(;'A`)「な、なぁ、どういう状況だこれ」
( ;^ω^)「さ、さぁ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「と、とりあえずマズイ状況なのよね?」
ご主人とツンとドクオが完全に話に置いていかれている。
本当にすまない。
170
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:53:25 ID:rDzwbcFM0
川 ゚ -゚)「ツン、まずは屋上から出て校舎内の生徒たちを体育館に誘導するように先生に言ってくれ」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……わ、わかったわ!」
川 ゚ -゚)「すまない、頼んだぞ」
その言葉を聞いたツンは少し躊躇うような素振りを見せたが、くるりと回れ右をし屋上の扉に向かって走り出した。
走っていくツンをちらりと見送ったクーは、しぃを睨み付けながらゆっくり口を開いた。
川 ゚ -゚)「内藤くんとドクオも隙をみて私が逃がす。
モララー、ショボン、下のデカブツは頼んだぞ」
( ・∀・)「はーいよ、友達使いが荒いねぇ。
ほらショボンくんいっくよー」
171
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:55:58 ID:rDzwbcFM0
そう言いモララーは、ショボンの小柄な身体をひょいと抱え、校庭に面した屋上の柵に向かってすたすたと歩きだした。
(;´・ω・`)「えっ、モララーくん、何して」
( ・∀・)ノ「フライハーイ!!」
そう叫ぶと共に軽やかに柵を乗り越え、モララーは地上に向かって飛び降りた。
「え、ちょ、ま、ホントにモララーくん何を、あ、ひぁああああああああああああああああ!!!!!??!!!!!?!!!?」
ショボンの断末魔のような悲鳴と共に。
('A`)「ショボンのあんな声、はじめて聞いたわ……」
( ;^ω^)「言ってる場合かお!あんなスタイリッシュな巻き込み自殺見たことないお!?」
川 ゚ -゚)「まぁ落ち着け内藤くん。
モララー達に関しては大丈夫だ」
∧∧
(* ー )「コロスコロスコロスコロスコロスコロス………」フシューフシュー……
川;゚ -゚)「ちょっとこっちが大丈夫じゃないだけだからな」
( ;^ω^)「ちょwwwww笑うしかないwwww」
172
:
名無しさん
:2017/07/06(木) 19:56:52 ID:tliNMH/E0
なぜか知らんけど今まで恩を返すじゃなくて、仇を返すに脳内変換されてた
173
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:57:35 ID:rDzwbcFM0
(;^^ω)「クー、先程は誤魔化されてしまったが、勝算はあるのか?」
川 ゚ -゚)「あぁ、負けない自信はあるぞ」
そう言ったクーは、1度ゆっくりと目を閉じ深呼吸をした。
川 - -)「……本当は、ドクオと二人きりの時に言いたかったな」
(;'A`)「クー? どうしたんだ?」
川 ゚ -゚)「なぁ、二人とも」
(;'A`)「なんだよ」
( ^ω^)「お? どうしたんだおクー?」
川 ゚ -゚)「ちょっと話したいことがあるんだが…」
(;'A`)「な、なんだよ。改まって…」
川 ゚ -゚)「大事な話だ」
(;'A`)「…お、おう」
川 ゚ -゚)「聞いてくれるか」
(;'A`)「ぅ、うん」
( ;^ω^)オロオロ
川 ゚ -゚)「実はな…」
174
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:58:31 ID:rDzwbcFM0
川 ゚ -゚)「私は宇宙人なんだ」
(;^^ω)「アウトぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
確かにカミングアウトは大事なことだが、その流れのこのカミングアウトは流石にマズイだろ!!!!!
消されるぞ!?自分達が!!
\シニタクナイ…シニタクナイ…/
(;^^ω)o0(to be continue …)
175
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 19:59:20 ID:rDzwbcFM0
.
176
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 20:00:01 ID:rDzwbcFM0
昼食のパンをかじりつつ、読み終わった本をパタリと閉じた。
理不尽な理由で故郷から追い出された子供が、たどり着いた国で力を得て英雄になるまでの夢物語を綴った小説、第1巻。
なかなかに、悪くはなかった。
ちらりと廊下を見やれば、金髪の巻き毛の少女(上履きの学年カラーが青なのを見るに後輩だろう)が1-B担任の河内先生と何やら話している。
切羽詰まった表情から察するに校庭での騒ぎと何か関係があるのだろうか。
まぁ自分には関係のないことだ、と咀嚼していた最後のパンを飲み込み、軽く伸びをして立ち上がる。
クラスメイト達の賑やかな声を背に、本を図書室に返すために教室を出た。
第2巻以降も置いてあったら借りようかなぁ、などとゆっくりと思考しながら。
to be continue … ?
177
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/06(木) 20:03:30 ID:rDzwbcFM0
あれも書きたいこれも書きたいしていたらなんだかやたら長くなってしまった5話は以上です。ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします( ^^ω)ノシ
シニタクナイ……シニタクナイヨウ……
178
:
名無しさん
:2017/07/06(木) 21:19:52 ID:l3hJe65o0
オツ
179
:
名無しさん
:2017/07/06(木) 21:26:20 ID:xAMKITqY0
乙!
180
:
名無しさん
:2017/07/06(木) 21:49:13 ID:80qWK..20
乙ゥー!!
181
:
名無しさん
:2017/07/06(木) 23:13:16 ID:2usphgAk0
急展開!
182
:
名無しさん
:2017/07/07(金) 16:02:18 ID:9eGITn4.O
乙乙!
183
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:18:24 ID:iNmnWlis0
(;'A`)「えっ……、クーが宇宙人?
なに言ってるんだ……?」
川 ゚ -゚)「まぁにわかには信じられん話だろうな」
だがホントのことなんだ、とため息混じりにそう呟くクー。
川 ゚ -゚)「宇宙から来た、地球人より高度な文明を持つ種族だからな。
当然こういうものだって持っている」
そう言うや否や、膝丈ほどある制服のスカートを捲り上げたクーは、その太腿から銃状の武器を2丁取り出した。
川 ゚ -゚)「ちなみに私の今日のパンツは水色の縞パンだ………まぁ聞いていないみたいだがな」
( ;ノωノ)アウアウ
(;ノAノ)ミテナイミテナイ
184
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:20:00 ID:iNmnWlis0
川 ゚ -゚)「さて、私……スナオ星人の素直クールが相手では、役不足だろうか。
ハニャーン星人のしぃ」
∧∧
(*゚ー゚)「………上等」
∧∧
(*゚ー゚)「その勇気に免じて、やってやろうじゃないの!」
∧∧
(*^ー^)「今から泣いて命乞いをしても遅いんだからね!」
(;^^ω)「加勢するぞクー!」
そう叫んだ自分もマルタスニム砲の装填準備を行う。
川 ゚ -゚)「すまない、助かる」
( ^^ω)「なぁに、女1人に仕事を押し付けるのは、マルタスニム星人のプライドに関わるからな」
川 ゚ -゚)「………ありがとう、ホマちゃん」
( ^^ω)「さぁ、互いの生存を祈ろうか」
この地球を、互いの大切なものを、守るために。
185
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:20:46 ID:iNmnWlis0
第6話『Latent』
.
186
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:21:59 ID:iNmnWlis0
( ;ФωФ)「はぁ、はぁ」
時間は少し遡った頃。
VIP高校の校舎の廊下を、1人の男子生徒が走っていた。
全力、全身全霊で廊下を駆け抜けていた。
事態の異変に気がついたのはつい先程、予鈴のほんの5分前である。
( ;ФωФ)「不味いことになったであるな……」
後ろに流され、ワックスで乱雑に固められたダークブロンドの髪。
両目についた大きな傷と、その中から覗く鋭い眼光。
杉浦ロマネスク、地球年齢換算で17歳。
異種格闘技部(部員は彼しかいないが)部長、学年での成績は中の下。
これだけならば、ごく普通の男子高校生だ。
彼が、宇宙から来た地球外生命体であることを除けば。
187
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:23:07 ID:iNmnWlis0
ロマネスク星人、名はスギウラ。
( ФωФ)「(先程階上から聞こえてきた轟音も気になるのである)」
( ;ФωФ)「(いやしかし、校庭の宇宙船の方が最優先か………ううむ)」
そんなことを考えながら廊下を駆け抜けるスギウラ。
考え事をしながら走っていた為に、
(,;^Д^)「はにゃー!!?」ドゴッ
( ФωФ)「あ」
図書室から本を抱えて出てきた男子生徒に、真っ正面から衝突してしまった。
簡単に説明すると、スギウラ達ロマネスク星人は戦闘種族だ。
戦闘種族と言っても、ハニャーン星人のように個人で戦うのではなく、仲間との連携をとった団体戦を得意とする種族である。
しかし個人での力も相当なもの。
そんな彼が、全速力で地球人に正面衝突したのなら、相手は只では済まない。
当然ぶつかられた男子生徒は、盛大にふっと
ばなかった。
188
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:24:39 ID:iNmnWlis0
(,;^Д^)「いたたぁ……なんなんですかもう……」
踏み留まっていた。
突然の正面衝突に、一瞬よろめき抱えていた本を取り落としたが、それでも彼はそこに立っていた。
( ;ФωФ)「………」
やや癖のついた栗色の髪。
常に笑っているように見える細い目。
惚けたようにぽかりと開けられた口。
そして頬に貼られた絆創膏。
誰だったろうか。
たしか同じ2年A組のクラスメイトだったはずだが。
189
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:25:45 ID:iNmnWlis0
(,,^Д^)「……あれ、杉浦くんじゃないですか。
どうしたんです?」
( ;ФωФ)「……誰であるか」
(,;^Д^)「あれ、もしかして名前覚えて貰えてないんですか!?」
えー!と、口元に手を当てオーバーリアクション気味に驚く目の前の男子生徒。
だが、覚えていないものは覚えていない。
なんとかして思いだそうと必死で記憶を探るスギウラ。
そんなスギウラを見て、男子生徒は自らの顔を指差しはっきりと名乗った。
σ(,;^Д^)「たからですよ!
杉浦くんと同じクラス、2年A組の埴輪たからです!」
190
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:26:44 ID:iNmnWlis0
( ФωФ)「たから……」
その名前を聞いて、スギウラの記憶もだんだんはっきりとしてきた。
埴輪たから、2年A組のクラスメイト。
やや抜けているところもあるが、普段の笑顔と明るい性格から仲の良い友人も多い。
(,,^Д^)「……杉浦くん?」
先程の衝突に関しては非常に申し訳ないとは思っているが、自分の力に多少は対応出来るのなら、これは共に戦える仲間を作るチャンスではないだろうか。
そうと決まれば善は急げ。
もうあまり時間も残されていないのだから。
( ФωФ)「……なぁ埴輪」
(,,^Д^)「たからでいいのに……、なんでしょうか杉浦くん?」
191
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:27:51 ID:iNmnWlis0
( ФωФ)「お主、宇宙人は信じるであるか?」
これは賭けだった。
共に戦えるなら万々歳。
信じてくれれば上々。
最悪のパターンは冗談だと思われた場合か。
どうか後者でありませんようにと心中穏やかでないスギウラの前で、ぽかんと立ち尽くしていたたからは、その口を開いた。
(,,^Д^)「えーと、信じてますよ?」
(,,^Д^)「だってボクも地球人じゃないですし」
( ФωФ)
( ФωФ)「ん?」
192
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/07/25(火) 17:28:42 ID:iNmnWlis0
【eye catch……】
銃状の武器
クーが持っていた宇宙製の簡易護身武器。
通称レーザーガン。
あくまでも護身用なので、殺傷能力は低い。
でも当たると痺れる。
【eye catch……】
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