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( ^^ω)は地球で恩を返すようです
1
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/06/04(日) 01:05:53 ID:8W7jEdZg0
ジャンルSFです。
でもSF(サイエンスフィクション)じゃなくてSF(スペースファンタジー)の方のSFなので、矛盾点が無いようには頑張るので、ん?と思っても目を瞑ってもらえれば幸い。
225
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/09/20(水) 19:13:17 ID:J/3XnhjA0
〜ツンの場合〜
ζ(゚ー゚*ζ「ツンちゃんツンちゃ〜ん!パパと3人でお買い物行きましょ!」
ξ゚⊿゚)ξ「うん!ねぇママ、新しいパジャマ買ってもいい?」
ζ(^ー^*ζ「そうね、そろそろ替え時だと思うしかまわないわ」
ξ*゚⊿゚)ξ「やった!」
(( ( "ゞ)「二人とも準備できたかい?」
ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫!」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ!」
( "ゞ)「それじゃあ、行こうか」
226
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/09/20(水) 19:14:52 ID:J/3XnhjA0
ーショッピングモールー
ξ*゚⊿゚)ξ「ありがとうパパ! ちょっと高かったけどいいの?」
( "ゞ)「いいんだよ、ツンには良く似合うと思うしね」
ζ(゚ー゚*ζ「えぇ、せっかくツンちゃんが可愛いパジャマを買ったのだし
来週久しぶりにパジャマパーティーでもしましょうか!」
( "ゞ)「おぉ、そりゃあいいな。一緒に映画のDVDでも観ようか」
ξ*゚⊿゚)ξ「わぁい、やったー!」
ζ(゚ー゚*ζ「それじゃあ、フードコートでご飯食べて帰りましょうか」
ξ゚⊿゚)ξ「うん!私とんこつラーメン食べたいな」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあママは牛丼でも食べようかな〜」
( "ゞ)「じゃあパパはホットサンドでも食べようかな」
ノパ⊿゚)「(たまに見ると思うけど、津出んちは父親の女子力が振り切れてるよなぁ……)」←普段からここに買い物に来ているヒート先生
227
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/09/20(水) 19:43:15 ID:J/3XnhjA0
〜ショボン&ドクオの場合〜
((( ´■ω■)).o゚:゚○ウィイイイイイイイン
( ´■ω■)
((( ´■ω■)).o゚:゚○ウィイイイイイイイン
⌒*リ´・-・リ「ショボ、ドクオくんが遊びに来てる」ガチャッ
(´■ω■)「んぇ?」
(・ω・` )っ■■「わかったぁ、ドクオに部屋かたすから待っててって言っといて」カシャッ
⌒*リ´・-・リ「あいよ」
(´・ω・`)「んー……」
(っ´・ω・`)「とりあえず適当にカバー掛けて寄せとくか」ファサッ
228
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/09/20(水) 19:44:23 ID:J/3XnhjA0
('A`)「よぉ」
(´・ω・`)「どしたん」
('A`)「家でパズドラやってゴロゴロしてたらかーちゃんに叩き出された」
(´・ω・`)「ぽいわぁ」
('A`)「ゲーセン行かね?」
(´・ω・`)「そういうとこだぞ、そういうとこ」
(;'A`)「冗談だよ、正直言うと明日提出の課題終わってねぇんだ……」
(;´・ω・`)「え、マジ?」
(;'A`)「うん……なんか最後のやつがわかんなくって……」
( ;´-ω-`)「マジかぁ……」
( ;´-ω-`)「……しょーがないなぁ、今回だけだぞ」
(*'A`)「やたっ!やっぱ持つべきもんは頭の良い幼なじみだよなっ!」
(´・ω・`)「(これがクーにも言えるようになればなぁ……)」
( ´-ω-`)「(……ま、頑張りますか)」
('A`)「ん? このカバー何?」
(;´・ω・`)「あぁ!えーと、散らかってたやつまとめただけだから見ちゃダメ!」
('A`)「ふーん、お前も部屋散らかしたりするんだな……」
(´・ω・`)「そりゃあね。で? どこがわかんないの?」
('A`)「あ、えーとな。最後のこの表のやつの……」
229
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/09/20(水) 20:26:05 ID:J/3XnhjA0
〜クーの場合〜
川 ゚ -゚)ロ「ううん……」
川;゚ -゚)ロ「うううん……」
川;゚ -゚)ロ「『来週空いてる?』……軽すぎるか?」
川;゚ -゚)ロ「『来週、よろしければ二人で遊びに行きませんか』
……距離が近すぎる気がする」
川;゚ -゚)ロ「『ちょっといいかな?』……ワンクッションは要らないか?」
川;゚ -゚)ロ「あぁ〜〜……どうしたらいいんだろう……」
川;゚ -゚)「夏休み、夏休みまでには絶対誘うんだ……」ロ
川ロ゚ -゚)σ「……」カレンダーチラリ
川 ゚ -゚)ロ「来週も、頑張ろ」
川*゚ -゚)ロ「うん……そうじゃなきゃ、何のために飛び級して、
大学出て、日本来たのかわからないもんな」
川*゚ -゚)ロ「うん……」
230
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/09/20(水) 20:27:13 ID:J/3XnhjA0
〜モララーの場合〜
ー宇宙大学、とあるゼミにてー
(※地球言語に訳してお送りしています)
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「モっララー先生!モっララー先生!」トットット
( ;・∀・)「はーいはい!なんでっしょ!スパムちゃん!」
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「ここやってみたけど自信無いんで添削してくーださい!」
( ・∀・)「あー、ハイハイ……ここ3行目の☆○□■●は
▲*▼じゃなくて*●▲のほうが意図に沿うんじゃないかな」
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「おぉ、なるへそ!確かにそっちのほうが良さげかも!ありがと先生!」
( l v l)「せんせ……」トコトコ
( ・∀・)「はーいなんでしょムネオくん!」
( l v l) 「ユキイチゴ理事長が、職員会議開くって……。
さっきアサピーせんせが引きずられてった……」
( ;・∀・)「うぇええ!!? どーせまた理系の方がなんかやらかしたんでしょー!?」
( ;・∀・)「まだこっちも文献用の資料とか全然終わってないのにぃ!」
231
:
◆vBGK6VSBWM
:2017/09/20(水) 20:28:07 ID:J/3XnhjA0
l( ;・∀・)「もー!文系はいっつも理系の尻拭いなんだから!」
li イ( ;・∀・)「ボクしーらない!」
( ;l v l) 「あの……せんせ……」
li イ ゚( ;・∀・)「いいもん!今日はボイコットだバーーーカ!!」
( ;l v l) 「うしろ……」
li イ ゚ -゚ノl|( ・∀・)「え?後ろが何だって?」
li イ ゚ -゚ノl|Σ( ∀ )「アフン」
⊂彡パァンッ
li イ ゚ -゚ノl|「学習中にすまないね生徒諸君。アホ教授一人、連れていくわ」ズルズル
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「はぁーい!」
( ;l v l) 「はぁい……」
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「ユキイチゴ理事長はいつも『シンシュツキボツ』ねー」
( l v l) 「スパムそれ、『アース』のやつ……?」
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「うん! モララー先生がよく使うから覚えちった!」
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「あとムっちぃ、これ先生がゼミの皆で食べてってくれたやつ!
先輩たちはもう食べてたからうちらも食ーべよ!」
( *l v l) 「ん……!食べる……!」
番外編その2 終わり
232
:
名無しさん
:2017/09/20(水) 21:52:16 ID:Jqe9.2v60
>((( ´■ω■)).o゚:゚○ウィイイイイイイイン
ショボン家の機械は謎だ……
233
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:01:42 ID:wAWsUSe.0
ξ;゚⊿゚)ξ「ふぅ、なんとか全校生徒に連絡が回ったみたいね……」
あっちこっちを走り回っていたらいつの間にか昇降口に着いていたらしい。
額に滲んだ汗を拭いツンはふぅ、と息を吐いた。
ξ゚⊿゚)ξ「私も体育館に行かないと……」
そう言い、体育館に向かって方向を変えるツン。
そんな彼女の背後に1つの影が迫っていた。
234
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:02:22 ID:wAWsUSe.0
∧∧
ミ,,゚Д゚彡「地球人だから! 覚悟するんだから!」
彼の名前はフサ。
ハニャーン星人であり、しぃの幼なじみだ。
ξ;゚⊿゚)ξ「き、きゃぁああああ!!!」
そんなことは知らないツンだが、背後から発された謎の鳴き声は敵意を帯びており、
平和ボケした女子高生の頭でもマズい状況だというのは理解できた。
ふと、ツンの頭の中に母の声が流れてきた。
235
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:03:00 ID:wAWsUSe.0
ζ(゚ー゚*ζ『いーいツンちゃん? ツンちゃんは可愛いからきっとたっくさんの男に狙われちゃうと思うの』
ξ゚⊿゚)ξ『少し大袈裟じゃない?』
ζ(゚ー゚*ζ『だからツンちゃんがいざというときに自分の身を守れるようにおかーさんが色々教えてあげるね』
ξ゚⊿゚)ξ『まぁ、ママがそこまで言うなら……』
ζ(゚ー゚*ζ『それにね……』
ξ゚⊿゚)ξ『?』
ζ(゚ー゚*ζ『仲良しなブーンくんのこと、守りたいでしょ?』
ξ゚⊿゚)ξ『!!』
そうだ、ここで倒れてちゃあ私はブーンどころか
自分の身すら守れないような情けない女になっちゃう。
236
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:03:39 ID:wAWsUSe.0
ζ(゚ー゚*ζ『まずはしっかり足を踏ん張るの。そうじゃないと決定打は出ないからね』
咄嗟に振り返ったツンは、その勢いで足を少し後ろに引いた。
ζ(^ー^*ζ『そんでもって、拳握ってしっかり相手のド真ん中をブン殴る!』
ζ(゚、゚*ζ『あ、親指は握り込んでたらダメよ? 勢いで骨が折れちゃうから』
そして、
ξ# ⊿ )ξ「あっち行けぇ!!!!!!!!!」ドスッ
∧∧
ミ,; Д 彡 ∴「コパァッ!!!??」
全力を込めて、相手の腹をブン殴った。
思い切り壁に激突しズルリ、と崩れ落ちるフサ。
237
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:04:10 ID:wAWsUSe.0
ξ ⊿ )ξ「フー、フー………」
ξ;゚⊿゚)ξ「はっ!? おもいっきり殴り過ぎちゃった!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「で、でも襲ってきた方が悪いんだもんね! しょうがないわよね!
私も早く体育館に行かないと怒られちゃうし……!」
そう自分に言い訳をしながらツンは再びくるりと方向転換をし、
体育館に向かってとっとっと、と走って行った。
後に残されたフサは、
∧∧
::ミ,,;Д;彡::「うぅ〜……地球人怖い……金髪ドリル怖いんだからぁ〜……!」ガタガタブルブル
じんじん痛む腹を抱えて、静かに泣いた。
238
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:04:34 ID:wAWsUSe.0
第7話『Blow』
.
239
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:05:39 ID:wAWsUSe.0
(;´・ω・`)「な、何あれ〜〜〜!!!」ダダダ
( ;・∀・)「知らないよぉ〜〜〜〜〜!!!!」ドドド
一方その頃、モララーとショボンは。
∧∧
(#,,゚Д゚)「待てやゴラァ!!逃げんじゃねぇ!!」ドドドドド
( ;・∀・) 「待てと言われて待つバカは
いないんだよなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」ダダダ
完全に戦闘モードに入ったハニャーン星人に追い回されていた。
(;´・ω・`)「んっ……もう!」
振り向き様に手に隠し持っていたチョップスティックを放つショボン。
あっさり避けられるものの、少しハニャーン星人の体制が崩れた。
240
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:06:02 ID:wAWsUSe.0
( ;・∀・)「い、今だーー!!!!!!」
( ω `; )「ぐぇ」
瞬間、モララーはショボンの学ランの襟を引っ掴んで一気にその場から離脱した。
∧∧
(#,,゚Д゚)「あっ!待てゴラァ!!」
( ;・∀・)「待たない!!!!!!」
( ω `; )「も……ららー、く……ん……しま、くび、締まって……ぐぇえ」
ショボンの息絶え絶えのか細い抗議は、必死に走るモララーの耳には入らなかったようだ。
心なしか小柄な彼の足は地面から離れて、微かに浮いていた。
241
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:06:49 ID:wAWsUSe.0
【eye catch ……】
( ー )「は〜……」
( ー )「全く……所長は人使いが荒いヨ……」
∧∧
::ミ,,;Д;彡:: メソ…メソ…
( ; ー )そ
( ; ー )「えっハニャーン星人?!大丈夫?!」
( ; ー )「つかナニこれ?地球人ってこんなハイパーパワー秘めてたの?」
( ; ー )「こりゃあ所長とタメ張れてもおかしかねーかもわからんヨ……」
【eye catch ……】
242
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:07:25 ID:wAWsUSe.0
(,,^Д^)「杉浦くん、いいですか?」
( ФωФ)「む? なんであるか?」
(,,^Д^)「このまま二人でいても、効率が悪いと思うんです」
(,,^Д^)「だから……」
(,,^Д^)「一旦、二手に別れましょう」
243
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:08:24 ID:wAWsUSe.0
という訳で、
たからは校庭に立っていた。
屋上の方からドカンバコンパシュンパァンペペペペペみたいな音が
聞こえる気もするが、多分気のせいだろうとたからは結論付けた。
(,;^Д^)「うわ……いっぱいいる……」
( ゚々。) <イシャハドコデスカ
●( ゚々。))) <モグモグ
目にはいるのは、校庭をうろうろと歩き回っているハニャーン星人たち。
なんか食ってるやつとか寝てる奴とかもいるが、とりあえず見ないことにしておいた。
(,,^Д^)「でもこれくらいなら……」
たからは呟く。
呟きながら左手を空へ翳す。
(,,-Д-)「■■──」
口に出した言葉は、この星の外のもの。
瞬間、たからの左手に一冊の本が顕現する。
244
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:09:03 ID:wAWsUSe.0
(,,^Д^)「落ちこぼれなボクだったけど……」
柔らかい風が吹き、本のページがぱらぱらと捲れる。
(,,^Д^)「ボクを救ってくれたこの街のために……
ボクはできることがしたいんです」
誰に聞かれることもなく、風に流された独り言。
(,,^Д^)「★★★★───」
声をあげた。
本が輝き、閃光が迸る。
その光は瞬く間に校庭を包み、そして弾けた。
(,,^Д^)「……ふぅ」
光が弾けた後に残るのは、凄惨な光景……
ではなく。
( ゚々。) <グーグー
( ゚々。) <スヤスヤ…
校庭に倒れて眠るハニャーン星人たちの姿。
245
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:09:43 ID:wAWsUSe.0
(,,^Д^)「相手を強制的に睡眠状態にする宇宙的魔術の一つです。
……まぁ皆寝てるので聞こえないと思いますけど」
(,,^Д^)「……杉浦くん、大丈夫かなぁ」
あっという間の決着の実感が沸かず、
ぼんやりと呟いたたからの背後から。
(( ( ´ー`)ヒョコ「あ、こっちは決着ついたかヨ?
じゃあちょっくら事情聴取お願いしてもいいかなぁ?」
(,,;^Д^)そ
(,,;^Д^)「あ、貴方……その腕章は……」
( ´ー`)「そそ、『宇宙警察』の者ですヨー。
あ、一応手帳もあるけど見る?」
青い腕章を付けた一人の宇宙人が、ひょこりと顔を覗かせたのであった。
246
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:10:11 ID:wAWsUSe.0
【eye catch……】
宇宙的魔術
埴輪たからの使用した素粒子操作技術の一つ。
宇宙の原子法則において、言語には『コトダマ』と呼ばれる一定のエネルギーが存在することが確認されている。
これを利用した素粒子操作技術が宇宙技術の確立前の大昔から存在していたと言われている。
これが『宇宙的魔術』である。
特殊な発音が必要になるため、一部の宇宙の種族の者しか使えないことがその稀少性を大きくしているようだ。
【eye catch……】
247
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:11:26 ID:wAWsUSe.0
屋上に吹く風が一瞬止んだ。
刹那、ドクオの手に収まった銃が再び電撃を放つ。
∧∧
(;*゚ー゚)「ッ!!!」
的確に急所を狙った一発。
しぃは地を転がりそれを回避した。
('A`)「んー……まだ慣れねぇな……」
そう呟き再び銃を構え直すドクオ。
(;^^ω)「た、確かジャパンではUSAと違って銃を持てないんじゃなかったか?」
川 ゚ -゚)「実はドクオは重度の廃ゲーマーなんだ。本人は隠しているが、な。
特に得意なのはシューティングゲームとアクションゲームらしい。
まぁ、ここまで適応が早いとは思ってなかったのだが」
自分の呟きに、クーが独り言のようにぼそりと答えた。
いや、ちょっと待て。
クーは本人が隠しているらしいその情報を、一体どこで手に入れたんだ。
248
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:12:05 ID:wAWsUSe.0
∧∧
(*゚ー゚)「ふん!なかなかやるみたいだけど!」
∧∧
(*゚ー゚)「その程度であたしを倒せると思ったら大間違いよ!!」
その言葉と同時にしぃは地を蹴った。
川;゚ -゚)「ドクオっ!?」
多少の技術はあれど、ドクオはただの地球人。
咄嗟に彼女の進行方向に飛び出したクーを、
∧∧
(*゚ー゚)「邪魔よ!」
川; - )「あぐっ!?」
思いっきり蹴り飛ばし。
(;'A`)「クー!?」
(;^^ω)「…ッ! マズイ!」
∧∧
(*゚ー゚)「次はあんた!」
再びドクオに向かって走り出す。
クーの負傷に一瞬焦りを見せたドクオだったが、ぎゅっと唇を固く結び顔を上げた。
そして真っ正面から向かい来るしぃに向かって、銃を構え――――――――――――――
249
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:12:55 ID:wAWsUSe.0
Σ=( #ФωФ)「させるかオラーーーーーーッ!!!!!!!」ドカーーーッ!!!!
∧∧
(;*゚ー゚)そ「ほぎゃーーー?!」
しかし、それは屋上の扉から飛び込んで来た突然の乱入者によって阻止されることとなる。
∧∧
(;*゚ー゚)「こ、このあたしを蹴り飛ばすとは……
あんた一体何者?!」
( ФωФ)「ふむ、聞かれたならば答えよう」
ご主人達を護るようにしぃの前に立ち塞がった、両目に傷を持った男子高校生は
彼女をその目に見据えて淡々と告げる。
( ФωФ)「我輩の名はスギウラ、杉浦ロマネスク」
( ФωФ)「しがない高校2年生なんぞをやっている……」
( ФωФ)「……宇宙人だ」
( ;^ω^)「!!」
(;^^ω)「!!」
ま、また新たな宇宙人だとぅ……?!
川;゚ -゚)「ロマネスク……。まさか貴方!」
( ФωФ)「察しの通りだ、スナオ星人の少女よ。宇宙の間ではロマネスク星人の名で通っているのである」
∧∧
(;*゚ー゚)「……」
250
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:13:47 ID:wAWsUSe.0
( ;^ω^)「ね、ねぇホマちゃん……。ぼく全然話が掴めないお……」
(;^^ω)「……うむ」
奇遇だな、ご主人。
実は、自分も。
( ФωФ)「大人しく両手を挙げ投降せよ、ハニャーン星人。
同じ闘いを美徳とする種族と言えど、手荒な真似はしたくないのである」
∧∧
(;*゚ー゚)「う、うるさいわね!あたしはハニャーン星人なのよ!
あっさり投降なんて、戦闘種族の名に泥を塗るようなことできるもんですか!」
( +ω+)「……そうか」
( ФωФ)「ならば、実力行使といくのである」スゥ…
∧∧
(;*゚ー゚)「あ、え?」
そして彼女は。
同じ戦闘種族の前に、圧倒的な力の差を知ったのであった。
251
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:14:17 ID:wAWsUSe.0
【eye catch ……】
Nightmare (ナイトメア)
モララーの所持している赤く光るビームサーベル状の武器。
なんかどこかで見たことある気もするけど多分気のせい。
気のせいったら気のせい。
【eye catch ……】
252
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:14:54 ID:wAWsUSe.0
一方その頃、モララーとショボンは。
(;´・ω・`)「も、モララーくん。これからどうするの?」
( ;・∀・)「どうするもこうするも! 時間を稼ぐしかないじゃないか!」
件のハニャーン星人から逃れ、校舎裏を駆け抜けて、裏庭の茂みに隠れていた。
∧∧
(( (,,゚Д゚) テコテコ「どこ行きやがった……」
(;´・ω・`)「殺気が無きゃ可愛いもんなのに……」ヒソヒソ
( ;・∀・)「えぇそうかい……?地球人の感性はどうにも独特なのだねぇ……?」ヒソヒソ
茂みに隠れる二人に気づいているのか、いないのか。
ハニャーン星人はあからさまな声で独り言を言う。
∧∧
(,,゚Д゚)「まさかホントに逃げちまったのか?」
∧∧
(,,゚Д゚)「こうもあっさり逃げるなんて、随分臆病な奴とみたぜ?」
( ;・∀・)「ショボンくん、これ挑発だ。のっちゃあダメだよ……?」
(;´・ω・`)「うぅ、わかってる。わかってるけど…」
253
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:15:37 ID:wAWsUSe.0
∧∧
(,,゚Д゚)「返事もねぇってこたぁ本当に逃げやがったのか。
なぁんだ、随分ちいせぇ奴等だな!」
ダッΣ=(#´゚ω゚`) ⊃ 「だぁ〜〜れがチビだってぇ!?
ンだテメェコラやんのかオラッ!!!!!!!」
( ;・∀・)そ「あっさり挑発乗っちゃったーーーー!!!!!!!
身長の話じゃないのにぃー!!」
∧∧
(,,゚Д゚)「ハハハ! まさか本当に出てきてくれるとはな! アースの奴はすごいって言うのは噂だけの話だったか!」
( ;・∀・)「……?」
違和感があった。
モララーは少し首を捻ったが、ハニャーン星人のつけている翻訳機の
アップデートが遅れているだけだろうと結論付けて、より息を潜める。
( ・∀・)「(落ち着けモララー=ライラック……。ボクはボクに出来ることを探すんだ……)」
そしてモララーは思考に移る。
254
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:16:27 ID:wAWsUSe.0
先程、ハニャーン星人の挑発に乗ったように飛び出していったショボンだが、
(´・ω・`)「(牽制用に4割、後は全部囮に回そう)」
(´・ω・`)「(本命のこいつだけは、絶対当てる)」
実のところ、彼はいたって冷静であった。
(´・ω・`)「ふっ!」ブンッ
∧∧
(,,゚Д゚)「投擲武器か! オレたち相手には良い判断だぜ地球人!」
(´・ω・`)「そうかい!お褒め頂き光栄だよ!」
叫ぶ。
叫びながら、学生服から新たなチョップスティックを複数取り出し投擲する。
∧∧
(,,゚Д゚)「おもしれぇ!手数で勝負ってことか!」
(;´・ω・`)「(うわ、はやっ…)」
出来るだけ隙を作らないようにと未だにややぶかぶかの学生服をはためかせ、
距離を取ろうとするショボンだったが
∧∧
(,,゚Д゚)「オイオイ、これで終わりかよ?
随分あっさり決着が付きそうだぜ?」
(;´・ω・`)「(マズっ…)」
チョップスティックの途切れた一瞬の隙を付いた
ハニャーン星人がショボンに向かって走る。
その瞬間、
茂みから飛び出した影があった。
255
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:16:55 ID:wAWsUSe.0
∧∧
( ;・∀・)「と、とりゃーっ!」ブゥンッ
∧∧
(,,;゚Д゚)そ「なっ…? モララー星人!?なんでこんなとこに…!?」サッ
ショボンがハニャーン星人と乱闘を繰り広げている間に
地球人の擬態を解いていたモララーは、手に持った赤いビームソードを思い切り振るった。
奇襲であれど、相手は宇宙きっての戦闘種族。
当然避ける。
けど、それでよかった。
ハニャーン星人は、一瞬ショボンから気を逸らした。
∧∧
( ;・∀・)「ハァ…ハァ…、ショボンくん!!」
(;´・ω・`)「……!」
一瞬、目が合った。
つい先日、友人として始まったばかりで、まだお互いのことなんて太陽系の
惑星の数ほども知らないショボンとモララーであったが、この時。
この時だけは、互いの考えが綺麗に噛み合った。
前を向く。
ハニャーン星人はまだそこにいる。
256
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:17:32 ID:wAWsUSe.0
∧∧
(,,;゚Д゚)「ちっ……」
学生服の内ポケットから、最後のチョップスティックを引き抜きながら
ショボンはわずかにモララーの方を向いた。
(´・ω・`)「助けてくれて、ありがとね」
∧∧
( ・∀・)
∧∧
( *^∀^)
(#´・ω・`)「うりゃっ!」ブンッ!
投擲した。
武装は宇宙レベルだとしても、辺古海ショボンは普通の男子高校生であったが。
それでも。
届いた。と二人は確信した。
257
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:18:21 ID:wAWsUSe.0
∧∧
バチ::(,,; Д )::バチッ!「うがぁああ!? なんだよコレ!!」
(´・ω・`)「秘密兵器。電気銃を応用しただけだよ」
(*´-ω-`)「まぁちょっとばかし僕なりに電圧いじったんだけどね!」
∧∧
( ・∀・)「(ドヤ顔だ…)」
気持ちが良いほどのドヤ顔だった。
写真撮りたいな、とモララーは思わずスマートフォンに手を伸ばしかけて、
擬態時に着ていた学生服のポケットの中だったことを思い出して手を下ろした。
258
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:19:38 ID:wAWsUSe.0
∧∧
(#,,゚Д゚)「ちくしょう……まだ、まだやれるぜオレは……!」
(;´・ω・`)「えっ?」
∧∧
( ;・∀・)「!!」
地に膝を付きかけたハニャーン星人の足が地を蹴る。
その拳が向かうは、チョップスティックを投擲した後の
姿勢から体勢が戻っていないショボン。
まだそんな力が残っていたのか、とモララーは唇を噛み締めた。
間に合わない。
∧∧
( ;・∀・)「ショボンくん!!」
手を伸ばした。
地球人の身体より二回り以上小さいモララー星人の腕では
今まさに危機へ向かう高校生を救う距離が、圧倒的に足りなかった。
∧∧
( ; ∀ )「ショボンく」
モララーが泣きそうな声でショボンの名を呼んだ。
259
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:21:14 ID:wAWsUSe.0
o川*゚ー゚)o「ハイハイ!あたしの次に可愛い高校生ども!
必死こいた青春、ご馳走さま!あとはプロに任せておきな!」
(;´・ω・`)「!?」
∧∧
( ;・∀・)「!?」
それは刹那のことだった。
体勢を崩したショボンに流星の如く飛びかかったハニャーン星人の拳を片手で抑えて、
突如するりと割り込んできた青い腕章を付けた少女はにこり、と二人に微笑んだ。
260
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:22:04 ID:wAWsUSe.0
o川*゚ー゚)o「異星で戦闘種族が暴れているとの情報が入りまして
急いで白バイで駆けつけたんだから感謝してよね!」
∧∧
( ;・∀・)「……きゅ、キュートさん?」
o川*゚ー゚)o「んもぅ、モララーくんったら。あたしのことはキューちゃんで良いって言ってるのに」
∧∧
(;,,゚Д゚)「その腕章……まさか、宇宙警察か!?」
o川*゚ー゚)o「おぉっと、申し遅れました。私の名前はキュート。
超絶可愛い、しがないスナオ星人でございます」
∧∧
( ・∀・)「宇宙戸籍ではコキュートスって名前なんだよ。
でも響きが可愛くないからキュートって名乗ってるの」
o川*゚ー゚)o「ハニャーン星人の前にお前を連行してやろうか」
∧∧
( ・∀・)「やだキュートさんこわーい。婚期乗り遅れの弊害?」
o川*゚ー゚)o「ハハハこやつめ、ハハハ」ヒュンッヒュンッ
∧∧
( ・∀・)「ヒェ……パンチが空を切ってる……」
(;´・ω・`)「(コキュートス……地球の言葉だと『冥府の川』とか、
『地獄の最下層』って意味なんだよな……
多分関係ないけど……)」
261
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:22:53 ID:wAWsUSe.0
o川*゚ー゚)o「ほんじゃハニャーン星人ちゃん。
宇宙安全法第28条に乗っ取って」
キュートは再び微笑む。
自身の愛らしさを極限まで知りつくした宇宙きっての美少女は
拳を握り、にこやかに笑った。
o川*^ー^)o「キミを逮捕しちゃいます♡」
∧∧
(,,;゚Д゚)「えっ」
∧∧
( ・∀・)「さぁ始まるぞキュートさんのえげつねぇ逮捕劇が」
o川#^ー^)o「華麗でプリティーと言わんか逮捕すっぞモララー!!」
∧∧
(,,;゚Д゚) ))ズルズル「えっえっ」
< エッマジカンベンシテクダサイ…
< ゴメンナサイモウアバレマセン!
ニコニコ笑顔のキュートに引きずられて、建物の影に消えていく
ハニャーン星人の顔は今にも泣きそうだった。
262
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:23:54 ID:wAWsUSe.0
(;´・ω・`)「え、えーと」
∧∧
( ・∀・)「こうして学校を荒らした悪い宇宙人は無事に
宇宙の秩序をまもる優しいお巡りさんに逮捕されたのでした。
めでたしめでたし」
< 超絶可愛いも入れといてー!
< ウッ…ヒグ…グスン…
∧∧
( ・∀・)「はいはいしょうがないなぁ。
こうして学校を荒らした悪い宇宙人は無事に
宇宙の秩序をまもる優しくて超絶可愛いお巡りさんに逮捕されたのでした。
めでたしめでたし」
< ありがとー!
(;´・ω・`)「めでた…めでたいのかな?」
∧∧
( ・∀・)「結果オーライですね」
(;´・ω・`)「あと今更なんだけどモララーくんいつ地球人の擬態に戻るの?」
∧∧
( ・∀・)「いちいち聴覚器官部を入力するの面倒なので次回にはきちんと戻ります」
(;´・ω・`)「そういうメタな話じゃなくてですね……」
263
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:25:11 ID:wAWsUSe.0
(( ( ^^ω)フヨフヨ
( ^^ω)「ふぅ」
( ^^ω)「後処理は宇宙警察の方々がどうにかしてくれるらしい」
( ^^ω)「なんとかご主人たちも無事で一安心……」
(;^^ω)そ「……はっ!? 」
(;^^ω)ノシ「もしや自分、今回空気だったか!?」
(;^^ω)o0(To be continue…?!)
264
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/03/14(木) 23:26:42 ID:wAWsUSe.0
1年ぶりです。
でも自分でも何書いてたか忘れてた節があるのではじめましてでいいと思います。
はじめまして。
戦闘シーンが書けなすぎて、とにかく最低限の戦闘描写ができるようになるまでちょっとした長い旅に出てました。
戦闘シーンって魔境だね。どうして皆戦闘シーンに乗り出してしまうのか。
当初の目的のほのぼの可愛い宇宙間交流はどうした。
まぁ正直言えばテスト勉強したり郷土愛を迸らせたりレジェンド妖怪解放したりBBちゃんゲットしたり映画見たりおデートしたり絵を描いたりと忙しかったのです。
ちょっとだけ嘘つきました。どれだか探してみてね。
あっ、お題消化してない。いつかするんで許して。
次回はやっとこほのぼの回です。
皆は待ってないかもしれないけど俺は待ってた。だって書くのがとっても楽しい。
相変わらずマイペースに進んでいますが、自分が死ぬまでにはなんとか完結させるのでお付き合いいただければ幸いです。
次回もよろしくお願いいたします( ^^ω)ノシ
265
:
名無しさん
:2019/03/15(金) 00:06:30 ID:4e8ZB2g.0
乙です!
いつまでも次回を待つぞ!
266
:
名無しさん
:2019/03/15(金) 01:02:46 ID:GAnwE5bw0
待ってた!嬉しいぞ〜
嘘なのはおデート
きっとそう
267
:
名無しさん
:2019/03/15(金) 01:20:09 ID:sYKXGAcM0
おつ
おかえり
268
:
名無しさん
:2019/03/15(金) 12:02:07 ID:nkpo97AE0
乙!
また楽しみにしてる
269
:
名無しさん
:2019/03/17(日) 08:26:40 ID:lteQQ8uM0
乙!!!
270
:
名無しさん
:2019/03/17(日) 14:32:45 ID:WodgsifQ0
ふとみたら、
復活してるのに気づきました。
読んでいて楽しかったです。
無理の無い範囲で頑張って下さい!
271
:
名無しさん
:2019/03/28(木) 13:32:25 ID:ANfvoKzE0
。゚( ゚��ω��゚)゚。おかあああえりいいい
272
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:53:53 ID:IoNWp2v20
既に忘れかけている皆の為のキャラクター紹介
( ^^ω) ハセガワ
語り部。マルタスニム星人。
地球人勢にホマちゃんと呼ばれ可愛がられている。
実は現在登場面子の中で一番年上。
( ^ω^)内藤ホライゾン
ニックネームはブーン。
彼の持つ恐ろしいほどの食欲は宇宙レベルを凌駕しており
クラスでは胃袋ブラックホールの異名で影で呼ばれている。
ξ゚⊿゚)ξ 津出ツン
ブーンに淡い恋心を抱く、この物語のヒロイン。
パンチがとても強い。
(´・ω・`) 辺古海ショボン
チビと言われるとドクオをしばく低身長ギャラクシー系バイオレンス男子。
たまに贅沢をしたくなって高いコーヒーゼリーを購入するが、
完食後にやっぱりいつもの3個108円のほうが好きだなぁとか考えるタイプ。
('A`) 鬱田ドクオ
ショボンに理由なくしばかれる高身長不憫系鈍感不細工非モテ男子。
どういう流れの話だったか忘れたが、ショボンとの会話で出てきた
『ノーブラおじさん』という単語が未だに心の片隅に引っ掛かっている。
川 ゚ -゚) 素直クール
スナオ星人。超絶美少女。
ドクオガチ勢。ドクオ限定チョロイン。
入学後のクラス分けでドクオとクラスが違っているのに気づきふて寝した過去を持つ。
( ・∀・) モララー・ライラック
モララー星人。超絶イケメン。
宇宙大学とかいう宇宙の超エリート大学の言語学教授。
地球の言語を学習するためだけに学ランとかジャージとか着て
ノリノリで高校生活エンジョイしてる実は若干痛いお兄さん。
本人曰く「順応性が高いだけですー!」とのこと。
273
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:54:20 ID:IoNWp2v20
.
274
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:54:51 ID:IoNWp2v20
ー 宇宙警察 本部 ー
o川*゚ー゚)o「ハイ、という訳で地球人のみんなー!」
o川*゚ー゚)o「超絶可愛い宇宙警察所長のキューちゃんが今からみんなに尋問をします」
( ;^ω^)「?????」
(;^^ω)「あわ、あわわわわ……」
スギウラと名乗るロマネスク星人が、しぃをあっさり無力化してくれたお陰で、
ご主人と自分、それからドクオは大きな怪我もなく事を終えられた。
(;'A`)「あ、クー!」
言い忘れていたが、しぃの攻撃をもろに食らったクーについては。
(( 川;゚ -゚)「うぅ、結構痛かった……。
わざわざ治療用カプセルを貸していただいて、ありがとうございます」
(-_-)「いえ……どうせ普段は使わない緊急用のものですから
ご無事で何よりです」
宇宙警察の方々の快い備品提供によって、傷一つなく自分達の前に帰ってきた。
275
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:55:39 ID:IoNWp2v20
(;'A`)「良かった……クーに何もなくて……」
川*゚ -゚)
(;'A`)「どうしたクー? まだどっか痛いのか?」
川*゚ -゚)「うぅん、大丈夫だ……ふふ……」
嗚呼、なんて嬉しそうなクーの表情。
これでも未だ気付かないとは、ドクオは鈍感なのか馬鹿なのか。
( ^^ω)「まぁ無関係の自分には見守るしか出来ないがな……」
というか、今更ながらここは警察である。
善良な一般マルタスニム星人的には、心臓が竦み上がる程ビビッている。
276
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:56:06 ID:IoNWp2v20
o川*゚ー゚)o「あ、尋問って言っちゃったけど別にキミたちはなんも悪いことしてないから
私は詳しい事情を聞くだけだよ。安心してね」
( ^ω^)「おー……」
( ^ω^)「そういえば、ショボンとモララーくんは?」
('A`)
川 ゚ -゚)
( ^^ω)
o川;゚ー゚)o「わ……」
忘れてた……。
どこかのんびりとした声で呟いたキュートに、
自分たちは揃って、ギャグマンガの如くずっこけたのであった。
277
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:56:41 ID:IoNWp2v20
第8話『Seeker』
.
278
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:57:13 ID:IoNWp2v20
∧∧
( ´∀`)「何か言い訳はありますかモララーさん」
( ;・∀・)「ホンット!ホントすみません!
もう二度としないんで!はい!」
(;´・ω・`)、アワワ…
∧∧
( ´∀`)「大体モララーさん、いっつも研究と称して
色んな星で何かしらをやらかしてくれてるモナ
宇宙武装中立同盟としても、文明レベルの低い星での
軽率な活動には頭を抱えてる所モナよぅ……?」
( ;・∀・)「あ、はい!仰る通りですね!」
∧∧
( ´∀`)「大体キミたち宇宙大学の奴ら、頭は良いけど
若干宇宙一般常識に欠けるところが云々かんぬん」
( ;・∀・)「理系の方が頭イカれた奴多いのに……」
∧∧
( ´∀`)「何か?」
( ;・∀・)「いえ!なんでもないです!」
( ^^ω)
( ^ω^)「……モララーくん?」
279
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:57:59 ID:IoNWp2v20
なんだこの状況。
モララーの前で仁王立ちするモララー星人……いや、あれはモナ族か。
モナ族の青年の前に正座させられて、泥だらけの学生服を着たモララーが説教されていた。
傍らの椅子にはショボンがちょこんと座っており、
モララーとモナ族のやり取りをハラハラと見守っていた。
(´・ω・`)「あ、ブーン。ドクオとクーも!」
ショボンがこちらに気づいて、椅子から立ち上がる。
( ^ω^)「おっおー!ショボン!」
(;'A`)「よ、良かった…。モララーくんと一緒に屋上から
すごい勢いで落ちてったから、心配したんだぞ?」
(;´-ω-`)「あは、そんなこともあったっけ。
なんか色々起こりすぎてて記憶ないなぁ……」
川 ゚ -゚)「まぁ地球人にとっては非現実的なことだらけだったからな。
しょうがないだろう」
クーがやれやれ、と首を振り呟く。
( ^ω^)「そういえばツンは大丈夫かおねぇ……」
心配そうなご主人の言葉に、ドクオやショボンが
大丈夫だよアイツめっちゃ腹パン強いしなどと励ましているのを温かく見守る。
280
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:58:47 ID:IoNWp2v20
ふと気になる事に気づいて、自分は傍らにいたキュートに話しかけた。
( ^^ω)「そういえばキュート。
ハニャーン星人についてはどうなるのだ?」
o川*゚ー゚)o「うん?ハニャーン星人ちゃん?」
( ^^ω)「うむ、あれだけ大暴れしたらしばらく星には帰れないと思うが……」
o川*- -)o「あーね……。どうも話を聞く限り誘導されてたっぽいのよねぇ」
( ^^ω)「誘導?」
o川*゚ー゚)o「唆された、って言った方が正しいのかな。
アースに行けば強い奴と戦えるよーだのと言われたらしいの」
(;^^ω)「それは……誰に?」
o川*゚ー゚)o「それが分かってたら今頃あたしはここにいません。
確かに異星侵略は宇宙未発達文明侵攻防止法4条で禁止されてるけど、
文明侵攻を教唆した奴がいるのなら話は別よ」
( ^^ω)「む……よくわからんが無罪放免?」
o川*゚ー゚)o「そーゆー訳にもいかないけどね。
ハニャーン星人ちゃんたちにはそれぞれのところで罪を償ってもらうことになるから」
(;^^ω)「臭い飯食わされるのか……?」
o川*゚ー゚)o「そこはウチだけの判断じゃないから宇宙武装中立同盟との
すり合わせになると思うけどね。
まぁ彼らもまだ若いし、酷いことにはならんでしょ」
281
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 11:59:30 ID:IoNWp2v20
o川*゚ー゚)o「なに?心配してるの? やさしーんだ」
( ^^ω)「優しい……のだろうか」
身体を傾げる。
言われてみれば、自分やご主人に危害を加えてきた異星人のことを気にするなんて、可笑しな話ではある。
( ^^ω)「アースの……影響だろうか」
o川*゚ー゚)o「それはとても良い影響だと思うわ。ハセガワさんとやら。
正直少し羨ましいくらいだもの」
羨ましい?とキュートを見上げたが、キュートは既に視線を自分から外し、ご主人たちに声を掛けていた。
o川*゚ー゚)o「はーい若人どもー!みんな無事で何より!
送ってってあげるから、五時間目が始まるまでには地球に帰りましょうねー!」
( ;^ω^)そ
(;'A`)そ
川;゚ -゚)そ
(;´・ω・`)そ
( ;・∀・)そ
282
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 12:00:06 ID:IoNWp2v20
( ;^ω^)「ほぎゃー!5限目ー!すっかり忘れてたおー!」
川;゚ -゚)「やばい今まで無遅刻無欠席なのに」
( ;・∀・)「えっボクら次の授業誰だっけ」
(;´・ω・`)「えっと……都村先生の現代社会!」
(;'A`)「直接怒られはしねぇけどめちゃくちゃ指してくる先生じゃんヤバいじゃん!」
わたわたとキュートの元に集うご主人たち。
こうして見ても、先程ハニャーン星人と渡りあったとは思えないほど平和な会話だ。
(-_-)「んじゃ……地球まではアベさんがポッドで送ってってくれるから……」
( ;^ω^)「はーい!ありがとうだおー!」
( ^^ω)「そんじゃ自分も……」
∧∧
( ´∀`)「ちょっと待たんかいそこのマルタスニム星人」ガッシ
(;^^ω)「えっ?」
283
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 12:01:04 ID:IoNWp2v20
∧∧
( ´∀`)「今回ばかりは事故のせいってことで見逃してやるけど、
今のキミはアースに不法滞在してる状態モナよね?」
(;^^ω)「あっ」
∧∧
( ´∀`)「ハイ、じゃあここで書類書いてってね。終わるまでアースには戻さないからそのつもりで」ドサッ
(;^^ω)「ひ、ひぃいい……」
( ;^ω^)「ホマちゃん、ホマちゃーーーーん!!!!!!!」
∧∧
( ´∀`)「大丈夫モナよ〜書類を確認出来しだい速やかにご返却いたしますので〜」
(;^^ω)「最早モノ扱いだーーー!!!」
やれ異性侵略だの宇宙警察の移動支部だのとファンタジー感溢れる中で、
いきなり現実に引き戻されるとは思っていなかった。
目の前に積み上げられた書類を見て溜め息。
嗚呼、夕飯までにはアースに戻れるだろうか……。
284
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 12:01:38 ID:IoNWp2v20
【eye catch…】
『宇宙警察』
当然宇宙にだって悪者はいる。
宇宙にはアースの比じゃないほど様々な種族がいるんだからそりゃあいさかいが起きたってしょうがない。
でもそれじゃあ宇宙はあっという間に混沌化して、ビッグバンへと逆戻りだ。そういや今何回目の宇宙だっけ?
そんな宇宙を平和にするための組織の1つがここ、宇宙警察だ。
超絶美少女な所長が自由に走り回ってるっぽいけど、
迅速な事態解決の為に宇宙警察本部の移動は宇宙特例で空間を跳躍出来るので問題ナッシング。
現在は宇宙挨拶運動強化期間中。
出会ったら大きな声で挨拶をしよう!
宇宙警察は新しい署員を絶賛募集中!
↓詳しくはこちらのHPから!
○δμ★α£☆Ψ▼ε●ΧΧθ◎%%
【eye catch…】
285
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 12:05:31 ID:IoNWp2v20
- 放課後 1-B教室 -
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅんそんなことがあったの……」
( ;^ω^)「うん、信じてもらえないと思うけど……」
< ヨット
< ウェ…イヤナイチニ…
ξ*゚ー゚)ξ「ふふ、昔からあんた嘘つくの下手くそだもん。信じるなって方が無理な話よ」
( *^ω^)「お!ありがとうだおツン!」
< ジャアココデドウダッ!
<アッヤバ…
ξ゚⊿゚)ξ「じゃああたしが思わずパンチしちゃったあのふさふさした子も宇宙人だったのかしら……」
( ;^ω^)「……そうかもわからんね」
< ッシャ、オレノカチ!
< モー、マタマケター!
_,
ξ゚⊿゚)ξ「てかさっきから気になってたんだけど、ドクオとショボンは何してんのよ」
('A`)「掃除当番のクーとミセリ先生の手伝いさせられてるモララー待ちの暇つぶし」
(´・ω・`)「別のことやってるフリして実は聞き耳立ててるクラスメイトの真似」
286
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 12:06:22 ID:IoNWp2v20
( ^ω^)「ちなみに机のそれは何してるんだお?」
('A`)「定戦」
( ^ω^)「懐かしい」
ξ゚⊿゚)ξ「それ中学のとき流行ってたやつじゃないの……」
(´・ω・`)「うーん、定規が悪いのかなー」
('A`)「はっはっは、定戦での三角定規使いにおいて右に出るものが
いなかったこの俺に簡単に勝てると思うなよ!」
(´・ω・`)「はいはいVIP西のファンタジスタVIP西のファンタジスタ」
('A`)「あっ過去の異名はマジで勘弁」
( ・∀・)ノ「ごめーん待たせたー」ガラッ
川 ゚ -゚)「すまないな皆、帰ろうか」ヒョイ
ξ゚⊿゚)ξ「あ、そういえばホマちゃんは?」
( ・∀・)「えっと……」
( ^ω^)「お、お夕飯には帰ると思うお……」
287
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 12:06:50 ID:IoNWp2v20
ξ;゚⊿゚)ξ「ま、まさかブーン、ホマちゃん食べちゃったの?!」
( ;^ω^)「いや違、食べてないおー!!」
:( ∀ ):「ヒッwwwwwwwww」
:(*´ ω `):「ンフwwwwwwwwwww」
ξ゚⊿゚)ξ「ホラブーンのせいで凸凹コンビが変なツボ入っちゃったじゃないの……」
( ;^ω^)「違う違うぼくじゃないぼくじゃない!!」
川 ゚ -゚)ロ「ドクオめちゃくちゃウケてるな」パシャ
( ・∀・)「流れるような写真撮影流石」
\だから違うんだおーーー!!!!/
to be continue…?
288
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 12:07:25 ID:IoNWp2v20
(・∀ ・)「そういえばなおるよ知ってる?」
('(゚∀゚∩「え?何がだよ?」
(・∀ ・)「明日、ウチに転校生くるんだってさ!」
(*・∀ ・)「しかも女の子!」
('(゚∀゚*∩「ヒャー!可愛い子かなぁ!」
(*・∀ ・)「な〜!楽しみだぜ〜」
289
:
◆vBGK6VSBWM
:2019/04/03(水) 12:14:20 ID:IoNWp2v20
ご機嫌麗しゅう。僕です。
自分でも8割くらい忘れていたので本編の流れを設定すり合わせからやり直す羽目になりました。
キャラ設定メモを残してくれた過去の俺ありがとう。なんとかエンジンかけていけそうです。
着々と宇宙人の知り合いが増えていくブーンくん達。シリーズ終わる頃にはテンプレ使いきっちゃいそうですね。
いっそ目指すか、過去最多テンプレ使用数……いや、ア○ファとかには勝てなそうだしまぁいいか。
せっかくの高校生だし、2年生や3年生の先輩とも絡ませていけたらいいな。
次回もよろしくお願いします( ^^ω)ノシ
290
:
名無しさん
:2019/04/03(水) 20:39:14 ID:qJyabpV.0
おつです!
今回も楽しかったです!
291
:
名無しさん
:2019/04/03(水) 20:47:33 ID:0kWj0pGI0
乙!
さあて転校生は誰なのか…
292
:
名無しさん
:2019/06/22(土) 01:36:54 ID:2Ti6.qJU0
おお投下が来てたのか
楽しみにしてます
293
:
名無しさん
:2020/08/18(火) 22:37:02 ID:2P3Z4h2o0
もうそろそろ投下きてもいい頃かな?
まってる
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