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( ^^ω)は地球で恩を返すようです

1 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/04(日) 01:05:53 ID:8W7jEdZg0
ジャンルSFです。

でもSF(サイエンスフィクション)じゃなくてSF(スペースファンタジー)の方のSFなので、矛盾点が無いようには頑張るので、ん?と思っても目を瞑ってもらえれば幸い。

18 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 18:59:47 ID:VOqQD.bk0





第2話『School』




.

19 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:00:39 ID:VOqQD.bk0
それにしてもだ。

( ^^ω)「ガッコウ………学校か。
地球にもそんな施設があったんだな」

地球の学校とやらも、宇宙のそれとは似たようなものなのだろうか。

違っていてもそれはそれで見てみたい気もするな。

( ^ω^)「そういえば、ホマちゃんと出会った日もこんないい天気だったおね」

さんさんと照りつける恒星を眩しそうに眺めながら、ご主人はそう呟いた。

残念なことに、自分にはその時の記憶がほとんどない為に肯定することもできないが、ご主人がそう言うのならそうなのだろう。

とりあえず、ご主人の頭をぽんぽんと叩いておいた。

20 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:01:29 ID:VOqQD.bk0

( ^ω^)「お、見るおホマちゃん!ぼくの友達がいるお!」

そう言うや否や、ご主人が走り出す。
ぐんぐん加速していくので、慌てて落ちないようにご主人の頭にしがみついた。

(; ^^ω)「うおぉおおおぉおお」

おっとりしていそうな姿形とは裏腹に、ご主人の足はとんでもなく速いらしい。

たちまち、ご主人がトモダチと言ったであろう人物の姿が近づいてくる。

背が高い黒髪と、小柄な薄い茶髪。
結構異色の組み合わせだ。

ご主人はその二人のもとまで飛ぶように走ると、ぶつかるギリギリの所できゅっ、と止まった。

21 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:02:20 ID:VOqQD.bk0
( ^ω^)「おいすーだお、ドクオにショボン!」

(;'A`)「ぎゃああああ!いきなり後ろから話しかけんなって言ってるだろ!」

(´・ω・`)ノシ「おいすー、だよブーン。今日もご機嫌だね?
美味しいものでも食べたの?」

オーバーに驚くのは眠たげな目をした黒髪。
それに対して、淡々と対応する少し下がった眉の特徴的な茶髪。

身長のみならず、性格も正反対だ。

( ^ω^)「おっおっ、ごめんお!」

(;'A`)「心臓止まるかと思ったぜ全く……」

(´・ω・`)「とか言いつつ、止まったことはないんだから大丈夫でしょ」

('A`)「お前なぁー……」

22 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:03:17 ID:VOqQD.bk0
(´・ω・`)「てかブーン?頭の生き物なに?」

( ^ω^)「おー、見えるのかおショボン?
ぼくしゃがんだ方がいいかお?」

(´・ω・`)「ぶち殺すぞ……。なんかクラゲみたいだね、何の生き物なの?」

('A`)「あー、それ。俺もさっきから気になってた。
おいこらショボン、ハサミを出すな。
しゃきしゃき開閉させるな」

(  ;^ω^)そ

(´・ω・`)「ちっ、バレたか」

(; ^^ω)そ

( ;^ω^)「ご、ごめんお」

(´・ω・`)「ん?何がー?」

23 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:04:05 ID:VOqQD.bk0
('A`)「あー、前も言ったけど、こいつの事は別に気にしなくていいからな、ブーン。
ただチビなの気にしてるだけだし」

(;´・ω・`)「ちょっとド〜ク〜オ〜!!
気にしてるって分かってるんなら、
わざわざ言わなくてもいいんじゃないかなっ!」

('A`)「はいはい母親からの遺伝だもんな〜、
しょ〜がないもんな〜」ポンポン

(;´・ω・`)「あーたーまーをー撫ーでーるーなー!
すり減ったらどうしてくれるんだ!」

('A`)「撫でられると頭すり減るってのはチビの発想だぞショボ………」


       .・,'
(#´・ω・)≡つ);;)A`)ヘッ…イイパンチシテヤガルゼ……

24 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:04:54 ID:VOqQD.bk0
(  ;^ω^)「ちょwww大丈夫かおドクオwww」

(#)'A`)「いつもの事だからへーきへーき」

( ;^^ω)「いつもの事なのか……」

毎日こんな暴力沙汰で、こいつの身体は持つのだろうか。

(´・ω・`)「あーもう……なんの話だったっけ?
たしかブーンの頭の謎生物の話?」

( ^ω^)「そ、そうだったおね……!
この子は、ホマちゃん!
何の生物かは知らないけど多分リククラゲだお!」

( ^^ω)「マルタスニム星人のハセガワだ」

リククラゲではないぞ。断じて。

(´・ω・`)「お、ホマホマ言ってる〜可愛い〜!」

('A`)「あ、待てよブーン」

( ^ω^)「?なんだお?」

('A`)「学校に連れていくつもりなのか?」

( ^ω^)「そのつもりだったけど、何か問題あったお?」

('A`)「大ありだろ………ミルナ先生そういうのすっごくうるさそうじゃんか………」

25 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:05:54 ID:VOqQD.bk0
***以下回想***






先生

( ゚д゚ ) カッ ←鋭い眼光









**回想終わり**

26 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:06:44 ID:VOqQD.bk0
( ^^ω)「回想がすげーこっち見てくる……」

こっちみんな。

('A`)「どうすんだ?ミルナ先生、
そういうの結構厳しいぞ?」

( ;^ω^)「ぬおー……うかつだったお」

(´・ω・`)ノシ「はいはーい、僕にいい考えがあるよ」

( ^ω^)「ほ、ホントかお!?」

(´・ω・`)b「今日のブーンのお昼ご飯ってことにしちゃえば……」

( ^^ω)「鬼かお前」

('A`)b「天才かよ」

( ^^ω)「待て」

( ;^ω^)「さすがのぼくもホマちゃんの事は食べないお!」

( ^^ω)「ちょっと待てご主人。
今聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ」

流石にとはなんだ、流石にとは。
いくらマルタスニム星人の身体の85%がH2Oだからって、それ以外の成分も入っているんだぞ?

( ^^ω)「食べたら恨むぞ自分は……」

マルタスニム星に伝わる、やたらお腹が痛くなる呪いをかけるぞ。
特殊な身体をしているが、マルタスニム星人にだって腹の概念くらいはあるんだからな。

27 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:07:44 ID:VOqQD.bk0

【eyecatch……】


( ^^ω) ハセガワ

今更ながら主人公の紹介。
マルタスニム星人という、所謂地球でのクラゲに似た宇宙人。
言語形態が特殊で、地球人には『ホマ』としか聞こえていないようだ。


【eyecatch……】

28 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:09:17 ID:VOqQD.bk0

(;'A`)「意外と何も言われずあっさり通過出来たな……」

(´・ω・`)「通り過ぎるとき、ボソッと
『珍味の踊り食い……』って呟いてたね。
ミルナ先生」

:( ∩ω∩)「皆して、ぼくのことをなんだと思っているんだお………」

(´・ω・`)「モンスター、かな」

( ^^ω)「ご主人は地球外生命体だった……?」

まさかの地球外生命体二人目?

そんなにたくさん地球外生命体がポコポコ出てこられても、自分が困る。

まぁ友人同士の、からかい合いのようなものだろう。

ご主人とドクオも、ショボンとやらを身長の話でいじっているみたいだし……っておい、コンパスはマズイだろ。流石に。


 プンスカ ゴメンテ ゴメンオ
(#´・ω・) ('A`;)(^ω^; )


( ^^ω)「まぁ、仲がいいのは良いことだな」

大事にするんだぞ、ご主人。


ξ゚⊿゚)ξ「あら、みんなおはよう!」

29 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:10:40 ID:VOqQD.bk0
とそこに、後ろから少女が声を掛けてきた。

健康的な肌の色。
ぱっちりと見開かれた、きらきら輝く瞳。
くるりと巻かれた金髪は、赤いリボンで二つにまとめられており、彼女の歩みに合わせて頭の上で軽やかに踊っている。

( *^ω^)「お、ツン!おはようだお!」

川 ゚ -゚)「あぁ、おはようだ。ドクオに内藤くん達」

ご主人が挨拶を返すと、金髪の少女……ツンの後ろから、黒髪の長身の少女がひょこりと顔を覗かせた。

透き通るような白い肌。
切れ長の黒い目。
腰よりやや短いくらいの長い黒髪は、光を浴びて艶やかに煌めいている。

二人とも所謂、地球でいう美少女というやつだろうか。
宇宙でも通用しそうだ。

30 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:12:10 ID:VOqQD.bk0
('A`)「ん、おはよう。クー、ツン」

川 ゚ -゚)「ん……。そうだ内藤くん、
ツンは今日も内藤くんのためにお弁当を作ってくれたようだぞ」

ξ;゚⊿゚)ξ「なっ……!べ、別にブーンの為なんかじゃないわよ!
あんたら男子みんな弁当が茶色いんだもの!栄養が片寄ったら困るじゃない!」

('A`)「弁当が茶色い……?」

川 ゚ -゚)「お前ら男子、総じて弁当に野菜を入れないじゃないか。
ツンが心配するのも分かるだろ」

(;´・ω・`)「や、僕のあれは全部冷凍食品だしセーフだよ」

ξ゚⊿゚)ξ「どう考えてもアウトよ」

だからあんた、いつまで経ってもチビのまんまなのよ、
とツンにズバッとつっこまれたショボンは何か言いたげな顔をしながらも黙りこんだ。

川 ゚ -゚)「私も、今日お弁当作りすぎちゃったから食べてほしいな。な、ドクオ」

('A`)「まーた作りすぎたのか、クー?
いくら一人暮らしにまだ慣れてないからって作りすぎてたら、
そろそろ食事代が大変なことになっちまうぞ?」

(´・ω・`)「いーじゃんドクオ、
食べてあげなよ。クーを太らせるつもり?」

('A`)「あーうん、クーの飯旨いし、
別に全然構わないんだけどさ」

川 ´ -`)「うん……嬉しいぞ」

(;'A`)「あれ?なんでそんな微妙そうな顔?」

31 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:14:04 ID:VOqQD.bk0

(´・ω・`)「ドクオも早く気づけばいいのに……」

めんどくさいなぁもう、とため息混じりに呟くショボン。

( ^^ω)「ふむ……」

どうやら、クーとやらはドクオの事が好きらしい。物好きだな。

( ^ω^)「おー、ドクオ羨ましいおー」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、あんたはあたしの弁当で十分よ!
クーのを食べさせるまでもないわ!」

( ^ω^)「そ、そうかお?
まぁツンのお弁当が一番大好きだからいいけどお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「も、もう!いきなり何言い出すのよ!」

(;∩ω・`)「そうだこっちもこんなんだった……」

先程より大きなため息をつき、自分の前髪を片手で弄るショボン。


ワタワタξ;゚⊿゚)ξ(^ω^; )オー


( ^^ω)「……なるほど」


どうやらツンはご主人の事が好きで、ご主人もツンの事が好きらしいのだが、お互いに素直になれていないらしい。

これはショボンもため息を付かざるを得まい。というかダブルくっついてないカップルに囲まれているとかここは地獄なのか?

32 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:15:25 ID:VOqQD.bk0

( ^^ω)「だが、恩返しの目処は立ったぞ」

ご主人とツンをくっつけ、幸せにする。
これを持って自分の恩返しとしようではないか。

( ^^ω)「よーし、やってやるか」

(´・ω・`)「ん?どうしたのホマちゃん。
急にホマホマ言い出して」

( ^^ω)「………まずは意志疎通の方法を考えないといかんな」

ハセガワ、頑張ります。

なんてな。

33 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:16:00 ID:VOqQD.bk0
川 ゚ -゚)「おっと、私が一緒にいられるのはここまでだ。
みんな、また昼休みに屋上で会おう」

('A`)「クーだけ違うクラスなんだもんなー、
一緒のクラスだったら良かったのにな」

川*゚ -゚)「……うん。私もそう思う……!」

( ^^ω)「なんでこれで気付かないんだ、ドクオは……」

明らかに先程よりもクーの顔が輝いている。
ひょっとしてドクオは不細工だから、女の子からそういう感情を向けられた事がないのだろうか。

それならしょうがないが、早めに気づいてやれよ。

愛想を尽かされたって、自分は知らないからな。

34 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:18:50 ID:VOqQD.bk0
【eye catch……】


('A`) 鬱田 ドクオ (うつた どくお)

内藤が高校で出会った友人。
ひょろっとした高身長と不細工な顔が特徴的。
実はかなりの廃ゲーマーなのだが、もしかしたらこの話のなかでは使われない設定かもしれない。


【eye catch……】

35 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:22:13 ID:fX9b/qFQ0
(・∀ ・)「なーなーブーン!
頭の上のそれ、何なんだ?」

( ^ω^)「お、またんき!この子はホマちゃん、最近拾ったぼくの新しい家族だお!」

('(゚∀゚∩「へぇ!可愛いんだよ!」

(´・ω・`)「またの名を非常食……」ボソッ


(;・∀ ・)そ

('(゚∀゚;∩そ

( ;^^ω)そ


( ;^ω^)「しょぼぉおおん!
さすがのぼくでもホマちゃんは食べないって何度も言ってるお!」

( ;^^ω)「ホマちゃん『は』なのが、怖いぞご主人……」

ホント食べたら怒るからな、ご主人。
激おこぷんぷんムカ着火ファイアー丸だからな。

ちょっと地球のスラングとやらを使ってみた。合っているだろうか?

36 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:23:28 ID:fX9b/qFQ0
('、`*川「おっはーヘリちゃん。こないだの英表の宿題、どうだった?
あたし問5の読み取りがよくわかんなくて……」

*(‘‘)*「それなら出来たのですよ、その代わり問3の解き方教えて欲しいですよ」

('、`*川「おっけーおっけー、そこはねぇ……」

(;'A`)「あ、やっべ。数Aの教科書忘れた……!
ショボン!見せろください!」

(´・ω・`)「またかドクオ!無駄にでかい図体のくせに!
クーに借りてくれば良いでしょうが!」

('A`)「あーそっか、クーに借りるって手があったな。
つか身長は関係ないだろこのチビ!」

(´・ω・`)「ち、チビって言った!
この野郎、今チビって言いやがった!」ゴスッ

('A`)「おいやめろ!鳩尾を的確に殴るんじゃねぇ!」

37 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:24:06 ID:fX9b/qFQ0
辺りを見渡せば、『教室』とやらの中ではご主人と同い年くらいの少年少女が、それぞれの時間を過ごしている。

ξ゚⊿゚)ξ「あそこはいつも通りねぇ……
ブーンもそう思うわよね?」

( ^ω^)「おっお、ドクオとショボンは幼なじみだから、
あんなに仲良しなんだと思うおー!」

ξ゚⊿゚)ξ「そ、そうね……」

( ^ω^)「ぼくとツンみたいで良いと思うお!」

ξ/////)ξ「な、何言ってんのよ!!バカ!!」

そう言うなり、俯いて拳を握り締めたツンは目にも止まらぬ速さでその拳を繰り出した。

ご主人の腹のど真ん中目掛けて。

38 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:25:09 ID:fX9b/qFQ0
( ゚ω ゚)「くぺぽぅ!!」ゴスッ

ξ//⊿//)ξ「やーだブーンったら!
そんな恥ずかしい事を軽々しく……」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン?」

(  ゚ω ゚)「………」チーン

ξ;゚⊿゚)ξ「や、やだ!そんなに照れないでよ!
ちょっとブーン!しっかりして!」

( ^^ω)「照れる照れないの次元の話じゃないだろ………」

思わず見惚れる程自然で強力なボディーブロー。

む?地球人って戦闘民族だったか?

おかしいな、そんな情報あったら別の戦闘種星人が黙ってないよな。うん。

( ^^ω)「偶然ってことに、しておくか」

世の中には、知らない方が良いこともある。
ハセガワ学んだ。

39 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:26:40 ID:fX9b/qFQ0

【eye catch……】


(´・ω・`) 辺古海 ショボン (へこみ しょぼん)

ブーンの高校からの友人で、ドクオの幼なじみ。
母親譲りの低身長で、本人も幾度となく気にしている。からかうとキレる。


【eye catch……】

40 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:28:31 ID:fX9b/qFQ0
一回中断

一時間後くらいに再開します

41 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:53:17 ID:fX9b/qFQ0
キーンコーンカーンコーン

キヲツケー レーイ アリガトウゴザイマシター


( ^ω^)「お昼ごはんだお!!!」

( ^^ω)「まだ食うのか……」

ご主人、途中の休み時間で大きな弁当を食べていなかったか?

クラスメートもいつも通りみたいな顔をして見ていたが、珍しい生き物を見ているみたいな目だったぞ?

('A`)「お、C組もう授業終わってるじゃん」

(´・ω・`)「じゃあもう、クーは屋上で待ってるよ。
ほらドクオ、早く行こ?
一人で待たせたら可哀想だよ」

('A`)「言われなくても、そのつもりだっつの……。
いでで、引っ張るな引っ張るな。
そういうのは身長差考えてやれ……いっでぇ!!」

42 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:54:28 ID:fX9b/qFQ0
(´・ω・`)「そういう無神経なとこがさぁ……。
将来彼女出来たときに愛想尽かされたって知らないからね?」

('A`)「いきなり何言い出すんだお前……。
お前は昔からの幼なじみだからこういう扱いなだけで……」

(;´ーωー`) 「ねぇ、頼むから僕とのフラグを建てないでくれる!!??
もっと建てるべき相手がいるの分かって?」

('A`)「なーにを言ってるんだお前」

( ^^ω)「何を言っているんだはお前だ」

これを素で言っているのだから凄い。
クーの前で言ってみろ、ボコボコにされるぞ、ショボンに。

43 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:56:20 ID:fX9b/qFQ0
( ^ω^)「ねっ!ねっ!ツン、早く行くお!
ツンのお弁当待ちきれないお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「そ、そこまで言うならしょうがないわね!
ほら、早くしないと置いてくわよ!」

( ^^ω)「本当に何故そこは恋人同士ではないんだ……」

ほとんど事実婚だろうが。

身体の内側から甘ったるいものが込み上げてきそうだ。

( ^ω^)「ごっはんー!ごっはんー!」

るんるんと階段を上がり、少し錆びた鉄の扉を開けるご主人。

扉の向こう側には白い床と、青空のコントラストの眩しい風景が広がっていた。

44 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 19:59:29 ID:fX9b/qFQ0
( ^^ω)「これが屋上……か」

ご主人の頭の上から見渡せば、白い床にはグレーの柵が張り巡らされており、
隅には小さな東屋のような屋根が設置されている。

その小さな東屋の中に、大きなパステルカラーのビニルシートを敷いて、弁当を出しているクーの姿があった。

('A`)「お、早かったんだな。クー」

川 ゚ -゚)「あぁ、今日の4限はLHRだったんだ」

(´・ω・`)「へぇ〜、僕達のところは英表だったよ。
ブーンがずっとお腹鳴らしてるのがおっかしくって」

('A`)「ハハハ、確かにあれば笑えたわ。
クーにも聞かせてやりたかったぜ、ブーンの間抜けな腹の音」

( ;^ω^)「おっ!?ちょっと二人ともなに言ってるんだお!」

川 ゚ー゚)「……ふふ、それは私も聞いてみたかったな。」

( ;^ω^)「クーまで!ひどいお!」

そうご主人が抗議したとき、ご主人の腹からぐぅうう〜〜〜〜〜、となんとも言えない間抜けな音が聞こえた。

45 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 20:01:56 ID:fX9b/qFQ0
( ;^ω^)「お……」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら皆食べましょ?
ブーンのお腹の中の怪物が待ちきれないって言ってるわよ」

川 ゚ -゚)「あぁ、食べようか。
私もお腹がすいてしまったよ」

('A`)「おう!食べるか!」

川*゚ー゚)ξ*^⊿^)ξ「「いただきまーす!」」(^ω^* )('A`*)(´・ω・`*)

( ^^ω)「いただきます、と」

とりあえず皆を真似て見よう見まねで腕と腕を合わせる。

ご主人の頭から降りて、ツンの前に置かれた弁当から、カラアゲを摘まんで口に放り込む。

ふむ、ご主人の家の物とはまた違って旨い。

46名無しさん:2017/06/12(月) 20:03:35 ID:vxW2bGbU0
瀬川の外見が想像出来ない

47 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 20:06:21 ID:fX9b/qFQ0
ξ゚⊿゚)ξ「ホマちゃん、からあげ普通に食べるのね……」

( ^ω^)「んー、確かに割となんでも食べてるお」

(´・ω・`)「ホマちゃん僕の卵焼き食べる?」

( ^^ω)「頂こう」

聞こえてはいないと思われるが、礼を言ってショボンの弁当からもタマゴヤキを貰う。

もぐもぐ、なんだか不思議な味だな。
とろとろした物が入ってる。

('A`)「お前んちのチーズ卵焼きなんかうまいよな……」

(´・ω・`)「そう?ありがと」

川;゚ -゚)「チーズ卵焼き……か……」

('A`)「おーいクー。
クーの卵焼きも、もらっていい?」

川*゚ -゚)「あ、うん!好きなだけ持っていってくれ!!」

('A`)「……ん、クーの卵焼きは甘くてうまいから好きだな」

川*゚ -゚)「そうか!嬉しい……ぞ」

48 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 20:08:55 ID:fX9b/qFQ0
ドクオの発言に目を輝かせて喜ぶクーを横目に見ながら、ツンのカラアゲをもう一つ食べた。うん、旨い。

( ^^ω)「きっとツンはご主人のいい嫁になれるな」

ξ゚⊿゚)ξ「あら?ホマちゃんなにか言った?」

( ^ω^)「きっとツンのお弁当がおいしいって言ってるんだお!」

ξ*゚ー゚)ξ「嬉しいこと言ってくれるわね。
そう言われると作りがいもあるもんだわ」

そう言ってはにかむツンは、年頃の少女の顔をしていた。

朝ご主人に、ボディーブローを決めていたのは、やっぱり幻覚だったんだな。

最初は右も左もわからないような状態だったが、やっと地球の事を少しずつ理解できた気がしてきたと思う。

もっとご主人やその友人達の関係を見守りながら、ご主人への恩返しを完遂したいものだ。

ハセガワ、頑張ります。



(to be continue……)0o( ー ーω)

49 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/12(月) 20:10:46 ID:fX9b/qFQ0
第2話は以上です

ありがとうございました

50名無しさん:2017/06/12(月) 20:21:53 ID:QZxEl3Xo0
は瀬川食ったものは透けないタイプだろうか…


51名無しさん:2017/06/12(月) 22:44:15 ID:YBMV9C5c0
乙!

52名無しさん:2017/06/12(月) 23:48:42 ID:.hMsgDqA0
ほわほわしてていい

53名無しさん:2017/06/13(火) 00:10:23 ID:mgnPGLlQ0
これめっちゃすき

54名無しさん:2017/06/13(火) 01:08:20 ID:/uWmYdVAO
つ④

55名無しさん:2017/06/13(火) 08:26:17 ID:PFLOZNZY0
は瀬川のくせにかわいいじゃないか

56名無しさん:2017/06/13(火) 20:51:34 ID:E6bvzQ/c0
初めて読んだけどすごくいい
癒される

57名無しさん:2017/06/13(火) 21:12:06 ID:vSdEqTUQ0
どことなく懐かしい感じで良い

58名無しさん:2017/06/15(木) 23:58:34 ID:k.hmOrmw0
なるほどブーン系民が好きそうな話だ
俺も気にいるわけだ

59 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:49:35 ID:AUFuj6d.0
( ^^ω)「〜♪」

故郷の童謡なんぞを口ずさみながら、ふよふよと校内を漂う。

何でも、ご主人が先程昼食を食べていた屋上にハシを忘れてしまったらしい。

既に授業が始まっているご主人に代わり、不躾ながら自分がそれを取りに行くというわけだ。

使いっぱしりじゃないぞ。断じて。

60 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:50:12 ID:AUFuj6d.0
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無題

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非公開 2017-06-16 18:48:30 0views
( ^^ω)「〜♪」

故郷の童謡なんぞを口ずさみながら、ふよふよと校内を漂う。

何でも、ご主人が先程昼食を食べていた屋上にハシを忘れてしまったらしい。

既に授業が始まっているご主人に代わり、不躾ながら自分がそれを取りに行くというわけだ。

使いっぱしりじゃないぞ。断じて。

静かな校内から屋上へ。

うんしょうんしょ、と唸りながら重たい扉を開けると。

∧∧
( ・∀・)「これが所謂ジャパンの『ハシ』ってヤツか……見たことがない食事方法だ、これで食材を摘まんで食べるのかいやそれとも食材を刺して食べるのか……」ブツブツ

なんかご主人のハシを前にぶつぶつ呟いている異星人がいた。

61 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:51:17 ID:AUFuj6d.0
うわ、投稿方法ミスった。

すみません、もう一度最初から投下し直します。

62 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:51:51 ID:AUFuj6d.0
( ^^ω)「〜♪」

故郷の童謡なんぞを口ずさみながら、ふよふよと校内を漂う。

何でも、ご主人が先程昼食を食べていた屋上にハシを忘れてしまったらしい。

既に授業が始まっているご主人に代わり、不躾ながら自分がそれを取りに行くというわけだ。

使いっぱしりじゃないぞ。断じて。

63 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:52:25 ID:AUFuj6d.0
静かな校内から屋上へ。

うんしょうんしょ、と唸りながら重たい扉を開けると。

∧∧
( ・∀・)「これが所謂ジャパンの『ハシ』ってヤツか……見たことがない食事方法だ、これで食材を摘まんで食べるのかいやそれとも食材を刺して食べるのか……」ブツブツ

なんかご主人のハシを前にぶつぶつ呟いている異星人がいた。

64 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:53:12 ID:AUFuj6d.0




第3話『Guest』



,

65 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:54:31 ID:AUFuj6d.0
( ;^^ω)「だ、誰だ……」

∧∧
( ・∀・)「おろろ?なんでこんなところにマルタスニム星人が?」

( ^^ω)「そのハシは自分のご主人のものなんだ、悪いが返してくれ」

∧∧
( ・∀・)「へぇ、君のだったの。そりゃあ悪いことをした」

はい、と手渡されたご主人のハシを受けとる。

うん、確かにご主人のハシだ。

( ^^ω)「お前は何故ここに?」

∧∧
( ・∀・)「おっと、申し遅れた。ボクはモララー星人のモララーって言うんだ。
大学の言語学者をしていてね、今は太陽系の言語形態についてを調べているんだ」

モララー星人、言われてみれば発達した頭部の聴覚器官や、身体の造りがモララー星人のそれだ。

66 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:56:52 ID:AUFuj6d.0
( ^^ω)「そうか、自分はハセガワ。マルタスニム星人だ。
というかお前には、生まれ種族の名前がついているのか?」

∧∧
( ・∀・)「モララー星では、名付けたい名前ベストテンに入る名前だそうだよ」

( ^^ω)「そ、そうか……」

それにしても、とモララーは辺りをぐるりと見渡した。

∧∧
( ・∀・)「ここは良い星だね」

( ^^ω)「そうだな」

自分も気に入っている。

∧∧
( ・∀・)「ジャパンには2日ほど前にやって来たんだけれど、ジャパンはアースの中でも不思議な言語形態をしていて凄く興味があったんだ」

( ^^ω)「そうなのか」

∧∧
( ・∀・)「うん、前はUSAにいたんだよ。
エリア51の人にはお世話になっちゃった」

( ^^ω)「エリア51……」

聞いたことはある。
たしかアースの外部から来た生命体との共存をモットーに色々やってる所だったか。

67 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:58:08 ID:AUFuj6d.0
∧∧
( ・∀・)「USAもなかなか、面白い所だったよ。青い甘菓子とか」

( ;^^ω)「青い甘菓子!?」

∧∧
( ・∀・)「サイズもニューソク星の伝統料理みたいでなかなかにイカれてて良かったよ。
まぁまた食べようとは思わないけどね」

( ^^ω)「だろうな」

ニューソク星の伝統料理は正気を疑うような料理が多いからな。

自分も一度食わされたことがあるが、二度と食べたいとは思わない。

∧∧
( ・∀・)「それに比べてジャパンの食事は薄い味なのにあんなに美味しいんだよね。
思わず小論文書いちゃった」

( ^^ω)「うわこいつ頭の良いやつだ」

やめてくれ、自分は地球で言うところの高卒ってやつなんだ。

頭もそこまで良くないし、ぶっちゃけご主人の成績も笑えないんだ。

68 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 18:59:25 ID:AUFuj6d.0
( ^^ω)「そ、それだけの理由でわざわざこの学校の屋上にいたのか?」

∧∧
( ・∀・)「うぅん、ジャパンに来たのはいいんだけどイマイチどこで研究をすればいいかを悩んでたんだよね」

( ^^ω)「ほぅ」

∧∧
( ・∀・)「だからアースの常識を学べるかつ言語サンプルの沢山取れそうな、良い感じの所を探してたの」

( ^^ω)「そうか。で、見つかったのか?」

∧∧
( ・∀・)「まぁね」

肩をすくめるモララー。
妙に様になっているのが腹立つが、まぁいい。

多分二度と会うこともないだろうしな。

∧∧
( ・∀・)「また会えたらいいね、ハセガワくん」

そう言い、モララーは屋上の隅に置かれていた小型宇宙バイクにひょい、と跨がった。

( ^^ω)「あぁ、そうだな」

ひらりと手を振り返し、モララーを見送る。

( ^^ω)「さて、ご主人の所に戻るか」

少し遅くなってしまったから、心配されているかもしれないな。

69 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:00:36 ID:AUFuj6d.0

【eye catch……】


VIP高校(びっぷこうこう)

内藤達の通うVIP市内にある私立高校。
男子は黒の詰襟、女子は紺のスカートと胸元に赤い紐リボンを着けたブレザー。
制服は地味だが自由な校風であり、校則もやや緩め。
ちなみに内藤は詰襟の下に白いフードつきのパーカーを着ている。

ちなみに夏服になるのは5月末の体育祭を過ぎてから。


◯(*^ω^)◯
 \ :  /   <おっおー!
  |⌒I、│
 (_) ノ
  ∪  ピョイーン
 |||||||


【eye catch……】

70 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:01:41 ID:AUFuj6d.0
(・∀ ・)「なーなー知ってるか?」

( ^ω^)「おー?どうしたんだお、またんき?」

(・∀ ・)「今日、転校生が来るんだってさ!」

学校での生活にも慣れてきたある日、ご主人の友人……またんきだったか?が話しかけてきた。

テンコウセイ、とは一体何なのだろう。

('A`)「えー!マジかよ!」

(´・ω・`)「どこ情報?それ、どこ情報?」

(・∀ ・)「職員室!ミルナ先生と話、してたから間違いないよ!」

('(゚∀゚∩「ミルナ先生と話してるって事はきっとうちのクラスなんだよ!楽しみなんだよ!」

71 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:03:05 ID:AUFuj6d.0
( ^^ω)「ふーむ」

( ^ω^)「へー!仲良くなれるといいおね!」

('A`)「まじかー、男?女?」

(・∀ ・)「男!そんでさぁー!」

(・∀ ・)「すっげーイケメンだった!」

イケメン、顔立ちの整った男の事だったか。

またんきがそう言った時、ガラガラと教室の扉が開き教師が顔を出した。

( ゚д゚ ) 「おーい、席につけお前ら。
今日は転入生を紹介するぞー!」

「「「えーーーー!!!?」」」

悲鳴に近い声と同時に、バタバタと席に座り出す生徒たち。

あっという間にご主人の周りに集まっていた友人達も席に戻っていく。

72 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:04:48 ID:AUFuj6d.0
ξ゚⊿゚)ξ「どんな子なのかしら……」

('、`*川「イケメンらしいけどねー」

ひそひそと囁き合う女の子達。
テンコウセイ、とはクラスの新顔のことと認識しておいて良いだろうか。

( ゚д゚ ) 「入っていいぞー」

そう教師が扉の外へ声を掛ければ、からからと控え目な音を立てて扉が開き、そいつはその姿を見せた。

藍みがかった白髪は短く整えられ、くりっと見開かれた黒い目と口元にふわりと浮かべられているやや幼げでありながらどこか大人びた雰囲気の笑み。

なるほど、整った顔立ちをしている。
またんきがイケメンだと言った理由もわかる気がする。

73 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:06:14 ID:AUFuj6d.0
しかしこいつ、どこかで見たことがあるような気が……。
だがこんなに目立つ地球人がいたら確実に覚えているだろうし……。

( ゚д゚ ) 「じゃあ、皆の前で自己紹介をしてもらおうか」

「はい!」

そう返事をしたそいつは、おもむろに黒板に置かれていたチョークを手に取った。

そして、何も書かれていない黒板にカツカツと丁寧かつ手早く文字を刻んでいく。

『Molaler Lilac』

綺麗な筆記体で黒板に書かれた文字。
それを確認したそいつは此方に向き直り、にこりとした笑顔とよく通る声で告げた。

( ・∀・)「USAから来ました。モララー・ライラックといいます!
日本語はまだそんなに上手くないですけど、みなさん仲良くしてください!」

( ^^ω)「うっそだろ」

この声、間違いない。
まさかの再会を果たしてしまった。

74 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:07:08 ID:AUFuj6d.0

【eye catch……】

ξ゚⊿゚)ξ 津出 ツン(つで つん)

内藤とは親ぐるみの付き合いで幼なじみ。
親譲りの怪力ゴリラ娘。本人は少し力が強いくらいだと思っている。

毎日弁当を作ってあげるほど仲の良い内藤との関係は……不思議なことに付き合っていないのである。

【eye catch……】

75 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:09:06 ID:AUFuj6d.0
( ・∀・)「いやー……まさか同じクラスになるとはねぇ……」

( ^^ω)「お前……この学校に来るのを知ってて黙ってただろ……?」

( ・∀・)「ハハハ」

( ^^ω)「笑って誤魔化すなよ……」

( ・∀・)「おっと、そろそろ休み時間だ。
多分地球の女の子に囲まれて質問攻めにされるような気がするから、そろそろ主人の元へ戻った方がいいと思うよ?」

( ^^ω)「そ、そうなのか?」

( ・∀・)「ジャパンの資料によるとそうらしいんだよ。
それに笑って答えるのも転校生の務めらしいからね」

*(‘‘)*「ライラックくーん」

( ・∀・)「はいはーい、モララーでいいよ〜?」

話しかけてきた女子に笑顔で返事を返しながらモララーは、自分から目を離した。

76 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:10:07 ID:AUFuj6d.0
まぁ、クラス内で絆を育むことも大切だろう。

マルタスニム星に伝わる、必殺マルタスニム砲をぶちかますのはまた今度にしておいてやるか。

( ^ω^)「お、ホマちゃんも転校生くんが気になるお?」

( ^^ω)「別の意味ではすごく気になっているんだがな」

ご主人、あいつ宇宙人なんだぞ。

しかもめちゃくちゃ頭が良いし。

とはいえ、実際に宇宙人としての姿を見たことが無いご主人達としては、モララーのことは地球人として見えているのだろう。

宇宙の技術ってすごい。
改めてそう思った。

77 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:11:04 ID:AUFuj6d.0

【eye catch……】


宇宙バイク(うちゅうばいく)

モララーが使用していた二輪車両の形状をした宇宙船。
見た目が地球の乗り物に近く、地球上ではただのバイクとして扱えるが、宇宙空間内で使用した際には特殊なシェルターが展開し、1人乗り用の宇宙船として扱えるようになる。
宇宙の技術を持ってすれば駆動音の一切しないバイクも制作可能であるが、事故率が高くなる事と「ロマンが足りない」という理由で全ての宇宙バイクにはロマン音をつけることが義務付けられている。


盗んだバイクで走り出す〜♪/
    ∧ ∧ ズサー
(>=◎( ・∀・) ( ⌒( うわぁああ/
 /_/ 〉⊂ノ ( ⌒(   ((≡(;^^ω) ホマー
〈/ )/_ミ ≡≡≡( ⌒   ((≡ノノノノノ
(_/^′  ( ⌒ キーキキキッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

妙にアースの音楽文化に詳しいなお前!?/

【eye catch……】

78 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:12:22 ID:AUFuj6d.0
( *>〜<)「うわ〜〜!!美味しいねこれ!!」モグモグ

ξ゚⊿゚)ξ「あらそう?モララーくんのお口に合うなら良かったわ」

( *・∀・)「ジャパンの食事最高………」

(´・ω・`)「大げさだねぇ、ツンやクーのお弁当ならともかく僕のお弁当まで美味しがってくれるなんて」

( ^^ω)「………」

何故いる。何故いるんだ。

川 ゚ -゚)「ほらドクオ、早くしないと転校生くんに私のお弁当を全部食べられてしまうぞ」グイグイ

(;'A`)「あーあー、今食べるから……ってあっつい!!
お前の弁当いつも保温性抜群すぎないか!?」

川 ゚ -゚)「そこは素直家の企業秘密ってやつだ。
ほらありがたく食え」

(;'〜`)「ふぉ〜ふぉふぁふぇっふぇふゃふふぁ〜(も〜お前ってやつは〜)」

( ^^ω)「こっちを向けばリア充もどき……」

はやく付き合ってしまえばいいのに。

79 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:13:34 ID:AUFuj6d.0
( ^ω^)「もぐもぐ!うぉおん!」

( ^^ω)「あっちを向けばご主人……」

どこかで聞いたような台詞だなおい。

( ^^ω)「まともな奴が来い……」

ハセガワ、ツッコミ募集中です。

(´・ω・`)「ところで、モララーくんはなんで日本に来たの?」

( ・∀・)「ジャパンの文化を学びたかったんだよ!
色々な人からジャパンは良いって聞いてて、一度行ってみたかったんだよね」

川 ゚ -゚)「あぁ確かに、日本は良いところだもんな」

80 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:14:59 ID:AUFuj6d.0
ξ゚⊿゚)ξ「観光地の方とか海外の人凄いもんね」

('A`)「中学の修学旅行の時とか、海外の人に話しかけるって課題もあったもんな」

(´・ω・`)「それ!懐かしいよね〜!」

( ^ω^)「ぼくもツンと一緒の班だったけど、課題こなすの頑張ったおね」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、班の子と日本語話せそうな外国人探したわよねぇ」

わいわいと思い出話で盛り上がるご主人達。

モララーはそれをニコニコしながら聞いている。

( ^^ω)「なぁモララー」

( ・∀・)「なーに?ハセガワくん」

こっそりと話しかければ、モララーもご主人達の方を向きながらも小声で返事を返した。

( ^^ω)「お前がアースに来た理由、
アースの言語の研究だけじゃないだろ」

81 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:16:06 ID:AUFuj6d.0
そう言ってやると、モララーは少し驚いたような顔をした後小さく頷いた。

( ・∀・)「……友達、欲しかったんだよね」

( ^^ω)「そうなのか」

( ・∀・)「うん、宇宙では科学力が急激に発達したせいで、コミュニケーション文化が衰退したって言われてる。
その上ボクってどうやら変わり者らしくて、胸はって友達って言えるのが同じ大学にいる幼なじみしかいないんだよ」

( ^^ω)「ほう」

( ・∀・)「昔の論文で、文明の発達が緩やかな星はコミュニケーション文化が強く残ってるっていうのがあってね、
もしかしたら文明発達が緩やかなアースなら、色々と、やり直せるのかなって」

( ^^ω)「あぁ、そうか」

急激な文明の発達を遂げてしまった宇宙の星々は、その利便性に溺れて互いの繋がり同士をほぼ無かったことにしてしまったと言われている。

我がマルタスニム星は、あまり周りの星との繋がりが多くなかった為に受けた影響は少なかったが、それでも種族間のコミュニケーションが減った感覚はある。

文明発達の先頭にいたモララー星も例外ではなかったのだろう。

82 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:17:39 ID:AUFuj6d.0
屋上に吹く風は案外強い。

モララーの藍みがかった白色の髪が緩やかに風になびいて舞い上がった時、モララーは静かに目を閉じ、口を開いた。

( ー∀ー)「ホント、それだけ。
別に地球を滅亡させようとか、征服しようとか、考えてないから安心して」

( ^^ω)「………」

こういう際にはどういう言葉をかけてやれば良いのだろうか。

どうにも、自分の頭の悪さが悔やまれる。

( ^^ω)「心配することはない」

咄嗟に言葉が口をついて出た。

83 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:18:31 ID:AUFuj6d.0
( ^^ω)「自分のご主人は、突然やって来た自分を拾ってくれた、言わば命の恩人だ」

拙く途切れ途切れの下手くそな言葉。

( ^^ω)「本来ならアースで死んでいたかもしれない得体の知れない自分を、ご主人は学校を休んでまで助けてくれたらしい」

モララーに、自分の言葉は届いているのだろうか。

( ^^ω)「そんな優しいご主人と、そのご主人が選んだ友人達がお前を屋上に誘ってくれたんだ。
お前はご主人達に友人と認められているんだ」

ご主人達の話す声が、やけに遠く聞こえる。
そのくせ、自分の話す声が妙にクリアだ。

( ^^ω)「覚悟しておけ、モララー。
ご主人達といると、退屈なんて出来ないぞ」

84 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:19:38 ID:AUFuj6d.0
( ・∀・)「……ふふ」

( ^^ω)「どうしたんだ?」

( ・∀・)「キミも地球に来て長くないのに、随分な自信だね」

( ^^ω)「あぁ、自信を持って言えるさ」

ふんす、と息を大きく吐く。

『なんでも』出来てしまう宇宙から飛び出して、まだ言語も統一されていないような辺境の星で、人と人の繋がりに触れて得た新しい幸福感。

きっと、自分もモララーもそうなのだ。

( ・∀・)「………悪くないね、アースも」

( ^^ω)「悪くないだろう?アースは」

そうお互い同時に呟いた時、きーんこーん、と昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴り響いた。

85 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:20:36 ID:AUFuj6d.0
( ^ω^)そ「おっ、そろそろ五時限目が始まっちゃうお!
ツン!そろそろ行くおー!」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい、今行くわよ」

('A`)「あれ?次、現文だっけ?」

(´・ω・`)「うん、現文現文。てかドクオ、そろそろ時間割覚えなよ……」

('A`)「るっせーな……」

わいわいと五時限のことなんぞを話しながらいつの間にか片付けたそれぞれの弁当を抱え、屋上の扉に向かうご主人達。

( ^ω^)「ホマちゃーん!行くおー!」

( ^^ω)「あ、あぁ、今行くぞ!」ホマー

86 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:21:34 ID:AUFuj6d.0
扉を半分ほど開けたご主人の呼ぶ声に慌てて返事をし、そちらに身体を向ける。

ふよ、と身体を大気に預けて浮き上がったとき、ふと後ろからモララーとクーの少し小さな話し声が聞こえてきた。

( ・∀・)「ところでクーさん、ジャパンの居心地はスナオ星人的にはどうなんだい?」

川 ゚ -゚)「あぁ、なかなかの居心地だ。
スナオ星の新政策に米の栽培拡大などが挙げられるのも納得だな」

( ^^ω)「………ん?」

すまんモララー。

今なんて?











(;^^ω)o0(to be continue……⁉)

87 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/16(金) 19:23:52 ID:AUFuj6d.0
第3話は以上です。

ありがとうございました。

もしかしたらホマちゃんの見た目とか、高校の制服の資料とかをあげるかも……しれないです。

また次回もよろしくお願いいたします。
( ^^ω)ノシ

88名無しさん:2017/06/16(金) 19:38:53 ID:TpWHrZRk0
!!?!?乙

89名無しさん:2017/06/16(金) 19:51:29 ID:xUmzbSeA0

ラストでまさかの

90名無しさん:2017/06/16(金) 20:11:57 ID:bSwoqRt2O
企業秘密ってそういうあれか……

91名無しさん:2017/06/16(金) 20:45:28 ID:F1pWmFIs0
マジか

92名無しさん:2017/06/16(金) 20:58:16 ID:hNyn6QiwO
乙!続きが楽しみ

93名無しさん:2017/06/16(金) 23:32:17 ID:dVx8vmAA0
ドクオ……

94名無しさん:2017/06/17(土) 13:33:25 ID:phxxEB2.0


だからクーだけクラス違うのね

95 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/18(日) 00:46:26 ID:1My5/8Hk0
ちょっとした蛇足
ホマちゃんビジュアルと制服ツンちゃん
こういうイメージでいつも書いています

http://imepic.jp/20170618/026050

96名無しさん:2017/06/18(日) 01:18:26 ID:.n9btSDU0
かわゆす

97名無しさん:2017/06/18(日) 10:58:30 ID:ybCnaaU20
両刀使いだったか!! gj

98名無しさん:2017/06/18(日) 11:08:36 ID:lcdyKcao0
もっと足長いイメージあったけどコンパクトだな

99名無しさん:2017/06/18(日) 11:20:35 ID:7bloMoKQ0
>>98
伸びるんだろ

100名無しさん:2017/06/18(日) 20:13:02 ID:Vpt6jTXoO
これがフワフワ浮いてたらメトロイドみたいだな

101 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:29:46 ID:shcOBM5o0
私の住む星ではアースにある小さな島国、日本へ旅行に行けることが一種のステータスである。

なんでも、うちの星と日本の言語は形態が似ているらしく、(うちの星から一方的ではあるが)観光客は年々増加しているという。

私の家もそんなブームに乗っかり、一番安いものの日本のあちこちを観光できるツアーに来ていた。

地球年齢換算で当時12歳の私には、その遠距離旅行は初めてのことが沢山あり、暇さえあればすごいすごいと目を輝かせていたらしい。

102 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:30:29 ID:shcOBM5o0
そんなツアー中のある日のこと。

不思議な雰囲気の建物で、あちこちをキョロキョロ見回していた私は、両親とはぐれてしまった。

川 ; -;)「おかあさーん、おとうさーん」

未知の土地に置き去りにされたかもしれないという恐怖。

その場に立ち尽くし、泣きじゃくるしか無かった幼い私に、誰も手を差し伸べてくれる人はいなかった。

そう、彼を除いては。

103 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:31:16 ID:shcOBM5o0
「なぁ、どうしたんだ?」

川 ; -;)「おとうさんとおかあさんと、はぐれちゃったんだ」

「そっか……それは大変だな……」

「なぁショボン!この子迷子らしいんだ!
一緒にこの子の両親探そうぜ!」

< えー?もう、しょうがないなぁ

ω・`)))「まぁ、僕も迷子さんほっとけるほど薄情じゃないしね。
別に構わないよ」

川っ-;)「おにいさん……ありがとう」

「お兄さんって言うほど、年離れてないと思うけどなぁ……」

「まぁいっか……君の名前は?」

川 ´ -`)「くーる、くーでいいよ。
お兄さんは?」

「え、俺か?」

104 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:31:53 ID:shcOBM5o0
('A`)「俺はドクオ。
どこにでもいる、しがない修学旅行生だよ」

それが私の、地球という星での一番の思い出。

後に私が飛び級で大学までを卒業する原動力になる人。

いつか枕元で読まれた絵本のように、緩やかに流れていくラブ・ストーリー。

くだらない、と嗤われてしまえばそこまでだが。

それは正に、一目惚れだった。

105 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:32:32 ID:shcOBM5o0







第4話『Stranger』





.

106 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:33:53 ID:shcOBM5o0
( ^ω^)「へいパース!へいパース!
へいへいへいパース!へいへいパース!
へいパー…ないっしゅーだおー!」

(;'A`)「うわっ、こっち回ってきた……。
ショボンパス!」

(;´・ω・`)「えぇっなんで僕に、またんきパス!」

(・∀ ・)「うぉりゃあああ!ないすぱーすショボン!このままゴールに突っ込むぜ!
いっくぞぉおおおおおおお!!!」


  
  (・∀ ・) <アレ?
 ⊂| ⊂ | スッテーン!!!!!
 ⊂_⊂ノ =§
 、ハ,,,    ◯←ボール
  ̄″


('(゚∀゚;∩「ちょ、どこ見て蹴ってるんだよまたんき!」

(・∀ ・)「なっはは!失敗しちった!」

ごめんごめーん、とけらけら笑うまたんき。

あぁ、ここは平和な世界だな。

107 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:34:35 ID:shcOBM5o0
( ゚∋゚) ピッ

体育教師が再開の笛を吹き、ご主人が「いっくおー!」の大声と共にボールをコートに投げ入れ、試合が再開する。

しかし、自分にはそんな平和な球技(サッカーと言うらしい)をのんびり観戦している暇はない。

隅っこに座り、体育見学をしているモララーとクー、それから自分。

ここだけ見れば、地球外生命体人口100%。

嗚呼、どうしてこんなことになったのか。

108 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:35:43 ID:shcOBM5o0
(;^^ω)「クーも宇宙人だったのか!?」

川 ゚ -゚)「あぁ、知らなかったのか?
てっきりわかっているとばっかり」

( ^^ω)「わかるわけない……」

( ・∀・)「なんにも言ってなかったから、ボクもてっきり知ってるとばかり」

( ノノω)「お前達天才と一緒にするんじゃない……」ホマー…

ただでさえ、スナオ星人のルックスはほぼ地球人のそれと変わらないのだ。

沢山の地球人の中からスナオ星人1人を探し出すなんて、そんなウ◯ーリーを探せみたいな真似が出来るか。

ちなみにウォ◯リーを探せはご主人の本棚に入っていたものを勝手に読んだ。

自分には無理だった。
なんだあの目がチカチカする集団は。

109 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:36:23 ID:shcOBM5o0
( ・∀・)「うちの大学じゃあ各星人の区別は必修科目なのに……」

( ^^ω)「お前らと一緒にするんじゃないって言っているだろ」

マルタスニム砲を一発ぶちかまさないとわからんか。

川 ゚ -゚)「まぁぶっちゃけ体内の造り以外で、地球人とスナオ星人のどこが違うかと聞かれてしまったら、私も答えられないぞ」

( ・∀・)「始祖は同じかもしれないって大学でも有名な話だよねー」

(;^^ω)「頭が痛い………」

クラス内での話を聞くに、二人とも小テストの成績もほぼ満点だし。

なんだか自分、場違いではなかろうか。

110 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:37:15 ID:shcOBM5o0
川 ゚ -゚)「まぁ、改めて自己紹介させてもらおう。
私の名前は素直クール、どこにでもいるしがないスナオ星人だ」

( ^^ω)「どこにでもいてたまるか」

( ・∀・)「へぇ、ボクはモララー。モララー星人だよ。
大学で言語学の教授をやってるんだ。」

川 ゚ -゚)「へー、言語学教授か。すごいな」

(;^^ω)「ち、ちょっと待て」

( ・∀・)「なーに?」

(;^^ω)「言語学教授だったのかお前!?」

( ・∀・)「うん、そうだったけど、言ってなかったっけ?」

111 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:38:13 ID:shcOBM5o0

〜〜〜〜


( ^^ω)「お前は何故ここに?」

∧∧
( ・∀・)「おっと、申し遅れた。ボクはモララー星人のモララーって言うんだ。
大学の言語学者をしていてね、今は太陽系の言語形態についてを調べているんだ」


〜〜〜〜

112 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:39:12 ID:shcOBM5o0
(#^^ω)「聞 い て な か っ  た ! ! !」

( ;・∀・)「ぐぇえ!!ちょ、やめて、ハセガワくん!!首締まる!!」

川 ゚ -゚)「wwwwwwwwwwwwwww」

( ;・∀・)「クーさんも笑ってないで助けて!?」

( ^^ω)「あーすまん、ちょっと正気を失っていたようだな」グイグイ

( ;・∀・)「謝るんなら止めて!?
うわっ、マルタスニム星人の身体めっちゃひんやりしてる!気持ちいい!」

川 ゚ -゚)「まぁまぁ、二人ともそれくらいにフフッしておけってウッフフッww」

( ;・∀・)「笑いが隠しきれてないよ!?」

113 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:39:53 ID:shcOBM5o0
まぁモララーとのじゃれ合いはここら辺にしておいて、クーの話を聞くことにしようか。

川 ゚ -゚)「え?私が地球にいる理由?」

( ^^ω)「うむ、モララーのように研究旅行をしているとかか?」

( ・∀・)「スナオ星人がジャパン大好きなのは有名な話だしねー」

川 ゚ -゚)「あー、ちょっと違うな。私はな」



川 ゚ -゚)「初恋の人に、会いに来たんだ」

114 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:40:31 ID:shcOBM5o0

【eye catch……】


( ・∀・) モララー・ライラック
(もららー・らいらっく)

ある日突然、VIP高校1-Bにやって来た超絶イケメン転校生。
その正体は日本の言語を学びにきた言語学教授のモララー星人。
つまり実は結構な年増……いや、この話はここまでにしておくか。
地球に限って言うのなら、英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、ロシア語、エスペラント語、エトセトラ……と何でも話せるヤバい奴。


【eye catch……】

115 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:41:14 ID:shcOBM5o0
< イケイケー!シュートダオー!

< ヌワー!オシインダヨ!モウチョットダッタノニ!

< ナイスカバーダゼドクオ!

< コレガシンチョウサノヒゲキ……

< ナンデショボンナイテルンダ?


( ^^ω)「ドクオか」

( ・∀・)「ドクオくんだね」

川;゚ -゚)「ば、馬鹿な!何故分かった!?
二人ともエスパーなのか?」

( ;・∀・)「いやエスパーて……予想外の反応を頂いてしまったぞ……?」

(;^^ω)「まさかあれでバレていないつもりだったのか……!?」

どう見たって好き好きオーラに満ち溢れていたろうに。

流石の自分も驚かざるを得ないぞ。

116 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:42:41 ID:shcOBM5o0
川;゚ -゚)「うわー恥ずかしい……ドクオも気づいているのだろうか……」

( ^^ω)「いや、多分そこは気づいていないな」

( ・∀・)「うん、多分気付いてないね」

あそこまでのクソ鈍感は初めて見たぞ。

いや、ご主人とツンも似たようなものか。

川 ゚ -゚)「複雑だ」

( ・∀・)「心中お察しいたします」

( ^^ω)「Don't mind」

その日の体育の授業の間は、クーが終始項垂れっぱなしになってしまったのでモララーと二人で慰める羽目になってしまった。

恋する乙女は大変だ。

まぁ、自己アピール、頑張って欲しいと思う。


川 ´ ー`) ズーン  げ、元気出せって……
((/つ O    \(^^ω;) 、
<Z人_)_)     \\\\\

117 ◆vBGK6VSBWM:2017/06/21(水) 19:43:53 ID:shcOBM5o0

【eye catch……】


川 ゚ -゚) 素直 クール(すなお くーる)

VIP高校1-Cの生徒。
実はスナオ星人であり、幼い頃ドクオに一目惚れして同じ学校に行きたいからと自星の大学を飛び級で卒業したスーパーガール。
年齢は地球年齢で換算すれば内藤たちと同い年。
感情が表情にあまり出ないタイプだと自負しているが、よく見ると結構感情駄々もれである。

え?どうやってドクオの自宅の住所と通う高校を見つけたのかって?
愛の力と宇宙の技術のなせる技だよ最後まで言わせんなまったくもう。


【eye catch……】


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