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自分だけのストーリー
105
:
折鶴
:2016/11/04(金) 00:56:25 HOST:210-138-25-098.lan-do.ne.jp
閲覧料は感想です!ってなんか副音声は解説放送!みたいだよね、ってはやくやれって?ウィス感想オナシャスよ!
こんがり焼けたトーストに、きらっと輝く目玉焼き、果物の入ったヨーグルト……
千鶴「……………何これ」
ルピナス「………………ごはん」
千鶴「いや、それは見たら解るよ」
ブレイディに言われるがまま進んだ先には、見事なまでに揃えられた食卓が広がっていた。
ブレイディ「凄いだろう?これ、全部ルピナスが作ったんだよ。今日はお客様もいるから、張り切って作ってくれたんだ」
ルピナス「ボク、その子が来なくても、いつも、レイのために、頑張ってる」
ブレイディ「あははッ、そうだねぇ、偉い偉い、いつもありがとうね?ルピナス」
彼はルピナスの頭を軽く撫でた後、千鶴を席に促しながら微笑んだ。
ブレイディ「さぁお座り、そしてたくさん食べると良いよ、ゆっくり君の話でもしながら、ね?」
_____奇妙な食事会が始まった。
ブレイディ「うん、今日も美味しい。流石だね、ルピナス」
ルピナス「頑張った……!」
千鶴「………」
楽しそうに食卓を囲む二人と、不満げに二人を睨む少女。___明らかに異様な光景だ。
ブレイディ「君、さっきから一口も食べてないじゃない。ルピナスの料理、美味しいよ?」
千鶴「……あたしの質問に答えてよ。どうして、あたしなんかを…」
ブレイディ「答えたよ?君が僕の庭で倒れてて、それを見過ごす訳にはいかないから」
千鶴「そういう問題じゃない!!!」
バンッと机を叩き立ち上がる千鶴。ルピナスは警戒するように彼女を睨んだが、ブレイディは表情を変えずに彼女を見つめている。
千鶴「…そういう問題じゃない、だって、あたしは………」
…彼女は一瞬ためらった後、諦めた様に息を吐いて呟いた。
千鶴「…………………あたしは折本千鶴。……『紅の殺人姫』って呼ばれてる、汚い…人殺し」
……静寂が、耳に痛い。
だからもうあたしなんか、と言おうとしたその時。
ブレイディ「折本、千鶴………」
低い声で男が呟く。
千鶴「だからもう、あたしなん……」
ブレイディ「折本千鶴って……合わせると『折鶴 』だね!!」
千鶴「………… は?」
ブレイディ「知らないのかい?日本の折り紙で作る鶴のことだよ、僕はあれが大好きなんだ!あぁ、素晴らしい名前だ!出会えたことが奇跡だね!」
嬉しそうに早口で語り出す男を見て、千鶴は暫く硬直していたが、ハッとしてすぐに話だす。
千鶴「ちょっと待って、そんなことはどうでもよくて!!あたしは犯罪者で…」
ブレイディ「ん?あぁ、その話?生憎僕は世間のことはよく知らなくてねぇ……紅の殺人姫なんて、初めて聞いたよ」
千鶴「嘘だっ!!だってあたしはこれまで…………」
ルピナス「………レイは、嘘は吐かない」
隣から睨んでくる少女の圧力に、千鶴は思わず黙ってしまう。
ブレイディ「こーら、ルピナス。怖い顔しない」
ルピナス「…ごめんなさい」
千鶴「………だ、だから……あたしなんて置いておいたら、そっちが迷惑になるし、だから…」
ブレイディ「迷惑だなんて1mmも思わないし、寧ろ出会えたことが嬉しいよ!こんなに可愛いしね!」
ブレイディ「あ、それと一応言っておくけど、君では僕を殺すことは出来ないから、妙な真似しない方が良いよ」
底の知れない、ただにっこりとした笑顔。
ただ恐ろしい、千鶴は声も出なかった。
ブレイディ「ま、冗談はさておいて、僕本当に君のこと気に入っちゃったよ!君さえ良ければ、ここに一緒に住まないかい?」
千鶴「え」
ルピナス「え」
千鶴「だ、だからあたしは人を…」
ブレイディ「そんなこと知らない。僕の目の前にいるのは殺人姫じゃない、ただの可愛い女の子。…………それに君行くところないでしょ?」
千鶴「…………………」
ブレイディ「はい決まり、これから楽しくなるよー、ね、ルピナス?」
ルピナス「う、うん」
千鶴「ちょ、ちょっと勝手に……」
ブレイディ「これからよろしくね、折鶴ちゃん?」
千鶴「…その呼び方、やめてもらえる?」
続く(ブレイディイケメン)
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