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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部②
351
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/09/17(金) 01:23:52
■拳士
※本名は第三部で出します。ここではコードネームの由来のみ。
ロッカー(フジー):ジップロッカー
ドグラ(アヤパン):ドグラ・マグラを読破
マジメ(ノム):さわやか五郎によく「真面目か」と突っ込まれる
クール(レナコ):クールビューティーを目指している
タイサ(アヤノ):はまちゃん大佐
リュック(タグ):ハロステ四字熟語講座に大きいリュックを背負って登場
ウララ(サクラッコ):舞台サバイバーの役名ウララ+ブログの裏ウララの楽屋裏情報
ガール(レイ):おはガール
他にもマーサー王、サユ、レイニャ、オカマリ、ウオズミ、マリン、キッカ等も登場しましたが、
フルネームは出ていないので説明を割愛します。
352
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/09/18(土) 22:27:31
恒例(?)の撃破数ランキングを書きます。
武道館での戦いに絞りますね。
トドメをさしたら1勝です。引き分けは両者1勝扱いです。
展開の都合上、ベリーズがかなり多くなってますね。
シミハム 8勝(ナカサキ、ハルナン、アユミン、ノナカ、リカコ、トモ、サユキ、カリン)
モモコ 5勝(アイリ、エリポン、カノン、マーチャン、アーリー)
クマイチャン 5勝(カナナン、リナプー、メイ、ムロタン、マホ)
ミヤビ 3勝(オカール、ハル、オダ)
リシャコ 2勝(マイマイ、サヤシ)
タケ 2勝(シミハム、クマイチャン)
チナミ 1勝(マイミ)
マイミ 1勝(チナミ)
マイマイ 1勝(リシャコ)
ハルナン 1勝(モモコ)
ハーチン 1勝(チサキ)
ノナカ 1勝(リサ)
マリア 1勝(マイ)
アカネチン 1勝(マナカ)
トモ 1勝(ミヤビ)
マナカ 1勝(アカネチン)
チサキ 1勝(ハーチン)
その他0勝
ナカサキ、アイリ、オカール、エリポン、サヤシ、カノン、アユミン、マーチャン、ハル、オダ
カナナン、リナプー、メイ、ムロタン、マホ、リカコ、サユキ、カリン、アーリー、リサ、マイ
353
:
名無し募集中。。。
:2021/09/21(火) 22:50:57
>>334
25歳永遠説はどうなるんだろ?
354
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/09/27(月) 03:21:24
25歳永遠説、そのワードは第三部に登場するかもしれませんね。
その第三部ですが、10/2(土)に新しいスレを立てて開始しようと思います。
9/27(月)〜10/1(金)の5日間はOMAKE更新をここで書きますね。
355
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/09/27(月) 03:22:06
OMAKE更新「ファーストリング -ノムの場合-」
ノムは数年前からマーサー王国の研修生として日々訓練に励んでいた。
あまり好戦的な性格では無いのでボーッとしていたり、得意な料理を仲間に振る舞ったりする時間の方が多かったが、
いつかベリーズやキュートのようになれたら良いな、と漠然と感じていたのだ。
しかし、いくら剣を振り続けても一向に強くなる気がしない。
そこでノムは、仲の良かった同期と2人で道場に通うことにした。
筋骨隆々な格闘家に揉まれることで肉体的にも精神的にも強化しようと考えたのである。
「ねぇノム、本当にこの道場に入るの?……」
「うん!ここで変わらないと、私たち一生弱いままだよ!」
その道場での訓練は非常に厳しかった。
体重の軽いノムは格闘家の蹴りを受けて簡単に吹っ飛んでしまい、
あまりに怖くて初日に泣いてしまった。
それでも同期と協力することで、苦しい日々をなんとか乗り越えることが出来ていた。
1日の終わりにノムが包丁を握り、同期と同じ釜の飯を食べれば、どんな疲れも全て吹っ飛んだのだ。
「ノムのご飯、本当に美味しいよね〜」
「ありがとう!明日も腕によりをかけるね!」
だが、そんなノムの身体に異変が起こった。
いつものように夕ご飯を作ろうとしたその時、手で握った包丁が腐るようにボロボロと崩れていったのだ。
おかしな点はそれだけじゃない。
いつもは温厚なノムの闘争心が尋常じゃない程に膨れあがり、誰でも良いから血祭りにしてやりたいと思うようになったのである。
(え!?どういうこと!?……このままだと、私、殺しちゃう……!」
誰よりも信頼する同期をその手にかけることだけは、なんとしても避けたかった。
だからノムは傷つけてしまう前に逃げるように遠くへと出ていったのだ。
護身用の剣を持っていこうとするが、その剣も握った瞬間に朽ち果ててしまう。
何もかもワケが分からず、大粒の涙を流しながら、ノムは走り続けていった。
356
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/09/28(火) 01:57:47
OMAKE更新「ファーストリング -フジーの場合-」
フジーは元々はアンジュ王国の出身だった。
番長になろうとオーディションを受けたものの、
カナナン、タケ、リナプー、メイには適わず、断念した過去があった。
「良い線行ってたと思うんだけどなー……
しょうがない、心機一転、マーサー王国に引っ越すか!」
フジーはすぐに切り替えて、マーサー王国の研修生に転籍することにした。
数ある国の中でこの国を選んだ理由、それは憧れの人がいたからに他ならなかった。
キュート戦士団の団長マイミは強いだけでなく非常に美しい。フジーのようなファンがかなり多かったという。
「あぁ、お近づきになりたい……」
好いてはいるが話しかける勇気は無かったので、
マイミの使用済みの弁当の容器をジップロックに入れて持ち帰ったりする等の行為を繰り返したところ、
正体不明の危険人物がいると認識されてしまったらしい。
それほどにマイミに憧れているフジーは、戦闘スタイルをも真似しようと務めていた。
お揃いのナックルダスターを両手にハメて、パンチ主体の格闘術を修得しようと躍起になったのだ。
数日が経ち、スタイルがある程度サマになったところでアンジュ王国の番長が活躍するニュースを知ることになる。
悔しい思いも無くはなかったが、不思議と嫉妬はしなかった。
むしろ同期になるかもしれなかった番長たちを超えたいと、奮起するようになったのである。
「いつか番長よりも強くなって!そして、マイミ様に認められるようになるんだ!」
だが、その闘争心がアダになった。
隙を見せた身体に菌が入り込み、殺意を無尽蔵に膨らませていったのである。
「な……なんだ?……この変な感じは……!?」
装着していたナックルダスターが一瞬にして粉々に砕け散った。
どうやらフジーの中に入り込んだTEKIは、あらゆる武具を嫌うらしい。
正々堂々、"拳"で戦うことしか良しとしない。
この瞬間、マイミと同じ武器で戦うというフジーの夢は叶わぬものとなったのだ。
「うわああああああああああああああ!!」
情緒不安定となり、憧れの人さえも殴り飛ばしかねない状態になったフジーは、もうここにはいられなかった。
足が千切れんばかりの勢いで城から走り去っていく。
357
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/09/29(水) 02:41:13
OMAKE更新「ファーストリング -アヤパンとレイの場合-」
ロビンという名の戦士は、過去にナイスガールという組織を作りあげていた。
その組織は強力な兵士の育成を目的としており、
各国の研修生とは異なる"トレイニー"という制度で将来有望な少女たちを鍛えていたという。
中でも優秀な成績を収めていた者が合計3名おり、そのうちの2名がアヤパンとレイだった。
マーサー王国出身のアヤパンともう1人が早々にナイスガールに加入していたのに対して、
果実の国出身のレイは少し年が離れていたため、戦士を目指して門戸を叩いた時期もやや遅かった。
だが、3人で切磋琢磨していった結果、最終的には肩を並べるようになったのだ。
「レイちゃん強くなったね〜来年には追い抜かれちゃいそう。」
「ア、アヤパン!そんなことはないですよ……2人はいつまでも私の目標なんですから。」
「ふふっ、アヤパンだけレイちゃんに抜かされる図を想像したら笑えてきちゃった。」
「ちょっと!」
3人は来る日も来る日も訓練に明け暮れていた。
当のロビンは全く気にしていなかったようだが、
過去に憧れの恩人ロビンを傷つけた食卓の騎士や帝国剣士より強くなりたいと本気で思っていたのだ。
そして、ある日、
突然正気を失ったアヤパンとレイは殺し合うように殴り合っていた。
もちろん本人たちの意思では無い。ファクトリーに感染することで身体をまるごと奪われたのだ。
(やめて!私はレイちゃんを殺したくない!)
(こんな形でアヤパンに勝ちたくない!)
必死の思いで己を取り戻したアヤパンとレイだったが、
このままナイスガールに残り続ければ、やがて他のみんなを殺めてしまうと気づくのに時間はかからなかった。
ノムやフジーと同じように、いつまでもいたかった場所を捨てて旅立つことを決めたのだ。
「ねぇ、レイちゃん、その足につけているのは何?……」
レイの足首には囚人がつけるような鉄球が鎖で結びつけられている。
これは"足枷"。己の動きを制限するためのものだ。
「私……アヤパンとはちゃんとした形で戦いたいんです……
化け物に身体を奪われた時にアヤパンを殺してしまわないように、枷を掛けました……」
「そっか……レイちゃんがそうしたいなら、すれば良いよ。」
358
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/09/30(木) 02:14:30
OMAKE更新「ファーストリング -レナコとアヤノとタグの場合-」
数年前の合同演習プログラムでは、オダ、レナコ、アヤノ、タグの4人はチームを組んで参加していた。
ド新人で組んだチームであることを考えればなかなか善戦した方だったが、
フク、タケ、カリンを有するチームや、
ハル、リナプー、サユキの属するチームには流石に歯が立たなかった。
プログラムの結果は「惨敗」ではあったが、彼女たちは諦めずに前を向いていた。
「みんな聞いて」
「オダ?」
「私、もっと強くなってモーニング帝国剣士になってみせる。」
フク・アパトゥーマもまだ未加入の時代。
プラチナ剣士が現役のタイミングで「帝国剣士になる」と言い張るなんて無謀に聞こえるかもしれないが、
レナコも、アヤノも、タグも、オダならやれると信じている。
「モーニング帝国生まれのオダが帝国剣士なら、マーサー王国の私たち3人は食卓の騎士様に加入しないとね!」
「えっ!?アヤノ、ほんきでいってるの?」
「ベリーズ様やキュート様の凄さはアヤノが一番分かってるんでしょ。そんなこと言って大丈夫なの?」
「レナコもタグもうるさい!なるったらなるの!!」
1人と3人に別れてからも、彼女たちは文通でのやり取りを続けていた。
どんな経験を積み、どれだけ憧れの存在に近づいたのかを伝え合ったのだ。
だが、レナコ、アヤノ、タグからの手紙がある日を境にパタリと止まることになる。
例によってファクトリーに感染し、食卓の騎士のような戦士になる夢を果たせなくなったのである。
剣をも握れなくなった3人は、己の肉体をコントロールしきれず不本意にも殴り合っていた。
このまま死に向かっていくことだけは避けたいと考えたアヤノが、正気が少しでも残っているうちに提案をする。
「食卓の騎士様にお願いしようよ!」
「「!?」」
「モモコ様たちなら、私たちを救ってくれるはずだから!」
ファクトリーによって造り変えられて強靭になった自分たちの肉体は、場合によっては憧れの存在をも殺めてしまうかもしれない。
それでもアヤノは信じていた。
ベリーズも、キュートも、戦士として不完全な自分たちには絶対に負けないことを。
359
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/10/01(金) 02:58:12
OMAKE更新「ファーストリング -サクラッコの場合-」
これまでの皆は闘争心を見せつけたタイミングでファクトリーに感染したのに対して、
サクラッコは兵士でもなんでも無い町娘であるのにも係わらず、患うこととなった。
ファクトリーは闘志を燃やす戦士を宿主にしがちではあるが、
恵まれた肉体を奪えるのであれば何でも良いのかもしれない。
「ううっ……もう許して……」
サクラッコのハートは弱り切っていた。
正体不明のTEKIに蝕まれて今にも息絶えそうになっている。
ギブギブギブ
アップアップです。
良い子にするからもう許して
心を滅多切ってくる
見えないでっかい敵 敵
「こんな思いをしている人が、私以外にもいるっていうの?……」
ファクトリーの感染者は、自分と同じ症状の者が近くにいることを感じ取れていた。
この不思議な感覚に頼ることで後の拳士(こぶし)達は引き寄せられたのだ。
サクラッコが最初に出会ったのは、毎夜のように泣き続けて目を赤く腫らしたノムだった。
お互いにファクトリーに肉体を奪われかけて、たいへん危険な状態ではあったが、
見るからに辛そうな見た目をしているノムを見て、サクラッコは放っておけなかった。
力強くハグをして、安心感を与えていく。
「!?」
「私も、君と一緒だよ。1人なんかじゃない。」
「うっ、うっ、私っ、おかしくなって、料理したいのに包丁も握れなくなっちゃって」
「うん。分かるよ。分かる。見つけていこうよ。包丁を使わなくても料理をする方法を。」
互いに分かち合うことでサクラッコとノムは共に行動するようになった。
そしてフジー、アヤパン、レイ、レナコ、アヤノ、タグとも出会い、
人里離れたところで8人での共同生活を始めたのだ。
はじめのうちは同じ境遇の仲間なので上手く助け合うことが出来たのだが、
ファクトリーによる暴走の頻度が増えることで疲弊し、肉体的にも精神的にも限界が近くなっていた。
ギブギブギブ
おっつかっつな
みんなで仲良く襲われてる。
命を食いつぶしてくる
誰でも良いから助けてよ
8人全員が同時に暴走するという最悪な日。
丁度その日にベリーズ戦士団のシミハム、モモコ、ミヤビの3人が訪れた。
アヤノが根気強く送り続けた手紙を読み、異変に気づいて駆けつけてきたのである。
そして、ベリーズに出会うことで彼女ら8人の運命は大きく変わることになる。
終わり
360
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/10/01(金) 03:09:25
OMAKE更新はこれで終了です。
そして、明日は新スレを立てて第三部を開始しますね。
しばらく放置していた過去ログ置き場も更新しました。
https://masastory.web.fc2.com/
第二部は全てまとめています。(簡単な誤字訂正済み)
サブタイトルもちょっとしたこだわりで変えました。
改めて第二部を全話読み直したので
個人的に書いてて好きだった話をピックアップしますね。
1位:タケ&メイ vs ムロタン&マホ
(「02:乙女の逆襲」に収録)
→騙し合いの真剣バトルを書けたんじゃないかと思ってます。
2位:ハーチン vs チサキ
(「12:レディマーメイド」に収録)
→やる気無さげな二人が後半に死ぬ気でやり合うシーンが好きです。
3位:トモ vs タイサ(アヤノ)
(「05:ラーメン大好き」に収録)
→ラーメン二郎バトル。超ノリノリで書いてました。
361
:
名無し募集中。。。
:2021/10/01(金) 08:27:14
まとめ乙です
362
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/10/02(土) 02:01:39
新スレは夕方ごろになりそうです
363
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/10/02(土) 18:02:33
新スレ立てました。
第三部も宜しくお願いします。
SSスレ「マーサー王物語-拳士たち」第三部
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1633165194/
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