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仮面ライダーイクタ 外伝『仮面ライダー鎧娘。'14』

1nOTRcORru:2014/06/02(月) 18:44:19
「仮面ライダーイクタ」及び「仮面ライダーイクタ MOVIE大戦2013」に触発されて外伝を書きます。

※新狼からの移転
※以前に投下した内容は一部を修正

49nOTRcORru:2014/06/10(火) 22:06:33

「これっていつ行われるんですか?」
「明日です」
「明日ですか、ええっ!?」

まるでメンバー追加オーディションの開催を知らされた時の様な驚き方だ

「急ですね……準備とかどうすれば良いんですか?」
「ライダーバトル初参加のメンバーには1時間のトライアル・タイムを設けています」
「トライアル・タイム……ですか?」
「ライダーバトル経験者との差を埋める為の措置です。今から鞘師さんにも移動してもらい、安全な場所で実際に変身してもらいます」




50nOTRcORru:2014/06/10(火) 22:10:05
>>48-49
第2話 その2です。

ストックが無くなると困るので今回は短めに。
『〜MOVIE大戦2013』本編もですが、番外編も読み直したいですね。

51名無し募集中。。。:2014/06/10(火) 22:38:14
おぉっ復活しとったまた楽しみにしてますね

52名無し募集中。。。:2014/06/11(水) 14:11:23
>>48
困るところww
ちょっとツボです

53nOTRcORru:2014/06/11(水) 23:27:53





白服の男に連れられ到着したのは、地下に造られた実験施設だった

「MVの撮影で使うスタジオみたい」

白で統一された壁と床
一方の壁側はカメラやモニター、計器が所狭しと並べられている

「鞘師さんのロックシードはこちらです」

白服の男から渡されたのは、戦獄ドライバーと赤色のロックシード

「え……この形って、パイナップル?」
「リホロックシードです」
「……パイナップルですよね?」
「リホロックシードです」
「赤いパイナップルですよね?」
「リホロックシードです」
「絶対パイナップルですよね?」
「リホロックシードです」

見た目は赤色のパインロックシードだ

「そちらのドライバーを腰に当ててください」
「これを、こうですか?」

白服の男に言われた通りに、戦獄ドライバーを腰に当てる
すると、黄色のベルトが現れ腰に巻きつきドライバーが固定された

「何これ凄い! 本当に変身できそう!」

あり得ない現象を目の当たりにして、変身する事の現実味が増した鞘師

54nOTRcORru:2014/06/11(水) 23:29:13

「ロックシードの横にあるボタンを押してください」
「はい!」

夢の様な出来事にテンションが上がってきた鞘師
中学校を卒業しても、子どもらしい無邪気さは卒業していない

ドヤ顏でリホロックシードを構え解錠した

〝リホ!!〟
「ん?」

天井からの照明が遮られた事に気付き、上を見上げた鞘師

「えっえっえっえっ? なになになに!? なんかあるなんかある!」

鞘師の頭上には赤色のパイナップル、リホアームズが浮かんでいた

「なんですかアレ!?」
「リホアームズです」
「ちょっとずつ落ちてきてませんか!? 怖いんですけど!」
「落ちます」
「えーっ!?」

鞘師は『鎧武』を見ていない
変身のプロセスを知らないのだ

頭上に得体の知れない物体が現れれば、それは恐怖以外の何物でもない
そして、物体が落ちて来ると言われて落ち着いてなどいられない

「頭から被るだけです。怪我はしません」

騒ぐ鞘師に対し、やはり冷静に話す白服の男

55nOTRcORru:2014/06/11(水) 23:30:30

「あんな高い所から落ちて来て頭から被るとか、そんなの怖いに決まってるじゃないですか!」
「ロックシードを固定してブレードで斬ってください」

白服の男は平然と言う

「うーん……」

鞘師はロックシードをドライバーにセットし、ハンガーを閉じた

〝ロックオン!!〟

ドライバーから和風のメロディが流れる

「……ホントに大丈夫ですよね?」
「はい」
「……もう!」

鞘師は思い切って、カッティングブレードを倒した

〝ソイヤッ!〟

リホアームズが落ちて来る

「やっぱりコワーイっ!」

鞘師は走り出し、リホアームズを避けてしまう
が、リホアームズは床にバウンドして鞘師の頭部に被さった

「うわっ!」

驚きの余り立ち止まる鞘師
アームズが展開し鎧武のパインアームズにそっくりなライダーが現れた

56nOTRcORru:2014/06/11(水) 23:34:48
>>53-55
第2話 その3です。

いらっしゃいませ。ご閲覧ありがたやー。
他にもツボが出せると良いのですが、マイペースに生田ー。

57nOTRcORru:2014/06/12(木) 23:57:31

〝リホアームズ 玉砕ブロークン!!〟

「はぁ……ビックリした」
「避けても必ず装着されます」
「先に言ってくださいよ!……って言うか、本当に変身した……」

形こそ鎧武のパインアームズ、だが
鎧武本体の金色は青に、パインアームズの金色は赤になっている

「仮面ライダー鞘武(さやむ)リホアームズです」
「さやむ?」
「鎧武(がいむ)をモチーフにした鞘師さんの仮面ライダーです」
「そう言えば……資料に個性を反映とかありましたけど、イメージカラーの赤色って事ですか?」
「それもありますが、武器にも個性が反映されています」

鞘武はいつの間にか握っていた武器を見る

「パイナップルとグリップ? ワイヤーで繋がってる……」

見た目はパインアームズの専用の武器=フレイルだが、例によって金色が赤くなっている

「もしかして、このトゲトゲのパイナップルで戦うんですか?」
「使い方は鞘師さんの自由です」
「自由って言われても……困ったな」

鞘師里保はアイドルでモーニング娘。'14である
当然、戦闘経験は一度もない
武器を自由に扱えと言われても困るのは当然だ

58nOTRcORru:2014/06/12(木) 23:58:56

「実戦で試してください」

白服の男は、サングラスをかけながら機材のある場所へ向かう

「実践ですか?」

白服の男は、数多く並ぶ機材の中から1つのスイッチを操作する
すると、白い床の一部がせり上がって来た

「うわ、凄い! あんな仕掛けがあるんですね」
「実際に戦ってもらいます」
「あ、そっちの〝じっせん〟ですか……ええっ!?」

せり上がった床の下から、1匹の初級インベスが現れた

「キキッ!」
「なんですかあれ? ちょっと可愛いかも」
「インベスです。戦って倒してください」
「そんな、いきなりですか!?」

初級インベスが鞘武に向かって行く

「キキッ!」
「えーっ!?」

鞘武は走り出し、初級インベスから逃げる

「来ないでーっ!」
「インベスはロックシードに寄って来ます」
「じゃあこれを渡せば……」

59nOTRcORru:2014/06/12(木) 23:59:49

ドライバーからロックシードを外そうとする

「インベスにロックシードを与えないでください。戦って倒してください」

鞘武は立ち止まる

「……これも、お仕事だもんね!」

振り返って、初級インベスに向けてパイン型フレイルを投げる

「行けーっ!」

しかし、フレイルは初級インベスには当たらず左に逸れていった

「ウチ、投げるの下手過ぎ……」
「キキッ!」
「うわわわっ! もう1回!」

鞘武は、グリップを引きワイヤーで繋がれたフレイルを手元に戻した

「あれ? この感じ……」

フレイルを手元に引き寄せる動作で、何かを感じた様子だ

「キキッ!」

じっくり考えている時間はない
初級インベスは、もう目の前に迫っている
鞘武は、グリップを握り締めた

「ウチの個性を活かすなら、この武器は……」

グリップを勢い良く前に向かって振る

60nOTRcORru:2014/06/13(金) 00:03:38
>>57-59
第2話 その4です。

第1話と比べて、第2話は長いですね。
ちなみに、鞘師さん一推しでは有りません。
でも、とてもチャーミングだと思います。

61nOTRcORru:2014/06/13(金) 19:56:35
鞘武 リホアームズ
http://illustmorning.com/uploader/src/upload2198.jpg

62nOTRcORru:2014/06/13(金) 19:59:14
>>61
イメージ画像です。

減る。ストック

63名無し募集中。。。:2014/06/13(金) 21:05:25
まぁ気長に書いて下さいな

ネタ切れになる前に本編終わっちゃいそうだけどw

64名無し募集中。。。:2014/06/13(金) 22:24:31
マイペースに完走目指して下さい

65nOTRcORru:2014/06/13(金) 23:59:35

「けん玉と同じじゃああああっ!」

引っ張られたフレイルが初級インベスに勢い良く激突する

「キキーッ!」

初級インベスは爆発した
鞘武は見事勝利した

「ひゃっほーいっ!」

鞘武は飛び上がって喜んでいる

「お疲れ様です」

白服の男が鞘武に近付く

「ありがとうございます!」
「使いこなせそうですか?」

白服の男は、鞘武が手にしている武器=リホケンダマを指し問い掛けた

「はい! ウチの特技のけん玉だと思えば、上手く使えそうです!」
「明日のバトル、頑張ってください」

披露する機会が少ない鞘師の特技、けん玉
個性反映に採用された事が余程嬉しいのだろう
仮面の下で鞘師は笑顔を弾けさせていた

66nOTRcORru:2014/06/14(土) 00:00:49


──


〝ソイヤッ! リホアームズ 玉砕ブロークン!!〟
「いっけー!」

鞘武は変身完了と同時にフレイルをシカインベスにぶつける

「ブルルッ!」

シカインベスはダメージを受けている様だが爆発はしなかった

「昨日のインベスよりも強いんだ。でも!」

鞘武は何度もフレイルをぶつける

「ブルルッ!」
「どんどん行くよ!」

リホケンダマを自在に振り回しシカインベスを追い詰める鞘武

「いい感じ!」
「ブルルッ!」

しかし、シカインベスは一瞬の隙をついて逃げ出す

「しまった!」

慌てて追い掛ける鞘武
その背後には──

67nOTRcORru:2014/06/14(土) 00:07:17
>>65-66
第2話 その5です。

はるの話なので、夏には終わらせたいです。
忘れられない様に、飽きられない様に、頑張ってい工藤ー。

68名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 17:32:12
は、背後には?!
続きを楽しみにしてます

69nOTRcORru:2014/06/14(土) 22:08:06





「追い詰めた!」

辿り着いたのは街の広場
これは鞘武にとっては、森よりも条件が良い

「さっきは木が邪魔だったけど、ここは思いっきり振り回せる!」

あれだけ圧倒していたにも関わらず、鞘武は全力で戦っていた訳ではない

障害物が少ない場所こそ、リホアームズが真価を発揮する
その証拠に、鞘師は先程よりも生き生きとしている

「えーいっ!」
「ブルルッ!」

シカインベスは防戦一方
鞘武の巧みなけん玉捌きの前に、手も足も出ない

「このまま一気に──」

止めを刺そうと構える鞘武と、何とか逃げようとするシカインベスの間に
突然ある物体が転がって来た

「赤いロックシード……イチゴ?」

思わぬ出来事に手が止まる鞘武

「ブルルッ!」

シカインベスはイチゴロックシードの元へ走る

「え、あ! インベスはロックシードに寄るって言ってた!」

鞘武も急いで走り出す、が

70nOTRcORru:2014/06/14(土) 22:09:17

「うおうっ!」

転けた
鞘師里保は、普段からよく転ける
道を歩いていても、コンサートでパフォーマンスをしていても、だ

「いったー……変身してても転けるんだ、ウチ……」

前日の説明にもあった通り、基本的には変身者の動きがそのままトレースされる仕様だ
欠点が改善されている訳ではない

「あ、ロックシードが取られちゃう!」

鞘武の言葉は現実となった
既にシカインベスはロックシードを手に取っていた

「奪い取らなきゃ!」

ようやく立ち上がる鞘武
しかし、予想もしなかった光景が飛び込んで来た
シカインベスがイチゴロックシードを取り込んだのだ

「え、食べた!?」

シカインベスの身体が、特に上半身と角が大きく変化した

「ブァァァァッ!」
「何これ!? お、おっきい……」

見上げなければならない程に変化したシカインベスは強化体となった

71nOTRcORru:2014/06/14(土) 22:10:47

「ブァァァァッ!」
「わっ!」

シカインベス(強化体)は大きさの割りに動きが俊敏だった
腕の一振りを受けた鞘武は、大きく飛ばされてしまった

「イタタタ……インベスにロックシードを与えちゃいけないって、こう言う事だったんだ」

よろめきながらも立ち上がる鞘武
その仮面の下には、シカインベス(強化体)を真っ直ぐ見つめる瞳があった

「お互いロックシードの力を使ってる。だから、勝敗はウチの戦い方次第って事だよね」

鞘武はドライバーのブレードを倒した

〝ソイヤッ! リホスカッシュ!〟

グリップを操りパイン型のフレイルをシカインベス(強化体)に向けて飛ばす
するとフレイルが膨らみ、シカインベス(強化体)の頭部に被さった

「ブァッ!?」

視界を塞がれたシカインベス(強化体)は動きを止めた
鞘武はグリップを引き、シカインベス(強化体)を引き寄せる

「ブァァッ!?」

体勢を崩したシカインベス(強化体)に向かって跳び上がる
右脚に赤い光=リホロックシードのエネルギーが集まった

「やあーっ!」

鞘武は蹴りの体勢になり、シカインベス(強化体)に突っ込む

「ブァッ!」

シカインベス(強化体)の腹部に大きな穴が開く
まさに輪切りにしたパイナップルの様だ

72nOTRcORru:2014/06/14(土) 22:11:57

「うおうっ!」

着地に失敗した鞘武は転倒した

「ブァァァァッ!」

シカインベス(強化体)は大爆発を起こした

「……やった、勝った! ひゃっほーいっ!」

ライダーバトル初参戦の鞘師里保
いきなりインベスの強化体と戦うも、見事白星を飾った

鎧武のパインアームズと違う、けん玉が得意な鞘師独自の戦い方が結果に繋がった様だ

「まさかけん玉がバトルに役立つなんてね。バトルが終わったらけん玉の練習しようかな。また披露する機会があるかもしれないし」

ライダーバトルが、自身を見つめ直す良い機会になった様だ

今年はモーニング娘。'14にとって勝負の年
このライダーバトルで、彼女達は一体どの様な進化をするのだろうか

「そう言えば、イチゴのロックシードはどこから転がって来たんだろう。あのロックシードも争奪戦の数に入るのかな?」




バトル終了まで、残り13時間14分




第2話【必殺!けん玉キック!】

73nOTRcORru:2014/06/14(土) 22:14:09
>>69-72
第2話 終わり。

は、背後には……?

74nOTRcORru:2014/06/15(日) 21:32:22




【第3話 予告】

「さっきからインベスとしか戦っとらんけん、ライダーと戦いたいっちゃん……」
「行くよ! 変身!」
〝クイーン オブ ドラム!!〟
「えりぽん。聖の新しいライダーはどう?」
「やっぱり……強い!」

第3話【衝撃!ライバルが◯◯◯に変身!?】

75nOTRcORru:2014/06/15(日) 21:35:06
>>74
予告でした。

早くクライマックスを書きたいです。

76nOTRcORru:2014/06/16(月) 23:31:01
第3話【衝撃!ライバルが◯◯◯に変身!?】




〝ハイーッ! エリナスカッシュ!〟
「行っけぇーっ!」

黄緑色の光弾が初級インベスに直撃する

「キキーッ!」

初級インベスは爆発した

「ふう、これで4匹倒したっちゃけど……」

生玄は変身を解除した

「初級インベスばっかやけん、楽勝なんやけど……さっきからインベスとしか戦っとらん」

ライダーバトル開始直後から、立て続けにインベスと戦っていた生田
他のライダーを探す為に移動していたのだが、インベスが勝手にやって来てしまう
しかし相手は初級インベス
生田にとっては弱過ぎる為、退屈しのぎにもならないらしい

「ヘルヘイムの森に誰かおらんかなって探したけど、出て来るのはインベスばっか。ライダーと戦いたいっちゃん……」
「えりぽん見つけた!」
「え!?」

77nOTRcORru:2014/06/16(月) 23:32:41

突然の声に驚く生田
声がした方を見ると

「聖!?」

譜久村聖がいた

「やっとメンバーに会えたよ。1時間位歩いたけど誰にも会わないんだもん。この島、結構広いね」
「直径14kmやけんね。でも、なんで衣梨がここにいるってわかったと?」
「えりぽんとはわかんなかったけど、戦ってる音がしたから」
「あーね」

インベスとの戦いは、ドライバーからの音声やインベスの鳴き声や爆発音などで騒がしくなる
譜久村はその音を聴き、ここに辿り着いたのだ

「まさか、一番最初に戦う相手が聖とは思わなかったと」
「聖も、えりぽんが初めての相手になるなんて思わなかったよ。でも、絶対に戦いたかったのもえりぽんなんだけどね」
「それは衣梨も同じやけんね」

このぽんぽんコンビは、最初のライダーバトルで戦う約束をしていた
いや、厳密に言えば約束ではない
譜久村が同期である生田と鈴木香音を自分が倒すと一方的に宣言し、後にそれを生田が受け入れたのだ

「思い返すと、聖と戦った事は1度もなかったっちゃん。今回も参加しとって、衣梨めっちゃ嬉しい!」
「聖も嬉しいよ、やっと勝負できるんだから!」

お互いにライバルと出会えてテンションが上がっている

「えりぽん。さあ、行こうか」
「勝負の時、やけんね」

78nOTRcORru:2014/06/16(月) 23:36:45
>>76-77
第3話 その1です。

エリキテル?
ミズキテル?

79名無し募集中。。。:2014/06/17(火) 00:42:33
次でやっと新狼落ちる前の話に追いつくのかな?

80nOTRcORru:2014/06/17(火) 21:11:38

生田はロックシードを取り出した

「えりぽんのロックシードはマスカットなんだ。じゃあ、ブドウのライダーがモチーフかな?」
「さすが聖。やっぱり『鎧武』について調べとったっちゃんね」
「もちろん! ライダーに詳しいえりぽんに追いつくには必要だからね」

(聖のライダーのモチーフはなんかいな……鎧武? それとも斬月? 色々調べたっちゃけど、ロックシードも目星がつかんかった)

ライダーバトルにおける生田のアドバンテージは、ライダーに関する知識の豊富さだ
過去にも、生田の知識により強敵を退けている事も多い
しかし、今回ばかりはその知識を発揮できていない様だ

「今回の聖は凄いんだから!」

(聖、めっちゃ強気やん……ドングリアームズのハンマーが太鼓の達人に繋がりそうっちゃ繋がりそうっちゃけど……)

譜久村は自信満々でロックシードを取り出した
いわゆる『キラーン』のポーズにキメ顔の状態だ

そして、その手にあるロックシードは

「マンゴー!?」

仮面ライダーバロンが派生形態として使用するマンゴーロックシードに似ていた

「行くよ! 変身!」
〝ミズキ!!〟

81nOTRcORru:2014/06/17(火) 21:12:56

譜久村の頭上に、マンゴーの形をしたミズキアームズが現れた

〝ロックオン!!〟

ドライバーから洋風のメロディが流れる
譜久村はカッティングブレードを倒した

〝カモンッ!〟

ミズキアームズが降下し譜久村に被さった
アームズが展開し、山吹色とホットピンクの鎧とマントになる

〝ミズキアームズ クイーン オブ ドラム!!〟

現れたのは、仮面ライダーバロン マンゴーアームズと同じだ
いや、生玄や鞘武と同じ様に色が違う
バロンでは赤色の部分が、譜久村のイメージカラーのホットピンクになっている

(バロンがモチーフ……でも、バナナじゃないったい。なんでやろ?)

マントをなびかせて佇むその姿は、自信に満ち溢れている
生田は、譜久村の手に握られた2本の棒付きマンゴーを見た

「……あーね。そう言う事ったい」

生田は納得した様だ

マンゴーアームズの武器=マンゴーパニッシャーと違い柄の長さが短い
さらに、数も2本に増えている

「えりぽん。聖の新しいライダーはどう?」
「カッコいいっちゃん。個性が太鼓の達人ってのは予想したっちゃけど……確かにマンゴーアームズがモチーフで合っとぉね」

82nOTRcORru:2014/06/17(火) 21:15:14

譜久村は太鼓の達人が得意だ
TV番組の対決では、コンサートでもお世話になっている某人気バンドのドラマーを撃破した程の実力である
ミズキアームズは、その個性を反映した様だ

「それだけじゃないよ。って言うかメインはこっち!」

譜久村は頭の横の飾りを指差す
マンゴーアームズの様に、兜の両脇には角が生えている
その角は、下を向いて弧を描く形になっているのだが

83nOTRcORru:2014/06/17(火) 21:18:21
>>80-82
第3話 その2です。

あと1回の書き込みで追いつくと思います。
新狼では第3話を書きながら書き込んでいたせいか、自分でも記憶が曖昧です。

84名無し募集中。。。:2014/06/17(火) 21:45:02
あれそうだっけ?じゃあ最後読む前に落ちたのかorz
まぁここからは未知の話…楽しみにしてるっす

85nOTRcORru:2014/06/18(水) 17:38:41

「……え、なん? 全然わからんちゃけど……」
「見てわかんない!? 聖の大好きなももち先輩のももち結び!」
「……あーね」

ももち結びに見えなくもない

「凄くない!? 聖の大好きなももち先輩と同じ髪型なんだよ! しかも、聖の特技の太鼓の達人のオマケ付き! ミズキアームズ最高だね!」
「いやいや、逆やろ。ももち結びの方がオマケやと思う……」
「嗣永さーん! 聖、絶対優勝しますからねー!」

聞いちゃいない

「……まあ、聖が接近戦用の武器で助かったと。聖は弓矢とか射的とか狙う系は得意やけん、ディエッグじゃなくなったのはラッキーやね」

以前、モーニング娘。の一部のメンバーと弓矢の対決をしている
また、射的に挑戦した事もあった
譜久村は見事な腕前を披露している
ちなみに、どちらもDVDマガジンで確認できる

「気になる方は、公式通販サイトをミズキチェック!」
「誰に言ってると?」
「気にしないで」

売り切れの場合はご容赦ください

「それより、えりぽんも変身してよ」
「忘れとった。変身!」

86nOTRcORru:2014/06/18(水) 17:39:42

生田はドライバーを取り出し変身した

〝エリナアームズ 魔・砲・チャーシューメン!!〟

生玄は見せる様に武器を構えた

「昨日調べたライダーとなんか違う? あ、色が反対なんだ」
「そう。衣梨の元イメージカラーと新垣さんのイメージカラーやけん」
「なるほど! でも、えりぽんが銃を使うライダーなんて意外だね」

エリナ魔砲は、まだ銃の状態にしてある
モチーフの龍玄とは違う、自分の個性はまだ隠しておきたいのだろう
勝負の上では、それが大きなアドバンテージとなる

「油断しとったら痛い目に合うっちゃよ、聖!」
「えりぽんの方こそ。聖のバチ捌き、見せてあげる!」

譜久村が2本のバチ=ミズキスティックスを構える
一方、生玄はエリナ魔砲を譜久村に向けた

87nOTRcORru:2014/06/18(水) 17:42:43
>>85-86
第3話 その3です。

自分の記憶違いかもしれません。
新狼でいただいたレスが読めない事が辛いです。

88nOTRcORru:2014/06/19(木) 18:21:14

「キキッ!」

聴き慣れた声がした
木の間からたくさんの初級インベスの姿が見える

「うわ、また来たったい……」
「1、2、3……10匹くらいいるじゃん!」
「今ここにはロックシードが2個あるけんね。それに寄って来たんやろ」

インベスはロックシードに寄って来る
そのロックシードが2個あれば、より多くのインベスが集まってしまう可能性は高い

「せっかくバトルできると思ったのに……」
「仕方なかね。とりあえず、あいつらを倒さんと」

生玄がインベスに向けてエリナ魔砲を打つ
が、3発に1発くらいしか当たらない

「えりぽんヘタ!」
「ハッキリ言わんでよ! 気にしとるけん……」
「もう! 聖が行く!」

譜久村はミズキスティックスを構えインベスに向かって走り出した
ちなみに走る速さは、遅い

「……威嚇射撃くらいはするとかいな」

生玄は、譜久村に当てない様に後方からの射撃に徹する事にした
銃撃に驚き動きを止めた1匹のインベスの元に、譜久村が辿り着いた

「せーのっ!」

インベスを太鼓に見立て、リズム良くバチで叩く譜久村
時に強く、時に激しく
顔に何度も打撃を受るインベス

89nOTRcORru:2014/06/19(木) 18:22:31

「キキッ!」

インベスは、20回程の打撃で爆発した

「10秒足らずで1匹撃破。やっぱり……強い!」
「どんどんいくよ!」

譜久村は次のインベスに向かって行った

「強いけど、やっぱり聖1人じゃ大変っちゃん……なんとかならんとかいな?」

1匹を相手にしている間に他のインベスが迫って来る
時間がかかれば、徐々に追い込まれてしまうだろう

「衣梨奈じゃ援護射撃も上手くいかんし……」

インベス戦で時間と体力を消費していられない
戦うべき相手はライダーなのだ
この戦闘は、生田にとっても譜久村にとっても損だ

「エリナスカッシュでも1匹ずつしか倒せんやろうし……出来ればまだ個性反映がゴルフってバレとうないし……」

エリナ魔砲を見ながら思案する生玄
この状況でもアドバンテージは残したいようだ

「そうやん! この手があったと!」

生玄は良い案を思い付いた様だ
エリナ魔砲を撃ちながら譜久村の元へ走る

「聖! こっち来て!」
「えりぽん?」
「いい方法があるけん!」
「わかった!」

譜久村は2匹目のインベスを倒し、生玄の元へ向かう

「えりぽん、どうするの?」

インベスの群れから視線を外さない様に生玄に寄る譜久村

90nOTRcORru:2014/06/19(木) 18:23:50
>>88-89
第3話 その4です。

なくなる。ストック
かかる。プレッシャー

91名無し募集中。。。:2014/06/19(木) 20:01:04
ぽんぽんコンビキタ!

てかストック無くなるの早!?w

92nOTRcORru:2014/06/20(金) 17:10:55

「聖、ちょっとごめん」
「え?」

生玄は譜久村のお腹に手を伸ばす

「えりぽん!?」
〝ロックオフ〟

生玄は譜久村のドライバーからミズキロックシードを取り外した

「何するの!?」
「こうするっちゃん」
〝ロックオフ〟

自分のドライバーからエリナロックシードを取り外し、譜久村に渡す

「狙い撃ちが得意な聖に銃を使ってもらうけん」
「交換するって事?」
「そう!」
〝ミズキ!! ロックオン!!〟

生玄はミズキロックシードを解錠しセットした

「ほら聖も!」
「う、うん……」
〝エリナ!! ロックオン!!〟

戸惑いながらエリナロックシードを解錠しセットする譜久村
本来のアームズが消え、それぞれが手にしているアームズが新たに頭上に現れた

「ぽんぽんコンビで、頑張って生田ー!」
「う、うん……」

2人はカッティングブレードを倒した

93nOTRcORru:2014/06/20(金) 17:11:54

〝ハイーッ! ミズキアームズ クイーン オブ ドラム!!〟
〝カモンッ! エリナアームズ 魔・砲・チャーシューメン!!〟

生玄はミズキアームズに、譜久村はエリナアームズに変身した

「えりぽんがももち結びしてる……」
「いやいやいや。ももち結びじゃないけんね、これ」
「なんか嫌だ!」
「嫌とか言ってる場合じゃないやろ! ちゃっちゃと片付けんと!」
「はーい」

譜久村はエリナ魔砲でインベスを攻撃する

「キキッ!」
「さすが聖。ほとんど命中やん」

エリナ魔砲は、インベスを倒す程の攻撃力はないが動きを止めるには充分だ

「えりぽんはどう戦うの? 太鼓得意だったっけ?」

銃撃しながら生玄に問いかける譜久村
やはり生田と太鼓のバチが繋がらないのだ

「バチとしては使わんよ」
「え、じゃあどうやって?」
「こうするったい!」

生玄は近くの木に巻き付いていた蔓を引き千切り、ミズキスティックスの柄を結んだ

「えりぽん、もしかして……」
「久々に見せてやるけんね!」

94nOTRcORru:2014/06/20(金) 17:14:23
>>92-93
第3話 その5です。

第4話の半分は書けたので『減る、ストック』が正確な表現でした。
見放されない様に続けます。

95nOTRcORru:2014/06/21(土) 15:42:05

ミズキスティックスを1本に繋げた生玄
バトンを扱うかの様に指で器用に回しながらインベスに向かって行く

「バチをあんな風に使うなんて……えりぽん、無茶苦茶だよ」
「聖! 手が止まっとるったい!」
「あ……あぁ、ゴメンゴメン」

譜久村は、生玄の進行方向にいるインベスを狙い撃つ
インベスが怯んだ隙に生玄が近付く

〝ハイーッ! ミズキオーレ!!〟

バトンの両端にホットピンク色のエネルギーが集まる
生玄はバトンをインベスに投げ付ける

「キキーッ!」

バトンが命中したインベスは爆発した

「やった! ナイスコンビネーションやろ!」
「えりぽん! 後ろ!」

生玄の背後に迫っていたインベスを撃つ譜久村

「聖、ナイスフォロー!」
〝ハイーッ! ミズキスカッシュ!〟

生玄の右脚にエネルギーが集まる

「はあっ!」

そのまま振り返り、ハンドスプリングをしながらインベスに踵落としをする

「キキーッ!」

インベスは爆発した

「えりぽん凄い!」
「まあね! でもまだまだたくさんいるけんね。頑張って生田ー!」




バトル終了まで、残り12時間41分




第3話【衝撃!ライバルがももちに変身!?】

96nOTRcORru:2014/06/21(土) 15:46:12
>>95
第3話 終わり。

次は第4話です。

97名無し募集中。。。:2014/06/21(土) 18:14:34
>>85
売り切れの場合は〜に吹いたww

98nOTRcORru:2014/06/22(日) 13:37:28

【第4話 予告】

「ちょっと……待ってください!」
「やっぱりわかんねぇ……」
「えりぽんなんて知らない!」
〝我が道 オンリースタイル!!〟
「あーもうっ!」

第4話【登場!4人目は○○○ライダー!】

99nOTRcORru:2014/06/22(日) 13:40:39
>>98
予告でした。

あのDVDマガジンは、楽しそうなメンバーが観られるのでオススメです。
第3話を書いた時点では品切れだったので、そのまま載せました。

100名無し募集中。。。:2014/06/22(日) 13:51:39
お!新ライダー登場か?名前だけだとまだ誰か変身するか分からんけど

101名無し募集中。。。:2014/06/23(月) 14:17:45
ちなみにDVDマガジンのいくつ?

102nOTRcORru:2014/06/23(月) 14:46:27
第4話【登場!4人目は○○○ライダー!】




あれから全てのインベスを倒した生玄と譜久村
今は変身を解除し、森の木に寄り掛かり休んでいる所だ

「えりぽん、凄いね。一気に10匹以上倒しちゃうんだもん」
「まあね。これが衣梨の実力?」
「でも、聖が銃でフォローしてあげてたんだからね!」
「わかっとおよ。聖の射撃は最強やんね。ありがと」

お互いの健闘を称え合う2人
インベスとの戦いでお互いの絆を深めた様だ

「……ねえ聖、衣梨お腹空いたっちゃん」
「聖も……朝ご飯、まだなんだよね……」
「頭ん中バトルの事ばっかりで、ご飯とか全然気にしてなかったと」

早朝からの移動で、2人は朝食を摂っていなかった
生田も譜久村も、バトルの緊張もあってか今ようやく空腹に気付く

「えりぽん、どうしよう?」
「タチバナの事やけん、なんか用意してるっちゃない?」
「この森になってる実とか?」
「いや! それはダメ!」

『鎧武』では、ヘルヘイムの森の実を食べるとインベスに変化してしまう
しかし、今回はライダーバトル用に再現された森なので、食べられないので心配はないのだが

「……もしかしたら、島のどっかに『ドルーパーズ』があるかもしれん」
「何それ?」
「フルーツパーラーったい。TVでは主人公達が集まる店なんやけど……」
「そっか。色々再現されてるなら、食べる場所もありそうだもんね!」
「うん。でも……」

103nOTRcORru:2014/06/23(月) 14:49:17

無人島の地図は配られていない
どこに何があるかはわからない

「地道に探すしかないっちゃね」

立ち上がる生田

「行こ、聖」

生田は譜久村の手を取り、立ち上がらせた

「歩いて探すの?」
「仕方ないやろ」

しかし、直径14kmの無人島の中を歩いて探すのはそう簡単ではない

「ねえ、えりぽん。今回のライダーバトル、条件厳しくない?」
「衣梨奈達を鍛える為に厳しいっちゃない? 今までと趣旨が違うけんね」
「サバイバルでも鍛えるの? 大変そう……」
「そうは言っても今日1日だけやけんね。なんとかなるやろ」

弱気な譜久村に対し、楽観的な生田
なかなかバランスの良いコンビかもしれない





場所は変わり、生田達から遠く離れた森の中
2人のライダーが戦っていた

「うわっ!」

攻撃を受け、木に激突する鞘武

「イタタタ……」

シカインベス(強化体)を倒した鞘武は、1人のライダーに襲われた
強すぎる相手に押され、森の中まで追い詰められていた

104nOTRcORruOTRcORru:2014/06/23(月) 14:53:08
>>102-103
第4話 その1です。

弓矢の対決は Vol.52
射的に挑戦は Vol.53 で観られます。

105nOTRcORru:2014/06/24(火) 22:00:21

「ちょっと……待ってください!」

制止を訴える、が銃撃される鞘武

「危ない!」

鞘武が銃撃を避ける
追う様に銃撃が続く

「話を、聞いてください!」

手を前に出し、再び制止を訴える
相手のライダーは接近戦に切り替え、剣を振るう

「どうしてっ!?」

鞘武は左腰にある剣=無双セイバーを抜き相手の剣を受け止めた

この無双セイバーは、生玄やマシュバロンには装備されていない武器だ
『鎧武』では鎧武と斬月のみが装備している

そして、鞘武が戦っているライダーが装備している武器も無双セイバーだ

「いきなりなんて……卑怯じゃ、ありませんか!?」
「……目的の為には、手段を選べない事もある!」

鞘武の無双セイバーを弾く相手のライダー

「くっ! 強い……」

崖まで追い込まれた鞘武

106nOTRcORru:2014/06/24(火) 22:02:14

「ロックシードを渡しなさい」

無双セイバーを鞘武に向ける相手のライダー

鞘武は既にリホケンダマも手放していた
残る武器は、己の身体しかない

「……勝負は、まだ終わっていません」

鞘武は諦めてはいない
ダンスで鍛えた身体を活かし、素早く相手の懐に飛び込もうと狙っていた

「じゃあ、仕方ないね……」

相手が無双セイバーを振り上げた

一瞬、相手の胴はガラ空きになった
鞘武はその隙を逃さない

「今だ!」

鞘武は地面を蹴る
その瞬間

107nOTRcORru:2014/06/24(火) 22:05:17
>>105-106
第4話 その2です。

9期ばかり登場していますね。

108名無し募集中。。。:2014/06/24(火) 22:24:36
新ライダー登場!ベースは斬月かな?
鞘師が敬語で話すのは1人だけだけど…きっと正体の分からないままいきなり戦ったせいだな?今のところ誰なのか全く分からんなw

109nOTRcORru:2014/06/25(水) 17:36:37

「うおうっ!」

転けた

地面に激突した衝撃で崖の一部が崩れていく

「えっえっえっえっ!? 嘘っ!」

鞘武は崩れた土砂と共に落ちて行く

「うわぁぁぁぁっ!」
「鞘師!」

崖下の川に叩きつけられる鞘武
水飛沫が高く上がった

「イタタタ……」

身体を起こす鞘武
崖の高さは10m以上あったが、怪我を負う様なダメージは無かった様だ
そこへ、相手のライダーが崖の上から覗き込んできた

「悔しいけど、今は下がります! でも、次はちゃんと 戦いますから!」

鞘武は起き上がりフラつきながら逃走した

そして、崖の上のライダーは

「……無事だったみたいね」





「うーん……」

ここはフルーツパーラー『ドルーパーズ』
街のエリアの一角にある軽食堂だ

110nOTRcORru:2014/06/25(水) 17:37:38

カウンター席には少年が
いや、少女が1人座っている

「やっぱりわかんねぇ……」

テーブルに突っ伏すのは工藤遥

ライダーバトルは2回目の参加となる彼女
前回は鎧武をモチーフにした『水武』に変身していた

名前の通り、得意の水泳が個性として反映されていた
その結果、水中でも動きが制限されることなく戦えたのだ

「海に入っても特に動ける訳でもなかったし……」

しかし、今回はその個性は生かされていない様だ

「じゃあなんなんだよ、ハルのライダーの個性って……」
「お待たせしました」

店の奥から白服の男がやって来た

「モーニングセット オレンジアレンジです」
「あ、ありがとうございます。タチバナの人って料理もするんですね」

工藤の目の前には、オレンジがふんだんに使われた料理が並んでいる
オレンジジャムのトーストやオレンジの果肉入りのサラダ
ドリンクは当然オレンジジュースだ

「見た感じ、ビタミンばっかっすね」
「栄養バランスは考えてあります」
「そうなんですか? あ、よく見たらサラダに肉とか入ってる!」
「良いデータが得るには、装着者のコンディションの管理も必要です」
「なるほど。じゃあ、遠慮なくいただきまーす!」

先ほどの落ち込みはどこへやら
食べ盛りで育ち盛りの14歳
大好きな食事になると、気持ちも切り替わるのだろう

111nOTRcORru:2014/06/25(水) 17:40:17
>>109-110
第4話 その3です。

前回登場したのは、ご指摘の通り斬月ベースのライダーでした。
良ければ楽しみにしていてくださいませ。

112nOTRcORru:2014/06/26(木) 17:52:38

「めっちゃうまい! 今回すっげーサービスいいっすね! これ、もう1つくらい食べれそうですよ!」
「食べ過ぎはコンディションに影響します。次は昼食でご用意します」
「なんだ……厳しいっすね」

ガッカリはしたものの、しっかりと平らげた工藤

「ごちそうさまでした!」
「この後も頑張ってください」

白服の男は食器を片付けていった

「さーて、これからどうしようか
「凄いやん! 本当にドルーパーズがあったと!」

店の入り口から大きな声がした

「い、生田さん!?」

突然の声に驚き、奥のスペースに隠れる工藤

「やるじゃんえりぽん!」
「えっ!? 譜久村さんまで!?」

生田と譜久村が店内に入って来る

「いらっしゃいませ」
「あれ、タチバナの人やん。朝ご飯が食べたいんですけど、ここで食べられますか?」
「はい」

白服の男は店の奥へ向かう

「本当にここで食べられるんだ。えりぽん名推理だね」
「やろ? 困った時にどう対応するかって言うのも、ライダーバトルで鍛えるっちゃない? バラエティ番組に出演した時に活かせるやろうし」
「なるほど」

113nOTRcORru:2014/06/26(木) 17:53:09

実際に活かせるかどうかは、生田様次第である

カウンターに着く生田と譜久村
そこへ白服の男が戻って来た

「お待たせしました。モーニングセット マスカットアレンジとマンゴーアレンジです」
「「すごーい!!」」

生田のセットにはマスカットを
譜久村のセットにはマンゴーをふんだんに使っている様だ

「めっちゃ美味しそうやん!」
「本当に食べて良いんですか?」
「はい」
「やっつー!」
「いただきまーす!」

早速モーニングを食べ始める生田と譜久村
その様子を覗く工藤は

「よりにもよって、なんであの2人が一緒にいるんだよ……争奪戦だから個人戦のはずじゃ……」

2人が仲良くしている事に納得いかない様だ

「前回、譜久村さんはこっちのペースに持ち込んで勝ったけど……生田さんには散々手こずらされて負けたんだよな……」

当時の水武は、使えるロックシードも4つと使い分けが出来ていた
しかし、今回は1人1個しか与えられていない
前回の様には戦えない

「あの2人のライダー、どんな個性が反映されているんだ? 今回のハルのライダーで勝てんのか?」

随分と弱気な工藤であった

114nOTRcORru:2014/06/26(木) 17:56:50
>>112-113
第4話 その4です。

減る。ストック
書け。自分

115名無し募集中。。。:2014/06/26(木) 20:24:58
工藤はチワワライダーか?w

頑張れ作者!
楽しみ読者♪

116nOTRcORru:2014/06/27(金) 12:39:50

「あー美味しかったと」
「ごちそうさまでーす」
「この後も頑張ってください」

白服の男は食器を片付けていった

「衣梨が野菜食べれんの知ってて、食べやすい様に調理してくれたっちゃね」
「ね! えりぽんのモーニングセット、見た目では野菜が入ってる感じしなかったよ」

2人共、ようやく朝食が摂れて満足した様だ

「そう言えばさぁ、聖のライダーの名前ってなん?」
「……え?」
「今回、衣梨はイクタじゃないし聖もディエッグじゃないやろ」
「……そ、そうだね」
「衣梨は生玄。龍玄がモチーフだから生玄なんやって。ねえ、ダサくない?」

やはり名前が気に入らない生田

「別に、聖は良いと思うよ……」
「えー、そうかいな。ねえ聖は?」
「え?」
「衣梨も言ったけんさあ、聖のライダーの名前も教えてよ」

なぜか言い淀む譜久村

「……笑わない?」
「笑わん笑わん。なん?」

譜久村は大きく深呼吸をした

117nOTRcORru:2014/06/27(金) 12:43:58

「……マ」
「マ?」
「『マシュバロン』」
「……アハハハっ!」

笑う生田

「笑わないって言ったじゃん!」
「マシュマロとバロンでマシュバロン……アハハハっ! サイコー!」
「もう! 笑わないって言ったのに!」

立ち上がる譜久村

「えりぽんなんて知らない!」

譜久村は、そのまま早足で店から出て行った

「ゴメーン聖……プッフフフっ!」

譜久村を追いかける生田
しかし、笑いは止められなかった

「仲間割れ……って言うか、痴話喧嘩みたいなもんか」

奥のスペースから現れる工藤

「それより! なんでハルがコソコソ隠れきゃいけないんだよ!」

カウンターを思いっきり叩く

「いってぇっ!?」

自業自得だ

「……それもこれも、このロックシードのせいだっての!」

工藤がポケットから取り出したのは

118nOTRcORru:2014/06/27(金) 12:45:27
>>116-117
第4話 その5です。

>>105に誤りがありました。
誤:この無双セイバーは、生玄やマシュバロンには装備されていない武器だ
正:この無双セイバーは、生玄や譜久村のライダーには装備されていない武器だ

119nOTRcORru:2014/06/28(土) 21:34:46

「コレ、どう考えてもただのオレンジロックシードなんだよなぁ……」

オレンジロックシードに瓜二つのハルカロックシードだ

実は今回のバトル開始時、既にライダーに変身し初級インベスと戦っていた工藤
どんな個性が反映されているのか、楽しみにしていたが

「姿も武器も何もかも、鎧武のオレンジアームズと変わんないってどーゆー事だよ……」

全てが鎧武のオレンジアームズと同じだった

「タチバナさーん!」
「タチバナは組織の名前ですが、私で良いですか?」

店の奥にいた白服の男がやって来る

「ハルカアームズの個性反映ってなんですか?」
「教えられません」
「ダメっすか。じゃあ、あの2人の個性反映ってなんですか?」
「教えられません」
「やっぱりダメっすか。じゃあ、さっき2人にハルが隠れてる事を教えなかったのは?」
「メンバー自身でバトルを展開してもらう事になっています。基本こちらからは干渉出来ません」
「聞かれなきゃ言わないって事ですか。了解でーす」

工藤はロックシードをしまい店を出る





街に出た工藤は、生田と譜久村を探し始めた

120nOTRcORru:2014/06/28(土) 21:37:00

「さっきの会話とモーニングセットからして、譜久村さんはバロンのマンゴーアームズがモチーフなんだろうな。で、生田さんは龍玄がモチーフでブドウアームズの色違いってとこかな?」

小さい頃からヒーローに憧れていた工藤
『鎧武』がOAされる前から注目していただけあって、ライダーやロックシードに詳しい
メンバーが変身するライダーの予想も、なかなか良い所をついている

「さっきの2人の様子なら、きっとバトルが始まってるはず。2人の個性反映がわかれば、ハルの個性反映のヒントが得られるはず!」

前回のバトルでは、余裕を見せて敗北していた工藤
それだけに、今回は随分と慎重な様だ

「おっと。見つけましたよ、お2人さん」

建物の影に身を隠しながら様子を伺う工藤
その視線の先には、早足で追いかけっこをする生田と譜久村が居た

「なんだ、まだバトルになってないのか」

2人は許して、許さないの言い合いをずっと続けていた

「他のメンバーに会う前に、こいつについて知っておきたいんけどな」

再びロックシードを手にする工藤
個性反映を知らない間は、安心して戦えない様だ

そこへ

「ヴゥゥゥ……」

ビャッコインベスが現れた

「嘘だろ? このタイミングかよ!」

121nOTRcORru:2014/06/28(土) 21:39:32
>>119-120
第4話 その6です。

だんだん長くなっている?

122nOTRcORru:2014/06/29(日) 21:00:18

工藤は、生田達と反対の方向へ走り出した
ビャッコインベスも走り出し、工藤を追い掛けた

「生田さん達に見つからない所で戦わないと!」

自分でもわからないロックシードの性能を、今の段階でメンバーに見られたくない工藤
街から少し離れた工場の敷地に、ビャッコインベスを誘い込むことに成功した

「性能がわかんなくたって、ハルなら上級インベスにも楽勝なんだよ!」

工藤は戦獄ドライバーを装着し、ロックシードを構える

「変身!」
〝ハルカ!!〟

頭上に、オレンジアームズに瓜二つのハルカアームズが現れた

「うらぁっ!」

ロックシードを取り付け、ブレードを倒す

〝ロックオン!! ソイヤッ!〟

ハルカアームズが工藤の頭に被さり展開する

現れたライダーは

紺色のウェア
金色の装飾
オレンジ色の鎧と兜
切ったオレンジの断面がデザインの剣

見た目は、鎧武のオレンジアームズそのものだ

123nOTRcORru:2014/06/29(日) 21:01:17

〝ハルカアームズ! 我が道 オンリースタイル!!〟

「何がオンリースタイルだよ……オリジナリティの欠片もねーよ……」

自分が変身したライダーに納得がいかない工藤
だが、文句を言う暇はない

「ヴゥゥゥ!」

ビャッコインベスが工藤に襲いかかる

「あーもうっ!」

工藤は手にしている剣=童道丸(ドウドウマル)で斬りつける

「ヴァっ!」

左腕を斬られたビャッコインベス
しかし、怯まず工藤へ突っ込んで来る

「うらぁっ!」

右脚でビャッコインベスを蹴り飛ばす工藤

工藤は以前、TV番組中に2人の芸人を蹴り飛ばしている
手よりも先に脚が出てしまうらしい
蹴ると言う意味では脚に自信があった
しかも今はライダーに変身しており、そのキックは半端な威力ではない

ちなみに普段は、脚よりも口が先になる事がほとんどだ

「ヴァっ!」

蹴られたビャッコインベスは大きく飛ばされ、積み上げられたドラム缶に飛び込んだ

「せめて決め台詞くらい言わせろ!」

工藤は童道丸を構えた

「こっからは、ハルのステージだっ!」

124nOTRcORru:2014/06/29(日) 21:02:42
>>122-123
第4話 その7です。

ようやく変身しました。
『鎧武』が終わる前に完結したいです。

125名無し募集中。。。:2014/06/29(日) 23:45:54
くどぅーは確かに見た目も名前からも能力の反映分からないな

126nOTRcORru:2014/06/30(月) 23:21:35
マシュバロン ミズキアームズ
http://illustmorning.com/uploader/src/upload2215.jpg

127nOTRcORru:2014/06/30(月) 23:22:48
>>126
イメージ画像です。

ストーリーは明日以降に。

128名無し募集中。。。:2014/07/01(火) 01:04:16
画像出みると色がちょっと残念…果物にショッキングピンクは合わないのねw

129nOTRcORru:2014/07/04(金) 18:33:17

ビャッコインベスは立ち上がり、工藤に向かって行く

「来い!」

童道丸を振るまくる工藤
が、ビャッコインベスには全く当たらない
次第に大振りになっていく

「くそ……このっ!」

両手で童道丸を持ち、思い切り横に振る
半ばやけっぱちの今の工藤には、刃の向きも関係ない
とにかく攻撃を当てたかった

「おりゃっ!」
「ヴァっ!」

斬る事には失敗したが命中し、刀身で叩く結果となった
そして、童道丸からはオレンジ色をした果汁の様な物が飛び散った

「よしっ!」

よろめいたビャッコインベス
その隙に思い切り蹴り飛ばす工藤

「うらぁっ!」
「ヴァァァァっ!」

再び積み上げられたドラム缶まで飛ばされるビャッコインベス

「やっぱハルは斬るより蹴る方が良いや!」

工藤が好きな漫画・アニメのキャラクターに、蹴りを得意とする者がいる
全く同じ様に動ける訳ではないが、なんとなく真似するくらいは3時のおやつ前
いや、朝飯前だ

ちなみに、このバトルは朝飯後だ

130nOTRcORru:2014/07/04(金) 18:34:19

「ヴゥゥ……」

立ち上がったビャッコインベスは、背中を向けて逃げ出した

「おい! 待てって!」

工藤は、左腰の無双セイバーを抜いた

「くらえ!」

無双セイバーの鍔から弾丸が発射される

実は、無双セイバーの鍔は銃になっている
鞘武と謎のライダーも、銃撃ではこれを使用していた

「ヴァっ!?」

命中こそしなかったものの、ビャッコインベスの足止めには成功した様だ

「蹴る方が好きだけど、トドメをさすならコレでしょ!」

無双セイバーと童道丸の持ち手の底を合わせて合体させる

これは、モチーフとなった鎧武 オレンジアームズと同じ機能でナギナタモードと呼ばれる
斬撃・銃撃・二刀流、更に合体武器などの多彩な攻撃方法が鎧武 オレンジアームズの特徴だ

「輪切りにしてやるからなっ!」

ドライバーからハルカロックシードを外し、無双セイバーに取り付けた

〝ロックオン!!〟

無双セイバーにロックシードを取り付ける事で、そのエネルギーを開放し強力な攻撃が出来る様になる
これも鎧武 オレンジアームズと同じ機能だ
更に、合体している童道丸からもエネルギーが開放される

131nOTRcORru:2014/07/04(金) 18:35:00

〝イチ!! ジュウ!! ヒャク!! セン!! マン!! ハルカチャージ!!〟

工藤は、ナギナタモードを振り抜く
すると、無双セイバーの刃からオレンジのエネルギーが横殴りの豪雨の様に放たれた

「ヴゥゥっ!」

ビャッコインベスは、大量のエネルギーの雨を浴び身動きが取れなくなった
そこへ、工藤が走り込む

「セイハーッ!」

童道丸の刃でビャッコインベスの胴を斬りつけた

「ヴァァァァっ!」

ビャッコインベスは爆発し消滅した

「よっしゃー! ハル、最強じゃん!」

最初は文句を言いながらも、見事に上級インベスを撃破した工藤=鎧工(がいく) ハルカアームズ

見た目と違い、やはり中身は工藤遥
蹴りを多用した攻めは、鎧武とは違う個性的な戦い方だ
ハルカアームズの個性反映を知らずにここまで戦えたのは、彼女のセンスと言って良いかもしれない

変身を解除する工藤

「あーっ! 暑っ! 汗びっしょり……コンサート終わりくらいビショビショじゃん!」

工藤の髪は風呂上がりの様に湿っていた
ライダーバトルはそれだけ激しい運動なのだろう

工藤が特別汗かきと言う事もあるが

132nOTRcORru:2014/07/04(金) 18:35:36

「どっかでシャワーとか浴びられないのか? ドルーパーズのタチバナさんに訊いてみるか」

濡れた髪を掻き乱し汗を飛ばす工藤
とりあえず、ドルーパーズへ向かった

この戦いを経て、ハルカアームズの個性反映が何であるかを理解した

しかし
それを理解したのは工藤自身ではなかった

「……あーね。あれがくどぅーの個性反映ったいね」




バトル終了まで、残り12時間14分




第4話【登場!4人目はくどうライダー!】

133nOTRcORru:2014/07/04(金) 18:39:30
>>129-132
第4話 その8です。

あのピンクは、やはり桃が丁度良いですね。
色換え作業は楽しかったです。

134nOTRcORru:2014/07/05(土) 15:16:45
生玄 ミズキアームズ
マシュバロン エリナアームズ
http://illustmorning.com/uploader/src/upload2217.jpg

135nOTRcORru:2014/07/05(土) 15:18:32
>>134
第3話に登場したアームズチェンジのイメージ画像です。

どうなんでしょう?

136名無し募集中。。。:2014/07/08(火) 23:15:48
生玄想像してた以上に…キモイなと思ったら紫がピンクっぽいせいかw

てかついにストックが尽きたのか?

137nOTRcORru:2014/07/09(水) 23:52:13




【第5話 予告】

「まさかライダーバトルに参加しとるなんて……」
「ちょっと見て来る!」
〝シュシュッとキレる!!!!〟
「何その色!? 気持ち悪っ!」
「邪魔しないでよ!」

第5話【快活!友情の○○○○○!】

138nOTRcORru:2014/07/09(水) 23:59:48
>>137

予告でした。

現状、ストックはほとんどありません。
書きながら展開を変えたくなり書き直してしまい、更に時間を費やしています。
まだ全体の半分にも満たないので、放送終了前の完結を一応は目指して生田ー。

139名無し募集中。。。:2014/07/10(木) 00:16:44
がんばれいな〜

しゅしゅっと?キレ?次はついに初参戦のあの人か?確かにあの色のフルーツは食欲無くすw

140nOTRcORru:2014/07/10(木) 23:34:28
第5話【快活!友情の○○○○○!】




「えりぽんのバカ!」

譜久村聖は怒っていた

「謝って来たと思ったら急にいなくなるんだもん!」

生田に自分のライダーの名前を笑われた
それに対し、生田は真剣に謝る気がないのかヘラヘラしながらついて来ていた

はずだった

「勝手に笑って、勝手について来て、勝手にいなくなるって、なんなのもう!」

そう
生田はいつの間にか姿を消していた

「聖1人でバカみたいじゃん!」

譜久村が、良い加減に許そうかと思い振り返ると
そこには誰も居なかったのだ

「次に会ったら絶対に聖が倒すんだから!」

激おこぽんぽん丸

いや
激おこぷんぷん丸だ

「……あれ?」

上がったボルテージが急に下がった
譜久村の視線の先には、2人の姿があった

「1人はともかく、今回はあの子も参加してるんだ……」

141nOTRcORru:2014/07/10(木) 23:38:03
>>140
第5話 その1です。

1レスですみません。
今回は色々と大変なので、少しずつの投下でもご勘弁くださいませ。

142nOTRcORru:2014/07/11(金) 22:42:18





「生田さーん!」
「え!?」

突然の声に驚き振り返る生田

「亜佑美ちゃん!?」

走って来たのは石田亜佑美だった

「やっとメンバーに会えましたよ! この島、広くて広くて……」
「まさかライダーバトルに参加しとるなんて……」

10期メンバーの石田亜佑美
彼女は、今回のライダーバトルが初参加となる

「亜佑美ちゃんの参加が一番可能性が低いと思っとったのに……」

彼女のイメージカラーはロイヤルブルー
要は青色だ

青色の実を想像するのは難しい
生田の言う通り、可能性は低いと考えられただろう

しかし、実際に参加しているのだ
果たして、石田はどんなライダーに変身するのだろうか

143nOTRcORrunOTRcORru:2014/07/11(金) 22:43:06
>>142
第5話 その2です。

短いですが。

144名無し募集中。。。:2014/07/12(土) 00:08:05
短!?wでも予想通りだーいしだったか…なるほどあのフルーツなら『ブルー』でもありか

145nOTRcORru:2014/07/12(土) 23:04:13

「どうすると? バトルする?」
「したいのは山々なんですけど、お腹が空いちゃって……」

現在、時刻は午前8時過ぎ
朝食には少しばかり遅いかもしれない

「どうしたら良いんですかね?」
「あーね。初参加のメンバーにも知らされてないっちゃね」

初参加の石田も、食事についての説明はなかった様だ
この辺は公平らしい

「もしかして、生田さんってライダーバトル経験者?」
「そうだよ。亜佑美ちゃんは今回の参加メンバーが誰か知らんと?」
「はい」

ここも公平らしい

「でも、昨日の夕方に〝トライアルタイム〟がありましたよ。初参加のメンバーだけらしいですけど」

トライアルタイムとは
実際に仮面ライダーに変身し、その性能を試す時間の事である
ライダーバトル経験者との差を埋める為に設けられた時間だ

その様子は第2話をご覧くださいませ

146nOTRcORru:2014/07/12(土) 23:06:09
>>145
第5話 その3です。

また短いですが。
予想は当たるでしょうか。
正解は、次回以降で!

147nOTRcORru:2014/07/13(日) 17:09:26

「あーね。まあ、それ位は許容範囲やろ。じゃあ、変身も慣れとるんやね」
「まあ、そう……うーん、慣れてるって程でもないんですけど」

1、2回の変身で慣れていると言われても困る石田であった

「それよりも、生田さんは朝食どうしたんですか?」
「ドルーパーズで食べて来たよ」
「ドルーパーズ?」
「モーニングセットが食べられるっちゃけど、なんなら連れて行こっか?」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
「まあね! 衣梨、優しいっちゃろ?」
「ツッ! それ、自分で言っちゃいます?」

バトルになれば敵同士だが、普段は共に進化していく仲間だ
仲間からの親切は素直に受けりゃ良い

「じゃあ生田さん、案内よろしくお願いしまーす」
「まかせて!」

肩を組んで歩み出す2人
その後ろから

「……えりぽん」

声が聴こえた

ピタッと、生田の動きが止まる
一方の石田は進むつもりだったので、止まった生田に引っ張られる様にバランスを崩した

「ちょっ!? 急に止まったら危ないじゃないですか!」

〝おこ〟な表情で生田を睨む石田
その生田の肩越しに、ある人物の姿を見つけた

148nOTRcORru:2014/07/13(日) 17:10:44
>>147
第5話 その4です。

ストックは、まだあります。


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