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【もしもの時は】ここだけ世界の境界線【ここで】

1かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/13(木) 22:09:59 ID:???
【なりきり新世界へようこそ!】
ここは様々な世界が融合して出来た世界。ここの住人は親しみを込めてこの世界を『新世界』と呼んでいます。
この世界にはオーバーテクノロジーから魔術まで何でも存在します。超能力や宇宙艦隊もあれば大魔王の領地も、
獣人の集落や神の軍勢すら勢揃いの『なんでもあり』の世界。それが新世界なのです。
あなたはこの世界の新たな住人となり、先駆者や新入り、そして異世界の住人達と関わってゆくことになります。

【ゲートについて】
この世界には『ゲート』と呼ばれている様々な世界同士を繋げる空間があります。
時にそれは魔界へ、時にそれは天界へ、時にそれはダンジョンへ、繋がっている先は様々です。
稀にそこから『厄災』なるものが流れ着き、それがこちら側の世界を荒らす事もしばしば…
その度に貴方達『能力者』はその能力を最大限に行使して『厄災』を元の場所へと送り返したり倒したり…
この世界の様々な事がこの『ゲート』を切っ掛けにして起こります。

【来訪者について】
この『新世界』はその性質上、別世界からの『来訪者』がやってくることもあります。
彼らの来る世界は様々な世界。時には人間や獣人。時には悪魔や妖怪。そして時には異星人すら『来訪者』として現れることすらあるのです。
『来訪者』はこの世界に来る過程で新たな『能力』を得る事も、そして自分が持っていた能力を引き続き使うことも出来ます。
しかしあまりにも強大な『能力』は『ゲート』の力によりその効力を失ってしまうこととなるでしょう。
次の『来訪者』はあなたかもしれません……

◇ここは自分だけの『能力』を手に入れ、様々な能力者と戦闘、交流するスレです。
◇オリキャラは勿論、様々ななりきりスレのキャラも参加する事が可能なスレです。
◇まずはしたらばで能力登録。ここに設定を纏めておくことでロールをスムーズに行えます。
◇戦闘、交流、基本は何でもありですが、相手が不快になるロール、確定ロールは避けましょう。
◇チート能力や人外級の身体能力など、相手に勝利の余地を与えない設定は避けましょう。最強設定は御法度です。
◇荒らしはスルー。絶対に関わらないようしましょう。

◎戦闘之スヽメ◎
悪い例:
まそっぷ!
【剣を振りかざし、思いっきり斬りつけた】
↑確定ロールが含まれているのでNG。

良い例:
まそっぷ!
【剣を振りかざし、思いっきり斬りつけようとする】
↑正しくはこう。他人に行動の自由を持たせることが大切。

☆次スレッドは>>980が立てるものとする

★避難所★
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/20393/

★wiki★
ttp://www60.atwiki.jp/_mng/admin_basic.php

★前スレ★
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20393/1447517901/l50

103ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/24(月) 00:28:38 ID:???
>>100
「どうした?助けを求めなくていいのか?無駄だけど聞くぐらいはしてやらんでもないぞ。
 おとっつあん助けてってデカい声で言ってみろよ」
キャホーケラケラと尚も大人げなく煽るソーマタージ。多少はスッキリした。

「いや、なられても困る。あんなの一人でもお腹一杯」
しかし怪訝そうな問いには思わず素に戻って唸る。ネファレムだかなんだかと言っていたのを聞いた事はあるが、人間かどうかと聞かれると困る。
「どっちなんだろう?今度聞いてみるか……」


「さて、腹は膨れたかな。 膨れた?オメー胃袋縮んでんじゃねーの。胃ガンと戦っていたのか」
一足先に食事を終え(彼のみ虫を食べてないので当たり前だが)、辺りを見渡していると遠くから聞こえる砲撃音。
何かの合図か?と小首を傾げていると、落下音が耳の端子を斬り裂かんばかりに飛び込んでくる!

「ド素人がッ!」
座ったままの姿勢から強引に地を蹴り、反応遅れる候補生の一人にタックルじみて突っ込む!
注意しているとはいえ質量の塊がサイボーグの力で突っ込んでくるのだ。相応に痛いだろうが、死ぬよりはマシだろう。

「──────あったま来た! 立てクソガキども!主催をブチ殺しに行くぞ!」
突然すぎる砲撃に自分が侵された事にキレ散らかすソーマタージ。
無事が確認でき次第、刀を抜いて目的を挿げ替えようとするだろう。

104ジョシュア ◆4J0Z/LKX/o:2018/09/24(月) 00:33:31 ID:???
>>100
>>103

「迫撃砲か………」

ポンと大きな音が鳴るよりも先に、遠くの噴煙に気が付いたジョシュアが空を見上げていた。
そのまま徐に腰部マウントから取り出した硬化ライトシールド展開装置を地面に叩き付け、強固な防壁を構築する。
もし戦車砲であれば音が鳴るよりも先に死んでいる。これは山なりの制圧射撃、それも携行迫撃砲程度の火力だろう。
砲弾のうちの一つはシールドの5メートルほど手前に着弾、爆風は上方に逸れ、シールドは破損しやがて霧散する。

「さぁさぁ隠れろ隠れろ!演習だからって当てないと思うなよ!」

パンパンと手を叩いて射線に身を晒さないよう候補生たちを急かす。

「遮蔽物を使うもよし、稜線から隠れるもよし」
「あるいは………制圧射撃で返すのもいいな」

砲撃の防御手段は二つ。パッシブな防御とアクティブな防御だ。身を隠し、遮蔽物を挟み、爆撃から逃れる方法。
そしてもう一つはそもそも撃たせない方法。ジョシュアは背中に手を回すと、そこに背負っていたゴツイ金属の塊を手に取った。
味方が坂道や森林に逃げ込む間、迫撃砲陣地への制圧射撃を決行。その射撃頻度を低減させるつもりだ。

長細い棒状の飛翔体を超音速で打ち出すレールライフル、その量産型だ。射程と威力は通常のライフルの10倍に匹敵する。
立射のまま狙いを定めると、2,3発刻みの細やかな指切り射撃。重機関銃の如き威力と精度の銃弾が陣地を襲う。

「上官に恨みがあるヤツはいるか!?」

ジョシュアの制圧射撃が発射頻度を抑えている間、他の面々を前進させつつ、自分に加わる勇気のある馬鹿野郎共を募る。
ダークなやつとか、エリートなやつとか。フラストレーションの溜まりに溜まっている有能なヤツ等が名乗りを上げるだろうと踏んで。
もっとも勇気と蛮勇の違いを心得ている人間ほど、ジョシュアの提案を敬遠するだろうが。

「………『死人が出てもお咎めなし』だっけ?」
「ちとビビらせてやるか………」

ご立腹なソーマを見て少しだけそれに同調するよう、今日初めてその視線を狩人の如く細めた。
ズーム倍率を40倍に切り替え、高精度なヒザ依託射撃へ。積み重なった弾薬目掛けて数発のロッドをお見舞いする。
ロッドは電磁加速によりアツアツ、大気摩擦も相まって爆薬は既に自然発火するほどの高熱である。
ある種のHEAT弾となったそれは、弾薬箱程度無慈悲に貫徹するだろう。

105ミュリエルとカーレッジ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/24(月) 00:38:18 ID:???
>>103
ミュリエル
「半殺しにしときな!
 コンプライアンスの確認しないと何ともだけど、こんな無茶苦茶禁止されてるだろ!
 やっちまったらコレをネタに後々ねちねち金銭せびったり出来なくなる!!」

ソーマタージ用にはこの位の釘差しでいいだろうと老婆。

実際の所は如何なのだろうか。
多分死人が出ても良しと事前に言っていたから問題なしとかにされそうだが…

106 ◆T/233Moei6:2018/09/24(月) 00:44:47 ID:???
>>102

「へぶっ!!」

 もっとも反応が後れていた候補生がソーマタージの超重量に突っ込まれて、
 そのまま大地とキスをする。まあ、これは不可抗力というか不幸な事故であろう。

【結果として、ミュリエルとカーレッジがこの場に振るはずの砲弾を迎撃。
 さらにはジョシュアがシールドを張るため、シールドを突破する極少数の破片にのみ気をつければ問題はあるまい】

>>101

 エリート候補生がジョージを真っ先に守ったのは近くに居たからという偶然であり、
 そして、彼が〝良い人〟であることを知ったからである。
 演習ゆえ受け取るわけにはいかなかったが、善意に対して応えるがゆえであった。

【結果として、ミュリエルとカーレッジがこの場に振るはずの砲弾を迎撃。
 さらにはジョシュアがシールドを張るため、シールドを突破する極少数の破片にのみ気をつければ問題はあるまい】

>>103-104

 カーレッジの精神エネルギーを変換した光弾が吐き出され、それは中空より落下せんとした砲弾に直撃!
 下方に危険な破片を撒き散らすものの、直撃するよりも被害は遥かに減!!
 さらにジョシュアがシールドを展開したことで、おおよそ事なきを得る。

【エリート候補生のヘルメットに破片が直撃したが、これは運がない[3,11110101]って奴だろう。幸い無事だ】

 ----------


【全員対象】

「…いい加減、頭に来たな。ああ、ガイドの言う通りだ」

 ソーマタージがキレ散らかす横でエリート候補生も破片が刺さり役立たずとなった
 ヘルメットを脱ぎ捨て、その金糸の髪を顕にする。

「上官にうらみは無い。が、反撃するのに全くの躊躇もない。いざ行動だ」
「…やるなら止めん」

 そしてジョシュアの思惑通り、名乗りを上げる二人である。

【んでもって、ドン!とジョシュアの銃弾が吐き出されれば、ゴール地点で何やら色々アレが起こって砲撃が止まった】

「っいよっし!教官殿達がブザマを晒しているだろう今のうちに動くぞ!ラヴィニス隊!前進」
「くそ、勝手に命令するな!」

 んでもって、反撃に妙なテンションになったエリート候補生はそのまま先を促すのであったとさ。

//遅いのでここまで!!後日続きやるかはノリ次第である!

107ジョシュア ◆4J0Z/LKX/o:2018/09/24(月) 01:03:39 ID:???
>>106
「よォし、行け!行け!」

ジョシュアと二人の候補生の制圧射撃で砲撃が止み、その隙に乗じた狙撃が弾薬を誘爆させる。
バチバチとネズミ花火の如く連続する爆発音、あちこちに乱射される弾薬は跳弾を繰り返し大火事に発展する。
死人こそ出さなかったものの、彼の魔弾が大惨事を引き起こしたのは紛れもない事実。
言質も取っているし大問題にこそ発展しないとは思うが、もう二度とお声が掛かる事はないだろう。

「ハハ、ケツに火を点けてやったな!」

「ナイスワークだ新人、このままEVACまで………」
「駆け抜け……ましょう」

銃を降ろし立ち上がるジョシュア。振り返って二人の士官候補生に全身を促す。
本当はあまりしたくないが、しっかりした働きにはご褒美の甘い言葉も交えて。
しかしエリートたる彼女の曝した金糸と不遜な顔立ちは、ジョシュアを凍り付かせるには十分たるもので。
自然と語気が強まり、本能的にジョシュアは彼女に対して敬語で語り掛ける。

「ラ………」
(おっと、俺達だけの秘密………だよな)

「未来のロード・コミッサール殿!」
「……またな」

そのまま呆然としているジョシュアを尻目に、勝手に指揮棒を奪ってチームを纏め始めた彼女の後ろ姿。
ジョシュアはその名前を呼びかけて、彼女の約束を思い出したように口を閉ざして。
軽く別れを告げると、そのまま陣地までゆっくりと。その足取りを追うように草を踏み分けていった。
遠い記憶の、忘れ去られていた若い断片。

/お疲れさまでしたん!

108ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/24(月) 21:22:55 ID:???
【狭間のスクラップヤード 深夜】

「い〜ざ進〜め〜や〜キッチン〜……」
薄暗い食堂の中、普段の越境者の食事に使うのとは違う共用冷蔵庫を漁る人影有り。徹夜ゲーム中の夜食を求めに来たソーマタージだ。
本来ならサイボーグである彼に気取った食事など必要ない。栄養とタンパク質を詰め込んだ味のないエネルギーチューブと、少々の電力で十分に動く。
しかしそれでは味気無さすぎる。というか拷問に等しい。食べるという字は人が良くなると書く、人の良質な生活には食事が必要だと、彼は考えているのだ。

そんな彼を待ち構えていたのは、調味料と氷以外何も無い冷蔵庫の中身だけだった。


「何だよクソが!貧民しかいねえのかここは!」
荒々しくドアを閉め、飯をタカリに来といて逆ギレするソーマタージ。
このままゲーム部屋まで戻るか?冷えたビールだけで夜を越せるか。コッソリ家畜小屋から豚でもくすねるか?一人で食うには多すぎる。

悶々と考えた末、彼の頭に浮かんだたった一つの冴えた答え。
「──────子豚がいたな。そういえば」
脳裏に浮かぶのはぶ…ぶ…とか細く鳴きながらたまに食堂に顔を出すうり坊。サイズ的にも丁度良さそうだ。

「最悪豚足ぐらいにはなるだろ」
肉切り包丁片手にルンタッタとスクラップヤードを徘徊するその足取りは軽かった。

109タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴:2018/09/24(月) 21:37:50 ID:???
>>108
「うふふ、うふふふ……もふろう……もっふい、あーもっふい……」

さてはて、そんな腹ペコソーマさんを待ち受けているのは勿論と言うべきか半人である
ぶ、ぶ、と足をぴこぴこさせているナマモノを抱いてソファでスヤスヤ、もふろうからすれば傍迷惑この上ない所業と言えよう
さぁがっちり抱き締められているナマモノを奪取出来るであろうか?ソーマさんの手先の器用さとスニークスキルが試されている!

110ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/24(月) 21:45:20 ID:???
>>109
「こいつ動画サイトから勝手に引っ張ってきたような映像で構成された動物番組で犬や猫の行動にアフレコしてそうだよな」
包丁片手に呆れたように呟くソーマタージ。油断や隙しかないが大丈夫なのか?と懸念の表情。

「抜き足差し足、ってか………」
スニークスキルとスリの技術自体は人並み以上(特にスリ)にあるソーマタージだが、流石に抱き枕代わりの動物を盗むのは初めてだ。
重いブーツの割には音を立てずにコッソリ接近。ワンインチ距離まで持ち込む事に成功する。


問題はここからだ。どうやってこのがっしりホールドから抜き取るか。
ガラクタの山をしばし眺めてソーマタージが出した答えは、同じようなもので誤魔化すというもの。
「観ててよかったインディージョーンズ」

左手でもふろうをそーーーっと引き抜き、右手に持った古びたクッションを開いた穴にそーーーっと差し込んで入れ替える。これだ。
爆弾解体班じみた神妙な顔と慎重な動作で、ソーマタージは一大ミッションに挑む!

111タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴:2018/09/24(月) 21:56:09 ID:???
>>110
「もっふいでちゅねぇ……あー、もっふもっふ……」

どんな夢を見ているのでしょう?きっとその表情そのものなアレでしょう
ソーマさんのカンペキなるスニークにより無事近接!そして始まるインディージョーンズ!(てーててってーててててー♪)
するするするりともふろうが引き抜か……否!なんと!まさか!

「あふぅーーー……」

ずーるずーるずーる、半人もセットで付いて来ますね

112ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/24(月) 22:03:03 ID:???
>>111
「俺は冴えてるねェ」
スルスルと存外うまくいく引き抜きにニヤリ。さあこの調子だと思った矢先、

「こいつ……!」
何故かセットで引き摺られる半人。ブン殴って退かすわけにもいかず、恨めしげな目と呪詛を向ける!
「……そういえば、あっちも砂と変えようとして失敗してたっけ」


こうなればプランBだ。テッテケテーとガラクタの山に向かい、急ぎ取ってきたのは巨大な綿毛かケセランパサランといった風貌のモフモフフワフワクッション。
若干煤で汚れ、些か古いがモフモフさだけならばもふろうにも負けてないだろう。 多分。

「フワフワさんですヨォ〜、……アホらしい」
そんなクッションを半人の顔にそっと当て、腕をパフパフし、徐々に体から遠ざける。
要はモフモフに惹かれてるだけだ(偏見)。違うものがあればそちらに飛びつき隙ができるだろう。
自分より年下とはいえ戦友相手にやるにはナメくさった作戦だが、果たして。

113かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/24(月) 22:15:55 ID:???
そんなソーマタージの足元をつつく存在あり
いつものサソリちゃんか? 否 サソリちゃんはアキレスともどもテレビゲーム中に寝落ちかまして夢の中

ナラバ誰か?

―――ギギッ!
そこにいたのは普段ネズミーやかぶりを撲滅するために厨房や貯蔵庫に駐屯している大人猫ほどの大きさのハエトリグモのバグスター君だ

バグスター君hが一体何をしているのか? と言わんばかりに前足を振り上げている

114タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴:2018/09/24(月) 22:22:21 ID:???
>>112-113
「……んへ?」
「……ぬへへ、うへへ……」

ソーマさんのナイスな作戦、しかし半人のアホは残念ながらそれを超えてしまった
なれば次なる一手だ、突如現れたもうひとつのもふもふ!
よだれだらーんな笑顔でそれに飛び付く!お見事!カンペキだ!

問題としては両腕それぞれにもふろうとぬいぐるみを抱えている事か
バグスター君からすると実に奇妙な光景であるといえよう

115ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/24(月) 22:31:15 ID:???
>>113-114
(((フギー!!!)))
尚も放さない半人に内心ブチ切れ、心の中で地団駄を踏むソーマタージ。
いっそ本当に文な食ってやろうかと思った矢先、足元をつつく影。

またベティか?とその方向を見れば、気の弱い人なら失神しかねない巨大蜘蛛!
「なんだオメー、邪魔しに来たんか」


「いや待てよ、バカと鋏は使いようだ」
何かを思いついたソーマタージ。メモ帳を開き、彼にだけ読める文字で記された「プランC:戦術核」という文に斜線を引く。
「これから俺はサイレンを鳴らしてくる。お前はその間、このもふろうを見張っていろ。
 お前は目立つからな。仮に動かれてもお前を目印にすれば見つけられる」

「うまくいったらお前にも分けてやるよ。6:4でどうだ」
アデュー、と一方的にお願いを済ませ、テッテケテーと非常用サイレンの元へ向かうソーマタージ。
ポールをよじよじとよじ登り、蓋をこじ開けて中の配線をいじくる。自分の欲望に対してはどこまでも頑張れる男だ。

WOOOOP!WOOOOP!WOOOOP!!WOOOOP!WOOOOP!スクラップヤード中に鳴り響くけたたましいサイレン!
騒ぎを起こして敢えて半人を目覚めさせ、もふろうから意識が逸れたその隙に奪う最後の手だ!

116かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/24(月) 22:35:57 ID:???
>>114-115
とりあえず確認できたのは

ソーマタージがタェンティースにモフいものをプレゼントしているということだ

―――・・・。
しばし考え込んでいると なにやらベティフレンドを見張ってろとのことである

―――ギギッ!!
よくわからないが分かったと前足を振り上げていると どこかに上っていったソーマタージ

と けたたましく鳴り響くサイレンの音

アキレス「な・・・なんだ!?」
夢心地のアキレスは飛び起き

―――ギィ!?
ベティはアキレスの腹の上から転げ落ちた

ロイ「なんだ!! 火事でも起きたか!?」
ジョージ「一体何事です!?」

階上からロイとジョージがすっ飛んできた ああ地獄絵図

117タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴:2018/09/24(月) 22:43:57 ID:???
>>115-116
「ぬへへ、うへへ……」
「……んへっ!?え、な、なんですぁ……!?」
「あ、あれ、バグスター……もふろ、え、火事……?」

寝ぼけ眼な半人、夢現を行ったり来たり!
無論もふろうから刹那的にではあるが意識を離さずにはいられない!
パジャマ姿で右往左往、ぬいぐるみを抱えて大変なのだ!

「み、皆さま、何事ですか……?」

ぞくぞくと集まる皆さまに大混乱である

118かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/24(月) 22:52:19 ID:???
>>117
アキレス「? ?? ???」
状況がつかめてないアキレス

―――ギィ!!
誰かに何があったのかと聞こうとするベティ

ロイ「押すなー!! とにかく避難だー!!」
ジョージ「皆さま!! 大丈夫です とにかく外に!!」
続々と降りてくるモブの皆さまを外に避難誘導しているロイとジョージその他数人

まさにこれはハチの巣を突っついたような騒動である

―――ギギッ!!

そしてバグスターは よくわからないが もふろうを見張ってろ とソーマタージにいわれた

とタェンティースに説明するのであった

119ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/24(月) 22:58:05 ID:???
>>116-117
目論見は成功だ。鳴り響くサイレンの中、色付きの風の如き速度で駆ける!
念のためにコートは脱ぎ捨て、Tシャツを覆面代わりに顔に巻いて変装。

半人の意識が逸れる一瞬。その一瞬でも彼には十分だ。猛禽が餌を獲る様に、速度を緩めずにもふろうを奪取!


「おっかしいな、異常は無いみたいだゼ。ここももうガタが来てんのかな」
ジャケットの中、抱っこする様な向きでもふろうをすっぽりと隠すソーマタージ。
真横から見れば膨らんでるのが分かるだろうが、コートと前屈みの姿勢で巧妙に隠す。
飛び起きて駆けつけた一行に背を向けたまま、半人が寝ていた所の隣の部屋にて何食わぬ顔で配電盤を弄ってサイレンを止めた。

「誤作動ってヤツだな。一度しっかり調べる必要がありそうだ。
 念の為カメラも確かめたが異常は無かった。今日はもう寝ようぜ」
チラリと顔を向け、あまりにも堂々と嘘を吐く。これもある種の才能か。

120タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴:2018/09/24(月) 23:03:23 ID:???
>>118-119
「ふむふむ……?もふろうを……?」
「……きゃ!?……あ、あれ、そういえばもふろうは……?」

シレッとバグスターくんと会話が成立している半人、基本ギャグ空間だからでしょう
そして色味を孕む風が巻き起これば目を瞑り、直後開いた時に既にナマモノの姿はない

「誤作動でしたか……大事なくて何よりです……」
「……えぇ、それより……おかしいな、もふろうを見ませんでしたか?」

キョロキョロと周囲を見渡してもその影は皆無
おかしいなと眉間にしわを寄せて尋ねる

「……あぁそうだ、バグスター、もふろうは何処へ行きましたか?」

そして何やら見張り役であるバグスターに問い掛けるのは自然な流れであると言えた!

121かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/24(月) 23:05:27 ID:???
>>119
ロイ「なんだ誤作動かよ・・・」
ジョージ「みなさん 先ほどの警報は誤作動だそうです もう大丈夫だとのことなので 戻っても大丈夫だそうです」

ということなのでぞろぞろと自室にもどっていくモブの皆さま

ロイとジョージも戻っていく
さすがに色々と察しのいいロイも 突然の事&予期せないことに関しては察することはできないのだ

だがそんな中

―――ギギッ!!
―――ギィ!!

なにやらベティとバグスター 昆虫同士が何か会話している
そして

アキレス「何? ソーマもふろうを見張ってくれって何してたんだ? というかもふろうどこだ?」

ここに昆虫の言葉を介するアキレスがいたことが 一体何を意味するだろうか?

122かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/24(月) 23:08:34 ID:???
>>119
―――ギギッ!!

タェンティースとアキレスの問いに対し
バグスターは微妙に前かがみなソーマタージの懐を前足で指す
複眼所持者の動体視力を舐めてはいけない もふろうキャプチャーもばっちり見てました

命令はもふろうを見張ってろだからね それ以上のことはいわれてないからね

123ソーマタージ ◆.zilz3o6.U:2018/09/24(月) 23:22:47 ID:???
>>120-121
「また新天地を探さなきゃかもだな……」
ミッションクリアだ。前屈みの姿勢のままポケットに手を突っ込み、そそくさと部屋に戻ろうとするソーマタージ。
しかしギャグ空間の宿命か、彼は虫同士、アキレスとなぜか半人も意思疎通が出来る事を忘れていた。

「──────ひょっとして、俺がもふろうを攫ったとでも言いたいのかな?」
片眉を上げ、鼻を鳴らす。いつものふてぶてしい態度だ。何も知らなければ嘘をついているとは微塵も思うまい。
「突然の事だったからな。ここの動物に何かあっても困るだろ。とりあえず平気そうなその虫に様子見を頼んだんだよ」


ベラベラと口が回る。視線、挙動、態度、全てがいつものソーマタージのものだ。
「あまり人を疑ってかかるのはやめた方がいい。特に仲間はな。そして秘めた思いも、そっとしといてやれ───」

言い終わる前にポテッとジャケットの裾から飛び出て落ちるもふろう。ブーツの柔らかい部位に当たり怪我の類はない。
いつもの如く前脚を震わせ抵抗していたようだ。幸い色々と無理な体勢で隠そうとしたためか、脱出叶ったらしい。

「…………………」
足元のもふろう、半人とアキレスたち、もふろうを交互に見ると、いつもの態度のまま口を開く。
「こっちは俺の【※BEEP※】だ。最近ご無沙汰だったんで使って洗ってたんだ。もふろう見つかるといいな」
視線、挙動、態度、全てがいつものソーマタージのものだ。堂々としている。


「──────暑っ苦しいな、ここ。うーん、降りられないのかな。おーい、降ろしてくださいよ。ねえ」
ごうごうと燃え盛る巨大な焔の上、モブ越境者にフクロにされふん縛られたソーマタージは、まるで釣り餌の様に焔の舌先に焙られていた。
夜はまだ、始まったばかり──────。

//おちまい

124タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴:2018/09/24(月) 23:31:05 ID:???
>>121-123
「ソーマさまのところに?」
「……え?あ、そ、それはそうですが……」

半人の素直さは美徳である
バグスターの答えにソーマタージをちらり、しかし言いくるめられておし黙る
小首を傾げてはてさてそれならもふろうは何処へ?とぬいぐるみを抱きしめたまま

「……」
「……あ……」

もふっ、見慣れたフォルムのナマモノがソーマタージから脱出したのは直後の事だ
長い夜の幕開けとなるのだが、それはまた、別のお話……

//ありがとうございましたっ!

125かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/27(木) 22:04:34 ID:???
【狭間のスクラップヤード】
或る日 もふろうは旅に出た
未だ見ぬ景色をこの目に収めるためだ

宿のドアを開け・・・開け・・・・・・・・・・
モブの1人にあけてもらって 輝ける第一歩をふみd

もふろう「・・・・・・・」
しとしとと降り続く秋雨 ぬかるむ地面 軒先から雨粒が一つ もふろうの背中に当たってはじけた

もふろう「・・・・・・・ぶ・・・ぶ・・・」
こうしても不老の旅は終わった 暖かな我が家に帰ってきたのだ


ロイ「しかしこいつなんなんだろうな」
前置きはともかく雨続く狭間のスクラップヤード 食堂をてちてち歩くもふろうを見てつぶやくはロイ・ゴールドマン

警戒心はまるでないわ 自衛手段はまるでないわ 足は遅いわ 何故生き残っているのか不思議でしょうがないのだ

―――ギィ!!
アキレス「ベティの話だと もふろうはあの世界というか あの地方にいっぱいいるらしい だからもふろうが突然変異ってわけじゃないらしいよ」
ロイ「そうか せめて生態とかがわかりゃな・・・」

もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
そんな人間たちの議論などどこ吹く風 どこか快適な場所はないかと辺りを歩き回るもふろう
今日はそんな一コマであった

126四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/27(木) 22:14:46 ID:???
>>125
「くっそー、可愛いなーチクショー……」

椅子の背もたれに顎を乗せる格好でもふろうを眺める七八、顔を顰める
先程出掛けようとしていた一連の流れからバッチリ、その愛くるしいナマモノを眺めていたのだ

「……これで見た目がもっとさー、なんかこう……食欲唆る感じならいいのに」

これじゃ食べられないよーと苦笑

「しかもこれがいっぱい?」
「……悪夢のお花畑だね、タェンとか鼻血で溺れるんじゃない?」

もふろうの行き先を爪先で邪魔しながら

127かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/27(木) 22:23:03 ID:???
>>126
もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
四五六のつま先が邪魔で通れないもふろう あっちに行ったりこっちに行ったり
仕舞には乗り越えようとして・・・乗り越えられずコロンと転がって足をプルプルさせていた

ロイ「食べようとしたヤツはいたけどな ソーマとか鈴虫とか」
なお そのたびにタェンティースが体を張って阻止してきたみたいだが

アキレス「あ でもわかることがあるよ」
ロイ「ほぅ? なんだそれは」

転がってるもふろうを断たせて 差し出したのは都こんぶ

差し出された黒い物質をしばし 鼻をピスピス鳴らしていたが やがてもしょもしょと食べ始め

・・・なんかこう 体積が増えました
まさにAAのブワッ じょうたいである もふい毛並みを逆立てるもふろう

アキレス「・・・ね?」
ロイ「いや ね?って言われても」

もふろうは固まっている びっくりしたらしい

128四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/27(木) 22:36:53 ID:???
>>127
「起き上がれんのかーい……あぁ、もうっ……!」

スマートデバイスでそのぴこぴこな様子をバッチリ撮影
救助よりタスクとして上位に当たるらしい、酷い

「美味しいのかなー、気になるんだけどねー……ん?」
「……うわっ!?」
「……え?何これ……」

ぶわろうを見て驚愕、アキレスに問いかけながら人差し指で突っつこうとしている

129かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/27(木) 22:47:04 ID:???
>>128
アキレス「・・・・びっくりしたんじゃない?」
dふぁからなんだといわれても困るが

普段もふもふの毛並みは逆立っている関係上 ちょっとチクチクします
変化と言われればそのぐらいであるが

アキレス「そんで・・・これ」
取り出したのはコーヒー豆

固まっているぶわろうに差し出す また鼻をピスピス鳴らし もしょもしょと齧り

もふろう「・・・・・」
つぶらなおめめおめめの間に ||な線が確認できるだろう
眉間にしわが寄っているらしい だから何だという話であるが

アキレス「・・・・・ね?」
ロイ「・・・なんか他にも上げてみるか?」

と四五六に提案してみる

130四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/27(木) 22:53:30 ID:???
>>129
「……びっくりするとこうなんの?」
「……後で教えてあげよっと……」

とは無論半人にである

「え、そんなんも食べるんだ?」
「……〜〜〜……」

さてはて七八、どうやらそのしぶろうな表情がかなりツボだったらしい
俯きぷるぷると肩を振るわせる、要するに悶える

「……じゃあじゃあ、これとかどうかな?」

ナマモノの鼻先に突き出すのはいつもの真空羊羹、常備非常食であった

131かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/27(木) 23:07:36 ID:???
>>130
とりあえずぶわろうなのはブラッシングで戻しました
しぶろうは相変わらずの警戒心のなさで羊羹をもしょもしょと食べる

もふろう「・・・・・・・」
つぶらなおめめがきらきらと輝き始めた おいしかったらしい

もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
もっとほしいと思ったのか 四五六の脚に上ろうとして・・・またコケて足をプルプルさせるのであった

〜それからどうした〜
ロイ「それじゃ他にもあげてみるか」

といってキッチンに向かうロイ

もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
誰かがキッチンに向かったということは なにかのおこぼれにあずかれる ということ
もふろうはそう学習している

ロイの足元で待機しているもふろう

ロイ「よし それz」
と カット野菜の入ったボウルを掴んだ その時である 傍らに置いてあった包丁に手が辺り その衝撃で包丁が落っこちたのだ

その先にはもふろう 切っ先を下にして包丁がも不老に迫り・・・・・


ぼよんともふろうの体のうえで弾んで地面に堕ちました

ロイ「・・・・」
アキレス「・・・・・・」

危機一髪・・・であるが もふろうの体には血どころか傷一つついていない
その毛並みはがんじょうだった?

132四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/27(木) 23:13:14 ID:???
>>131
「〜〜〜」

きらろうを前に無言で悶え、顔を向けられずカメラを向けるのであったとさ

「あぁもう……なんなのこのナマモノ……」

足先でえいっ!とひっくり返ったまんまるボディを元に戻すのでありましたとさ

んでもって?

「そうだねぇ、なんかにがーい野菜とか……あっ!あぶな……」
「……えー……ウソでしょ……?」

厨房について来てにししと小悪魔の笑みを浮かべてナマモノに視線を落とす
その刹那の事態であったが故に反応が遅れた、落ちる包丁
掴み取ろうとするも初動が遅れた!大惨事!サヨナラもふろう!……と思ったらなんとな結果に
余りの事に呆然として、ロイに見解を求めて視線を向ける

133かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/27(木) 23:29:30 ID:???
>>132
もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
一同絶句する中 もふろうは包丁などなかったかのようにカット野菜をねだるのであった

アキレス「m…まぁアレだ 包丁の切れ味が悪くてよかったじゃない」
ロイ「いや・・・これ 俺とボロウズの合作」

とりあえずで言葉を発するアキレスであったが
ロイが包丁を拾い ティッシュを一枚取って刃先に乗せる

ティッシュは自重だけでスラリと切断されてしまった

念のためにもふろうの背中を改めて見分するが やっぱり傷一つない

ロイ「ひょっとして・・・もふろうの警戒心のなさは 並大抵の攻撃じゃ傷一つつかないボディが関係しているのかも・・・?」

先ほどとは打って変わり 驚愕に彩られた顔でもふろうを見るロイ

もふろうはさらだぼうるに顔を突っ込んでもしょもしょ野菜を食べていた・・・が

もふろう「ぶ・・・・・・・・・・・・」
その全身が赤く染まるやいなや ピコピコピコピコピコっといつもの二倍の速さで歩き回るもふろう

サラダボウルには齧りかけのしし唐 辛いのにあたったらしい

134四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/27(木) 23:40:07 ID:???
>>133
「……成る程」

抜けば玉散る氷の刃、包丁に対する言葉としてはややオーバー過ぎるがスペック的には正にそれであろう
ともあれならばこのナマモノのアレも納得である、それ故の余裕と言ったやつか

「あーもー……」
「なんなの根本的にー……やっばいよあれー……」

歩き回るあかろうの目の前にヒョイっと足を出して妨害!
可愛いモノにはちょっかいを出したくなってしまう性分なのだ、仕方ないね!

135かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/27(木) 23:50:06 ID:???
>>134
ロイ「さすがは天空都市に住まうだけあるか…」
神妙につぶやくロイであった

なおあかろうは四五六の脚にポテッと店頭 よいしょと立ち上がり プルプルッと体を震わせてからまたピコピコ歩き出した

今日も狭間のスクラップヤードは平和です

//〆

136四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/29(土) 22:38:51 ID:???
「……お、こっち開きそう……」

赤錆色に飾られた壁に灯る格子に覆われた頼りないランプ
丸窓の外には空けない夜の海、しけても凪いでもいない波が時折打ち寄せては室内までもを揺さぶった
七八が体で押すようにすると派手な音を立てて扉が開いた、その先もまた薄暗い
巨大なタンカー幽霊船であろうかこれは、即ち今夜の舞台

「しっかし……ねぇ、だーれもいないってのは……」
「……動いてるよね?この船……」

やや不安そうに、しかしそれを隠しながら眉間に皺を寄せるのであった

137ハンゾー ◆AaNrqSY5ys:2018/09/29(土) 22:49:29 ID:???
>>136
「拙者知ってるでゴザル。こういう時に出てくるのは幽霊か巨大生物か宇宙人の類でゴザル」

トリコロールカラーの人型ロボットが七八の横に現れる。

「偶に機械と人間を混ぜ合わせた先兵を操る宇宙ロボットも出てくるので用心するでゴザル」

ニンジャの中では既にこの船は魑魅魍魎が跳梁跋扈するモンスターハウスになっているようだ。

138かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/29(土) 22:51:26 ID:???
>>136
ジョージ「分かりません 幽霊船には乗ったことが無いので」
辺りを警戒するは拳闘紳士ジョージ・ド・ウィッカム

ジョージ「一体何があったのか…何か痕跡だけでも見つかればいいのですが」
先ほどのランプを失敬できないかと格子に手をかける 壊せそうなら壊してランプをいただこうかと考えているようだが 果たして

139四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/29(土) 22:58:06 ID:???
>>137-138
「サメとかの場合もない?」
「……宇宙ロボ……見てみたい気もするけどねー」

最も、サメもふつーのサメではない為巨大生物に含まれるであろうが
ランプは意外とあっさり外れた、非常時に手持ちランタンになるような仕組みらしい
ともあれこれで光源確保、薄闇の廊下を照らしながら進む

「……この辺のドアは……うーん、私じゃ開かないなぁ……」

手近な扉のひとつを開こうとするも、錆び付いているのかロックされているのか開かない
強引なパワーでこじ開ける事が出来るかもしれないが、結構な物音がする事であろう
無視して廊下の先に進むのもまた良しなのだ

140ハンゾー ◆AaNrqSY5ys:2018/09/29(土) 23:02:35 ID:???
>>139
「今更忍ぶ必要もないでゴザル。
 早々に何があったか分かった方が御の字でゴザル」

と言いながらロボットが力任せに扉を殴りつける。

「どすこいっ!!」

141かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/29(土) 23:06:25 ID:???
>>139-140
ジョージ「とれた すみませんがミス・四五六 これをもっていただけませんか?」
光源はありがたいが手がふさがるのは厳しいものであり ランプを四五六に差し出すジョージ

そして示される選択肢

ジョージ「あまり目立ちたくありません ここはひとまz」
提案の途中でなんかよくわからない人・・・人?が強引に扉をこじ開けようとする図

ジョージ「・・・後方を警戒しています」
何者かが強襲してこないとも限らないので警戒しておきましょう

142四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/29(土) 23:10:35 ID:???
>>140-141
「ありがと、紳士さん」
ランタンを受け取る七八、光を持てばそれだけで精神が落ち着くというものだ
さてはてそしてどすこいパンチ!打撃音と共に歪み開く扉!
ランタンで照らせばそこは船員室であろうか
多段ベッドに人影……否、干からびたミイラが横たわっている

「……うげー、なーんかやな感じ……」
「……、何か……?」

露骨に嫌悪感重点!半歩身を引いて肩を竦める七八、その忍者的直感が何かを捉える
ジョージの警戒する先、廊下のずっと向こう側、何かを引きずるような音、呪詛に似た呻き声?
【淀みの魔力、悪魔的気配……探知スキルで察知可能、下位級(レッサークラス)の怪異、或いは悪魔であろう】

143かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/29(土) 23:17:07 ID:???
>>142
ジョージ「何かありましたか?」
以前として後方を警戒しながら四五六とハンゾーに問いかける

が 四五六が何かに感づいたのと同時 彼もまた何者かの気配を捕らえた
この気配には覚えがある 魔狩人として幾度となく感じてきた気配

ジョージ「あまり歓迎はしてくれなさそうですね どうやら悪魔の類が向けってきているようです お気をつけて」
拳を握り 構えを作りながら一行に警報を発する

144ハンゾー ◆AaNrqSY5ys:2018/09/29(土) 23:19:41 ID:???
>>142
「今回は生気を奪う幽霊の類でゴザルな?」

船室の様子と何やら近づきつつある存在からサッサと結論を出すロボ。

「…で、物理攻撃は効くのでゴザルか?」

物理で殴る方が好みのロボ。
拳を構える。

145四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/29(土) 23:25:38 ID:???
>>143-144
「船員室みたいなとこで、ミイラが何体も……うーん、やな予感しかしないね」

ジョージに向けて簡素な説明、その間にも何かはじりじりと焼け付くように迫る
そして七八がランタンで照らす向こうには、翅を力無く落とし引きずる2m程のディーモンの姿!
それは窪んだ瞳で一同を確認すれば、

『……』

精神の集中、反射神経の極み、それら全てを嘲笑うかのような行動で一同の目前に迫る!空間跳躍!
いつの間にかふたりの背後に隠れた七八、即ちディーモンの剛腕が首を掴まんとするのはハンゾーとジョージである!
もし捕縛されれば悍ましき力にて生命力を吸収される事であろう!(尚ロボ補正と狩人補正はしっかり掛かる模様)

146ハンゾー ◆AaNrqSY5ys:2018/09/29(土) 23:37:24 ID:???
>>145
敵にがっしりと掴まれるロボ!
しかし其処に焦りなし!!

「…機械生命体の生命力を吸う?確りとその為の術式を練り上げてゴザル?」

今まで犠牲となったヒトであろう船員達とは生き物としての規格が違いすぎるロボ。
その生命に関しても干渉する方法は魔術よりも科学に頼った方が幾分楽だ。
即ち。

「妙な動きも拙者を括り付けたままでは叶うまい…『電鎧布』!!」

ニンジャっぽさをアピールする為に常に装備している風無く棚引く黒襤褸布。
それはサイバネティックス技術を主体に作られた驚異的な伸縮性と
様々な耐久性を誇る逸品である見た目は細長い黒の襤褸布、電鎧布。
電気信号によってある程度の操作が可能で第三の腕としても機能するそれが
掴んできた敵の腕に巻き付いていく!!

147かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/29(土) 23:40:05 ID:???
>>145
奥から迫りくる悪魔に対し 出方をうかがうように構えるジョージ
だがディーモンは掻き消えた 逃げた? そんな軟な選択肢をとるようなディーモンはいない
ならば相手がいる場所は? 目の届かない場所 つまり 背後

ジョージ「ッ!!」
大きく沈み込みながら回転 遠心力を載せた足払い 水面蹴りでもって剛腕を掻い潜ると同時に攻撃へと転じようとする
その攻撃の成否にかかわらず ディーモンと対峙する形になれば 立ち上がる時の脚力を加味したアッパーカットをぶち込まんと拳を放つだろう

148四五六 七八【賽印流忍術】:2018/09/29(土) 23:52:37 ID:???
>>146-147
『……!?』

ディーモンの痩けた顔に確かに驚愕が浮かび、己の喰らって来たモノとは遥かに存在格を卓越した越境者達を睥睨!
然り!ハンゾーを捕まえたが生命奪取の呪文は不発、ジョージに至っては捕まえるどころか回し蹴りの反撃を受けているのだ!

『OOOoooッ……!?!?』

よろめいた所をハンゾーの電鎧布に腕を取られ、更にジョージのアッパー炸裂!
サイバネティクスニンジャスカーフバインドにガッシリと固定された体躯、骨を砕く剛拳打!
ブシュウ!バルーンに穴を穿った時に似た音を立てて悪魔はその存在をこの世界から消した


……


「……あった、航海日誌」

その後の少しの探索で、船長室に到達した一同
ミイラ化した船長の傍らの日誌を見付けてペラペラと捲る

「さっきの悪魔が原因だったんだね、この幽霊船化も」

現実基準の技術力の発展した世界、その航海中に突如手負いのディーモンが世界を超えて船に現れた
彼は船員全てを喰らい、しかしそれでキズを癒すには至らず瀕死のまま
かと言って科学の世界に於いて大気のマナは無く、自然治癒を期待する事は出来ず
数年、或いは数十年……?なけなしの魔力で周囲を空けない夜の魔法で覆いながら存在を保っていた彼の所に越境して来たという訳だ

「……あ、明るくなって来た」

船長室、水平線の向こうに見えるライジングサン
室内の干からびたミイラを照らす、その胸のバッジがキラリと陽光に反射した
数日の航海(難破とも言う)の後、漁船に発見され一同は保護される事になるだろう

//早めですがこの辺で締め!ありがとうなのでしたっ!

149 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 21:48:07 ID:???
【前回までのあらすじ!】

 エイリアンの侵攻とディーモンの降臨により終焉の刻(エンドタイムズ)を迎えた惑星にて、
 カノッサテクノロジー社の尖兵たるC.T.S.S.と越境者達は共同しミッションを決行。
 技術継承者を確保し、不安定ゲートの破壊にも成功した。残るはスペースポートの奪取と惑星脱出を残すところとなった。

 ------------

【C.T.S.S.簡易設営基地】

「んで、今は最後の作戦の準備に大忙しなんデスけど・・・」

 〝とんこつ〟と描かれたTシャツにガスマスクという見る者の頭痛を誘発しそうな格好のα-12は、
 ただいま、己自身が頭がくらくらしそうな現実とファイトしていた。なぜならば――

「00011110101――機械精霊の祝福なきテクノロジー…冒涜的な」

 C.T.S.S.標準装備の高周波ブレードを触りながら、何かぶつぶつ言っている大きな姿あり。
 それは招かれざる珍客である、銀河帝国が機械司祭、である。
 先のゲート破壊作戦でなし崩し的に共闘したら、どういう訳かそのまま付いて来たってワケだ。

【完全な味方と呼ぶには思考が異質すぎる上に、先の戦闘ではこちらにも殺気を向けていた気配まである】
【しかして、ハッキリと相対するにはリスクが高く、正直、もてあましているのが現状である】

「こんなの抱えている状況じゃあねーデスのに;;」

 天稟においては申し分ないα-12も、一兵士であり、このような特殊状況には頭を抱える。

(どーしたもんデスかね〜)

【状況;脱出作戦の準備に糞忙しい(人員を全員一度に脱出させる大掛かりな作戦となる)】
【環境:同じ顔のクローン兵達がえっちらおっちら忙しそう。機械司祭は怪しさ満点でうろちょろ】
【外の様子:空は焔羅に染まり、大地は河は鮮血溢れ、大地は腐りはじめ…この世の終わりそのものだ】
【今日のごはん:カレーである。なお、リンゴとはちみつをタップリ入れた超絶甘口。スパイシーさ?馬鹿め。それは死んだわ】

150かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 21:59:35 ID:???
>>149
鈴虫「チッ 切ったら面白れぇかな」
金魚酒に辟易している鈴虫さん 初手で物騒な思考に陥ってます

【金魚酒:戦後の日本に出回った 金魚が泳げそうなぐらい薄い酒のことである 鈴虫用のお酒がもう底をついているのだ】

ロイ「捨て置くもよし 連れていくもよしだ どうするんだ雇主」
超絶甘口カレーの腹いせに全責任をα-12に押し付けようとするロイ

まぁあまりイヂめるのもかわいそうなんで

ロイ「おい そこのテック神官 俺らはこれから宇宙に脱出するんだ お前はどうすんだ?
   残りたきゃ残ってくれて構わん 一緒に来るなら せめてこの場だけは共闘しろ
   敵意向けてくる相手と一緒の船に乗れるほど 俺たちゃ暇じゃねぇんだ」

口約束だけでも取り付けようと画策しますが 果たして?

151シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 22:00:26 ID:???
>>149
そして執事とメイドは

ウォルター「黒饅頭なのだが」
ロッテ「エコモード、と言うやつです」

消耗が激しく、今後どうしたもんかと悩む二匹は黒饅頭モードだ。

ウォルター「飯食っても大してチカラにゃなんねえな」
ロッテ「必要なのは魔力ですからね。ディーモン食らったら魔力回復しませんかね」

152 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 22:12:51 ID:???
>>150

 クローントルーパー達はお酒飲まないので、トーゼンながら酒は鈴虫の持ち込み分のみである。
 なお、彼女達は炭酸水ばかりのんでいます。健康的というか無味乾燥的というか。

「デースデス」

 なお、超絶甘口カレーはα-12の好物である。他のトルーパーも特に問題なしらしい。
 ロイにとっては噴飯物であったろうが。

「000111101――ゲートの調査は終わった。さして価値の無いゲートだった」

 ロイの言葉を聞いているのか居ないのか、ブレードを触りながらブツブツと呟くばかりの機械司祭。

「000111101――私は私専用の船がある。脱出するなら急ぐがいい。この惑星ではあと2日と生き残れん」
「……デス?」


 機械司祭の呟きであったが引っ掛かるモノがあるだろう。
 エイリアンの大軍の襲来まではあと3日はある。ディーモンが破壊しつくすというならば解るが。

【越境者達の知らない情報を知っている節あり】

>>151

「奇妙すぎて解剖したくなりますね」

 半眼でいまいち自我が希薄な節のあるα-09は、
 意外とヒドイ事を言いながらも、エコモードな二人を脇に抱えてテクテクとロイについて行っている。
 ステルスヘリの操縦の次は、黒饅頭運びと何というか正に運び屋的なアレ適正。

「魔力…やめておいたほうがいいですね。ディーモンを取り込んでも歪むのがオチデス」

 ディーモンの魔力など汚染の塊である。好き好んで取り込みたいものではない。

「困りましたね。私達も基本的にテクノロジーサイドなので、魔力回復といったノウハウはありませんし」

 しかして、この二人が戦力化できないのは痛い。何か解決する術はないものか。

153かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 22:20:36 ID:???
152
ロイ「そうか じゃあお前とはここでおさらばだな 敵対してくれるなよ? 面倒だから」
とりあえずこの場でおいていこうということにしよう

ロイ「12 予定変更だ 日程を一日前倒しにする 例え無理でもだ 半日でも一時間でもいい 短縮だ」
そして決断的に予定変更を告げる

何か知っている それだけで十分だ
何かを聞き出すには対価がいる その対価はこちらとしてとても払えるものではないだろう

余計な詮索はしない 必要最低限の情報はもらったから

ちな鈴虫ちゃんはロイのバックパックから消毒用にも使える蒸留酒(飲用可)を見つけ 勝手に拝借していた

154シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 22:27:39 ID:???
>>152
ウォルター「あー…何かこう上手い手はねえもんか」
ロッテ「現状詰んでいますね、ほぼ遭難しているようなものです」

主である膨大な魔力保持者が不在の今、
魔力供給が無ければどうしようもない二匹。

ウォルター「なんか不審な会話が聞こえたんだが」
ロッテ「え、何があるんですか、キリキリのたまってください」

そのうえ機械神官が妙なことを言う。
こっちは色々限界だというのに…

155 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 22:53:04 ID:???
>>153

「………」

 しかして、α-12は少し考え込んでからロイとは別の方向に思考が動いたようだ。
 正確な情報がいる。そう考えたのだ。これはどちらが正解か?というより個性の問題であろう。

「ブレードの詳細な設計データくれてやるデス。どーいうことか教えろデス」

 量産性に優れた高周波ブレード。一部ブルームーンの技術をダウングレードして転用までしている。
 越境者には支払えなくとも、C.T.S.S.ならば代価を支払えるというところか。

≪00011111010101≫

 α-12がホロデータを手に持つと、周囲に高性能型サーボスカル達がまとわりつき始めた。
 その動きは画一的かつ昆虫的な無機質さにであり、どこぞのバグったサーボスカルのような奇天烈さとは無縁である。

(穀潰しさんストップ用のお酒は実はC.T.S.S.にあったりしますが…)
(隠し場所は極秘裏なので教えられないです)

 C.T.S.S..間の鈴虫へのソンケイは限りなくゼロに等しい。

>>154

「電気流して充電みたいに魔力たくわえられませんか?」

 素っ頓狂なことを言いながらUSBケーブル付充電器を持って、
 どっかぶっ刺さるところは無いが、黒饅頭どもをサワサワするα-09。
 α-12のトンチキとは別方向に大概何かアレだぞクローントルーパー!

【今どき、ワイヤレス充電もあるというのに何たるレトロか!(メタ】
 【→とまあ、お馬鹿なやり取りをしているうちに何かα-12が情報吐き出させようとしているようで】

 -----------

【全員対象】

「011110101――受領した。既に帝国宗務局がこの惑星に向かっている。究極浄化(エクスタル・ミナトゥス)のために」

 α-12よりデータを取得し、取引の代価として機械司祭は何らの抑揚もなく、淡々と口にし始める。
 究極浄化・・・その言葉だけでもいい予感がする者はおるまい。

「000111101――銀河帝国は既に惑星の重度も遺伝子汚染を掴んでいた。
 全ては手遅れ。ゆえに抜本的な手段を用いる。そして、カノッサの抗争は都合が良かった。
 エイリアンの侵攻がこれほど早いのと、ディーモンの降臨は予想外だったようだ」

 カノッサ機関の内輪もめにより、事実上の惑星封鎖状態となっていた状況…つまり封じ込めに手を割く必要はなかった。
 この惑星の遺伝子プールの汚染は深刻。人類の遺伝子を異星種の穢れに晒させるわけにはゆかぬ。

「0001110101――帝国の領土を穢す異星種、そしてカノッサ機関。全てを焼却する。食人生物兵器(ライフイーターウェポン)は既に発射済」
「・・・汚染されていない住人はどうするつもりだったデス?」
「〝我にこの百億の民を滅ぼす権利ありやと問う者やあらん。かの者こそ知るべし。我にあらずはこの百億の民を生かす権利なりと〟
 帝国宗務局の論法。0001110101――私もこれに異存ない。そも調査は既に終わった」

 どうやら、ウォルターやロッテが散々に懸念していた、もう滅ぼすしかないのでは?という考えは、
 この世界の帝国とやらが既に準備を終えている段階まで来ていたようだ。最悪であることに代わりは無いが、

【そして、この機械司祭も、この惑星の運命など全く興味はなく、ただゲートの調査を行っていたに過ぎない。
 たとえ、この司祭がリスクを侵し、技術局の兵力を集めていれば違った結末があった。としてもだ】

「00011110101――宗務局は星系(システム)を包囲。ゲート移動以外に脱出の術はない」
「ファックデス。お前、ぶった切りたくなってきたデス」

【つまるところ、どの道詰んでいた。これが、今回の越境者達のビズの状況である】

156かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 22:59:44 ID:???
>>155
ロイ「チッ」
舌打ち 最悪な状況はすでに底を打ったと思ったが 上げ底を打ったに過ぎなかった
逃れる術はゲートのみ しかもそれは使い物にならない上 すでに破壊済だ

ロイ「それで? どうするよ雇主 諦める以外に何か考えはあるか?」

最悪な状況は何度も体験した これも数ある最悪の内の一つである
この状況下に合ってなお ロイは命令を待った

157シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 23:02:53 ID:???
>>155
ウォルター
「…電力を魔力に変換する装置でも持ってきてくれ。
 そこまで複雑な形態変化は出来ねえし、再現しようとするだけで枯渇しそうだ」

ロッテ
「これはアレですかセクハラですね、訴えてお金をせしめましょうか」

サワサワされて今更そんなことを言い出すメイドちゃん。
ブラックジョークである。

ウォルター「うっわ、初めから働き損確定だったんじゃねえか…」
ロッテ「その考え方は良くありません。少なくとも数人の命は救えましたよ、現状」
ウォルター「そういう考え方はあんまりなぁ…お嬢にドヤされそうだが」

ぷひぃ、と溜息をつくウォルター黒饅頭。

ロッテ
「酷い状況ですが、まあ、やることが明確になっただけましでしょう。
 ゲートからの脱出、さて、どう実行します?」

158 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 23:16:20 ID:???
>>156

「いや、これは当初の予定通りのミッションを進めればだいじょぶデス」

 カノッサ機関のスペースシップにはワールドタイムゲートに飛び込む機能がある。
 衛星軌道上のゲード座標に待機していることもあり、乗り込めば直ぐに脱出は叶う。
 つまるところ、脱出プランに関しては変更無く行うことで問題は無い。

【※ワールドタイムゲート・・・越境組織が所有する大規模ゲート。越境因子が乏しくとも越境を可能とする】

「だけど…」

 惑星はとっくに見捨てられていた。この事実は年端もゆかぬα-12にとって、
 中々に堪える内容であったようだ。もとより助ける術は無いと断念することと、
 とっくに運命は決まっていたというのでは、感じ方もやはり代わってしまう。

「金男=サン、ついでに穀潰し=サン。こういうのって馴れるものデスか?馴れちまうものデスか?」

【感傷に過ぎないと断じるのは容易であろう】

>>157

「あいにく、黒饅頭を触っても私も何も楽しくありません」

 ロッテのブラックジョークに律儀に塩対応なα-09であった。
 なお、ミッションプランには変更はない。↑↑のロイへの説明の通りである。

「アナタ方のマスターも近隣の星系(システム)にいるなら、危険はゼロではありえません。
 封じ込めのためならば、惑星ごと破壊することに躊躇ない連中です。速やかに越境する事が推奨されます」

 もっとも、連絡手段が無いならば、お嬢様と残った執事の独自行動に期待する以外にないが。
 流石に惑星ごとぶっ飛ばすような宇宙艦艇の兵器相手は分が悪すぎるというものだ。

「…そして、状況は想像以上に悪いです。意地でも魔力を回復してもらいます」

 幸い…とは程遠いが、ディーモンの降臨によって、惑星全体の魔力濃度は増大している。
 汚染の兆候もあり、やや危険な魔力状況であるが、無力なままでいられる情勢ではない。

159シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 23:28:10 ID:???
>>158
ロッテ
「お嬢様の周辺の事はお嬢様の判断に任せるしかないでしょう。
 連絡手段は無い訳ですから…
 それにしても回復方法ですか、はてさて」

ウォルター
「手は考えないでもねえんだよ、ただリスクがデカい。
 後、精神的に来るものがある。ぶっちゃけ消滅するより俺は嫌だね」

ロッテ「…成程、その手がありましたか」
ウォルター「拒否する!」
ロッテ「嫌よ嫌よも?」
ウォルター「断固拒否だッ!!」

何やら方法に思い至ったらしい二匹。
しかしウォルターは乗り気でないようで…

160かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 23:30:36 ID:???
>>156
ロイ「そうかい なら後はどれだけ計画を前倒しにできるかだ」

なるほど ならば状況はそこまでひどくはなってないらしい
と α-12の言葉が届く

ロイ「・・・悲しいことにな 軍隊なんてもんやってるとな 慣れちまうんだよなぁ・・・慣れたかなかったがな・・・」

そう答えるロイの言葉は寂しさを孕んでいた

鈴虫「あん? んなもんおめぇ・・・カノテクでもやってただろうが」
対してお酒に忙しい鈴虫はぶっきらぼうだった

鈴虫「慣れなきゃつれぇぞ〜つらいの嫌なら慣れとけ慣れとけ」
とだけ言ってスキットルにかじりつく

ロイ「慣れたくないなら慣れないでいい 捨てられた奴らの人生を背負えとは言わん だが 忘れるな 忘れなければ 慣れることはない」

161 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 23:45:08 ID:???
>>159

(何か愉快な会話ですね。ついでにお二人の力関係(ヒエラルキー)も見え隠れ)

 何かもめる黒饅頭二体を抱えながら、ボケーっとそんなことを考えているα-09であった。

「まあ、どんまいです」

 そして、ウォルターには実に無責任なエールが送られるのであった。

>>160

「デス…」

 鈴虫が言うようにカノッサ・テクノロジー社も時に助けられない者を切り捨てることはあった。
 が、それは十分に熟考し、さらに互いの意思を確認した後であることが殆どで、
 これは他のクローンと異なり、カノッサ・テクノロジー社ではクローンを精兵として扱っているため、
 使い捨てめいた扱いがされなかったことによる経験値の不足もあった。

「色々タイヘンデスね。ロイ=サンも」

 そして、ロイの返答には何かを感じ取ったのか、金男とは呼ばず言葉を受け止めるα-12であった。

 ------------

【全員対象】

「そいじゃあ、準備を急ぐデス。このままだと、最悪、ライフイーターでドロンドロンの液状化スライムになっちまうデスし」

 多少は元気(空元気めいているが)を取り戻したα-12が皆に発破をかける。
 そして、いまいちな状態の鈴虫については、

「穀潰し=サンも気張る必要ありデスし…ええい、マル秘清酒を開放デス」

 すたーっぷ用清酒も吐き出してやるからやる気出せってことらしい。

「金男=サン。作戦は明日にはかますデス。今日で食料庫使い切っちまうデスし美味いものヨロデス。なお。辛いのダメデス」

 んでもって、出撃前には役立たずな黒饅頭どもについては、

「非常手段をやりたくなければ、なんとか自然回復搾り出すデス。無理なら非常手段。
 あと、あのサイカー(※フォーナイン)と接触したメイド=サン。何かサイコメトリーめいた断片みえねーデスか?」

【※フォーナインとのサイキックリンクを行う場合・・・エイリアンがディーモンと決戦を行ったことを感知。
 フォーナインがグレーターディーモンを倒しエイリアン側が戦力の大半を消耗しつつ勝利。カノッサに対しての戦力が大幅に減少。
 ただし、情勢を把握できる反面、サイキックリンクをすれば、こちらの情勢もフォーナインに読み取られるリスクが発生】

162シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 23:52:03 ID:???
>>161
ウォルター「万能執事めいた俺にも出来ねえ事はある…ぐぬぬ」

己の中の葛藤を処理する為にウネウネ蠢く黒饅頭。

ロッテ
「見ることは可能です。しかし、こちらの状況もある程度筒抜けになってしまいます…
 …いや、今更隠し玉がある訳でなし、やってしまいますか」

一瞬の思考の後、サイキックリンク開始。
これで益々シェイプシフターズはジリ貧だ。

163かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 23:57:52 ID:???
>>161
ロイ「あぁ もっと敬ってくれていいんだぞ」
α-12の言葉にニッカリと笑みを作るのであった

〜それからどうした〜

鈴虫「やったぜ オイ 肴」
ロイ「任せろ 精いっぱい美味いもん作ってやる 昨日のカレーに使った甘味も残っていればスイーツの類もいけるぞ」

そう言って割烹着を纏うロイ

鈴虫「やっぱ持ってたんじゃねぇかおらよぉ〜さっさと出せよおらよぉ〜」
ちな鈴虫ちゃんは辛抱タマランと言わんばかりにα-12にまとわりついて酒をねだるのであった

ロイ「避難民への情報伝達は忘れるなよ」
最後にロイはそう伝えて厨房に消えていった

164 ◆T/233Moei6:2018/10/01(月) 00:05:00 ID:???
>>162

 考えた結果、ロッテはサイキックリンクを行うことに。
 皮肉なものである。あの一瞬の接触によって、フォーナインとサイキック的なラインが出来てしまうとは。

【ノイズ塗れの視界。汚濁の塊のようなグレーターディーモンの首を引きちぎるキチン質に覆われたフォーナインの腕】
 【周囲を見渡す。汚染兵士の数多の死体。黒煙を噴く戦車などの兵器の残骸。
 惑星防衛軍の殆どを掌握し、投入戦力を叩き付けた結果として、その損害はあまりにも大きい】

(………)

 どうじに冷たい手がロッテの輪郭をなぞるような感触。同様にロッテの状況も
 あるレベルまでは〝読まれた〟と見做さねばなるまい。

>>163

「調子にのるなデス。金男=サンはだから金男=サンなんデス」

 イーッだと、腕をぶんぶんするα-12であったそうな。んで、カノッサのろくでなしについては、

「言われなくても出すですよ。ああ、うっとーしーデス!」

 鈴虫のころっと態度にウエー状態であった。

 ---------

 こうして、決戦前夜はすぎていく。明日、全ての運命は決す。

//おちまい

165かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 22:45:38 ID:???
【狭間のスクラップヤード】
さて 最近になってまんまるうりぼうのもふろうの生態がある程度分かってきたのだが
それ故に少し困ったことになってきたのも事実である

ぶわろうとかしぶろうとかきらろうとかあかろうとか 状態変化が面白いのか いろんな人がいろいろと食い物を差し出すものだから

ロイ「・・・前に測ったときより 直径が3センチ増えてるな」
もふろうの胴囲を測っていたロイがつぶやく

実際もふろうはここに来た時より 明らかに一回り成長していた

ロイ「・・・どんどん食いでのある体格になってきたな」
ボソリと一言つぶやいた

166ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/01(月) 22:49:19 ID:???
>>165
「ホントに、丸々と太って……」
「……じ、じゃなくて!ダメですよ僕がタェンさんに怒られるんですから!」

さてはて、半人が留守の間のお世話を頼まれたのは今回はルシオラなのであった
自分自身、カワイイなナマモノを食べるつもりは毛頭ないのだがそれでも色々と興味はある模様

「……どの位まで育つんでしょう……?」

あまあまな巨峰をひとつぶ差し出しながら、ふと思う

167かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 23:03:35 ID:???
>>166
ロイ「そもそも食えるかどうかも不明だがな」
何せ極限まで鍛えた包丁ですら傷一つ与えられないのだ
なので解体すらできない可能性がでてきたというね

ロイ「さぁな 知っているのがもふろうしかいないから何とも言えん」
巨峰をもしゃもしゃ食べればきらろうに大変身

きらろう「ぶ・・・ぶ・・・」
もっと と言わんばかりにルシオラに迫るもふろう つぶらなおめめがきらっきらです

ロイ「そうやって食い物上げるから食いでのある体格になるんじゃないのか?」
と この男はジト目である

168ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/01(月) 23:07:46 ID:???
>>167
「うぐ……あはは、も、もうないんだよー」
「……まぁ、確かに……あー、でも、この子がいた……天空都市?」
「この子の他に、個体いなかったんですか?」

きらろうのカワイイな姿、そしてロイの苦言に言葉に詰まる
実際ルシオラもルシオラで結構色々上げたりしているのだ、仕方ないね
取り敢えず自身は見た事のないもふろうの故郷、綺麗な所だったとの話に光景を想像しながら

169かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 23:14:39 ID:???
>>168
ロイ「ベティを介した通訳によると もっと仲間がいるはずなんだがなぁ・・・
   俺らが見つけたのはこいつだけだった 群れを成す個体じゃないのかもしれん」

なおきらろうには関係が無い もっともっととせがむようにルシオラの脚を頼りに立ち上がろうとしてころんと転がり足をプルプルさせていた

ロイ「運動させようにもこの短足じゃ碌に動けんしな」
足プルプルなきらろうを足で軽くける コロコロと転がり向かった先はソファで昼寝をしているアキレスの元に

テシッとソファにぶつかるや

アキレス「んう・・・」
地面に垂れていたアキレスがもふろうの体をガシッとキャッチ そのまま枕にしてしまいました
もふろうは足をプルプルさせている

170ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/01(月) 23:18:23 ID:???
>>169
「……枕とかクッションとして、生み出された人工生命体の可能性は……?」

実に抱き心地良さそうにしているアキレスをちょっと羨ましそうにしながら
実際今夜抱いて寝てみよう、なんて思ったりもしている

「あー、あの電気振動で脂肪を燃焼させるのとかどうです?」

割とさまざまな世界でその手の器具は見受けられる
肥満は多くの悩みであり大敵なのだ、例外的な文化もあるが基本的には

171かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 23:38:31 ID:???
>>170
ロイ「ありそうだから困る 実際撃ち捨てられた機械とかあったからな」
イメージとしてはラピ○タ系のアレ

ロイ「やってみるか…おいアキレス 起きれ」
アキレス「んあ・・・?」

枕・・・もといもふろうを引っこ抜く そして借りてきたアブト○ニックこと電気信号でアレを燃やすアレ

なおロイは使い方が理解できないのでアキレスにやってもらいました

アキレス「それじゃやるぞ〜」
スイッチオン 

もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
も不老は目に見えてプルプルしている

〜それからどうした〜

ロイ「いや〜いい天気だ」
アキレス「いい天気だね〜」
―――ギィ!!ギィ!!

宿の外を見てのほほんとしているロイとアキレス
そんな事をしている場合じゃないだろ!! と言わんばかりのベティ

彼等はなぜ宿の中を視ないのだろうか? そこにいたのは

ほそろう「ぶ・・・ぶ・・・」
まんまるだったのが まるでラグビーボールのように楕円形になったもふろうの姿

やったね スリムアップだよ!! てちてちだった歩き方はちょこちょこと少しだけスピードアップしていた

172ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/01(月) 23:49:26 ID:???
>>171
「意外とその、魔法科学?みたいなのが発達してたのかも……?」

ルシオラは極めて科学サイドの住民ではあるが、しかし同時に若く柔軟性にも富んでいる
故に現実をすんなりと理解出来たし、この立場に慣れてすらいるのだ

「……めっちゃ震えてる……」

大丈夫かな、と苦笑
結果は?

「……いい天気ですねー」

大丈夫ぢゃなかった!
半人が帰って来たらどうなる事やら!

「……ご、ご飯あげたら元通りになりませんかね……!?」

すわ現実復帰!取り敢えず台所に置いてあったフルーツグラノーラをサラサラと与えてみる

173かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 23:59:56 ID:???
>>172
アキレス「せ せ せ せやな!!」
ロイ「確かパウンドケーキがいくつか残っているはずだ」
―――ギィ!!
ロイ「あぁうんお前にもな」

グラノーラやらパウンドケーキやらなにやらをせっせと与える三人 ベティちゃんもおこぼれにあずかりご機嫌だ!!

そんなこんなで色々あって タェンティースが帰ってくる直前

ロイ「さっき図ったときからまた2センチ増えてる…」
ケプッとご機嫌そうにゲップするもふろうの胴を巻き尺で測り ため息をつくロイ

やりすぎちゃったね しょうがないね

//それでは〆で

174ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/02(火) 00:06:54 ID:???
>>173
「急げ急げっ……!」

えっちらおっちらご飯を与え、そして?

『たっだいまー!』
『……もふろーう、良い子にしてましたかー?』
『ん?……んふふ、また太りましたか?もー……ぬふふ、うふふ……』

半人の帰宅、一目散にもふろうに抱き着き何があったかも知らずに至福のひと時

「……まぁ、その……」
「何事も、自然体が一番……ですね」

//ありがとうなのでした、お疲れ様ですよっ!

175かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/04(木) 22:33:48 ID:???
【とある世界】
越境者とは便利なものである

あくまでも一部であるが 戦い慣れているということ
その世界に戸籍を持たぬこと
そして その世界から何の脈絡もなく消えるということ

その世界で一行は何でも屋を営み生計を立てていた
そう 『何でも屋』である

ロイ「それで 今日はどのような用件で?」
越境者が止まり木の宿として使っている雑居ビル その一室 何でも屋として依頼人に会うための応接間
そこにはロイと同行者 そして暗い顔の女性がいた

出したコーヒーに口もつけず 女は口を開いた

女には夫がいた 自営業を営む誠実な男だ
暮らしは楽ではなかったが幸せで 子供の授かりを待つ身であったと

だが夫の友人を名乗る男が来てから暮らしはがらりと変わったという
友人は妻と喧嘩したので一日泊めてくれと言ってきた

一日だけだから と夫に頼まれ仕方なく承諾した

そこからはまさに軒を貸して母屋取られる の言葉通りのことが起きたという

いつの間にか事業は乗っ取られ 夫は友人の借金をすべて負わされ行方知れず
女は友人に食って掛かったが 友人はヤクザと懇意であり 返り討ちにあいひどい暴行を受けたという

女「私は・・・夫の友人を名乗るあいつと ヤツと関係を持つヤクザが憎い・・・だから…」
ロイ「奥さん 我々は確かに何でも屋を営んでいますが…自分が何を言っているのかは・・・理解していますね」

ロイが女の目をしっかとみて確認をとる

女「お金は必ず用意します だから・・・『お願いします』」

深々と頭を下げる女 ロイは同行者に視線を向けた
受けるか 否か ただ無償の奉仕は厳禁である と目で訴える

176四五六 七八【賽印流忍術】:2018/10/04(木) 22:45:38 ID:???
>>175
「はいはーい」
「……ま、相手がプレデターとタイマン出来る様な人外ヤクザじゃない限り大丈夫大丈夫」

コーヒー飲まないの?と肩を竦める七八
この手の仕事の時、出会す度に自分の役割を再認識してやや安堵する
少なくとも仲の良い同年代の……ユノやルシオラには慣れて欲しくない境遇なのだ

「……ヤクザかぁ……どのぐらいの武器持ってんのかな?」

ヤクザと一言で表せど、その武装や戦力は世界によって様々である
ロイに尋ねながら己も荒事準備、やる気満々

177かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/04(木) 23:04:56 ID:???
>>176
ロイ「・・・それでは三日から一週間ほどお時間をいただきます 仕事の終了は追ってお知らせいたします」

その言葉に女はもう一度頭を下げると 部屋から出ていった

ロイ「その辺少ししらべてからだな アキレス 頼んだ」
アキレス「おっけーい」

別室にいたアキレスを呼んでしばし後 

ロイ「下手人の男はヤクザから金を借りている 返済のために詐欺を働いているんだが
   男の手腕を見込んで 半ばヤクザの構成員として働いている状態らしい」

時刻は夜 ろうそくの炎が静かに揺れて

アキレス「いやちょっと待って 電気つけようよ」
ロイ「俺もよくわからんのだが こうするべきだといわれてな 魔ぁ言い続けるぞ」

なんかラッパの音色が聞こえてきそうな応接間で情報を読み上げるロイ

ロイ「指定暴力団の方は武闘派でならしているらしいが…まぁ 所詮平和な世界のマフィアだ
   武器は持っているとみていいが 人を斬ったり撃ったりした経験もなさそうだ 
   鉄火場に放り込んで生きているヤツがいるかどうかも分からん」

ロイ「とりあえず下手人ドモは今事務所に詰めているらしい 速攻を仕掛けるぞ」

〜それからどうした〜
とある雑居ビル 下手人ドモがいるのは三階 カンバンには金融を歌っているらしい

アキレス「監視カメラとか スマホ撮影は俺がジャミング仕掛けるから 派手にやっても映像には残らないよ」
ロイ「よし 俺は裏の非常階段から乗り込む 四五六 お前は隙に動け 俺がフォローする」

侵入方法は 
表のエレベーターを使う
ロイと同じく階段から
窓からダイナミック★お邪魔します

などがあるが どれで行く?

178四五六 七八【賽印流忍術】:2018/10/04(木) 23:21:52 ID:???
>>177
「なるほど、なるほどー……?」

裏金に手を染め、そこから鎖で繋がれてしまったという事か
よくある話、よくある過程……しかし結末まではそうはさせない
そして夜!

「……目ぇ悪くするよ?」

苦笑ながらもロウソクの火に照らされながらの会談
燠色に揺れる煌めき、仄かに立ち昇るニオイ、七八からすればどこか懐かしい

「おっけー、それならなんとかなる……かな」

七八は己の戦力を努めて客観的に俯瞰しているつもりだ
そして一騎当千の戦の天才達とは異なるという事もとうに自覚している
逆に、この手の仕事に於いては利を活かせるとも同時に

〜雑居ビルなう〜

「んじゃ、私は上から」
「……おっちゃん、これで呼ぶからタイミング合わせてよ」

受信専用(要するにロイ専用である!)通信機を手渡してから、賽印流苦無を上に向けて投擲!ビルの看板に引っ掛ける
ワイヤを手繰りながら器用にスルスルっとクライム、突入タイミングを計り……

「……ゴーゴー!ゴー!」

窓ガラスを蹴破り中に星爆竹を投擲!
続き己の体を滑り込ませ手近な標的に向けカードナイフ投擲!投擲!投擲!

179かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/04(木) 23:35:56 ID:???
>>178
ロイ「俺はいいんだ この暗さが俺の世界のスタンダードだから」
というか外から街灯だのコンビニだのの光が入ってくるので 暗いなりに書類が読める程度の光量はあるのだ

ロイ「おっけーい」
にっこりサムズアップで受話器を耳に装着 自分で動かすわけではないので さしものロイでも扱えるようだ

スルスルリと屋上に上り 中の様子を見る四五六
写真にあった下手人はそろい踏みだ

そしてその中 依頼人夫婦を陥れた友人を名乗る男もいた
やや小太りで髪の薄い男 顔だけ見れば人のよさそうな中年男性だ

中はよくあるオフィスのようだった
机に電話にPC 奥まったところに客に対応するためのソファと机

会議か悪だくみか 男たちはその応接の場え何かをしているようだ

窓ガラスをけ破る四五六 注意が四五六に向いた その瞬間爆竹が炸裂し 内部に光と爆音をまき散らす

慌てふためく下手人共と 内部に滑り込んだ四五六 更にドアを烈破掌でぶち破ったロイがエントリー

カードナイフは1人の首に命中 もう2人の体に当たり出血させる
ヤクザは壁にかけてあった木刀を掴むが 爆竹に目をやられてよく見えていない ロイはサーベル片手に突撃を開始

友人を名乗る男は這いつくばりながらもエレベーターへ逃げようとしているようだ

180四五六 七八【賽印流忍術】:2018/10/04(木) 23:44:38 ID:???
>>179
「そっちお願いっ!」

破裂音と閃光、煙の中での強襲である
それはそれを覚悟、実行する側からすればさしたる障害には当たらない
だが未知のままに受ける側からすれば別だ、そしてその中で刈取りを行う術を七八はよく知っている
電話を踏み付け飛翔、逃走を計る男に向けて苦無投擲!
……外した!?否!

「蛇噛……!」

指先でしならせるワイヤ、それを受けて男の首に巻き付こうと貪婪なる蛇めいて襲い掛かる苦無!
叶えば天井の照明を利用したテコの原理、男を首吊りの刑に処すであろう!仕事人の礼儀だ!

181かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 00:06:30 ID:???
>>180
ロイ「応!!」
遮二無二木刀を振るうヤクザに突撃の勢いそのままに首を貫き 抉って引き抜けば鮮血が舞う
負傷のヤクザも致命傷のヤクザも 悲鳴も懇願らしき言葉も許さず 雑草を刈るかのように命を収穫する

最後に四五六が狙う男 すぐ傍をかすめる何かにびくつき頭を抱えて何かを言おうとしたのだろうか?
だがアクションを起こす前に首にワイヤーが巻き付き ものすごい勢いで宙刷りになる

最後の抵抗で首に巻き付いたワイヤーを取ろうとするも 男の爪は自らの首に傷を残すのみ
やがて力が抜け 汚物を垂れ流しながらこと切れる 静寂が辺りを包んだ

さしたる時間はかからなかったが外は困惑のどよめきがあがっているようだ こっそり窓の外をうかがえば
そこにはスマートデバイスを突きつける通行人たち

だがアキレスの スチームパンク世界スプロール製ジャミング装置が辺り一帯に謎の電波障害を巻き起こし

SNSへの投稿も 動画撮影も 通報すらもシャットダウン

ロイ「よし 屋上から他の雑居ビルを経由して逃げよう」

〜それからどうした〜
世間のニュースで 指定暴力団の事務所が襲撃され 警察の捜査が始まったが 進捗は芳しくないと報じている

そんな中 弁護士と名乗る男が止まり木同盟の宿にやってきた 名刺を見る限りでは本物らしい

聞けば とある人物の死亡保険の受取がこの宿の実質的な社長であり この世界の戸籍を持つ越境者になっているとのこと
死んだのは・・・あの依頼人だ

ロイ「自分への保険を依頼料にしたか…しかし解せんな」
書類を見てつぶやくロイ

ロイ「この書類を見る限り 死んだのは依頼を受けた前日だ アンデッドの気配は感じなかったが…」
手に入った報酬をちらりと見て 首をかしげるのであった

//〆

182四五六 七八【賽印流忍術】:2018/10/05(金) 00:19:33 ID:???
>>181
「へー……」

弁護士の話を、回転椅子をくるくるさせたまま聞いていた
ぴこぴこ口元で動かしているのはキャンディだ、この手の世界のお菓子は矢張り美味しいし安全性も一定
七八が個人的に行う越境商売の稼ぎ頭なのである

「……執念とか、怨念とかー……?」
「ま、未練なくってのを祈るしかないね」

私達としてはさ、と窓の外を眺めた

「秋の雲、ちぎれちぎれて無くなりぬ……なーんて……」

//お疲れ様でした、ありがとうございましたっ

183かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 22:49:39 ID:???
【狭間のスクラップヤード】
食堂に『もふろうが肥えるのでむやみにおやつを与えないでください』という張り紙がなされたり
もふろうがボールにされたり枕にされたりしているここ狭間のスクラップヤード

ロイ「今年も面倒臭い時期がきちまったなぁ・・・」
やや渋い顔のロイが溜息をつく 視線の先 厨房に運び込まれる大量の小麦粉 砂糖 卵 ココアパウダーにフルーツなどなどなどなど…

そう ハロウィンである またお菓子作りに謀殺される次期がもうすぐそこまで迫っていたのだ

ロイ「はぁ…」
渋い顔でため息をつく

しぶろう「ぶ・・・ぶ…」
先ほど苦いものを食べさせられて眉間にしわが寄っているもふろうがなぜか足元にいますが 気にしないであげてください

そんな狭間のスクラップヤードでの一幕であった

184イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/05(金) 23:00:48 ID:???
>>183
「ふふ、そう思うなら他に任せればいいというのに」

損な性分だな、と口元に笑みを浮かべる
若草色の拳法着に身を包むイリーは、もふろうに水ゼリーを差し出していた
ぷるぷる透明のそれは涼しげな見た目で美味しそうだが、味は単なる水である
ただしこれも意地悪ではなく、食いしん坊なナマモノに対するカロリー面での気遣いなのだ

「……何を作るつもりなんだ?」
「私は菓子はほとんど、専門外だからなぁ……」

イリーはこう見えて料理スキルが高い
ただ繊細な計量を必要とする製菓はなかなか、不得意としているのだ

185かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 23:09:02 ID:???
>>194
もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
水ゼリーをもきゅもきゅ食べると 口の中の苦いのが洗い流されたのか
しぶろうはもふろうにチェンジしたようだ

ロイ「まずは基本のクッキー各種にパウンドケーキだろ タルトにケーキに英国式ビスケット
   饅頭羊羹どら焼き回転焼きおやきに・・・指が足りなくなってきたな」

作るものはと聞かれて指折り数えて諦めた

ロイ「メジャーなあまいものは節操なしに作る いつぞやは甘味バイキングなんぞというのもやったが もうやらん疲れるから」

ロイ「なんだ 菓子は苦手か? でもカルメ焼きぐらいなら作れるだろ 制作日はニアやタェンティースとかも招集してデスマーチだ お前さんにも手伝ってもらいたいんだがなぁ」

もふろうは水ゼリーを食べ終えて食堂の中を探索し始めたようだ

186イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/05(金) 23:15:02 ID:???
>>185
「クッキー程度なら焼けるだろうがな、本格的なのはダメだ」
「……その手の機械も使えないし……ん?どこ行った?」

製菓とは科学であり、そして最新機器と相性がいい
最もロイの手腕を想定するのならば、レトロな調理風景になるのであろうが
もふろうを見失ってキョロキョロ、あぁいたか、と安堵

「あぁ、クリームとかを立てるくらいなら役に立てるかもしれない」
「……あれ、勝手にウロつかせていていいのか?」

それでも仕込みならば助力も出来よう、何せその辺の作業は力こそパワーなのだ
お散歩なうのもふろうに目線をやり苦笑、どうやら半人達の様にぞっこんという訳ではなさそうである

187かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 23:32:19 ID:???
>>186
―――ギィ!!
もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」

隅っこで謎石遊びをしていたベティを見物しているようです 四足歩行じゃ石を投げられないからね 参加はできないね

ロイ「別に誰かをケガさせることもないし ケガもしないし 厨房に入ってきた時だけ追い返せばいいさ」

モブ越境者な子供がもふろうを拉致ってお外に連れ出したみたいですが 気にも留めていません
もふろうは足をプルプルさせていたそうな

ロイ「俺もその手の機械はダメだなぁ なんてみんなあんなに美味く使えるのかねぇ…?」
ふぅとため息 機械音痴同盟な2人にとって ハンドミキサーすら難敵なのです

ロイ「あ〜ぁ どっかで無限にクッキーが出てくるゲートとか開かねぇかなぁ〜」
だるそうにつぶやくロイ それを食べてもだいじょうぶかは知らん

ロイ「そうだ どうせならそんなゲートというかポータル探してきてよ 手伝う代わりに」
と提案してみるテスト

188イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/05(金) 23:44:32 ID:???
>>187
「まぁ……確かに、そうな……」

一度試しにぽむぽむした事があったのだが、その弾力は確かにちょっとクセになりそうだ
とは言えカワイイナマモノよりカッコイイ動物の方が好みであり、犬派なのだ
おもてで元気に遊ぶもふろう達を眺めながら苦笑

「はは、そんなものがあるのかな……」
「……ん?いや待てよ、前になんだったか……菓子で出来た森だの家だのの話を聞いたな……」

それを探すか、とやや真剣に口元を手で覆い唸るのであった

189かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 23:53:15 ID:???
>>188
子供たちはボール遊びを始めたようです もふろう? ボールお前な!!

ロイ「確か童話だっけか? しかし童話・・・異世界を廻れば童話そのものな世界とゲートがつながっているかもしれん」
苦笑しかけて ふと考え込み

ロイ「そこから菓子を強奪して来れば・・・!」
ガタリと立ち上がる

ロイ「旅の準備だ!! ゲートを開け!! 探索の旅に出る!!」
なんかマジになり始めたぞ 早速鎧を着こみ武器を装着し始めた

190イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/05(金) 23:58:30 ID:???
>>189
「……道徳的に、アレな気がする……」

うーんと唸るイリー、まぁもふろうも楽しそうにしているのならいいでしょう

「あぁ、童話の世界みたいな……」
「……ん?おい、待て、ちょっと……」
「いやいや!強奪って……夢を、もっと夢を!!」

ボケもするがツッコミ役である、基本的には
強奪、そして武装、童話の世界に最も似つかわしくない単語のふたつと言えよう!

191かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/06(土) 00:10:23 ID:???
>>190
バスケットゴールにシュート スポッと入ってネットを揺らしながら落ちてきました
もふろうは足をプルプルさせている

ロイ「イリー お前もついて来い!! 魔女をぶちのめして拉致ればお菓子作りを強制・・・貢献してくれるかもしれん」
半ば強制連行な感じでイリーも立たせる

ロイ「そういえばアキレスが見せてくれた映画の何とかチョコレート工場も原作の童話があるらしいな
   そこの連中を[ピーーー]して[ピーーー]すればカカオ代が浮くぞ!! いいことづくめだ!!」

蛮族スマイル全開でゲートを目指すロイと被害者約一名 果たして目的のブツは手に入ったのか
それはまた別のお話し・・・

//〆

192イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/06(土) 00:21:07 ID:???
>>191
「あーれー……」

ずーるずーると引き摺られ強制連行、嗚呼恐ろしき鬼軍曹
その後の顛末がどうなったのか、次回を待て(無茶振り)

//ありがとうございました、お疲れ様ですよっ!

193かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/02(金) 23:15:08 ID:???
【ハロウィン!!】
子供たち「「「トリックオアトリート!!!!」」」
アキレス「はっはっはーおかしぃ? ほしければくれてやろうぞ!!!!」

カラフルな仮装に身を包んだ子供たちが満面の笑顔で菓子をねだる
アキレスは笑いながらお菓子を配りまくる

リアル世界より数日遅れであるが 各止まり木同盟の宿では自由に動ける越境者たちが菓子を担いで子供たちの元にはせ参じる

世間の風は越境者に厳しい 特に戸籍が云々という世界ではおいそれと外に出ることすら難しいことすらある
そんな子供たちのケアもかねているハロウィンであるが…

【狭間のスクラップヤード】
ロイ「急げ!! 時間は待っちゃくれないぞ!!」

各止まり木同盟の宿に配る菓子を作成している地獄絵図が繰り広げられているの図
全てとはいかないまでも 分かる限りの宿にいる子供たちすべてが満足できるだけの菓子を作るのは大変なこと
おかげでハロウィン開催日になってもこうやって追加の菓子を作っているわけである

さて 他の者は菓子を配る側だろうか 作る側だろうか?

194七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/02(金) 23:27:22 ID:???
>>193
「とりーとおあとりーっと!」

っす、だとかってんですよー、なんかも付いたりなんなり
賑やかな仮装に身を包んだ自称お子様達は元気に両手を差し出している

「……え?私?ニンジャの仮装だよ、ほらほらニンジャ!」

手抜きもいいところな七八、普段着にしている忍装束である
ニアはタコの怪物で、ユノは魔王の仮装をしっかりしているぞ!

一方その頃

「作っては包み作っては包み作っては包み……」

無機的なフルパワーを発揮し、お菓子作りに最大の稼働を見せているのは半人である
最早生産マシーンと化したその動きは圧倒的だ!

195かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/02(金) 23:35:13 ID:???
>>194
そんな三人の居る場所が暗がりに覆われる

ぬぅと現れたのは身の丈3mを超える巨人のギガース君 何故かうしさん着ぐるみなう
きっと半人にでも無理やり着させられたのでしょう

片手で器用に三人の襟首つかんでのっしのっしと歩いて行ってしまった

アキレス「あれは気にしないようにねー 神はお菓子を与えたもうた!!」
と言って乱れ飛ぶ甘味 子供たちのテンションはウナギライジングだ!!

【そいで狭間のスクラップヤード】
ロイ「ご苦労」

ギガースと その手に子猫が如く吊り下げられた三人は狭間のスクラップヤードのキッチン(修羅場)

ロイ「手伝え大人ドモ 手伝わない場合は今夜のハンバーグがお子様バージョンになるぞ」
お子様のは100g二個 大人はお代わり自由である

さぁ はたらくがよい

196七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/02(金) 23:45:29 ID:???
>>195
「あーれー……」

ジッタバッタと暴れながら連行される食いしん坊達
アワレ、折角の仮装も不発に終わってしまった!

「……くっそー、結局これかぁ……」

ブツクサ文句を付けながらも夜ご飯を人質に取られては仕方ない、素直に従う七八
ニアとユノは何となくオチが読めていたのか、初めっからしっかり働いています

『あ、僕お子様バージョンで……』

【何甘い事を言っている、食事は訓練に等しい。しっかり働きしっかり食べろ、お前は痩せすぎだ】

『』で喋るのはルシオラ、【】のセリフは新人越境者の鬼久墨音である
墨音はどうやらかつての世界にて軍属に居たらしく、その縁もあってヘタレなルシオラに教育を施しているのだ
修羅場に於いてもそれは例外では、無論ない

「あ、こっちこっち!手伝ってくださーい!」

半人はギガースの姿を認めれば大声で呼び掛け、力仕事を分担して済ませる様子

197α-12【ディープメイカー ver.α】:2018/11/02(金) 23:48:00 ID:???
【デスデスデス】

「おっかしーデス。結構気合入れてきたはずデス…」

 ガボチャヘッドの口の中にガスマスクがあるという、
 何かが著しく間違っているジャック・オー・ランタンの仮装をかましているのはα-12。
 なお、ランタンはLEDでとってもカラフルな光を放つ伝統もクソもないハイテクアイテム。

「なのに…」

 ジトーっと、ロイやら自動おかしマッシーンと化したタェンティースを睨んで、

「なんで!α-12がお菓子作っているデスか!!どー考えても役割が逆デス!!」

 ディープメイカーをフル稼働させて、かぼちゃのスイートポテトやらお絵かきマカロンやら、
 なんか妙に難易度の高いスイーツを生産しまくっているでござる!!

「こうなれば変わり身してさっさと脱兎するしかないデス!!」

【ガスマスクを被せたベティをひょいと置いて逃げようと画策!!!!】

198かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/03(土) 00:03:39 ID:???
>>196
ロイ「お前は遊ぼうが働こうが五重塔ハンバーグ確定だ」
ナムサン ひき肉の暴力におびえるがいい

ギガースはうしさん着ぐるみのままノッシノッシと半人の元に 小麦粉やら砂糖やらが満載した紙袋をいくつも担いであっちへ行ったりこっちへ行ったり

ロイ「ニアは型にバターを塗るのと焼きあがったケーキを型から取り出す作業
   四五六はクリームを塗るが狩り ユノは荷物運び ルッシーはキャンディの袋詰めだ
   鬼久は・・・あのトンチキの見張りを頼む」

あのトンチキって? 後述

>>197
ロイ「ほれ 契約書」
取り出した上品な紙には ハロウィン中 α-12を菓子作り要因として借りるという旨がかかれている
ちゃんとカノテクの印が入った正式なもの

なんかどこぞのCEOのハンコがあったりなかったりしますが 気にしないであげてください

―――ギィ!?

hガスマスクを装着されたベティが驚きハサミを振り上げる中 ダッシュで逃げようとするα-12

ロイ「皆の者 逃がすな!!」

―――ギギッ!!
ーーーーーー・・・。
もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」

その言葉にハエトリグモやらナナホシテントウやらナマモノやらがα-12の行く手をさえぎらんとするだろう

199七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/03(土) 00:14:53 ID:???
>>197-198
『あ、やっぱり……?』

そんな気がしてたんです、と苦笑
実際この扱いにも慣れたものである
ギガースと半人、えっちらおっちらあれやこれや
製菓はスポーツなのだ、それもかなりハードな部類の

「うへー、たっくさんやる事あるのねー……」

【……手伝いたいんだが、生憎片手じゃ足手まといだからなぁ】
【ん、任された……てコラ、おい、早速逃げようとするな】

逃走を図るα-12のシャツの首根っこに松葉杖の持ち手を引っ掛けて一本釣りしようと伸ばす!容赦無し!

200α-12【ディープメイカー ver.α】:2018/11/03(土) 00:17:57 ID:???
>>198-199

「あの貧乏舌デスデス!!!」

 ぐぬぬぬ!と歯噛みするα-12。
 粗品に釣られて優秀敏腕女子力満点カワイイ(重要)部下を売るとは
 なんたるカノッサ機関らしい悪辣さに満ちた手腕か!!

【トンチキの極みのような生物の癖に無駄に多才なおかげでこのザマである】

「デスッ!!」

 そして被るとアホの同類になると有名なガスマスク(ひでぇ)をガッボりなベティちゃんである。

≪0001110101≫

 んでもって、ボディ中にアメやらクッキーやら貼り付けたサーボスカルがその様子を撮影。
 行動の意味?バグっているらしいのでんなもなーない。

【その間にもばびょーんと飛び跳ねてα-12は遁走開始】

 ハエトリクモはシャボン玉の中に閉じ込めて突破!!
 ナナホシテントウは飴かけでぐるんぐるんにしばって(拘束力ゼロ。なおベッタベタ。アメなので!)動きを封じ、
 もふろうは…ってか障害物になるのコレ?的にガスマスクヘッド型キャンディ(無駄に凝ってる!!)をパラパラ撒いて気を逸らす!

「デースデスデスデス!所詮は非文明的原始人かつおっさん女子力のせいでモテないないな金男=サンらしい浅知恵デス!!」

【さあ、突破だ突破!自由にむけてれっつらごー!!!――】

「ぐえあデス!!」

 と、ここでイッポンヅリの要領で見事にぷらーんと釣られたα-12である。
 松葉杖の先っぽにガスマスク入ったカボチャヘッドって絵面はかなり奇妙だ!!

「はなせーデス!α-12がいくらカワイイといったってイッポンヅリはねーデス!!」

 じたばたじたばた!!

201かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/03(土) 00:32:47 ID:???
>>199
ロイ「察知してたのなら話が早い 働け」
予想可能回避不可能な未来 残念なことにおお仕事の時間です

なおユノの通り道には出来上がった菓子の切れ端などが置いてあったり
ケーキ型から取り出したパウンドケーキなどは端っこを切り落とさねばならないし
クリームやキャンディは多少減っていても誰も咎める者yはない

一応ロイの気づかいがそこかしこに見受けられた

ロイ「ご苦労鬼久 そこに置いといてくれ」

そことは? α-12が元いた作業場であった

>>200
きっとCEOは普段のお友達料(駄菓子)が増額された上に小うるさいのもいないことでほくほくだろう

―――ギィ!!ギィ!!
なおお菓子を張り付け撮影中のサーボスカルには またか またなのかといつものように憤慨するガスマスク・・・もといベティがいたそうな

―――ギギッ!?
―――・・・。
もふろう「ぶ・・・ぶ…」

ハエトリグモのバグスターはシャボン玉に閉じ込められ辺りを漂い
もふろうはキャンディを齧ってオメメキラキラもーどに確変
なおナナホシテントウはアリに集られていた

ロイ「そんな金男の浅知恵にまんまと引っかかる女子力(爆笑)がいるらしい プークスクス」
鬼久に捕らえられるα-12 ロイはその様子を盛大にバカにしまくってた

ロイ「さぁ仕事だ 終わったらたくさん菓子食わせてやるから 今はメレンゲを作る作業に戻るんだ」
ナムサン つまみ食いしてもさほどおいしくないメレンゲづくりだ!!

202七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/03(土) 00:37:24 ID:???
>>200-201
【暴れるな暴れるな、見ての通りケガ人だぞこちらは】

苦笑ながらに松葉杖を引っ張り寄せる鬼久墨音
実際片腕の肘から先と両足の指は欠損しているし、半面も火傷痕が酷く隻眼である
とは言えこうしてエキセントリックな捕縛が使える程度には元気なのだ、要するに元気満点なのだ

【……さ、軽作業の時間だ】
【終われば喫食時間だぞ、さぁ働こう】

この新人越境者、結構図太い性格!

「えっほっ、えっほ、もっしゃ、もっしゃっ」

軽快に荷物を運ぶユノ、途中有り難くカロリー補給!
頬にクリームを付けたまま、満面の笑みでのお仕事なのだ

「……あー、なーんか去年も似たような事してた気がするー……」

さてはて手先を動かしながら七八、はぁと溜息
来年こそはと決意新たに、お菓子作りはまだ続く


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