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【学園都市TRPG】電脳神話デビチル!補遺
8
:
カミラ
◆2OaXGIMc2E
:2014/07/08(火) 02:11:58
>「方法は他にもあるですよ。お前を捕まえてスイッチを無理にでも吐き出させ、服従させる事。
ひとつ、生死を問わないバトルではない……そう、ゲームをしようですよ」
「はいぃ?」
あまりに予想外の答えに思わず間抜けな声が口からもれる。
もしかして私、舐められちゃってますぅ? 舐めプ? 舐めプですか?
そんな言葉が一瞬口から出掛かるが、即座に飲み込む。
私を殺さずに捕まえて、服従させカプセルを吐き出させる、アイネ先輩の人ならそれがどれだけ無理難題か分かるはずだろう。
>「ルールは簡単、カミラは私たちから48時間逃げ切れば勝ち。それ以前に拘束されたら負け。ですよ。
カミラは全力を出して戦って構わないですよ。でも私たちは全力ではない、あくまであなたを捕縛するですよ」
>「捕縛する動機ならある。
自分では意識してないでしょうけどあなたは全デビチルの希望になるかもしれない個体なのよ。
死んでもらったら困る。トム君も……そうよね?」
これ、は……先輩2人のなんとも予想外の答えですねぇ。
予想すらしていなかった珍回答に私は苦笑いするしかない。そしていつしか苦笑いは満面の笑みへ変わっていた。
先輩は言った、殺す気はない絶対に捕縛してみせる、と。
私の誘いに対して、明確な拒否を示した。
だけど、いや、だからこそ先輩達と殺し合ってみたい。難易度が高ければ高いほどに私は燃える性質なのだから。
『じゃあ殺し合おう』
そう素直に言われるよりも胸が高鳴り、息が荒くなり、期待に気分が高揚する。
あぁ、なんて素敵だ。なんて素晴らしい先輩達なんでしょう。
>「あの…お取込み中大変申し訳ないのですが、俺気づきました。」
私がトリップを決めている最中、唐突にトム先輩が手を挙げ言葉を発する。
9
:
カミラ
◆2OaXGIMc2E
:2014/07/08(火) 02:13:54
>「爆弾…人近づいた時点で爆発するんすよね?
……鬼ごっこの最中にあるのわからんで近づいたり、民間人が間違って外出て引っかかったりするんじゃないっすか?
それ。
いや、そう言う危険の無いとこに仕掛けたっていうかも知んないけど、俺達わりかしどこでも入って行くからカミラと戦う前に爆弾起爆させてTHEENDになる可能性大じゃないか?」
>「それも含めて危険なゲームだから早くしなければやばいって事じゃないのかね?」
あ〜、そういう細かな設定考えてませんでしたねぇ。
私の考えじゃそれを聞いた先輩達が怒って即戦闘開始になる展開しかなかったんでぇ。
>「このアホおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!ヴぁあああああくだんまああああああああああああああああ!!」
そうそう、こんな風……に!?
トム先輩の叫びと共に撃ち出された弾丸は私の身体に容赦なく叩きつけられる。
言葉を発することすら許されず、身体に一発受ける度に衝撃と共に後ろへよろめく。
それを数度繰り返し、私は壁に貼り付けにされ、そして倒れた。
瞬間的にDLした防弾チョッキは身に纏う状態で送られてきたので致命傷はなんとか防げた。
しかし、衝撃を完璧に殺すことは出来なかった。
肋骨の何本かには亀裂が入り、内臓にも多大なダメージを与えていた。だが……。
「うふ」
私はもうすでに、そんなことはどうでも良かった。
「うふふふふふふふふふ、あは、あはははははははははははははは」
笑いと共に口から血が溢れる。身体に走る痛みを意に介さずゆっくりと起き上がる。
起き上がると同時に身体に変化が起こる、湾曲した角が現れ、鱗が走り、翼が生える。
ああ、いけない、と思った時にはもう遅い。悪い方向にスイッチが入ってしまったのだ。
「Amazingですよトムせんぱぁい! 最高の宣戦布告をありがとうございまぁす!」
両手に二本の軍刀をDLし、構える。
今回はお話だけで済まそうと思ったけど、あぁこれは駄目です我慢できません!
お腹が減ってきゅーきゅー鳴っている時に、ご馳走出されて我慢できます? 出来ないですよねぇ! そうですよねぇ!
「戦術赤熱!」
私が叫ぶと持った軍刀の刀身が熱を帯び真赤に染まっていく。
刀身の耐久ギリギリまで熱を与え、『焼く』と『切る』を同時に行う兵器とする。
単純に攻撃力を上げるのみならず、これに切断された部位はもう二度とくっつける事が出来なくなる。
「こうなった責任取っちゃってくださいねぇ! IReally Like You! トムせんッぱぁああああい!」
そう叫びながら私はトム先輩に飛び掛った。
10
:
アイネ
◆ch6TRNt0B6
:2014/07/14(月) 20:16:36
>「あの…お取込み中大変申し訳ないのですが、俺気づきました。」
緊張する空気の中、トムが声をあげる。
彼が気付いたのは、今もって爆弾が不用意に誤爆する恐れがあるということだった。
その可能性は最初から頭に入っている。ここの住民がどう動くのかは予測出来ないのだ。
48時間とは言われたが、実際には丸一日が限界だろう。その前に彼女を説得出来るかどうか。
街を半壊させる爆弾……ひとつでも爆発したら、おそらく他も誘爆するに違いない。
そうなったらこの街も、住民の命もおしまいだ。一刻も早い解決が望まれるだろう。
さて、その危険に気付いたトムは、迷うことなく銃を取り出し発砲した。
迷いのない不意の行動。これにはさすがにカミラも反応出来なかったのか、避ける事は敵わずまともに銃弾を浴びる。
しかし相手もさる者。どうやら防弾チョッキで防いだようだ。あれ、そんなもの着ていたっけ?
カミラは銃撃の衝撃で後ろへ叩き付けられ、床に崩れ落ちる。
だがそれも一瞬。あれほどのダメージを受けながらも、彼女は笑いながら平然と立ち上がる。
どれほどの精神力が彼女を支えているのだろう?戦闘衝動が彼女を駆り立てているのか。
立ち上がりながら、カミラの体に異変が起きる。あれは紛れもなく魔人化だ。
>「Amazingですよトムせんぱぁい! 最高の宣戦布告をありがとうございまぁす!」
内なる戦闘衝動がそうさせるのだろう、魔人化したカミラは軍刀を呼び出し、構える。
しかしあの武器をDL出来る装備は本当に便利そうだ。あとで科学者連中に発注してみよう。
そんなことはともかく、現状は最悪だ。魔人化した彼女に真っ向から立ち向かうのは危険である。
しかも彼女の持った軍刀、見る間に赤く染まっていく。肌に熱気が感じられた。
先ほどの炎の壁と言い、カミラの能力は炎系?いずれにしても、あんなものを食らったらただでは済まない。主にトムが。
傷口を焼かれてしまったら、瞬時に肉体の再生が可能なトムでも回復に時間が掛かるであろう。
もちろん、再生能力のない私たちが食らったら洒落にならないこと間違いなしだ。
どうする?水を大量に集めて熱を奪うか?否、そんな大量の水は魔人化しないと手に入らない。
そんな事を考えているうちに、カミラの狙いはトムへと定まったらしい。一直線に向かって来る。
……考えるより先に体が動いていた。
トムとカミラの間に体を割り込ませ、先ほどの血で作った短剣で軍刀を受け止める。
一瞬で血の短剣は蒸発。やはりあの程度では無理だったか。
即座に判断し、自分より図体の大きいトムの体を抱え後ろに跳ぶ。
後はシャルルが何とかしてくれるはずだ。そう願いつつ、私たちは家から転がり出た。
狭い室内での戦闘は何かと問題が多い。罠の存在が心配だが、外で迎え撃つ方が良いだろう。
ふと振り返ると、今出てきた家のすぐそばに井戸があった。
これはちょうど良いかも知れない。大量の水が確保出来れば、あるいは勝てる可能性があるのだから。
まぁ、仮定の話である。とりあえず私は井戸の前に立ち、ありったけの水を吸い出し始めた。
吸い出した水は球体となって私の周りを飛び回る。バスケットボール程の大きさのそれは、五、十、更に増えていく。
こうなったら物量で勝負だ。その気になれば私は一トン以上の水を自在に扱うことが出来るのだ。
11
:
シャルル
◆HTcbo8CpC2
:2014/07/16(水) 14:04:51
>「Amazingですよトムせんぱぁい! 最高の宣戦布告をありがとうございまぁす!」
トム君が不意打ちを決めるが、カミラはそれに大興奮。
いきなりヤバそうな技を発動してきた。
>「戦術赤熱!」
軍刀の刀身が加熱されて真っ赤に光る。燃え上がる情熱はもう誰にも止められない!
しかしトム君にこのアプローチは過激すぎて焼け死んでしまう。
>「こうなった責任取っちゃってくださいねぇ! IReally Like You! トムせんッぱぁああああい!」
とっさにアイネが割って入り、血で作った短剣で応戦。トム君を抱えて飛び退る。
すかさず追撃しようとするカミラだが……
「snou cone!」
頭上から大量の雪を落として足止めする。
少年漫画にありがちな異能バトルというのは能力の定義に当てはまってさえいれば謎の屁理屈がまかり通るジャンルだが、それはこの世界でも例外ではない。
大量の雪に見える物は実はかき氷。かき氷も立派なお菓子の一種なのだ。
外ではアイネが、井戸の水を利用して迎撃の準備を整えていた。
アイネの能力は大量の水が調達できれば魔人化しなくてもかなりの威力を発揮できる。
もしかしたらこれを狙って外に出たのかもしれない。
アタシは大鎌を持つ漆黒の魔人へと変化する。
「アイネ、軍刀の冷却を頼んだ! そこをアタシが叩き潰す!」
熱した金属を水等で急激に冷やすと、切れ味は鋭くなる反面極端に脆くなるという。
大鎌は当然刃物だが、刃の面で切り結ぶのではなく腹で叩き潰すように使ってやれば鈍器としても十分通用する。
何とも大ざっぱな作戦だが、もしも武器ダウンロードの個数制限があって途中で打ち止めになってくれれば儲けもの。
無制限だったとしても今考えている時間はないのでその時はその時だ。
12
:
トム
◆GAazGNP2wQ
:2014/07/21(月) 12:59:08
>「Amazingですよトムせんぱぁい! 最高の宣戦布告をありがとうございまぁす!」
「やっぱ駄目か畜生!」
俺の放った銃弾はカミラに何発も命中するが、やっぱり奴には通じない!
変な遠慮せずレーザー使えばよかったんだ畜生。
>「こうなった責任取っちゃってくださいねぇ! IReally Like You! トムせんッぱぁああああい!」
「No I don`t KURUNAAAAAAAAAA」
英語の成績2のため何を言ってるかわからんが、とにかく英語で何やら言いながら切りかかってくるカミラ。
俺は応戦しようと英語(?で応えながら手にした拳銃を撃とうとするが、さっき弾切れまで撃ってしまったのでカチカチ言うだけで弾が出ない!
…え?トム・ジリノフスキ―なんてもろ英名なのになんで英語がわからんのかって?
リンネの標準語は日本語だからさ。
と、そんな俺の前にアイネが登場!
俺の血の短剣でカミラの剣を受け止め、俺を抱えてその場からダッシュで脱出する!
アイネさんかっけーーーー!!
惚れちまうぜ!
アイネは俺を後ろにほっぽりだすと、自分は井戸から水を吸出し、戦闘態勢をとる。
中ではシャルル先生が魔神化!カミラに応戦を開始した!
……ん?待て待て、何で水道があるのに井戸があるんだ?
………芸術の都だから現代アート的な意味があるんだろう。
俺も今しがたまで使っていた銃を腰に戻し、別の銃を引き抜くが、カミラが早すぎて狙いが定まらない。
だが、俺にはデビチルの孔明たる天才的な頭脳(?がある!!
「アイネ!シャルル先生の氷が解けた奴が足元にたまってるだろうから、それを使ってカミラの足を滑らすんだ!!」
横のアイネの肩をたたいて床を指さしながら、俺は叫んだ。
どうでもいいが、こいつ、華奢な見た目と裏腹に、中身がずっしり詰まったように重い。
まるで銅像のようだ…。
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