【SS】何者でもないウマ娘が怪物たちと渡り合った話

1：名前なんか必要ねぇんだよ！：2025/06/08(日) 09:26:57 ID:cTGxyMuM: ====天皇賞（秋）、決着後====

トレーナー「いやぁ、お疲れさん」

ウマ娘「…」

トレーナー「どうだった、初めてのGIは？」

ウマ娘「…疲れた」

トレーナー「ここ最近マイルとかスプリントしか走らせてこなかったからなぁ。そこで中距離走ったらそりゃ疲れるか」

ウマ娘「そうじゃなくて…てか前のレースも2000mだったんだけど！」

トレーナー「そうだったっけ？」
2：名前なんか必要ねぇんだよ！：2025/06/08(日) 09:28:08 ID:cTGxyMuM: ウマ娘「そうだよ。疲れたってのは距離のことじゃなくて…やっぱりGIはほかのレースと全然違うなって」

トレーナー「…」

ウマ娘「無我夢中で走ってたら、最後の直線で結構いい位置にいたから、一瞬勝てるかなって思ったけど…」

ウマ娘「直線に入ったらほかのウマ娘がどんどんアタイを抜いてって、アタイも何とか抜き返そうと頑張ったけど全然足が動かなくて…気づいたらどんどん離されて…」

トレーナー「そうか…」

ウマ娘「クリークやイナリ先輩はいなかったけど、全然勝負にならなかった。GIを走ってみて分かった。オグリだけじゃない。ヤエノも、アルダンも、バンブーも…アイツらみんな怪物（バケモノ）だ…！」

トレーナー「そうか…やっぱ違うんだな」

ウマ娘「そうだよ…アイツらは全然違う」
3：名前なんか必要ねぇんだよ！：2025/06/08(日) 09:30:40 ID:cTGxyMuM: トレーナー「いや、そうじゃなくて、走った側の体感と外から見た人間としての感想とじゃ全然違うんだなって」

ウマ娘「どういうこと？」

トレーナー「オレとしてはソイツらとダイにそこまで力の差があるようには見えなかった」

ウマ娘「嘘でしょ、だってあんなに離されて…」

トレーナー「最後の最後は抜かれてたけど、あと100mくらいまでは勝てないまでも掲示板には残れそうだったぞ？」

ウマ娘「そうなの？」

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