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【四部マスSS】佐久間まゆの夢のような日々
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―いつかの昼下がり どこかの事務所―
まゆ「まゆはプロデューサーさんと気持ちが通じてるって感じるだけで幸せなんですよ。本当に・・・本当にただそれだけで、胸がいっぱいになるくらい幸せなの・・・」
―1999年 杜王町 エステ「シンデレラ」―
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助「こいつ!顔がねーぞッ!指紋も!荷物も全て持ち去られているッ!」
康一「いったい・・・」
仗助「いったい『誰』なんだこいつはッ!?」
―同時刻 杜王町―
まゆ「プロデューサーさん、遅いな・・・。電話にも出ないし・・・」
ズズ・・・・
まゆ(『エヴリデイドリーム』にもあれから反応がない・・・)
ユラユラ・・・
まゆ(・・・・・・きっと仕事が立て込んじゃってるだけですよね。きっと・・・)
まゆ「・・・大事な話ってなんなんだろう」
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―同時刻 駅前―
吉良(やったぞ・・・!承太郎のやつらを撒いてやったッ!新しい『身分』も手に入ったッ!)
スッ
吉良(ポケットに『名刺』がある・・・。この男――もう私だが――芸能プロダクションに勤めているぞ・・・。肩書は『プロデューサー』・・・。フン、くだらん職業だ)
ドサドサ
吉良(荷物からわかる情報はこのくらいか。この資料の多さ・・・それにかなり作りこまれている。随分熱心に仕事をしていたらしいな)
吉良(ン、着信があったようだ・・・。『履歴』が残っているぞ。発信者は「まゆ」・・・。『ほとんど毎日電話をしている』・・・。それ以外にも女からの着信が多い。)
吉良(女性タレントのプロデューサーと言うわけか。クソッ!私の望む『平穏な生活』とはまるで真逆の男だ、こいつはッ!)
吉良(なんにせよこの男に『なりすまさなければ』・・・。この男を『再現しなくてはいけない』・・・。それも『できるだけ正確に』・・・。誰にも疑われないように・・・)
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悲劇の結末しか見えなくてゾクゾクする(愉悦)
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―数日後 芸能事務所―
まゆ(最近プロデューサーさんの様子がおかしい)
P「・・・・・・」ペラッ
まゆ(以前より随分熱心にお仕事してるみたい・・・。前は他愛無い雑談しながら作業していたのに・・・)
P「フウゥ〜〜〜ッ」カシュッ
まゆ(それに『缶コーヒー』の銘柄が以前と違う・・・。『毎日つけてくるネクタイの順番』も・・・。『趣味が変わった』のかしら・・・。それに)
P「ん?まゆ、俺に何か用でもあるか?」
まゆ「いえ・・・なんでもないんです。今日のネクタイ、お似合いだなぁって・・・」
P「そうか・・・ありがとう」
まゆ「それじゃあ私、もう行きますね・・・」
P「・・・・・・」ウズウズ
-
ズズ・・・・
まゆ(それに何より・・・『エヴリデイドリーム』があれから全く発動しない。『ただの一度も』・・・。)
まゆ(まゆの『スタンド』・・・『エヴリデイドリーム』は感応する能力・・・。Pさんが『まゆのことを考えている時』、少しだけPさんの考えている事がわかる。ただそれだけの『スタンド』・・・)
まゆ「ずいぶん『心配事』が多いのかしら・・・。お仕事も大変みたいですし、まゆの事以外に考えなくちゃいけないことが沢山あるんですね」
まゆ(あの日はあれから電話があって、『今日はどうしてもいけなくなってしまったから』とだけ・・・『大事な話』が何だったのかもわからないまま)
まゆ「・・・・・・それともまさか」
まゆ「まさか『心変わり』なんてこと・・・ないですよね?うふ・・・ふふ・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
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やべぇよやべぇよ…
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エヴリデイドリーム
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 -A / 持続力 - D / 精密動作性 - なし / 成長性 - A】
まゆの周りを漂う淡いシルクの帯のような形のスタンド。能力が成立するとリボンの形に結ばれる。『相手が自分のことを考えている時』にその相手の思考をほんの少し読むことができる。
読める思考は断片的である上に『まゆのことを考えている時』の思考を読むため、得られる情報は「まゆのことをどう思っているか」程度の曖昧なものであり実用性は皆無。
相手はPに限らず誰にでも発動することができるが、今までP以外の人間に使ったことはない。
曰く、「Pさんがいつまゆのことを考えていて、まゆのどんなところがどのくらい好きか、なんでもわかっちゃうんですよぉ」とのこと。
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成長性Aなのか・・・(ドス黒い恐怖)
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クソザコだけど成長性 - Aが恐い…恐くない?
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初投稿、見切り発車です
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―翌日 どこかの駅前―
P(この『身分』にも慣れてきた・・・仕事もなんとかうまく行っている)
P(この男に『親しい友人』はほとんど『いない』・・・。事務所の連中とも表面上の付き合いをうまく保っているようだ・・・)
P(この男の書斎の本棚を見た・・・。『趣味が合う』・・・。あれは『他人との関わりにウンザリした人間』の本棚だ)
P(この男は明らかに『社会とか人間とかいったものに失望している』!だから他人と親しくならない・・・。この男になりすますのはそれほど難しいことではない)
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まゆがかわいそうで興奮する
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P(唯一の問題はあの「まゆ」とかいう小娘の動向だ。あの日に私と約束をしていたらしい・・・。私は『大事な話がある』とか言っていたようだ。)
P(予約していた店から連絡があった・・・。私は『花束と指輪』をあの店に預けていた。『まゆに渡すために』・・・。『未来を誓い合うために』・・・)
ギリギリ
P(くそっ!私は今『疑われている』・・・。私とまゆは『恋人』だ・・・!なぜだッ!?どういうわけかこの男はあの小娘とだけは『親しくなった』!)
P(あの小娘だけ私のことを『深く理解している』ッ!)
P(今は仕事が忙しいということで距離を置いて誤魔化しているが・・・。ヤツは私の様子の変化に必ず気がつくだろうッ!)
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まゆゆ頑張るんや、仇をとってさしあげろ
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P(しかしまゆは『大事な話』の内容を知らないはずだ・・・。したかったのは『別れ話』だったと言うこともできる)
P(問題ないはずだ・・・。うまくやれば『問題なく別れられる』はずだ。『心変わり』なんてありふれたものだッ!)
P(小娘の語る『愛』なんてのはそうそう長続きするもんじゃあないからなッ!)
P(『愛は人間を弱くする』・・・。『愛は惜しみなく与える』ものであるなら、『愛されるとは惜しみなく奪うこと』だ・・・!ヤツが私に惚れている以上!やり方はいくらでもあるッ!)
P「フウゥ〜〜〜・・・」
P(落ち着け・・・。あの事務所の中でコトを起こせば承太郎の奴らは必ず私に『辿りつく』!それだけは避けなければ・・・)
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女「・・・」テクテク
P「・・・」ウズウズッ
P(あの女・・・裏通りの方に歩いて行く・・・『美しい女』だ・・・)
グググ・・・
吉良(ああ・・・通りすがりの女ならば・・・『私の身分と関連がない』・・・)
ドドドドドドド
吉良(正直言って『限界』だ・・・。美しい手をした女にいつも囲まれていては・・・私のサガを抑えきれないッ!)
吉良(あの女にこの『吉良吉影』の本性を打ち明けてやりたい・・・。あの女に私の『心の底』を聞いてもらいたいッ!)
吉良(このエリアは本来『この男の活動圏内じゃあない』!『私を知っている者がいる可能性は限りなく低い』・・・)
吉良「あの女にするか・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ
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あっ(察し)
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まゆ「・・・・・・」コソコソ
まゆ(プロデューサーさんの後を尾行けてきちゃいましたぁ・・・。でも考えすぎだったみたいですね。ずいぶん遠くまで来て仕事をした後、駅前で『スカウト』をしてるみたい・・・。)
P「・・・・・・」コツコツ
まゆ(・・・?『話しかけようとしない』・・・。人が多くて追いつけないという風でもないのに・・・)
まゆ(まるで『気づかれないように尾行ている』みたい・・・)
まゆ「・・・・・・?」
まゆ(もうちょっと、ついていってみようかな・・・)
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吉良(あの女、マンションに入っていったぞ・・・。好都合だ)
吉良(キラークイーン・・・。カギを爆破しろ)ボシュッ
ガチャッ コツ・・・コツ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
女「えッ? どちら様・・・?部屋を間違えているわよ。カギは閉めたと思ったけど」
吉良「私の名前は『吉良吉影』・・・。部屋は『ここで間違っていない』んですよ・・・」コツコツ
女「ちょッと!入ってこないで!警察を呼ぶわよッ!」
吉良「それとカギは壊してしまいました・・・。フフ・・・。『邪魔だった』んでね・・・。ちょうど『今の貴女みたいに』ッ!」ガシッ
女「ひッ!」カチッ
ドグォーーーーーーーン
吉良「フウゥ〜〜〜・・・。ようやくこれで語り合えるね・・・。スベスベして実に良い手触りじゃあないか。思わず『ほおずり』したくなる」
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溜まってると早い
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吉良「物静かになったキミはとてもカワイイよ・・・。聞いてくれるだろう? 私の『心の底』・・・『人を殺さずにはいられない本性』のことを・・・」
まゆ「ッ・・・・!?!?」ハァハァ
タッタッタッタッタッ
まゆ(逃げなきゃ・・・気づかれないように・・・!できるだけ遠くまで!)
まゆ(『キラ』! 『キラヨシカゲ』と言ったの!?『プロデューサーさんの名前じゃあない』ッ!)
まゆ(人を殺した・・・!手だけ切り取って!死体も残らない『スタンド』で!)
まゆ(プロデューサーさんは『スタンド使い』じゃなかったッ!私のエヴリデイドリームも見えてなかったもの!)
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やってしまいましたなぁ・・・
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まゆ「・・・・・・・ッ!」ゼエゼエ
ズズ・・・・
まゆ「エブリデイドリーム!お願い通じて・・・!どうかッ!」
ユラユラ・・・
まゆ「そんな・・・エブリデイドリームッ!動いてよッ!」
ユラユラ・・・
まゆ(『心変わり』なんかじゃあなかった・・・!あれはもうPさんじゃなかった)
まゆ(『キラ』がプロデューサーさんに『成り変わった』・・・。どうにかして『顔』も『身分』も奪った)
まゆ「プロデューサ・・・さん・・・」ギュッ
まゆ(エヴリデイドリームは『発動しなかった』・・・『ただの一度も』・・・)
まゆ「う・・・うう・・・」ジワッ
まゆ(『大事な話がある』と言ったあの日から・・・『発動しなかった』)
まゆ(『どこかに監禁されてる』とかじゃあない・・・。プロデューサーさんは『もういない』・・・だから『発動できない』・・・)
まゆ「嘘・・・嘘よ・・・!そんな・・・!絶対嘘ッ!」ポロポロ
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がんばれ
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まゆ(最期に通じたのは約束の時間の少し前・・・いつもよりずっと切実に・・・『もう間に合わない』・・・『ごめん』と)
まゆ「あれは・・・あれは最後の・・・!最期の!」ボロボロ
まゆ「うわあああ・・・・ああああ・・・・!」ボロボロ
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セリフ再現度高いっすね...
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それでもまゆなら・・・まゆなら立ち上がってくれる
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―数日後―
ちひろ「まゆちゃんは今日も来ていませんね」
P「ああ・・・体調がどうにも優れないようだ。きのう電話で話してみたが声も枯れているみたいだった」
ちひろ「夏風邪でしょうか・・・。彼女にしては珍しいですね。Pさんお見舞いに行ってあげては?」
P「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ちひろ「?」
P「・・・・・・そうだな。見舞いに行ってくる。彼女の『様子を見ておく必要がある』・・・」
ちひろ「はい、行ってらっしゃい」
P「・・・」コツコツ
P(ヤツが『このタイミング』で休み始めたのはどうも気になる・・・。電話の様子から見るに『体調を崩している』のは本当のようだが)
P(小娘と思って放置していたが・・・どうも嫌な予感がするッ!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
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―すこし前―
まゆはプロデューサーさんと気持ちが通じてるって感じるだけで幸せなんです・・・
だからまゆに声を聞かせて・・・まゆを見ていてくださいね。毎日少しだけでいいんです・・・
それが叶うだけで・・・毎日が夢みたい・・・
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まゆ・・・大切な話があるんだ。とても大切な・・・」
話ってなんですか?プロデューサーさん・・・
「いつものところで待っててほしい。前の仕事が押してしまうかもしれないけど・・・」
ええ・・・待ってますよぉ。いつまでも・・・
『もう間に合わない』 『ごめん』
どうしたんですかぁ? プロデューサーさん、まゆはずっと待ってたのに・・・
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吉良「壊してしまいました・・・。フフ・・・。『邪魔だった』んでね・・・」
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まゆ「はッ!?」ガバッ
「それではお昼のニュースです。・・・クルーが・・・鉄塔・・住む男へのインタヴューに・・・し・・・・」
まゆ「・・・夢」
「前・・不明となった女性の・・・手が・・は・・依然として・・・」
まゆ「・・・あれから何日経ったのかな」
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まゆ(あのあと急に『高熱』が出て、何日も寝込んでしまいました・・・原因は不明。寝てる間に涙も枯れてしまったみたい)
ズズ・・・
まゆ(エヴリデイドリーム・・・。少し『強くなってる』のがわかる。好きに動かせるし物にも『触れる』・・・。それに今は『相手がまゆのことを考えていなくても』心のなかを見れるみたい。『まゆが望めば』・・・。)
まゆ(まるで『侵入するみたいに』・・・)
まゆ(・・・なんて『おぞましい』能力)
ギュルギュル
まゆ(それでもプロデューサーさんのことは『わからない』・・・。やっぱりプロデューサーさんはもう・・・)
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まゆ(プロデューサーさんが『もういない』なんて・・・まだ現実感がありません。何日も寝込んでたせいかな)
とぉるるるるるるん♪とぉるるるるるるん♪
まゆ「電話・・・プロデューサーさんから・・・」
まゆ(・・・いえ、『キラヨシカゲ』から・・・)
とぉるるるるるるん♪とぉるるるるるるん♪
まゆ(現実感がないのは・・・プロデューサーさんが『まだ生きている』から・・・。まがい物に無理やり『生かされている』から・・・)
まゆ(プロデューサーさんはもういないのに。だれもそのことに『悲しむこともできない』・・・。その眠りの安らかなことを『祈ることもできない』・・・)
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とぉるるるるるるん♪とぉるるるるるるん♪
まゆ(プロデューサーさんは『もういない』のに・・・!プロデューサーさんの声も!顔も!積み上げてきたものもッ!奪われたまま全て『生き続けて』いる!)
まゆ(まゆはそれを・・・『まがい物だとわかっているのに』・・・まだ愛しいと感じてしまう・・・)
まゆ(まゆのプロデューサーさんへの気持ちすら・・・いずれキラに奪われてしまう)
まゆ(取り戻さなくちゃ・・・。あの穏やかな声も、優しい眼差しも!全てを取り戻さないかぎりッ!まゆはプロデューサーを二度と『愛することもできない』!)
ズズ・・・ ギュルギュルッ
まゆ「プロデューサーさん、どうか力を貸してください。『あなたを取り戻すための』・・・」
とぉるるるるるるん♪とぉるる ガチャッ
まゆ「はい。もしもし、『プロデューサー』さん・・・」
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エヴリデイドリーム act 2
【破壊力 - D / スピード - D / 射程距離 -A(物理的な射程はC) / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
ピンク色の帯のような形のスタンド。以前とは違い物質のように振る舞う。メチャクチャに絡まってほどけることがなく、まゆの左手に絡みついている。ムチのように動かして拘束するなどの攻撃も可能になった。
『まゆが望んだ時』に『いつどこにいても』、その相手に強制的に『まゆのことを考えさせ』、思考を読むことができる。読める思考は比較的まとまりのあるものになったが思考の一部分のみである。
スタンドの対象として選べるのは『まゆが強い執着を持つ相手(プロデューサー)』のみであるため、実質その残滓を持つ『キラヨシカゲ専用』の能力であると言えるだろう。
以前の能力が『想い合う二人が通じ合うもの』だったのに対して、この能力は『一方的な愛が相手を侵犯する』ものであり、曰く「まゆの愛が持つ後ろ暗い側面のひとつ」とのこと。
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プロデューサーを奪うとかまゆに一番やってはいけないことですね…
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(見切り発車なので続きはまだ)ないです
ニナちゃんと吉良のやつを読んで書き始めたんですが、考えるうちに長くなってきてしまって
決着の細かい部分を詰めるまでスレが残ってたら続きを書こうと思います
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シリアスなSS難しそうなのにしっかり迫力もあるし原作再現もすごいですねこれ
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あと、自分はまゆPなのであんまりまゆがひどい目いあう展開はないかもしれません
期待してくれてるひとには申し訳ないですけど・・・(森久保並感)
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既にめちゃくちゃひどい目にあってるからなるべく幸せにしてあげてほしい
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別にまゆが吉良を殺してしまっても構わないですねぇ!
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こういう哀しい覚悟の物語は好きですねぇ…
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それじゃ続きも…期待してるで
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今追いついた 期待
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続きあくしろよ(せっかち)
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>>38
あんな拙いSSがこんな完成度の高いSSの媒介になれるとかウッソだろお前!
仮に本当ならもっと仁奈ちゃんを不幸にすればさらに悲劇的なSSが読める…?(名推理)
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悪魔の発想やめろ
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>>47
やめろォ(建前)ナイスゥ(本音)
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悲しみの連鎖やめろォ(建前)
いやでも自分は本当に・・・まゆのためを思って書いてるんで・・・
ラストまでのだいたい3分の1ぐらいできました
後は書きながら調整していって固まってきたら順次流しますね
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やったぜ
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まゆが幸せなEDを迎えられるのなら
過程や方法などどうでもよかろうなのゾ
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>>52
幸せとはなんぞや
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躊躇わないことさ
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まゆ『お見舞いですかぁ?でもプロデューサーさん、最近お忙しそうですから・・・まゆのことは心配しなくてもいいんですよ。お仕事の方を優先してください・・・』
P「いや、『心配』だ・・・。まゆのことをとても『心配している』。『とても気掛かりだ』。早くまゆの元気な顔を見て『安心』したい・・・。『何事もなかったと確認したい』んだ・・・」
まゆ『そう、ですか・・・。嬉しいです。とても・・・。お待ちしていますね・・・』
ブツッ ツーツー
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P「・・・」
P(そう、『とても気掛かりだ』・・・。何をしていてもヤツのことを考えてしまう。ヤツは『脅威』だ。『警戒しなければ』・・・)
P(私とまゆは『恋人』だ。それも『秘密』の・・・)
P(私はどういう態度で彼女に接していたのだろうか?二人の関係はどのくらい深いものだったのだろうか? 誰かに聞くとかすることはできない・・・。)
P(この男は『他人というものに失望していた』はずだ・・・。『愛のおぞましい側面』を知っていたはずだ!)
P(そんな男がよりにもよってあんな小娘とどうやって親密になる!? 全く『想像できない』・・・)
P(少なくとも『この男が一方的に弄んでいた』とかじゃあない・・・。指輪を贈ろうと思うほどだ・・・。この男は『真剣』だった・・・)
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また始まってる!(歓喜)
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P(小娘も今はまだ違和感を感じている段階だろうが・・・。疑いが深まれば私のことを『調べる』ようになるかもしれない。疑いの芽は早めに摘んでしまわなければ・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴ
P(大丈夫だ・・・。『愛なんてのはすぐに醒める』。ほんの少しの食い違いで簡単に失われてしまうものだ)
P「住所はここのようだな。まゆはここで一人暮らしをしている・・・」コンコン
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もう始まってる!
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コンコン
まゆ「ッ!」
まゆ(来た・・・ッ!『キラ』が・・・。『プロデューサーさんを殺したヤツ』が!『プロデューサーさんの声と顔を持って』ッ!)
ドッドッドッドッ
まゆ(ど、動悸が・・・!落ち着かなくちゃ・・・)
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期待!
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ズズ・・・ ギュルギュル
まゆ(電話の後にエヴリデイドリームで読んだ・・・。『キラ』はまゆを『警戒』してる・・・。本性がバレるんじゃあないかと『脅威』に感じている!)
まゆ(『平静を装わなければ』・・・!まゆのエヴリデイドリームじゃあ・・・。『まゆに関係する思考』をほんの少し読むだけの能力じゃあ『キラ』のスタンドに太刀打ち出来ない・・・!)
まゆ(まだ『本性を知っている』と気取られるわけにはいかないッ!)
-
もう始まってる!
-
コンコン
まゆ(・・・待って)
まゆ(『キラ』はバレるのを恐れてる・・・。なぜ?バレたところでまゆのこともすぐに殺せるのに・・・)
まゆ(それにあのスタンドで殺せば『死体は残らない』・・・。恐れてるのはきっと『警察とかじゃあない』)
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まゆ(そもそも『キラ』はなぜプロデューサーさんに『なりすました』?なんのために?そおゆう『趣味』の殺人鬼なのかもしれない・・・けど)
まゆ(きっと『身を隠したい』・・・!『誰か』から隠れているんだ!だから今の立場が目立つようなことはできない・・・。キラにも『天敵がいるに違いない』ッ!)
まゆ(探さなきゃ・・・その『誰か』を!)
ドドドドドドドドドドドド
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始まってる!
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P「まゆ・・・いないのか?」
まゆ(『使わなくちゃいけない』・・・エヴリデイドリームを。『この会話の中で』・・・『吉良の目の前で』)
まゆ(キラがまだ『まゆを警戒している』うちにッ!まゆに関連した思考の中で『本当の脅威を想起する可能性がある』うちにッ!)
バッ ゴソゴソ
まゆ(キラは『スタンド使い』・・・。キラにはエヴリデイドリームが『見える』・・・)
まゆ(急いで『着替えなくちゃ』・・・。この『リボン』が自然に見えるように!)
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コンコン・・・
P(おかしいぞ・・・。『この状況はおかしい』・・・。『なぜ返事がない』?)
P(ホレた男がやってくるとわかっていながら・・・『どうして今頃ゴソゴソと準備をしている』? どうもイヤな予感がするッ)ダラダラダラ
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原作での風呂シーンを彷彿とさせる緊張感いいゾ〜
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P(キラークイーン、やれッ!)ボシュッ
P「おや・・・」 ギイィ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
P「『カギが開いているじゃあないか』・・・」 バタン
まゆ(なッ・・・!?)ビクッ
まゆ(カギは掛けてあったのに・・・『破壊して入ってきた』ッ!)
まゆ(まさかキラはまゆが気づいていると『ほとんど確信している』の?!)
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P(いかん・・・『落ち着け』・・・。『焦りすぎだ』・・・! まだまゆの私への疑いがどの程度なのかは判明していない・・・)
P(今日は『確かめるだけでもいい』・・・。ヤツはまだ『ほんの小娘だ』・・・。警戒しすぎてボロを出すほうがマズいッ!)
まゆ(落ち着かなきゃ・・・。『着替えは終わった』・・・。きっと大丈夫・・・)ドッドッドッドッ
-
まゆ「あら、『プロデューサー』さん。合鍵なんて渡してましたっけ・・・?」
P「いや・・・カギは掛かってなかった・・・。錠前が壊れていたのかもしれないな」
P「ノックをしたんだが返事がなくてね・・・。まさか『なにかあったのかと思って心配でね』・・・。悪いが勝手に入ってしまったよ」
まゆ「気づきませんでした・・・。『着替えてた』んです。プロデューサーさんが来るのにパジャマのままじゃいられませんから・・・」
まゆ「プロデューサーさん、似合ってますかぁ?このお洋服。『リボンがアクセント』なんですよ・・・。『新しい素材の』・・・」
P「・・・少し『過剰』じゃあないか?その『リボン』・・・」
まゆ「いいんですよ、『このくらい』で・・・。最近は思い切ったコーデがトレンドなんです。うふふ・・・」ヒラヒラ
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P(考えすぎだったようだ・・・奥の部屋で着替えていた・・・『身支度に時間がかかっていた』のか・・・)
まゆ(うまく行った・・・『スタンドだとはバレてない』ッ!)
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ギリギリのラインでの腹の読み合いですねえ・・・
-
P「そういえば手土産を持ってきたんだった。『プリン』を・・・。体調はどうだ?大丈夫そうなら食べながら少し話そう・・・」
まゆ「まぁ・・・。まゆのために買ってきてくださったんですかぁ?『とっても嬉しい』・・・。食器を用意しますね」パァッ
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相手の考えが詳しく読めるっていうのはダービー弟を超える凄い能力だが
しかしそうすると吉良の脳内を読むわけで
まゆがどれだけ冷静でいられるのか・・・
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まゆ(・・・あれはもうプロデューサーさんじゃない)
まゆ(心を動かされちゃダメ・・・。二人で過ごした穏やかな時間が戻ってくることは『二度とない』・・・)
まゆ(あれはまがい物・・・『プロデューサーを殺した』)
まゆ(どれほど優しい声と眼差しであったとしても・・・『擬態』にすぎないんだもの)
P(やはりただの小娘だ。たかが菓子の一つでああも『嬉しそう』に・・・)
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まゆ「・・・」カチャカチャ
まゆ(まゆはまだキラの本性に『気付いてない』。まゆは恋人との疑念を晴らしたい、『ただそれだけ』・・・。だから『単刀直入に聞けばいい』)
まゆ(だってまゆたちは愛し合っているんですもの・・・)
まゆ(糸口はあの『約束』・・・。『約束があった日』にキラは『成り代わった』・・・。『誰か』から逃げるために!)
ギュルギュル
まゆ(そこを切り崩す・・・!動揺した思考をエヴリデイドリームで読んでやるッ!)
まゆ「・・・」トコトコ
まゆ(キラは『大事な話』の内容を知っているかしら? できれば『聞き出したい』・・・『プロデューサーさんの最後の言葉』だもの・・・)
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P(こちらから何か『カマをかける』とかは得策じゃあない・・・。『わからないことのほうが多すぎる』。墓穴を掘るようなことは控えなくてはならない)
P(『約束の日』のこと、『大事な話』の内容・・・。必ず聞いてくるだろう。『うまく切り抜けなくては』・・・)
まゆ「お待たせしました・・・。はい、プロデューサーさん」コト
P「ああ・・・」
まゆ「まゆこの『プリン』大好き・・・。以前食べましたよね。『二人で』・・・。『お店のテラスで』・・・」
P(これは『ちひろに持たされた』土産だ・・・。『話を合わせなければ』)
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P「覚えている。『とても良い天気だった』」
まゆ「ええ・・・。『とっても大切な思い出』・・・」
P(『テラス』で食べているんだ・・・『天気が悪いワケがない』・・・)
まゆ(あの日は曇天でしたね・・・。テラスからの景色がお気に入りなんだって。『今日は曇りなんだから、まゆも日差しを気にしなくて済むだろう?』って。ふふ・・・)
まゆ(あの頃はプロデューサーがそんな気遣いをしてくれるなんて思ってもみませんでした)
まゆ(知ってましたか?プロデューサーさん・・・。曇りの日も紫外線は降ってきちゃうんですよぉ。その優しさが嬉しくて、最後まで言い出せなかったけれど・・・)
まゆ「・・・」ジワッ
P「えッ?」
P(なぜだ・・・『なぜ泣く』? 『わからない』・・・)
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心理戦がアツゥイ!
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まゆ「ああ・・・ごめんなさい。なんでもないんです・・・本当に・・・」グスッ
まゆ「・・・あの頃は幸せでした。毎日が夢みたいで・・・。だから思い出すと悲しくなってしまうの・・・」
P「・・・・・・」
P(こういう場合・・・『恋人ならなだめるはず』だ・・・優しい言葉をかけて・・・)
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P「悲しむことなんて何もないはずだ。そんな『まるで失われた夢を思い出すみたいに』・・・。またこうやって同じものを食べているじゃあないか」
P「『あの頃と同じように』・・・二人で。これからも幸福な『思い出』を作っていける・・・」
P「『悲しむことなんて何もない』・・・そうだろう?」
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緊張感に冷や汗がで、出ますよ…
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まゆ(やめて・・・。やめて!)
まゆ(あの不器用な、優しいプロデューサーさんが戻ってくることは『決してない』・・・。『死んだ人は二度と戻らない』・・・)
まゆ(プロデューサーさんが感じるはずだった『幸福』も『平穏』も、『永久に失われたまま返ることはない』・・・)
まゆ(『あなたに奪われたまま』・・・もう『永久に戻らない』・・・!)ザワッ
-
ゴクリ・・・(;゚Д゚)
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こんな状況下で幸子が訪ねたらどうなるのか
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まゆ「でも・・・」グスッ
まゆ(ここで仕掛ける・・・。『後悔させてあげる』・・・)
ギチギチ・・・
まゆ(エヴリデイドリーム・・・プロデューサーさん・・・どうか力を貸して)
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まゆ「『最近プロデューサーさんの様子が変だから』・・・」
P(来た・・・!)
まゆ「あの日から・・・。『あの約束の日』から、ずっとまゆへの態度が『ぎこちない』から・・・」
P(『矛盾なく』答えなくてはならない・・・。『疑念が深まるようなことがあってはならない』・・・)
まゆ「まゆは・・・プロデューサーさんが『心変わり』したんじゃないかって」
P(『どう出るべきだ』?ここで『切り出すべき』だろうか? 『別れ話』を・・・)
まゆ「あの日も・・・まゆは『ずっと待っていた』のに・・・」
P(なっ・・・!?)
-
P(今『ずっと待っていた』と言ったのか? 『ずっと』・・・?)
P(あの日私がこの男の素性や振る舞いを把握してまゆに電話をするまでに『どれだけ時間がかかった』?!)
P(10分や20分なんかじゃあない・・・。『数時間だ』・・・! それも『ランチの約束の』・・・。電話をした時には『スデに帰っている』と思っていた・・・!)
P(待っていた・・・。『ずっと』・・・!『それほどのものなのか』?この小娘・・・まゆの『執着』は!)
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┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
-
P(マズい・・・。ここで別れ話など切り出したらこいつは『なにをしでかすか予測がつかない』ッ!私の『あとを尾行ける』とか『家に忍び込む』とかしかねないッ!)
ドドドドドドドドドドドド
ギュル・・・
まゆ(・・・?『動揺している』・・・。『あとを尾行ける』とか『家に忍び込む』とかされるのを恐れてる・・・)
まゆ(『家』・・・。何か手がかりがあるかもしれない・・・)
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まゆ「・・・」グスグス
まゆ(こうしてみると・・・キラから伝わってくるのは『敵意』とか『警戒』とかネガティブなものばかり・・・。プロデューサーさんからこんな嫌な気持ちが伝わってきたことなんて『一度もなかった』・・・)
まゆ(ああ・・・プロデューサーさんは本当にまゆのことを・・・)
-
P「あ・・・あの日は『電話で話したように』・・・仕事が長引いてしまって・・・」
P「約束をすっぽかしてしまったことをずっと後ろめたく思っていた・・・。どうやって謝ったものか、ずっと考えていたんだ・・・」
P(ここは『誤魔化す』しかない・・・。多少無理があっても・・・『こう言う以外ない』・・・!)
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まゆ「『お仕事』・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
まゆ「まゆ、聞いたんですよぉ・・・。『ちひろさんに』・・・。プロデューサーさんのお仕事・・・どうなってるかなって・・・」
まゆ「『心配だったから』・・・『プロデューサーさんに何かあったんじゃないかって』・・・」
P(う・・・!)ダラダラ
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まゆ「あの日『午前中の仕事は滞り無く終わってました』・・・。なのに『午後の打ち合わせには遅れて来ている』・・・」
P(ま・・・マズいッ!マズいぞッ!)ダラダラ
まゆ「ねえ、どうして・・・?『何してた』んですかぁ? おしえて・・・。プロデューサーさん・・・」
ドドドドドドドドドドドド
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P(くそっ、くそっ!くそッ!ヤバい・・・!甘く見ていた・・・!『この女に疑われるのは絶対にヤバい』ッ!)
P(あの時私が『エステシンデレラ』付近にいた事を知れば・・・辻彩の失踪から・・・『辿りつきかねない』・・・この女からッ!承太郎の奴らの方にッ!)
P(なんてことだ・・・。『本当の脅威』があるとしたら承太郎の連中のほうだと思っていた・・・!こんなところに危険が潜んでいたとは・・・くそッ!)
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まゆ(『エステシンデレラ』・・・『辿りつきかねない』・・・『本当の脅威』のほうへ・・・?)
まゆ(まずい『やりすぎた』・・・!かなり動揺してる。『敵意がどんどん高まってる』ッ!)
まゆ(キラは今『隠れたい』・・・。まだまゆのことは殺せないはず・・・!でもこれ以上は・・・『何をしでかすかわからない』ッ!)ドッドッドッドッ
ギュルギュルギュルギュル
まゆ(もう十分!この情報から先に行けるッ!)
-
まゆ「・・・なーんて。ビックリしちゃいました?」パッ
P「う・・・」ダラダラダラ
まゆ「ふふ・・・。お仕事の話をそんな簡単に教えてもらえるわけないじゃないですかぁ。カマかけてみちゃいました」
まゆ「今のは次のオーディションの、『嫉妬深い女の子の役』・・・。よく出来てるでしょう?」
まゆ「うふ・・・。まだドキドキしてるって顔ですよ」
-
P「あ、ああ・・・。『ビックリした』・・・ビビったよ・・・。本当によく仕上がっている」
P(『演技』だったのか・・・?今のが・・・。イヤ、さっきの『眼』は・・・)
P(どこからが『演技』だ?『涙を流した時から』? 『わからない』・・・)
まゆ「ふふ・・・嬉しい。プロデューサーさんが熱心に指導してくれたお陰です・・・」
P「・・・だが今みたいなのはもうよしてくれ・・・。マジにビビった・・・。心臓に悪い」
-
P(この女は『危険だ』・・・早くなんとかしなければ・・・)
P(あの『眼』・・・。浮気だとか心変わりだとか・・・そおいう兆候を見せただけで本当に『全て調べ上げかねない』・・・。この女はきっと『手段を選ばない』ッ!)
P(私が最も嫌いなタイプの人間だ・・・!一方的に愛を押し付け・・・相手を喰らい尽くし・・・それが叶わなければ狂乱して憎悪をブチまけるッ!)
P(殺す訳にはいかない・・・『今はまだ』・・・)
P(どうしたらいい・・・『どうしたら』・・・)
-
胸が痛くなってくる
-
まゆ「うふ・・・。ごめんなさい。もうしませんよぉ」
まゆ「・・・でも最近寂しかったのは本当・・・。だからこれからも・・・。私のことをちゃあんと『考えていてくださいね』・・・。ずうーっと。『プロデューサーさん』・・・」
-
誰だ、Pを殺したのは
誰だ、まゆから大切な人を奪ったのは
-
―数日後 露伴邸―
康一「露伴さーん!用がある言うから来ましたけど・・・なにしてるんですか?」
露伴「康一くん。一応これを見ておいてもらおうと思ってね」
-
バサバサバサ
康一「なんですかコレ?・・・大量の『スナップ写真』?」
露伴「ああ。『エステシンデレラ』前の道路でのスナップだ。よく言うだろ?『犯人は現場に戻ってくる』・・・。『吉良』がそんなウカツな真似をするかはわからないが」
露伴「とにかくあの店に近付いた人間のうち、『吉良』と近い年齢、背格好の男の写真を撮っておいた・・・。『片ッ端から』な・・・」
康一「この中から『吉良』探すつもりですかァ!?無理ですよ!こんな大量じゃあ!」
-
露伴「いや、見つける必要はない。『目を通すだけでいい』・・・。そもそもこの中に吉良が成りすました『誰か』が居るって確証もない」
露伴「でもこのスナップで一度でも顔を目にしていれば『イザって時』にすぐに動けるかもしれない・・・。これはほんの『保険』だと思ってくれ」
康一「ふうん・・・」ペラペラ
-
露伴「それと、その中に『吉良と似た印象』の男は居ないか?康一くんの率直な印象を聞きたい・・・」
康一「?」
-
露伴「これはほんの仮説にすぎないが・・・。吉良は『自分に似た男』を身代わりに選ぶかもしれない」
露伴「『誰かに成り代わる』なんて簡単なことじゃあない。上手くやらなきゃあすぐ『バレる』・・・」
露伴「吉良の心理としては『できるだけなりすまし易い』ヤツを選びたい『はずだ』・・・。ヤツは『毎日パーティに言っている底抜けに明るい男』にうまくなりすませるだろうか?」
露伴「『自分と異なる性格』であるほどバレるリスクは高くなる・・・。ヤツはできるだけリスクを避けたい。自分と『似たような印象の男』に成りすましたいはずだ・・・」
露伴「ただの仮説だ・・・。『参考程度』のね。でも今はそうやって迫っていくしかない」
-
康一「ええーっ、わかるかなぁ・・・」パラパラ
康一「ん?」
康一「ちょっと露伴先生ェ〜〜!マジメなこと言いながらちゃっかり『カワイイ女の子』の写真も撮ってるじゃないですかァ!これッ!」ピラッ
-
露伴「その『女の子』・・・。店の前で立ち止まっていた。いまはもうやっていないと知らなかったのか・・・。ファッションがとても『エキセントリック』だろう?」
露伴「『メチャクチャに絡まったリボン』が印象的だ。狂おしいほどの激情を表現したような・・・。今度登場させるキャラクターのデザイン資料になると思って撮っておいた」パラパラ
康一「そんな『誤魔化さなくてもいいのに』・・・。ホラ、この子『至ってフツーのファッション』ですよ。確かに『オシャレ』だけど・・・。露伴さんにも以外な一面があるんだなあ」クスクス
-
露伴「それが『フツー』だって?本気ならきみけっこう『いかれてる』ぜ・・・」チラッ
露伴「えッ!?」
康一「・・・?」
露伴(『リボンが写ってない』・・・)
露伴(リボンは確かに『あった』・・・。『見間違いなんかじゃあない』。リボンは写真に『映らなかった』・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
-
露伴「康一くん」
康一「は、はいッ!」ドキッ
康一(どーしよ〜〜〜!あんまりからかうから怒っちゃったのかもッ!)
露伴「きみは『スタンドを写真で撮ってみたことはあるか』?」
康一「えッ? な、ないですけど・・・?」
露伴(ぼくも『ない』・・・。スタンドってのは『写真に映る』んだろうか? スタンドはスタンド使いにしか『見えない』が・・・『例外もある』)
露伴(スタンドによって違うかもしれない。『映るかもしれないし映らないかもしれない』・・・)
康一「・・・???」
-
康一「あ、あの・・・」
露伴「康一くん、手柄だぞッ!」
康一「はッ、はいッ!! ・・・え?」
露伴「取ッ掛かりが見つかった・・・。『今すぐ動こう』。おそらくッ!」
露伴「この女の子はスタンド使いだ」
-
―同時刻―
まゆ(エステ「シンデレラ」は閉まってた・・・。『あの日』から。オーナーのエステティシャン、『辻彩』は『行方不明』・・・)
まゆ(同じ日に近くの『服屋』が強盗に遭っている。店が壊されて店主の老人も『行方不明』・・・)
まゆ(『キラヨシカゲ』についても調べた。『吉良吉影』。ふつうの会社員だったみたい・・・)
まゆ(すくなくとも指名手配犯とかじゃない。目立つ業績も交友関係も『ない』・・・。そして『あの日』のお昼を境に行方が知れなくなっている)
まゆ(あとは確かじゃないけど・・・あの日『服屋』のあたりで『騒ぎがあった』という話がある・・・。エステの近くでは『学生服の若者』と『背の高い白い服の男』が目撃されている)
-
やっぱり内面描写が深いといい
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まゆ(エステと服屋での事件はほとんど同時・・・。吉良が恐れているのは『エステシンデレラのほう』・・・)
まゆ(エステで『なにかあった』・・・。辻彩を殺したのをプロデューサーさんに『目撃された』?)
まゆ(でもそれだけなら『成り変わる必要なんてない』・・・。プロデューサーさんも殺せばいい。『今までのように』・・・)
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まゆ(吉良は『逃げていた』!『身分を変えなきゃ逃げきれないような相手』から・・・!)
まゆ(服屋で『騒ぎがあった』・・・。きっと吉良はそこで『追いつめられた』)
まゆ(『学生服の男』・・・『背の高い白い服の男』。 『吉良の天敵』・・・)
まゆ「うふふ・・・。『あと少し』・・・」ギュルギュル
まゆ(なんて『容易い』の・・・。こんなに簡単に追いつめられる)
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原作との繋ぎ方が上手い 感心するほど
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ギュル・・・ ギチギチ
まゆ(エヴリデイドリーム・・・寝込んでからずっと『強くなり続けてる』・・・。もう思うように『消したり出したりできなくなった』)
まゆ(吉良の感情が『まゆが望んでなくても』流れ込んでくるようになった・・・)
まゆ(使えば使うほど強くなっていくみたい。『リボンの絡まり』もどんどんひどくなる)
まゆ(コントロールできなくなってきてる・・・)
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まゆ(プロデューサーさんの『優しい声』、『穏やかな感情』・・・。いつも胸の中に響いてたのに)
まゆ(流れ込んでくる『吉良の感情』とどんどん混ざっちゃう・・・。『区別がつかなくなってしまう』!)
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復讐を終えてしまったらスタンドに取り殺されそう・・・
-
まゆ「ああ・・・どうしたら良いの」
まゆ(エヴリデイドリームはプロデューサーとの『関係そのもの』だった・・・。きっと『プロデューサー以外に使っちゃいけなかった』んだ・・・。どんなことがあっても・・・)
まゆ(スタンドは精神の形・・・。私の愛もおぞましい物になっていってしまう)
まゆ(シルクのリボンはもう汚れちゃった・・・。おぞましい『まがい物』になってしまった。そしてこれからもどんどん『汚れていく』・・・)
まゆ(私の中のプロデューサーさんも消えていってしまう)
まゆ「プロデューサーさん・・・どうかお願い。『もう少しだけ』・・・『あとほんのすこしだけ』そばに居てください」
ズズ・・・ ズギュルズギュル
まゆ「まゆが全てを見失ってしまわないように。どうか・・・どうか『あと少しだけ』・・・お願い・・・」
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うわぁ…これは復讐を果たしたらお迎えが来そうですね…
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(再度の見切り発車なのでつづきはまだ)ないです
やりとり書くのがキツくて短めに切り上げちゃいました 心理戦を期待してくれた人には申し訳ないですけど・・・(森久保並感)
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乙乙 スゲー面白かったゾ
制御不可で暴走してるということはつまりスタンド使いが見たら一発でバレるわけで、
まゆと接触するのは吉良が先か、露伴が間に合うか、一手差の勝負になりそうですね
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すっげぇ面白かったゾ〜
続き楽しみにしてるゾ
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面白すぎてヤバい
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乙
ギリギリの読み合いが面白かった(小並感)
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乙ゥ〜
手に汗握る読み合いが気持ちよかった(小並感)
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すっごい面白い…続きあくしろよ(せっかち)
そういえば総選挙終わりましたけどやっぱり森久保並感兄貴はままゆに全部突っ込んだんですかね…
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同じ四部マスでも他作とはまったく別の四部らしさでイイゾ��コレ
でもまゆが吉良と刺し違えそうで怖い
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>>132
まゆが死にかけたとこで杖助現れるからへーきへーき
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まゆには幸せになって欲しい
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>>40 の発言があってなおこの悲劇だという事実
早く幸せな結末見てえけどな〜〜 俺もな〜
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ナイスゥ(建前)ナイスゥ(本音)
とっても緊張感のある心理戦描いてるけど、なんかスポーツでもやってたの?
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色んな二次創作があるけどこんな緊迫感のあるタイプの作品は初めてかもしれん
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もう始まっ……てなかった!
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―数時間後 夜 プロデューサー宅―
吉廣「ああ・・・私の愛しい『吉影』・・・。可哀相に・・・。あの小娘はもうおまえの正体に『気付いている』。おまえが『手をこまねいている』うちに承太郎たちのすぐそこまで辿り着いてしまった・・・」
ガリ ガリッ
吉影「黙れ・・・」
-
吉廣「そんなに恐ろしかったのかい・・・。『何日も手が出せないほど』・・・。あの『愛情』が・・・。おまえを食い尽くそうとするあの『おぞましい愛情』が・・・」
ガリッ ガリガリガリ・・・
吉影「黙れ・・・黙れッ!」
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ヌッ
-
吉廣「岸辺露伴もあの小娘に気が付いた・・・。きっとおまえを追い詰めてしまうよ・・・」
ガリッ ブチブチ・・・
吉影「うぐ・・・ううッ!」
-
もう始まってる!
-
吉廣(可哀相に・・・いっそのこともう『楽にしてやりたい』・・・)
ググ・・・
吉廣(う・・・一体これは・・・『矢』がッ!)
吉廣「矢が『ひとりでに』・・・吉影の方へッ!」
ドスッ
-
もは!
-
吉影「あ・・・がッ・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
吉廣「スタンドの能力を与える『聖なる矢』が・・・もう一度吉影を『選んだ』・・・」
吉廣「しかしもうどうにもならない・・・。辻彩はもう殺してしまった・・・。どれだけ強いスタンドを得たところで・・・隠れて平穏な生活を送ることなどもう『出来ない』・・・」
-
>おまえを食い尽くそうとするあの『おぞましい愛情』が
なるほどね
-
吉影「隠れる・・・。隠れる必要など『ない』」
吉影「私を・・・『吉良吉影』を見つけようとする意思はこれでもう『存在しなくなる』・・・」
ドドドドドドドドドドドド
-
吉影「どれだけ尊い黄金であったとしても・・・『光が差さなければその輝きを発揮することはできない』」
-
吉影「キラークイーン・・・。第三の能力」
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あんまり書き溜めすぎると投稿時間が長引いて読者のNaNじぇい民と私が眠くなってしまうので再投稿です。
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―翌朝―
康一「露伴さん・・・さすがにこんなに早起きじゃなくてもいいんじゃ・・・」
露伴「何を言ってる。『できるだけ早めに手を打ったほうがいい』。今朝のうちにあのスタンド使いの『女の子』と接触しておきたい・・・」
露伴「あの女の子・・・「まゆ」という名前だ。まだ無名だが『アイドル』として活動してるらしいな・・・」
露伴「昨日調べた・・・。『この辺り』に住んでる。『市内の学校に通ってる』。通学するときにこの道を通るはずだ・・・」
康一(な・・・なんか『犯罪っぽい』!)
露伴「まあ確かに少し早すぎたかな・・・。仗助のやつもまだ来てないようだ・・・」
-
康一「ふァ〜〜あ・・・。まだ眠い。ボク『なんでこんなことしてるんだっけ』・・・」
露伴「おいおい・・・寝ぼけるのも大概にしてくれよ」
露伴「確かめるんだろ・・・このスタンド使いが『町を脅かすヤツなのかどうか』を・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
露伴(・・・ん?)
-
康一「あれ・・・。本当に『それだけでしたっけ』? 『もっと何か大きな脅威があったような』・・・」
露伴「いや・・・」
露伴「君たちが『アンジェロ』とか『音石』をぶっ倒して以降、『杜王町は平穏そのものだったじゃあないか』・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
康一「そうでしたっけ・・・『まあいいか』。平穏ならそれに越したことはないし」
康一(でも何か・・・)
露伴(何かがあったような・・・)
-
―同時刻 別の場所―
吉良「ああ・・・実に『スガスガしい気分』だ。昨日は久しぶりにグッスリ眠れた・・・」
吉良「これでまた今までどおりの平穏な生活が送れるようになる。心を乱すこともない。『私に敵対する脅威はもはや永遠に存在しなくなった』」
-
吉良「ズッと『不公平』に思っていた・・・。ただ『人殺しが趣味なだけで』どうして幸福に平穏に生きることができないのかと・・・」
吉良「私の殺人衝動は『生まれつきのサガ』だ・・・。私には『どうしようもない』」
吉良「フツーの人間にとっての『手を繋いだり口づけたりすること』が私にとっての『殺人』だというだけ、『ただそれだけの違い』だ・・・」
吉良「『そう生まれついただけで』どうしてただ平穏に生きようとすることすら『許されない』? ずっと『不満』に感じていた・・・『それも今日で終わる』」
-
今度こそ始まってる!
-
吉良「第三の能力は『無敵』だ・・・。『文字通り敵はいなくなる』。私はこれから自分のサガを受け入れてなおッ!平穏な幸福を手に入れてみせるッ!」
吉良「本当に『いい気分だ』・・・。この幸福を誰かと『分け合いたい』。この胸の内を『聞いて欲しい』・・・」
吉良「・・・あの小娘。「まゆ」だ・・・。それに今なら『殺しても問題ない』・・・」
-
―同時刻―
「愛が人を弱くする。愛は本質的に『おぞましい』感情だ」
もう・・・プロデューサーさんはそればっかり・・・。いつだって怖がってる。
「愛とは飢えた化物だ。ひとたび解き放たれると相手を喰らい尽くさずにはいられない」
まゆといる時もいつだって怖がってる・・・。言葉の一つ一つを。指先のほんのすこしの力を・・・
-
「おれはそれを知っているのに。『信じずにはいられない』・・・。『願わずにいられない』・・・。おれは『おぞましい人間』だ」
自分自身の愛のおぞましさを・・・。『まゆを傷つけるんじゃないか』って・・・
あなたは誰よりも優しいから・・・
「だから誰かを愛するっていうのは・・・」
-
ジリリリリリリリリリリリ
まゆ「ん・・う・・・」
「それでは朝のニュースです。・・・・れた・・件 は・・・・・」
まゆ「・・・夢」
-
まゆ(なんだか『すごく長い夢を見てた』みたい・・・。プロデューサーさんとも随分長い間会ってないような気がする)
まゆ(最近忙しかったからかな・・・。でも『何で』忙しかったんだっけ・・・)
まゆ(『まあいいか』・・・。今日はプロデューサーさんに会える・・・)
まゆ(まゆまだ寝ぼけてるみたい・・・とりあえず朝の支度をしましょう)トントントン・・・
とぉるるるるるるん♪とぉるるるるるるん♪
まゆ「あら・・・。プロデューサーさんから」
ズズ・・・ ズギュル・・・
-
―少し後―
露伴「来たぞ・・・あの子だ」
まゆ「・・・」テクテク
ズル・・・ズギュル・・・
-
康一「うッ・・・!」
康一「なんだ、あれ・・・!」
露伴「『蠢いている』・・・やはりスタンドだったようだ。形が変わっているぞ・・・。『絡まりが著しくなっている』ッ!」
康一「あ、あれ・・・リボンって言うよりむしろッ!」
露伴「『触手』だ・・・!なぜスタンドを『出しっぱなしにしている』? 『無自覚なのか』・・・。『制御できていないのは明らかだ』・・・」
-
露伴「話してなんとかなりそうな相手じゃない・・・。仕掛けるぞッ!」
康一「は!はいッ!『打ち合わせの通りに』!」
康一(露伴さんが背後から近づく・・・。スタンドが反応したらぼくのact3で動きを止めるッ!)
まゆ「・・・」テクテク
露伴「・・・」コツコツ
康一(『何事も無く』間合いに入ったらッ!)
-
康一「エコーズッ!act1ッ!」
プァーーーーーーッ
康一(『クラクションの音』で振り向かせるッ!)
まゆ「えッ」クルッ
露伴「悪く思うなよッ!ヘヴンズドアーッ!」
ギャッ バシューッ
-
露伴「フウ・・・。うまく行ったな。あとはこいつを読んで・・・場合によっちゃあ『一筆加えて』終わりだ」
康一「なんかあっけなかったですね・・・『本当にただこれだけで良かったんだっけ』・・・?」
露伴「読んでみよう」
「プロデューサーさんと気持ちが通じるだけで幸せ。 プロデューサーさんと初めて会った時の天気・・・」
「プロデューサーさんとテラスで『プリン』を食べた日。 プロデューサーさんは不器用だけど優しくて・・・」
露伴「おいおい・・・。『好きな男のことばっか書いてある』ぞ・・・」
康一「あッ! このへん!スタンドの事が書いてある」
-
「スタンドの名前は『エヴリデイドリーム』。 『プロデューサーさんがくれた曲』と同じ名前。」
「プロデューサーさんがくれた白いシルクのリボン・・・大切に仕舞っていたのに・・・なくしてしまった・・・」
「失くしてしまったことよりも、それでプロデューサーさんが悲しんでるんじゃあないかってことのほうが悲しかった・・・」
「その時に『エヴリデイドリーム』が教えてくれた・・・。『プロデューサーの気持ち』・・・それが初めて『スタンドを使った瞬間』」
「だから『エヴリデイドリーム』はプロデューサーさんとの関係『そのもの』・・・。 白いシルクのリボン・・・ もう絶対なくしたりしない・・・」
-
露伴「『気持ちを教えてくれた』・・・心を読むスタンド・・・。無害そうだが・・・」
康一「でも白いシルクのリボンって・・・このスタンドと『似ても似つかない』・・・」
露伴「なにか精神に堪えるイベントがあって『変質』したのかもな・・・きみのエコーズみたいに」
康一「続きに書いてある」
-
最近プロデューサーさんの様子がおかしい。 プロデューサーさんに【誰かが成り代わった】。 プロデューサーさんは【殺された】。
【殺した】やつは【キラヨシカゲ】と名乗った。 「【殺人衝動】を抑えられない【殺人鬼】だ。 【キラヨシカゲは何人も殺してる】。
【死体の残らないスタンド】を持っている。
【キラヨシカゲ】にスタンドを使ってから変化が続いている。エヴリデイドリームは強くなり続けてる。 今ではもう制御出来ない。
【キラヨシカゲを早く殺さなくては】・・・・・
-
露伴「・・・・・・」
露伴「男の様子がおかしいのに気付いて『別の男』にスタンドを使ったようだ・・・」
康一「浮気の罪悪感でスタンドが強化されていったってこと?」
露伴「まあありえない話では無いかもな・・・」
-
露伴「とにかく問題は『この女の子がスタンドを制御できてない』ってことだ。『余白』に書き込んでおこう・・・」
「このスタンドは強く念じた時以外は発動しない。」
露伴「よしッ!これで一件落着だ。 他に特に『気になる内容もない』・・・」
康一「熱烈なラブストーリーですけど・・・」
露伴「興味ない。この子も戻してあげよう」
バシュウーーーッ
-
読めてないよ露伴先生!
-
まゆ「あら?私・・・」キョロキョロ
康一「寝ぼけて転んじゃったみたいですね。怪我がなくてよかった」
露伴「フー。 あっけない幕切れだ」
康一「本当に何で『この程度のことでみんなを集めたりしたんだろう』・・・?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
-
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
まゆ「あら、プロデューサーさん」ニコッ
吉良「まゆ、迎えにきたよ・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
-
キラークイーン - 夜が来たり全て覆い潰す(ザ・ナイト・カムズ・ダウン)
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - 杜王町全域 / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
吉良吉影が聖なる矢に再び選ばれて発現した能力。夜間のみ発動することができ、一度展開すると吉良自身が能力を解かない限り永遠に解けることはない。展開している間は第一・第二の爆弾を使うことができない。
能力は杜王町にいる全ての人間が『吉良吉影という殺人鬼の存在と脅威を認識できなくなる』というもの。
脅威として認識できないために誰ひとりとして『吉良吉影に立ち向かうことができず』、吉良吉影の存在を認識できないために犯行に関する記録や証拠は『無いものとして扱われる』。
曰く、「悪や脅威に立ち向かう『黄金の精神』も光がなければ輝くことはできない」
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つよい
夢のような毎日ってそういう…
-
無敵の『スタープラチナ』でなんとかしてくださいよォーーーーーッ!!
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メモリー・オブ・ジェットでも凶悪だったのに
街全域とかやべえよ、やべえよ・・・
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今日はここまで
まゆと対決させるために止むを得ずキラークイーンの能力を変えてしまいました
バイツァダストは好きな能力だったのでできれば使いたかったんですけど・・・許しは請わぬ
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その大胆な発想と勇気ッ!僕は経緯を表そう!
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覆い尽くすんじゃなくて覆い「潰す」ところに吉良の邪悪さが
あらわれてて最高にしびれるんじゃ
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「エブリデイドリーム」(every daydream / everyday dream)
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素直に凄いクオリティだと思った
続きは急かさないから絶対書いてくださいオナシャス!
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http://ultraparadise.doorblog.jp/
このおっぱいは失神しちゃう!
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アナスイくんも興奮してますね…
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オツシャス!
果たして誰がどう攻略するのか
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>>152
>康一(な・・・なんか『犯罪っぽい』!)
草
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まゆを亡き者にするには第三の能力を解除しなきゃいけないのか
それとも鈴美ちゃんみたくするつもりなのか
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存在が認識出来ないんだし無抵抗で殺されるんじゃない?
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殺さずにはいられない性癖・まゆがPと認識している吉良と普通に会話している事から考えるとまだまだ安心で幸福な生活は遠そうだと思った
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ままゆのPを殺して無事でいられるとは到底思えない
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>>1のまゆのモノローグが哀しくてほんとすき
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続きはどこ…?ここ…?
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スタンド戦の書き方が難しくて時間かかってます ゆるして
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仕方ないね♂
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10日以上かかってるヤツもあるからヘーキヘーキ
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楽しみに待ってるから焦らず自分のペースで描いてくれよな〜頼むよ〜
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まゆが総選挙で圏内に入ってくれたので再投稿です
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ヌッ
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―数時間後 昼―
まゆ(最近プロデューサーさんの様子がおかしい)
吉良「・・・・・・・」コツコツ
まゆ(まゆへの態度がぎこちなくなったと思ったら急に『デート』のお誘い・・・。それも平日に)
まゆ(プロデューサーさんは何を考えているの?エヴリデイドリームを使っても『分からない』・・・)
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まゆ(『コーヒーの銘柄』とか『好きなネクタイの柄』とかの趣味が変わっただけじゃない・・・。行動の核になる『本質的な何か』が変わってしまったみたいに感じる)
まゆ(プロデューサーさんが『どういう人なのか』・・・もうまゆにも『分からない』・・・。まゆはプロデューサーさんのどういうところを好きになったんだっけ・・・)
吉良「・・・まゆ?」
まゆ「あ・・・なんですかぁ?」
吉良「何か考え込んでいるみたいだったが・・・」
まゆ「いえ・・・なんでもないですよぉ。プロデューサーさんがお出かけに誘ってくれるなんて初めてですから・・・。まゆぼーっとしちゃってるみたいです」
吉良「・・・・・・そうか。 この少し先に静かな公園がある。そこでサンドイッチでも食べよう」
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も始メド・アヴドゥる!
-
―同時刻―
仗助「で、結局『何もなかった』ってのかよォ〜〜!そりゃねえぜ!『絶対に外せない用がある』つってガッコまで休んだのによぉ〜〜!」
康一「あはは・・・思わぬ休日になっちゃたね」
億泰「おれは文句ねえけどなァ〜〜ッ!いいじゃあねえか!そのおかげでこうやって平日の昼間ッからたっけーホテルでウマいメシが食えてんだぜ!」
億泰「承太郎さんのオゴリで」モグモグ
承太郎「・・・・・・」
-
仗助「でもよォ、ほんとに『何でその程度のことで俺たちまで集めたんだ』?たまたま街中でスタンド使い『らしきヤツ』を見つけただけだろ?しかも弱っちィやつを」
康一「だからァ〜〜それについては何回も言ってるじゃないか」
露伴「『本当に弱いかどうかなんて戦う前からわからない』だろう。『万が一ということもある』・・・」
露伴「昨日の夕方・・・皆に連絡を回した時にはこのスタンド使いの『脅威』を高く見積もっておいた。当然の判断だッ」
億泰「おいッ!仗助!このパンすんげぇうめえぞ!」モグモグ
仗助「・・・・・・」
仗助「確かに・・・言われてみりゃそうかも知んねえけどよォ・・・」モグモグ
-
承太郎「いや・・・やっぱりおかしいぜ・・・。『引っかかる』」
康一「?」
露伴「僕の判断が間違っていたっていうのか?僕は『安全を期した』・・・。仗助のアホはまあいいが、味方に何かあったらどうする?油断はしたくない・・・」
仗助「あのなあ・・・」
承太郎「『本当に弱いかどうかなんて戦う前にはわからない』。だから『安全を期した』・・・。ここまでは同意できる。俺が同じ立場だったら『そうしたかもしれない』」
-
承太郎「『引っかかる』のはその次だ。『なぜ俺達の合流を待たずに仕掛けた』?『万が一ということもあるのに』・・・。話を聞く限り『決着を急ぐ必要はなかった』ようだが」
承太郎「それにあのリボンのスタンド使い・・・「まゆ」を無力化する手順は『事前に打ち合わせてある』・・・。まるでもともと『二人で無力化する予定だったようだ』」
億泰「・・・」モグモグ
承太郎「俺たちは「まゆ」の身柄を確保した後の『何か』のために集められた。そう考えるのが自然に思えるが・・・。そうじゃなかったのか?」
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露伴「・・・・・・」
露伴「リボンのスタンド使いを見つけたのは・・・『エステシンデレラ』前でスナップを撮っていた時に『偶然見かけた』からだ」
康一「撮られたスナップは僕も見た・・・。『同じくらいの年齢の男性が写った大量のスナップ』」
康一「スナップを撮っていたのは『誰かを見つけるためだった』・・・」
露伴「一体誰を?なんのために?・・・『わからない』・・・」
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仗助「話じゃあその女のスタンド・・・『精神感応』の能力だ」
仗助「心を読むスタンドが『強くなってる』・・・制御出来ないほどに」
承太郎「『おれたちの精神に好き勝手に干渉できるほどに』・・・か? ありえない話じゃない・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
-
仗助「こいつぁグレートだぜ・・・。のんきにランチなんかしてる場合じゃねえ!」
露伴「マズい・・・!僕たち全員すでに敵スタンドの術中にあるぞッ!」
康一「い、今すぐ動かなきゃッ!」
承太郎「『リボンのスタンド使い』をもう一度確保するッ!行くぞ!」
億泰「あッ!ちょっと待ってくれッ!まだ全部食っちゃいねえッ!」
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―静かな公園―
吉良「ああ・・・いい天気だ。気分がいい」
まゆ「そうですね。こうして日向でゆっくりしてると眠くなってきちゃうくらい・・・」
まゆ「・・・。覚えてますかぁ?プロデューサーさん・・・。初めて二人でお出かけしたのもこの公園でした」
吉良「・・・・・・」
-
まゆ「ふふ・・・。お出かけと言っても、お仕事が終わった後に二人でお散歩しただけでしたけど・・・。まゆは今でも覚えてます」
まゆ「あの日も今日みたいに良い天気で・・・。今日みたいにベンチに並んで座って・・・。まゆはとってもドキドキして・・・プロデューサーさんの横顔を見るのも精一杯でした」
まゆ「あのときはプロデューサーさんのこともよく知らなくて・・・。どんなこと考えてるんだろう、どんなふうにこの景色を見ているんだろうって、ぐるぐる考えてました・・・」
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まゆ「プロデューサーさんはつかみどころのない人ですけど・・・一緒に過ごすうちにだんだん気持ちが通じるようになって」
まゆ「まゆはプロデューサーさんがなにを考えてるのかなんでもわかったんですよぉ」
まゆ「でも・・・」
吉良「・・・・・・」
まゆ「今はもう・・・まゆはプロデューサーさんのことがわからなくなっちゃいました・・・」
まゆ「もうプロデューサーさんが何を思って、何を考えてるのか全然わからないの・・・」
まゆ「まゆはプロデューサーさんが変わってしまったんじゃないかって・・・」
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吉良「・・・何も」
吉良「何も変わることなんてない。全ては今まで通りだよ、まゆ・・・。これからも平穏な幸福を作っていける」
吉良「何も変わらない。『心配することなんて何もない』」
吉良「私は変わらず『君のことを愛している』よ・・・」
まゆ「ああ・・・」グスッ
まゆ(ああ・・・プロデューサーさんは・・・やっぱり・・・)
まゆ(変わってしまったんですね・・・)ズル・・・
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やべぇよ…やべぇよ…
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「愛は本質的におぞましい感情だ・・・」
まゆ(プロデューサーさんは『自分の愛を恐れてた』・・・。ささやかな愛の言葉を伝える時でさえ、『耐えがたい罪を告白するみたい』に・・・)
まゆ(プロデューサーさんは誰より優しいのに。いえ・・・『優しいからこそ』、自分の中の『おぞましい側面』を恐れずにはいられなかった)
まゆ(だからこんな簡単に『愛してるなんて言わなかった』・・・)
-
「愛とは飢えた化物だ。激情と渇望に身を任せ、あらゆる障害に身体をぶつけ、自ら傷つき・・・自分の血の匂いに我を忘れていく」
「だからひとたび解き放たれると相手を喰らい尽くさずにはいられない」
まゆ(プロデューサーさんはいつも恐れてた・・・。自分の言葉がまゆを傷つけるのを。まゆの愛がまゆ自身を傷つけるのを・・・)
-
「愛は人間を弱くする。愛が深い人間ほど弱っていく。そして自分の愛によって苛まれ、苦しめられ、最後には全てを奪われる」
「だからこそ・・・まゆ。『誰かを愛する』っていうのは」
まゆ(それでも誰かを愛そうとすることを諦めなかった・・・。自分の愛のおぞましさに『開き直ったりしなかった』)
-
「『誰かを愛する』ってのは・・・愛に身を任せることじゃない。むしろその逆・・・『おぞましい愛の手綱を握ることだ』」
「自分の愛で相手を傷つけてしまわないように・・・『相手が相手自身の愛で傷ついてしまわないように』、激情の手綱を握ってあげること・・・」
「互いの愛を受け入れながら、その愛から相手を守ってやることだ」
まゆ(プロデューサーさんはずっと『まゆを守ってくれてた』・・・。まゆが『まゆ自身の愛で弱ってしまわないように』。『まゆ自身の愛がまゆを苦しめたりしないように』)
-
まゆ「プロデューサーさん」
吉良「なんだい?まゆ・・・」
まゆ「愛って何でしょう?誰かを愛するって・・・一体どういうことなんでしょう・・・」
-
吉良「・・・・・・」
吉良(この男の考えは『私と似ている』。私の考えを教えてやればいい・・・)
吉良(結局この男がなぜこの小娘と親密になったのかわからないままだったな。だがそれももういい。この小娘を殺すのは『決定した』)
-
吉良「愛は本質的におぞましい感情だ・・・」
吉良「愛が人間を弱らせる。おぞましい愛情が相手を喰らい尽くそうとする」
吉良「だからこそ誰かを愛するってのは・・・誰かと愛し合うってのは」
吉良「互いの望むままに奪うことだ・・・。誰かを愛するってことは『動意づくの殺人』だ」
まゆ(ああ・・・やっぱり。『あなたは違う』・・・)ズ・・・
-
Pの恋愛観が優しさと努力と勇気に溢れれて涙がで、でますよ…
-
まゆ「あの日からずっと苦しかった・・・ずっと潰れてしまいそうだった」
まゆ「なぜこんなに苦しいのか、ようやくわかりました・・・。それは『プロデューサーさんがもう居ないから』・・・」ズズ・・・
まゆ「まゆの愛からまゆを守ってくれる人は『もう居ないから』・・・」ツー・・・・
吉良「な・・・何を言ってる?私はここに・・・」
まゆ「あなたが『何なのか』・・・まゆには『わからない』。心の中も『伝わってきてるのに』・・・『わからない』・・・」
まゆ「でもこれだけはわかるんです・・・。『あなたはプロデューサーさんなんかじゃない』」ポロポロ
-
吉良「・・・・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
吉良「それがわかって何になる?私の『ナイト・カムズ・ダウン』は完璧だ。たとえ私が『違うと気づいても』、わかるのは『そこまで』だ・・・。『私の脅威にまでは気づけない』」
吉良「私を倒そうという意志は永久に潰えた。承太郎たちはもはや私を探そうとすることさえ『できない』・・・。お前は助けを呼ぶことなんてできない」
吉良「父に聞いて知っているぞ・・・。おまえのその『心を読むだけのスタンド』では身を守れない。私のキラークイーンならば爆弾が使えなくてもお前を殺すことなど造作もない」
-
まゆ「・・・・・・?」グスッ
まゆ「わからない・・・あなたが何を言っているのか『ぜんぜん理解できない』」ポロポロ
吉良(そう・・・私の話を認識できないはずだ。こいつは私の脅威を感じられない。敵意も抱けない)
-
まゆ「まゆにわかるのは一つだけ・・・。あの優しいプロデューサーさんは『もういない』・・・。もうまゆを守ってくれる人は『どこにもいない』・・・」ポロポロ
ズズ・・・ ズギュルズギュル
吉良(な・・・!? このスタンドッ!)
吉良(いつの間に私の身体にッ! 巻き付きやがったッ!)
吉良(おぞましい触手のスタンド! 成長したのかッ! たったの一日で!)
まゆ「まゆの・・・このおぞましい愛の、手綱を握る人はもういない・・・」
ドドドドドドドドドドドド
-
ウジュルウジュル・・・ ギュルギュル
吉良「ぐ・・・あ・・・ッ!」ミシミシ
吉良「振りほどけないッ!キラークイーンの力を持ってしてもッ!」ミシミシ
ぎ・・・ぎ・・・・
吉良(なんだこのスタンドは・・・!『一体どんな能力がある』? 淀んだ血の色の触手が! 無数に絡まり合って『腫瘍』のようにッ!)
ギチギチ・・・
吉良(ぐ・・・『離れない』ッ!万力のようにッ! 絞め殺すつもりかッ!? それに・・・滴り落ちるこの『ドス黒い液体』は一体何なんだッ!?)
ぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいああああああああああああああああああああああ
-
吉良「ありえない・・・!こんなことはありえないッ!なぜ私を攻撃できる!?なぜ私に敵意を抱けるッ!なぜ!なぜだッ!!」
吉良「一体なんなんだッ!おまえのスタンド! 聖なる矢に選ばれたわけでもないッ!ただの小娘がッ!」
まゆ「何って・・・愛ですよぉ。『スタンドは精神の形』・・・。あなたは知っている・・・。致死の猛毒・・・。おぞましい飢えた化物・・・」
まゆ「敵意なんて微塵もない。『あなたを傷つけようなんて思ってない』・・・。だからこそ『愛はおぞましい』・・・」
まゆ「これは愛なんですよぉ。狂乱してあなたを食い尽くす・・・。まゆの愛の最もおぞましい側面」
-
まゆ「この愛からあなたを守ってくれる人はもういない・・・。あなたは『プロデューサーさんじゃあないもの』・・・」
まゆ「まゆが『愛した』のはプロデューサーさんだけ」
まゆ「だから・・・」
まゆ「『まゆの愛を止められる人なんてもうどこにもいないの』」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
-
エヴリデイドリーム - 愛の最もおぞましい側面
【破壊力 - A / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - なし】
淀んだ血の色をした帯のような形のスタンド。絡まりはさらに著しくなり、メチャクチャの『腫瘍』を形成するに至った。腫瘍の奥からは聞くに堪えない痛ましい絶叫が響いてくる。
破壊力が飛躍的に上昇した一方でスピードは並以下であり、精密な動作もできない。そのため、それぞれの帯が這いずるようにして対象をゆっくりと追い詰める。
帯からはコールタールのような『愛』が滲み出して滴り落ち、おびただしい量の帯は脈動して『愛する者』を捉えようと狂乱する。
以前のようにまゆの『望んだ時』に精神に侵入できるほか、帯で触れれば相手の全てを読めるようになった。
曰く、「誰にも見られたくなかったまゆの愛の最もおぞましい側面」
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強いっすね…
でもまゆに救いが見えない…救いはないんですか!?
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今日はここまで
できるだけ巻いてるつもりなんですがどんどん長くなってしまいます
当初の予定では150レスぐらいで終わる予定だったんですけど・・・(森久保)
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吉良の悲鳴じゃなくスタンドの絶叫だったんすね…
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ままゆの夢のような毎日はどこ…ここ…?
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>>233
しょうなのぉ?
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ベリッシモ悲しくてベネ
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「愛は人間を弱くする。愛が深い人間ほど弱っていく。そして自分の愛によって苛まれ、苦しめられ、最後には全てを奪われる」
ウエルベックかな?
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ウエルベックですね・・・
あの作品で描かれる愛の残酷でおぞましい側面は無視できない事実だと思います
でもそれでも信じたい、何か明るい結末があって欲しい、というのがこれを書いた動機としてあります
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>>239
やっぱり
でもウエルベック好きがままゆの担当やってるってのもなんか謎の納得感がありますね…
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乙ゥ〜
ここからまゆは幸せになれるんですかね…?
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ウェルベックに興味が出てきたから読んでみたいけど何がおすすめですかね
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一冊挙げるとしたら「ある島の可能性」ですかね
「地図と領土」、「プラットフォーム」あたりも好きですがまだ文庫化されてないです
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>>243
かたじけナス!明日買ってくる
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一応書いておきますが文面は引用じゃなくて改変してあります
あと自分で書いといてなんですがこんなSSを読んでウエルベックに興味持つ人が出るのはさすがに草生える
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乙倉くんキャラバンに来たら上位SRになりそうで今から震えてる
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事故りました…
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やっと追いついたゾ
胸を締め付けるようなモノローグがほんとすき
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―ある日の昼下がり 杜王町 静かな公園―
ギリギリギリ・・・
吉良「ぐ・・・が・・・!」メキメキメキ
吉良(マズい・・・このままでは・・・!)
吉良(振りほどかなければ・・・逃げなければ・・・!)
吉良「離せ・・・離せッ!」ググ・・・
-
まゆ「・・・・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
まゆ「もう離したりなんてしない・・・もう二度と離したりなんてしないわ」
吉良「う・・・うッ・・・!」ギリギリ
吉良(この『眼』・・・この『眼』だッ!おぞましい愛の・・・おぞましい執着者の『眼』ッ!)
吉良(この眼が私を追い詰める・・・!いつだって私をッ!)
吉良「離せッ!離せえッ!あああああああッ!」メキメキメキメキ
-
まゆ「ああ・・・『怖いんですね』・・・。愛のおぞましさが・・・」ドロ・・・
まゆ「まゆの愛の、手綱を握られない愛の理不尽さが・・・」
吉良(染みこんでくる・・・ドス黒い『愛』がッ!『致死の猛毒』が!)
まゆ「でも・・・あなただって同じでしょう?ほしいままに・・・おぞましい愛を何人もの女性に『ぶつけてきた』」ウジュルウジュル
まゆ「あなたは自分の『欲望の手綱を握ろうとはしなかった』」
まゆ「・・・・・・そして・・・あなたのお母様も」
-
吉良「読んだのか・・・記憶を」
吉良「なんだ、その『眼』は・・・哀れむような眼はッ!」
吉良「同情しているのか・・・!小娘ごときがッ!この私に!」
吉良「ふざけるな・・・ふざけるなッ!小娘がッ!小娘があッ!調子に乗りやがってッ!!」
カチッ
ドッグォオオオーーーーーーーーーーン
ボトボト
まゆ「う・・ッ!」ブシュゥーーッ
まゆ(リボンが『千切られた』・・・いえ!『爆破された』ッ!)ダラダラ
-
吉良「ハーッ・・・ハァーッ」ゼエゼエ
吉良「使わせたな・・・キラークイーン・・・『第一の爆弾』」
ザァ・・・ッ
吉良「解除させたな・・・この私にッ!ナイトカムズダウンをッ!」
まゆ「吉良・・・『吉良吉影』ッ!」
吉良「殺す・・・おまえは『必ず殺す』ッ!」
-
―同時刻―
ザァ・・・ッ
仗助・康一・億泰「「「――――ッ!!」」」
億泰「おいッ!仗助ッ!『吉良』だッ!」
康一「なんで今まで『忘れてたんだ』? 「まゆ」に接触しようとしたのは『吉良への手がかりだったから』だッ!」
仗助「やべえぞ・・・マジにグレートだ!こいつはッ!」
仗助「精神感応・・・『吉良のことを全て忘れさせられてた』のか? 『どうしてそれが急に解けた』?」
仗助「マズい・・・!『もう承太郎さんと露伴は吉良と戦ってるのかもしれねえ』ッ!」
億泰「向こうのグループが吉良か「まゆ」を見つけたってことかよォ!」
康一「『それ以外かもしれない』ッ!わからないけど・・・早くッ! 合流しなきゃッ!」
億泰「何かあったら・・・『杜王駅』に急行だったなッ!」
-
―静かな公園―
吉良(ナイトカムズダウンを再展開でできるのは『夜になってから』だ・・・)
まゆ「吉良・・・吉影ッ!」ギリギリ
ズル・・・ウジュル・・・
吉良(この小娘はナイトカムズダウンでは『ごまかせない』・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
吉良(ナイトカムズダウンが途切れた今・・・『承太郎たちは私を探し始めている』ッ!早急にこの小娘を始末して『夜まで身を隠さなければ』ッ!)
-
もは!
-
まゆ「う・・・ッ!」ダラダラ
まゆ「行って・・・ッ!」
ズギュルグギュル・・・ズルズル
吉良(さっきのはスタンド全体を爆破してやるつもりだったが・・・。爆破が本体へ行き着く前に自切したか? それとも無数の独立した触手が絡み合っているのか?どちらにしろ・・・)
ズル・・・ギュルギュル・・・
吉良(『鈍すぎる』・・・。動きもただこちらに向かってくるだけの単調なものだ。私のキラークイーンの敵ではない。向かってくる触手を一つづつ爆破してやればいい)
-
ズル・・・ ピタッ
ギョロッ
吉良(触手の動きが・・・止まっ・・・)
ぎぃいいいいいいいいいいいいいいああああああああああああああああああああああああああ
ドシューーーッ ドシュッ
吉良(ぐ・・・ッ!『私を補足すると一気に殺到してくるのか』ッ!この触手は『感覚器』でもあるッ!)
-
吉良「キラークイーンッ!撃ち落とせッ!」
キラークイーン「ウッシャアアアアアアアッ!!」ドガドガドガ
吉良(う・・・『力負け』するッ!捌き切れないッ!)
吉良「キラークイーンッ! 爆風で怯ませろォーーーーッ!!」カチッ
ドッグォオオオーーーーーーーーーーン
まゆ「う・・・ぐうッ!」
ズルズル・・・ ズギュルズギュル
-
始まってる!(歓喜)
-
吉良(マズい・・・ッ!一度に爆破できるのは『一つだけ』だ・・・爆風を大きくしすぎれば私も危ない・・・! 爆破以外ではあの触手の強靭さに対抗できない! 物量で押し切られるッ!)
吉良(距離を取らなければ・・・!私を捕捉していない時の触手の動きは鈍い! 捕捉圏外から『爆弾化した小石』で一本ずつ爆破してやるッ!)タッ
タッタッタッ グッ グッ
吉良(何だ・・・ 足がもつれるッ!)
ググッ ウジュルウジュル・・・
吉良(うッ! この『足に纏わりつく肉片』はッ!)
ギ・・・ギ・・・
吉良(爆破した触手の残骸ッ!)
-
まゆ「はぁっ はあっ・・・!」ゼエゼエ
ズゾゾゾゾゾゾゾゾ
まゆ「逃がさない・・・もう二度と離したりしない・・・」ゼエゼエ
ズル ギュルギュル
吉良「・・・ッ!」ギリッ
吉良「この汚らしいカスがッ!!私に触れるなああああーーーーッ!!!」
ボシュウゥウーーッ
まゆ「ぐっ・・・ぁあっ!」
-
がんばれ
-
吉良「おまえも私と何が違うッ!おぞましい愛を!汚らしい情欲をッ!ただほしいままになすりつけるッ!」
吉良「『おまえの恋人』は言わなかったか?! 『愛が人を殺す』とッ! 『おまえの愛は何よりもおぞましい』とッ!」
吉良「『おまえはまだ殺していなかっただけだ』ッ!」
吉良「私がいなくともッ! おまえのこのおぞましい愛はいつか必ず『この男を死に至らしめる』ッ!」
-
まゆ「うぅ・・・うう・・・ッ!」ボロボロ
まゆ「そんなこと・・・そんなことない! そんなことあるわけないッ!!」ボロボロ
まゆ「あなたのせいよ・・・! あなたが『まがい物』だから・・・まゆの愛も『まがい物』にッ! 『おぞましいまがい物』になってしまったッ!」
まゆ「エヴリデイドリームはまゆとプロデューサーさんの『関係』そのものだった!ただ寄り添って・・・気持ちが通じるだけでよかったの!」
-
まゆ「プロデューサーさんはもう『永遠に帰ってこない』・・・。 あの優しい手がまゆの頬に触れることはもう『二度とない』ッ!
まゆ「あの人の孤独はもう『永久に癒やされることはない』・・・」ポロポロ
まゆ「あなただけは・・・ あなただけは絶対にッ!」
吉良「距離はもう十分に取った・・・。 二度とおまえに近付くこともない! おまえのおぞましい愛が何かを抱きしめることはもう『永久にない』」
吉良「生かしておく訳にはいかない・・・! おまえのそのおぞましい愛をわたしの町に野放しにしておくわけにはいかないッ!」
吉良「おまえは・・・ おまえはここで必ずッ!」
まゆ・吉良「「殺すッ!!」」
-
悲しいなあ…
-
―杜王駅―
仗助「承太郎さんのほうでも見つけていないのかッ!」
承太郎「ああ・・・。 精神感応は『吉良に関する事柄』についてだった・・・」
承太郎「『吉良』あるいは『その身内』・・・「まゆ」がどこかで誰かと戦闘を始めたとみてまず間違いないだろうな」
露伴「そいつは『精神感応能力』の維持ができないぐらい追いつめられてる・・・。『吉良を倒す意思』はぼくたち以外にもいるってことだッ!」
-
仗助「そいつァ心強え・・・。だが!」
承太郎「やばいぜ・・・。『その意思がもし吉良に敗北したら』? おそらく『おれたちは二度と吉良を見つけることはできなくなる』」
億泰「考えるだけで最高にムカッ腹が立つぜ・・・!あんなクソ野郎を! 親友の仇をッ!忘れさせられるなんてよおッ!!」ギリギリ
康一「まだ捜索してないエリアはあと少しだ・・・どこもそう遠くないッ!この何処かで誰かが吉良と戦ってるッ!」
露伴「手分けするぞッ! また『二手に分かれる』ッ!」
-
―静かな公園―
ドドドドドドドドドドドド
まゆ「う・・・ ぐ・・・っ」ダラダラ
まゆ「はあっ はぁっ・・・!」ゼエゼエ
ズ・・・ ズズ・・・・
まゆ「どう・・・して・・・」
ズル・・・ ズギュ・・・・
まゆ「どうして届かないの・・・どうして・・・捕まえられないの・・・」
-
チュインッ
ドッゴオオオオオオオオォォォン
ぎぃいいいいいいいいいいあああああああああああああああああああああああああああああ
まゆ「っぐッ!」
吉良「キラークイーン・・・『小石を爆弾に変えた』」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
吉良「おまえの『スタンド』・・・這いずり寄って食い殺すだけしか能のないノロマなスタンドではこの吉良吉影は永遠に捕らえられない」
-
吉良「おまえのスタンドはわたしが遠ざかれば追いすがることしかできず」
チュインッ
ドッゴオオオオオオオオォォォン
まゆ「っぁあッ!」
吉良「キラークイーンの投擲する小石の爆弾を避けることすらできないッ!」
吉良「どれだけ続けるつもりだ? この不毛な戦いを・・・。 無駄なあがきだ・・・いたずらに痛みを増やすだけの」
-
まゆ「う・・・ぅ・・・」ガクッ
ズズ・・・ ドチャァ
吉良「触手が力を失って倒れた・・・ もはやスタンドを動かす力さえ失ったか」
-
まゆ「プロ・・・・サ・・・さ・・・」
吉良「随分耐えたな・・・異常な耐久力だと言っていい」
吉良「だがその傷はもはや『致命傷だ』・・・。どうせ放っておいても死ぬだろうが」
-
まゆ「ごめ・・・なさ・・・・」ジワッ
吉良「必ず殺すッ! 爆弾化した小石を打ち込むッ! 死ねッ!」グッ
-
まゆ「仇・・・とれませ・・・ごめ・・・なさ・・・」ポロポロ
「エコーズ」
チュィンッ
「ACT 3」
エコーズ「FREEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEZEッ!」
ドッゴオオオオオオオオォォォン
吉良「なッ!手前に着弾したッ! いやッ!爆弾がッ!」
ドドドドドドドドドドドド
吉良「『地面に押さえつけられた』ッ!」
-
あくあくあくあく
-
アツゥイ!
-
ドドドドドドドドドドドド
康一「あれは保険だった・・・。イザってとき・・・すぐ動けるようにって・・・」
康一「一瞬でも遅れたら間に合わなかった」
康一「顔を見たことがある・・・。『それが役に立った』・・・『何も無駄じゃあなかった』」
-
康一「『爆発する小石を投げつけた』・・・。あの男と戦ってた。『まゆさんは敵じゃない』・・・絶対に攻撃しちゃあダメだッ!」
億泰「そうか・・・あいつがッ!」
康一「あの男が『吉良吉影』だ」
ドドドドドドドドドドドド
-
遂に間に合ってしまった
-
吉良「『広瀬康一』ッ!『虹村億泰』ッ! くそッ!」
「おい・・・もう一人いるぜ」ザッ
吉良「『東方』・・・『仗助』・・・ッ!」クルッ
仗助「ここになァーーッ!!」グオォオ
吉良(回りこまれた・・・爆炎の死角をついてッ!)
-
クレイジー・D「ドラァッ!」ドッゴォ
キラークイーン「ウッシャアアアアアアッ!」ドガドガドガ
仗助「ぐぅッ!」ビリビリビリ
仗助(やっぱ半端じゃねえパワーだッ!だがッ!)
億泰「ずいぶん楽しそうじゃあねえかァ・・・」ズウゥゥゥウン
億泰「『混ぜろよ』ォ・・・俺もッ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
-
仗助「どうする?『吉良吉影』・・・。か弱い女を追い詰めて悦に入ってたようだがよォ〜〜・・・」
康一「・・・・・・」
ドドドドドドドドドドドド
仗助「追いつめられてたのはテメーの方だったようだなあァ〜〜〜ッ!!」
-
吉良(くそ・・・ッ!この三人だけということはないだろう・・・いずれ承太郎も来るッ!ここは退くしかないッ!)
まゆ「う・・・」シュゥウーー
吉良(まゆも『治療された』・・・ここで止めはさせない・・・! くそッ!くそッ!)ギリギリ
吉良「キラークイーンッ! 弾丸を撃ちこめッ!」グッ
ドシュッ
億泰「はッ! どこ狙ってやがる!その上不発じゃあねえかダボッ!」
康一(地面に着弾した・・・あいつも焦ってるのか?)
-
カチッ
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ
仗助「『スイッチ式の爆弾』ッ! 地面に打ち込んで爆風で土を巻き上げやがったッ!」
仗助「まずい・・・ッ! 土煙で何も見えねえッ!『やつに逃げられるぞ』ッ!」
康一「追いかけようッ!早く!」ダッ
-
仗助「駄目だ!康一は残ってろ!」
康一「どうして・・・!僕だってもう戦えるッ!もうあいつに遅れをとったりしないッ!」
仗助「精神感応を破ったのはたぶんその子だ・・・!土煙の死角に乗じて衰弱したその子が殺されたら? その後でもう一度精神感応をかけ直されたら?」
仗助「俺たちにはもう二度と勝ち目がなくなるッ!」
仗助「お前を甘く見てるからじゃねえッ!信頼してるからこそ頼んでる! 『その子を絶対に殺させるな』ッ!」
康一「うん・・・うんッ! 任せてッ!」
億泰「仗助!追うぞッ!」
-
――数分後――
パラパラ・・・
康一「土煙が晴れてく・・・」
まゆ「吉良は・・・もうここにはいません」ズル・・・
まゆ「エヴリデイドリームで読んだ・・・あいつは街中の方へ向かってる」
-
露伴「康一くん! ここだったかッ!」
承太郎「一足遅かったか・・・!」
康一「承太郎さんッ!露伴さんッ!」
康一「逃げた吉良を仗助くんと億泰くんが追ってますッ!まゆさんが言うには街中へ向かってるって!」
承太郎「わかった・・・! おれは吉良を追う!」ダッ
露伴「僕らもすぐに追いかけたいところだが・・・。 吉良の情報がほしい。『知っていること』、『読み取れたこと』・・・。全て教えてくれ」
ズズ・・・
-
―街へ向かう街道―
仗助「追いついたぞッ!『あいつだ』!」
億泰「おらッ!逃げてんじゃねーぞダボッ!」
億泰「空間を『削って』ッ!」
ガオンッ
億泰「『引き寄せる』ッ!」
ドシュッ
吉良「なっ・・・」
-
吉良(あのガキッ!いったい『何をした』?!一瞬で『間合いに入られた』ッ!仗助もッ!)
吉良(いや・・・! 『私を引き寄せたのか』ッ!)
吉良(マズいッ!ガードが間に合わ・・・)
仗助「ドラァッ!」ドッゴォ
吉良「うぐぅッ!」ドシャア
吉良(急所は外した・・・まだだ・・・立ち上がらなければ・・・)
-
吉良「がッは・・・!」ゴロッ
ガオンッ
億泰「寝てんじゃねーぜ・・・。『起きな』ッ!」
ドシュッ
吉良(う・・・『まだ』だッ!)
億泰「オラッ!」ドゴッ
吉良「ぐ・・・げえッ!」フラッ
吉良(近づいてこい・・・そのアホ面でッ!)
-
億泰「おい・・・寝んなつってんだろ?ボケッ」スタスタ
吉良(この手で・・・触れさえすれば・・・ッ!)
吉良「キラークイーンッ!」グオッ
億泰「おっと!」スカッ
吉良「・・・・ッ!」ダラダラ
-
億泰「怖えーなァ・・・。爆破しちまうらしいじゃあねェか・・・てめーの『スタンド』。その手で触れたもんを」
仗助「怖えー『スタンド』だ・・・。マジにな。だから容赦なんてしねえ・・・してられねえッ!」
吉良「くそが・・・カスどもが・・・ッ!」
仗助「悪りーがこのまま『決めさせて』もらうぜッ!二人がかりでッ!『抵抗する暇も与えねえ』ッ!」ドゴォ
億泰「卑怯だとは思わねえ・・・。てめーにはッ!これっぽっちの罪悪感だって感じねーッ!」バガッ
吉良「ぐうッ・・・!」
-
仗助「ドララララララララララララララララララァッ!」
億泰「オラオラオラオラオラオラオラオラオラアァッ!」
仗助(『多勢に無勢』だ・・・。ヤツのスタンドは防戦一方。このままラッシュを打ち込み続けりゃ潰しきれるッ!)
吉良(クソカスどもがッ!せいぜい興奮しろ・・・!私の細かい動きが目に入らなくなるほどッ!)
吉良「キラー・・・クイーンッ」スッ
億泰「触れさせねえッ! オラァ!」バキィ
吉良「ぐ・・・くそがッ!」
-
億泰(ザ・ハンドの『削り取り』は振りがでかい・・・。触られるスキを作りかねねえ)
億泰(二人がかりだ・・・決着を急がなくても問題ねえッ!このまま『拳』をぶち込み続けるッ!)
仗助(行ける・・・!二人がかりで!スキを潰せばッ! ヤツは反撃できねえッ!)
仗助「左腕ッ!ブチ折ってやるッ!」ゴオッ
吉良「・・・ッ!」バッ
仗助(スタンドで腕に触れた・・・ガードのつもりか? だが甘えッ!)
仗助(このままブチ抜くッ!)ドッ
カチッ
仗助「なッ!」
ドグォーーーーン
仗助「うッ!」ブシュゥーーッ
-
億泰「なんだッ!?『仗助の腕』がッ! 何が・・・! あいつの『手』には触れられてねえッ」
仗助「まさかあいつ・・・『爆弾』・・・!そんなことまでッ! ふ・・『服を』ッ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
吉良「・・・・・・」
仗助「『服を爆弾にしやがった』ッ!」
ドドドドドドドドドドドド
-
もしかして下着姿か全裸なのか(困惑)
-
―静かな公園―
露伴「『ザ・ナイト・カムズ・ダウン』・・・。ヤバすぎる。恐ろしい能力だ」
まゆ「吉良に二度と使わせちゃいけない・・・。絶対に!『夜が来る前に決着をつけなくちゃ』ッ!」グッ・・・ フラフラ
康一「立ち上がっちゃダメだ・・・!きみは待っているべきだ!」
-
康一「仗助くんの『クレイジー・D』で傷は治っても、『消耗した体力まで戻るわけじゃない』!」
康一「きみはとても『消耗してる』。それにそのスタンド・・・!きみの『能力の範疇を明らかに超えている』ッ!きみは元々そんな強大なスタンドを使う人間じゃなかったはずだ!そのスタンドを動かしているだけできみは『どんどん衰弱いていく』んだぞッ!」
まゆ「でも・・・でもッ!あいつは!」ジワッ
露伴「彼が正しい・・・。それに」
-
露伴「そのスタンドで・・・。『そんな戦いをもう一度挑むつもりか』?正気じゃない・・・」
露伴「キミは『傷ついていくだけだ』・・・。スタンドに振り回されるだけの『そんな戦いかたでは絶対に吉良を捕らえられない』」
まゆ「吉良なんて・・・吉良なんてどうでもいいのよッ!」
まゆ「まゆは『プロデューサーさんを取り戻したいだけ』・・・。『あの優しい目と穏やかな声を取り戻したいだけ』・・・。それだけなの・・・!邪魔をしないでッ!」ポロポロ
-
康一「『だからこそ』・・・『だからこそきみは来ちゃいけない』」
まゆ「うう・・・う・・・」ポロポロ
康一「これを伝えるのは残酷かもしれないけど・・・。伝えなくちゃいけないと思う・・・」
康一「あいつはきみの『恋人でもある』」
-
康一「吉良が『成り代わり』に利用したスタンド・・・『シンデレラ』は、運勢を・・・運命を変えるスタンドだった」
康一「あのスタンドについて・・・運命というものについて、全てを知ってるわけじゃない。だからこんなことは考え過ぎかもしれない」
露伴「・・・・・・」
康一「『運命を乗り換えるスタンド』で吉良はきみの恋人に『成り代わった』」
-
康一「きみの恋人を殺して・・・『運命を奪い取った』」
康一「『吉良はきみの恋人の運命を生きてる』・・・」
まゆ「うっ・・・あああ・・・」ポロポロ
康一「だから・・・『きみが吉良を殺すってこと』は・・・・。『きみの恋人の運命を殺す』ってこと・・・」
-
康一「もしきみが吉良を殺してしまったら・・・吉良を『殺せてしまったら』」
康一「『きみは恋人を殺す運命だった』ってこと・・・」
まゆ「あああ・・・・ああああ・・・」ボロボロ
康一「そんなことがあっていいわけがない」
康一「『そんな悲しい運命があっていいわけがない』!」
-
康一「きみは待つべきだ・・・。ほんとうに『恋人の運命を取り戻したい』のなら」
康一「きみは待つべきなんだ・・・」
康一「吉良はボク達の敵でもある。報いは必ず受けさせる」
康一「だから・・・」
露伴「康一くん。きみは優しい。でも『もういい』・・・『もう十分だ』」スッ
-
ギャッ バシューッ
「ここから一歩も動けない」
バシュウーーーッ
露伴「・・・行こう」
康一「・・・・・・はい」グスッ
-
まゆ「ああ・・・!プロデューサーさん・・・!」ボロボロ
まゆ「『愛は』・・・『愛は永遠に』・・・」ボロボロ
ズズ・・・ズズズズ・・・・・
まゆ「あああああ・・・!わあああああ・・・・・!」ボロボロ
ズギュル・・・ズル・・・・・
-
超大作になってきましたねこれ
-
Pが主人公組にボコボコにされる運命だったことになっちゃうんですがそれは(小声)
-
今日はここまで
次の投稿までには決着までいけると思います
途中の「服を爆弾にした」は「服が爆発した」んじゃなくて
重ちーのドアノブとかラストバトルのおパンティみたいに「爆弾化したものに触れたものが爆発する爆弾」ってことでお願いします・・・わかりにくくてすいません
-
乙
元のPも自制してるとはいえかなり危ういメンタルだってはっきりわかんだね
-
オツシャス!
続き書いたら起こして…
-
吉良もう許さねえからな〜?
-
僕むせび泣く
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思ってみれば始めにPが殺されてる時点で、もはやまゆにとって幸せな結末なんてありえないんですよね…
-
康一くんに惚れれば新しい幸せも見れるかもしれない
しかし本当に面白いですね
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元のPが魅力的過ぎる…
あと「ある島の可能性」買ったけどチンプンカンプンだゾ…
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>>310
まゆとPの運命に関して言ってるんじゃないの
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>>318
買いましたか!始めはわかりにくいですけど読んでいくうちにわかってくるようになるので是非読み進めてみてほしいです
かなり苦しくて読みにくいですよね、自分も初読のときは二ヶ月くらいかかりました
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ドラマもよくできてるし戦闘もアツくていいゾ〜〜
これからどう転ぶにしろエンディングのことを考えると胸が締め付けられる
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続き、書いて…?
君の気になる続き、読みたいんだ…
-
まゆもこのままで終わりそうにはありませんね・・・
スタンドに飲み込まれかねない
-
まゆちゃんの夢のような毎日が、悲しみに染まっていく…
-
あと3日くらいで投稿できると思いますんで…(小声)
-
ドドドドドドドドドドドド
仗助(こいつのスタンド・・・想像以上にヤバいッ! 『自分の服に触れる動作』まで完全に防ぐことなんてできねえッ!)
仗助(億泰のザ・ハンドがカギだ・・・!爆発する間もなく削り取れるッ!)
仗助(あいつが削り取れるスキをおれが作り出すッ!)
仗助「億泰ッ!一旦距離を取れッ! あいつが触れられないくらいにッ!」
億泰「お・・おうッ! おめーの傷はッ!?」
仗助「腕が消し飛んだ訳じゃねえッ!ひでー裂傷だが・・・。 まだやれる・・・まだッ!」
-
吉良(距離を取ったな・・・間抜けがッ!)グッ
億泰(なんだあいつ・・・ 『拳を握りこんだ』・・・)
億泰「仗助ぇッ!避けろ!『何か来る』ッ!」
チュインッ
仗助「うッ!」バッ
シュンッ
ドグオォォオーーーーーーーーーン
仗助「飛ばしてきやがった・・・!『スタンドのパワー』を使ってッ!」
億泰「コイントスみてーに・・・『指で弾いて』ッ!弾丸みてーな速さだッ!」
仗助「コインの爆弾ッ! 絶対に当たるなッ!」
ドドドドドドドドドドドド
-
お前のSSを待ってたんだよ!
-
吉良(初弾は避けられた・・・だがそれでもいい・・・。せいぜい脅威に感じるがいい)
吉良(必死こいて避け続けろ・・・!そのスキを付いて殺すッ!)ググッ
チュインッ
仗助「ぐ・・ッ!」バッ
カキン・・・
仗助(う・・・不発ッ!)
チュインッ
仗助(本命はこっち・・・! 『避け終わりのスキ』にコイン弾を重ねてきたッ!)
-
この状況は一回に一つしか爆弾化できないことに気づけてないのが痛いですね
-
仗助「ドラァッ!」バッゴオ
仗助(石畳を『ぶっ壊して』・・・ッ!)
シュルシュル
仗助(『直す』ッ! 即席の石の盾だッ!)
ボグオォーーーーン
仗助「ぐうッ!」
-
がんばれ
-
吉良「フフ・・・よく避けるな。東方仗助・・・だが『いつまで』避けきれるかなあ」ジャラジャラ
吉良「この男はものぐさなたちでね・・・。小銭を余るほど貯めこんでる・・・」
吉良「弾丸はいくらでもあるッ!」
仗助「はッ! グレートだぜ・・・そりゃあ!」
仗助「だが今のでわかった・・・『ブラフを挟んだな』。テメーは一度に一個しか爆弾を作れねーようだなァ〜〜ッ!」
-
吉良「だからどうした? 私が一度に爆弾をいくつ作れようが『お前たちにとっては同じことだ』・・・」
仗助(その通りだ・・・! 『あいつは一度に何発でもコイン弾をバラ撒ける』)
仗助(その中のうち『一体どれがホンモノの爆弾なんだ』?俺たちには『わからない』・・・ 俺たちはどのみち『すべて避けるしかない』)
仗助(対してあいつが狙えるスキは『いくらでもある』・・・ 『避ける動作の後のスキ』、『ザ・ハンドの振り終わり』・・・『石の盾で覆いきれねえ身体の一部分』)
仗助(俺たちが互いのスキを補いあったとして『全てを避けきれるか』? ヤバい・・・!)
-
億泰「ゴチャゴチャうるせー野郎だ・・・弾丸は『全て削り取る』」
億泰「避けるスキだとか弾丸の個数とかよォー・・・面倒なのはナシだ!」
億泰「状況は単純だッ! テメーのその大層な弾丸で!殺到してくる俺たち二人を!テメーを追い詰める怒り狂った意志をッ!『同時に』ッ!仕留めきれるつもりかダボがッ!」
億泰「俺たちの有利に変わりはねえッ! 俺たちのうちどちらか一人でも仕留め損なったらテメーは死ぬッ! 『それだけのこと』だ」
仗助(そうだ・・・それしかねえッ! 同時に両方をを狙うことはできないはずだ)
仗助「2方向からイッキに攻め込むッ! 最短距離で叩くぞッ!」ダッ
-
チュインチュインッ
億泰(固まって二発・・・一振りで削り取れるッ!)
億泰「だらァッ!」ガオンッ
チュインッ
仗助(やはり振り終わりのスキを狙ってきたッ!)
仗助「ドラァ!」バゴォ
仗助(石畳をブッ壊して! 飛び散った破片を直すッ!)
ボグオォーーーーン
吉良「ちィッ!」グッ
-
仗助(当然次はスキだらけの俺を狙ってくる・・・だがッ!)
億泰「次のお前の弾丸は『当たらねえ』ッ!」
ドシュッ
仗助「削られた空間が閉じて! テメーの座標がズレるからなあッ!」
チュインッ ドッゴオォーーーン
億泰(引き寄せた・・・間合いまであと三歩ッ!)
-
吉良「ぐっ・・!」ペタ
仗助(膝立ち・・・照準のためか?)
仗助(億泰のほうが引き寄せがあるぶん接近が早い・・・俺は援護に回るッ!)
-
吉良「・・・ッ!」ググッ
ヂュインッ
仗助「うッ!」
仗助(バラまいてきやがったッ! 複数のコインを握りこんでショットガンのようにッ!)
仗助「ドララララララララァッ!」ドゴドゴドゴ
仗助(石の盾じゃ全ては防ぎきれねえッ! 石畳の破片をバラまいてできるだけ撃ち落とすッ!)
カカカカカカンッ
仗助「ぐッ・・・!」ビシビシッ
仗助(う・・・! 全弾不発・・・!その後のスキを狙うつもりかッ!)
-
チュインッ
ガオンッ ドシュッ
億泰「弾丸をズラしたッ!」
カキン・・・
億泰「あと『二歩』ォッ!」ズンッ
仗助(また『不発』・・・!何故だ・・・なぜ撃ってこないッ?!)
-
吉良「ぐッ・・・!」ダラダラ
仗助(引き寄せるつもりなのか?避けられない距離まで? だとしたら俺たちのスタンドのスピードをナメ過ぎだ・・・!)
億泰「あと『一歩』ッ!」ズン
仗助(コイン弾はどれも不発・・・!『いつだ』?『いつ撃ってくる』ッ!?)
億泰(『引き付けたつもりだろうが』・・・今ごろ撃っても『遅い』ッ!『弾丸ごと削り取れる』ッ!)
仗助(『詰み』だ・・・吉良吉影ッ!)
-
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
吉良「・・・・・・」 ニタァ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助(あいつ・・・『笑って』・・・)ゾッ
仗助「億泰ッ!やめろ!まだ『何かある』ッ!」
億泰「もう関係ねえ〜〜ッ!『間合いだ』ッ! 削り取っちまえば爆発する事もねえッ!」
-
億泰「償えッ!『頭削り取られても意識があんなら』なあ〜〜〜ッ!!」 ゴオッ
億泰「『ザ・ハンド』ッ!」
ズン
カチッ
億泰「なッ!」
ドグォーーーーン
億泰「ぐうッ!」
億泰(『石畳のブロック』だ・・・! 『地雷』のようにッ!その内の一つを爆弾にしていやがったッ!)
-
仗助(コイン弾はブラフ・・・!『間合いを詰めさせるための』・・・)
仗助(あの状況・・・。『最短距離でイッキに攻めこむしか無かった』・・・!計算していたのか?『億泰の歩幅を含めて』ッ!)
吉良「フウゥ〜〜〜・・・・・・」 ドドドドドドドドドドドド
億泰「がぁッ!」 ドサッ
仗助「おっ!億泰ッ!」バッ
億泰「ヨソ見してんじゃあねえぞ仗助ェッ!このボゲナスッ!!」ブシュゥーーッ
-
仗助「お前の傷ッ!治さねーといけねえだろうが!」
億泰「気ィ散らしてんじゃねえボケッ!吉良の野郎から絶対に目え離すなッ!」ドクドク
億泰「吉良の狙いはお前だ・・・!あいつの爆弾はただごとじゃあねえ・・・。今までにもっと殺されててもおかしくねえ」
億泰「それでもなんとかなってたのは仗助!お前が治してきたからだ・・・!だから『この程度』で済んでるッ!『お前は先に行かなきゃならねえ』ッ!」
仗助「う・・・ッ!」
仗助(億泰は足をやられた・・・!『次のコイン弾は避けきれない』)ドッドッ
-
吉良「・・・・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助(あいつはスキを見逃したりしないだろう・・・)
仗助(億泰のところまで『数メートル』・・・ヘタに『走り寄ったり』『治すために立ち止まったり』したら必ず『狙い打たれる』)
仗助(すぐに撃ってこねえのはそのスキを億泰かおれに突かれるのを恐れているからだ・・・。あいつは俺らが『ヘタ打つ』のを待ってる・・・。必ず仕留めるためにッ!)
仗助(吉良が集中を乱す一瞬が来るのを待つか?それとも誰かが駆けつけてくれるのを? 『無理だ』・・・!億泰の出血がひどい・・・!『そんな時間は残されてねえ』ッ!)
仗助「う・・・ぐうッ!」
-
億泰「それに・・・!おれぁもう沢山だッ!」
億泰「お・・・俺は・・・馬鹿だからよお・・・。突っ込んで削り取るしか能がねえ」
億泰「あいつみてーな回りくどい相手とどう戦っていいのかわからねえ・・・。お前のアシストがなかったらさっきまでに何回死んでたか知れたもんじゃねえッ!」
億泰「俺なんかかばってたらッ!命なんて何個あっても足んねえぞッ!このダボがッ!」
-
億泰「もう沢山なんだよッ!」
億泰「『誰かにかばわれて』!『かわりに生き残るなんてのは』ッ!」
仗助「・・・ッ!」ギリッ
億泰「おれは!おれの背中はッ!『テメーの命を背負ってやれるほどデカくねえ』ッ!」
億泰「だから仗助ッ!『おれを助けるなんてことは絶対にするな』ッ!」
仗助「億泰・・・ッ!」
仗助(どうする・・・ッ!『どういたらいい』ッ!畜生ォッ!)
仗助(あいつは『片方しか狙えない』・・・『爆弾は同時に一個しか作れない』)
仗助(億泰を狙わせて・・・そのスキに飛び込めば『勝てるかもしれない』・・・億泰を見殺しにすれば・・・)
-
仗助(だがそれで『仕留め損なったら』?『また逃げられたら』? その先でまた同じような『犠牲を迫られたら』?)
仗助(俺たちは一体あと『どれだけ失わなきゃならねえ』!? ただ一人のッ!あいつを倒すためだけにッ!)
仗助(畜生ッ!どうする!どうするッ!)
-
―同時刻 静かな公園―
ズル・・・ズギュル・・・
まゆ「『愛は結びつける』・・・・『愛は永遠に結びつける』」
ズギュル・・・ ドグン・・・
ぎ・・・・ぎぃ・・・・
-
―戦場―
ぎぃいいいいいいいいいいいいいいいあああああああああああああああああああああああああ
吉良(うッ・・・・!)ゾクッ
吉良(この絶叫は・・・このおぞましい絶叫はッ!)
吉良(まゆが・・・あのおぞましい愛がッ!近くまで来ているのか?!)
吉良(逃げなくては・・・!『早く逃げなくては』ッ!)
仗助「億泰ッ!」ダッ
吉良(うッ! しまった・・・! 一瞬の!意識のスキをッ!)グッ
-
チュインッ
仗助「横薙ぎだァーーーッ!」
ガオンッ
吉良(弾丸を『削り取られた』・・・ッ! 早く次を撃たなくてはッ!)
-
吉良(横薙ぎ?『何のために』? まるで『石畳のブロックの上を撫でるように』・・・!)
ドシュッ ガラガラガラッ
吉良(空間が閉じた反動で・・・爆発の衝撃で剥がれた大量のブロックが引き寄せられて浮き上がるッ!)
ドドドドドドドドドドドド
吉良「壁のつもりか?! 間抜けがッ! キラークイーンの精密動作性を持ってすればッ!瓦礫の隙間を縫って射撃することなど『訳ない』ッ!」
-
仗助「壁? はッ!違うね・・・!」グッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助「こいつは『助けるな』と言ったんだ・・・ だからッ!おれが打つのは守るための手じゃねえッ!倒すための手だッ!」
億泰「こいつァ『弾丸』だ・・・テメーを貫くためのッ!」
ドドドドドドドドドドドド
仗助「クレイジー・ダイヤモンドッ!」
億泰「ザ・ハンドッ!」
仗助「ドララララララララララララララララララァッ!」
億泰「オラオラオラオラオラオラオラオラオラアァッ!」
バゴバゴバゴバゴバゴバゴッ
-
吉良(う・・・ッ!砕かれた瓦礫がッ!散弾銃のようにッ!)
キラークイーン「ウッシャアアアアアアアッ!」
ドガドガドガドガ
吉良(防ぎきれないッ!)
吉良「ぐッ! ぐあぁッ!」
ドスドスドスドスッ
-
億泰「勝負ありだ・・・『吉良吉影』ッ!」
吉良「まだだ・・・ッ!致命傷は回避した・・・!まだだ・・・ッ!」ボタボタ
仗助「いや・・・終わりさ。テメーが『防ぎきれなかった破片はいくつある』?」
シュルシュル
吉良「うッ! なんだこれは・・・!ブロックの破片がッ!傷口に集まってくるッ!」
仗助「テメーに突き刺さった破片のうち・・・『オレが触れたものをすべてブロックに直す』」シュルシュル
吉良「ぐあああああああッ!」
ベキベキベキベキ
-
仗助「ここまでだ吉良吉影・・・運よく即死は避けたようだがよォ〜〜〜・・・」
仗助「ブロックがねじ込まれて肉も骨もズタズタになった手足じゃあもう満足に逃げられねえ・・・戦うこともできねえ」
仗助「致命傷だ・・・」
吉良「ぐ・・・う・・・」ボタボタ
吉良(熱い・・・身体が・・・燃えるように痛む・・・ッ!)
シュウゥ・・・
-
億泰「どだい無理な話だぜ・・・。殺した男に成り代わるなんてよぉ。『報いは必ずやってくる』」
億泰「テメーはエステサロンのねーちゃんも殺しちまった。名も知らねえ多くの人間も!」
億泰「逃げ道なんてねえ・・・。『逃げ道はてめえが積み上げた死体の山で塞がれちまってる』」
億泰「『殺人鬼がまともに生きられる道理なんてどこにもありゃしねえのさ』・・・」
仗助「・・・・・・」ギリッ
-
承太郎「ここだったか・・・!状況はどうなってるッ!」
仗助「承太郎さんッ! あんまり遅いからもう片付けちまいましたよ」
承太郎「片付けた・・・? 『あれ』をか?」
億泰「なッ!」ギョッ
吉良「あつ・・・い・・・・身体が・・・・灼かれるようだ・・・!身体が・・・ッ!」ドロ・・・
ボタボタッ
仗助「ウソだ・・・『ありえねえ』!あれは『致命傷だった』ッ! 『立てるわけがねえ』ッ!」
-
吉良「逃げなければ・・・夜まで・・・逃げ延びなければ・・・」ズ・・・ズ・・・
ボタボタボタッ
承太郎「傷口から流れ出るあのドス黒いコールタールのような液体・・・あの女のスタンドから滲み出ていたものだ・・・!」
承太郎「吉良は今あのスタンド使いに攻撃を受けているのか? それともあの液体は遅効性の毒なのか? とにかく・・・」
億泰「あの『ドス黒い液体』に触るのだけは絶対にヤバいッ!」
ズル・・・ズル・・・
-
吉良「キラークイーン・・・爆風で・・・まき散らせ・・・」ズ・・・
仗助「まずいッ!離れろォーーーーッ!」
ドグォオオオオオオオーーーーーン ビチャビチャッ
仗助「大丈夫かッ!あの『液体』に触れてないだろうなッ!」
承太郎「ああ・・・だが」
ォオーーーーーン
仗助「ぐっ・・・!くそッ!」
億泰「見失った・・・!」
承太郎「いや・・・見失うなんてことはないようだぜ」
承太郎「地面に黒いシミが続いている・・・追うぞッ!」
-
―街道―
康一「仗助くんッ! 吉良は!?」
仗助「逃した・・・だが致命傷は負わせたッ! そう遠くまで逃げられるはずはねえ」
億泰「ヤツが残した黒いシミを追ってる。ヤロー何度も不自然に方向転換してやがる・・・撒けると思っているのか」
露伴「妙だな・・・まだ何か仕掛けてくるかもしれない。用心していこう」
-
―少し後―
吉良(どこまでやってきた・・・?わからない・・・道のりを覚えてない)ゼエゼエ
吉良(夜まで・・・身を隠さなければ・・・!)ドロ・・・
吉良(この状態で戦うのは無理だ・・・夜まで身を隠し・・・ナイトカムズダウンで警戒を解いてから不意打ちで殺す・・・!)ボタボタ
吉良(街中はマズい・・・この怪我を見て人が集まってくる・・・隠れられない)ゼエゼエ
吉良(郊外へ行く・・・夜まで身を隠す・・・)ボタボタ
-
ボタボタボタッ
ズル・・・・
吉良「う・・・ッ!」
まゆ「・・・・・・」
ズギュルズギュル・・・・ ズル・・・
吉良「なぜ・・・おまえがここにッ!先回り・・・なぜ」
-
ズズ・・・ ドグン
まゆ「なぜって・・・」ドロ・・・
まゆ「まゆには先回りなんてできませんよぉ・・・まゆはここから一歩も動いてない」
ドグン
吉良「な・・・まさか!まさかここは・・・」ゴホゴホッ
吉良「静かな・・・・公園・・・」ガクッ
まゆ「あなたがここまで歩いてきたんです」
-
吉良「操ったのか・・・? おまえのスタンド・・・そんなことまで・・・」
まゆ「操るなんて・・・このスタンドにそんな能力はありませんよぉ・・・」
まゆ「まゆはただ待っていただけ・・・あの日からずっと。『プロデューサーさんが来てくれるのを』・・・」
まゆ「たとえまがい物でも・・・『あなたはプロデューサーさんの運命を生きているんですもの』・・・」
まゆ「プロデューサーさんは約束してくれましたから・・・ どれだけ時間がかかっても・・・必ずまゆのところに来てくれるって」ポロポロ・・・
-
ズズ・・・
吉良「う・・・」ギュルギュル
まゆ「もう離したりしません・・・もう二度と・・・」ギュッ
まゆ「最後の一瞬まで・・・」ポロポロ
吉良(腕が動かない・・・『焼けるような熱さ』ももうない・・・)
吉良(死ぬのか・・・この私が・・・こんな小娘の腕に抱かれて)
吉良「『この男の運命』・・・そうか。ここが・・・『この腕の中』が終着というわけか・・・」ゴボゴボ
吉良「愛が・・・愛こそが人を殺す・・・。お前の、このおぞましい愛がこの男を抱き殺すのだ」
まゆ「う・・・・・・」ポロポロ
-
承太郎「吉良・・・!戻ってきていたのか!」
露伴「なぜ・・・まゆを始末するためか?あの状態で・・・正気じゃあない」
億泰「殺されに来たとしか思えねえ・・・あの負傷じゃ戦えるわけがねえ」
仗助「あの触手・・・『様子がおかしい』ぞ・・・攻撃する意志が感じられない」
康一「絞め殺すってより・・・まるで・・・まるで抱きしめてるみたいだ」
-
まゆ「お願い・・・なにもしないで。あと少しだけ・・・お願いです」
まゆ「あと少しだけ・・・『プロデューサーさんの運命が尽きるまで』・・・『お別れを』・・・」ポロポロ
康一「ああ・・・」
康一(『恋人の運命を取り戻す』・・・ボクはなんて『残酷なこと』を言ってしまったんだ)
康一(死んだ人間は帰ってきやしない・・・取り戻せるのは『恋人が死ぬ運命』だけ。それだけなんだ・・・)
-
悲しいなあ…
-
まゆ「プロデューサーさんは来てくれましたから・・・『たとえどんなことがあっても』。会いに来てくれましたから・・・」ボロボロ
吉良「う・・ぐ・・・」
康一(吉良の傷・・・どう見たって致命傷だ。もう数分も保たない・・・。ここまで歩いて来られる状態だとは到底思えない)
康一(プロデューサーって人の運命が・・・彼をここまで連れてきた)
康一(あの女の子の側まで・・・『彼の運命のあるべきところ』まで)
-
まゆ「『大事な話』・・・結局なんだか分かりませんでしたね・・・。ふふ・・・。だいたい、検討ついちゃいますけど・・・」
まゆ「プロデューサーさんの気持ち・・・。言葉にしなくたってずっと聞こえてましたから・・・。黙っていたって・・・ずっとまゆの胸の中に響いてましたから」
まゆ「まゆに聞かせてくださいね。いつかきっと・・・あなたの口から。あの穏やかな声で・・・。いつか・・・きっと」ボロボロ
-
「う・・・・・・」シューシュー
仗助「移植された顔が崩れていく・・・」
露伴「・・・彼の運命が潰える」
まゆ「ああ・・・プロデューサーさん、大好き・・・。大好きですよ」
「う・・・ぐ・・・」シューシュー
まゆ「プロデューサーさん・・・プロデューサーさんッ!」ボロボロ
まゆ「ああああ・・・!わああああ・・・・!」ボロボロ
-
「俺も・・・きみの・・・ことが・・・」
まゆ「プロデューサ・・・さ・・・」ギュッ
康一「スタンドが・・・エヴリデイドリームが消えていく」
まゆ「さよなら・・・プロデューサーさん。さよなら・・・」ポロポロ
-
ガオンッ
億泰「嬢ちゃんから離れな・・・」
ドシュッ
吉良「ぐッ・・・」ドシャア
億泰「テメーはもはや『まがい物ですらねえ』・・・。『吉良吉影』・・・クソ殺人鬼が」
億泰「俺にゃあ運命なんてモンがあるのかわかんねえけどよォ・・・少なくともそこは『テメエが居ていい場所じゃあねえ』」
億泰「テメーには誰かに抱かれて死ぬ権利なんてねえ・・・。自分の血にまみれ・・・這いつくばって息絶えるのが『似合い』だ・・・」
-
いかないで
-
吉良「私は・・・ただ・・・平穏に生きたかっただけだ・・・」ゴボゴボ
露伴「誰だってそうだろ・・・誰だって平穏に・・・幸福に生きたいさ。だからそれを守るために戦った」
露伴「あるいは・・・。あるいは『失われたそれを取り戻すために』」
まゆ「ぅ・・・うう・・・」ボロボロ
露伴「お前はそれに負けた。ただそれだけの話だ」
-
まゆ…
-
その後幾許もなく吉良は息を引き取った。
まゆさんはその場でずっとうずくまっていた。か細い声で愛する人の名前を呼びつづけながら。
吉良のあの言葉・・・『苦し紛れの命乞いだったのだろうか』?それとも・・・。 本当のことは僕らにはわからない。
その後公園の片隅に小さいお墓ができた。小石を置いて花を供えただけのささやかなお墓・・・。
何も埋まっていない形だけのお墓が誰のためのものなのか・・・。まゆさんだけが知っている。
僕らの町を脅かす殺人鬼をめぐる物語は、最後はこうして静かに幕を下ろした。
「佐久間まゆの夢のような日々」 おわり
-
乙、戦闘描写が濃密ですっげぇ楽しかったゾ〜
救いはあったといえるかもしれないけど悲しい…悲しい…
-
―エピローグ―
「まゆ、もうすぐ着くよ」
夜の暗い道路をプロデューサーさんの運転する車が走っていきます。ゆったりした音楽が流れていて、まゆはとっても眠くなってしまうの・・・。
「見送ってくれるのは嬉しいけど」
まゆはだれかの家の前で降りました。家の窓から幸せそうな笑い声と温かい灯りがこぼれてきます。
「今夜はこれから冷えるから、早く中に入るんだよ」
プロデューサーさんの車は暗くて寒い道へと走って行ってしまいます。ずっと遠いところまで。まゆはそれを見送っているんです。いつまでも・・・。
「さようなら」
-
まゆ「ん・・・う・・・」
「朝のニュースです。郊外の公園で『吉良吉影』さんの遺体が発見された事件で・・・」
まゆ「・・・・・・夢」
-
乙、ただのそれしか言わない
The Bookのような後味ですね・・・
-
―同日昼 杜王町 とある喫茶店―
康一(あのあと、承太郎さんが手配して吉良の死体とボクたちの関連は無いものとして処理された)
康一(顔のない変死体の発見は数日間世間の注目を集めたけど、歯型から吉良吉影の身元を確認できたこと以外にはなんの進展もなかったから・・・。次第に忘れられていった)
康一(同じ日にある芸能プロダクションのプロデューサーが失踪して、彼が担当していたアイドルのうち一人が活動を休止したことなんて誰も気に留めなかった)
-
億泰「おいコーイチ!な〜〜に悠長にノートに書き込んでんだよッ!もう始まっちまうぞッ!」
仗助「あのなあ〜〜!億泰ッ!お前がこのサ店で一服していこうっつたんだぜ! 緊張してっから気を落ち着けたいってよォ〜〜」
康一「そうだよ・・・それに時間だってまだ大丈夫だってば。もう少しで書き終わるから」
仗助「そういやコーイチ何書いてんだ?日記か?」
康一「うん・・・いろいろあったからね。自分の中で整理したくて」
-
康一(活動休止したアイドル・・・まゆさんは、その後唐突にセルフカバーを出した)
康一(『エヴリデイドリーム』・・・プロデューサーさんがくれた唯一の曲を・・・)
億泰「なぁ〜〜〜!書き終わったか?! オラ行くぞコーイチッ!」
康一「まだだってば〜〜!さっきから一分と待たずに同じ事言ってるよ! ちょっとは落ち着きなよッ!」
億泰「落ち着いていられるか!俺ァさきに会場行ってるからなッ!」ダッ
カランコロン・・・
仗助「行っちまった・・・」
康一「あはは・・・」
-
康一(突然のセルフカバーは当初目立たなかったけど、その後じわじわとファンを増やし続けている)
康一(『エヴリデイドリーム』・・・一途な恋の歌を彼女は『祈るように』歌った。帰らない人を偲ぶように・・・)
康一(反響は次第に大きくなって、ついにはまゆさんのライブへの復帰が決まったのだった)
康一(そのライブの日付は『今日』・・・もうすぐ始まる)
仗助「康一、そろそろ向かわねえとステージ間に合わねえぞ」
康一「うん、今書き終わったよ。聴きに行こう!」
仗助「おうッ!」
-
―ライブ会場―
ワーワー
康一「ひえ〜〜〜!すごい人だね! 億泰くんとは合流できなそうだ・・・」
仗助「おッ!ちょうど始まるみたいだぜ」
-
ちょっと不安
-
「毎日が夢のようです もっと もっと 一緒にいたいなあ」
康一(この歌が人の心を掴んだのは、きっとこの切実な祈りが本物だったからだ)
康一(いなくなった人を偲ぶ気持ちは『普遍的なもの』だ・・・。誰だって大切な人をなくしてる)
仗助「・・・良い歌じゃねーか」
康一「うん・・・そうだね」
-
康一(その悲しみを癒やすことなんてできないとしても・・・)
康一(この歌は、この祈りはそういった沢山の傷ついた心に寄り添っていくことだろう)
「聞こえてるよ 黙っていたって どんなときもこの胸に響いてる」
億泰「う・・・ぐ・・・」ボロボロ
康一(まゆさんはいつまでこの祈りを歌い続けるんだろうか?いつか新しい未来のための歌を歌う時が来るんだろうか? 先のことはわからない・・・)
康一(願わずにはいられない・・・。この切実な祈りが、悲痛な運命がいつか報われる日が来ることを)
-
後世に残るくらいのグレートな傑作ですよコイツぁ・・・
-
「『大好きだよ』だけでいいの 何もしなくても」
康一(どんな形であっても・・・いつかあの二人に幸福が訪れることを)
-
―ずっと後 世界は一巡する―
―いつかの昼下がり どこかの店の前―
まゆ「プロデューサーさん、遅いな・・・。電話にも出ないし・・・」
まゆ「メールもくれないなんて」
まゆ(・・・・・・きっと仕事が立て込んじゃってるだけですよね。きっと・・・)
まゆ「・・・大事な話ってなんなんだろう」
-
まゆ(プロデューサーさんが少し時間に遅れるだけでこんなに不安になるのは何故なんでしょう?)
まゆ(まるで『もう二度と会えなくなってしまう』みたいに・・・。そんなことあるわけないのに)
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P「まゆ!」ゼエゼエ
まゆ「まあ・・・プロデューサーさん。ふふ・・・走ってきたんですかぁ」
まゆ(プロデューサーさんが『ただ来てくれるだけ』で、こんなにも嬉しくなってしまうのは何故なんでしょう?)
まゆ(まるで『ずっと昔からの祈りがやっと叶った』みたいに感じるのは何故なんでしょう・・・)
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もう始まってる!
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まゆ「すごい汗ですよぉ。こんなに急がなくても良かったのに」
P「ああ・・・。急がなきゃいけないと思って・・・。どうしてそう思ったのかはわからないけど」ゼエゼエ
P「まるでずっと前から・・・『随分長い間待たせているような気がした』から」
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サンキュー神父様(感涙)
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まゆ「ああ・・・」ジワッ
まゆ「そうですね。まゆもずっと前から・・・。プロデューサーさんが来てくれるのを待っていたような気がしていました」 ツー・・・
P「遅くなってごめん」
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まゆ「いいんですよぉ・・・。謝らないでください」ギュッ
まゆ「プロデューサーさんは来てくれましたから。それだけでいいんです・・・」ポロポロ
まゆ「まゆはプロデューサーさんと気持ちが通じてるって感じるだけで幸せなんですよ。本当に・・・本当にただそれだけで、胸がいっぱいになるくらい幸せなの・・・」
おわり
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六部最後の一巡世界は、
神父を含めて歴代ジョジョが戦ってきた“悪”が着いて来れなかった世界でしたっけ
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あぁ…良かったなぁ…(号泣)
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場末のホモブログ掲示板でこんな大作聡ずかしくないの?(称賛)
世界一巡オチは予想外で素晴らしかった
4部マス世界は作者の数だけ広がっていくんやなって
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本当に……「ありがとう」…それしか言う言葉がみつからない…
最高にグレートなSSでした、クソホモ神父にも今回だけは感謝
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仮想エンディングテーマたる「エヴリデイドリーム」と佐久間まゆさんの幸福な生活の一場面が収録された
『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 021』はアマゾンほか全国のCDショップで大好評発売中です。
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はえ〜すっごい読みごたえ…
オツシャス!
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いつしか涙は止み、笑顔という花が咲くんだよなぁ
こんな大作誇らしくないの?(賞賛)
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すげえよかった…
セリフ回しとか誰に言わせるかとか、そういう節々から四部のキャラが好きなんだというのが伝わってきますね
特に億泰の動かし方がほんとアツい
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ありがとう>>1本当に…本当に…
『ありがとう』…それしか言う言葉がみつからない…
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ありがとう…それしかいう言葉が見つからない…
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作者さんがずっと「まゆにとって良い終わり方にしたい」的なことを仰っていたのがこういう形で実現されるとは…
凄い対策ですよこれは
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乙ゥ〜
すっげぇ感動したゾ…(号泣)
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エンポリオくんは数え切れないくらい多くの人を救ったんやなって…(号泣)
ままゆが幸せになって本当によかった…よかった…
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すごいですね、コレ
待った甲斐があった
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ああ…こうなるのか…
良かったなあ…ほんとよかった
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なんてすごいんだ・・・(恍惚)
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夢の果て 巡りつきたる 愛を知る
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読み終わると感動と同時に「もうこの作品とお別れなのか」って寂しさが沸いてきた
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なんだこの名作は・・・たまげたなぁ
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やっぱ文学の素養がある人だと重みが違う
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途中でままゆが言ってるのはウエルベックの素粒子の一節「愛は結びつける。愛は永遠に結びつける。善なるものとは結びつけることであり、悪なるものとは結びつきを解くことである。」ですね…
それとジョジョの中でたしかジョセフが「この世に悪は栄えない」って言ってたのを合わせるともうホント…最高やな!
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(文学の素養は)ないです。
とりあえず完結できてよかった かなりダラダラと長く続けてしまいましたが読んでくれた方はありがとうございます
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開始から悲劇の結末しか予想できなかったのにこんな締め方を…最高やな!
まゆも一巡世界で『大事な話』を聞くことができてたらいいですね
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担当の宣伝を入れ込むプロデューサーの鑑
ところどころでままゆの持つ危うさを描きつつ、キャラクターの芯である一途さをメインに据えてるのは良い塩梅ですね…作中で何回「プロデューサーさん」って言ってるんだっていう
エヴリデイドリームを聞きながらエピローグを読むとまた格別なんだよなあ
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エヴリデイドリームはデレステでプレイ可能です。
良い曲に良い振り付けなのでみんなプレイ、しよう!(ダイマ)
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グレートですよこれは…
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長編小説らしい物語の円環の閉じ方
しゅごい
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ありがとう、>>1。
本当に………本当に……「ありがとう」…。
それしか言う言葉が見つからない…。
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本当に廻り道だった。本当に、本当に、なんて遠い廻り道………。
ありがとう、>>1。本当に………本当に……「ありがとう」…。
それしか言う言葉が見つからない
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デレステプレイリストの一曲を不意打ち落涙曲にするのヤメロォ!(建前)ナイスゥ!(感謝)
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もう何度も言われてるけど、原作との繋げ方が本当に上手いですよね
億泰が吉良に対して「殺人鬼がまともな死に方できると思うな」と何度も言っているのも、形兆が望まずに殺人鬼になってああいう最期を遂げたっていうのを背負い続けてるからだと思うとすごい哀しい
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AILEくん、このスレまとめて?(提案)
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>>10
作者はこれが処女作という事実
これって…勲章ですよぉ…
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終始まゆを応援したくなるというか、感情移入してしまうお話しでしたね…
だからこそ最後幸せな終わりでとても感動しました
エピローグ後のまゆは夢のように幸せな日々を送っていくと思うと涙がで、出ますよ…
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まゆがPを殺す運命は変えられましたか……?(小声)
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>>436
まゆがPを殺す運命じゃなくPがまゆの腕の中で死ぬ運命なんだよなあ・・・
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>>436 >>437
その辺はどっちにも解釈できそうですね…
まゆの愛情に不穏なものがあるのは物語として描かれてるし、その手綱を最後まで握っていられるかどうかは好きに読み取れるようになってる
「最期まで添い遂げる」のか「愛が食い殺す」のかはわからないけどとにかく「Pはまゆの腕の中で死ぬ」んでしょうね
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私たちは佐久間と末長く添い遂げることができる、もちろん佐久間に殺されることもできる
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SSでこんなに感情を揺さぶられたのは初めてだったゾ…
こんな場末のホモ掲示板には勿体無い出来でした、ラストまゆが救われて良かったです
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こんなホモ掲示板で埋もれさせるには惜しいクオリティなんだよなあ
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>>441
R-18のホモブログでおそらく記事にされるからヘーキヘーキ
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>>441
所詮読み手のわがままなんでしょうけど
いいSSができたら渋にでも保管してくれたらうれしいですね
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「こんなホモブログ掲示板に」という指摘もありますが
元々この掲示板で四部マスを見て書き始めたものなので、リスペクトの意味も込めてここに上げるのが筋だろうなと思っていました
pixivはアカウント持ってないというのと、
もしpixivに上げるならSSの形式じゃないほうが読みやすいだろうな(改稿する必要がある)というのがあるのでたぶん上げないです
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ひょっとして、写真の親父ってまだ生きてる?
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おやじは承太郎が露伴と別れて吉良のところにたどり着くまでに倒す予定だったんですけど長い割に面白みに欠けたので割愛しました
吉良吉影という殺人鬼の存在を忘れたことで現世に残る理由がなくなって成仏したのかもしれませんね…(他人事)
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もしかしてボツにしたシーンとかけっこう多いんですかね…?
読みたい(わがまま)
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これで蛇足なしに終わるからこそ面白い
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完結してたんすね…
本当に良いSSでした。読めてよかった
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続編とか…書かれないんですかあ……?
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続編というか別の話を書かないのかという意味なら向井拓海のスタンドと話は考えてたんですけど
例によってまたクソ長くなる上に話も全体的に重苦しくなりそうなのでやめておこうかなという感じです
向井拓海のはもう別の方が書いていますし
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個人的な事をいうのなら被りとか関係なく見たいゾ
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>>451
お前のクソ長い重苦しい話が好きだったんだよ!
被ってるなら解釈の違いが見られて面白いんだから書いてくれよな〜頼むよ〜。
ちなみにウェルベック以外はどんな本をお読みで?
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どうすっかな〜 まあ書いてみてから考えます
>>453
本はあんまり読まなくて気が向いたのを節操なく読んでいる感じなんですが、強いて言えばイタロカルヴィーノとかでしょうか
影響を受けているという意味なら、読み返してみるとスタンドの説明はソウルシリーズのフレーバーテキスト、台詞回しは少年漫画みたいだなあと思います
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拓海のやつさわりだけ書いてみたんですが、思ったより時間かかりそうな上に副業のほうも忙しいので投稿は未定です
居ないとは思いますが待ってる人が居るといけないので取り急ぎご報告まで
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居るんだよなぁ…ゆっくり頑張って下さい
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いるさっ
ここにひとりな!
名作に時間がかかるのもまあ多少はね?
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さわりだけでも読みたい…読みたくない?
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吉良の畜生がアニメに出てきた記念
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名作再放送はもっとやれ
久しぶりに読んだけどやっぱよくできてますね…
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