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みほ「はあ…早く転校先の学校、決めなくちゃ…」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:05:58 ID:vyKM3SHo
みほ(――勿論、分かっています。その選択が、逃げだということは)
みほ(だけど、私はもう、黒森峰にはいたくない)
みほ(戦車道も…………続けたくない……、その……はずなのに)
みほ(気づけば、私は、港近くの競技場にやってきていました)
みほ(私が来た時には、試合は既に大詰めだったようで、フラッグ車のカルロ・ヴェローチェCV33が行動不能となり、試合終了を告げるブザーが鳴った)
『試合終了!――【アンツィオ高校】対【チームサティスファクション】の練習試合は、チームサティスファクションの勝利!」
『一同、礼!』
「「「ありがとうございましたー!」」」
ぺパロニ「いやー惜しかったー! あと一歩でしたねアンチョビ姉さん!」
アンチョビ「そうだな! あと一歩、じゃなーい! 惜しくないよ! 全然惜しくないよ!」
カルパッチョ「ボロ負けでしたもんね……」
ぺパロニ「ん? あー! あの制服はッ!?」
アンチョビ「話聞けよ」
ぺパロニ「そんなことより! あそこにいるのってあれっすよね!? 戦車道がちょー強いっていう……」
みほ(!? え? こっち指さしてる……な、なんだろ?)
ぺパロニ「えーっと、あー、なんだったっけ? 確かぁー……くろ、くろ……クロネコヤマトだっけ?」
カルパッチョ「黒森峰ですね」
ぺパロニ「それだぁ! ちょっと強豪だからって見下してんじゃねーぞ! べろべろべろべろべー!」
アンチョビ「ばっかもーん!」
ぺパロニ「ひでぶっ!?」
アンチョビ「私たちの試合のために足を運んでくれたんだぞ! きちんと礼節を弁えろ、このっ、おバカ者〜!」
ぺパロニ「す、すいませへぇぇ〜ん姉さ〜ん!」
2
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:07:16 ID:vyKM3SHo
みほ「え……え〜っと……」
アンチョビ「おーい!」
みほ(あれ!? 今度はすごい勢いでこっちに走ってきてる!?)
アンチョビ「おーい! おーい! ……ぜぇ…、ぜぇ…」
みほ(すごい息切らしてる!?)
みほ「あの、大丈夫……ですか?」
アンチョビ「だ、大丈夫だ、ありがとう。それと、さっきはすまなかった。仲間の無礼をどうか許してほしい」
みほ「全然、気にしてないですよ」
アンチョビ「そう言ってもらえると助かる。……それにしても、かっこ悪い試合を見せてしまったな」
アンチョビ「ウチの子たちはやれば出来る子なんだけど、どうも作戦を覚えるのが苦手でなー」
みほ「でも、皆さん、楽しそうでした」
アンチョビ「楽しむことしか頭にないんだよ。……まあ、そのせいで無茶して怪我が絶えないんだけど」
みほ「あはは……」
3
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:09:00 ID:ly1taLt.
もう始まってる!
4
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:09:11 ID:vyKM3SHo
みほ(純粋に戦車道を楽しむ気持ち……忘れちゃってたな)
みほ(初めて戦車に乗った時、すっごく、楽しかったことを思い出した。それはもう、変な叫び声を上げてしまったほどに)
みほ(それで、筋がいいって、お姉ちゃんに褒められて。それがすっごく嬉しくて。お父さんも頭を撫でてくれて……)
みほ(戦車道があったから、お友達もできて。それに、お母さん、も……――)ポタ
みほ「あ……」
みほ(気づけば、私は泣いていた)
みほ「っ……、う……ぐす……うぇ、ええぇん……」
アンチョビ「ど、どうした……? お腹でも痛いのか?」
みほ「……ご、ごめん、なさ、い」
アンチョビ「ち、違うのか? もしかして私、何か嫌なこと言っちゃったかな……?」
みほ「ち、違う、んです……。ただ、自分でも、よくわかんなくて……」
みほ「私、ただ……っ、友達を助けたかっただけで……! でもっ、そのせいで、もっと多くの人を、傷つけて……」
アンチョビ「……うん。……うん、うん」
みほ「私なんか、いなければ、よかったのかなぁ……」
みほ(そうやって泣きじゃくる私を、この人は、優しく、抱きしめてくれた)
みほ(私が泣き止むまで、何も聞かぬまま、ずっと――――)
5
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:10:28 ID:ExEFDLcg
ママチョビ…
6
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:11:03 ID:vyKM3SHo
みほ「す、すみません、でした。その……いきなり泣いたりしちゃって」
みほ(は、恥ずかしい///! 恥ずかしすぎる! しかも、初対面の人の前で……!)
アンチョビ「気にするな! 人間、生きてれば悲しいことの一つや二つあるもんだ!」
アンチョビ「……だけど、『私なんかいなければよかった』なんて、そんな寂しいこと言うなよ」
アンチョビ「少なくとも、私はキミと出会えてよかったと思ってるぞ!」
みほ「……! ……あ、ありが」
ぺパロニ「姉ぇーさぁーん! そろそろ行きましょー!」
アンチョビ「ン、ああー! 今行くー! それじゃあね!」ダッシュ!
みほ「あ、あの!」
アンチョビ「うぉおおっととと!? なに?」ブレーキ!
みほ「な、名前ッ、を……教えて、もらえませんか?」
アンチョビ「私はアンチョビ! アンツィオのドゥーチェ、アンチョビ! キミは!?」
みほ「……み、みほ! ――西住みほですっ!」
アンチョビ「またいつか会えるといいな、みほ!」
7
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:12:02 ID:vyKM3SHo
<ドゥーチェ! ここの試合場の砂持ち帰っていいですかー!?
アンチョビ「ダメに決まってんだろー! 怒られるぞ!」
<キングのサインもらいに行ってきてもいいですか!?
アンチョビ「言うの遅いよ! あーもう! 貰ってきなさい、10分待つから!」
<あ! 私アイス買いにいきたーい!
アンチョビ「今日の反省会が先だぁー! 帰る準備ができた奴は全員乗り込めー! ……わかった! わかったよ! 先にアイス食わせてやるからブスっとすんな!」
みほ(……行っちゃった。なんだか、嵐のような人たちだったな)
みほ(でも、本当に、すごく楽しそうだった)
みほ(どうしてだろう。あんなに戦車道が嫌だったはずなのに……)
みほ(なんで私、こんなに、ワクワクしてるんだろう)
みほ「アンツィオ高校。アンチョビさん……」
みほ(気が付けば私は、転校手続きの書類を強く握りしめて、駆け出していた)
みたいなSS誰か書いて(懇願)
8
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:13:19 ID:ly1taLt.
>>7
面白かったし続き気になるからはよ書いてくれ
9
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/02/03(水) 19:13:36 ID:FMrpb7Pg
満足同盟が気になってしょうがないすぎる・・・
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