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【SS】武内P「私を好き勝手に出来る券?」

2名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:34:48 ID:j8ow6m.g
プロローグ【プロデューサーさんを好き勝手出来る券ですよっ!!】

私は今日、久々に気が引き締まる思いで廊下を歩いていました。

今日はシンデレラプロジェクト一同が久しぶりに集まる日です。

最近は、皆さんの仕事などで忙しく、全員が集合できる時間がありませんでした。

しかし、美城プロダクションが行う定期ライブが開催されるので、その調整ということで皆さんが今日、久々にプロジェクトルームへと集合します。

とは言え、先ずは千川さんと打ち合わせです。

私はプロジェクトルームの扉の前に立ち、シャツをズボンの中に入れ直し、ネクタイを締め直して、意気揚々と扉を開きました。

「はい、プロデューサーさんを好き勝手出来る券――」

私は扉を閉めました。

何か千川さんがなんとも物騒なことを電話に向かって行っていたような気がいます。

私のことを好き勝手出来る券とかなんとか。

……いえいえ、さすがの彼女でも私の了承無しにそのようなことをするはずがありません。

……恐らく、きっと、たぶん。

私は深呼吸をして、再び扉を開きます。

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:36:35 ID:j8ow6m.g
「それで、プロデューサーさんを好き勝手出来る券ですが……あ、すみません。本人が来ましたので、はい、はい、わかりました。それでは失礼させて頂きます。プロデューサーさん、おはようございます」

「お、おはようございます」

千川さんは、私が入ってきたところを見計らい電話を切り、そして何事もなかったかのようにこちらへ挨拶をしてきました。

私も挨拶をしますが、胸中はさきほどの言葉が幻聴ではなかったことに対する落胆でいっぱいいっぱいです。

「あの、千川さん。……今、千川さんが電話で仰っていたことは……」

「あ、『プロデューサーさんを好き勝手出来る券』のことですか?」

「その、それは何なのでしょうか」

「何って……字面通りの意味ですよ」

何当たり前のことをきいているのだろうというお惚けた表情。

私がそのような表情を向けられなければいけない謂れは無いはずです。

「私はそのようなこと、一切聞いていないのですが、どういうことでしょうか」

「当然じゃないですか。だって、プロデューサーさんにそんなことを提案したら、却下されますし」

当たり前です。

「……あの、中止して頂くことは」

4名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:37:41 ID:j8ow6m.g
「しません♪」

できないのではなく、しないのですか……。

「どうしても?」

「はいっ」

「そうですか……そうですか……」

千川さんがとても眩しい笑顔でそのように言います。

私はと言えば、もう諦めるしか選択肢は残されていません。

このようなことを言い出す千川さんを止められるのは、この会社には誰もいないのです。

理不尽極まりないことでも、事実を事実として受け入れる度量が時としては必要なのであり、それが今なのでしょう。

とは言え、このまま彼女に全てを任せてしまえば、本当に私が好き勝手されてしまいます。

アイドルの方々が私に乱暴をするようなことは無いのでしょうが、念のためです。

取り敢えずある程度彼女の手綱を握っておきたい。

「千川さん。……わかりました。取り敢えず、その私を好き勝手に出来る券……というものは認めます。私も一肌脱ぎましょう。ただ、プロデューサーとアイドルの距離感を保つために、制約を付けさせて頂こうかと」

「どういうものでしょうか? 言ってみてください」

5名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:38:32 ID:j8ow6m.g
「まずは、一番重要な性的な接触は禁止です」

「ふむふむ、なるほど」

「はい、これはアイドルという職業上絶対に超えてはいけないラインだと考えています。……その、少々怪しい方々がいらっしゃいますので、これは絶対に禁止させて頂きたいと思いまして……」

「わかりました。それだけですか? 私としては、自由度を優先したいのですが」

「私の自由は……」

「ありませんよ♪」

「そうですか……」

「これもアイドルの笑顔のためです。プロデューサーさんは好きですよね、笑顔。笑顔のためだったら、制約なんて一つで充分ですよね」

にっこりと笑う千川さんですが、今の私にはあなたの笑みが悪魔の微笑みに見えて仕方がありません。

しかし、笑顔ですか。

……笑顔、笑顔、えがお……えがおのためだったら、しかたがないでしょう?

「笑顔のためならば……っ、仕方が、ありません」

「はい、そう言ってくれると思っていますよ。プロデューサーさん♪」

6名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:39:17 ID:j8ow6m.g
……私は一体、どうなるのでしょうか。

皆さんが良識あるお願いをするのを、ただ願うばかりです。

「それで、その私を好き勝手出来る券というのは、具体的にどのような人物へ配布を行うのでしょうか」

「全員です」

「ぜ、全員……ですか?」

「はいっ。あ、仕事の方は大丈夫ですよ。その券を使用したアイドルの『お願い』をしている最中は、仕事は免除されます。もう予算も通してありますしね」

「……はい」

別に私は仕事の心配などをしているわけではないのですが……しかし、仕事が滞る心配がなくなったというのは精神的な負担が少なくなりますね。

「それで、配布日はいつでしょうか」

「今日です」

「……今日、ですか」

「はい♪今日ですよ♪」

せめて……せめて、数日前に私にこのことを言ってくれれば気持ちの整理というものがついたのですが。

「あ、もうそろそろ皆さんが来る時間帯ですね。ふふっ、きっと皆さん喜んでくれますよ」

「そ、そうだと、嬉しいですね」

不安でいっぱいいっぱいな私ですが逆に、この私を好き勝手に出来る券というものを渡されて、釈然としない反応を示されてしまったら、きっとそれはそれでショックですね……。

取り敢えず、時を待ちましょう。

私には待つことしかできませんから。

7名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:42:37 ID:j8ow6m.g
第1話【プロデューサーさんと自撮りです♪】

『プロデューサーを好き勝手出来る券!?』

シンデレラプロジェクトの皆さんが、一斉にそのような声を出しました。

驚愕が大半ですけれども、中にはどこか高揚感が混じったものがあったようななかったような……。

気のせいですね。

「はい、そうですよ。プロデューサーさんを好き勝手に出来る券です。あ、でもエッチなことは駄目ですよ。ふふっ」

そう言いながら、千川さんは皆さんへ何やらチケットのようなものを渡していきます。

失礼ながらそのチケットを覗き見させていただくと、チケットには右半分にぴにゃこら太のイラストが描かれています。

加え、緑を基調とした凝った装飾も印刷されているのです。

……一見すれば、どこかの遊園地のチケットに見えないこともありません。

8名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:43:39 ID:j8ow6m.g
予算……確か通したと千川さんが言っていましたね。

普通であればこのような企画など通りそうなものではありませんが……単に言って千川さんの手腕なのでしょう。

私が微かに驚愕していると、千川さんが手を叩き視線を集中させます。

どうやらチケット――『プロデューサーを好き勝手出来る券』の概要を話すようです。

今思ったんですが、これ凄い名前ですね。

「まず、皆さんに渡したチケット……『プロデューサーを好き勝手出来る券』は一枚のチケットにつき、一回しか使うことは出来ません。それに、複製又はコピーが出来ないようになっています。もしもそのような違反行為をしようとした場合、チケットの使用権は剥奪されますので、気をつけてくださいね」

……コピーの防止まで。

どのくらいこの紙にお金を使ったのですか。

「後は、先ほど言った通り、性的な命令は禁止です。ただ、性的かどうかの判断はプロデューサーさんにして頂きますので、券を使用する際にはプロデューサーに判断を煽ってくださいね。駄目と言われたら、駄目ですよ。それに、プロデューサーさんの負担を考えて1日に一回です。これで、大体の説明は終わりです」

そう千川さんが仰ると、皆さんの視線が一斉に私に向きました。

何だか、猛獣の檻の中に入れられた小動物のような気分です。

体格的には私が有利なのに、皆さんの鋭利な視線に思わず身が縮こまってしまいそうになります。

9名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:44:20 ID:j8ow6m.g
「……皆さん、お手柔らかにお願いします」

私はそうやって、頭を下げました。

すると、皆さんは一箇所に集まって何やら話し合いを始めます。

何を話しているのかはわかりません。

度々聞こえてくる「私が先に」「いや、みくが先にゃ」という声からして、順番を決めているのでしょう。

すると、皆さんがじゃんけんを始めました。

気迫のこもった声と仕草に、私はただ戦慄するばかりです。

このような矮小な自分が何でもするというどこに魅力を感じているのか、全くわかりません。

彼女たちからすれば、私は魅力の無いおじさんのはずですが……。

そう考えていると、じゃんけんが終わりました。

最後まで勝ち残ったのは、どうやら島村さんのようです。

「やりました!! これでプロデューサーさんを思うままにじゅうり――命令できます!!」

島村さん……蹂躙できると言おうとしましたよね。

それに言い換えたとしても、意味合いはそこまで変わらないと思うのですが。

10名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:45:03 ID:j8ow6m.g
思わず私が苦い顔を浮かべていると、島村さんはスキップのような弾んだ足取りでこちらへやってきます。

いつもは素敵だと思える笑顔も……いまのような状況だと胃をキリキリとさせる要因にしかなりません。

「プロデューサーさんっ」

彼女の足取りと同じような弾んだ口調で、島村さんは私の名前を呼びます。

「……はい」

「これを早速使わせてくださいね……拒否権はありませんよ?」

そうやって、両手でVサインをする島村さん。

無邪気な笑みを浮かべていますが……あらためて彼女の口から『拒否権がない』と言われるとは思いませんでした。

「……はい」

さて、島村さんはどのような所業を私に要求してくるのでしょうか。

――覚悟を決めなければ。


――

11名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:46:12 ID:j8ow6m.g
後日、改めて島村さんのご自宅へお伺いさせて頂きました。

……違います。

私が自主的に彼女の家に訪問したわけではありません。

島村さんのお願いが、彼女の部屋でなければ出来ないというので、伺わせて頂いた次第です。

「それじゃあ、ごゆっくり〜」

島村さんのお母様は、このような表現をさせていただくのは大変失礼かと思うのですが、その、どこか含みがある笑顔を浮かべて、部屋から出て行ってしまいました。

まさか、変な勘違いをされているのかもしれません。

「……それで、私は何をすれば」

「ふふっ、大丈夫ですよ。プロデューサーさん。私はそんな無理強いはしませんから」

……本当でしょうか?

私は今まで彼女の行ってきた所業を知っていますので、それを信じることが……。

いや、しかし、アイドルを信じないで何がプロデューサーでしょうか。

そうです。

プロデューサーとアイドルは一連托生。

島村さんを信じましょう。

それから私と島村さんは互いの近況について話し合いました。

12名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:46:54 ID:j8ow6m.g
最近の仕事の調子はどうなのか、と言ったことや、プライベートのことまで。

それはとても落ち着いた時間だったと言えましょう。

「それでは、もうそろそろ使わせて頂きます♪」

そう弾んだ声で言いながら、島村さんはポケットから徐に例のチケットを取り出しました。

「私がお願いするのは、私と一緒に写真を撮ってもらうことです」

……意外と普通のお願いで、身構えていた私は拍子抜けしてしまいます。

それぐらいのお願いならば、何も言うことはありません。

「わかりました」

私がそのように返事をすると、島村さんは少しだけ恥ずかしがりました。

「どうしたのですか?」

「あの、すこしだけ恥ずかしいので、その、目を瞑っていて下さいますか?」

「わかりました」

私は、彼女のお願いに従って目を瞑ります。

彼女が準備を始めたのでしょう。

様々な音が耳に入ってきます。

少々写真を撮るには些か過ぎた準備かと思われますが、とは言え彼女のプライバシーを侵害するような行為は出来ません。

13名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:48:05 ID:j8ow6m.g
私は目を瞑り続けました。

そして、彼女準備が完了したようです。

「それじゃあ撮ります。あ、プロデューサーさんは目を瞑ったままでお願いします」

「わ、わかりました」

「あ、Vサインもお願いします♪」

「はい」

私は彼女の言う通り、目を瞑りながらVサインを形作ります。

なんだか肩に柔らかいものが当たっている気がしますが、なんなのでしょうか。

そんな疑問を抱えていると、程なくしてシャッターを切る音が聞こえます。

どうやら撮影は完了したようです。

「あの、目を開けていいでしょうか?」

「ちょっと、少し待ってて下さいねっ」

慌てたように島村さんは言います。

とは言え、黙って従うほかありません。

14名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:48:40 ID:j8ow6m.g
島村さんはきっと心優しいお方ですから、怪しいことはしないでしょう。

それは先ほどの穏やかな会話からわかっています。

「もう、目を開けて大丈夫ですよ」

島村さんの言葉に目を開けました。

とは言え、何が変わったと言うものでもありません。

少しだけ島村さんの髪の毛が乱れているような気もしないでもないですが、気にし過ぎでしょう。

ついで、服も乱れているのですが、これもまた私の見間違いに違いありません。

「それで、さきほど撮った写真を私にも見させては頂けないでしょうか?」

「駄目ですよっ」

「駄目なんですか?」

「はい。あ、でも、明日になったらことが済んでると思うので、見せてあげます」

「……ことが済んでる?」

こと、とは一体なんなのでしょうか。

……しかし、恐らくそのことについて詳しく尋ねようとしても島村さんは教えてくれそうにありません。

「わかりました。島村さんがその用事を済ますまで、私は待っています」

15名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:50:40 ID:j8ow6m.g
「ふふっ、プロデューサーさん。ありがとうございます。楽しみに待っててくださいね♪」

満面の笑みを見せてくれる島村さんに、私も思わず笑みがこぼれてしまいます。

それから私と島村さんは少しだけ話をして、私は無事に帰宅することを許されました。

島村さんを私は少々誤解していたようです。

彼女は私に無理難題を押し付けてくるのか、今までの行動を鑑みて思っていたのですが、それは私の一方的な偏見に過ぎなかったのでしょう。

……ただ、後悔するのは、翌日出勤した時でした。

――

16名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:51:48 ID:j8ow6m.g
「こ、これは一体どういうことにゃ!?」

プロジェクトルームへ赴くと、殆どのアイドルが私へとなんとも言えない視線を向けながら、頬を赤くしています。

何があったのでしょうか。

戸惑っている私を他所に、前川さんが代表し、詰め寄ってきます。

「昨日、卯月ちゃんのお家で何をしていたの!?」

彼女は強い口調で、いつも語尾についている『にゃ』という言葉もありません。

「互いの近況を話し合って、写真を撮っただけですが」

「本当にそうなの?」

「え、えぇ、その他には何もしていません」

「だ、だったらこの写真はなんなの!?」

そう言って、慌てた様子で前川さんは携帯をポケットから取り出しました。

そして携帯を操作し、一枚の写真を私に突きつけたのです。

何が写っているのかと思い凝視した私ですが、次の瞬間に言葉を失いました。

……前川さんの携帯の画面に映っているもの。

それは、下後姿で髪が乱れた島村さんがコンドームを口に咥えている――所謂咥えゴムの状態で私と一緒にVサインをしている画像だったのです。

彼女の胸が私の肩にぶつかり潰れていたり、島村さんは私にかなり体を密着させています。

私はと言えば、島村さんのお願いで目を瞑っていたはずなのですが……良い感じに画像が編集され、目元に黒いモザイクが貼られていました。

……まるで私が島村さんと不純異性行為をこれからする記念写真を楽しく撮っているような構図になってしまっていました。

「し、島村さん……っ」

「プロデューサーさん……責任、取ってくれますよね」

「」

17名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:52:34 ID:j8ow6m.g
満足げな笑みを浮かべる島村さんにもう言葉はありません。

ものの見事に、私は島村さんの策略に嵌められてしまったのです。

「ねぇ、これってどういうことなの? エッチなのはいけないんじゃないの?」

「そ、それは……」

「ずるいっ!! 卯月にしたんだったら、私にもエッチなことをしてよ!!」

「えぇ……」

私が困惑していると、

「секс!! секс!!」

「……ロックかな? セックスアンドドラックはロックだから……ロックだよね!!」

「プロデューサーさん。卯月ちゃんは未成年で危ないですから、そういうことはその、私にしてくださっていいんですよ?」

とアナスタシアと多田さんと新田さん……前科持ちの3人がそう叫びます。

いや、そういう問題ではありませんので。

その後、2時間と少々掛かりましたが、私の熱心な説得により、無事に誤解が解けました。

ちなみに、写真の流出元は島村さん本人らしいです。

物の見事にハメられてしまった私ですけれども、次回からは気を抜かずに頑張りたいと思います。

「ふふっ、この写真をママとパパにも見せてあげようっ」

「それはやめて下さい。島村さん」

【完】

18名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:54:44 ID:j8ow6m.g
今日の分はこれで終わりです。
正直、勢いだけで書いてますので、こんな感じなのが続きます。

ちょい安価:次にチケットを使うアイドルは?

1:新田美波
2:アナスタシア
3:前川みく

>>21

19名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:57:18 ID:PE7LTeU2
みく

20名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:57:27 ID:eHzkhrk2
3

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 22:58:01 ID:e979bE4k
2

22名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 23:02:49 ID:j8ow6m.g
了解しました。
次回はアナスタシアにさせて頂きます

23名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/26(火) 23:03:05 ID:PE7LTeU2
初っ端から飛ばしてますね……島村さん

24名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 00:32:37 ID:SuIzVvQQ
どこからゴムを調達してきたんですかねぇ・・・
ヌッ!

25名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 02:14:07 ID:6RA12tGE
あ、因みにアーニャちゃんが言ってる「секс」ってのはセッ◯スって意味です
書き忘れていたので

26名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 02:14:38 ID:6RA12tGE
すみません、下げ忘れました

27名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:06:26 ID:6RA12tGE
第2話【ラッキーですからっ!!】

「それで、次はどなたなのでしょうか?」

「次は、ワタシですね?」

「……アナスタシアさん」

今度はアナスタシアさんのようです。

彼女には申し訳ありませんが、少しだけ警戒しておきましょう。

「あー……大丈夫です。ワタシ、この間のでотражение……反省しました。だいじょうぶです」

「……本当ですか?」

「はい。……信じてくれま、せんか?」

瞳を潤わせながらそう言ってくるアナスタシアさん。

確かに、彼女は猛省している様子です。

28名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:07:05 ID:6RA12tGE
……ならば、警戒は解くべきなのでしょうか……いや、島村さんという前例があります。

本当に反省しているならば申し訳ありませんが、私も同じ轍を踏みわけにはいかないのです。

「わかりました。アナスタシアさん。私はなにをすればよろしいのでしょうか?」

「えーと、その、ですね。ワタシはパーティーが好きです。ですから、美波とワタシとプロデューサーで、バーベキューをしたいと、思います」

「バーベキューですか…それも新田さんと。……しかし、場所や時間などが……」

「それは、会社が負担? してくれる、そうです。仕事が終わったら、セットなどを自由に使っていい、と言ってました」

「そう、なのですか」

そう言えば、会社に予算が通っていたんですね。

それならば問題は無いかもしれません。

「わかりました。それで、日時などは」

「今日の午後8時ですね」

「今日ですか」

「はい、今日です」

「そうですか……」

29名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:07:32 ID:6RA12tGE
こう、なぜ皆さんは余裕を持って伝えるということをしないのでしょうか。

私は思わず頭を抱えそうになりました。

いえ、しかし、もしかしたらサプライズを狙ってこのようなことをしているのかもしれません。

「……?」

……アナスタシアさんのキョトンとした顔を見る限り、それも無いかもしれません。

取り敢えず、気を取り直しましょう。

「わかりました」

私が頷くと、アナスタシアさんは朗らかな笑みを浮かべました。

「楽しい楽しいバーベキューをしましょうっ!!」


――

30名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:09:18 ID:6RA12tGE
「ここで、するのですか」

私は今、新田さんとアナスタシアさんと共に、とあるスタジオを借用していました。

ただ……ただ、なんと言えばいいのでしょうか。

http://i.imgur.com/7dIEJyg.jpg

「わぁ、ここって色んな撮影に使われてるプールですよねプロデューサーさん。AVとか」

31名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:09:59 ID:SuIzVvQQ
武内くんファミリーみたいなもんやし

32名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:10:04 ID:6RA12tGE
「新田さん、そのような言葉を使わないほうがよろしいかと」

「ンンミナミィ、AVって、なんですか?」

「エロビデオのことよ」

「新田さん。直球過ぎます。せめて略称のアダルトビデオに……意味合いは同じですけれども。それに……その、そのような話題は、私がいないところでお願いします」

……ただ、それだとあらぬ知識がアナスタシアさんに蓄積されていくことになるのですが。

いや、逆に考えるべきです。

新田さんの蘊蓄は性教育的によろしいのかも……いや、よろしくはないですね。

反面教師にはなりそうですが、アナスタシアさんの場合は新田さんを尊敬している節がありますので、全てを率直に呑み込んでいってしまいそうです。

耳年増なのは別によろしいのですけれども、その知識を臆面も無く言うのは問題ですね。

基本的に新田さんは素晴らしい女性なのですけれども。

いや、それよりもなんでここなのですか。

季節柄、春であるというのにプール。

33名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:10:30 ID:6RA12tGE
それに水もちゃんと張ってありますし、バーベキューセットも前以て準備されてありますし……、まぁ、いいでしょう。

「新田さん。それより……って、なんでいつの間にか水着に着替えているんでしょうか?」

私が新田さんに食材の配置の手伝いを頼もうと振り返ると、既に水着に着替えているお二人の姿がありました。

そして、驚いている私に、

「ふふっ、さっきここに来る前に、服の下に来て来たんです」

「そう、ですか」

と種明かしをします。

……まるで男子小学生みたいだ、と思ったのですがそれを口にするのは止めておきましょう。

しかし、本当に楽しそうな笑顔をお二人は浮かべています。

プールで泳ぐのが楽しみだったのかもしれません。

……食材を焼くこと自体は、私一人でどうにかなるでしょう。

それに彼女たちの柔肌に火傷痕などつけてしまったら、それこそ大変というものです。

「準備は私がしますので、お二人はプールで泳いでくださっても構いませんよ」

「え、でも大変じゃないですか? 私たちも手伝います」

34名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:11:29 ID:6RA12tGE
やはり、新田さんは責任感の強い良いリーダーですね。

とは言え彼女たちもここ最近多忙で、遊ぶ時間などそうそう取れなかったでしょう。

「いえ、お気持ちは嬉しいのですが、ここは私にやらせてください」

私が一向に引く気配を見せないので、新田さんたちは苦笑しながら「わかりました」と言ってくれました。

「プロデューサーもплавать……泳いで、いいんですよ?」

私に気遣ってかそのようなことを仰るアナスタシアさん。

しかし、私はそのご好意に甘えるわけにはいきません。

かぶりを振ります。

「生憎、水着などは持ってきていませんので。お心遣いはとても有難いのですが、私のことなど気にせずにどうぞ存分に泳いでください」

私が遠慮すると、釈然とはしないものの、彼女たちは納得はしたようで、プールへと入っていきます。

……さて、では用意された色とりどりの食材を焼きましょうか。

――

35名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:12:04 ID:6RA12tGE
【新田美波視点】

「……プールに入ってこないわ。アーニャちゃん」

「Да」

私とアーニャちゃんは、プールの隅っこで作戦会議をしています。

別に、やましいことじゃないですよ?

プロデューサーが私たちと一緒にプールに入ってこないことにただ戸惑っているだけです。

「どうしましょう。私、プロデューサーさんの裸体が見られると思ってたのに」

「……Да」

「これじゃ、プールを選んだ意味が無いわ」

「そう、です」

アーニャちゃんも少しだけ落胆した様子で頷いています。

そう、何故プールに来たかといえば、別に私たちが泳ぎたかったわけではないんです。

あのプロデューサーさんの逞しい体つき……そして、スーツの下にあるであろう鋼の肉体を見たいがために、プールをバーベキューの会場として選びました。

……なのに……なのに、プロデューサーさんは、入らないなんて。

こんな美少女二人を侍らせておいて、それはないんじゃないでしょうか。

据え膳ですよ、据え膳!!

36名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:12:30 ID:6RA12tGE
こう、もっとっ獣欲を滾らせて、私にぶつけて欲しい!!

理性とかぶっちぎったドロッドロの欲望を私の体にぶつけてほしい!!!

遠慮のない屈辱を私に与えてほしい!!!!

乱暴して欲しい!!!!エロ漫画みたいに!!!!エロ漫画みたいに!!!!

「ミナミ、落ち着いてください。鼻息、荒いです」

「はぁ、はぁ、そうね。まずは冷静にならないと。ふぅ。よし、落ち着いたわ。作戦会議よ」

「それで、どうしますか?」

「……プロデューサーさんをプールへ自然に導く方法……かぁ。……じゃあ、飲み物を持っていく最中に、倒れたふりをしてジュースを掛けるのはどう?」

「それは、プロデューサーがかわいそう、ですね」

「あー、確かにそうかもしれないわ。でも、その理屈で言ってしまえば、私が殆ど思い浮かんでいるアイディアも駄目になってしまいそう」

プロデューサーを着替えざるを得ない状態にするには、恐らく私たちが何かしらアクションを取らないといけません。

ただ、今彼が着用しているスーツは、彼自身のものです。

それを汚したり濡らしたりするなんて……濡らすなんてちょっとエッチかも。

37名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:13:03 ID:6RA12tGE
いやいや、そういう問題ではありませんっ。

「……素直に、頼んでみればいいかもですね?」

「あのプロデューサーさんがお誘いに乗ってくれるかしら。私のエッチのお誘いには乗ってくれないのに」

「それは、ミナミがげひ……вульгарностьだからです」

「アーニャちゃん。今私のことを下品って言おうとして咄嗟にロシア語に変えたよね」

「ミナミが下品だから、ですね?」

「看破されたからってストレートに言わないでアーニャちゃん……興奮しちゃうじゃない」

「それじゃあ、素直に行きましょう♪」

「……わかったわ」

私たちはもうこれしか方法がないと思い、平泳ぎでプカプカと泳ぎ、プロデューサーさんの近くまで来ました。

プロデューサーさんがこちらへ視線を移します。

「プロデューサーさん、お食事が終わったら、一緒にプールに入りませんか?」

「食事が終わったら、でしょうか? しかし、食事の直後の運動は……」

「プロデューサー、お願い、します?」

38名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:14:25 ID:6RA12tGE
取り敢えず、上目使いで目をウルウルさせて男の人の嗜虐心を擽るように。

胸元をぎゅっと谷間寄せてます。

ふふっ、もっと胸を見ていいんですよ。

「……しかし、水着が」

「大丈夫です。スタッフの方からプロデューサーさんの分まで貰っておきましたので」

「……その、準備が、いいですね」

「はいっ。プロデューサー、一緒に泳げます?」

「泳ぎましょうよ。プロデューサーさんも!! 私、プロデューサーさんと泳げば笑顔になれる気がするんです」

「え、笑顔ですか」

「笑顔ですよ。満面の笑みです。新田美波、頑張ります!!」

さぁ、カムヒアっ!!

その筋骨隆々とした体を私たちに見せてください!!

夜のオカズを提供してください!!

プロデューサーは少しだけ苦しげな顔を浮かべましたが、それでも最後にはこくりと頷いてくれました。

「やったわ、アーニャちゃん。あとはラッキースケベを狙うだけよ!!」

39名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:14:53 ID:6RA12tGE
「Да。 頑張りましょう、ミナミ!!」

「お二人して何を話しているのでしょうか」

「え、あ、あはは、大丈夫ですよっ。何でもありません。それよりも、バーベキュー楽しみだなぁ。ねっ、アーニャちゃん」

「Да。 そうですね、ミナミ!!」

ふふっ、私たちの戦いはここからなのよっ!!

目指せプロデューサーさんのエベレスト登頂!!

ラッキースケベは自分で勝ち取りましょう!!

――

40名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/27(水) 16:15:49 ID:6RA12tGE
今回はここまで
今日中に更新できたら、します

41邪龍アナンタ:2016/01/27(水) 17:40:16 ID:???
水着のアーニャとンミナミィに迫られたら勃起不可避なんだよなぁ…

42名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 20:03:44 ID:IMgFEyCw
ネタ切れかな?

43名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:11:19 ID:Ex3l4Ei2
続き書きます。
地の文じゃなくなってますが、まぁ、気にせんといてください

44名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:12:45 ID:Ex3l4Ei2
「プロデューサーさんの水着姿……どんな感じなんだろうねっ、アーニャちゃん」

アーニャ「きっと、かっこいい、ですね?」

美波(バーベキューを食べた私たちは、プロデューサーさんが着替えてくるのをプールで泳ぎながら待っていました)

美波(さてと、私たちのメインディッシュはどんなふうなのでしょうか)

武内P「お待たせしました」

美波(待っていましたっ!! 美波テンションアップですっ!! もう興奮と涎が止まりません!!)

武内P「その……お見苦しいかもしれませんが」

美波「……アーニャちゃん、私、気絶してしまいそうよ」

アーニャ「……ダー」

美波(目の前には上半身裸のプロデューサーさんがいます)

美波(じ・ょ・う・は・ん・し・ん・は・だ・か・のプロデューサーさん!!)

美波(プロデューサーさんは普段から鍛えているのか、バッキバキに割れているエイトパックの腹筋、隆起した筋肉、程よくついた筋肉に目を惹かれてしまいます)

美波(セクシー……エロい!)

アーニャ「ミナミ、鼻血、出てますよ?」

美波「おぉっと、いっけないわ。ここは気を静めるのよ、美波」

美波「はいっ、止まったわよ」

アーニャ「凄いですね、ミナミ」

美波「ふふっ、私に掛かれば上も下も鼻血も思うがままなのよっ」

アーニャ「あ、プロデューサーの、準備運動が、終わった、みたいです」

美波(アーニャちゃんの言う通り、プロデューサーさんはあらかた準備運動がおわったみたいで、既にプールの縁にて両足をゆっくりと付けています。)

美波(あ、でも今更ですけど、プロデューサーさんとプールに入るってことは、一緒の水に浸かってるってことで……)

美波(私の恥ずかしい場所に浸かってる水が、プロデューサーさんの恥ずかしいところにも浸かってる……これって、これって。)

美波「セッ◯ス!!!!!!!!!!!!!!!!」

アーニャ「ミナミ、戻ってください」

美波「おぉっと、いけないわ」

アーニャ「あ、プロデューサーが、泳いできました。泳ぎ方、綺麗、ですね」

美波「確かにそうね。聞いてみましょうか?」

武内P「すみません。待たせてしまって」

45名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:13:30 ID:Ex3l4Ei2
美波「あ、いえ、別に大丈夫ですよ。それにしても、えーと、あ、そうです。プロデューサーさんはええからだしてますねぇ」

武内P「……あの、そのような発言は今後控えてください」

美波「もうっ、プロデューサーさんのい・け・ず。……あ、いえ、すみません。今の無かったことにしてもらっていいですか?」(顔を赤らめる音葉)

武内P「……えぇ、わかりました。恥ずかしいのであれば、無理をなさらずに」

アーニャ「ふふっ、ミナミはзастенчивый……恥ずかしがり屋、ですね?。 普段から恥知らずな発言をしてるのに、不思議、ですね?」

美波「アーニャちゃん、さり気無くひどいことを言うわ……いいわよ。もっと私を罵って!!」

アーニャ「そんなことより」

美波「そんなことよりっ!? 私のとってアーニャちゃんに罵ってもらうことは死活問題なのよ。プロデューサーさんも一緒に罵って下さい!!」

武内P「なんでしょう。アナスタシアさん」

美波「放置プレイなのね!? あぁ、でも感じちゃうわ!!」

アナスタシア「プロデューサー、泳ぎを習ってましたか?」

武内P「泳ぎ……水泳ですか?そのようなことは、してはいませんでした。……ただ、プロデューサーという職業柄、体力をつけなければいけませんので、頻繁にプールで泳いだりしているんです」

美波「性欲強そうですものね。あぁ、きっとプロデューサーさんは己に溜めている性欲をスポーツで昇華させているんですねっ。そんなことよりも、私の体で発散させた方が健全ですよ!!」

武内P「不健全です」

美波「カムヒアっ↑」

武内P「いきません」

美波「あら、プロデューサーさんは洋物ポルノとか好きじゃありませんでしたか?」

武内P「そういう問題ではありません」

アーニャ「プロデューサーは、外国の人が、好きなのですか? じゃあ、アーニャがタイプ、ですね?」

武内P「いや、あの」

美波「アーニャちゃん。プロデューサーさんは洋物ポルノが好きじゃないみたい。だから、私のような大和撫子が大人しめに猫なで声でアンアン喘ぐのが好きなのよっ」

武内P「あの、新田さん」

アーニャ「だったら、私が、日本のエッチなビデオに出てくる人たちみたいに、やれば、完璧ですね?」

武内P「アナスタシアさん!? いつの間にそのようなものをっ」

アーニャ「美波と一緒に、見てます」

武内P「」

美波「性教育は完璧ですよっ。プロデューサーさんっ」

武内P「……すみません。ちょっと気分転換に泳いできます」バシャバシャ

美波「……行ってしまったわ。何がいけなかったんでしょう」

アーニャ「ンミナミぃ、気を取り直して、いきましょう」

美波「そうねっ。じゃあ、今度は健全さをアピールしていきましょう。そして、そこから健全なエロスを見せていくのよっ」

アーニャ「はいっ」

美波「まずは、水泳で勝負を仕掛けましょう」

アーニャ「勝負?」

46名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:14:05 ID:Ex3l4Ei2
美波「えぇ、25mの競争よ。で、その後ドキドキワクワクハプニングよっ」

アーニャ「ドキドキワクワク?」

美波「まず、プロデューサーさんと私たちが勝負するわよね」

アーニャ「はい」

美波「そこから、こう、ぐぐっと私たちがコースから曲がって……」

アーニャ「はい」

美波「プロデューサーさんに激突します」

アーニャ「それは……激しいですね?」

美波「まだまだよ。そして、私たちのどちらかが溺れたふりをするの。すると、プロデューサーさんは慌てふためくだろうから、溺れた方じゃない人が、助けを呼びに行くふりをするのよ。『人工呼吸をしておいて』という言葉を残してね」

アーニャ「ま、まさか」

美波「そう、そのまさか。私たちの唇をプロデューサーさんに自主的に奪わせようという作戦なのよっ。これこそっ、自主的に起こすラッキースケベなのよっ」

アーニャ「ラッキー、なのでしょうか?」

美波「ラッキーよ。これは偶然なの。たまたまそれが私たち二人の人為的で作為的な行為によっておこったとしても、偶然よ。ラッキなのよ」

アーニャ「……は、ハラショー! 凄い作戦ですねっ。……でも、どっちが溺れるふりを、やるんですか?」

美波「……」

アーニャ「……」

美波「……」

アーニャ「……」

美波「25m、三本勝負で、どっちが早いか勝負よっ。アーニャちゃん」

アーニャ「望むところ、です。ンミナミ」



47名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:14:41 ID:Ex3l4Ei2
美波「――」バシャバシャッ

アーニャ「――」バシャバシャッ

美波(わ、私とアーニャちゃんの三本勝負。今は一対一で引き分けの状態で、この勝負に勝てば、私の勝ちよ!! 正直、もう泳ぎたくはないのだけれど、頑張らなきゃ!!)

アーニャ(負けれません!!)

美波「――っ」タッチ

アーニャ「――っ」タッチ

美波「アーニャちゃんと私、どっちが速かったですか!?」

アーニャ「プロデューサーっ!! 教えてくださいっ!!」

武内P「……新田さんです」

美波「ウオッシャーっ↑!!! 勝ったわよっ」はぁはぁ

アーニャ「ま、負けました。しかし、素晴らしい、勝負でした」はぁはぁ

美波「えぇ、アーニャ、ちゃん。私も、同じ気持ち、よ。ここまで、き、気持ちの良い、泳ぎって初めて。清々しい気分だわ」はぁはぁ

美波「ぷ、プロデューサーさんっ!! わ、私たちと一緒にお、泳ぎ、ま、せんか?」

武内P「……お二人とも、もうお休みになられた方がよろしいかと」

美波「だ、大丈夫、です。私の体力は、無尽蔵、です、から――いっつつ」

武内P「だ、大丈夫ですか?」

アーニャ「ンミナミぃ、大丈夫、ですか?」

美波「イタタ、ちょっと、太ももつっちゃったみたいです。えへへ」

武内P「それは大変ですっ。さぁ、新田さん捕まってください」

美波「え、あ、は、はい」ぐいっ

武内P「……失礼します」

美波「え、は、はいっ!? お、おおおおおおお、お、お姫様抱っこ////」

アーニャ「羨ましい、です」

美波(か、体が密着してるわ。私の胸がプロデューサーさんの分厚い胸板で潰れて、直の体温が伝わってくるっ)

美波(あぁ、ダメよ、プロデューサーさんは善意でやってくれてるんだわそれに邪な感情を抱くなんて)

美波(でも、でもでもでも……なんかとても、はぁ♡)

美波「しあわせ……」(鼻血を出しながら気絶する音葉)

武内P「え、あっ、新田さん。ちょっと新田さん!!起きてください!!新田さん!!」

アーニャ「むーっ、羨ましいです!!」



48名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:15:09 ID:Ex3l4Ei2
〜帰り道〜

美波「今日は素晴らしい日だったわ」

アーニャ「私の、チケットを使ったのに、私には、何にもありませんでした。ぷんぷんです」

美波「まぁ、いいじゃない。私がチケットを使う時は、アーニャちゃんに良い思いをさせるから」

アーニャ「本当、ですか?」

美波「本当よ?」

アーニャ「……信じますよ?」

美波「ふふっ、大丈夫よ。もっとちゃんとした作戦を考えてきて、一緒にプロデューサーさんを篭絡しましょうね」

アーニャ「……はいっ!!」



武内P「お二人の仲が深まったようで、とてもよかったです」

武内P「それに、最後のハプニングを除けば、今日はとてもリラックスできたでしょう」

武内P「とは言え、油断してはいけませんね」

武内P「再びくる明日に、備えましょう」

49名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:18:38 ID:Ex3l4Ei2
今日はここまで遅れてすみません
ちょっと別の方で書いてるアニデレTPIFストーリーの方へ集中していまいして、遅れてしまいました
少し遅くなりますが、コンスタントに投下していきたいと思います
>>53

1:智絵里ちゃん
2:凛ちゃん
3: きらりちゃん

50名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:37:12 ID:bcCrNsl2
憂鬱な月曜日が消し飛ぶ内容で良かった

51名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:39:28 ID:kVJDJp86
3ガイイカナー

52名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/31(日) 23:45:51 ID:SqNr5o9I
ちえりん

53名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/01(月) 00:51:57 ID:l8h6nIcM
ちえりえる

54名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/01(月) 01:39:55 ID:J96NKu5U
3

55名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/02(火) 21:03:15 ID:p2cohW3A
いいゾ〜これ

56名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/02(火) 22:17:33 ID:FOMfZm5s
すみません
私ごとで申し訳ございませんが、ここ暫く大学受験とかそんな関係で更新できそうにありません
色々と片付けましたら、投下を再開しますので、お待ち頂ければと思います

57名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/02(火) 22:21:20 ID:JZb8QEB6
>>56
受験生なのにNaNじぇいやってるとかこいつ相当変態だぜ?
リアルを優先してくれよな〜頼むよ〜

58名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/02(火) 22:47:23 ID:j919lA3c
>>1くんは武内くんと大学の同級生になる可能性が微粒子レベルで存在するんか。
というか武内くん大学に行くのかしら?

59名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 15:18:50 ID:Bl0yFZIw
武内P「次は……緒方さんですね」

智絵里「は、はい。その……よろしくおねがいします」

武内P「はい。その、良心的なものを出来ればお願い致します」

智絵里「わ、わかってます。そ、それじゃあ……」ジャラ

武内P「……あの、私は良心的なものと言ったはずですが」

智絵里「……?」

60名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 15:19:25 ID:Bl0yFZIw
武内P「い、いや、あの……なんでリードなどを私に手渡してくるのでしょうか?」

智絵里「な、なんでって言われても。……その、あの、いつもしてもらってることですから、大丈夫だと思って」スチャ

武内P「あの、話しながら自分の首に首輪を嵌めるのは止めてくださいませんか」

智絵里「……私の、その、お願いは、この首輪を付けたまま一緒に四つ葉のクローバーを探して欲しいんです!!」

武内P「アウトです」

智絵里「ど、どうしてですかっ」

61名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 15:20:00 ID:Bl0yFZIw
武内P「どうして……と言われれば、もちろん大人としてそのようなことを許可するわけにはいかないからです」

智絵里「ま、待ってください。プロデューサーさん。ただ首輪をつけるだけです!!」

武内P「……その、普通であれば首輪をつけるだけでも異常だと……」

智絵里「えっ」

武内P「え?」

智絵里「首輪をつけるのは、異常なんですか……?」

62名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 15:20:27 ID:Bl0yFZIw
智絵里「えっ」

武内P「え?」

智絵里「首輪をつけるのは、異常なんですか……?」

武内P「……い、一般的には、そうかと」

智絵里「それじゃあ、私も、異常なんですか?」ハイライトオフ

武内P「え」

63名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 15:21:12 ID:Bl0yFZIw
智絵里「……首輪をつけるのは、異常なんですか?」

智絵里「……だったら、首輪を付けてと願う私は……異常なんですか?」ハイライトオフ

武内P「そ、そんなことはっ!!」ガバッ

智絵里「だったら……このリードを引っ張って、一緒に四葉のクローバーを……集めてくれますよね?」スッ

武内P「……それは」(首に手を当てる音葉)

智絵里「……異常な私とじゃ……嫌ですか?」

64名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 15:22:04 ID:Bl0yFZIw
武内P「――っ。わ、わかりました。緒方さん、一緒にクローバーを探しに行きましょう」(リードを受け取る音葉)

智絵里「……」

智絵里「はいっ」ニッコリ

武内P(よ、良い笑顔です)

――

65名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 15:22:38 ID:Bl0yFZIw
ある程度受験終わりましたので更新再開します
夜に続き書きます

66名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 17:43:45 ID:PG/cLlu2
受験は受かりそうですか・・・?(小声)

67名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/08(月) 17:58:39 ID:Bl0yFZIw
第一志望は……ナオキです
第二志望にはイケそう

68名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/11(木) 04:20:10 ID:5msT4Uyk
ご自愛ください

69名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 19:25:43 ID:Sv5zD6F2
ご自愛兄貴はどうなっちゃったんですかね・・・

70名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:07:55 ID:wszWd1oY
〜346プロ社内移動中〜

智絵里「へ、えへへ」ヨチヨチ

武内P「……」

同僚A「おい、見ろよ。あいつ幼気な少女に首輪して四つん這いで歩かせてるぞ」

同僚B「唯でさえ犯罪的な見た目人なのに、これじゃあまさに犯罪者じゃない」

同僚C「あれ、でもなんか四つん這いの子がなんか凄く嬉しそうなんだけど」

同僚AB「「ホントだ」」

同僚C「あれは触れちゃいけない案件だ。さっさと行こうぜ」

スタスタスタ

71名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:09:28 ID:wszWd1oY
武内P「……」

武内P「やはり庭園までは普通に歩いて行くほうがよろしいのではないでしょうか?」

智絵里「な。なんでですか?」

武内P「その、緒方さんと私の関係性を少々勘違いされてしまう可能性がありますので」

智絵里「だ、大丈夫です!!」

武内P「そうでしょうか」

智絵里「そ、それに、他の人達がこれで私たちがどれだけ仲がいいかをわかってくれたら……」

武内P「この状況でわかることといえば、私が変態であるということなのですが」

智絵里「そ、それは、見てる人の心が汚れているんです。き、綺麗な心の持ち主には、す、凄く仲がいいなって思うはずです」

武内P「そ、そうでしょうか?」クビサワリー

智絵里「だ、だったら他の人に聞いて見ましょうっ。あ、丁度向こうから幸子ちゃんがやってきます」

72名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:11:28 ID:wszWd1oY
幸子「あ、プロデューサーさんっ!! 今日も可愛いこのボクをお目にかかれて光栄ですね……って、何やってるんですか?」

智絵里「え、えーとね、今は、その、わ、わたしとプロデューサーさんの仲の良さを、周りの人たちに教えてるんだ」

幸子「……」ジーッ

武内P「……緒方さんにお願いされて、このようなことをしているんです」

幸子「あぁ、そうだったんですか。……大変ですね」

武内P「えぇ、ありがとうございます。その言葉だけで私は一日を頑張ることが出来そうです」

智絵里「幸子ちゃん。……今のわたしたち二人の姿、ど、どう見えるのかな?」

幸子「お、お二人の姿ですか? ……そうですね」ジーッ

幸子「……」

幸子「……飼い主と犬、ですか?」

智絵里「も、もう、プロデューサーさんが飼い主なんて……は、恥ずかしいなっ」チエリンチョップ

(ちえりんちょっぷで服が弾け飛ぶ音葉)

幸子「」マッパ

幸子「」マッパ

幸子「ぎゃああああああああああ」(真っ裸でその場にしゃがみ込む音葉)

73名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:17:04 ID:wszWd1oY
説明しよう!!
緒方智絵里の目にも留まらぬ超速【チエリンチョップ】には凄まじい能力が隠されている!!
彼女の手刀の速さはマッハ1前後、所謂遷音速と言われる速さであり、衝撃波と音の壁が生じるのだ!!
そして、その衝撃波は……相手の服を問答無用で剥ぎ取るのである!!

74名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:17:43 ID:wszWd1oY
武内P「こ、輿水さん!?」

幸子「み、見ないで下さい!! いくら可愛いくても今のボクは見ないで下さいぃいいい!!」

武内P「と、取り敢えずこれをっ」

(幸子にスーツを掛けてあげる音葉)

幸子「あ、ありがとうございます///」

智絵里「ご、ごめんなさいっ、幸子ちゃん!!」

幸子「だ、大丈夫ではありませんが、と、特別に許してあげましょう!! この可愛いボクに免じて!!」

智絵里「あ、ありがとうね、幸子ちゃん」

幸子「ふふーん、ボクは寛大ですからね。そ、それにプロデューサーさんのスーツに包まれて案外悪くないというかなんというか……」

智絵里「……いいなぁ」

幸子「べ、別にっ、ボクがこの状況を嬉しいと思ってるわけじゃないですからね!! か、勘違いしないでください」

武内P「……失礼。お二人共仲が良さそうなところ大変悪いのですが――」

75名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:17:56 ID:n4smFYk6
いきなりの解説に草

76名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:18:34 ID:wszWd1oY
早苗「これはどういうことかしら?」

現在の状況

・首輪をした智絵里

・スーツ意外裸の幸子

・真っ裸でしゃがみこんでいる音葉

早苗「うん」

早苗「即刻ギルティ」ガチャ

武内P「駄目みたいですね」

77名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:20:07 ID:wszWd1oY
今日のところはここで終わりです
別の長編書いてたんで更新が滞ってました申し訳ありません
次からちょこちょこ書きますのでよろしくお願いします

78名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/15(月) 21:40:02 ID:zzGxjXes
音葉さんおったんかい!

79クレイジーサイコしズ:2016/02/15(月) 21:58:03 ID:???
音葉さんは幸子にスーツかけてあげてる場合ですかね…

80名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/02/17(水) 15:56:14 ID:k3uuIF0k
高度な叙述トリックですね

81名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/08/20(土) 01:45:58 ID:zhq43K/Y
早6ヶ月

82名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/08/20(土) 03:04:00 ID:a0XtHjTg
受験生は受験に集中するべきなので来年の二月まで残してあげましょう

83名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/04(土) 05:23:34 ID:I4n0DRmw
受験終わったかな

84名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/16(木) 14:49:42 ID:.J8iMOaY
続きあくしろよ

85名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/05/30(火) 02:29:00 ID:7ltd7PXU
続きまーだぁー?

86なんじぇい:2017/06/29(木) 01:54:19 ID:l99HO2KQ
続きあくしろよ

87名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/29(木) 03:08:42 ID:4G7FuY/Q
ご自愛姉貴兄貴はもう別の世界に行ってしまわれたんだ

88名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/06(水) 02:12:10 ID:RgpOuAL.
書くの飽きましたすみません

89名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/06(水) 02:45:17 ID:YEsajPp6
頑張って明後日あたりに更新します(小声)

90名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/06(水) 12:39:21 ID:tbmepn92
スレが残ってるのも驚きだしまさかの近況報告が来てておっぱげた
更新待ってナス

91名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/06(水) 14:53:39 ID:.MWEQYTU
>>89
待ってるゾ

92名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/06(水) 18:13:19 ID:yszpUEck
>>88
>>89
どっちが成り済ましですかね…

93名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/17(日) 23:33:17 ID:awcM/olQ
続きあくしろぉ!

94名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/18(月) 01:00:04 ID:wSxYT5hU
ご自愛兄貴もう戻ってこないのか?

95名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/11/24(金) 19:32:49 ID:MInU.mjg
とりあえずアドレスを貼るのみで、当スレからは立ち去りますが、
もし興味ある方は読まれて下さい。

いずれ誰もが直面する「死の絶望」の唯一の緩和・解決方法として。

(万人にとってプラスになる知識)
《神・転生の存在の科学的証明》
http://message21.web.fc2.com/index.htm


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