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ここだけメカ少女世界 ロール用避難所スレ

1名無しの適合者:2014/02/25(火) 20:10:02 ID:2nDwgQD.
【当スレについて】
当スレはパー速が落ちている場合にロールを行いスレです。
パー速が落ちていない場合は、そちらを使いましょう。

2名無しの適合者:2014/02/25(火) 20:46:31 ID:jsGZX8JI
暗黒大陸、アイギュプトス国アレクサンドリア軍港。

かつては交易都市、そしてアレクサンドリア図書館を擁する知の都として栄えた
この都市は今や全人類の生存をかけた対フィーンド戦の最前線のひとつとして
新たな側面を歴史に刻んだ。

一度はフィーンドに蹂躙され、無残な廃墟と化したアレクサンドリアだったが
セイバーユニットの投入によりフィーンドの攻勢を押し戻したことで、数こそ少ないものの、
避難していた住民たちが再び戻り、住居を再建したり、簡素なテント式の屋台を組み立てて
駐留する軍人相手に商売を行ったりと以前の活気を取り戻しつつある……。

夕暮れ時、軍港近くの青果市場を気だるげに歩く一人の女性の姿があった。
砂漠の夜は冷える、とはいえこの乾燥した砂漠にいささか不似合いな黒い軍用のコートを纏ったその女は
負傷しているのか右目を包帯で覆い、松葉づえをついている。

人混み、というには少しだけ足りない程度の流れの中をふらり、ふらりと
おぼつかない足取りですり抜けながら時折足を止めて、露店の商品や特産の果実などを
見て回っているようだ。

3タチアナ(ターニャ)・トハチェフスカヤ@ヴォルガ連邦陸軍:2014/02/25(火) 21:05:57 ID:Dz3aZg36
>>2

「りーんごの花ほころーびかーわもに霞立つ♪
きーしに出てきたのはカチューシャたーかく険しい川岸に♪」

同じ青果市場にヴォルガの軍服を纏った女性兵士が居た。
彼女は、右手にストローが挿さされた赤いフルーツジュースを持っており
故郷の歌を口ずさんでいた。軽快で独特なメロディーを持つこの歌をタチアナは好きであった。

だけれども、その歌詞はそこまで好きでは無い。

「そぞろ歩きにたずさううたははー♪
草原の蒼き鷲のそれは娘が愛する人、大切な手紙をくれる♪」

二番に入り、三番に入るまでの少しの間でタチアナはストローを
口に含み、ザクロのフルーツジュースを飲む。
「ヤヤッ、そこニ居るのハ異国ノ同志か!?」

黒い軍服を纏った女性兵士を見つけると、タチアナは彼女に向かって声を出す。
彼女が負傷しているように、タチアナもまた所々、負傷した痕が残っていた。

4ルーツィエ・タールハイム伍長/クロイツ空軍:2014/02/25(火) 21:18:53 ID:jsGZX8JI
>>3

「ん……。」

先ほどから雑踏に紛れて聞こえてくる歌声に、
自然と足が向かっていたのか、と自然に笑みがこぼれる。

「……可愛らしい歌が、聞こえましたので。
 足が自然とむいたようです。ええと、ズドラーストヴィチェ。」

黒いコートの女――ルーツィエ・タールハイムは、
ややヴォルガ訛の残る言葉で声をかけてきた、女性に自身の知る
数少ないヴォルガの言葉で挨拶を返す。

他国の兵士と共同戦線を張ることも多いセイバー装着者は
スムーズな作戦遂行のために言語教育を施される事も多いが、
当初は半ば研究用のモルモットとして訓練よりも施術や投薬テストといった方面で、
軍隊入りしたルーツィエは十分に、言語教育を施されていないのだ。

5タチアナ(ターニャ)・トハチェフスカヤ@ヴォルガ連邦陸軍:2014/02/25(火) 21:30:13 ID:Dz3aZg36
>>4

「それハ、世辞でモ悪い気がしないネ」

褒められるとニヤッと口元を緩め笑みを見せるタチアナ。
「けド、わザわざヴォルガ語じゃなくテもいいのヨ。Здравствуйте」

そして、少しおくれて挨拶の言葉を返すタチアナ。
セイバーになってから、かなりの時間を過ごし他国との兵士にも
関わったからか、片言程度なら外国の言葉も多少喋れた。

共通語もそこそこ達者だが、ヴォルガ訛りはどうしても無くならない。

「せっかく市場に来たノに、なンにも買って無イのかイ?」
そういうタチアナは、手に持っているフルーツジュースをここで買っていた。

6ルーツィエ・タールハイム伍長/クロイツ空軍:2014/02/25(火) 21:59:08 ID:jsGZX8JI
>>5

「……ええ軍医殿から進められたリハビリのための簡単な散歩、のつもりで
 出てきてしまいましたので生憎、財布を私室に置いたまま来てしまいました。」

戦闘中に撃墜され負傷したルーツィエは幸いにも、
かろうじて残ったFフィールドにより、1〜2か月程度で戦線復帰できると判断され
先日、配置転換という形でアレクサンドリア軍港へと着任したばかりだった。

それゆえ、今日が初めての外出。
それまではずっと病室で簡易検査を受けていたためにこうして
街の人々が戻っていることを未だ知らなかった。

「……申し訳ない、小官としたことが歌に聞きほれていて名を名乗り遅れておりました。
 グロースクロイツ帝国空軍所属、ルーツィエ・タールハイム伍長です。ヴォルガ連邦のお方と
 お見受けしますが、お名前を聞かせていただいてよろしいでしょうか。」

7タチアナ(ターニャ)・トハチェフスカヤ@ヴォルガ連邦陸軍:2014/02/25(火) 22:12:16 ID:Dz3aZg36
>>6

「なるほどネ。そうダ、君もなニか歌えるかイ?」
チューとストローからフルーツジュースを飲むと、
いいことを思いついたかのように、提案をする。
「何か聞かせテくれたらウチが好きなノ、奢ってあげルよ」

はっきり言えば、タチアナは今ごきげんであった。
ここであったザクロのフルーツジュースが、試しに
ウォッカを入れてみたところ、ぞんざい合ったからだ。

「なんも気にしないでサ、ルーチェ……じゃなくてルーツィエ伍長ネ。
ウチはタチアナ・トハチェフスカヤ軍曹。見た目ノ通りヴォルガ連邦の陸軍兵士ダ」

彼女の赤毛はともかく、丸い鼻先はヴォルガ人の特徴に多く、さらに彼女の眼帯につけられた
赤い星がヴォルガを思わせるた。
「別ニ、ターニャって呼んでも構わないヨ」

8ルーツィエ・タールハイム伍長/クロイツ空軍:2014/02/25(火) 22:30:31 ID:jsGZX8JI
>>7

「……はい、小官は戦前は音楽で身を立てることを
 志しておりましたので歌の類もいくらかは。」

言葉通り、戦前は音楽家を志していたルーツィエにとって
異国の旋律は興味を引くものであり、それがこの場へ足を向かわせる動機へと
なったのだが、まさか歌をせがまれるとは思わず多少赤面する。

「し、しかし軍曹。私如き、アマチュアの耳障りな歌声より、
 たとえば……あ、そこの、酒場だとかの蓄音器のレコードなどをお聞きになったほうが
 よい、と小官は考えますが。」

どこか気恥ずかしくなったルーツィエはとっさに近くの半ばバラック小屋のような、
『BAR』の看板がなければそれと気付かぬであろう建物を指さした。あんなところに
レコード盤などがあるとは思えないが、動揺から出た咄嗟の嘘というのはこんなものだろう。

9タチアナ(ターニャ)・トハチェフスカヤ@ヴォルガ連邦陸軍:2014/02/25(火) 22:43:47 ID:Dz3aZg36
>>8

戦前と聞いて、少し意外そうに瞬くタチアナ。

「あレ、結構若く見えタけドもしかしテ年上だっタかイ?
ウチは21歳だけド」

ずっと戦場に居ると、銃後の女子をあまり見ないせいでか
女の歳についてたまに判らなくなる。
精々、幼いか幼くないかの違いぐらいしかタチアナは判らない。

「謙遜は必要ないサ。さあサ早く歌うンだヨ。
ウチもできるだケ合わせるヨ!」

相手が指差す方向を見ずに、彼女はとにかく
ルーツィエを囃し立て、さらにせがむ。

10ルーツィエ・タールハイム伍長/クロイツ空軍:2014/02/25(火) 23:03:22 ID:jsGZX8JI
>>9

「今年で22歳になります。」

それだけを呟くと、ルーツィエは観念したように目をつぶってから
すうと息を吸って歌い始めた。

「おお♪リオグランデへ行ったことは?
 錨をあげて、いざリオへと♪」

儚げな見た目通りの透き通った、やや気恥ずかしさの残る歌声であったが
紡がれるリズムはクロイツの物らしくない。どちらかといえばプリマスや南欧諸国で
歌われるような、陽気さを前面に押し出したもの。

「かの川には砂金が流るる♪
 我らは行くのだ、リオグランデへ♪……あの、このへんで、よいでしょうか……。」

白い肌をリンゴのごとく赤く染め、視線を落とすルーツィエ。
フィーンドの襲来から逆算して、おそらく彼女はこうして人前で歌った経験が
少ないのだ。

11タチアナ(ターニャ)・トハチェフスカヤ@ヴォルガ連邦陸軍:2014/02/25(火) 23:17:13 ID:SABZpUFA
>>10

「あリャ、一歳年上ダ。まァ、よろしくネ」

一瞬だけ気まずそうな表情を見せるが、タチアナはソレ以上気にすること無く
同じような馴れ馴れしい態度をとり続ける。
もしルーツィエがそれを気にするような素振りを取っていたら、
態度を改めていただろう。

「〜♪」

初めて聞く歌に、タチアナは上機嫌そうに
小さく鼻歌を吹いて調子を合わせる。
そして、歌が終わるとタチアナはパチパチと拍手する。

「ハラショー!ハラショー!ウチなんかよリ上手いじゃないカ!
いいモノ聞いたシ、よシ時間はまダあるかイ?何か好きナ物ヲ
買ってあげよウ!」

そういいながら、彼女はルーツィエの隣に来て
ついてきて、とばかりに歩き出す。
おそらく市場の中心へ、時間と体力が持つ限りルーツィエを連れ回すだろう。
この後は、何が起きるかは別の物語になるだろう。

12ルーツィエ・タールハイム伍長/クロイツ空軍:2014/02/25(火) 23:38:41 ID:jsGZX8JI
>>11

「異耳汚しをいたしました。」

当のルーツィエは年齢ではなく、階級を気にしていた。
事実タチアナが軍曹と知ってからは、リラックスこそしているものの、
口調にやや、硬さが出ていた。

しかし、その硬さも歌をせがまれるという予想外の展開にほぐされたのか、
普段の彼女の態度ほどではなく。

「は、はい……小官でよければ、お供をいたします。
 物見遊山も嫌いでは……ありませんから。」

促されるままに、タチアナの後についてぎこちなく歩き出して。
これ以降、この影響かたびたび街でては市場を見て回るルーツィエの姿が
見られるようになるのだった。

13タチアナ(ターニャ)・トハチェフスカヤ@ヴォルガ連邦陸軍:2014/02/27(木) 17:55:59 ID:qy6Cbl0M
おーそーっろ

14タチアナ(ターニャ)・トハチェフスカヤ@ヴォルガ連邦陸軍:2014/02/27(木) 17:56:41 ID:qy6Cbl0M
/誤爆しt


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