女「何このゲーム？おもしろそー！」男「あっ、それは触っちゃ……」

1：名無しの権兵衛殿：2015/02/19(木) 22:31:59 ID:wltcLhAU: 女「へ？」ﾎﾟﾁｯ

男「…あぁ……」

ﾋﾟｶｯ……

<どこかの草原>
女「……どこココ？」

男「…ゲーム世界の中だよ……」

女「…え？」
2：名無しの権兵衛殿：2015/02/19(木) 22:36:58 ID:wltcLhAU: 男「ああぁ…もう駄目だ……ちゃんと管理しておくんだった…」

女「管理？」

男「ここら辺の設定は確か…LV7～10くらいだったはず…LV1じゃ確実に無理だな……虫よけスプレー的なものも作ってないし…」

女「ねえ…男？」

男「そもそも何でここからなんだ…バグったのか？それにしてもこんな距離のある所にとばされるなんて…町までどれくらい距離あると……」

女「お・と・こっ！！」

男「うひゃぁいっ！はい、はいっ！」

女「これって、何が起こったの？」

男「ああ、実はだな……」
3：名無しの権兵衛殿：2015/02/19(木) 22:44:08 ID:wltcLhAU: 女「RPGツクール？」

男「まあ、正確にはそれを元にして…」

男「俺が色々改造やら何やらして、リアルRPGをできるようにしたもの…」

男「それが、これ。リアルサバイバルゲーム…RSG。自分で呼んでるだけだけど」

女「へえ！すごいじゃん！」

女「…じゃあ、これはゲームなんだ？」

男「ああ、おそらく…」

女「面白そうだね！さっそく冒険しようよ！」

男「あ、駄目だ！動いちゃ…エンカウントする……」

女「エンカウント？」

男「ポケモンとかでも、草むらをなん歩か歩くとモンスターが出てくるだろ？」

女「うん」

男「この世界もそれと同じで、こういう所では数十歩歩くと、モンスターが出てくるんだよ…」

女「倒せないの？」

男「さっきデータを確認してみたけど、今の強さだとキツイ…」

男「LV1だし装備も無いし…しかも協会でしかセーブ出来ない設定にしたから、ここで中断も出来ない…」
4：名無しの権兵衛殿：2015/02/19(木) 22:49:39 ID:wltcLhAU: 女「町に行けば敵はでてこないんでしょ？」

男「こっから町までかなり距離あるから……」

女「逃げるのは？」

男「逃げることすら難しいかもしれない。この素早さの差じゃあ…」

女「うぅーん……でもでも、ゲームだから死んでも復活するんでしょ？」

男「確かにそうだけど…痛みを抜く設定を入れたかどうか忘れた…」

女「え？痛み感じるの？」

男「もしかしたら、痛みを消す設定をしたかもしれないし、してないかもしれないし……」

女「痛いの？」

男「死ぬほどの痛みだから、そりゃ痛い」

女「こわー…」

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