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天秤に乗せこぼれ落とさぬよう歩むがようです

8 ◆MxHvQqijkA:2019/12/09(月) 03:39:24 ID:Alp47kEQ0
扉の開いた音に気付いたのか、女の人はこっちも向かずに声を出す。

「誰?そこにいるのは」

たちまち僕は謝罪と弁解しようとしたが、その前に女の人が振り返って矢継ぎ早に話す。

「あら・・・あなた、ショボンね・・・」

「私の名はゆりこ。あなたのことずっと待っていたのよ・・・」

「永遠のパートナーとしてね・・・」

泉と女の人が視界から消えたと思うと、僕らはまた通路を歩いていた。

同じ景色を何度か曲がっていくと、行き止まりの扉の奥に何もない部屋があった。

「ショボン いつまで寝てるの?休みだからって寝坊はダメよ」

「早く起きてらっしゃい・・・」

母の声で夢から徐々に覚醒し、通路と薄赤い明りが消えていく。

泉の女の人の妖艶な笑みに、母性と慈しみと魔性じみた何かを感じながら・・・。


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