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( ^ω^)優しい衛兵と冷たい王女のようですζ(゚ー゚*ζ 第三部
94
:
◆MgfCBKfMmo
:2016/06/11(土) 21:59:19 ID:9ibHGYpc0
ブーンは胸の前で手を叩いた。乾いた音が室内に響き、またすぐストーブの音だけになった。
( ^ν^)「でも、気になっているものから目を背けていいんですか。この前は確か、忘れるなって言ってましたよね」
初めてブーンと会った日のことをニュッ君は思い浮かべていた。母のことを忘れるなと伝えてくれたブーンのことを。
( ^ω^)「いいんじゃないかな。大切と言ったって、自分が傷ついたら元も子もないし」
あっけらかんとブーンが答えた。
( ^ω^)「記憶を無くしたときの僕は、これからどうしていいか不安で仕方なかった。
君は僕と違って記憶はあるけれど、同じ気持ちを抱えているんだと思う。
僕は悩むのを止めて、前を向くことを選んだ。そうしないと、一歩も森の外へ出られなかっただろうな」
ニュッ君のコーヒーが空になったら、ブーンが二杯目のコーヒーを注いでくれた。
熱い把手を握りながら、一口啜って一休みした。
所在なく見上げた窓辺からは星が見えた。遮るもののない空は異様に澄んで見えている。
( ^ν^)「ブーンさんは、いつ旅立つんですか」
「うん」ブーンはすぐに答えた。
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