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( ^ω^)優しい衛兵と冷たい王女のようですζ(゚ー゚*ζ 第三部

50 ◆MgfCBKfMmo:2016/06/11(土) 21:07:14 ID:9ibHGYpc0
 お互いに笑いながら、淹れ立てのコーヒーを口に注いだ。
 メティスの南方の農場から運ばれてきた豆による、苦みの強いそのコーヒーは、デミタス曰く冬に良く合う味であるそうだ。

(´・_ゝ・`)「君はまたしばらくしたら旅に出るのかい」

 ブーンの向かいに座ったデミタスが首を傾げて聞いてくる。
 開店前でお客はいない。ニュッ君は買い出しに出かけている。
 このような二人きりの時間のとき、デミタスの声のトーンは普段よりもいくらか下がる。

( ^ω^)「ある程度稼いだら。今の仕事は収入も結構よくて、気に入ってはいるんですけどね」

(´・_ゝ・`)「目的地は決めているのかな」

( ^ω^)「ええ。といっても明確なものじゃないですよ。
      僕はほら、記憶がないですから、とりあえずは情報収集です。もしかしたら僕のことを知っている人もいるかもしれないし」

(´・_ゝ・`)「それはなかなか、大変そうだね。手当たり次第に当たるほかない。
      よしんば君のことを知っている人がいたとして、その人が君を恨んでいたら、君を黙って刺すかもしれない」

( ^ω^)「もちろん、警戒はしています。元々そう人のことを信じるタチじゃありませんし」

(´・_ゝ・`)「おや、そうなのかい? なんだか意外だね。人の良さそうな顔をしているのに」


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