[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
('A`)怪人のようです
1
:
同志名無しさん
:2014/05/22(木) 02:05:30 ID:OdCDLix2O
どうやらうちの倉庫に忍び込んで
変わったイタズラをしていった奴がいたようだ
壁面に大きくぶちまけられた赤い塗料。おそらくはバケツ一杯分くらい
それは生臭い匂いで、ペンキではなく血であると分かる
('A`) 「コスタバワーでも来たのかな?」
俺は久しぶりに、本当に久しぶりに微笑った
('A`) 「面白いな。これは」
110番なんかするものか
この件を、髄まで楽しませてもらおう
202
:
同志名無しさん
:2014/07/18(金) 19:50:05 ID:819kEfAg0
楽しそうだな
203
:
同志名無しさん
:2014/07/18(金) 19:56:10 ID:/vf1ghqEO
フハハハハハハハ!フハハハハハハハ!!
そーか!んまいか!
フハハハハハハハハハハハハハ!!!
(;'A`)「なんか店から閣下の笑い声がするけど……」
(*゚∀゚)「ああ!ここのマスターだよ。内藤さんっていうの!」
俺はつーちゃんに、町外れの喫茶店まで引っ張って来られたのだが
古風な門構えのその店の中から聞こえて来たのは
デーモン閣下が蝋人形でもこさえているかのような笑い声だった
(*゚∀゚)「ここのツインパフェ、すごく美味しいんだって!でも」
(*゚∀゚)「一人じゃとても食べきれない量らしいんよ!」
(;'A`)「ほ、ほう……」
(*゚∀^)「だから、ドクオ君と一緒に食べようって思ったの!」
つーちゃんはニコニコと笑う
チクショウ。かわいい
(;'A`)「量は置いといて、なんで俺?ツレは誰でも良かっ……」
グイグイ(*゚∀゚)「まーいーからいーから!入りましょ!入りましょ!」
204
:
同志名無しさん
:2014/07/19(土) 22:11:54 ID:HMrHBCrIO
みぽんぬジャンプ
<(^-^)<
□
< <
\\\
まあ……着地に失敗して左足の中指に黒血が出たんですがね?
205
:
同志名無しさん
:2014/07/19(土) 23:58:31 ID:HMrHBCrIO
从'ー'从「ねーしゃっきー」
(`・ω・´)「なんだい?」
从'ー'从「しゃっきーは、ブーン系役者でしょー?一体いつになったら」
从'ー'从「主役を任せて貰えるのー?」
(`・ω・´)「今だ!」
从'ー'从「えー?今ー?どう見ても脇役だよねー?」
(`・ω・´)「いいや今だ!今俺は、『君の瞳』という最高の舞台を一人じめにしているんだ!」
从*'ー'从「……そうきたかぁー!」
206
:
同志名無しさん
:2014/07/20(日) 00:11:24 ID:NDXtcolAO
从*'ー'从「確かにしゃっきーだけだよねー。そんな歯の浮くセリフを迷いなく言えるのは」
(`・ω・´)「家に帰って目を閉じるとね!!」
(`・ω・´)「いつだって後悔が押し寄せるんだよ!!」
(`・ω・´)「あんなときあんな恥ずかしいこと、言わなきゃ良かったってねッ!!!」
从'ー'从「でも今夜は大丈夫だねー」
(`・ω・´)「どうして!?!?!?」
从*//ー/从「おうちになんてー、帰らせない……もん」
(*`・ω・´)「なんとおおおおおおお!!!!」
207
:
同志名無しさん
:2014/07/20(日) 00:38:13 ID:NDXtcolAO
川 ゚ -゚)「ビキニアーマー。もしくは極小レオタード。あるいは葉っぱの下着」
川 ゚ -゚)「どれかを選べ」
1・ビキニアーマー
2・極小レオタード
3・葉っぱの下着
4・お前の指定に従おうじゃないか
208
:
同志名無しさん
:2014/07/20(日) 00:41:21 ID:ByqFwo0YO
3
209
:
同志名無しさん
:2014/07/20(日) 03:21:27 ID:NDXtcolAO
(;'A`)
変なのばっかりいる……
それが、この店に対する俺の第一印象
カウンターにはカレー皿をうず高くフルヘッヘンドしつつ、それでもまだまだ食いまくる男性客
その食いっぷりをデーモン閣下笑いで見つめるマスター
テーブル席には、人目を憚らずに全力でいちゃつくドバカップル
また別の席には、グラビアアイドル出演回のクイズ番組よろしく
真顔でお手元のエロバカフリップをオープンしている女
それは一体どのスポンサーに向けたメッセージなんだよ!
210
:
同志名無しさん
:2014/07/20(日) 08:05:43 ID:NDXtcolAO
あとついでに
明らかにブーン系とは関係無さそうな女学生が
トイレ前でかがみこんで左足をおさえつつ
「ヌウウウウウwwwww」と呻きながら泣き笑いしている
(;'A`)「ここは一体……」
(*゚∀゚)「やっぱデートったらテーブル席じゃないかナ!」
つーちゃんはそれら一切が気にならない様子で
テーブル席の一つに俺を誘う
(*゚∀゚)ノシ「ほら!早よう早よう!ドクオ君!」
(;'A`)「え、あ、うん」
仲間入りするのか。俺はこの魔空空間の生物群に仲間入りするのか
(*゚∀^)「パフェ!パフェ!あーんして!」
(*'A`)
……しましょうか。仲間入り
211
:
同志名無しさん
:2014/07/21(月) 05:32:58 ID:YmN9jKboO
(*゚∀゚)「ナイトーさん!ナイトーさん!」
(^ω^;)「我を呼ぶは誰ぞ……つー様でしたか!いらっしゃいませ」
突然態度を変えるマスター
その様子から察するに知り合いなのだろうけれども
つーちゃんに対する様づけの意味が分からない
お客様だからだというなら、カウンターのカレー男にだってそうしなければならないはずだ
(^ω^ )「この豚めに何なりとお申し付け下さい!ブヒィ」
ブヒィとまで。なんだこのおっさん
(*゚∀゚)「ウルトラギザ盛りラブコメパフェ!下さいな!下さいな!」
つーちゃんはマスターの変貌ぶりはまったく気に止めない様子
普段のように明るく楽しげでチャーミングだ
(^ω^ )「はは〜っ!かしこまりました!」
(^ω^ )「この豚!持てる全ての技を以て、つー様に……」
(*゚∀゚)「いいから早くー!早くー!」
(^ω^ )「はは〜っ!」
なんというか主従
なんというか殿様と家来
('A`)「あの、それとアイスコーヒー2つ……」
( ^ω^)「貴様。当店は初めてだな?」
急に元のデーモン閣下に戻るマスター。デーモンマスター
変わり身の速さより、そのキャラクターの違いぶりが気味悪く思え
また見事でもあり
212
:
同志名無しさん
:2014/07/21(月) 05:48:02 ID:YmN9jKboO
('A`)「は、はい。初めてなんですが」
( ^ω^)「ならば冥土の土産に語ってやろうではないか」
俺はどうやら冥土に行くらしい
行かねえよ
( ^ω^)「ここでは自分を捨ててもらう」
('A`)「え、えーと?」
何言ってんだコイツ……
( ^ω^)「創作料理&カフェ……ナイトーフェスタへようこそ……」
( ^ω^)「滅びを背負った者よ……歓迎するぞ!フハハハハハハハハ!」
(;'A`)「……つーちゃん」
(*゚∀^)「パーフェ!パーフェ!」
思わずつーちゃんに助け船を求めたが
つーちゃんはいつも通りのチャーミングなつーちゃんであり、それだけで充分なのであって
それ以上を求めた俺が完全に悪いのであって
(;'A`)「か、閣下?説明……いいっすか?」
この魔空空間でまともに話が通じるだろうか?
期待せずに期待を込めて聞いてみたり……してみたり
デーモン小暮はわりとインテリだが
このデーモン豚マスターはどうなのかしら。大丈夫かしら
213
:
同志名無しさん
:2014/08/09(土) 18:40:32 ID:UwlmvN1A0
この混沌具合の続きが気になるんだよー
待ってるよー
214
:
同志名無しさん
:2014/08/09(土) 19:30:57 ID:Z4W7Emto0
反応なさすぎて心折れたか
215
:
同志名無しさん
:2014/08/09(土) 20:12:17 ID:QruXi696O
('A`)「実は百物語のネタを考えてますた。はぐれの俺も、イベントに一度くらい真面目に参加してみようかな?って」
('A`)「ですが」
('A`)「思いついたのは、ながら話ばかりで」
('A`)「百物語のルールにそぐわぬ。というか、ルールなんか知るかボケェ!と」
('A`)「そんな具合になってる最中です」
('A`)「つうか、まだ消されないんすね。ここ」
('A`)「ならここでやろうかしら。なんかネタがもったいないし、百物語のルールに沿ってないし……」
('A`)「じゃ、深夜やります。けど」
('A`)「このスレ自体、オワコンなんで、無理にageないで下さいね?」
216
:
同志名無しさん
:2014/08/09(土) 20:17:01 ID:3yMDRMIY0
スレ立てなら、ながらでも大丈夫だぞ
投下前か終了後に祭り本スレに報告にいけばおk
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。もちろんVIPに建てるのもOK。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
217
:
同志名無しさん
:2014/08/09(土) 20:37:23 ID:QruXi696O
>>216
親切にあざーす
でもいいや。今さら奴らの決めごとに従う気はないし
勝手にここでやります
(別に正当な参加者じゃなくてもいっか)とも思ってますんで
218
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 00:36:14 ID:htVf6M.YO
|
|_|
|
|_|
('A`)「点かねぇよ?そりゃ……」
この場所では
蝋燭など点くはずがないのである
何故なら
219
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 00:40:09 ID:htVf6M.YO
('A`) 怪人のようです
百物語話目
('A`) 空気が澱(ラドン)でいるようです
220
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 00:46:26 ID:htVf6M.YO
だいたいだな
蝋燭をまず点けるというルールが気に食わないんだよ
つうか、点けられないのだからどうしようもないじゃないか
('A`)「クソが!なんの役にも立たないモンを放り込みやがってからに」
測った訳じゃねえから、正確な高さは分からねえが
凡そ40メートル上空から、蝋燭が降ってきて
俺の頭にぶち当たったので……
おかげで寝覚めは最悪だ
221
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 00:59:11 ID:htVf6M.YO
ここは、とある山奥の温泉地
ラドン温泉で有名な……しかし寂れきった村だ
村にせっかく温泉が出ても、交通の便が超劣悪だとこうまで寂れちまうんだな
('A`)「月が、綺麗だなァ」
遥か上空。とはいえ、実質たかが約40メートル上空なのだが
そこにぽっかりと開いた、直径1メートル半のちっぽけな……とてもちっぽけな夜空
小さく切り取られたその夜空には
運よく、美しい月が顔を出していた
222
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 01:12:26 ID:htVf6M.YO
もう少しだけここを説明させてくれ
そうしなきゃ、話が進まねぇんだよ
('A`)「投げ込むんなら、縄ばしごとかさ?」
('A`)ゞ「いや、それは贅沢か。なら」
('A`)「せめて、水を充たしてくれりゃあなぁ……」
('A`)「浮かんで出られるかも知れんのだがよ?」
もって回った話し方が面倒くさいって?
……ああわかったよ!さっさと言うわ
ここはな?涸れた井戸の底なんだよ
相当長い年月放置されたおかげで、底に砂がたまり
今や単なる縦穴だがな
雨が降っても、砂地に吸い込まれていくから溜まることもねえ
渇いた、飢えた井戸なんだ
223
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 01:24:44 ID:htVf6M.YO
今夜は運がいい
月の光が底まで射し込んできているから、うすぼんやりと明るいんだ
光はやっぱり気持ちがいいな
底まで明るくなることなんて、年に何度もないんだぜ?
せっかく上空に月があっても曇ってたりとか、な
('A`)「だからって蝋燭は、灯りとして使えねえんだなー。これが」
さっき言ったろ?
ここらは寂れた温泉地だって
俺のいる井戸の底には
空気の中でも一等重たい気体……つまりラドンが充満していてな
知ってるよな?燃焼三要素
その一つ、酸素がねえ。つまり
蝋燭は点かねえんだよ
224
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 01:38:20 ID:htVf6M.YO
('A`)「蝋燭とか……なんのつもりだよ全く」
('A`)「もう少し気の利いた差し入れをしやがれよな」
なんて、ちっぽけな天に向かって吠えてみるが
井戸の壁面に反響した俺の声は
おそらく天上人にはゴウゴウとした井戸風にしか聞こえないだろう
('A`)「ちっ……」
井戸の底で永劫の時を過ごせば
風で運ばれた砂で埋まっていき……
いつかは出られるのかもしれない
何万年先だろうな
何億年かもな
兆はカンベンだな
225
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 01:47:42 ID:htVf6M.YO
俺がここに落とされてから、もう三十年くらい経つか?
やっと出来た彼女が「温泉に行きたい」なんてかわいいこと言いやがったんで
俺はノコノコと殺されに来た訳だ
彼女が受け取る保険金ったってちっぽけなもんさ
行方不明ってんじゃなあ
('A`)「裏切られた訳だが」
('A`)「哀しくは、ねえ」
('A`)「寂しくも、ねえ」
涸れ井戸の底で俺の体は死んだ
それ以来、ちっぽけな空を時折眺めるだけの俺になった
226
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 01:54:09 ID:htVf6M.YO
肉はとっくに腐れ去り
学校の理科室なんかにある骨格標本みたいな体になった俺だが
もしも水が充ちたなら、浮かぶのには都合良いんじゃなかろうかね……
月は、ちっぽけな空から姿を隠し
井戸の底は、再び闇
227
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 01:59:38 ID:htVf6M.YO
つのるは
ただ、時
ただ、風に乗って運ばれる砂
ただ、憎しみ
憎しみ?
('A`)「違う……かな。憎しみ、じゃあねえな」
つい下らない事を考えて
笑ってしまう
すると、アゴの骨がカタカタと鳴る
228
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 02:05:17 ID:htVf6M.YO
('A`)「彼女を『恨ん』じゃいねえ……」
下らなさに笑ってしまう
そりゃ笑うさ……
229
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 02:08:56 ID:htVf6M.YO
ラドンだけに
恨ん(ウラン)じゃねえさ
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
230
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 02:10:36 ID:htVf6M.YO
|
|_|
|
|_|
点かねえんだから
消しようも、ない
231
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 02:12:56 ID:htVf6M.YO
百物語話目、終了
笑死者、1
232
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 06:32:05 ID:htVf6M.YO
('A`)怪人のようです
千物語話目
('A`)いや特に怖くはないな……ようです
233
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 06:38:54 ID:htVf6M.YO
('A`)「ブーン。百物語だそうだ」
( ^ω^)「だお!今年はどんなオッカナイ話が読めるのか……って」
( ^ω^)「wktkしてるんだお」
('A`)「……」
( ^ω^)「どした?ドクオ?」
('A`)「wktk?」
( ^ω^)「wktkお!」
('A`)「アホか」
(;^ω^)「え?いきなりアホって?」
('A`)「頭おかしいだろ。お前」
( ^ω^)「え」
234
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 06:48:52 ID:htVf6M.YO
ギュー
('A`)っ<^ω^;)「い、いたいお!やめるお!」
('A`)「そう、それ」
(#^ω^)「は?意味わからん上につねられてホッペがヒリヒリお!ぶっ殺すお?」
('A`)「つねられたら嫌だろ?痛いし」
( ^ω^)「痛い目に会うのと怖い話を聞くのは」
( ^ω^)「同じように嫌なことのはずだろ?と言いたいわけかお?」
('A`)「そう。それがまず一つ目」
( ^ω^)「だからって、いきなり人をつねるのはいかんお!」
('A`)「知らん。他人の痛みに興味はないな」
(#^ω^)「は?お前、ちょっと殴るわ」
('A`)「そう。それが二つ目」
(;^ω^)「???」
235
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 06:57:44 ID:htVf6M.YO
( ^ω^)「話をわやくちゃにして、俺の怒りを誤魔化そうとしてねえかお?」
('A`)「してねえから安心しろ。説明した後で存分に相手してやる」
( ^ω^)「なら良し。説明終わったらぶっ殺す」
('A`)「問題の三つ目が一番問題でよ」
( ^ω^)「三つ目?」
('A`)「……」
('A`)「ぶっちゃけさ」
('A`)「怖くはないよな。どんな怪談も」
(;^ω^)「……いや、怖いお?お前ちゃんと怪談聞いてるかお?」
('A`)「聞いてるよ?」
( ^ω^)「なら」
('A`)「変わったネタとして」
236
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 07:09:16 ID:htVf6M.YO
( ^ω^)「ははあ。つまりドクオ。お前は」
( ^ω^)「斜に構えているわけだお。何も怖くねーよって。中二病みたいに」
('A`)「それ。その「俺達楽しんでるよ!だから楽しめないお前がおかしいよ!」ってのが問題」
(;^ω^)「……ったく、あきれるおお前には」
('A`)「あきれてるのはお互い様だがよ」
('A`)「まあ最後まで聞けよ。お前、ってかお前らが本当に怖がっているモノをすっぱぬくから」
( ^ω^)「後で殴り殺すからな……遺言くらいは聞いてやるお」
('A`)「お前らが無意識に怖がっているモノ。そして俺が怖いと思うモノの根っこは同じだ」
237
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 07:20:07 ID:htVf6M.YO
('A`)「お前は、お前らは」
( ^ω^)「……」
('A`)「否定される事を恐れている」
( ^ω^)「……」
('A`)「お前、本当はちっとも怪談話が怖いとは思ってないのに」
('A`)「怖いと思いたがってるだけ」
( ^ω^)「……ほう」
('A`)「怪談を聞いたお前らがその意味を見いだすのに」
('A`)「この話は怖くて良かったと思いこんで、納得というか……」
('A`)「咄家と馴れ合ってるだけ」
( ^ω^)「中二病が……」
('A`)「お前らが本当に怖いのは」
('A`)「俺のような、お前らの無意識の馴れ合いを否定する奴だ」
238
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 07:27:08 ID:htVf6M.YO
( ^ω^)「……言いたいことはあるが、まあ最後まで聞いてやるお」
('A`)「……ククク」
( ^ω^)「何がおかしい?」
('A`)「俺の話を聞く?怪談を語り始めた俺と馴れ合おうってか?ブーンちゃん」
(#^ω^)「そうでなく、ぶっ叩く為に聞くんだお。いらんちょっかいは省けお」
('A`)「すまん。これは俺が悪かった。茶化すのはやめるよ」
( ^ω^)「おう。続けろお」
239
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 07:35:30 ID:htVf6M.YO
('A`)「お前らが否定されるのを怖れ嫌がるようにな?」
('A`)「俺も怖がっているんだ」
( ^ω^)「……」
('A`)「怪談を。じゃないぞ?」
( ^ω^)「……」
('A`)「お前らのノリを怖がってるんだ」
('A`)「怖くもない怪談を怖がるフリをするお前らのノリをだ」
( ^ω^)「キモい考えだな。ドクオ」
('A`)「お前らもかなりキモいよ。ブーンちゃん」
('A`)「怖がるのを誰に強制されてんだい?」
240
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 07:44:11 ID:htVf6M.YO
( ^ω^)「アホか」
('A`)「もっと掘り下げていいか?」
( ^ω^)「いいかどうかは知らんお。配慮はてめえでしろお」
('A`)「配慮なんぞしねえ。言うぜ」
('A`)「本当に面白いか?その話」
( ^ω^)「……なるほど。お前の言い分」
( ^ω^)「雲行きが怪しくなってきたおな」
('A`)「場合によっては、殴って止めてくれていいぞ」
( ^ω^)「やむなし。それも視野にいれざるを得ないおな」
241
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 07:53:24 ID:htVf6M.YO
('A`)「怖くないどころか」
('A`)「何も目新しくないどころか」
('A`)「分かりやすさという着物だけで中身がないどころか」
('A`)「大衆ウケを狙うあざとさどころか」
( ^ω^)(強制中断……にしてもタイミングが難しいおな。これは)
('A`)「そんなものを、よ?」
('A`)「誰にオススメされてんだい?」
242
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 08:04:05 ID:htVf6M.YO
('A`)「いい加減、うんざりしてんだろ?お前らも……」
('A`)「目先だけしか違いのない」
( ^ω^)оグッ
('A`)「中身がおんなじの……」
('A`)「中学生向けの……」
(#^ω^)оググッ
('A`)「ブーンk」
ポグシャア!
('A(○=(゚ω゚#)「もう黙れお!」
243
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 08:11:39 ID:htVf6M.YO
ドクオ!ソレヲイッチャユルサンオ!!
ウルセー!テメーラキモブタガ!
ブッコロシテヤルオ!ガリレオガリレイ!
ジョウトウダ!アシタカラハビョウインデネロヤ!
テメー!テンテキニショウベンマゼテヤルオ!
……
244
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 08:19:59 ID:htVf6M.YO
('A`)怪人のようです
('A`)いや、特に面しr……
千物語話目、終了
死亡者・俺とかお前とか読んでない奴とか
245
:
同志名無しさん
:2014/08/10(日) 15:53:33 ID:htVf6M.YO
('A`)怪人のようです
●話目
('A`)ガキに迎合せず書きたいこと書いたらやはり理解して貰えず誹謗中傷されて、削除依頼した作品をこっちでこっそり書いていくようです
246
:
同志名無しさん
:2014/08/11(月) 00:56:39 ID:ptRtGUMYO
(´・ω・`)「種は?」
('A`)「20万きゃねえっす」
(´・ω・`)「じゃ、勝負は一回だけだね」
ドクオはろくでなし
('A`)ギャンブルスカベンジャーのようです
247
:
同志名無しさん
:2014/08/11(月) 01:08:22 ID:ptRtGUMYO
(´・ω・`)「ドクオ。その20万がなくなったら、明日から食っていけないんだろ?」
('A`)「ええ。そうっすね」
(´・ω・`)「いいのかい?」
('A`)「俺が勝つから、そんな心配しないで下さいよ」
深夜
とある廃工場の中
ドクオとショボン決闘を始める
ギャンブル一発勝負。20万を取り合う勝負
(´・ω・`)「このギャンブルが公平だと、本気で思ってるのかい?」
('A`)「ハナシ、長いっすねぇ」
(´・ω・`)「……」
('A`)「さくさくと行きましょうよ。さくさくと」
(#´・ω・`)「生意気だね」
('A`)「すんませんね」
248
:
同志名無しさん
:2014/08/11(月) 01:18:14 ID:ptRtGUMYO
(´・ω・`)「ドクオはサイコロに自信があるのかい?」
('A`)「まあ、勝てるとは思うんですよ」
(´・ω・`)「舐めてるねぇ……僕を」
('A`)「いやぁ」
(´・ω・`)「ルールは」
('A`)「承知してますよ」
ルール
チンチロリンのように、サイコロを3つ振り
その出目の合計が大きい方が勝ち
たったのそれだけで20万だ
10秒程もかからず、ドクオの全財産が消し飛ぶ
そんなギャンブル
249
:
同志名無しさん
:2014/08/11(月) 01:33:59 ID:ptRtGUMYO
('A`)「ねえ、ショボンさん」
(´-ω-`)「ん?」
('A`)「俺が勝ったら、勝負を続けてもらっていいっすかね?」
(´・ω-`)「……何だって?」
('A`)「失礼っすけど、ショボンさん?」
ドクオは笑顔を見せずに笑う
('A`)「ショボンさんの……今日の種はおいくらですかね?」
('A`)「それ全部、かっさらいますんで」
(´゚ω゚`)「あ?」
(#´゚ω゚`)「ドクオオオオ!誰に口聞いてんのか解ってんのかァ?テメエはよー?」
('A`)「ええ」
('A`)「おそらく一時間後には泣きわめく羽目になるショボンさんに」
またもや笑顔なき笑いを浮かべ
('A`)「さ、もう始めましょうよ?」
('A`)「裸にひんむいてやりますから。ショボンさん」
250
:
同志名無しさん
:2014/08/12(火) 01:25:26 ID:zAu9Gt9cO
内藤がくたばったのは、去年の冬
( ^ω^)「ドクオよぅ……」
('A`)「はい」
( ^ω^)「俺は、もう、これまでのようだお」
('A`)「何言っちゃってんすか……」
浮浪者のようにみすぼらしい格好の内藤
もうすぐくたばる内藤
他人から「最後の博徒」なんて呼ばれていた内藤
そして、一度たりとも
ドクオから金をむしらなかった内藤
路上に横たわる内藤
雪が降り積もる
( ^ω^)「……雪ィ、ちべてェおなあ……」
('A`)「缶コーヒーくらい奢らして下さいよ……内藤さん」
( ^ω^)「……けけ。バカ言うんじゃねえお。ドクオ」
('A`)「けど……」
内藤は目を閉じて遺言を残す
( -ω-)「博奕打ちはよ……こうして」
( -ω-)「野垂れ死にすることこそ本望だお……」
('A`)「内藤さん……」
251
:
同志名無しさん
:2014/08/12(火) 01:34:02 ID:zAu9Gt9cO
( -ω-)「誰にも依らず生きたお……」
( -ω-)「たった一人で生きたお」
('A`)「……」
( -ω-)「他人すべてと争ったお、戦ったお、勝ち続けたお……」
('A`)「……」
( -ω-)「そうして、今夜、この場所で、路上で」
みるみる顔色が青くなってゆく内藤
('A`)「内藤さん……」
( -ω-)「ブザマに野垂れ死ぬんだお……」
('A`)「そう……っすか……」
252
:
同志名無しさん
:2014/08/12(火) 01:50:51 ID:zAu9Gt9cO
('A`)「やっぱ、缶コーヒーくらい、奢らして下さい」
('A`)「俺の負け分返済には、ゼンゼン届かねえっすけど……」
かぶりを振る内藤
( -ω-)「け……けけ。ドク、オ」
( -ω-)「缶、コーヒーの百円……その百円を……」
('A`)「博奕の種銭にしろ。ってんでしょ?」
( -ω-)「わかって、る、じゃねえかお」
笑顔を作れなかったが、笑うドクオ
目を閉じたままの内藤
しかし、ドクオの心情を察することのできる内藤
博徒の天性
('A`)「……寒いっすねえ」
( -ω-)「……寒い、お」
( -ω-)「……寒い」
('A`)「……」
( -ω-)「……」
('A`)「……」
( -ω-)
('A`)「内藤さん……」
( -ω-)
('A`)「ちぇ」
('A`)「……勝ち逃げかよ……」
( -ω-)
253
:
同志名無しさん
:2014/08/12(火) 18:20:13 ID:TD/HIzPw0
どうしたwww
254
:
同志名無しさん
:2014/08/24(日) 18:20:29 ID:2sge.ixE0
久々にみたら哲也じゃねえかw
俺は
>>1
の書くもの好きだぞ
255
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 02:37:11 ID:jXdcSBqMO
ドクオによって無造作に投げられた3つのダイス
無造作に生きた彼の人生を表すように
いまだ奇跡は起きずに
ひとつ
4
ふたつ
2
3つ目は、くるくると勿体つけながら
しかし、みっつ
1
合わせて7
ありったけを寄せ集めても、人並みには足らず
出目はまるでドクオの人生
欠けている。足りていない
努力をしなかった結果であるかのように
(´・ω・`)「せめて10は欲しかった所だね。こんな小目じゃ……」
(´・ω・`)「僕はこのギャンブルに必勝の策がある。勿論イカサマも含んだ自信だよ」
(´・ω・`)「どうやらイカサマなんかしなくても、僕の勝ちになりそうかな?」
('A`)「……」
ドクオは笑顔を作らず、笑う
('A`)「いいからとっとと振ってくださいよ」
256
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 02:48:10 ID:jXdcSBqMO
('A`)「きっと、きっとね。ショボンさん」
(´・ω・`)「?」
('A`)「とんでもない事が起こりますよ?」
('A`)「とんでもない事がね」
('A`)「さあ振れよショボチン野郎!そしたら」
('A`)「ギャンブルに負けるってのがどれほど恐ろしい事……かを」
('A`)「お前の指先に、脳裏に、骨髄までに」
('A`)「ギザギザと痛む記憶として刻みつけてやるからよ?」
257
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 02:55:14 ID:jXdcSBqMO
ギザギザ
ギザギザ
ギザギザ
触覚ではない
視覚でもない
心のカタチ
ドクオの歪な心のカタチ
痛みの記憶
どんな策を哢しても決して勝てない相手を前にした時
人はそんな痛みを知るのだろうか
258
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 03:07:44 ID:jXdcSBqMO
(#´・ω・`)「吠え面……」
(#´゚ω゚`)「かけやハンチクがああああああ!」
床に叩きつけられたショボンのダイス
パチンとはじけて
ひとつとまる
4
ふたつとまる
3
みっつ目はやはり、勿体つけながらくるくると回り続けているが
(´・ω・`)「フフ……この時点でもはや7だ」
('A`)「……」
(´・ω・`)「最後のサイコロが止まれば、最低でも8……つまり」
(´゚ω゚`)「負け分お支払いのお時間だああああああああああ!」
('A`)「……」
(´゚ω゚`)「ざまああああああああああああああああ!」
(´゚ω゚`)「お前は明日から!」
(´゚ω゚`)「野良犬みてえにゴミ箱の残飯を漁って生きるんだょォ!」
(*´゚ω゚`)「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
259
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 03:30:15 ID:jXdcSBqMO
やがて最後のダイスは勢いを無くし
止ま
ったが
いまやそれどころではない
カゴオオオン!!!!
ゴオオオオ……
突如廃工場を襲う揺れ
地震ではない。不自然な揺れ
('A`)白「ケータイって、便利っすよねぇ?ショボンさん」
急上昇するエレベーターのような不快な浮揚感
床に転げまわる二人を乗せたまま廃工場が浮く。つまり、地震ではなく
(´;ω;`)「な、なんだあああああ!地震?じゃねえのかッ!?」
('A`)白「地震じゃねえんすよ。ショボンさん」
(´;ω;`)「何をしやがった!ドクオ!」
まだ上昇は止まらない
('A`)白「クレーン車、チャーターしてみたんすけど」
('A`)「バカ高価いんすねーwwww100万飛んじまったっすよwwwww」
這いつくばった二人を乗せたまま……廃工場は浮く
260
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 03:43:50 ID:jXdcSBqMO
ゆうらゆうらと大きく揺れはするが
上昇はひとまず収まり、クレーン車の吊り上げは止まって
('A`)「吊り上げの依頼は25メートルにしときましたんで」
('A`)「ここから勝負、続けましょうよ。ショボンさん」
(#´;ω;`)「な、なに言ってんだょおお!」
('A`)白「今から、この廃工場は自由落下します。25メートル……」
('A`)白「俺がクレーン車に合図しなければ。ね」
('A`)「フフ」
(#´;ω;`)「てめええええええ!頭おかしいんじゃねーのか!?」
(#´;ω;`)「二人共死ぬだろうがあああああああ!!」
('A`)「落ちたら、ショボンさんの出目は、その後で確定しますよねえ」
(#´;ω;`)「ドクオオオオオ!!」
('A`)「出るといいっすね?「8以上の目」が」
('A`)「フフ……フフ」
('A`)「フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
261
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 04:00:11 ID:jXdcSBqMO
('A`)「俺みたいなクズと、博才溢れるショボンさんが命懸けのギャンブルをしてくれるなんて」
('A`)「光栄だなァ……」
('A`)「こりゃあ死んでも悔いはねぇやァ……」
(#´;ω;`)「き、キチガイ……お前はキチガイだ!ドクオ!」
(*'A`)「ええ!ええ!そう!それですよショボンさん!」
(*'A`)「俺は「ギャンブルジャンキー」なんすよ!」
(*'A`)「中毒です!キチガイのギャンブル中毒なんです!どうしようもないクズなんですよォ!!ショボンさん!!」
(´;ω;`)
('A`)「付き合って貰いますよお?ショボンさんにも!」
(*'A`)「死の出目を地獄に土産だァ!フフフフハハハハハハハハハ!!」
(´;ω;`)「僕は降りる!負けでもなんでもいい!」
(´;ω;`)「クレーン車に連絡を取れ!金はあるだけ払う!払うから!」
262
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 04:12:31 ID:jXdcSBqMO
('A`)「えー……そんな醒める事言っちゃうんすか?ショボンさんともあろう人が」
(#´;ω;`)「ギャンブルなんかで死んでられるかよ!」
('A`)白「1000万。出せます?」
(#´;ω;`)「ふ、ふざけんな!そんなに持ってきてねえよ!」
('A`)「そっすか?じゃ、ショボンさんがここまで乗って来た車……」
('A`)「フェラーリ?あれ、ください」
(´;ω;`)「なんだって!?」
('A`)「いいじゃねえっすか?どうせギャンブルで作った金で買ったんでしょ?」
('A`)「また稼げばいい」
(´;ω;`)「わ、わかった。くれてやる……から」
ショボンは当然、命が助かった後は約束なんぞ反故にするつもりでいる
しかし
('A`)「……つまんねえの。じゃ、クレーン車に連絡しますわ」
(´;ω;`)「ゆっくり下ろさせろよ!ゆっくりだぞ!」
('A`)「へいへい……」
263
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 04:14:40 ID:jXdcSBqMO
('A`)白「あー、クレーン車さん?」
('A`)「悪いけど下ろして?ゆっくりね?」
264
:
同志名無しさん
:2014/09/09(火) 04:17:03 ID:jXdcSBqMO
(;´・ω・`)(……ふう。これでひとまず……)
('A`)「フェラーリの上に」
(#´;ω;`)「なんだってえええええええ!?」
265
:
同志名無しさん
:2014/09/10(水) 21:10:45 ID:v.yV3g4oO
('A`)「寒いっすよね?ショボンさん」
(((´;ω;`)))「ううう……」
全裸に剥かれたショボン
何があったかかいつまんで話せば
行は省略できるというもの
ドクオが最初の勝負でショボンの車を押し潰した後
非情にもこう言った
('A`)「とりあえず車を貰うことにしたのはね?ショボンさん」
('A`)「アンタが勝負から逃げられないようにした。ということです」
(#´;ω;`)「チクショー!マジでやるかよ!お前、頭おかしいぞ!」
('A`)「さあ、ショボンさん。ギャンブルを続けましょうよ?」
(#´;ω;`)「馬鹿野郎!俺は降りたって言ったろ!お前とは付き合ってられん!」
266
:
同志名無しさん
:2014/09/10(水) 21:14:53 ID:BJts0H520
投下続けてたら消そうにも消せないだろ
267
:
同志名無しさん
:2014/09/10(水) 21:16:51 ID:v.yV3g4oO
ドクオは笑顔を作らず笑う
('A`)「ショボンさんは降りた。つまりさっきのサイコロ勝負は俺が勝った」
('A`)「勝負の前に、俺は、俺が勝ったら勝負を続けると宣言した。覚えてますよね?」
(´;ω;`)「そ、そんな、まさ、か」
('A`)「こうも言いました。裸にひんむいてやる。と」
(´;ω;`)「ドクオおおおおおおおお!」
268
:
同志名無しさん
:2014/09/10(水) 21:27:30 ID:v.yV3g4oO
すべての勝負が終わり
ドクオはひんむいたショボンの服に火をつけて燃やす
('A`)「つまんねぇなぁ。もういいや……」
(((´;ω;`)))「くうぅぅぅ……」
('A`)「アンタは偽物だった。つまらない偽物だ」
('A`)「ねぇ、誰か本物の博打うちを紹介して下さいよ?ショボンさん?」
(((´;ω;`)))「覚えてろ……いつかお前もこんな目にあわせてやるからな……!」
('A`)「頼みますよ?口だけじゃなくね?」
269
:
同志名無しさん
:2014/09/10(水) 22:45:48 ID:v.yV3g4oO
とある雑居ビルの一室
( ・∀・)「ギャンブルは君の勝ちだ。ドクオ君」
いきなりそう語りだす男に、ドクオはさすがに面食らう
('A`)「いやあの、初めまして……モララーさんです、よね?」
( ・∀・)「よろしくね」
( ・∀・)ノシ ポイ「はい。君の勝ち分。百万円」
どさりと音を立てる札束
ドクオはそれとモララーを交互に見やり、尋ねる
('A`)「あの、ギャンブルができるって聞いて来たんすけど」
( ・∀・)「だから君の勝ちだって」
(;'A`)「???」
270
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 01:26:53 ID:wDMi81CoO
( ・∀・)「説明するかい?」
(;'A`)「頼みます。じゃないとこの金受け取れないし、帰れない」
ギャンブルがいつ始まり、そして何がどうなって百万もの金が自分のモノになったのか
それよりなにより、ドクオはギャンブルをしに来たのだ
命と金を、運と知恵に託したヒリつくようなギャンブルを
せねば帰れない。ギャンブルジャンキーだから
271
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 01:34:19 ID:wDMi81CoO
( ・∀・)「君はこの部屋に入る時、右足から入ったんだ」
('A`)「え……あ、え?」
( ・∀・)「僕は、君が左足から入るだろうと予測し、それに賭けたってわけだ」
('A`)「そ、そんなギャンブル……俺はまだ受けてないじゃないっすか?」
モララーは笑顔を作らず、笑う
( ・∀・)「関係ないね。僕は僕の決めたギャンブルに負けた。だから、百万円君に支払った」
(;'A`)「んな馬鹿な……」
ドクオは思う
噂の通りこのモララーという男
並のギャンブラーではない。と
272
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 01:49:12 ID:wDMi81CoO
('A`)「一応聞きますが」
( ・∀・)「どうぞ?」
('A`)「このケースなら、俺が左足から入ったとしても、俺は金を払いませんよ」
( ・∀・)「わかるよ。そりゃそうだろ。僕に勝手に決められたギャンブルだもんな」
( ・∀・)「ドクオ君が了承するはずはない」
(;'A`)「なら……なんなんすかそれ?損するばっかりじゃないっすか?」
( ・∀・)「そうだよ。どう転んでも、僕は得しない」
(;'A`)「……」
(;'A`)「第一、俺は種銭を百万円も持ってない。資産的に払えないんす」
( ・∀・)「知ってる。失礼だけど、君という対戦相手のデータは集めさせて貰ったからね」
聞けば聞くほど、ドクオはますます理解出来なくなっていく
(;'A`)「……」
( ・∀・)「フフ……」
( ・∀・)「対戦相手が勝ったら僕は金を送り、対戦相手が負けたら僕は」
('A`)「ああ、そういう」
ドクオはやっと分かり始めた
モララー
コイツは、ドクオにヒケを取らないギャンブルジャンキー……
273
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 01:59:21 ID:wDMi81CoO
( ・∀・)「負けを見苦しくぼかしたり、ごまかしたり、とかはさ」
( ・∀・)「大嫌いなんだよ」
('A`)「……」
( ・∀・)「この勝負は僕が勝手に決め、僕が負けた。だけど」
( ・∀・)「僕はこの負けに堂々と胸を張るため、君に負け分を支払った」
( ・∀・)「僕は負けたんだから、正々堂々金を出すさ」
('A`)「フフ、フフフフ……」
ドクオは笑顔を作らず、笑う
('A`)「それ、馬鹿げたロマンチシズム、センチメンタリズムだとは思いましたがねぇ」
('A`)「でもね。そりゃ違うっすね」
('A`)「フフフフフフフフ」
274
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 02:04:15 ID:wDMi81CoO
('A`)「フフフフフフフフ」
( ・∀・)「フフフフ」
('A`)「アハハハハハハ!」(・∀・ )
( ・∀・)「ドクオ君!君は素晴らしいよ!」
( ・∀・)「僕という人間を、ギャンブルを」
( ・∀・)「ちゃんと理解できる、してくれる素晴らしい人だ!」
('A`)「いやー、ただのドクズっすけどねwwww」
( ・∀・)「wwwww僕もだwwwww」
275
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 02:10:36 ID:wDMi81CoO
( ・∀・)「済まないが、次の勝負がもうじき始まるんだ」
('A`)「そうっすかwwwじゃあ、俺は帰りますよ」
( ・∀・)「うん。あ、金は持ってってね?」
('A`)「遠慮なく頂いて行きますwwwwじゃ、また」
無造作に札束を掴み、部屋を立ち去るドクオ
( ・∀・)ノシ
無言で見送るモララー
276
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 02:18:38 ID:wDMi81CoO
そして
ドクオは今まさに去らんとする雑居ビルの入り口、エントランスホールで
見知らぬ若者に声をかけられる
( ´ー`)「すんませんが、モララー興業のテナントの場所、ご存知なら教えてくれませんか?」
('A`)「あー、いいっすよ。3Fの5号室です」
( ´ー`)「ありがとうございます」
若者は礼を言うと、エレベーターに消える
('A`)「でも、行かない方がいいっすよ?」
と、ドクオはポツリと一人言
277
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 02:22:08 ID:wDMi81CoO
('A`)「……」
(-A-)「……」
('A`)(110番は、ギャンブラーとしての仁義に外れるな……)
('A`)(119番にしておくか)
ドクオが携帯電話を取り出したのと同時に
278
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 02:28:03 ID:wDMi81CoO
パーン!
ドクオの背にした雑居ビルから
乾いた銃声が届いた
('A`)(あーあ)
('A`)(言わんこっちゃない……)
('A`)白「もすもす?救急車の上、一人前おながいします」
('A`)白「あいや……」
('A`)白「二人前で」
279
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 02:33:02 ID:wDMi81CoO
( ・∀・)ギャンブルスカベンジャーのようです
救急車が通ります。道を開けて下さい
救急車が通ります……
救急車が通ります……
(-A-)
280
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 20:04:20 ID:wDMi81CoO
('A`)「バス?」
( ・∀・)「そう。ギャンブラーをふるいにかけるバス」
('A`)「ふるいに……へえ」
モララーがドクオに持ち掛けたのは、ギャンブルバスツアーだった
( ・∀・)「いつか参加したいと思ってたけど、こんな事になっちゃったしね。ははは」
アクリル板の向こうのモララーは、笑顔を作らずに笑う
('A`)「俺にとっちゃありがたい話っすねぇ」
( ・∀・)「だろ?そうだろと思ってさ」
('A`)「一月で500万か。豪勢な差し入れ、期待して下さいよ。モララーさん」
( ・∀・)「期待しとくよ」
281
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 20:14:32 ID:wDMi81CoO
(-@∀@)ギャンブルスカベンジャーのようです
(-@∀@)「やあやあどうも!こんなバスで座席が隣り合わせたのも何かの縁!」
('A`)「……ども」
(-@∀@)「僕と組んで、おもいっきり勝ちまくらないか?ドクオ君!」
('A`)「え、いいっす」
( ∀゚キ#)「うるせえぞ!そこの新入り二人!」
(;-@∀@)「こ、怖い……あの人、絶対カタギじゃないよドクオ君!」
('A`)「……」
とばっちりでスカーフェイスの運転手に怒鳴られるドクオ
バスツアーは始まる
282
:
同志名無しさん
:2014/09/11(木) 20:34:12 ID:wDMi81CoO
何故かメガネはドクオの事を知っているようだが
ドクオにとって、どうでもいい人間かつちょっとウザく思えたので
適当にあしらうつもり
メガネは自分の背負い鞄をごそごそと漁りだし
美少女フィギュアを一体取り出してドクオに押し付ける
(*-@∀@)「お近づきの印だ!僕の愛するスーパーそに子ちゃんをドクオ君にあげるよ!」
(;'A`)「い、いや、いいっすよ。そんな」
キモい
(*-@∀@)「プライズ景品だけど、このそに子ちゃんシリーズのできばえは保証するよ!」
(*-@∀@)「さあ遠慮なく!受け取りたまえよ!」
( ∀゚キ#)ギロリ(;'A`)
スカーフェイスの運転手に睨まれるドクオ
空気を読まず、ドクオの鞄にフィギュアを押し込むメガネ
(;'A`)「あの、フィギュアとかいらねぇんすけど……」
(*-@∀@)「そに子ちゃんは、僕の幸運の女神なんだ!」
(;'A`)「……」
(*-@∀@)「くじけそうになるたび、何度も励ましてくれた素敵な女性さ」
(*-@∀@)「きっと、そに子ちゃんはドクオ君のピンチも救ってくれるよ!」
(;'A`)「……」
後で捨てよう
283
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 00:30:31 ID:z.R4PQDAO
('A`)「あの……運転手さん?」
ドクオは恐る恐る、スカーフェイスの運転手に声をかける
('A`)「このバス、夜通し走ってたみたいっすけど」
('A`)「俺達どこへ向かってんすかね?」
( ∀゚キ)「もうすぐ着くぜ。予定通りの時間だな」
('A`)「もう朝じゃないすか。カジノとかは閉まってるでしょうに?」
運転手はさもおかしそうに、いたずらっぽく笑う
( ∀^キ)「キシシシ……カジノか……それもいいんだがよ」
( ∀゚キ)「まずは新入り二人の力を見せて貰おうと思ってんだよ」
(-@∀@)「ドクオ君。僕は行き先がわかる気がする。予想だけどね」
(-@∀@)「今は朝の7時だ。確かに賭博場はやってない時間だけど……つまり」
(-@∀@)「ドクオ君。朝イチでギャンブルがやれる処、あるよな」
('A`)「……」
ドクオは無視を決め込む事にした
284
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 12:43:04 ID:z.R4PQDAO
朝7時半
バスは開店前のパチンコ店駐車場に停まる
(-@∀@)「やっぱりね」
ドクオはちょっと不満げ。ぶつぶつと不平をこぼす
('A`)「いまさら俺に、パチンコなんて小博打をやれってんですか?」
('A`)「こんな早い時間に?イベントも、裏モノもなさそうなチェーン店で?」
('A`)「開店は9時半位でしょう?誰も並んでないじゃないすか……」
運転手とメガネは顔を見合せて笑う
(*-@∀@)「ククク。素人が」( ∀゚キ*)
('A`)「プロならいい店選び位するもんでしょうに」
('A`)「いい加減過ぎねーすか?運転手さん」
285
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 12:56:21 ID:z.R4PQDAO
( ∀゚キ)「ま、頑張りな。俺は夜0時にまたここにお前らを迎えにくる」
(-@∀@)「了解っす」
('A`)「……」
( ∀゚キ)「バスに乗り直すつもりがあんなら、そんとき料金は貰う」
(-@∀@)「ええ」
(;'A`)「な、何?バスツアーの参加費は初日に払ったじゃねーすか!50万も!」
(-@∀@)「バスの運賃は1日2万円だよ。払えなきゃー脱落だね」
(;'A`)「聞いてねえっすよ!運賃なんて」
( ∀゚キ)「言ってねえものwwwキシシww」
(-@∀@)「なあに。2万ぽっち稼げるだろ?名うてのギャンブラー、ドクオ君なら」
(-@∀@)「フフフ……」( ∀゚キ)
('A`)「なるほどね。そういう事かよ……」
286
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 13:10:23 ID:z.R4PQDAO
ドクオの所持金は、20万しかない
食費を切り詰めてもバスの運賃を払い続ければ、9日でアウト
('A`)「元金を減らさずに、毎日2万勝ち続ける……」
('A`)「しかも、自分の好きな場所で博打を打つ事ができない……ってか」
(-@∀@)「でもまぁ、運転手さんが何故この時間にここに来たかを考えれば、戦えるよね」
('A`)「ちょっとメシ屋でも行って考えてきますわ。開店、まだまだ先っしょ?」
( ∀^キ)「この店な?ってか、この場所はな?」
(-@∀@)「M県なんだよ」
(-@∀@)「後ちょっとで開店さ」
(-@∀@)「君がのんびり食事してたら、僕が全台荒らしておくからそのつもりでね?ドクオ君」
287
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 13:14:48 ID:z.R4PQDAO
(;'A`)「M県だったのか!」
M県
全国でも、最もパチンコ店の開店が早い県
平日8時開店は当たり前で、所によっては7時台から始まる店もある
(-@∀@)「頑張ろうね?ドクオ君?」
288
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 20:42:12 ID:z.R4PQDAO
開店時間。二人のギャンブラーは対照的に動き始める
(-@∀@)〜♪
ピュー≡(;'A`)(パチスロはダメだ。設定入れたり、マメにリセットする店なのかどうかすら知らないんだから……)
('A`;)≡(少しでも釘の甘いパチの台に、仕掛けを打たなきゃ!)
忙しなくあちらこちらとパチンコ台を見て回るドクオ
メガネはといえば
鼻唄を歌いながら、所謂「萌えスロ」と呼ばれるスロット台に適当に着席
ゆっくりとプレイ開始
(*-@∀@)ノシ「あふれ〜る〜夢が〜♪」
(*-@∀@)「繋いだ未来なンら〜♪」
('A`;)(げッ、いきなり2スロの萌え台に座りやがった……)
('A`;)(勝つ気あんのか?あのメガネ……)
(*-@∀@)「今も〜、ど〜こ〜へ〜♪」
(;'A`)(他人の事なんか気にしてる場合じゃないな……)
(*-@∀@)ノシ
289
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 20:54:10 ID:z.R4PQDAO
ドクオは確かに優秀なギャンブラーであろう
しかし、真面目にギャンブルに向き合う事をあまりせず
いつも力業や、裏技、イカサマなどを駆使し、対戦相手の心を折って勝ってきた
その為、人相手のギャンブルは得意な反面
心をもたない機械相手のギャンブルは、不得手な方である
とはいってももちろん、人並み以上の知識、技術は持ち合わせているから
負けたこともあまりないのだが……
(;'A`)「ぜ、」
(;'A`)「全台、死に釘だ……」
(;'A`)「こんなひでえ店、初めてだ……」
(*-@∀@)「やっぱラブはいいねぇ〜!」
290
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 21:15:54 ID:z.R4PQDAO
その頃
( ∀゚キ*)「い〜い湯だなッ!ハハハン!っと」
スカーフェイスの運転手は、スーパー銭湯でゆたりとしている
( ∀^キ*)「ヤッパ朝風呂は最高の贅沢だぁな!」
上機嫌な運転手に、隣の湯船から声をかける者あり
( ´∀`)「お!スカンピン兄さんじゃないですかモナ?」
( ∀゚キ)ノシ「おお〜!モナ公!おめぇさんM県にいたのか!」
( ´∀`)「そうモナ!麻雀修行の旅打ちですモナ」
( ∀゚キ)「そっか。麻雀ねぇ……」
( ´∀`)「スカンピン兄さんは?」
( ∀゚キ)「今はかくかくしかじかでよ。ギャンブル中毒連中を食いもんにしてるんだよ」
( ´∀`)「ほえ〜。いつもいつもオモシロ変てこな商売考えるモナね!」
( ∀゚キ)「キシシ……」
( ´∀`)「俺ィらもスカンピン兄さんのバスに乗っけてくれないですかモナ?」
( ∀゚キ)「もちろんいいぜ!おめぇさんとは古い付き合いだし、参加費50万の所……」
( ∀゚キ)「35万に負けといてやらぁ」
( ´∀`)「ありがとうモナ!」
291
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 21:23:44 ID:z.R4PQDAO
( ´∀`)ギャンブルスカベンジャーのようです
( ∀゚キ)「実は今んとこ、おめぇさん入れてもお客は三人ぽっちでよ?」
( ∀゚キ)「モナ公の知り合いで、バスに乗りたい奴いねぇかな?」
( ´∀`)「乗りたがりそうな奴は何人かいるモナ」
( ∀゚キ*)「本当かい?」
( ´∀`)「風呂上がったら、連絡してみるモナ」
( ∀゚キ*)「助かるぜぇ!そんならこっちから国中どこへでも迎えに行くって伝えてくんな?」
( ´∀`)「オッケーモナ」
292
:
同志名無しさん
:2014/09/12(金) 21:45:27 ID:z.R4PQDAO
ギザギザ……
(;'A`)(く……ダメだ……俺とあのメガネしか客がいない……)
(*-@∀@)♪
(;'A`)(となると、他の客の打った台をハイエナするのも無理……)
ギザギザ
ギザギザ
(*-@∀@)♪
(;'A`)(メガネオタ野郎……順調に負けてんのに、どうして奴は余裕こいてられんだ?)
(;'A`)(仕方ねえ、台にゴト仕込むか。目立っちまうけど……)
そんな事を考え始めたドクオを見透かしたように
(-@∀@)「ドクオ君〜?」
(;'A`)ギクッ「な、何すか?」
(-@∀@)ニヤリ「君がゴトを仕込んだら、僕はすぐ店員さんにバラすからね?」
(-@∀@)ニヤニヤ「視力は悪くないんで。伊達メガネなんだ。これ」
(;'A`)
メガネは笑顔を作らず、笑う
(-@∀@)「そしたら、君は脱落。かな?ハハハ」
ギザギザギザギザギザギザ……
293
:
同志名無しさん
:2014/09/13(土) 07:33:52 ID:KzYO7CaIO
(;'A`)「あ、あの」
(-@∀@)「ん?何かな」
('A`)「結構ハマってるみたいっすけど、大丈夫なんすか?」
(-@∀@)「ああこの台?設定1は確実だしね。遊び遊び!」
メガネは余裕そうに、楽しげに
('A`)「稼がなくても平気なんすか?バス代」
(-@∀@)「平気じゃないよ。じゃ、ぼちぼち稼ぎに行くかな?」
(-@∀@)「良かったらドクオ君も来る?ただし……」
……ギザギザ
(-@∀@)「僕と同じように稼ぐ事は多分、できないと思うけど」
ギザギザギザ
('A`)「ギャンブルなんでしょう?どんなんだってやれますよ」
(-@∀@)ニヤリ「そう?なら、行こうか」
294
:
同志名無しさん
:2014/09/13(土) 07:59:50 ID:KzYO7CaIO
(-@∀@)「一万円ね?」
……やはりそう来た
……ギザギザ
('A`)「教えてやるから寄越せってんでしょ?」
メガネは笑顔を作らず、笑う
(-@∀@)「どうせ教えても君にはできないんだから……」
ギザギザギザギザギザギザギザギザ
(-@∀@)「一万円くれたらその金を元手にして」
(-@∀@)「僕のバス代の他に、君のバス代分も稼いで払ってあげるよ」
ギザギザギザギザギザギザギザギザギ
('A`)「ナメて、るんすね。俺を」
(-@∀@)「いやぁ?ナメてるって言うかさ」
(-@∀@)「君を使い勝手のいい手下にしようと思ってるんだよ」
来た、来た、来た
ギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギ……
('A`)「」
(-@∀@)「嫌かい?」
(-@∀@)「どっちでもいいよ?僕は」
295
:
同志名無しさん
:2014/09/14(日) 00:36:42 ID:fNC.qcygO
_
( ゚∀゚)「なあ、ちょっと旅行にいかねぇか?」
('、`*川「え、旅行?あたしと?」
眉毛はジョルジュ長岡。ヒモ
女はペニサス伊藤。ホステス。長岡を食わせている女
長岡は働きもせず酒とギャンブルばかり
他にも何人かの女がおり、それを公言しつつもペニサス伊藤にぶら下がっているドクズ
_
( ゚∀゚)「いつもお前にはよくしてもらってるからな。付き合って一年の記念旅行みたいな?」
_
( ゚∀゚)「いやか?」
('、`*川「嫌なわけないじゃない。ジョルジュとならどこだって行くよ」
_
( ゚∀゚)「嬉しいな。愛してるぜ?ペニサス」
('、`*川「あたしもよ」
_
( ゚∀゚)「でさ、二人あわせて100万かかるんだけど……」
('、`*川「大丈夫よ。お金は心配しないで」
_
( ゚∀゚)ギャンブルスカベンジャーのようです('、`*川
296
:
同志名無しさん
:2014/09/14(日) 01:01:33 ID:fNC.qcygO
( ´∀`)白「かくかくしかじかという訳で、シャキンもバスに乗らないかモナ?」
(`・ω・)白「乗るよ。ドクオってのが乗ってるんだろ?」
( ´∀`)白「そうらしいモナ。ドクオって奴と、知り合いかモナ」
(`・ω・)白「知り合い、って言うか、そいつは兄貴のカタキなんだ」
(;´∀`)白「おいおい、揉め事はいかんモナ。スカンピン兄さんは怒らすと怖いモナ?」
(`・ω・)白「大丈夫。暴力じゃなく、ちゃんとギャンブルで叩きのめすから」
( ´∀`)白「そんならまあ。クールにいくモナよ?シャキン」
(`・ω・)白「バスのルールにはちゃんと従うよ。他の奴には迷惑かけない」
(`・ω・)白「賭博場のしきたりに従うのは、ギャンブラーなら当たり前だからな」
携帯を切り、ため息をつくシャキン
(`・ω・´)フゥ「なんちゃってwwwww」
笑っている。兄のカタキ討ちなんてこれっぽっちもする気はない
(`・ω・´)「さぁて、面白い旅行になりそうだな」
(`・ω・´)「みんな蹴落としてやるよ……」
(`・ω・´)ギャンブルスカベンジャーのようです
297
:
同志名無しさん
:2014/09/14(日) 01:15:41 ID:fNC.qcygO
( ´∀`)白「一応、お前にも話を通しておこうと思って電話したモナ」
(,,゚Д゚)白「俺はスカンピンのバスにゃ乗らない」
( ´∀`)白「そうか。お前むきのいい話だと……」
(,,゚Д゚)「参加費50万、毎日2万の乗車費が30日……飲めねえよそんな話」
( ´∀`)白「しみったれた考えだモナ。ヤミ金でも行けばいい」
(,,゚Д゚)白「ど腐れスカンピンの手にゃ乗らねえ」
( ´∀`)白「残念だモナ。ギコは不参加かモナ」
(,,゚Д゚)白「いや」
(,,゚Д゚)白「ツアーには行くぜ」
( ´∀`)白「?」
(,,゚Д゚)白「スカンピン野郎のやり方、じっくり見せてもらう」
(,,゚Д゚)ギャンブルスカベンジャーのようです
298
:
同志名無しさん
:2014/09/14(日) 04:07:13 ID:fNC.qcygO
(;'A`)「……」
(-@∀@)ホイホイト
鮮やかである
百発百中の腕前は、まさに神業
二人が今いるのは、先程までいたパチンコ店に併設されているゲームセンターだ
(-@∀@)ホイホイ「百円で2プレイ。それは単純に半額セールとはならないのが、プライズゲームなんだ。けどね」
(;'A`)「……」
(-@∀@)ホイホイト「とりあえず艦これと進撃のフィギュア、全てさらおうか」
店員はまさに景品を並べる流れ作業をする工員のよう。取られにくく、取られにくく
しかし無駄。メガネのクレーン捌きは、時に同時に2つの景品を落としていく
店員「もう景品はありません。品切れですお客様、ご勘弁を……」
百もの景品をゲットされては
ゲームセンターは泣くしかない。しかも、明らかに素人では取れない置き方をしていたとあっては
他の客もメガネの味方だ
(-@∀@)「あ、そう。ならもう止めようか」
ホッとした表情の店員
(;'A`)「やりすぎっすよ?こんな大量の景品、どうするんすか?」
ドクオを無視し、メガネは店員に告げる
(-@∀@)「近くに別のゲーセンないですか?」
299
:
同志名無しさん
:2014/09/14(日) 04:16:40 ID:fNC.qcygO
店員は困惑。近くにゲームセンターはあるが経営は同じだ
こんなプライズゲームのプロをそちらに送った事が知れれば、店員は明日から仕事を無くしてしまいかねない
(-@∀@)「ドクオ君。タクシーを手配してくれ」
(;'A`)「わ、分かりました。でも」
(-@∀@)「この付近のゲーセンから、全ての艦これと進撃の景品をさらおう」
(;'A`)「なんの為に?」
(-@∀@)「当然、売りさばくんだよ」
(-@∀@)「景品の原価はおよそ一つで600円位だから」
(-@∀@)「550円で売りさばく」
300
:
同志名無しさん
:2014/09/14(日) 04:23:54 ID:fNC.qcygO
(;'A`)「ど、どこに売るんすか?こんな大量に」
(-@∀@)「それはもちろん、中古オタク専門店と……」
メガネは店員に言う
(-@∀@)「店長さんに、これらの買い取りお願いしますと伝えてください」
(-@∀@)「景品なきゃ、商売にならないでしょ?だから原価より安くお譲りします。と」
店員の顔から血の気が引いていくのが見てとれる
(;'A`)「……げ、外道」
(-@∀@)「ドクオ君、ボサっとしてないでタクシーを呼んで。次行くんだから」
301
:
同志名無しさん
:2014/09/14(日) 04:41:13 ID:fNC.qcygO
そして21時を過ぎ
(;'A`)「つ、疲れた……」
(-@∀@)「ご苦労様。約束通り君のバス代は僕が持つよ。まあまあ稼ぎになったな」
今日のドクオは完全に荷物運びのバイト以下
もはやギャンブラーではない
ただのメガネの召し使い
(;'A`)「メシ食ってバスへ戻らねぇすか?」
(-@∀@)「それと風呂にも行こう。そうしないとバスから追い出されるからね」
ギャンブラーは、その生活サイクルから
身なりに無頓着だったり、ちょっと不衛生な者が多い
だが、スカーフェイスの運転手はそれを嫌うのだという
(;'A`)(すでに1万円をメガネに払っている。風呂代とメシ代でおよそ2000円……あと、タバコ代、タクシー代で3000円)
ドクオは今になって、このバスツアーが
資金的にも相当にキツイものだと思い始めた
(-@∀@)「さ、いくよ」
しかし
('A`)(勝ち抜いてやる。絶対に一月残って、500万を持って帰る)
ドクオの気持ちは折れていない
(-@∀@)「あんまり気を張り過ぎないでね?お互いうまくやろうよ」
メガネは笑顔を作らず、笑うのだった
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板