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( )水没のようです
14
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:22:35 ID:lJZBvVDc0
川 ゚ -゚)「お前が後悔しないなら返してやるよ」
( )「後悔って......俺は別にしないけど......」
川 ゚ -゚)「そうかそうか......なら、返すよ。ほらっ」
目の前に、光の玉が集まりだす。
その輝く光から、音が聞こえる。
電車の音や、足音。
人の声に動物の鳴き声。
これは、なんだったろうか。
これを僕は知っていた。
光のなかに写し出されるその世界。
それを僕は知っていた。
( )「僕の......記憶......?」
川 ゚ -゚)「そうだ。これが、お前の記憶だ。さ、手を出せ。そして、光をつかめ」
言われるがままにまるで天に祈りを捧げるように手を伸ばす。
掌にはまるで太陽のように輝く僕の記憶の光が溢れだしてくる。
その光は僕の目を焼き、脳を刺激し。
15
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:24:27 ID:lJZBvVDc0
僕を、暗いどん底へと突き落とした。
(' )「っ!?」
......ザザッ
(,,゚Д゚)『ドクオーいいじゃんかよ。少しくらい』
で、でも......
(,,゚Д゚)『はぁ?つまんねぇ......遊んでやるっていってんのに断るの?』
......
(,,゚Д゚)『お前、マジつまんねーな。ムカつく顔しやがって。ぶん殴るぞ』
16
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:25:06 ID:lJZBvVDc0
('A )「......これ、は......」
......ザザッ
(*゚ー゚)『えー?似合うとは言ったけどー、格好いいとは言ってなくない?』
......そんな
(*゚ー゚)『別にいーじゃん。君はそういう風に笑われる対象のキャラなんだしー』
......
(*゚ー゚)『ちょっとやめてよー。私がいじめてるみたいじゃん?勝手に勘違いした方が悪いでしょ?分かる?』
17
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:25:49 ID:lJZBvVDc0
('A`)「......ああ、そうか」
......ザザッ
( ^ω^)『ほら、だから代わりにさ、ね?』
こ、この間貸したばっかりじゃん
( ^ω^)『は?この間のは友達としておごってくれたやつじゃん。なんか文句あんの?』
......いや、その。
( ^ω^)『はー......これだからさぁお前はダメなんだよ。回りにあわせられないくせに金も払えない。だからそんなに屑なんだよ』
18
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:26:54 ID:lJZBvVDc0
......ザザッ
......ここが自殺で有名な湖、か
ここから飛び降りたら精霊に飲み込まれるとか言われてるが
......本当に死ねるのか
でも、怖い
死ぬのは、怖い
『助けて欲しい?』
......え?
『助けてあげる。全部、忘れさせてあげる』
ほ、本当か!?
『ああ、それに私の住む、水の都に住まわしてあげる』
あ、ありがとう!
『ふふ......でも、一度きりだよ?あなたがもし、拒絶をしたらそこでおしまい。もとの生活に戻しちゃう。それでもいい?』
も、もちろんだ!
だから、だから俺を!
19
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:27:49 ID:lJZBvVDc0
.......ザザッ
('A`)「......」
川 ゚ -゚)「思い出せたか?」
('A`)「......んで」
川 ゚ -゚)「ん?」
(#'A`)「なんで止めてくれないんだよぉ!?」
川 ゚ -゚)「......」
(#'A`)「忘れていたかったのに......折角忘れたのに......全部を終わらせたのに!!」
川 ゚ -゚)「思い出すのを選んだのは君だろう?ドクオ君。君のいってることは身勝手過ぎるとは思わないかい?」
(;'A`)「っ!そ、それは......」
20
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:28:34 ID:lJZBvVDc0
川 ゚ -゚)「私は、死ぬ勇気のないお前に一つの生きる道を差し出しただけだ。そしてお前はそれを無にした。それだけの話だろう?」
(;'A`)「......」
川 ゚ -゚)「諦めろ。お前はもう、生きる道を選ばねばならない。それも、耐えて耐えて耐え抜く、最悪の生き方を、な」
(;'A`)「......だ」
川 ゚ -゚)「......ん?」
(;'A`)「......いやだ!そんなの、絶対にイヤだ!」
川 ゚ -゚)「......醜いな」
(;'A`)「た、頼む!もう一度!もう一度だけチャンスを!なんでも、なんでもするから!」
21
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:29:07 ID:lJZBvVDc0
川 ゚ -゚)「......なんでも、か」
(;'A`)「あ、ああ!なんでもする!頼む、頼むから......」
川 ゚ -゚)「じゃあ、死んでくれる?」
(;'A`)「え?」
川 ゚ -゚)「今から湖の畔に帰すからそこから飛び降りて死んでくれる?そしたら、もう一回、チャンスをあげる」
('A`)「ほ、本当に助けてくれるのか!?」
川 ゚ -゚)「ああ、やってくれるならな」
('∀`)「も、もちろんだ!やってやる、やってやるよ!」
川 ゚ -゚)「ふふ......じゃあ、いくといい」
('∀`)「ああ!ありがとう......ありがとう!」
川 ゚ -゚)「ふふ、では、さらばだ」
22
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:29:56 ID:lJZBvVDc0
川 ゚ -゚)「さらばだ、愚かな人の子よ」
その日、街の外れの湖にドボンと一つ、人間が落ちた音がした。
まるで、湖の精霊に引き込まれるように。
真っ直ぐ、それも笑顔で落ちていった。
救いを求めるように。
落ちながら天にいる神を求めるように。
何よりも恐れたはず死を、求めて。
......ドボン
愚かな人間の体は沈んで行く。
救いの神だと信じた相手が悪魔だったとは知らないまま。
笑顔のまま、救われることを信じて。
ただただ沈み、もう、浮き上がることはなかった。
( )水没のようです
.
23
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 01:33:21 ID:lJZBvVDc0
スレ建てするような量じゃなかった
一応終わりです
それから
>>14
の一部の一人称が俺になってるけど僕です
24
:
同志名無しさん
:2013/06/23(日) 17:48:45 ID:gaA0lYWU0
乙
25
:
同志名無しさん
:2014/02/09(日) 23:45:47 ID:dpYfzrvA0
好きな雰囲気だった
26
:
同志名無しさん
:2014/02/10(月) 12:55:44 ID:jtKFKStE0
いい感じ、乙
27
:
同志名無しさん
:2024/07/10(水) 23:08:01 ID:s.QPTBqU0
乙 好き
取り巻く不穏さと興味を惹かれる世界観を楽しみました
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