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1
:
名無しさん
:2012/05/14(月) 21:46:44
とりあえず仮に
2
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:38:57
あたしはツン。花も恥じらう乙女。
かわいくて優しい私に憧れる男どもは多い。
( ・∀・)「でさー、ギコの奴ったら……」
そんなあたしの彼氏が彼。
女の子達の中でも人気ナンバーワンのモララー。
優しいしかっこいいしお金持ちだし、もう言うことはない。
今日はそんな彼との初デートなのだ(はぁと)
( ・∀・)「……おっと、随分話し込んじゃったね。そろそろ出ようか」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。……あ、お金……」
( ・∀・)「いいよ、このくらい。僕が出すから」
ξ゚⊿゚)ξ「え?いいの……?」
( ・∀・)「いーのいーの。こういうのは男に任せなさい」
ξ*゚⊿゚)ξ「モララー……」
3
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:39:45
ξ*゚⊿゚)ξ(こんなかっこよくて優しい彼氏を持てるなんて……)
ξ*-⊿-)ξ(あたし、幸せ者だなぁ……)
( ・∀・)「? ツン、どうしたの?」
ξ*゚⊿゚)ξ「え、あ、ううん?な、なんでもないよ?」
( ・∀・)「はは、変なツン」
ξ*゚⊿゚)ξ「そんな笑わないでよ、もぉー」
('A`)「お会計はご一緒でよろしいですか?」
( ・∀・)「あ、はい」
( ・∀・)「一緒で」
(っ囗と)バリバリ
ξ*゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「は?」
( ・∀・)「えっ?」
4
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:40:16
ξ゚⊿゚)ξ「……ぎ」
( ・∀・)「ぎ?」
ξ゚⊿゚)ξ「GYAAAAAAAAAAAAAAA」
(;・∀・)「うわあっ!?いきなりツンの顔が楳図かずおチックになった!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「え、モララー?モララーくん?それ、なに持ってるの?」
( ・∀・)「えっ、財布」
ξ;゚⊿゚)ξ「それはわかってるよ。なんでマジックテープ式なの……?」
( ・∀・)「やだなぁ、使いやすいからに決まってるじゃん」
ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そりゃそうかもしれないけど……」
5
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:40:46
ξ;-⊿-)ξ(はっ……なんて馬鹿なんだ私は。こんな、財布がマジックテープ式だっただけでモララーの何かが変わるわけでもないのに……なに気にしてんだろ)
ξ;゚⊿゚)ξ(そうよ。マジックテープの一つや二つ、何よ。気にする事ないじゃん。……ダサすぎるけど)
( ・∀・)「おいしかったね」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、うん、おいしかったね」
( ・∀・)「また二人でいこうね」
ξ*゚⊿゚)ξ「え、あ、う……」
( ・∀・)「はは、こういう事言うとすぐに照れるよねツンは。可愛いなぁ」
ξ*゚⊿゚)ξ「ばっ……馬鹿!」
( ・∀・)「はは……あ」
( ・∀・)「靴がゆるんできた」バリバリ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「は?」
( ・∀・)「えっ?」
6
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:41:11
ξ;゚⊿゚)ξ(いや、気にしすぎだよ私。別に高校生でマジックテープ式の靴使ってる人がいてもいいじゃん。……ダサいけど)
ξ;゚⊿゚)ξ(そんな事でモララーの何かが変わるわけでもないのに……クソダサすぎるけど)
(;・∀・)「つ、ツン?……なんか機嫌悪い?」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、う、ううん。違うの。なんでもない」
(;・∀・)「でも顔色悪いよ?大丈夫?」
ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫だって……気にしすぎよ」
(;・∀・)「だって、今日のツン何か変だもん。もしかして体調悪かったりする?」
ξ;゚⊿゚)ξ「そんな事ないって……」
(;・∀・)「あ、もしかして寒いの?……ってうわっ、手が冷たいよツン!」
ξ;゚⊿゚)ξ「いや、冬だからこれくらいでフツーでしょ……」
ξ゚⊿゚)ξ(ホントに優しいなぁモララー……)
( ・∀・)「そんなに寒いなら僕のカーディガンを貸すから、着なよ!」バリバリバリバリ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ;゚⊿゚)ξ「はぁぁぁぁぁあ!!!!!!?」
(;・∀・)「えええぇっ!!?」
7
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:41:41
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ!?な、何なの今の!?」
( ・∀・)「これ?」バリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ「やめて!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「なんで服までマジックテープ式なの!?」
( ・∀・)「脱ぎやすいし、着やすいじゃん?」
ξ;゚⊿゚)ξ「いや、そうじゃなくて!!」
('A`)「あの……他のお客様のご迷惑になりますので」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ……ごめんなさい」
('A`)「それと……お会計……」
( ・∀・)「ああ、忘れてた。はい」バリバリ
8
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:42:15
('A`)「毎度ありがとうございました」
( ・∀・)「さて、これからどうしようか」
ξ;゚⊿゚)ξ「マジックテープ……」
( ・∀・)「まだ時間あるし……でも他の店に行くのは……」
( ・∀・)「そうだ。よかったら僕の家に来ない?」
ξ゚⊿゚)ξ「マジック……え?」
( ・∀・)「ツンが良かったら、だけど」
ξ゚⊿゚)ξ「いいの?」
( ・∀・)「もちろん。大歓迎さ」
ξ*゚⊿゚)ξ「行く行く!行く!!」
( ・∀・)「ははは。じゃあ行こうか」
<キャイキャイ
('A`)「……」
('A`)「リア充爆発しろ」
9
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:42:50
ξ*゚⊿゚)ξ(まさかモララーのお家に呼ばれちゃうなんて……)
ξ*-⊿-)ξ(モララーって一人暮らしだし、もしかしたら……あ、あんな展開になっちゃったりとか……!?)
ξ*>⊿<)ξ(きゃーっ!もうマジックテープとかそんなのどうでもいいわ!)
( ・∀・)「大丈夫?ツン。やっぱりカーディガンを……」バリバr
ξ;゚⊿゚)ξ「やめて!」
ξ゚⊿゚)ξ「ところでモララー。あなたのお家はどこなの?」
( ・∀・)「もうすぐ着くよ。ほら、あそこに見えるあのマンション」
ξ゚⊿゚)ξ「あそこって……」
( ・∀・)σ「ほら、アレアレ」
ξ゚⊿゚)ξσ「…………アレ?」
( ・∀・)「うん、アレ」
10
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:43:26
_┌-.. __ _
i=|=|‐--ニi=|_
il=|=| 8 o' l=|i|
i;|=|=|l/|ill|=|i| ←アレ
...___ i;;;|=|==/|、il=|i|
┌'┌- ニニi_ i":|=|==/|、il=|i|
lヨヨ|o。 ::|ヨi| |iii|/「 |:"|、il=|i|
lヨヨ| ,へ: |ヨi| |iil/::|=|:"|、|三|`i
_.|i三l_/|:、\i| |ii|/ |=|."|、|三|=|
|iii|三:l_/|、|三`、 |ii|/ |=|."|、|三|=|
|/|≡|/|、|- 、i| |ii|/ |_-、.|、|三|=|
|/|≡|/|、|=|iiii| |i_.-三 |=|ii|`i'"|\
|/|≡|/|、|=|iiii|_..||_.-=i|=|ii|、i'"|、|、|
|/|≡|/|_,,.‐'ニiiiii:|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|/|≡|=|-'''"iiiiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|/|≡|=|iiiiiiiiiiiiiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|/|≡|=|iiiiiiiiiiiiiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|/|≡|=|:-‐ii"iiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|/::|` |=|iiiiiiiiiiiiiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|/::|、 |=|iiiiiiiiiiiiiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|/::|、 |=|iiiiiiiiiiiiiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|.-'"|、 |=|iiiiiiiiiiiiiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|.-‐'|、_|=|iiiiiiiiiiiiiiiiii|_.-=i|=|ii|、l-'|、|、|
|.-‐:|、_|=|iiiiiiiiiiiiiiiii|'" ̄ ̄|`i"|`i":|`‐┐
|-─:|三|ヨヨヨヨヨヨヨl|└ └|、l"|、|__|iニ-|
| -‐':|=:|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|└ └|、l"|、|__|iニ-|
| -‐':|=:|iiiiiiiΠiiiiiiiii|└ └l_.l"|、|__|iニ-| ______
|=-=:|=:|iiiiiii|゚|iiiiiiiii|└ └l_.l"|、|__|i | ̄||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
|=-=:|=:|"| | ̄ ̄l :|└ └l_.l_.l_.|__|i |i_」||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
|:i≡i|=:| :| |----l :|:三i三il_.l_.l_.|__|i | ̄||| |::::::::::::::::::::
11
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:43:56
ξ゚⊿゚)ξ(……で)
ξ゚⊿゚)ξ(DEKEEEEEEEEEEEEEE!!!)
ξ;゚⊿゚)ξ(何アレ!高層ビルかと思ったわ!アレマンションなの!?)
( ・∀・)「あそこの42階に僕の部屋があるんだ」
ξ;゚⊿゚)ξ「高っ!42階とか高っ!!!地震きたら怖いじゃない!」
( ・∀・)「でも、見晴らしは最高だよ。夜なんかすごいよ?」
( ・∀・)「ツンにも見せてあげたくてさ」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ……」
ξ*゚⊿゚)ξ(かっこ良くて優しくて高級マンションに住んでるなんて……いろいろとマジックテープでワンダフルダサいけど)
ξ*-⊿-)ξ(ううん、彼は悪くないわ。マジックテープを発明したクラレファスニングが悪いのよ)
12
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:44:45
( ・∀・)「着いた。今開けるからちょっと待っててね」
ξ*゚⊿゚)ξ「うん」
( ・∀・)っ○〔 ガチャガチャ
( ・∀・)っ―〔 バリッ!
ξ゚⊿゚)ξ
ξ;゚⊿゚)ξ「!!?」
( ・∀・)「どうしたの?ツン」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、今、鍵、バリッて……」
ξ゚⊿゚)ξ「……ごめんなさい。気のせいだわ…………多分」
( ・∀・)「ははっ。もしかして緊張してるの?」
13
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:45:15
ξ゚⊿゚)ξ(緊張……そうよ、緊張してるのよ)
ξ-⊿-)ξ(うん、きっとそうなんだわ。鍵がバリッて言うわけ無いじゃない)
ξ゚⊿゚)ξ(……きっとマジックテープの印象が強すぎてそう聞こえちゃったのよ)
ξ゚⊿゚)ξ(……そう言えば男の人の家に上がるのって初めてね)
ξ//⊿//)ξ(や、やだ。意識したら本当に緊張してきた……)
( ・∀・)っ|扉 バリバリ
ξ゚⊿゚)ξ
( ・∀・)「さ、上がって」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚△゚)ξ
14
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:45:48
( ・∀・)「どうしたの?上がっていいよ」
ξ゚⊿゚)ξ「え……今バリって……絶対バリって……」
( ・∀・)「?」
ξ;゚⊿゚)ξ「『?』じゃないわよ!なんでドアを開けたらバリって……!」
( ・∀・)「なんでって……ほら」バリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ「ほらじゃないよぉぉぉぉぉ!!なんでドアまでマジックテープなのぉぉぉぉぉ!?」
( ・∀・)「開けやすいし」バリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ「普通の方が開けやすいでしょ!?ていうかバリバリやめて!!」
( ・∀・)「オシャレだし」ババリバリバババ
ξ;゚⊿゚)ξ「オシャレ……?あとババリバリバババもダメ!!」
( ・∀・)「えー」バッバッリーリーバッリー
ξ;゚⊿゚)ξ「ドアの開け閉めをやめて!ていうかどうやってそんな音出してんだよ!!」
15
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:46:17
( ・∀・)「まぁいいや。とにかく、上がってよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「よくな…………もういいわ」
ξ゚⊿゚)ξ「あ……広い……」
( ・∀・)「部屋はもっと広いよ。ほら」バリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ(ここのドアもマジックテープ式なのね……今さらつっこむ気にはならないけど)
ξ゚⊿゚)ξ「って……本当に広いわね」
( ・∀・)「畳一畳分のマジックテープ16個分の広ささ」
ξ;゚⊿゚)ξ「普通に16畳って言っちゃだめだったの!?」
( ・∀・)「じゃあ長さ176cm幅88cmのマジックテープ16個分」
ξ;゚⊿゚)ξ「畳って言葉を使わなきゃいいってことじゃないよ!要するに16畳でしょ!?」
16
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:46:54
ξ;゚⊿゚)ξ「な、なんでそんなにマジックテープ好きなの……?」
( ・∀・)「え、だって使いやすいじゃん」
ξ;゚⊿゚)ξ「そう……なんか至るところに、マジックテープが存在してるよね」
( ・∀・)つ「そうだね。こっちの壁なんかは、いつでもなんでも貼り付けられるように一面がマジックテープだし」
ξ;゚⊿゚)ξ「ギャアアアアアアアなんか壁一面だけ真っ黒だと思ってたらこれマジックテープだったあああああ!!!!キモッ!!!」
( ・∀・)「でも便利だよ?僕の今着てるカーディガンなんかも……ほら、こうして」
( ・∀・)つ ⌒ ポイッ
( ・∀・) バリッ>
( ・∀・)「ね?」
ξ;゚⊿゚)ξ「ね?じゃないよおおおお!なんか関口宏の東京フレンドパーク思い出したわ!!」
17
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:47:21
( ・∀・)「お茶淹れるからちょっと待っててね」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ……ありがとう」
<バリバリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ(またバリバリいってる……。マジックテープ式の戸棚でも開けたのかしら……?)
<バリバリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ(……茶器もマジックテープで止めてあるんでしょうね)
<バリバリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ(いくらなんでも、マジックテープをあちこちで使いすぎじゃないかしら)
( ・∀・)「お茶淹れたよー」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと待て。お茶を淹れる擬音聞こえなかったぞ」
18
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:47:39
ξ゚⊿゚)ξ(……お茶おいしいけど、なんか納得いかない……)
( ・∀・)「どうしたの?ツン」
ξ゚⊿゚)ξ「なんでもないわ。それよりこのお茶おいしいわね」
( ・∀・)「うん。バリ茶だよ」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「え?」
( ・∀・)「だからバリ茶」
ξ;゚⊿゚)ξ「バリが入ってりゃなんでもいいの!?」
( ・∀・)「袋はマジックテープで止められるんだ」
ξ;゚⊿゚)ξ「それじゃ隙間空きすぎだろ!?」
19
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:48:00
(ξ゚⊿゚)ξ)「まったく……ん?」
(( ・∀・))「お……?」
グラグラ
((ξ;゚⊿゚)ξ))「ちょ……やだ地震!?結構大きいじゃない!」
グラバリ
((( ・∀・)))「大丈夫だよ!ツン!落ち着いて!」
バリバリ
((ξ゚⊿゚)ξ))「モララー……」
バリバリ
((( ・∀・)))「こんなこともあろうかと!家具は全部マジックテープで固定済みさ!」
バリバリ
((ξ;゚⊿゚)ξ))「さっきからやけにバリバリ言ってると思ったらそれかぁぁぁぁ!!」
バリバリ
((( ・∀・)))「とにかくこれで安心だよ!」
バリバリバリバリバリ
((ξ;゚⊿゚)ξ))「おいタンスがめっちゃバリバリ言ってんぞ!!傾いてる!傾いてるぅぅぅ!!」
20
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:48:24
( ・∀・)「おさまったみたいだね」
ξ;゚⊿゚)ξ「タンスのマジックテープがギリギリくっついてくれてて助かったわ……」
( ・∀・)「防災対策をしててよかったよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「なってないから!対策になってないから!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「というか……ねぇっ!?なんで!?なんでこんなにマジックテープばっかなの!?」
( ・∀・)「え?……えっと……」
( ・∀・)「使いやsξ;゚⊿゚)ξ「使いやすいはもう何度も聞いたよ!!聞きましたよ!!」
(´・∀・)
ξ;゚⊿゚)ξ「他に理由はないの!?」
( ・∀・)「えーっと……」
( ・∀・)「やっぱ家具は統一感出したくて」
ξ゚⊿゚)ξ「あーなるほど……」
ξ;゚⊿゚)ξ「……っていやいや!マジックテープじゃどうあがいても統一感出ねーよ!!どうぶつの森のやり過ぎだよ!!」
21
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:48:53
(;・∀・)「ご、ごめん……今日のツン、なんか怖い……」
ξ;゚⊿゚)ξ ハッ
ξ;゚⊿゚)ξ「ご、ごめんなさい……私もちょっと、びっくりしちゃって……」
(;・∀・)「いいよ別に、僕のせいだし……でもツンって、おしとやかなイメージがあったからさ」
ξ*゚⊿゚)ξ「……やだ、おしとやかなんて」
( ・∀・)「まさかツンの口からそんなバリ雑言が聴けると思わなくて」
ξ;゚⊿゚)ξ「お前わざとやってんだろ!!?」
( ・∀・)「ははは。ツンは今日も元気バリバリだね」
ξ;゚⊿゚)ξ「バリバリ言いたいだけかっ!!!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「第一、周りでそんなにマジックテープ使ってる人いないでしょ?私もうこのバリバリノイズで軽くノイローゼなんだけど……」
( ・∀・)「そうかな?でもぬ〜べ〜もマジックテープが最強って言ってたし」
ξ;゚⊿゚)ξ「バリバリ最強no.1はそういう歌じゃありません!!」
22
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:49:21
ξ;゚⊿゚)ξ「もう……いつどこからバリバリ来るかわかったもんじゃ……」
<バリバリバリバリバリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ「な、何!?今度は何!?」
( ・∀・)「あ、ごめん。目覚まし時計切るの忘れてた」
ξ;゚⊿゚)ξ「鐘のとこがマジックテープになってる!?」
<バリバリバリバリバリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ「また!?」
( ・∀・)白ピッ「もしもし?ああ、ギコか」
ξ;゚⊿゚)ξ「着信音っ!!なんだこれ!!」
23
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:49:49
( ・∀・)「あ、そうだ。ねぇツン、これ見てよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「長さや太さの違うマジックテープが並んでる!?」
( ・∀・)「問題は長さ太さじゃなくて素材の違いさ。これはνソクのワロス社が作ったマジックテープで、これはヴィップラの……」
ξ;゚⊿゚)ξ「どうでもいいわ!」
( ・∀・)「まぁ、そんなわけで、これをこうすると」バリッバリッ
ξ゚⊿゚)ξ「あ、音が違う……」
( ・∀・)「そう!これはマジックテープキーボードさっ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「すごい!!けどキーの要素もボードの要素も皆無!?」
( ・∀・)「きょーからいちばーんかーっこいいーのだー♪」バリッバリッバリッバリッバリッバリッ♪
ξ;゚⊿゚)ξ「やっぱりバリバリうるさい!!というかその歌気に入ってんの!?」
24
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:50:12
ξ; ⊿ )ξ(も……もうだめ……耐えられないわ)
ξ; ⊿ )ξ(あっちでもこっちでもバリバリバリバリ……ここは一体どんな空間なの……?)
ξ; ⊿ )ξ(……とゆうか、よくこれで生活できてるわね)
<バリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ「はっ!?今度は何!?」
( ・∀・)っ○「あ、ツンも食べる?せんべい美味しいよ?」
ξ;゚⊿゚)ξ「せんべいかよ!!紛らわしいわ!!」
( ・∀・)「大丈夫!袋はマジックテープ式さ!」バリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ「やっぱマジックテープだったの!?でもなんか安心しちゃって悔しい!」
25
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:50:32
ξ;゚⊿゚)ξ「な……なんかもう……疲れた……。今日はもう帰るわ……」
( ・∀・)「大丈夫?送っていくよ?」
ξ゚⊿゚)ξ「……ありがとう」
ξ゚⊿゚)ξ(優しいんだけどなぁ……)
( ・∀・)「じゃあ、行こうか」バリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ(……これさえなければ)
ξ;゚⊿゚)ξ(男の子としては100点満点で120点なのに)
( ・∀・)バリバリバリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ(マジックテープでマイナス120点だからなぁ……)
26
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:51:06
( ・∀・)「何だかんだでもう夕方だねー」
ξ゚⊿゚)ξ「……本当だ」
ξ゚⊿゚)ξ(あれだけ濃い時間を過ごしたら……鬨の流れを早く感じるのも仕方ないわよね。……悪い意味で)
( ・∀・)「ツン、寒くない?カーディガン着る?」バリバリ
ξ:゚⊿゚)ξ「やめて!」
( ・∀・)「じゃあマフラー?あ、手袋いる?」バリバリバリバリ
ξ:゚⊿゚)ξ「いらないから!てかどんだけ重装備なのよ!!」
( ・∀・)「使い捨てカイロもあるよ」バリッ
ξ:゚⊿゚)ξ「マジックテープ式のカイロ!?」
( ・∀・)「湯たんぽもあるけど」バリバリ
ξ:゚⊿゚)ξ「それもマジックテ……いやそれどっから出した!!」
27
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:51:27
ξ:゚⊿゚)ξ「マジックテープ以外にも謎性能があるのね……」
( ・∀・)「……ん?どうかした?」
ξ゚⊿゚)ξ「……ううん。なんでもない」
( ・∀・)「あっ、ツン。ちゃんと前見て歩かないと……」
ξ゚⊿゚)ξ「……へ?きゃっ!?」
(;・∀・)「だ、大丈夫?」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、うん。平気……」
_
( ゚∀゚)「おうおう嬢ちゃん。どこに目を付けて歩いてんだ?」
ξ;゚⊿゚)ξ「なんかベタ過ぎて逆に珍しいのが来た!?」
(#・∀・)「顔につけてるに決まってるだろ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「そこ怒るとこ!?モララーの怒ったとこを初めて見た!!しかもこんな形で!!」
_
( ゚∀゚)「……おぉ!よく見ると確かにそうだ!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「お前はどこに付いてると思ったんだよ!!」
28
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:51:58
_
( ゚∀゚)「だが、嬢ちゃんがぶつかったせいで第三肋骨と第四肋骨、それと尺骨を骨折しちゃってよぉ」
ξ;゚⊿゚)ξ「細かいな!!」
_
( ゚∀゚)「慰謝料として5万4850円もらおうか」
ξ;゚⊿゚)ξ「細かいな!!!!」
( ・∀・)「手持ちに無いや」バリバリ
ξ;゚⊿゚)ξ「確認すんな!!」
_
( ゚∀゚)「……金がないなら仕方ない。体で払ってもらうしかないな」
(;・∀・)ビクッ
ξ;゚⊿゚)ξ「いやモララーじゃないでしょ!!なんで尻の穴抑えてんだよ!!!」
_
( ゚∀゚)ゴクリ…
ξ;゚⊿゚)ξ「いや……やっぱ逃げて!モララー超逃げてー!?」
29
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:52:31
_
( ゚∀゚)「とりあえずお前で妥協してやる!こっちに来い!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっと!妥協ってどういうことよ!……この、離して!離せやゴルァァァァァ!!」
(#・∀・)「お前!ツンを離せ!」
_
(;#)∀ )「ふん!……ごぶっ!言われたとこで……ごべぁっ!離すわけ……ひぎぃっ!!」
(#・∀・)「ちくしょう!ツン、今助ける!!」
ξ゚⊿゚)ξ「いや、ぶっちゃけ助けはいらな……」
(#・∀・)「おらぁぁぁぁ!!」
_
(#)∀(#)「そんな……あひん!へなちょこパンチ……うふん!!効かな……あふん!」
ξ;゚⊿゚)ξ「こいつ気持ち悪い!!」
(;#)∀ )「ぐわぁぁぁぁ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ……!モララー何にやられたの!?」
30
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:53:00
(;#)∀・)「くっ……なかなかやる……」
ξ;゚⊿゚)ξ「何が!?突然モララーが吹っ飛んだようにしか見えなかったけど!!?」
_
(#)σ(#)「……くっくっくっ……お前の用な優男に負けるわけねぇだろ」
ξ;゚⊿゚)ξ「説得力無い!!そんなぼこぼこの顔で言っても説得力無いから!!」
(#)∀・)「ツン、下がって。ツンを危険な目にはあわせられない」
ξ゚⊿゚)ξ「いや、私がやった方が早い気が……まぁいいや。ありがとう、モララー」
(#・∀・)「行くぞ!」
_
(#゚∀゚)「ああ、来い!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと待って!あんた達いつの間に回復したの!?」
(#・∀・)「うぉぉぉぉぉ!!」
_
(#゚∀゚)「でりゃぁぁぁぁぁあ!!」
31
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:53:17
( ・∀・)_
( ゚∀゚)
( ・∀・) バリッ!
_と( ゚∀゚)
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
32
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:53:52
(;゚∀゚)「ぐああああああああああ!!」
( ・∀・)っ_「ふ……勝負ありだな」
ξ;゚⊿゚)ξ「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「勝負ありってただ眉毛をむしっただけじゃない!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「つーか眉毛まだ原形留めてるし!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ていうかさっきバリッて……まさか…………」
( ・∀・)っ_「そう!これはマジックテープさ!!そして奴の力の源でもある!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ここでもやっぱりマジックテープかよ!!流行ってんのか!!?」
( ・∀・)っ_「イッツァマジック!HA-HA-HA!」
ξ;゚⊿゚)ξ「うぜぇ!!」
33
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:54:25
(;゚∀゚)「俺の力の源であるマジックテープを取られたら何もできねぇ……お前の勝ちだ」
ξ;゚⊿゚)ξ「力の源がマジックテープって……もしかしてそれを取り合うバトルロワイアルでもあるんじゃ……」
( ・∀・)( ゚∀゚)「「無いよ」」
ξ゚⊿゚)ξ「あ……そう……」
(;・∀・)っ_「……はっ!?こ、このマジックテープは……!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ!?な、なに!?まだなんかあんの!!?」
(;・∀・)っ_「ニニフ社1960年製のマジックテープだっ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「それって……すごいの?」
( ゚∀゚)「ほう……パッと見でそのマジックテープの銘柄を当てるとは……やるな」
ξ;゚⊿゚)ξ「銘柄とかあるの!?」
( ・∀・)「……このマジックテープを持っているあなたもかなりの手練れと見ますが……」
( ゚∀゚)「ふっ……昔のことさ」
ξ゚⊿゚)ξ「もしもーし……?」
34
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:54:43
( ゚∀゚)「どうやらお前とはいい友達になれそうだ」
( ・∀・)「僕もそう思っていたところです」
( ゚∀゚)「どうだ?うちに来ないか?もっとすごいマジックテープを取り揃えてるぜ?」
(*・∀・)「ぜひ!」
ξ゚⊿゚)ξ「あのー……」
<あ、眉毛返して
<あ、はい
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ「行っちゃったし」
35
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 02:55:04
ξ゚⊿゚)ξ「なんだったのよ、もう……頭痛くなってきた……」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)つξ バリッ
ξ⊂ ゚⊿゚)つξ バリバリッ
゚⊿゚)つ ⌒ξξ ポイッ
゚⊿゚)「ふぅ……」
(゚ 三 「帰ろ」
おわり。
36
:
>>3と>>4の間に
:2012/05/29(火) 03:19:17
モララーの財布は、マジックテープ式だった。
37
:
>>5を分割
:2012/05/29(火) 03:38:07
なぜだ。なぜなんだ。私の指先が震え、かたかたと歯を鳴らしてしまう。
敢えて注釈を付ければモララーは私服のセンスも抜群だ。
今日の服だってセンス、コーディネート、着こなし、その全てがパーフェクツだ。
それこそ、ファッションモデルとしめ起用されてもなんら不思議ではないほどに。
しかしそのかっこいいデニムのポケットから出てきたのは、田舎のイモ臭い中学生が持つような代物。
マジックテープ。
ξ゚⊿゚)ξ(まじつくてえぷ…)
( ・∀・)「つ、ツン?もしかして具合悪いとか……?大丈夫?」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、いや、うん。大丈夫よ……」
ξ;-⊿-)ξ(はっ……なんて馬鹿なんだ私は。こんな、財布がマジックテープ式だっただけでモララーの何かが変わるわけでもないのに……なに気にしてんだろ)
ξ;゚⊿゚)ξ(そうよ。マジックテープの一つや二つ、何よ。気にする事ないじゃん。……ダサすぎるけど)
( ・∀・)「おいしかったね」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、うん、おいしかったね」
( ・∀・)「また二人でいこうね」
ξ*゚⊿゚)ξ「え、あ、う……」
( ・∀・)「はは、こういう事言うとすぐに照れるよねツンは。可愛いなぁ」
ξ*゚⊿゚)ξ「ばっ……馬鹿!」
( ・∀・)「ははは」
※ξ゚⊿゚)ξ「もぉ…あはは」
そうだ。一緒にいる時間が、こんなにも楽しい。
この幸せに比べたら、マジックテープ式の財布なんて……。
38
:
>>5を分割
:2012/05/29(火) 03:41:21
( ・∀・)「やっぱツンといるのは面白いや」
※ξ゚⊿゚)ξ「そ、そんな事真顔で言わないでよぉ」
( ・∀・)「あーまた照れたwあはは」
ξ゚⊿゚)ξ「っ…馬鹿っ!」
( ・∀・)「ははは……あ」
( ・∀・)「靴がゆるんできた」バリバリ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「は?」
( ・∀・)「えっ?」
39
:
>>5の次に
:2012/05/29(火) 03:43:49
靴もマジックテープ式だった。
40
:
名無しさん
:2012/05/29(火) 03:53:47
ξ゚⊿゚)ξ「いや、あの、ちょっとちょっと、あの」
( ・∀・)「?」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと、あの、モララー?モララーさん…?」
( ・∀・)「ん?なに?」
ξ゚⊿゚)ξ「な…なんで靴がマジックテープ式なの……?」
( ・∀・)「え、いや、だって」
( ・∀・)「履きやすいから」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、うん、そう。そうよね。そうだよね」
また注釈を入れる事になるが、モララーの身長は170cm強といったところで、男として1番理想の身長を持っている。
それでいてスレンダーで脚も長く、本当に本当にイケメンの条件を取り揃えた作りとなっている。
だがその足元を支えるのは、近所のわんぱくガキ大将が公園ではしゃぎ回る時くらいにしか見ない、マジックテープ式の靴だった。
マジックテープ式の靴て。
41
:
>>6の後に
:2012/05/29(火) 03:56:32
マジックテープ式のカーディガンって、あるんだね。
42
:
>>13
:2012/05/29(火) 03:58:38
おい、ドア。おい。
43
:
さらに修正。
:2012/05/29(火) 04:09:09
>>36
>>39
>>41
>>42
に棒線入れた方がシュールになるかな
─────モララーの財布は、マジックテープ式だった。
─────靴もマジックテープ式だった。
─────マジックテープ式のカーディガンって、あるんだね。
─────おい、ドア。おい。
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