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【古見さんは、コミュ症です。】 なじみ 「これも秘密です。」

1 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:51:40 ID:0O24lWYM
………………2年1組教室

留美子 「あんさぁ、あーし、ずっと気になってることがあんだけど……」

古見さん 「?」

留美子 「結局さ、長名ちゃんって男子なの? 女子なの?」

!?

只野 (そういえば、もう慣れっこになって忘れてたけど……)

只野 (あいつの性別、僕も知らない……)

古見さん 「………………」 ←もちろん知らない。

留美子 (えっ……な、何この沈黙。あーし、地雷踏んだ系?)

2 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:52:35 ID:0O24lWYM
留美子 「えっと……。あーし、なんかマズいこと聞いた?」

只野 「あ、すみません。ちょっと考え込んじゃって……」

古見さん [正直、私には女の子にしか見えませんが]

留美子 「あーしもあーしもー」

只野 「ああ、まぁそうですよね。でも、中学の時はたしかに男子だったんですよね……」

留美子 「こりゃアレだね。ミステリーってやつだね。気になんなぁー」

只野 (言うほどだろうか……)

留美子 「……じゃあさ、古見さん、只野、」

コソッ

留美子 「今日、ちょっと長名ちゃんを探ってみない?」

只野 「探る……?」

3 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:53:21 ID:0O24lWYM
………………放課後

なじみ 「放課後だぁー! じゃ、みんなまた明日ねー!」 ビューン!!!

只野 「二年になっても相変わらずせわしない奴ですね……」

古見さん 「………………」 コクリ

留美子 「ほら、古見さん、只野、ボーッとしてないで行くよ」

只野 「へ? 行く? どこにですか?」

古見さん 「?」

留美子 「さっき言ったじゃーん!」

ニヤリ

留美子 「長名ちゃんを探るんよ。尾行してね」

!?

只野 「尾行!?」

4 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:53:53 ID:0O24lWYM
………………街中

なじみ 「ふんふふんふんふーん♪」

留美子 「ご機嫌で歩いてるねぇ。あーしらがつけてるとも知らず……」 ニヤリ

只野 (万場木さん楽しそうだなぁ)

古見さん 「………………」

只野 「あっ……。古見さん、大丈夫ですか? 尾行とかイヤじゃないですか?」

古見さん 「………………」 フルフルフル

只野 「……あー、うん。そうですね」

古見さん 「………………」 コクコク

只野 「そうですね。あとでなじみに謝りましょう」

古見さん 「……!」 コクリ

留美子 (長名ちゃんの性別も不思議だけど……)

留美子 (このふたりのコミュニケーション方法も不思議だよね……)

5 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:54:57 ID:0O24lWYM
なじみ 「あ、そだ、新しい服買わなきゃなんだった」 フラリ

留美子 「!? 只野! 古見さん! 長名ちゃんが服屋に入るよ!」

留美子 「早速長名ちゃんの性別を知るチャンスじゃん!」

硝子 「………………」 フンスフンス

只野 (古見さん、少しずつ楽しくなってきてるな……)

留美子 「何ボーッとしてんだ只野! ほら行くぞ!」 ギュッ

只野 「!?」 (手を握られた!? 女子に!?)

古見さん 「!?」

古見さん 「……っ」 ギュッ

只野 「……!?」 (逆の手を古見さんに握られた!?)

タタタタタ……

只野 (……わざわざ僕の手を握って引っ張るなんて、ふたりともやる気満々だなぁ) ←あまりの事態に思考が追いついていない

留美子 (ど、どうしよう。勢いで手掴んじゃったけど、ヘンに思われてないよね……///)

古見さん 「………………」 カァアアアア…… 「……///」

6 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:55:42 ID:0O24lWYM
………………店内

なじみ 「んーと、今日はインナーとニーソと……」

なじみ 「あっ、このTシャツいいじゃーん。あ、これもいいなぁ」

なじみ 「あとこのショーパンとカーディガンと……」

ポイポイポイポイ……

只野 (めっちゃ買うなぁ。っていうか買ってる物は思いっきりレディスなんだよな……)

留美子 「まぁ長名ちゃんは細いし小っこいし、レディス入るよね」

只野 「でもそれだけじゃ女子とも男子とも言えないですよね」

留美子 「ふふん。大丈夫。なぜならこの店は、試着室が女性用と男性用で別れてるかんね!」

古見さん 「!!」

只野 「なるほど。それなら、どっちに入るか観察してれば性別が分かりますね」

7 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:56:14 ID:0O24lWYM
なじみ 「んー、ショーパンは一応履いてたしかめた方がいいかなー」

只野 (来た! 試着する流れだ!)

なじみ 「すませーん、試着室借りまーす」

店員 「あら、なじみちゃん。いらっしゃい」

なじみ 「どうもー」

店員 「じゃあ、いつも通りなじみちゃん専用の試着室開けるわね」 シャッ

!?

なじみ 「いつもありがとうございます!」

店員 「いえいえ、じゃ、ごゆっくり」

留美子 「……長名ちゃん専用の試着室……」

只野 (本当に一体何者なんだお前は……)

8 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:57:20 ID:0O24lWYM
………………店外

留美子 「結局空振りかぁ……」

古見さん [残念でしたね。]

留美子 「古見さん、変なことに付き合わせちゃってごめんね」

古見さん 「………………」

カキカキカキ

古見さん [探偵をしているようで楽しかったです。]

留美子 「……ふふっ、探偵か。そだね。楽しかったね」

古見さん 「………………」 コクリ

只野 (万場木さんと古見さん、もうすっかり仲良しのお友達だな) ホッコリ

なじみ 「……うん。ほっこりしてるところ悪いんだけどさ、只野くん」

なじみ 「ボクをつけ回して楽しかったかい?」

!?

只野 「……なじみ!? いつからそこに!?」

9 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:57:52 ID:0O24lWYM
古見さん 「………………」 アワアワアワ

留美子 「あー……バレちった?」

なじみ 「ボクをつけ回してたこと? そんなの最初から分かってたよー、だ」

古見さん 「………………」

留美子 「………………」

ペコペコッ

留美子 「ごめん……」

古見さん [ごめんなさい。]

なじみ 「………………」

クスッ

なじみ 「んふふ、ボクがそれくらいのことで怒るわけないじゃない」

なじみ 「むしろ、してやったりって感じかな?」

10 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:58:29 ID:0O24lWYM
留美子 「長名ちゃん……」 ホッ

古見さん 「………………」 ホッ

なじみ 「……それにさ、」 ニヤリ

只野 (あっ、嫌な予感……)

なじみ 「こっちも願ったり叶ったりだったよ?」

なじみ 「尾行されながら、ゆっくりと三人を観察できたからね」

なじみ 「いやぁ、三角関係の中心は辛いね? 只野くん?」

留美子&古見さん 「「!?」」

只野 「……三角関係? 一体何の話だ、なじみ」

なじみ 「やだなぁ、とぼけちゃって。留美子ちゃんと古見さんと同時に手繋いでたじゃん」

なじみ 「モテる男は辛いねぇ、只野くん?」

留美子 「ちょっ、長名ちゃん! やめてよ! そういうんじゃないし!」

古見さん 「……!!」 コクコクコクコク

11 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:59:17 ID:0O24lWYM
なじみ 「ムキになるところがますます怪しいなー」 ニヤニヤ 「ねー、只野くんはどう思う?」

只野 「へ? どう思うも何も、僕がボーッとしてたから引っ張ってくれただけだろ?」

なじみ 「へ?」

留美子 「………………」

古見さん 「………………」

只野 「それを三角関係だの何だのって、いくらなんでも失礼だぞ、なじみ」

なじみ 「あー……」

なじみ 「……うん。君はそういう奴だよ、只野くん」

留美子 「………………」 ←バレなくて良かったと思う反面少しは察せよという気持ち

古見さん 「………………」 ←ほぼ同上

只野 「? ふたりとも複雑そうな顔してますけど、どうかしました?」

留美子 「しっ、知らねーし!」 プイッ

只野 (何故……?) 「えっと、古見さんは……?」

古見さん 「………………」 プイッ

只野 「古見さんまで!?」 ガーン

12 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 01:59:54 ID:0O24lWYM
なじみ 「只野くんは、察しが良いくせに察しが悪いからなー。罪だよそれは」

只野 「前も同じようなこと言われた気がするけど、どういうイミだそれ?」

なじみ 「教えないよ」

ニィ

なじみ 「だって本当は、三角関係じゃなくて四角関係で、ボクもその一角だからね」

只野 「へ?」

留美子&古見さん 「「!?」」

なじみ 「………………」

ニヘラ

なじみ 「なーんて、ね」 クスッ 「今日尾行されたお返しだよ、古見さん、留美子ちゃん」

留美子 「ち、ちょっと待って! やっぱりはっきりして! 長名ちゃん男子なの!? 女子なの!?」

古見さん [私も知りたいです。] フンスフンス

なじみ 「むふー。知りたい?」

古見さん 「………………」 コクコクコク

13 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 02:00:47 ID:0O24lWYM
なじみ 「……でも、教えてあーげないっ。秘密」

留美子 「……んもー! 長名ちゃん!」

なじみ 「でも、その代わり、ひとついいこと教えてあげる」

コソッ

なじみ 「四角関係っていうのはさすがにウソだけどさ、油断しない方がいいよ?」

古見さん 「……?」

なじみ 「だってボク、只野くんのことは、結構お気に入りだからさ」

なじみ 「ふたりがボーッとしてるようだったら、ボクが只野くんのこともらっちゃうかもね?」

古見さん 「!?」

只野 (三人で何をコソコソ話しているんだろう……)

なじみ 「なんてねーっ! ウッソー!」 タタタ…… 「やーい、また騙されてやんのー!」

!?

留美子 「……あー、もー! 長名ちゃん!! 待てー!」

タタタ……

14 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 02:01:23 ID:0O24lWYM
只野 「……? どうして追いかけっこが始まったんでしょう?」

古見さん 「………………」

只野 「古見さん?」

古見さん 「……///」

只野 「?」

古見さん 「………………」 ススス……

タタタタタ……

只野 「古見さんまで!?」

只野 「………………」

只野 「……ま、待てー!」 ←わけがわからないけどとりあえず混ざることにした

※この後めちゃくちゃ追いかけっこして疲れて帰った。

おわり

15 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 02:03:12 ID:0O24lWYM
………………幕間

只野 「っていうかお前、普段学校のトイレはどうしてるの?」

なじみ 「来客用の男女兼用トイレ使ってるけど?」

!?

おわり

16 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 02:04:08 ID:0O24lWYM
>>1です。読んでくださった方ありがとうございました。

オチが見つかりませんでした。申し訳ないことです。

17 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 04:02:04 ID:DEOr40bI
>>16おもしろかった乙

18 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 10:52:17 ID:3ECHl7kY

古見さんSS増えろ

19 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:01:53 ID:0O24lWYM
>>1です。投下します。
スレ節約のために同じスレを使います。

【古見さんは、コミュ症です。】 只野 「妹と弟です」

20 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:02:40 ID:0O24lWYM
………………帰路

只野 「もうすぐ夏休みですね」

古見さん 「………………」 コクリ

只野 「今年の夏休みも、お友達と色々できたらいいですね」

古見さん 「………………」 コクコクコク

只野 「そっ……そのときは、その……僕も、誘ってくれたら、嬉しいです」

古見さん 「!」 カリカリカリ……

古見さん [はい。ぜひお誘いさせてください。]

古見さん [只野くんも、誘ってくださいね。]

只野 「! は、はい!」

只野 (い、生きてて良かった……) ジーン

只野 「……ん?」

古見さん [どうかしましたか?]

只野 「いや、あそこにいる二人連れ、瞳と笑介くんじゃないですか?」

古見さん 「!?」

21 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:03:22 ID:xtSAZljI
おつー
いい……

22 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:03:23 ID:0O24lWYM
………………

笑介 「………………」

瞳 「もー、笑介くん。いつまでそんな仏頂面してるの」

瞳 「しょうがないじゃん。先生から夏休み前のレクの企画任されちゃったんだから」

瞳 「笑介くんは副級長なんだから、しっかりしないとダメだよ」

笑介 「………………」 ←そもそもお前に勝手にやらされたんだという顔

瞳 「………………」

瞳 「……それもそうだな(イケボ)」

笑介 「!?」

瞳 「やっと分かってくれた、笑介くん? よかったよかった(フツボ)」

笑介 「………………」

プイッ……スタスタスタ……

瞳 「あっ……」

23 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:03:56 ID:0O24lWYM
瞳 「……ふーん、私に押しつけて帰っちゃうんだ?」

笑介 「………………」

瞳 「へー。ふーん。なるほどー?」

ピッピッピッ……

笑介 「……?」

瞳 「あ、もしもし? 笑介くんのお母さんですか?」

!?

瞳 「今日、笑介くんと一緒に色々と決めなくちゃいけなくて……」

瞳 「なので、今からお家にお邪魔してもい――」

――パシッ……ピッ

笑介 「………………」

瞳 「……うん。私が家に行くのは絶対イヤだよね?」 ニコッ 「じゃ、ファミレスにでも行こっか」

笑介 「………………」

24 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:05:22 ID:0O24lWYM
………………物陰

只野 「………………」 (だ、大丈夫なのかあれはー!?)

只野 (笑介くん、瞳に振り回されてるんじゃ……)

オロオロオロ……

只野 「笑介くん、怒ってないですかね。大丈夫かな……」

古見さん 「………………」

カリカリカリ……

古見さん [大丈夫ですよ。]

只野 「え?」

古見さん [あんなに楽しそうな笑介は、久しぶりに見ました。]

古見さん [キャンプのときも思いましたけど、瞳ちゃんは本当にすごいですね。]

只野 「楽しそう、ですか……?」

笑介 「………………」 ムスッ

只野 (いや、怒ってるようにしか見えないけど……)

25 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:06:36 ID:0O24lWYM
………………ファミレス

瞳 「で、どうしよっか。レクの時間、何かやりたいことある?」

笑介 「………………」

瞳 「サッカーとか?」

笑介 「………………」


―――― 『笑介くん。……もしかして ボール怖いの?』

―――― 『笑介くんがそんな風になってくれたら、私のおせっかいなんてもういらないね。』

―――― 『ラァーーーーーーッ!!』 ドムン

―――― 『まだまだゴールは遠いね。笑介くん。』 パァン


笑介 「………………」

瞳 「うんうん。すごくやりたくなさそうだね」

瞳 「じゃあ代案出して、笑介くん?」

!?

笑介 「………………」

26 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:07:11 ID:0O24lWYM
笑介 「………………」

瞳 「……あ、私ちょっとドリンクバー取ってくるね」 タタタタタ……

笑介 「………………」

タタタタ……

瞳 「お待たせー。思いついた?」

笑介 「………………」

瞳 「………………」

笑介 「………………」

瞳 「……うーん、何も思い浮かばない? じゃあ、こうしよっか」

笑介 「……?」

瞳 「今から笑介くんの家に行って、代案が思い浮かぶまで私が笑介くんの部屋に居座る」

!?

笑介 「………………」

瞳 「うんうん。それがイヤなら、さくっと考えちゃおっか?」 ニコッ

27 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:07:42 ID:0O24lWYM
………………少し離れた席

只野 「………………」

只野 「……ねえ大丈夫!? 本当に笑介くん怒ってない!?」

古見さん [大丈夫です。楽しそうですよ?]

只野 「ほ、本当ですか……?」

只野 (古見さんの言葉を疑うつもりはないが……)

笑介 「………………」 ムスッ

只野 (うちの妹の言動も相当アレだし、あれ絶対怒ってるでしょ!?)

只野 「ど、どうしよう……。兄として謝りに行った方が……」

古見さん 「!?」

カリカリカリ……

古見さん [邪魔をしてはダメです。]

只野 「へ? 邪魔って……」

28 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:08:54 ID:0O24lWYM
古見さん [だって……] カリカリカリ…… [笑介と瞳ちゃん、デート中ですよ。邪魔できないでしょ?]

只野 「で、デート!?」

古見さん 「………………」 ニヨニヨニヨ

只野 (古見さん、めちゃくちゃニヤニヤしてる……。めずらしい……)

只野 「古見さんも冗談言うようになったんですね。瞳と笑介くんじゃ全然釣り合わないですよ」

古見さん 「………………」 ガーーーーン

ズーーーン

只野 「え? あれ? 古見さん?」

古見さん 「………………」 ズズズズーン

只野 (沈んでる!? なんかヘンなこと言ったか、僕!?)

只野 「ご、ごめんなさい、古見さん。僕、何か気に障るようなこと言いましたか……?」

古見さん 「………………」 ジーーーッ

古見さん [……笑介は、確かに無口で無愛想でぶっきらぼうです]

古見さん [瞳ちゃんが活発でいい子で、只野くん自慢の妹さんなのは重々承知していますが、]

古見さん [どうか、弟と瞳ちゃんの仲を引き裂かないであげてください。]

29 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:09:28 ID:0O24lWYM
只野 「………………」

只野 (……どうしよう。古見さんが何を言っているのか分からない)

只野 「いや、逆ですよ!? 瞳なんかじゃ笑介くんには釣り合わないって言ってるんですよ!?」

!?

古見さん 「……!!」 フルフルフル

古見さん [笑介はそんな大した弟じゃありませんよ。]

只野 「いやいやいや、笑介くんめちゃくちゃイケメンですからね!?

只野 「顔だけじゃなくて行動もイケメンだし、無口なのもクールでイケてるし……」

古見さん [瞳ちゃんはとても活発で、弟を引っ張ってくれています。]

古見さん [何より可愛いです!] フンスフンス

古見さん [私は、将来瞳ちゃんが義理の妹になってくれたらとても嬉しいです!]

只野 (古見さんの考えがとんでもないところまで飛躍している!?)

30 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:10:25 ID:0O24lWYM
………………

ワーワーギャーギャーギャー……

瞳 「……あー、なんかごめんね?」

笑介 「………………」

瞳 「うちのお兄ちゃんさー、細やかで気遣いできるくせに、ときどき周り見えなくなるからさ」

笑介 「………………」

瞳 「少しは笑介くんくらいクールになってくれたらいいんだけど」

瞳 (ほんと、バカな兄だなぁ。私たちのことつけてること忘れて騒いじゃうんだから……)

瞳 (ま、硝子さんみたいな美人さんと一緒なら、テンション上がっちゃうのも無理ないかな)

笑介 「………………」

瞳 「もし将来、うちの兄が笑介くんの義理の兄とかになっちゃったらごめんね?」

笑介 「………………」 フッ

瞳 「!?」

瞳 「笑った!? いま笑ったよね、笑介くん!!」

笑介 「………………」 プイッ

31 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:11:26 ID:0O24lWYM
瞳 「へぇ〜……なるほどねぇ?」

笑介 「………………」

瞳 「笑介くん的にもアリなんだ? うちのお兄ちゃん」

瞳 「ふーん……?」

笑介 「………………」

瞳 「でもさ、笑介くん」

瞳 「もしも万が一、お兄ちゃんと硝子さんが結婚するようなことになったら、」

笑介 「?」

瞳 「……私たち、義理の姉弟みたいになっちゃうのかな?」

!?

瞳 「そうしたら、今よりもっと一緒にいなくちゃいけないね?」

!?

笑介 「………………」

32 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:12:30 ID:0O24lWYM
瞳 「あはは、そんなイヤそうな顔しなくてもいいじゃない。傷つくなー」

笑介 「………………」

瞳 「でも、安心してね、笑介くん」

瞳 「笑介くんのコミュ症が治るまでは、私が一緒にいてあげるから」

!?

笑介 「………………」

瞳 「もしそれがイヤならさ、」

ニコッ

瞳 「さっさと、コミュ症治しちゃおうね」

おわり

33 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:13:20 ID:0O24lWYM
………………幕間1

瞳 「あ、もしずっと私に構ってもらいたいならコミュ症治さなくてもいいけどね?」

笑介 「!?」

瞳 「っていうか、早く代案出さないと本当に笑介くん家行くからね?」

笑介 「!?」

34 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:14:00 ID:0O24lWYM
………………幕間2

只野 「いや、でもやっぱり、笑介くんみたいなイケメンに妹はもったいないような……」

古見さん [どうしてですか。瞳ちゃん、とても可愛いじゃないですか。]

只野 「………………」 ←議論は平行線だが妹が褒められて少し嬉しい。

古見さん 「………………」 ←弟がイケメンというところが本気で理解できない。

おわり

35 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 18:14:59 ID:0O24lWYM
>>1です。読んでくださった方ありがとうございました。

もしまだ書けるようならまたこのスレに投下します。
分かりにくいかもしれません。
申し訳ないことです。

36 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 19:24:29 ID:xtSAZljI
雰囲気がよく文章化されていて良いです

37 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 04:08:42 ID:joDA48Cc
おつおつ
ぼく勉SS書いてる人かな?
只野君はまじイケメン

38 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 06:57:34 ID:9TkonXq6
弟くんと妹ちゃんのコンビも面白いんだよな

39 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:44:11 ID:eW/yQhq.
>>1です。
書けたので投下します。


【古見さんは、コミュ症です。】 瞳 「兄と姉です。」

40 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:44:56 ID:eW/yQhq.
………………夏休み 朝

笑介 「………………」

ムクリ

笑介 「………………」 ←ついついいつも通りの時間に起きてしまう。

笑介 「………………」 ←もう少し寝てもいいかと考えている。

ボフッ

笑介 「………………」

ムクリ

笑介 「………………」 ←二度寝したところで益はないと思い直した。

41 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:45:46 ID:eW/yQhq.
………………居間

瞳 「……ってことがあってー」

秀子 「あら〜、ほんと、笑介ったらいつも瞳ちゃんのお世話になってるのねぇ」

古見さん [瞳ちゃんが笑介のクラスメイトで本当に良かったです。]

秀子 「ほんとねぇ」

笑介 「………………」

秀子 「あら、笑介。おはよう」

笑介 「………………」

ガシッ

瞳 「? 私の腕なんか掴んじゃって、どったの、笑介くん?」

グイッ

瞳 「とととと……何で引っ張るのー?」

秀子 「あらあら」 ニコニコ

古見さん 「………………」 ニヨニヨニヨ

42 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:46:49 ID:eW/yQhq.
………………廊下

笑介 「………………」 ジーーーッ

瞳 「もー、笑介くん。そんなに見つめられたら照れちゃうよ……」

笑介 「………………」

瞳 「わかった。わかったよ。そう怒らないでよ」

瞳 「何で私がここにいるのかって?」

笑介 「………………」

瞳 「まず、今日は硝子さんとお出かけの約束をしてて」

笑介 「………………」

瞳 「で、待ち合わせをどこにするか、昨日電話で話していたら、」

笑介 「………………」

瞳 「いつの間にか笑介くんのお母さんが通話に入ってきて朝ご飯をいただくことになったんだ」

!?

43 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:47:21 ID:eW/yQhq.
………………居間

秀子 「あら、戻ってきた戻ってきた」 ニヤニヤ 「笑介も朝ご飯食べちゃいなさい」

古見さん 「………………」 ニヨニヨニヨ

笑介 「………………」

瞳 「いやー、すみません。なんか笑介くん、私と話したかったみたいで」

!?

秀子 「あらあら……あらあらあら……」 ニヤニヤニヤニヤ

古見さん 「………………」 ニヨニヨニヨニヨニヨニヨ

秀子 「……ところで、硝子」

古見さん 「?」

秀子 「今日のお出かけ、只野くんも一緒なのよね?」 ニヤニヤ

古見さん 「!?」 ←急にとばっちりを食らって動揺している。

笑介 「………………」 ←内心いい気味だと思っている。

秀子 「じゃ、笑介も一緒に行って来なさい」

笑介 「!?」

44 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:47:59 ID:eW/yQhq.
………………駅前

瞳 「あ、お兄ちゃーん! お待たせー!」

只野 「おお、瞳。古見さん家に迷惑かけてないか?」

瞳 「とりあえず朝ご飯めっちゃ美味しかったよ?」

只野 「そ、そうか……」 (うらやましい……)

古見さん [おはようございます。]

只野 「あ、古見さん。おはようございます」

古見さん [瞳ちゃん、迷惑なんてかけてないですよ。]

古見さん [食卓が賑やかになって、母がすごく喜んでいました。]

只野 「なら良かったです。朝から心配でやきもきしちゃって……」

笑介 「………………」

只野 「……って、笑介くん!?」

瞳 「うん。笑介くんも一緒に行きたいって言うから連れてきちゃった」

笑介 「!?」

45 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:48:35 ID:eW/yQhq.
只野 「そうだったんだ」 ホッコリ (笑介くんと古見さん、仲良し姉弟なんだなぁ……)

笑介 「………………」

瞳 「ほんとお姉ちゃん大好きだよね、笑介くんは。シスコンだねぇ」

笑介 「!?」

古見さん 「……!」 ←そうだったの? という顔。

笑介 「………………」

スタスタスタ……

瞳 「あ、冗談だってばー! 怒らないでよー」

古見さん 「………………」 ホッコリ

只野 「………………」 ホッコリ

只野 「あっ……僕たちも行きましょうか」

古見さん 「………………」 コクリ

46 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:49:11 ID:eW/yQhq.
………………

笑介 「………………」

瞳 「笑介くーん、コレ! コレ試着してみてよ!!」

瞳 「絶対似合うよ!!」

笑介 「………………」

瞳 「いいから着て? 早く。ハリーアップ」

笑介 「………………」

瞳 「……ふーん。反抗するんだ? へぇー?」

瞳 「じゃあ、明日から毎朝、笑介くん家に朝ご飯いただきにいっちゃおうかな」

!?

笑介 「………………」 ガシッ

シャッ

瞳 「うんうん。わかればいいんだよ着替え終わったら出てきてねー」

47 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:50:07 ID:eW/yQhq.
瞳 「………………」

瞳 「………………」

瞳 「………………」

シャッ

笑介 「!?」

瞳 「やっぱり。着替えず中で籠城してようと思ってたんでしょ。お見通しだよ」

瞳 「次同じことしたら、私が試着室入ってお着替えさせてあげるからね?」

!?

只野 (うーん、さすがにアレはやり過ぎだろ……)

只野 (ここは兄として瞳を止めないと……)

只野 (そもそも今日は、古見さんの服を瞳が見繕う約束だったのに……)

48 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:51:01 ID:eW/yQhq.
古見さん 「………………」 ブルブルブルブル……

只野 (古見さんも瞳を怖がって震えているし……)

只野 「……あ、ちょっと妹止めてきますね。さすがに笑介くんがかわいそ――」

――――ガシッ

只野 「!?」 (こ、古見さんに腕をつかま……つかれた……!?)

只野 「あっ……/// あの……?」

古見さん 「………………」 ジッ

只野 「えっ? 邪魔しちゃ、ダメ?」

古見さん 「………………」 コクリ

只野 「笑介くんがすごく楽しそう、だから……?」

古見さん 「………………」 コクコクコク

只野 (あれが楽しそうに見えるのか……。まぁ、古見さんがいいならいいか……)

只野 「……じゃ、瞳の気が済むまで向こうのベンチで待ってましょうか」

古見さん 「………………」 ジーーーーッ

瞳 「………………」 フンフフンフンフーン♪

49 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:51:53 ID:eW/yQhq.
只野 「古見さん? 瞳を見つめて、どうしたんですか?」

ハッ

古見さん 「………………」 カァアアアア……

只野 「……? 瞳がうらやましい?」

古見さん 「………………」 コクリ……

只野 「うらやましいって、えっと……」

古見さん 「………………」

カリカリカリ……

古見さん [もし、只野くんがよければなのですが、]

只野 「?」

古見さん [私に、只野くんの服を選ばせてもらえませんか?]

只野 「へ……?」

只野 「………………」

只野 「ええっ!?」

50 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:52:33 ID:eW/yQhq.
古見さん 「!?」 フルフルフル!!!

古見さん [変な意味はなくて、ただ、]

古見さん [一年前、只野くんに選んでもらったワンピース、今でもお気に入りで、]

古見さん [だから、私も、私のセンスじゃ、満足してもらえないかもしれないけど、]

古見さん 「………………」


古見さん 「……只野くんの服、選びたい、です……」


只野 「えっ……あっ……いや……///」

只野 「う、嬉しいです! ぜ、ぜぜぜぜぜひ、お願い、します……///」 プシュー

古見さん 「………………」 コクリ

只野 (ど、どうしよう……。幸せすぎて僕、今日中にしぬんじゃなかろうか……)

瞳 「………………」 フッ (……青春してるなー)

瞳 「……おーい、笑介くん、あと十秒で出てこないと試着室乱入するよー?」

笑介 「!?」

51 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:53:12 ID:eW/yQhq.
………………

古見さん 「………………」

ムムムムムムム……

只野 (古見さん、すごく悩んでる……)

只野 (自分の服は選べないのに、人の服は選べるんだな……)

古見さん 「………………」

ピョコッ

只野 (あっ、ネコミミ……)

スッスッスッ……

古見さん 「………………」 ムフーッ

只野 (ご満悦顔だ……)

古見さん [只野くん。これ、試着室で着てみてください。]

只野 「あ、はい! 分かりました。着てきますね」

シャッ

52 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:54:16 ID:eW/yQhq.
古見さん 「………………」 ピョコピョコピョコ ←期待でネコミミが動いている。

古見さん 「………………」 ハッ ←今さらすごく恥ずかしいことをしたと気づいた。

古見さん 「………………」 カァアアアア…… ←恥ずかしくて顔を隠している。

古見さん 「………………」 ハッ ←というか、迷惑だったのでは?

古見さん 「………………」 ズーーーーン ←とんでもない大きなお世話をしてしまったのでは?

古見さん 「………………」 ズズズズーンン ←自分のセンスが良くないとバレてしまうのでは?

古見さん 「………………」 ←でも、自分が着てもらいたい服を只野くんに着てもらえるのは、

古見さん 「………………」

古見さん 「……///」 ←すごく嬉しい。

シャッ

古見さん 「!?」

只野 「あっ……///」

只野 「着てみましたけど、どうですか、ね……?」

古見さん 「………………」

只野 「古見さん……?」

53 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:55:20 ID:eW/yQhq.
古見さん 「………………」 ハッ

カリカリカリ……シャッ カリカリカリカリカリ……シャッ カリカリカリ……カリカリカリ……シャッ

只野 (書いては消してを繰り返している……)

只野 (ひ、ひょっとして……あまりにも似合わなすぎて……)

只野 (コメントに窮しておられる……!?)

只野 (な、なんてことだ……。せっかく古見さんに選んでもらった服なのに……)

只野 (僕のガワが良くなさ過ぎるせいで、古見さんを苦しめてしまうなんて……!!)

古見さん 「………………」

カリカリ……スッ

古見さん [よく、似合っています。]

古見さん [格好良いと思います。]

只野 「あっ……///」 カァアアアア…… 「ありがとう、ございます……///」

古見さん 「……///」

 [服はもちろん買いました。その後、瞳ちゃんたちと合流して、古見さんの服も買いました。]

おわり

54 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:56:33 ID:eW/yQhq.
………………幕間1

只野 「………………」 ←古見さんと瞳の買い物を眺めながら待っている。

笑介 「………………」 ←同上

只野 (……気まずい)

只野 「え……えっと、笑介くん。いつも瞳がごめんね。迷惑だったら言ってね」

笑介 「………………」 ジッ

只野 「あ……そ、そうだよね。迷惑じゃないわけないよね」

笑介 「!?」 ←言外の意志が正確に伝わって珍しく動揺している。

只野 「……あ、多分、古見さんとよく一緒にいるから、分かるんだと思う」

笑介 「!?」 ←珍しくかなり動揺している。

笑介 「………………」 ←この人ある意味妹よりやべーなと思っている。

只野 「や、やだなぁ、瞳ほどヤバくはないよ。僕は普通だよ」

笑介 「!?」

55 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:57:05 ID:eW/yQhq.
………………幕間1

瞳 「ところでさっき消した部分はなんて書いてあったんスか〜?」 ニヤリ

古見さん 「!?」 ←見られてた!?

おわり

56 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 10:58:08 ID:eW/yQhq.
>>1です。読んでくださった方ありがとうございました。

感想、乙等とても嬉しいです。励みになります。
またもし書けたらここに投下します。

57 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 11:32:02 ID:gzRsB0iA
おつあつ
何気にハイスペ只野兄妹

58 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 12:56:26 ID:joDA48Cc
おつ
こいつらさっさと結婚しろ

59 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 15:08:46 ID:6t9ClInA
兄と弟、姉と妹の組合わせも好き
ホッコリ

60 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:10:46 ID:eW/yQhq.
>>1です。投下します。


【古見さんは、コミュ症です。】 なじみ 「からかい上手の古見さんです。」

61 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:11:28 ID:eW/yQhq.
………………

なじみ 「ねぇ、只野。勝負しよっ」

只野 「勝負? 今日は何でするの?」

なじみ 「そうだねぇ。じゃあ、ポッキーゲームとかどう?」

只野 「えっ……」 ドキッ

只野 「そ、そんなの、学校じゃできないだろ……」

なじみ 「………………」 ニィ 「……へー。学校じゃなければいいんだ?」

只野 「!? い、いや……」

なじみ 「ふーん……」

スッ……

なじみ 「只野のえっち」 ボソッ

只野 「っ……///」

………………

62 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:12:21 ID:eW/yQhq.
………………

なじみ 「……っていうのやらない? 『からかい上手の長名さん』 的な?」

只野 「お前は何を言っているんだ?」

片居 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

片居 (い、いいなぁ。僕も 『からかい上手の片居くん』 やりたい……)

古見さん 「???」 ←事態が良く飲み込めていない。

なじみ 「ねーねー! 只野くーん! いいからやってみようよー!」

只野 「あーもう、うるさいな。分かったよ。じゃあちょっとやってみろよ」

なじみ 「ほいきた」

オホン

なじみ 「……うーん、うーん。開かないなぁ」

只野 「………………」 (どこから箱を出した……?)

なじみ 「ねぇ、只野、この箱が開かないの。開けて?」

只野 「………………」

只野 (あからさますぎる……!!)

63 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:14:17 ID:eW/yQhq.
只野 「……わかった。貸してみろ」

なじみ 「サンキュー、只野」

只野 「………………」 (そもそも何の箱なんだこれは……)

只野 (どうせ開けた瞬間に何かが飛び出してくるとかそういう奴なんだろうけど……)

只野 (そんなの、警戒してればどうってことはないしな)

スッ……パカッ

只野 (ん? 紙……?)

 [ところでキャンプの夜ふたりでどこかに出かけてたんだってー?]

 [詳しく教えてほしいなぁ〜]

只野 「!?」

なじみ 「……おやぁ?」 ニヤリ 「何が入ってたのかなぁ?」

只野 「………………」

只野 (唐突にガチからかい入れてくるななじみー!!)

64 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:14:58 ID:eW/yQhq.
古見さん 「………………」 オロオロオロ

古見さん [あまり、からかうのはよくないと思います。]

なじみ 「え? ああ、もちろん冗談だから大丈夫だよ。ね、只野くん」

只野 (内容はあんまり冗談で済まなかったけどな……)

なじみ 「中学生くらいのときって、ついつい好きな子をからかったりしたくなるじゃない?」

古見さん 「……?」

なじみ 「……あー、うん。古見さんには分からないかも」

古見さん 「!?」 ガーーーーン

古見さん 「………………」

古見さん 「………………」 フルフルフル

なじみ 「古見さん?」

古見さん 「………………」 カリカリカリ……

古見さん [私にも分かります。やらせてください。]

65 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:15:38 ID:eW/yQhq.
………………

古見さん 「………………」 フンスフンス ←はりきっている。

只野 (古見さんが僕をからかうのか……)

只野 (なんだかからかうって言葉の意味がよくわからなくなってきたな……)

只野 (……でも、なじみと違ってまともで優しい古見さんにそんなことできるのかな)

古見さん 「………………」

スクッ……トトトトト……

只野 「?」 (僕の後ろに回り込んで……)

只野 (何をするつもりなんだ?)

トントン

只野 「? はい、何ですか――」

――――プニッ……

只野 「……へ?」

古見さん 「………………」 ムフー

66 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:16:09 ID:eW/yQhq.
古見さん 「………………」

只野 「あっ……///」

只野 (古見さんの指が、僕のほっぺに……)

只野 (こ、これ、どうしたらいいんだろ。顔前に戻したほうがいいのかな……)

只野 (でも……)

古見さん 「………………」 ムフームフー

只野 (古見さんめちゃくちゃ嬉しそうだしな……)

古見さん 「………………」

ハッ

古見さん 「……///」 ←クラス中に注目されていることに気づいた。

2年1組一同 『全然からかえてないと思うけど……』

古見さん 「………………」 カァアアアア……

2年1組一同 『……かわいいから良し!』

おわり

67 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:17:09 ID:eW/yQhq.
………………幕間1

留美子 「………………」 ジーーーーッ

只野 「? 万場木さん、どうかしました?」

留美子 「!? べ、べつにあーしもからかいたいとか思ってねーよ! うっせーな!」

只野 「!?」

68 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:17:39 ID:eW/yQhq.
………………幕間2

なじみ 「じゃあ次阿瀬ちゃんやってみよっか?」

阿瀬 「へ!? わ、私もですか!?」

なじみ 「ほらほら、今只野くん油断してるからチャンスだよ」

阿瀬 「………………」

阿瀬 「じ、じゃあ……」

トトトトト……

阿瀬 「だっ……だーれだっ?」

ビチョッ

只野 「………………」

只野 (この手のいたずらで、手汗で誰か分かる経験って初めてだな……)

おわり

69 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 16:18:16 ID:eW/yQhq.
>>1です。読んでくださった方ありがとうございました。

またもし書けたら投下します。

70 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:06:53 ID:JvwVK0Nk
>>1です。投下します。

が、長くなってしまったので小分けで投下します。
完成はしています。


【古見さんは、コミュ症です。】 只野 「妹の体育祭です。」

71 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:07:30 ID:JvwVK0Nk
………………「体育祭前です。」

瞳 「では、今から体育祭の種目決めを行います」

オオオーーーー!!!

笑介 「………………」

瞳 「……と、その前に、副級長の笑介くんから一言があります」

!?

笑介 「………………」

瞳 「………………」

シーーーーーン

「何を言うんだ……」 ゴクリ 「いや、笑介くんのことだ。きっとすごいことを言ってくれるんだろう……」 ゴクリ

笑介 「………………」

瞳 「……みんな、体育祭がんばって優勝目指そうぜ(イケボ腹話術)」

笑介 「!?」

ウオォォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!

「俺、笑介くんのためにがんばるよ!」  「私も!」  「僕も!」

72 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:08:31 ID:JvwVK0Nk
………………

瞳 「……さてさて、大体決まったね。まだ一種目も入ってない人いるー?」

シーーーン

笑介 「………………」

瞳 「うん。まぁあとは笑介くんだけだよね。どうする? やりたい種目ある?」

笑介 「………………」

瞳 「まぁ、笑介くんはシャイだからね。あんまり目立つのは嫌だよね」

瞳 「……じゃ、私とふたりで二人三脚やろっか」

笑介 「!?」

笑介 「………………」

カツカツカツ……

瞳 「……うんうん。順当に楽そうな奴を選んだね。玉入れね。オッケーオッケー」

瞳 「ま、せっかく運動神経すごいのに、もったいないと思うけどね」

笑介 「………………」

73 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:10:24 ID:JvwVK0Nk
………………

瞳 「めでたく全種目が決まりました。ご協力ありがとうございます」

瞳 「当日の選手変更は可能だけど、一人一種目は出ないと失格になっちゃうから注意してね」

瞳 「じゃ、今日から早速放課後練習があるから、はりきっていこー!」

オオオーーーー!!!

男子 「笑介くん玉入れだけかぁ。足速くて何でもできるのに、もったいないなぁ」

瞳 「いいのいいの。笑介くんはいざっていうときのピンチヒッターだから」

屈強な男子 「なるほどなぁ。しかし、只野は女子の種目ほぼすべてに出るんだな。大丈夫か?」

瞳 「私? 私は大丈夫だよ。こういうの大好きだからさ」

笑介 「………………」

瞳 「……? どったの、笑介くん?」

笑介 「………………」

74 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:11:27 ID:JvwVK0Nk
瞳 「? ああ、もっと色々な種目をやらされると思った?」

笑介 「………………」

瞳 「笑介くん、あんまり体育祭とか好きじゃないでしょ?」

瞳 「好きじゃないことを無理にさせたりはしないよ」

瞳 「玉入れだけだったら放課後練習はしないし、楽でしょ?」

笑介 「………………」

瞳 「だから、当日休んだりしないでよ? あと、玉入れだけは絶対出てよ? 約束だよ?」

笑介 「………………」 プイッ

笑介 「………………」 スタスタスタスタ……

瞳 「笑介くん!」

笑介 「………………」 ……ピタッ

瞳 「……体育祭、楽しもうね!」

笑介 「………………」

笑介 「………………」 スタスタスタスタ……

75 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:12:08 ID:JvwVK0Nk
………………放課後

笑介 「………………」

ワーワーワーワーーー

笑介 「……?」

瞳 「よーし! 女子リレー次行くよ次ー!!」

瞳 「バトンパスは素早くね! バトンゾーンから出たらアウトだからねー!」

瞳 「男子もがんばってるし、私たちもがんばって点数稼ぐよー!」

笑介 「………………」

笑介 「………………」 スタスタスタスタ……

瞳 「……ん?」

笑介 「………………」

瞳 「笑介くん……?」

瞳 「………………」 クスッ

瞳 (少しは周りに興味出てきてくれたのかな……)

76 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:12:54 ID:JvwVK0Nk
………………数日後 古見家

古見さん 「………………」 ノンビーーリ

秀子 「ねえ、硝子。明日、笑介の学校の体育祭なのよ」

古見さん 「?」

秀子 「あの学校の体育祭は父兄が見に行くのが普通みたいなの」

秀子 「でね、お父さんとお母さん、応援に行くんだけど、アンタも一緒に行く?」

古見さん 「!?」

フルフルフル……!!!

古見さん 「………………」 ←他校の体育祭に行くなんて恐ろしいという顔。

古見さん 「………………」 ←加えて弟の体育祭を両親と見に行くなんて恥ずかしいと言う顔。

秀子 「あらそう? 残念ね」

古見さん 「……?」

77 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:13:45 ID:JvwVK0Nk
秀子 「ほら、笑介と只野さん家の瞳ちゃん、同じクラスじゃない」

秀子 「だから、只野さんご一家と一緒に行こうって約束したのよ」

秀子 「……そしたら、只野くんも来るんですって。だから、残念ね、って」

!?

古見さん 「………………」 ←考えている。

古見さん 「………………」 ←葛藤している。

古見さん 「………………」 ←只野くんも来るなら、

古見さん 「………………」 ←行ってもいいかな。

古見さん 「………………」 ←むしろ、行きた――

古見さん 「――!?」 ブンブンブンブン

秀子 (無口だけどせわしない子よねぇ……)

古見さん 「………………」

秀子 「……行く?」

古見さん 「………………」 コクリ……

78 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:14:23 ID:JvwVK0Nk
………………幕間

只野母 「仁ちゃーん、明日瞳の体育祭の応援に行くんだけど一緒に行かない?」

只野 「!? いやいや、妹の体育祭とか応援に行くわけないでしょ!」

只野母 「あら残念。古見さん家と一緒に行く約束してるのに」

只野 「……へ?」

只野母 「硝子さんも一緒に行くそうなのに」

只野 「………………」

只野 「……行く」

只野母 「あら、そう? じゃあお弁当たくさん用意しないとね」

只野母 (古見さんの奥様に聞いたとおりの台詞を言ったらすぐなびいたわね……)

只野母 (さすがコミュ力お化けだわ……)

79 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:16:03 ID:JvwVK0Nk
>>1です。
続きはまた明日投下します。
読んでくれたら嬉しいです。

80 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:17:36 ID:tzbSIWVw
おつおつ

81 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 01:54:09 ID:/9yUdkZk
おつ
楽しみにしてる

82 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:34:16 ID:JvwVK0Nk
………………「体育祭です。」

男子 「うおおおおおお!? ふ、父兄席にすごい美人さんがいらっしゃるぞ!?」

屈強な男子 「何!? どこだ……って探すまでもないな!? そこだけ光り輝いているぞ!?」

古見さん 「………………」 ←注目されていて落ち着かない。

瞳 「? ああ、硝子さんのこと? 笑介くんのお姉さんだよ?」

!?

「さすが笑介くんのお姉さん……」 「笑介くんに勝るとも劣らない美しさ……」

男子 「……ん? いや、でも、その隣になんか冴えない男もいるぞ?」

屈強な男子 「話しているから知り合いのようだが、なんか不釣り合いな人だな……」

只野 「………………」 (……視線がいつもより痛い気がする)

瞳 「? ああ、あの人? 私のお兄ちゃんだよ?」

!?

男子 (……ああ、なるほど)

屈強な男子 (なんか納得だな)

 [みんな納得した。]

83 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:34:51 ID:JvwVK0Nk
………………

瞳 「よっしみんな行くぞー!!」

オオオオオオーーーーーー!!!!!

ドドドドドドドド……!!!!!

只野 「うわぁ……」 (よく統制の取れた軍隊みたいになってる……)

只野 (ときどき思うけど、うちの妹はやっぱりただ者じゃないよな……)

古見さん 「………………」

カリカリカリ……

古見さん [瞳ちゃん、すごいですね。抜群のリーダーシップです。]

只野 「ん……まぁ……」 テレッ 「そういうところは、本当にすごいんですよ、あいつ」

古見さん [それに比べて……]

キョロキョロキョロキョロキョロ

古見さん [うちの笑介はまたどこかでサボっているんだと思います。]

古見さん [少し、瞳ちゃんを見習ってほしいです。]

只野 (たしかに、笑介くん見当たらないな。どこ行ったんだろ……?)

84 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:35:33 ID:JvwVK0Nk
………………木陰

笑介 「………………」

笑介 「………………」

笑介 「………………」

アナウンス 『続いての競技は、玉入れです。出場選手は、入場門に集合してください』

笑介 「………………」

笑介 「………………」


―――― 『だから、当日休んだりしないでよ? あと、玉入れだけは絶対出てよ? 約束だよ?』


笑介 「………………」

笑介 「………………」 ムクリ

スタスタスタスタスタ……

85 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:36:21 ID:JvwVK0Nk
………………

笑介 「………………」

瞳 「お、来た来た」 ニコッ

瞳 「よかったよ。サボるんじゃないかと心配してたんだ」

笑介 「………………」

瞳 「ふふっ……」

瞳 「そうだよね。約束したもんね」

笑介 「………………」 プイッ

瞳 「……そろそろ入場だよ、笑介くん」

クスッ

瞳 「がんばってくれないと、怒るからねっ」

笑介 「………………」

86 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:36:54 ID:JvwVK0Nk
………………

古見さん 「………………」 クスッ

秀子 「あらあら、笑介、なんか今までと違って少し楽しそうじゃない?」

古見さん 「………………」 コクリ

秀子 「瞳ちゃんのおかげね」

古見さん 「………………」 コクコクコク

秀子 「で、硝子が楽しそうなのは、」

古見さん 「……?」

秀子 「カレのおかげかしら?」

古見さん 「……!!」

只野 「ん……?」 (あれ、なんか僕のほう指さしてる……?)

只野 (な、なんかやっちゃったかな、僕……) ドキドキドキ……

87 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:37:30 ID:JvwVK0Nk
秀子 「ふふふ、顔真っ赤よー? 硝子?」

古見さん 「〜〜〜〜〜!!!」

ポカポカポカポカ

秀子 「ふふふふ……」

只野 (何をしているんだろう。謝った方がいいんだろうか……) ドキドキドキ……

只野 (ん……?)

将賀 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

!?

将賀 「………………」 グヌヌヌヌ……!!!!

只野 (古見さんのお父さんまで!? 僕何しちゃったんだろ!?)

88 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:38:11 ID:JvwVK0Nk
………………

瞳 「よっしゃー! 玉入れもなんとか勝ったぞー!」

瞳 「このまま行けば、私たち優勝間違いなしだよ!」

瞳 「みんな、残りもがんばろーねー!」

ウォォォオオオオオオ!!!!

瞳 (……うんうん。笑介くんもちゃんと参加してくれたし、みんな楽しそうだし)

瞳 (このまま優勝できたら、みんなにとって良い思い出になるよね)

ガクッ

瞳 「……あ、あれ?」

ペタン

女子 「? 只野さん、大丈夫? 疲れた?」

瞳 「え? あ、あはは、平気平気。ちょっと気が抜けただけだよ」

瞳 「さー、次の種目もがんばろー!」

笑介 「………………」

笑介 「………………」 プイッ……スタスタスタ……

89 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:38:43 ID:JvwVK0Nk
………………幕間 玉入れの様子

笑介 「………………」

ワーワーワーワー

笑介 「………………」

男子 「し、笑介くんも、玉、入れない?」 オソルオソル

笑介 「………………」


―――― 『がんばってくれないと、怒るからねっ』


瞳 「……玉集め班! 急いでー! 玉投げ班! 準備はいいー!? せーの!」

笑介 「………………」

スッ……ポイッ……スポッ スッ……ポイッ……スポッ……スポッスポッスポッ

男子 「!?」 (す、すごい! そこら辺にある玉を適当に放っているようにしか見えないのに……)

男子 (全部カゴの中に入っている……!)

笑介 「………………」 ←あくまで怒られては敵わないと思っているだけ。

笑介 「………………」 ←あの面倒な女に怒られたくないだけだと自分に言い聞かせている。

90 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/08(月) 19:39:15 ID:JvwVK0Nk
>>1です。
続きはまた明日投下します。

91 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/09(火) 01:17:02 ID:KqGKqGQ.
おつ

92 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:12:43 ID:5Eqcd.BQ
………………「二人三脚です。」

アナウンス 『続いての種目は、保護者の皆様による二人三脚レースです』

アナウンス 『保護者の皆様、振るってご参加ください』

古見さん 「!」 ピョコン

只野 (あっ、ネコミミ。古見さん、二人三脚に興味あるのか……)

古見さん 「………………」 ピョコピョコピョコ

只野 (出たいのかな……?)

只野 「………………」

只野 (……誘った方がいいのかな)

!?

只野 (い、いやいやいや!!!! 二人三脚って言ったらアレだぞ!? めっちゃ身体くっつくぞ!?)

只野 (そんなの、僕なんかとじゃ嫌だろ!? うんうんうん!!)

古見さん 「………………」 ピョコピョコピョコ……

只野 「………………」

93 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:13:44 ID:5Eqcd.BQ
只野 「……あ、えっと、古見さん?」

古見さん 「……?」

只野 「……で、でで……出ます? 二人三脚……」

古見さん 「!!」

古見さん 「………………」 カァアアアア…… 「………………」 コクリ

只野 「あっ……じ、じゃあ……行きましょうか」

古見さん 「………………」 コクリ……

只野 (……ど、どうしよう……本当に行くことになってしまったぞ)

只野 (こ、こうなったら、できるだけ古見さんに不快感をもたれないように乗り切るしかない……)

只野 (そして、絶対古見さんにケガをさせたりしないように、細心の注意を払って……――)

教員 「あ、父兄の参加者ですね? では、女性はこっち、男性はこっちへお願いします!」

只野 「………………」

只野 (……いやそりゃそうだよな!!) ←自分で自分にツッコんでいる。

古見さん 「!?」 ←唐突に一人になって混乱している。

94 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:14:17 ID:5Eqcd.BQ
………………

只野母 「あっ……硝子さん?」

古見さん 「!?」

只野母 「どうも、私たちがペアみたいね……ですね」 ←つい丁寧語になってしまう母。

古見さん 「……!!!」 ←少なくとも知り合いとペアになれて嬉しい。

只野母 (だ、大丈夫かしら? 嫌じゃないかしら……?) ←思考が息子と似ている母。

古見さん 「………………」 ←レースが始まるまで話題がなくて気まずい

只野母 「………………」 ←同上

只野母 「あっ……えっと、息子といつも一緒にいてくれて、ありがとう……ございます」 ←つい丁寧語になってしまう。

古見さん 「……!!」 アタフタアタフタ ←ノートがなくて混乱している。

只野母 「息子みたいな没個性な男の子、一緒にいても面白くないでしょう?」

古見さん 「……!」 フルフルフル!!!

95 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:15:08 ID:5Eqcd.BQ
只野母 「そもそも、硝子さんみたいな素敵な女の子が、どうしてうちの息子なんかと……」

古見さん 「………………」 フルフルフル!!!

只野母 「………………」 ←自分の言葉を反すうしている。

只野母 「………………」 ←全くその通りだと思っている。

只野母 「………………」 ←まさか、息子が良からぬことをして硝子さんを脅してるのでは?

只野母 「………………」

古見さん 「………………」

只野母 「……あ、あの、硝子さん? つかぬことを伺うのだけど、」

古見さん 「?」

只野母 「うちの仁人に、脅されていたりしませんか?」

!?

96 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:15:48 ID:5Eqcd.BQ
………………

古見さん [只野くんは、入学式で私に話しかけてくれて、] ←手近にあった小さな枝で地面に書いている。

古見さん [それで、私の友達になってくれたんです。]

古見さん [脅されるなんて、そんなこと全くありません。]

只野母 「そ、そうだったんですね……」 ホッ

古見さん [私は、本当に只野――仁人くんに感謝しています]

古見さん [だから、仁人くんのお母さんにも、感謝しています]

只野母 「そんな、私なんて……」

古見さん 「………………」 ←どう感謝したらいいか考えている。

古見さん 「………………」 ←考えている。

古見さん 「……!」

カリカリカリ……

古見さん [仁人くんを産んでくれてありがとうございます。]

!?

只野母 (……あの子を産んで感謝されたのは、あの子が生まれたとき以来のことだわ)

97 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:16:20 ID:5Eqcd.BQ
………………

只野 「………………」

将賀 「………………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

只野 (よ、よりによって、古見さんのお父さんとペアとは……)

只野 (ぼ、僕は生きて保護者席に戻れるのだろうか……)

将賀 「………………」

只野 (いやいやいや、あんまりネガティブになるな。まずはコミュニケーションだ……)

将賀 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

只野 (いや無理だよ怖いよ)

98 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:17:06 ID:5Eqcd.BQ
将賀 「………………」 ←娘の学校での様子を聞きたい。

将賀 「………………」 ←娘との関係を聞きたい。

将賀 「………………」 ←娘のことをどう思っているのか聞きたい。

将賀 「………………」 ←バレンタインデーに何をもらって、

将賀 「………………」 ←ホワイトデーに何を返したのか聞きたい。

将賀 「………………」

将賀 「っ……あ……」

只野 「……ひっ!?」 ビクッ

将賀 「………………」 ビクッ

只野 (あ、あれ? ひょっとして今、僕に話しかけようとしてくれた……?)

99 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:17:51 ID:5Eqcd.BQ
………………幕間 二人三脚後

只野父 「いやー、がんばって一位取ってきたよ」

只野父 「活躍見ててくれたか?」

只野母 「………………」 ←心労でそれどころじゃなかった。

只野 「………………」 ←同上

只野父 「何で二人ともそんなに疲れ果ててるんだ……?」

将賀 「………………」 ←自分も結構がんばったつもり。

秀子 「……あら」

ニコッ

秀子 「あなた、カッコ良かったわよ」

将賀 「……///」

100 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/10(水) 00:19:07 ID:5Eqcd.BQ
>>1です。
続きはまた明日投下します。


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