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風俗嬢と僕

25以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 01:00:54 ID:PJtlY1Yw
焦り声を漏らした直後に、唇に柔らかい何かが触れた。それが少しだけ熱のこもった彼女の唇だと気づいたのは、背伸びした彼女と目が合ってからだった。

「ごちそうさまでしたっ」

満足そうに彼女が言ったのを呆けてしまった。我ながら、きっと、凄く間抜けな顔なんだと思う。

「立場、逆じゃない?」

そんな言葉が出てきたのは、自分でもなかなか頑張ったなって感じだ。

「細かいことは気にしないの!」

そう言って、彼女は僕の手を引っ張って入口まで連れていく。

「ありがとうございましたー! 時間見てなくてごめんね! 今度はしっかりサービスするから!」

「いえいえこちらこそ……ありがとうございました」

そんな、何とも分からないやり取りを終えて、僕は店を出ていった。

不思議な気持ちだった。

いつの間にかあの異世界感は気にならなく無くなっているし、抜いてもらったわけでもないのに気分もスッキリしている。

「……すごいなぁ」

そんな呟きと共に、僕は家路に向かう。

これが、僕と彼女の出会いだった。


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