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【レヴュースタァライトSS】まひる「私が耳かきしてあげる」

18 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/03(水) 21:28:28 ID:0vVkBrkM
「……違うのですか?」
 真矢はさも当然だと言わんばかりの表情で、膝元からクロディーヌを見上げた。この体勢こそが二人のあるべき姿だと確信している態度である。
 クロディーヌには、それが演技かどうか見分けがつかなかった。もし演技だったのだとすれば、まさしくトップスタァとして申し分ない演技力であると感嘆する。と同時に、私をからかうために得た能力ではないだろうと𠮟ってやりたくもなった。
「それでは、こうしましょう。まず、私があなたに耳かきをしてもらう。その後、私があなたの耳かきをする。これなら公平でしょう」
 どうやら、真矢は本気で私に耳かきをしてもらうつもりだと理解したクロディーヌは、観念したように耳かきを手に取った。
「それでいいわ。じゃあ、始めるわよ……」
「はい。お願いします……」
 不意に動いてしまわないように、手のひらで真矢の頭を抱えた後、優しく、耳かきで真矢の耳がなぞられていく。真矢は安らぎに瞳を閉じて、たまに熱っぽい、悩まし気な吐息を吐いた。
 端正な耳の輪郭と、その華やかな息遣いに、天堂真矢はどこを取っても天堂真矢なんだと、自分の中の憧れとの相違のなさに、クロディーヌは少し安心した。
 しかしそれと同時にクロディーヌは複雑な心境だった。
 憧れ、敬い、そして時には争いさえしたあの天堂真矢が、無防備にも私の膝に頭を預け、耳の中を私にいいようにされている。舞台の上から全てを射抜くような、毅然としたあの瞳が、今では赤子の様ではないか。
 その光景と事実に違和感を覚えると共に、愛おしさすら感じている。それもまた違和感。クロディーヌの胸の内では、様々な感情が渦巻いていた。
 彼女との関係が、自分の中の憧れである天堂真矢が、別の何かになってしまうのではないか。そんな不安もあった。
「……ねぇ、真矢」
「何ですか?クロディーヌ」
「私達の関係って、一体何なの?」


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