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サターニャ「今度こそ、イタズラを成功に!」
-
〜その日の夜〜
サターニャ「くぅぅ……ガヴリール!!」ギリギリ
〜回想〜
ガヴリール「ZZZ…」
サターニャ(しめしめ、寝てるガヴリールを後ろからガツンt)コソコソ
ムクッ
ガヴリール「ふんっ!!」ドゴッ
サターニャ「ふぎゃあっ!!?」ドサッ
ガヴリール「寝てたって言っても私にはお見通しなんだよ、バァーーーーーーカ!!」
サターニャ「ぬぬ…ガヴリールゥゥーーッ!!」
〜回想終了〜
"
"
-
サターニャ「ぐぅぅ……ラフィエル!!」ギリギリ
〜回想〜
ラフィエル「サターニャさん、メロンパンをあげー」スッ
サターニャ「へぇ〜、私にメロンパンを差し上げるとは…イイ心掛けじゃない。ありがたく頂戴すr」
ラフィエル「ましたぁーーー(上に)♪」ヒョイ
サターニャ「ちょっとぉーーーっ!!?」
ラフィエル「うふふっ、冗談です! 今度こそちゃんとあげますよ♪」スッ
サターニャ「ふん。最初にからかった事はメロンパンに免じt」
ラフィエル「………犬にですけど♡」ニコリ、ヒョイ
犬「ワン」パクッ
サターニャ「犬ぅーっ!!? ああぁぁーーー、またやられたぁーー!!」ガクガク
ラフィエル「ぷっくくく、サターニャさんはやはり良いおもちゃです/////」クスクス
-
〜回想終了〜
サターニャ「あぁもうーーーー、ガヴリールにラフィエル…ほんとムカつくわ!!!」
サターニャ「ガヴリールはイタズラをしようとしても返り討ちにされる、ラフィエルには逆にイタズラされる………あいつらに対して何とか仕返しのイタズラが出来ないかしら?」
魔界通販『次の商品はこちら…』
サターニャ「あっ、魔界通販の時間だったわ!」
魔界通販『悪魔特製イタズラセット、です!』
サターニャ「えっ、イタズラ!!?」ガタッ
-
魔界通販『こちらのイタズラセット、様々なイタズラアイテムがあります。』
魔界通販『例えば、こちら…『透明リング』、これを腕に嵌めるだけで透明になれて、目にも見えないからイタズラし放題!』
サターニャ「おおぉぉーー!?」
魔界通販『しかも特殊な素材で作られている為、能力を持つ者の目でも見破る事が出来ません」
サターニャ「いいじゃない、これーー!!」
魔界通販『他にもこちら、『変身スプレー』、変身したい人物の顔を頭に思い浮かべながらこのスプレーを振りかけると…なんと、その人物と同じ姿になれます!』
サターニャ「これも、凄いじゃないの!?/////」
魔界通販『しかもその人物の声色にもなれるというこの性能…ちょっとやそっとじゃ見破れません! このスプレーで、他の誰かを騙しまくりましょう!!』
サターニャ「買うわ!!! よぉし、これでガヴリールとラフィエルに……」ニヤリ
-
〜翌日 休み時間〜
サターニャ「この腕輪をはめてっと…」スッ
スゥッ
サターニャ「わぁっ、本当に見えなくなったわ!?」
サターニャ「さてと、まずはガヴリールに…」
"
"
-
ガヴリール「ZZZ…」
サターニャ(相変わらず寝てるわね…。さて、後ろから…)
ガヴリール「!?」ムクッ
サターニャ「!?」ビクッ
ガヴリール「……誰もいない。気配を感じた気がしたけど、気のせいか」スッ
ガヴリール「ZZZ…」
サターニャ(ふぅ、危ないわね。ガヴリールの奴、気配を感じて私に気付いてたのね…)
サターニャ(でも、透明のおかげで助かったわ)
-
サターニャ(よぉし…今度こそ、今回は蹴りをおみまいしましょう…昨日、あいつに殴られた分の痛みも込めて!!)スッ
タッタッタ
サターニャ(たあぁぁーーーーー!!!)キック
ビシッ
ガヴリール「うがあぁーーっ!!!?」
クラスメイトたち「っ!?」
ヒューン、ガンッ
ガヴリール「いってえぇぇーーーっ!!?」ドサッ
-
ナンダ、ナンダ!?
ドウシタ?
イマノヒメイ、テンマサン、ダヨネ?
ガヴリール「いててっ……」
まち子「天真さん、大丈夫?!」
ガヴリール「誰だーーー!? 今、誰か蹴っただろーー!!!」キョロキョロ
まち子「ちょ、ちょっと天真さん、落ち着いて!?」
サターニャ(ぷっ/// くっくっく…お、可笑しいっ/////)プルプル
-
ガヴリール「誰だーー!?」キョロキョロ
サターニャ(ぷっ、ふふっ/// こ、このまま笑って見ていたいけど、スカッとしたし、昨日の分のイタズラは出来たからいいとして教室を出ましょうか!)タッタッタ
〜廊下〜
サターニャ「はぁーー、スッキリしたぁ!」
サターニャ「これでガヴリールのイタズラはよしとしましょうか。さて、お次は…」ニヤリ
-
サターニャ(ラフィエルは歩いていれば、その内…)スタスタ
ラフィエル「あ、サターニャさーーーん♪」タッタッタ
サターニャ(そら、来た!)
サターニャ「何よ?」クルッ
ラフィエル「ちょうどメロンパンがあるのですが、食べますか?」スッ
サターニャ「また、何かする気でしょ?」
ラフィエル「ひどいですね…ただ、サターニャさんに食べさせてあげようとしただけですよ。」
-
サターニャ「まっ、いいわ。ほら、よこしなさい?」
ラフィエル「私が食べさせてあげますよ」スッ
サターニャ「何よ…本当に手渡しじゃないのね…。じゃあ、さっさと食べさせなさい?」アーン
ラフィエル「はい♪ あーー」ヒョイ
ラフィエル「ん〜〜♪ 美味しいです」パクッ
ガキンッ
サターニャ「うがぁっ…歯と歯が…ぶつかって…痛い!!?」ブルブル
-
ラフィエル「うふふっ、サターニャさんは期待を裏切りませんので、嬉しいです」クスクス
サターニャ「くぅぅ……」ガクン
ラフィエル「サターニャさん、顔を下に向けてないであげてくださいよ。」
サターニャ「」シーン
ラフィエル「あれ…サターニャさん…?」
サターニャ「」シーーーン
ラフィエル「サターニャさーーん……?」キョトーン
-
サターニャ「酷いじゃないの……」ボソッ
ラフィエル「えっ?」
スッ
サターニャ「私をからかう、なんて酷いじゃないのよぉーーーーー!!!!」コワイカオバアァァーー
ラフィエル「っ……!!?」
ラフィエル「」フラッ
バタン
サターニャ「あら?」ベリッ
ラフィエル「」
サターニャ「………ニヤッ」
-
〜別の場所の廊下〜
サターニャ「なーはっはっは。ラフィエルのイタズラに対し、私もイタズラで返して、それもラフィエルの奴を気絶させてやったわ!!」ニヤニヤ
サターニャ「それにしても、このイタズラセットの一つ『怖い顔シール』も本当に使えるわね! これを顔に張るだけで、一瞬で怖い顔を相手に見せて驚かせることが出来る。」
サターニャ「はぁー、気分爽快。だけど、まだイタズラセットは残ってるし、今度は楽しみでやってみましょうか♪」ニヤリ
-
〜廊下〜
ヴィーネ「〜♪」スタスタ
ガヴリール「ヴィーネ!!」タッタッタ
ヴィーネ「あら、ガヴじゃない? 教室で寝てたんじゃなかったの?」クルッ
ガヴリール「それより、ヴィーネ…ちょっといいか?」
ヴィーネ「何よ、あらたまって?」
ガヴリール「え、えぇと…あのさぁ……」モジモジ
ヴィーネ「はっきり、言いなさいよ!」
ガヴリール「じゃあ、言うよ………ヴィーネのバァーーーーーーーカ!!!!」ベロベロバー
-
ヴィーネ「………はぁっ?」イラッ
ガヴリール「ほら、言ってやったぞ!!」
ヴィーネ「ガヴ、なに、冗談?」イライラッ
ガヴリール「冗談じゃねぇよーーーだ、このアホ悪魔!!」
ヴィーネ「ガヴ……喧嘩売ってるのかしら?」イライライライラッ
ガヴリール「売ってるも何も、ヴィーネが言えって言ったんだろ? 頭、からっぽなのか?」
ヴィーネ「何ですってぇーー!?」イライライライライライライライラッ
-
ガヴリール「やーーーい、悪い事が出来ない弱虫悪魔のヴィーネちゃーーーん♪」ニヤニヤ、ベロベロバーー
ヴィーネ「」ブチッ
ガヴリール「やーーーい、おしりペンペン!!」ペンペン
ヴィーネ「ガヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」ドッカーーーン
-
ガヴリール「捕まえるもんなら、捕まえてみなーー!!」スタタタタッ
ヴィーネ「待ちやがれーーーーーーーーーっ、この大馬鹿天使がぁーーーーー!!!!」ダッダッダッダッ
〜逃げ切った後 物蔭にて〜
ガヴリール(サターニャ)「くくくっ、これでよしね。次はラフィエルに……」ニヤリ
-
ラフィエル「うぅ…サターニャさんに関して、なにか面白い事をした気が……」←怖さのあまり記憶が抜けている。
ガヴリール「ラフィ!」タッタッタ
ラフィエル「ガヴちゃん?」クルッ
ガヴリール「ラフィ、ちょっといいか?」
ラフィエル「え、えぇ、いいですけど、ガヴちゃんが私に用事って珍しいですね…」
ガヴリール「そうか? まぁ、いいや……ラフィ、ほらよ♪」スッ
ムニュッ
ラフィエル「ひゃんっ♪」ビクッ
-
ガヴリール「おっ、相変わらず弾力があるな」
ラフィエル「ガヴちゃん、なにするんですか!?/////」
ガヴリール「いやぁ、ラフィをからかってみたくなってさぁ」
ラフィエル「本当にガヴちゃん、なんですか? 普段のガヴちゃんなら、そのような事を考えたりするはずはないのですが!?」
ガヴリール「あっ、ラフィ、あそこにサターニャが…」ビシッ
ラフィエル「えっ、どこですか♪?!」チラッ
-
ガヴリール「今だ、隙あり……かんちょっ♪」ブスッ
ラフィエル「ひぎゃあっ!!?」ドサッ
ラフィエル「」ピクピク
ガヴリール「あはははっ、引っ掛かった、引っ掛かったぁーー!!!」
ラフィエル「ガーーーヴーーーーちゃーーーーん」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ガヴリール「あっ、怒った?」
-
ガヴリール「んじゃあ、捕まえてみろよ? こっち、こっちだーー!!」スタタタタタッ
ラフィエル「お待ちなさい、ガヴちゃん!!」ダッダッダ
〜再び逃げ切った後 物陰にて〜
ガヴリール(サターニャ)「なーはっはっは。これでよし、後は再び私の顔を思い浮かべながら変身スプレーを振りかけて、私自身に戻るだけね」シューーー
サターニャ「これで完了。それにしても、ラフィエルの奴、神足通とかいうものを使わずに追っかけて来て…案外、怒ると冷静じゃなくなるのね……」
サターニャ「おっとそれより、これでヴィネットとラフィエルの怒りの矛先は間違いなくガヴリールに向いたはずだよ。後、透明になってどんな感じになるか、見守らなきゃね♪」ニヤリ
-
〜教室〜
ガヴリール「まったく…結局、誰だったんだよ……」ブツブツ
「ガヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!??」
「ガヴちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!??」
ガヴリール「っ!!?」
ヴィーネ「見つけたわよ!! アンタ、散々私を馬鹿にして覚悟は出来ているんでしょうね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ラフィエル「同じ天使でも、先ほどのはやりすぎです!! さっきは逃げられましたが、もう逃がしませんよ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
-
ガヴリール「お、おい、何言ってんだ!?」
ヴィーネ「とぼけないで!! さっき、私を「アホ」だとか「弱虫悪魔」って馬鹿にしたでしょ!」
ガヴリール「はぁっ? 何のことだ?!」
ラフィエル「まだとぼける気ですか!? さっき、私の胸を触ったり、か…カンチョーを、しましたよね?」
ガヴリール「し、知らないぞ?! なんだ、一体どういう事だっ!!?」
-
ヴィーネ「どういう事はこっちの台詞よ!? とにかく、それなりの覚悟、してもらうわよ」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ラフィエル「ヴィーネさんの言う通りです…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ガヴリール「ヒィッ!? な、なんだか知らんが、逃げるしかねぇーー!!!」ダッダッダッダッダ
ヴィーネ「あっ、待ちなさい!!」ダッダッダ
ラフィエル「ガヴちゃーーーん!!」ダッダッダ
-
ザワザワ・・・・・・
ナニ、イマノ?
ツキノセサントシラハサンガ、テンマサンニオコッテイタ、ヨウダケド?
ッテカ、アノシラハサンガオコッテイルトコ、ハジメテミタナァ・・・
サターニャ(ぷっ、なーはっはっは!! 思った通り私の変身に騙されて、ヴィネットとラフィエルはガヴリールだと思って、怒って追いかけていったわ!!)
サターニャ(はぁーーー、楽しかったわ♪)ニヤニヤ
サターニャ(あっ、待てよ。ガヴリールには……)ニヤリ
-
〜帰り〜
ガヴリール「ちくしょ……」トボトボ
グイッ
ガヴリール「いったぁっ!?」ドサッ
ガヴリール「誰だ、私の足を引っかけたのは!!」キョロキョロ
シーーーン
ガヴリール「誰もいねぇ…。しかも、足元にも何もねぇし、転ぶような道でもない……」
-
ガヴリール「ったく、なんなんだよ…」ムクッ
グイッ
ガヴリール「うわぁっ!?」ドサッ
ガヴリール「イタタッ……またかよっ!?」
ガヴリール「さっきから、何かに引っかかるような感じだし、一体、何だよ!?」キョロキョロ
-
ワンワンワン
ガヴリール「んっ?」
狂暴そうな野良犬「ワンワンワン!!!」
ガヴリール「うわぁっ、怖そうな犬だ!?」ダッ
狂暴そうな野犬「ワンワンワンワンワン!!!!!」
ガヴリール「うわああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!???」ダッダッダッダッダ
-
ガヴリール「うわぁぁぁーーー!!」
金網『』
ガヴリール「しめた、あの向こうに逃げれば!!」
ヒョイ
ガヴリール「どうだ? もう追っては来れn……あっ?」スカッ
ガヴリール「うわあああぁぁぁーーーーー!!?」ヒュウゥゥゥゥゥーーー
バシャーーン
ガヴリール「うぅ……金網の先は用水路かよ!! 落っこちて服が水浸しだ…」ビショビショ
-
ガヴリール「ハックション!? うぅ……犬はいなくなったが、おかげで水浸しだ!」
ガヴリール「くっそぅ……くそムカつくぅ!!! んっ?」チラッ
空き缶『』
ガヴリール「チッ!!」ゲシッ、カーーン
ヒューーーーーーン、ヒョイ
ガヴリール「あぁん?」チラッ
-
ヒューーーーーン
ガヴリール「はぁっ?!」
ガヴリール「ぐはぁっ!!?」ガンッ
ガヴリール「な……なんで……向こうに蹴った…はずの……缶が…こっち……に……」フラッ
ドサッ
ガヴリール「」ピクピク
-
サターニャ「」ヒョコ
サターニャ「ガヴリール、気絶したわよね?」フリフリ
ガヴリール「」ピクピク
サターニャ「気絶してる……。ふふっ……うふふっ……なーはっはっはっは♪」ケラケラ
-
サターニャ「ガヴリール、ざまぁないわね!」
サターニャ「アンタが最初に引っかかったように転んだのは、この『透明ロープ』のせいよ」
サターニャ「透明で、見えないから引っかかった奴はなんで何もないのに転んだかに気が付かなくなるのよ!」
サターニャ「そして、次にアンタがおっかない犬に追っかけられたのは、この『イタズラホログラム』のせい」
サターニャ「この、機械は立体映像を生み出し、相手に見せて驚かせるものよ。そう…あんたをずっとおっかけていたのは、本物じゃなくて立体映像よ!」
サターニャ「アンタはそれに騙されて、大声をあげながら追われ、最後には自分から墓穴を掘ったのよ!!」
-
サターニャ「最後にアンタが蹴った、この空き缶…実は普通の空き缶じゃなくて…『戻り缶』なのよ」
サターニャ「この戻り缶を向こうに蹴ると、勝手にまた自分の所に戻ってくるのよ……そう自分の顔にね♪」
サターニャ「アンタは気絶してるから、嫌みでイタズラの正体を明かしたのよ! 感謝なさい……どうせ気絶して聞いてはいないでしょうけど」ニヤニヤ
ガヴリール「」ピクピク
サターニャ「いやぁ、透明のままアンタがイタズラに引っかかる所、楽しませてもらったわ! またねーー、ガヴリール♪♪」ケラケラ
-
〜別の道〜
サターニャ「なーはっはっは。ついでにラフィエルの奴も……」ニヤリ
〜別の場所〜
ラフィエル「はぁ〜、まったくガヴちゃんは…」スタスタ
?「ラフィエル。」
ラフィエル「あれ、この声は……」クルッ
-
ゼルエル「久しぶりだな、ラフィエル」
ラフィエル「ぜ、ゼルエルさん、お久しぶりです!」
ゼルエル「うむ。」
ラフィエル「で、ゼルエルさん、一体またどうして下界に? もしや、またガヴちゃんのご様子を?」
ゼルエル「いや、今日はガヴリールではなく、ラフィエル、お前に用があってなぁ…」
ラフィエル「私ですか?! 一体、どのような?」
-
ゼルエル「実は、最近ガヴリールだけでなく、お前の行動も見ていてな……」
ゼルエル「いつも相手にしつこく意地悪をしてる、姿を度々見るのだがな?」
ラフィエル「えっ? も、もしや……私がサターニャさんにしていることでしょうか??」
ゼルエル「うむ、おそらくそうであろう。」
ラフィエル「ですが、ゼルエルさんは、あれは私がサターニャさんを導っているだけで!?」
ゼルエル「理由はどうであれ…私にとってガヴリールの次に問題点として目を付けていてな…」
ラフィエル「えええぇぇーーー、そうなのですか!?」ビックリ
-
ゼルエル「天使としてアレはどうかとも思っている。このままだと、天界への強制送還になりうる可能性もあるぞ?」
ラフィエル「ええぇぇーーー、い、嫌です!? 下界でせっかく楽しみを見出し、それを満喫している所なので!!?」
ゼルエル「だが、まだチャンスもある。私は今から二つの指令を提示する。これにクリア出来れば、特別に大目に見るとしよう」
ラフィエル「本当ですか、ゼルエルさん! お願いします」
ゼルエル「うむ。指令その一、今、意地悪をしている者へのイタズラを控えることだ」
-
ラフィエル「えっ!? で、ですが、ゼルエルさん…それですと私の楽しみg」
ゼルエル「では、強制送還n」
ラフィエル「っ!?………分かりました」
ゼルエル「ほんとうか?」
ラフィエル「………悔しいですが、天界に強制送還されるよりはマシです…。」グググッ
-
ゼルエル「ほんとうのようだな…合格だ。では、指令その二、優しさを見せよ」
ラフィエル「優しさですか?」
ゼルエル「うん。実は千里眼で見た時、なにやら美味しそうな物が映ってたな?」
ラフィエル「私がサターニャさんを導っている時………もしや、メロンパンのことでしょうか?」
ゼルエル「それだ。指令は、そのめろんぱんとやら、を買ってくることだ。」
ラフィエル「メロンパンを、ですか?」
ゼルエル「者の為に何かをする……それもまた優しさだ」
-
ゼルエル「それにわざわざ下界にまで来たのだから、天界にお土産も持って帰りたいと思ってな」
ゼルエル「お土産を用意する、優しさを見せてくれ。そして、頼まれて買いに行ってくれるな、ラフィエル?」
ラフィエル「そ、それでよろしいのであれば…ぜひ買いに行かせてください!」
ゼルエル「よろしい。では、なるべく下界で一番美味しいメロンパンをたくさん、頼む」
ラフィエル「分かりました!」
-
ゼルエル「あっ、それと急いで来たのでな……持ち合わせが」
ラフィエル「いえ、ここは私が全額お支払いします」
ゼルエル「そうか、すまないな。では、頼んだぞ。」
ラフィエル「はい。」タッタッタ
ゼルエル「…………」
ゼルエル「」ニヤリ
-
〜サターニャの家〜
ゼルエル(サターニャ)「なーはっはっはっは♪ ラフィエルの奴、また騙されてくれたわね!」
〜回想〜
ラフィエル「ゼルエルさん、お待たせしました。」スッ
ゼルエル「おぉー、これは大量だな…。」
ラフィエル「並ばないと買えない限定のメロンパンです。ただ、時間をかけてはいけないと思い、つい能力で先頭を陣取ってしまいました…」
ゼルエル「まぁ、お土産代を出し、言った通りお土産を持たせてもらったからな。それも大目に見よう」
ラフィエル「ゼルエルさん……ありがとうございます!」
ゼルエル「お礼はいい。とにかく合格だ…約束通り大目に見よう。ラフィエル、いつまでも優しい心を持ち続ける事を、忘れるなよ?」
ラフィエル「はい。」
ゼルエル「では、また会おう…」シュン
〜回想終了〜
-
ゼルエル(サターニャ)「なーーんてねぇ……♪ いやあ、上手くいったわ!」
ゼルエル(サターニャ)「この変身スプレーで、ガヴリールの姉「ゼルエル」に変身し、ラフィエルの目の前で消える時はこの…『瞬間騙し飛び』っていう腕輪で騙せたし」
ゼルエル(サターニャ)「瞬間騙し飛びは、騙す相手の前で消えたように見せるイタズラアイテム。腕輪の効力でラフィエルには、消えて目の前には誰もいないという幻覚を見せる。」
ゼルエル(サターニャ)「もちろん、効果はたったの5分で切れるから、そのままにしてもいいしね!」
-
ゼルエル(サターニャ)「おっと、そろそろ元に戻らなきゃね!」シューーー
サターニャ「これでよしっと! それにしても、今日は愉快な一日だったわね!!」
サターニャ「ガヴリールにはイタズラで出し抜けて、ラフィエルにはいつもやられてる分の仕返しも出来たし!」
サターニャ「流石はイタズラセット……まさに、魔界通販様様ね♪」ニヤリ
サターニャ「それにラフィエルからは、メロンパンをこんなに騙して買わせることもできた!!]
大量のメロンパン『』ジャーーーン
サターニャ「さて、今日はメロンパンの食べ放題といきましょうか!」アーーーン
パクッ・・・モグモグ
サターニャ「美味しいわねぇーー♪」
-
〜一方、ガヴリールの家〜
ガヴリール「今日のはなんか変だぞ…最初に教室で誰かに後ろから蹴られたような感じ、私がヴィーネとラフィに酷い事を言ったり、したりした、身に覚えがない事……」
ガヴリール「帰りに転んだ際、何もないのに何かに引っ掛かったような感じ、突然怖そうな犬に追い掛けられた事…」
ガヴリール「そして、イライラしてつい蹴った空き缶が、当然方向を変えて私の方に戻り、私の顔に当たった事………どう考えてもおかしいぞ!!!」
ガヴリール「まるで、誰かが意図的にやっている、イタズラ…のように思えるな。」
-
ガヴリール「んっ…イタズラ………あっ、待てよ!? もしや…」
ピポパッ♩
ラフィエル『はい、もしもしガヴちゃん? 珍しいですね、ガヴちゃんの方から連絡をなさるとは…」
ガヴリール「悪いラフィ…実はサターニャの事で話したい事が……」
ラフィエル『サターニャさん、ですか? そうですね、実は私も気になる事が…』
ガヴリール「そうか、やはりか!」
-
〜その後〜
ラフィエル「電話だと大変そうなので、直接お話をするため神足通で来ちゃいました」
ガヴリール「あぁ…。それでだな、今日のその…私がヴィーネやラフィにした酷い件な……あれは、私じゃなくて本当h」
ラフィエル「サターニャさんの仕業ではないか、サターニャさんがイタズラでやったのではないか……そう思っているのですね、ガヴちゃん」
ガヴリール「……あぁ。絶対にあいつの仕業だ! イタズラで思い出したが、サターニャはいつも悪魔的行為なんて言ってイタズラ程度の事も私にしてくるんだ…だから、イタズラで真っ先にサターニャを思い出したんだ!」
ラフィエル「成る程。そうですね…100%サターニャさんですね♪」ニコリ
-
ガヴリール「もしや、お前、最初から全部知っていたのか?」
ラフィエル「もちろんですよ。昨日の夜、サターニャさんが悪魔通販で「ある物」を購入されていたのを、千里眼で見ていますし」
ガヴリール「ある物? でも、まぁそれはひとまず…」
ガヴリール「じゃあ……騙されて怒って、ヴィーネと一緒に私を追い掛けたのも…怒る所は演技ですし、追いかけたのもサターニャさんに騙されたフリをしただけです。あっ、ですが、ヴィーネさんは完全に騙されていましたけど…。」
ガヴリール「なんだとっ、全部が演技とフリだと!!?」
ラフィエル「はい。全部、最初から知った上でサターニャさんのイタズラにわざと引っ掛かっていただけですよ、私だけは♪」
-
ラフィエル「ちなみに先ほどは、ゼルエルさんに化けて出て来ましたよ!」
ガヴリール「ゼルエル姉さんにかっ!?」
ラフィエル「はい。何を言われたかは内容までは明かせませんが、最後にたくさんのメロンパンを要求した所がサターニャさんらしいですね」
ガヴリール「あいつめ…。色々とやりやがってぇ〜!!!」プルプル
ラフィエル「では、そろそろお仕置きにでも行きましょうか…」ニコニコ
-
〜サターニャの家〜
サターニャ「ぷっはぁ〜、美味しかったわ! 流石は限定メロンパンね!!」
サターニャ「それにしても、ガヴリールとラフィエル…イタズラした時の反応は本当に面白かったわね…。そうだ、明日も同じイタズラをしようかしらねぇ〜♪」
サターニャ「また面白い反応を見せてくれそうd」
?「ほぉ〜、んじゃあ、お前がその気ならこっちも、お前の面白い反応を見せてもらうとしようか?」
サターニャ「っ!?」
-
?「私とガヴちゃんを出し抜こうとした、つもりでしょうが、詰めが甘いですよ、サターニャさん♪」
サターニャ「こ、この声は!?」
ガヴリール「私に決まってるだろ」ヒョコ
ラフィエル「私も居ますよ!」ヒョイ
サターニャ「うわああぁぁーー!? いつの間に!?」
ラフィエル「先ほどですよ。サターニャさん、イタズラの手の内は既にお見通しでしたよ…私だけは」
-
サターニャ「何ですってぇーー!?」
サターニャ「じゃあ、私がアンタを驚かした時に悲鳴を上げて気絶したのは…」
ラフィエル「演技ですよ」
サターニャ「私がガヴリールに化けた時に騙されたのも…」
ラフィエル「騙されたフリです。まぁ、胸を触られたり、カンチョーされた時、挙げた声は本当ですが。」
サターニャ「ガヴリールの姉のゼルエルに化けた時に騙されたのも…」
ラフィエル「もちろん、騙されたフリですよ!」
-
サターニャ「じゃあ、ゼルエルの化けて現れる前に、アンタが「まったく」って、ガヴリールに対する独り言を言っていたのも…」
ラフィエル「サターニャさんが近くに居て聞いてくれると思い、わざと言った事ですよ…油断させる為で」
サターニャ「な、なんて事よっ!!? まさか、ラフィエルに見抜かれていたなんて…」ズーン
ガヴリール「おい、じゃあ今、聞くが、なんでサターニャのイタズラだって最初から知ってて、それを私に言わなかった!? なぜわざわざ演技なんかしたんだ!?」
ラフィエル「うふふっ。だって、たまにはサターニャさんのペースに乗ってみるのも面白いと思いまして♪ それに後々私に騙されていたと知ったサターニャさんの、驚きようや落ち込みようも見てみたいとも思いましたので」ニコリ
-
ガヴリール「ったく…なんだよそれ。その為だけに何も知らないヴィーネと共に私を追いかけたって事かよ……まったく!」
ラフィエル「まぁまぁ。それより、今はサターニャさんに対するアレじゃないですか?」クルッ
ガヴリール「そうだな…。仕返しだな」クルッ
サターニャ「ヒィッ!?」ビクッ
-
ガヴリール「おい、クソ悪魔! よくも私を蹴り飛ばし、私に成り済ましてイタズラしたり、その後も私を転ばしたり、犬に追わせて用水路に落としたり、蹴った空き缶をぶつけてくれたよなぁ〜?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ラフィエル「まぁ、面白かったのですが…ここからはお仕置きタイムですよ、サターニャさん♪」ニコニコ
サターニャ「ヒィィィーーーー、や、止めてぇ……」ブルブル
ガヴリール「覚悟しろよ〜?」ポキポキ
ラフィエル「してくださいね?」ズイズイ
サターニャ「あわわわ………」ブルブル
サターニャ「ぎゃああああああああーーーーーーーーーっ!!??」
-
サターニャは滅茶苦茶にボコられ、イタズラセットは二度と使われないようにされたとさ…。
おしまい
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