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【賛美の歌が響き】能力者スレ 置きレス用【氷の世界溶かしてく】

1 名無しさん :2018/05/09(水) 13:06:30 ID:JPvz6X4o0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

こちらは置きレス用のロールスレです。
リアルタイムの進行が難しい時などにゆっくり使用できます。
混乱を防ぐため、なるべく最初から置きレス進行になる場合のみご活用ください。
時間軸は開始時・終了時など、当人同士で相談し合うとスムーズになります。
次スレは>>950の方が立ててください。

153 ◆KWGiwP6EW2 :2018/05/24(木) 22:03:20 ID:WMHqDivw0
>>137
【人見知りなど考えたこともないかのようなあなたの様子に、気後れしながら。一度深呼吸】
【先程から何度も繰り返した忍者と言うフレーズが頭の中をぐるぐる回っていたお陰で、ネタバレの一言にはイマイチ驚けず、「お、おう…」みたいな反応になってしまった】
【お触り不可、との言葉にはブンブンと首を振って見せた】

忍者って……自分で言って良いものなんだっけ?

【言われてみれば和風な装いはそれっぽく見えなくもないけれど、頭に浮かんだ忍者のイメージは大体覆面をしていたのでどうもイメージとそぐわない】
【若干胡散臭そうに見てしまったとしても仕方ないだろう】
【ポンポン出て来る言葉に、華が咲くような笑顔。大した距離でもないのに自分との間にははっきりとコントラストが出来ているように思える】
【忠告に対しては、素直に聞いてくれた……のか、分かってやっているのか、変わらず無防備なご様子。そっちのケはないけれど見ていてハラハラしてしまう】

そーだよ、お金取れるよ。
でも、ホントにキレイだね。忍者やってるのはそれこそ勿体なくないの?
アイドルでもやればファンクラブだって作れるよ、きっと。

【軽口のつもり。もしくは話題を逸らしたかったのだろうけど、続く言葉にさっきの現場を見られてしまったのだと知る。眉間に皺が寄って難しい顔】


どうしたって訳じゃ……さっきの奴、大通りで子供蹴っ飛ばして怪我させてたから。
追いかけて、ちょっとガツンとこらしめるつもりだったんだけど。
……上手く、加減、出来なくて。


【尻すぼみになる言葉。子供への振る舞いはなるほど悪いことだけれど、些末と言えば些末な日常の出来事】
【そんなものをわざわざ追い駆けて報復するのは、多分評価の分かれるところ】
【いずれにせよ、少女が発する雰囲気はただひたすらに『不慣れ』の一言】
【能力者としての振る舞いも、正義漢染みた行動も、何なら今こうして会話していることさえ、今日初めてやったかのようなたどたどしさ】

【自覚のない無知な行動力】


最初から木に登ってたあなたに言われたくないけど……身体、ちょっとは鍛えてるから。


【それでも一応能力のことは誤魔化そうと、そんな様すら不調法】

154 名無しさん :2018/05/24(木) 22:18:05 ID:/hnR5sno0
>>152

【ずっと空虚を向いていた目線が、動いた。だけどそれは多分イメージが模倣させたものだったのだと思う、彼の視線に、かちあわせてくる】
【色違いの目がじいっと、彼へ向いて、逸れなくなった。それは逸らしてやらないって決めた彼を責めるような、どうしてそんなことを選んでしまったのか、と、謗るように】
【気づけばその手はぺーったりと棺桶の硝子にくっつけられていた。――年頃にはよく似合う大きさの、だけど、彼のものよりうんと小さな、掌】

【――今までいろんな子供に伸ばされてきた、手。料理をしたり、今日のお洋服はどれにしようって選んだり、それから、それから、いろんなことも、たくさんして】
【――――――――それで、きっと、何度も、何度も、"こうなっちゃって"仕方ないくらい、それだけの絶望が積み重なるくらい、誰かに、助けて、って、伸ばしたはずの】

【少女は一時沈黙した。やがて彼がその頭を硝子の棺桶に預けたなら、――ひどい近い距離だった。それこそ、硝子なんてない、って、思わせそうなほど】
【普通なら遠慮だなんてして逸れてしまいそうな視線は、――だけど逸れない。それどころか見開くような様子まであって、じっと、じいっと、彼を見ていたのだけど】

……ねー、ね。ねー、……ねぇ、――――"ねえ"、ねえ……、――ねー、ねぇ、――――、

【「――オムレツさん」】
【ひどく甘たるい声が、彼を呼んだ。何度も何度も何度も繰り返して。見たなら――ううん、きっと、ずっと、彼は見ていて、くれたのだけど】
【きっととっても魅力的に笑んでいる。それはさながら甘え上手の妹、あるいは年下の彼女、それとも、抱かれる前の娼婦のよう、あどけなく、けれどどこか熱っぽく】
【――もし答えてしまったなら。きっと彼は"触れられる"。その頭をそうっと優しく抱きしめる腕に。そして――それから、ぎゅうと抱き寄せられて、引きずり込もうとする】

【「ずっと、なんで、……キミがこんなことなっちまったのかって思ってるよ」】

【この神様はきっともともとは優しかったのだと思う。自分が"祟る神"だって気づくまで、そんなこと、思いもしないで、ずうっと、優しくあろうとしたから】
【だから教えてあげようとする。願われたから。――そのまま硝子の棺桶に引きずりこまれていたなら、彼が感じるのは、きっと、無数の蛇の感覚だ、這いずり回る無限の触感】
【ざらついた鱗が彼の肌を撫でる。だのに視覚では甘く熱ぽく唆る目をした少女が笑っている、――ぎゅうって抱きしめてくる腕が蛇であると分かるのに、信じさせない】
【それはVR空間で猫を見せられたなら、現実で撫でているのが単なるフェイクファーの塊だって気づけないのと似ていた、艶めかしく、いざなうから】

【――――いざなう先は、絶望なんだけど】

【(ほんの一瞬の出来事だった。けれど。強く拒絶したなら、きっと、神様は、それで従って"しまう"から)】
【(だけど。知りたいって本当に思うのなら。――きっとこの少女は教えてくれる、全部、全部、彼女が見てきたもの、感じてきたもの、全部の絶望を)】

【けっして攻撃では、なかった。そういった温度感では、なかった。――だけどそのためにはこの、自分を護るための殻が、邪魔をするから】
【だから、招いた。世界から自分を護る殻の内側――世界に拡散してしまう自分を堰き止めるための殻の内側、に。それこそ自分の内側、粘膜を絡め合うより、近しく】
【身体なんてもうなくなっちゃったみたいに、脳みそ同士を混ぜあってしまおうとするみたいに。――拒絶、しないなら。それこそ本当に、願いは叶えられてしまうって、分かる】

155 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/24(木) 22:40:03 ID:WMHqDivw0
>>154

――――――――、

【ひゅ、と喉が鳴る。息を呑んだ。名前(じゃないけど)を呼ばれたら、はっと反応して】
【……反応して、しまった。甘ったるく笑う顔が目に入る。拒み切れない】
【なんでそうなのかって言われたら、惚れた弱みとかそういう部類に入るんだろうけどまあ、きっとどうでもいいことだった】

【呑み込まれる。蛇は咀嚼をしないでまるのままごくりと餌を呑み込むのだと言う、それを思い出していた】
【ぞるぞる肌を這い回るナニカの感触、拒絶する暇もなく、かといって受け入れる覚悟を決める暇もなく】
【ただ蹂躙されていた。褐色の肌が粟立つ、皮膚が下から上に向かって細かく痙攣する】
【逸らさないって決めた眼が、限界まで見開かれて、震えていた。何度も何度も焦点がぶれて】
【そのたび必死に、少女の色違いの瞳に合わせるよう、戻る。必死だった、視界を保っていなければ、気が狂いそうで】

ぁ、……あ、あ、…………、

【戦慄く唇から意味を成さない音が漏れる。ここから先、踏み出せばもう抜け出せない深みへハマるとわかっている】
【わかっているのに――手が、勝手に、動いていた。少女を抱き締めるみたいに、前に伸びていた】

【絶望の光景なんて、見たいか見たくないかで言われればきっと見たくないに決まってる。誰だってきっとそう】
【だけど願ったのは自分だった。どうしてこんなことになっちゃったの、って問うたのは自分だった】
【だったら拒絶する理由が見当たらない。伸ばされた腕にそのまま引きずり込まれて、入っていくだろう】
【少女のナカへ。抱き留められるなら、抱き締め返そうとしながら、呑み込まれていくだけだ】

156 兼愛 信生(けんあい のぶき) ◆xgsUYuhzWc :2018/05/24(木) 23:32:52 ID:Lxd3YeZA0
/更に遅れた…すみません…

>>149

──なるほどなるほど、
キミたちはそうとう膝に爆弾を抱えて生きてきた戦士なのだな!
というか律儀に答えてくれたの嬉しかったぞ!ありがとう!
全くもう二人はいじらしくて可愛いなあ!このこの!

【別に痛風を患ってきた訳ではないのだが、嬉しそうに頷いてうんうんと】
【勝手に感心した様子で急にスマートフォンを取り出して、画面をぽちぽちしている】
【一見するととても失礼なのだが、どうやら、メモしているようだ】

──で、リュウキちゃんは〝シキガミ〟なのだね?
なるほど、コレは何とも神秘的。
ワタシも科学と一緒に、魔術は少しだけ齧っているのでね。

ワタシはそういう、キモノとかシキガミとか好きだぞ!
ロマネスクを抱いてしまうな!

キミたちはつまり、〝櫻の国〟の人間って事かい?

【と、彼らに問いかける。信生は胸に手を当て、演技がかったかのように、不遜に笑いかける】
【そんなに偉ぶっているのも、まあ、見た目だけだが】
【実際、龍鬼がオカマの彼より腕力がある雰囲気が不思議ではあったため、納得はいく】
【信生は理解があるため──〝櫻の国〟の出身なのか?と問いかける】

うむうむ!──では、キミの事はソウジさんと呼ぶことにしよう!
……て、キミは陰陽師なのにバーテンダーなのか?
こう、オカマな陰陽師の時点で相当謎だったが

じゃあいまは、水の国に住んでバーを経営してるのか?

【──あまりにも賀茂の人柄が謎めいていて、想像が

ワタシは独自に、ロボットに〝ココロ〟と〝アイ〟を教える研究をしている者さ。
まあ、フリーの科学者と思ってくれたら嬉しいな!
ワタシはこのロボットの他に、たくさんのロボットを作って世に放とうと思ってるのだよ!

【と、再び自己紹介を伝えたのち、】

で、さ。キミたちはお願いを快く呑んでくれたらソレは良いヒトってことだろ?
キミたちは優しい!ゆえに、ワタシはそういうヒトが大好きなんだ!
だからキミたちを信じたんだ!

だって、ワタシはキミたちが〝スキ〟だからね!

だからさ、キミたちの話も教えてくれよ!
ソウジさん、キミはどういうヒトなんだい!?
あとリュウキちゃんは紙の式神でも女の子なのかい!?カミサマなのかい!?

【彼らが善良な人柄だったからと、ニコニコと受け入れて話し出す】
【もう彼らへの好意を伝えて、彼らにずいっと歩み寄り、蛍光緑をふたつキラキラさせながら】
【なんとも、押し付けがましいというか──】

157 名無しさん :2018/05/24(木) 23:41:02 ID:/hnR5sno0
>>155

【ぎゅうと抱きしめられる、けれどそれはひどく朧な感触だった。当たり前だろう、彼が見ている少女は、今ここにないのだから】
【だからたくさんの蛇をいっぺんにまとめて抱きしめたような――文字通り――感じがあって。けれど彼の視界では、少女が、ひどく嬉しそうに笑っている】
【片方の手が彼の頭を優しく撫でる。もう片方の手は彼の腰へ、そっと、回すように。――けれどそれも錯覚だ、彼の感じる限り、たくさんの蛇が身体に触れているなら】

【――ああ、でも、その二つがどうしても手だって思ってしまいそうなくらい、優しくて】
【そしてそれはこれから知ってしまう彼を慈しむように――壊れてしまわないように、って、願うみたいに】

【――――――それは誕生日の朝だった。今年で八歳になった女の子の記憶。その女の子の名前は如月桜花、普通に、普通の、女の子】
【誕生日のプレゼントを買いに行くんだっていって、彼女は、家に近いおもちゃ屋さんに行くところだった。お母さんと、お父さんと、一緒に】
【嬉しかったからついつい走りがちになる。何度か咎められたけれど、それでも我慢できなくて。――――すごく大きな音がしたから、女の子は、びっくりして振り返る】

【さっきまで両親が居たはずのところにおっきな車が突っ込んでいた】

【真っ白な病院。お父さんもお母さんも死んでしまったと告げられた時の記憶。親戚が誰もいないから行く場所がないという話を誰か(よく分からない肩書の)大人と話している記憶】
【今日からここで暮らすんだよといって連れてこられた施設の外見。ちらりって看板が映った、――もし彼女の記憶の中に紛れ込んだ彼が、まだ、彼として考え事をできたなら】
【それは十年と少しくらい前に話題になった名前だった。――身寄りのない子供を集めて、"そういう"趣味の金持ちに売ったり、"そういう"研究のモルモットとして売ったり、していた】

【――そこで女の子は"売れ残った"。理由は簡単で、お客様が来ても何があっても、ずうっと泣いていたからだった。そういう時に、この子は気が強いって、きっと彼は知ってるけど】
【とにかくその子は売れ残った。売れ残って――売れ残りの子らを集める部屋に、連れていかれた。そこでも泣いていたから。少女の扱いは、あっという間に、最悪になった】
【ご飯をもらえず、殴られ、蹴られ。やがて連帯責任だと言って、彼女のせいで他の子が殴られたり食事をもらえなかったりする。子供からも嫌われて、孤立して】
【ひどく飢えと痛みにもうろうとした意識で、それでもまだ泣いて。泣いて――最後に、その子は、浴槽の中。閉じ込められて、水に沈められて、死んだ】

【何より。これらは記憶だったから。――少女の覚えている限りの出来事は、そのときの温度や痛みや感じたこと、苦しみ、までもが、全部、彼の中に伝わっていく、だろう】

/↓

158 名無しさん :2018/05/24(木) 23:42:08 ID:/hnR5sno0
>>157

【――――次の女の子の名前は桜花鈴音、真っ白い蛇の神様につけてもらった名前。路地裏で子供同士のけんかに負けてご飯を食べられなくて】
【ごみ箱の一番下までをひっかいて、他の子が絶対食べないような小さな欠片やかびの生えたもの、ぎりぎり腐ってるのと腐ってないのの間くらいのを食べたり】
【そうしながらありふれた暮らしに憧れて――あるとき。あるときに、人間の世界に、勇気を出して、出て行った思い出。けど、それは、なんでだろう、悲しくはないと思えたのに】

【初めて名前を呼ばれたときの嬉しい気持ち。初めてぎゅうって抱きしめられた時のどきどきした気持ち。今までずうっと悲しかった記憶の中に、紛れ込んだなら】
【――そのあとに思い出はがくんっ、と、歪む、それはまるでジェットコースターが脱線したみたい、がくんっ、て、明らかに。何かが。おかしくなった】
【一瞬過ったのは二人の機関員だった。これも彼が知っていたなら、だけど――哲学者の卵。それを植え付けられた瞬間に、少女の何かが歪んでしまった。追体験するなら、なお鮮やかに】

【なんてことないようなことで傷つく。不安になって疑心暗鬼になる。殺してやるって何度も言われている。そのたびに思い出の中はぐるぐるって絡んで真っ黒になって】
【ある日そいつを殺した。自分を殺して家の前にばらまいてやると言われたから。そして、だいすきなひと――までも殺す、と、言われたから】

【そうやって守ったはずの"だいすきなひと"に背中をざっくり骨まで斬られて、桜花鈴音も死んだ】

【――だけど生き返る、ぐちゃぐちゃって絡み合った不安はあっという間に膨らんで。真っ暗な中、歩くみたいになる、何も見えなくなって】
【不安と恐怖と疑心暗鬼とに取り憑かれて――ばけものになってしまった、と、何度も何度も繰り返して恐怖する。それで、もう一回、"彼"と会って】
【――――その時にはもう別の女の子が居た。真っ暗な銃口から飛び出した銃弾に頭を撃ち抜かれて、もう一度、死ぬ】

【そのあとはずうっと泣いていた。また目覚めてしまって。行く場所もなくて。路地裏で泣いていた、――それで、声を掛けられた】
【男の集団。多分十人くらい。でもそんなにいなかった。彼が冷静になって数えたなら、六人くらいだと思う。――いやだ、って、答えていたのに】
【やがて無理やりに腕を掴まれて。嫌がって暴れた分だけ抑え込まれる。記憶の中には少女自身の悲鳴がこびりついていた、嫌だ、助けて、やめて、それから誰かの名前】
【誰か、なんて、今の彼に言う必要はないのだけど。――初めて名前を呼んでくれたひとだった。一緒に暮らして。それで、二回、殺されたひと。何度も求めて、叶わなくて】

【恐怖と痛みと気持ち悪さ、泣いて叫んで暴れても倍以上の力で抑え込まれて、何度も何度も犯される、知らないひとに、むりやり、暴力で押さえつけられて】
【――そうしてもう一度何かが変わる。"この時"から、彼女は神様だったんだ、って、――きっと分かるだろう。次の記憶は、その全員が、あんまりに無惨に死んでいる】

【そこから先の記憶は飛び飛びになる。何度も死にたくなって自殺する。そのたびに生き返って絶望するたびに、祟りが深くなって】
【何人も何人もを殺した、殺して殺して殺してしまっても足りなくて自分まで死んでまた殺す、殺されて死ぬこともあったし、とにかく、何度も、たくさんの死】

/↓

159 名無しさん :2018/05/24(木) 23:42:28 ID:/hnR5sno0
>>158

【(どのあたりから、白神鈴音の記憶になったのかは、じつは、けっこう、不明瞭なんだけれど)】

【――であったひとがいた。最初はお父さんと見間違えた。あのとき肉になって死んだ父親と、見間違えて――気づいたら好きになって、全部の憧れになって】
【違う自分になれる気がして。なりたいと思って。――だけれど裏切られる、居なくなるって形で。それで。――ぶつんって破断する感覚は大動脈の張り裂けるのと似る】
【けれどそれは普通のひとにはありえない苦しみだった。魔力を供給されて生きる少女特有の、――魔力の供給をいきなり断たれるときの、痛み】

【その痛みは少し後にもう一度ある。大切なひとを傷つけられた薄暗い気持ちと一緒に。――――また、そこで、記憶が飛んで】

【――これは最近の記憶だ、と、思わせた。何人もの男たちに襲われている、過去とは違う意味合いで。文字通りの意味合いで。ほぼ全員殺して、自分もけがをして】
【眼鏡におさげの看護師。看護師に。子供たちの写真を見せられた時の。――頭がかあっと熱くなりながら氷みたいに冷たくなる気持ち、ぐちゃぐちゃに塗りつぶされる気持ち】
【そしてまた少し飛んで、――その人物を今となっては彼もすぐわかる。初めて名前を呼んでくれたひとだった、――赤木怜司、の記憶。また会っている、何年越しかで】

【「お前のしたこと、間違ってなんかなかった。間違えたのは俺なんだ……!」】
【「あのとき、もっとお前の言うことをちゃんと聞いていれば」「ちゃんと、信じれば良かった」】
【「もう、ど�?��ようもな�??かな。俺にはもう、何も出来な�??かな」――――――――――――――】

【(今までの全部を間違いって言葉で片付けられてしまった、と、少女は思っていた。苦しかったことも。頑張ったことも。全部全部全部全部全部、あんまりに簡単に)】
【(少女の絶望は、それだった。いっぱい頑張ってきた。頑張ってきたけど。――間違いじゃなかった、未来を、どうしても、思い浮かべてしまう自分を止められないから)】
【(両親のことは、どうしようもない。小さな女の子が死ぬことも、防げない。だけど。そのあとのことは。そのたった一つの間違いが、致命的に、全部、歪めてしまったなら)】

【そのあとのことは。少しくらい続くけど。多分おまけみたいなものだろう。人間が焼ける臭いがする工場。蛇の中で、自分のことを否定される、神様の記憶――】

――――、

【――それで、彼は、戻って来る。戻ってこられるだろうか。もうすぐ二十五歳になる少女の、八歳から、今までの、全部の絶望の記憶】
【しかも全部見せられるなら、多分、まだましだった。だのに少女は悲しさと絶望だけをつまみ上げて、彼に見せていた。――祟り神。ならば、どうしても、執着してしまう】
【ひどく優しげな手が彼の頭を撫ぜていた。記憶はさておいて、彼女自身は、――変わらなくって。ただ、ただ、ぎゅうって、彼を、ほどけてしまった身体で、抱き留めていた】

160 白桜 ◆D2zUq282Mc :2018/05/25(金) 00:13:25 ID:JY1GydDk0
>>136

【文月の言葉や仕草は、一々可愛らしい。四季の様に様変わりする表情に白桜の口元が緩み、目が細まる】
【万華鏡の様に変化する文月の言葉と仕草は見ていて飽きが来ない。それ所か益々見続けたくなるとさえ思えた】
【それに文月の頬に沈む指先の感触は、一等心地よい。しばらくぷにぷにしたい位だ。飽きが来ない】


あう、―――……歯の浮く様な台詞、……禁止。
(別嬪とか綺麗と評されるのは嬉しいけど)聞いてる私が、……恥ずかしい。

それに私は、……お嬢様じゃない。……ただの島育ち。深窓の令嬢とは無縁…です。
加えて、私には弱点なんて、……無い。……私の弱点を一つ見つける間に、文月さんの弱点は、それ以上に見つかる。


【文月と同じ様な体勢の白桜。必然的に両者の視線と瞳が重なった】

【屈託の無い笑みを真っ直ぐに向ける文月につられて、変化の幅が乏しいながらも柔和な笑みを返す】
【感情を重ね、瞳を重ね。暖かな気持ちが心地よい。そして文月の綺麗な指先が三度、白桜の手を握る】
【心も身体も、暖かい。夢見心地とはこの事か。この夢見心地を何時までも味わいたいが、夢は覚めるものである】

【注文を取りに来た店員によって、夢から覚める事となる。白桜の手に残る温もりは消える事無く】
【けれど、名残惜しげに。白桜の双眸は文月へと向けられたまま。伸ばした指先は、迷子となった】
【文月が料理と飲み物の注文をしてくれている間も、無言の抗議と言わんばかりに顔をテーブルに押し付けていた】

【そして、一通り注文が終わり、零れた溜息を聞き取った後。文月が口にしたのは――疑問】
【詳しく話すのは憚られる。何せ気分のいい話では無いし、この雰囲気を壊したくなかった】
【兎に角、顔をテーブルに押し付けたままの格好で話す事じゃないので、上体を起こし、文月を見据える】


……言葉通りの意味。今は、私が好き勝手使っているけれど。この身体は私本来のものじゃない。
私の本来の身体は、生まれ育った鬼哭の島にも無い。恐らく仄暗い水の底にも無い。疾うに喪われている。


【鬼哭(おになき)の島。その島の名は、櫻の国の人間なら聞いたことがあるかもしれない。
 その島の人は、人に在らず。また鬼と呼ばれ、敢えて近寄らず――そんな言い伝えの忌まわしい流島】

解り易く言えば、この身体には二つの魂が宿ってる。そして私が勝手に住み着いた様なもの。
――…押し入り強盗。いや、居直り強盗。いいや、押しかけ女房。――どれが適切な言葉、…だろうか。

【白桜は自身が魂だけの存在であると遠まわしに告げていて。けれど悲観する様子も無く、選んだ言葉には諧謔さえ含んでいた】

161 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/25(金) 00:27:22 ID:WMHqDivw0
>>157-159

【彼女のナカには、たくさん、たくさん、死があった。理不尽なものばっかりだった】
【けれどそれだけなら、まだマシだった。彼自身、痛みも死の感触も、慣れ親しんだものだったから】
【耐えようと思えば耐えられたかもしれない。それにしちゃあ量が多いような、気もしたけど】

【少女が初めて想った男のことを、知っていた。名前までは知らなかったけど】
【レヴォルツィオーン社。主に連れられていった先、別の人の従者として居た男。二言三言会話もしたんだっけ】
【彼は自分たちが苦しめられているのだと知ったとき、銃に手を掛けようとしていた。それははっきり覚えてる】
【それで――なんだ、こんなところにも、割とマトモな感性持ってる人間いるんだなあ。って。思ったから】
【印象的で。だから覚えていた、そしてその引鉄が、結局引かれなかったことも。それも加味しつつ――追体験して】
【断片だけしか見てないから彼ばっかりが悪いとは断定できなかったけど。少なくとも、ああそういう人間だったんだって】
【落胆するには十分だった。自分がそう思うなら、もっと深く想っていた少女がどう感じるかなんて――想像に難くない】

【――返してよって、少女が泣いていた日の光景がリフレインする。なるほどあの悲鳴は、彼に宛てたものだったんだって】
【いやに冷静になって気付いた。冷静になったというか――あまりのストレスに、解離症状が、始まっていた】
【幽体離脱みたいな感じで、遠く高いところから自分を見下ろしているような感覚、というか】
【自分が自分でなくなるような感覚、実際、彼女になっているようなものだから、きっと正しい】

【それにしては痛かった。どこもかしこも傷ついて――そこからぐずぐず腐って、もう治らない】
【治らない痕が、つかない未来がどこかにあって、それを手にすることができなかった。そういうことか、って、思って】
【――――思うだけだ。なんにもできない、虚無の手応えだけが残る。指先が冷たくなっていく感覚、……震えが止まらない】


……………………、ふ、…………

【戻ってくる、というか、風景が終わりを告げて、もとの暗闇に戻っただけ】
【意識は未だ乖離したまま、いまいち元の所へ戻って来れない。見開いた眼は乾ききって、ぎちぎち傷んでいた】
【少女に抱き留められた肌がひどく汗ばんでいる。褐色だからわかりにくいけど、ひどく青ざめてもいる】
【呼吸はかろうじてできているようだった、吸うときはひどく細く、吐くときは途切れ途切れな不細工な音を鳴らして】

【何度目かの呼吸のあと、……はああああぁ、と、大きく息を吐いた。それと同時に嘔吐しそうになったのは、なんとか堪える】
【そうしてから、抱き締めてくれる少女の胸元に――すがりつくみたいにして、頭を擦りつけるのだ】
【ぐずる子供みたいな動作。大の男がするにはとても、とてもとてもみっともない仕草で】

…………リンネ、ちゃ、は……もう、……しあわせ、……あきらめちゃ、たの?

【すがりついた身体が少女のものではないとわかっている。わかっているのに、抱き締めるのが、留められなかった】
【ここまであって、まだ諦めるな、がんばれ、なんて言うのは何より残酷なことだというのもわかっている、のに】
【そう訊くのが何故か止められなかった。声は途切れ途切れに、嗚咽が混じり、けれど寸でのところで泣いてない】

【叶うことなら幸せにしてあげたい。けれどそれはどうやって――、……考えも、つかなくて】
【こういうとき、あの悪魔――「イル」なら、「幸せにしてあげる」って断言するのだと。今ここで、気付いた】
【そりゃあそんなこと言われたらなびくよな。すがりつくよな、今のおれみたいに――気付いたらもう】
【妬み嫉みが止まらない。なんでそんな、おまえだけそんな能力があるんだよ、って。なんでおれにはそれができないんだって】

【変てこりんな偽名を使う男は、みじめなほどに弱かった。本当になんにもできなくて】
【いろんなものに嘘を吐いて誤魔化し続けてきたツケが回ってきたかなって、思いすら、していた――でもまだ、なんとか、泣くのは堪えている】

162 厳島の中 ◆zlCN2ONzFo :2018/05/25(金) 00:29:53 ID:6.kk0qdE0
>>156

「その解釈と答えから、何をどうすれば正解に行きつくのか謎だけどありがとう、正解よ」
「では、痛風の質問の意味は、断じて無意味?」
「そこも、正解よ……行きつくまでに二三周回ってる気がするけど」
「バーテンダー兼経営者、他はバイトです?」
「まあ、如何にしても理解が早いのは助かるわね、こう、話し的に」

【櫻の人間か、と問われればそれが正解だと】
【なるほど、ロボットだけでは無く、魔術にも増資が深かった】
【ともあれば、櫻の人間であると必然的に解ったのも頷ける】
【また、頭は周回するようだがやはり研究者、切れるらしく話は意外にも早かった】

「心と愛?」
「人間の感情って事?随分と変わった研究してるのね、何でそんな事を?」

【研究の細かな部分には、こう感想を言って】
【疑問になるであろう部分を聞いた】
【そして……】

「私等がいい人か悪い人かは置いて置いて、褒められるのは悪い気はしないわ、ありがとう」
「龍鬼は神様では無いです?断じて鬼?精霊みたいなもの?」
「式神ってのは術者側からの呼称よ、実際には精霊とかそれに近い物ね、性別もあると言えばあるしないと言えば無い、概念に近い物ね、神様を式神として使役出来る者がいるならそいつはよっぽどの術者ね」
「私は、そうねさっきも言った通り陰陽師でバーテンダーよ、他に説明のし様もないわね」
「ちなみにこの娘は、そうね私の身の回りの世話やらやってくれるわ、時にはバーの仕事もね」

【そう、自分達の事を詳しく教えてほしいと言われれば】
【こう説明した】
【もっとも肝心の部分に関しては説明していないが、それは出来ない話で】
【またその必要も無いだろう、と】

「信生って言ったわね、中々面白い子ね、いいわ別に善人じゃないけど用事の一つや二つ引き受けるわよ」

【ここに来て、兼愛の人柄が伝わったのか、ようやくと笑顔で】

163 名無しさん :2018/05/25(金) 01:41:37 ID:KwRwH74s0
>>161

【――――神様はなんでもできるみたいに見えて、ほんとは、すごくすごく、執着しいで、視野が狭くって、一つのことしか、見てない】
【他の神様は違うのかもしれないけれど――少なくとも少女、は、そういう"神様"だった。出来事のせいで祟るようになったから、かもしれない】
【だから彼女はどうしたって自分の過去のこと。それも、うんと悲しくって辛い記憶に、執着する。もう嫌だって泣いて喚いても、どうしても、思い返してしまう】

【そうして何度も何度も重ねてきた。自覚がないままで育ててきてしまった。――でも、それは、誰も助けてくれなかったとか、そういうのとは、違くって】

【"戻ってきた"彼が気づいたなら、ぎゅうって、抱きしめられるのは、よりいっそう深くなっていた。それこそ睦み合う恋人たちのよう、深く、深くまで、彼を受け入れて】
【といっても感覚はどうしたって無数の蛇だから。楽しいとか。嬉しいとか。あんまりないかもしれないけど――それでも、小さな子供を抱きしめるみたいに、ぎゅうと】
【もはやそれさえ超えて、包み込むみたいに。――狭い空間だった、たくさんの蛇が居て。だけどそれは全部ひとりの少女の中に詰まっていた、祟りが形になったもので】

【だのに、大事な子供を抱き留める母の胎内みたいに優しい。矛盾しているみたいに思えるかもしれないけど。――"気づいていなかった"って、きっと、そういうことだから】
【知らないままだった。ずうと気づかなかった。――気づいてしまわぬように、ずっと頑張っていた。いつだって誰かに責められる気持ち、抱えて、隠していた】
【縋りつかれて、ゆるゆると頭を撫ぜる。泣きたいなら背中を撫ぜてもやる。――これ、は、意図していなかったけど。記憶の共有、それは、何より、強いイメージを齎す】
【まして祟りを生み出した記憶だけを、見せたなら。祟り神としての少女を認知するのに等しい、――甘く震えるような吐息が、彼の耳元に、聞こえた気がして】

――――――――、

【――全部が、過去のことだった。今のことなら。あるいはこれから未来のことなら。一緒に考えたり、出来たのかも、しれないけど】
【人間として生まれた少女が人間でないモノになってから神様になるまでの思い出は、全部、昔のこと。今更どうにかしようにも、間違いだったって、彼女自身が知ってしまった】

――――――――――――――――、人間、に、もどれる?

【だけれど。これは本当にふっと漏れてしまったみたいに。嗚咽交じりの彼の言葉、ぽつりと返したのは、ほんの少しだけ、小さく、小さな、たった一つの希望のような】
【同時に。どうしようもない絶望にも等しい、問いかけだった。死んでしまった人間は生き返らない。それを生き返してしまうのは冒涜で、世界はそれを、良しとしない】
【食べてはいけないものを食べてしまった女の子の末路。楽園から追い出され、まっくらがりの世界で、ただ、ひとり、救われるのを待っている】
【――彼がここへ来られたのは、きっと、彼女が神であると知っていたからだった。そして今では彼女が祟り神になる経緯まで知って、なら、すごく、すごく、特別なひと】

【だけれどキスなんかじゃ足りないって本人が言う。そんなんじゃ起きられないって。キスも****もとっくに知っているのなら】
【返して――それが少女の神様としての執着だった。戻りたくって、戻れない。だから怨む、それを持っている、ひとたちを】
【そしてその原因である人間という存在を祟る、――――だからこその喜悦だった。あの時、蛇の胎の中で出会った時。少女は、ひどく、嬉しそうだった】

/↓

164 名無しさん :2018/05/25(金) 01:41:51 ID:KwRwH74s0
>>161>>162

【――――――――自分のいる場所は、ここだったんだ】

【――多分、あの場に居合わせた二人にも、彼女はそれを伝えていたのだろう。その結果、"ああ"なって、いたわけだけど】

大人に……なれる?

【彼が望む通りの表情をした少女が、彼が望む通りの声音が、尋ねて――】
【――ああ、でも、って、小さな呟きが、続く。というよりもそれは熱っぽく惚けて、ぎゅう、と、彼を抱き留める力、少しだけ、強くなって】

――――――――――……、あのね、あのね。わたしのこと……信じて、くれるの、みんなが――、違う名前、で、呼んで、
"ちがうけど"、うれしいの――でも、――ちがう、かみさまが。混ざって――くるの、みんな、が、混ぜるの、わたしのなかに、違う、神様を――、
――でも、きもちぃ、の。きもちい、から――――、

【交わる最中に漏れる譫言のような声が――ふっと漏らした。そしてそれはおかしいって思わせるかも、しれなかった。こんな場に居る彼女を、誰かが信仰している】
【それも――全く違うどこぞの神と彼女を同一視して、"そういうことにして"、この少女へ信仰を集めている。その事実を伝える、けど、――本人に抗う意思は、ないらしい】
【というよりも抗えないのかもしれない。自分の中に、まったく違うものを混ぜ込まれて。無理やりに大きく育てられる、神様として――そんなことをする、誰かが居る】

……ねえ、ね、わたしの、名前、……――なんだっけ、

【夕月とオムレツは、もちろん違う。ならばあの時居合わせた生物兵器の少女だろうか、それとも、軍人の彼だろうか。――そんな風には、思えなくって】
【それなら消去法は全滅する。だけど、もし。知っている誰かがいたとするなら――それは、きっと、もしかして、(あの病魔、なのかもしれない)】

165 白桜 ◆D2zUq282Mc :2018/05/25(金) 01:48:43 ID:JY1GydDk0
//修正版です。>>160は無しでお願いします。

>>136

【文月の言葉や仕草は、一々可愛らしい。四季の様に様変わりする表情に白桜の口元が緩み、目が細まる】
【万華鏡の様に変化する文月の言葉と仕草は見ていて飽きが来ない。それ所か益々見続けたくなるとさえ思えた】
【それに文月の頬に沈む指先の感触は、一等心地よい。しばらくぷにぷにしたい位だ。飽きが来ない】


あう、―――……歯の浮く様な台詞、……禁止。
(別嬪とか綺麗と評されるのは嬉しいけど)聞いてる私が、……恥ずかしい。

それに私は、……お嬢様じゃない。……ただの島育ち。深窓の令嬢とは無縁…です。
加えて、私には弱点なんて、……無い。文月さんの弱点は、…いっぱい、あるけれど。


【文月と同じ様な体勢の白桜。必然的に両者の視線と瞳が重なった】

【屈託の無い笑みを真っ直ぐに向ける文月につられて、変化の幅が乏しいながらも柔和な笑みを返す】
【感情を重ね、瞳を重ね。暖かな気持ちが心地よい。そして文月の綺麗な指先が三度、白桜の手を握る】
【心も身体も、暖かい。夢見心地とはこの事か。この夢見心地を何時までも味わいたいが、夢は覚めるものである】

【注文を取りに来た店員によって、夢から覚める事となる。白桜の手に残る温もりは消える事無く】
【けれど、名残惜しげに。白桜の双眸は文月へと向けられたまま。伸ばした指先は、迷子となった】

【文月が料理と飲み物の注文をしてくれている間も、無言の抗議と言わんばかりに顔をテーブルに押し付けていた】
【時にキリっと大人っぽく、時に屁理屈を弄する子供っぽく。白桜もまた万華鏡の様に様々に変化するのだった】

【そして、一通り注文が終わり、零れた溜息を聞き取った後。文月が口にしたのは――疑問】
【詳しく話すのは憚られる。兎に角、不恰好なままで話す事じゃないので、上体を起こし、文月を見据える】


……言葉通りの意味。今は、私が好き勝手使っているけれど。この身体は私本来のものじゃない。
私の本来の身体は、生まれ育った鬼哭の島にも無い。仄暗い水の底にも無い。


【鬼哭(おになき)の島。その島の名は、櫻の国の人間なら聞いたことがあるかもしれない。
 その島の人は、人に在らず。また鬼と呼ばれ、敢えて近寄らず――そんな言い伝えの忌まわしい流島である】

解り易く言えば、この身体には二つの魂が宿ってる。そして私が勝手に住み着いた様なもの。
――…押し入り強盗。いや、居直り強盗。いいや、押しかけ女房。――どれが適切な言葉、…だろうか。
けれど、この身体になったとしても。割と不自由は無くて、……案外、退屈はしない。

【白桜は自身が魂だけの存在であると遠まわしに告げていて。けれど悲観する様子も無く】
【選んだ言葉と表情には諧謔さえ含まれていた。――これが、私だと言わんばかりに】

166 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/05/25(金) 04:34:24 ID:XhR7wdR.0
>>153

【少女の心配なんて何処吹く風、人懐っこい笑顔を向けながら貴女の言葉に耳を傾けるだろう】
【春風に靡く鈴蘭の花、耳を澄ませたならその音色さえ聞こえそうなぐらいに。── 表情の粧は可憐】
【アイドルでもやれば、なんて言葉にふふーんっと調子付いて、すりすりと近寄ってくる】


あれま! 中々見る目のある娘っ子ですね! 鵺ちゃんがアイドルをしたならばそれはそれは国民的なものになります!
テレビにラジオに映画にコマーシャル! 北から南へ行ったり来たりの大道中待ったなしです!
ああ、そして人気の絶頂の最中── 惜しまれながら引退していくのです、ぬえっ!

── とまあそんなサクセスストーリー待ったなしなんですけど、今の私の身は子飼いのワンチャンもかくや
忍者もそれはそれで良いものですよ、こう見えても私自分の仕事に誇りを持ってますから
こう弱みを握りたい相手がいればお任せ下さい! ターゲットのお尻についた蒙古斑の色までばーっちりです


【ぐっと、細い腕で力こぶを作る── ポーズ、ひらひらと長い袂が揺れて見せて】
【万華鏡をからからと回すように、表情の移ろいゆく姿は朝日を浴びて輝くプリズムの如く】
【尻すぼみな言葉に興味を持って、ぐいっと彼女は貴女へと肉薄するだろう、吐息のかかりそうなぐらい近く】

【── ぱっちりと大きな蜂蜜色の瞳が貴方を捉えて、貴方の顔のすぐ側まで顔が寄る】

【そうして、ぎゅーっと、抱き締めようとする】


すっごーい!! すごいです!! すんごいです、素晴らしいです!!
いやーまさか今の世の中にこんな素晴らしい娘っ子がいるだなんて! 渡る世間は魑魅魍魎の怨霊跋扈、七難八苦の艱難辛苦じゃなかったんですねーっ
子供を虐める不届き者、がつーんっとやっちゃえばいいんですよっ! 素晴らしいです!! 感動しました!

なっかなか出来る事じゃありませんよ! んもぅ、出来る子!
── しっかしまぁ、加減出来なかったなんて、まるで能力者の様な口振りですねっ
ひょっとして、ビンゴだったり!?


【そうしてそのまま木の上でぐわんぐわんと前後に揺らそうとする、みしり、と大きな枝が揺れる】
【しかし、そこは流石のバランス感覚と言うべきか、崩れ落ちるような事はなくて】
【意外に安定した体勢を保って揺らそうとされる】

167 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/05/25(金) 05:03:22 ID:XhR7wdR.0
>>165

【── ああ、もう、と心の中で思った。なんと庇護欲を擽る少女であろうか、と】
【店員の元へと彼女が離れたなら無言の抗議で対抗してみせる、大人びた雰囲気と子供っぽさの二面性】
【思わず頬がにやけてしまう、それでも、悟られないように、って】


……ふーん、白桜はんはうちの弱点見つけはったみたいやけど、ほんとやろか── 存外勘違いかもしれへんよ
白桜はんの様に無防備な娘やないさかいに、こう見えても中々腕は立つんよ、鍛えてはるし
生半可な相手やったらうちを捉える事もできはらへんし──


【少しずれている、それでも戦いに自信があるとは事実の様で、ややムキになった響き】
【けれどもそれは一過性── 吹き抜いた木枯らしに寒さを思えど、態々羽織を取り出すまでもなく】
【刹那に溶ける泡沫の残滓、僅か底に残るだけの幸せで十分なのだから】


──……鬼哭の島、うちも小さい頃お母はんに話してもらわはった思い出があります
”ええ子にせんと鬼哭の島から鬼が来て連れてかれるで”、って── ふふ、当時はめっちゃ怖かったんやけど

こんな可愛い鬼はんやったら、うちも喜んでついてかはります

そっか、堪忍な────……いきなり、不躾な事聞いてしまって
白桜はんの身体には、他の魂も宿ってるって事でええんかな、中々奇妙な話やけど
この世界ではざらな出来事なんも、また事実やし


【それに、と彼女は一音節置いた。── 無拍に響くのは永劫に近い旋律、脳内で響く河音の様な音の流れ】
【文月の手が貴女へと伸びる、その頬にひたりと吸い付くように、その手が触れるだろう】
【重なるその温もりと、嵌め込まれた形は── まるでそうある様、に作られた二人静】

【微塵も乱れない優雅な舞を披露するかの様に、彼女の手にぴったりと収まるのだろう】


──……いまうちが触れてるんは、間違いなく白桜はんの身体で
うちが心地ええな、と思ってるのも白桜はんの体温やから──
出会えたのが貴女で良かったって、うちは、そう思とるんよ

例えばな、姉妹とか親子とか、そういう近しい存在でも、一緒におったら喧嘩もするし衝突もするし
……せやさかいに、一つの身体に同居してたら、大変な事も色々あるんちゃうかなって、うちは思うから


────何でも頼ったらええよ、うちに任せてな


【そう言って照れた様に笑った。── 頬に染み入る紅潮の色合いは、差し込む朝焼けに似た眩しさで】
【葉の上に残った夜露に反射して、煌々と輝くその色合いに尊き一瞬を切り取ったなら】
【後はただ名残の様に貴女の横顔を静かに眺めているのだろう】

168 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/25(金) 08:33:22 ID:WMHqDivw0
>>163-164

【人間に戻れる? 大人になれる? ……その問いかけに、答えることができなかった】
【おれなんかにできるわけねーだろって言ってしまえれば、この瞬間、首を刎ねてもらえて、楽になれるだろうか】
【そう思いすらしたけど――彼がショックを受けたのは、解決してやれないことより、もっと別のこと】

【朝。甘いコーヒーを飲んで、トースト齧って目玉焼きつついて、テレビ見て、笑って、おしゃべりして】
【そういったところに、最早、このコの幸せはないのだと。そう気づいた瞬間――があんと頭を殴られたような】
【衝撃に、襲われた。眩暈がする。ひくついた唇から、小さな小さな嗚咽みたいな悲鳴みたいな音を鳴らす】

【そうして呆けていたら――少女の話が続く。抱き締められる力が強くなったのを感じて】

……ちがう、……違う、のに、うれしい、の?
そーなの、……うれしいなら、よかったねえ……それがずっと、続けばいいねえ……

【うわごとのようなトーンで、ぼうっと、鸚鵡みたいに返す。ようやくいつもの、へらっとした笑みを零してみせた】
【これだけ辛い目に遭ってきたなら。ちょっとくらい幸せになってもいいじゃないか】
【たとえそれが間違った方法で齎されたものだったとしても。……そう考えた瞬間に、】

【 暗赤色の瞳の女が笑っているのが想起された。子どもみたいに笑って、僕しあわせ、って笑う 】
【 無量大数の、苦悶の表情を浮かべた屍の、山の頂点で。笑ってる、笑って、笑、―――――― 】


・………………キミは白神鈴音だよ、白神鈴音、それでしかねえよ、
それだけはダメ、それだけは、それだけはっ……おれは、……白神鈴音だけは!

【――抱き締められるのを嫌がるみたいに。この日初めて、拒絶した】
【自身に絡まる細い腕――蛇を、一本一本丁寧に解きほぐしていくように、手を動かして】
【それが叶って、ちょっとだけ離れられたら。腕を伸ばして、少女を押し倒して見下ろすみたいな姿勢に、なろうとする】
【上から降りてくる黄色い瞳は、必死な色を浮かべていた。それだけはどうしてもイヤ、って、冀うように】

【そうしてきちんと少女の顔を見たなら、きっと笑っている顔を、思い浮かべている】
【あの日、少女を助けようとして主に反抗して。罰を受けて苦しんでいたのを、助けてもらって】
【手を伸ばしてくれたときの。助かって、よかったって、心の底から安堵してくれたときの表情を。思い出している】

169 ◆DqFTH.xnGs :2018/05/25(金) 09:08:56 ID:vWy/ViUQ0
>>129
【貴方も鈴音の夢を見るのか。そう問われれば「まあな」と短く答える。どんな夢か詳しくは語らないが】
【特に何も言わないあたり、夢の性質は夕月の其れと似たものなのだろう】

【そしてやはり────基本的には夕月の喋りに任せるがまま時間は進む】
【聞いていないわけではない。むしろ然りと真剣に彼女の話は聞いていたのだが】
【或る一言で、ついとミラの口元に笑みが宿った。茶化すという雰囲気では、決して無く】


…………く、くっ────神様、…………神様、かぁ

そっか。…………あいつ、神様だったのか────


【何かを納得するような声。何かが腑に落ちた表情だった】
【彼女は笑っていた。友人の結婚の報せでも聞いたかのように。けれど】
【寂しそうでも、あった。その友人が、本当に遠くに──遠く遠くに行ってしまうと知った時のように】
【だがそれきり。またミラは聞き手へと戻る。夕月が具合悪そうにしていれば】
【「ゆっくりでもいいぜ」と声をかけ。それでも尚寒そうにしているのなら】
【夕月の隣に座りなおして、肩でも抱いてやる。話すのにいくら時間を要しても、今は決して急かしたりはしない】

170 セリーナ・ザ・"キッド" ◆/iCzTYjx0Y :2018/05/25(金) 10:04:17 ID:lp4TKcVo0
本スレ>59

【結果として、痛みは引いた。それだけではなく、肉体に残る内部のダメージは相当に緩和されていく。】
【滅茶苦茶にされているとはいえ―――これもまたあの科学者の性的趣向のせいではあったが、"中身"に後遺症は見られなかった。】
【何方かと言えばあの男が彼女に施しているのは精神を追い詰める為の攻撃が多い。その中には肉体に快楽を植え付ける為の行為があった、というだけだった。】

【であれば―――問題は矢張り骨折。脱出する際にネックになるのはここだろう。だが、これも"よくよく考えれば"】
【彼女の能力があればある程度は打破可能だ―――"弾"末魔。召喚銃を使っての戦闘、パワードスーツたる"アーマー"の呼び出し。】
【それに成功さえすれば、恐らくは鎧に備わったパワー・アシストの性能によって走行に支障は出なくなることが考えられた。つまり、必要なのは"銃"。】


―――……生憎だけど。ギャングとは、……ふっ、わるいつきあいしか、なくてね……。
つぶして、きた―――そしきの数だって、かたてじゃ、かぞえきれ……っ、はぁ……。

うらまれてる、こと、はあっても……たすけ、なんて……?

(―――スペル……? この、呪文ってもしかして―――まさか!)


【取り出された見慣れぬクリスタル。そして、唱えられた"聞き覚えのある"詠唱―――そう、セリーナは"これ"を知っている。】
【そして"それ"は、一朝一夕、記憶を覗き見しただけではそう簡単に再現するのは難しいであろう、体系的に象られてきた長きに渡る魔術の結晶。】
【此処に来てようやくセリーナは理解した。魔法を操るギャング、カエデとも知り合いとなればもう、"あの男"しかおるまいと―――心が、魂が安らぎを覚えていく。】


――――ふぅ……、なるほど、ね。

……"レグルス"くんとアルクくんに、伝えておいて。"手前"のおかげで、助かった、って……ね。


【彼らの口癖である"一人称"を、ようやっと見せた笑みと共に口にして。】
【セリーナはようやく、目の前の"誰か"を信じられるようになるだろう。―――名前はまだ知らないが。】


……おーらい、おーらい。わかった、信用する……けど、早めに逃げた方が良い。まず、これだけは確かだ。
それに……伝えた通り、相手にアタシの情報はすべて、……全て、筒抜けになる。……次に触手をもらえば……。

……アンタとレグルスくんの事は、全部見抜かれる。だから……出来れば、大事な情報は"今"アタシに預けない方が良い。
それこそ、……ここに奇襲を仕掛けるような予定があるなら、絶対に。漏らしちゃだめだ、ここで話すのは―――よくない、と思う。

……だから、キミの名前も。無事にここを出れたらその時に、聞くことにするよ。ともあれ、……助けに来てくれて、ありがとうございます。
ここからは―――最低限、漏れても良い情報の交換をしよう。……アタシがきみに漏らす分には、そこまで問題はない筈だ。

―――……漏らしたことも"知られる"から、……後々酷い目には合うかもしれないけど。
構うもんか、あのクソッタレに一泡吹かせられるなら何でも協力するよ。本当だ。

171 名無しさん :2018/05/25(金) 11:26:44 ID:KwRwH74s0
>>168

【――彼の受けた衝撃を、それは気づいているのか、きっと、分からなかった。変わらず、望まれたままの形でそこにあるから】
【あの日のことは、彼女も、覚えている。徹夜明けだったか仮眠明けだったかはどうでもよくって、一緒に朝ごはんを食べたんだって、それが始めてだって】
【親の仇みたいに練乳を入れた珈琲に底がちょっぴり硬い半熟の目玉焼き。いろんな調味料にトースト、――――それから、つまんない、テレビ】

【それは確かに"地味だけど"幸せの一つのはずだった。とびっきりの幸せではないと思うけど。――けれどそれは見えない、執着しいの神様には】
【一番欲しかったものだけがきらきらって光って見えてしまう、それから目が離せなくなって、それ以外のもの、全部、蹴り倒しながら進もうとしてしまう】
【――人間やそれに準ずるひとたちが見たなら、それはうんとひどくって。手段としても悪い手だと思われたとしても。良くも悪くも人間、に、こだわる彼女なら】

【だいたいの神様は二面性を持つんだと言う。恵みとかを齎す方と、祟りとかを齎す方と。祟りが強い神様はうんとうんと丁寧に祀り上げてあげるとよくなる】
【子供のために頑張ろうとしていた面と、人間が嫌いで仕方ない面と。ぞろり――と感覚だけで這う蛇が、彼の肌を、幾重も幾重も、重ねて撫でて】

――――――――うん、……でも、わたし、……、わたし。『アナンタシェーシャ』――? 『へびさま』……ちがくて、『ミルドラ』……、
わたしの、名前……、ウヌクアルハイ、じゃない、――でも、みんなが、そうやっていうの、っそうしたら、わたしは、違っちゃう、――ウヌクアルハイになっちゃう。

…………オムレツ、さん、わたし、だあれ……? わたし、わたしは――――、

【ためらうような小さな声。続いたらいい……か、は、分からなかった。神様として一番欲しいもの、全く別の神様と一緒くたにされても、それは、うんと、快いけど】
【そのたんびに自分が薄められていくような、気もした。生まれたばかりのちいちゃな蛇にはかないっこなかった、昔から信仰されてきた蛇神に、邪神に、どうして敵うすべがあるんだろう】
【違うものにされそうだと訴えたなら声は少しだけ震えて聞こえた。――嬉しいけど。気持ちいいけど。かすかにちらりと覗く不安、自分が自分じゃなくされる、怯えたように】
【尋ねる、求めて――――】

…………そうだった。

【――ふうわり、と、少女は安堵したように、笑む。拒絶したなら、あんまりにあっさりと、その手は離れていた。押し倒されたようになって、見上げて来る】
【あの時とおんなじ顔――ならば、それは救われる瞬間の顔にも、似ていた。見つけてもらえて安堵したように、ふわり、と、ほどけるような笑みを浮かべて】
【それがイメージの模倣だったとしても。だけれどそれ以上に。本当にどこかで安堵しているような、気配がしたように、思えて】

――、「」。

【気づいたときに"変質"してしまったなら――どこか手ごたえがない。何を言ってもしても、ふらふらって、自分の見ている方向に歩いて行って、そのうち居なくなってしまいそう】
【けれど多分全く何にもできない、わけじゃ、ないはずだった。願われたからいつかの形を模倣して、願われたから、自分の中の記憶までも、共有して】
【あるいは。願われるまんまの言葉すら吐き出すのかもしれなかった、願望を映し出す鏡を覗き込んだとして、そこに、何が映っているかなんて、分からないから】

【――鏡よ鏡よ鏡さん、あなたが今一番言われたい言葉はなんですか?】
【(願わないなら、鏡はぽつんって黙ったまんま、いつかの少女を映し出す、ばかりなのだけど)】

172 ◆KWGiwP6EW2 :2018/05/25(金) 12:07:31 ID:YG3G8CG.0
>>166
【やっぱり忍者をやるには目立ち過ぎるんじゃ……?そんな感想が先に立つ。可愛いとか、羨ましいとか以前に、住む世界が違うと思ってしまうのは陰キャの性か】

や、そこまでの人生プランを聞きたかった訳じゃ……でも、そっか。
お仕事、好きなんだ。
別に弱みを握りたい相手なんていない、けど、そーいうの気軽に引き受けて良いものなの?

【言われてみるとどちらかと言えば自分が探られた時のことを想像してしまう】
【こんなに目立つ子なのに挨拶されるまで気配に気付かなかったし、きっとこっそり尾行されても分からないだろう】
【取り立てて探られて困るような秘密なんて……強いて言うなら今日やったような軽犯罪を、何件かやってきた程度、なのだけど】

え、……えーと、そういう、もの?

【そうかと思えばその軽犯罪を手放しで褒めてくるものだから逆に落ち着かず、腰が引けてしまう】
【何なんだろうこの子。忍者だからカオス属性なのか?】
【あれよと言う間に顔が近付いてい
る。間近で見ても現実感のない美少女ぶり。って、これはハグの体勢!?】

ちょま……!そーいうの抵抗ないヒト!?
私は……、……あ。

【逃げようとしたせいか。それとも揺らされた枝のせいか。
あなたが狙ってやったのかを考える暇もなく、少女の身体は枝から滑り落ちた】

げ……嘘でしょ!?

【多分きっと。ここでの最適解は落ちるに任せて忍者の人に助けて貰うことだったんだろうけど】
【初対面の相手をそこまで信頼できるはずもなく】
【何よりテンパり過ぎて思考が回らない!】

……ッ!こっちは忍者じゃない、のにっ!

【能力を行使……パニックだった頭は一瞬にして冷静に】
【落ちる途中で手近な細枝を掴む。折れた。ごめんなさい!】
【勢いが落ちたところで幹を蹴って軌道修正。ごめんなさい!】
【スマートとはとても言えないながらもどうにか他の枝にしがみつく】

し、心臓に、悪い……色んな意味で!

【ぜーぜー言いながら元いた場所を見上げた。結果としてあなたの最後の質問に、行動で答えてしまった形】

173 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/05/25(金) 12:39:52 ID:XhR7wdR.0
>>172

【 ”お仕事好きなんだ” ──、少しだけその言葉に曖昧な表情をした。例えるならそれは、出したての絵の具に混じる透明色】
【直ぐに筆先に浸したなら分からなくなる。それでも、何処か心の奥底に、刺さる針の痛みを伝えて】
【一瞬よりも短い刹那。けれども、そこに映った波紋は確かに水面を揺らした】


そりゃ限度がありますけど、私が大丈夫と思えば直ぐに実行しちゃいますよっ、私ってばほら、エリート忍者ですし?
古事記にも書いてあるように美少女に悪い人はいないんです、可愛い女の子に言われたらそりゃ張り切っちゃいますから
ですので! 貴女の為なら私は一肌も二肌も脱いで、この健康的な身体の隅っこまで尽くす所存です!

── そーゆーものですっ! 貴女は良い事をしたんです、それはもう飛びっきりの善行です
それだけで天国行き確定なんです、だって── だって、そんな風に力を使える人は、少ないですから
たとえ貴方にとって小さな行いでも、世界にとっては大きな行いだと、鵺ちゃんは思いますよ?


【筆洗に落とした紅が、飛沫と共に広がる様に── 微笑みが柔肌の一面を染め上げて】
【寄木細工の表面に似た、美しい白木の如き頬の色を鮮やかに飾り立てていく──】
【とまぁそんな瞬間、木からぐらりと落ちる貴方の姿】

【スローモーションになる、あれま、と妙に軽い音色が響いて】

【一瞬の出来事、気づけばそこには枝にしがみついた貴方がいて、】
【──、猫さんみたいですね、なんて思ってもみたりした】


わーっ! サーカスもびっくりの身体能力ですね! 上忍顔負けの身体バランス!
ただでこんな超一流のアクロバットが見られるだなんて、鵺ちゃんは幸運な娘っ子ですっ
ふふーんっ、鵺ちゃんの目は誤魔化せませんよっ、それが貴女の能力なんですね!

……いやてゆーか能力であってもらわないと困ります、鵺ちゃんを遥か凌ぐ身体能力!
それが何かしらの加護を受けたものじゃなかったら、鵺ちゃんのあの辛く苦しい修行の日々は何だったのか!
血の1リットルや2リットルにじむようなあの日々── 思い出すだけで冷や汗がさーっとでます


【ぱちぱちーって拍手して、ちょこんと枝に腰掛けた】

174 兼愛 信生(けんあい のぶき) ◆xgsUYuhzWc :2018/05/25(金) 13:13:52 ID:Lxd3YeZA0
>>162

……ほう、ほう!?
何故だ、何故そうなる!?キミたちはどうしてそんなに面白いんだ!?
聞けば聞くほど、興味深い話がたくさん出てくる!

【と、彼女は更にきらきらと目を輝かせ──彼らの系譜を聞いてて、どうしても楽しくなってしまったらしい】
【当人の人生は他者には簡単に解けない。だからこそ、色々な話を聞く事で得る知識も得る経験も違う】
【とはいえ、彼らは優しい。しかも中々にまばゆいなにかを抱いている】

【すると唐突にひょい、としゃがみ込んで】
【リュウキちゃんのほっぺを両手で挟もうとする。いたいけな少女をブモとさせようとしていた】
【しかも、完全に何も考えていない笑顔。ともあれ、拒否されれば見ているだけだ】

ソウジさんは、どうしてバーを出店したんだ!?
櫻の国産まれてだし、陰陽師なのだ、本来あちらで仕事は別にありそうなものではないのか?

……いや、当ててみせよう!お酒が好きだった!そうだろう!?
ノーテレフォンでファイナルアンサーだ!ふふん、勝ったな……。

【そもそもの理由として、彼がオカマであることを考慮すると夜の仕事は似合うのだが】
【店を開くというのは中々に根性と資金の要る行為。どうしてそこまでしてバーを開きたかったのか】
【そして、別に本気で当てるつもりは無いので、ただ単にドヤ顔がしたいだけであった】

ワタシはココロは、とても複雑だけど理解は出来るデータだと思うんだ。
よく、ヒトとお喋りするAIってあるだろう?
でもアレは、ヒトの声色や掛ける言葉から、用意されたデータを小出ししてるに過ぎない。

もちろん、それらのAIも学習はしてるけれど……でもそんなの、
ロボットがヒトの顔色を伺ってるみたいで、ワタシは嫌いだったのだよ。

だからワタシは、ワタシの手で、ヒトのココロを理解し、
アイを感じて、いろんなヒトにアイを与えるロボットを作ろうと思ったのだよ!
アイは、そこら中にたーくさん転がってるからね!

【と、己の経緯は説明し感極まって──いきなり両腕を広げて、急にわっと立ち上がる】
【……急に立ち上がったので低血圧気味になったのか、少しぐにゃっと左に傾いた】

ほうほう!つまりリュウキちゃんはウルトラスーパースゴイ精霊という事なのだな!?
手伝いも色々こなしてくれるなんて、まるでバディのようだな!
いや、家族とか、トモダチだろうか?……どのような定義なのだろう?

ともあれ、ともあれだ!信頼出来る存在がそばにいることは良いことだ!
だってその方が……ヒトリで歩くよりも、並んで歩いた方が、うーーんと楽しいからな!

現に二人は、息ぴったりで仲良しなのだから!
……ちなみに、リュウキちゃんは戦う事も出来るのか?他にも色んな式神はいるのだろうか?

【彼女は、彼らは同じ目線で立っていて、傍にいる存在だというかもしれないことをまず尊重し、そのうえで発言する】
【もしそこが賀茂の価値観と違ったとしても、彼女は否定しないだろうが】

そ、そうか?いざそう言われると、なんだか照れるなあ
ワタシもキミたちが通りかかってくれて、とても嬉しかったぞ!……本当だからな!?

ソウジさんは教えてくれて優しいし、リュウキちゃんは時々喋るのが、とーっても可愛いんだ!

【笑顔を向けられると、なんだか気恥ずかしくなったようで頭を掻いて】
【事実、彼らは正面から向き合って話してくれたので、それだけで本当に嬉しかったのだ】

──というわけで、茶柱でも立てながら、のーんびり待っていてくれたまえ!
ここでワンポイントアドバイス!
ワタシは韋駄天の異名は特に持っていないし、しかも嫌いな体力測定は50m走で13秒だった!

うおおー!20mシャトルランはそろそろ測定カリキュラムから滅んでくれー!頼むかァ……!【消え入る声】

【何やら主張しながら、「ネジいっぱい ネジ屋」と書かれた看板の少し遠いくらいの店に突入してくる】
【遅すぎる。その全力ダッシュは常人の全力ダッシュよりは明らかに遅かった】
【走って五分もあればつきそうな場所を、おおよそ8分ほどかけて入店していた】
【──ポップ君がしばらくそのやり取りをみていたらしく、「こんちはー」と言わんばかりに片腕を挙げて二人に挨拶していた】

/すこし時間出来ましたのでレス返します!

175 ◆KWGiwP6EW2 :2018/05/25(金) 18:45:52 ID:RlSDRsPw0
>>173
【もちろんです!と即答で返ってくると思っていた返答はなく。代わりに流れてくるのは爪の先ほどの違和感】
【しかし顔色を伺うことには慣れていれど空気は読めないこの少女。あなたの機微を読み取ることはできず】
【「そうでもないの?」と迂闊な言葉が出るよりも先に、この有り様でーーー全部頭から吹っ飛んでしまった】

つ、尽くすんだったら、次からは助けてね……

【拍手喝采なあなたの様子に、よじよじとやっとこさ身を起こして一寸恨みがましげな視線。……逆恨みだけれど】
【折ってしまった細枝と幹を見比べると、手を合わせて大樹に拝んで見せてから、木々を伝ってもう一度、あなたの位置まで登り始める】
【褒め殺しされてもイマイチ受け入れられてない風情。眉間には皺が寄ったままだった】

……や、必死にしがみついただけで、そんな大層なものじゃないけど……ハイ、能力です。

……何だか、能力者を見慣れてるみたいな言い方だけど、こんな風に能力使う人、少ないの?
そんなことないでしょ?悪い人もいっぱいいるのに、この国はこんなに平和そうなんだから……きっと、護ってる人がいるんだよ。

誰かが。もしかしたらあなたが。

【また抱き付かれては敵わないから、元の位置に戻っても、少し距離が有った。
大した他意もなく呟いてから、華のような少女を流し見る。キラキラとして見ているだけで落ち着かない】
【猫みたい、と言う感想はある種正しい。正確には、産まれた時から飼われていた猫が急に野良に放り出されたかのような心境。何を警戒したら良いのか分からないとばかりにおっかなびっくり】

あんまり急なスキンシップはびっくりしちゃうから……これくらいで勘弁して。

【そう言って、おずおずと右手を差し出した。
握手くらいなら人種の壁を超えても許されるだろう。多分】

176 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/25(金) 19:28:04 ID:WMHqDivw0
>>169

【最初、あまりにも意味不明だから笑われたんだと思った。まあ仕方ないことだと思って】
【渋い表情で顔を上げたら――思っていたよりずっと、寂しそうな顔をしていたから】
【びっくりした。びっくりして、それで――また視線を伏せる、言い難いこと、言い出す前の仕草】

……そう、なん、だけど。カミサマは、カミサマでも、あれは、……
願い事かなえてあげるとか、恋愛を成就させてあげるとか、……そういうんじゃなくて。
……、……ヒトに、バチをあてるタイプの。……ヤバいヤツ、なんだと、……思う。

【二の腕を握り締める手は離すことができなかった。隣に座ってもらって、ふう、と息を吐いて】
【ちょっとだけ顔色が悪くなっていた。「……ごめん、大丈夫」。言ってから、続き】

それで、……さっき、サクラの樹がどうとか言ってたでしょ。あれ、あの中に、
「元」の鈴音が入ってた。だからそれを、連れて帰れば――全部解決だと思ったの。

でも、……違うみたい、だネ。みんな、鈴音が泣いてる夢を見てるなら、

【「――――カミサマの鈴音は、まだどっか、違うところにいる」】

【そこまで言い終えたら。あとは、メールの通りだと言うのだ】
【サクラの樹から連れ出した鈴音は目を覚まさない。それを匿うのに、途方に暮れている、と】
【定住する家がないとも言っていた。ならきっと、「お人形」状態はまだ、脱せていないともとれる】

177 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/25(金) 19:39:33 ID:WMHqDivw0
>>171

【ほとんど無意識に、少女の身体を掴もうとした。肩でも二の腕でも手首でも、どこでもいい】
【細い躰だから、捕まえるのに苦労はしない。むしろ握り潰すことを危惧するくらいに】
【慎重に、慎重に――できたのはそこまでだ、可愛いお洋服に皺をつけないように、とか】
【そこまでの配慮は、回らなかった。掴めたなら、その――男特有の、筋張った手が、震えている】

……リンネ、ちゃん、リンネちゃん、……鈴音ちゃんっ、

【ばかの一つ覚えみたいに名前を連呼する。そうだよ、君は鈴音だよ、って教え込むみたいに】
【忘れてほしくなかった。それで、顔を見て――自分が望んでいた通りの顔をされてるって、気付く】
【それで、……叶えてくれてるんだってことにも気付いた。ヒトに害を為す神様のはずなのに】
【どうして、自分の望みをわかってくれるんだろうって――乖離した精神がそう思った】


……なあ、おれと、なんでもねえ話して、……笑ってッ!
おれだけじゃねえよ、夕月とか! あとあの、あそこにいた紫のコとか、軍人のおっさんとかっ、
…………セリーナ! セリーナとか、……そのほか誰でもいいよ、本当に、誰でもいいからさあっ、

――――――ニンゲンの世界で! 誰かと接してて、……ちょっとだけ、ほんのちょっとだけでも!
ミジンコか、それ以下、くらいでもいいからさあ――――ちょっとだけでも幸せだったってッ!!


【「……、……、……ウソでもいいから、言ってくれよ」】
【「頼むから、さ、……お願いだからさあッ……」、――――、――、】

【――――願い事なんて、ただのひとつだけでいいと思っていた。そのためだけに、今を生きていた】
【そんな男が、はじめて、ココロの底から祈っていた。今の少女が、ノゾミカナエルだけの機械めいた存在だって】
【知ってるくせに。それっぽい、他人の名前を出してまで。卑怯の限りを尽くして、そう、望んだのだ】

【声は、これ以上ないくらいにみっともなく震えていた。たぶんもうすぐ、泣いてしまう】
【その顔を悟らせないためか、あるいは、それ以外の理由もあってか。男は、真下を向いていた】
【それは正しく首を垂れて、神に祈るための姿勢に似ていた。……願ってしまった、世界一卑怯な願い事を】

178 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/05/25(金) 19:50:43 ID:N6qnhhu60
>>175

【眉間に皺を寄せる貴方とは対照的に、彼女の表情には微塵の陰りも見えないで── 余計に先程の一瞬がおかしく見えるけど】
【能力についての話になると、少しだけ真剣味が増した】


……あー、そうですね、最近はこんな御時世ですし少ないと言いますか
── 最近ですね、『魔制法』なる法律が可決されまして、能力者に対する風当たりが強いと言いますか
こう能力者ってだけで白い目で見られることが増えたんですよねっ

まぁ一般の方からしてみれば、能力というのはとても危険なものですから
……かと言って納得は出来ないんですけどっ


【少女が言った『魔制法』── 能力者の異能の使用を制限する法律、『水の国』に於いて今進められている政策であった】
【日頃からニュースを見ていれば貴方も知っているだろう、或いは知らなければ答えてくれるだろうが】


わーいっ! 握手ですよ、握手! 握手をするのは仲良しの証なんですよ!
そうだ、まだ名前言ってませんでしたね!
鵺っと言います! 私の名前です、可愛いでしょ!


【えっへんと胸を張る、可愛いかは曖昧な名前だが──】

179 白桜 ◆D2zUq282Mc :2018/05/25(金) 19:58:49 ID:JY1GydDk0
>>167

その解釈で合ってる。何の因果かは解らないけれど、私達の在り方はそう定義付けられる。

私の魂の他に、この身体の持ち主であるフェイ=エトレーヌという女の魂が宿ってる。
普段はフェイが身体の主導権を握っているけど、今は精神に深手を負って私の精神の奥底で眠りについてるわ。
そのお陰で文月さんとお話したり、ほっぺたを突き合ったり、食事を一緒にする事も出来る。

この身体も決して難儀な事でも無いので、……どうか気に病まないで、…欲しい。


【店内の喧騒に紛れない白桜の声色。それでいて物柔らかな口調は白桜の素であるのだろう】
【表情の変化に乏しいのも、恐らく白桜の素である。そんな白桜の頬に、文月の指が優しく沈む】
【そしてそれだけに留まらない。優しく沈んだ指先はつぅっと流れていき、白桜の手に行き着いた】


―――……だから、……恥ずかしぃ、……台詞。


【"恥ずかしい台詞、…禁止"とは言えなかった。在るべき形に収まるように触れられた手が、言葉を遮る】

【反則級の心地良さ。柔和な言葉も、照れた仕草も、それを纏めた雰囲気も。全てが心地良かった】
【頬を染める薄紅に、右往左往して泳ぐ視線。気持ちが空回り、舌が上手く回らず言葉も出てこない】
【狼狽する白桜の姿は、行きつく先を探すのみ。その先に辿り着くのに手間を労するのだった】


むぅ―――……私の言葉が綺麗と言うならなら。……文月さんの言葉は、暖かい。……それも反則級に。
……可愛い鬼と言ったり、頼もしい言葉を口にしたり。まさに、誑し。女による、……女誑し。

だから、――頼る。それ以上に、…甘える。その暖かさと心遣いと、貴女の触れるその手に。


【静かに白桜を眺める文月と、持て余した感情に振り回されてぷいっと顔を背ける白桜の頬は僅かに膨らんで】
【その姿はまるで拗ねた子供である。大人の雰囲気には似つかわしくない子供の仕草が――とてもミスマッチ】

180 ◆KWGiwP6EW2 :2018/05/25(金) 20:38:56 ID:UvdvIB1Y0
>>178
【煌々と輝く太陽のようなあなたの様子に対して、相変わらず曇天のようなテンション。こうまでノリが悪ければ一緒に曇りそうなものだが、生憎と熱量がまるで勝負にならない】

えっ、魔法制?そう、なんだ……。
ひょっとしてさっきの見付かったら逮捕されちゃったりする?

【困った、と他人事のように呟く。それからふと気付いたように】

あ、それでさっき感動してたの?
虐げられてるのに能力を良いことに使って偉い、とか?
……だったらごめんなさい。
その法律の話、今初めて知った。

【ちょっとバツが悪そうに頬を掻いてから、今更の自己紹介に、ようやく少女はクスリと笑って見せた】

さっきから何度も聞いてたから覚えちゃったよ。
納得出来ないってことはあなたも能力者なんだね、忍者の鵺さん。

【右手を差し出したまま、さっき少しだけ垣間見えた違和感の正体について、考える。
こんな明るさを絵に描いたような少女でも、悩みは有るらしい。
職業のこと?それとも主人のこと?
当然心当たりなど有る訳がない。
烏滸がましいとは思ってはいるが】

何か悩んでいることが有ったら言ってね。
殴って解決することなら、手伝うから。

【結局そう言うだけに留めた】
【手を掴むなら分かるだろうが、拳に擦り傷、手首を傷めたのか少し庇っている。
言葉とは裏腹に、人を殴り慣れていない証左】

ーー私は、三枝双葉。正義の使者よ。

【目を泳がせて、しばし逡巡の後】
【インドア派ならどうバグっても出てこないようなフレーズを、口にした】

181 ◆KP.vGoiAyM :2018/05/25(金) 20:48:54 ID:zxReOFhU0
>>148

『…仕事……幸福…世界を…何が…』

【くぐもった声がマスクの下から漏れる。だが厳島の言う通り時間はないかまう暇もない】
【その声が求めるものは自由そして…助けだったが】
【後から猟犬たちは追ってくる。】

<DELTAはもう駄目だ>

【同じ見た目に統率された、同じ様な声で誰かが言った】
【隊長を取り囲む3人の黒いコートのテクノドックスは、同じようにコートの内側から自動拳銃を取り出した】

<コード99>

【路地裏を抜けるその背後から、銃声が幾つも響き渡った。】

<こちらα。DELTAをコード99で処理。回収願う>

――――こっちだ。乗ってくれ

【路地を抜けると、街の裏通りに出た。一台のタクシーがドアを開けて停まっている】
【運転席には先程の探偵がいる。窓を開けて手招きした】
【用意が良いのか、要領がいいのかわからないが彼は厳島を乗せるとその脱出用のイエローキャブを動かすだろう】
【街中ならその街にあった車種、目立たない事が勿論重要だろう。この時間帯、同じ様なタクシーが幾つも走っていた】

182 厳島の中 ◆zlCN2ONzFo :2018/05/25(金) 21:17:48 ID:6.kk0qdE0
>>174

「そこは否定しないでおくわ、そうねお酒が好きでこの仕事が好き、とだけ言っておくわ実家も出られたし」
「……」

【妙に聡い】
【内心仕事の事を聞かれ、ドキッとするも】
【妙な方向で納得してくれたため難を逃れた、危ない危ないと】

「うぐ〜……ひゅうひははんじへほんははふはひは……」

【ぐにーっとほっぺを伸ばされ、少々聞き取りが困難な話し方となる】
【なお触感質感は、普通の少女のそれと変わりはない】
【もっとも、ちょっと涙目だが、最近はこういう扱いも多いので、本人も慣れてきている気もしないではない】

「あら、中々いい事言うわね、そうね心は複雑怪奇なデータよ」
「愛もまたしかりね、でもね、人間はもっと複雑なの」
「ロボットなら、もしかしたらその複雑すぎる情報に、プログラムに一石を投じられるのかもね」

【少々物憂げになりつつ、こう答えた】
【そう、人間とはげに複雑な物也や、しかし難解ではあっても解き明かす事は不可能ではない】
【それは、人間がゼロからでも関係性を構築できるのだから】
【そして、まさにここでも、関係性の構築は進んでいるのだから……】
【自分達を善人と言うならば、この女性もやはり善人なのだろう】
【そうでなければ、こういう言葉は出ない】

「龍鬼は戦わないです?」
「この子はあくまで、私の周りの世話役よ、戦うなら他の式神がいるわ」

【それぞれに微妙な役割分担がある様だ】
【少なくともこの龍鬼は、その役目ではない様子で】
【やがて……】

「あーそうね、いってらっしゃい」
「うう、そう言えば部品の買い出しがどうとか、言ってたです?」

【やがて、目的を思い出したのか、そう言ってお店に駆けだす】
【だが、遅い、足は極めて遅い!】

「どう思う?」
「何というか、約束、です?」

【何となくそんな気はしていたが、お約束だろうか】
【少々呆れ気味に、その時……】

「あれ?あんた壊れてたんじゃなかったの?」
「ああ、ご丁寧にどうも?です?断じてあの主人は、大変?」

【こう、ロボットの挨拶に】
【其々の言葉を返す】
【最も、壊れていると言う話だったが、大丈夫なのだろうか?】

183 厳島の中 ◆zlCN2ONzFo :2018/05/25(金) 21:22:47 ID:6.kk0qdE0
>>181

「(何を、何を言っているのだ?)」

【走りながら、その散文的な言葉を耳にする】
【この男にも、人生はあったのだろうか】
【そして、直後に聞こえる数発の発砲音】
【何が起こっているかなど、想像には難くない】

「すまない!なるほど……随分手際がいいな」

【ここでようやく、安どからだろうか?】
【タクシーに乗り込むと、口元だけの笑みを浮かべる】
【シートの温もりと、そして一転し慣れた環境からか溜息をこぼし】

「では、探偵さん、話してもらおうか?」
「君は何者で、あいつらは何者だ?」

【そう、小分けに話を始めた】

184 ヴァルター=アルメクス ◆auPC5auEAk :2018/05/25(金) 21:35:37 ID:ZCHlt7mo0
>>170

――――大丈夫さ。あの男は……今どき珍しく、ギャングにしては義理人情に厚い……だからこそ、古い知り合いのラベンダァイスの、半ば不義理な頼みに応じて、俺をここに送り込んだんだよ……

【『リラクゼーション』の力は正しく発動し、クリスタルはそのリザーブとしての力を失い、ハラハラと瓦解する。どうやら、セリーナに自分を信用させることにも成功したようだ】
【――――どうやらセリーナは、その『ギャング』をレグルスの事だと受け取った様だが――――実際には更にその上、もっと大きな動きを統括している男が、今回の仕掛け人である】
【尤も――――頭の中を覗かれるという事を危惧しているセリーナ相手ならば、むしろその勘違いをそのまま進めようと、男は心算を構築していたのだが――――】

……あぁ、確かに伝えよう。そしてどうやら、気持ちを持ち直してくれたみたいだな……。囚われて、2ヵ月ほどになるのか……よく、持ちこたえていてくれた
……大丈夫だ。俺がここに来たって事は、「ここが疑わしい」って、既にアタリをつけられているって事……遠からず、必ず事態は動く。
(――――負けだよな、やっぱ……これが『本物のヒーロー』だよ……)

【まず、男は己の安堵を素直にセリーナに伝えた――――その姿、そしてこの部屋の状況を見れば、おおよそどんな事があったか――――口にするのも憚られるそれは、容易に見当がつく】
【率直に――――良く2ヵ月程の間、心を維持できたものだと感心する。下手をしたら、1週間も持たない事もあり、そしてそれで全然不思議ではないのである】
【流石は、UTのリーダーという事はあると、改めて眼前の女性の力に感心し――――同時に、わずかな嫉妬を感じる】

――――参ったな。そんな体でも扱えるような『暗器』……隠し武器の類を、渡そうと思っていたんだが……仕方ない、君の言う通りだ。確信に至らない、情報の交換だけを済ませようじゃないか……

【だが、これでは『セリーナに、今後の役に立つだろうアイテムを何とか渡す』という事は、どうやら出来そうもない】
【ならば仕方がないと、そこは見切りをつける。敵地の真ん中での密か事、時間がないのはどうしようもなく、出来る限り、有効活用しなければならないのだ】

――――おっと……『仕事』の合間にさぼって飲むつもりのボトル、うっかり入れっぱなしにしてたよ……『ヒーロー』やってる時は、流石に置いてくるつもりだったのによ……
……少しだけ、飲みなよ……いける口なんだろ? ――――酒ってのは、心身ともにコンディションが良くないと旨くないなんて言うが……どうだ、旨いか?

【わずかに姿勢を正して――――その時、腰に『余計な荷物』がまぎれている事に気づいたのだろう。ヘッドギアで頭を覆われながらも、苦笑しているらしいのが伝わってくる態度で、ミニボトルを取り出す意】
【そのまま――――今度は、手枷ながらもセリーナに渡して、自ら飲ませようとするだろう。中身は『カナディアンウィスキー』――――ややウィスキーの中では弱めで、微かに甘みが出やすいタイプだ】
【時間を浪費するわけにはいかないと言いながら、酒を飲ませようととするのも如何なものかもしれないが、恐らくはこれも、セリーナの気持ちを和らげるための行為なのだろう】
【同時に、自らが口にしたこと――――心身ともにコンディションが良くないと、酒は旨くない。「酒を旨く感じられるかどうか」、それでセリーナの状態を確認しようという面もあるのだろう】

――――確かに、そりゃあ良い。『ヒーロー』は、正体を隠すのがお約束だからな……――――ま、1つだけ言えるなら……俺の他にも、ラベンダァイス入れて、7人の能力者が俺たちのバックについてる……
3人は、まだどこか甘ちゃんかもしれないが、残る4人はガチの戦士だ……

【冗談めかしながら、男はこのまま正体を明かさずにいようと提案する。勿論、情報を読み取られる事を警戒しながらだが、それを『ヒーロー』だからだ、と冗談めかして】
【しかし同時に、男はその『具体的ではないが確実な情報』を口にした――――恐らくは、UTなどの既知の知り合いとは別の、男と行動を共にする戦力】
【うち3人は、ラベンダァイス、レグルス、アルクの事として――――この3人は、先ほどの分類の『ガチな方』に入るだろうが――――更に4人、今回の為に動ける仲間がいるという】
【この男自身を含めれば、8人――――相当な人間たちが、セリーナを助けようという意思を共有しているのだろう】

――――じゃあ、答えてくれ……君が知る限りの、敵の『正体』、『戦力』、そして『目的』――――これさえ分かれば、突破口は確実に開ける筈なんだ……!

【そして男は逆に、セリーナに情報を要求する。恐らく戦う事になるだろう、セリーナを破った敵の情報。最低限それだけは知りたいと――――】

185 名無しさん :2018/05/25(金) 22:45:20 ID:MrCbc3r20
>>177

【筋張った手にぎゅうと掴まれる。それはやはり蛇の手触りだった、でも、見る限りでは、それは限りなく少女の細い細い、手首のところ】
【つかみ取られて困ったみたいに掌がぱっ、と、開く、――ならほんとにそこに居る蛇はどんなふうにしているんだろうって思わせた、口でも開けたのか】
【どうでもいいけど――その手が、彼の手を振りほどく温度感ではなく、緩く動いて。そうっと、彼の身体に、触れようとする。頬でも、首筋でも、胸元でも、どこでもいい】
【それで優しく、撫でる。――するり、と、撫ぜられる感触はやはり少しだけざらついて、蛇だから暖かくもないけれど。それがいいなら、きっと、暖かい】

――――――――うん、

【何度も何度も呼ばれた少女は小さく応えた、にっこり笑ったのかもしれないし、ちょっと困ったようだったかもしれないし、でも、多分、嫌な顔はしないと思う】
【どうだろう。彼が望んだなら、憤怒の表情にだってなってしまうんだけれど。ざわざわと蠢く蛇の感覚が彼の身体にいくつも触れる、そうだよ、って、語り掛けるように】
【彼が教えてくれたから――今ならちゃんとわかるよ、って、言うみたいに。けれどそれがずうっと続いたままであるという確証までもは、抱けない】

【神様としての少女にはきっと今でも全く違う神への信仰がいっしょくたに注がれている。そうして出来上がる神様は何なんだろう、本当に、この少女のままだろうか】
【ならば"今できる"一番いいことって、もしかしたら、"それ"なのかもしれなかった。何度も何度も名前を呼んでやって、自分が、何かって、意識させ続ける】
【まして彼女はこの場所から世界に呼びかけていた。なら。――本当に全部全部諦めちゃったわけでは、ないのかもしれない、って思わせて】

………………………………セリーナ、

【――祈るように頭を垂れた彼を前に、少女は、ふつ、と。呟いた、そうしながら手は滑るように動く、泣いてしまいそうな彼を、よいしょ、って、抱き留めるみたいに】
【胸元に――といってもやっぱり蛇なんだけど――彼の頭を抱き寄せようとする。仕草はさっきと似ていて、だけど、今度は、記憶の共有は起こらないから】

……セリーナ、セリーナ――、……そう、だった、わたし、……セリーナ、助けに、いかなくちゃ……。
夕月ちゃんに……、……落書き、ばっかりで、ごめんねって、――、……――カニバディール、と、お話、しなくちゃ、――、

………………――今日は何日? 

【そうしたなら/そうできなくても――少女はぽつぽつ、と、呟く。それは久方ぶりにありふれた世界を、人間の世界を、思い出すような、もので】
【ならばそれは神様じゃない、それを知らなかった、白神鈴音みたいな言葉たちだった。セリーナを助けに行かなくっちゃ、――あの後に、そのこと、知ったんだろうか】
【レシピが落書きだらけだったのも、思い出したみたいだった。夕月に愚痴の一つでも言われてるだろうか、そうじゃなかったら、意味わかんないかもしれないけど】
【カニバディールと――――それについては、きっとオムレツにも、夕月にも、分からない。……それで、尋ねた、今はいつの、何日かって】

/↓

186 名無しさん :2018/05/25(金) 22:45:37 ID:MrCbc3r20
>>185

【――――不安そうな顔を、していた。それは彼の願望には関係なく。どうしようって思ってしまったみたいに――ふっと気づいたなら、少女の形が、きちんと、ある】
【ひどく華奢な手は蛇より太いけれどそれだって折れてしまいそう、抱き寄せた胸元はどうしようもないくらいに平坦で、むしろ、骨のほうが標高が高い気すらする】
【ぺったんこのおなか、くっついたなら、腰骨がぐっと浮いているのが感じとれて、足――細い脚がもぞもぞ、って、不安そうに、こすれる】

――――でも、ぁう、……わたし、かえれな、――、かみさま、だから、……できない、…………かみさま、だった、から……。

【あるいは。それも願われたからかも、しれなかった。帰ってくるように。戻ってくるように。蛇の胎の中の、あの時から。何度も、何度も、願われたから】
【帰らなくっちゃいけない――って気になる。なるけど。どうしようもなかった。信仰されたことのない神様はすでに存在としてぼろぼろで、憑いていた身体も、持ち去られて】
【こうやって夢の中で、自分を知っているひとから、自分の欠片を集めている。――なら身体を持ってきたらいい、って、思うかもしれないけど。それだけの力すら、ない】

……――しあわせ、だった、よ、

【信仰の全くない今の彼女では現世に関わることが出来ない。かといって――今まさに彼女が注がれているのは、正しく信仰なんだけれど、別の神様と同一視をされている】
【"神様"として、それは問題ないだろう。だけど。白神鈴音っていう存在を、その人格を、望むなら。――それこそ誰かがうんとうんと名前を呼んであげる、くらいしか、今は】

【「うそじゃないよ」】
【「でも」】

【( ――――――――――――まちがいだった、と、口が動いた。神様っていう種族は、どうしても、その執着から、離れることを赦しては、くれなくて)】

187 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/25(金) 23:34:14 ID:WMHqDivw0
>>185-186

【――――濡れる感触が、蛇には伝わるものだろうか】
【抱き締められた胸元に、決壊して堪えきれなくなった涙がこぼれ落ちていく】
【男だから。泣くのはカッコ悪いから。だからずっと堪えていて、でもやっぱ、だめだった】
【だっせえ。小さな小さな声で――毒づくだろう、自分に対して】

……、……今日、は、5月の――おわりごろ。もうすぐ夏だよ、
……夕月はきっと何してもぶーたれるようなヤツだから、謝んなくてイイ。

セリーナ、……うん、どうせ……仲直りできてないんでしょ?
たすけ、なくちゃ……いけないような、状況にあるんだネ、あのヒト。
カニ、……カニバ。カーニバル? ……知らねーヒトだ、仲良し?

【ぽつ、ぽつ、と。少女の服の、胸元の布地に吸い込ませるように、言葉を零していく】
【こんな状況で。その内容はいたって日常的な、……間抜けなモノだった。何度かそんなやりとりをしてから】
【ふ、と顔を上げる。眼のふちと、鼻が赤くなっていて――でも涙は止まっていた。気合で止めた】

【――――は、と息を呑む。ニンゲンみたいな表情をしているのを、この日初めて、見たから】

……う、ん。今すぐ帰って来いとか、……言えねーっつか、……おれらのせいで帰れねーんだよ、ネ。
ごめんネ、……ありがとう、お願い、聞いてくれて。それ、言ってくれただけで、おれ、……今日のところは。
だいぶ安心した、……うそ、まだめっちゃ不安だわ。……ね、ねえ、鈴音ちゃん、

【「またさ、……『またね』って、言っていい?」】

【これもお願いごとに分類されるだろうか。再会を請うときの、別れの挨拶を選んでいいかって】
【卑怯な聞き方をする。思えばいつもこの男はこうだった、好き放題人の心を荒らして、悪びれもしない】
【悪い男だ。そんなヤツの言うことなんか、聞かなくたっていいって思っても無理はないけど】

【「またね」の挨拶は、この間もしたばっかりのことだった。だからまた、許してくれないかって、訊くのだ】

188 名無しさん :2018/05/26(土) 00:04:04 ID:MrCbc3r20
>>187

【泣いちゃだめ、なんて、言うひとは居なかった。男だからとか、格好悪いからとか、そういうの、きっと彼女は気にしないし】
【――今の彼になら分かるだろう。この少女自身、すっごい、すっごい、すーっごい、泣き虫で、本当はいっぱいいっぱい、泣くのを我慢している】

【泣いちゃ駄目だ、と、自分に課した。"たんぽぽ"を始めるって、決めたときに】
【泣いて滲んだ光景の中では、誰かが助けを求めているところ、見逃してしまうかも、しれないから】
【泣いて拭ったびちゃびちゃの手じゃ伸ばしてくれた誰かの手を、するん、って、取り落としてしまうかもしれないから】
【――だから、泣かない。だけど。泣いてしまう誰かを咎めるなんてことは、しない、するはずない、ずーっと、ずっと、泣いてきたから】

【泣いている背中を子供にするみたいにぽんぽんってあやす、とんとん、ぽんぽん、――あさつゆを抱えた葉っぱを叩いてつゆを落とすみたいに、もっと泣いちゃえ、っていうみたいに】
【自分のせいかな、って、思った。他人事みたいな温度感で。だけどそれはなんでか無償に居心地が悪くって――どうしたら笑ってくれるかな、って、思った」

【――五月の終わりごろ。「たんぽぽは?」って、聞くことはできない。全部いきなり押し付けてしまった。それもそうだけど。子供たちは元気だろうか、まだ生きているのか】
【夕月には謝らなくっていいらしい。けどよく分かんないって顔をした。セリーナについては、ぽつん、と、レヴォルツィオーン、だなんて、呟いたけど】
【あんまりに不快そうな顔をした。カニバディールについては、――ふるふるって首を揺らす。仲良しでは、ない。ひどく不穏な意味合いで特別な人間、ではあるけど】

【彼らのせいじゃない、って、言ってあげたかった。けど。言えなかった。ご神体である桜の木の中に依り代である身体を隠して、身体の中には、核が隠れていた】
【ぜーんぶ持ってかれちゃったなら、今ここにあるのは、ほんのちょっとの小さな部分。イルによって蛇だと定義された、白神鈴音って少女の、ごく一部】

オムレツ、……さん、……いいよ、って、言ったら、……危ないお仕事、やめて、くれる?

【――――だけど願われたから。小さな蛇の神様はいつかの少女のように振る舞う。そうしたなら、"あの子"は自分が神様だって、ずうっと、知らなかったから】
【叶えるっていうより、これじゃあ、交換条件。こうかんこしようっていう、――それで、】

――――それで、一緒に、…………………………――――――、

【――それは希望、かもしれなかった。だけど。限りなく、呪いでもあった。「またね」の向こう側のこと、"いつか"、そのとき】
【来るかも分からないときを、思い浮かべて。――誰の願望なのかは、分からなかった。分からないけど。彼女は、確かに、】

【(たんぽぽ、してくれる?)】

189 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/26(土) 00:19:53 ID:WMHqDivw0
>>188

【背中を叩かれると、詰まっていたぶんの涙がぽろっと零れるみたいに】
【カタマリめいて落ちてきて、それでまた、胸元を濡らす。……きっとそれで打ち止め】
【もういい歳した大人だから、涙の容量がそもそも少ないのだ。外見よりずっと長く生きてる、この男は】

【ひとつひとつ反応してくれるのを、周りが赤くなった黄色い目で見て――うん、と】
【頷いた、例の社名でいやそうな顔をするのも、まあわからなくもない。「彼」がそこにいるのを知っている】
【「そう、教えてくれて、ありがと」――ようやく落ち着いたみたいに目を細めてから、――――】

【――――、……危ないお仕事は、しているっていうか、やらされていることだったから】
【これから先、絶対しないなんて確約できない。骨の髄まで刻まれた所有痕が、「あの女」のために働くことを】
【無理矢理にでも命じてくるから、……それでも。あのときはそれでも、「あの女」に反抗したんだった】
【その結果、ひどい目に遭わされたけど――――でも。】


…………そうネ、やってあげようか。夕月だけじゃ不安だし、……知ってる?
アイツピーラーなしじゃ野菜の皮剥けねーの。やべーよ、めっちゃ危なっかしい、……はは、

【それを受けることでこのコが帰ってくるんなら。惜しくはない、そう思える、心の底から】
【今はきっとこう言ったらウソになる。それでもそのうち、それを本当のことにしてやろうって】
【思えた。初めてのことだった。文字通り死人として、あの女に付き従い続けた男が、初めてそう思った】

……んー、そんだけじゃまだ足んねーかな。けっこーすげーお願い事してるもんネ。
これじゃあ釣り合わねー気がするし、あとひとつ約束事してあげるよ、

【「おれの本当の名前教えたげる。帰ってきたら、……オムレツじゃないヤツ、鈴音ちゃんだけにネ」】

【人差し指を唇の前に当てて、内緒、のポーズ。あるいは、もうひとつおまけしてあげる、のポーズだった】

190 名無しさん :2018/05/26(土) 00:39:45 ID:MrCbc3r20
>>189

【――――――それなら、って、思えた。全部放り出してきてしまったはずなのに、それを条件にしようとするなんて、とんでもなく、ずるいんだけれど】
【祟る神様としての彼女の執着が"間違い"だったなら。祟らない神様としての彼女の執着は、多分、"子供たち"とか"たんぽぽ"なんだと、思わせた】
【くすくす、って、小さな笑い声がした――聞き間違いじゃ、なかった。夕月のことを聞いて笑っていた、だけど。馬鹿にするんじゃなくて】

【――なら、早く、戻らないと、って、思うみたいに】

【(だけど、まだ、戻れない。結局どうあれ、彼女はここから動けない。いろんなこと、不穏な要素ばっかり、ぴかぴか、って、星座みたいに)】
【(それが一つずつ繋がっていったなら――きっと形を成してしまいそうだった。それがどんな形なのかは分からないけれど。ヒント、は、きっと、あったから)】
【(いろんな名前を彼女は挙げていた。自分に混ぜ込まれる神様たちの名前。自分が、今、なんて呼ばれているのか。――違うって思いながら拒めないなら、彼らにしかできない)】

…………――ほんと?

【――笑った顔。さっきの深層心理まで食い込んで理想を反映する神様としてじゃない、もっと、単なる少女が浮かべるような、見てくれによく似合う、笑顔だった】
【血みどろさえ腐り果てた汚泥から咲いた、桜の花。そんな風な笑顔、――楽しみにしてる、みたいに、また、小さな笑い声】

【――――――ちりちり、って、世界が小さくよじれるような、音を立てた。ならば気づくかもしれない、これは夢の中、なら、目覚めてしまうのが、近いって】
【うんとちっぽけな神様は意識が無防備になる眠りの隙間に自分を差し込んで話しかけていたから。眠りが覚めるときがお別れのとき、ぱちり、と、瞬きが一つ】

――――、

【ふわり、と、彼から手を離す。これで掴んでいたら、多分、自分をいっぱい認識してくれている彼を、神様の自分は、離せなくなってしまうから】
【彼が朝を迎えるんだって気づいて――だからここでお終い。おしまいに、する。おしまいにしよう。だから――彼のするべきは簡単、この場所を、出ていきたいって思えば】

【――この神様はきっとそれも叶えてしまうから】

191 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/26(土) 01:01:38 ID:WMHqDivw0
>>190

ほんとほんとー。こーいうさあ、マジメなハナシしてっときにオムレツって呼ばれんの
だいぶ間抜けだナーって。今更気付いたワケ、だから、……ってわけでもないけど。
教えるよ、おれの名前……まあ楽しみにしててよ、……って。ハードル上げすぎたわ。

【「べつにそんな、変わった名前でもなんでもねーし」――そう言いながら頬を掻いて】
【ちょっとだけそわそわしているみたいに、気恥ずかしそうに笑った。それから、朝焼けの音を聞く】
【自分の身体が揺れている感覚を、ふと、覚えた。きっと現実の世界で揺さぶられている、たぶん妹に】

それじゃあ、……鈴音ちゃん、――――またネ。

【別れの挨拶。結局それを選んだ、……交換条件を出してやったんだから負い目はない】
【自信たっぷりにそう言ってから、ひらっと手を振って――一回目を閉じる。数秒置いてから、また、開いて】


【――――――】


「……、……ねえ、ねえったら! 起きて、起きて、起き……あっ起きた。……よかったあ、
 大丈夫? あんたすっごい魘されてたんですけど。汗もヤバいし、シャワー浴びてきなよ。
 ……夢見、悪かった? ねえあのさ、今日はあたしがソファーで寝るからさ。あんたベッドで」

……、……夢見は上々だわ、心配すんなって。……シャワーの前にアレ、アレだわ、
メモ。ホテルだからメモ帳置いてあるっしょどっかに、……持ってきて、ペンも一緒に。
……スマホでもいーや、とにかくなんか書けるモン持ってきて、……早く、忘れないうちに!

「え? ええ、何いきなり……いきなりそういうこと言い出すの、キモい……」

【ソファーに座って遠慮なしに肩を揺さぶっていたのは案の定、妹だった。じいと覗き込んでくるのを見返して】
【片手で、取って来いのジェスチャー。起き上がるにはまだしんどい。でも、やらなきゃいけないことがある】

【……この空間にはもう一人、未だ起きない姫君がベッドに横になっていた。それをちらり、見て――ぐ、と唇を引き結ぶ】
【そして。ぶーたれた顔した妹が、なんだかんだ言う通りにメモ帳を持ってきたら、それにさらさら、文字を書き始める】
【聞き慣れない、蛇の神様の名前をいくつもいくつも。スペルミスもいくつも。それでも絶対、……忘れてやれなかった、約束、したから】


//ここらへんで大丈夫でしょうか。長い間、お付き合いいただきありがとうございました!

192 兼愛 信生(けんあい のぶき) ◆xgsUYuhzWc :2018/05/26(土) 01:10:13 ID:Lxd3YeZA0
>>182

【信生が去った後なので、一度、ポップ君の描写に移る──】
【彼、と断定するならば、それを問いかけられると、モニターにある星の目が】
【急にパッと二重丸に切り替わり、】

【( ◎ )】
【ピンポンピンポン、という、まるでクイズ番組のような音がポップ君から響く】
【龍鬼の問いかけに、「あの人はアホだししごく大変」と答えたかのようだ】
【発話する機能はなくとも、ある程度会話は可能らしく】

【(♡

193 兼愛 信生(けんあい のぶき) ◆xgsUYuhzWc :2018/05/26(土) 01:11:19 ID:Lxd3YeZA0
>>182
【信生が去った後なので、一度、ポップ君の描写に移る──】
【彼、と断定するならば、それを問いかけられると、モニターにある星の目が】
【急にパッと二重丸に切り替わり、】

【( ◎ )】
【ピンポンピンポン、という、まるでクイズ番組のような音がポップ君から響く】
【龍鬼の問いかけに、「あの人はアホだししごく大変」と答えたかのようだ】
【発話する機能はなくとも、ある程度会話は可能らしく】

【(♡

194 兼愛 信生(けんあい のぶき) ◆xgsUYuhzWc :2018/05/26(土) 01:14:10 ID:Lxd3YeZA0
>>182

【信生が去った後なので、一度、ポップ君の描写に移る──】
【彼、と断定するならば、それを問いかけられると、モニターにある星の目が】
【急にパッと二重丸に切り替わり、】

【〝( ◎ )〟】
【ピンポンピンポン、という、まるでクイズ番組のような音がポップ君から響く】
【龍鬼の問いかけに、「あの人はアホだししごく大変」と答えたかのようだ】
【発話する機能はなくとも、ある程度会話は可能らしく】

【〝(♡ ♡)〟】
【そのあと浮かべた目には、ハートマーク。「それでも大好きなハカセ」だけども、言わんばかりの】
【そのあと彼らに右手で指を指して、ハートが点滅したために、「あなたたちもね」と】
【そのような、記号のコミュニケーション】

【〝(THANKS)〟】
【そのあと、彼らに向けてお礼の単語。待っててくれて「ありがとう」といったもの】
【曖昧なニュアンスながらも、彼は再び星の目になると、ぱちくりと】
【彼らが彼女と仲良くしてくれたことは、ポップ君はとても嬉しかったようだ】

──ぉぉおおーーい!!
おーい!みんなー!!

【と、そのタイミングで、戻ってきたらしく】
【ねじ屋らしい黒い袋。近くの店で買ってきたらしい食べ物が入ってそうな白い袋を、それぞれ両手に持って】
【ニコニコしながら走ってきた。やはり、とても遅いが】
【到着するなり、背中を丸めて呼吸を荒げて俯いている】

ハアッハアッコい゛ハーッハーゲッホま゛……エ゛ッ……よ゛オ゛ッエ゛……ウオ゛ェ……

【着くなり息を整え、むしろゼーゼーヒューヒューしすぎていて何言ってるか分からない】
【それから急いで二人に、満面の笑みでそれらを差し出すだろう】

ハアッ、ハアエホ……さあ、受け取りたまえ!労働の対価にはいつだって報酬だ!
そう!キミたちはワタシが信じた通り、ちゃんと待っていてくれた!
安物だが、存分にアフタヌーンティーのお供にするといい!

【胸に手を当て大言壮語するも、もちろん中は約束通りの、ジュース。缶チューハイ、安っぽいチョコ菓子、スナック菓子だとか】
【しかし、気持ち多めではある。おおよそ第世界で千円分以上は買ったのではないだろうか】
【あまり重くなっても、おそらくだが龍鬼ちゃんの荷物になってしまうので、量は控えた】

ふふふ、いやしかし、リュウキちゃんのほっぺたはとてもやらかかった。
まるでおもちみたいだったぞ。
もはやキミはリュウキちゃんではなく、もちキちゃんだな。

【また訳の分からない事をいい、満足げにニコニコと頷いている】
【龍鬼が慣れているとはいえ、あまりにも扱いがずさん過ぎてひどい】
【そうして彼らに向けて蛍光グリーンの目線を向けると、両腕を前に出して、まるで彼らを称えるように】

そうだな──ソウジさん、キミは善人じゃないけど、なんて言ったけどだな。
大げさだが、やっぱり──ワタシは、ヒトは信じたい!
悪いヒトがいても、そう、キミたちみたいなヒトに会える!
だから、たくさんキミたちに幸せをあげたいなと思う!──コレは、〝アイ〟だ!

少なくとも、キミたちに会えてほんっ……とうに、ワタシは幸せだったよ!嬉しかった!
キミたちをこれからも信じるし、ありがとうってたくさん言いたい!

【──なんとも、少し大げさすぎるような】
【ともあれ、彼女は彼らが大好きであることを笑いながら伝えると】
【スマートフォンが入っていた胸ポケットから、一枚ピ、と紙を出す】

あれだ!ワタシの研究所への住所と、連絡先だ!
名刺というやつだな。
どうぞ、ワタシが知らないところでビジネスシーンに使いたまえ!ヒトの名刺を!

【と、またもアホみたいな事を言っていた。──そこに記されているのは】
【兼愛研究所 水の国××ーTEL×××ー××××ー×××× メール×××@××××】
【と、むろん、彼女の連絡先の情報だった】

困ったコトがあったら、遠慮なく相談してくれたまえ!
ワタシはキミたちに協力出来るのなら、喜んでロボットなりミサイルなんでも作ろう!
──ただし、悪いコトには使っちゃダメだぞ!

【物騒な単語の矛盾。びし、と指をさしてアーユーオーケー?の合図】
【そして彼らに向けて最後に微笑みかけると──やや、瞼をおとす】
【彼らは優しく、慈愛に満ちていた。……本来ならば、そろそろ別れの時なのだろう、それが少し名残惜しいのか】
【あからさまにしょげてはいたが】

195 兼愛 信生(けんあい のぶき) ◆xgsUYuhzWc :2018/05/26(土) 01:15:33 ID:Lxd3YeZA0
>>192
>>193はミスです すみません

196 ◆ROhV0jlpGg :2018/05/26(土) 01:15:51 ID:qpY1SMsA0
>>前931、院長の方へ


…………八つ当たりでも何でも結構だが。

【これだけは言っておく、と前置きして、女は振り返った】

自らが“弱者”であると、そういう自覚があるのならば。尚更、振る舞いには気を付けることだな。
―――後先も考えずに暴れ、却って立場を悪くするような輩の面倒など、いちいち見ていてはキリがない。

何かを変えたいと思うのならば、まずは如何なる時も理性的であれ。そして変化を待つのではなく、自ら動け。
そういう人間には自ずと人が着いてくる。だが、“弱者”の立場に甘んじる人間の味方をする道理は無い。

【最後に、『私はそういう人間だ』と付け足して、言葉を締め括る。】
【それから、吐息を一つ。腕に嵌めた時計を一瞥したなら、また歩き始めようとして、もう一度だけ口を開いた】

―――もう一度言っておく。
貴様が獣ではなく、理性ある人間でいたいのならば――――規律には従え。




/度々お待たせしまして申し訳ない……

197 名無しさん :2018/05/26(土) 01:18:53 ID:MrCbc3r20
>>191

【ころころころ、って、笑い声。こんな場所でそんなこと言っている彼がなんだかおもしろかった、だってここは、……祟り神の支配する、場所なのに】
【多分、知ろうと思えば、出来たと思う。けど、しなかった。――それは約束を楽しみにしているみたいに、だから、お別れの言葉は、決まっていて】

…………――うん、またね、

【――ひどい、ひどく、平和な声だった。それで――――――目を開けたなら、世界は、ちゃんと世界の形をしている】
【世界を形作ることもできないちっちゃな神様の場所じゃなくて。色彩と温度と匂い、……とにかくいろいろなものに溢れた、世界で、彼は目覚めて】

【――――ベッドの上の"彼女"は、目覚めない。もし医者に連れてったとしても、なんで、こうなってるのか分かんない、って、お手上げするだろう】
【この少女は今生きていない。だけど、死んでない。――そうやって答えるしかない状態だから。呼吸もない、体温もない、だけど、死んでない。ひどく、変な状態】
【どこかをわざと傷つけたなら血が出て。放っておいたら血が止まって、気づいたら、治っている。よく分かんない――けど。気にするだけ、無駄だと思う】

【あるいは。その少女の身体――真っ新に裸体まで、剥いたなら。そこに刻まれている魔術式、ぞろぞろって、蛇の這うように、無数に、幾重にも】
【一つ。魔力を作り出す。二つ。その魔力を用いて、身体を維持、修復する。三つ。その魔力を用いて、これらの魔術を維持する。――そういう魔術式が、刻まれていて】
【"それ"が、この、生きていないけれど死んでいない状態の、正体だった。内臓がえぐれて頭が爆ぜても生きてしまうほどに強い強い、呪い――"彼"が記憶越しに体験した、呪い】

【それはたとえ"中身"みたいなものが抜けてしまっても、律儀に、律儀に、身体を維持して。――絶対に彼女が死ぬことを、赦して、くれないんだから】

【――――――――はらり、と、少女の形が崩れる。真っ暗な世界で、棺桶の中に、ぞろぞろ、って、無数の蛇が満ちる】
【外の世界のことを思い出してみる。思い出せる。――よかったって安堵する、まだ自分はちゃんと自分だ、って、思い返して】

【滴り落ちて来る信仰の雫、餓えた存在を、潤しながら】

/おつかれさまでした!

198 厳島の中 ◆zlCN2ONzFo :2018/05/26(土) 02:14:32 ID:6.kk0qdE0
>>194

「あら?なるほどね……中々愛嬌のある子じゃない」
「お話し、出来るです?」
「あの子が言った心、ちゃんと備わってるじゃない……」
「ポップ君は、断じて苦労してる?でも嫌いじゃない?」

【言葉の無い会話だが、確かに成立していた】
【それはれっきとした、心、感情に他ならず】
【確かに二人に伝わって居た】

「全く、あの子とポップ君、いえ、人間とロボットはここまで心を繋げられるのに、人間と人間はどうして争う事ばかりするのか、あんた解る?」

【ポップ君の金属のボディを撫でながら、そう少し寂し気に尋ねてみた】
【やがて】
「あら、戻ってこれたわね……ん?」
「あんた、まさか、これ?くれるの?」
「むう……龍鬼は断じて、御餅じゃないです?」
「……あんたの方がよっぽど善人じゃない……いいわ、ありがたく頂戴するわよ」
「お酒も、あるです?」

【そう言って、宗司は笑みを浮かべてそのプレゼントを受け取った】
【どうにも、変わり者の女性だが、よっぽど善人で、人がいいのだろう】
【裏表のない、純粋な人間なのだろう、極めて好感の持てる女性】
【それをもって、人は魅力とも、そして人柄とも言うのだろうか】

「……全く……私達も久しぶりに、こんな人間に会えて良かったわ」 
「探せばいるものね、でもね、世の中いい人ばかりじゃないわ、悪い人も同じ位いるの」
「だから、騙されちゃダメよ、そして、見失っちゃダメよ……色々ね」

【やがて、その名刺を受け取って】

「いいわ、でも貰ってばっかなのも悪いわ……これ、近くに来たら寄りなさい」
「御馳走してあげる」

【そう言って自分のポケットから、ショットバー『Cherry blossom』の地図と住所、番号の書かれた名刺を取り出して渡す】

「縁があれば、また会えるわ、世の中はね、そう言う風に出来ているの」
「それじゃ、龍鬼、行くわよ」
「うーん、バイバイです?」

【そう、兼愛信生とポップ君に別れを告げ】
【去って行くのだった】
【確かに変わり者だが不思議と、暖かい気持ちになれる】
【愛を伝える博士と、愛を知ったロボット】
【この世界に、それは、もしかしたら最も必要な物なのかもしれない】
【願わくば……】
【混乱の時代や、嘘と暴力の螺旋が、どうか貴女の未来へと影落とさぬように】

「(研究所ね、暇が出来たら行ってみようかしら……)」


//お疲れさまでした!
//お待たせしてすみませんでした!
//絡み、ありがとうございました!

199 ◆KP.vGoiAyM :2018/05/26(土) 09:28:53 ID:zxReOFhU0
>>183

【路地裏を置いて、タクシーは街中に混じっていく】
【追手はいるのだろうか?監視されているのだろうか。街中には様々な監視カメラが幾つもあり】
【パトロールの警察車両や自警団がいつもどおり居る。いつもどおりの筈なのに意識してしまうのは】

【追われているという認識が存在しているからだろう。我々が溶け込むように、奴らも溶け込んでいる】
【水面から顔を出した戦いの一部はまた水面下へと潜っている】

…ああなることは想定していた。路地裏で野良犬に噛みつかれるぐらいはな…
だが…あのイレギュラーは想定外だった。改めて礼を言わせてもらうよ

【彼はこの複雑に入り組んだ街の道をよく知っているのか、渋滞が起きがちなメインストリートと避けて、裏道を】
【ジグザグに曲がりながら車を走らせる。ひと目の避け方も知っているかのようだ】
【この男の目は、サングラスをかけていてもいろいろと良く“視えている”ようだ】

奴らはテクノドックス/TECHNO DOGS。オーウェル/ORWELLという企業の警備を担ってるグループ会社と言っているが実体は私兵みたいなもんだ
水の国の一連の“特区”の利権で警察に近い権限を得たもんだから、好き勝手やってやがる。治安維持とか言っているが
実体は汚れ仕事役だ。俺みたいな、反社会的な人間や反対派の連中を…殺す。

【探偵はまず先に後者の質問に答えた。オーウェルの私兵。汚れ仕事を行う、野良犬】
【ここでまた、“黒幕”に巡り合うような結果となってしまった】

【ウィンカーをあげ、ハンドルを切って、立体駐車場にタクシーを滑り込ませた】
【真っ暗な3Fへ、ヘッドライトを頼りに登っていく】

…それで、俺が何者かはさっき言ったとおりさ。しがない探偵で真実を……いや
愛するものの為に世界を変えたい、よくいる奴の一人さ

200 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/05/26(土) 16:06:41 ID:S/DUh6T.0
>>179

【絹糸の様に滑らかな貴女の柔肌、キメ細やかな布地に染み込む藍染の如く── 彼女の皮膚が吸い込まれていって】
【辿るのは貴女の真実、そこに描かれる景色は彼女には到底想像もつかない様な夢囃子】
【けれども写し鏡描く絵画の一葉にも似た、二人の情景はきっとあどけないから】


───……白桜はんがそう言わはるんやったら、うちには何も言えへんどす
せやからね、うちも感謝しなあかんな、白桜はんに会えたからこそうちもほっぺた突っつけるし
……まぁ、恥ずかしいのは恥ずかしいけど……白桜はんみたいな別嬪さんにつつかれるん、嬉しいさかいに

あ、── あかんかな? うちはそう思った事を素直に言ってるだけやけど
白桜はんみたいな照れ屋さんには少し刺激が強かったかな?


【そう言って彼女は不敵に笑った。悪戯っ子の様にそのほっぺたに童心を浮かべて、柑橘の如く爽やかに】
【貴女の幼さは大人びた雰囲気に反して、より一層可憐に映った。お淑やかな水仙が見せるあどけない蕾の様に】
【枝垂れる桜の花弁にも似た無邪気を、一つまた一つと重ねていく】


ふふ、存分に甘えはってええで、うちも大歓迎やから──
なんかな、白桜はんを見てると、うちに妹がおったらこんな感じやったんかなって
……もっと、お姉はんしてあげたら、良かったって、思わはって──


【頬を膨らませる貴女を見ながらそんな風に言った。どこか遠い目をしている】
【瞳の中に映るのは、幼き頃の情景か、或いは果てなき理想の世界】
【微睡みの中で見る白昼夢、音さえはっきりと感じる幻── 憂いを帯びた首筋に洛陽が差し込む】

201 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/05/26(土) 16:18:04 ID:S/DUh6T.0
>>180

【── ある種それは衝動に似ていた。止める気も止まる気も起きない、そんな感情の様に】
【故に彼女は溌剌としていて、それは宛ら、そうであることが基本である様に振る舞うから】
【向日葵が太陽の方向を向く様に、曇ることの無い笑顔を携えて】


──── そうですね、逮捕まではいかないですけど、あんまり良い目は向けられないですっ、世知辛いです
ふふーんっ、一つ賢くなりましたね! 鵺ちゃんいつも教えられる立場なので、教える事が出来てうれしーですよ!
他にも何でも答えますのでじゃんじゃん聞いてくださいね! スリーサイズとかはダメですけどっ

あらっ!? 鵺ちゃんのお名前認知されちゃってました!? それは少しおっかなびっくりですこと!
はい! そうですよ! 鵺ちゃんの超飛びっきりの能力です!
しーかーもっ! 忍術と組み合わせる事で百万馬力ですっ、おっかないですよ!


【楽しそうに彼女は笑って、飴細工の様にとろとろな言葉を流し込んでいく】
【糖衣につつまれた夢のように、飾る言葉の一つ一つが夢見心地にも負けない意味合いで】
【そうして彼女は貴女の傷をなぞる、労わるように優しく】


正義の使者! 聞きましたか!? 正義ですよ! 正義!! なんとまあかっこいい響きでしょう!
鵺ちゃんも正義大好きです、正しい事は素晴らしいです! ふーちゃんは凄いですっ
もう困った事があったらじゃんじゃん、どしどしお伝えします、返品はえぬじーですよ!

でーすーけーどっ! 正義の使者の前にふーちゃんは可愛い可愛い女の子ですから!
こーゆーケガするのダメですよ! お嫁に行けなくなっちゃいますから!
ふーちゃんの様な美人さんがお嫁に行けないだなんて世界の損失ですよ!! 世の中の男性諸君が大不幸全開になります!


【ふーちゃんとは渾名であろうか、何とも安直な付け方である】
【ピンと人差し指を伸ばしてダメですと注意する、じぃっとおっきな瞳が真っ直ぐ向いて】
【泳いだ目が、自分の所に戻ってくるのを待っていた】

202 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/05/26(土) 16:29:01 ID:S/DUh6T.0
>>196

【── 二の句が継げなかった、宙ぶらりんになった気持ちを何処に着地させようか迷って】
【理知的な貴女の言葉に圧倒されて。── もどかしい気持ちをどの様に処理すればいいか分からなくて】
【気が付けば身体が貴女を追っていた。一つに束ねた長い茶色の髪が風に靡いて】


──── 堪忍な、うちもつい頭に血が上ってはって、何か変になってはった
お姉はんの言わはる通りやわ、理性的に規律へ従う
あはは、どっちもうちには足りひんさかい── 耳が痛いのはほんまどす

せやけど動く事は得意やで、何でも思わはったら直ぐ実行するから
だから付いてきてしまわはった。お姉はんこっちに用事あらはるん?
良かったら途中まででも一緒に歩かはらへん?


【らしくないことはしたくなかった。── 自分は、そうきっと普通の自分ならこうしていた】
【珍しいタイプの相手である、だからこそ強く興味が湧いた。それならば止める道理はない】
【通い慣れた通学路を歩く様に、揃えた足取りで貴女の側に並ぶだろう】


……まぁ、お姉はんの言葉には納得しはるけど、こんな女の子捕まえて獣はちょっと酷くない?
自分でも花では無いのは分かっとるけども、獣言われたら流石にショックもあるし
── あーでも、お姉はんみたいな綺麗な人に仔猫ちゃんとか言われたらドキッとしはるかも……

あっ、ごめんな、うちばっか喋って── えっと
文月って言います、和泉 文月──


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