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【能力者学園も】能力者スレ外伝【その他本スレで出来ないネタも】

1 名無しさん :2013/02/06(水) 23:54:30 ID:w6sP5Gcc0
おいっす! (´・ω・`)
よーこそ、外伝へ。
ここの生活は外伝だから、まずはゆっくりして行ってくれよな。
おう、「本スレとちょっと違った生活」なんだよ。済まん。
「学園風」とか「第七世界風」とも言うし、謝って許してもらおうとは思って無ぇ。
でも、この生活を見たとき、アンタは、きっと言葉では言い表せない
「平和」みたいなものを感じてくれたと思うんだ。
殺伐とした新世界で、そういう気持ちを忘れないで欲しい。
そう思って、この世界を作ったんだよ。
そんじゃ、注文でも聞こうか。

次スレは>>950が立ててくれよな。

416 能力魚スレ ◆3inMmyYQUs :2018/03/29(木) 22:49:24 ID:adOSLVgQ0
/【OP:Under The Sea - Dai Hirai】
/【ttps://www.youtube.com/watch?v=5FsOu4omGY4】


【こぽこぽこぽ……】
【ここはどこかの海の底、愉快な泡がぽこぽこ、浮かんでいたのさ】


────ダメですよお〜、陸なんか行ったらあ。
あそこには怖〜〜いニンゲンが沢山いて、すぐ食べられちゃうんですから!


【くるりん、とその尾ひれを翻して】
【赤い出目金のミチカは、言いました】


────ですぞ! ですぞ!
あんなところに行ったら、すぐに解剖されてしまいますぞ!


【ウミガメのギンノスケも言いました】
【そのヒレを器用に波打たせて、きれいにひとつ宙返り】

【しかしそんな彼らの忠告が、いまいち響かない様子の子がひとりおりました】


────本当にそうかな……


【一人の人魚が、ぼやけた陽光が揺らめく海上の方を見上げ、物憂げな溜息をつきます】
【そのイソウミウシみたいな鮮やかなオレンジの髪が、海流に煽られゆらゆら揺れました】

【マーメイドのカンナはここのところ、いつも陸のことばかり思い耽っていたのです】
【あの綺麗な森の島に行きたいと。あまつさえ、ある人間と話までしたいと言い出すのだからさあ大変】
【それが彼女の父親やその仲間に知れたら、どんな恐ろしいことになるか!】

【だからみんなで引き留めようという訳なのさ】


────ね、ね、あなたからも言ってあげてくださいよお〜。

海はこんなに素晴らしいところなんだって!
陸なんか行くのは間違いだって!


【くるりん、ミチカは滑らかに泳いで他の仲間に近づきます】
【この海の素晴らしさを説いて、あのお転婆な人魚を思いとどまらせてあげて欲しい、と】


【────♪ぽぽぽぽんぽんぽ ぽんぽんぽん】

【♪あんだーざスィ〜】

【何か急に流れるよ〜〜】


/はじめまして、新規です。
/海鮮キャラでロールできると聞いてきました。こんな感じで大丈夫でしょうか?
/不慣れなので返信はとてもゆっくりになると思いますが……それでもよろしければ……

417 ◆3inMmyYQUs :2018/03/29(木) 23:11:05 ID:adOSLVgQ0
>>415


────臭ぇな。そして五月蠅ぇ。


【ゆらぁり……地の底から響くような陰湿な声が一つ】
【何者かがドアを開けると同時に、そこにあるはずがない異変を感じ取った】

【サングラスの奥の眼差しが、それで地均しでもするような圧を持って周囲を眺め回す】
【それは必然、彼女のいる箇所まで至り――そこでぴたり、止まった】

【いるはずのない人間、すべきではない格好、禁じられた行動】

【役満な彼女を認めると、何か面白い玩具でも見つけたように】
【はン、と一つ嘲笑と共に、その口元へ邪悪な笑みを浮かべた】

──知らなかったなァ。
こんなところに喫煙所が出来ていやがったなんて――

【上も下も、中のシャツまで黒で統一されたスーツを纏った謎の男は】
【かつ、かつ、かつ、と不吉な靴音を鳴らしながら、歩み寄っていく】

【明らかに何か良からぬ企みをしているのがその背後に揺らめく陽炎からも容易に見て取れた】
【逃げてもいいし観念してもいい】

418 ◆S6ROLCWdjI :2018/03/29(木) 23:23:03 ID:AlSEJK/U0
>>417

【「やっべ、ヒトの気配だっ!」――そう思った瞬間に給水タンクの陰へ逃げ込むくらいの元気はあった】
【そこからひょこっと赤頭を覗かせて、新たに現れた人影の様子を見た、見、……】

(……え? なに? なにあれゼッタイ学生じゃないじゃん)
(ヤとクとザが付くご職業の御方じゃん。なんで学校にいんの)
(もしかしてあたしがサボってる間に、学校、乗っ取られちゃった!?)
(うそうそやだ、うわーっこんなの先生に見つかったほうがずっとマシじゃん! あーっあー、どうしよ……)

【タンクに背をぴったりつけたまま、ぶるぶる震えて声を上げずにいたが】
【……遅かれ早かれ見つかっちゃうだろうと、そう思った。だから小声、すっごい小声で、】


………………にゃーお。ネコだよ。ネコだから誰もいないよぉ……。

【――――――(震え声)】

【めっちゃ下手くそな猫の鳴き真似。いっそ素直に出て行った方がまだマシなような、気もする】

419 ??? ◆zO7JlnSovk :2018/03/30(金) 00:13:56 ID:ELeBzaqE0
>>416

【海の仲間達は口々に言います】

【”陸に行ってはならぬ”───と】

【そんな中、カツンカツンと一際目立つ音が聞こえます】


【”貝”です、それも大きな大きなシャコガイでした】
【大きな貝殻がうち合わさって、抗議の音色を奏でます】
【そして!ぱっくりとその貝殻を開きました】


……そんなことない、陸地にも、良い人は、いる
私はいつも、貝殻の隙間から見てた───
虐められている亀を助けた青年の姿も、覚えてる……

それに……皆が思ってる程、カンナは弱くない、から


【貝殻の中から出てくる一人の少女】

【長い金髪と碧眼、黒いキャスケット帽がトレードマーク】
【驚く魚介も多い筈です、彼女は普段静かに殻にこもってあまり話さない子なのです】

【でも、カンナは知っている筈です、彼女はとても上手に楽器を弾きます】
【カンナの歌声、大海原一の素敵な歌声を持つ貴方にピッタリの演奏ができる彼女】
【時折、皆に内緒で二人、演奏をしていましたね】

【彼女は言ったあと、恥ずかしそうにキャスケット帽を目深に被って、貝殻に引っ込みます】
【そう彼女の名こそ、大海原一のミュージシャン】

【”シャコ・パストリアス”その人なのです】


/BGM:ttps://youtu.be/JXOnhzoC-i8

420 ◆3inMmyYQUs :2018/03/31(土) 09:57:58 ID:adOSLVgQ0
>>418

【焦点が合う寸前に、視界の端に隠れていった陰】
【その僅かな気配を感じ取れば、男は猛禽じみた獰猛な笑みを口の端に滲ませ】


──そうか。猫だったか。
なら、仕方ないな────


【なんだねこか】
【そんな風で、あっさりと踵を返して、かつ、かつ、かつ──足音が遠ざかるのだが】

【ふ、と】
【その靴音が途中で消え失せ────次の刹那】


────悪い猫は保健所送りだ。


【突如と彼女の目の前に、男の顔が降ってくる】
【逆さ吊りで、さながら蝙蝠の如く。如何なる故か空中に浮いていて】
【その口元は今にも血の滴りそうな鋭利な弧を描いているのである】


【 ── “ROCK ON”! 】

421 ◆3inMmyYQUs :2018/03/31(土) 10:34:05 ID:adOSLVgQ0
>>419


「そうだよ! 陸なんて行ったら危ないよ!」

   「あそこは朝から晩まで働き尽くめ!」

「海なら毎日遊んでハッピー!」

     「周りを見てごらんよ!」

「こーんな素敵な世界!」

        「どうして離れたいと思うのさ!」


【魚介は銘々海の素晴らしさを唄います】
【そうです、ここは労働も花粉症もない楽園なのです】
【どうして陸なんてところに好き好んで行く理由があるのか──】

【そうした最中、カツン──】
【カスタネットのような貝の音色が騒擾を裂きました】

【みながそちらへ振り向きます】
【それでカンナは一際大きく、明るい声をあげました】


────シャコ!


【それは彼女の親友にして素敵な音奏のパートナー】
【いつもは引っ込み思案なのに、気持ちを分かって言葉を向けてくれた大切なともだちに】
【彼女はひらりと軽やかにその尾を波打たせて、シャコの元へと泳ぎ寄ります】


そうよ、陸にだって素敵なものはたくさんあるんだから!


【そこで片腕を伸ばし、掌の先を天へ捧げると──前奏】


────♪遙か〜海の上の世界……

    太陽の──腕の下で──

    わたしは────見たの──

    名前も知らない──宝物たちを──

 
これなあに? 【おまる】

これ素敵! 【たこ焼き器】

どんな風に使うのかしら 【コロコロ】


────♪わたしは──知りたい──〜〜

     陸の上の──世界──

     素敵な──横顔の──

     あの人が──住む国──を〜〜


【急に歌うよ〜〜】

【そしてシャコのパートだよ〜〜(無茶ぶり)】

422 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/03/31(土) 12:57:49 ID:jD3Ux1V.0
>>421

【カンナの歌声を聞いて、仏頂面なシャコに微笑みが混じります】
【細い喉が奏でる音色は、伸び伸びとしたフルートを思わせて】
【それでいて豊かな表現力、聞いている有象無象の雑魚達も感動します】

【然し、そうは問屋が卸さない】


っ……ま、待ってよカンナ───……私、歌は………


【キャスケット帽を目深に被ります、白い頬に僅かな赤身が混じって】
【そうです、シャコガイには発声器官が無いのです】
【故にシャコは歌がとても下手です、ミュージシャンとしてはダメダメです】

【それでもカンナは毎日毎日、そんなシャコに合わせて歌の特訓をしてくれるのです】
【袖をぎゅっと掴みました。──此処が勇気の出し所だと、伝える様に】
【大きく息を吸い込みました、貝類には貝類にしか出せない声があるよ、と教えてくれたから】

【シャコが前に出て、軟派なハマグリやアサリが笑います】


  ”見ろよ、シャコが歌うぜ”  ”あいつの歌、酷いもんなんだ”
  ”ほんと、ほんと!カラオケの採点不可だったし!”  ”あれでよくミュージシャン名乗れるよな”


【罵声を浴びて、脚がすくみます。──チラリとカンナを見て】
【怖い、恐ろしい、こんな気持ちでステージに立つなんて】
【小さく手を伸ばしてカンナの手を握ります、震えてるのが分かるでしょう】


”よく見て───素敵ね これでもっと完璧”
”なんでも持ってる 私はすべて”
”まわり中とり囲む なんてたくさんの宝物”


【音程はまだ不安、時折横目でカンナを見て合ってるか確かめるでしょう】
【それでも今までとは大違い、響く倍音は法螺貝の仕組みを活かした独特の発声法です】
【伸び伸びと響くカンナのソプラノに対応する、豊かなアルト】

【今にも泣き出しそうになりながらシャコは歌います】

423 ◆S6ROLCWdjI :2018/03/31(土) 20:45:16 ID:AlSEJK/U0
>>420

【遠ざかっていく足音に、安堵の溜息を乗せて。……ちらと片手をみやる】
【ヘンなところで律儀な面があるせいで、ポイ捨てできなかった、まだ火のついている煙草】
【……もう一度吸う気にはなれなかった。もう一度溜息をついて】
【先端をコンクリートに擦り付けて火を消そうと――――、――――】

 【――――目が合った。】


………………いぎャああああぁぁあぁああああぁ!?
や、だっ、――――やだやだやだやだ!!! ごめんなさいごめんなさーい!!!
売らないでッ!! なんでもするから売るのだけはやめてェええええッ!!!

【全身の毛が逆立つような感覚。悲鳴を上げたのはほとんど無意識だった】
【ついでに言えば、泣いてしまったのも無意識。一瞬でびゃーっと涙を垂れ流して】
【思わず手から滑り落ちてしまった煙草が、放物線を描いて飛んでいく。男の方へ――】


 【――――ん? 今なんでもす以下略】

424 ◆3inMmyYQUs :2018/04/02(月) 22:07:58 ID:WFKxT5bU0
>>422

【震える華奢な手を、カンナはそっと掴みます】
【芯のある眼差しがシャコを見つめて、鷹揚に、ひとつ頷くのです】

【「大丈夫。二人の唄を聞いたら、きっとみんな驚くわ」】

【瞳がそのように語りかけて──そして】


“よく見て──”
   『よく見て──』


“素敵ね──”
   『素敵ね──』


【それはどんな楽器の音色とも異なっていました】

【ソプラノとアルト、二人の歌声は螺旋のように絡み合って独特のハーモニーを奏でます】
【人魚の声が導線を引いて、そこに法螺貝の立体的な響きがまばゆい彩りを添えるのです】

【下卑た野次を飛ばしていた有象無象の海鮮たちは、圧倒されて言葉を失いました】
【開いた貝が塞がらないとはまさにこのことで、金魚もパクパクと口を開け閉めしています】

【伸びやかに、軽やかに】
【それでいて奥行き深く、この水中を煌びやかに伝播していきました】


“JAS○ACなんて────”
     『なんて────』


“怖くないわ────”
     『わ────』


【ちゃら〜〜ん】

【後奏が締めくくられ、豊かな余韻が場に満ちます】
【歌い終えたカンナは花咲くような笑みをして、シャコを見るのです】


【「ね──二人なら、平気でしょ」】


【最高のメロディを奏でてくれた親友の周りを、楽しげにくるりと回って】
【それから、罵声をしていた貝たちに、「何か文句ある?」とでも言いたげな堂々とした面持ちを向けるのです】


【──♪どろろん……どろろん……】
【何かおどろおどろしい音楽が、徐々にフェードインしてくることも、今は気付かぬ風で】

425 ◆3inMmyYQUs :2018/04/02(月) 23:02:14 ID:WFKxT5bU0
>>423

【──予想通り、いやそれ以上の反応が返ってきたことに】
【男の意地悪い笑みは大層満足げに深く歪んでみせた】

【それから飛んでくる煙草を、しかし狼狽えることなく空中で掴み取ると】
【逆さになっていた身体が軽やかにその場で一回転し、すと、と着地する】


ふん。肝も据わらないガキがこんなもの吸いやがって──


【呆れたように、どこか吐き捨てるようにそう言うと】
【あろうことか、掴んでいた煙草をそのまま拳の中へ握り込んでしまった】
【さりとて全く熱がる様子もなく、それを一瞥することもなく、ただ自身の顔の横で見せつけるように】

【一拍置いてから再び開かれると、そこにあったものは全てが細かな灰となっていた】
【掌から滑り落ちるとそのまま風に吹かれ、跡形も無く消えていき】

誰が売るか。
二束三文追うほど困っちゃいない。

【You are 二束三文、などと無礼なことを平然と言い放ち】
【ぱん、ぱん、と両手を打ち払うと、ふとサングラス越しの瞳が彼女を見下ろす】
【その精一杯グレてみたような格好を、何か各部点検するような眼差しがつついた】
【すると】


──何だ、お前、そんなに学校がつまらないか。あァ?


【鷹揚に腕を組んだ男は、その口元に愉快げな弧を浮かべてそんなことを問うたのだった】


【────これは良い『逸材』を見つけたかもしれないぞ】
【男がその時そんなことを心中で嘯いていたことなど、誰に知れただろうか】

426 ◆S6ROLCWdjI :2018/04/03(火) 01:46:43 ID:AlSEJK/U0
>>425

【吹っ飛んだ煙草がキャッチされ、それが握り潰されるのを見ると】
【ようやく喚くのをやめて、あ、なんて口にして、それから】
【小声で「熱くないの」、なんて訊いてくるので、きっと性根はそんなに悪くないのだ、この娘は】

にっ……そく、三文って、そんな安くないもん、
たぶんホ別……3? ……2.5くらいは取れるもん、たぶん……

【「やったことないからわかんないけど」と、またしても小声で口にする】
【どうも悪いコトをやるのが格好いいとでも思っているのか、それとも】
【そうでもして、イキがっていなきゃ不安で不安で仕方ないのか。……おそらく後者だろうけど】

【つまらないか、と問われれば、ちらとサングラスの向こうを覗き込むようにして――】

……学校だけじゃないし。家も、街中も、どうせどっこもつまんないもん。
お行儀よくしといて、よかったことなんて一度もない。

【――――すぐ逸らした。下を向く。コンクリートの灰色ばかりが視界に入る】
【拗ねたように尖った唇はもごもご、言い訳がましく蠢いて】

……ていうかあんた誰、先生じゃない……んじゃないの?
こんなとこまでわざわざ、説教しに来たの?

【そういえば、この男がなんなのか知らない。ふと気付いてしまえば、それを訊くことに集中し始める】

427 院長中身 ◆zO7JlnSovk :2018/04/03(火) 10:12:36 ID:bmjM3Lbw0
>>424

【───小さな拍手が、何処からか聞こえます】



【それはまるで感嘆の声に似て、思わず飛び出たという感じでした。】
             【釣られて別の所からも拍手がします】


【  ”私も”───】    【───”僕も”  】


【競う様にあちらこちらから拍手が響いて】【其れは満開の喝采になります】



【気付けば辺りは大盛り上がり、魚介類の大合唱です】


カンナ──……カンナ……!!
今まで、皆の前で歌うの……ずっと嫌で、嫌で……
散々馬鹿にされて、嫌いになってた、大好きな歌を歌うの

でも───でも、分かったんだ
やっぱり僕、歌が、音楽が、大好きなんだって
ありがとう、ありがとうカンナ……カンナのお陰だよ


【眩しい笑顔を向けるカンナに、シャコは強く抱きつきます】
【驚くかもしれません、あんなに照れ屋な彼女がこんな大胆な真似を】
【それだけ、嬉しかったという事でしょうか】

【きゅっと閉じた目尻から大粒の涙が零れます】
【キラキラと輝くのはそこに、真珠の粉が混じっているからです】
【感動的な場面、拍手は満開───会場のボルテージはMAX】




【しかし、青天のHEKIREKI───不穏なふいんきが周囲を包みます】

428 ◆3inMmyYQUs :2018/04/06(金) 23:56:31 ID:adOSLVgQ0
>>426
【熱くないのと問われれば、男はフンと一つ鼻息を鳴らしてそれを返事とした】
【サングラスの奥から見下ろしてくるその眼差しは、少女の奥の何かを読み取ったかのようで】

【しかしてホ別だなんだと穏やかでない言葉が出てくると】

……………………────

【男は何とも呆れた様子で口を半開きにしてやや沈黙してしまう】
【本当に意味分かってるのかこいつ、とでも言いたげな様子で】
【何故か僅かにズレ落ちたサングラスを、黙って手で直し】


──ふん。
ガキの癖に、もう世界の全部を知ったみてェな口を利きやがる。


【「──ま、否定はしないが」】
【不遜に言い放つ男の口は、最後に少しだけ愉快げに歪んで】

【それから「誰なんだ」と問われれば】
【そこで一層、口元の弧が鋭利に深まった】
【まるで「よくぞ訊いた」と言わんばかりに】


俺か? 俺はなァ────


【そこで男は指をぱちんと鳴らす】
【するとその人差し指の先に、クルクルと回転する一枚のカードが現れて】
【その指でぴっと少女を指差すような仕草をすると、回転するカードが彼女へ飛来する】

【それはさながら悪戯好きの妖精のごとく、くるりと少女の周囲を一周してから、目の前へ降りてくる】

【手に取って目にすれば、それが『名刺』であったと分かるだろう】
【高級な黒の厚紙に、所々金箔が散りばめられて】
【プリントではなくエンボス加工で、肩書きと名がこう記されていた】


【 『RENGOKU Production』 】
【 代表取締役社長 アルス・ソロモニア 】


【それでピンと来るかは分からない】
【だが一部のマニアなら知っている】
【それが確かな『芸能プロダクション』の名であることを】


俺はな────『プロデューサー』だ。


【口元に不敵な笑みを湛えた男は、かつん、と一歩を踏み出し】
【その上体を少女の背に合わせてやや屈めると──こう言い放つのである】




────お前、『アイドル』になれ。




【──それが、全てのはじまりだった】


【♪おーねがい、シーンデレラー!】

【前奏がー なーがれるよー】
【カメラちょっと引いたりしてー】

【おーおきくー タイトルロゴ出ーるよー】



【 『ゆづきをプロデュースっ☆』 】



【ジャジャーン(余韻)】

429 ◆S6ROLCWdjI :2018/04/07(土) 23:56:21 ID:WMHqDivw0
>>428

【ひらひらひら――――舞い踊るカードをキャッチして】
【じいっと文字を見て、それから男を見て、もう一度文字を見て、男を見て――】
【何度か視線が往復した。それから数十秒、たっぷり沈黙を保ったあと】


………………新手の詐欺のヤツ?


【――――こいつ、信じてねえ!】
【せっかく出てきた、キラッキラのフォントで彩られたタイトルロゴに】
【びーーーっと横に、打ち消し線を曳いていくかのような暴虐】

【しかし――パーカーのポケットからスマホを取り出して、操作し始める】
【インターネットブラウザを起動、検索ボックスにくだんのプロダクションの名前を入れて】
【検索ボタンを押してみれば――まあ引っ掛かる、引っ掛かる】
【ここまで来て、ようやく疑念は少し取れたらしい。それでも、眉間の皺はとれないまま】

……っま、まーあ別にぃ?
あたしがアイドルやれるよーな美少女であることは周知のジジツかもしんないけど?

――――なんであたしなの。この学校、他にもかわいい子いっぱいいるじゃん。

【「知らない? 生徒会――『カノッサ』のコたちとかさ、風紀委員会――通称『公安』のコたちとか」】
【「ああ最近は、『チームM』とかいうコたちも有名になってきててさあ……」】
【この学園の有名人たちを、思いつく限り挙げてみて――その、どれにも属していない、平凡な】
【ましてやちょっとだけグレてる不良みたいな自分に、なんで白羽の矢が立ったのって。そんな顔をして】

430 海底みゅ〜じかる ◆3inMmyYQUs :2018/04/13(金) 18:00:01 ID:adOSLVgQ0
>>427

【強く抱きつかれました人魚、初めは驚いて目を真珠みたいにまん丸くしますが】
【シャコの嬉しさがすぐにひしひしと伝わってきまして、彼女も表情を綻ばせます】


 シャコ……────!


【それからシャコの背にもそっと腕を回せば】
【くるくるくる──彼女を巻き込んだまま社交ダンスのように軽やかにスピンして、二人でポーズ】
【満開の拍手へまた一芸をもって応えるのであります。いやはやサービス精神旺盛というかすっかりスター気取りというか】

【それでまた黄色い歓声とか「尊い」とか言ううっとりした嘆息とかが上がりまして】
【やんややんやの大盛り上がり──だったはずなのです、が】


【──何やら漂い始める不穏な空気】
【いや海底に空気はないので水気とでも言いましょうか】
【とにかく漂う怪しいムードに、魚介達は何だ何事かとざわめき始めます】

【──おや、そういえば】
【出目金のミチカが、いつの間にか姿を眩ましているような……】


【──ここでステージはぐるりと転換して──】


「──ひそひそ。ひそひそ。
 ええ、どうやら本当に陸へ行こうとしてるようですよ。

 あゝ、なんて愚かな人魚! なんて不埒なシャコ貝! 
 ──ええ、それはもう、たっぷりお仕置きしてあげないと」


【ここはどこかの真っ暗闇】
【誰かが誰かに、何かをこっそり告げ口です】

【どろろん、どろろん】
【不穏なテーマは一層大きくなり始め】


【──再びステージ回転、元の場面へ戻ります──】


【ざわざわ……ざわざわ……】
【どよめきを増していた魚介たち、やがてそのうちの一匹が】
【その尾ひれで向こうの方を指差して……鰭指して? 素っ頓狂な声を上げました】


「────うわあ! コーアンだ! コーアンが来たあ!」


【コーアン──その名を聞いた途端、集っていた海鮮たちは弾かれたようにぴゅうっと一斉にどこかへ散っていきました】
【気付けばぽつり、残されるのは先までスターを演じていた彼女たちだけ】
【人魚もあたふた周りを見回して、どこか隠れ場所はないかと焦り始めるのです】


──わ、わ。
どうしよう、見つかったら大変──!
あっ、シャコ! 私もその中入れて!


【すると人魚は、あろうことかシャコの貝殻の中へ無理矢理押しかけて】
【二匹分入るか分からないけれどもとにかくそこへ身を隠そうとするのです】


【──そうこうしているうちに、遠くから押し寄せてくる何かの魚群】
【何がいるのかいないのか、そもそも奴らは何なのか良く分からないけれども、】
【とにかく見つかってはならないことだけは確かなようでした】

431 ゲP ◆3inMmyYQUs :2018/04/13(金) 18:45:33 ID:adOSLVgQ0
>>429

【♪てってってー】
【 てってっててー】

【打ち消し線を引かれたタイトルロゴがひょいっと回収されて、何やら呑気なBGMに変わる】
【パンしていたカメラが、にゅーっと巻き戻されるように男の顔まで戻ってきて──】


──あァ?
誰がその甘いマスクで年端も行かない少女に近寄ってデビューさせる気も無いのにレッスン代や何やかやと金銭を要求した挙げ句際どいビデオに出演を強要し最後には路地裏に捨てていく極悪ロリコン天才詐欺師野郎だと!?


【冒頭、長台詞、息継ぎも無しに一気に言い切って】
【非常に柄の悪く表情を歪め、その牙じみた鋭い犬歯を剥き出しにした】

【が、スマホでググってやや表情を変えた彼女を見れば、ふん、と一つ勝ち誇ったような顔をして】

【確かにまあ実在する事務所ではあるようなのだが、そんなにテレビにバンバン出るような大御所ではない】
【むしろ地下方面での活動が活発で、所属しているアイドルもなんかイロモノ揃いというか悪魔的というか】
【そもそもそいつ人間なのかという生物学的かつ倫理的な疑問を避けられぬビジュアルの輩までいたりして】
【ググればググる程アヤシゲ〜な情報が飛び出してきたりはするのだが、唯一確かなのはそれが確かに熱狂的なマニアを抱えているということだった】

【一応、Pとしての実績や手腕はそれなりなのかもしれない】
【あくまで一部の変態向けに特化したという部分を除けば、だが】

【そんな男は、「何故自分なのか」という至極もっともな問いに】
【不敵な笑みを口元にじんわりと滲ませて、言い放った】


────それを俺が言ったら面白くないだろうが。


【何やら意味深な含みを持って言う男の眼差しはどこか挑発的だった】
【それを知りたいのなら──何をすべきか分かるだろう、とでも言いたげな】

【男は続けて言う】

──やりたくなければいい。
無理強いはしない。

お前の言う通り、このクソッタレな学校には他にも『逸材』がいるだろうからな。

【そうして急に素っ気ない調子になると】
【その長身が、サングラスの奥から鋭利な眼光で少女を見下ろして】


──どうなンだ。


お前は『アイドル』になりたいのか、なりたくないのか──


今ここで決めろ、俺は忙しい。


【低音の効いた重い声色で男は言い放ち、じっとその場で反応を待つだろう】
【──が、もし仮に少しでも躊躇するような反応を見せた場合、男は「そうか」と呟き無慈悲にその踵を返して歩き出してしまうはずだ】

【……その実、引き留めに来ることを内心でめっちゃ祈りながら】

432 ◆S6ROLCWdjI :2018/04/13(金) 22:24:26 ID:WMHqDivw0
>>431

【「そ、そこまで、言ってないし……」「ていうかちょこちょこ自画自賛混ぜるのやめろし……」】
【怖い顔をされるとビビったようにしゅっと首を縮めて。もう一度、スマホに視線を落とす】

(……SLM72? なんじゃそりゃ、聞いたことないユニット)
(なにこの……何? どこを巡ってんのこのライブツアー……るる、ぃ、ぇ……読めないし)
(へえ、一応フェスとかには出てんだ……いやいや待ってなんなのこのフェス、黒ミサの間違いでは)

【読めば読むほど眉間の皺が深くなっていく、もはや亀裂と呼ぶのがふさわしくなるくらい】
【それを維持したまま、じとっと視線を移動させる。男のサングラスの向こう側を覗こうとして】
【――――ふん、と鼻を鳴らした。不機嫌そうな表情は、ついぞ変わることなく】


……ん、まあ、まあ?
あんたについてって、つまんないコトはなさそうってのはわかった。
面白いことばっかありそうかっていうと――まあそうでもなさそうだけど。

――――いいよ、べつに。ついてってあげても。
暇つぶし。それでじゅーぶんでしょ、この夕月ちゃん<あたし>なら――その程度で十分。


暇つぶしで天下とったげるよ――――アイドルの。


【「だから、あたしのこと、退屈させないでネ」】

【――――】

【じとっとした目のまま、口元だけで不敵ににやり。笑う、笑っている、のだが――】
【……よく見たら口の端っこめっちゃひくひくしてる。ぷるぷるしている】
【格好つけて滅茶苦茶な啖呵を切ってみたけど、その実、めっちゃビビってる――――!】

433 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/17(火) 00:57:03 ID:6.kk0qdE0
【学園内・講堂】

【さて、上記とは多分無関係な時系列だ、多分】
【春の日は学生にとっても、そして教員にとっても春は出会いと別れの季節となる】
【この学園も新しい、新任の教員が配属される時期で】

「社会科担当、厳島命です、今期よりこの学園に配属となりました、以後よろしくお願いします」
「ええー、国語担当ビリー・バレンシアです、えっと、趣味は寝る事、後大人の遊園地とかも好きですはい」

【対照的な二人の男性教員があいさつをした】
【始業式の日だ、檀の下には沢山の生徒たち】
【あ、ちなみにここでは私厳島命視点で話を進行しよう】
【私も、この時期は胸が躍る、しかし横の国語教師は何だコイツ、何でこんなだらけているんだ】
【と言うか大人の遊園地とか言うな、マジでそう言うの】
【こんなのと同期か私は!?】
【そうして、付き合うのも下らないと思い、さっさと降壇しようと振り向くと……】

「……」

【何だこれは?】
【白のチェックに縁取りはレース、黒のリボンが居り込まれ……】
【女性用下着、所謂パンツ】

「(おいいいいいいいいいいいいいいッ!!どうなってんだコレ!?)」

【何だこれは、何でこんな物が、いや待て落ち着け素数を数えろ】
【いいか先ずだ、こんな物が落ちて居る事が間違いだ、いやおかしい】
【そうだ、拾って後で忘れ物の担当に届ければいい、そうだそうしよう】




――さて、壇の下の学生、教員からは、降壇しようとした教員が突然俯き、屈みそのままじっとして居る様に見えるだろう、果たして?

434 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/19(木) 23:59:52 ID:u1dxVMlM0
>>433

【座りながらぼんやりと始業式の時を過ごす、1人の男――】

僕の名前はユウト・セヴォラインディ。超能力者だよ。
――今日は新学期の初日。どうやら新しい教員がやってくるらしい。
色々自由すぎてお偉いさんにもドンドン楯突くものだから底辺の学園に左遷させられた"横島 真賀樹"よりマシだと良いけれども。

「うん、……もしかしてこの学園も左遷地なんじゃあ……いや、気のせいだね」

思わず呟いちゃった。厳島と名乗った方はマトモそうに見えるけど……問題はビリーだね。
なんというか、うん。彼もすぐに左遷されそう。

……? どうしたのかな。急に固まっちゃって。
まあ、せっかくこうしてモノローグまみれにしているんだから、ちゃんと超能力使わないとね。外伝スレだし多少本スレと挙動が違くても大丈夫。
ヴォルヴ……真賀樹には見えてたから見える人も少数いるんだよね、念の為床の下から物陰に移動させよう。

【彼の足から伸びて現れた白い人型――それは、彼の能力】
【簡単に言うと、幽な波で紋的なアレ。外伝なので能力者以外には不可視とか物体透過能力とかもろもろの都合が良いパワーアップを遂げている】
【そんな存在が床下を経由し壇の上の物陰へと移動し、俯いた先にあるモノがなんであるかを確認】

なるほど。……うん、なんで落ちてるの? まあ、とりあえず……このままだと時間がかかりそうだからね。

【能力体を一旦床下に引っ込めて、そして姿を亀的なものに変えれば】
【その亀の口部から下着に向けて放たれるは、回転のエネルギー! 命中すれば下着は回転しながらある程度の高さまで飛ばされ、皆の視線を集めるか、あるいは……】
【ついでに床に穴も開くが、きっと気のせいだ。どうせ次の日には直っているだろうし問題ない】

【エネルギーを放ち終えれば即座に穴から覗かれない位置にへと能力体を移動させる……が、亀なので少し遅いか】

435 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/20(金) 00:50:34 ID:6.kk0qdE0
>>434

「おーいちょっと、後ろ詰まってんだけど、早く退いてくんない?」
「あ、ああ……すまない」

【いや、お前空気読めよ、お前、これ動きたくても動けないじゃんこれ】
【何とか、何とか隠しつつ不自然は無いように、その場から逃れようとする】
【逃れようとする、が……】

「か、亀??」

【何だあれは?どういう事だ?白い亀】
【いや、まあね、確かに亀から出る物は白いけどさ】
【そしてそいつは在ろう事か、口から何かビーム敵なのを射出すると】
【それは手にした女性用下着に命中】
【直後下着は、講堂の天井近く上空まで回転しながら飛んで行った】

「何だあれ!?」
「パンツ!?パンツだよ!?」
「一体だれの……今厳島先生の所から飛んで行ったぞ」
「いや、でも先生は男……あっ(察し」

【講堂内はその鬼畜極まる所業により騒然となっている】
【最も一番気が気では無いのは、俺だ】

「……粉バナナッ!!!!」

【一体何が私をそうさえたのか】
【気が付いたら、絶叫と共に、私はその下着に飛びつこうとしていた】
【全ては隠ぺいのため、平穏なる学園生活の為】

「……」

【ビリー先生はにやにやしている気がするが、気のせいだ】

436 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/20(金) 01:43:44 ID:u1dxVMlM0
>>435

【亀はそのまま床下へと姿を消して――】

うん、これ完全に見えてたやつだね。あーもう、能力者ってバレると色々面倒なことになるのに。俊足活かして焼きそばパンとジュース買ってきてとか言われまくっちゃう。
まぁ、遠隔操作してるから僕だってことはまだバレてないと思うけど。たぶん。

『……ユウトさん、おめェ顔にそぐわず鬼畜だよなァ、ホント』

ちなみに隣に座っているのは通称"バンチョー・スズキ"っていう同級生。本名は"鈴木 黒次郎"だね。
色々あって"さん付け"で呼ばれるようになったんだ。ちなみに彼も能力者だから、能力体が見えるし、僕が能力者ってことも知っている。
だから、今の所業が僕の仕業ってこともわかるんだ。……咎めないところが彼の良いところ。

『咎めて欲しィーんなら咎めっぞ』

勝手にモノローグ見ないで欲しいな。普通見えないでしょ、これ。まったくもう。
あ、今は状況がとっても盛り上がってるから、小声での会話なら他の人に聞かれないんだ。
聞き取りそうな人は大体爆睡してるか寝ぼけてる、あるいはこっそりスマホ弄ってる。そういうことにしておこう。

「……あぁ、これはエフェクトが欲しいなぁ、こういうのは後光が必要だと思わない? ねぇ、黒次郎」 『思わねェ』

【能力体の姿が亀から……天使のようなそれにへと変わる】
【床下での行為だ、先程空けた穴に顔を突っ込まない限りは見えないかもしれないし、そうでもないかもしれないし】

【――そして床下から白い指先がちらりと現れる。そして、厳島が下着へ飛びつきその手に収めるなどの行為をした瞬間!】
【聖なる光が指先から発せられ、"ババーン"とか"ごまだれ〜"とかいう効果音が聞こえてきそうな放射状のエフェクトを生み出すのだ】
【ご丁寧に能力者以外にも見えるエフェクトである。数秒程の持続時間なため、状況が生んだ目の錯覚とも捉えられるかもしれない】

【さて、この指だが……素早く引っ込んでいくだろうが、もし行為に成功した場合はツボに入り、ぷるぷりしながら少しだけその場に留まる】

437 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/20(金) 14:13:40 ID:6.kk0qdE0
>>436

「全く最低ッス」
「ははは、男子ってこういうの好き、だよね?」

【油断していたようだが、能力特定できる人居ました】
【前列の男子二人に、突き刺さるような痛〜い視線が……】
【そして一方……】

「私が何をしたっていうんだ!?え!?」

【飛翔する謎のパンツ、にその場のノリとかなんやかんやの流れとかで必死にしがみつこうとする私、厳島命です】
【扱い酷くないか?本編とは真逆のキャラじゃないか!?】
【もっとこう、あるだろ……そして何とかしがみつけた、が】

「――ッ!!??」

ババーン!!ごまだれ〜!!ポッキー!!

【あふれ出る光と謎の効果音】
【いや、まて、ババーンは良しとしよう、だがあとの二つ、これは何だ?ごまだれ?ポッキー?】

「お、おい……」
「今の見たかって先生!?」
「危ないナッシー!!」

【そうしているのもつかの間だ、俺は全生徒の注目を集めたまま、そのままパンツを掴み】
【真っ逆さまに落ちていく、しかもバランスを崩した】

「う、わッ……」

【何とか着地、これが五点着地だ、皆も習得しておくと万が一の時には役に立つぞ】
【しかし、妙だ……視界が狭い、と言うか何か白い……】

「せ、先生!?」
「お、おいこれって……」
「変態仮面ナッシー!!」

【手にしていたパンツは無く、視界は白い】
【周囲から漏れ聞こえる声と、変態仮面の言葉、と言うかさっきから、ちょいちょい何か黄色い梨みたいなの混ざってないか?】
【顔に手をやると布地の感触……まさか!?】

438 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/20(金) 19:37:04 ID:u1dxVMlM0
>>437

「……!」

……マジデスカ。
くっ、ここが能力者スレの外伝だということを忘れていたよ。
まさかどっちも能力者だとはね。あーあ、後で職員室呼ばれちゃうのかなぁ。やだなぁ。
僕って番長とつるんでるけど一応陰キャで通してるんだからさぁ、こんなことで呼ばれるのはちょっとね。

【そっと目線を逸らす2人。……あからさま過ぎて逆にわかりやすい】

『俺無罪なんだが』 「止めないのも同罪なんだよ」 『主犯が言ゥーか、それ』

なんて小声でやり取りしていたら、見事な着地を先生が決めてて……。
うん、何がどうなってそうなったんだろう。僕はそこまでしてないよ、さすがに。
というか後ろに黒い熊みたいなキャラがいるんだけれども、まさか梨的な存在に対抗してるのかな?

「ねぇ、黒次郎」 『持ってねェよ、むしろなんで持ってっと思った』 「彼女に渡すためとか」 『ねェよ、どォーせ渡すんなら家だろ……あっ』 「ふふふ」

残念。せっかくなら衣装も用意したかったのに……。まあ、あったとしてもどうやって着替えさせるか思いつかないんだけどね。
……うん、さて、ここまで来たらさすがに手を出すのは止めようかな。収拾がつかなくなっちゃう気がするし。
それにほら、校長先生がとっても困ってい……寝てる……。教頭先生がめちゃくちゃ揺らしてるのに全然起きない……。

【能力体の姿が天使から蜘蛛のようなそれにへと変われば、糸疣から発せられるは蜘蛛の糸】
【少しだけ静電気の含まれたそれは、厳島の身体に巻き付こうとしてくる。静電気が流れたとしても、痛みを伴うほどではないだろう】
【……そう、手を出すのを"止める"なんて言っていない、あくまでもただの検討に過ぎない】

【そして、どう巻き付くか……それは……不明である!】

439 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/20(金) 22:18:39 ID:6.kk0qdE0
>>437

「二人で何話してるんだろうね?」
「どうせエッチな企みッス、本当男子はこれだから、思春期の男子なんてゴールデンレトリバーよりおバカッス」

【二人で何やら話しているユウトとスズキ】
【さらにその背後から、女子二人の痛烈な会話】
【いや、本当、中学生だ高校生だ男子と言うのはその時期は、ゴールデンレトリバー並みに愚かなのである!】
【そして一方……】

「いぎゃああああああッ!!」

【この私厳島がとった行動は一つ】
【もう正直、手に負えない状況のこの場からの全力の逃走】
【頭の中で何かカッコいいBGMとか流れ出す】

――Without the light in dark. But I feel the deepest emotions
Throughout the fight with mind. I don't care about the lapse
Believe your voice and smiles. I'll be going there with my motion
Blow out the feeling dead. I don't care about the past♪

【私は走った、そう自分自身の名誉のために】
【そう、これは無罪の罪からの逃亡】
【本当に私は何をしたんだ?私は何もしていない、それでも僕はやってない!!】
【何か、片隅で黄色い梨と黒い熊が掴みあって喧嘩しているのが見えたが、それも関係ない!!】

「――ッ!!」

【この間10秒ちょっと】
【何か足に巻き付いてきた】
【と言うか、なんかくっついてる!?離れない!?】
【お約束だが、絡まって……】

ビターンッ!!☆

【丁度、なんか番長っぽい生徒と、多分ドSっぽい生徒の真横で転倒した】
【顔を思いっきり打ち付けて】

440 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/20(金) 22:47:53 ID:u1dxVMlM0
>>439

『おい、ユウトさん。俺への風評被害が熱ィんだが』 「気のせいだよ」 『気のせェな訳あっかよ』

ああ、昔を思い出す。能力が使えると知られた次の日、無断で購買部突撃隊長に強制任命されたなぁ。
隠したら隠したで付け込まれて自動販売機からジュースを買ってくる係にされたんだけどね。
今気づいたんだけど、どっちにしてもパシリじゃあないか。酷いなぁ、皆。
背の順の最後尾安定でコワモテ細マッチョな黒次郎とつるむようになってようやく落ち着いたから、彼には感謝しているよ。
でも、それとこれは別。風評被害対策は難しいもんね。うん。

ところで、梨と熊の仁義なき戦いを止めようとした緑色の三角形的な奴が即刻返り討ちにあっているんだけれども……。
これも気のせいだね。うん、知名度一気に下げたら駄目じゃあないか。まったくもう。
というかこの学園どうなってるの。もしかして生物部の顧問だった真賀樹が左遷前に色々置き土産していったんじゃあ……。
だから"邪悪なる災禍と闇黒たる混沌"なんて厨二病真っ盛りな渾名を付けられるんだよ。長すぎて結局"邪禍"に落ち着いてたじゃあないか。

【涼しい顔をしながら事態をどんどん悪化させていくユウト。――ビターン、と目の前に転倒する者】

うん、面白いほどこの先生引っかかるね。
――さて、ここで選択肢を間違えると僕が犯人だと皆にバレちゃうから、慎重に行動しないと。
既に何人かにはバレてる気がするけれども、うん、気のせい気のせい。

「先生、大丈夫ですか?」

【――こいつ、あたかも自分は犯人じゃあありませんと言わんばかりの口調で厳島の心配を始めた!】
【本当に顔だけ見ればただ単に心配しているだけの表情である。慌てているような様子もない】

「体調悪いのですか、もしそうなら保健室に連れてきますよ」

【差し伸べられる手――いかにも罠がありそうだが、この手そのものには罠はない】
【そう、こんな目の前でアレコレしたら……皆にバレる。ならば、変態仮面を救出してそれから……】

441 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/20(金) 23:55:44 ID:6.kk0qdE0
>>440

「あッコイツ意外と力強いナッシー!!あ、これ無理ナッシー!!」
「な、何だお前らはナッシー!!何するナッシー!!」

【緑色の三角形は、跳ね飛ばされ、そしてその争いは狼の顔の5人組の軽音部によって鎮圧されたようだ】
【もうこれわかんねえな】

「あ、ああすまない……大丈夫ではないがな……」

【手を取り立ち上がる私、厳島だが】
【無論パンツはそのまま、変態仮面のままだ】
【周囲の女子生徒はドン引き、男子生徒は好奇の目】

「そうだな、頼む、体調は悪くないが心臓が高鳴って参っているよ、色んな意味で……」

【再び周囲を見渡すと】

「あんたの友達変態仮面の手を取ったッス、仲間ッスか?」
「男の人って、その……パンツ好きなんですか?」

【後ろに居た女子二人が、スズキに話しかけているのが見える】
【一人は非常に不名誉な誤解をしている様だが】

442 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/21(土) 00:31:44 ID:u1dxVMlM0
>>441

……一体何の戦いだったんだろう。
そもそも何でゆるそうなキャラクターたちが僕たちの学園の始業式に来てたんだろう。
ああ、その件は僕がさっき推測立ててたね。うん、全部あの真賀樹って奴が悪い。そういうことにしておこう。
ともかく、無事……無事? うん、無事に鎮圧されたみたいだし良かった。

「うん、了解です。色々な意味で大変なことになってますし」
「まったく、酷いイタズラですね。一体誰がこんな事を……」

【その原因の大体は彼である。酷いイタズラをしたのも当然彼である。】
【……嘘をついた時の表情とはとても思えない、柔らかな微笑みだ】

【ともかく、このまま何事もなければ皆の注目を集めたまま】
【陰キャが変態仮面を保健室へと誘導する謎の絵が誕生する。スマホのシャッター音が聞こえるかもしれない】


『……変態仮面とは無関係だ』
『優しい人と書いてユウト。ただ単に、目の前でぶっ倒れられたから助けただけ』

……ユウトさんには色々助けられたから、あんまり言いたかねェけど。
その名前の由来、皮肉っつーか、なんっつーか。俺も自分で言ってみて、どこがだってツッコみたくなった。
いや、優しい面もきっちりあんだけどよ。今回の状況はなァ……。

『それと、俺はパンツより顎下派だ。……って何言わせてんだ、おめェ』

【不名誉な誤解を解消しようとして焦ったか、うっかり別の不名誉な事実を告げてしまうのであった】

443 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/21(土) 00:59:10 ID:6.kk0qdE0
>>442

――レイズユアフラーッグコエノカギリコエノカギリサケンデー♪

【ぶっ倒した二体の緩いキャラクターの屍の上、で狼の軽音部がライブを始める】
【と言うかこの学校、何故この状況で誰も止めに入らないのか?】
【全く持って不思議でならない】

「全くだ……悪戯?これ悪戯なのか?」

【最早そのレベルをとうに超えている気がする】
【陰謀だ、これ】
【新任教師いじめと言うやつではないだろうか?】
【何か後ろからスマホのシャッターの音とか聞こえる】
【アレだろ?お前ら、インスタとかツイッターとか上げる気だろ?】
【頼むから私の姿を見ないでくれ……】
【撮ったやつは全員後でいいねとリツイートの数を報告、その時の気持ちの感想もレポートで添えて提出だ】
【そう話しながら、私はこの生徒の肩を借り保健室に……】

「ユウトさんって言うんですね〜、変態仮面に手を差し伸べるなんて優しい」
「いや、何か陰謀の匂いがするッス、と言うかあいつは絶対ドSッス」

【そんな彼にかけられる、女子二人の言葉】

「……そ、それは男の子にとっては普通なのかな?」
「いや、特殊性癖ッス、やっぱ変態ッス……」

【ここで女子一人が何か思いついたのか、スズキの肩をトントン、とし】

「ほらッス」

【自分のスカートを捲って見せる】

444 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/21(土) 01:41:50 ID:u1dxVMlM0
>>443

【ここで止めに入るべき教師陣の様子を見てみよう】
【校長:爆睡、教頭:校長を起こそうとしてるが全く起きない】
【その他教師陣:おー、盛り上がってる盛り上がってる。写真撮っとこorだりぃ、早く終わんねーかな】

【なんて酷い学園だ。ここから左遷されたら一体どんなことになるのか……】

「さぁ、保健室はあっちですよー」

さて、保健室に連れて行く流れにしたのは良いけれども……。
いやぁ、ここからどうするかのプランが全く用意されてなかったよ。
というか、これどっちか女性だったら違う意味でマズい展開だよね。それとも、一部の民的には既にマズいかな。

とりあえず、保健室のドアを開けると黒板消し……の代わりに氷の粉が落ちてくる仕掛けでもしておこう。

【出現させていた能力体を消して自身に戻し、そして前述の仕掛けを行うだろう】


【一方その頃、インターネットの海では……】
【〇〇@XXXX 新しく来た教師が変態仮面だった(画像:現在の惨状) ⇔114 ?514】


『そう、ユウトさん。……陰謀なんてありゃしねェさ。Sっ気あんのはわかんが』

……陰謀っつーか、アレだな。ただの茶目っ気。優しさを見せるための補給行為。
あと俺、嘘付くのは苦手なタイプなんだよなァ。顔に出んだよ。

【――本人が思っている通り、彼は嘘を付くのが得意ではない様子だ。ばっちり顔に出ている】
【知ってて止めなかった、ある意味での共犯者。少し揺さぶればゲロってくれるかもしれないし、口が堅いタイプかもしれないし】

『俺は変態じゃアねェ。高身長だとあんまし見えねェんだよ、後は分かれや』
『……んで残念だが、そォーいう成分は彼女からたっぷり補給済みだ』

【そしてコイツはコイツで惚気けてくる。爆発しろ。一応ちらりとは見たようだが……】

445 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/21(土) 03:02:50 ID:6.kk0qdE0
>>444

「……」

【そんな教師陣の中、新任のビリーはいち早く溶け込み】
【スマホでその動画を、一部始終捉えていた】
【その死んだ目で……】
【ついでにツイッターやらインスタも確認、あ、笑った】

「翔子ちゃん、あーいうの何て言うか知ってるッスか?」
「うん、知らないし、そして知りたくないかな〜」
「ボーイズラブって言うッス!」

【追撃、ユウトに追撃的な会話の二人だ!】
【次の日の学内新聞は、一面で『新任変態仮面、男子生徒と保健室へ、禁断の愛か!?』と言う一面が躍るだろう】

「やっぱドSッスね!サディスティックの星の第一王子ッス!」
「ほほーう、彼女がいる、しかもそう言うのも経験済みッス」
「そ、そういうのって何!?あ、もう、だ、ダメ!!」

【ここでも彼はドSの王子認定だ】
【女子二人の方で語尾が特徴的な女子は、直ぐにスカートを戻し】
【あたふたと、もう一人が突っ込んでいる】
【そして、ここでカメラは保健室前へ……】

「す、すまな……ぎゃあああッ!!」

【頭上から氷の塊落下】
【当然だが、避ける事も出来ずに、そのまま轟沈】
【さて、ユウトはと言うと?】

446 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/21(土) 14:49:17 ID:u1dxVMlM0
>>445

『おめェーッ! せっかくユウトさんがモノローグ内でぼかしった単語を!』
『確かにアイツ、告白は全部蹴ってっけど。部長務めった生物部の部員も全員男だけど。』

あ、ヤベェ。意図せず追い打ちみてェなことに……。
この学園の新聞部、あっことねェこと書く貪欲な奴らだから……ユウトさん、頑張れ。
前はレイジ教頭が頭部情報を改竄しったと書かって一気に地位が……いや、アレは公然の秘密だったから変わってねェか。つーかネタに困っとすぐそのネタ始めっし。

【――そして普段つるんでいる彼も二次被害に巻き込まれるのは、また別の日のお話】

『どこだよその星! コでリンな星かよ』
『まァ、彼女はいっけど……そォーいうのってなんだよ、けんぜっ、……健全だよ俺たちゃ』

……いきなり何言い出すんだコイツは! 落ち着け俺。ここで〆たらどォーみても俺が悪者の絵になっぞ。

【なお、スズキが彼女とラブラブなのも公然の秘密なので、会話を聞いていた方々は生暖かい目で見ているとか】


【一方その頃……】

冷たっ! んもー、先生ちゃんと頭で全部受け止めてよー。
せっかくツララじゃあなくて殺傷性のない……低い氷の粉にしたんだからー。

「うおっと、……大丈夫ですか。この学園、いたずら好きが多いみたいなんですよ。」

【なお、お決まりの如く保健室の先生はいな……いや、今日はちゃんと仕事してた】
【どっかの無免許医のような髪型で、色は赤。身長175cmでモデル体型かつB寄りでもD寄りでもないCカップの……なんだか妖しい、20〜30代らしき女性】

{あらァ、どォしたのォ? ユウトちゃん} 「新任の変態仮面先生が調子悪いみたい」
{緊張かしらねェ、――変態仮面ちゃん、ここで休んでいくかしらァ? ベッド開いてるわよォ}

【――この先生のオーラは、……ヤバい奴だ! 絶対ヤバい気がするそれである!】
【そう、氷の粉が降ってくるイタズラを仕掛けるところを間違いなく彼女は見ている、しかし何事もなかったかのような態度なのだ】

447 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/21(土) 17:35:34 ID:6.kk0qdE0
>>446

「しょうがねえッス、本人も拾って欲しいと思って言ってるッス」
「あー、うん、やっぱり知りたくなかった言葉だね」

【スズキの言葉に答えた少女二人、こうね、押すなよ押すなよ的な】
【後日、新聞部から話を聞いた漫画部が『鬼畜生物部長』なる、どうみてもユウトにしか見えないキャラクターを描いた】
【そんな漫画が文化祭で販売されることになろうとは、誰も夢にも思わないだろう】

「はあ〜ふ〜ん……やっぱりッス」
「いやー私全くわかんないなー(棒読み」

【二人は何かを察した様だ】
【がんばれ番長!学園の良心枠はかなり限られる存在だぞ!】

【一方保健室では】

「おい、今君、殺傷性の低いって言い換えて、と言うか君が仕組んだのか?」

【そろそろパンツを取りたい】
【いつまでも変態仮面のままでは、流石にちょっと……だが氷のダメージか身体が動かない!】

「え?あのちょっと保険の先生?」
「え、な、何す……え!?」

【もうこの際呼び方が変態仮面のままでもいい、ただ雰囲気がおかしい】
【この保険の先生、絶対に何かやらかす気だ!全力で足掻く】

448 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/21(土) 18:13:10 ID:u1dxVMlM0
>>447

『言ってねェ、ゼッテー言ってねェから』

【――その後、文化祭の日。漫画部のブースで火災があったとかなかったとか】
【幸い火はすぐに消し止められ、重傷者も発生しなかったとか、でも軽傷者はいたとか】
【火災の原因は不明で火種は発見されず、けれども一部の人達にとっては……あっ(察し)状態だったとか】

『うん、わかんねェことにしてくれ。いいな』

【なんて誤魔化していると、近くに座っていたらしい女性から上がる声】
【"そういえば、バンチョーとその彼女、前に空き教室から二人同時に出てきたところを見たことありますよ"】

『……もうやだこの学園』

マジか、見られったのか……。なんでこの学園は自由人ばっかなんだよ! 番長の身にもなってくれ!
駄目だ疲れた。休日は漁船デートにしよう……タコ釣ろう……。
他の良心枠な教頭は、……緑髪のアホに本体盗られて追いかけったからアテになんねェな……。うおっ、まぶしっ。


「一体何の話ですか? 僕はただ保健室に連れてきただけですよ」

マズいな、メタエネルギーが蓄積し始めるとモノローグが見えるようになってしまうらしい。
とりあえず闇沌に気を取られている間に隠しておこう。巻物みたいに巻いておけば大丈夫かな。
……うわ、地味に厚みと弾力があって巻きづらい。ぐえっ。しかも跳ね返りが地味に痛い。わかった、材質ゴムでしょこれ。……なんで?

{あらァ、まだ緊張気味のようねェ……ふふふゥ}
{とりあえず、着替え持ってきたから着替えましょォ? ゴタゴタで汚れてるわよォ?}

【……保健室に何故かあった網タイツとブーメランパンツを用意する、悪意まみれな顔をした彼女】
【マズい、このままでは完全に仕上げられてしまう!】

449 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/21(土) 19:28:38 ID:6.kk0qdE0
>>448

「……いや、学校でとかねえッス」
「……セクハラかな?」

【真顔でこう辛辣に】
【番長、番長だよね?一応この学園の】
【心なしか周囲の女子たちの視線も、氷の様に冷たい】

【そして壇上の上では、永い眠りから復活した校長がこの場を繋ぐべく演説を始めた】
【過去の栄光とか武勇伝とか話し始めた】
【教頭の本体は……もういいじゃないか、そっとしておいてあげよう、な】

【そして一方】

「あ、あああ……」
「いやああああああああああああッ!!!!」

【本編での暗躍、シリアスっぷりも何のその】
【乙女の様な悲鳴をあげる厳島】
【しかし、ここは保健室のベッド、逃げられない】
【神は言っている、もうここで変身しちゃいなよ、と】
【次レスでは恐らく、網タイツにブーメランパンツを肩まで引き上げた完全体の変態仮面が降臨するだろう!】

450 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/21(土) 19:58:23 ID:u1dxVMlM0
>>449

『してねェ、断じてしてねェから! 掃除頼まれたんだよ!』

駄目だ、事実を言おうが嘘を言おうが、どうあがいても言い訳にしか聞こえねェ!
信じてくれェーッ! 掃除頼まったんは本当だァーッ!! そこだきゃあ本当だ!
駄目だ、そこだけはって強調表現だとフォローになってねえェ! 全部本当だ! いや、そもそも心の声じゃあ言い訳もクソもねェ!

【"そう言えば、体育館の倉庫からも……"】

『おめェは教授の本体持って走り回ってる彼氏捕まえに行けや!』

【"スペアがあるから大丈夫でしょう。それに私はもやしっ子です。ゴリラの捕獲なんてできませんよ"】
【当然のように校長の話を聞く者は誰もおらず、しかしそれでもなお語りを止めず】
【……あ、話が二週目に入った。このままだと無限ループが始まりそうである】


【あっちもヤバい、こっちもヤバい。あー、一面の地獄絵図】

{あらあら、意外と元気じゃあないのォ}

さすが、邪禍とセットで渾名を付けられただけあるね。容赦ない。
いやあ、すぐにでも青い鳥さんに現在の状況を伝えたいなぁ。
でも、ここで投稿したら僕が共犯ってバレちゃうからなぁ、どうしようかなぁ。

{ふふふゥ、似合ってるわよォ。もう普段着これで良いんじゃあないかしらねェ?}

【どいつもこいつも酷い奴らである。――おっと、サボり組が都合よく保健室前の廊下を偶然歩いてきていて】
【ユウトは素早く物陰へ、そして……サボり組から聞こえてくるシャッター音!】

うん、ご都合主義って素晴らしいね。僕もちょっと危ない気がするけれども。

【△△@xxxx 返信:〇〇@XXXX おい! 変態仮面が進化してたぞ! (画像:現在の惨状) ⇔810 ★1919】

451 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/21(土) 22:53:59 ID:6.kk0qdE0
>>450

【あ、校長の話のネタが尽きた】
【先生方によるスベらない話が始まるぞ!】

「体育倉庫ってわかってるッス体操着プレイッス?」
「ああ〜もう、〆だよそろそろ……解ってる?」

【こっちは絶対に滑る話であろう壇上への興味は無く】
【番長を追い詰める事に終始している、と言うか本当に番長?】
【もう一人に少女に至っては、あまりの惚気下ネタに耐えかねたか、影の落ちる顔で指を鳴らし始めた、出るか……気合のへケメルト・フライングギガバスター】

【そして何度目かの保健室】

「……」

【改めて自分の姿を見た】
【彼は正義の学園良識派だが、どうやら正義は彼の味方では無かったようだ】
【そしてすくっと立ち上がり】

「……やる」
「こんな学園辞めてやるッ!!!!!!!!」

【そのまま窓から逃亡するだろう】
【最も、その逃亡の姿は、廊下、中庭、あらゆる個所の生徒に目撃され】
【そして変態仮面の噂は、暫くSNSを席巻するだろう】
【怪奇、学園に巣くう変態仮面として……】



「え?あれ?何これ落ち?俺が落ち?」

【壇上のビリー先生は、スベり過ぎてもはや原型を留めていないスベらない話の中】
【そう死んだ魚の様な目で言ったと言う……】

452 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/21(土) 23:23:53 ID:u1dxVMlM0
>>451

【"俺は昔、山田と書いてヨウダと読む名字だったんだが、初見で漢字だけ見て正しく読んだやつは……誰ひとりいませんでした"】
【しかし だれもきいていなかった!】
【"アーサンド先生ありがとうございました、次は新任のビリー先生にお願いしましょう"】

『だから! 違うっつーの! そもそも学校でアレとかソレとかやん程俺らは猿じゃアねェー!』

もォーこォーなったら俺の彼女に助け舟を……うわ、彼女に助けて貰う番長とか、すんげェかっこ悪ィな。
つーか何してんだアイツ。

【ちらり、同じく背の順最後尾安定……しかも殆どの場合最後尾なのに顔がよく見えるという、スズキと大体同身長でスケバンな彼女の姿を確認】
【……うん、めちゃくちゃ周りに集られてるし探られてる。しかもあっちの方が受け流し方が上手い】
【視線に気づいたか、にっこり笑顔でグッドマークを1つ。】

よし、いつも通ォーり頑張れと。……頑張った結果がこれだよ! もう強制終了すっしかねェ!

【頭を両手で抱えながら背中を丸めるスズキ。もう番長の威厳とかあったもんじゃあない……と思われるが】
【彼についてってる舎弟たちは大体彼のこんな性格を把握しているので、案外問題なかったりする】
【やるときはやる男なのだ。……色んな意味で】


{あらあら、変態仮面ちゃん元気ねェ。……あッ、武器忘れてるわよォーッ!}

【闇沌は逃亡した厳島を追う。手には黒光りする皮の鞭とロウソク……彼女が持っていても中々似合うが】
【これでますます変態度が上昇。……あと、闇沌先生、脚めちゃくちゃ速い。陸上部の顧問でもないのに】
【それなのに、あえてギリギリ追いつかない程度に速度も調整する。……しかも、闇沌がこんな奴だということは学校中に知れ渡っているのでダメージも少ない!】
【……来年の左遷候補は彼女なのかもしれない】


うん、オチは君に任せよう。僕はこの保健室からこっそり抜け出し、何事もなかったかのように振る舞うから。


【そして(保健室からは)誰もいなくなった……。】


/この辺りですかね?

453 厳島の中 ◆rZXDD3W69U :2018/04/21(土) 23:59:15 ID:6.kk0qdE0
>>452
//〆のメッセージ入れてなかったです……
//こんな所で、ありがとうございました!
//お疲れ様です!

454 ユウトの人 ◆Heckemet8M :2018/04/22(日) 00:00:33 ID:u1dxVMlM0
>>453
//了解です、お疲れ様でした!

455 1/3 ◆3inMmyYQUs :2018/04/25(水) 04:44:29 ID:adOSLVgQ0
>>432


────── ・ ・ ・ ・ ・


【男は黙っていた】
【少女もまたぷるぷるしていた】



  ●  ●  ●



【故にデカい沈黙がほんの数拍、二人の間に舞い降りる】




【『──数時間前』】



【なぜかここで回想です】

【──その日。初等部では授業参観が行われておりました】
【教室の背後に立ち並ぶ保護者達の中に、男もしれっと交じっておった】

【当人としては努めて目立たないようにと選んだ黒ずくめのスーツとサングラスでございますが】
【そんな黒装束の輩が『いない者』として扱われるのは舞台上だけのことでありまして】
【当然ながら教室内では『いちゃいけないような奴』としての視線を集めておりました】

【「え、殺し屋?」「ヤクザだ」「地上げされちゃう」】

【初等部の生徒がちらちらと後ろを向きながらひそひそ言い合います】
【そんなものはどこ吹く風と腕組み立つ男、そしてそんな痴れ者が父親であるなどと口が裂けても言えぬ息子】

【妙にざわめく不穏たる空気の中でも、何事もないように授業を始める辺り、】
【流石教師の方も幾分イカれた輩が揃った学園でありますが】

【まあそんなこんなで授業を受ける愛子の姿を監視、いえ参観するのでありますが】
【始まってから数分程度しか経たぬところで、男は足早に教室を出ていってしまいます】

【まあそれも無理からぬこと】
【この男は在校生時代も札付きの不良、】
【授業をサボって裏庭で動物と戯れるなどチャメシ・インシデント、】
【酷いときにはとある女子生徒といちゃつきなど始めたりする始末でありまして】
【(後にその灰髪の彼女がお嫁さんとなったりするのだから人生何があるのか分からない)】
【そんなだから、例え参観者であっても授業中という空間は肌に合わなかったのでございましょう】

【さてそれで大人しく帰っておれば平穏に済んだのですが】
【この男、何か妙に懐古心を疼かせて、ふらふらと敷地内を徘徊など始めたのが良くなかった】

456 2/3 ◆3inMmyYQUs :2018/04/25(水) 04:45:18 ID:adOSLVgQ0
>>432

【ここは昔と変わらないなとか、ああこんなものが出来たのか、あれが無くなってるとか、】
【男性という生き物の多くが先天的に患っているバカという病(不治)の発作でしょうな、】
【あっちへうろうろこっちへうろうろ、頭が風船と化したように彷徨い始めたのでございます】

【さてはてそうこうしているうちに、流れ流れて何故か高等部、】
【若さと可憐さの瑞々しい光輝を放つJK達の総本山へとやってきたのでありました】

【それが大変良くなかった】
【可能性に満ちたうら若き乙女たちを前にして、】
【男の中の『プロデューサー』としての血が騒いでしまった】

【 “こいつは何かいるかもしれないぞ” 】

【彼のイヌみたいな嗅覚が告げました】

【それでピンときた人物を見かけるや否や、】
【有り金全部突っ込んでガチャを回すかのごとく節操なく】
【手当たり次第追いかけたり声を掛けたりなど始めてしまいます】

【まあ大体においては逃げられたり途中で見失ったりして】
【幸いにして思うような釣果を上げることは出来なかったのでございますが】

【しかしそんな事案を連発しておれば事態は当然教師陣の耳にも入りまして】
【それも尾ひれや手ひれがタコ足の如くぐにゃぐにゃと生え散らかりまして】
【いつの間にか「ロリコンテロリストが学校を占拠しにきた」とかいう大事件になっておったのだからさあ大変】

【身に覚えのない殺気ばかりが満ちるのを感じて、男も流石にちょっとやべえなと思う程度の脳神経はあるようで】
【あっちへこそこそ、こっちへこそこそ、人の気配から逃れ逃れるうちに至ったのがこの屋上でありまして】

【男はそこでようやく──この『スーパーレア』を引き当てたのでありました】

457 3/3 ◆3inMmyYQUs :2018/04/25(水) 04:45:49 ID:adOSLVgQ0
>>432

【回想終わり】
【読み流したあなたは賢い】


【 来たァ────── 】

      【 ────────ッァアアイッ!!! 】


【男の内心の狂喜乱舞を描写するところから再開しましょうか】
【でも面倒なので一行ぐらいにしてさっさと次に行きましょうか】
【男はゆづきちゃんを引き当ててとても喜びましたがクールぶりましたおわり】


【 * * * 】


【──夕月の宣言を聞いて、男は獲物を見つけた猛禽のごとく口の端を吊り上げた】
【そして沈黙を破り、言い放った】


────上等だ。
貴様のあらゆる暇を叩き潰してやる。


【それは生き血の滴るような笑みで】
【その眼差しは少女の身を鎖で縛り上げんとするような圧を伴っていた】

【仮にも今からプロデュースしようという乙女に向けて良い顔なのかはともかく】
【彼女の大見得によって、そこには完全に後戻りできない空気が充満した】
【完全に火の付いた様子の男はそこで追い打ちをかけるように言うのだ】

そうと決まれば早速レッスンだな。
付いてこい。

【契約? 手続き? そんなものは後で良い良い】
【そんな調子で急に踵を返し、付いて参れと背中が命じるのである】
【そして完全に肉食獣の笑みをした男は遙か前方を視線で射貫きながらこう呟いた】


────打倒、〈円卓〉だ。


【──〈円卓〉。丸いテーブル。ちゃぶ台ではない】
【ここで彼が口にしたそれは、あの業界最大手の芸能プロダクション──】
【──『円卓芸能』のことに他ならないことは文脈からして十分理解できるだろう】

【数多くの傘下事務所を持ち、最早この〈円卓〉無しでは業界が立ち行かないとすら言われるほどの】
【『超』がタコの足の数ほども付くスーパーハイパービッグでVIPな芸能界の実権支配者であるとかないとかもっぱらの噂で】

【男のこの練乳なんちゃらとか言う弱小事務所は、】
【その芸能界のドン集団に真正面から喧嘩を売りにいこうというらしいのだった】

【財力、所属人数、スター性、各界へのコネ】
【どれをとっても敵うものなどなく、控えめに言っても】
【核爆弾相手に竹槍で突っ込んでいくがごとき展望なのだが】

【それでも男は揺らぐことなく意気揚々で、対して少女の顔色や如何に】

458 ◆S6ROLCWdjI :2018/04/25(水) 17:37:47 ID:WMHqDivw0
>>455-477

【 いっぽうそのころ 高等部校舎、一年生の教室 】


「……ねえ白坂さん、聞いた? いま校舎内に不審者いるらしいよ、
 なんでも女子と目が合ったらすぐ寄ってきて名刺渡そうとしてくるんだって」

あはは、なんですかそれ、ポ■■ントレーナーですか。
だいたい名刺ってなんの名刺ですかそれ、スカウトみたいな……

「実際に貰った子に見せてもらったんだけどね、ぜんぜん聞いたこともない
 芸能プロダクションの名前が書いてあったよお」

えっやだ本当にスカウトなんだ。ぜったい如何わしいナニカですよねそれ。

「知らなあい。その人『アイドルプロデューサー』だって名乗ってるらしいけど……
 でも見た目はすっごく怖いんだって。まるでヤクザみたいな、スーツとサングラス姿で」

百パーセント如何わしいことやらされるやつじゃないですか!
なんで早く取り締まらないんですかねそういうの、この学園やっぱどっかおかしいですよ……

「うん、だからみんな教室から出ないようにって、ラインで回ってきたの。
 白坂さんってそういうのが回ってくるようなグループに入ってないでしょ?
 だから教えてあげようと思って」

あー、そういうことですか。わざわざありがとうございます……
……ん、それだったらもう一人、そういうグループに縁がなさそうな人がいるな……

「ああ、あの二年生の、赤い人? 白坂さん何故かあの人と仲いいよね。
 早く教えてあげたほうがいいんじゃないかな……」

えっ? 夕月さんに「アイドルに勧誘されないよう気をつけろ」って教えろって?
あはははは大丈夫ですよそんなの! まかり間違っても夕月さんなんかにスカウトがいくわけないでしょ、
あの人に声かける人なんかいたらよっぽどですよよっぽど! どれだけ見る目がないんだっていう!
まあ〜あの人バカですからねバカオブバカ、おだてりゃ木に登るナントカっていうか、
万が一か億が一か無量大数が一かで勧誘されればコロッと騙されそうではありますけど、あはは、ないない――――


【 ――――――――――――――――――――― 】

//つづきます

459 ◆S6ROLCWdjI :2018/04/25(水) 17:57:41 ID:WMHqDivw0
>>455-477 >>458

【風景は、屋上に戻る。――――無量大数に一が、あったのだ】
【そしてこの赤いバカはマッハの速度で大樹のてっぺんまで登っていったのである】
【ふふん、とか言いながらバカ面晒してついて行こうとして、……して、】


…………えんたく?


【こてんと首を傾げた。聞いたことのある単語】
【そりゃそうだ、今時テレビをつけたら円卓所属の芸能人が必ず一人は映っている】
【そんな時代になっている。年若い娘がそれを知らないはずがない】

【……だから、「もしかして円卓芸能と同名の会社とかあるのかな」とか】
【呑気なことを考えた。ふーんそんなのあるんだ、芸能界って奥が深いなー、みたいな】
【テキトーーーーなことしか考えない脳味噌で、さっきと同じように、スマホを取り出して】
【検索してみた。「円卓芸能」、一番上にヒットするのは当然彼女も知る超大手芸能社】

【それからいくつか検索結果ページを巡ってみた。でも、同名の会社なんてなさそう】
【検索の仕方が悪かったな、って思って――「円卓芸能 同名」で再検索】
【そうしたって円卓所属のタレントと同姓同名の誰かの情報しか出てこない】
【じゃあどうやって検索すれば出てくるだろう、と考えて――ふと】

【 「……まさかマジで円卓を打倒しようとしてるんじゃないの? マジで?」 】

【その思考に、指先が引っかかっただけでも――全身からどっと汗が噴き出してくる】
【冗談で言ってるのかな、冗談みたいな格好してる男だしな。そうも思ったけど】
【……いや本気だったらどうしよう、何をやらされるんだろう。そっちの不安の方が勝り始めた】

【だらだらだらだら、冷や汗を流しながら――スマホをタップ】
【正真正銘本物の「円卓」の検索結果、そのうちひとつのインタビュー記事を、何気なく開いて】
【表示されたサイト、ぱっと目に入る画像、知らない男がろくろを回すポーズをしてた】
【紫のスーツ。栗色の髪。若くして円卓の社長になったという、なんか、どことなく怖い顔の男――】

【 そこまで見て、目の前を歩く男を見て。ああ、と理解した 】


わかった――――――抗争するつもりだネ?


【 ♪〜ゴッ■■ァーザー愛のテーマ〜 】

【……聞いたことがある。芸能界と、ヤのつくご職業の方々は、密接な関係にあると】
【ならば目の前の男がああいう格好をしていて、その男が妥当すると口にした相手もまた、怖い恰好をしている】
【その理由もなんとなくわかったのだ(違うけど)。きっとそういう、仁義なき戦いを繰り広げるつもりなんだって】
【――果てしない勘違いをしていた。それでなぜ、その戦いに自分が巻き込まれようとしているのかまでは、メイビー考えてない】

460 ◆3inMmyYQUs :2018/05/05(土) 01:57:35 ID:LevMp5MM0
>>458-459

【冷や汗流す少女の内心など露知らず、】
【男はずんずか歩みながら、何かスマホを耳に当てつつ とぅるるるる、】
【どこかへ電話をかけようとしている様子だったが、そこで夕月の言葉が耳に入って】


こうそう?
あァ、ギロッポンの高層マンションでもどこでも住まわせてやる。


【などと、もう他人の話は半分ぐらいしか耳に入っていないらしく片手間に見当違いなことを言う】

【ちなみにギロッポンシティというのはご存知あの都心のとかくハイソな街のこと】
【連日連夜、胴長の黒塗り高級車が行き交って、芸能人御用達の店がひしめくというセレブ達の魔窟】

【そんなワンダーランドにぽこぽこ建ってて、無駄にオートロックがいくつもあって無駄にだだっ広いエントランスに執事みたいなコンシェルジュが常駐してて】
【最早マンションというよりは完全会員制のホテルと呼んだ方がいくらか相応しいような、近くで見上げると首や頭や心の痛くなる、そんな人外魔境の摩天楼に】
【住みたきゃ住ませてやるなどと平気で宣うのだが、まさか未だデビューもしてないアイドルの産毛一本にそこまでお金を使える組織など】
【それこそ本当に〈円卓〉ぐらいのものであろうに、それぐらいのことはいくら純朴な夕月ちゃんでも分かるであろうに、】
【まさかそんなチャラけたホストの寝物語じみたドリームを、まさか真に受けたりなんかはまさかするはずがないだろうに】
【この男と来たらそんなことにも全く考えが及ばないのであるからしてまったくおめでたいのである】

【「あァ、俺だ、そうだ、頼む」】

【来た見た勝った、そんなテンポと意気軒昂たる様子で男は電話口の相手に呟いた】

【丁度そんなときだった、】
【──バたンッ、と勢い良く屋上の扉が開かれたのである】


 「────────…………」


【そこにはまた一人別の不審者が現れていた】
【ただし不審者は不審者でも、外部ではなく学園“内部”のそれ】

【──彫りの深い、三十路越えの男が何か仮面のような笑みを貼り付けてそこにいた】
【サンダルと黒スラックスまではまあ百歩譲ってまだいい、そこから上は白のTシャツ(『無免許上等』と印字されている)に黒マント】
【とりあえずその辺に落ちていたものを着てみましたというような装いの変質者は、しかし残念ながらこの学園の教師の一人、長谷部銀之助金近なる者であった】

【それを認めた途端、男は「ゲ」と素足で芋虫でも踏み潰してしまったような表情と声を発した】


 「──もう逃げられませんぞ」


【その一言で全ては察せられるだろう】
【長谷部何某が一歩を踏み出せば、それと連動するように男は一歩後ずさった】

【──そしてよくよく耳を澄ませば、『無免許上等』マンの後方からもばたばたと大勢がこちらへ駆けつけてくる気配】


【おやおや絶体絶命ピンチの予感】
【このまま万事休すか。隔週放送とは言えまだ始まったばかりなのに】
【はてさてこの後の二人を待ち受けるものとは如何に────】



【────♪なーなな ななななー 】

【というところで第一話終了、適当なエンディング流れーの】
【何か次回放送しそうな映像がダイジェストでぱらぱら映されーの】
【かーらーの】


【「さァ次回予告だ、なんか喋れ」】

461 ◆S6ROLCWdjI :2018/05/06(日) 00:25:42 ID:WMHqDivw0
>>460

ふうん最近のヤクザってギロッポンで抗争すんの。
ハイソになったんだネー……

【※まだなんか勘違いしてるし会話が成立していない】

【まあでもとりあえず、これから始まる仁義なき戦いへの思いを馳せつつ】
【一番最初に始まるという「レッスン」がどのようなものか――想像していた】
【歌かなダンスかな、それともいきなりお芝居とかやったりして?】
【……そういう妄想は案外楽しかったらしい、フードの下でにへにへ笑っていたけど】


【 ―――――― ばたん。 】


んン? 何の音、……、……、

【突如現れた無免許上等マンを凝視して――誰だっけこの人、見たことあるようなないような】
【とか、考えたりしていた。わりとぼーーーーっとしていた、それより妄想のほうが楽しかったし】
【「もう逃げられない」の言葉を聞いてもすぐには反応せず――数秒してから、ん? と首を傾げる】


(――――なんで生徒のあたしまで一緒になって追い詰められてるんだ?)
(……あっそういえばここ立ち入り禁止だしあたし校則違反めっちゃしてたし煙草吸ってたし)
(あれっあれっこれあたしも見つかったらヤバいヤツだな。あれ、どうしよ、あれ……)


……………………センセー助けてっ!!
あたし、このヤクザに脅されて――ここに無理矢理連れて来られてこの服装強要されて
あまつさえ煙草吸えって命令されてたの!! こわかったっ!! 助けてーっ!!!


【――――】


【「えっ何っ次回予告!? そーいうの聞いてないし、先に言ってよ先に!」】
【「え、えーとえーと……あたし夕月、見ればわかるけど美少女JK2年生!」】
【「こんな感じで早速プロデューサーにすべての罪を擦り付けちゃったけど、」】
【「これから先ずっと二人三脚で頑張ってかなきゃいけないし、これくらい最初のハードルとしては楽勝モンだよネ!」】
【 ☆ミ(ゝω∂) ←これ渾身のキメ顔 】

【「次回! 『プロデューサー、社会的に死す!』 プロデューススタンバイ!」】

462 ◆3inMmyYQUs :2018/05/06(日) 23:38:16 ID:LevMp5MM0
>>461

【すれ違いコントでも始まりそうな会話はしかし強制的に中断させられる】
【何せ教師はじりじりと迫り来ていたし男も圧されるように生唾を飲んで後退するしかなかったし】

【しかしそんな緊迫たる空気が、夕月の叫びで一瞬のうちに凍結した】


【「マジか」みたいな無言の間が満ちた】
【実際にそう叫びたかったのはその男に違いなかった】



 …………──貴様……



【絞り出すような低く震える呟き】
【それと共に大層ぎこちなく大罪人へ振り向く】

【その顔はまるで、背を預けた同志にいきなり背後から斬りつけられた戦士のような】
【何か信じられないものを見たような、お前自分が何やったか分かってんのか、みたいな】
【とにかくひどい驚愕と悲哀と憤怒がない交ぜになった切実たる表情をしていた────】



【 〜次週へ続く〜 】



【────────】



【「────殺すなクソ野郎殺すぞ」】
【「ちゃんと一クールやるから安心しtあッ尺が足りなクソガ来週も見ろ!」】



【 (この辺にPの眼) 】
【  ↓    ↓   】
【  提    供   】

【  ヤる気の引き金  】
【 UNITED TRIGGER 】

【  レヴォルツィオーン  】
【    オーウェル    】
【   harmony group  】



/↓つづきます。
/……が、中身が寝る時間なので本当にここで一旦中断させちゃいます。
/後半レスはまた明日かその後に……この次も、サービスサービスう!

463 名無しさん :2018/05/18(金) 22:41:01 ID:JQlEozC.0
【始めは一つの殺人事件として報道された。この世界、それすらも直ぐに人々の記憶から消えてしまう】
【暫くして、今度は大きな事件として世間に知れ渡った。一つの組織の壊滅――大きくは無いにしても、一介の犯罪者では到底為し得ない事】
【やがて、“其れ”は災害として恐れられる。“其れ”が現れた街や村は男も女も子供も関係無く皆殺されるのだと】
【腹を裂かれ、頭を割られ――時には、強靱な顎で噛み千切られた様な遺体すらも】



【―――― 一つの街。其処は異能を持つ自警団も居る事から比較的治安が良いとされていたのだが、それも過去の事】
【今や此処に在るのは無数の人々の死体。そうで無ければ免れる事が出来ない死を目前として苦痛に呻く者だけだ】
【内臓だ血液だとが辺りを彩り、大凡街と言うよりも地獄と表した方が的確だろうか】
【其処を徘徊するのは無数の狼。まるで闇を具現化したかの様な漆黒の毛並みを持つ狼達が人間の手を咥え脚を咥え好きに歩いているのだ】
【唯一まともに生きている人間と言えば、血濡れの少女だけ。くすんだ色の金色の髪に、同じ毛並みの狼の耳と尾を生やした少女】
【纏ったローブには限界量以上の血液が染みこんだのか、袖からはポタリポタリと黒い血が滴り】

【今から数時間前、様々な場所に“緊急要請”が入る事になる】
【傭兵自警団問わず依頼を受ける設備がある場所であればその全てに、だ】
【命の保証は出来ない。五体満足で帰る可能性の方が遙かに低い】
【義憤から依頼を受けようとした者に、顔の半分が抉られた女が言う。アレには手を出すな、放って置けと】
【金に誘われた者が手続きを進めようとした所で、右の上下肢を失った男が告げる。余りにも釣り合わない代償を払う事になると】
【更にはテレビでの報道も続いていたのだから、その場所を特定するのは容易な事だ】
【テレビに映し出される表情は増悪でも無く、愉悦でも無く。或いは、殺すという行為に特別な感情を抱いて居ないのか】
【人々は口々に言う。アレは悪魔だ、誰か早く殺してくれ。あのケダモノを始末してくれ、と】
【只でさえカノッサを始めとした不安要素の多い世界だ。いつ何時襲いかかるかも分からない厄災がまた一つ増えるとなれば、その不安も仕方ないか】



「……もう終わりかな?今日は思ったよりも多かったから、満足出来たけど……
……うん。何時もよりはお腹いっぱい、かな」

【どさり、と頭を鷲掴みにされていた男が地面に落ちる。頭は歪み、眼球は常人の数倍は飛び出し】
【人とは思えない力。狼の亜人である事を考慮しても余りにも桁違いなのだ】
【要請を受けて駆けつけた最後の一人が絶命した時、初めて少女は小さく笑って見せた】
【狼達が男の骸に近寄り、牙で肉を裂き臓を喰らい始めても興味を示しすらしない。近くの狼を戯れに撫で、満足気な溜息を吐くだけだ】
【大殺戮の余韻に浸っていた時、耳が何かの音を拾って】
【その方向へと顔を向ければ――きっと、今までと何ら変わり無い笑みを向けるのだ。人々を喰らう狼達も襲いかかって来る事は無いだろう】
【パタパタと揺れる尾は何処か嬉しげで。然れど、血濡れのその姿が今までと異なって居るのを物語り】

/予約ですん!

464 ◆wEoK9CQdXQ :2018/05/19(土) 13:49:27 ID:WMKVN7Q20
>>463

【噂を耳にする機会は幾らでもあったのだろう。住民皆が息絶えたとしても、後から訪れた者が骸の山を見るならば阻むものもなく】
【この日カメラに映り込んだ様に、遠方から見遣るだけなら、命を奪われずにあることもあっただろうから】
【けれど実際に目にするまで、あまりに結びつかずにあった。脳裏を過ぎる“なにか”が、その身を案じる様にだけ、生まれては気付かれずに過ぎ去った】

【……だから。人々の声に覚える焦燥、そして棘の様に心を這う不安は――――惧れ、忌む彼らのそれとは、きっとあまりにも違う意味を帯びていたのだ】

【報せを受け疾駆する細身の人影が、荒廃しきった死の大地を見渡していった】
【そこではなにもかもが血に染まり、かつて同じだけ強く血の理を鎖となし、夜という夜を統べた千古の闇に捧げるがごとく、偏に暴虐の理が横たわる】
【生存者はない。声をかけても返答はなく、数瞬ののちには命が絶え、肉塊とさえ呼べてしまう無惨さで体温を失ってゆく。】
【その原因たる黒き群れは、“要請”以外の理由で動いた或る者の目にも否応なく留まったが】

【漆黒の狼たちが牙を剥くことはなかった。それが、ますます振り払えぬ答えを強めて足取りを速めた。そして、命のない闇を転げる様に突き抜けた先で……―――――――――】



――――…………ヨハ、ン……?

【迎える視線の先にあるのは、息を切らして佇む姿だ。凍てた空の色合いで透る声は、ゆったりと血染めの大地に憩う、金の狼の少女の名を呼んだ】

【腰までの伸びやかな黒髪が、濡れ羽烏と呼ぶに相応しい色合いでその容貌を飾って】
【銀の混ざる橡色の瞳をして、濃藍のトレンチコートを纏った―――少女、だろうか】
【移ろい行く刹那を留め、硝子の様な雰囲気を漂わせる。 時の停まった様な一瞬に、“そこにある”ことで生の温度と息吹が生まれる。】

【先客と邂逅を果たすのは、そんな形容の出来る人影だった。憂いた表情は、鍛え抜いた心身を、ただの優美な肉とするかの様に、常の戦意を宿せずにある】

【……信じたくない光景と、穏やかな記憶そのままの、あの大好きな笑顔が。】
【渾然一体となって、混ざるはずのない“ひとつ”となりながら、どうしようもなく心に圧し掛かっている】
【まるで名前を呼べば、悪夢が現実となってしまうことを恐れる様に。普段なら幾らでも交わして微笑んでいられる言葉が、紡げた一言さえも重く、精一杯になる――】

【向きあう瞳は恐れを宿していなかった。流れる血への嫌悪ですらなく、ただ……目の前の血に濡れた少女の、ひどく似合わない姿が与える痛みだけが】
【罅の様に、黒曜の彩りに沈んでいた。立ち尽くそうとする躰を、混迷に惑ってなどいられずに足が運んで。ゆっくりと、静かに……けれど着実に距離が縮んでゆく――――。】
【その姿は、無防備でさえあっただろう。なにが起きたのか、そして起きるのか。無惨な末路などよりよほど恐ろしいなにかを、振り切ろうとするかの様にまた一歩、進んで】

/では、よろしくお願いします……‼

465 名無しさん :2018/05/19(土) 23:09:51 ID:JQlEozC.0
>>464
【その口を汚す紅色は誰かの肉を喰らったのか其れとも血を啜ったのか】
【指先から滴る雫には一体何人分の命が混ざり込んでいるのだろう。まるで“死”そのものが具現化したような姿】
【少女の身体に一切の傷は無い。これだけの人数を相手したにも関わらず、だ】
【姿も、笑みも、匂いも全て変わっていない。変わったのはただ一つだけ。その一つが、余りにも大きくて――】


「……久しぶりだね、柊。お化けでも見た様な顔してどうかしたの?
…………なんて、ちょっと無理があるかな」

【近寄ってくる彼女に対して、攻撃の意思が向けられる事は無かった。人々の喧騒代わりに聞こえるのは狼達の咀嚼音】
【触れる事が出来る距離になっても、それは変わらない。誰であろうと目にした相手の命を奪うとされていた狂犬には珍しい――否、人々からすれば“有り得ない”事だ】
【冗談を言いながらも、少女の――友人の事を理解して居るからこそ困った様に笑って誤魔化した】
【彼女は謂わば“善”に属す人間だ。無闇に命を奪う者は“悪”と見なすのだろうか。或いは、理由を以てしても余りにも多くの命を奪う人間はやはり……】
【以前と変わらず、隠す事の出来ない感情が尾の動きとして表れる。大切な友人と会えた事の喜びが、左右に揺れる尾からも読み取れて】
【もし、昔の様に頭へと手を伸ばして撫でてやれば狼も同じようにして応える事だろう。心地よさそうに目を細くしながら】
【死。苦痛。絶望。多くの災厄を振りまいた者らしからぬ姿。血に濡れていなければ、そしてこんな穢れた場所で無ければただ友人に会えた事を喜ぶだけの少女にも見える】
【――――『故に。刃を突き立てて殺すならば今。何百人もの人々を殺した狼を殺すなら、絶好のチャンス。腹を割って、胃の中身を全て取りだしてやれば良い』】
【それは殺された人々の怨念か、それとも見えない何かの囁きか】


「色々言いたいことはあるかもしれないけど……ねえ、柊。元気だったかな?
ほら、キミってばとても優しくてお節介な所もあるから……変な事に巻き込まれてなければ良いなって思ってて」

【笑みを浮かべたまま語りかける姿は無理に“日常”取り繕っているようにも見える】
【――それは誰かの骨が噛み砕かれる音】
【善も悪も無く全てを等しく獲物として見ている者が、唯一大切にしたいものをそのままの形で残すためにも】
【――それは狼の顎が肉を噛み合わせる音】
【大切な友人の前では、自分を取り繕うような。歪なこの状況を更に歪めると分かっていながらもそうしたがる様な】
【――それは意思とは関係無く無駄に長らえたい者の呼吸音】
【だから、やはり決まって困った様に笑って見せた。“コレ”を続けるのは無理だと自分で分かっているから】
【――それらの音も、次第に無くなってく】


「…………何で、キミが来ちゃうのかな。どうして……」

【その小さな呟きは本心から。風が吹けば消えてしまいそうな小さな音として狼の口から漏れる】
【多くの死線を潜り抜けてきた柊ならば分かるであろうか。一匹、また一匹と敵意が向けられ始めて居る事が】


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