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星の降る夜のようです
82
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:04:44 ID:NcuWLres0
…
( - -)ハハ ~ -~)ハ スゥスゥ
83
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:05:49 ID:NcuWLres0
6話
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ様起きてください、ドクオ様」
('A`)んぁ、
ハハ ロ -ロ)ハ「お口で抜いちゃいますよ?」
('A`)!?
('A`)「なんだなんだ、朝から盛んじゃないか」
84
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:06:43 ID:NcuWLres0
ハハ ロ -ロ)ハ「盛んなのはドクオ様の股間のようですが」
('A`)「男にはAsadatiという試練が毎朝待ち構えてるんだよ」
ハハ*ロ -ロ)ハ「上のお口じゃなくて下のお口がおちん〇ん欲しいって言ってるのぉ〜
おち〇ちんちょうだぁい♡」
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「…飯に、しよう、か」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、そうしましょう」
85
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:07:29 ID:NcuWLres0
…
('A`)「ところでさ、」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、なんでしょうか」
('A`)「いまさっきの台詞って…」
ハハ ロ -ロ)ハ「?なんのことでしょうか」
('A`)「いや、だからさ、おちん〇ん欲しいのぉ〜ってどこで覚えたの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「なんのことでしょうか、記憶領域にそのような事実確認はとれませんが」
86
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:12:42 ID:NcuWLres0
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「可愛かったから、もう一度言って欲しかっただけだよ…」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
ハハ*ロ -ロ)ハ「上の口じゃなくてし('A`)「覚えてるじゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ「さて行きましょうか」
('A`)「…そうしようか」
87
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:17:30 ID:NcuWLres0
('A`)「ハローちゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「ハローちゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「怒ってる?」
ハハ ロ -ロ)ハ「怒っていませんよ」
('A`)「じゃあ返事して欲しいな」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「怒ってる?」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「怒ってませんよ」
('A`)「本当に?」
ハハ ロ -ロ)ハ「…ええ、本当です」
88
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:18:45 ID:NcuWLres0
('A`)「ハローちゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「やっぱり怒ってるじゃん」
ハハ#ロ -ロ)ハ「だから怒ってません!!」
ハハ ロ -ロ)ハ…
Σハハ;ロ -ロ)ハ
ハハ;ロ -ロ)ハ「申し訳ありません」
89
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:22:39 ID:NcuWLres0
('A`)「いやいいよ、ハローちゃんもなんだかんだで変わったね」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうでしょうか」
('A`)「最初はもっと無機質な感じだったけど今は暖かい感じ」
ハハ ロ -ロ)ハ「体温は0.3度ほどしか変わっていませんが分かるんですか?」
('A`)「いやそっちじゃなくて」
ハハ ロ -ロ)ハ?
('A`)「感情豊かになったねって」
ハハ ロ -ロ)ハ「そう、ですかね?」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「うん、喋っててすごく、なんていうかさ、女の子って感じ」
(まともに喋ったのって4人くらいしかいないけど、うち母親1人と考えて…ヤベェ死にたくなってきた)
90
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:27:10 ID:NcuWLres0
ハハ*ロ -ロ)ハ「ドクオ様から見て、その、私は女の子らしいですか?」
('A`)「うん、そう思うよ」
ハハ*ロ -ロ)ハ「…ありがとうございます」
('A`)「…とりあえず行こうか」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、そうしましょう」
91
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 23:37:16 ID:NcuWLres0
('A`)「というかさ、この固定どうにかなんないの?めちゃくちゃ痛いんだけど」
ハハ ロ -ロ)ハ「申し訳ありません、これでも速さを落としてる方なんですが」
('A`)「あ、そうなの」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、そうです」
('A`)「…目的地ってどこなの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「アメリカのとある基地ですね」
('A`)「基地?アメリカ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、そうですよ」
92
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:02:23 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、そうですよ」
('A`)「というかさ今どこ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「陸地が多い方が良いかと思ってロシアの方からカナダを通ってアメリカに行こうかと」
('A`)「ちょっと待って、だからこんなに寒いの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「夏ですし冬よりは暖かいですよ?」
('A`)「いやいやいやいや、ロシアとか夏でも氷無かったっけ?」
93
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:03:05 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「さあどうでしょう、そちら方面のデータはインプットされていないので」
('A`)「へぇ、そうなの」
ハハ ロ -ロ)ハ「基地に行ってデータを挿入すれば新たな情報がサクッと手に入るのですがね」
ハハ ロ -ロ)ハ「普通にしている限りは人間と同じように勉強や調べなければいけませんね」
('A`)「ふーん、じゃあ、今は記憶力のいい人間って感じか」
ハハ ロ -ロ)ハ「それに高機能の演算能力が付随していると考えるとよろしいかと」
94
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:05:13 ID:C7yuk62g0
('A`)「ほうほう、しっかしどうやってデータを頭ん中に入れるんだ?体が開くのかい?」
ハハ ロ -ロ)ハ「開くというより極微小の穴があってそこに差し込む感じですね」
(;'A`)「そんな穴あんの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「毛穴と同じくらいなので分からないかと」
('A`)「そゆこと」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、そういうことです」
95
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:05:56 ID:C7yuk62g0
第7話
96
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:11:49 ID:C7yuk62g0
IDって変わるの?
97
:
名も無きAAのようです
:2016/10/16(日) 00:15:45 ID:PEZ/hOzE0
日付変わったからid変わるよ
98
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:16:08 ID:C7yuk62g0
>>97
ありがと〜
99
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:20:06 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「どうしました?ドクオ様、寒いのですか?」
('A`)「結構冷えるな、何度くらいだ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「だいたい17度くらいかと」
('A`)「夏の気温30度以上の地域に住んでる身分としては涼しいを通り越してるな」
100
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:22:20 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「そうなんですか、寒いならもっと密着してもいいんですよ?」
('A`)「これ以上密着ってどうすればいいんだよ…」
ハハ ロ -ロ)ハ「一旦裸になって私の服に潜り込めばよろしいかと」
101
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:26:30 ID:C7yuk62g0
('A`)「本当にするよ?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「…」
('A`)「おーい」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
('A`)「おい、前みろ前、衝突するぞ」
(;'A`)「ちょっ!ハローちゃん!ハロー!!」
ハハ;ロ -ロ)ハ!?
102
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:27:38 ID:C7yuk62g0
ハハ;ロ -ロ)ハ「危なかったですね」
('A`)「それこっちのセリフ」
ハハ ロ -ロ)ハ(どうしたのでしょうか、ドクオ様のセリフに一喜一憂してしまっている)
ハハ ロ -ロ)ハ(バグなのでしょうか…?)
('A`)「とりあえずアレだ、一旦休もう」
103
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:38:23 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「ではラブホテルが近くにありますのでそこに泊まりましょうか」
('A`)「いやいや、そんなに長く休まないでしょ」
ハハ ロ -ロ)ハ「と言っても全てのホテルがすでに機械の傘下にあるので料金は取られませんよ?」
('A`)「いや、ねぇ、ラブホテルってなんかHするイメージしかないじゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ「そのための場所なのでは?」
('A`)「そうそう、だからあんまり泊まりたくないというか…」
104
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:39:05 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「私に魅力がありませんか?」
('A`)「そういうことじゃなくてさ、男と女が1組で入るとヤリ目で入るみたいで嫌じゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ「違うのですか?」
('A`)「俺たちは休むだけじゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ「休む時に性欲の発散も兼ねた方がよろしいかと」
('A`)「いやいや、逆に疲れる」
105
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:41:04 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「そうなんですかね?私はしたことないので分からないのですが」
('A`)「オナニーした時と同じくらい疲れるよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「したことはありませんが」
('A`)「食事の後にしてたじゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ「なんのことでしょうか」
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ…
106
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:45:46 ID:C7yuk62g0
('A`)「はぁぁ、あの時のハローちゃんすごく可愛かったから、ハローちゃんに惚れちゃったのになぁ
ハローちゃんが覚えてないんじゃ意味ないなぁ…」
ハハ ロ -ロ)ハ「記憶領域0112562-ooAに該当する記憶を発見」
('A`)「覚えてるじゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)…
('A`)「ごめん」
ハハ ロ -ロ)ハ「…」
('A`)「ちょっ、無言にならないで」
ハハ ロ -ロ)ハ…
107
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:48:26 ID:C7yuk62g0
('A`)「ハローちゃんが可愛いのは本当だからさ」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
('A`)「機嫌なおしてくれよ」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「…とりあえず休もう、またあんな目に遭うなら休んでおいた方がいい、
デレも俺が事故ってまで早く来て欲しくはないだろうからさ」
ハハ ロ -ロ)ハ「…了解」
108
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:58:26 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「お風呂に入りましょう」
('A`)「一緒には無理だぞ?」
ハハ ロ -ロ)ハ… ('A` )…
('A`)「…流石に一緒ってのはなぁ」
ハハ ロ -ロ)ハ「私に、私に魅力がありませんか?」
('A`)「いや違うって」
ハハ ロ -ロ)ハ「ならなんで…」
109
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 00:59:19 ID:C7yuk62g0
('A`)「…デレと約束したんだよ、すまない」
ハハ ロ -ロ)ハ「ですがデレ様から私はあなたと交わってもいいと許可されました」
('A`)「俺の気持ちの問題さ」
ハハ ロ -ロ)ハ「…そうですか、ですが性交渉しないとはいえ一緒に入るくらいは問題ないでしょう」
('A`)「そうかあ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですよ、そこまでデレ様に対しての忠誠、もとい愛情があるなら私と一緒に入っても問題ないはずです」
('A`)「いやでハハ ロ -ロ)ハ「それともデレ様を裏切ってしまう心配でもあるのですか?」
('A`)…
(;'A`)「ああ!もう!わかったよ入るよ!一緒に入るよ!」
ハハ*ロ -ロ)ハ「では、タオルの用意をして来ます」
110
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 01:00:02 ID:C7yuk62g0
寝る、起きて覚えてたら更新する
111
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:24:13 ID:C7yuk62g0
(*'A`)「うおぉ、」
ハハ*ロ -ロ)ハ … ('A`*;)目のやり場に困る
ハハ*ロ -ロ)ハ「私の…」
ハハ //-//)ハ「私の体はどうですか?」ゴニョゴニョ
(;*'A`)「え!?今なんか言った?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「いえ、何も」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
112
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:25:00 ID:C7yuk62g0
ハハ*ロ -ロ)ハ「ドクオ様の…おちん〇んが…
その、大きく、なってますね…」
(;*'A`)「いや、その、ハローちゃんの体見たら自然とこうなったというかなんというか」
113
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:25:59 ID:C7yuk62g0
目の前にはシルクのような白く美しい肌と、豊満な胸がついた人形のような、
まるでこの世のものでない美がそこにあった
語彙力のない俺はこれ以上表現を細やかにすることはできないからなんともいえないが…
息子が反応しちまう
もちろん俺はデレを大事に思ってるし忘れたことはない
だが俺だって男だ
反応しちまうもんはしちまう
これどうしたらいいもんかな…
114
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:30:19 ID:C7yuk62g0
ハハ*ロ -ロ)ハ「お背中お流しいたしますね?」
(;*'A`)「あ、ああ、って当たってる!」
ハハ*ロ -ロ)ハ…んっ、
(;*'A`)!!
ハハ ///-/)ハんっ、ふぅ、んぅぁ、うぅ、
(;*'A`)「ちょっ、ハローちゃん!?」
ハハ ///-/)ハ「ドクオ様…」クチュクチュ
(;*'A`)「な、なに?」
115
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:31:24 ID:C7yuk62g0
ハハ ///-/)ハ「ドクオ様…私のことを呼び捨てにしてください、もっと貴方との距離を埋めたい」
(;*'A`)「…ハロー」
ハハ ///-/)ハ「ドクオ様…」ぎゅー
ハハ ///-/)ハ「ドクオ様…私は、私は、いけない子です、デレ様からの命で貴方をお迎えに上がったのに、
このまま貴方と2人だけで消えてしまいたいと思ってしまっています」
('A`)…
('A`)「そう、か」
ハハ ///-/)ハ…
ハハ ; -;)ハ「どうすれば良いのでしょうか」
116
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:33:54 ID:C7yuk62g0
ハハ ; -;)ハ「私はデレ様のことを純粋に主人だと思っています、ですが、ですが…!!」
ハハ - )ハ「貴方のことを考えるとなにが正しいのかが分からなくなってしまいます」
('A`)…
('A`)「湯冷めしちゃうよ体洗って風呂に浸かろう…」
ハハ - )ハ「はい…」
117
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:35:38 ID:C7yuk62g0
8話
118
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:39:17 ID:C7yuk62g0
ハハ - )ハ…
('A`)…
彼女はそれっきり黙ってしまった、
浴槽に浸かってる割には彼女の顔が見えない、顔を俯かせているからだ、
きっと下を見れば水面反射した彼女の顔が見れるんだろうけど…
でも、でも見る気にはなれなかった
119
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:41:12 ID:C7yuk62g0
('A`)「なぁ、ハロー」
ハハ - )ハ「…」
('A`)「俺さ、デレとあったのって6歳の誕生日だったんだ」
ハハ - )ハ「…」
('A`)「お袋は普通の主婦だったんだけど親父は違くてさ、親父は頭のいい、俗にいう天才科学者の家系だったんだ」
('A`)「でさ、親父はなかなか帰ってこないんだ、
帰って来ても月に一回あったらいい方で、帰ってくるたびにすげーハシャいだんだよ」
ハハ - )ハ「…」
('A`)「…でな、6歳の誕生日、俺が今までの人生の中でいっちばん幸せだった誕生日、その日にデレが来たんだ」
ハハ - )ハ「…幸せだった理由はお父様が帰ってこられたからですか?それとも、それともデレ様が居たからですか?」
('A`)「…多分両方さ、つってもその時はデレよりも親父が帰って来たってことの方が嬉しかった、
今思えばデレと初めてあったからこその幸せだと思うけど、当時は親父の方が順位がはるかに高かったんだ」
120
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:53:54 ID:C7yuk62g0
…
('A`)「お父さん!!」
('A`ミ「ドクオ!また大きくなったな!」
J( 'ー`)し「ふふ、貴方に似て化学が大好きなのよ」
('A`*ミ「ほんとかぁ!?嬉しいなぁ、大人になったら一緒に働くか!」
(*'A`)「うん!」
('A`ミ「そうだ!」
('A`ミ「ドクオに会わせたい奴がいるんだ」
('A`)「誰!?」
J( 'ー`)し「あら!じゃあ完成したのね」
('A`ミ「おうよ!」
('A`ミ「入っていいぞ!デレ」
ζ(゚ー゚*ζ「…」
('A`)「…」
121
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 08:55:33 ID:C7yuk62g0
ζ(^一^*ζ「初めまして、デレと申します」
ζ(゚ー゚*ζ「君がドクオくん?」
さっ('A`J( 'ー`)しあらあら ζ(゚ー゚*ζ…
('A`ミおやおや
ζ(^一^*ζ「私デレっていうの」
ζ(゚ー゚*ζ「これから君のお家に居させてもらうね?」
ζ(^一^*ζニコッ
(*'A`)ドキッ
122
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 09:02:52 ID:C7yuk62g0
この時俺はこんな綺麗な人がいるのかって思った、
本当に綺麗だった…
人と関わるのも話すのも得意じゃなかったし、
この頃からコミュ障だったけど、
それでも一緒に居られることにちょっとだけ喜びを感じていた…
123
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 09:03:39 ID:C7yuk62g0
('A`)「俺な、ずっと後悔してるんだ」
ハハ - )ハ「…何をですか?」
('A`)「デレにさ、デレに恋したこと」
ハハ - )ハ「…相手が機械だからですか?」
124
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 09:04:36 ID:C7yuk62g0
('A`)「いや、0と1さ」
ハハ - )ハ「…どう言うことですか?」
125
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 09:09:50 ID:C7yuk62g0
('A`)「0と1は違うんだよ、なのに俺はデレに1であることを強要したんだ」
ハハ - )ハ「それはいけない事なんですか」
('A`)「分からない、でも、でも俺は、きっと自分のことしか考えてなかった」
126
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 09:10:33 ID:C7yuk62g0
…
ζ(゚ー゚*ζ「何を見てるの?ドクオくん」
(;'A`)「え、あ、あの、その、うあ、ああ、ああ、そ、そら、」
ζ(゚ー゚*ζ「その本綺麗だね」
(;'A`)「え!?」
('A`)「本じゃなくてお星様だよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「お星様?」
(*'A`)「うん!そうだよ!夜になったらいっぱい浮かんでるお星様!」
ζ(゚ー゚*ζ「でもお星様はこんなに大きくて丸くないよ?」
(*'A`)「近くで見るとこんな風になってるんだよ!!」
(*'A`)「例えばね!太陽がこれで月がこれで…」
127
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 12:24:26 ID:C7yuk62g0
…
ζ(゚ー゚*ζ「ドクオくんってお星様が大好きなんだね」
(*'A`)「うん!」
(*'A`)「えと、で、で、」
ζ(^一^*ζ「デレだよ♩」
(*'A`)「デレちゃんは好き?」
ζ(゚ー゚*ζ「ドクオくんが好きだから私も好きになっちゃった」
128
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 12:26:10 ID:C7yuk62g0
俺さ、幼稚園で意地悪されてさ、この頃は学校とかそういう他人がいっぱい居るところが怖くて行けなくなっちゃったんだ
そうしてるうちにさ
母ちゃんがさ、それを見かねて父さんの本をいろいろ貸してくれたんだ、
いろんな種類があったけど、
俺が一番興味をそそられたのが星の本だった
普段何気なく見てるあの豆粒より小さいものが、近くで見たらこんな風になるなんて信じられなかった、
だけどそれ以上にワクワクしたんだ、
普段誰もが見過ごしちまう星が実はみんなが喉から手が出るほど欲しがるものだったり、目を奪われてしまうような煌びやかな惑星だったり、
そんなこと考えるのにどっぷり時間を使ってたんだと思う、
俺は星が大好きだった
そしてまたデレも俺と同じく好きだって言ってくれたんだ、嬉しかった、
本当に嬉しかった
129
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 12:48:16 ID:C7yuk62g0
…
('A`)「きっとさ、童貞とかが人を好きになるのってさ、理解してくれる異性がいなくて、ちょっとだけでも触れ合った人が理解してくれたと思っちゃうんだ」
ハハ - )ハ「…」
('A`)「いや、ちょっとだけ例えが違うか、デレだけは俺のことを理解しようとしていたし理解していてくれたんだ」
('A`)「でも俺はそれに甘えていたんだ」
ハハ - )ハ「…」
130
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:10:48 ID:C7yuk62g0
('A`)「俺は、きっとさ、きっとデレも俺と同じように、一緒に生きていくだけでいいって考えてると思ってたんだ」
ハハ - )ハ「…デレ様はあなたと一緒に生きるために新人類として降り立ちました」
('A`)「ああ、そうだ、でも当時の俺は何も分かっちゃいなかった、
俺と一緒に生きてくったって、デレは最終的に1人になっちまう、それなのに俺は、俺はデレにずっと
一緒にいたいなんて言っちまったんだ」
ハハ - )ハ「…」
('A`)「…すまない、なんでこんなこと話したんだろ」
('A`)…
('A`)「風呂から上がろうか」
ハハ - )ハ「ええ、そうですね」
131
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:13:15 ID:C7yuk62g0
9話
132
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:14:01 ID:C7yuk62g0
ハハ - )ハ「近くに行ってもいいですか?」
('A`)「…おいで、」
ハハ - )ハ「これがあったかいなんでしょうか」
('A`)「そうだね、あったかいだよ」
ハハ - )ハ「胸が苦しいです、これが大好きだということなんでしょうか」
('A`)「そうだね、きっとそうだ」
133
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:15:18 ID:C7yuk62g0
ハハ -;)ハ
134
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:32:15 ID:C7yuk62g0
ハハ - )ハ('A`)…
一瞬彼女の顔が見えた
彼女の顔は泣き腫らしていて紅く腫れていた
俺はどうすればいいのかよく分からなかった
少しでも悲しみを分け合えるようにと俺は強く彼女を抱き寄せた
135
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:37:40 ID:C7yuk62g0
ハハ - ('A`)なぁハロー
ハハ - ('A`)…なんですか、ドクオ様
ハハ - ('A`)痛くないか?
ハハ - ('A`)貴方の腕はとても優しいです
ハハ - ('A`)そうか…よかった
ハハ - ('A`)デレ様を愛していらっしゃるのですね
ハハ - ('A`)そうだよ、きっと死んでもそうさ
136
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:06:37 ID:C7yuk62g0
ハハ - ('A`)私は…どうでしょうか
ハハ - ('A`)私には死ぬということがよく分かりません
ハハ - ('A`)ただ、貴方と離れ離れになってしまうことはわかります
ハハ - ('A`)俺がさ、側にいるよ
ハハ - ('A`)どうせいつ死ぬかなんて分からないけど死んだら近くにいるよ
ハハ - ('A`)死んだら何も残りませんよ?
ハハ - ('A`)そうだね…、でも覚えていてくれるでしょ?
ハハ - ('A`)はい、きっと何もかも忘れられないです
137
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:08:15 ID:C7yuk62g0
ハハ - ('A`)…じゃあ今はそれでいいよ、きっといつかそれが君と俺を繋いでくれると思う
ハハ - ('A`)…よく、わかりません
ハハ - ('A`)そうだね…そうだね
ハハ~ - ('A`)ドクオ様…愛しています
ずっと覚えていてください
ハハ - ('A`)ああ、ずっと覚えているよ
ハハ - ('A`)…窓の外で空が泣いている、ほら、星屑を落としているよ、ハロー…
ハハ - (A )
…
138
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:09:11 ID:C7yuk62g0
第10話
139
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:19:52 ID:C7yuk62g0
暖かい
私は機械です
あたたかいわけがないのです
ですが貴方の匂いを嗅ぐたびに
柔らかな、
まだ見ぬ春を思い浮かべてしまいます
私は壊れてしまったのでしょうか
私は貴方のそばに居られないのでしょうか
…
140
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:35:51 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ( A )…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ様…」ギュー
ハハ ロ -ロ)ハ「貴方が愛おしい」
ハハ ロ -ロ)ハ「使命など忘れてこのまま貴方を連れ去ってしまいたいです」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ*ロ -ロ)ハ「あの時は何も考えなかったけどよくよく考えるとお互いに裸だったんですね失念していました」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ - )ハ「だからと言って、貴方としてしまう理由にはなりませんね…」
141
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:20:06 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ様…」
ハハ - ( A )スッ
ハハ ロ -ロ)ハ「キスくらいはお許しください、貴方様と結ばれないんだとしても…」
('A`)んんう?
ハハ ロ -ロ)ハ!!
('A`)「んん、おはやう、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ様、おはようですよ、おはやうではありません」
('A`)「朝は寝ぼけてるんだよ」
142
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:22:09 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「…ドクオ様」
('A`)「?なに?」
ハハ ロ -ロ)ハ('A`)ギュー
('A`)!!?
(゜A゜)「む、胸が!?柔らかな桃が!?俺の胸とドッキングしている!!?これが生の胸の破壊力だというのか!!?」
ハハ ロ -ロ)ハ「…ドクオ様、お許しください、貴方様と結ばれない私の心を満たすには、ただ貴方様を抱き寄せるしか方法がないのです」
('A`)!!
('A`)「気がすむまで側にいるよ」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「はい」
143
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:25:11 ID:C7yuk62g0
…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハそろそろ行きましょうか…
('A`)…うん、大丈夫かい?
ハハ ロ -ロ)ハ…はい、昨日のこと、覚えていてくださいね
('A`)…こう見えて記憶力はいい方なんだ
144
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:26:05 ID:C7yuk62g0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「風が気持ちいいですねドクオ様」
('A`)「風というか固定の不快さが俺を包んでいるんだけども」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうなんですか?
『ガチッ!幼馴染はヤンデレ!?緊縛プレイは孫悟空!』
というエッチな本があったので緊縛はむしろ喜ばしいものかと思ってたんですが」
('A`)「ちょっと記憶を抉らないで、なにを思って買ったのかがよく分からないエロ本なんだから」
145
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:28:00 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「そうなんですか?」
('A`)「…読んでないよね」
ハハ*ロ -ロ)ハ「…」
('A`)…
ハハ*ロ -ロ)ハ「…別に読んでないですよ?」
('A`)「信じるよ?信じるよ?」
146
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:29:23 ID:C7yuk62g0
ハハ*ロ -ロ)ハ「はい、幼馴染が法師様で、隣に住んでいた孫悟空を緊箍児(きんこじ、孫悟空の頭についてるやつ)でがんじがらめにした挙句に、アナル開発及びドライオーガズムの開発をする本だなんて読んでいません」
(;'A`)「ちょっと待って、読んでるじゃん」
ハハ*ロ -ロ)ハ「嘘なんてついてません、三蔵法師が実は男で、
最終的にそそり立つ自分の肉棒で幼馴染を突いて、肉棒なしには生きていけなくなるまで調教するなんて話は一切知りません」
('A`)「最後まで読んでるじゃん」
ハハ*ロ -ロ)ハ「読んでいません!」
('A`)「えぇ…もうそれでいいよ」
147
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:30:30 ID:C7yuk62g0
('A`)「…あとどれくらいで着くの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「どれくらいでしょう」
('A`)「…どれくらい?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「秘密」
('A`)「…今どこ?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「秘密」
148
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:32:05 ID:C7yuk62g0
('A`)「ねぇ、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「ハイ、なんでしょうか」
('A`)「もしかして…遠回りしてる?」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「なんのことでしょうか」
('A`)「…」
149
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:34:24 ID:C7yuk62g0
('A`)「たとえ、デレと一緒に居たんだとしても俺はハローの近くにもいるぞ?」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ - )ハ「そんなの、」
('A`)?
ハハ#ロ -ロ)ハ「そんなの分からないじゃないですか!!!」
('A`)…
150
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:35:16 ID:C7yuk62g0
ハハ#ロ -ロ)ハ「デレ様の元に行ったら私を忘れて2人だけで生きていくのでしょう!!」
ハハ#ロ -ロ)ハ「私がこんなに!貴方に一喜一憂してるというのに!貴方はそれすらも考えないで!!!」
ハハ# - )ハ「私なんかがデレ様に敵うはずもないんです、貴方だってそれを分かってるのにわざと優しくするのです」
ハハ# - )ハ「同じなんです!デレ様以外の有象無象は貴方にとって同じなのです!!
」
ハハ# - )ハ「別れを告げた職場の人間たちだって、私だって、デレ様に、」
ハハ ; -; )ハ「デレ様に敵うはずがないのです」
ハハ ; A; )ハ「うっ、うっ、えぐっ、ひっく、」
('A`)…
151
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:38:07 ID:C7yuk62g0
元に→下に
確か漢字こうだったはず
152
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:39:58 ID:C7yuk62g0
( 'A`)ハハ ; A; )ハギュー
('A`)「…ミセリやクール、それにショボン、いくら時が経とうがあいつらのことは絶対に忘れないし約束も果たす」
('A`)「ハロー、お前だってそうさ、忘れたりもしない」
( 'A`)ハハ ; -; )ハ…
('A`)「いったん止まってどこかで休もう」
ハハ - )ハ「そう、ですね」
153
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:45:31 ID:C7yuk62g0
11話
154
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:46:20 ID:C7yuk62g0
( 'A`)ハハ - )ハ
…
…
…
155
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:47:34 ID:C7yuk62g0
…
夜だ、流れ星は無いかな
ハロー
…なんですか?
ハロー、あの時、俺が君に言った
『俺がジジイになっても流れ星は空から空に落ちると思うか?』
って質問覚えているか?
156
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:48:30 ID:C7yuk62g0
…はい、覚えていますよ、貴方の言葉を一語一字忘れるはずもありません
その質問がなにを言いたいか分かったかい?
…?
どういうことですか?
157
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:50:02 ID:C7yuk62g0
…俺が死んだらさ
ハイ
俺はいなくなるだろ?
ハイ、いなくなってしまいます
そうしたらさ、
きっと俺が流れ星を見ることが、もうできないのかなって思ったんだよ
…そうですね、貴方はもうこの世界に居ませんから
158
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:50:45 ID:C7yuk62g0
…きっとジジイになって
目も見えなくなって、まともに歩けなくなって、家族が俺のことを迷惑に思って、俺は最後に死んじまって…
俺は死ぬ前にも、本当はこの世界から居なくなってるんだ…
それを考えてさ、君に聞いておきたかったんだ
…君が仮にこの世界から消えたとして
ハイ
君の居ない世界に流れ星は空から空に落ちるかな、ってさ
159
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:56:01 ID:cpatoygo0
…わかりません
…そうか、俺はきっと落ちないと思うよ
…そうなんですかね、
君が居て初めて君の世界が成り立つんだよ
君が居なくなってしまったらきっと消えてしまう
…嫌です
160
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:01:10 ID:cpatoygo0
…そうだね
…わたしは…!
…嫌です、嫌です!嫌です!!
貴方と過ごした記憶を無くすなんて嫌です!わたしは、わたしは…!!!
ハロー、全く別の楽しい記憶があればそれは埋まるのかい?
埋まるわけがありません…
貴方との記憶を埋めることなんてできません
…そうだろ、どんなにこれから楽しい記憶が悲しい記憶を埋めてったって無くなる訳じゃないんだよ
…同じだよ、ハロー、俺も君を記憶の海の底に埋めないよ…
161
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:02:14 ID:cpatoygo0
…
…
…
162
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:03:02 ID:cpatoygo0
…ドクオ様、流れ星が一つ…あっ!2つ一緒に落ちて行きました
…そうだね、流れ星が2つ一緒に落ちていった…
…ハロー、俺のことも呼び捨てで良いよ
…どうしてですか?
…なんでだろうね、そうして欲しいから、
じゃ、ないかな?
…そうですか、わかりました、これからはドクオと呼びます
うん、そうしてくれるとありがたい
…
163
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:03:47 ID:cpatoygo0
…
寄り添うように流れ星が落ちて行きました
わたしの瞳が写す画面上の夜空の端に消えた星はどこに行って帰るのでしょうか、
私とドクオもあの星と同じように暗闇を彷徨うのでしょうか…
それとも、
それともあの星は別の新しい世界で睦まじく暮らすのでしょうか
私たちも同じように暮らせるのでしょうか
164
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:04:43 ID:cpatoygo0
…私は機械です
きっと壊れた機械です
主人の命令すらまともに守れない
役立たずのジャンクです。
ああ、それでも私に愛情を注いでくれる方が側に居てくれる、
こんな幸せがずっと続くことを、
星に祈り続けるのでしょうか…
165
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:06:32 ID:cpatoygo0
第11話
ドクオのおもひ
166
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:07:17 ID:cpatoygo0
俺は最低なやつだ
デレを苦しめて、それに飽き足らず
ハローを苦しめている、
俺はなんでこんな選択しかできないんだ?
もっと別の道があったんじゃないか?
デレも、ハローも、ミセリも、クールも、ショボンも!
みんなを悲しませるだけ悲しませて、
俺は何も知らない体を装ってる、
最低だ、
俺は何のためにこんな風に生きてるんだ…
167
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:08:23 ID:cpatoygo0
ああ、流れ星が落ちている、
あの時と違って2つが睦まじく落ちていく、
コバルトの星空が俺を嘲笑っているな、
まともな選択肢も、
満足のいく選択肢も捨てて、
見つけたのがみんなを不幸にする選択肢、残された選択肢のなかで
一番に最低な選択肢…
168
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:09:21 ID:cpatoygo0
…
ハロー、お前は暖かい、暖かいよ。
きっと心の中で自分の暖かさを疑ってるのかもしれないけれど、
お前は俺よりも遥かに暖かくて人間らしい人間だよ…
ハロー…
ハロー…
少しでも長く側にいるよ…
お前の人間らしさがいつか本当の人間になれるように…
…
…
169
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:14:12 ID:cpatoygo0
台12話
170
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:21:05 ID:cpatoygo0
間違えた
台→第
171
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:21:59 ID:cpatoygo0
( A )ハハ - )ハ…
( A )ハハ - )ハん、
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ(やはり壊れてしまったのかもしれませんね)
ハハ ロ -ロ)ハ(私はデレ様の命により製造された機械A-01、もとより愛を求めるなど有るまじきこと)
ハハ ロ -ロ)ハ(命令を行えば良いだけの肉人形のはずなのです)
ハハ ロ -ロ)ハ(ですが、何故でしょう、命令を遂行しようとすればするほど私の身が動きを止めてしまう)
172
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:27:12 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ(それとも…)
('A`)んん、
ハハ ロ -ロ)ハ!
('A`)おはよう
ハハ ロ -ロ)ハおはようございます
('A`)…もう少し一緒にいよう
ハハ ロ -ロ)ハハイ…
173
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:28:36 ID:cpatoygo0
…
('A`)「大丈夫?気分悪いなら休んで居ても良いよ、側で待つからさ」
ハハ ロ -ロ)ハ「一生休むことになりますがよろしいでしょうか?」
('A`)「…大丈夫かい?」
ハハ ロ -ロ)ハ「…そう言いますと?」
('A`)「いや、デレが別の機械を送ってくるんじゃないかってさ」
ハハ ロ -ロ)ハ「…そうですね、きっと送ると思います、ドクオのことをとても思っていますから」
174
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:31:10 ID:cpatoygo0
('A`)「俺は…デレの下に行くつもりだ」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「可能な限り君にも付いてきてほしい」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「もし無理なら…、日本のどこかに隠れるべきかもしれない」
ハハ ロ -ロ)ハ「…もはや日本の至る所に機械は進行することができます、
地球上では、もはや隠れるなど無意味かと」
('A`)「そうか…」
175
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:34:13 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、」
('A`)「何だ?」
ハハ - )ハ('A` )ぎゅー
ハハ ロ -ロ)ハ「私も可能な限り貴方と一緒に生(行)きたい」
ハハ ロ -ロ)ハ「もしかしたらもう僅かにしか時間は残されていないのかもしれません」
ハハ ロ -ロ)ハ「…だから、だから、私も付いて行きたいのです」
('A`)「ああ、こちらこそ」
('∀`)「よろしく頼むよ」
ハハ*ロ -ロ)ハ「ハイ、もちろんです」
176
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:34:57 ID:cpatoygo0
…
('A`)「ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「何ですか?ドクオ」
('A`)「固定って変えられたの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですが何か?」
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「いや、なんで変えなかったのかなって」
177
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:38:27 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオが緊縛が好きかと思ってたので」
('A`)「え!?あれ冗談じゃなかったの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、嫌よ嫌よも好きのうちかと思ったので放置しておきました」
('A`)「そういうことね」
ハハ ロ -ロ)ハ「今は苦しくないはずですが…どうですか?」
('A`)「うん、大丈夫だよありがとう」
178
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:41:14 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「夜に走ると衝突する危険が有るので休みましょう」
('A`)「OK」
179
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:42:01 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)あったかいな
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そうですね
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)最初はラブホに泊まるのも結構な抵抗があったけど…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)はい
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)今はなんか当たり前になっちまったな
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そうですね、ドクオはあいも変わらず魔法使い一直線ですが
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…怒ってる?
180
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:42:42 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)何を、ですか?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)君としないこと
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)怒ってますよ、表情にはあまり出しませんが
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そっか、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)ええ、そうですよ
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…
181
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:43:25 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…星は何を思って輝くのでしょうか
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)生きていたい、とか?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうですね、きっとそうです
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