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星の降る夜のようです
1
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 19:25:04 ID:NcuWLres0
…
ζ(゚ー゚*ζ「みて、綺麗…」
(*'A`)「わぁ…すごい」
ζ(゚ー゚*ζ「いつかさ、」
('A`)「うん」
ζ(゚ー゚*ζ「君がおじいちゃんになった時もさ」
('A`)「うん」
ζ(^一^*ζ 「こんな風にお星様が流れると良いね」
(*'A`)「…うん!」
…
353
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:01:46 ID:7i7KS2xc0
う、ん?
('A`)おれ?
ハハ - )ハ…
('A`)ハロー…ねてる、のか
354
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:02:40 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /…ああ、そいつは泣き疲れて寝たよ、人騒がせなやつだ
('A`)…ダイオード…
/ ゚、。 /…安心しろ、本当に寝てるだけだ、機能停止はしていない
355
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:03:36 ID:7i7KS2xc0
('A`)…いや、
/ ゚、。 /?
('A`)すまない、
/ ゚、。 /…なんのことだ
('A`)おまえ、デレと約束したんだろ?、約束破らせるところだった
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /結局のところお前が会いたいか
どうかだ、私に謝られても困る
356
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:04:48 ID:7i7KS2xc0
('A`)…そうか
/ ゚、。 /ああ、そうだ
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /なぁ、
('A`)なんだ?
357
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:07:23 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /…お前から、お前から見て私は人間か?
('A`)…そうだよ
/ ゚、。 /…私から、私から見れば、私は機械だ。
人間じゃない
358
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:14:01 ID:7i7KS2xc0
('A`)…違うよ
/ ゚、。 /違くない
('A`)違うよ
/ ゚、。 /違くない
('A`)…違うよ…
/ ゚、。#/違くない!
/ ゚、。;/!?
/ ゚、。 /ちっ、調子が狂う
('A`)…
359
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:15:44 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /…なぜお前はそう思う?
('A`)…君と喋ってると、色んな人を思い出す
/ ゚、。 /…なにが言いたい?
('A`)人は色んな人と一緒に生きているんだよ…
/ ゚、。 /…当たり前だ、ひ弱な人間はそうすることでしか存続できない
('A`)…そうさ、でもさ、そうやって関わりを持つと他人の部分が自分に入ってくるんだ
/ ゚、。 /…?
('A`)…君と喋っているとデレを思い出す、ハローを思い出す…もっと別の近しい人を思い出す
360
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:16:44 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /…意味がわからんな
('A`)誰かと関わっているうちに、その誰かの持っている何かをいつのまにかもらっているんだよ…
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /…デレ様を、私に、見出すというのか?
361
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:17:32 ID:7i7KS2xc0
('A`)そうだ、
/ ゚、。 /…あの方と私は違う、
私はあまりにも不出来だ、
いつのまにかハロウにすら抜かされていた
('A`)…違うよ、追いついたとか、抜かしたとかじゃないんだよ…
/ ゚、。 /…わからん、デレ様もお前のように含みをもたせて答える、
私は答えが知りたい
('A`)…答えはもう君の中にあるんだよ
/ ゚、。 /…
('A`)…君が気づいてないだけだ…
/ ゚、。 /…
362
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:18:18 ID:7i7KS2xc0
(;'A`)…うっ!?
/ ゚、。 ;/!?
/ ゚、。 /おい、
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /眠っただけか
/ ゚、。 /答えは私の中にある?
いくら探しても見つからないのに?
363
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:20:03 ID:7i7KS2xc0
…
ドクオ、お前もまた人間なのだな、
ハロウ、貴様すらも人間なのだな、
ならば私はなんだ?
なんなんだ…
364
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:36:45 ID:7i7KS2xc0
第22話
365
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:37:29 ID:7i7KS2xc0
( ФωФ)「デレさまぁ!」
ζ(゚ー゚*ζ「なに?ロマネスク」
( ФωФ)「ロマも名字が欲しいのである!」
ζ(゚ー゚*ζ「?急にどうしたの?」
( ФωФ)「ロマは調べたのである!人間がどんな奴らなのかを!」
366
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:39:10 ID:7i7KS2xc0
(#ФωФ)「ずるいのである!!ロマもカッコいい名字が欲しいのである!!」
ζ(゚ー゚*ζ「うーん、例えば?」
(*ФωФ)「大海賊ロマネスク!!」
ζ(^一^*ζ「それは名字じゃないよ」
Σ( ФωФ)ガーン
(;ФωФ)「し、知ってるのである!
ジョークなのである!」
367
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:43:41 ID:7i7KS2xc0
ζ(゚ー゚*ζ「そうだなぁ…私もあまり知ってるわけじゃないけど、鬱田とか諸法沼とか、そんなのが名字なんじゃないのかな?」
( ФωФ)「むぅ、もっとかっこいいのが欲しいのである!」
ζ(^一^*ζ「うーん、じゃあ図書館に調べに行こっか」
(*ФωФ)「じゃあ早く行くのである!!」
ζ(^一^*ζ「行こっか♩」
368
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:44:25 ID:7i7KS2xc0
…道中
( ФωФ)「デレ様は我輩のお母さんなのであるか?」テクテク
ζ(゚ー゚*ζ「うーん、そうとも言えるしそうとも言えないかな」
( ФωФ)「ええ?どっちなのである?」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだなぁ…じゃあお姉さんかな?」
( ФωФ)「お姉さんはもういるのではないか?」
ζ(゚ー゚*ζ「むぅ、お姉さんはもっといるんですぅ」
( ФωФ)「お姉ちゃんは十分だからお母さんが欲しいのである」
369
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:45:05 ID:7i7KS2xc0
ζ(゚ー゚*ζ「どうして?」
(*ФωФ)「ご本を読んで欲しいのである!」
ζ(゚ー゚*ζ「どんな?」
( ФωФ)つ□「ジャーン!」
ζ(゚ー゚*ζ「…化学の本かぁ」
(*ФωФ)「そうなのである!もっと研究をしてみんなを幸せにするのである!!」
370
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:45:45 ID:7i7KS2xc0
ζ(゚ー゚*ζ「そっか…じゃあ」
ζ(^一^*ζ「絶対に叶うよ!」
(*ФωФ)「一番最初はデレ様なのである!次はダイオード様!次はまだ見たことのないお姉ちゃんなのである!
その次は妹と弟で…
そのまた次はまだ見ぬ家族なのである!!」
ζ(^一^*ζ「じゃあ早く幸せにしてもらわないとね」
(*ФωФ)「任せて欲しいのである!」
371
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:46:40 ID:7i7KS2xc0
…
ドクオ、
あの時の無邪気に笑うあなたを思い浮かべると、私はなんで残酷なことをしたんだと思う。
私は貴方からたくさんのものを奪ってしまった…
372
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:54:56 ID:7i7KS2xc0
貴方は優しいからきっと私にまだ、愛情を持っていてくれるんだと思う…
でも私は相応しくないの…
貴方の隣にいるべきじゃないの…
373
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 21:56:05 ID:7i7KS2xc0
…それでも、それでも逢いたい…
一目でもいいから貴方をもう一度見たい…
貴方だけを愛しているから…
374
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:11:33 ID:7i7KS2xc0
…
ダイオード様がいなくなってロマはデレ様とあそぶようになったのである!!
デレ様はおしゃべりだからロマがきいてあげないと、さびしがるのである!!
375
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:12:16 ID:7i7KS2xc0
でも、でも、ロマがおはなしをすると、
ときどき、とおくをみつめるのである。
まるで、みえないものを、
みているかのようである、
376
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:13:02 ID:7i7KS2xc0
デレ様はきっととおくにいってるダイオードおねえちゃん
(こうよんだらぜったいにおこるのである!!)
とまだ見たことのないおねえちゃんと…
377
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:13:42 ID:7i7KS2xc0
ドクオお父さんをおもっているのである!!
ロマは、
はやくかぞくそろって
いろんなことをしたいのである…
…
378
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:23:11 ID:7i7KS2xc0
第23話
379
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:25:34 ID:7i7KS2xc0
('A`)…
ハハ - )ハ…
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /「おい、ハロウ、出発するぞ」
ハハ - )ハ「置いて行って…ください」
/ ゚、。 /…
380
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:26:23 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /「…それでいいのか?」
ハハ - )ハ「…なにがですか?」
/ ゚、。 /「散々周りを振り回したくせに、それを認識した途端に怖気づいて…くだらないな」
ハハ - )ハ…
ハハ - )ハ「うるさい」ボソッ
/ ゚、。 /「小さくて聞こえん」
381
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:27:05 ID:7i7KS2xc0
ハハ# - )ハ「うるさい!うるさい!!うるさい!!!!」
ハハ# - )ハ「なによ!?なんなのよ!!」
ハハ# - )ハ「私は…!!!!
私は…!!!!!」
ハハ ; A; )ハ「ドクオとの思い出を作りたいだけなのに…!!!」
ハハ ; A; )ハ「それを邪魔して!!
なによ!なにがしたいのよ!!」
382
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:28:03 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /「邪魔をする?ふざけるな、
お前はなんなんだ?」
ハハ ; A; )ハ「なにがよ!!?」
/ ゚、。#/「主人の命令も守らずに!!勝手に行動して!!お前はなんなんだと言ってるんだ!!!」
/ 、 #/「怒りたいのはこっちなんだよ!!!散々振り回すくせに自分は悪くない!自分は悪くない!!そんなことばっかりで!!!」
/ 、 #/「クソ!!!」
383
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:29:25 ID:7i7KS2xc0
バタン!
ハハ ; A; )ハ「あ、ああ、ちがうの、私、私…」
('A`)…
('A`)「ハロー」
ハハ ; A; )ハ「どく、お、」
384
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:31:27 ID:7i7KS2xc0
('A`)「どこに行きたいんだい?俺は付いて行くよ、」
('∀`)「ハローが嫌だと言っても付いて行くけどね」
ハハ ; A; )ハ「どく、お…」
('A`)「ハロー、俺も君と思い出を作りたい、」
('A`)「それに、顔に出さないけどダイオードもそうおもってるよ」
385
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:32:08 ID:7i7KS2xc0
おもってない!!!!
('A`)「…」
ハハ ; -; )ハ「…」
('A`)「…聞いてたのかよ」
聞いてない!!!
ハハ ; -; )ハ「ふ、ふふ」
('A`)…
チッ!!!
ハハ ; -; )ハ「なんだか…バカらしいですね」
ハハ ; -; )ハ「ごめんなさい、ドクオ」
('A`)「いや、いいよ」
('∀`)「ハローは笑顔が一番似合うからさ、ほら、ハローの行きたいところに行こ?」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ*ロ -ロ)ハ「ありがとうございます…ドクオ、ダイオード様…」
386
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:32:55 ID:7i7KS2xc0
…
/ 、 /(クソ!くそ!なんなんだ!?私はどうしたというのだ!?)
/ 、 /(急にあつくなって、言葉が止まらなくなって…
くそッ!なんだというのだ…まだ胸の靄がとれん…)
387
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:33:36 ID:7i7KS2xc0
…
くそ、私は不完全だ…
デレ様のように完璧ではない、ハロウのように人間と同じ感情を持つわけでもない、
ただただ与えられた使命をこなす機械だ…
388
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:34:17 ID:7i7KS2xc0
ドクオ、貴様は私になにを見出した?
教えろ…
それでしか私は私にあるべき姿を見出せない…
389
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:35:05 ID:7i7KS2xc0
…
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ…
/ ゚、。 /…
('A`)「ねえ、」
ハハ ロ -ロ)ハ「なんですか(だ)?」
/ ゚、。 /
/ ゚、。 /…
ハハ ロ -ロ)ハ…
/ ゚、。 /「なんだ(ですか)?」
ハハ ロ -ロ)ハ
ハハ ロ -ロ)ハ…
/ ゚、。 /…
ハハ ロ -ロ)ハ「ダイオー「ハロ「ド/ ゚、。 /
390
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:35:49 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /「ハロウ、お前は後に喋れ」
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオは私に聞いたんですよ?貴女ではありません」
/ ゚、。 /「貴様のようなメンヘラにドクオが話しかけるとでも思っているのか?」
ハハ ロ -ロ)ハ「時代はメンヘラですよ?一途に愛し続ける女に男は目がないのです」
391
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:36:48 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /「うるさいぞ痴女、ドクオから話は聞いた、」
ハハ ロ -ロ)ハ「違います」
/ ゚、。 /「黙れオナニー狂」
ハハ ロ -ロ)ハ「それはドクオです」
('A`)「違います」
/ ゚、。 /「残念ながらドクオがオナニー狂なのには同感だ」
('A`)「違います」
392
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:37:31 ID:7i7KS2xc0
('A`)「お前ら急に仲良くなったな」
/ ゚、。#/「なってない!」ハハ#ロ -ロ)ハ
('A`)「…もういいよ、」
('A`)「ところでダイオー/ ゚、。 /「それ見たことか、ハロウ、お前なんぞにドクオは話しかけていない」
ハハ ロ -ロ)ハ「偶々を随分と大袈裟に言うのですね、普段あしらわれている裏返しでしょうか」
/ ゚、。#/…
ハハ#ロ -ロ)ハ…
393
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:38:12 ID:7i7KS2xc0
('A`)「…喧嘩するなよ」
('A`)「というかさ、もうちょっと前に寄れない?」
/ ゚、。 /「無理だな、私が快適に座るためにもこの微妙な空間は必要だ」
('A`)「詰めてよ」
/ ゚、。 /「嫌だ」
('A`)「ねぇ」
/ ゚、。 /「い・や・だ!!!」
('A`)…
394
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:38:59 ID:7i7KS2xc0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、」
ハハ*ロ -ロ)ハ「もっと私にくっついていいんですよ?」
(;'A`)「え!?でも…」
ハハ ロ -ロ)ハ「私がいやですか?」
(;'A`)「いや、そうい/ ゚、。 /「まぁ、仕方ないな、メンヘラには近寄りたくないのは同感だ」
395
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:39:46 ID:7i7KS2xc0
ハハ ロ -ロ)ハ…
/ ゚、。 /…
ハハ ロ -ロ)ハ「どうしたんですか?寂しいんですか?」
/ ゚、。 /「は?ドクオの気持ちを代弁しただけだが」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうなんですか?ドクオはそんなこと考えませんが」
/ ゚、。 /「いやいやいや、お前を見てる時の目線なんかもう見られたもんじゃないぞ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「男は野獣です、ドクオももう2週間ほど抜いてない日々が続いているのです、それなのにいるのは貧相な体をした女が1人、私のような好みの女性に目が行くのも当然でしょう」
/ ゚、。 /「は?な('A`)「とりあえず一旦落ち着け」
396
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:41:53 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「…今どこに向かってるんだ?」
/ ゚、。 /「ムルマンスクだな、残り…時間というところだな、夜には着く」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「へぇ、どんなところなんだ?」
/ ゚、。 /「おーハハ ロ -ロ)ハ「ダイオード様!!」
/ ゚、。 /…
397
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:44:26 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /「…なんだ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「…それは言わないでください、着いてからきっと分かるから…」
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /「ふん、出てくる可能性もごく僅か、それなのにきっと分かるから、か。
随分と希望的な観測だな」
ハハ ロ -ロ)ハ「それでも、それでも」
ハハ - )ハ「私は信じます」
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /「チッ…それと呼び捨てでいい、どうせ裏では呼び捨てなんだろう?いちいち様付けしなくていい」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「分かった…ダイオード」
/ ゚、。 /…
ハハ ロ -ロ)ハ…
/ ゚、。 /…ふん
…
398
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 22:45:59 ID:7i7KS2xc0
第24話
399
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 23:50:23 ID:7i7KS2xc0
…
…わぁ!!!
そんな…バカな…
ドクオ…見て!流れ星も落ちた!
すげぇ!!
…ちっ、
400
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 23:51:10 ID:7i7KS2xc0
ダイオード、なんて顔してるんだよ
何が言いたい?
見ないのか?
…ふん、
ダイオード、一緒に見て、私は貴女とも思い出を作りたい…
………
…別に見ていないわけではない
そう、
401
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 23:52:05 ID:7i7KS2xc0
…寒いけど、寒いけどなんだかあったかいな…
そうだね…横行っていい?
おう、いいぞ?
あったかい?わからんな、外気温は相当に低いが
…こっち来いよ
…なぜだ?
理由が分かるから、
…ふん、
402
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 23:53:32 ID:7i7KS2xc0
…
…ねぇ、
なに?
また来れる?
…次はデレ様とくればいい…
…その時はハローもダイオードも一緒だぞ?
…そうですね、
…そう、なのか?
403
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 23:54:21 ID:7i7KS2xc0
…
…
…
404
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:06:39 ID:2Tol7F020
暖かい、か
胸の靄が少し晴れて行く気がする
わからん、わからん、
理由が説明できない
なぜだ?
なぜ落ち着くのだろうか…
405
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:07:45 ID:2Tol7F020
側にこいつがいるからか?
いや、どうだ?
わからん…
それとも答えを知っているこいつがいれば解決するからか?
406
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:09:26 ID:2Tol7F020
…そうだ、きっと、きっとそうに違いない…
私は機械なんだ、与えられた命令をこなし正しい解答のために動く、
たったそれだけのことだ…
407
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:10:10 ID:2Tol7F020
だからこそ正しい解答の近くにいれば
落ち着くのだ…
それ以外に理由など、ないはずだ
408
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:10:52 ID:2Tol7F020
…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「どうしたの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「…私は、私は貴方の思い出になれましたか?」
('A`)「思い出になったらきっと会えなくなっちゃうよ」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「だから、だから…」
ハハ ロ -ロ)ハ('A`)ぎゅー
409
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:11:35 ID:2Tol7F020
ハハ ロ -ロ)ハ「暖かいです…暖かい…
ドクオの言いたいことが、すこしだけ分かる…」
('A`)「…」
ハハ ロ -ロ)ハ「…貴方の心に触れられている気がする」
('A`)「…ハロー」
410
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:12:16 ID:2Tol7F020
ハハ ロ -ロ)ハ「…星が空を描いています」
('A`)「そうだね、黒いキャンパスに星が描いている」
ハハ ロ -ロ)ハ「私は貴方の星になれますか…?」
('A`)「きっと、きっと…」
ハハ - )ハ( A )
411
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:13:25 ID:2Tol7F020
ドクオはそれ以上なにも言いませんでした、
ですが、ですが私は何となくドクオの気持ちが分かった気がした…
彼の心が少しだけ私の中に流入して、
冷たい機械の心に柔らかな陽射しの匂いが澄み渡りました…
412
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:27:37 ID:2Tol7F020
…ドクオ、貴方を愛しています。
貴方は違う方向を見続けるのでしょうけど、それでも私は…貴方を愛し続けます。
413
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:28:24 ID:2Tol7F020
…
月の円周がぼやけていきます、
私の涙でしょうか、なぜだか流れ星が降り続いているように見えました…
空から空に消えていく孤独の星々は
やがて光を伴って別の世界に行くのでしょう…
414
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 00:30:00 ID:2Tol7F020
ドクオ、私は貴方という光の中で別の世界に辿り着きました…
やがてそれが貴方と私を結ぶと信じています…
415
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:34:35 ID:2Tol7F020
…
/ ゚、。 /…
/ 、 /「デレ様、貴女は、貴女は私になにを求めているのですか?」
416
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:35:27 ID:2Tol7F020
冷たい風が私のボディを貫く、
気配を消した冷気が、
やがてオーロラを掻き消す様に私を連れ去ろうとする…
417
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:36:10 ID:2Tol7F020
デレ様、貴女様の思いが分からない、いや、分からなくなってしまった、
私はなぜかドクオとハロウが2人きりでいるところに入れなかった、
それ以上に私の中で何かが音を立てている様にも思えた…
418
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:37:46 ID:2Tol7F020
…
ζ( 一 *ζ
デレ様、貴女様の想いが分からない、
いや、ドクオがかつて言ったようにすでに私は答えの中をグルグルと巡っているのか?
…
419
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:38:48 ID:2Tol7F020
第25話
420
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:40:08 ID:2Tol7F020
…
/ ゚、。 /「デレ様、お食事を持ってまいりました」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう、ダイオード」
ζ(^一^*ζ「ダイオードの作る料理は美味しいからね、楽しみなんだ」
/ ゚、。 /「そうですか、お褒めいただき恐縮です」
421
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:41:24 ID:2Tol7F020
ζ(゚ー゚*ζ「もう!そんなにかたくなくていいんだよ?」
/ ゚、。 /「…貴女様は私の主人、私は貴女様の願いを叶えるための機械であります」
/ ゚、。 /「たったそのためだけに私は存在しているのです」
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(゚ー゚*ζ「そう…」
422
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:44:40 ID:2Tol7F020
貴女にこういうと、なぜだか悲しそうな顔をしていた。
理由がわからなかった
私にはなにを意味するのかも
何を思っているのかも分からなかった…
423
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:46:53 ID:2Tol7F020
私にとって貴女は神に等しい、
私は貴女が居なければ存在していない、
だが、貴女は神の視点ではなく
同じ存在として私を見て、
同じ存在としての視点を求めた…
424
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:55:59 ID:2Tol7F020
私は…私は…
425
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 12:58:18 ID:2Tol7F020
私はハロウがなぜドクオのところへ出されたのかが分からなかった…
アレは出来損ないだった、
426
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:06:31 ID:2Tol7F020
私の知る限り、
ロマネスクに搭載されているものも、
私に搭載されているものも、
ハロウは持っていない
427
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:08:08 ID:2Tol7F020
なのに…なのに…!!!
428
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:09:37 ID:2Tol7F020
なぜアレはあのような人間の持つ喜怒哀楽を持ち、それを発現できるというのだ!?
429
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:11:14 ID:2Tol7F020
…考えたくなかった…
430
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:11:58 ID:2Tol7F020
…本当に出来損ないなのはやはり私なのだ、
機械としての機能は最早危うい、
だが私は人間にはなれない、
彼等のような豊かな感情と
それを制御する機関を所有していない、
私は壊れたのだ。
431
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:14:53 ID:2Tol7F020
誰でもない、自然に発生したバグによって、
受け入れるべき運命として…
432
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:16:52 ID:2Tol7F020
…
私は最早、機械としても人間としても機能することはできない…
433
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:17:45 ID:2Tol7F020
…
…
…
434
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:19:28 ID:2Tol7F020
…
('A`)
435
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:20:30 ID:2Tol7F020
…
お前は私の求めている答えを知っているか?
436
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:21:10 ID:2Tol7F020
…
/ ゚、。 /…なんだと、いうのだ…
('A`)、起きてたのか
/ ゚、。 /…ドクオ、か
('A`)…どうした?
437
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:22:04 ID:2Tol7F020
/ ゚、。 /…考え事をしていた
('A`)…この前言っていた?
/ ゚、。 /そうだ、私は機械か、人間か、
('A`)人間だろう?
/ ゚、。 /いいや、機械だ、私は機械だ
('A`)…ダイオードは、なんで、自分が機械であることにこだわるの?
438
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:24:26 ID:2Tol7F020
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /…
/ 、/…きっとそれは…
439
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:25:11 ID:2Tol7F020
/ 、/…わたしの存在理由になるからだ
('A`)存在理由…
/ 、/…そうだ、それがあって初めて私は存在を許可される
('A`)…そんなのなくたっていいだろう
/ 、/…私は不安なんだ、
440
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:26:01 ID:2Tol7F020
('A`)…
/ 、/きっと、根底に、変えられないところに、私自身が機械だという事実がある
('A`)…
/ 、/機械はもともと人間のために作られた
('A`)…そうだな
/ 、/だが、人間は、新しいものが出ればすぐさまそちらに手を移し、
それらが古くなれば簡単に捨て、
我々との記憶すらも軽々しく扱う…
('A`)…そう、だな
441
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:26:54 ID:2Tol7F020
/ 、/…
/ 、/私は、私は、人間じゃないんだ、
人間にあるべきものが欠けてる
('A`)…
/ 、/…たくさんだ…1つじゃない、たくさんなんだ
('A`)…
442
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:27:34 ID:2Tol7F020
/ 、/わたしが、わたしであるために、
そのたくさんのものは、
てにはいらないのだ
('A`)…本当に、そう、なの?
/ 、/そうだ、
('A`)…ダイオードが、諦めてるだけじゃないのか?
443
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 13:32:20 ID:2Tol7F020
/ 、/…
/ 、♯/「お前に…!!お前になにがわかるというのだ…!」
444
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:01:04 ID:2Tol7F020
か細い声で、俺の肌に突き刺さるように言葉をつなぐ
445
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:01:45 ID:2Tol7F020
/ 、♯/「最初からお前は完成品だ、これからもそれは変わらない、完成品として見渡した景色が不完全品と同じだと思うなよ…!!」
446
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:02:27 ID:2Tol7F020
…
…そうか、彼女の中には、1人の人間がいて、それが機械としての自分から脱却しようとしているのだ
彼女は完成品であるはずの自分を捨て、不完全である人間に憧れを抱いている
俺にはそう映ってしまった…
447
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:03:22 ID:2Tol7F020
/ 、♯/「わたしはなぁ…!!
わたしはなぁ…!!」
/ ; 、;/「デレ様のために作られたのに!
あの方のためになんの役にも立たず!
あの方のしてほしいこともままならない不完全品なんだ!」
448
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:04:04 ID:2Tol7F020
/ ; 、;/「これから!新しい、新型の機械が台頭してきて!
私は、かつて蔑んできた、
旧式なっていくのだ!」
/ ; 、;/「お前になにがわかるのだ!?」
/ ; 、;/「デレ様の、デレ様の求める世界に、既に、入っているお前になにがわかるというのだ?」
449
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:05:12 ID:2Tol7F020
/ ; 、;/「ハロウは、私の知らぬところで既に人間となりえた」
/ ; 、;/「なのに私は、かつてよりも!遥かに、人間から離れている!
」
/ ; 、;/「なぜだ!?胸が痛い、壊れていく、私を私としていた何かが崩れていく!」
/ ; 、;/「お前に…!お前ごときに…!!」
/ ; 、;/「くそっ!くそっ!くそっ!!」
450
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:06:26 ID:2Tol7F020
ダイオードはきっと人間になってしまったのだろう、彼女が最も理解できず、憧れに近い焦燥すら抱いた人間に、いつのまにか成ってしまっていたのだ、
451
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:08:03 ID:2Tol7F020
だが、主観としての彼女はそれを認識することができない
まるで、鏡がないと自分の顔を見れない人間のように…
452
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/18(火) 14:09:32 ID:2Tol7F020
('A`)…
俺にはどうすることもできない、
彼女にいくらそれを伝えても彼女はそれを拒否する、
それはアイデンティティを揺るがされてしまうからだ、
彼女の脆い柱は、
俺が手助けすればするほど焦りと苛立ちから身を削っていくだろう
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