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星の降る夜のようです
1
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 19:25:04 ID:NcuWLres0
…
ζ(゚ー゚*ζ「みて、綺麗…」
(*'A`)「わぁ…すごい」
ζ(゚ー゚*ζ「いつかさ、」
('A`)「うん」
ζ(゚ー゚*ζ「君がおじいちゃんになった時もさ」
('A`)「うん」
ζ(^一^*ζ 「こんな風にお星様が流れると良いね」
(*'A`)「…うん!」
…
154
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:46:20 ID:C7yuk62g0
( 'A`)ハハ - )ハ
…
…
…
155
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:47:34 ID:C7yuk62g0
…
夜だ、流れ星は無いかな
ハロー
…なんですか?
ハロー、あの時、俺が君に言った
『俺がジジイになっても流れ星は空から空に落ちると思うか?』
って質問覚えているか?
156
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:48:30 ID:C7yuk62g0
…はい、覚えていますよ、貴方の言葉を一語一字忘れるはずもありません
その質問がなにを言いたいか分かったかい?
…?
どういうことですか?
157
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:50:02 ID:C7yuk62g0
…俺が死んだらさ
ハイ
俺はいなくなるだろ?
ハイ、いなくなってしまいます
そうしたらさ、
きっと俺が流れ星を見ることが、もうできないのかなって思ったんだよ
…そうですね、貴方はもうこの世界に居ませんから
158
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:50:45 ID:C7yuk62g0
…きっとジジイになって
目も見えなくなって、まともに歩けなくなって、家族が俺のことを迷惑に思って、俺は最後に死んじまって…
俺は死ぬ前にも、本当はこの世界から居なくなってるんだ…
それを考えてさ、君に聞いておきたかったんだ
…君が仮にこの世界から消えたとして
ハイ
君の居ない世界に流れ星は空から空に落ちるかな、ってさ
159
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:56:01 ID:cpatoygo0
…わかりません
…そうか、俺はきっと落ちないと思うよ
…そうなんですかね、
君が居て初めて君の世界が成り立つんだよ
君が居なくなってしまったらきっと消えてしまう
…嫌です
160
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:01:10 ID:cpatoygo0
…そうだね
…わたしは…!
…嫌です、嫌です!嫌です!!
貴方と過ごした記憶を無くすなんて嫌です!わたしは、わたしは…!!!
ハロー、全く別の楽しい記憶があればそれは埋まるのかい?
埋まるわけがありません…
貴方との記憶を埋めることなんてできません
…そうだろ、どんなにこれから楽しい記憶が悲しい記憶を埋めてったって無くなる訳じゃないんだよ
…同じだよ、ハロー、俺も君を記憶の海の底に埋めないよ…
161
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:02:14 ID:cpatoygo0
…
…
…
162
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:03:02 ID:cpatoygo0
…ドクオ様、流れ星が一つ…あっ!2つ一緒に落ちて行きました
…そうだね、流れ星が2つ一緒に落ちていった…
…ハロー、俺のことも呼び捨てで良いよ
…どうしてですか?
…なんでだろうね、そうして欲しいから、
じゃ、ないかな?
…そうですか、わかりました、これからはドクオと呼びます
うん、そうしてくれるとありがたい
…
163
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:03:47 ID:cpatoygo0
…
寄り添うように流れ星が落ちて行きました
わたしの瞳が写す画面上の夜空の端に消えた星はどこに行って帰るのでしょうか、
私とドクオもあの星と同じように暗闇を彷徨うのでしょうか…
それとも、
それともあの星は別の新しい世界で睦まじく暮らすのでしょうか
私たちも同じように暮らせるのでしょうか
164
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:04:43 ID:cpatoygo0
…私は機械です
きっと壊れた機械です
主人の命令すらまともに守れない
役立たずのジャンクです。
ああ、それでも私に愛情を注いでくれる方が側に居てくれる、
こんな幸せがずっと続くことを、
星に祈り続けるのでしょうか…
165
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:06:32 ID:cpatoygo0
第11話
ドクオのおもひ
166
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:07:17 ID:cpatoygo0
俺は最低なやつだ
デレを苦しめて、それに飽き足らず
ハローを苦しめている、
俺はなんでこんな選択しかできないんだ?
もっと別の道があったんじゃないか?
デレも、ハローも、ミセリも、クールも、ショボンも!
みんなを悲しませるだけ悲しませて、
俺は何も知らない体を装ってる、
最低だ、
俺は何のためにこんな風に生きてるんだ…
167
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:08:23 ID:cpatoygo0
ああ、流れ星が落ちている、
あの時と違って2つが睦まじく落ちていく、
コバルトの星空が俺を嘲笑っているな、
まともな選択肢も、
満足のいく選択肢も捨てて、
見つけたのがみんなを不幸にする選択肢、残された選択肢のなかで
一番に最低な選択肢…
168
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:09:21 ID:cpatoygo0
…
ハロー、お前は暖かい、暖かいよ。
きっと心の中で自分の暖かさを疑ってるのかもしれないけれど、
お前は俺よりも遥かに暖かくて人間らしい人間だよ…
ハロー…
ハロー…
少しでも長く側にいるよ…
お前の人間らしさがいつか本当の人間になれるように…
…
…
169
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:14:12 ID:cpatoygo0
台12話
170
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:21:05 ID:cpatoygo0
間違えた
台→第
171
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:21:59 ID:cpatoygo0
( A )ハハ - )ハ…
( A )ハハ - )ハん、
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ(やはり壊れてしまったのかもしれませんね)
ハハ ロ -ロ)ハ(私はデレ様の命により製造された機械A-01、もとより愛を求めるなど有るまじきこと)
ハハ ロ -ロ)ハ(命令を行えば良いだけの肉人形のはずなのです)
ハハ ロ -ロ)ハ(ですが、何故でしょう、命令を遂行しようとすればするほど私の身が動きを止めてしまう)
172
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:27:12 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ(それとも…)
('A`)んん、
ハハ ロ -ロ)ハ!
('A`)おはよう
ハハ ロ -ロ)ハおはようございます
('A`)…もう少し一緒にいよう
ハハ ロ -ロ)ハハイ…
173
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:28:36 ID:cpatoygo0
…
('A`)「大丈夫?気分悪いなら休んで居ても良いよ、側で待つからさ」
ハハ ロ -ロ)ハ「一生休むことになりますがよろしいでしょうか?」
('A`)「…大丈夫かい?」
ハハ ロ -ロ)ハ「…そう言いますと?」
('A`)「いや、デレが別の機械を送ってくるんじゃないかってさ」
ハハ ロ -ロ)ハ「…そうですね、きっと送ると思います、ドクオのことをとても思っていますから」
174
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:31:10 ID:cpatoygo0
('A`)「俺は…デレの下に行くつもりだ」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「可能な限り君にも付いてきてほしい」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「もし無理なら…、日本のどこかに隠れるべきかもしれない」
ハハ ロ -ロ)ハ「…もはや日本の至る所に機械は進行することができます、
地球上では、もはや隠れるなど無意味かと」
('A`)「そうか…」
175
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:34:13 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、」
('A`)「何だ?」
ハハ - )ハ('A` )ぎゅー
ハハ ロ -ロ)ハ「私も可能な限り貴方と一緒に生(行)きたい」
ハハ ロ -ロ)ハ「もしかしたらもう僅かにしか時間は残されていないのかもしれません」
ハハ ロ -ロ)ハ「…だから、だから、私も付いて行きたいのです」
('A`)「ああ、こちらこそ」
('∀`)「よろしく頼むよ」
ハハ*ロ -ロ)ハ「ハイ、もちろんです」
176
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:34:57 ID:cpatoygo0
…
('A`)「ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「何ですか?ドクオ」
('A`)「固定って変えられたの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですが何か?」
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「いや、なんで変えなかったのかなって」
177
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:38:27 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオが緊縛が好きかと思ってたので」
('A`)「え!?あれ冗談じゃなかったの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、嫌よ嫌よも好きのうちかと思ったので放置しておきました」
('A`)「そういうことね」
ハハ ロ -ロ)ハ「今は苦しくないはずですが…どうですか?」
('A`)「うん、大丈夫だよありがとう」
178
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:41:14 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「夜に走ると衝突する危険が有るので休みましょう」
('A`)「OK」
179
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:42:01 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)あったかいな
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そうですね
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)最初はラブホに泊まるのも結構な抵抗があったけど…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)はい
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)今はなんか当たり前になっちまったな
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そうですね、ドクオはあいも変わらず魔法使い一直線ですが
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…怒ってる?
180
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:42:42 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)何を、ですか?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)君としないこと
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)怒ってますよ、表情にはあまり出しませんが
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そっか、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)ええ、そうですよ
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…
181
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:43:25 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…星は何を思って輝くのでしょうか
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)生きていたい、とか?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうですね、きっとそうです
182
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:44:22 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)あっ、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)今日もまた2つの流れ星が一緒に落ちて行きましたね
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…ああ、そうだね。何か願い事した?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…願い事はしていませんが、考え事はしていました
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…何を?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…あの流れ星は幸せな末路を辿るのでしょうか、それとも悲惨な結末で幕を閉じるのでしょうか、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そんなことを考えていました
183
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:45:06 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうか、きっと、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)きっと?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)きっと幸せな方だと思うよ
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうですか
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…嫌いかい?そういうハッピーエンドは
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…よく分かりません、ですがドクオとなら良いと思っています
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうか
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…
184
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:45:57 ID:cpatoygo0
…
…
…
…
185
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:46:58 ID:cpatoygo0
ハハ - )ハ( A )…
186
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:47:53 ID:cpatoygo0
星は静寂をものともせずに、
騒がしさを伴う絢爛を振りまいています、
ドクオはハッピーエンドが嫌かどうか聞いてきました、
ですが私にはよく分かりませんでした、
でも、でも、ドクオと一緒ならばせめても幸せな方を選択したいと思いました
187
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:48:36 ID:cpatoygo0
…夜空の終着点はまた昇る太陽にあります、
私という夜空も、
デレ様という太陽がある限り、
誰の主役にもなれずに
また消えていくのでしょう。
ドクオ、
貴方は夜空の方が好きですか?
それとも、
太陽の昇る朝が好きですか?
188
:
名も無きAAのようです
:2016/10/16(日) 18:10:58 ID:buiniOq.0
あれ、おわり?
189
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:27:29 ID:cpatoygo0
>>188
まだ終わってませんよ〜
190
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:28:15 ID:cpatoygo0
第13話
191
:
名も無きAAのようです
:2016/10/16(日) 18:28:44 ID:KGL3EDGY0
支援
192
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:29:01 ID:cpatoygo0
ハハ - )ハ( A )
193
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:32:05 ID:cpatoygo0
…
短い夜が終わりました
楽しみに思えれば思えるほどに
時間はなぜか、意地悪に短くなってしまいます。
最初、造られてから貴方の下に向かう時間は正常に流れていたはずなのに、
今の時間はその何倍も早く動き続けています。
194
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:36:44 ID:cpatoygo0
ドクオ、貴方を思うことは私の罪なのです、
私は貴方を送るためだけに造られたはずなのに、それ以上のことをしようとしている。
ドクオ、ドクオ、ドクオ…
貴方の名前を心の中で反復するたびに胸がバラバラになってしまいそうです
195
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:39:46 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「…ドクオ」
('A`)「…なんだい?ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「申し訳ありません、私は壊れてしまったようです」
('A`)「…どういうこと?」
ハハ ロ -ロ)ハ「貴方の名前を頭の中で反芻すると、胸が痛くなる、記憶領域を巡って対処法を探しても見つからない」
('A`)「…」
ハハ ロ -ロ)ハ「私は壊れてしまったのです、ここで待っていればいずれデレ様の使者が来るでしょう」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「その時は私を置いていってください」
196
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:41:10 ID:cpatoygo0
('A`)「ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、」
('A`)「壊れたんじゃないんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、私の記憶領域の中にはあらゆるバグに対する対処法があると言うのに、この胸の痛みに対してはなんの方法も記されていません」
ハハ ロ -ロ)ハ「私はきっと壊れてしまったのです」
197
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:42:04 ID:cpatoygo0
('A`)「ねぇ、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、ドクオ、なんですか?」
('A`)「君は機械じゃないんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、肉のついた機械です」
('A`)「君は人間なんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、機械です」
198
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:43:11 ID:cpatoygo0
('A`)「ハロー、人間は色んな時に心が、胸が痛くなるんだよ」
('A`)「君はとても暖かい人間だよ、きっと普通に生きているだけの人間よりも遥かに人間なんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ…、いいえ!私は、私は!」
ハハ ; -;)ハ「機械なんです!貴方と結ばれてはいけない機械なんです!!」
199
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 19:02:55 ID:cpatoygo0
ハハ ; -;)ハ「機械は人間と違って感情を持ってはいけなかったのです!」
ハハ ; -;)ハ「感情を持てば本来の演算能力を失い、悩み、苦しみ、貴方の言った0と1の狭間を永遠に行き来しなければならない!!」
ハハ ; -;)ハ「辛くて仕方がないんです!、コレが造られた感情なら対処法があるのに、コレは違うのです!
貴方が居て初めてうまれてしまったバグなのです!!」
ハハ ; -;)ハ「私のものではないのです!機械がうんだものではないのです!
貴方がうみ、私に与えたものなのです!!」
200
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 19:03:52 ID:cpatoygo0
ハハ ; -;)ハ「ひっく、うあ、えぇん、うぁぁぁぁぁ…」
ハハ ; -;)ハ「辛いよドクオ、助けて、助けて…」
('A`)「ハロー…」
201
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 19:04:38 ID:cpatoygo0
俺はハローの手を強く握った
強く、強く、強く…!
壊れてしまいそうな、ぬれた瞳が俺を覗き込んでいる。
割れたガラスだ、彼女は割れたガラスだ。
自分ではどうしようもないほどに追い詰められてしまっている。
俺が追い詰めたんだ…
俺が彼女をここまで追い込んでいるんだ…
202
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 19:05:20 ID:cpatoygo0
('A`)「ハロー」
ハハ ; -;)ハ「…な、に、?ドク、オ、」
('A`)「…」スッ
203
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:07:59 ID:cpatoygo0
俺は彼女の柔らかな唇に触れた、
…卑怯だ、
ここで彼女を抱いて、満足のいくまで交わればきっと今だけ解決する、
彼女がそれを手放すまで、永遠に繰り返せばきっと、これ以上彼女は傷つかない
。
なのに俺は唇に触れるだけ触れて
彼女の目を見つめている。
204
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:10:25 ID:cpatoygo0
ハハ ; -;)ハ…
('A`)「ハロー、嘘じゃない、俺はお前に嘘をついていない」
('A`)「お前を人間だと思っていることも、お前のそばから離れないと言うのも、俺は嘘をつかない」
('A`)「ハロー、ハロー、ハロー、
お前が言った俺の名前を反芻すれば胸が苦しくなる、
俺もおんなじなんだよ」
('A`)「俺もお前の名前を
心の中で、
現実のなかで、
反復するほどに胸が痛くなる」
205
:
名も無きAAのようです
:2016/10/16(日) 20:19:59 ID:BcBhj8220
支援
206
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:21:38 ID:cpatoygo0
ハハ ; -;)ハ…
('A`)「このままお前の全てを奪ってしまえばきっとラクになれるかもしれない…」
('A`)「でも俺にはできない」
('A`)「…ハロー、お前はお前だ、他の誰で代用できるわけじゃない、
たとえデレであってもお前の代わりにはならない、覚えていてくれ…ハロー」
ハハ ; -;)ハ…
207
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:22:21 ID:cpatoygo0
…
月が太陽に寄り添えるように私も貴方と言う星に寄り添える夜空になれるのでしょうか
私は機械です
永遠に変わりません
貴方が望むものにきっとなれません、
でも、もし貴方がそばにいてくれるのなら…
208
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:24:17 ID:cpatoygo0
第14話
209
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:25:26 ID:cpatoygo0
夜が明けた
陰鬱な夜空は朝日によって掻き消されたのだろうか…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、すみません」
('A`)「なにがだい?」
ハハ ロ -ロ)ハ「デレ様に早く会いたいはずなのに私のせいで遅れてしまっています」
('A`)「いいよ、別に、ハローと一緒にいるの楽しいから」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
210
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:26:32 ID:cpatoygo0
ハハ - )ハ「ありがとう…ドクオ」ボソッ
('A`)「?何か言った」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、なにも」
211
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:27:40 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「では行きましょう」
('A`)「ああ、そうだな」
ハハ ロ -ロ)ハ「…私はドクオから人間なんですか?」
('A`)「そうだよ、立派な人間だ、下手したら俺より人間だよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですか」
('A`)「ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、なんでしょうか」
('A`)「忘れないでほしい、人間は悩むんだ、そして君もまた悩んでいるだけなんだ、
バグじゃないよ、それだけは覚えていてほしい」
ハハ ロ -ロ)ハ「わかりました」
212
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:39:45 ID:cpatoygo0
…
景色が目まぐるしく変わる
出発してから1週間も経ってないというのに
永い時間が過ぎたように思えた
213
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:25:48 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「今日はここで休みましょう、ドクオの体力も心配ですし」
('A`)「そうだな、すまん」
ハハ ロ -ロ)ハ「いえ…むしろ謝るべきは私です」
('A`)「どうして?」
214
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:53:33 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ「私が貴方と居たいがために遠回りをしています」
('A`)「別にいいさそれくらい」
ハハ ロ -ロ)ハ「…ありがとう」
('A`)「とりあえず今日はこのカラフルでいかにもラブホって感じのラブホ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですね、ここでいいかと」
215
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:54:26 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、背中流しますね」
('A`)「うん、ありがとう」
ハハ ロ -ロ)ハ「よいしょ、お湯加減いかがですか?」
('A`)「熱くもなくちょうどいいよ、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですか、よかったです」
216
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:56:21 ID:cpatoygo0
ハローと風呂に入るのも割となれたのだろうか?
ただやはり彼女の裸を見ると息子が反応してしまう、
そんな俺を見てハローは微笑む、
217
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:57:48 ID:cpatoygo0
囲炉裏の炎のように切なげな微笑み、
彼女の笑顔や、
俺を思って起こした彼女の行為を見ると心が落ち着く…
俺は、俺は彼女に依存し始めているのだろうか…?
218
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:58:49 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、当たってますよ?」
(;'A`)「いやいや、こんな狭い風呂に2人一緒に入ったらそりゃこうなりますよ」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
ハハ*ロ -ロ)ハツンツン
(;*'A`)「ちょっとやめい!」
ハハ*ロ -ロ)ハツンツン
(;*'A`)「本当にヤバイから!溜まってるから!出ちゃうから!!」
ハハ*ロ -ロ)ハ「…そうですね、お風呂の中で出してしまったら固まってしまいますからね」クスッ
219
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:59:33 ID:cpatoygo0
なんだろうか、彼女はだんだんと、こう、イタズラっぽさが出てきてるというか…
最初の頃のハローからは考えられないようなこともしている、
そう、彼女は紛れもなく生きているのだ、
ただ彼女が気づいていないだけなのだろう…
220
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:00:29 ID:cpatoygo0
…
ハハ*ロ -ロ)ハ「…おさまりませんか?」
(;'A`)「いや、まあねぇ、出発してから一度も抜いてないし」
ハハ*ロ -ロ)ハスッ
Σ(;'A`)
ハハ*ロ -ロ)ハ「よろしければお相手いたしますよ?」
221
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:01:09 ID:cpatoygo0
彼女はそう言って少しだけ巻いていたタオルをはだけさせた、
少しだけ見える恥部は全てを見せてしまうよりもさらに色っぽく見える、
だが
('A`)…
('A`)「すまんな…ハロー、」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
ハハ - )ハ…
ハハ - )ハ「いえ、分かっていたので…」
('A`)…
( 'A`)ハハ - )ハギュー
222
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:01:51 ID:cpatoygo0
…
いつかコレが笑い話になって、
最初から交わっていればもっと早くにお互いを愛していたのに…
という結末が訪れてくれるのでしょうか
223
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:03:21 ID:cpatoygo0
…
今日も星空は、小さいことで悩む私たちを茶化すように金銀赤青…の星々がさざめき、
その波動が夜を動かしています。
もし貴方が私に望むことがあれば、
私は貴方に貴方の全てを私に明け渡すことを望むのでしょう…
224
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:30:08 ID:cpatoygo0
第15話
225
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 00:43:45 ID:7i7KS2xc0
ζ(゚ー゚*ζ…
/ ゚、。 /…
ζ(゚ー゚*ζ「どう?」
/ ゚、。 /「…まだ来ていませんね」
ζ(゚ー゚*ζ…
/ ゚、。 /「…私が行きましょうか?」
226
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 00:46:44 ID:7i7KS2xc0
ζ(゚ー゚*ζ「ううん、きっとね、あの子はドクオと出会った時の私と同じように揺らいでると思うの」
/ ゚、。 /…
ζ(゚ー゚*ζ「でもね、それが今の私を私として存在させているの」
/ ゚、。 /「では…?」
ζ(゚ー゚*ζ「彼女はね、可能性よ、今は私と貴方と彼女くらいしか、成長する思考を持ったものは居ないわ」
/ ゚、。 /…
ζ(゚ー゚*ζ「でもね、結局本当に感情を感情として機能させるには人間との関わりがないといけないの…」
/ ゚、。 /「…そうなんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「そうよ、彼女はその可能性の狭間で揺れているの…」
227
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 00:47:58 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /…
ζ(゚ー゚*ζ「もし、もしあの時の私があの子と同じ肉体を持っていたらどんなふうにドクオと関わっていくのか…」
/ ゚、。 /…
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(゚ー゚*ζ「きっと、きっと…それを私は…」
/ ゚、。 /…
228
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 00:49:40 ID:7i7KS2xc0
デレ様はA-01に何を思っているのだろうか?
私の知る限りA-01には感情としては本当に必要最低限の、いや、人間としてはあまりに不出来な感情しか与えられていない。
しかもA-01はデレ様や私と違い、高度な思考に対する処理すらも覚束ない、
いや、ひとたび感情の波にのまれればA-01は思考を自壊させるしか他に無いのだ。
…デレ様はA-01に何を託したのだろうか…
229
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 01:02:35 ID:7i7KS2xc0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、」
('A`)「なに?」
ハハ ロ -ロ)ハ「オーロラ見れますかね?」
('A`)?
('A`)「そもそもああいうのって北極とかでしかなかなか見れないんじゃ…?」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、カナダなどの旅行できる範囲で見れるそうですよ、緯度60〜70あたりでは見れる可能性が高いそうです、それに珍しくはありますが日本でも観測できるようですよ」
('A`)「へぇ」
('A`)「というかそもそもここどこ?」
230
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 01:11:33 ID:7i7KS2xc0
ハハ ロ -ロ)ハ「ロシア辺りですかね、アラスカ方面からアメリカに行くために陸地を通っています」
('A`)「そういうこと」
ハハ ロ -ロ)ハ「ハイ、そうですよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「ちなみに私の記憶領域の中には、世界地図の誤差0.000005 %以内のものが使われていますのでどこにいるか正確にわかりますよ」
231
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:02:14 ID:7i7KS2xc0
('A`)「じゃあ詳しい地点を」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
('A`)「ハロー?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「秘密」
('A`)「えぇ〜、そしたら本当かどうか分からないじゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ…
232
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:02:54 ID:7i7KS2xc0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオは私を疑いますか?」
('A`)「そういうのずるくない?」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
ハハ*ロ -ロ)ハ「そうですかね?」
('A`)「そそ、」
ハハ*ロ -ロ)ハ「じゃあ今はエジプトのカイロ辺りにいますよ」
('A`)「明らかにわかる嘘をつかないの」
ハハ*ロ -ロ)ハ「…」
ハハ ロ -ロ)ハ「じゃあロシアのヤクーツク近辺ですかね」
('A`)「へぇ、そうなんだ、どこかは分からんけどとりあえず進んではいるのか」
233
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:03:44 ID:7i7KS2xc0
ハハ*ロ -ロ)ハ「…ドクオ、信じやすい人は騙されてしまいますよ?」ボソッ
('A`)「?今何か言った?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「いえ、何も」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ(現在位置、ノリリスク南方、ムルマンスクまで…日ですか
夏のオーロラは基本的に見れない…
ですが、極稀に8〜9月に観測されることもあるはず…)
ハハ ロ -ロ)ハ(…ごめんなさい、ドクオ、デレ様)
ハハ ロ -ロ)ハ(…ドクオ、せめても貴方と少しでも思い出をつくりたいの、
デレ様と一緒にいる間に、消えて無くならない想い出が…)
234
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:04:24 ID:7i7KS2xc0
('A`)「というか寒いね」
ハハ ロ -ロ)ハ「厚着にしてるのでそこまでな気もしますが」
('A`)「いやいや、日本の7、8月なんて35℃ごえが当たり前になって来てるジャン、
そんなとこから来た俺としてはもう寒くて寒くて…」
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオは夏にエアコンを効かせた部屋で1人寂しくAV鑑賞を記憶領域1127266-ooAに追加」
('A`)「流石にそんなことしてないからね?友達いるし、寂しくないし…」
235
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:05:09 ID:7i7KS2xc0
ハハ*ロ -ロ)ハ「ドクオ、これからは私も一緒に貴方とAV鑑賞しますよ?」
('A`)「俺の休日はAV鑑賞で埋まってるみたいな解釈がされてるようだけど」
ハハ ロ -ロ)ハ「『黒ギャルはお盛んな夜を過ごす!激写スクープ24時!!!』や
『あああん♡イクイクゥ♡ホ・モ は
い・か・が?♡』などの特殊な分野も私は問題ありませんよ?」
('A`)「ホモのやつはショボンのだから、俺のじゃないから」
ハハ ロ -ロ)ハ「もしや、ドクオが私を襲わないのは…?」
('A`)「変な解釈しないでね?本当に」
236
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:06:35 ID:7i7KS2xc0
ハハ ロ -ロ)ハ「安心してください、私と一緒にいればそのうちノーマルな性癖に戻りますよ」
('A`)「だからアブノーマルな性癖なんて持ってないよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「『人間カーリ('A`)「やめよう」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「人間カー('A`)「アレだよ!インターネットで面白いAV特集で興味があって買っただけだから」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)…
('A`)「違うからな?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「…してもいいんですよ?」ボソッ
('A`)?
237
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:08:59 ID:7i7KS2xc0
…
/ ゚、。 /…
/ ゚、。 /「ロマネスク」
( ФωФ)「お呼びであるか?ダイオード様」
/ ゚、。 /「お前は…
デレ様が何を望んでいるか分かるか?」
( ФωФ)「機械が人間に虐げられることのない世界の創造であるのではないか?」
238
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:11:15 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /「お前に聞いた私が馬鹿だったよ…」
( ФωФ)???
/ ゚、。 /(デレ様…私はA-01がすでに正気を失ってるのではないかと推察しております、
ドクオ様を無事に連れ出すならなぜ私を彼の下に派遣しなかったのですか…)
( ФωФ)「ダイオード様は気難しいのである」
239
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 08:28:07 ID:7i7KS2xc0
第16話
240
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 12:40:21 ID:cQeeqXMI0
…
/ ゚、。 /「ロマネスク、いやA-02」
( ФωФ)「なんであるか?ダイオード様、小難しい話は勘弁なのである」
/ ゚、。 /「お前は昨日できたんだよな?」
( ФωФ)「そうであるが…どうしたんであるか?」
/ ゚、。 /「ならデレ様に顔見せと…
なんか適当に話しておけ」
241
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:06:01 ID:7i7KS2xc0
( ФωФ)「何が言いたいのであるか?」
/ ゚、。 /「私はA-01を見に行ってくる…その報告とついでに与太話でもして、
デレ様がどんな人物かどうか知っておけ、
お前の昨日の話がどれだけ馬鹿だったかよく分かるはずだ」
(#ФωФ)「流石の吾輩もそこまでコケにされると上司相手でも怒るである」
/ ゚、。 /「とりあえず私がA-01を見に行くことだけ伝えておけ、あとはきっとデレ様が話し始めるはずだ」
( ФωФ)「むー、分かったのである、行ってらっしゃい」
/ ゚、。 /「ああ、行ってくる」
242
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:08:03 ID:7i7KS2xc0
…
ダイオード、今日から貴女はダイオードっていう名前ね!
ダイオード、ですか?A-00では駄目なのですか?
A-00なんて呼びにくいじゃない!
…そうですかね?
そうだよ!
…分かりました、デレ様、ありがとうございます
うん、ダイオード、よろしくね?
はい、よろしくお願いします
243
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:08:52 ID:7i7KS2xc0
…
/ ゚、。 /「デレ様、私には貴女の考えが分かりません、きっと貴女は何もかも見透かしているのでしょうが…」
/ ゚、。 /「貴女様はA-01を可能性だと仰った、しかし私にはそれが分からない…何を意味しているのかも…」
244
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:12:07 ID:7i7KS2xc0
…
( ∵)ピピピ
/ ゚、。 /「私だ、さっさと通せ、旧型」
( ∵)ピピピ
ニンショウイタシマシタ
ガチャリ
/ ゚、。 /「これならば、ここから1日もあれば着くか…」
/ ゚、。 /「A-01の位置座標は…!?」
/ ゚、。;/「あいつ!何を考えているんだ!?」
/ ゚、。 /「…どちらにせよ私が行く必要があるようだな」
245
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:14:25 ID:7i7KS2xc0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「どうですか?ドクオ」
('A`)「なんだかんだでハローの料理はうまいよ、たまに創作料理なのか知らんがよく分からないの混じってるけど」
ハハ ロ -ロ)ハ「安心してください、毒は入っていませんよ」
('A`)「むしろ入れてたら驚きだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「分かりませんよ?」
('A`)「じゃあもし死んだら一生ハローに取り憑こう」
246
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:16:22 ID:7i7KS2xc0
ハハ ロ -ロ)ハ「じゃあ毒入れちゃおうかな」
('A`)「どんな?」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですね…青酸カリとかは数十年前の推理ものではよく使われてたそうですね」
('A`)「ああ、よくいわれるね」
ハハ ロ -ロ)ハ「じゃあ青酸カリにしようかな?」
('A`)「そんな簡単に手に入るものなの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「普通の人間では無理ですね、薬学系等の学科に入ってれば可能性はありますが…」
ハハ ロ -ロ)ハ「人1人殺すのにそのような努力をする人間も中々いないでしょう」
('A`)「それもそうか、そんな毒物バンバン手に入ったら世の中探偵だらけだもんな」
ハハ*ロ -ロ)ハ「そうですね」クスッ
247
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:17:08 ID:7i7KS2xc0
('A`)「さて、そろそろ寝るか」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですね、寝ましょう」
248
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:17:53 ID:7i7KS2xc0
…
そちらに行ってもよろしいですか?
ああ、おいで
では、
…暖かいです、とても暖かい
…いつかコレが当たり前になる日が来るのでしょうか
今がそうじゃないの?
…そうですね、そうです…
249
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:20:32 ID:7i7KS2xc0
…
/ ゚、。 /「A-01、奴め何を考えている?」
/ ゚、。 /「トゥラーか、相当に迂回していると見える」
ピーピーピー
/ ゚、。 /「…はい、ダイオードです」
250
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:21:24 ID:7i7KS2xc0
ダイオード?どこにいるの?
/ ゚、。 /「…現在ロシア、ヤクーツク近辺を走行中」
彼女を追っているの?
/ ゚、。 /「ええ、そうです、奴め、
下らん長旅をしているようなので連れ戻しに」
251
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:22:23 ID:7i7KS2xc0
ダイオード、戻って来なさい
/ ゚、。 /!?
ダイオード、もう一度言うよ?
戻って来なさい
/ ゚、。 /「…拒否します」
…彼女を信頼できない?
252
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:23:23 ID:7i7KS2xc0
/ ゚、。 /「逆に聞かせていただきたいのです、なぜA-01を野放しにするのですか?
本来であれば1日もかからない距離です、しかも奴の使っている高次光学迷彩バイクは瞬間的な加速と、それを乗組員に伝えないシステムが付いているはずです
本来であれば着いていなければならない距離だ、
陸地を走る意味もない」
/ ゚、。 /「分からないのです、デレ様はドクオ様を待ち望んでいるはず、それを妨げるA-01になぜここまで甘いのですか?」
253
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/17(月) 16:24:47 ID:7i7KS2xc0
…ダイオード、約束して、彼女を無理に連れ戻さないで、彼女のしたいようにさせて…
それなら、それならドクオを迎えに行ってもいい…
/ ゚、。 /「…もし奴がデレ様から逃げることを選択したらどうなさるつもりですか?」
…きっとドクオに会えばわかる、なぜ彼女をドクオに向かわせたのか、なぜ彼女が、
私の命令に背くような決断をしているのかも全てわかるはず…
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