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星の降る夜のようです
1
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/15(土) 19:25:04 ID:NcuWLres0
…
ζ(゚ー゚*ζ「みて、綺麗…」
(*'A`)「わぁ…すごい」
ζ(゚ー゚*ζ「いつかさ、」
('A`)「うん」
ζ(゚ー゚*ζ「君がおじいちゃんになった時もさ」
('A`)「うん」
ζ(^一^*ζ 「こんな風にお星様が流れると良いね」
(*'A`)「…うん!」
…
124
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 09:04:36 ID:C7yuk62g0
('A`)「いや、0と1さ」
ハハ - )ハ「…どう言うことですか?」
125
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 09:09:50 ID:C7yuk62g0
('A`)「0と1は違うんだよ、なのに俺はデレに1であることを強要したんだ」
ハハ - )ハ「それはいけない事なんですか」
('A`)「分からない、でも、でも俺は、きっと自分のことしか考えてなかった」
126
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 09:10:33 ID:C7yuk62g0
…
ζ(゚ー゚*ζ「何を見てるの?ドクオくん」
(;'A`)「え、あ、あの、その、うあ、ああ、ああ、そ、そら、」
ζ(゚ー゚*ζ「その本綺麗だね」
(;'A`)「え!?」
('A`)「本じゃなくてお星様だよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「お星様?」
(*'A`)「うん!そうだよ!夜になったらいっぱい浮かんでるお星様!」
ζ(゚ー゚*ζ「でもお星様はこんなに大きくて丸くないよ?」
(*'A`)「近くで見るとこんな風になってるんだよ!!」
(*'A`)「例えばね!太陽がこれで月がこれで…」
127
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 12:24:26 ID:C7yuk62g0
…
ζ(゚ー゚*ζ「ドクオくんってお星様が大好きなんだね」
(*'A`)「うん!」
(*'A`)「えと、で、で、」
ζ(^一^*ζ「デレだよ♩」
(*'A`)「デレちゃんは好き?」
ζ(゚ー゚*ζ「ドクオくんが好きだから私も好きになっちゃった」
128
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 12:26:10 ID:C7yuk62g0
俺さ、幼稚園で意地悪されてさ、この頃は学校とかそういう他人がいっぱい居るところが怖くて行けなくなっちゃったんだ
そうしてるうちにさ
母ちゃんがさ、それを見かねて父さんの本をいろいろ貸してくれたんだ、
いろんな種類があったけど、
俺が一番興味をそそられたのが星の本だった
普段何気なく見てるあの豆粒より小さいものが、近くで見たらこんな風になるなんて信じられなかった、
だけどそれ以上にワクワクしたんだ、
普段誰もが見過ごしちまう星が実はみんなが喉から手が出るほど欲しがるものだったり、目を奪われてしまうような煌びやかな惑星だったり、
そんなこと考えるのにどっぷり時間を使ってたんだと思う、
俺は星が大好きだった
そしてまたデレも俺と同じく好きだって言ってくれたんだ、嬉しかった、
本当に嬉しかった
129
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 12:48:16 ID:C7yuk62g0
…
('A`)「きっとさ、童貞とかが人を好きになるのってさ、理解してくれる異性がいなくて、ちょっとだけでも触れ合った人が理解してくれたと思っちゃうんだ」
ハハ - )ハ「…」
('A`)「いや、ちょっとだけ例えが違うか、デレだけは俺のことを理解しようとしていたし理解していてくれたんだ」
('A`)「でも俺はそれに甘えていたんだ」
ハハ - )ハ「…」
130
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:10:48 ID:C7yuk62g0
('A`)「俺は、きっとさ、きっとデレも俺と同じように、一緒に生きていくだけでいいって考えてると思ってたんだ」
ハハ - )ハ「…デレ様はあなたと一緒に生きるために新人類として降り立ちました」
('A`)「ああ、そうだ、でも当時の俺は何も分かっちゃいなかった、
俺と一緒に生きてくったって、デレは最終的に1人になっちまう、それなのに俺は、俺はデレにずっと
一緒にいたいなんて言っちまったんだ」
ハハ - )ハ「…」
('A`)「…すまない、なんでこんなこと話したんだろ」
('A`)…
('A`)「風呂から上がろうか」
ハハ - )ハ「ええ、そうですね」
131
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:13:15 ID:C7yuk62g0
9話
132
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:14:01 ID:C7yuk62g0
ハハ - )ハ「近くに行ってもいいですか?」
('A`)「…おいで、」
ハハ - )ハ「これがあったかいなんでしょうか」
('A`)「そうだね、あったかいだよ」
ハハ - )ハ「胸が苦しいです、これが大好きだということなんでしょうか」
('A`)「そうだね、きっとそうだ」
133
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:15:18 ID:C7yuk62g0
ハハ -;)ハ
134
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:32:15 ID:C7yuk62g0
ハハ - )ハ('A`)…
一瞬彼女の顔が見えた
彼女の顔は泣き腫らしていて紅く腫れていた
俺はどうすればいいのかよく分からなかった
少しでも悲しみを分け合えるようにと俺は強く彼女を抱き寄せた
135
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 13:37:40 ID:C7yuk62g0
ハハ - ('A`)なぁハロー
ハハ - ('A`)…なんですか、ドクオ様
ハハ - ('A`)痛くないか?
ハハ - ('A`)貴方の腕はとても優しいです
ハハ - ('A`)そうか…よかった
ハハ - ('A`)デレ様を愛していらっしゃるのですね
ハハ - ('A`)そうだよ、きっと死んでもそうさ
136
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:06:37 ID:C7yuk62g0
ハハ - ('A`)私は…どうでしょうか
ハハ - ('A`)私には死ぬということがよく分かりません
ハハ - ('A`)ただ、貴方と離れ離れになってしまうことはわかります
ハハ - ('A`)俺がさ、側にいるよ
ハハ - ('A`)どうせいつ死ぬかなんて分からないけど死んだら近くにいるよ
ハハ - ('A`)死んだら何も残りませんよ?
ハハ - ('A`)そうだね…、でも覚えていてくれるでしょ?
ハハ - ('A`)はい、きっと何もかも忘れられないです
137
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:08:15 ID:C7yuk62g0
ハハ - ('A`)…じゃあ今はそれでいいよ、きっといつかそれが君と俺を繋いでくれると思う
ハハ - ('A`)…よく、わかりません
ハハ - ('A`)そうだね…そうだね
ハハ~ - ('A`)ドクオ様…愛しています
ずっと覚えていてください
ハハ - ('A`)ああ、ずっと覚えているよ
ハハ - ('A`)…窓の外で空が泣いている、ほら、星屑を落としているよ、ハロー…
ハハ - (A )
…
138
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:09:11 ID:C7yuk62g0
第10話
139
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:19:52 ID:C7yuk62g0
暖かい
私は機械です
あたたかいわけがないのです
ですが貴方の匂いを嗅ぐたびに
柔らかな、
まだ見ぬ春を思い浮かべてしまいます
私は壊れてしまったのでしょうか
私は貴方のそばに居られないのでしょうか
…
140
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 14:35:51 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ( A )…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ様…」ギュー
ハハ ロ -ロ)ハ「貴方が愛おしい」
ハハ ロ -ロ)ハ「使命など忘れてこのまま貴方を連れ去ってしまいたいです」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ*ロ -ロ)ハ「あの時は何も考えなかったけどよくよく考えるとお互いに裸だったんですね失念していました」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ - )ハ「だからと言って、貴方としてしまう理由にはなりませんね…」
141
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:20:06 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ様…」
ハハ - ( A )スッ
ハハ ロ -ロ)ハ「キスくらいはお許しください、貴方様と結ばれないんだとしても…」
('A`)んんう?
ハハ ロ -ロ)ハ!!
('A`)「んん、おはやう、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ様、おはようですよ、おはやうではありません」
('A`)「朝は寝ぼけてるんだよ」
142
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:22:09 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「…ドクオ様」
('A`)「?なに?」
ハハ ロ -ロ)ハ('A`)ギュー
('A`)!!?
(゜A゜)「む、胸が!?柔らかな桃が!?俺の胸とドッキングしている!!?これが生の胸の破壊力だというのか!!?」
ハハ ロ -ロ)ハ「…ドクオ様、お許しください、貴方様と結ばれない私の心を満たすには、ただ貴方様を抱き寄せるしか方法がないのです」
('A`)!!
('A`)「気がすむまで側にいるよ」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「はい」
143
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:25:11 ID:C7yuk62g0
…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハそろそろ行きましょうか…
('A`)…うん、大丈夫かい?
ハハ ロ -ロ)ハ…はい、昨日のこと、覚えていてくださいね
('A`)…こう見えて記憶力はいい方なんだ
144
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:26:05 ID:C7yuk62g0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「風が気持ちいいですねドクオ様」
('A`)「風というか固定の不快さが俺を包んでいるんだけども」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうなんですか?
『ガチッ!幼馴染はヤンデレ!?緊縛プレイは孫悟空!』
というエッチな本があったので緊縛はむしろ喜ばしいものかと思ってたんですが」
('A`)「ちょっと記憶を抉らないで、なにを思って買ったのかがよく分からないエロ本なんだから」
145
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:28:00 ID:C7yuk62g0
ハハ ロ -ロ)ハ「そうなんですか?」
('A`)「…読んでないよね」
ハハ*ロ -ロ)ハ「…」
('A`)…
ハハ*ロ -ロ)ハ「…別に読んでないですよ?」
('A`)「信じるよ?信じるよ?」
146
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:29:23 ID:C7yuk62g0
ハハ*ロ -ロ)ハ「はい、幼馴染が法師様で、隣に住んでいた孫悟空を緊箍児(きんこじ、孫悟空の頭についてるやつ)でがんじがらめにした挙句に、アナル開発及びドライオーガズムの開発をする本だなんて読んでいません」
(;'A`)「ちょっと待って、読んでるじゃん」
ハハ*ロ -ロ)ハ「嘘なんてついてません、三蔵法師が実は男で、
最終的にそそり立つ自分の肉棒で幼馴染を突いて、肉棒なしには生きていけなくなるまで調教するなんて話は一切知りません」
('A`)「最後まで読んでるじゃん」
ハハ*ロ -ロ)ハ「読んでいません!」
('A`)「えぇ…もうそれでいいよ」
147
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:30:30 ID:C7yuk62g0
('A`)「…あとどれくらいで着くの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「どれくらいでしょう」
('A`)「…どれくらい?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「秘密」
('A`)「…今どこ?」
ハハ*ロ -ロ)ハ「秘密」
148
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:32:05 ID:C7yuk62g0
('A`)「ねぇ、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「ハイ、なんでしょうか」
('A`)「もしかして…遠回りしてる?」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「なんのことでしょうか」
('A`)「…」
149
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:34:24 ID:C7yuk62g0
('A`)「たとえ、デレと一緒に居たんだとしても俺はハローの近くにもいるぞ?」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ - )ハ「そんなの、」
('A`)?
ハハ#ロ -ロ)ハ「そんなの分からないじゃないですか!!!」
('A`)…
150
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:35:16 ID:C7yuk62g0
ハハ#ロ -ロ)ハ「デレ様の元に行ったら私を忘れて2人だけで生きていくのでしょう!!」
ハハ#ロ -ロ)ハ「私がこんなに!貴方に一喜一憂してるというのに!貴方はそれすらも考えないで!!!」
ハハ# - )ハ「私なんかがデレ様に敵うはずもないんです、貴方だってそれを分かってるのにわざと優しくするのです」
ハハ# - )ハ「同じなんです!デレ様以外の有象無象は貴方にとって同じなのです!!
」
ハハ# - )ハ「別れを告げた職場の人間たちだって、私だって、デレ様に、」
ハハ ; -; )ハ「デレ様に敵うはずがないのです」
ハハ ; A; )ハ「うっ、うっ、えぐっ、ひっく、」
('A`)…
151
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:38:07 ID:C7yuk62g0
元に→下に
確か漢字こうだったはず
152
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:39:58 ID:C7yuk62g0
( 'A`)ハハ ; A; )ハギュー
('A`)「…ミセリやクール、それにショボン、いくら時が経とうがあいつらのことは絶対に忘れないし約束も果たす」
('A`)「ハロー、お前だってそうさ、忘れたりもしない」
( 'A`)ハハ ; -; )ハ…
('A`)「いったん止まってどこかで休もう」
ハハ - )ハ「そう、ですね」
153
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:45:31 ID:C7yuk62g0
11話
154
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:46:20 ID:C7yuk62g0
( 'A`)ハハ - )ハ
…
…
…
155
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:47:34 ID:C7yuk62g0
…
夜だ、流れ星は無いかな
ハロー
…なんですか?
ハロー、あの時、俺が君に言った
『俺がジジイになっても流れ星は空から空に落ちると思うか?』
って質問覚えているか?
156
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:48:30 ID:C7yuk62g0
…はい、覚えていますよ、貴方の言葉を一語一字忘れるはずもありません
その質問がなにを言いたいか分かったかい?
…?
どういうことですか?
157
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:50:02 ID:C7yuk62g0
…俺が死んだらさ
ハイ
俺はいなくなるだろ?
ハイ、いなくなってしまいます
そうしたらさ、
きっと俺が流れ星を見ることが、もうできないのかなって思ったんだよ
…そうですね、貴方はもうこの世界に居ませんから
158
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:50:45 ID:C7yuk62g0
…きっとジジイになって
目も見えなくなって、まともに歩けなくなって、家族が俺のことを迷惑に思って、俺は最後に死んじまって…
俺は死ぬ前にも、本当はこの世界から居なくなってるんだ…
それを考えてさ、君に聞いておきたかったんだ
…君が仮にこの世界から消えたとして
ハイ
君の居ない世界に流れ星は空から空に落ちるかな、ってさ
159
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 15:56:01 ID:cpatoygo0
…わかりません
…そうか、俺はきっと落ちないと思うよ
…そうなんですかね、
君が居て初めて君の世界が成り立つんだよ
君が居なくなってしまったらきっと消えてしまう
…嫌です
160
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:01:10 ID:cpatoygo0
…そうだね
…わたしは…!
…嫌です、嫌です!嫌です!!
貴方と過ごした記憶を無くすなんて嫌です!わたしは、わたしは…!!!
ハロー、全く別の楽しい記憶があればそれは埋まるのかい?
埋まるわけがありません…
貴方との記憶を埋めることなんてできません
…そうだろ、どんなにこれから楽しい記憶が悲しい記憶を埋めてったって無くなる訳じゃないんだよ
…同じだよ、ハロー、俺も君を記憶の海の底に埋めないよ…
161
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:02:14 ID:cpatoygo0
…
…
…
162
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:03:02 ID:cpatoygo0
…ドクオ様、流れ星が一つ…あっ!2つ一緒に落ちて行きました
…そうだね、流れ星が2つ一緒に落ちていった…
…ハロー、俺のことも呼び捨てで良いよ
…どうしてですか?
…なんでだろうね、そうして欲しいから、
じゃ、ないかな?
…そうですか、わかりました、これからはドクオと呼びます
うん、そうしてくれるとありがたい
…
163
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:03:47 ID:cpatoygo0
…
寄り添うように流れ星が落ちて行きました
わたしの瞳が写す画面上の夜空の端に消えた星はどこに行って帰るのでしょうか、
私とドクオもあの星と同じように暗闇を彷徨うのでしょうか…
それとも、
それともあの星は別の新しい世界で睦まじく暮らすのでしょうか
私たちも同じように暮らせるのでしょうか
164
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:04:43 ID:cpatoygo0
…私は機械です
きっと壊れた機械です
主人の命令すらまともに守れない
役立たずのジャンクです。
ああ、それでも私に愛情を注いでくれる方が側に居てくれる、
こんな幸せがずっと続くことを、
星に祈り続けるのでしょうか…
165
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:06:32 ID:cpatoygo0
第11話
ドクオのおもひ
166
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:07:17 ID:cpatoygo0
俺は最低なやつだ
デレを苦しめて、それに飽き足らず
ハローを苦しめている、
俺はなんでこんな選択しかできないんだ?
もっと別の道があったんじゃないか?
デレも、ハローも、ミセリも、クールも、ショボンも!
みんなを悲しませるだけ悲しませて、
俺は何も知らない体を装ってる、
最低だ、
俺は何のためにこんな風に生きてるんだ…
167
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:08:23 ID:cpatoygo0
ああ、流れ星が落ちている、
あの時と違って2つが睦まじく落ちていく、
コバルトの星空が俺を嘲笑っているな、
まともな選択肢も、
満足のいく選択肢も捨てて、
見つけたのがみんなを不幸にする選択肢、残された選択肢のなかで
一番に最低な選択肢…
168
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:09:21 ID:cpatoygo0
…
ハロー、お前は暖かい、暖かいよ。
きっと心の中で自分の暖かさを疑ってるのかもしれないけれど、
お前は俺よりも遥かに暖かくて人間らしい人間だよ…
ハロー…
ハロー…
少しでも長く側にいるよ…
お前の人間らしさがいつか本当の人間になれるように…
…
…
169
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:14:12 ID:cpatoygo0
台12話
170
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:21:05 ID:cpatoygo0
間違えた
台→第
171
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:21:59 ID:cpatoygo0
( A )ハハ - )ハ…
( A )ハハ - )ハん、
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ(やはり壊れてしまったのかもしれませんね)
ハハ ロ -ロ)ハ(私はデレ様の命により製造された機械A-01、もとより愛を求めるなど有るまじきこと)
ハハ ロ -ロ)ハ(命令を行えば良いだけの肉人形のはずなのです)
ハハ ロ -ロ)ハ(ですが、何故でしょう、命令を遂行しようとすればするほど私の身が動きを止めてしまう)
172
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:27:12 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ(それとも…)
('A`)んん、
ハハ ロ -ロ)ハ!
('A`)おはよう
ハハ ロ -ロ)ハおはようございます
('A`)…もう少し一緒にいよう
ハハ ロ -ロ)ハハイ…
173
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:28:36 ID:cpatoygo0
…
('A`)「大丈夫?気分悪いなら休んで居ても良いよ、側で待つからさ」
ハハ ロ -ロ)ハ「一生休むことになりますがよろしいでしょうか?」
('A`)「…大丈夫かい?」
ハハ ロ -ロ)ハ「…そう言いますと?」
('A`)「いや、デレが別の機械を送ってくるんじゃないかってさ」
ハハ ロ -ロ)ハ「…そうですね、きっと送ると思います、ドクオのことをとても思っていますから」
174
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:31:10 ID:cpatoygo0
('A`)「俺は…デレの下に行くつもりだ」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「可能な限り君にも付いてきてほしい」
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「もし無理なら…、日本のどこかに隠れるべきかもしれない」
ハハ ロ -ロ)ハ「…もはや日本の至る所に機械は進行することができます、
地球上では、もはや隠れるなど無意味かと」
('A`)「そうか…」
175
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:34:13 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、」
('A`)「何だ?」
ハハ - )ハ('A` )ぎゅー
ハハ ロ -ロ)ハ「私も可能な限り貴方と一緒に生(行)きたい」
ハハ ロ -ロ)ハ「もしかしたらもう僅かにしか時間は残されていないのかもしれません」
ハハ ロ -ロ)ハ「…だから、だから、私も付いて行きたいのです」
('A`)「ああ、こちらこそ」
('∀`)「よろしく頼むよ」
ハハ*ロ -ロ)ハ「ハイ、もちろんです」
176
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:34:57 ID:cpatoygo0
…
('A`)「ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「何ですか?ドクオ」
('A`)「固定って変えられたの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですが何か?」
('A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ…
('A`)「いや、なんで変えなかったのかなって」
177
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:38:27 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオが緊縛が好きかと思ってたので」
('A`)「え!?あれ冗談じゃなかったの?」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、嫌よ嫌よも好きのうちかと思ったので放置しておきました」
('A`)「そういうことね」
ハハ ロ -ロ)ハ「今は苦しくないはずですが…どうですか?」
('A`)「うん、大丈夫だよありがとう」
178
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:41:14 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「夜に走ると衝突する危険が有るので休みましょう」
('A`)「OK」
179
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:42:01 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)あったかいな
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そうですね
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)最初はラブホに泊まるのも結構な抵抗があったけど…
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)はい
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)今はなんか当たり前になっちまったな
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そうですね、ドクオはあいも変わらず魔法使い一直線ですが
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…怒ってる?
180
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:42:42 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)何を、ですか?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)君としないこと
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)怒ってますよ、表情にはあまり出しませんが
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そっか、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)ええ、そうですよ
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…
181
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:43:25 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…星は何を思って輝くのでしょうか
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)生きていたい、とか?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうですね、きっとそうです
182
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:44:22 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)あっ、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)今日もまた2つの流れ星が一緒に落ちて行きましたね
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…ああ、そうだね。何か願い事した?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…願い事はしていませんが、考え事はしていました
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…何を?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…あの流れ星は幸せな末路を辿るのでしょうか、それとも悲惨な結末で幕を閉じるのでしょうか、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)そんなことを考えていました
183
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:45:06 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうか、きっと、
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)きっと?
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)きっと幸せな方だと思うよ
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうですか
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…嫌いかい?そういうハッピーエンドは
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…よく分かりません、ですがドクオとなら良いと思っています
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…そうか
ハハ ロ -ロ)ハ( 'A`)…
184
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:45:57 ID:cpatoygo0
…
…
…
…
185
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:46:58 ID:cpatoygo0
ハハ - )ハ( A )…
186
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:47:53 ID:cpatoygo0
星は静寂をものともせずに、
騒がしさを伴う絢爛を振りまいています、
ドクオはハッピーエンドが嫌かどうか聞いてきました、
ですが私にはよく分かりませんでした、
でも、でも、ドクオと一緒ならばせめても幸せな方を選択したいと思いました
187
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 16:48:36 ID:cpatoygo0
…夜空の終着点はまた昇る太陽にあります、
私という夜空も、
デレ様という太陽がある限り、
誰の主役にもなれずに
また消えていくのでしょう。
ドクオ、
貴方は夜空の方が好きですか?
それとも、
太陽の昇る朝が好きですか?
188
:
名も無きAAのようです
:2016/10/16(日) 18:10:58 ID:buiniOq.0
あれ、おわり?
189
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:27:29 ID:cpatoygo0
>>188
まだ終わってませんよ〜
190
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:28:15 ID:cpatoygo0
第13話
191
:
名も無きAAのようです
:2016/10/16(日) 18:28:44 ID:KGL3EDGY0
支援
192
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:29:01 ID:cpatoygo0
ハハ - )ハ( A )
193
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:32:05 ID:cpatoygo0
…
短い夜が終わりました
楽しみに思えれば思えるほどに
時間はなぜか、意地悪に短くなってしまいます。
最初、造られてから貴方の下に向かう時間は正常に流れていたはずなのに、
今の時間はその何倍も早く動き続けています。
194
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:36:44 ID:cpatoygo0
ドクオ、貴方を思うことは私の罪なのです、
私は貴方を送るためだけに造られたはずなのに、それ以上のことをしようとしている。
ドクオ、ドクオ、ドクオ…
貴方の名前を心の中で反復するたびに胸がバラバラになってしまいそうです
195
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:39:46 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「…ドクオ」
('A`)「…なんだい?ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「申し訳ありません、私は壊れてしまったようです」
('A`)「…どういうこと?」
ハハ ロ -ロ)ハ「貴方の名前を頭の中で反芻すると、胸が痛くなる、記憶領域を巡って対処法を探しても見つからない」
('A`)「…」
ハハ ロ -ロ)ハ「私は壊れてしまったのです、ここで待っていればいずれデレ様の使者が来るでしょう」
ハハ ロ -ロ)ハ…
ハハ ロ -ロ)ハ「その時は私を置いていってください」
196
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:41:10 ID:cpatoygo0
('A`)「ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、」
('A`)「壊れたんじゃないんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、私の記憶領域の中にはあらゆるバグに対する対処法があると言うのに、この胸の痛みに対してはなんの方法も記されていません」
ハハ ロ -ロ)ハ「私はきっと壊れてしまったのです」
197
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:42:04 ID:cpatoygo0
('A`)「ねぇ、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、ドクオ、なんですか?」
('A`)「君は機械じゃないんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、肉のついた機械です」
('A`)「君は人間なんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、機械です」
198
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 18:43:11 ID:cpatoygo0
('A`)「ハロー、人間は色んな時に心が、胸が痛くなるんだよ」
('A`)「君はとても暖かい人間だよ、きっと普通に生きているだけの人間よりも遥かに人間なんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ…、いいえ!私は、私は!」
ハハ ; -;)ハ「機械なんです!貴方と結ばれてはいけない機械なんです!!」
199
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 19:02:55 ID:cpatoygo0
ハハ ; -;)ハ「機械は人間と違って感情を持ってはいけなかったのです!」
ハハ ; -;)ハ「感情を持てば本来の演算能力を失い、悩み、苦しみ、貴方の言った0と1の狭間を永遠に行き来しなければならない!!」
ハハ ; -;)ハ「辛くて仕方がないんです!、コレが造られた感情なら対処法があるのに、コレは違うのです!
貴方が居て初めてうまれてしまったバグなのです!!」
ハハ ; -;)ハ「私のものではないのです!機械がうんだものではないのです!
貴方がうみ、私に与えたものなのです!!」
200
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 19:03:52 ID:cpatoygo0
ハハ ; -;)ハ「ひっく、うあ、えぇん、うぁぁぁぁぁ…」
ハハ ; -;)ハ「辛いよドクオ、助けて、助けて…」
('A`)「ハロー…」
201
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 19:04:38 ID:cpatoygo0
俺はハローの手を強く握った
強く、強く、強く…!
壊れてしまいそうな、ぬれた瞳が俺を覗き込んでいる。
割れたガラスだ、彼女は割れたガラスだ。
自分ではどうしようもないほどに追い詰められてしまっている。
俺が追い詰めたんだ…
俺が彼女をここまで追い込んでいるんだ…
202
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 19:05:20 ID:cpatoygo0
('A`)「ハロー」
ハハ ; -;)ハ「…な、に、?ドク、オ、」
('A`)「…」スッ
203
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:07:59 ID:cpatoygo0
俺は彼女の柔らかな唇に触れた、
…卑怯だ、
ここで彼女を抱いて、満足のいくまで交わればきっと今だけ解決する、
彼女がそれを手放すまで、永遠に繰り返せばきっと、これ以上彼女は傷つかない
。
なのに俺は唇に触れるだけ触れて
彼女の目を見つめている。
204
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:10:25 ID:cpatoygo0
ハハ ; -;)ハ…
('A`)「ハロー、嘘じゃない、俺はお前に嘘をついていない」
('A`)「お前を人間だと思っていることも、お前のそばから離れないと言うのも、俺は嘘をつかない」
('A`)「ハロー、ハロー、ハロー、
お前が言った俺の名前を反芻すれば胸が苦しくなる、
俺もおんなじなんだよ」
('A`)「俺もお前の名前を
心の中で、
現実のなかで、
反復するほどに胸が痛くなる」
205
:
名も無きAAのようです
:2016/10/16(日) 20:19:59 ID:BcBhj8220
支援
206
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:21:38 ID:cpatoygo0
ハハ ; -;)ハ…
('A`)「このままお前の全てを奪ってしまえばきっとラクになれるかもしれない…」
('A`)「でも俺にはできない」
('A`)「…ハロー、お前はお前だ、他の誰で代用できるわけじゃない、
たとえデレであってもお前の代わりにはならない、覚えていてくれ…ハロー」
ハハ ; -;)ハ…
207
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:22:21 ID:cpatoygo0
…
月が太陽に寄り添えるように私も貴方と言う星に寄り添える夜空になれるのでしょうか
私は機械です
永遠に変わりません
貴方が望むものにきっとなれません、
でも、もし貴方がそばにいてくれるのなら…
208
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:24:17 ID:cpatoygo0
第14話
209
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:25:26 ID:cpatoygo0
夜が明けた
陰鬱な夜空は朝日によって掻き消されたのだろうか…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、すみません」
('A`)「なにがだい?」
ハハ ロ -ロ)ハ「デレ様に早く会いたいはずなのに私のせいで遅れてしまっています」
('A`)「いいよ、別に、ハローと一緒にいるの楽しいから」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
210
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:26:32 ID:cpatoygo0
ハハ - )ハ「ありがとう…ドクオ」ボソッ
('A`)「?何か言った」
ハハ ロ -ロ)ハ「いいえ、なにも」
211
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:27:40 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「では行きましょう」
('A`)「ああ、そうだな」
ハハ ロ -ロ)ハ「…私はドクオから人間なんですか?」
('A`)「そうだよ、立派な人間だ、下手したら俺より人間だよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですか」
('A`)「ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「はい、なんでしょうか」
('A`)「忘れないでほしい、人間は悩むんだ、そして君もまた悩んでいるだけなんだ、
バグじゃないよ、それだけは覚えていてほしい」
ハハ ロ -ロ)ハ「わかりました」
212
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 20:39:45 ID:cpatoygo0
…
景色が目まぐるしく変わる
出発してから1週間も経ってないというのに
永い時間が過ぎたように思えた
213
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:25:48 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「今日はここで休みましょう、ドクオの体力も心配ですし」
('A`)「そうだな、すまん」
ハハ ロ -ロ)ハ「いえ…むしろ謝るべきは私です」
('A`)「どうして?」
214
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:53:33 ID:cpatoygo0
ハハ ロ -ロ)ハ「私が貴方と居たいがために遠回りをしています」
('A`)「別にいいさそれくらい」
ハハ ロ -ロ)ハ「…ありがとう」
('A`)「とりあえず今日はこのカラフルでいかにもラブホって感じのラブホ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですね、ここでいいかと」
215
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:54:26 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、背中流しますね」
('A`)「うん、ありがとう」
ハハ ロ -ロ)ハ「よいしょ、お湯加減いかがですか?」
('A`)「熱くもなくちょうどいいよ、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですか、よかったです」
216
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:56:21 ID:cpatoygo0
ハローと風呂に入るのも割となれたのだろうか?
ただやはり彼女の裸を見ると息子が反応してしまう、
そんな俺を見てハローは微笑む、
217
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:57:48 ID:cpatoygo0
囲炉裏の炎のように切なげな微笑み、
彼女の笑顔や、
俺を思って起こした彼女の行為を見ると心が落ち着く…
俺は、俺は彼女に依存し始めているのだろうか…?
218
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:58:49 ID:cpatoygo0
…
ハハ ロ -ロ)ハ「ドクオ、当たってますよ?」
(;'A`)「いやいや、こんな狭い風呂に2人一緒に入ったらそりゃこうなりますよ」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
ハハ*ロ -ロ)ハツンツン
(;*'A`)「ちょっとやめい!」
ハハ*ロ -ロ)ハツンツン
(;*'A`)「本当にヤバイから!溜まってるから!出ちゃうから!!」
ハハ*ロ -ロ)ハ「…そうですね、お風呂の中で出してしまったら固まってしまいますからね」クスッ
219
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 21:59:33 ID:cpatoygo0
なんだろうか、彼女はだんだんと、こう、イタズラっぽさが出てきてるというか…
最初の頃のハローからは考えられないようなこともしている、
そう、彼女は紛れもなく生きているのだ、
ただ彼女が気づいていないだけなのだろう…
220
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:00:29 ID:cpatoygo0
…
ハハ*ロ -ロ)ハ「…おさまりませんか?」
(;'A`)「いや、まあねぇ、出発してから一度も抜いてないし」
ハハ*ロ -ロ)ハスッ
Σ(;'A`)
ハハ*ロ -ロ)ハ「よろしければお相手いたしますよ?」
221
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:01:09 ID:cpatoygo0
彼女はそう言って少しだけ巻いていたタオルをはだけさせた、
少しだけ見える恥部は全てを見せてしまうよりもさらに色っぽく見える、
だが
('A`)…
('A`)「すまんな…ハロー、」
ハハ*ロ -ロ)ハ…
ハハ - )ハ…
ハハ - )ハ「いえ、分かっていたので…」
('A`)…
( 'A`)ハハ - )ハギュー
222
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:01:51 ID:cpatoygo0
…
いつかコレが笑い話になって、
最初から交わっていればもっと早くにお互いを愛していたのに…
という結末が訪れてくれるのでしょうか
223
:
タケノコ
◆XksB4AwhxU
:2016/10/16(日) 22:03:21 ID:cpatoygo0
…
今日も星空は、小さいことで悩む私たちを茶化すように金銀赤青…の星々がさざめき、
その波動が夜を動かしています。
もし貴方が私に望むことがあれば、
私は貴方に貴方の全てを私に明け渡すことを望むのでしょう…
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