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( ^ω^)LIFE - omnibus -

1名も無きAAのようです:2016/09/23(金) 22:01:38 ID:SQfXJ0mA0
一作品10レス前後の短編集
基本単品
過去の作品もまぜまぜするよ

16011-1:2016/10/10(月) 10:08:02 ID:yyq88nvg0
人通りはほんの幾ばくか。
街灯も心許ない。
しかし終電を逃した僕にとって、結局は徒歩を選択せざるを得なかった。

( ^ω^)「タクシー使うのも馬鹿らしいし…」

遥か海の先の台風は、それでも木々をざわめかせる。
普段感じない潮風の匂いが、ここら一帯を埋めていた。

16111-2:2016/10/10(月) 10:09:00 ID:yyq88nvg0
偶に通る車の音に、少し身を硬めて。
時折吹く強風に、軋む何かを聴きながら。

( ^ω^)「かーぜーが♪こーの街を♪はーしりぬけ♪大空高くと♪」

恐怖紛れに歌って数分。
ふと鼻先に雨落つる。

( ^ω^)「まじすか」

天と我を分かつものなし。
家はまだまだ遠く先。

16211-3:2016/10/10(月) 10:09:43 ID:yyq88nvg0
屋根が無え。
傘も無え。
荒れる雨風ぐーるぐる。

( ^ω^)「おらこんな帰路嫌だぁ」

よし行くぞ、と走り出し、光るお店で雨宿り。
傘買おと、財布出す、「そーるどあうと」の文字掛かる。

( ^ω^)「…ブルーな気分だお…」

川 ゚ -゚)「ふー、酷い目にあった…タオル売ってないかな…」

( ^ω^)

少しピンクになった。

16311-4:2016/10/10(月) 10:10:36 ID:yyq88nvg0
漫画を立ち読んでしばらくしてから、雨風も大分落ち着いた様だった。

夜食を買ったのち、溜め息ひとつで店を出る。
雨は止んだが、億劫だ。

川 ゚ -゚)「災難でしたね」

( ^ω^)「ええ。お気を付けて」

眼福、眼福。
ありがたや。

16411-5:2016/10/10(月) 10:11:23 ID:yyq88nvg0
少し浮き足立ちながら、行くは我が家、帰り道。

たまには徒歩も良いものか。
湯舟に浸かり、浸り思う。

( ^ω^)「後で酒でも飲むか」

ホロリホロリと。

そんな夜も
たまにゃ、なァいいさ。


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