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( ^ω^) 人の間にて生きるようです
31
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 10:52:12 ID:U7WeVvig0
http://ssks.jp/url/?id=346
32
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 15:44:42 ID:yZZASZyw0
こんな情報を入手しました!
極秘情報です。
マイナンバーの○○○
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こんな事もマイナンバー
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33
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 16:25:36 ID:U7WeVvig0
http://ssks.jp/url/?id=348
34
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 18:17:39 ID:VZ7.dt2.0
面白いだけにブーンの顔文字が気になるぞい。
35
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 20:43:14 ID:luSa9NK20
おもしろい。続き楽しみです
36
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:51:00 ID:KiNL/CWU0
ごきげんよう。続きを投下します。
37
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:51:43 ID:KiNL/CWU0
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恩賜帝国博物館所蔵
旧皇国陸軍東部方面軍第四師団二六八猟兵連隊隊士の手記より
雨月二十三夜(注釈・新暦七月二十四日)
今日も暑い。いっそ素っ裸になって湖に飛び込めたらどんなに気持ちがいいかと思うが、そうもいかない。
ここのところ毎日、一歩先も見えないような夕立が降る。それまで我慢することにする。
我が隊は戦力を三つに分け、白高山地を拠点とし、東から皇都を目指す敵正面主攻の遅滞を目的に
機動防御陣地の構築を進めている。
数日前から敵先鋒による散発的な威力偵察が行われているが、全て南側の乙支隊が撃退に成功している。
森深い山の中は木々が音を吸収するのか、そこら中で土木工事が行われているはずなのに、妙に静かだ。
雨月二十八夜(注釈・新暦七月三十日)
敵主力と思われる斥候隊と我が軍の哨戒部隊との間に偶発戦闘が発生。いよいよ敵がなだれ込んでくる。
上も騒がしくなってきたようで、中隊長が頻繁に師団本部へ呼び出されている。ご苦労なことだ。
碧月一夜(注釈・新暦八月三日)
戦闘。しかし敵勢力は脆弱で、我が隊はことごとく軽微な損耗のみで敵攻勢を撃破している。
碧月三夜(注釈・新暦八月五日)
隊の誰もが抱いているだろう違和感。
敵さんは本気でこの白高山地を攻め落とす気があるのだろうか。
月五 (注釈・碧月五夜、新暦八月七日と思われる。判読困難)
とも 、 とし、もうしわけない。
さよ ら、
38
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:53:25 ID:KiNL/CWU0
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. / ゚、。 /゚⊿゚)ξ^ω^)'ー'从人の間に生きるようです(´・ω・`)
. 事件簿2-1 堅忍不抜
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39
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:54:13 ID:KiNL/CWU0
―――帝都"繁華街"七区 クラブ「ダイオード」・2番テーブル―――
从リ ゚д゚ノリ 「で?」
ξ゚⊿゚)ξ 「え、それだけだけど」
从リ ゚д゚ノリ 「それだけって、」
ξ゚⊿゚)ξ 「頭のおかしい自称探偵に絡まれて、名刺押しつけられて、それでおしまい」
,(・)(・), 「ってなんでやねん! そこから恋が芽生えへんのかい!」
,(・)(・), 「最初はただムカつくヤツだと思ってた…けど、気づいたらいつもアイツのこと考えてる…」
,(☆)(☆), 「分かった、これが…恋!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「今すぐその茶番やめないとブッ殺すぞ」
,(・)(・), 「……おーこわ。触らぬ神に祟りなしやで、ワイはギココちゃんのチチ触っとこ」
从リ# ゚д゚ノリ 「おーおー、お姉ちゃん怖くてかわいそうでちゅねー、次触ったら出禁でちゅからねー」
,(・)(・), 「チッ」
从リ ゚д゚ノリ 「罰としてー、店長ー、ヘネシーおかわりー」
,(×)(×), 「ぐげぇっ、なんやなんや、こっちも祟るんかいな」
40
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:54:54 ID:KiNL/CWU0
从リ ゚д゚ノリ 「ま、でも確かに、みょーに大人しいかもね」
ξ゚⊿゚)ξ 「何がよ」
从リ ゚д゚ノリ 「いつものツンだったらさぁ、」
从リ ##゚⊿゚ノリ 『あぁぁぁぁ――だんだんムカついてきたぁ――っっ!』
从リ ゚д゚ノリ 「……とか叫んで、誰彼構わず当たり散らしてそうでしょ」
,(・)(・), 「わーかーるーわー、超見たことあーるーわー」
从リ ゚д゚ノリ 「それが妙に大人しいとは思うわ」
ξ゚⊿゚)ξ 「それはだって……あんなの、いちいちムカついててもバカバカしいかなって」
,(・)(・), 「でも何でだろう…バカバカしいって思うのに、あいつのことがいつまでも忘れられない…」
从リ ゚д゚ノリ 「気がつけば一日中…あいつのことばっかり考えてる…」
,(・)(・), 『分かった、これが…恋!!』 从リ ゚ー゚ノリ
ξ#゚⊿゚)ξ 「おーし分かった、アレね? ケンカ売ってんのね? おっけおっけ。
あんたら両方ともぶん殴って、あたし今日でこの店辞めるから」
从リ ゚д゚ノリ 「怒っちゃやーだー」
,(・)(・), 「ちょ〜こわ〜い」
ξ#゚⊿゚)ξ 「いい歳のオッサンが『ちょ〜こわ〜い』じゃねぇぇぇよ! 今すぐ自宅の奥さんに電話してやろうか!」
,(/)(\), 「やめてーマジでちょ〜こわ〜い↓」
41
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:55:36 ID:KiNL/CWU0
从'ー'从 「あのう、」
ξ#゚⊿゚)ξ 「まぁガキもいることだし家族は勘弁したげるわ。ちょっと表出よ、な? 外出料金あたしが持つから」
,(・)(・), 「なんでこの子はビール瓶持ってるんやろなぁ、ワシなんか悪いことしたかなぁ?」
从リ ゚д゚ノリ 「げらげらげらげら」
ξ#゚⊿゚)ξ 「他人事みたいに笑ってるけど、こいつ殺ったら次はあんただかんね!」
,(・)(・), 「いま殺るって言った! 殺害予告いただきました! あとワイ客なのにこいつ呼ばわりされとる!」
从;'ー'从 「あのぉ、」
从リ ゚д゚ノリ 「そんなムキになんないでさぁ、え、もしかしてマジなの?」
ξ##゚⊿゚)ξ 「なわけあるかっ!!」
从'ー'从 「あのぉっ!!」
ξ゚⊿゚)ξ
从リ ゚д゚ノリ
,(・)(・),
42
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:56:21 ID:KiNL/CWU0
从;'ー'从 「あ、わ、ご、ごごごめんなさいっ、そのう、店長が、チェンジって、」
/ ゚、。;/ 「あ、いや盛り上がってるトコ悪いんですけど、新人のワタナベちゃんが入ったものですから〜」
,(゛)(゛), 「おっ、なんやなんや新顔か? ええやんけ、おっちゃんの隣に来ぃや」
从リ ゚д゚ノリ 「店長グッジョ」 ヒソヒソ
/ ゚、。;/ 「さすがに流血沙汰はごめんだからね」 ヒソヒソ
ξ゚⊿゚)ξ 「……ふんっ、次来ても絶対入らないから」
,(・)(・), 「そう言いなやー、また楽しみにしてるでー」
ξ゚⊿゚)ξ 「ワタナベちゃんだっけ、こいつすぐ体触ってくるケダモノだからね、注意しなね。
触られたら店長呼んでね、私のビール瓶が火を噴くからね」
从;'ー'从 「え、ふえっ、か、体って、」
,(・)(・), 「ああもう、余計なこと言ってからに!」
ξ゚⊿゚)ξ 「事実でしょ?」
,(・)(・), 「……多少はね?」
43
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:57:03 ID:KiNL/CWU0
从;'ー'从 「ふえっ、ふえええっ、お客さん、おさわりは困りますぅっ」
,(・)(・), 「あぁ〜、ちゃうねんちゃうねん、誤解やねんて。あの自意識過剰女が騒いどるだけやねんで〜。
ほら言うやんか、痴漢痴漢って騒ぐのは決まってブ」
从リ ゚д゚ノリ 「……今それ禁句」
;(・)(・), 「……ぶっ、」
ξ゚⊿゚)ξ 「ぶ?」
;(・)(・), 「ぶ、ぶ、ぶ、」
ξ゚⊿゚)ξ 「ぶ? なに? 聞こえないんですけどおぉ?」
,(・)(・), 「ぶっ、ぶわっはっはっは! まぁええやん、ワタナベちゃんメチャかわいいやんか、こっち来てや〜、お酌してや〜」
从リ ゚д゚ノリ (何も思いつかなかったな……・)
从'ー'从 「あっ、そ、それから、ツン先輩っ」
ξ゚⊿゚)ξ 「ん? 何?」
44
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:58:04 ID:KiNL/CWU0
从'ー'从 「さっきお話してたの、その、ちょっと聞いちゃったんですけど、あ、あわわっ、聞こえちゃったんですけどっ!」
ξ゚⊿゚)ξ 「え? なんの話?」
从'ー'从 「そのっ、探偵さんとお知り合い、って、」
ξ#゚⊿゚)ξ 「知らんわあんなヤツっ!!」
从;'ー'从 「ふえええぇっ!? ごっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、」
从リ ゚д゚ノリ 「あぁもう、新人ちゃんイジメないでよ。ビビりまくってるじゃんかわいそうに」
ξ#゚⊿゚)ξ 「何よどいつもこいつも探偵探偵探偵って!」
从リ ゚д゚ノリ (自分が一番引っかかってるくせに……)
从'ー'从 「あ、そのう、それで、よかったら…その、探偵さんのお名刺、借りられないでしょうか……」
ξ゚⊿゚)ξ 「……は?」
45
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:58:47 ID:KiNL/CWU0
从;'ー'从 「そ、その、ツンさんがその、お知り合いになった、じゃなかった、知らない探偵さんの、なんですけど、」
ξ゚⊿゚)ξ 「……ちゃんと話聞いてた? 探偵なんかに何の用があるのか知らないけど、頼むならもっとマシなのに
しなさいな。あんたは間違いを犯そうとしている」
从リ ゚д゚ノリ 「え、いいじゃんいいじゃん、一緒に行ったげなよ。これも何かの縁かもよ?」
ξ#゚⊿゚)ξ 「そっちは黙ってる!」
从リ ゚++゚ノリ 「お口チャーック」
从'ー'从 「……あの、ダメ、でしょうか」
ξ゚⊿゚)ξ 「いやまぁ、どうしてもって言うなら、あんたの人生だし。勝手に行くって言うなら、止めはしないけど」
ξ゚⊿゚)ξつ□ 「いい? 私は止めたからね。何されても知らないから……これ名刺」
从*'ー'*从 パァァァッ
46
:
名も無きAAのようです
:2016/01/27(水) 23:59:29 ID:KiNL/CWU0
,(・)(・), 「なぁなぁ、そんでワタナベちゃんはこの席座ってくれるの? 座ってくれへんの?」
ξ゚⊿゚)ξ 「あーはいはいごめんなさいでしたぁー、お邪魔虫はさっさとどきますぅー」
,(・)(・), 「物わかりええやんけ」
ξ#゚⊿゚)ξ 「あんか言ったか!?」
,(・)(・), 「お口チャーック」
. ++
从'ー'从 「あ、わわ、お客さまごめんなさいっ!
先輩、ありがとうございますっ!」
ξ゚⊿゚)ξ 「ちょ、ちょっと、お客の前でぺこぺこするのやめてよ、私がやらせてるみたいじゃない」
从'ー'从 「はわわっ、ごめんなさい! 裏でぺこぺこします!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「だーかーらーっ! ああもう、要領悪い子だなぁっ!」
从リ ゚д゚ノリ 「ねーねー、シャーミンちゃんどっちに賭ける? アタシ結局ついてく方」
,(・)(・), 「賭けが成立せぇへんやんけ」
…………
………
…
@
.
.
.
.
47
:
名も無きAAのようです
:2016/01/28(木) 02:53:23 ID:ONuqTvjM0
乙
48
:
名も無きAAのようです
:2016/01/28(木) 10:34:29 ID:7wYHJKug0
名刺破ってなかったか
49
:
名も無きAAのようです
:2016/01/28(木) 10:48:42 ID:nfdhDwbo0
>>48
>>22
で破いたあとに10枚くらい押し付けられてる
50
:
名も無きAAのようです
:2016/01/28(木) 11:12:52 ID:mqxw4kkc0
ツンちゃんまじでぶさ……
51
:
名も無きAAのようです
:2016/01/28(木) 11:16:11 ID:7r/6diDQ0
ちょっとぶさいくな方が燃えるだろっっ!!!
52
:
名も無きAAのようです
:2016/01/28(木) 11:52:55 ID:h.HJO.OY0
ブス設定のツンちゃんって珍しい気がする
面白い支援
53
:
名も無きAAのようです
:2016/01/28(木) 22:17:02 ID:7wYHJKug0
>>49
あ、気がつかなかった
54
:
名も無きAAのようです
:2016/01/28(木) 23:37:43 ID:rN9rawQc0
良い
55
:
名も無きAAのようです
:2016/01/29(金) 02:23:14 ID:9WtVODvQ0
面白いな
支援!
56
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 15:53:41 ID:oo7uJGq20
―――帝都"流星街"六区 ブーン探偵事務所――
( ^ω^) 「……なるほどなるほど。お話はよく解りましたお」
イ从゚ -゚ノi、 「夫は…いい人だったんです。正直で、屈託がなくて。不倫なんかできる人じゃない。
そう、今だって私は信じています」
イ从゚ -゚ノi、 「だというのに…信じているのに、こんなことをお願いする私の方が汚い人間なのでしょうか」
( ^ω^) 「奥さん。そんなことはありませんお。世間では我々探偵の仕事は誤解されていますお。
我々は不倫関係を暴くこともありますお。それは事実ですお」
( ^ω^) 「しかし本来、我々の仕事は、依頼人と調査対象との信頼関係を取り持つものですお。
奥様が旦那さまのことを、もっと愛せるように…我々は、旦那様の素晴らしい人柄を
証明するのみですお」
イ从゚ ー゚ノi、 「ふふ、探偵さん…ありがとう」
( ^ω^) 「さて奥様、我々も早速仕事に取りかかりますお…しかしその前に、少しばかり
野暮な話を済ませなければなりませんお」
イ从゚ ー゚ノi、 「分かっています、依頼料のお話、ですよね。……どのくらいご用意すればよいのでしょうか」
( ^ω^) 「はい。まず手付けは800ですが、これは700にまけときますお。調査料が一日あたり300。
成功報酬が500。全て帝国ドルで頂きますお」
イ从;゚ -゚ノi、 「…………そんなに、するのですか」
( ^ω^) 「残念ながら、これでも赤字ギリギリですお。調査にはそれほどコストがかかりますお」
57
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 15:54:23 ID:oo7uJGq20
イ从゚ ー゚ノi、 「……せめて帝国円でのお支払いはできませんか?」
( ^ω^) 「帝国円は為替変動リスクを勘案し、どうしても割高になりますお」
イ从゚ ー゚ノi、 「それでも、私たち庶民には…ドルでは、手付け金もお支払いできません」
( ^ω^) 「まぁ、どうしてもとおっしゃるなら…手付けが30万、調査料が一日1万8千、成功報酬は20万、となりますお」
イ从;゚ -゚ノi、 「っ、……う、」
( ^ω^) 「分かります、分かりますお。奥様の言いたいことはよく分かっておりますお。
大丈夫、安心してほしいですお。ちょうど知り合いに、良心的な金利で金融をやっている者がおりますお」
イ从;゚ -゚ノi、 「でもそれって、借金、」
( ^ω^) 「否定はしませんお。もちろん強制はしません。もしお時間が必要なら、今日のところは一度お帰りになって、
よぉく考えて、決めてほしいですお」
イ从゚ ー゚ノi、 「……はい、ありがとうございます」
( ^ω^) 「いえいえ。あ、今日の相談料は10ドル、円なら5千ですお」
イ从゚ ー゚ノi、 「……はい、失礼いたしました」
@
.
.
58
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 15:55:04 ID:oo7uJGq20
(´・ω・`) 「あれ? お客さんもう帰っちゃったの? お茶入れたのに」
( ^ω^) 「あ? バカかお前。あんなクソ貧乏人に茶なんか出すんじゃねーお。これだって経費かかってんだお」
(´・ω・`) 「経費って…自分が飲んだ出がらしのティーバッグ使い回してるくせに」
( ^ω^) 「上得意の客には高級な茶だって出してるお、何事も信頼関係だお」
(´・ω・`) 「そうやってお金持ちばっかり相手に商売して……」
( ^ω^) 「ったりめーだお。ドルも出せねード底辺どもの相手するほど暇じゃねえお」
(´・ω・`) 「いつか身を滅ぼすよ、そういうの」
(#^ω^) 「あ? なに上から説教くれてんだお? 身を滅ぼす? お前が言えたことか?
滅びまくってるところを拾ってやったのは誰だお?」
(´・ω・`) 「そんなのお互い様でしょ、ぼくだって何度も何度も、」
( ^ω^) 「うっせぇバカ、いっちょまえに物言うなら仕事取ってきてからにしろお。
役立たずの穀潰しは便所でも掃除してろお」
(´・ω・`) 「はいはい、分かりましたよっと」
59
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 15:56:02 ID:oo7uJGq20
( ^ω^) 「たく…ここのところ探偵をナメきった素人ばっかでやんなるお。ふざけんじゃねーお」
(´・ω・`) 「一応聞くけど、どんな仕事したいのさ……うわ、トイレ汚っ。またウンコこぼしたでしょ。
どうやったらこんな風に汚れるんだか……」
( ^ω^) 「お前のやりがいを増やしてやったんだお、感謝しろお。舐めるように掃除しろお」
(´・ω・`) 「はいはい…で? どうなのさ」
( ^ω^) 「は?」
(´・ω・`) 「だから、どんな仕事したいのかって話」
( ^ω^) 「そりゃ金になる仕事だお」
(´・ω・`) 「お金になるってだけだったら、普通に仕事受ければいいじゃない。
依頼人の人たちだって困って来るんだしさ、もっと親切にしてさ、
一見さんだからってボッたくったりしないでさ」
( ^ω^) 「マジメにコツコツやれってかお? お前みたいな田舎者の貧乏人が考えそうなことだお。
ブーンが言ってるのは、効率よく金になる仕事だお。
そういう意味じゃ、小説に出てくる安楽椅子探偵が理想だお。椅子に座ってりゃ金になるんだお」
(´・ω・`) 「はぁ……さいですか。小説に出てくる探偵は、もっと人情味あって誇り高いと思うけどなぁ」
( ^ω^) 「は。ホコリだかカスミだか食って生きれるならそうするがいいお。ブーンはご免だお」
(´・ω・`) 「………はぁ……」
60
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 15:56:45 ID:oo7uJGq20
@
@
@
ξ;゚⊿゚)ξ
ξ;゚⊿゚)ξ 「……まぁ、我ながら言うのもなんだけど。こうなると思ってたわ。うん。自分でも分かってた」
从*'ー'从 「今日は本当にありがとうございますー。先輩が来てくれて、心強いです」
61
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 15:57:32 ID:oo7uJGq20
―――帝都"流星街"六区 駅――
ξ゚⊿゚)ξ 「んで、そう言えばさ」
从'ー'从 「はい?」
ξ゚⊿゚)ξ 「まぁ、あんたが依頼しようとしてる探偵が最低最悪なクソ野郎であることは置いといて、さ。
あんたは何を依頼したいわけ?」
―――帝都"流星街"六区 ( ^ω^)探偵事務所――
( ゜ω゜)・;'.、 「おえ――っきし!!」
(;´・ω・`) 「うわぁ汚っ! 性格悪いのが感染る!」
( ^ω^) 「…バカなこと言ってないでさっさと仕事行けお」
(´・ω・`) 「ごめんごめん。それじゃ、お夕飯は台所に用意してあるから、じゃあね」
―――帝都"流星街"六区 駅――
从'ー'从 「えーっと、それは、ですねぇ……」
ξ゚⊿゚)ξ 「あーごめん。野暮なこと言ったわ。誰かに相談できないから探偵に依頼するんだもんね。
あんたにそういう秘密があるのがちょっと意外だっただけ。忘れて」
62
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 15:58:25 ID:oo7uJGq20
从'ー'从 「あ、いえ、そんな秘密にするようなことじゃないんですけど」
ξ゚⊿゚)ξ 「? そうなの?」
从'ー'从 「ええ。あの、探してほしいんです」
ξ゚⊿゚)ξ 「探す? お父さんとかお母さんとか?」
从'ー'从 「いえ、違うんですけど」
ξ゚⊿゚)ξ 「………………」
从'ー'从 「………………」
ξ;゚⊿゚)ξ 「…………嫌な予感がする」
从'ー'从 「ふえ?」
ξ;゚⊿゚)ξ 「違ったら謝る。……あんたが探してるのって、飼ってた猫?」
从;'ー'从 「ふえぇっ!? なんで分かったんですかぁ!? 先輩、超能力者とか!?」
ξ゚⊿゚)ξ 「んなこったろーと思ったわ! やめやめ、中止中止! あんなヤツがそんな仕事するわけないでしょ!」
从'ー'从 「ちょっ、そんな仕事、なんて言わないで下さい! にゃん丸は大事な家族なんです!」
ξ゚⊿゚)ξ 「あーうんわかったごめん謝るごめんなさい。でもね、絶対、誓ってもいいけど、絶対、絶っっっ対、あいつの所に行ったら
もっと嫌な思いするから。悪いこと言わないから、今日は帰ろう? にゃん丸、私も探したげるから」
从'ー'从 「いやです! だったら先輩だけでも帰って下さい! 私だけで行きます!」
ξ;゚⊿゚)ξ 「なんでそんなトコだけ強情なのよ! これだから天然は!」
63
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 15:59:10 ID:oo7uJGq20
从'ー'从 「私も一生懸命探したんです。でもどこにもいなくって…にゃん丸、きっと寂しくて寒い思いをしてると思うんです。
だから、先輩の話を聞いたとき、これだ! って思ったんです」
ξ゚⊿゚)ξ 「……いや、そもそも探偵に犬猫探しを依頼するっていうのがね……」
从'ー'从 「先輩、何言ってるんですか。探偵さんが殺人事件を調査したりするなんて、お芝居の中だけですよ。
ペット探し専門の探偵さんだっているんですよ?」
ξ;゚⊿゚)ξ 「う、微妙に正論を……だけど、だったら、専門の探偵に依頼すれば、」
从'ー'从 「いえ、きっとブーンさんじゃなきゃダメです、直感です。こういうの、私よく当たるんです」
ξ゚⊿゚)ξ 「………うー。
分かった、行くだけ行ってみましょ。やっぱり、あんた一人であいつと会わせるの怖いし、ついてく」
从*'ー'从 「先輩っ! ありがとうございます!」
@
.
.
.
64
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 16:00:01 ID:oo7uJGq20
―――帝都"流星街"六区 ブーン探偵事務所前 路上――
ξ゚⊿゚)ξ 「……ふう……」
从'ー'从 「そういえば先輩、ここまで来てなんなんですけどー、」
ξ゚⊿゚)ξ 「? なに?」
从'ー'从 「先輩はブーンって人のこと、嫌いなんですよね?」
ξ゚⊿゚)ξ 「うんまぁ、基本的には」
从'ー'从 「なのに、なんでもらった名刺、捨てなかったんですか?」
ξ ⊿ )ξ 「、」
ξ*゚⊿゚)ξ 「べっっっ、べっ、別に? その辺に捨てたら迷惑だし、うちのゴミ箱に捨てるのもやだったし、」
从'ー'从 「あれー? なんか焦ってます?」
ξ゚⊿゚)ξ 「焦ってない! ……それに、あんたが考えてるようなことでもないの!」
从'ー'从 「私、何も言ってませんけど」
ξ゚⊿゚)ξ 「うるさい!」
65
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 16:01:06 ID:oo7uJGq20
ξ゚⊿゚)ξ 「ホントにそういうんじゃないの! 私はただお兄ちゃんが、」
从'ー'从 「お『にい』ちゃん? ツンさんのお『じい』ちゃんが探偵さんだったのは、聞いたことありますけど」
ξ゚⊿゚)ξ 「……はぁ。何慌ててるんだ私。
そう、別に隠してるわけじゃないのよ。ただ身内の恥ってだけで」
从'ー'从 「はい?」
ξ゚⊿゚)ξ 「兄がね、実家を飛び出したの。お父さんは家業を継げって言ってたんだけど、おじいちゃんみたいな探偵に
なるんだって言って。それから音信不通だから……その、もしかしたら、探偵なら何か知ってるかなって、それだけ」
从'ー'从 「ロマンチストなお兄さんなんですねぇ」
ξ゚⊿゚)ξ 「そうくるか……いやまぁ、部外者からしたらそうなのかもしれないけど。
実際そういうのが身内にいると、色々ね」
从*'ー'从 「お兄さん、有名になってるといいですね……そうだ、いいこと思いついた!」
ξ゚⊿゚)ξ 「却下!」
从;'ー'从 「ふえぇっ!? まだ何も言ってませんっ」
ξ゚⊿゚)ξ 「兄を捜す気はないし、やるとしたらもっとマシなところに頼むから。今日はあんたの付き添い。それだけ」
从'ー'从 「先輩は何でも分かるんですねぇ」
ξ;゚⊿゚)ξ 「……いや、あんたが信じられないほどガキなだけだけどね」
66
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 16:03:00 ID:oo7uJGq20
ξ゚⊿゚)ξ 「それじゃ、行こっか」
从'ー'从 「はいっ! どんな人かなぁ、わくわくしますね!」
ξ゚⊿゚)ξ 「……しない」
@
(;^ω^) 「?……くんくん…なんか…ヤな予感と貧乏な匂いがするお……?」
@
(´・ω・`) 「…………」
(´・ω・`) 「…………」
(´・ω・`) 「…………」
(´・ω・`) 「…………」
(´・ω・`) 「……張り込みって、寂しいなぁ……」
67
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 16:03:40 ID:oo7uJGq20
.
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. / ゚、。 /゚⊿゚)ξ^ω^)'ー'从人の間に生きるようです(´・ω・`)
. 事件簿1-1 堅忍不抜 了
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68
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 16:05:08 ID:oo7uJGq20
お目汚し、失礼致しました。
致命的な訂正を一点だけ、今回の話「堅忍不抜」は、事件簿1-1です。失礼致しました。
続きはまた近いうちに。ごきげんよう。
69
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 16:07:27 ID:GqokcS5o0
おつ
70
:
名も無きAAのようです
:2016/01/31(日) 23:09:49 ID:BWQa6XWg0
おつ
71
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 06:58:24 ID:hN9G2hNY0
ゲスブーンいいね。おつ!
72
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 13:38:13 ID:You2.AUw0
http://urx.red/rNLl
73
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 13:54:37 ID:Oc36jmQQ0
これからどうなるかすごく気になる
74
:
名も無きAAのようです
:2016/02/16(火) 22:56:16 ID:0qD9wYO20
続き気になるよー
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