レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
(´<_` )ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
-
(´<_` ) ……兄者のやつ、仕事もしないでどこ行ったんだ……?仕方ない、俺が代わりにやっておくか
(´<_` ) ここはブーン系小説&イラスト練習総合案内所だ
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで
ご理解とご協力をお願いします
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・荒らしについて
・進行中の企画・創作板の特殊スレ一覧
・AAテンプレ一覧
ブーン系wiki
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
☆ ://boonkei.wiki.fc2.com/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
☆://boonkei.web.fc2.com/top.html
☆://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです
http://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1446334277/
前スレ
J( 'ー`)しブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1444528388/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
http://jbbs.shitaraba.net/sports/37256/
( ^ω^) ブーン系小説板2のようです
http://jbbs.shitaraba.net/internet/16305/
-
かなりあやふやな記憶で申し訳ないんだけど、
ショボンかシャキンが、「四角がきたぞ」的なセリフを言う作品がなんだったか教えてほしい
まとめサイトでみた記憶があるんだが、見つけられないんだ
-
単語とかはどうとでも扱えるからいいお題
困るのは○○な△△とかそういうやつ
-
すまん、欄逆にしてた
-
はるか高みの小さな雲に腰かけて、白いおみ足をブラブラさせて、生まれたばかりの女神さまが、地面のデコボコを見下ろしていた。
女神さまはここしばらくの間ずっとそうしている。何が面白いのかはわからないが、お蔭で女神さまのご加護にあやかった下々はすこぶる好調であった。
もっともそんなのは、女神さまの知ったことではない。
最近の女神さまは、夜の眺めがお気に入りだった。昼間はべつだん気にもならないデコボコが、濃密な銀河のように光るのが、おもしろくって不思議だった。
そんな折、ふわふわと、小さな塵が漂ってきた。
(゚、゚トソン 「ねぇ、そこのあなた。あのピカピカしているのは何ですか?」
( ФωФ) 「あれですか。あれは人間が電気をつくって、夜中にそれを光に変えているのです」
(゚、゚トソン 「どうしてですか?」
( ФωФ) 「うーむ、改めて聞かれますと、わかりませんなぁ。なにぶん私めは、ただの舞い上がった塵でございますから」
(゚、゚トソン 「わからないではなく考えなさい。ちなみに私は、あのピカピカは私を楽しませるためにピカピカしているのだと、この夏から決め打っています」
( ФωФ) 「そうですなぁ、うーむ……僭越ながら、この塵めはそうは思っておりませぬ。
光らす意味はともかく、人間のつくったものでありますから、人間のためのものではないかと、塵なりに考えております」
(゚、゚トソン 「では人間たちが、私を楽しますために電気を作っているのですね」
( ФωФ) 「あぁ、成程。そういう考え方もありますか。やはり女神さまは、世界の中心に座っておられますなぁ」
(゚、゚トソン 「それほどでもありません」
-
( ФωФ) 「ところで女神さま。そのつま先の下にありますVIPという国は今、それはもう絶好調でございます。
観光に経済を頼った国ですが、ここのところは情勢安定、気候安定。湖底遺跡なんてのも見つかって、観光客でガッポガポです。
財政好調に加え、学問分野でもノーベル賞、スポーツやらせりゃ世界一。世界が選んだ美男美女率No.1。黄金期でございます」
(゚、゚トソン 「よくわかりませんが、最近はいいことづくめなのですね」
( ФωФ) 「そうです、いいことづくめです。
これはまったくもって女神さまの天恵にございます。人間どもは感謝しておりますよ」
(゚、゚トソン 「そうなのですか? 殊勝なことですね。私はここで暇を持て余しているだけなのですが」
( ФωФ) 「ええ、そうでしょうとも。ともあれ、女神さまが暇を持て余しているだけで役に立つこともある、というお話でございます」
(゚、゚トソン 「……あぁ、なるほど。ようやく貴方の言いたいことがわかりました」
( ФωФ) 「といいますと?」
(゚、゚トソン 「女神さまってスゴイ」
( ФωФ) 「はっはっは」
-
( ФωФ) 「しかしまぁ、ほんとうに、こうして見ると綺麗ですなぁ」
(゚、゚トソン 「そうでしょう。何しろこの私への供物ですからね。塵の分際がおこぼれに与れる幸運に酔い痴れるがよいでしょう」
( ФωФ) 「まったくでございます、長生きした甲斐がありました」
(゚、゚トソン 「長生きと言えば、貴方はこんな所に来るまで、何をしていたのですか?」
( ФωФ) 「そうですなぁ。まぁ、塵ですからなぁ。山のまわりをぐるぐる漂ってみたり、獣にくっついて走り回ってみたり……
しかしまぁ物理の規則に従っていただけですから、何をしていたかと言われると、何もしてないのかもしれませぬ」
(゚、゚;トソン 「そんな言葉遊びはどうでもよいのです!
ところで獣とは、獣というと、ひょっとして、まさか、アルパカですか?」
( ФωФ) 「アルパカもありましたなぁ」
(゚、゚*トソン 「なんとなんと、なんと羨ましい……! ここから見ていて、あのアルパカというのがもう可愛くて、もう、たまらないのです!」
(;ФωФ) 「そ、そうなのですか」
-
(゚、゚*トソン 「是非聞かせてください、貴方のアルパカ話を! 表情を、鳴き声を、体温を!
あの愛くるしいアルパカの背で貴方は何を思い、何を考えたのかを! 私に聞かせてほしいのです!」
( ФωФ) 「勿論ですとも。そうですなぁ。まず私が水たまりの泥からくっついたのが、腹に子を宿した雌のアルパカで……――」
(゚д゚*トソン 「アルパカの赤ちゃん!?」
( ФωФ) 「無我夢中で走って、気が付くとオオカミはもう、この後ろ脚に、鼻息がかかるくらいのところまで……――」
(゚、゚;トソン 「それで、どうなったのですか、どうなったのですかっ!?」
( ФωФ) 「あの唾がもう臭くて臭くて……――」
(゚、゚*トソン 「唾……」
「それで、それで?」 と、女神さまは大きな瞳をきらきらさせて、昔話に夢中になった。
「そうですなぁ」 と微笑みながら、風に舞い上がった小さな塵は、長い長い旅の記憶を愛おしげに辿っていった。
夜空に浮かぶ小さな雲が、月の明かりに淡く光る。そのへりから、生まれたばかりの女神さまの、たおやかなおみ足がぶらさがる。
そのつま先の遥か下で、「神様今日もありがとう、明日もよろしくお願いします」とか、人々は篤くお祈りする。「あと最近寒いから、ちょっとでも長く寝てたいなぁ」
もちろんそんなのは、楽しく夜話あそばされる女神さまの知ったことではない。
誰の願いが通じたわけでもないが、地球の都合、もうしばらくのところ、夜は昨日よりちょっぴり長い。
おわり。
-
雰囲気いいな乙
-
アルパカワロタ
-
いいなあ
-
やっぱり年頃の娘はあれに興味津々だな
-
年頃の女神ってなんだよ
-
乙!かわいい。締めの一文が好き
-
乙 このトソンは素直だなあ
-
投下多くて嬉しい
-
新作もあるし帰ってきたのもある、いいことだ
-
最近毎週金曜日の夜に感想スレが建ってる気がするが、今夜はどうなんだろう
-
立てたらいいのよ
-
そんなもんがあったのか…知らなかったぜ
-
いつも何時くらいにあるの?
-
9時くらい?
-
┳┻|
┻┳|
┳┻|_∧
┻┳|ω・)
┳┻|⊂ノ
┻┳| J
-
( ^ω^)ブーン系雑談スレのようです [転載禁止]©2ch.net
http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1448627263/
-
乙
最近だと、月明かりの続きがきたのが嬉しすぎる
-
vipに投下来てるのな
-
VIPに総合立つと結構人が集まるのにこっちは常に勢い死んでるよね
今や創作板の方が活動の場の大部分を占めている筈なのに、なんでなんだろ
-
向こうは話題が続かないと落ちちゃうからなんか話したくなっちゃう
-
修学旅行の夜かよ
-
こっちで話すことも無いしな
-
_
|
,、‐´ ̄ ̄''''-、,
/ \/ ::\
/\/\/\ ::::ヽ
( 'A`):. _ |ヽ\・∀・ / ::::::::|
r'⌒と、j ヽ ヽ /\/\ :::::::/
ノ ,.ィ' `ヽ. / \ /\ :::::::::/
/ i!./ `-、、,,:::::,,、、‐''´
(_,. //
く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
`~`''ー--‐'
-
あっちで立つとせっかくだし保守しようかぐらいの感覚で書きこむけど
こっちではなんかの話題がないと書き込まないしなぁ
でもチェックはしてるって人はかなり多いんじゃないか?
話題があるときは結構人集まるし
-
シベリアは特にそれが顕著だな
普段は過疎だが誰かが話題出せばどこからともなく人が集まってくる
-
>>65
「どこからともなく」わかる
-
VIP総合思ってたより盛り上がってる
-
投下待ちという名の打ち切り
-
誤爆
-
創作でもあんな感じで盛り上がればいいのに
創作が盛り上がらないからこそVIPの総合が盛り上がるなら
それはそれでいいけど
-
今生きてるまとめってどこ?
-
mesimarja
(´・ω・`)gather
ブンツンドー
グレーゾーン
Roman
芸
-
人
(:0)
ヾ"
f ̄~}テ
|T ̄ ̄|
|| |
||川 ゚ -゚)
|(ノ |つ
||__|
∪ ∪
-
ローテクも生きてない?
-
クールライター微妙にスルーされがちよな
-
芸いれるくらいならクールライターとまぜこぜいれてやろうぜと思うわ
-
何度でも言うが芸はまとめてる作品がなかなか続き来ないから止まってるように見えるだけで、ちゃんと生きてるからな!
-
そういえばまぜこぜは作品まとめ以外にも、一種の資料館的な役割を担っている気がする
-
あげ
-
VIPと間違えた
ごめん
-
>ブン系まとめで今動いてるのグレーゾーンとmesimarjaと俺だけかしら……。
ブンツンドーの中の人がこんなこと言ってるんだけど
-
>>81
そのあとちゃんと訂正してたよ
-
クールライターって作品の感想じゃないの?
-
>>67
総合も立ってたのか
VIPブーン系始まってるな
-
そんなVIPで投下されたてほやほやの作品がこれだ!
([^ω^])マイナンバー性奴隷のようです
http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1448695246/
-
>>85
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/;;:: ::;ヽ
|;;:: ィ●ァ ィ●ァ::;;|
|;;:: ::;;|
|;;:: c{ っ ::;;|
|;;:: __ ::;;;|
ヽ;;:: ー ::;;/
\;;:: ::;;/
|;;:: ::;;|
|;;:: ::;;|
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄\
|;;:: ::;;|
|;;:: ::;;|
-
>>81
揚げ足取りにしか見えんよ そのあとちゃんと訂正してたやんその人
なんでそこだけピックアップするん
-
まだ生きてるVIP
-
Vip総合どこですか
-
>>89 >>56
ここ
-
>>87
2chじゃ普通だろ?
-
>>91
ここ2chじゃないけどなw
-
>>81のIDがプギャーうぜぇ
ごめんなんでもない
-
>>87
訂正って一個追加しただけじゃん
-
>>93
(こいつ頭いいな……)
-
ついに落ちたか……
-
今書いてる現行終わらせたら
壮大な戦記物っていうかそういうのをやりたいと思ってる
だからおまいらの頭の中に渦巻いてる設定とか世界観とか教えてほしい
-
戦記物は考えたことねえからアルファしか頭にねえよ
-
自分で考えなさい
-
そういう時こそ嘘予告スレの活用をだな…
-
自分で妄想広げられないんなら手を出さない方がいいぞ
自分の得意分野で勝負しようや
-
得意分野っていうか
ちょっとした刺激にと思っただけなんだが……
嘘予告か それもインスピレーションになって良いかもね
後は自分で考えるわ
-
>>102
意識高そう
-
雑談スレ落ちてんじゃねーかハゲチンカスオッパッピーども
>>466-474乙
-
戦記物好きだから待つぞ
確実にアルファと比べられるけど気にするなよ
-
>>104
肺尖カタルで死ね
-
梶井ww
-
なぜに梶井
-
ブーンが旅人?でクーに話を聞かせる作品だれかしらんかね
歯車の街とか現代っぽい感じの描写があったと思うんだが
-
自決しました
-
突然の死
-
バァーン
\|/
([^ω^]) >>110を助けに来た!!!!
-
いやもう死んでるから
-
最近のギャグ作品のクオリティ高すぎないか
-
確かにギャグで面白いやつ多いと思う
質問なんだけど、最近のほのぼの系とか日常系でオススメある?
面白いやつがあんまり見つからない
凄腕ハンターは読んでる
-
ギャグで登場人物や世界観変えずに連載続けられるのは凄いよなあ
特に背後霊なんかは最近のブーン系で一番笑った
個人的には続き物のほのぼの作品が少なくなってる気がして寂しい
-
>>115
ほのぼのなら想像力豊かが好き
あの作者は単語のチョイスとか会話の流れに独特の感性を持ってると思う
チクニーランドとか笑った
-
日常系なら盛岡ゼミよろし
-
('A`)回るチンポドラムのようです
\('A`)/ グルングルンwwwww
) )
彡 (ω( ミ
\('A`)/ \('A`)/ グルングルンwwwww
( ( ( (
(ω( (ω(
ヾヽ \('A`)/ 彡 グルングルンwwwww
) )
(ω(
-
投下
-
向こう側に架けた橋を、渡らないのか?
と問うと、
( ‘∀‘)「向こうの霧が怖いんだ」
彼は、崖っぷちに張ったテントの中で、私に話してくれた。
(-@∀@)「霧が何だと言うのです。高い山を登り、深い森を潜り抜け、ここまでやって来たのではないですか」
…とは言っても、わたしもあの霧には、近寄り難い物を感じたのであった。
だから、わたしは彼のテントに立ち寄って、話を伺おうと思ったのだ。
全ての願いを叶える不思議な泉。
それは、今私たちの目と鼻の先にあるのだが……。
-
( ‘∀‘)「……ここに泊まって行きな」
彼は、わたしの問いに答えず、ただそう言った。
(-@∀@)「あの霧は何なのですか」
( ‘∀‘)「分からない。ただ、近寄れないんだ」
(-@∀@)「そんな、情けない事……」
言った後に、少し後悔した。
傷付いてしまったのではないか。わたしの視線は彼の表情に向かう。
彼の目は、不思議な程、動かない。
( ‘∀‘)「日も遅い。夜になると、熊が出る」
( ‘∀‘)「ここに居てくれ……お互いに心強い」
(-@∀@)「……分かりました」
彼の目は、動かない。
-
わたしは、この男に興味を持ったのだった。
もっと彼の事を知りたい。そんな想いから、彼の頼みを、わたしは快諾した。
彼は、地面に放ってあったディスポーザブルライターを取り、ランタンに火を灯した。
オレンジ色の灯りが、テントを照らし上げる。
( ‘∀‘)「……名前は」
(-@∀@)「アサピー」
それから数分間、いや、数秒かもしれない。
わたしは静寂に身を包まれていた。
(-@∀@)「……あなたの、名前は」
返事は無い。
彼の目は、相変わらず動かない。
-
不意に、外で枝がパキパキと割れる音が響いた。
わたしは、この音を良く知っている。
熊だ。
彼も、表情こそ崩さないものの、気にかけている様子だった。
( ‘∀‘)「……お前は、なんでここに」
この状況下で、彼が、唐突にわたしに問い掛けた。
わたしは答えようか迷ったが、彼と一緒ならば、不思議と安心だった。
ここに来た理由。
当然生半可な理由ではない。
そんな理由では、ここに辿り着ける訳がない。
(-@∀@)「……わたしの家族は、わたし以外、皆、伝染病にかかってしまった」
(-@∀@)「……高熱を発し、身体が徐々に腐っていく病です」
( ‘∀‘)「……治せないのか」
(-@∀@)「いいえ。薬はあります。しかし、買えないのです。わたしたちはとても貧しい」
-
わたしの独白を、彼は、動じる事なく聞いていた。
……荒い息遣いが聞こえる。熊が、わたしのすぐ後ろに居るようだった。
心臓は早鐘を打っていたのに、不思議と、汗は流れなかった。
( ‘∀‘)「金持ちになりたいのか、お前は」
(-@∀@)「ええ。少なくとも、家族が苦しまずに生きていける程度には」
そうした会話を続けていると、
やがて、熊はわたしの後ろを移動した。
テントの周りをうろつく音が聞こえる。
音が、今度は彼の後ろで止まった。
-
ヾ テスト
-
( ‘∀‘)「俺は、両性具有だ」
立ち上がり、彼はそう言った。
-
わたしが呆気に取られていると、
彼は、立てかけてあった猟銃を手に取り、
後ろの幕に向かって銃口を向けた。
鳴り響く、爆発音。
思わず、弾かれた様に目を瞑り、身を屈めてしまった。
少し間を開けて、鈍い音を立てながら、巨体が倒れる音がした。
もう一度、銃声がした。
目を開き、身を上げると、彼はテントの外だった。
わたしも外へ出た。
-
彼は、死んだ熊の上に跨って、何かをしていた。
(;-@∀@)「び、びっくりしましたよ、何してるんですか?」
( ‘∀‘)「食おう。恐らく、最後の飯になる」
(;-@∀@)「この熊を食べるのですか?」
( ‘∀‘)「ああ。そこらから木の枝をたくさん取ってきてくれ」
わたしが、言われるがままに、側から木の枝を山ほど集めて来ると、彼はその枝に火を付け、盛大に燃やした。
何時の間にか彼は熊をある程度解剖したらしく、(彼が作業していた所は視界に入れない様にしていた。)板の様にでかい生肉を片手に持っていた。
彼は大きな竿を火の上に据え置き、そこに幾つかにスライスした肉を下げた。
……彼は何を思ったのか。
答えは一つ。恐らく彼は今夜、橋を渡るつもりなのだ。
-
( ‘∀‘)「……これを食ったら、一緒に行こう」
肉が、良く焼けたようだ。
油の匂いが漂い始めた。
(-@∀@)「その前に聞いていいですか」
( ‘∀‘)「何だ」
(-@∀@)「……あなたの願いとは」
( ‘∀‘)「男になる事さ」
躊躇いも無く、彼は口にした。
焼けて、油の滴った肉を串で刺し、口に運ぶ。
(-@∀@)「男に」
( ‘∀‘)「ああ。男になるんだ」
( ‘∀‘)「お前のお陰だ。熊を殺したのも、今日が始めてだ」
(;-@∀@)「……始めて?」
彼はそれ以上は喋らなかった。
焦げてなくなってしまう。わたしは、急いで肉を串に刺した。
-
ふと、橋の向こう側を見た。
夜の闇に、月光に照らされた白いもやが、どこまでも向こうの景色を覆っている。
それは生き物の様に蠢き、わたしたちを誘っている様だった。
目を逸らし、肉を頬張る。
これといった味は、しない。ただ、油の味がするばかりだ。
( ‘∀‘)「見上げてみろ。星が綺麗だぞ」
彼が、不意にそんな事を言った。
わたしは、言うとおりに、空を見上げた。
本当だ。
美しい、星空だ。
赤い星も、青い星も、全てが入り混じって、この果てしない空一面に広がっている。
-
( ‘∀‘)「人ってのは、つくづく、弱い生き物だよなあ」
彼は、次の肉に手を付けている。
( ‘∀‘)「ここまで来たってのに、俺は、心を閉ざしてた」
( ‘∀‘)「自信を失ってた」
彼の心の中には、何が眠っていたのだろうか。
それは分からないが、彼の中では、何か、踏ん切りがついたのだ。
あとは、わたしだ。
果たして、あの中に勇気を以って飛び込めるのか。
わたしも黙って次の肉を串に刺す。
口に運ぶ。油の味。飲み込む。また口に運ぶ。
わたしは、家族の姿を頭の中に想い描いた。
きっと、助かったとしても、町は出る。
それでもいい。何処か、人の居ない所で、静かな生活をしよう。
勇気を持て。足を踏み出すのだ。
そうすれば、きっと……。
-
火の勢いが弱った。
ふと、強い風が吹き付けると、火は掻き消えてしまった。
辺りが、闇に包まれる。
( ‘∀‘)「……行くぞ」
彼が不意に立ち上がる。歩き出す。
わたしも、彼に続いた。
.
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板