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(*‘ω‘ *)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
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(*‘ω‘ *) チ●コの日が近いっぽね
(*‘ω‘ *) ここはブーン系小説&イラスト練習総合案内所だっぽ!
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで
ご理解とご協力をお願いします
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・荒らしについて
・進行中の企画・創作板の特殊スレ一覧
・AAテンプレ一覧
ブーン系wiki
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
ttp://boonkei.wiki.fc2.com/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
ttp://boonkei.web.fc2.com/top.html
ttp://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★51
ttp://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1391693128/l50
前スレ
ζ(゚ー゚*ζブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1421944325/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
ttp://jbbs.shitaraba.net/sports/37256/
( ^ω^) ブーン系小説板2のようです
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/16305/
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無邪気と論破力を兼ね揃えてる奴が一番ヤバい
学会とかセミナーで一番怖い質問者がこのタイプだ
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次にお前は「すまん誤爆したちんちん」と言う
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すまん誤爆したちんちん
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春を感じるお題三つくれ
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いや>>515のブーンがそのタイプだと思ったから書いたんだが……
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>>523
大丈夫、伝わってるから
>>522
春物のニット
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アーカイブの話だろ
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>>522
新しい恋
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>>518
すまぬ、俺にはわからないと
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>>527
わからないなら黙っとけ
誰もお前になんか聞いてねーよ
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>>518
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1387793003/
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荒らしの鼻をあかすためには即座に動くアーカイブも
困ってる質問者はガン無視放置なのであった
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頭の悪さ滲み出てる
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お題下さい
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>>532
カレンダー
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お題募集は専用スレでどうぞ
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なんであからさまに専用スレを避けるのか……
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>>529 それです!ありがとうございます!
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相談もなくいきなり立ったスレを使えなんていわれても、無理だろ
お題募集スレ、これから使うにしても使わないにしてもしばらく様子見になりそう
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じわじわ浸透させる方向で
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いや、まずは会議室だろ
使い方すら決まっていないスレを強制するのはおかしい
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うるせぇ!!黙れ!!ドン
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取り敢えず、お題募集連発の愉快犯さえいなければそのスレも必要ないんだ
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取り敢えず、先走ってスレ立てた奴が戦犯
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先走ったと言うかこうなることを狙ってやったと言うか
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>>537
ほんとこれ
荒らしを助長させる気は無いけど、正直言って
知らない間に勝手に誰かが立てたスレを無理矢理使えと言われても使う気になれない
ブーン系知った時から何年も、お題募集は総合と決まっていたし
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いいからもう徹底無視しとけばいいだろ
いちいち構うなよ
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ごちゃごちゃ言ってる人は全員荒らしでしょ
もういいからお題スレ使おう
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問題なのはお題募集に便乗する荒らしじゃなくて、総合がお題募集以外に何の話題も生産性もなくなってることだろうなー
まぁ今さら往年の盛り上がりを取り返せってのも無理な話だけどさ
ついでにお題くれ
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総合は某に代わる隔離スレになってるから
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ブーン系に限らずSS自体下火気味だしな
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試験的にやってみてもいいだろうよ
定着しなかったら元に戻せばいいし
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既に反発起きてるけどな
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「荒れそうな話題をお題募集で流せない」と「投下直後にお題募集して感想ブロックする奴とお題提供にかこつけて自分勝手な大喜利し出す奴がウザい」
どちらも真っ当であるから難しいなあ
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>>552
後者の方が嫌だな
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>>552
自分も、後者の方が嫌だ。
それにお題自体は単なる単語にしかすぎないから、だったらAAキャラへの愛を叫ぶとか作品の感想書くとかこの作品は何のことでしょうクイズとか、そっちの方が流れの変え方として適切だと思う。
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所詮犬おもしろいよペロペロ
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長引きそうだしここじゃなくて会議室かなんかで使うかどうか改めて話し合えば?
決定するまでは今まで通りでいいと思うがね
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お題荒らしが居なければお題スレはいらないんじゃねえの
それともお題スレが消えたらまた出て来るとでも言うのか
そうは考えにくい気がするが
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というかお題募集スレがお題荒らしに荒らされたらどうするつもりなのか
まさか総合以外だったら荒らしていいぴょーんってわけにはいくまい
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お題募集専門のスレなら荒らしそのものが周りと紛れるから被害としては出てこないぴょーんって事だろ?
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お題スレがあれるってどんな風に?
「お題ください」��「うるせー死ね」とか?
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そういや総合じゃお題募集はスルー出来るけどあっちはそれ専用だからとりあえずお題出せばいいのか
…被害は別に消化されないお題に悶々とするくらいか
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>>558
確かに荒らしは許されないけども
お題募集スレなら最悪荒れた所で総合より被害はないでしょ
感想ブロックされるわけでもないわけだし
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お題荒らしってつまり
1、お題募集しまくりって話題ぶったぎるで鬱陶しい
2、変な大喜利で鬱陶しい
の2種類だよね?
1はスレ分ければ荒らしにならんし、2はどうしようもないやつでしょ。まあ2に対応するのもお題の醍醐味だと自分は思ってるが
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大喜利まで荒らし扱いなんて厳しくなったな
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あと荒らし云々別として、お題を1つのスレにまとめとくのは面白そう。
暇な時ぱっとみて、お題一つ選んで1レス作ってみるとかもできるし。
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感想ブロックって何?
真下から叩くと感想飛び出してくんの?
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かっさかさのブロックなんだろ
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>>565
それいいね
もし残しとくんであればそういう運用考えると面白いかも
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デイリー消化で終了だから下手したら前回イベよりもやることない
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誤爆失礼
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先日俺が投下した直後にお題募集があったけど、
合間合間に感想レスついてたからブロックされたとは感じなかったな
とりあえず俺もお題募集スレを使うかは様子見してる
総合だと見てる人が多いだろうからお題募集に応えてもらうのも早いけど、
それに比べると専用スレは募集に対する反応が鈍くなるのではないかという不安もある
>>565の共有お題みたいな使い方は面白いな
1レスで共有お題なら既に専用スレがあるが、30レスくらいの作品でもやれるなら興味深い
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確かにお題スレはあったらあったで楽しそうだな...同じお題でも全然違う作品になったりするのか
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見返したら俺が投下した「直後」でもなかった……恥ずかしい
まあでも、お題募集で不当に感想がブロックされるってことはないと思う、多分
>>572
そういうの面白いよな
紅白で共有お題あったけど、使い方がそれぞれ違ってて「そう使うのか」ってなるのが楽しかった
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>>565
それこそここでお題募集して即興でやればいいじゃない
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ぐちゃぐちゃ言うなよ
もうルール決まったんだからちゃんと守れ
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んじゃ守らないから俺荒らしで良いわ
お題ください
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話し合ってる最中にルール決まったも何も...
>>573
ラノベ祭りとかもそういう感じで楽しかったよな
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誤爆がデイリーお題に見えた
1日……いや、一週間の一番最初に書き込まれたお題で短編書くスレを作ろう
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無闇にスレ増やすのもどうなの
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削除依頼出せば?
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逆にお題募集専用のスレをそこまで頑なに使いたくない理由を論理立てて教えてほしい、感情論抜きで
お題関連の面倒事がまとめて消化できるんだから万々歳だろ。デメリットなんて総合が過疎る(ように見える)だけだし
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いやすまんそれだけじゃなかったな
>>571が言ってるお題募集にに対する反応の速さもあったか
これに関してはお前らが利用を是とするか否か次第だろうな
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>>581
お題を面倒事扱いするなカス
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>>581
相談なしに立てたスレをつかう気になれない。
せめて会議室でキチンと話し合おうぜ
ガイドラインもないし、使いにくいんだよ向こうのスレ
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んん
ブーン系の絵ろだ調子悪いね
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>>584
たかがお題スレで会議室なんかいらないだろ
お題はあっち、雑談はこっち
それでいいじゃん
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>>584
ただ単にお題募集の為だけのスレにガイドラインが必要か?
ここで募集する時と同じように募集する以外に無いと思うんだが
相談なし云々については完全に個人的な感情論だろ
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読み返してみて自分でも刺々しく見えるが悪意は無い
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一部勘違いされてるが荒らしはID:wDYBKNE60みたいな連発野朗のことだろ
大喜利がどうこうは関係ない
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カリカリすんなよ、とりあえず投下するからよ
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黄金と言うには少々大袈裟で、白と言いきるには余りにもくすんだ色をした砂のつぶが、空中に線を画くかのように風に舞い、照りつける陽射しに反射し光りを放つ。
時おり二人の旅人は恨めしそうな表情を浮かべながら、片手越しに太陽を睨み付けていた。
ほんの少しでも、身体を燃やさんとばかりに照り付ける、この鬱陶しい陽射しがマシになってくれないだろうか。そんな叶わぬ願いを浮かべながら。
彼等の身なりは砂漠を越える旅人と言うには余りにも心許ないものだった。
薄汚れた、きなり色のローブ。たっぷりとドレープを含んだくすんだ茶色のパンツに、装飾など一切施されていない退屈でくたびれた赤いブーツ。
それから革のベルトで腰に固定した、動物の胃袋かなんかで急拵えしたであろう水筒と、やや小さめのぼろぼろに使い古された革のポシェットのみ。
背丈こそ180は有るか無いかと言ったところにしろ、どちらかというと痩せ形で、頼りない背格好の二人は、この過酷な旅にはどう考えても向いているようには見えなかった。
そもそも、終わりの見えない砂の海を徒歩で渡りきろうとは、なかなか正気の沙汰とは思えない決断だった。
(;´_ゝ`)「あ―暑い暑い。なあ弟者、まだ着かね―のかよ―」
(´<_` )「その台詞は30秒前に聞いたばかりだぞ、兄者。」
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ところどころ穴っぽこすら空いている、ぼろぼろのローブの隙間からちらちらと見える二人の顔は、共に目が糸の様に細く、鼻が高く筋が通っていた。
まるで鏡にでも映したかのようにそっくりなのは、共に生を受け共に育った双子の兄弟である証だった。
(´<_` )「口を動かす前に脚動かせよ。歩いて渡るって馬鹿なこと言い出したのは兄者なんだからな」
前方を歩く『サスガ・オトジャ』が振り返り、数歩後ろを歩く兄に文句を言った。
少々表情がひきつっていたのは風のせいだ。
気を付けないと、砂が口の中に入ってしまうので、どうにも不快で仕方なかった。
(;´_ゝ`)「そんな遠くないって言ったのは弟者だろ―。あんまり文句ばっかり言ってるとお兄ちゃん拗ねちゃうぜ―」
(´<_` )「それは勝手だが、水筒と残りの食料を俺に渡した後にしてくれ。そして出来れば野垂れ死ね」
(;´_ゝ`)「なにそれこわい。弟の反抗期にお兄ちゃんショック」
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後ろでヘラヘラと笑っている兄『サスガ・アニジャ』の声を聞きながら、オトジャはこの旅に馬鹿兄貴を同行させた事に、もう何度目か分からない後悔の溜め息を漏らした。
かれこれ半年と少しになるこの旅だが、アニジャと話す度に毎度毎度イラつかせてくれる。
それでも最近は、もう半分くらい慣れてしまっていたのだが。
( ´_ゝ`)「俺達は『双子』の『サスガ』だぜ―?
もし別行動なんかしちゃっててよ―、その間にどっちか片方だけが誰かに捕まっちまったら、何か味気ね―じゃんよ―」
(´<_` )「何で捕まる事を前提に話してんだ馬鹿兄者。
だいたい俺はその『通り名』だって気に食わないんだからな」
『通り名』
それは世界に散らばる賞金首達の通称。
自分自身で通り名を作り、堂々と名乗りを挙げる場合もあれば、周囲の人間や恐れをなした敵兵達が勝手に形容して、それが定着する場合もある。
サスガ兄弟の場合は後者で、旅を始めて僅か半年程度で『双子』という通り名が世界に通じるまでになったのだ。
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(# ´_ゝ`)「そりゃ、俺だって気に食わね―っつ―の。
双子って通り名じゃなくて、なんかもう、兄弟関係そのものじゃん!カッコ悪いじゃん!」
(´<_` )「俺はカッコ悪い以前に兄者と一括りにされている現実に死にたくなるがな」
( ´_ゝ`)「ねえ、泣くよ? そろそろお兄ちゃん泣いちゃうよ?」
(´<_` )「勝手に泣いてろ馬鹿が。
それに通り名なんかついちまったから、余計に関所を通り辛くなっちまったの理解してんのか?
俺らの首がいくらか知ってるだろうが」
その言葉にアニジャはなおもヘラヘラとした態度で、知ってるよ。と水筒の水をぐいと飲みほした。
口元を勢い良く右手で拭う。
虚空に放り出された水のつぶがキラキラと陽光を反射したかと思うと、あっという間に砂の海に溶けていった。
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それを満足そうに見届けたアニジャは弟の方にまた視線を寄越し、ニヤリと擬音でも聞こえてきそうな位にわざとらしく口角を上げた。
そして、やっぱり水は生命の源だ。とか何とかいいながら、またヘラヘラと笑いながらこう続けた。
( ´_ゝ`)「あれだろ?確か6000万Gだろ?破格だよな、やっぱりよ。
流石だよな、俺ら」
6000万G(ゴールド)。
それがサスガ兄弟の首に掛けられた賞金の額だった。
平均生涯所得が約5000万Gと言われているこの世界では、まさに目玉が飛び出るような莫大な額。
数百、数千人と言われる賞金首の中でもトップ10に入る程の高額の首だった。
( ´_ゝ`)「しっかし何だって迷惑な話だよな―。こちとら『魔法使い』でも無いっつ―のにさあ、俺らにそんなアホみたいな大金かけられても困るよな―?」
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魔法使い。この世界で忌み嫌われる呪われた存在。
世界の賞金首の8割以上がこの魔法使いだ、と言われている。
本来、万が一にでも魔法が使える人間が居たならば、即刻『帝国』に出頭し、然るべき処罰、もしくは然るべき役職に配属され、国の為だけにその力と魔術を尽くさねばならぬと決まっている。
それが魔法使いを排除し、徹底的に虐殺してきた『ホライゾン帝国』の7代目『ブーン・ホライゾン』の絶対的方針なのだから。
しかし、そんな独裁を許さんとばかりに各地の魔法使い達は躍起になって乱を起こした。
その度に無闇な犠牲が産まれ、いつの間にか帝国軍だけでなく全ての人間達から恐れられ、そして蔑まされて来た。
それが魔法使いという存在だ。
(´<_` )「まあ、これも『サスガ』の名を受け継ぐ者の宿命だろ」
しかし、この二人には魔法の才能などからっきしである。
それに加え、幼き頃から一通りの武術や剣術を学んできたオトジャはともかくとして、アニジャの方は幼い頃から遊び呆けてきたので、これと言った特技も長所も持ち合わせてはいなかった。
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( ´_ゝ`)「名を引き継ぐ。つったってさ―、要は俺らの御先祖様がよ―。
かの有名な『勇者様』に喧嘩売ったから、俺らまで逃亡生活おくる羽目になっただけだろーよ―」
(´<_` )「先祖を侮辱するんじゃない兄者。
遥か昔、『勇者ホライゾン』と共に魔王を討ち滅ぼした最強の戦士、『サスガ・オジジャ』の名を汚す気か?」
『サスガ・オジジャ』
魔王討伐から100年近く経った今でも伝説に残る最強の戦士。
その拳は岩をも砕き、一度得物を手に取ればあらゆる敵も一刀両断にする。という逸話が残る、『勇者パーティー』の1人だった。
二人は、伝説の戦士の末裔にあたる、武術の名門中の名門、格式高い『サスガ』の名と魂を継ぐ者だった。
( ´_ゝ`)「俺は会ったことも無い御先祖様の名前なんかど―だっていいね。
それに最強の戦士っつったらどう考えたってウチの母者だろ」
(´<_` )「……それについては否定できないな。もし母者が勇者になっていたらパーティーなんて組まずとも、ワンパンで魔王を粉砕してたかもな」
(;´_ゝ`)「そんな大袈裟な。と笑えない辺りが恐ろしい」
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『サスガ・ハハジャ』
二人の母親にあたり、7代目サスガ流古武術道場の師範でもある彼女も有名な戦士だった。
女性であるにも関わらずその身長は2メートルを超え、全身を鎧の様な筋肉が隆々と覆っていた。
その巨大な拳は山をも砕き、一度得物を手に取ればあらゆる敵を木っ端微塵に粉砕するというデタラメな強さを持つ、正に生きる伝説。
その首には一時期、5億Gという途方も無く壮大な懸賞金がかけられていたが、余りの恐ろしい強さ故、ハハジャ自身が病に倒れるまで賞金稼ぎはおろか、帝国の軍隊までも手を出せないでいたのだ。
(´<_` )「俺達がまだ9つの頃、覚えてるか兄者?
わざわざ道場まで殴り込みに来て俺達の首を狙っていた帝国の兵士。
あれ、どう考えても300人は居たよな」
( ´_ゝ`)「忘れるかよ、あんな光景。
母者は汗一つかかず、拳一つで全員ブッ飛ばしてたな―。
基本的に帝国の人間なんざ死んでもど―ってことないと思ってるけど、あの時だけは同情したね。
鎧って拳で砕けるんだ―。って妙に感心してたわ」
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(´<_` )「帝国の屑供に同情したのはあの時だけだがな。
結局、母者が死んじまってからというもの、父者も、姉者も、妹者も、ついでに門下生まで1人残らず帝国に捕まって、殺されたんだ」
サスガ・ハハジャが病に倒れたのは彼女が52の時。
今から2年前の事だった。
『鬼神』母者の死後、サスガ家が崩壊するまでは、まさに一瞬だった。
最強の戦士が居なくなったサスガ家にはもはや帝国の軍勢に対抗する術など無かったのだ。
もともと帝国に隠れ、魔法使いとして細々と生活を送り、やがて縁あってサスガ家に婿入りをした『サスガ・チチジャ』。
そして、その父から魔法の才を色濃く受け継いだ娘の『サスガ・アネジャ』に『サスガ・イモジャ』。
只でさえ魔法が使えるだけでなく、サスガ家の人間ということもあり、帝国に捕まって間も無く処刑されたという。
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運良く帝国の魔の手から逃げ延びたのは、武術も魔術もからっきしで、悪さばかりしては生前のハハジャに数えきれない程ぶっ飛ばされ、度々半殺しにされていたサスガ家長男の『サスガ・アニジャ』。
魔術こそ使えないものの、サスガ家に伝わる武術の才と志を立派に受け継いだサスガ家次男『サスガ・オトジャ』の二人だけ。
それが約800年もの間、武術の名門として名高いサスガ家の末路だった。
( <_ #)「……サスガ家で生き残ったのは今じゃ俺達だけになっちまった」
眉間にシワを寄せ、右の拳を震える程強く握り締める。
歯を食い縛り、焼けつく太陽により熱せられた全身が、さらに燃えるように熱くなる。
無意識の内にオトジャが行う、この一連の動作には、その心の内に秘めたサスガ家の屈辱や帝国への並々ならぬ憎しみを浮き彫りにしていた。
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( ´_ゝ`)「脚。止まってるぜ―」
怒りに我が身を震わせるオトジャを、アニジャは相変わらずヘラヘラとした態度で、それでもどこか優しく諭すように声をかけた。
その言葉にオトジャは一瞬ハッとしたような顔になって、すまない。と一言だけ謝罪するとローブにまとわりついた砂を払い、また途方も無く広い砂の海を進んでいった。
やはりアニジャと一緒に旅に出てよかった。
そんな小さな感謝を、誰にも聞こえないくらい小さく呟きながら。
(´<_` )「さあ、行こう兄者!きっと夜が来る前にたどり着くはずさ」
(;´_ゝ`)「あ―砂漠の夜はもう勘弁だわ、寒いもんマジで。……あっ!そんなことより弟者!!」
(´<_` )「何だ?」
アニジャは空になった水筒を振り向くオトジャの前にグイと突き出し、まるでマラカスでも振るように見せた後に気色悪い不自然な笑顔に不自然な猫なで声で――
(* ´_ゝ`)「ちょこっとだけ、お水をわ・け・て(は―と)」
――と言った。
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その言葉に何となく、必然的とも思える殺意の念を抱いたオトジャはとりあえず目の前にいる馬鹿の頭を引っ叩いた後に、死ね。と罵倒の置き土産を贈ってやった。
前言撤回。やっぱり1人で来るべきだった。
後ろにいる馬鹿は置いていこう、そうしよう。
冷たい視線を一瞬だけ後ろに送るとオトジャは脚を速めた。
今日何度目か分からない、後悔のため息を吐き出しながら。
( ´_ゝ`)「……」
( ´_ゝ`)「……『俺達』だけ、ね―」
叩かれた頭を右手でさすり、徐々に小さくなっていく弟の後ろ姿を見つめるアニジャの視線は、普段の彼からは想像もつかない程、どこか悲しげで何かを哀れむようなものだった。
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( ´_ゝ`)「オトジャ……俺は……」
アニジャはいつの間にか物思いに耽り、ぼおっと遠くを見つめていた。
それでも、アニジャを置いて、突き進んで行くオトジャの影が存外遠くにあることに直ぐに気付くと、ああ、全く。冷たいやつだ。と、またいつものヘラヘラと間の抜けた笑顔に戻った。
(* ´_ゝ`)「お―い!!弟者―!!お兄ちゃんを置いてくな―――!!」
愛しい弟を追いかける最中、前方に霧がかったような小さな影が見えた。
それが今回の目的地だとアニジャが気付いた頃には、ぼろぼろのローブも、空になった水筒も砂の海に放り投げ、歓声なのか奇声なのか分からないような声を張り上げながら、嬉しさのあまり、両手を挙げて勢いよく走り出していた―――
―――続かない。
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連載にしようとしたけど字の文多すぎて諦めた、昔書いたプロローグ的なやつ。
とりあえず今ある現行を頑張りますわ。
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おつおつ。最後の呟きが気になるな。実は兄者は死んでる……とか
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おお、なるほど……乙
何でか分からんが出だしの文章好き
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>>605 おー正解だ。弟者にしか見えない幽霊と妄想みたいな感じで書くつもりだったのよ。
ついでに質問なんだがブーン系ってグロもぉkだよな?
今の現行で拷問描写があるからどこまでじっくり書くか悩んでるんだ
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>>607
うおお適当言ったのに当たってた。ってそれすげー鬱展開じゃねーか
グロは気になるようなら一言注意文でも添えてたら充分OKだと思うよ。無くても別に大丈夫だと思うけど
気が向いたらいつか上の話も書いてな。
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>>607
グロ描写あるなら最初に言ってね
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>>604
今ある現行ってどれ?差し支えなければ教えて欲しい
設定とかすごいワクワクした
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>>610 ジャンル全然違うけど所詮、『犬』ってやつ書いてます
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乙おつ
幽霊か妄想というよりかはトルパに近いのかもね
ツンは死んでしまったようです。や赤頭巾のようです
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>>190みたいなタイトル詐欺作品でおすすめ教えてください
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皆筆が乗らないときはどうしてる?
この前お題貰ったけど上手くかけなくて悩んでる
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>>614
上手く書こうとしないで勢いで書いてる
後で見直して文章がオカシイ所直すだけで読めるもんになってたりするで
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>>614
俺は全く関係ないやつ書いて、ふと書きたくなったら書いてるな
乗らない時はとことん乗らないし無理に書こうとするとテンションががが
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まとめに載せられたやつ削除して欲しいときはまとめサイトに直接言えばいいのかな
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>>613
ポニーテール幸子
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