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( ^ω^)百物語のようです2014( ω )
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( ^ω^)おいすー。今年も百物語の季節がやってきたおね。
( ^ω^)ここは百物語専用スレだお。開催日まではルール確認や質問等、自由に使って欲しいお。
・開催日は八月八日(金)から八月十七日(日)まで
※ただし投下できるのは八日〜十日と十五日〜十七日の金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可。
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。もちろんVIPに建てるのもOK。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
過去の百物語のまとめ
( ^ω^) ブーン系図書館主催・百物語のようです ( ω )
http://iroirotunpeni.blog11.fc2.com/blog-entry-521.html
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://boonbunmaru.web.fc2.com/collaboration/dreadful_story/dreadful_story.htm
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-755.html
( ω )なお、こちらは何があっても責任は負いませんので、自己責任での投下、閲覧をお願いいたしますお
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一理あるワロタ
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ちょっと笑った くそ
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よーしパパ三十三本目貰っちゃうぞー
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( ゚∀゚)「良く来たな内藤!一人暮らしするんだって?」
( ^ω^)「そうだお!だけどお金が無いから長岡のところでアパート探そうと思って」
_
( ゚∀゚)「任せとけ!この事故物件案内人のジョルジュ様にな!」
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
< 事故物件案内人のようです >
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨←火
|_|←ロウソク
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(( ^ω^)「でも事故物件で何か起こることってあるのかお?」スタスタ
_
(( ゚∀゚)「ま、普通は無いな、大したこと無い理由で安くなる。
化けて出ることなんざ更々無いから安心しなよ」スタスタ
_
( ゚∀゚)「まずはここだな」
( ^ω^)「おー、なかなか洒落てるお」
_
( ゚∀゚)「コーポゆざわ、1LDKの10帖だ。窓が南向き、エアコン付きで家賃が1万5千円」
( ^ω^)「駅も近いし最初から良いおね!で、ここが事故物件の訳は?」
_
( ゚∀゚)「壁みろ壁」
( ^ω^)「壁?」
-
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以
( ^ω^)
_
( ゚∀゚)「あの染みが顔に見えるらしくて」
( ^ω^)「いや、顔だお」
( ^ω^)
( ^ω^)「うん、やっぱ顔だお」
_
( ゚∀゚)「雨降ると何か血涙流してるように見えるんだと」
( ^ω^)「マジかよこえーな、まぁ物置けば何とか」
_
( ゚∀゚)「あれ、でも確かあの染み前は天井付近にあった気がする?気のせいかな」
( ^ω^)「よし!次の物件に行くお長岡!」
-
_
(( ゚∀゚)「やっぱお前もあのシミが顔に見える感じ?」スタスタ
(( ^ω^)「全力で般若顔だったお、今にも祟られそうだったお」スタスタ
_
(( ゚∀゚)「事故物件なんてあんなシミがあることなんざ普通だって」スタスタ
_
( ゚∀゚)「着いたぜ、なかのハイツ、2DKの6畳が二間でこっちも1万5千だ、まぁちっと一人暮らしには広いかな?」
( ^ω^)「ちょっと外観は古いけど、内装はそうでもないおね、シミも無いし」
( ^ω^)「で、これの何処が事故物件なんだお?」
_
( ゚∀゚)「前回住んでた人が自殺したからだな、借金背負ってたみたいだ」
( ^ω^)「ふーん……ん?」
-
┌───┐
│___│
8
8
8
8
○
( ^ω^)「蛍光灯の紐に綱が括ってあるお」
_
( ゚∀゚)「前に住んでた人がインテリアで残したやつじゃないかな」
( ^ω^)「そうなんだ」
( ^ω^)
( ^ω^)「いや、どう考えてもそこで死んだだろ」
( ^ω^)「括って千切れなかった蛍光灯も凄い耐久力だけど」
_
( ゚∀゚)「あー、そういやそうかもな、ちなみに夜はすきま風入るのかその紐ぶらんぶらん揺れるから注意な」
( ^ω^)「よーし!次々紹介してくれお長岡!」
-
_
(( ゚∀゚)「何だよ、紐くらいでびくびくすんなって」スタスタ
(( ^ω^)「あの綱がすきま風ごときでぶらんぶらん揺れる訳ないお、それにちょっとカビ臭かったお」スタスタ
_
( ゚∀゚)「そーか?あそこは俺の中で一番住みやすかったんだが」
( ^ω^)「え?事故物件に住むのかお?」
_
(( ゚∀゚)「当たり前だろ、紹介しなきゃいけないんだから一週間は住んで様子を見るんだよ」スタスタ
(( ^ω^)「マジかよ根性あるってレベルじゃねーぞ」スタスタ
_
( ゚∀゚)「着いたぜ、グランドこやま、1DKの10帖、家具家電つきで2万円だ」
( ^ω^)「家具家電付きとは嬉しいおね!で、ここはどんな事故物件……長岡?」
_
(;゚∀゚)
_
(;゚∀゚)「……ここは気を付けた方がいい、俺が住んだ中でも一番ヤバイ物件だ」
(;^ω^)
(;^ω^)「それは、何でだお」
-
(,,゚Д゚) ニャーニャー
(*゚ー゚) ニャーニャー
_
壁│゚∀゚)))「玄関から猫が勝手にくる」←猫嫌い
(*^ω^)「ここに決めたお長岡!」←猫好き
(
)
i フッ
|_|
-
いや、顔だお でワロタ
しかしギャグ2連発とは
乙
-
乙
かわええ
でも事故物件なのにそんな即決していいのかwww
-
化け猫なんじゃね
-
連続投下、三十四本目
こっちはすぐ終わります
-
.,、
(i,)
|_|
霊界ミエールのようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
从*゚∀从「出来たぜタカラ!『霊界ミエール』だ!」
( ,;^Д^)「えぇ……何ですかその名前が安直を地で行く錠剤は……」
从 ゚∀从「ふふん、昨今の科学で霊の仕業と思われていたのが科学で解明される中、
天才ハインちゃんはその逆、霊がいることを証明するためにこの錠剤を作ったのだ!」
( ,;^Д^)「……で、それを僕に飲めと言う」
从 ゚∀从「おう」
( ,;^Д^)「嫌ですよ!顔グッチゃぐちゃの霊とか見えたらどうするんですか!」
从 ゚∀从「そこは大丈夫!全員超健全な状態で見れるはずだぜ!」
从 ゚∀从「それにもう見たくない時は鼻で吸い込む式の解除薬があるから!」
( ,;^Д^)「解除薬があるならまぁ、やらないこともないですが……」
从>∀从b「じゃあ、任せた!」グッ!
-
タイトルのろうそくが無茶すぎるwwww
もっと続きが読みたいくらい好きだ、乙乙
-
从 ゚∀从「そんじゃまずは、この研究所にどんなやつらがいるか教えてくれ」
( ,,^Д^)「……分かりました、良かった、墓場じゃなくて」
从 ゚∀从「お?後で墓場も行くぞ?」
( ,,^Д^)「えぇ……嫌だなぁ……」ゴクッ
( ,,^Д^)「……」
从 ゚∀从「どうだ?」
( ,,^Д^)「さぁ……まだ何とも……お、見えて来ました」
( ;;^Д^)「……!!!わーっ!!!わーっ!!!」
从;゚∀从「ど、どうしたタカラ!?」
( ;;^Д^)「解除薬……解除薬を下さい!!早く!!」
从;゚∀从「わ、分かった!」プシュー
( ,; Д )「ぶはあっ!……み……見えなくなった……」
从;゚∀从「ど、どうしたんだよ?何が見えた!?」
( ,;^Д^)「そ……それが」
-
( ,,^Д^)「すし詰めでした」
从 ゚∀从
( ,,^Д^)「人の霊やら植物やら動物やら原人やら恐竜やらが」
从 ゚∀从
( ,,^Д^)「もうとにかくすし詰めでした」
从 ゚∀从
从*゚∀从「よし、次は墓場に行くぞ!」
( ,;^Д^)「行きませんよ!!!!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(
)
i フッ
|_|
-
人間以外の生き物も霊になるなら、そらそうなるよな…
乙乙
-
ちょw乙ww
-
三十五本目を頂戴します
-
.,、
(i,)
|_|
( <●><●>)中身を知りたいようです
-
見てるよー
-
男が目を覚ますと、そこは真っ白い部屋だった。
壁も、天井も、床も、全てが白い。そんな殺風景な空間に男はいた。
出口やドアらしき物は見つからない。
しかし、部屋の真ん中に、箱が一つ。
真っ赤な、少し黒い、血のような赤い箱。
真っ白い空間の中で一際異彩を放っていた。
( <●><●>)
( <●><●>)「…この箱に何かあるのはわかってます」
男は箱に手を伸ばす。
箱に手を付け、一旦止める。
(;<-><->)「迂闊に開けて何かあったら怖いのもわかってます」
とりあえず男はすることも無いので眠りについた。
-
男が目を覚ますと、やはりそこは白い空間だった。
そしてやはりぽつんと佇む赤い箱。
( <●><●>)
気にならないと言えば嘘になる。
中身が知りたい男はもう一度手を伸ばした。
グシャッ…グチョッ…
箱の中から気味の悪い音が聞こえる。
(;<○><○>)
男は驚いて手を止めた。
-
( <●><●>)
男は滅入っていた。
中身が気になってしょうがないからだ。
気になって眠れないからだ。
あの音は何なんだろう。
( <●><●>)「もう我慢の限界なのもわかってます…」
男は深呼吸し、箱に手を付けて
(#<●><●>)「オープン!」
勢いよく開けた。
(;<●><●>)
その瞬間、男の視界は赤く染まった。
-
(´・ω・`)「好奇心は猫を殺す。そんな言葉があります。過剰な好奇心は身を滅ぼす。
箱の中身や、男はどうなったかは皆さんの目でお確かめ下さい。
…まあ、無事かどうか、保証はしませんがね」
(
)
i フッ
|_|
( <○><○>)中身を知りたいようです
-
乙!
中身は何だったんた……
-
乙
個人的にがもうちょっと長くてもよかったと思ってる
-
三十六本目
いらっしゃらなければ頂きます
.,、
(i,)
|_|
( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ好きなようですζ(゚ー゚*ζ
-
プルルルル…
( ^ω^)「もしもしだおー」
『………』
( ^ω^)「もしもしだお。
誰なんだおー?」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、早く行きましょう……って、電話中か」
『………プツッ』
-
( ^ω^)「切れたお……」
ξ゚?゚)ξ「……また例の無言電話なの?」
( ^ω^)「お、そうだお。
今日で三日目だお」
ξ゚?゚)ξ「気味が悪いわね。
ストーカー?」
( ^ω^)「いや……ストーカーではないと思うけどお……。
ま、気にしないで出掛けるお!」
ξ゚?゚)ξ「? うん!」
僕は内藤ホライゾン。
この子は僕の彼女のツン。
ブーンとは僕の小さい頃からのあだ名だ。
ξ゚?゚)ξ「早く行かないと店混んじゃうわよ」
( ^ω^)「お!ごめんお!
今行くおー」
最近の僕の悩みは、ここ三日ほど続いている無言電話。
ツンには報告していないが、僕には大体の予想がついている。
-
―四日前―
ζ(゚ー゚*ζ「内藤くん……ずっと、ずっと前から好きでした」
( ^ω^)「デレちゃん……ごめんお。
知ってるとは思うけど、僕はツンと付き合ってるお。
別れるつもりもないし……」
ζ(゚ー゚*ζ「……そうだよね」
( ^ω^)「ごめんお……」
彼女の告白を断り、今に至る。
僕は、彼女の告白は有難いけれども、僕にはツンがいるし、それに何より
デレはツンの実の妹だ。
僕たちは幼なじみで、小さい頃からいつも一緒だった。
だから、同い年であった僕とツンがくっつくのは必然的なことだろう。
ξ*゚⊿゚)ξ「ここのケーキ美味しいわね。
今度デレも連れてきてあげたいわ」
( ^ω^)「お。そういえばデレちゃんは甘いもの好きだったおね。
きっと喜ぶお」
ξ゚⊿゚)ξ「最近なんか落ち込んでるみたいだったから。
聞いても話してくれないし」
( ^ω^)「……デレちゃんももう中学生だお。
色々あるんじゃないかお?
そっとしておいてあげるお」
ξ゚⊿゚)ξ「……そうね」
-
その日はツンとケーキを食べて帰宅した。
その晩、僕に起こることなど、想像もせずに。
( ^ω^)「ただいまだおー」
J(*'ー`)し「お帰りホライゾン。ご飯は?」
( ^ω^)「腹減ってないし要らないお」
J(*'ー`)し「はいはい」
僕は2階にある自室へと向かう。
そのとき、僕は見逃さなかった。
玄関から覗く、デレちゃんの瞳に。
( ;^ω^)「………」
まずいことになった。
まさか、デレちゃんが自宅まで来るとは思わなかった。
しかしここは、穏便にすませたい。
大切なツンの妹だ。
僕は自室へ向かうのを諦め、そのまま外に出た。
( ^ω^)「デレちゃん……」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
デレちゃんは何も口にしない。
それが逆に僕には恐怖だった。
( ^ω^)「本当にすまないけど……」
ζ(゚ー゚*ζ「……わかってる」
その言葉を聞いてから、僕の意識は薄れ、次に目が覚めたのは病院のベッドの上だった。
-
ζ(゚ー゚;ζ「あ……あぁ!」
やってしまった。
小さい頃からの想い人、内藤くんを。
決して格好も成績もスポーツも良くはないが、
いつもニコニコしていて、温かみをくれた内藤くん。
そんな彼が姉であるツンと付き合い始めたと知ったのは、半年ほど前だった。
ξ゚⊿゚)ξ「あ、そういえば」
ζ(゚ー゚*ζ「うん?」
ξ゚⊿゚)ξ「私、ブーンと付き合い始めたから」
ζ(゚ー゚*ζ「……え?」
ξ*゚⊿゚)ξ「だから!
ブーンと!」
ζ(゚ー゚*ζ「……そう」
それから一週間、何も食べれない日が続いた。
何故、姉なんだろう。
何故、私じゃないんだろう。
彼は、私の全てだった。
姉は怒りっぽく、私は散々な扱いを受けてきた。
それをなだめてくれたのが、彼だった。
姉の素行の悪さを知っている筈なのに。
私が泣いてきたのを見てきた筈なのに。
どうして内藤くんは、姉を選んだのだろう。
-
毎日、胸が張り裂けそうだった。
半年程たったある日、私は一つの決意をする。
ζ(゚ー゚*ζ「……伝えよう」
そうだ。伝えよう。
伝えることさえ出来れば、この胸のわだかまりも無くなる気がする。
ζ(゚ー゚*ζ「内藤くん……ずっと、ずっと前から好きでした」
( ^ω^)「デレちゃん……ごめんお。
知ってるとは思うけど、僕はツンと付き合ってるお。
別れるつもりもないし……」
ζ(゚ー゚*ζ「……そうだよね」
( ^ω^)「ごめんお……」
欲しいのは、そんな答えじゃない。
どうしてあんな姉を選んだの。
私が泣いてきたのを、あなたは見てきたんでしょう?
( ^ω^)「……ツンは」
( ^ω^)「普段はあんなに怒りっぽいけど、根は素直で優しい良い娘だお。
ブーンは、君の姉さんを、大事にしていきたいと思ってるお」
ζ(゚ー゚*ζ「………*」
優しい?
あの姉が?
あの、私に対して物を投げ、私の物を自分の物のように扱い、誰からの目線も独り占めする、あの女。
ζ(゚ー゚*ζ「わかった……
じゃあせめて、今までの関係を、続けさせて。
今までの、幼なじみって、いう」
( ^ω^)「もちろんだお。
ずっと宜しく頼むお」
その時私は、私を押さえ込むのに精一杯だった。
この黒い感情を、無くさなければ。
元の、仲の良い幼なじみに、戻らなければ。
彼と、姉のために。
-
──────
姉と二人で使っている、八畳の部屋。
姉の机には、彼と姉の写真が並ぶ。
私の机には……。
そこでふと、目に付いた、CD。
いつだか、彼に借りたもの。
ζ(゚ー゚*ζ「返さなきゃね……
幼なじみなんだし、別に、電話しても、良いよね?」
あぁ、でも姉と一緒にいたなら。
きっと姉は、彼の携帯を鳴らした私を攻めるだろう。
悩んだ末に、非通知に設定し、もう暗記してしまった番号へ掛ける。
『……もしもしだお?』
あぁ、彼の声。
愛しの、彼の声だ。
ζ(゚ー゚*ζ「……っ」
言葉が出ない。
そう、前日に、あんな会話をしたばかりだ。
何も今日、電話することはなかったのだ。
ただ、電話をする口実が欲しくて……
ζ(ー*ζ「……っ」
プツッ
切ってしまった。
これじゃ悪質な嫌がらせじゃないか。
-
次の日、私は携帯を片手に昨日の件を省みていた。
ζ(゚ー゚*ζ「昨日はごめんね!実は私だったのw!
内藤くんから借りてたCDだけど……」
ζ(゚ー゚*ζ「……よし。この流れで話そう」
予行練習までして、私は掛ける。
『もしもしだおー?』
出た!さっそく練習の成果を…
ζ(゚ー゚;ζ「………ぁ」
言えない。さっきまで、スラスラ出ていた言葉が。
でも、でも!
『?*間違いかお? 切るおー』
……切られてしまった。
これで、また掛けるハードルが高くなってしまった……
-
─────
ζ(゚ー゚*ζ「昨日一昨日とごめんね!
話そうと思ったんだけど…緊張しちゃってw
それでね、借りてたCDなんだけど……」
ζ(゚ー゚*ζ「…よし!
今日こそは!」
プルルルル…
『もしもしだお。誰なんだおー?』
ζ(゚ー゚*ζ「あっ……」
『ブーン、早く行きましょう…って、電話中か』
!?
姉の声!?
まずいまずいまずい。
こんなことをを姉に知られたら───。
ζ(ー*ζ「───」
黙って電話を切る。
本当に、タイミングの悪いあの女。
ξ゚⊿゚)ξ「ただいまー」
玄関から帰宅した姉の声が聞こえる。
隣家である彼もまた、帰宅しただろう。
ζ(゚ー゚*ζ
もう電話は出来ない。
いっそ、直接返しに行ってしまおうか。
そうだ。
いつか彼としたソフトボール。
もうボールもバットも、何かも、返してしまおう。
思い出も、記憶も、ここにあるものも全て。
私は、玄関を開け、外に出る。
-
ピロリン♪
ζ(゚ー゚*ζ「……?
メール?」
ξ゚⊿゚)ξ『あんた、最近元気ないわよね。
美味しいケーキの店見つけたから、今度行きましょ。ブーンと三人で』
ζ(ー*ζ
この姉は。
ほんとうに。
私の邪魔ばかりする。
( ^ω^)「デレちゃん……」
ζ(ー*ζ
どうしてこの人は、姉を選んだのだろう。
私じゃなく、あんな女を。
こいつさえ、わかってくれれば。
こいつさえ、私の側にいてくれたら、それだけで良かったのに。
こいつさえ……
許せない。
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『キャ────!!!!』
ξ;゚⊿゚)ξ「なっ、なに!?」
外に出てみると、道路に倒れているブーンと、デレ。
周りには野次馬の集まり。
ξ;゚⊿゚)ξ「通してください!通して!」
『女の子がバットで男の子を……』
『あれ、内藤さんちのブーンくんでしょう?』
『確か仲が良かったはずなのに……』
野次馬、野次馬、野次馬。
ξ;゚⊿゚)ξ「ブッ…ブーン!!」
ξ;⊿;)ξ「ブーン!!起きて!!起きなさいよ!!」
ξ;⊿;)ξ「救急車!誰か救急車!!」
あぁ、愛しの、愛しのブーン。
どうして、どうして。
どうしてブーンが殴られなきゃいけないの。
ζ(ー*ζ
立ち尽くす、妹のデレ。
そう、あんたが、ブーンをやったのね。
-
──────
(´*ω*`)「とりあえず、気絶しただけのようなので、意識が戻り次第、目覚めると思いますよ」
J('ー`)し「先生…ありがとうございました」
(´*ω*`)「いえいえ。*それでは」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
デレはあの後、駆けつけた警察官によって連行された。
未成年といえども、何かしらの処罰はあるだろう。
ごめんなさい。
私があなたを愛してしまったばっかりに。
ごめんなさい。
私があなたを思ってしまったばっかりに。
あなたを、傷つけてしまった。
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン……」
ξ゚∀゚)ξ「ありがとう」
演技はよく出来ていたかしら?
彼氏の側で泣きわめく彼女の様子。
デレがブーンを好きなのは、幼い頃から気付いていた。
姉だもの、当然でしょう?
でも、ブーンにあなたは渡さない。
あなたは、一生わたしのものなのよ。
離さないわ、死ぬまでね。
-
──────
ξ゚⊿゚)ξ「デレ……お帰りなさい」
ζ(ー*ζ「………ぅっ」
ζ(;ー;*ζ「お姉ちゃん……ごめんね、ブーンくん……」
ξ゚⊿゚)ξ「いいのよ、デレ」
ξ゚⊿゚)ξ「あなたには、私がついてるわ」
ξ゚⊿゚)ξ「私と、あなたと二人。
支えあって生きていきましょう」
ξ゚∀゚)ξ「永遠に」
(
)
i フッ
|_|
-
とにかく文字化けが多過ぎた。
ツンの顔以外の*は全て文字化けです。
次の人も頑張ってくれー
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ショボンの顔でちょっと笑ってしまった
乙、歪んでたのはツンだったか…
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誰もおらんようですんで37本目頂きやす
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( ^Д^)「あー疲れたぁ〜!」
( ^Д^)「店長!お疲れっす!」
(`・ω・´)「おう!気を付けて帰れよ!」
( ^Д^)「うっす!んじゃさいならっす!」
( ^Д^)「久々に早く上がれるし、酒でも買って帰るか!」
.,、
(i,)
|_|
メリーさんのようです
-
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○ /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/ \ \:::::,,,,,,,,;;;,,,;;;';;:::;;;,,,,,,,,:::::
;;ミゞ, || /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;/ \ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;;;ヽミゞ;,;||;/;:::':::;:::':::;:::':ノヽ;:::'::ミゞ`;;:ノ;ミゞ;:::':::;::::;:::/ ロ \ \: : : : : : :: :: : : : :
";"ミゞ:; ||, ̄| ̄ ̄ ̄ 彡ヽミゞ:ノミゞ;ノ:;ミ;  ̄ ̄ ̄| | ̄
ノミミゞ:; ||, | |ニlニ彡ヽミゞ:ノミミゞ;彡 ミ lニl | lニlニl |
;;ノ彡ミi ,||ゞ, | |___l;彡;;i;ヽミゞ;ソミ;;彡::ノミゞゞ__|゙ | |___l___|゙ | ;":;;:
ノ;ヽミゞ゙||ミ;;ゝ ノミヽミゞ;ノミミノノ;;ii;;;ヽミゞ, | iニニニニiニニニニi ;::;;":;;';; ;":;;
彡|l!:ミゞ||. | |ニl'ノ彡ii;ミミヽミゞ;;彡|l::lニlニl | i :::┌─||;i:::: i | || / ̄ ̄ ̄ ̄
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(*^Д^)「ポテチ!焼き鳥!ビール!クゥ〜ッ、ウマい!」
(*^Д^)「プギャー、豪遊っ…!なーんてなぁ!ハァッハッハァ!」
♪さっだこ右乳首が落ちた(着信音)
( ^Д^)「あん?電話?誰だよお楽しみの最中に。もしもし?」
ζ( ー *ζ「あたしメリーさん。今あなたの街にいるの…」
_,
( ^Д^)「はぁ?ナニイテンダコイツ?」
-
ζ( ー *ζ「くすくすくす」
( ^Д^)「ちっ、基地外デムパかよ」ピッ
( ^Д^)「あーあ、ったく何だってんだよ。まぁいいや、飲み直しだ飲み直し!」
しかし、電話を切ってもすぐまたかかってくる。
ζ( ー *ζ「あたしメリーさん。今駅の前にいるの」
ζ( ー *ζ「あたしメリーさん。今コンビニの角を曲がった所なの」
(;^Д^)「おいおいおいおい…これってただの与太話じゃねえのかよ…」
ζ( ー *ζ「あたしメリーさん。今あなたの家の前にいるの」
俺は思い切って玄関のドアを開けたが、誰もいない。やはり誰かのイタズラかと思った直後、またもや電話が…
ζ( ー *ζ「あたしメリーさん。今 あなたの後ろにいるの」
-
(;^Д^)「なん…だと…?」
振り返るも、そこには誰もいない。
(;^Д^)「ったく、脅かしやがって…。一体誰のイタズラだ?」イタヅラハイヤヅラ
そう思った矢先、またも電話の音が鳴り響く。俺は恐る恐る携帯を取るが、着信を示す画面は出ていなかった。
(;^Д^)「どうなってんだ…?」
ζ( ー *ζ「くすくすくす」
ζ( ー *ζ「あたしメリーさん。今あなたの中にいるの」
(;^Д^)「ひぃっ!?な、中!?」
頭の中から声が響く。恐怖で気が狂いそうだった。
ζ( ー *ζ「一つになろ?ね?」
-
(; Д )「ひっ…あっ、あ…!うわあああああああああ!」
プシャァァァァァ
ζ( ー *ζ「え?」
股間に湿り気が広がる。それと同時にかすかなアンモニア臭も。
ちょっとの解放感と、大きな羞恥心が波になって襲ってくるこの感じ。
まさかこれは…
ζ(;ー;*ζ「いやぁぁぁぁぁ!こいつ漏らしたぁぁぁぁぁぁぁ!!」
( ^Д^)「あっ…?えっ…?」
-
ζ(゚ー゚#ζ「何てことしてくれたのよ!女の子に恥じかかせるなんてサイッテー!!」
(#^Д^)「人ん中でギャーギャー騒ぐんじゃねえ!一体何があったか説明しろ!産業で!」
ζ(゚ー゚*ζ「①取り憑いた瞬間
②あんたが小便漏らして
③KONOZAMA
(;^Д^)「えっ、あ!なんじゃこりゃああああああ!」
ζ(゚ー゚#ζ「いい年こいておしっこ漏らすとかホンット信じられない!」
(#^Д^)「お前が散々脅かすからだろーが!本物のメリーさんとか誰だって怖いわ!」
ζ(゚、゚#ζ「とりあえず床のそれ拭いたら?絨毯に北海道が出来てるわよ」
(;^Д^)「あ、ああ。うわー、いくら乗っ取られてたとはいえこいつはヒドい」
ζ(゚ー゚#ζ「ちょっと!あたしが漏らしたみたいな言い方しないでくれる!」
-
30分後
( ^Д^)「やっと片付いたぜ…いい年こいてこんなことするなんて夢にも思わんかったわ」
( ^Д^)「で、結局お前一体何なんだ?」
ζ(゚、゚*ζ「見ての通り、ただのメリーさんよ?まだ分からないの?」
(;^Д^)(いや見ろと言われましても声しか聞こえないんですが)
ζ(゚ー゚*ζ「野暮なツッコミはナッシングよ」
(;^Д^)「お、おう」
( ^Д^)「じゃなくて!何で俺なんだ?そんでお前は何がしたいんだ?」
ζ(゚、゚*ζ「教えてあーげないっ!」
(;^Д^)「ハァ?」
-
まさかの展開w
支援
-
ζ(゚、゚*ζ「あ、でも責任は取ってもらうから」
( ^Д^)「責任?」
ζ(゚ー゚*ζ「女の子に恥じかかせた罪は重いわよ?」
( ^Д^)(理不尽だ…)「で、何すればいいんだよ」
ζ(゚、゚*ζ「さぁ?自分で考えたら?子供じゃないんだし」
(#^Д^)(クッソォ殴りてぇ…)
ζ(^ー^*ζ「あ、殴っちゃう?殴っちゃう?いいよ。でもあなたに全部ダメージ行くだけだからね?」
(#^Д^)「クッソがぁぁぁぁぁぁ!!」
ζ(^ー^*ζ「これからよろしくね。お漏らしプギャー君」
-
(
)
i フッ
|_|
( ^Д^)「そういや何で俺の名前知ってんの?」
ζ(゚ー^*ζ「メリーさんは何でもお見通しよ♪」
-
短いですがこれにてお終い
お粗末さまでした
-
乙!
2レス目で猛烈に腹へったぞ、どーしてくれる
-
乙
三十八本目いただきます
-
三十八本目
.,、
(i,)
ξ;゚⊿゚)ξ(; ^ω^)つ|_|
ttp://imepic.jp/20140816/745220
ヒギャアアァァァ!!!>
オウフッ>
(
)
i フッ
|_|
-
涙目なツンちゃん可愛い
後ろの連中も良い具合に怖いな
-
ツンちゃんprpr!!
-
>>783
この構図鏡に映ってるのって見ている人間だよな
俺らか
-
三十九本目、頂きます。
.,、
(i,)
|_|
-
私は今まで様々なストーカーにあって来ました。
それもこれも、私のこの見目麗しい美貌のせいでしょう。
ちなみに、自分で言うのもあれですが、性格は見た目に反して最悪な女です。
そんなストーカー共は、私の私生活を見るや否や勝手に幻滅し、勝手に失恋することがほとんどです。
中にはしつこい物好きがいたりします。だけど、そんな奴らが襲ってきた時でも柔道黒帯保持者の私に投げられて、泣きながら立ち去るのが常なのでした。
ですが、今回、私は最強のストーカーに出会ってしまいました。彼は私のだらしない私生活を見ても何とも思わないし、何より一番の問題は彼には私の柔道技が効かないと言うことでした。
-
(゚、゚#トソン「あなたいい加減、私から離れてくださいよ!!」
どんな時でも後ろにいるストーカーに向かって叫ぶ私は、はたからみたら、異常者でしょう。
何故なら、このストーカーとは…
( ;<●><●>)「すいません、迷惑なのはわかってます。すぐにでも離れて差し上げたいのですが、どうしても離れられなくて…」
私にとり憑いた背後霊なのですから
-
(゚、゚トソンストーカーは背後霊のようです( <●><●>)
.
-
(゚、゚#トソン「あー、もう、嫌になります。なんで私があなたみたいな幽霊に取り憑かれなきゃいけないんですか!」
(; <●><●>)「私だって、背後霊になる気は無かったのですが…」
(゚、゚トソン「じゃあ、さっさと離れてくださいよ」
( <●><●>)「それがどうにも離れられないようでして…」
(゚、゚トソン「何でですか」
( <●><●>)「私はトソンさんの側以外、どこにも行けないようにされちゃったみたいですね。やっぱりこーいうことしちゃダメですねぇ」
そう言って、背後霊がギュッと掴んだのは彼の首を締めている固そうなロープでした。
(-、-;トソン「自殺の罪は重いってことですね…」
-
彼は平凡な幽霊でした。幽霊と言えば、白装束を着ていたり、透けていたり、足がなかったり、 血塗れだったりを想像するかもしれません。
だけど、この幽霊はそんなことはありません。見た目はどこにでも居るサラリーマンのようであったし、喋り方も温厚な所謂「いい人」でした。
生きている人間と違うところがあるとすれば、私にしか見えないことと、首からロープが常にぶら下がっているということだけです。
-
( <●><●>)「自殺は良くないですよ、本当。何もいいことないですからねぇ」
(゚、゚トソン「する気も無いから安心してください」
( <●><●>)「そうですね、それにもうすぐお見合いなさるんですよね」
(゚、゚;トソン「なんでそれを知っているんですか!?」
その情報はごく一部の人しか知らないはず…!
( <●><●>)「そりゃあもちろん、トソンさんの背後霊ですからね」
(゚、゚トソン「えーと、075-000…と」ポチポチッ
( <●><●>)「トソンさん?なにをしてるんですか?」
(゚、゚トソン「霊媒師に電話かけてるんですよ。あなたみたいなのが憑いてちゃ、お見合いも万全な態勢で望めませんからね」
( <●><●>)「無駄だと思いますけどねぇ…」
(゚、゚トソン「あ、もしもし、霊媒師さんですか?至急祓って欲しいんですけど!」
-
川д川「お待たせしました、霊媒師の貞子です」
(゚、゚トソン「よろしくお願いします」
川д川「確実にいますね、この部屋には…!」
( <●><●>)「…トソンさん、どんな幽霊がいるか聞いてみてください」
(゚、゚トソン「えーと、先生、どんな幽霊がいますか?」
川д川「そうですね…獰猛な女幽霊があなたに取り付いていますね」
(゚、゚トソン「…」
( <●><●>)「やっぱり。トソンさん、この子霊感ないですよ」
(゚、゚トソン「…まぁ、いいや 。さっさと幽霊退治してください」
川゚д゚川「はい、キェエエエエエエ!!!!離れたまえ、離れられたまぇえええええ!」
(゚、゚;トソン
(<●><●>;)
背後霊よりも、この人の方が悪霊っぽくて怖かったです。
-
川;д川「こ、これで大丈夫!無事、祓われましたよ」
(゚、゚トソン「…あぁ、そうですか」
チラリと後ろを見ると、背後霊が何だか申し訳なさそうに立っていました。
川д川「一万円になりまーす」
(゚、゚トソン「はいはい…」
インチキ霊媒師が帰った後、背後霊はペコペコしながら私に謝ってきました。
( ;<●><●>)「すいません、トソンさん。祓われよう祓われようと思って、私も頑張ったんですが…」
(゚、゚トソン「いや、私が格安の霊媒師なんか頼んだからインチキに引っ掛かっちゃっただけですから…」
高額な霊媒師に依頼するお金もなかったので、それまで通り背後霊のいる生活をしばらく続けることになりました。
-
背後霊との生活は、極めて悪い物ではありませんでした。家事の苦手な私の代わりにポルターガイスト現象で、片付けをしてくれたり、生前の趣味も合い、話は尽きませんでした。
そんな生活に甘んじていたおかげで…
(゚、゚;トソン「お見合いまで、後一日になってしまったじゃないですかぁぁあ…!」
( <●><●>)「まいりましたね…」
表情の少ない彼でしたが、初めて暗い表情になりました。
(゚、゚トソン「…そういえば、あなたはなんで私に取り憑いているんですか?」
( <●><●>)「前々から言ってますが、取り憑こうと思って取り憑いてしまって訳ではないんですよ、私」
(゚、゚トソン「そういえばそうでしたね…」
でも、だからってなんで私の背後霊になってしまったのでしょうか。
-
( <●><●>)「自殺の罪は重い、とトソンさんも言っていたじゃないですか。これは罰なんですよ」
(゚、゚トソン「あなたの自殺の罪が、どうして私の背後霊になることなんですか」
( <●><●>)「私の自殺が、あなた絡みだったからでしょう」
(゚、゚;トソン「…え?」
それは初耳でした。というか、私が彼と出会ったのは、彼が背後霊になってからです。
それなのに、どうして彼の自殺原因が私になるのでしょうか。
-
( <●><●>)「実は私、生前もトソンさんのストーカーをしてたんです」
(゚、゚トソン「…」
これだけでも中々の衝撃事実です。何故なら、私は自分をストーカーしている奴らは全員把握しているつもりだったからです。しかし、私が把握しているストーカーリストに彼はいなかったからです。
( <●><●>)「というか、職場も一緒だったんですけどね」
(゚、゚;トソン「…えぇ!?」
( <●><●>)「だからトソンさんがお見合いすること知ってたんですよ。部長にすすめられてお見合いするんですよね、部長が酔った勢いで話してくれました」
部長め…!
-
( <●><●>)「お見合い相手は、とてもいい人だと聞きました。地位も名誉もある好青年だと」
(゚、゚トソン「らしいですね」
( <●><●>)「それを聞いて、自分には勝ち目がないなぁと思いましてね」
確かに勝ち目は無いかもしれません、お見合い相手は今をときめく大手企業の跡取り息子です。
( <●><●>)「だから、自殺しちゃいました。トソンさんが他の人とくっつくのを見ていたくなくて」
(゚、゚トソン「はぁ」
どうしてそんなくだらないことで自殺なんてしてしまったんでしょう。
( <●><●>)「でも、人生ってなかなか上手くいかないものですね。あなたが他の人とくっつくのを見たくなくて自殺したと言うのに、私は結局、あなたの背後霊になってしまいました」
にっこりと、悲しげに彼は笑いました。
私は彼にかける言葉が見つからず、お見合いも控えていたのでその日はいつもより早く就寝することにしました。
-
(゚、゚トソン「お見合いと言うのは、こんな堅苦しい格好をしなければならないんですね」
着物を着るのは成人式以来です。
( <●><●>)「でも、とっても似合ってますよ。トソンさん」
そう思っているなら、もっと笑顔で言ってくれればいいのに。
(゚、゚トソン「…一つ、質問をしてもいいですか?」
( <●><●>)「はい、なんでしょう?」
(゚、゚トソン「背後霊ってのは、成仏できるんですか?」
( <●><●>)「…どうでしょうか。私の場合は、トソンさんが死ぬまでは恐らく成仏できないと思います。それが私への罰ですから」
(゚、゚トソン「そうですか、それだけ聞ければ充分です」
(; <●><●>)「えっ、充分って何がですか?」
-
('A`)「おい、都村!慣れない着物だから遅いのは分かるが、早く来なさい!」
(゚、゚トソン「はいはい。ったく、相変わらず部長はうるさいんだから…」
( <●><●>)「…じゃあ、トソンさん。上手くいくといいですね」
背後霊の心にも無い言葉には返事をしないで襖を開けると、そこには美青年が居ました。美青年は私の顔を見るなり、顔を赤らめました。
部長の言う通り、このお見合いは地位も名誉もあるこの美青年からの申し込みのようでした。
-
私は美青年にフッと、微笑み返しました。
美青年が、どうぞお部屋に入ってくださいと言う前に、私はその場で土下座しました。
(-、-トソン「すいませんがこのお見合い、お断りさせて頂きます」
部長も美青年も仲人役であろう人たちも、皆驚いていましたが、一番驚いていたのは背後霊でしたでしょう。
私は土下座をしながら、皆からは見えない顔でしてやったり、という笑顔をしていました。
-
後日、私は部長にこっぴどく怒られましたが、事情を説明すると途端に優しくなり、許してくれました。口煩い部長ですが、人情には厚い人なのです。
しかし、部長はなんとかなりましたが、あのお見合いから毎日毎日煩いのは背後霊でした。
-
( ;<●><●>)「どうして断っちゃったんですか!?あんないい人、中々居ないですよ!?」
(゚、゚トソン「そうですね。顔も良かったですし」
( ;<●><●>)「だったら、何故…!」
(゚、゚トソン「他に好きな人が居るからですよ」
( ;<●><●>)「…!そ、そうだったんですか…」
お見合いを断ったことは文句を言う癖に、好きな人が居ると言えばこの落ち込みよう。なんて面倒臭い人なんでしょう。
(゚、゚トソン「その人は地位も名誉も無いですが、私はあの美青年よりその人が好きなんです」
( <●><●>)「…そうですか、それは一体誰なんですか?」
(゚、゚トソン「秘密です」
( ;<●><●>)「そんな殺生な…」
-
きっとこれから、彼とは長い付き合いになるでしょう。
でも、これだけは一生教えられません。
だって、もし教えたとして、両想いだと知った彼が満足して成仏したら困るじゃないですか。
彼には私が死ぬまで、ストーカーの背後霊として取り憑いて貰うつもりです。
それが、自殺した彼への私からの罰なのですから。
-
三十九本目、お終い。
(
)
i フッ
|_|
-
おっつ。爆発しろ
-
乙!
-
リア充だ…片方死んでるけどw
この時間はみんなでほん怖観てるのかな?
今のうちに投下しておこうかな
-
.,、
(i,)
|_|
四十本目
-
2014年8月9日、朝7時のアラームが鳴る直前…
僕はいつもと違う携帯の振動で目が覚めた。
ぶーん、ぶーん、ぶーん…
( -ω-)「……お」
眠気から解放されつつも、
音が鳴り止むまで放っておくつもりだった。
誰だろう…こんな時間に。
いつもと同じように目を覚まさないと、
きちんと寝た気になれない。
ぶーん、ぶっ ーー ……
( -ω-)「……」
しめしめ。
鳴りやんだ事を確認して、そこではじめて携帯に触る。
デジタル時計はAM6時55分を表示していた。
そして、一通の着信と留守電のマークも。
( ^ω^)「……」
このような事は僕の日常で滅多にない。
記憶の限り…
嫌な知らせの他ない。
.
-
数時間後、僕の姿は惨めを晒していたと思う。
いい歳した大人が、妻の前で憚らず涙を流した。
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、どうしたの? なにかあったの?」
ツンの問い掛けにしっかり答えようにも、
言葉にしようとしただけで溢れる涙…
それを堪えきれなかった。
( ;ω;)「……ど、ど…」
僕は友達が多くない。
その代わり、誰よりも厚い友情に恵まれていたと思った。
年末年始はもちろん、
3ヶ月に一度はどこへでも集まって遊んでいた。
3ヶ月前の2014年5月26日もそんな日だった。
僕の用事が済み次第ではあれど、
二人で初めて入る焼き鳥屋さんで
旨いお酒と旨い肴に喜びを分かち合って
別れた。
.
-
それなのに ーー
ピーッ
『……内藤ホライゾンさんの番号でしょうか』
『はじめまして、ドクオの父です』
『昨日ドクオが亡くなったので…お電話しました』
ーー それが、僕が初めて聞く
彼の嫌っていた父親の声だった。
.
-
電話の翌日。 当日は台風だった。
メモに走り書きした住所を便りに僕が向かった先は、
かつて共働きの両親の代わりに僕の面倒を
見てくれたバーチャンが亡くなった時と
同じ火葬場だった。
タクシーを降りてすぐに屋根のある場所に
立ったはずなのに、もう喪服の足元が
びしょ濡れになる。
等間隔に並ぶ待合室。
故人を見送る一族の名前。
それを頼りながら案内所で確認し、
建物二階にある小さな部屋の引き戸を開けた。
( ^ω^)つ| スゥ…
そこにいた黒ずくめの人々が、
一斉にこちらを見やる。
誰だろう? …そんな顔だ、だが無理もない。
一番近くに立っていた厳しい顔の男性に
僕がドクオの友人であることを告げると、
瞬間その男性は哀の表情に破顔した。
「ホライゾン…ブーンさん、私が、
私がドクオの父です」
-
その場に集まった人数はそう多くはなかった。
理由が理由だから仕方なく、かといって東北や関西などに住む家庭もあった。
ひとり一人が律儀に話し掛けてくる。
突然現れた僕に無関心な人は居なかった…
彼の一族における親戚付き合いは
薄情な僕の一族とは真逆で密接に感じられた。
でも、それは少しだけ、
ーー 招かれた立場からすれば傲慢だが、
本当に少し、窮屈とも思った。
同時にそれはドクオが彼らに感じる事でも
あったのかもしれない…、
僕達はそれほど似ていたと思う。
.
-
支援
-
棺を前にして火葬場でお経をあげながら、
僕を除く全員がお坊さんに合わせて
南無阿弥陀仏を唱える。
僕はそのメジャーたる部分しか分からず、
皆が唱える言葉を心のなかだけで復唱する。
周囲と…そして自分が洩らす嗚咽に紛れて
二年前の事をふと思い出した。
( A )『俺んち…仏教の○○宗らしい』
( ^ω^)『今頃知ったのかお?』
( A )ノ□ 『うるせー。だからこそ学ぶべく
これをさっき買ってきたんだぜ!』
( ^ω^)
つ□ 『どれどれ』
【もしもリアルパンクロッカーが仏門に入ったら】
( ^ω^)
つ□ 『このチョイス…お前アホかお』
(; A )『いや、まて! 意外と面白いぞ!』
-
その時借りたその本は確かに面白くて、
底辺高校出な僕にも分かりやすかった。
でもそれは、ドクオの母が癌で亡くなる
一ヶ月前の出来事だった……。
彼はうすうす感づいていたのかもしれない。
カーチャンの調子が良くない…
当時のそんな相談を、
僕は「這ってでも病院連れていけ」と
アドバイスして、結果発覚した。
( A )『サンキューな、後は俺の問題だから…』
そういった数日後、ドクオは仕事を辞めて
カーチャンの通院と入院中の世話をした。
カーチャンの骨をお墓に持っていった日、
ドクオはどんな気持ちだったのだろう…。
-
…気が付くと僕の嗚咽は一段階大きくなった。
くだらない本だったな、なんて思いながら
彼の棺は炎の中へと運ばれていく。
ドクオの親族全員が泣き叫んでいた。
その最後尾で、
僕だけが声を殺して泣き笑っていたと思う…
壮大なドッキリだとしか思わなかったから。
( ^ω^)「ほら、早く起きないと焼けちゃうお?」
( ^ω^)「……もはや20分経過。
あーこれはもうダメかもわからんね」
テーブルに並べられた食べ物がすべてゴミに見えた。
なんでドクオの葬儀に自分がいて、
これを口にしなきゃいけないのか理解できないまま…
一般的礼儀のつもりで一口食べた。
なんの味もしない。
なんの意味も感じられない。
僕はいわゆる礼儀…マナーが嫌いだった。
モラルと違って、形骸化したそれは
声高らかにどや顔をするのが嫌いだ。
会社ではスーツ、言葉遣いは私、
御社、弊社、身内は呼び捨て、
香典は立場によって額が変わります、
注ぐときのビール瓶はラベルを上に向けて、
逆手に持つのはいけません?
…出来なかったら誰か死ぬの?
どれもイケナイコトだと知らなければ
何一つとしてひっかかりのない事項ばかり。
-
見てるよ支援
-
そのあとはドクオが骨になるまで…
彼の父や姉と並んで座り、話をした。
ずっと僕を隣の席に迎えてくれて、
ドクオの話をせがんでいた。
でも親戚を差し置いて家族の席に座るのは
さすがに抵抗があった。
( ^ω^)(…僕は他人なのに)
ーー わかってる。
彼らは僕ではなく、その後ろにいる
ドクオの影を見ていることくらい。
でも生憎と僕は記憶力が悪かった。
小学五年生の頃、意地悪な先生が配った
忘れ物ノートという物がある。
皆がせいぜい30を数えるところを
僕は一年で154個という記録を打ち立てている。
当時、皆が僕をバカにした。
先生も僕をぞんざいに扱った。
ーー でも六年になって地方から転入してきた
ドクオだけが違う感想を述べた。
( A )『お前すげーな、俺もやってみるぜ』
とはいえ結果、六年生のドクオは104個。
対する僕と言えば232個という圧勝に
( A )『怖いもん無しだなお前ww』
( ^ω^)『親もご飯作ってくれなくなったおww』
と、笑い合った。
…僕はもうそれ以来、
母親の作ったご飯を食べる事は出来なくなる。
-
焼き終わったドクオの骨は比較的多かった。
係りの人は
「若い方は特にですが、
よほど丈夫だったんですね」
と話していた。
( ^ω^)(骨と皮だけで出来てるような
奴だったしな)
二人一組で骨を拾い、骨壺にドクオを
納めていく。
たった一人参列していた僕が戸惑っていると
恐らくは僕より若い男性が
「…よろしければご一緒に…」
と、会釈して声をかけてくれた。
それなのに、
パキッ
…と、音をたてて僕の掴んだ部分が折れた。
他の皆はそんな事もなく平然と済ませたのに。
( A )『うひひwwざまあwww』
そんな声が聴こえるようだった。
(# ^ω^)「…死んでもそれかお」
僕は平然を装おってもう一度、
今度こそドクオの残骸を骨壺に納める。
大人しくしろ、こんなときくらい…
-
結局、ドクオの骨はそのままでは壺に
収まりきらなかったために、
係りの人がさりげなく潰していた。
僕にはそう見えた。
こんなとこでまで
はみださなくていいだろう?
…挨拶を終え、タクシーで帰ろうとした僕を
ドクオの父、姉が引き留めた。
「ぜひお食事もご一緒にお願いします」
…その時の彼らの瞳は虚ろだった。
僕は人の眼を見てから話す癖がある。
でも、すぐに反らす。
最初は全然顔も見ないのに、慣れてくると
眼をじっと見てくるドクオとは対称的に。
喪主を先頭に、マイクロバスに載って
会食の場に移ると
二人に挟まれた。 …正面には骨を拾った
先の男性。
歳もそれほど離れていない従兄だと知った。
喫煙所で時間を共にする他の親戚も
皆一様にドクオという人間を知っていた。
これほど故人を知る親戚付き合いが
この世に存在するのかと驚くと同時に、
少しだけ僕の中には変化が訪れる。
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