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( ^ω^)百物語のようです2014( ω )
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( ^ω^)おいすー。今年も百物語の季節がやってきたおね。
( ^ω^)ここは百物語専用スレだお。開催日まではルール確認や質問等、自由に使って欲しいお。
・開催日は八月八日(金)から八月十七日(日)まで
※ただし投下できるのは八日〜十日と十五日〜十七日の金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可。
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。もちろんVIPに建てるのもOK。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
過去の百物語のまとめ
( ^ω^) ブーン系図書館主催・百物語のようです ( ω )
http://iroirotunpeni.blog11.fc2.com/blog-entry-521.html
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://boonbunmaru.web.fc2.com/collaboration/dreadful_story/dreadful_story.htm
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-755.html
( ω )なお、こちらは何があっても責任は負いませんので、自己責任での投下、閲覧をお願いいたしますお
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動画怖いなおいいいいい!
寝る前に見るんじゃなかった!
俺が書き溜めしてる作品より怖いわ!
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>>62
クオリティたけえwww
テレビのお詫びテロップとか苦手だからすごいぞわぞわした
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どうもこんばんは、ブンツンドーです。
とうとう百物語まとめ特設ページができました!!!
http://buntsundo.web.fc2.com/100monogatari_2014/top.html
って言ってもまだ企画の説明しかありませんが。
ひとまず仮アップという感じなので、説明文など足りてないかもしれんけど、(たとえば長編作品の扱いとか……)
そういった改善点とか他にもあればバシバシ指摘してくださいね。やる気の限り直します。
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すごすぎワロタ
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みなぎってきたwwww
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>>73
乙すぎる
cssのbodyに word-wrap: break-word; を入れてもいいかも?
ブラウザの設定次第だとは思うけど、スマホのクロームだとURLが横にはみ出しちゃう
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雰囲気出てるわ
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さすがブンツンドーさんや
よーしパパもう一作品つくるぞー
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すげえな…本当にありがとうございます。
長編作品はこれまでの祭と同様、祭り終了後も祭り作品として投下可能という形がいいと思うんですがどうでしょう。
ブンツンドーさんには迷惑をかけてしまうかもしれませんが。
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受験生だけど模試の成績が最大のホラーだわ
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もう何年もROM専だけど、今年こそ投下する!
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マジか今週からだったか
全然書き溜め進んでねえ、フルスピードや…
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書き手の皆さんガン(゚д゚)ガレ
楽しみにしてるからなー
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メンテ終わったのか
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>>83
一緒にやろうよ!w
いま4つほど完成したけど皆さんどれくらい書くものなの?
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全然書きため進んでないな。三つくらい考えてたんだが
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今年は文章じゃなく支援絵で行こうと思ってるよ
読んだのは時間が許す限り出来るだけ描きたい
書く人がんばれー
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今まで完全ROM専だったけどどうしようかな
勇気だして参加してみよう、かな
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>>88
背中なら崖の上から押してやるよ
参加しようぜ
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>>88
一緒に初投下してみようぜ
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>>88
崖下のマットは俺がどかしといてやるよ
参加しようぜ
祭りみたいなもんだし、上手い下手なんて気にする必要ないだろー
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過去の祭り作品みてみたけど
中には5、6レスで終わってるのもあったね
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1レスでも構わないと思うけどな
レス数は上限しかないんだし
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ネタが思いつかない……
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焦らないで待ってればきっと思いつくよ
俺も思いつかないけど
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さて困った
オチが思いつかない
あともう少しなのにいいいいいいいいいいいいい
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爆発か夢か主人公が幽霊か
お好きなのをどうぞ
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じゃあ爆発夢幽霊オチで頑張ってみようかな
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楽しみ
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前回あったみたいに、絵と文を組み合わせた作品でもいいのか?
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いいんじゃね
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この雰囲気は嫌いじゃない
ついに明日だー
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あと1時間と少し!
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( ^ω^)さて、開催まで残り30分ほどになりましたが、もちろん投下の準備はできてますおね?
( ^ω^)投下の前に、ここで今一度、ルールの確認をしたいと思いますお。
・開催日は八月八日(金)から八月十七日(日)まで
※ただし投下できるのは八日〜十日と十五日〜十七日の金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可。
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。もちろんVIPに建てるのもOK。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
主な開催場所
創作板
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/subject.cgi/internet/13029/
小説板2
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/subject.cgi/internet/16305/
避難所(VIP)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/subject.cgi/sports/41713/
VIP
http://viper.2ch.net/news4vip/
シベリア図書館
http://iand2ch.net/test/read.cgi/siberia/1391693128/
過去の百物語のまとめ
( ^ω^) ブーン系図書館主催・百物語のようです ( ω )
http://iroirotunpeni.blog11.fc2.com/blog-entry-521.html
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://boonbunmaru.web.fc2.com/collaboration/dreadful_story/dreadful_story.htm
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-755.html
( ^ω^)シベリアでの投下はリンク先でのみ可能なので、くれぐれも注意してくださいお。
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( ^ω^)少し早いですが、百物語には欠かせない蝋燭をお配りしたいと思いますお。
.,、
(i,)
|_|
(
)
i フッ
|_|
( ^ω^)そうそう、蝋燭は自前の物でも結構ですお。
アルコールランプを使った事例もありますおね。
( ^ω^)本スレに投下の場合、投下前に蝋燭に火を灯して話数宣言をし、
投下が終了したら吹き消してくださいお。
( ^ω^)個別スレの場合、蝋燭AAを本スレに貼るか自スレに貼るかは作者の自由ですお。
ただし、投下前か投下後に、本スレにてスレのURLと共に本数の宣言をお願いしますお。
( ^ω^)なお、蝋燭は一作品につき一本になります。
( ^ω^)ルールは以上になりますお。
( ^ω^)そうそう!まとめはブンツンドーさんがやってくれることになりましたお!
http://buntsundo.web.fc2.com/100monogatari_2014/top.html
( ^ω^)ノシ それでは、30分後にまたお会いしましょうおー。
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( ^ω^)みなさん、お待たせしましたお。いよいよ百物語が始まりますおね。
( ^ω^)去年は惜しくも百には届きませんでしたが、今年はどうなることやら。
( ^ω^)百まで語り妖や霊を呼ぶも良し、百まで語らず呼ばぬも良し。楽しみ方は人それぞれですお。
( ^ω^)そうそう、ルールは>>104->>105になりますお。
( ^ω^)さあ、蝋燭は準備したかお?
……では、これより百物語2014をーー
( ^ω )……おっと、一つ忘れていたことが。
( ω )この百物語においていかなることが起きようと、それはみなさんの責任となりますお。
主催側は一切責任を負いませんので悪しからず。
( ω )失踪してしまう者がいるのか、はたまた怪奇現象が起きてしまうのか、それとも書き溜めが消えてしまうのか……。
それを確かめるのはあなた自身ですお。
( ゚ω )……では改めまして、百物語2014を開催いたしますお!
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さあお前ら始まったぜ!
次の挨拶は10日の終了時間に来ようと思うから、他の日は各自で時間を確認してくれ
質問とかあれば、投下中以外だったらいつでも受け付けるよ
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質問!
投下の時にトリってつけない方がいいのかな?
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トリはご自由に
どっちでも構わないです
-
では途中でID変わるかもなのでつけておきます
-
それでは投下させていただきます
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.,、
(i,)
|_|
望まれずクリーチャーのようです
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子宮の暗闇を漂っていた頃から、
私は記憶がある。
叩かれたお腹を守ってくれた母さんには
心から感謝しています。
『無事に産まれてほしいの ーー 』
その言葉を糧に、
たくさんたくさん栄養をもらいました。
貴方に喜んで貰いたい一心で。
忘れもしない。
分娩室で私が産まれた時の事。
私を守り続けた子宮の水が外に流れ出て、
いよいよ私が闇の裂け目から這い出したとき、
溢れる光に拒絶されながら
母さんの名前を呼んだんだよ。
手足を震わせて、
激しく呼んだんだよ。
ーー でも貴方には、
醜い素肌を隠しもせずに泣き叫ぶ
ただの化け物に見えたのかな…?
.
-
小学校、ホームルームの時間…
/ ,' 3 「来週からは冬休みじゃ。
さっき配った宿題をやりながら、
一週間と少し。
健康無事に過ごしとるようにな」
ζ(゚ー゚*ζ 「せんせー、
あたしのプリントがたりません〜」
/ ,' 3 「おお、そうか。
前の席の ーー くるうさん、
お主のところにはあるかの?」
川 ゚ 々゚) 「…あ"、あ"るます」
/ ,' 3 「じゃあそこで足りなくなったのか…
ここにもあるからデレさん取りに来ておくれ」
_
ζ(゚ー゚*ζ 「ちょっとー!
無くなったならちゃんとせんせーに言ってよ!」
川 ゚ 々゚) 「……」
('、`*川 「デレよしなよ。
その子に言ってもどうせわかんないよ」
ζ(゚ー゚*ζ 「こいつ…いつもいつも、
うすきみわるーい」
('A`)「…」
( ^ω^)「さわっちゃだめだお!
ばっちいくるう菌がうつるお!」
ζ(゚ー゚*ζ 「あはは! それもそっかー」
/ ,' 3 「これ、止しなさい!
くるうさん、もし足りなくなったら
一言先生に言ってくれて良いからのぅ」
.
-
私は昔から身体が弱かったのです。
風邪をひいたことはありません。
皮膚が…空気に触れるだけで痛かった。
だから毎朝包帯を腕や脚に巻いて、
ちゃんと毎日学校に行ったよ。
冬休みの間も外に出ないで、
家のなかで宿題をやったんだよ。
数日で全部終わって、母さんに報告したね。
…誉めてはもらえなかったけど。
それでも私は良かったのです。
川 ゚ 々゚) 「かあ"さん、明日からまた
学校にいくよ"」
J( 'ー`)し
川 ゚ 々゚) 「あとで、お"ふとん"カバー替えるね」
かあさんは喋れません。
私が産まれた時からずっと。
川 ゚ 々゚) 「い"ってくる"ね」
J( 'ー`)し
.
-
/ ,' 3 「ミセリさんはケアレスミスが多いのう。
ブーンくんは…ああ、
落書きし過ぎじゃって…」
(-_-) 「おはようございます、荒巻先生。
いやあ寒い…
さっそく休みの宿題の採点ですか」
/ ,' 3 「ヒッキー先生、お久し振りです。
そうなんです、
早めにやればあの子達の課題も分かりますから」
(-_-) 「…くるうさん、って、
クラスにいらっしゃいますよね。
あの子は勉強の方はどんな感じなんですか?」
/ ,' 3 「? くるうさんが、なにか? 」
(-_-) 「あ、いえいえ…
大したことではありません。
以前、あなたの代わりに
授業した時から気になってまして」
/ ,' 3 「まあ少し変わったところもありますが、
概ね家での環境問題に ーー
あ、悪い意味でなく、
母親がご病気ですが頑張ってますよ」
/ ,' 3 「宿題も、テストも、
いつもすべて満点です。
あの子だけが唯一」
.
-
数年後。 大学、休み時間…
( ・∀・) 「ドクオ君、ちょっといいかな?」
('A`)「センパイ…? ええ」
( ・∀・) 「キミ、くるう君と同じ小中学校だったんだって?」
('A`)「ほとんど話したことはありませんが…
こうして美婦大学で医学専攻できたのも、
俺とアイツだけですね」
( ・∀・) 「今度さぁ
サークル別の合コンするんだけど、
個人的に興味あるからついでに
声かけておいてくれないかな?」
('A`)「そんなんアリなんですか?
喋ってくれるかなあ」
('A`)「という、わけなんだけど…」
川 ゚ 々゚) 「……い"かない"」
('A`)「……だよな」
川 ゚ 々゚) 「ごめん"ね」
('A`)「えっ ーー あ、いや!
こっちこそゴメン…センパイには…
俺から言っておくから」
川 ゚ 々゚) 「ドクオ君は楽しん"でおい"でよ」
('A`)「…アイツ、本当はまともなんじゃないかな」
('A`)「昔…冬休みの終わりに見たアイツは
きっと、もういないんだ」
.
-
合コンに誘われるなんて思ってなくて、
急だったからつい断ったよ。
これで私も、少しは認められたのかな?
周りの人と《同じ》になれたと、
思っていいのかな?
川 ゚ 々゚) 「ねえ、母さん"」
J( 'ー`)し
母さんの声、聴きたいよ。
笑った顔、見たいよ。
川 ゚ 々゚) 「大学が終わったら"
わたしお医者さんにな"るよ」
いまは無表情だけど、
私にはずっと愛しい母だから。
治してあげるからね。
ーー どうか、まだ狂わないで。
-
大学病院、病棟…
(´・ω・`) 「ねぇくるうさん。
その包帯は怪我でもしてるの?」
川 ゚ 々゚) 「……」
(´・ω・`) 「眼科医が眼鏡をするように、
内科医が咳をするように、
医者が怪我をしてるようだと患者さんが不安になるんだ」
(´・ω・`) 「…外さないの?」
川 ゚ 々゚) 「…外したら"、余計に恐がら"せてしまい"ますから」
(´・ω・`) 「……そっか。
いまのは立場上、
どうしても言わなくてはならなかったんだ。
許してもらおうとは思ってない」
(´・ω・`) 「ただ、パブリックイメージの
問題として覚えておいてください」
川 ゚ 々゚) 「すみま"せん"」
('A`)「アイツは優秀だけど、
昔から包帯してたから…
たぶん、先天的な病気なのかもしれません」
(´・ω・`) 「わかった、ありがとう。
経歴から君をわざわざ呼び出してすまなかった」
(´・ω・`) 「遺伝子に妙な興味を示してる事…
なにか関係があるのかな?」
.
-
病院に勤めはじめてから、
私ははじめて人とお付き合いしてる。
彼が望む愛情表現で、
彼は可笑しいほど笑顔になる。
私も満たされてる。
たまには喧嘩もしてみる。
彼は涙したりもする。
そんなに心を焦がしてまで、
こんな私に合わせてくれてゴメンね。
なにもかも予定されてるけど。
川 ゚ 々゚) 「母さん"、人は4つの"記号で出来てるん"だって」
J( 'ー`)し
川 ゚ 々゚) 「C.シトシン。
A.アデニン。
T.チミン。
G.グアニン。
私達は、その"記号の"並びで、
今の私達なん"だって」
川 ゚ 々゚) 「ねえ、もう少しだけ…」
.
-
街中、某所…
( ・∀・) 「よードクオ、久しぶり」
('A`)「センパ ーー …モララーさん、どうも。
いまなにやってるんですか?」
( ・∀・) 「探偵。
浮気調査ばっかだけど」
( ・∀・) 「同じ大学でも、
随分道を違えたなぁハハハッ」
('A`)「いえ、そんな…」
( ・∀・) 「くるうさんは? 元気?」
('A`)「元気というか…あの」
( ・∀・) 「……まさか付き合ってるのか?
マジかよ」
( ・∀・) 「最近話題になってる猟奇殺人、
このあたりだろ?
気を付けとけな」
('A`)「そうですね。
くるうも俺が送り迎えして ーー 」
( ・∀・) 「違う、
気を付けるのはそのくるうさんだよ」
('A`)「……」
.
-
剥がれ落ちた理性という脱け殻は、
いま、ここに、置いていきます。
J( 'ー`)し
川 ゚ 々゚) 「い"ってきま"す」
もうすぐ寒くなるけど、
私は風邪をひきません。
街を歩けば声をかけてくる人が居ます。
みんなと《同じ》になった私に。
( ^ω^)「あれっ? ひょっとしてくるうかお?」
川 ゚ 々゚) 「…」
( ^ω^)「ブーンだお!
久しぶりだおね、いまなにしてんの?」
いまは思い出せないから、
せめて心に聞かせてほしい。
さらけ出して。 母さんに。
( ゜ω゜)「やめるお! やめるんだお!
昔のことなら謝るお! だから ーー 」
川 ゚ 々゚) 「ごめん"ね」
(;゜ω゜)「ングッ ーー 」
4つのアルファベットが、
ほら、組み替わるだけ。
-
某所、祭場…
ζ(゚ー゚*ζ 「同窓会が、級友のお葬式だなんて…」
('、`*川 「いい奴だったのに、
あんな事件に巻き込まれるなんて…」
('A`)「…」
( ・∀・) 『なんで俺が彼女に
興味があったのか、今なら分かるよ。
普通じゃないんだ、きっと』
ζ(゚ー゚*ζ 「でも、クラスメイトも全員来れたし、
ブーン君も喜んでくれるかな?」
('、`*川 「そうね、きっとそうよ」
('A`)「…くるうの事は、
居なかったことになってるのかよ……」
( ・∀・) 『彼女はずっと、
異常だったんじゃないか?
得体が知れないから、掴みきれない。
…それを世間では "人外" とか、
きっと "怪物" って呼んで、
近寄らないようにするんだ』
('A`)『じゃあ、くるうと恋人の俺も、
"怪物" とでもいうんですか?』
( ・∀・) 『たぶん。
怖いもの見たさ以上に、
当時彼女に近付こうとした俺もな』
.
-
私のやったことは事件になるんだって。
どうして?
母さんの声が聴きたい事が?
*( )*( ω )从 ー 从 ( _ )
ねえ、観て!
誰もが同じ笑顔で、
私に手を振ってくれる。
ここはもう、あれほど願った
不公平のないユートピア。
包帯を取ってもなにも言われない。
いくら声を出してもなにも言われない。
川 ゚ 々゚) 「わたし、くるう!
あなた達の名前は?」
.
-
(´・ω・`) 「彼女は異常だよ」
('A`)「…貴方まで、そんなこと言うのですか?」
(´・ω・`) 「どこの世界にあの歳で
あれほどの知識を得る人間がいるんだい?
医学、遺伝子学、心理学、数学、
…他にもあげれば数えきれない。
経歴を知れば知るほど、
くるうさんの発達に汗が止まらなくなる」
(´・ω・`) 「なぜ誰も、なにも言わなかった?
なにも思わなかった?
僕もだ、この際まで知ろうとしなかった」
('A`)「…」
(´・ω・`) 「そして、
それを知っていたはずの君もだ。
昔からずっと一緒で、
誰よりも一番近くにいたのに」
('A`)「…」
(´・ω・`) 「……警察に届けよう。
もし証拠すらなければいいんだ、
僕は君にも謝るし、彼女にも謝る」
ああ…
川 ゚ 々゚) 「これ"って…」
('A`)「もう、しょぼん先生だった物でしかないよ」
.
-
いつからか、
予想外の展開を待っていたんだ。
何もかも、与えるから。
君は俺の、
理想をそのまま実現する。
艶かしく、麗しく。
('A`)
だから、心焦がす涙も必要だった。
何もかも予定されてるけど。
-
支援だ
-
母さん、ねえ、母さん。
どうして金切り声をあげたの?
どうして、そのまま死んでしまうの?
お願い!
目を覚まして!
川 ゚ 々゚) 「かあ"さん"!
かあ"さん"!!」
J( Д )し
川 ゚ 々゚) 「かあ"さーん"!
おかあ"さーーん"!!」
こうして、
悲しすぎるほど
痛みのない終わりがきたのです。
.
-
しえ
-
…何が俺をこうさせるのだろう?
地獄へまた近付いていく。
川 ゚ 々゚) 「…」
('A`)「…そうか」
君を見つけた季節は
真っ白な雪に包まれてた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
川 ゚ 々゚) (∪ 。ωφ ) ('A` )
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
呆然としたくるうに寄り添って、
かじかんだ身体を暖めあった。
でもそれは、
いつか来る、別れの影で。
.
-
ねえ!
雪っていうんだって。
憶えてるよ、
はじめて彼と話した日。
はじめて、彼に見られた日。
川 ゚ 々゚)
ねえ、もっと降り積もって。
この眼を潰して
身動きもとれないくらいに。
母さんのあの顔が思い出せなくなるまで。
川 "∩々゚) グリグリ
('A`)「くるう…」
川 "∩々∩) ガリガリ
.
-
くるうの身体を拘束していた包帯は解かれ
その剥き出しの素肌は氷結に身を焦がす。
彼女に増えた傷跡を眺めながら…
堕ちた自分に、
酔いしれてるだけかもしれない。
('A`)
(; A`)
(うA`) グシッ
お互いの孤独を慰めあってきたよな…?
上辺だけかもしれないけど。
恋人になって、でも、
ーー 永遠は諦めてたとしても。
('A`)「…くるう」
.
-
ドクオはくるうの首に手をかけた。
『まだ暖かい。』
くるうもドクオの首に手をかけた。
『ほん"とだ。』
まだ…暖かい。
-
もっと、降り積もって。
もっと、憎みきって。
この存在をせめて、
君の中で生きていさせて。
川 々 ) 「 ーー 」
( A )「 ーー 」
血の通わない怪物は
ここでただ、叫び続けるだけ。
-
抉りとられた想い出は、
いつか、
粉雪のように消えていく ーー 。
.
-
.
-
数年後。 都内、某所…
(゚、゚トソン 「ドクオ先生、
回診のお時間です」
('A`)「…ああ」
(゚、゚トソン 「順番はいつものルートで、
…あ、昨夜運ばれた患者さんが
いらっしゃるみたいです」
(゚、゚トソン 「えーと…305号室、4番、
モララーさんという方が入りました」
聞きながら回診の準備をする。
(゚、゚トソン 「あっあの!」
('A`)「?」
(゚、゚トソン 「今日のお仕事終わったら、
少しだけ付き合って頂きたいんです」
(゚、゚トソン 「ほんとに、少しでいいので!」
('A`)「…」
首に巻いた包帯は
ジクジクと、
あの頃の君を思い出させる。
.
-
…くるう。
地獄へ堕ちていくしかない、
俺の姿をどうか見つめていて。
ナースに小さく、俺は頷いた。
「い"ってくる"よ」
.
-
望まれずクリーチャーのようです
(了)
(
)
i フッ
|_|
参考 引用文献:
村田信也【-CREATURES-】より
-
乙です!
切ない話だ
-
>>139にて一本目を終わります
ありがとうございました
-
乙だ
-
次の方いらっしゃらなければ、投下させて頂きます。
-
.,、
(i,)
|_|
二本目
蜂のようです
-
( ^ω^)「今日はドクオと久しぶりの再会だお〜♪」
( ^ω^)「しかしニート最高だおw
平日の夜中も遊び放題おw」
( ^ω^)「噂ではドクオは職を探し始めてるとか……あいつ正気かお?」
( ^ω^)「集合場所はゲーセンか……さて、そろそろ向かうかね」
( ^ω^)「ブーンの愛車、ムーブ18年式ッ!
ブーン号、しゅっぱーつ!」
-
( ^ω^)「とうちゃーく!だお」
('A`)「おぉ、久しぶりだな」
(*^ω^)「ドクオーッ!
相変わらず彼女いない歴=年齢は守られてるかお!?」
(#'A`)「相変わらず失礼な豚だな……」
('A`)「ま、とりあえずどっか店入ろうぜ。
24時間営業ならどこでもいいかな」
( ^ω^)「相変わらず酒飲めねーのかおw」
('A`)「うっせw
車できてんだから普通だろw」
( ^ω^)「んじゃどっかファミレス入るお。
ドリンクバー安定お」
('A`)「おぅ。そーだな、とりあえず俺の後ろ走ってこいよ」
( ^ω^)「おっけーだお!」
-
( ^ω^)「デ〇ーズ……まぁ良いお」
('A`)「田舎なんだから仕方ねーだろ」
(*゚ー゚)「2名様ですね、お煙草は吸われますかー♪?」
( ^ω^)('A`)「吸う(お)」
(*゚ー゚)「こちらのお席へどうぞ〜♪」
( ^ω^)「ふぅ……やっと落ち着けるお」
('A`)「私生活も落ち着けよw
そろそろ職探したらどーだ?」
( ^ω^)「何言ってるおw
ドクオもニートだおw?」
('A`)「おいおい、俺は来月から立派な社畜だぜ。
まぁ給料よくないけどな」
( ゜ω゜)「なん……だと……」
('A`)「お前も仕事探せよ。
じゃねーと女もできねーぞw」
( ゜ω゜)「彼女いない歴=年齢のやつが偉そうに言うなおぉぉぉぉぉ!!」
( ^ω^)「は〜、ついにドクオもそっちの道にいったかお。
こりゃ飲まねーとやってらんねーお」
('A`)「どーせドリンクバーだろ」
( ^ω^)「うるせーお、さぁ早くコーラ持ってくるお」
('A`)「へいへい…」
-
――――――――――
('A`)「なぁ、そろそろ帰ろーぜ。
もう朝の7時だよ」
( ^ω^)「お。そうだおね。
ちょうど通勤ラッシュの時間帯だお」
('A`)「俺んちはこっから近いけど……お前は結構遠いからな、気ぃつけろよ」
( ^ω^)「童貞に心配されるまでもねーおww」
(#'A`)「よし、事故って死ね」
( ^ω^)「ばいぶー」
-
( ^ω^)「ふー。楽しかったお。
やっぱり友達とはいーもんだお」
( ^ω^)「しかし平日の朝ともなると社畜がわんさか……渋滞だお」
ブーン…
( ^ω^)「……ん?」
ブーンブーン…
( ^ω^)「なんだお?
気のせいかお……?」
ブーーン……
( ^ω^)「後部座席の方から聞こえてくるお。
何の音だお?」
8「こんにちわ!」
( ゜ω゜)
( ゜ω゜)
( ゜ω゜)「は」
( ゜ω゜)「蜂だおぉぉぉぉ!!!!!」
( ゜ω゜)「や、やばいお、どうしたらいいんだお?
ここは国道……車も大量に走ってるお」
( ゜ω゜)「だがしかし、生まれてこの方24年、ブーンは骨折したこともなければ蜂に刺されたこともないお」
( ゜ω゜)「うぉぉぉぉぉとりあえず避難だお!!!!!」
バタンッ
キキー
プップー!
トラックの運ちゃん「あぶねーだろ!気をつけろ!」
( ゜ω゜)「それどころじゃねーおぉぉぉぉ!!」
-
( ゜ω゜)「とっ、とりあえず電話!ドクオーッ!」
プルルルル…
('A`)『おーどーした』
( ゜ω゜)「ド、ドクオ!大変だお!蜂が!ブーンの車に蜂が!」
('A`)『蜂w?蜂ごときで情けねーなw
窓開けて逃がせよw』
( ゜ω゜)「お前ブーンを甘く見てるお!?
ブーンの三大恐怖を忘れたかお!?」
('A`)『歯医者、幽霊、蜂、だっけか』
( ゜ω゜)「そうだお!
あぁあぁぁ!ブーンのせいで国道が更に渋滞してるお!!」
('A`)『落ち着けw
今は車の中か?』
( ゜ω゜)「とりあえず脱出して歩道にいるお!」
('A`)『ほー。
ま、とりあえずドア開けて逃がすしかねーんじゃね?
いつまでもそこにいるわけにいかねーだろ』
( ;ω;)「うぅ……わかったお……怖いけどやってみるお……」
('A`)『おぅw頑張れよw
じゃーな、俺これから寝るから』
( ゜ω゜)「薄情者ぉぉぉぉ!!!」
プーップーッ
( ;^ω^)「切られたお……」
-
( ω)「こうなったらやるしかねーお……」
( ゜ω゜)「ふぉぉぉぉぉぉ!!!!」
バタンッ!
( ゜ω゜)「蜂!!!
出てけお!!!この!このぉぉぉぉ!!」
8「うるさいなー。なんの用だい?」ブーン
( ゜ω゜)「ぎゃあぁぁ!!!
こっち来るなお!!!」ブンブン
(*゚ー゚)「あら?さっきのお客さん……?
何してるのかしら、国道の歩道で……」
(,,゚Д゚)「ママーあの人何してるの?」
(*゚ー゚)「きっと病気なのよ、そっとしておきましょう」
(,,゚Д゚)「はーい」
( ゜ω゜)「ふぉぉぉぉぉぉ!」
8「なんだよー、僕と戦うつもりかい?
刺しちゃうぞー!」
( ゜ω゜)「こっち来るなおぉぉぉぉ!」
8「えいっ!」
( ゜ω゜)「おぉぉぉ!!!」
( ゜ω゜)「ブーンに近づくなおぉぉぉ!!!」
-
読んでるよ〜
-
( ;^ω^)「はぁ…はぁ……」
( ;^ω^)「やっと出てったお……」
( ;^ω^)「これで僕も帰れるお……」
トラックの運ちゃん「おい!
こんなとこに停めてんじゃねーよ!」プップー!
( ゜ω゜)「うるせーお!!
僕だって停めたくて停めたんじゃねーおぉぉぉ!!」
( ;^ω^)「さ、帰るお……」
-
( ;^ω^)「……と、こんなことがあったんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「それは災難だったわねw」
( ;^ω^)「笑い事じゃねーお……」
( ;^ω^)「せめてもの復讐に、ようつべで蜂の駆除の動画見まくったお」
ξ゚⊿゚)ξ「みみっちいわねw」
ξ゚⊿゚)ξ「それにしても、いつ蜂が入ってきたのかしら?」
( ;^ω^)「それ僕も考えたんだお……昨日の夜は窓開けて煙草吸ってないから……」
( ω)「恐らく日中入ってきて、夜の間は車ん中で寝てたんだお……」
( ω)「僕は……蜂と深夜のドライブを共にしてたんだお……」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、まぁ無事刺されないですんだんだから、良かったじゃないのw」
( ;^ω^)「おー…、まぁそうだおね」
ξ゚⊿゚)ξ「それにしても……」
ξ゚⊿゚)ξ「あんた、日頃の行いが悪いからバチが当たったんじゃないw?」
ξ゚⊿゚)ξ「蜂だけにw」
( ^ω^)「お前それが言いたかっただけじゃねーかお」
-
(
)
i フッ
|_|
二本目、以上で終了です
読者のコメントは嬉しいものですね!
9割実話です。
次の方もがんばってくれー
-
乙です
まさかの実話なんだ…w
-
それでは人がまだいらっしゃらないので、このまま三本目頂きます
-
.,、
(i,)
|_|
三本目
( ´_ゝ`)送りぬ、迎えぬ(´<_` )
のようです
-
( ´_ゝ`)カタカタカタカタ……
Σ( ´_ゝ`)<あぃにぃじゃ〜♪ いーつーかー つーまず〜いた時にっは〜♪
( ´_ゝ`)「む、このスピッツの歪な着信音は…」
ピッ
(白´_ゝ`)「もしもし」
(´<_`白)「俺だ、仕事中か?」
(白´_ゝ`)「うむ。 健やかに用件を言いたまえ」
(´<_`白)「先日、犬を見たぞ…すこやか?」
(白´_ゝ`)「URLの名前ならまずクリックしない表題だな…すみやか?」
(´<_`白)「まあ聞いてくれ、本土の東と西に離れて暮らしてる我が兄弟(ブロウ)よ」
(白´_ゝ`)?!
(´<_`白)「ぶっこみの拓みたいな擬音出してたら挽き肉にしちゃうよォ?」
実はだな ーー
.
-
俺の引っ越し先は職場からバスに乗って
そのあと少しだけ山道を歩くんだが…
(´<_` )「山道ぃ〜走るよハムたろォ〜♪」テクテク
(´<_` )「だーい好きなのはー♪」ガサガサッ
(´<_` )「ん?」
後ろから音がしたんだ。 振り向くと…
ξ∪゚⊿゚)ξ「……」
(´<_` )「…犬、?」
(´<_` )「まあいいか……」テクテク
ξ∪゚⊿゚)ξ「……」シノビシノビ
(´<_` )「……」テクテク
俺の後ろをついてくるんだ、その犬。
たぶんメスかな。
それで「おい弟者」
-
(´<_`白)「なんだ、話の途中なのに」
(白´_ゝ`)「仕事中?うんそうだよ!って流れで
どうして長そうな話を語り出すんだ」
(´<_`白)「そういえばそうだな…帰宅したら連絡くれるか?」
(白´_ゝ`)「うむ、またあとでな」ピッ
( ´_ゝ`)「……」カタカタ
(;´_ゝ`)
(;´_ゝ`)「怖い話だったらやだなあ…」
.
-
しえん
-
(´<_` ) ピッ
(´<_` )「…そういえば兄者はブラクラは平気でも怪談は苦手だったっけ」
(´<_` )「でもなあ、別に怖い話じゃないし…」
(´<_` )「……そういえばもう冷蔵庫に何もないから、こっちでコンビニ寄ってから帰らないとな」
(´<_` )「昨日は余ってた赤飯握りなんてあげちゃったけどよく食べてたな」
(´<_` )「俺は野菜味噌焼きおむすびのほうが好きなんだが…犬には濃すぎるか?」
-
コンビニで一週間分の食料を買い込み、
また帰路の山道を歩くと…
(´<_` )「山道ぃ〜ツラいよハムたろォ〜♪」テクテク
(´<_` )「買ーいすぎだコラー♪」ガサガサッ
ξ∪゚⊿゚)ξ「……」
(´<_` )「…またついてきてる」
(´<_` )「野良犬にしては毛艶いいしなあ」テクテク
ξ∪゚⊿゚)ξ テクテク
(´<_` )「…悪いな、いま両手が塞がってるから家についたらなんかやるよ」テクテク
Σ(´<_`;)「うおっ ーー 」ツマズキッ
≡ξ∪゚⊿゚)ξ ダッ
(´<_` )「ーー っと危ない、転ぶところだった…」
ξ∪゚⊿゚)ξ「……」ピタッ
(´<_` )「…ひょっとしていま心配で駆け寄ろうとした?」テクテク
ξ∪*゚⊿゚)ξ「!」ニゲサリッ
(´<_` )「あ、いっちゃった…」
.
-
(´<_`白)「ーー という事がまたあってだな 」
(白´_ゝ`)「へえー、懐かれたんじゃないか?
飼えよその牝犬」
(´<_`;白)「…なんか下品な呼び方してないか?
家に着く頃には居なくなってるし、無理だろ」
(白#´_ゝ`)「犬でもなんでも♀が近寄ってくる時点で羨ましいんだよ」
(´<_`白)「そんなことないだろ…
いや、兄者はあるか、そうだなスマン」
(白´_ゝ`)「俺もチャンスがあったら餌付けしてみよウヒヒ
(俺は毎日つまらない職場と家の往復なのにお前というやつは) !」
(´<_`白)「本音と建前が逆でもあまり変わりないとは流石だな兄者」
(白´_ゝ`)「まあなにか面白そうな進展あれば教えてくれよ。 じゃあ」ピッ
( ´_ゝ`)「……」
( ´_ゝ`)「ふーむ、山道をついてくる犬か」カタカタ
.
-
----------
【送り犬】
送り犬 (おくりいぬ)とは【事典】 - xxxx dic.xxxx.net/a/送り犬
送り犬は日本の妖怪の一種で、夜の山道を背後からついてくると言われている。場合によっては食い殺されるが ...
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(;´_ゝ`)「……」
(;´_ゝ`)「意外と怖いやつじゃん…」
( ´_ゝ`)「……」
( ´_ゝ`)「見なかったことにしよう」パタン
( ´_ゝ`)b「さあ、今日も一日頑張ったし寝るぞー!」
.
-
(´<_` )「さてと、出勤出勤〜」
(´<_` )「おっ、昨日置いといた赤飯握りがなくなってる」
(´<_` )「…ドッグフードは食べないんだな、やっぱり飼い犬ではなさそうだ」
(´<_` )「……」
(´<_` )「餌付けか…まああの道も暗いし怖いし、一緒に帰る友だと思えばいいか」
.
-
( ´_ゝ`)「さて、帰宅帰宅〜」
( ´_ゝ`)「今日はコンビニで食料買い込んでおかないとな…」テクテク
( ´_ゝ`)「こっちにきて思ったのは、意外と食い物がまともだということだ」テクテク
( ´_ゝ`)「ランチパックの出雲ぜんざい風とか
パソコン疲れによく効くんだよ」ラッシャセー >
( ´_ゝ`)+「一週間分買い占めた」 シター>
( ´_ゝ`)「問題は甘いのもいいけどたまには辛いもの食べたくなるんだよなあ」テクテク
( ´_ゝ`)「名古屋の台湾ラーメン発祥の店は旨かったよ…主に青菜炒めが」テクテク
( ´_ゝ`)「麻婆拉麺に当たり無しの俺に合うものはこっちにもないんだよなあ」テクテク
( ´_ゝ`)「…おや?」
(∪^ω^)「……」
ーー 山道を帰る俺の行く手を阻むように、
犬が通せんぼしていた。
-
(;´_ゝ`)「……」
(;´_ゝ`)「しょせんは伝承…しかもあの犬は掛け値なしに情けない顔してる」
(;´_ゝ`)「……」
(((;´_ゝ`)「リスク回避できる俺はカッコイイ」スタスタ
.
-
(´<_`白)「…それで迂回して1時間のところを4時間かけちゃうところが流石だな兄者」
(白´_ゝ`)「その三時間が俺のその後の人生を開くとすれば安いものだ」
(´<_`白)「ポシティブだなあ」
(白´_ゝ`)「生に貪欲と言ってくれ、それではな」ピッ
(´<_` )「……」ツーツー
(´<_` )「あの犬も妖怪だったのかなあ?」
(´<_` )「…でも俺なんもされてないしな…ただの犬だろう」
(´<_` )「今日だって普通に見送られただけだし。
そろそろ寝るか」
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