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( ^ω^)百物語のようです2014( ω )
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( ^ω^)おいすー。今年も百物語の季節がやってきたおね。
( ^ω^)ここは百物語専用スレだお。開催日まではルール確認や質問等、自由に使って欲しいお。
・開催日は八月八日(金)から八月十七日(日)まで
※ただし投下できるのは八日〜十日と十五日〜十七日の金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可。
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。もちろんVIPに建てるのもOK。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
過去の百物語のまとめ
( ^ω^) ブーン系図書館主催・百物語のようです ( ω )
http://iroirotunpeni.blog11.fc2.com/blog-entry-521.html
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://boonbunmaru.web.fc2.com/collaboration/dreadful_story/dreadful_story.htm
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-755.html
( ω )なお、こちらは何があっても責任は負いませんので、自己責任での投下、閲覧をお願いいたしますお
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子宮の暗闇を漂っていた頃から、
私は記憶がある。
叩かれたお腹を守ってくれた母さんには
心から感謝しています。
『無事に産まれてほしいの ーー 』
その言葉を糧に、
たくさんたくさん栄養をもらいました。
貴方に喜んで貰いたい一心で。
忘れもしない。
分娩室で私が産まれた時の事。
私を守り続けた子宮の水が外に流れ出て、
いよいよ私が闇の裂け目から這い出したとき、
溢れる光に拒絶されながら
母さんの名前を呼んだんだよ。
手足を震わせて、
激しく呼んだんだよ。
ーー でも貴方には、
醜い素肌を隠しもせずに泣き叫ぶ
ただの化け物に見えたのかな…?
.
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小学校、ホームルームの時間…
/ ,' 3 「来週からは冬休みじゃ。
さっき配った宿題をやりながら、
一週間と少し。
健康無事に過ごしとるようにな」
ζ(゚ー゚*ζ 「せんせー、
あたしのプリントがたりません〜」
/ ,' 3 「おお、そうか。
前の席の ーー くるうさん、
お主のところにはあるかの?」
川 ゚ 々゚) 「…あ"、あ"るます」
/ ,' 3 「じゃあそこで足りなくなったのか…
ここにもあるからデレさん取りに来ておくれ」
_
ζ(゚ー゚*ζ 「ちょっとー!
無くなったならちゃんとせんせーに言ってよ!」
川 ゚ 々゚) 「……」
('、`*川 「デレよしなよ。
その子に言ってもどうせわかんないよ」
ζ(゚ー゚*ζ 「こいつ…いつもいつも、
うすきみわるーい」
('A`)「…」
( ^ω^)「さわっちゃだめだお!
ばっちいくるう菌がうつるお!」
ζ(゚ー゚*ζ 「あはは! それもそっかー」
/ ,' 3 「これ、止しなさい!
くるうさん、もし足りなくなったら
一言先生に言ってくれて良いからのぅ」
.
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私は昔から身体が弱かったのです。
風邪をひいたことはありません。
皮膚が…空気に触れるだけで痛かった。
だから毎朝包帯を腕や脚に巻いて、
ちゃんと毎日学校に行ったよ。
冬休みの間も外に出ないで、
家のなかで宿題をやったんだよ。
数日で全部終わって、母さんに報告したね。
…誉めてはもらえなかったけど。
それでも私は良かったのです。
川 ゚ 々゚) 「かあ"さん、明日からまた
学校にいくよ"」
J( 'ー`)し
川 ゚ 々゚) 「あとで、お"ふとん"カバー替えるね」
かあさんは喋れません。
私が産まれた時からずっと。
川 ゚ 々゚) 「い"ってくる"ね」
J( 'ー`)し
.
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/ ,' 3 「ミセリさんはケアレスミスが多いのう。
ブーンくんは…ああ、
落書きし過ぎじゃって…」
(-_-) 「おはようございます、荒巻先生。
いやあ寒い…
さっそく休みの宿題の採点ですか」
/ ,' 3 「ヒッキー先生、お久し振りです。
そうなんです、
早めにやればあの子達の課題も分かりますから」
(-_-) 「…くるうさん、って、
クラスにいらっしゃいますよね。
あの子は勉強の方はどんな感じなんですか?」
/ ,' 3 「? くるうさんが、なにか? 」
(-_-) 「あ、いえいえ…
大したことではありません。
以前、あなたの代わりに
授業した時から気になってまして」
/ ,' 3 「まあ少し変わったところもありますが、
概ね家での環境問題に ーー
あ、悪い意味でなく、
母親がご病気ですが頑張ってますよ」
/ ,' 3 「宿題も、テストも、
いつもすべて満点です。
あの子だけが唯一」
.
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数年後。 大学、休み時間…
( ・∀・) 「ドクオ君、ちょっといいかな?」
('A`)「センパイ…? ええ」
( ・∀・) 「キミ、くるう君と同じ小中学校だったんだって?」
('A`)「ほとんど話したことはありませんが…
こうして美婦大学で医学専攻できたのも、
俺とアイツだけですね」
( ・∀・) 「今度さぁ
サークル別の合コンするんだけど、
個人的に興味あるからついでに
声かけておいてくれないかな?」
('A`)「そんなんアリなんですか?
喋ってくれるかなあ」
('A`)「という、わけなんだけど…」
川 ゚ 々゚) 「……い"かない"」
('A`)「……だよな」
川 ゚ 々゚) 「ごめん"ね」
('A`)「えっ ーー あ、いや!
こっちこそゴメン…センパイには…
俺から言っておくから」
川 ゚ 々゚) 「ドクオ君は楽しん"でおい"でよ」
('A`)「…アイツ、本当はまともなんじゃないかな」
('A`)「昔…冬休みの終わりに見たアイツは
きっと、もういないんだ」
.
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合コンに誘われるなんて思ってなくて、
急だったからつい断ったよ。
これで私も、少しは認められたのかな?
周りの人と《同じ》になれたと、
思っていいのかな?
川 ゚ 々゚) 「ねえ、母さん"」
J( 'ー`)し
母さんの声、聴きたいよ。
笑った顔、見たいよ。
川 ゚ 々゚) 「大学が終わったら"
わたしお医者さんにな"るよ」
いまは無表情だけど、
私にはずっと愛しい母だから。
治してあげるからね。
ーー どうか、まだ狂わないで。
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大学病院、病棟…
(´・ω・`) 「ねぇくるうさん。
その包帯は怪我でもしてるの?」
川 ゚ 々゚) 「……」
(´・ω・`) 「眼科医が眼鏡をするように、
内科医が咳をするように、
医者が怪我をしてるようだと患者さんが不安になるんだ」
(´・ω・`) 「…外さないの?」
川 ゚ 々゚) 「…外したら"、余計に恐がら"せてしまい"ますから」
(´・ω・`) 「……そっか。
いまのは立場上、
どうしても言わなくてはならなかったんだ。
許してもらおうとは思ってない」
(´・ω・`) 「ただ、パブリックイメージの
問題として覚えておいてください」
川 ゚ 々゚) 「すみま"せん"」
('A`)「アイツは優秀だけど、
昔から包帯してたから…
たぶん、先天的な病気なのかもしれません」
(´・ω・`) 「わかった、ありがとう。
経歴から君をわざわざ呼び出してすまなかった」
(´・ω・`) 「遺伝子に妙な興味を示してる事…
なにか関係があるのかな?」
.
-
病院に勤めはじめてから、
私ははじめて人とお付き合いしてる。
彼が望む愛情表現で、
彼は可笑しいほど笑顔になる。
私も満たされてる。
たまには喧嘩もしてみる。
彼は涙したりもする。
そんなに心を焦がしてまで、
こんな私に合わせてくれてゴメンね。
なにもかも予定されてるけど。
川 ゚ 々゚) 「母さん"、人は4つの"記号で出来てるん"だって」
J( 'ー`)し
川 ゚ 々゚) 「C.シトシン。
A.アデニン。
T.チミン。
G.グアニン。
私達は、その"記号の"並びで、
今の私達なん"だって」
川 ゚ 々゚) 「ねえ、もう少しだけ…」
.
-
街中、某所…
( ・∀・) 「よードクオ、久しぶり」
('A`)「センパ ーー …モララーさん、どうも。
いまなにやってるんですか?」
( ・∀・) 「探偵。
浮気調査ばっかだけど」
( ・∀・) 「同じ大学でも、
随分道を違えたなぁハハハッ」
('A`)「いえ、そんな…」
( ・∀・) 「くるうさんは? 元気?」
('A`)「元気というか…あの」
( ・∀・) 「……まさか付き合ってるのか?
マジかよ」
( ・∀・) 「最近話題になってる猟奇殺人、
このあたりだろ?
気を付けとけな」
('A`)「そうですね。
くるうも俺が送り迎えして ーー 」
( ・∀・) 「違う、
気を付けるのはそのくるうさんだよ」
('A`)「……」
.
-
剥がれ落ちた理性という脱け殻は、
いま、ここに、置いていきます。
J( 'ー`)し
川 ゚ 々゚) 「い"ってきま"す」
もうすぐ寒くなるけど、
私は風邪をひきません。
街を歩けば声をかけてくる人が居ます。
みんなと《同じ》になった私に。
( ^ω^)「あれっ? ひょっとしてくるうかお?」
川 ゚ 々゚) 「…」
( ^ω^)「ブーンだお!
久しぶりだおね、いまなにしてんの?」
いまは思い出せないから、
せめて心に聞かせてほしい。
さらけ出して。 母さんに。
( ゜ω゜)「やめるお! やめるんだお!
昔のことなら謝るお! だから ーー 」
川 ゚ 々゚) 「ごめん"ね」
(;゜ω゜)「ングッ ーー 」
4つのアルファベットが、
ほら、組み替わるだけ。
-
某所、祭場…
ζ(゚ー゚*ζ 「同窓会が、級友のお葬式だなんて…」
('、`*川 「いい奴だったのに、
あんな事件に巻き込まれるなんて…」
('A`)「…」
( ・∀・) 『なんで俺が彼女に
興味があったのか、今なら分かるよ。
普通じゃないんだ、きっと』
ζ(゚ー゚*ζ 「でも、クラスメイトも全員来れたし、
ブーン君も喜んでくれるかな?」
('、`*川 「そうね、きっとそうよ」
('A`)「…くるうの事は、
居なかったことになってるのかよ……」
( ・∀・) 『彼女はずっと、
異常だったんじゃないか?
得体が知れないから、掴みきれない。
…それを世間では "人外" とか、
きっと "怪物" って呼んで、
近寄らないようにするんだ』
('A`)『じゃあ、くるうと恋人の俺も、
"怪物" とでもいうんですか?』
( ・∀・) 『たぶん。
怖いもの見たさ以上に、
当時彼女に近付こうとした俺もな』
.
-
私のやったことは事件になるんだって。
どうして?
母さんの声が聴きたい事が?
*( )*( ω )从 ー 从 ( _ )
ねえ、観て!
誰もが同じ笑顔で、
私に手を振ってくれる。
ここはもう、あれほど願った
不公平のないユートピア。
包帯を取ってもなにも言われない。
いくら声を出してもなにも言われない。
川 ゚ 々゚) 「わたし、くるう!
あなた達の名前は?」
.
-
(´・ω・`) 「彼女は異常だよ」
('A`)「…貴方まで、そんなこと言うのですか?」
(´・ω・`) 「どこの世界にあの歳で
あれほどの知識を得る人間がいるんだい?
医学、遺伝子学、心理学、数学、
…他にもあげれば数えきれない。
経歴を知れば知るほど、
くるうさんの発達に汗が止まらなくなる」
(´・ω・`) 「なぜ誰も、なにも言わなかった?
なにも思わなかった?
僕もだ、この際まで知ろうとしなかった」
('A`)「…」
(´・ω・`) 「そして、
それを知っていたはずの君もだ。
昔からずっと一緒で、
誰よりも一番近くにいたのに」
('A`)「…」
(´・ω・`) 「……警察に届けよう。
もし証拠すらなければいいんだ、
僕は君にも謝るし、彼女にも謝る」
ああ…
川 ゚ 々゚) 「これ"って…」
('A`)「もう、しょぼん先生だった物でしかないよ」
.
-
いつからか、
予想外の展開を待っていたんだ。
何もかも、与えるから。
君は俺の、
理想をそのまま実現する。
艶かしく、麗しく。
('A`)
だから、心焦がす涙も必要だった。
何もかも予定されてるけど。
-
支援だ
-
母さん、ねえ、母さん。
どうして金切り声をあげたの?
どうして、そのまま死んでしまうの?
お願い!
目を覚まして!
川 ゚ 々゚) 「かあ"さん"!
かあ"さん"!!」
J( Д )し
川 ゚ 々゚) 「かあ"さーん"!
おかあ"さーーん"!!」
こうして、
悲しすぎるほど
痛みのない終わりがきたのです。
.
-
しえ
-
…何が俺をこうさせるのだろう?
地獄へまた近付いていく。
川 ゚ 々゚) 「…」
('A`)「…そうか」
君を見つけた季節は
真っ白な雪に包まれてた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
川 ゚ 々゚) (∪ 。ωφ ) ('A` )
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
呆然としたくるうに寄り添って、
かじかんだ身体を暖めあった。
でもそれは、
いつか来る、別れの影で。
.
-
ねえ!
雪っていうんだって。
憶えてるよ、
はじめて彼と話した日。
はじめて、彼に見られた日。
川 ゚ 々゚)
ねえ、もっと降り積もって。
この眼を潰して
身動きもとれないくらいに。
母さんのあの顔が思い出せなくなるまで。
川 "∩々゚) グリグリ
('A`)「くるう…」
川 "∩々∩) ガリガリ
.
-
くるうの身体を拘束していた包帯は解かれ
その剥き出しの素肌は氷結に身を焦がす。
彼女に増えた傷跡を眺めながら…
堕ちた自分に、
酔いしれてるだけかもしれない。
('A`)
(; A`)
(うA`) グシッ
お互いの孤独を慰めあってきたよな…?
上辺だけかもしれないけど。
恋人になって、でも、
ーー 永遠は諦めてたとしても。
('A`)「…くるう」
.
-
ドクオはくるうの首に手をかけた。
『まだ暖かい。』
くるうもドクオの首に手をかけた。
『ほん"とだ。』
まだ…暖かい。
-
もっと、降り積もって。
もっと、憎みきって。
この存在をせめて、
君の中で生きていさせて。
川 々 ) 「 ーー 」
( A )「 ーー 」
血の通わない怪物は
ここでただ、叫び続けるだけ。
-
抉りとられた想い出は、
いつか、
粉雪のように消えていく ーー 。
.
-
.
-
数年後。 都内、某所…
(゚、゚トソン 「ドクオ先生、
回診のお時間です」
('A`)「…ああ」
(゚、゚トソン 「順番はいつものルートで、
…あ、昨夜運ばれた患者さんが
いらっしゃるみたいです」
(゚、゚トソン 「えーと…305号室、4番、
モララーさんという方が入りました」
聞きながら回診の準備をする。
(゚、゚トソン 「あっあの!」
('A`)「?」
(゚、゚トソン 「今日のお仕事終わったら、
少しだけ付き合って頂きたいんです」
(゚、゚トソン 「ほんとに、少しでいいので!」
('A`)「…」
首に巻いた包帯は
ジクジクと、
あの頃の君を思い出させる。
.
-
…くるう。
地獄へ堕ちていくしかない、
俺の姿をどうか見つめていて。
ナースに小さく、俺は頷いた。
「い"ってくる"よ」
.
-
望まれずクリーチャーのようです
(了)
(
)
i フッ
|_|
参考 引用文献:
村田信也【-CREATURES-】より
-
乙です!
切ない話だ
-
>>139にて一本目を終わります
ありがとうございました
-
乙だ
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次の方いらっしゃらなければ、投下させて頂きます。
-
.,、
(i,)
|_|
二本目
蜂のようです
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( ^ω^)「今日はドクオと久しぶりの再会だお〜♪」
( ^ω^)「しかしニート最高だおw
平日の夜中も遊び放題おw」
( ^ω^)「噂ではドクオは職を探し始めてるとか……あいつ正気かお?」
( ^ω^)「集合場所はゲーセンか……さて、そろそろ向かうかね」
( ^ω^)「ブーンの愛車、ムーブ18年式ッ!
ブーン号、しゅっぱーつ!」
-
( ^ω^)「とうちゃーく!だお」
('A`)「おぉ、久しぶりだな」
(*^ω^)「ドクオーッ!
相変わらず彼女いない歴=年齢は守られてるかお!?」
(#'A`)「相変わらず失礼な豚だな……」
('A`)「ま、とりあえずどっか店入ろうぜ。
24時間営業ならどこでもいいかな」
( ^ω^)「相変わらず酒飲めねーのかおw」
('A`)「うっせw
車できてんだから普通だろw」
( ^ω^)「んじゃどっかファミレス入るお。
ドリンクバー安定お」
('A`)「おぅ。そーだな、とりあえず俺の後ろ走ってこいよ」
( ^ω^)「おっけーだお!」
-
( ^ω^)「デ〇ーズ……まぁ良いお」
('A`)「田舎なんだから仕方ねーだろ」
(*゚ー゚)「2名様ですね、お煙草は吸われますかー♪?」
( ^ω^)('A`)「吸う(お)」
(*゚ー゚)「こちらのお席へどうぞ〜♪」
( ^ω^)「ふぅ……やっと落ち着けるお」
('A`)「私生活も落ち着けよw
そろそろ職探したらどーだ?」
( ^ω^)「何言ってるおw
ドクオもニートだおw?」
('A`)「おいおい、俺は来月から立派な社畜だぜ。
まぁ給料よくないけどな」
( ゜ω゜)「なん……だと……」
('A`)「お前も仕事探せよ。
じゃねーと女もできねーぞw」
( ゜ω゜)「彼女いない歴=年齢のやつが偉そうに言うなおぉぉぉぉぉ!!」
( ^ω^)「は〜、ついにドクオもそっちの道にいったかお。
こりゃ飲まねーとやってらんねーお」
('A`)「どーせドリンクバーだろ」
( ^ω^)「うるせーお、さぁ早くコーラ持ってくるお」
('A`)「へいへい…」
-
――――――――――
('A`)「なぁ、そろそろ帰ろーぜ。
もう朝の7時だよ」
( ^ω^)「お。そうだおね。
ちょうど通勤ラッシュの時間帯だお」
('A`)「俺んちはこっから近いけど……お前は結構遠いからな、気ぃつけろよ」
( ^ω^)「童貞に心配されるまでもねーおww」
(#'A`)「よし、事故って死ね」
( ^ω^)「ばいぶー」
-
( ^ω^)「ふー。楽しかったお。
やっぱり友達とはいーもんだお」
( ^ω^)「しかし平日の朝ともなると社畜がわんさか……渋滞だお」
ブーン…
( ^ω^)「……ん?」
ブーンブーン…
( ^ω^)「なんだお?
気のせいかお……?」
ブーーン……
( ^ω^)「後部座席の方から聞こえてくるお。
何の音だお?」
8「こんにちわ!」
( ゜ω゜)
( ゜ω゜)
( ゜ω゜)「は」
( ゜ω゜)「蜂だおぉぉぉぉ!!!!!」
( ゜ω゜)「や、やばいお、どうしたらいいんだお?
ここは国道……車も大量に走ってるお」
( ゜ω゜)「だがしかし、生まれてこの方24年、ブーンは骨折したこともなければ蜂に刺されたこともないお」
( ゜ω゜)「うぉぉぉぉぉとりあえず避難だお!!!!!」
バタンッ
キキー
プップー!
トラックの運ちゃん「あぶねーだろ!気をつけろ!」
( ゜ω゜)「それどころじゃねーおぉぉぉぉ!!」
-
( ゜ω゜)「とっ、とりあえず電話!ドクオーッ!」
プルルルル…
('A`)『おーどーした』
( ゜ω゜)「ド、ドクオ!大変だお!蜂が!ブーンの車に蜂が!」
('A`)『蜂w?蜂ごときで情けねーなw
窓開けて逃がせよw』
( ゜ω゜)「お前ブーンを甘く見てるお!?
ブーンの三大恐怖を忘れたかお!?」
('A`)『歯医者、幽霊、蜂、だっけか』
( ゜ω゜)「そうだお!
あぁあぁぁ!ブーンのせいで国道が更に渋滞してるお!!」
('A`)『落ち着けw
今は車の中か?』
( ゜ω゜)「とりあえず脱出して歩道にいるお!」
('A`)『ほー。
ま、とりあえずドア開けて逃がすしかねーんじゃね?
いつまでもそこにいるわけにいかねーだろ』
( ;ω;)「うぅ……わかったお……怖いけどやってみるお……」
('A`)『おぅw頑張れよw
じゃーな、俺これから寝るから』
( ゜ω゜)「薄情者ぉぉぉぉ!!!」
プーップーッ
( ;^ω^)「切られたお……」
-
( ω)「こうなったらやるしかねーお……」
( ゜ω゜)「ふぉぉぉぉぉぉ!!!!」
バタンッ!
( ゜ω゜)「蜂!!!
出てけお!!!この!このぉぉぉぉ!!」
8「うるさいなー。なんの用だい?」ブーン
( ゜ω゜)「ぎゃあぁぁ!!!
こっち来るなお!!!」ブンブン
(*゚ー゚)「あら?さっきのお客さん……?
何してるのかしら、国道の歩道で……」
(,,゚Д゚)「ママーあの人何してるの?」
(*゚ー゚)「きっと病気なのよ、そっとしておきましょう」
(,,゚Д゚)「はーい」
( ゜ω゜)「ふぉぉぉぉぉぉ!」
8「なんだよー、僕と戦うつもりかい?
刺しちゃうぞー!」
( ゜ω゜)「こっち来るなおぉぉぉぉ!」
8「えいっ!」
( ゜ω゜)「おぉぉぉ!!!」
( ゜ω゜)「ブーンに近づくなおぉぉぉ!!!」
-
読んでるよ〜
-
( ;^ω^)「はぁ…はぁ……」
( ;^ω^)「やっと出てったお……」
( ;^ω^)「これで僕も帰れるお……」
トラックの運ちゃん「おい!
こんなとこに停めてんじゃねーよ!」プップー!
( ゜ω゜)「うるせーお!!
僕だって停めたくて停めたんじゃねーおぉぉぉ!!」
( ;^ω^)「さ、帰るお……」
-
( ;^ω^)「……と、こんなことがあったんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「それは災難だったわねw」
( ;^ω^)「笑い事じゃねーお……」
( ;^ω^)「せめてもの復讐に、ようつべで蜂の駆除の動画見まくったお」
ξ゚⊿゚)ξ「みみっちいわねw」
ξ゚⊿゚)ξ「それにしても、いつ蜂が入ってきたのかしら?」
( ;^ω^)「それ僕も考えたんだお……昨日の夜は窓開けて煙草吸ってないから……」
( ω)「恐らく日中入ってきて、夜の間は車ん中で寝てたんだお……」
( ω)「僕は……蜂と深夜のドライブを共にしてたんだお……」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、まぁ無事刺されないですんだんだから、良かったじゃないのw」
( ;^ω^)「おー…、まぁそうだおね」
ξ゚⊿゚)ξ「それにしても……」
ξ゚⊿゚)ξ「あんた、日頃の行いが悪いからバチが当たったんじゃないw?」
ξ゚⊿゚)ξ「蜂だけにw」
( ^ω^)「お前それが言いたかっただけじゃねーかお」
-
(
)
i フッ
|_|
二本目、以上で終了です
読者のコメントは嬉しいものですね!
9割実話です。
次の方もがんばってくれー
-
乙です
まさかの実話なんだ…w
-
それでは人がまだいらっしゃらないので、このまま三本目頂きます
-
.,、
(i,)
|_|
三本目
( ´_ゝ`)送りぬ、迎えぬ(´<_` )
のようです
-
( ´_ゝ`)カタカタカタカタ……
Σ( ´_ゝ`)<あぃにぃじゃ〜♪ いーつーかー つーまず〜いた時にっは〜♪
( ´_ゝ`)「む、このスピッツの歪な着信音は…」
ピッ
(白´_ゝ`)「もしもし」
(´<_`白)「俺だ、仕事中か?」
(白´_ゝ`)「うむ。 健やかに用件を言いたまえ」
(´<_`白)「先日、犬を見たぞ…すこやか?」
(白´_ゝ`)「URLの名前ならまずクリックしない表題だな…すみやか?」
(´<_`白)「まあ聞いてくれ、本土の東と西に離れて暮らしてる我が兄弟(ブロウ)よ」
(白´_ゝ`)?!
(´<_`白)「ぶっこみの拓みたいな擬音出してたら挽き肉にしちゃうよォ?」
実はだな ーー
.
-
俺の引っ越し先は職場からバスに乗って
そのあと少しだけ山道を歩くんだが…
(´<_` )「山道ぃ〜走るよハムたろォ〜♪」テクテク
(´<_` )「だーい好きなのはー♪」ガサガサッ
(´<_` )「ん?」
後ろから音がしたんだ。 振り向くと…
ξ∪゚⊿゚)ξ「……」
(´<_` )「…犬、?」
(´<_` )「まあいいか……」テクテク
ξ∪゚⊿゚)ξ「……」シノビシノビ
(´<_` )「……」テクテク
俺の後ろをついてくるんだ、その犬。
たぶんメスかな。
それで「おい弟者」
-
(´<_`白)「なんだ、話の途中なのに」
(白´_ゝ`)「仕事中?うんそうだよ!って流れで
どうして長そうな話を語り出すんだ」
(´<_`白)「そういえばそうだな…帰宅したら連絡くれるか?」
(白´_ゝ`)「うむ、またあとでな」ピッ
( ´_ゝ`)「……」カタカタ
(;´_ゝ`)
(;´_ゝ`)「怖い話だったらやだなあ…」
.
-
しえん
-
(´<_` ) ピッ
(´<_` )「…そういえば兄者はブラクラは平気でも怪談は苦手だったっけ」
(´<_` )「でもなあ、別に怖い話じゃないし…」
(´<_` )「……そういえばもう冷蔵庫に何もないから、こっちでコンビニ寄ってから帰らないとな」
(´<_` )「昨日は余ってた赤飯握りなんてあげちゃったけどよく食べてたな」
(´<_` )「俺は野菜味噌焼きおむすびのほうが好きなんだが…犬には濃すぎるか?」
-
コンビニで一週間分の食料を買い込み、
また帰路の山道を歩くと…
(´<_` )「山道ぃ〜ツラいよハムたろォ〜♪」テクテク
(´<_` )「買ーいすぎだコラー♪」ガサガサッ
ξ∪゚⊿゚)ξ「……」
(´<_` )「…またついてきてる」
(´<_` )「野良犬にしては毛艶いいしなあ」テクテク
ξ∪゚⊿゚)ξ テクテク
(´<_` )「…悪いな、いま両手が塞がってるから家についたらなんかやるよ」テクテク
Σ(´<_`;)「うおっ ーー 」ツマズキッ
≡ξ∪゚⊿゚)ξ ダッ
(´<_` )「ーー っと危ない、転ぶところだった…」
ξ∪゚⊿゚)ξ「……」ピタッ
(´<_` )「…ひょっとしていま心配で駆け寄ろうとした?」テクテク
ξ∪*゚⊿゚)ξ「!」ニゲサリッ
(´<_` )「あ、いっちゃった…」
.
-
(´<_`白)「ーー という事がまたあってだな 」
(白´_ゝ`)「へえー、懐かれたんじゃないか?
飼えよその牝犬」
(´<_`;白)「…なんか下品な呼び方してないか?
家に着く頃には居なくなってるし、無理だろ」
(白#´_ゝ`)「犬でもなんでも♀が近寄ってくる時点で羨ましいんだよ」
(´<_`白)「そんなことないだろ…
いや、兄者はあるか、そうだなスマン」
(白´_ゝ`)「俺もチャンスがあったら餌付けしてみよウヒヒ
(俺は毎日つまらない職場と家の往復なのにお前というやつは) !」
(´<_`白)「本音と建前が逆でもあまり変わりないとは流石だな兄者」
(白´_ゝ`)「まあなにか面白そうな進展あれば教えてくれよ。 じゃあ」ピッ
( ´_ゝ`)「……」
( ´_ゝ`)「ふーむ、山道をついてくる犬か」カタカタ
.
-
----------
【送り犬】
送り犬 (おくりいぬ)とは【事典】 - xxxx dic.xxxx.net/a/送り犬
送り犬は日本の妖怪の一種で、夜の山道を背後からついてくると言われている。場合によっては食い殺されるが ...
----------
(;´_ゝ`)「……」
(;´_ゝ`)「意外と怖いやつじゃん…」
( ´_ゝ`)「……」
( ´_ゝ`)「見なかったことにしよう」パタン
( ´_ゝ`)b「さあ、今日も一日頑張ったし寝るぞー!」
.
-
(´<_` )「さてと、出勤出勤〜」
(´<_` )「おっ、昨日置いといた赤飯握りがなくなってる」
(´<_` )「…ドッグフードは食べないんだな、やっぱり飼い犬ではなさそうだ」
(´<_` )「……」
(´<_` )「餌付けか…まああの道も暗いし怖いし、一緒に帰る友だと思えばいいか」
.
-
( ´_ゝ`)「さて、帰宅帰宅〜」
( ´_ゝ`)「今日はコンビニで食料買い込んでおかないとな…」テクテク
( ´_ゝ`)「こっちにきて思ったのは、意外と食い物がまともだということだ」テクテク
( ´_ゝ`)「ランチパックの出雲ぜんざい風とか
パソコン疲れによく効くんだよ」ラッシャセー >
( ´_ゝ`)+「一週間分買い占めた」 シター>
( ´_ゝ`)「問題は甘いのもいいけどたまには辛いもの食べたくなるんだよなあ」テクテク
( ´_ゝ`)「名古屋の台湾ラーメン発祥の店は旨かったよ…主に青菜炒めが」テクテク
( ´_ゝ`)「麻婆拉麺に当たり無しの俺に合うものはこっちにもないんだよなあ」テクテク
( ´_ゝ`)「…おや?」
(∪^ω^)「……」
ーー 山道を帰る俺の行く手を阻むように、
犬が通せんぼしていた。
-
(;´_ゝ`)「……」
(;´_ゝ`)「しょせんは伝承…しかもあの犬は掛け値なしに情けない顔してる」
(;´_ゝ`)「……」
(((;´_ゝ`)「リスク回避できる俺はカッコイイ」スタスタ
.
-
(´<_`白)「…それで迂回して1時間のところを4時間かけちゃうところが流石だな兄者」
(白´_ゝ`)「その三時間が俺のその後の人生を開くとすれば安いものだ」
(´<_`白)「ポシティブだなあ」
(白´_ゝ`)「生に貪欲と言ってくれ、それではな」ピッ
(´<_` )「……」ツーツー
(´<_` )「あの犬も妖怪だったのかなあ?」
(´<_` )「…でも俺なんもされてないしな…ただの犬だろう」
(´<_` )「今日だって普通に見送られただけだし。
そろそろ寝るか」
.
-
((( ´_ゝ`)「……」テクテク
( ´_ゝ`)「……」
(∪^ω^)「……」ポツーン
(;´_ゝ`)「…また居やがる」
(∪^ω^)「わんわんおー」フリフリ
(;´_ゝ`)「…また4時間かけて帰るのか、俺は……ん?」
ーー 【送り犬】?
( ´_ゝ`)「…そうか、言葉や名前には意味がある」
( ´_ゝ`)「送るってことはそういう事だ。
背後からついてくるとも書いてあった。
…だがあいつは待っている」
(∪^ω^)?
( ´_ゝ`)「そして俺と同じく、ぶっこみの拓風に擬音が飛び出てやがる兄弟(ブロウ)……
間違いない、奴は妖怪ではなく ーー 」
( ´_ゝ`)+「ただの不細工な犬だ!」
(∪^ω^)「わんわんおー」タッタッタッ
(((*´_ゝ`)「よしよし、家に着いたらランチパックでもわけてやろう」テクテク
-
(((∪^ω^)タッタッタッ
((( ´_ゝ`)テクテク
(^ω^∪)「わんわんおー?」
((( ´_ゝ`)「おお、勘がいいな、そっちが俺の家さ」テクテク
(∪^ω^)「わんわんおー!」スリスリ
(*´_ゝ`)「不細工だけど馴れると可愛いもんだ。
でもスーツに毛がつくからほどほどにな」
(∪^ω^)「わんわんおー!」スリスリスリスリ
( ´_ゝ`)「おーい、もういいぞ、そろそろ行こうぜ」
(∪^ω^)「わんわんおーわんわんおー!」グリグリスリスリグリグリスリスリ!!
:(;´_ゝ`))「うおっばかやめっ ーー」グラッ
.
-
(´<_` )「…兄者のやつ今日は平気かなあ」テクテク
(´<_` )「ビビりのくせに調子に乗ると予想を越えてどっか行くんだよなあ」テクテク
( ,'3 ) 「ぐははっ! まちなコゾウ!」バッ
Σ(´<_`;)「うおっ ーー なんだおま、
ほ…包丁?!」
( ,'3 ) 「ちょうど良かった、有り金置いてけ。 痛い目みたくなかったらな!」
(((´<_`;)「…包丁で痛い目で許されるなら安いものだな……」
( #,'3 ) 「バッキャロー!死にてえのか!」
≡≡ξ∪#゚皿゚)ξ「ガルルーーーッ!」ドバーッ
( //3/:: ) 「ぐあぁぁ?!?!」ズバーッ
(´<_`;)「ーー お前は…!」
ξ∪#゚皿゚)ξ「ガウッガウッ!!」ズベリグシャズビュゴリッ
(´<_`;)「……ぅぉぉ……グロ…」
ーー 犬はどうやら俺を守ってくれたらしい。
滅多にない通り魔との遭遇にも驚いたが、
同時にこの犬が普通の犬ではない事も知った。
.
-
(´<_` )「……」
ξ∪’゚⊿゚)ξ「くぅん」ショボン
(´<_` )「……」
( ( ξ∪゚⊿゚)ξ トボトボ
(´<_` )「…まてよ」
ξ∪゚⊿゚)ξ
(´<_` )「ありがとう、助かったよ」
ξ∪゚⊿゚)ξ
o⊂(´<_` )「…いつものやつ、
ここに置いておくから後で食べてな」
ξ∪゚⊿゚)ξ
_` ))) テクテク
ξ∪゚⊿゚)ξ
ξ∪゚⊿゚)ξ
ξ∪*゚∀゚)ξ「アオーン」フリフリ
.
-
(∪^ω^)ベロベロ
(∪^ω^)ベロベロベロベロ
(∪^ω^)ベロベロ ーー ズリュ
(∪ ゚ω ゚)バキッ グリュグリュ ベロベロ
(∪ ゚ω ゚)ハッハッハッ…
(∪*゚ω ゚)「わんわんおーん!」
.
-
(´<_`白)プルル…プルル…
(´<_`白)「…仕事中か?」プルル…ピッ
(´<_` )「……」
(´<_` )「…」カタカタ
----------
【送り犬】
出典: 百科事典
送り犬は日本の妖怪の一種で、夜の山道を背後からついてくると言われている。場合によっては食い殺されるが ...
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(´<_` )「……兄者の言ってたのはこれか」
(´<_` )「…まだ続きがあるな」カチッ
.
-
----------
場合によっては食い殺されるが ーー
ーー 正しい対処をすれば逆に身を守ってくれるという。
もし何かの拍子で転んでしまうとたちまち 食い殺されてしまうが、
転んでも座ったように見せかけたり、
少し休憩をとる振りをすれば襲いかかってこない。
ここまでは各地とも共通だが、
犬が体当たりをして突き倒そうとする等、
地域によって犬の行動には違いがある。
また、送り犬と迎え犬にも分類され、
人を襲うのは送り犬。
人を守るのは迎え犬とも言われる。
好意を装いつつも害心を抱く者や、
女性の後をつけ狙う男のことを
「送り狼」と呼ぶのは、
この送り狼の妖怪伝承が由来である。
----------
.
-
(´<_` )「……」
(´<_` )チラッ
白⊂ 「…」
(´<_` )「……」
+(´<_` )「流石だわ、俺」
.
-
三本目
(
)
i フッ
|_|
( ´_ゝ`)送りぬ、迎えぬ(´<_` )
のようです
(了)
-
ありがとうございました
次のかたどうぞ
-
乙
正統派な妖怪話でいい感じだな
-
乙!
ほのぼのさせられた
-
|┃三 ガラッ
|┃ ____
|┃/⌒ ⌒\
|┃(●) (●) \
――‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\ 百物語と聞いて来たお
|┃ |r┬-| |⌒) 支援だお
|┃ `ー'ォ //
(⌒ヽ・ ・ ̄ /
|┃ノ /
|┃ つ <
|┃ (::)(::) ヽ
|┃/ > )
|┃ (__)
|┃
|┃ ____
|┃/⌒ ⌒\
|┃ (―) (―)\
――‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\
|┃ |
|┃ /
|┃ヽ・ ・ ̄ /
|┃ \ ,.:∴~・:,゜・~・:,゜・ ,
|┃ヽ_)つ‘∴・゜゜・・∴~・:,゜・・∴
|┃ (::)(::) ヽ ・゜゜・∴~゜
|┃/ > ) ゜゜・∴:,゜・~
|┃ (__) :,゜・~:,゜・゜゜・~.
(
)
i ジュッ
|_|
-
あ、、、あにじゃー!
-
4本目、投下させて頂きます。
.,、
(i,)
|_|
-
俺は鬱田ドクオ、絶賛夏休み中の大学四年生。大学生活はいじめられはしないものの、ボッチ生活をしている俺に遊ぶ友達などいる訳もなく、夏休みは1人でゲーム三昧の生活をおくっている。就活?そんなもんは知らん。
カチャカチャ
('A`)「…あー、くそっ、ラスボス倒せねぇ」*
こんな非生産的な生活だが、イジメを受けていた中学生の時に比べれば幸せだ。
('A`)「…本当、アイツ死なねぇかな」ボソッ
ラスボスキャラの憎たらしい笑顔が、中学の時のいじめっ子を彷彿させる
('A`)「俄然このラスボス倒したくなってきたな」
ゲームのキャラに重ねて復讐するなんて、俺は何て惨めなんだろうか
まぁ、でも現実でいじめられっ子が復讐劇を繰り広げるなんて話は無理な話な訳で…
-
カチャカチャ
(;*'A`)「……よぉしゃあああ!倒したぁああ!」
あれから2時間かけてやっといじめっ子に似たラスボスを倒すことができた、あぁ、すっきりした!
(*'A`)「ははは、ざまぁみやがれ!内藤め、現実世界でもくたばっちまえ!」
( ^ω^)「お前、相変わらず根暗だおねぇ」
(*'A`)「うっせー!ゲームくらい復讐させ……!?」
俺には自分の部屋に呼ぶような友達は居ない、つまり、俺はこの部屋に1人だ。だから背後から声がするなんてそんなことは無いわけで、しかもそれが中学の時のいじめっ子の声にそっくりだなんてただの気のせいで、振り返れば誰も居ないってオチに決まって…
('A`;)クルッ
( ^ω^)「お望み通り、現実世界でもくたばったお」
ニヤリ、と笑ったその憎たらしい顔はどんなことがあっても忘れられない、いじめっ子、内藤の顔だった。
-
('A`)ささやかな復讐を、のようです ( ^ω^)
.
-
(;'A`)「ななななんでお前、俺の部屋に!?どっから入った!?」
( ^ω^)「お前のお望み通りくたばったからだお、つまり、僕は幽霊だから壁なんか通り抜けちゃうんだお」
内藤がくたばった?幽霊?訳がわかんねぇ…でも、こいつは現在おれの目の前に居るし…
(;'A`)「お、お前が幽霊だとしても何で俺の部屋に来たんだよ…!」
( ^ω^)「おっおっ、中学の時みたいにドクオにパシリになって貰おうと思って来たんだお」
(#'A`)「ふざけんじゃねぇ!お前の言うことなんて聞くわけねぇだろ!」
( ^ω^)「…そんなこと言っていいのかお?僕はもう死んじゃったから法律とかに縛られないんだお?だから、ドクオを殺しちゃってもなんら問題ないんだお?」
ぞわり、と身体中に鳥肌が立った
こいつ本気だ…
5
(;'A`)「ちくしょうが…くたばっても変わんねぇのかよ、テメェはよ…」
( ^ω^)「おっおっおっ、ドクオも相変わらず口の悪さは治ってないみたいだおね。高校からは別々になっちゃったから性格変わっちゃったか心配だったけど、良かったおー」
全く良くない、俺はコイツのせいで性格がひん曲がったと言っても過言ではないのだから
( ^ω^)「で、パシリになってくれるおね?ドクオ」
('A`)「人を殺せとかは無理だぞ…」
( ^ω^)「そんなことパシリに頼まないお、なぁーに、ドクオでも出来る簡単な事だお」
取り敢えずは安心した、コイツなら人を殺せとか普通に言いそうだから
('A`)「じゃあ、なんだよ」
( ^ω^)「ちょっと伝言を頼みたいんだお」
('A`)「伝言?自分で伝えりゃいいじゃねーかよ」
( ^ω^)「無理だったんだお」
('A`)「無理って、どういうことだよ」
( ^ω^)「僕のことが見えるの、ドクオだけだったんだお」
…神様、どうして俺なんですか
-
( ^ω^)「だから、伝言よろしくだお。その未練さえ無くなれば僕はさっさと天国に行くお」
('A`)「お前みたいなのは地獄行きだろうよ」
( ^ω^)「まぁ、天国でも地獄でも構わないお。行くべきとこに行くお、だからパシリになってくれお」
コイツが地獄に行くのは確定だ、それに取り憑かれたり、ましてや呪い殺されるなんてまっぴらごめんだ。
それならさっさとパシリになって、地獄へ行かせてやるのが良いだろう
('A`)「分かったよ、パシリになってやるよ」
( *^ω^)「ありがとうだお、ドクオ。お前ならなってくれるって信じてたお」
('A`)「嬉しくねぇ。…それで伝言って誰に何を伝えりゃいいんだ?」
( ^ω^)「ツンに伝言を伝えて欲しいんだお」
(;'A`)「…え?ツンって、津出のことか?中学の時同じクラスだった…」
( ^ω^)「そうだお、覚えてたかお」
('A`)「当たり前だろ、同じいじめられっ子仲間だったからな」
-
そう、津出は俺と同じくいじめられっ子だった。違ったのはアイツは美人過ぎて、女子達から嫉妬でいじめられていたと言うことだ。俺は気持ち悪くていじめられていたから正反対な理由だ。
('A`)「しかし何でまた、津出に伝言なんか…」
( ^ω^)「僕たち付き合ってたんだお」
('A`)「へー、そうなのか」
まぁ、津出なら彼氏いてもおかしくないよなー
(;'A`)「…ん?」
( ^ω^)「あ、もう死んじゃったから過去形だおね」
(;゚A゚)「ちょっとまて、付き、付き合ってたあぁああ!?ええええ!?お前とあの津出が!?いつから!?」
( ^ω^)「高校から付き合ったんだお」
(;'A`)「信じられねぇ…あんな人形みたいな可愛い奴がお前なんかと付き合うなんて…」
( ^ω^)「そんなことはどうだって良いんだお、ドクオは伝言伝えることだけ考えろお」
どうでも良くねぇ…ふざけんなよ、神様。なんでこんないじめっ子の内藤がリア充やって、俺は彼女いない歴=年齢なんだよ…
-
(#'A`)「くそが…」
( ^ω^)「ほら、今から伝言内容言うからメモれお」
コイツのパシリなんて本当はやりたかねぇが、恋人に先立たれた津出は可哀想だ。ちゃんと伝言伝えてやるか…
('A`)「わぁったよ、ほら、ペンと紙用意したからさっさと始めろ」
( ^ω^)「えー、ゴホン。ツン、僕は君に前々から言わなきゃいけないことがあったんだお。そのことを今から伝えるお」
('A`)φ「どーせ愛してるよとかだろ、くっせーなー」カキカキ
( ^ω^)「僕、君のこと本当は全く好きじゃなかったんだお」
('A`)φ「ほら、思ったとおり…」カキカキ
…あ?
-
( ^ω^)「ただ顔がまぁまぁそこらの女子より良かったし、君はクラスの男子からも人気があったからステータスになると思って付き合っただけなんだお」
(;'A`)「おい、内藤、ちょっと待て」
( ^ω^)「だから、生前に君が言ってた『ブーンが先に死んじゃったとしたら私は他の人とは付き合わないし、勿論結婚もしないよ』とか本当うんざりしてたんだお、はっきりいって気色悪かったお」
('A`)「…」
( ^ω^)「はた迷惑と言うか、正直重かったんだお、こっちはただのステータスで付き合ったお遊びだったのに。だからさっさと僕のことなんか忘れて欲しいお、気持ち悪い、んじゃ、永遠にさよならだお」
( ^ω^)「…と、言うことを伝えて欲しいだお」
(#゚A゚)「んなこと言えるか、クソが!!!」
-
( ^ω^)「おっ?なんでだお」
(#;'A`)「おまっ、お前、本当人間のクズだな!津出みたいな純情な奴を弄びやがって…!」
( ^ω^)「じゃあお前にやるお、僕には重すぎるんだお、あの女」
神様はどうしてこんな人間を今まで生かしていたのか、もっと早くに殺すことは出来なかったのか!?
(;'A`)「っていうか、こんなこと伝えられる分けないだろ!津出が受けるショックを考えろよ!」
( ^ω^)「そんなこと、僕には関係ないお」
('A`)「クズもそこまで行くと悪魔だな…」
( *^ω^)「おっおっおっ、褒め言葉にしか聞こえないお」
(;'A`)「…とにかく、ダメだ。この伝言は伝えられない」
( ^ω^)「チッ、使えないやつだおー。こんなことも言えないとか、ゴミクズ以下だお」
('A`)「テメェには言われたくねぇよ」
( ^ω^)「…伝えられないなら仕方ないお、他のことで名誉挽回しろお」
(;'A`)「名誉挽回ってなんだよ、それ。訳わかんねー奴だな…」
( ^ω^)「次のは本当に簡単だお、誰も傷つけないし」
('A`)「…本当だろうな」
( ^ω^)「本当だお。むしろドクオが何とかしてくれないと、ツンが傷付くことになるんだお」
('A`)「なんだよ、それ。どういうことだよ」
-
( ^ω^)「僕の部屋に、ツンに渡すはずだった物が置いてあるからそれを捨てて欲しいんだお。親に見つかって、代わりに渡されちゃたまんないんだお」
('A`)「渡すはずだった物ってなんだよ」
( ^ω^)「別れ話の時に渡そうと思ってた奴で、今までツンから貰った物が入ってるんだお。突き返そうと思ってたんだお」
(;'A`)「信じられねぇクズだな…」
( ^ω^)「で、捨ててくれるかお?」
('A`)「お前のためじゃなくて津出のためにな」
( *^ω^)「ありがとうだお、じゃあ早速行こうお」
(;'A`)「は?早速って、もう夜だぞ。明日でいいだろ」
( ^ω^)「今ちょうど葬式やってるんだお、だからまだ僕の部屋はいじられて無いお」
(*'A`)「まじかよ、お前の葬式が見れるなんて滑稽だな!よし、いこう」
( ^ω^)「おっおっおっ、その口の悪さだけはいつまでたっても治らなそうだおね」
-
一応葬式に行くのでスーツに着替え、捨てなきゃいけない物の量や大きさが分からないから車で行くことにした。
('A`)「よーし、飛ばすぞ」ガチャ
( ^ω^)「ドクオが車持ってたなんて意外だお」
('A`)「誰ともあそばねぇでバイトばっかしてたからな。車買うとかしか使い道なかった」
( ^ω^)「寂しい奴だおね、友達の一人や二人も作れないなんて」
('A`)「うっせーな」
-
('A`)「それにしても風が気持ちいいな、やっぱりドライブ最高だわ」
( ^ω^)「…ドクオ、安全運転に気をつけるんだお」
('A`)「あぁ?んなこと言われなくたって分かってるわ」
( *^ω^)「おっおっおっ、ならよかったお」
いつもニヤケ顔の内藤が、一瞬だけ真面目な顔した
('A`)「……なぁ、お前の死因って、もしかして」
( ^ω^)「あ、ほら、ドクオ、着いたお!車だと早いおねぇ」
('A`)「…まぁ、いいや。本当に葬式やってんな」
( ^ω^)「当たり前だお、車は裏の駐車場に置いて早く行くお」
('A`)「おう」
-
俺は同情なんかしない。内藤がどんな死に方をして死んだかとか、この若さで全て失ってしまったかなんてどうでもいい。
こんなクズな男、今まで生きてたのが罪だったのだから。
ただ今は自分が呪い殺されるのを回避するためと、可哀想な津出のためにパシリになっているだけなのだ
だから、内藤の葬式をみて少しなんとも言えない気分になったのは、そういうことなのだ。
( ^ω^)「あそこで挨拶してるのが母さんだお、事情を話して僕の部屋に入ってくれお。僕は先に部屋に入ってるお」
('A`)「分かった」
内藤の母親は遠くから見るだけでも、生気が抜けているのがわかった。そりゃそうだ、内藤は一人っ子だったし、こうもなるだろう。
-
(;'A`)「あの、ご愁傷様でした…」
('、`*川「どうも…あら、貴方は、ドクオ君かしら?」
(;'A`)「えっ?あ、その、はい」
なんで内藤の母親が俺のこと知ってんだ?
('、`*川「懐かしいわね、幼稚園の時にホライゾンにブーンってあだ名付けてくれたのドクオ君だったわよね。あの子ったら、そのあだ名本当に気に入ってて、大学入ってからも使ってたのよ」
('A`)「…そう、だったんですか」
そうだ。そう言えば、俺はあいつと幼稚園の頃からの知り合いで、小学校低学年までは仲が良かったのに、高学年からは俺を虐めるようになったんだった。嫌なこと過ぎてすっかり忘れてた
('、`*川「まさかドクオ君も来てくれるなんてね、あの子も喜んでると思うわ」
来たくて来たわけじゃないですよ、と言いたいのをグッとこらえる。内藤の母親に恨みはない
-
('A`)「あの、生前アイツに『もし僕が先に死んだら恥ずかしい本とかの処分頼んだお!』と言われてたんで、約束を守りに来ました。ちょっと部屋入ってもいいですかね?」
('、`*川「あらやだ!そうなの?あの子ったら、恥ずかしいったらありゃしないわね、どうぞどうぞ、入ってちょうだい!というか、うちの子が変なこと頼んじゃってごめんねー」
('A`)「いえいえ、大丈夫です」
('、`*川「私はまだ挨拶とかあるから、二階にあの子の部屋があるから一人で行ってもらえるかしら?」
('A`)「はい、一人の方が恥ずかしい本も見られないで済むので」
('、`*川「それもそうね、うふふ」
-
ガチャン
( ^ω^)「案外すんなり入れたみたいだおね」
('A`)「あぁ、俺は頭良いからな」
( ^ω^)「むしろ誇れるのは頭の良さだけだろうお」
('A`)「うっせーな。で、どこにあんだよ、捨てなきゃいけない物」
( ^ω^)「机の下にあるダンボールだお」
(;'A`)「なるほど、これか。結構でかいなー…」
( ^ω^)「色々貰ったから仕方ないんだお」
('A`)「まぁ、いいや。さっさと持ってくか」
( ^ω^)「あ、ちょっと待っててくれお」
('A`)「なんだよ」
( ^ω^)「自分の葬式、少しみてくるお。だれが泣いてるのかとか」
('A`)「悪趣味だなお前」
( ^ω^)「おっおっおっ、すぐ戻って来るお」
スッと壁を通り抜けて消えた。改めて本当に幽霊らしい…
(;'A`)「しかし、重いダンボールだな。一体今まで何を貰って来たんだよ」
…どーせ、捨てるんだから中身見ても良いだろう。もしかしたら本当に恥ずかしい本とかあるかもだし
(*'A`)「どぉーれ、何が入っているのかなぁっと」ガサガサ
-
ξ;⊿;)ξ「ヒッグ…ヒッグ…!ああぁ、ブーン!ブーン!」
(;*゚ー゚)「ツンちゃん…」
(;´・ω・`)「可哀想にな、あんなになっちゃって…」ボソボソッ
从;゚∀从「自殺しなきゃいいけどな、ツンちゃん」ボソボソッ
( ^ω^)「…」
-
('A`)「おい、内藤」
( ^ω^)「ドクオ、もう来たのかお。今二階に行こうと思ったのに、せっかちな奴だお」
('A`)「…」
( ^ω^)「ん?どうかしたのかお?」
('A`)「津出に伝言、伝えてやるよ」
( ^ω^)「……おっ?いきなりどうしたんだお?」
('A`)「どーせ乗りかかった船だ、最後まで乗ってやるよ」
( *^ω^)「そうかおそうかお!それはありがたいおー!じゃあ、頼むお」
('A`)「おう」
-
ξ;⊿;)ξ「ブーン…ヒッグ…」
('A`)「津出」
ξつ⊿;)ξ「……ドクオ君?」
('A`)「久々だな、津出。内藤と付き合ってたとはビックリしたよ、まぁ、そんなことよりお前に言いたいことが」
ξ;⊿;)ξ「私、ドクオ君に言わなきゃいけないことがあるの!」
('A`)「…俺に言わなきゃいけないこと?」
ξ;゚⊿゚)ξ「そう、中学の時にブーンがドクオ君を虐めてた真相を!」
('A`)「…真相?」
ξ;゚⊿゚)ξ「あの時、ブーン、本当はドクオ君のためにドクオ君のことをいじめてたの!」
('A`)「何言ってんだ、津出。お前、俺はMじゃねーぞ」
ξ;>⊿<)ξ「自分がドクオ君をいじめることで他のいじめっ子から守ってたの!」
('A`)「……」
んな訳、あるはずが…
-
爪'ー`)y-『鬱田、金よこせよ、金』
('A`)『…金なんかねーよ、不良共が』
爪#'ー`)y-『テメェは本当、口の聞き方がなってねーな!金がねぇーって言うなら、ボコられても文句は言えねーよな、あぁ!?』
( ^ω^)『待つお』
爪#'ー`)y-『あぁん?!』
( ^ω^)『そいつは僕がいじめてる子なんですお、手出さないでくださいお』
爪#'ー`)y-『はぁ?意味わかんねぇこと言ってんじゃねーぞ?』
( ^ω^)『僕はドクオを精神的にジワジワいたぶって社会的に抹殺したいんですお、言うなれば実験、ドクオはモルモットですお。モルモットには健康で居てもらわないといけないんですお、だから怪我をさせるようなことはしないで欲しいんですお』ニッコリ
爪;'ー`)y-『…ブーン、お前相変わらずの悪趣味だな。分かったよ、俺の代わりにコイツちゃんと躾けとけよ』
( *^ω^)『了解ですお』
(;'A`)『…内藤、助けてくれたのか?』
( ^ω^)『んなわけねーだろうお、パン買ってこいってパシリさせたのに帰ってこないから見にきただけだお。さっさと買ってこいお』
('A`)『分かってたよ、お前はやっぱりそういう奴だよな…』
( *^ω^)『おっおっおっ』
-
津出の後ろで腹を抱えて笑っている内藤が見えた、「そんなわけねーだろうお」
と爆笑している。
('A`)「…やっぱりあいつはただのクズだと思うぞ」
ξ;゚?゚)ξ「それは、ブーンは不器用なだけで…!」
('A`)「だから、そーいうとこがクズだと思うんだよ」
ξ;゚?゚)ξ「ドクオ君…」
相変わらずシュンとした顔も可愛いな、津出。内藤の伝言伝えるの嫌になってきたぜ…
('A`)「…まぁ、いいや。俺はそんな話を聞きたいわけじゃないんだ。お前に内藤から伝言があるんだ」
ξ;゚?゚)ξ「ブーンが、私に?」
内藤がニヤニヤしている、本当クズ野郎だ。
-
('A`)「おう、伝言っていうか…はい、これ」
ξ゚⊿゚)ξ「…この小さい箱は何?」
内藤のニヤケ顔が一瞬にして固まった、ざまぁみやがれ
('A`)「開けて見ればわかるよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「う、うん…」パカッ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ;⊿゚)ξ
ξ;⊿;)ξ
「……あぁ、ブーン…!!!」
-
津出は箱を、正確には箱の中に入っていた指輪を抱きしめて泣き崩れてしまった。
ごめんな、津出。お前を泣かすつもりはなかったんだけどな、俺。
ξ;⊿;)ξ「私にはブーン、貴方しか居ないのに、どうして私を置いていってしまったの、ブーン…!」
内藤は津出を見下ろしながら、今まで見た顔で一番の苦々しい顔で
( ^ω^)「…本当、うぜぇお」
と呟いた。
-
俺には津出を慰める権利はないから騒ぎが大きくなる前に逃げ出してしまった。
…約束通り、親に見せるには恥ずかしい本は持ち出してきてやった。
('A`)「…つーか、お前までなんで車のってんだよ、内藤」
( ^ω^)「どうしてツンにアレを渡したんだお」
('A`)「俺のささやか復讐劇を展開したんだよ。津出には悪いことしたけどな」
( #^ω^)「ふっざけんなお!アレじゃツンは他の人と付き合えないじゃないかお!!」
('A`)「……はぁー、お前さぁ、不器用もほどほどにしとけよ?」
( ^ω^)「別に僕は不器用なんかじゃないお」
('A`)「ざけんな。お前のその発言、どう考えたって津出のこと好きってことじゃねーかよ」
( ^ω^)「…」
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(;'A`)「なんで気づかなかったのかなぁ…俺。中学の時虐められてたはずだったけど、そう言えばお前にパシリとか物隠されたぐらいしかされたことなくて、他の不良から目付けられても実質的な被害は被ってなかったもんなぁ…」
( ^ω^)「…それは僕のターゲットに手出させたくなかっただけだお」
(* A* )「うっせーよ、不器用野郎が。お前はもっと分かりやすく生きろよ…ふざけんなよ、本当に…」
( ^ω^)「……泣いてるのかお?」
(;A; )「うるせーよ!バーカ!」
( ^ω^)「…ドクオ」
(つA;)「なんだよ、今こっちみたらぶっ殺すぞ」
( ^ω^)「友達、がんばって作れお」
(つA⊂)「…っせーよ、お前に言われなくたって友達の一人ぐらい居るんだよ、俺だって」
( *^ω^)「おっ!?そうなのかお?名前はなんて言うんだお?」
('A`)「俺の友達の名前は…」
「ブーン」
ニヤリ、といつも笑っていた憎たらしいいじめっ子は、ふにゃりと涙を堪えた笑顔をして「ありがとう」なんて言い残して、消えて行った。
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ブーン…
-
あいつの行く先は地獄なのだろうか、それとも天国なのだろうか?
分からないが、恐らく俺が死んだらアイツと同じ所へ行くのだろう。
なんたって俺たちは
( ;A;)「くっそ、あっちに行った時は、ボコボコにして復讐してやる…」
いじめっ子といじめられっ子と言う、少し変わった友達だったのだから
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