新ジャンル「方言ヒート（博多弁）のようです」 - 1388234491

259：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 18:25:17 ID:rrQhjPeI0: .

川д川「ほら、覚えてる……？あなたたちがここへ来たの、ちょうど同じ日だったでしょう……？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あー、そういえば……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「懐かしいっすねー」

川д川「なんていうか……あの時の私はいろいろ限界が来ててね……いつ死んでもおかしくない状態だったのよ……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「えぇー……」

ﾐｾ;ﾟーﾟ)ﾘ「そんなこと全く気づかなかったっすよ！」

川д川「そりゃあねぇ……あなたたちそういうとこ鈍そうだから……」

（　´∀｀）「えらい明け透けに物を言いよりますね……」

川д川「でもね……そういうことに聡い他の誰が来るより、私はあなたたちがここへ来てくれて良かったと思ってるわ……」

（　´∀｀）「……そこまで言うっちゅうことは、何かよほどのことがあったとやなかとですか？」

川д川「えぇ……頭がおかしくなったと思われても仕方ないけれど、あの時私は、人を本当の意味で守護する者を見たの……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ちゅうと？」

川д川「守護霊、っていうのかしらね……あそこまではっきり見えたのは初めてだったけど」

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260：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 19:14:04 ID:rrQhjPeI0: .

川д川「あれは凄かったわ……それまでの私の人生がひっくり返るくらいの衝撃だった……」

ﾐｾ;ﾟーﾟ)ﾘ「守護霊って……なんか胡散臭ー……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そんなことなかとよ！！貞子センセーが見たとなら、うちは信用するとです！！」

川д川「ﾌﾌﾌ……ありがとうヒートちゃん。その守護霊も、こんなヒートちゃんだから憑いているのかもね……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「あ、守護霊ってヒーちゃんについてたんだ。良かったー」

（；´∀｀）「そんな露骨にホッとせんでも……」

川д川「どのみちミセリには見えないわよ……あなた零感じゃない……」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「あの、貞子センセー！！それってどげな霊やったとですか！？」

川д川「えぇ……確か……」

以`ﾟ益ﾟ以　　川*｀ゥ´)

川д川「こんな顔した霊が二匹、ヒートちゃんの背後に見えたわ……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！？」

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261：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 19:21:50 ID:rrQhjPeI0: .

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「ちょっと待って！！センセーこれほんなこつうちの後ろにおるとですか！？」

川д川「そうよ……何か不服？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「こげな濃い面子が後ろおったら落ち着かんくなるとです……」

（；´∀｀）「ヒートさん、もうちょいオブラートに包んで……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「あー、でも分かるー。こんな顔のがいつも近くにいると思うとちょっちイラッとするよねー」

川д川「あなたたちねぇ……顔のことばかり言ってるけど、私が見るにかなり徳の高い霊よ……？少しは敬意を払いなさい？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「はーい……」

川д川「それに、女の霊の方は、もしかしたら文献にも載ってる高尚な天女様かもよ……？」

（；´∀｀）「本当やっとですか？」

川д川「えぇ……ほらこれ」

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kichij%C5%8Dten.jpg

ﾐｾ;ﾟーﾟ)ﾘ「た、確かにクリソツ！！」

（；´∀｀）「ヒートさんなんちゅうもんを持っとうとね……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「うち知らんよ！？」

川д川「ヒートちゃんが意識して連れてる訳じゃないから安心しなさい……」

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262：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 19:30:44 ID:rrQhjPeI0: .

川д川「まぁ、あれね……その霊が、私の因果を断ち切ってくれた、ってとこかしら……」

（；´∀｀）「一体何が……」

川д川「簡単な話よ……怒られたの、ヒートちゃんに憑いてた男の方の守護霊に……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「怒られた……とですか？」

川д川「えぇ、それもバッサリとね……『これ以上悪因を重ねるな』って、火の出るような顔して怒ってた……」

ﾐｾ;ﾟーﾟ)ﾘ「そらーあの顔で怒られたら改心もしますわな」

川д川「そしてね……天女の方の守護霊には、慰められたの。『あなたはまだやり直せる、大丈夫だよ』……って」

川д川「覚えてない……？あなたたちが店に来た時、私呆けたような顔してたでしょう……？」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「あ、そーいえば……！！」

川д川「ちょうどあの時ね……私が守護霊と対話してたのは……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「うちの知らん間にそげなことが……」

川д川「あれがなかったら、多分私もここにはいなかったでしょうね……」

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263：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 20:13:36 ID:rrQhjPeI0: .

川д川「あの時に、なんだか深い沼の底から引きずり出してもらえたような気がした……だから……」

ﾐｾ;ﾟーﾟ)ﾘ「あのー、ちょっちいいっすか？」

川д川「……何？」

ﾐｾ;ﾟーﾟ)ﾘ「それ主にヒーちゃんのおかげで、うちあんまり関係なくないっすか？」

川д川「心配しなくても、あなただって私にとって重要な役割を果たしてるわよ……」

川д川「あなた、初めてここへ来た時、呪いの道具をべたべた触っても何の影響も受けなかったでしょう……？」

ﾐｾ;ﾟーﾟ)ﾘ「えぇ、そーいえばそうっすね……」

川д川「そこが良かったのよ……この娘を雇えばこの悪い空気も払拭できるって、一目で思ったわ……」

ﾐｾ;ﾟーﾟ)ﾘ「えー……なんか、えぇー……」

川д川「言いたいことは分かるけど、あの時の私には間違いなくあなたも必要だったのよ……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「そう言われると特に反論もできないっすけどー……」

川д川「まぁ、私の事情はそんなものよ……あなたたちに救われて、私は呪殺師じゃなく占い師として一人立ちが出来たってわけ……」

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264：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 20:28:56 ID:rrQhjPeI0: .

（　´∀｀）「ヒートさんって、そげなところでも凄かったとやねぇ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「うーん……でもうちは実際なんもしとらんけん、実感わかんとよ」

川д川「そうね……どちらかと言えば、あなたが守護霊に導かれてここまで来たのかもね……」

川д川「あなたあの時、なんでこんな路地裏の占い屋に来たのか、自分でも分からなかったんじゃない……？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うん、なんかふらふらーって足が向きよったとです」

川д川「多分それ、守護霊がこの店に連れて来たのかも……それが私のためだとは言わないけどね……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「……なんか、運命的っすねー」

川д川「そうね……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あのー、貞子センセー？」

川д川「……ん？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「今もうちの後ろに、その二人の霊がおるとですか？」

川д川「ﾌﾌﾌ……今はいないわ。その代わり、そこの彼の枕元に立ってるわよ……？」

（；´∀｀）「えっ！？」

川д川「さっきヒートちゃんに手を握るよう言ったでしょう……？あの時にヒートちゃんから彼の後ろに移って、悪い空気から彼を守ってるみたいね……」

（；´∀｀）「そんな……なんか、悪かですたい」

川д川「あなたが気に病む必要はないわ……ここを出たらまたヒートちゃんの方に戻るだけよ……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「でももしそれでモナーさんに憑いてくれよるなら、うちよりモナーさんば守ってほしかとです！！」

川д川「確かに……ヒートちゃんは耐性あるけど、そこの彼は敏感みたいだからね……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「だったら、カレシといつも一緒にいるようにすればいいじゃん？そしたらいつでも守ってあげれるしー」

（；´∀｀）「いや、あの……今でもわりとそげな感じやっとです」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そうやねぇ、うちがモナーさん守ってあげれるとなら、それが一番やもんね！！」

川д川「……どうやら私達の心配は杞憂だったみたいね」

ﾐｾ*ﾟ３ﾟ)ﾘ「熱々っすねー、羨ましい……」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

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265：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 20:35:17 ID:5xOxTbvw0: 徳の高い霊だと言われてもコイツらに憑かれるのはちょっと嫌だなｗｗ
266：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 20:40:15 ID:rrQhjPeI0: .

川д川「……あなた、もう立てる？」

（　´∀｀）「あ、はい……もう平気ですたい」

川д川「それなら、ここからは早めに出といた方がいいかもね……長々話しておいて何だけど……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「そっすねー、いくら守護霊がいるって言っても、また倒れないとは言えないし」

川д川「それに、もとはヒートちゃんの守護霊だから、あなたにずっと憑いてるとは限らないしね……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「なんか仕事の邪魔ばしてしもうて、申し訳なかとです」

川д川「ヒートちゃんが謝る必要ないわよ……元はといえば私の管理不行き届きが原因だし……」

（　´∀｀）「すんません、俺が迷惑ばかけてしもうて……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「あー、あー！お堅いのはナシっすよ！次来るときまでにセンセーのノロイの道具片付けておけばいいだけだし！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「それだけは本当にお願いするとです！！またモナーさん倒れたら、うち困るとですから！！」

川д川「うん……分かったわ……」

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267：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 20:55:08 ID:rrQhjPeI0: .

川д川「最後にこれだけは言っておくけど……」

川д川「ヒートちゃん、特にあなたは、いつも守護霊に守られてるってこと、忘れないでね……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「はいっ！！」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「次来るときまでに店は綺麗にしとっから、期待しててねー！！」

（　´∀｀）「ご迷惑おかけしました。今度はちゃんと自分の足で立てるよう頑張りますけん」

川д川「ﾌﾌﾌ……本当に真面目な子ね。迷惑かけたのはこっちなのに」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「それじゃあ、お邪魔しました！！」

川д川「またね、ヒートちゃん……」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘﾉｼ「ばいばーい！！」

ーーー
ーー
ー

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268：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 21:01:32 ID:rrQhjPeI0: .

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「ところでセンセー」

川д川「……なぁに？」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「あの子たち、肝心の占いすっかり忘れてませんでした？」

川д川「……まぁそれどころじゃなかったから仕方ないけど、間違いなく忘れてたわね」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「なにを占いに来たんですかねー？なんとなく予想はつくけど」

川д川「さぁ……でも、何を占うにしても、結果はだいたい予想がつくわよ……？」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「ふぇ？なんでっすか？」

川д川「だってね……」

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269：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 21:04:03 ID:rrQhjPeI0: .

（（　以`^益^以　川*｀ゥ´)　））

川д川「……ヒートちゃんの守護霊、すごくいい顔で笑っていたもの」

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270：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 21:06:10 ID:rrQhjPeI0: .

～よく当たる占い師に会いに行こう編・了～

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271：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 21:07:27 ID:rrQhjPeI0: 長々と失礼しました。もう少しミセリのキャラを掘り下げたかった。

ピャー子は天女顔
272：名も無きAAのようです：2014/06/22(日) 21:16:25 ID:rrQhjPeI0: 次も少し長めの話投下します。今度は早く終わるはず……

あといつものお題も募ってます。
273：名も無きAAのようです：2014/06/23(月) 01:25:17 ID:1LHFMG6o0: おつおつ！長いのは好きよ

お題:ノスタルジックな初夏
274：名も無きAAのようです：2014/06/23(月) 01:39:07 ID:XKq7zGg20: おつ
ピャー子はともかくイトーイｗ　何かゴルゴ的またぎの守護霊のコピペ思い出したわ

お題：れっつクッキング
275：名も無きAAのようです：2014/06/23(月) 01:42:16 ID:CrGiTMLY0: おつ。イトーイいればなんの心配もないな

お題:おあずけ
276：名も無きAAのようです：2014/06/23(月) 04:31:29 ID:bKtU5M0g0: おつ
お題は火星人
277：名も無きAAのようです：2014/07/03(木) 22:06:18 ID:rHsOiXkQ0: ～ノスタルジックな初夏編～

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あ……モナーさん見て」

（　´∀｀）「あ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「天気雨ば降っとー」

（　´∀｀）「本当じゃね、今日は晴れの予報やったけん傘持ってきよらんかったばい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うち天気雨ってけっこう好きやっとよ！雨粒がキラキラして綺麗やなか？」

（　´∀｀）「でも、綺麗やからって見とれよれば帰りそこなうし、かといって外出れば濡れようもん？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「えへへ……実はうち、濡れて帰るのも何度かやったことあるとよ！」

（；´∀｀）「な、なして？風邪ばひいてしまわんとね？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「夏場の天気雨なら濡れてもすぐ乾きようし、それに天然のシャワーみたいで気持ちよかとよ！！」

（；´∀｀）「無茶しようなぁ……俺が一緒におれば止めたのに」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ね、モナーさん！ちょうど天気雨降っとうし、たまには濡れて帰ってみん？」

（　´∀｀）「え……でも……」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「ほらほら！！早うせんとうちモナーさんば置いてってしまうけんねー！！」ｼｭﾀﾀｯ

（；´∀｀）「あっ……ほんに強引やなぁ、ヒートさんは」ﾀﾀｯ

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)ﾉｼ「あはははっ！！ほらモナーさん早うー！！」

（　´∀｀）（あれ……でもなんか走っとううちに楽しくなってきたかも）

（；´∀｀）（俺もヒートさんにだいぶ毒されてきとうなぁ……）

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278：名も無きAAのようです：2014/07/03(木) 22:19:44 ID:rHsOiXkQ0: ～れっつクッキング編～

o川*ﾟーﾟ)o「ヒートー。晩ごはん作るけん手伝いんさーい！！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「はーい」

o川*ﾟーﾟ)o「今晩はハンバーグやけんね。私は玉ねぎ炒めるけんあんたはひき肉こねといて」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あいあい」ｼﾞｬﾊﾞｼﾞｬﾊﾞ

o川*ﾟーﾟ)o「調味料は塩とナツメグと卵とパン粉と……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「もー、そげん口うるさく言わんでも分かっとうばい！！」ﾄﾞﾊﾞｧｯ

o川;ﾟДﾟ)o「わー！！あんたそれ塩入れすぎ！！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「え？そげんことなかでしょ？」ﾄﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ

o川;ﾟーﾟ)o「そんでこね方荒すぎ！肉飛び散っとうやなかの！」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あれ～？うち、こげん料理下手やったっけ？」

o川;ﾟーﾟ)o「いや知らんし。あんたまさかモナーくんのお弁当作る時もそんな風やなかとでしょうね？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「そんなはずなかでしょう！！ちゃんと味見もして、美味しいお弁当作っとうもん！！」

o川;ﾟーﾟ)o「あぁ、分かった……あんたの料理の腕って、モナーくん相手のとき限定やったとやね」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「えぇ～……確かにモナーさんにお弁当作ってあげるまでは料理とかあんまりせんかったけど……」

o川;ﾟーﾟ)o「もういいから、その塩辛いひき肉どけて玉ねぎ炒めとかんね」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「はーい……」ﾎﾞﾜｯ

o川;ﾟーﾟ)o「だあぁっ！！今度は火ぃ強すぎ！！あんたホントに料理センスなかねぇ！！」

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279：名も無きAAのようです：2014/07/03(木) 22:34:51 ID:rHsOiXkQ0: ～おあずけ編～

（　´∀｀）「あ、ヒートさんおはよう」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ん……おはよう」

（　´∀｀）「（あれ？）今日は雨やったねぇ、朝起きるのが憂鬱やったばい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うん……」

（；´∀｀）「あ、えっと……ひ、ヒートさんは今朝何食べよった？うちは朝からトーストやったけん昼までもたんばい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うん……」

（；´∀｀）「……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……」

（；´∀｀）「……ヒートさん、いけんかしたと？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「ふぇっ！？な、なして！？」

（　´∀｀）「なんかリアクションが素っ気なかし、雰囲気暗かーち思ったけん……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……実は昨日、ペニサスとの賭けに負けて、今日一日うちがモナーさんとイチャイチャしたらいけんって約束したとよ」

（；´∀｀）「なしてそげんこと……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「勝てると思っとったと……ジェンガって初めてやったし、あげん難しかなんて知らんかったとよ……」

（；´∀｀）「伊藤さんも人の悪かねぇ……ジェンガなんてヒートさんモロに苦手そうやっとに」

.
280：名も無きAAのようです：2014/07/03(木) 22:47:21 ID:rHsOiXkQ0: ～おあずけ編２～

ﾉﾊ;=⊿=)「だけん今日はモナーさんとあんまり話ば出来んと……ペニはどこで見ようか分からんけん」

（　´∀｀）「そうじゃなぁ……よし、ヒートさん。そんなら手ばつないで学校まで行こう」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「はへ！？モナーさんうちの話聞いとった！？」

（　´∀｀）「うん。だけん手ばつないで学校行こうって」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「そげんことしたらペニに見とがめられようもん！！朝っぱらから約束破りはいかんたい！！」

（　´∀｀）「ヒートさんは律儀じゃねぇ。けど、伊藤さんが禁止したのは『ヒートさんが』俺とイチャイチャすることやろう？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……？」

（　´∀｀）「つまり、『俺から』ヒートさんに対して何かするのは、別に違反やなかと思うとよ」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「あっ……そっか！！」

（　´∀｀）「やけんヒートさんは、誰にも気兼ねせんで堂々としとればよかとよ」

（　´∀｀）「朝からしょんぼりしとるヒートさんは、俺も見たくなかけんね」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「……うんっ！！ありがとうモナーさん！！」ｷﾞｭｳｯ

（　´∀｀）「これで万事解決じゃな」ﾊﾊﾊ

ﾉﾊ*^⊿^)「うんっ！！そうじゃね！！」

('、`#川「ぐぬぬ……朝っぱらから屁理屈抜かしよってあんのバカップルめぇ～」ｸﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

(；･∀･)「……お前はそげなとこでなんしよーとや、ペニ」

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281：名も無きAAのようです：2014/07/03(木) 23:19:37 ID:rHsOiXkQ0: ～火星人編～

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「ねぇねぇモナーさん！！モナーさんは宇宙人っていると思う！？」

（　´∀｀）「あ、もしかしてヒートさんも昨日の特番見たと？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「うん！！矢追淳一の『宇宙人は実在した！！スペシャル』！！」

（　´∀｀）「俺は矢追淳一って胡散臭いオッサンやなぁと思って見とったかんが……」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「そう？うちはワクワクしながら見とったよ！！」

（　´∀｀）「ヒートさん好きそうな番組やったけんねぇ」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「ねぇ、やっぱり火星人ってタコみたいな形しとうのかなぁ！？」

（　´∀｀）「あれって昔の小説が元になっとうらしかよ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「えーそうやの？うち火星人がタコみたいにうにょうにょしとったら、やりたかことあったとにー」

（　´∀｀）「やりたかことって？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「あんね、映画のE.Tみたいなんを五本指全部でやると！！」

（；´∀｀）「んん……？どげな風に？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「火星人がタコみたいやれば、足もたくさんあるけんいっぱい指でチョンチョン出来るやろう？」

（；´∀｀）「あぁ、そういう……」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「おらんかなぁ、タコ型の火星人！！おったらうちの夢ば叶うとやけどなぁ～！！」

（；´∀｀）（ヒートさん……高校生にもなって純粋すぎるばい）

.
282：名も無きAAのようです：2014/07/03(木) 23:21:55 ID:rHsOiXkQ0: お題消化了。次はちょっと長めの書くのでいったんお題募集停止しときます
283：名も無きAAのようです：2014/07/04(金) 02:45:47 ID:Li9zdxIs0: 大人しいヒートに心揺さぶられた
モナーさんホント憎いやつだな
284：名も無きAAのようです：2014/07/04(金) 05:22:21 ID:D9TL9BQs0: おつー
285：名も無きAAのようです：2014/07/08(火) 23:12:37 ID:MXb6lonY0: .

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ねぇ、モナーさん！！」

（　´∀｀）「うん？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「今度の休み、モナーさん家に遊び行ったらいけん！？」

（；´∀｀）「うぇ？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うち、なんやかんや言うてまだ一回もモナーさん家に遊びに行けとらんし、モナーさんが良ければ！！」

（；´∀｀）「あぁ、うん……うちはちょっと……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「モナーさんこないだもそげん言うておったたい！！なんか理由ばあると？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「モナーさん家に行けん理由があっとなら、うちにも教えてほしかの！！じゃないとうち、そのうち我慢出来よらんくなって押し掛けてしまうとよ！！」

（；´∀｀）「うーん……うちは親父がおるけぇなぁ……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「お父さん？モナーさんの？」

（；´∀｀）「うん。ヒートさんには言いきらんかったけんが、うちの親父はちょっとなぁ……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「でもうち、そのうちモナーさんの家族とも顔合わせて見たかったとよ？」

（　´∀｀）「……まぁいっか。そんなら一回遊びに来てみる？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「わーい！！じゃあ今日の放課後ね！！」

（；´∀｀）「早っ！！今度の休みやなかと！？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「善は急げって言おうもん！！ダメ？」

（　´∀｀）「……まぁ、放課後なら親父もまだ店ば出とうやろうし、よかかな」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「じゃあ今日の放課後は、モナーさん家まで一緒に帰ろうね！！」

（　´∀｀）「うん」

.
286：名も無きAAのようです：2014/07/08(火) 23:21:28 ID:MXb6lonY0: .

～和菓子屋さんで遊ぼう編～

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287：名も無きAAのようです：2014/07/08(火) 23:23:17 ID:MXb6lonY0: .

【そして放課後】

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「～♪」ﾃｸﾃｸ

（　´∀｀）「ヒートさん、着いたばい。ここが俺んちったい」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「うわぁー！！お店でかーい！！凄かねぇ！！」

（　´∀｀）「そげんことなかとよ。常連さんおらんければ潰れてしまうような店ったい」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「でもうち、こげんおっきな和菓子屋さん初めて見たったい！！」

（　´∀｀）「問題は店構えやなくて味やけんねぇ……」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「ねぇ！モナーさんのお父さんも働いとうとでしょ？ちょっと挨拶していったらいけん！？」

（；´∀｀）「えっ？いやそれは止めといた方が……」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「そーれ！！とっつげきー！！」

三三三ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)

（；´∀｀）「あぁっ、ちょっと待ってヒートさん！！」

.
288：名も無きAAのようです：2014/07/08(火) 23:25:30 ID:MXb6lonY0: .

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「こんにちはー！！」ｶﾞﾗｯ

从ﾟ∀从「はーい、いらっしゃい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あの、お仕事中すみません！！モナーさんのお父さんおいやっとですか！！」

从ﾟ∀从「モナーさん……？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ここの息子さんのモナーさんやっとです！！今おらんとですか？」

从ﾟ∀从「おるけど……あんた、どちらさん？」

（；´∀｀）「……ただいま」ｶﾞﾗｯ

从ﾟ∀从「あら、モナー。おかえり」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「えっ？」

（　´∀｀）「母ちゃん、紹介しとくばい。こん人が前から話しておったヒートさん」

从*ﾟ∀从「あー、こん娘が！！言われてみればあんたが言うてた通りの娘やねぇ！！」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「えぇぇぇぇぇ！？この人がモナーさんのお母さん！？」

（　´∀｀）「そうたい。これ、うちの母ちゃん」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「わっかーい！！お姉ちゃんかと思うたー！！ちょっとモナーさんそこ並んで立ってみて！！」

（；´∀｀）「え？う、うん……」

从ﾟ∀从　（　´∀｀）

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「ほらー！！全然違和感なかとよー！！」

从 ^∀从「あらあら……ほんなこつ、噂以上に可愛か娘さんやなかね」ｸｽｸｽ

（；´∀｀）「……」

.
289：名も無きAAのようです：2014/07/08(火) 23:26:37 ID:MXb6lonY0: .

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あの、今日はモナーさん家に初めて遊び来たけん、お父さんにも挨拶したかとですけど！！」

从ﾟ∀从「あぁ、そげんことやったとね。ちょっと待っとってな」

（；´∀｀）「母ちゃん、親父とヒートさん会わせて大丈夫やっと？」

从ﾟ∀从「なんね？なんかいけんことでもあると？」

（；´∀｀）「いや……親父と顔合わせしてヒートさん萎縮してしまわんかなって思って」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「なぁんもぉ！！そげん心配せんでも、モナーさんのお父さんやん！！」

从ﾟ∀从「やってさ。あんた余計な気ば回し過ぎったい」

（；´∀｀）「そんならよかとやが……」

从ﾟ∀从「あんたー！！ちょっと来んしゃーい！！お客さんばーい！！」

.
290：名も無きAAのようです：2014/07/08(火) 23:29:05 ID:MXb6lonY0: .

(　ﾟ∋ﾟ)　ﾇｯ

(　ﾟ∋ﾟ)「なんや、しぇからしい……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)（デカぁッ！？180㎝くらいある！！）

（；´∀｀）（ヒートさん、今『デカッ』って思うたとやろな……）

从ﾟ∀从「あんた、こちらモナーの彼女のヒートちゃんやってさ。いつも私が話しとうけん、覚えとるやろう？」

(　ﾟ∋ﾟ)「あん？モナーの彼女……？」ｷﾞﾛｯ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あっ……こ、こんにちは！！モナーさんとお付き合いさせてもろうてます、ヒートって言うとです！！」

(　ﾟ∋ﾟ)「……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あのっ……今日は初めて遊びに来たけん、挨拶したかち思っておったとです！！お仕事中に悪かとは思うたとですけど……」

(　ﾟ∋ﾟ)「ふぅん……そうね」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「お父さんの作る和菓子、いつも美味しく食べさせてもろうてます！！あんなの作れるの、凄かとです！！」

(　ﾟ∋ﾟ)「……モナーには菓子ば学校に持っていくなち言うておったとやけどな」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「そ、そうやったとですか！？ごめんなさい！！」

（；´∀｀）「親父、なん適当言うちょうとな！！」

从;ﾟ∀从「あんたいっつも彼女と食べー言うてお菓子持たせてるやないの！！」

(　ｰ∋ｰ)「ふん……冗談ばい。まぁ来たとなら上がってゆっくりしていけばよか」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「は……はいっ！！失礼します！！」

（；´∀｀）（ほんにこん親父は……ヒヤヒヤさせようばい）

.
291：名も無きAAのようです：2014/07/08(火) 23:30:33 ID:MXb6lonY0: .

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あービックリしたぁー……モナーさんのお父さん、迫力ある人やねぇ」

（；´∀｀）「ごめんな、ヒートさん。うちの親父強面やけん、初対面やと特に怖かったやろう？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「モナーさんと全然印象違ったけんね……」

（　´∀｀）「あれで根は悪くなかとやけどなぁ……とにかく頑固者やけん、気長に付き合うてやってな？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「なんか、モナーさんが会わせたくなかち言うておったのがちょっと分かったとよ……」

（；´∀｀）「あー……うん。なんちゅうか、我が親ながら難儀な親父やっとよ。あげなとは無視してよかけんね？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「無視はいけんと思うばってんが……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「でも心配せんでおって！！うちもどうにかして、今日のうちにお父さんに慣れてみせるけん！！」

（；´∀｀）「それはちょっと焦りすぎやなか？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「だって、早く慣れんとモナーさんの家に遊びに来づらいやん！！あとでもう一回会いに行くけんね！！」

（；´∀｀）「うーん……まぁいっか。とにかく部屋ばはよう行こうか」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ん！！」

.
292：名も無きAAのようです：2014/07/08(火) 23:31:52 ID:MXb6lonY0: とりあえずここまで。続きは明日
293：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 02:57:03 ID:ZZlxlyWg0: ヒート頑張れ　おつ
294：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:23:09 ID:ie6JdpGw0: .

【数十分後……】

（　´∀｀）「……で、これが幼稚園の頃のモララーと俺ばい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うわぁー、モナーさんもモラくんも全然変わっとらーん！！」

（　´∀｀）「そうじゃね、あいつ昔から全然成長しよらんけんなぁ」

ﾉﾊ^⊿^)「なんそれー。モナーさんひどくない？」

（　´∀｀）「いや、ほんに。こん写真撮った頃も、隣のおじいの家の柿盗ろうちして、俺まで巻き添え食って怒られたりな？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「みんなやんちゃやったとやねぇ！！」

ｰｰｰｺﾝｺﾝ

（　´∀｀）「はーい？」

(　ﾟ∋ﾟ)「……」ｶﾞﾁｬｯ

（；´∀｀）「親父！？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「お父さん！！」

（；´∀｀）「なんしようとや、親父！仕事ばせんでよかと！？」

(　ﾟ∋ﾟ)「……店番なら母さんがしとうわ。お前の心配することやなか」

（；´∀｀）「はぁ……それで？わざわざ店ばほったらかして、なんしに来たとや？」

.
295：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:24:24 ID:ie6JdpGw0: .

(　ﾟ∋ﾟ)「……これ」

（　´∀｀）「……なんそれ？」

(　ﾟ∋ﾟ)「ヒートさんと、食べ。金鍔じゃけん」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「えっ、うちにですか！？」

(　ﾟ∋ﾟ)「客が来とうとに茶菓子も出さんでおれば、菓子屋が笑われようばい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ありがとうございます！！うわぁぁぁ、すっごい美味しそう！！」

（；´∀｀）「そんなこつ母ちゃんに任せればよかとに……普通逆やろうもん」

(　ﾟ∋ﾟ)「お前は余計なこつば言わんでよか」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「でもこれ、お店に出すやつやったとやなかとですか？」

(　ﾟ∋ﾟ)「あんたはそげんこと気にせんでよかったい。はよ、食べ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「はっ、はい！！いただきますっ……」

(　ﾟ∋ﾟ)「……じゃあの」ｽﾀｽﾀ

（　´∀｀）（……金鍔、なぁ）

.
296：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:26:53 ID:ie6JdpGw0: .

（　´∀｀）「ヒートさんごめんな。うちの親父言い方がキツいけん……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ううん！ちょっとびっくりしただけったい、気にしとらんよ！」

（　´∀｀）「ありがとう。親父にもいろいろと言いたかことはあるけんが、とりあえず座って食べよう？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うん！！」

ｰｰｰｺﾝｺﾝ

（　´∀｀）「……ん？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「また誰か来たと？」

从ﾟ∀从「お邪魔ー」ｶﾞﾁｬｯ

（　´∀｀）「あぁ、母ちゃん。なんしに来たと？」

从ﾟ∀从「なんしにはなかでしょう？せっかくお茶ば淹れてきてあげたとに」

（　´∀｀）「あぁ、サンキュ。そこ置いとって」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ありがとうございます！！」

从ﾟ∀从「あら？あんたそのお菓子、どげんしたと？」

（　´∀｀）「これ？さっき親父が持ってきてくれよったけど？」

从#ﾟ∀从「なんてな！？店ばほったらかして何しょんねあん人は！！」

.
297：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:28:54 ID:ie6JdpGw0: .

（　´∀｀）「あれ？でも親父は母ちゃんが店番しよるって……」

从#ﾟ∀从「お茶淹れとう間は店におらんに決まっとうばい！！お客さん来よったらいけんするつもりやったとかねぇっ！！」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あ、あのー……お父さんも気ぃ使うてくれただけやと思うけん、そげん怒らんでおってつかぁさい」

从ﾟ∀从「あら、ヒートちゃんが恐縮せんで良かとよ？」

（　´∀｀）「ま、親父は親父なりにヒートさんのこつば気にしとうとやろ」

从ﾟ∀从「いい大人がなんしよーとやろうねぇ、ほんに……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「で、でもお父さんも悪気はなかったと思うし……お菓子美味しそうやけん……」ｱｾｱｾ

（；´∀｀）「お菓子は関係なかろうもん」

从 ^∀从「あらもう、ヒートちゃんは意外と心配性やねぇ」ｸｽｸｽ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あうぅ……」

从ﾟ∀从「……ねぇ、モナー。ちょっとヒートちゃんと二人きりで、話ばさせてもらえん？」

（　´∀｀）「えっ？なん話しよーと？」

从ﾟ∀从「それは女同士の秘密ばい！長居せんけんよかろうもん？」

（　´∀｀）「……まぁヒートさんが良ければ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「う、うん……うちはよかよ？」

.
298：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:33:17 ID:ie6JdpGw0: .

（　´∀｀）「そしたら俺、部屋ん外で待っとうけん終わったら教えてな？」

从ﾟ∀从「盗み聞きせんとよー？」

（　´∀｀）「誰がするもんね……母ちゃんこそ、ヒートさんにおかしなこと言って困らせんようにな」

从ﾟ∀从「なん生意気言いよーとや。いいからさっさと出てき！」

（　´∀｀）「はいはい……ほいじゃヒートさん、悪かけどしばらくうちの母ちゃんの相手してやってな？」ｶﾞﾁｬｯ、ﾊﾞﾀﾝ

从ﾟ∀从「……さて、と」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

从 ^∀从「いきなりごめんねぇ。おばちゃんヒートちゃんがあんまり可愛かけん、もっと仲良うなりたいち思うてね」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あっ……は、はい！！」

从 ^∀从「そいでね、ヒートちゃん。悪かばってんが、ちょっと髪の毛ば触らせてもらってよか？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「えっ？えーと……よかとですけど……」

从 ^∀从「ふふふ、ありがとうね。それじゃ……」ｻﾜｯ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……！！」ﾋﾟｸｯ

从ﾟ∀从「そげん怖がらんでよぉ。これでも昔は美容師やったけん、髪の扱いは心得とうけんね！」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……はい」

从ﾟ∀从「ヒートちゃんが良ければ、髪の毛ば櫛ですいてまとめてみたかとやけど、どう？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「は、はい……全然構わんとです」

从 ^∀从「良かったー！！それじゃおばちゃん、頑張ってかわいかー髪型にしてあげるけんね！！」ﾜｻﾜｻ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……」

.
299：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:34:47 ID:ie6JdpGw0: .

从ﾟ∀从「……」ｻﾜｻﾜ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)（よう喋りようなーち思うたら今度は黙って髪の毛ば触っとー）

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)（……なんかモナーさんのお母さん、ちょっと変な人？）

从ﾟ∀从「……変な人やなーって、思ったとやなか？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「ひぇぇっ！？そ、そそそそんなことなかですよ！？」

从ﾟ∀从「そう？そんならよかとやけど。うちの人も無口なクセに急に行動起こすけん、周りをよう困らせるとよ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)（あぁ、お父さんのことやったとか……）

从ﾟ∀从「ずぅっと、女の子ば欲しがっとったけんねぇ。あん人も、私も」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あ……そうやったとですか？」

从ﾟ∀从「そうたい。だけんヒートちゃんのこつば、ホントの娘みたいに思うてしまっとうのよ。ごめんね？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「そんな……！」

从ﾟ∀从「だけん、これからもうちに遊びに来てくるれば、私もあん人も、もちろんモナーも嬉しかとやけど……いけんかな？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「は……はい！！うち、毎日でも遊びに来ます！！店にも顔ば出しますけん！！」

从 ^∀从「そう……良かった。モナーんこつ、これからも宜しくね？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「はいっ！！」

.
300：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:36:04 ID:ie6JdpGw0: .

从ﾟ∀从「これでよかかな……ヒートちゃん髪質ばキレイやったけん、ちょっと整えて後ろで縛っただけやけど」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あっ！でもなんか、首もとばスッキリした感じばします！」

从ﾟ∀从「本当は毛先ば軽く切りよれば、もっと夏らしく軽うなっとやけどねぇ」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「いえ、これで充分満足やっとです！！ありがとうございます！！」

从ﾟー从「……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……お母さん？いけんしよったとですか？」

从ﾟ∀从「……お母さん。お母さん、かぁ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……？」

从ｰ∀从「……ヒートちゃん、ごめん」ｷﾞｭｯ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「ほぁっ！？」

从ｰ∀从「ちょっとだけ、おばちゃんに胸ば貸してもろうてよかやろうか？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「え……ちょ、あえっ……！！」

从｡ｰ∀从　ﾎﾛｯ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)（ひえぇぇ！！なんか分からんけどお母さん泣いとうよぉっ！？）

.
301：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:38:15 ID:ie6JdpGw0: .

从｡ｰ∀从　ｷﾞｭｩｯ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)（うへえぇ……予想外の事態ばい。うちいけんすればよかとやろう……）

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)（このままお母さんの好きにさせておいて、よかのかなぁ……？

（；´∀｀）「……母ちゃん、なんしようとや？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あっ……モナーさん！！」

从っｰ∀从「……あら、あんたもう入って来たと？」ｺﾞｼｺﾞｼ

（　´∀｀）「なんしとうかは知らんばってんが、もう充分やろうもん。ヒートさん離してあげ」

从ﾟ∀从「はいはい……ヒートちゃんありがとうね、おばちゃんのワガママに付き合うてくれて」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あ、いえ……」

（　´∀｀）「あんだけヒートさんに迷惑ばかけるなっち言うておったとに……」

从ﾟ∀从「おばちゃんはあんたが思うとるより繊細な生き物なんよ！！けど、もう満足ったい」

从ﾟ∀从「私もぼちぼち店に戻るけん、お茶のおかわり欲しかったら自分で淹れんさいね」

（　´∀｀）「はいはい」

从ﾟ∀从「そいじゃあヒートちゃん、帰るときはお見送りしてあげるけん、一声かけてね！」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「そんな！よかですよそげんこと！」

从 ^∀从ﾉｼ「よかとよかと。じゃあね、ヒートちゃん。また後で！」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……」

（；´∀｀）「ごめんなヒートさん。うちの母ちゃんがハッスルしてしもうたみたいで……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「うん……正直、抱きつかれたときは何が起こったか分からんくてビックリしたたい」

（；´∀｀）「なしてうちの家族はこう、極端な歓待しか出来よらんのかなぁ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「でも嫌われとう訳やなかのは伝わるけん、嫌な気持ちはせんかったよ！」

（；´∀｀）「ありがとう。そげん言うてもらえると、少し救われるばい……」

.
302：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:40:17 ID:ie6JdpGw0: .

（　´∀｀）「まぁでも、うちの親がヒートさんにご執心なんも、分からんではなかとやけどな」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「えっ？」

（；´∀｀）「ちゅうかごめん。先に謝っとくけんが、うち壁ば薄いけんヒートさんたちの会話ば全部聞こえてしもうてたばい」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「それは別によかとやけど……モナーさんのお父さんお母さんが、うちを気にかけとう理由って何やっと？」

（　´∀｀）「あー……うん。こげんことヒートさんに言うもんやなかとは思うとやけどねぇ」

（　´∀｀）「……うちの両親、俺の後に出来た子供ば、流産で亡くしとうとよ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「えぇぇっ！？」

（　´∀｀）「それがちょうど女ん子やったらしくて……俺の物心つく前の話じゃっけどな」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あぁっ！！やけんお母さん、女の子ば欲しかったって！？」

（　´∀｀）「多分な……だけん親父も母ちゃんも、やたらとヒートさんに感情移入ばしてしまうとやなかろうか」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そっかぁ……」

（＃´∀｀）「じゃからってヒートさんば困らせてよかっち理由にはならんばってんがな！」

（　´∀｀）「ヒートさんも遠慮せんで、嫌な時は嫌っち言うてくれて全然構わんけんね？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「う、うーん……」

.
303：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:41:26 ID:ie6JdpGw0: .

（　´∀｀）「ほんに、親がアレやと子供が疲れるばい」

（　´∀｀）「もう気にせんでよかけん、早うお菓子ば食べて遊ばんとね」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……ねぇモナーさん。うち、その前にちょっとお願いばあるとやけど」

（　´∀｀）「なんしたと？ヒートさん」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うん。あんね、ちょっとだけでよかけん、モナーさんのお父さんお母さんと話ば出来んかなって」

（；´∀｀）「えぇ……なん話しようと？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「二人ともうちのこつば好いてくれようとは分かったけん、うちもそれに応えてあげんとっち思うたとよ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「お仕事あるとは分かっとうとやけど……いけんかな？」

（；´∀｀）「うぅん……俺はダメとは言わんやろうけど、親父らはいけんかなぁ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「このまま帰ったら、うち寝覚めの悪かけん！！モナーさんには迷惑ばかけてしまうけんが、埋め合わせはちゃんとするけんお願い！！」

（　´∀｀）「……分かった。とりあえず今から二人に掛け合うてみるけん、ヒートさんも来ればよかよ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ホントに！？ありがとうモナーさん！！」

.
304：名も無きAAのようです：2014/07/09(水) 19:43:09 ID:ie6JdpGw0: 今日はここまで。次で最後です
305：名も無きAAのようです：2014/07/10(木) 02:20:36 ID:cJptG9fc0: モナーさんの懐の深さは両親に鍛えられた故かもなあ
乙
306：名も無きAAのようです：2014/07/26(土) 19:59:14 ID:p52rei/s0: 待ってる
307：名も無きAAのようです：2014/08/05(火) 17:14:12 ID:4Njm.Kn.0: >>8
名前、文字化け？
>>15
本文質疑応答？
>>18
ものを　男
>>33
男
>>34
三助？
>>48
男さん
>>53
男
308：名も無きAAのようです：2014/08/05(火) 17:15:50 ID:4Njm.Kn.0: ごめんなさい……メモを取ってたのを誤って書き込みました……ごめんなさい……
309：名も無きAAのようです：2014/08/08(金) 00:40:54 ID:kjm6AdlU0: なんでこんなメモを取るに至ったんだろう……
310：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 22:44:51 ID:hMNA6N/20: 遅くなりすぎましたが>>303の続き行きます。
311：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 22:46:03 ID:/bvgBQSI0: しーえん
312：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 22:46:18 ID:hMNA6N/20: .

ーーーー
ーーー
ーー

（　´∀｀）「親父ー、母ちゃーん」

从ﾟ∀从「なんね、モナー」

(　ﾟ∋ﾟ)「いま仕事しとうのは分かっとろうが。用なら後にしぃ」

（　´∀｀）「やけど、ヒートさんがなんか二人に言いたかこつばあるって」

从ﾟ∀从「ヒートちゃんが？」

(　ｰ∋ｰ)「……何の用か知らんばってん、手短に伝えっちゅうとき」

（　´∀｀）「はいはい……ヒートさん、入ってよかって」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ん！！ありがとっ！！」

(　ﾟ∋ﾟ)「で？今日初対面のあんたが、ワシらに何の用っちゃね？」

从;ﾟ∀从「お父さん！そげな言い方せんでも……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「はい！！うち、さっき心に決めたこつばあるけん、お二人に言いたくて来たとです！！」

从ﾟ∀从「……？」

(　ﾟ∋ﾟ)「それは、ワシらの仕事ん手ば止めてでも言わんといけんことなんやろうな？」

（；´∀｀）「親父……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「もちろんやっとです！今ここで、二人に聞いて欲しかったとです！」

(　ﾟ∋ﾟ)「そんなら好きにすればよかたい。とりあえず聞いちゃるけん」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「はい！！うち、今日からこの家の娘ばなりますけん！！不束者やっとですが、よろしくお願いします！！」

从;ﾟ∀从「はい？」

(；ﾟ∋ﾟ)「……はぁ？」

.
313：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 22:49:23 ID:hMNA6N/20: .

(；ﾟ∋ﾟ)「……あんた、なん言いようとか分かっとうとね？」

从;ﾟ∀从「そうたい、ヒートちゃん。私らヒートちゃんの言うとるこつば、理解できよらんとよ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そのまんまの意味やっとです！うちもこれからお二人のこつば、第二の両親やと思いますけん！！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「やけん二人も、これからうちのこつば、本当の娘やと思うてつかぁさい！！」

从;ﾟ∀从「そげなこつ言われても……」

(　ﾟ∋ﾟ)「はいそうですか、なんち言えるはずなかばい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ばってんうち聞いてしもうたとです！！モナーさんの両親がむかし、子供ば亡くしようって！！」

从;ﾟ∀从「！」

(；ﾟ∋ﾟ)「モナー、きさんこん娘に何を……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「モナーさんは悪くなかとです！！うちが勝手に聞いて、勝手に決めたことやけん！！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うち、人の悲しがっとうとが一番嫌いやっとです！うちが代わりになれるか分からんとですけど、こんなうちで良ければ娘やと思ってつかぁさい！！」

从;ﾟ∀从「まあ……！」

(；ｰ∋ｰ)「……まぁ、あんたの言いたかこつはよう分かったばい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「それじゃあっ……！！」

(　ﾟ∋ﾟ)「じゃが、娘ち思えっちゅうのは無理な相談じゃな」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「なしてやっとですか！？うちじゃあ役目不足やっとですか？」

(　ﾟ∋ﾟ)「そうやなか。誰がここへ来ても、失った人間の代わりにはならんちゅうことたい」

.
314：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 22:57:48 ID:hMNA6N/20: .

(　ﾟ∋ﾟ)「確かにワシは、あんたのこつば娘んごと思うておったとは認めるばい」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「それならなんも問題なかとやなかですか！！」

(　ﾟ∋ﾟ)「じゃが、それとこれとは話が別ばい。あんたはうちの娘やなかし、そげんなることは永久に出来よらんよ」

从;ﾟ∀从「ヒートちゃん、ごめんねぇ。私が変なことしたけん、気ば使わせてしもうて……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「違っ！？」

(　ﾟ∋ﾟ)「……じゃけん、あんたがそのこつば必死に伝えようとしたとは理解しとう。そこは汲んでやるばい」

(　ﾟ∋ﾟ)「じゃっけんどなぁ、子供亡くした親の前で、軽々しく自分が代わりになりますなんち、言うたらいかんばい」

(　ﾟ∋ﾟ)「自分が血ば分けて産んだ子を、他人が穴埋め出来るものやなかろうもん。それは分かるやろう？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……！！」

(　ﾟ∋ﾟ)「分かったらこれ以上バカなこと言うとらんで、部屋に戻り。今言うたこつは、聞かんかったことにしてやるけん」

从;ﾟ∀从「あぁ……なんかヒートちゃんに悪かこつばしてしもうたねぇ、私」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「いえ、そんな……！！」

（　´∀｀）「やれやれじゃな。二人とも、ヒートさんのこつばなんも分かっとらんばい」

从;ﾟ∀从「モナー？」

(　ﾟ∋ﾟ)「なんしようとや、きさん。お前がしゃしゃり出てきてんすることはなかぞ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「モナーさん……」

（　´∀｀）「ヒートさん。不安やっとは分かるけんが、あとは俺にちょっと任せてくれん？」

（　´∀｀）「ヒートさんの言いたかこつば、俺なら上手く伝えられると思うけん」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「う、うん……」

.
315：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 23:04:08 ID:hMNA6N/20: .

(　ﾟ∋ﾟ)「それで？きさんがそん娘の何を代弁するっちゅうとや？」

（　´∀｀）「それやけどなぁ。ヒートさんは感情ば真っ直ぐに伝えるこつしか出来んけん、けっこう言葉足らずになってしまうこつが多かとよ」

（　´∀｀）「やけん俺がヒートさんの言葉ば翻訳してあげれば、二人が持っちょる誤解も解けるち思うと」

从;ﾟ∀从「誤解……？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「モナーさん……！」

（　´∀｀）「まず二人に言うておかんといけんのは、ヒートさんは断じて同情心や憐れみでこげな提案したとやなかっちことばい」

从;ﾟ∀从「そうやなかと？私はてっきりヒートちゃんが気に病んでやったことやと思うとったとやけど……」

（　´∀｀）「そんなはずなかろうもん！ヒートさんちゅう人はな、自分を好いてくれよった人ば、絶対嫌いになれん人なんよ」

（　´∀｀）「やけん受けた恩は最大限に返そうとしよるし、相手が困った時に見捨てるようなこつは死んでもせん」

（　´∀｀）「そげな人が、自分を好いてくれた親父と母ちゃんに、何かしてあげたいち思うとは当然のことやろうもん？」

（　´∀｀）「……まぁ、それが結果的に二人の古傷ば抉るような真似になってしもうたとは、口の軽かった俺の責任ばい。そこはすんませんでした」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「モナーさんが謝らんでよ！悪かとはうちばい！」

（　´∀｀）「けどな、ヒートさんが二人のこつば本当の親んごつ思うちょるっちゅうのは、嘘やなかけんね」

（　´∀｀）「ヒートさんの純な気持ちがこげな行動になったっちゅうことだけは、理解してくれんね？」

(　ｰ∋ｰ)「……ふん。お前も飛んだ世話焼きばい」

（　´∀｀）「そりゃあ俺はヒートさんの恋人やもん。当たり前っちゃろうが」

.
316：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 23:07:57 ID:hMNA6N/20: .

（　´∀｀）「それにな、親父はヒートさんのこつば無関係な赤の他人のように言うておったけど、それも間違いばい」

(　ﾟ∋ﾟ)「……なに？」

（　´∀｀）「俺、ヒートさんのこつば将来嫁にもらうけん。じゃけんヒートさんはもう家内(※)と一緒やろうもん」

(※)家内……『やうち』。身内と同義。九州地方の方言。『かない』ではない。

(　ﾟ∋ﾟ)「はぁ？なんボケたこつ言うとうとや？」

（　´∀｀）「ボケとらん！俺は本気ばい！なぁ、ヒートさん？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「モナーさん……！！」

从;ﾟ∀从「あんた、そげなこつ言うたらヒートちゃんドン引きしようもん！！」

(　ﾟ∋ﾟ)「そうばい。きさん、そん娘に愛想尽かされよっても知らんぞ」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「そげなこつなかとです！！うち、今バリ嬉かとですよ！！」

从;ﾟ∀从「なっ！？」

(；ﾟ∋ﾟ)「あ……あんた、そげんこつば軽く了承することやなかろうが！？」

（　´∀｀）「ほらな？娘が嫁の予行練習に来たち思えば、ヒートさん受け入れることくらい簡単じゃろう？」

从;ﾟ∀从「なん言うとうとね、あんたらは……」

（　´∀｀）「だいたいドン引きちゅうなら、彼氏の父親がお菓子持って来るのも、母親が初対面で二人きりになろうとするのも充分異常ばい！」

（　´∀｀）「我がこつは棚上げして他人ば責めよるなんちゅうのは、博多もんらしくなかろうが。なぁ、親父？」

(；ﾟ∋ﾟ)「……屁理屈だけは減らんのう、きさんは」

.
317：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 23:19:55 ID:hMNA6N/20: .

（　´∀｀）「それに俺、知っとうとやぞ。親父、あん金鍔ヒートさんのために作りおったとやろう？」

(　ﾟ∋ﾟ)「……何のこつや？」

（　´∀｀）「誤魔化さんでよかばい。うちの店じゃあ金鍔なんて置いとらんやろうが」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そうなん？」

（　´∀｀）「うん。おおかた俺に持たせて、学校でヒートさんに食べてもらおうとしたとやろうけどな」

(　ｰ∋ｰ)「……ふん」

（　´∀｀）「ほんにうちの親は……ヒートさんのこつば好きすぎやろうもん」

（　´∀｀）「ばってんそれなら、ヒートさんのこつば理解してやらんと可哀想ばい！」

（　´∀｀）「これだけ言うて分からんとなら俺はもう引き下がるけんが、親父はいけんな？」

(　ｰ∋ｰ)「……きさんもそこん娘も、ほんに下らん話ばかり聞かせようばい」

(　ﾟ∋ﾟ)「ハイン、仕事ば戻るばい。こんバカタレの話ば終わったらしかけんな」

从ﾟ∀从「あんた……」

（；´∀｀）「親父！！」

(　ﾟ∋ﾟ)「あんたも、言いたかこつば言いきったとなら下がり。仕事ん邪魔ばい」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「えっ、あ、はい……」

从;ﾟ∀从「ねぇあんた、少しはヒートちゃんたちのこつも考えたらいけん？」

(　ﾟ∋ﾟ)「子供ん戯言に大人が踊らされていけんするとか。黙って仕事せんか」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……」

（；´∀｀）（あちゃー……火に油やったかなぁ……）

.
318：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 23:43:55 ID:hMNA6N/20: .

(　ﾟ∋ﾟ)「ほれ、退け退け。これ以上邪魔すっとならモナーもろとも叩き出すばい」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「あぅ……す、すみません……」

(　ﾟ∋ﾟ)「ほんに、最近のガキはなん考えようとか分からんばい……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「じゃあ、あの、すいません……お邪魔しました……」

(　ﾟ∋ﾟ)「……」

从;ﾟ∀从「ヒートちゃん、ごめんね？これに懲りんでまた遊びに来てね？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……はい」

ｰｰｰｶﾞﾗｶﾞﾗ、ﾋﾟｼｬｯ

从;ﾟ∀从「あんたぁ……あれちょっと言い過ぎやなかと？あれじゃあヒートちゃん次からうちに来にくいかろうもん？」

(　 ∋ )「……ふっ」

从ﾟ∀从「……えっ？」

(　^∋^)「ふふ、ふはははははっ！！」

从;ﾟ∀从「あ、あんた、いけんしたと！？」

(　^∋^)「ほんに、あん娘は気持ちよかくらいアホウじゃったなぁ！！今時あげん娘はよう居らんばい！！」

从;ﾟ∀从「……え？」

(　ﾟ∋ﾟ)「なんポカンとしちょうとや。まさかお前までワシの言葉ば真に受けたとやなかろうな？」

从;ﾟ∀从「あっ……まさか、今までの全部演技！？」

(　ﾟ∋ﾟ)「最後のあん娘に対する態度だけはな。他は全部ホンネばい」

从;ﾟ∀从「えぇぇぇぇ……」

.
319：名も無きAAのようです：2014/08/23(土) 23:59:37 ID:hMNA6N/20: .

(　ﾟ∋ﾟ)「まぁ、アレじゃ。ヒートっちゅう娘が、モナーにあそこまで言わせよる娘っちゅうこつは分かったばい」

(　ﾟ∋ﾟ)「それだけ分かれば、今日のところは充分やろうが？」

从;ﾟ∀从「だったらなんもあげなこつ言って追い返さんでもよかろうに……」

(　ｰ∋ｰ)「ふんっ。子供ん戯言ば聞いて態度ば軟化させたなんち言うたら、世間に笑われようばい」

从;ｰ∀从「……ほんに、こん意地っ張りはもー」

(　ﾟ∋ﾟ)「……心配せんでも、フォローする方法くらい考えとうわ」

从ﾟ∀从「え？」

(　ﾟ∋ﾟ)「なんせあいつら、将来夫婦になるらしかけんなぁ！」

(　ﾟ∋ﾟ)「いくらガキん言うこつちゅうてん、ワシらが息子夫婦の仲ば悪うする訳にゃいかんやろうが！」

从ﾟ∀从「……なぁんだ。あんた、何じゃかんじゃ言うて、二人んこつば認めとうとやなかの」

(　ﾟ∋ﾟ)「さぁな。あとはあん二人次第ばい」

从 ^∀从「はい、はい」

.
320：名も無きAAのようです：2014/08/24(日) 00:12:48 ID:u/.bTCRw0: .

～数日後～

（　´∀｀）「ヒートさん、今ちょっと時間よか？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「え？よかけど、いけんしたと？」

（　´∀｀）「あんさ、実はうちの親父から今朝、ヒートさんにこれ渡してくれっち言われて……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「えっ？あのお父さんから！？」

（；´∀｀）「うん……あの親父から……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「なんじゃろうねぇ、手紙みたいじゃけんが……」

（；´∀｀）「さぁ……不安やけん、俺も一緒に見てよか？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「うん、お願い……」

（；´∀｀）「……ヒートさん。そん中身が何でも、俺は絶対ヒートさんの味方やけんね？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「不安ば煽るようなこと言わんでよ……」

.
321：名も無きAAのようです：2014/08/24(日) 00:20:31 ID:u/.bTCRw0: .

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「そんならモナーさん……開けてみるけんね？」

（；´∀｀）「……」ｺﾞｸﾘ

ｰｰｰﾋﾞﾘｯ

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……あれ？これって……？」

（；´∀｀）「……何が入っとうたと？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……なんかの、チラシ？」

（　´∀｀）「えっ？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「これ、モナーさん家のお店のチラシやなかと？」

（　´∀｀）「チラシっちゅうても、うちは目玉んなりそうな新製品ば出来た時しか、広告なんか出さんとよ？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「でもこれ、『製菓の青島堂』って……それにこのお菓子……」

（　´∀｀）「……あっ！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……ねぇモナーさん。これってうちらのこつば、お父さんが認めてくれよったっちことでよかとかな？」

（；´∀｀）「多分……にしても、バリ回りくどかことしよるなぁ、うちの親父も……」

.
322：名も無きAAのようです：2014/08/24(日) 00:26:52 ID:u/.bTCRw0: .

【製菓の青島堂・八月の新商品】

【真っ赤に燃える椿餡との出会いをあなたに……】

【商品名～緋糸の君～】

.
323：名も無きAAのようです：2014/08/24(日) 00:28:14 ID:u/.bTCRw0: .

～和菓子屋さんで遊ぼう編・了～

.
324：名も無きAAのようです：2014/08/24(日) 00:29:31 ID:u/.bTCRw0: 遅くなった上に最後辺りながらでごめんなさい。

再びお題募集します。
325：名も無きAAのようです：2014/08/24(日) 01:24:29 ID:T.SaAE.Y0: まったく食えない親父だ……
乙乙

お題は「灼熱」で
326：名も無きAAのようです：2014/08/24(日) 08:38:55 ID:7soMKb2U0: 一気に進展したなおつ
お題「メープルシロップ」
327：名も無きAAのようです：2014/08/24(日) 20:20:48 ID:2cPv5EFY0: 親公認じゃないか！高校生なのに良くやるなぁ

お題:八月の海
328：名も無きAAのようです：2014/09/10(水) 23:32:44 ID:N9DdMgYg0: ～灼熱編～

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「今年の夏も暑かったねぇ！！」

（　´∀｀）「そうじゃねぇ。この頃はだいぶ涼しゅうなって過ごしやすかばってんが」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ついこないだまで、灼熱ーっちゅう感じで暑かったとにね！！」

（；´∀｀）「灼熱はちょっと言い過ぎやと思うばってんが……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「えー？やけんちょっと前まで鉄板で焼かれるみたいに暑くなかった？」

（　´∀｀）「あー、確かに。腕とかバリ日焼けしとーもんなぁ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うちもー！！ほら見て、こげん真っ黒に焼けてしもうたと！！」

（　´∀｀）「はは、健康的で良さそうじゃなぁ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そげんこつなかよ！女ん子はやっぱり色白やなかと！」

（　´∀｀）「でもな、こげんして俺の腕と比べてみよれば、なんかお揃いみたいやなか？」ﾋﾟﾄｯ

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「えっ？」

（　´∀｀）「俺も肌の黒かばってん、ヒートさんと同じじゃな」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そっか……そげん考えれば、日焼けしようのも悪くなかね！！」

（　´∀｀）「そうじゃろう？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「やったー！！モナーさんとお揃いやねー！！」ｷｬｯｷｬｯ

('、`*川「……あん子ら見てると学校休んで人生ば考えとーなるわ」

（；・∀・）「……それサボる口実ば欲しかだけやろうもん」

.
329：名も無きAAのようです：2014/09/12(金) 23:03:21 ID:Ec3ohNPY0: ～メイプルシロップ編～

o川*ﾟーﾟ)o「ヒートー、おやつ出来たけぇ来なさーい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……」ﾉｿﾉｿ

o川*ﾟーﾟ)o「今日はホットケーキば焼いたけん。あんたも食べるやろう？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……いらない」

o川*ﾟーﾟ)o「焼いてからいらん言われてもどーしようもなかでしょ。いいから食べんさい」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……今ダイエットしとうけんいらん」

o川*ﾟーﾟ)o「はぁ？なんでダイエット？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「最近涼しくなってきたけぇ食欲わいてきてしもーて食べ過ぎたと……」

o川*ﾟーﾟ)o「そんならいらんて先に言わんね！もう用意してしもうたでしょ！」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「ごめん……」

o川*ﾟーﾟ)o「だいたいあんた、和菓子屋の彼氏持っとうとにおやつ食べんでどげんすると？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「それは関係なかでしょー……」

o川*ﾟーﾟ)o「いーや、ある！」

o川*ﾟーﾟ)o「ほーら、シロップもバターもたーっぷりかけとーよー。本当に食べんでよかのー？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「うぅ……」

o川*ﾟーﾟ)o「ダイエットなんてアホらしかこと考えんで食べたくならん？ほらほらほら」

ﾉﾊ;⊿;)「うわぁぁぁぁぁぁん！！お姉ちゃんの意地悪ぅぅぅぅぅぅ！！」

o川*ﾟーﾟ)o「ほーらね。どうせ全うできんとやから最初から素直に食べんさい」

ﾉﾊ;⊿;)「うぅ……美味しか……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
330：名も無きAAのようです：2014/09/12(金) 23:45:13 ID:3iTVmKf20: 甘いものにはかてなかったよ…

乙乙
331：名も無きAAのようです：2014/09/13(土) 00:48:58 ID:jBiUqibQ0: おつ
332：名も無きAAのようです：2014/10/02(木) 00:32:37 ID:BaqqQ7/E0: ～八月の海編～

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「モナーさーーーーーーーん！！！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

（；´∀｀）「うぉっと……！いけんしたとね、ヒートさん？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「八月に海行った時の写真、現像出来たとよ！！」

（　´∀｀）「ほんに？ちょっと俺にも見せてくれん？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うん！！」

（　´∀｀）「おぉー、どれもよく撮れとうねぇ」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ほんの一ヶ月前やっとに、なんか懐かしかねぇ～！」

（　´∀｀）「ほんになぁ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「でもねー、うち一個だけ不満なとこがあると！」

（　´∀｀）「なん？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うちばっかり撮ってもらって、モナーさんの写真ばあんまり撮れんかったとよ！！」

（　´∀｀）「そりゃ……カメラ持ってきたとはヒートさんやけん、ヒートさんば写さんと」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そうやなかと！！二人の思い出やけん、本当は二人で写らんといけんかったと思うとよ！！」

（　´∀｀）「うーん……まぁ理屈は分かるっちゃけんが……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「やけぇ今度どこか行く時は、うちがモナーさんの写真ばい～っぱい撮ってあげるけんねっ！！」

（　´∀｀）「……うん、じゃあそん時はお願いするばい」

ﾉﾊ^⊿^)「任せて！！」

（　´∀｀）（……ヒートさんに撮らせるとなら、手ブレ補正のついたデジカメば持っていかんといけんなぁ……）

.
333：名も無きAAのようです：2014/10/02(木) 00:34:35 ID:BaqqQ7/E0: またぼちぼちお題募集しときます。
334：名も無きAAのようです：2014/10/02(木) 01:04:39 ID:tkdBhv/Q0: 夜行列車
335：名も無きAAのようです：2014/10/02(木) 01:41:28 ID:SwJMyp320: ヒーちゃん機械弱そうだな乙

お題：米
336：名も無きAAのようです：2014/10/02(木) 01:44:25 ID:BnuM5Syw0: 乙
お題：からあげ
337：名も無きAAのようです：2014/10/02(木) 22:30:16 ID:0yuruh360: おつ
機械類に弱いっていうか、はしゃいで動きまくってブレそう
338：名も無きAAのようです：2014/10/03(金) 00:46:34 ID:jcntNHL20: おつ
339：名も無きAAのようです：2014/10/13(月) 21:28:52 ID:0iwOL6yA0: ～夜行列車編～

（　´∀｀）「……」ﾊﾟﾗ

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「モナーさん！何しようと？」

（　´∀｀）「あ、ヒートさん……ちょっと本ば読んどうとよ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「モナーさん本好きなんやねぇ！何読んどうと？」

（　´∀｀）「ん……これ」

『銀河鉄道の夜』

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あ、これ知っとう！宮沢賢治の童話やね！」

（　´∀｀）「そうたい。有名やけん読んだことあったりせん？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「タイトルは知っとうけど中身は読んだことなかとよ。それ、どげな話なん？」

（　´∀｀）「うーん……一口ではよう言えんとやけど、友人と銀河の旅に出る話やろうか」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「へー」

（　´∀｀）「これ読むとな、俺は人になんばしてあげれっとやろうかって、考えてしまうんよ」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そげな難しいこつ考えようと？」

（　´∀｀）「うん。銀河鉄道の夜は、自己犠牲と友情の話やと俺は思うと」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うーん……なんかよう分からんばい」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「けどうちも、いっつもモナーさんに何してあげれるかなって考えとーけんねっ！！」

（　´∀｀）「はは、ありがとうなヒートさん」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ねぇねぇ、モナーさんも、うちになんかしてほしかことあったら言うてよかとよ？」

（；´∀｀）「え、あー……えーと……」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「ほらほらー！遠慮せんでー！」

（；´∀｀）（本読んどうけん静かにして、とは言えんよなぁ……）

.
340：名も無きAAのようです：2014/10/14(火) 00:11:23 ID:1cLgXU6g0: おつ
341：名も無きAAのようです：2014/10/16(木) 22:33:18 ID:UVnveMe20: 乙
342：名も無きAAのようです：2014/11/02(日) 22:11:38 ID:IkEc2X6w0: ～米・唐揚げ編～

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「モナーさーん！！お弁当食べよー！！」

（　´∀｀）「あいよー。そう言うと思うて用意しとったよ」ﾊﾟｶｯ

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「うっわぁ！！モナーさんの唐揚げ、バリ美味しそうやねぇ！！」

（　´∀｀）「そうかねぇ……良かったら一個食べてみん？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「やったぁー！じゃあうちのおかずと交換しよっ！」ﾊﾟｶｯ

（　´∀｀）「ありがと、ヒートさん。ありがたくいただくばい」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……あっ」

（　´∀｀）「いけんしたと？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「……おかず、なかった」

（；´∀｀）「えっ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「うち、今朝急いどったけんおにぎりしか入れとらんの忘れてた……」

（；´∀｀）「うわぁ……見事に米ばっかり」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「中に明太子入っとうけんおかずいらんかなって思って……」

（；´∀｀）「……あ、あんさ、交換やなくて良かけん唐揚げ食べ？」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「え！よかよ悪かけん！」

（；´∀｀）「けど、おにぎりだけはさすがに不憫やけんなぁ……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「うちがものぐさやっただけやもん！気にせんで！」

（；´∀｀）「いや、でも……」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「そげん良くしてもらいよれば、うちが恥ずかしかもん！」

ﾉﾊ;///)「あぁもうっ！！うちなんでこげんアホやっとやろうかっ！！」ｶｧｧｯ

（；´∀｀）（……ヒートさんが物を恥ずかしがるタイミングがよう分からんばい）
343：名も無きAAのようです：2014/11/02(日) 22:21:11 ID:IkEc2X6w0: 時間がかかりすぎた……お題を、ください……
344：名も無きAAのようです：2014/11/03(月) 00:38:37 ID:Tfo/VGAY0: おつ
お題は散髪
345：名も無きAAのようです：2014/11/03(月) 02:06:51 ID:ylEqwcCE0: 恥じらいは大事だな

お題は敬語で
346：名も無きAAのようです：2014/12/23(火) 20:31:21 ID:MIjf30Vg0: ～散髪編～

（　´∀｀）「おはよう、ヒートさん」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「おはよう！あっ、モナーさんなんか髪の毛さっぱりしとう！」

（　´∀｀）「うん。そろそろ髪伸びてきたけん散髪したとよ」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「前の髪型も良かったばってん、今の髪型も良かねぇ！カッコよかよ！」

（＊´∀｀）「そうかねぇ、ははは……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「でも、わざわざ床屋さん行かんでも、モナーさんのお母さんに頼めば髪ば切ってくれんと？(※)」

(※……モナー母は元美容師。>>298参照)

（　´∀｀）「あぁ、うん……うちの母ちゃん、なんか知らんけんが無理やり奇抜な髪型にばっかりしようとするけんね」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そうなん？」

（　´∀｀）「うん……中学ん頃、ベッカム見てソフトモヒカンにされてから、母ちゃんには頼んどらんとよ」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「それは……確かに……」

（　´∀｀）「な？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……でも、そげんモナーさんも珍しかけんちょっと見てみたかかも」

（；´∀｀）「あ、あんねぇ……それは勘弁してほしかばい。俺にとっては黒歴史やもん」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「それにうち、モヒカン触ってみたか！もふもふして気持ち良さそーやけん！」

（；´∀｀）「そげん小動物んような言い方せんでくれよ……ヒートさん」
347：名も無きAAのようです：2014/12/23(火) 21:21:31 ID:MIjf30Vg0: ～敬語編～

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そんでねー、お姉ちゃんがまた変なこつばしてさぁ……」

（　´∀｀）「ははは……」

( ∵)　ﾃｸﾃｸ

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「あ！！」

（　´∀｀）「いけんしたと？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「ビコーズ先輩！ビコーズ先輩やなかですか！」

( ∵)

（　´∀｀）「ヒートさん、こん人は？」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「うちの中学時代の先輩で、ビコーズさんっちゅうとよ！」

（　´∀｀）「はぁ……はじめまして、モナーち言います」

( ∵)

（；´∀｀）「……？」

.
348：名も無きAAのようです：2014/12/23(火) 21:22:11 ID:MIjf30Vg0: ～敬語編２～

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「先輩、地元ば帰ってきよったとですねぇ！こっちで見よらんかったけぇ元気しとうとかなって思っとったとです！」

( ∵)

ﾉﾊ^⊿^)「あはははっ！うちももう子供やなかけん、そげん危なっかしかこつばせんですよ～！」

( ∵)

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「え……は、はい。こん人は、うちの恋人やっとです……」

( ∵)

ﾉﾊ*///)「も……もうっ！からかわんでくださいよぉっ！先輩にそげん言わるっと顔真っ赤んなりよーとですよっ！」

( ∵)

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「は、はい。うちのいっとう大事な人やっとです……」

( ∵)

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「あ……ありがとうございますっ！先輩が応援してくるれば、うち心強かとです！」

( ∵)

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「はい！そいじゃあまた、お元気で！！」

( ∵)　ﾃｸﾃｸ

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「もぉ～、いきなりあげんこつ言い出すとやもんねぇ、先輩は！モナーさんびっくりしたやろ？」

（；´∀｀）「……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……モナーさん？」

（；´∀｀）（……なん言いようとか、一個も分からんかった）

.
349：名も無きAAのようです：2014/12/23(火) 21:29:21 ID:MIjf30Vg0: ～衝撃の事実編～

（；´∀｀）（俺ん耳ば悪かったとやろか……いや、実際何か言っとうようには見えんかったばい）

（；´∀｀）（きっとヒートさんだけに通じる何かがあっとやろうな……うん）

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「けど、懐かしか人に会うと新鮮な気持ちになるもんやね！」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「うちもモナーさんのこつば先輩に紹介できて良かった！」

（　´∀｀）「あー……ヒートさん。ちなみにビコーズさんとはどういう関係やったと？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「中学時代の部活の先輩やったとよ！うち昔は女子バレー部やったけん……」

（；´∀｀）「え！？ちょっと待ってビコーズさんって女ん人！？」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そうやけど……それがいけんかした？」

（；´∀｀）「えぇぇぇぇぇ……想像だにしとらんかったばい」

.
350：名も無きAAのようです：2014/12/24(水) 00:28:47 ID:XkxHxfy20: おつだぜ
351：名も無きAAのようです：2014/12/25(木) 23:14:53 ID:FiBChbsE0: ～クリスマス編～

（　´∀｀）「クリスマス、か……」

（　´∀｀）「毎年和菓子屋には縁遠いイベントやと思っとったけんが……」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「いらっしゃい、いらっしゃーい！！クリスマスには青島堂の和菓子ばいかがですかー！！」

（；´∀｀）「まさかヒートさんが売り子ばしてくれるとはなぁ……しかもサンタの格好で」

从ﾟ∀从「よかやなかね。ヒートちゃんバリ愛らしかとよ？」

（　´∀｀）「けど、あげん一生懸命走り回って、なんか申し訳なかばい。バイト代ば弾んであげんと」

从ﾟ∀从「あんたはそげんこつば心配せんでいーのっ！！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)ﾉｼ「モナーさーん！お饅頭一個お買い上げー！」

（　´∀｀）「はーい！今包むけぇ待っとってなー！」

从ﾟ∀从「ヒートちゃんも適当なとこで休憩してよかからねー！」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「大丈夫やっとです！！まだまだ序の口ですけん！！」

（　´∀｀）「ヒートさん無理せんでなー」

从ﾟ∀从「けど、ヒートちゃん売り子姿も板についとうねぇ。青島堂の将来も安泰やね」

（　´∀｀）「当たり前やろう？誰が惚れた女の子じゃと思っとうとや」

从ﾟ∀从「はいはい、おのろけおのろけ」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「いらっしゃいいらっしゃーい！！」
352：名も無きAAのようです：2014/12/25(木) 23:15:34 ID:FiBChbsE0: 毎度遅くなって申し訳なかとです……
お題とかあればいただきたい。
353：名も無きAAのようです：2014/12/25(木) 23:53:22 ID:huR1pGlU0: 乙！
お題鍋雪だるまスキー
あたりで！
354：名も無きAAのようです：2014/12/26(金) 00:37:42 ID:ViSd0xXc0: おつ
お題　ビリヤード
355：名も無きAAのようです：2015/10/18(日) 23:52:12 ID:hLPXOFuA0: 長らく放置して申し訳ありません。
需要の有無なぞ分かりませんが近々再開させていただきます。
>>353>>354を消化したらまたお題なぞいただければと思っています。
356：名も無きAAのようです：2015/10/19(月) 02:44:05 ID:4Y/P6I/.0: おかえり
357：名も無きAAのようです：2015/12/06(日) 19:24:06 ID:HzfwF0j.0: 応援してるぞ
358：名も無きAAのようです：2016/04/07(木) 21:10:08 ID:IkOpRYXc0: ～鍋編～

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「うーん……」

（　´∀｀）「ヒートさん、いけんしたと？なんか悩んどるように見えっとやけど」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あ、モナーさん」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あんねー、今日お家で鍋するけん材料買うてきてって言われたとやけど」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「何のお鍋にしよっかなーって考えよったと」

（　´∀｀）「あー、鍋物……」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「モナーさんは、好きなお鍋の具って何がある？」

（　´∀｀）「そうじゃねぇ。鱈とか海老とか、海鮮系が好きじゃろうか」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「おー！！よかねぇ、うちも魚介類のお鍋好いとうよ！！」

（　´∀｀）「あとは、昔に一回だけ食べた牡蛎の鍋が美味しかったばい」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「牡蛎！！」ｼﾞｭﾙ

（　´∀｀）「親戚から送られてきおってねぇ、トロトロで口ん中でとろけようとよ」

ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「あぁっ！！うちもそれ食べたい」ｸﾞｩ

（；´∀｀）「……ヒートさん、涎ば出とうし腹の虫が鳴っとう」

ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「ひゃっ！？」ｺﾞｼｺﾞｼｯ

（　´∀｀）「……お腹空いとうならお菓子あっとよ？」

ﾉﾊ;*ﾟ⊿ﾟ)「そげん気ぃ使わんで！なおのこと恥ずかしかばい！」