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ミセ*゚ー゚)リ作品投下感想祭スレ

1名も無きAAのようです:2013/10/27(日) 20:16:49 ID:jfe5PRm2O


ミセ*゚ー゚)リ作品投下感想祭〜お菓子テロ祭りのようです〜


ミセ*゚ヮ゚)リ「総合で宣伝してたやつだよーん」

ヾミセ*>ー<)リノシ「さあさあ菓子テロ祭、始めていこー!」


【日程】
 11月9日‐10日‐11日
 
【時程】
  9日 17時:作品投下開始
 10日 20時:作品投下終了
 11日 20時:上記期間の作品への感想・イラスト投下
    22時:菓子テロ祭終了

【作品テーマ】
『お菓子』

【ルール】
一人何作品でも投下可
小説は10レス以内


ミセ*-ー゚)リ+「イラストでの参加を視野に入れての〝作品〟投下感想祭!」

ミセ*^ー^)リ「作者も絵師も読者も、皆で楽しもーう」


ミセ*゚ー゚)リノシ「開催期間まで自由に雑談でもどぞっ」

79名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 20:24:25 ID:pwX8ssro0
乙〜
最近のは高確率で入ってるから何事かと思ってたらwww

80名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 20:42:19 ID:KDWb/7.2O
乙ww
そういや最近おっとっと食ってないな

81名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 20:44:32 ID:KDWb/7.2O
ところで、すごく今更な事訊いてごめん。

ふと思ったんだが、感想ターンに小説→絵はやるけど逆(絵→小説)はやらないの?

82名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 20:46:13 ID:rdUJo93Y0
おお、面白そうじゃん!
主催的にはどうなんだろうな

83名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 21:19:00 ID:kcEwEMs2O
絵→小説は別の機会でいいんじゃね?
祭りと関係ないし

84名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 21:36:47 ID:ylWoFWJ2O
>>81

ミセ*^ー^)リ「ああ想定外だった!それはまた楽しそう!」

ミセ*-ー-)リ「でも感想と平行でやるのは厳しいかなぁ。>>83の言うように、お菓子から逸れてきちゃうし」

ミセ*゚ー゚)リ「てなわけで」

ヾミセ*>ー<)リノシ「私は菓子テロ後夜祭として、12日夜に開催を提案するよ!どうでしょー!」

85名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 21:59:33 ID:KDWb/7.2O
>>84

変なタイミングで訊いちゃってすまん、回答ありがとう
確かに>>83も言うように感想と平行は厳しいわな、思いつきで喋っちゃってごめん

後夜祭良いね楽しそう

86名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 22:02:51 ID:KDWb/7.2O
ごめん文章削り間違えた、>>83は違う意見じゃんなorz

87名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 22:25:11 ID:yuKvWcL.0
わたあめの妖精ぽぽちゃん!
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1335.png

88名も無きAAのようです:2013/11/09(土) 23:48:13 ID:z/t0Tu320
かわいい

89名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:06:38 ID:I8sT9HMk0
ちょいと投下ー

90名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:08:11 ID:I8sT9HMk0
( ^ω^)「Now,what starts with the letter C?」
('A`)「Cookie starts with C.Let's think of other things that starts with C.」
(´・ω・`)「Ah,who cares about other things?」

( ゜ω゜)(゜A゜)(´゜ω゜`) クワッ!!

( ゜ω゜) 「C is for cookie.」
( ゜ω゜) 「That's good enough for me.」

(゜A゜) 「C is for cookie.」
(゜A゜) 「That's good enough for me.」

(´゜ω゜`) 「C is for cookie.」
(´゜ω゜`) 「That's good enough for me.」

( ゜ω゜)(゜A゜)(´゜ω゜`)「「「Oh,cookie,cookie,cookie satrts with C,yeah!」」」
( ゜ω゜)(゜A゜)(´゜ω゜`)「「「cookie,cookie,cookie satrts with C,oh boy!」」」
( ゜ω゜)(゜A゜)(´゜ω゜`)「「「cookie,cookie,cookie satrts with C.」」」

( ゜ω゜)(゜A゜)(´゜ω゜`) 「「「Cookieeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!」」」

バリボリバリボリバリボリバリボリバリボリバリボリバリボリバリボリッ!!!!!!!!!


( ^ω^)('A`) スッ


( ^ω^)「何してんだろうね俺たち」

('A`)「さぁ?」

(´゜ω゜`) 「C is for cookie.」

( ^ω^)「もうええわ」

91名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:09:06 ID:I8sT9HMk0

( ゜ω゜)クッキーモンスターのようです

               .,.--、._.,.--、
            __( ● l ● )_
          /   `ーi ⌒ iー' ヽ
          |      !、_ノ    |      おわり
       / ̄`ヽ   \---ーー---/ .! ̄ゝ
      ヽ、  ヽ、 \     / / ./
        `ヽ、  \  `ー‐‐'" .//
          \  ''ー──‐'' /
           |        |
           i  `/ ̄`l  /
           \    //
            l´\__/
            |   /
            `ー´

92名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:10:10 ID:8fmL6ZkI0

でもこれエルモじゃね?

93名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:17:22 ID:xaJsmDok0
最近ブーン系を読み始めましたエッチな18歳JKです!!
流石兄弟のCPは正義ですよね!!
どうでもいいですか!?そうですか!!
じゃあ、初めて作品を投下するけど、ガマンして読んでいってね!!!!!!

94名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:20:13 ID:I8sT9HMk0
お菓子→クッキー→青いアイツですね、はい
お粗末さまでした

>>92
奴のAA見つからんかったんよ…

95名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:20:24 ID:xaJsmDok0
おとぎ話の、お菓子の国でも

そう簡単に、食べることが出来ないものがある


ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、トソン。私、『アレ』が食べたいわ」

(゚、゚トソン「アレ、でございますか…」


お付の侍女は、こっそりとため息を吐いた
王女様が食べたい『アレ』は、一朝一夕で用意できるものではなかった
それを手にするには、とてつもない危険が伴うのだ


(゚、゚トソン「わかりました。では、しばらくお時間を頂けますでしょうか?」

ξ゚⊿゚)ξ「出来るだけ急いでね」


侍女は再び、ため息を吐いた





『おとぎ話の王女でも、のようです』




.

96名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:23:15 ID:xaJsmDok0
お菓子の国の最北端に位置する山、『シュガーラッシュ・マウンテン』
スノー・シュガーが降り積もる、氷砂糖の氷河に覆われたその山には、とても恐ろしい『魔物』が棲むと言われている


( ^ω^)「…」


そこに、一人の男が足を踏み入れた
毛皮の防寒具をしっかりと着込み、手には大盾、背には大錘
ベルトのホルスターには、茶色の球体が三つ仕舞われている


( ^ω^)「…」


男が目指す先は、山の頂上、魔物の棲みか
そこには、依頼人が食べたがっていた『アレ』が眠っていた


棲みかに近づくにつれ、奇妙な光景が見えてくる
芸術家が掘ったような、人間の氷の彫刻が無数に立ち並んでいる
そのどれもが、苦悶や恐怖の表情をしていた

もちろん、こんな所で彫刻を掘るような物好きな人物はいない
これは、魔物に挑んだ者の辿る『末路』
立ち並ぶ全ての氷像が、元人間であった


( ^ω^)「…」


氷の人柱に目もくれず、その先にある洞窟へと突き進む
砂糖の吹雪が吹きすさぶ頂上
お菓子の国では一、二を争う危険な環境下だ
男は気付けに、スキットルに入れたチョコレート・ウォッカをがぶりと飲み込んだ

97名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:24:59 ID:xaJsmDok0
( ^ω^)「さって…」


大錘を手に取り、洞窟の入り口をコンコンと叩く
音は反響し、氷砂糖の奥まで伝わって行った
間も無く、凶暴な唸り声と足音が近づいてきた


( ^ω^)「…」


男は、身近に立っている大男の氷像に身を隠す
足音は振動となり、地のパウダーシュガーを小刻みに躍らせた
そして、耳を劈くような『悲鳴』に似た咆哮


( ^ω^)(おいでなすったかお…)


洞窟から顔を出したのは、凍てつく体を持つ『ドラゴン』
その輝きはダイヤモンドのように眩しく、その硬さはダイヤモンドを凌ぐ
吐き出されるブレスを受ければ、その者はたちまち『アイス・キャンデー』と化す
お菓子の国の『悪魔たち』
四大獣の一角、その名は『氷の叫び』


『アイス・スクリーム』である


( ^ω^)「…」


ドラゴンは長い首を左右に振り、眠りを妨げた者を探す
だが、すでにその犯人が潜んでいる場所を通り過ぎていた
男は、ホルスターから一つ目の『球体』を手に取った


( ^ω^)「……どこみてんだ!!この…」


ドラゴンが勢いよく体ごと振り返ると同時に


(#^ω^)「変温クソ動物がァァァァー!!!!」


その球を、思いっきり投げつけた

98名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:26:28 ID:xaJsmDok0
『アイス・スクリーム』はその堅固さ故に、刃や矢が通らない
普通に立ち回って倒せる魔物でない
だが、氷の体という性質上、わかりやすい『弱点』がある
『熱』を与えながら、『打撃』を加えることで、氷のドラゴンは砕け散るのだ

男が投げたもの
『超耐熱キャンディ・ガラス』で包み込んだ『ココア・マグマ』
三日三晩煮えたぎるホットドリンクを入れた球が、ドラゴンの胴体で破裂した

氷で出来た体から、甘い香りの水蒸気が立ち昇る
ドラゴンは悲鳴を上げ、怯んだその隙を男は突いた


(#^ω^)「だらッ!!」


懐に潜り込み、大錘による強烈な一撃を放つ
熱で溶けた胴体から、薄いヒビが僅かに広がった
ドラゴンは痛みに呻いたが、翼を広げ飛び上がり、距離を取った


(#^ω^)「ちぃっ…」


舞い上がるスノーシュガーに目を眩ませつつも、男も盾を構え体制を立て直す
ココアで溶けた筈の胴体は既に凍り付いていたが、ヒビは今だ残ったままだった


(#^ω^)「…」


最初の一撃は、不意をついて成功したもの
これからは、ドラゴンも攻撃態勢に入っている
本当の勝負はここからである

ドラゴンの口内に冷気が渦巻く
アイス・ブレスの予備動作だ
まともに喰らえば、この男も氷像の仲間入りとなる


(;^ω^)「…」

99名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:29:00 ID:xaJsmDok0
男は盾を地面へと突き刺す
同時に、ドラゴンの口からブレスが吐き出された
スノー・シュガーを巻き込んで、吹雪すら押し返す息吹
吹き飛ばされそうになる体を、身を屈めて押さえ込んだ


(;^ω^)「うごごごごご…」


盾を支える両手にブレスの冷気が伝わる
極寒の地『こおりの国』から仕入れた『ブリザード・アザラシ』の毛皮で作った手袋がまるで役に立たず
骨まで凍てついていく感覚に襲われた


(; ω )「…」


ドラゴンは、盾の方向から男の声が聞こえなくなると
息を吐き出すのをやめた
雪が男の姿を隠してはいるものの、それが晴れれば新しい『アイス・キャンデー』が一本出来上がっているだろう
今までもそうだったのだ。自分を狙ってきた人間を全て、この『息吹』で氷漬けにした
ドラゴンには、自分の強さに対する絶対的な自信を持っていた


(; ω )(バカめ)


だが、それは逆に
敗北を知らない故の『慢心』とも言えた


(#^ω^)「そいや!!」


生物の持つ『耐え忍ぶ』力と
人間の持つ『学び知る』力
その二つを甘く見たドラゴンの胴で、再び球体が破裂する


(#^ω^)「うおお!!」


氷の体の火傷に怯みながらも、今度は長い尻尾を振って迎撃する
男はスライディングでそれを躱し、股の下を潜り抜け


(#^ω^)「だおらッ!!」


胴に二度目の衝撃を放った

100名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:31:04 ID:xaJsmDok0
ヒビが更に深く、奥まで広がる
小さな氷の破片が僅かに落ちた


(#^ω^)(あと一撃でッ!!)


男は大錘を斜に構え、氷の体が固まる前にケリを着けようとした
だが、ドラゴンも黙ってやられる雑魚では無かった
『魔物』として、『恐れられるモノ』としての面子が、プライドがあった


(;^ω^)(ッ!!しまっ…)


目先の勝利に欲が出て、『悪魔』を前に隙を見せてしまった
迫る巨大な『前足』に気がついたときにはもう遅く
男の体は『氷の足』に踏みつけられ、軋みを上げた


(;^ω゚ )∴「ゴップ…」


内臓を痛めつけたのか、口から酒が混じった血反吐が溢れ出る
大錘を持つ腕は自由に動くが、鋭い鉤爪が肩の肉を抉っていた
形勢は、たった『一動作』で完全に覆された

生物の持つそれぞれの『質量』は、勝敗を大きく左右する要素であり
その差が大きければ大きいほど、勝率にも影響する
また、今回のように、小さい者が有利に戦いを進めていたとしても
大きいモノの、大したことの無い攻撃で窮地に追いやられてしまう
窮鼠は猫を噛むが、猫を殺せるかどうかはまた別の話になるのだ


(;^ω゚ )(しくじったお…勝負を急ぎすぎた)


ドラゴンは、今度こそしとめたと
『悲鳴』のような勝ち鬨を高々と上げた

101名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:31:46 ID:xaJsmDok0
(;^ω゚ )(何を…『勝ち誇っている』んだお…)


男の脳裏には、ある言葉が浮かんでいた

『相手が勝ち誇った時、そいつは既に敗北している』

生物が見せる『最大の隙』とは、勝利を確信した瞬間
強者であるなら尚更だ。弱者に比べ、どうしても『詰め』が甘くなってしまう
対し『弱者』は、強者に勝つために最大の対策を施す

逃げるための『尻尾切り』や
一回の攻撃で敵を殺す『毒』

生物は、進化の過程で様々な『武器』を得る
そして、人間の武器は『頭』にあった
鋭い牙や爪の代わりに、肉を斬り、骨を断つ剣や
遠距離からでも敵を狙い討てる弓矢
牙や爪よりも、もっと効率の良い『殺しの道具』を開発した


(;^ω゚ )(まだ奥の手が…残ってるお!!)


男の大錘も例外では無かった
その武器の大きさ、重さは、ドラゴンの固い体を砕くためでもあるが
中に仕込んだ『奥の手』の威力を、十分に発揮させるためでもあった


(#^ω゚ )「フンッ!!」


大錘の底を、地面へと叩きつける
『カチリ』というスイッチ音と共に、柄の部分から火花が散った
火花は導火線を伝わり、大錘の内部に仕込んだ『ニトロ・パウダー』へと近づいていく
大錘の先は、ドラゴンの『胴体』へと向けていた

102名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:33:06 ID:xaJsmDok0
ドラゴンは何事かと首を傾げる
知識のある生き物なら、それがどんなものか見当がつくだろう
だが、ドラゴンが生きていた中で『そんな構造の武器』を目にしたことが無かった
興味と好奇心が、魔物の動きを止めた


(#^ω゚ )「喰らえッ!!」


火花がニトロへと到達し、爆発
大錘の後部から炎が噴出し手袋を燃やし、そして先端からは『鉄球』が高速で射出された
鉄球は爆発による高熱を纏いながら、ドラゴンの胴体に着弾する
推進力による衝撃と、鉄球の回転が体を抉り、解かし
ヒビが体中に広がり、そして


ドラゴンは力の無い『悲鳴』を上げた後、ヒビにそって粉々に砕け散り
男の体へと降り注いだ


(;^ω^)「ッ!!」


咄嗟に軽くなったドラゴン前足を傘にして、両手と両膝で支えた
どかどかと氷の塊が落ちて行き、氷塊の山が出来上がる


(;^ω^)「くくき…」


重さに押しつぶされそうになりながら、男は最後の球体に手を伸ばす
それを、比較的氷が薄い場所で押しつぶすように叩き割った


(;^ω゚ )そ「あづづづづづづづ!!」


男の手を焼きながらも、熱いココアは氷を解かし
『外』への出口を作った

103名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:34:55 ID:xaJsmDok0
(;^ω^)「クッソ…まさか、寒冷地で火傷するとは思わなかったお…」


窮屈な氷の山を抜け出した男は、火傷の痛みを『ドラゴンの体』で冷やしながら『アレ』を探した
『アイス・スクリーム』の体では、極上の『お菓子』が出来上がる
主食である『ミルキーカウ』の甘い乳が体内で蓄積され、空気を混ぜ込みながら固まると
雪のように儚い口どけとひんやりとした冷たさが両立した、『クリーム』が出来るのだ
王族や貴族は、滅多に口に出来ないそのお菓子を―――――


『アイス・クリーム』と呼んだ


( ^ω^)「あったお…」


男の片手で抱えれるほどの大きさの『アイス・クリーム』
これだけの量でも、お菓子の国ならば一生分
他国ならば数世代遊んで暮らせる価値がある

そんなお宝を前にして、男は


(;^ω^)「ハァァー…」


魂が抜け落ちそうなほど、深い、深いため息を吐いた


(;^ω^)「全く、不毛だお…」


男は断熱性の皮で出来た大袋に氷とアイス・クリームを詰め込み
怪我の手当てもそこそこに、山を降り始めた

依頼人の要求は『出来るだけ急いで』
男の命よりも、重いオーダーなのであった

104名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:36:21 ID:xaJsmDok0
―――――
―――



ξ-ー-)ξ「うーん、本当にスッッッッッッッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ごく遅かったけど、ちゃんとアイス・クリームを持ってきたことに免じて、不問にしてあげるわ」

(#^ω^)「身に余る光栄恐悦至極に存じます」

ξ^ー^)ξ「そ、じゃあ下がって良し。また別のお菓子を食べたくなったら呼ぶから、いつでも来れる様にしておきなさい」

(#^ω^)「失礼致しますクソガ」

ξ゚⊿゚)ξ「何か言った?」

(#^ω^)「いえ、何も」


お菓子の国の王女が、アイスクリームに舌鼓を打つ様が、腹立たしくてたまらない
命を懸けてわがままを叶えた報酬が『これ』だけとは、本当に働き甲斐の無い職場だ

だが、それでも男は彼女のわがままを叶え続けることだろう


(゚、゚トソン「お疲れ様でした。ブーン様」

( ^ω^)「おっお、大したこと無いお」

(゚ー゚トソン「まぁ、頼もしいことですね。何故かは存じませんが、両手に出来た火傷はさて置いて」

(;^ω^)「相変わらず、痛いところを突くお…」

(^、^トソン「ウフフ、良かったらこの後、部屋に来ます?いいお酒があるんですよ。もちろん、『ロック』で戴くのが一番美味しい物を」

( ^ω^)「そりゃあ、是非ともお邪魔させてもらうお」


仕事の『役得』がある限り



『おとぎ話の王女でも、のようです』

おしまい

105名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:38:31 ID:zPntIljI0
なにこれ!めっちゃ面白い!

106名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:38:46 ID:xaJsmDok0
あとがき

最近ブーン系読み始めたってのは嘘
流石兄弟のCPは正義だと思ってるのも嘘
始めて作品を投下するってのも嘘


そして、誠に残念な事にエッチな18歳JKってのも嘘ですごめんなさい

107名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:40:35 ID:hoSKMLjw0
知ってた乙

108名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:41:14 ID:8fmL6ZkI0
なんだ嘘かよ…乙

109名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:41:25 ID:ovXtqhOQO
>>106

嘘で安心した。

11094:2013/11/10(日) 00:47:35 ID:I8sT9HMk0

お菓子でバトル物が来るとは思わなんだ
すごく面白いな

あと本編と被らなかったとはいえ割り込みで書き込んで申し訳なかったスマン

111名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:50:08 ID:hoSKMLjw0
感想書くの忘れてたスマン
俺もバトル物が書けるとは思わなかった!
面白かったです



ついでに軽いの投下しまーす

112名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:50:40 ID:xaJsmDok0
>>110
よくあることさ気にすんな兄弟

113名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:51:07 ID:hoSKMLjw0
土曜日、雲諸湖羅神社

( ^ω^)「んっん〜!今日も晴れ晴れしていて最高の野糞日和だお」

(*^ω^)ブリブリブリブリ

(*^ω^)「ほっほう!形、太さは完璧だお!」

ぷ〜ん

( ^ω^)「ん?何だお?いつもとは違うフレグランス・・・これはもしや」

( ^Ω^)ペロリ

( ^ω^)「………甘い」

(#゚ω゚)「こんなの僕のうんこじゃねえ!!」

(#゚ω゚)「いつものスメルと味は何処に行きやがった!」


( ^ω^)のうんこはショコラの口溶けのようです


「これ、其処の野糞人よ、こっちを向け」

(゚ω゚#)「あぁん?」

('A`)「この神社の神様に向かって『あぁん?』は無いでしょ?」

114名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:52:12 ID:hoSKMLjw0
(#゚ω゚)「神様?もしや僕のうんこをショコラ風に仕立て上げたのはてめえか!?」

('A`)「うん、そうだよ。お前がどんなモノを食べても金輪際ケツから出るのは
    お前が此処で100回もケツから垂れ流した
    あの禍々しいスメルと味と形と大きさのうんこではなく
    一流ショコラティエが作り出したようなショコラだ!」

(lli゚ω゚)「そんな……僕の唯一の臭味が……」

('A`)「まあ仕方が無いね、うちの神社で御百度野糞やっちゃったもんね」

(lli ω )「どういうことだお」

('A`)「其処の看板の一番下に書いてあるのを読めば解る」

( ^ω^)「・御百度野糞 此処で100回の野糞をするとうんこがショコラになります」

('A`)「そういう事、因みに君の好きなスカトロAV嬢と男優もみ〜んな此処で御百度野糞済み」

(lli ω )「じゃあ僕が興奮していたのはうんこではなく全てショコラだったと?」

('∀`)「ご明察!その通り!!」

('A`)「まあこれからは存分にショコラライフを満喫してくれたまえ」

(  ω )「・・・・・・・・だお」

('A`)「え?」

(#゚ω゚)「僕はショコラが大嫌いなんだお!」

115名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:53:20 ID:hoSKMLjw0
月曜日、美府小学校

(-@∀@)「皆さんおはようー」

(ヽ^ω^)「おはようございます……」

(-@∀@)「どうした?何か元気が無いな、内藤君」

(ヽ^ω^)「このところ、食事が喉を通らないだけですお、先生」

(-@∀@)「そうか、頑張れよ!」(児童虐待とかだったら面倒くさそうだから今後無視しよう!)


給食の時間

ΩΩΩ<いただきまーす

(ヽ^ω^)「・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたのよ?ブーン。給食食べないの?」

(ヽ^ω^)「食べるだけ無駄なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「どうして?将来の夢はもりもり食べてもりもり出すスカトロAV男優だってこの前発表したじゃない!」

(ヽ;ω;)「僕はこの世の真実を身を以って知ってしまったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン……何があったのよ?」

(ヽ;ω;)「放課後に話すお、今は黙って僕の給食を皆に分けて欲しいお」

116名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:54:10 ID:hoSKMLjw0
放課後、美府小学校屋上

ξ゚⊿゚)ξ「さて、話して貰おうじゃないこの世の真実とやらを!」

(ヽ^ω^)つ●「有無を言わずにこれを食べてみてくれお」

ξ゚⊿゚)ξつ●「これは…」

ξ゚〜゚)ξ モグモグ…ゴクン

ξ゚⊿゚)ξ「ショコラね、それも一流のショコラティエが作ったような気さえするわ」

(ヽ^ω^)「僕のうんこだお」


ξ゚⊿゚)ξ「……」


ξ;゚⊿゚)ξ「嘘でしょ!?あんな禍々しいスメルと味だったブーンのうんこが
       こんな一般人が好き好んで食べるようなショコラになる筈が無いじゃない!!
       冗談よね?冗談だといって!」

(ヽ;ω;)「僕のうんこだお」

117名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:55:15 ID:hoSKMLjw0
ξ゚⊿゚)ξ「一体何がどうなってるの…」

(ヽ;ω;)「全ては雲諸湖羅神社の御百度野糞の所為だお
      因みにツンの好きなスカトロAV男優も嬢も
      ケツから出てるのはショコラなんだお」


ξ(゚)Q(゚))ξ


ξ゚⊿゚)ξ「別れましょう、ブーン。もう貴方は要らない」

ξ゚⊿゚)ξ「私はもう自己サイクルだけで生きていくわ」

(ヽ;ω;)「おおーん、待ってくれお!
      別れる前にちょっとで良いからツンのうんこを味見させてくれお!」

ξ゚⊿゚)ξ「嫌よ、私の神聖なるうんこが一流のショコラになるなんて考えたくもない!さよなら!」

118名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:56:08 ID:hoSKMLjw0
(ヽ;ω;)「おおーん!おおーん!」

「ブーン君、話は聞かせてもらいましたよ」

(゚、゚トソン

(ヽ^ω^)「貴女は…三組のトソンちゃん!」

(゚、゚トソン「私、ショコラ大好きなんです。それと・・・」

(ヽ^ω^)「それと…?」

(゚、゚*トソン バサッブリブリブリブリ

(ヽ゚ω゚)

(゚、゚*トソン「味見してもらっても良いですか?」

(ヽ゚ω゚)ハフハフクチャクチャ

(゚、゚*トソン「どうでしょう?」

( ^ω^)「この芳醇な味わい、結構なお手前で!」

(゚、゚トソン「これからも味わいたくば、私と付き合いなさい」

( ^ω^)「ははー!」

119名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 00:57:27 ID:hoSKMLjw0
それから数ヵ月後、雲諸湖羅神社

(´・ω・`)「また野糞か、掃除する方の身にもなって欲しいよ全く」

('A`)「仕方がないじゃない、私の力だもの」

(´・ω・`)「まあ、こちとらAV制作会社とかアイドル事務所から金は入ってくるから良いですけど
      ここ数ヶ月で一般の野糞客の多くなった事多くなった事、何かやりましたか?」

('A`)「将来有望なスカトロ坊やに現実教えてショコラティエにしたくらい」

(´・ω・`)「なんとまあ、酷い事をやりなさる」

('A`)「ああいうのを昔、運子といってな。特に運に見放されない子なのだよ」

('A`)「きっと今も上手くやってるはずさ」

(´・ω・`)「それとこれとは話が違う気がしますが?」

('A`)「そんなもんだよ、うんこがショコラになる世の中だもの」


( ^ω^)のうんこはショコラの口溶けのようです 完

120名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:01:45 ID:hoSKMLjw0
あとがき

私にスカトロ趣味はございません
大変お見苦しいものを御覧に入れてしまいました
夜食中の皆様申し訳ございません

121名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:04:31 ID:PBQP9vZw0
まったくだ
ウンコ食ってる時にショコラの話するなんて信じられないわ!!

乙です

122名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:11:30 ID:AZOCPtSc0
乙乙

ショートケーキの精 キュートちゃん
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1336.jpg

123名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:18:28 ID:rLcGyLTsO
>>120

軽いと言いながら重いの残して行きおって

>>122
ショートケーキが美味しそう


よし、俺も投下させて頂こう

124名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:19:28 ID:rLcGyLTsO
ミセ*^ー^)リ「トソンちゃん、トリック・オア・トリート!」

(゚、゚トソン「……はあ、やはり。来ると思っていました」

ミセ*゚ー゚)リ「やはりということは、用意してくれてるんだね!」

(゚、゚トソン「はい、ちゃんとお風呂に入って用意しておきました。さあ存分に私の身体をイタズラするといいでしょう」

ミセ;゚ー゚)リ「どっちの方向で用意しちゃってんの!? お菓子だよ、お菓子! クッキーとかマシュマロとか」

(゚、゚トソン「私の肌がマシュマロみたいだとかそういう」

ミセ*゚ー゚)リ「そういう直喩表現はしていないね!」

125名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:20:11 ID:rLcGyLTsO



(゚、゚トソンマシュマロの肌とチョコレートの足のようです



.

126名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:21:03 ID:rLcGyLTsO
(゚、゚トソン「まったく仕方ありませんね。ここにボウルがあります」

ミセ*゚ー゚)リ「うん」

(゚、゚トソン「液体化した生温いチョコレートを注ぎます」

ミセ*゚ー゚)リ「おおっ!」

(゚、゚トソン「そこに私の足を浸します。さあ召し上がれ」

ミセ;゚ー゚)リ「うん、たった一工程でお菓子じゃなくなったねそれ!」

(゚、゚トソン「チョコレートフォンデュですよ」

ミセ;゚ー゚)リ「斬新過ぎるフォンデュだよ! フランス人にジャパニーズ土下座しないといけないレベルだよ!」

(゚、゚トソン「うーん、上手くいきませんね。私なりにミセリを喜ばせようと思ったのですが」

ミセ*゚ー゚)リ「なんで私がトソンちゃんの足を舐めて喜ぶと思っちゃった?」

(゚、゚トソン「ミセリって基本的に豚野郎じゃないですかー」

ミセ;゚ー゚)リ「基本の部分から既に間違ってた!」

127名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:21:56 ID:rLcGyLTsO
(゚、゚トソン「知っていますか。性行為の最中に胸を愛撫するのは、人間と豚だけなんですよ」

ミセ*゚ー゚)リ「知らなかったけど、知らなくても良かったけど」

(゚、゚トソン「というわけで、この豚野郎」

ミセ*゚ー゚)リ「私は胸を愛撫した経験はないね!」

(゚、゚トソン「まったく、何がそんなに気に入らないんですか。私はただソフトSMがしたいだけだというのに、足舐めろよ」

ミセ;゚ー゚)リ「それそれそれーっ!! それが気に入らないって言ってんの! なに本音漏らしちゃってんの!」

128名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:23:17 ID:rLcGyLTsO
(゚、゚トソン「足につけたチョコレートが固まってきました。なにやら不快な感触です」

ミセ*゚ー゚)リ「温めたタオル持って来たから、これで拭きなよ」

(゚、゚トソン「では拭いてください。ミセリの業界ではご褒美でしょう」

ミセ*゚ー゚)リ「ご褒美ではないけど、良いけどね」

(゚、゚トソン「……私が足ずから食べさせてあげよう思ったのに」

ミセ*゚ー゚)リ「手ずからだね! 足ずからなんて日本語存在しないね!」

(゚、゚トソン「まあクリスマスにお正月、バレンタインと今後もエロいイベントは目白押しですから、今回は良しとしましょうか」

ミセ;゚ー゚)リ「友人間ではどれ一つエロくないっ!」



クリスマスはクリスマスで実際にエロいイベントが起きたのだが、それはまた別の話。

※トソンちゃんが足を浸したボウルのチョコレートはスタッフ(トソンちゃんのお兄さん)が責任を持って食べました


終わり

129名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:26:02 ID:rLcGyLTsO
まさかお菓子祭りでウチのトソンちゃんが変態度で負けるという珍事態

130名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:26:31 ID:hoSKMLjw0
乙!
お兄さんが一番豚野郎じゃないかwww

131名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 01:26:52 ID:8fmL6ZkI0
トソンのお兄ちゃん…足入ったボウルを…おつ

132名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 02:03:13 ID:QmPaV4Sg0
こんな大事な時にむらさきがご臨終なさったから未完成だけど
多分祭りが終わるまでに完成しないので

o川*゚ー゚)o
http://imepic.jp/20131110/070540

133名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 02:57:33 ID:E3R0KmtI0
キューちゃん! かんわいい!

134名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 06:52:28 ID:BHEWtSo.0
ζ(゚ー゚*ζ 
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1338.jpg

135名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:13:27 ID:01nJYhpE0
>>134
かわえええええ
デレ繋がりで投下

136名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:14:19 ID:01nJYhpE0

ζ(゚ー゚*ζ「ねーえー。ニュッ」

( ^ν^)カタカタ

ζ(゚ー゚*ζ「なぜ今日にまで無視するんだい?デレちゃんすねちゃうよ?ないちゃうよ?」

( ^ν^)カタカタ

ζ(゚ー゚*ζ「デレちゃん怒ったらすごいよ?それはもう…えーとね、ほんとにすごいんだよ?ガチだよ?」

( ^ν^)カタカタ

ζ(゚ー゚*ζ「やばいそろそろ挫けそう」

パソコンに向かうニュッに話しかけ続け、30分が経過。
返答は無し。返答どころか私に対するストロークの全てが無し。
こんなんでも、私はニュッの彼女です。ほんとだよ。

137名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:15:21 ID:01nJYhpE0
こんな男のどこがいいんだって?よく聞かれます。
でもこんなそっけない感じもまたいいんです。下衆っぽい時もあるけど、たまにかっこいいしたまに頼りになるし。たまに褒めてくれるし、ごく稀に謝るし。
無駄にパソコンできるし、無駄に高学歴だし。
自称情報強者だし、自分はやればできるっていう根拠のない自信もってるし、人見知りだけど心開いたらなんでも別人みたいにズバズバ言うし、大学だって、たまに行くし。

( ^ν^)「わかった。お前が怒ったらすごいことはわかったからやめろ」

ペラペラとニュッのいいところを語るふりをしながら悪口を言っていたら、やっとニュッが振り向いた。

ζ(゚ー゚*ζ「やっと反応を見せましたニュッ君、今日は何の日でしょう?」

( ^ν^)「今日?11/11…」

ζ(゚ー゚*ζ「正解はー、ポッキーの日でしたー!」

じゃじゃーん、といった効果音付きで、コンビニで買ったポッキーとプリッツの入った袋をニュッに見せた。
途端、ニュッの表情がみるみると変わって行く。

( ^"ν^)

ζ(゚ー゚*ζ「あれ?あ、ニュッ甘いもの嫌いだったか…でもプリッツも」

( ^"ν^)「これだから情弱は…」

ζ(゚ー゚*ζ「あれっ?デレちゃんもしかしてダイレクトに貶されてる?」

138名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:16:04 ID:01nJYhpE0

( ^ν^)「そんなあからさまな菓子会社の戦略に踊らされて恥ずかしくねーの?お前」

ζ(゚ー゚*ζ「あれれーがっつりデレちゃんの本日のお楽しみ全否定されたよ?でもニュッがそう言うだろうことはだいたい予想してたからノーダメージだったよ?」

プリッツを手渡すと、ムッとしたような顔つきながらニュッは受け取ってくれた。
私も、椅子に腰掛けてポッキーのパッケージを開ける。

ζ(゚ー゚*ζ「まぁ特にはすることなんてないんですけどね」

一本つまみ、口に含んだ。ぱきっ、と小気味いい音をたてるそれを咀嚼する。

( ^ν^)「…」

ニュッも同じようにプリッツをくわえ、パソコンの電源を落とした。

( ^ν^)「はぁー…しゃーねーな」

( ^ν^)「情弱なデレに、情強な俺が教えてやろう」

席を立つと、私の座っていた椅子の肘掛に手をつくニュッ。突然の接近に驚き、思わずポッキーを取り落とした。

139名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:18:53 ID:01nJYhpE0
( ^ν^)「…」

ニュッも同じようにプリッツをくわえ、パソコンの電源を落とした。

( ^ν^)「はぁー…しゃーねーな」

( ^ν^)「情弱なデレに、情強な俺が教えてやろう」

席を立つと、私の座っていた椅子の肘掛に手をつくニュッ。突然の接近に驚き、思わずポッキーを取り落とした。

ζ(゚ー゚*ζ「」

( ^ν^)「…ポッキーの日にすること、ひとつあんだろ」

グイッと顔を近づけられる。

ζ(゚ー゚;ζ「はいひぇ!?」

140名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:20:06 ID:01nJYhpE0

意味のわからない悲鳴をあげてしまい、思わずキョドる私。
彼のくわえたプリッツが、私の唇に触れるまであと三センチもないだろうという距離。

(   ν )

近づく。近づく。
私の心臓はばくばくと早鐘をうっている。

ついにプリッツが触れたか、と錯覚を起こすくらいに近くなると、思わぬ方向からの奇襲がかけられた。

ζ(゚ε゚;ζ「ぴょっ!?」

横から何者かに頬をプレスされた。それがニュッの手だとわかると、私はニュッから飛びのいた。

肩で呼吸をしながら彼を信じられないとでも言いたげに見やる。
彼は床に膝をついて、大爆笑をかましていた。

141名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:21:11 ID:01nJYhpE0
( ^ν^)「はいひぇ!?wwwぴょっ!?www」

ζ(゚ー゚;ζ「う、うっさいうっさい!からかったな!?」

指を指して避難する。顔に今更ながら熱が集まり、どうしようもなく恥ずかしくなった。

'.,( ^ν^)",「…っく…ふっ…」

ζ(゚ー゚;ζ「そんなわざとらしく笑いこらえないでよ!」

ニュッに一発制裁を当てようと腕を振り回したが、辛うじて避けられた。
流れ、パソコンの乗った机に特攻する私。カチャ。そんな音がして、次にウィィィーとモーター音を響かせながらパソコンが起動した。

( ;^ν^)「うわやべっ見るな!」

ζ(゚ー゚;ζ「え?」

ζ(゚ー゚;ζ

ζ(゚ー゚ ζ

ζ(゚ー゚ ζ「…【ポッキーの日☆特集!こ」

( ;^ν^)「うわああああやめろ!読むな!見るな!」

ζ(゚ー゚*ζ「…え。ニュッ?」

( ;^ν^)「これは…ちがくて…偶然…」

ζ(゚ー゚*ζ「…『そんなあからさまな菓子会社の戦略に踊らされて恥ずかしくねーの?お前』」

/(^ν^)\ちがう!ちがうんだああああ

ニュッの断末魔が、終わりかける一日に響く。
しかしこの二人、実にノリノリである

142名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:22:47 ID:01nJYhpE0
結局、なにも進展はない、いつも通りな11/11だったけれど。

( ;^ν^)「だから、あれは偶然、なんというか、間違ってリンク押したっつーか…おいデレ聞いてんのか」

真っ赤になって未だ弁解をしようとするニュッに、クスクスと笑いながら独り言のように呟いた。

ζ(゚ー゚*ζ「…そんないつも通りが、幸せなのかもね」

ζ(^ー^*ζ「幸せだなぁ」


Happy Day of Pocky & Pretz!



ニュッデレ書けて満足です
お粗末さまでした

143名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 07:31:06 ID:dJtfL.KEO
もげろ
捩じ切れろ
乙乙。微笑ましい

144名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 08:01:39 ID:QmPaV4Sg0

ニュッもげろ

145名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 10:36:35 ID:RSR93Atk0
>>143-144ありがとう!
誰もいないっぽいし続けて投下しますごめんなさい


まだ小さい、出来上がりすらしていない不完全な貴方を
心地よい空間でゆるゆると眠る貴方を
まだ開きもしない目でじっと見ていた
知るはずもない名前を呼んだ
ごめんなさいと、知るはずもない言葉で口を動かした。



ζ( 、;ζコンペイトウの雫、なようです

146名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 10:37:56 ID:RSR93Atk0
ζ(゚ー゚;ζ「ーーー〜〜!」

飛び上がるように体を起こすと、冷たい空気が毛布から出た体を冷やした。
ああ、なんだ、また夢か。そう判断できたのは割とすぐのことで、息を整えながら肩をおろした。
じんわりと汗をかいている。私は泣いている。とても悲しくて、消えてしまいそうになるほど、寂しいと思う。

ζ(゚ー゚;ζ「なんなのよ…」

毎年誕生日が近づくと、週に一度くらいのペースでこんな夢を見た。
母の胎内で、誰かを目の前に謝り続ける、わけのわからない夢だった。
当然ながら私に兄妹はいない。
なのに胸が締め付けられるように苦しくて、どうしようもなくつらかった。
ベッドをズルズルと降りた。時計を見やると、3時を過ぎていた。

ζ(゚ー゚;ζ「あ…」

日にちを跨いで、もう今日は私の誕生日だ。
異常に喉がかわいた。部屋を出て、キッチンで水を喉に流し込む。
その生ぬるい水は、羊水の感覚を連想させた。頭を振って、コップを空にする。

147名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 10:38:40 ID:RSR93Atk0

リビングに入ると、私は驚いて肩を跳ねさせてしまった。
そこでは、こんな夜中だというのに親がテーブルへ向かい合って座っていたから。

ζ(゚ー゚;ζ「お、おとうさん、おかあさん…?」

部屋を出て、ここを通過する時には誰もいなかったのに。
不穏な雰囲気を感じ、私はたじろいで後ずさりした。

二人が振り向く。私を見る。目が合う。
デレ、と名前を呼ばれた。返事をしてはいけない気がした。
恐怖に身を固まらせていると、瞬きをした一瞬に二人は消えていた。

ζ(゚ー゚;ζ「え…?」

テーブルの上には、いつも通りオレンジのクロス、白い布、そして朝食用のパンのバスケット。私はしばらく動けなくて、困った。
5分ほどそこで固まり、それから一目散に自室へ逃げ込んだ。

ζ(゚ー゚;ζ「なに、なんなの、見間違い?なの?」

ばくばくと早鐘をうつ心臓を、頭を整理して落ち着かせる。

あれはきっと気のせいだ。ちがう、きのせいじゃない。
おとうさんとおかあさん。泣きそうな顔。蔑むような、冷たい目。
羊水を飲んだような感覚。コップで、私は何を掬った?
すいどうのおみず。悲しい。かなしくないよ。
24個の突起。まるいかたち。しろいぬの。ごぽごぽ。
わかっているんでしょう?みとめたくないんでしょう?
ねぇ、デレ。わたしのことを しっているんでしょう?

148名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 10:40:05 ID:RSR93Atk0

ζ(゚ー゚;ζ「…しらない」

絞り出すような震えた声。情けなく、小さな声。

じゃあ、なんでただのゆめに、あんなに おびえたの?
だれかに そうだんしなかったの?たずねなかったの?
わかってたからでしょう?わたしのことを、おぼえていて くれたからでしょう?

ζ(゚ー゚;ζ「ほんとに、わからないの…」

次の途端、足元でザラッと硬い音がした。
私は反射的に身を固くする。ゆっくりと、視界を下ろして行く。

ζ( 、;ζ「ひ、あ、ああ、ああああ」

沢山のカラフルな金平糖が、床を覆い隠していた。
フラッシュバックする何かに、涙が溢れて仕方がない。

赤くやわらかい胎内で眠る私は、人間になれない貴方をずっと見ていた。
目の前で、生育ができなくなっていく私の妹。
永遠にできあがらないまるい胴体に、指、鼻、関節、それら24の突起。赤く小さい異形の姿。
皮膚も目玉も爪も持たず、貴方はなにを思ったのだろう。
空気の味も自分の声も知らず、貴方は何を思うのだろう。

149名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 10:43:18 ID:RSR93Atk0
おもいだして。わすれないで。どうか。どうか。
おもいだして。わすれないで。どうか。どうか。


頭に直接響くような、悲痛な声。
私だけが生を受け取り、全てを忘れようとした。
貴方を記憶に留めたまま生き続けるのは心苦しいというのだ。なんて罪深いのだろうか。
耳鳴りがした。頭痛がした。なにもかもが私を責めているような気がした。

ζ( 、;ζ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

口から、言葉が流れるように出て行った。
大きくなってしまった体をを誤魔化すように、座り込む。
顔を手でおおう。きっと今、目の前には貴方がいるから。
金平糖の一粒のように成り果てた、哀しい貴方がいるから。

ζ( 、;ζ「私だけ生まれてしまって。幸せになってしまって。貴方を忘れたいと思ってしまって。ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」

150名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 10:46:10 ID:RSR93Atk0
おかしくなったように謝り続けていると、ふと視界が晴れた。
私は柔らかい布団に沈んで、天井を見ていた。
起き上がると、そこはベッドの上。時計を見ると、朝の五時を指していた。
夢、か。そう思いながら、鮮明に残る姉の声を思い出す。

ζ(゚ー゚ ζ「・・・」

リビングへ歩く。テーブルにはオレンジのクロス、バスケット、白い布。
布に手を添える。微かに温かい気がした。よく考えると、それは西の方角におかれていた。
きっとこれが姉の仏壇の代わりだったのだと、直感で思った。
手を合わせて、ごめんなさいと一言。忘れられるのはとても悲しくて、寂しいことだ。

しばし目を伏せ、次にありがとうと呟いた。
胎内の片割れ、産まれてこれなかった私の妹の姿と、羊水に包まれる優しい感覚をずっと、私は忘れないだろう。
どこかで、かつんと金平糖がこぼれる音がした。


ありがとうございました
テーマは「異形」ですた

151名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 11:48:09 ID:4t8sMpQY0
乙乙
両親が座っている件からゾクゾクした

152名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 11:51:34 ID:4t8sMpQY0
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1340.jpg
ショボン誕生日おめでとう!
そして、果たしてホットケーキはお菓子に入るのか・・・!?

153名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 12:01:28 ID:fil/.HLM0
>>152

シロップかけられてるブーンかわいいww

>そして、果たしてホットケーキはお菓子に入るのか・・・!?
ホット"ケーキ"ですぞ!!

154名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 12:02:01 ID:RSR93Atk0
>>151
トンクスζ(゚ー゚*ζ
>>152
かんわえええええ
保存ボタンダブルタップしてしまった

155名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 13:59:51 ID:AgAl1Yu60
テーマ:飴ζ(゚ー゚*ζミセ*゚ー゚)リで友人より配達
http://i.imgur.com/MJ0cnSV.jpg
http://i.imgur.com/UbmnHi6.jpg

156名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 14:10:51 ID:vG2EocHU0
>>155
二人ともかわええええええ


飴を渡すハハ ロ -ロ)ハ(擬人化注意)
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1341.jpg

157名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 16:19:59 ID:AgAl1Yu60
うわああああああああ飴いだきますハムハフッペロペロムシャァ
>>155
書き忘れてたけど擬人化注意

158名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 16:28:46 ID:8fmL6ZkI0
( *´_ゝ`)妹者、これを咥えてくれないか…ハアハア

l从・∀・*ノ!リ人うわー!茶色くて太くて白いのが掛かってて美味しそうなのじゃ!いただきまーす!!

( <_ # )ゴゴゴゴゴ

http://i.imgur.com/Df7hUaX.jpg

( ´_ゝ(#)不埒なフランDEポッキーゲームのようです

159名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 16:32:28 ID:AgAl1Yu60
>>158
兄者!重傷なところで悪いが母者による二次災害を防ぐために早く逃g

160名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:00:41 ID:iSO1asPE0
>>158

兄者にげてー!



投下します

161名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:01:46 ID:iSO1asPE0
今日は俺の誕生日、一年に一回しか訪れない、そんな特別な日。

なのに…

( ^ω^)「僕とドクオ、どっちの方が死んだら葬式に同級生来てくれると思うお?」

(;'A`)「なにが悲しくてそんな話を誕生日にしなきゃいけねぇんだよ」

ちなみに考えるまでもなく、ブーンの方が多く来てくれるだろう。

('A`)「…というか、現在進行形で答えでてるじゃねぇーか」

( ^ω^)「確かにwww」

一年に一回しか訪れない誕生日、一生で一回しか体験できない葬式まで訪れてしまった。

162名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:02:30 ID:iSO1asPE0



('A`)誕生日と葬式が同時に訪れてしまったようです



.

163名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:03:34 ID:iSO1asPE0

( ^ω^)「いやぁー、にしてもこんなにあっさり死ぬとは思わなかったお」

('A`)「運転中にパイを顔面に投げるとかありえねぇーだろ、まじで」

( ^ω^)「サプライズ的なね?本当は家についてからやろうと思ったんだけど、ドライブ中に十二時になっちゃったから…」

('A`)「本当お前、バカなの死ぬの?」

( ^ω^)「このとおり、本当にバカだから死んだお」

('A`)「これで死んでもバカは治らないって言うのは証明されたな」

( *^ω^)「あ、確かにだお!大発見だおね!」

164名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:04:36 ID:iSO1asPE0

('A`)「…にしてもこれからどうするか」

( ^ω^)「とりあえず葬式見れたのは良かったお」

('A`)「そりゃお前は学生のときの同級生沢山来てくれたからいいだろうよ」

( ^ω^)「僕とドクオの葬式、同時開催だったから仕方ないお。僕の方が人気者だったってことだお」

('A`)「知ってたよくそが。あーあ、死因一緒なんだから場所も同時開催にしてくれりゃ良かったのに」

( ^ω^)「確かに、遺書にそう書いとけばよかったお」

('A`)「まぁ住んでた県も違うから仕方ないけどな」

( ^ω^)「おー。ドクオが就職でこんな遠い県に行くからいけないんだお」

('A`)「それもそうか。葬式に人が来なかったのはそういう理由か」

( ^ω^)「多分理由はそれだけではないと思うお」

('A`)「やめろ、えぐるな」

165名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:05:38 ID:iSO1asPE0

( ^ω^)「そういえば、僕の手作りパイ、どうだったかお?実はあれ、誕生日ケーキの代わりだお」

('A`)「あぁ最高だったよ、天に召されちまうほどにな」

( *^ω^)「それは何よりだおー」

('A`)「…つか、俺いつも誕生日プレゼント貰ってばっかで返したことなかったな。それだけが心残りだわ」

( ^ω^)「くっだらない心残りだお」

('A`)「だってお前、『まとめて貰ったお』とか言って祝わせてくれなかったじゃねぇか」

( ^ω^)「…昔ちゃんと貰ったから大丈夫だお」

('A`)「は?プレゼントも誕生日ケーキも用意したことねーぞ?」

( ^ω^)「そんなのよりもっと良いものだお」

('A`)「お前にとってお菓子より良いものってなんだ?金か?」

( ^ω^)「小学生の時の約束だお」

('A`)「約束?なんかしたっけ?」

( ^ω^)「覚えてないならいいお。とりあえず、49日は地上で好き勝手やれるんだし、遊びにいこうお!そのあとの事はまた今度考えればいいお」

('A`)「約束気になるんだけど…。まぁ、いいか、折角自由になったし遊びまくるか!」

( *^ω^)「さっそく女湯でもいこうおー」

(*'A`)「そのあとはラブホだな!ふぅー!」

( *^ω^)「おっおっ♪」

166名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:06:28 ID:iSO1asPE0





『ブーン君さ、誕生日プレゼント、何かほしいものある?』

『おっ?ドクオ君プレゼントくれるのかお?』

『うん、だってブーン君は小学生になって初めてできた友達だし…』

『友達じゃなくてー、ブーンたちは親友だお!』

『そ、そうだね、親友、親友だよね。えへへ…』

『そういえばプレゼントって、何でもいいのかお?』

『僕にあげられるものなら…。あ、ブーン君、お菓子好きだからお菓子とかでもいいよ!』

『お菓子もいいけど、ほしい物があるんだお』

『何がほしいの?』

167名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:07:32 ID:iSO1asPE0


『ずっと一緒にいてくれる親友だお』

『…へ?』

『だーかーらー、僕とずっと親友でいてくれってことだお。その約束がほしいんだお』

『あ、あぁ、なるほど。そんなのでいいの?』

『おっ!』

『そんな約束なんかしなくてもずっと僕たち親友だよ。やっぱりプレゼントはお菓子にするね』

『いや、お菓子はいらないお。その約束をプレゼントしてくれればいいお』

『そう?』

『おっ!くれるかお?』

『うん、もちろんだよ』

『これでブーンたち、ずっとずっと一緒だお。死ぬときも病めるときもずっとずっーと一緒だお?』

『あはは、なんだか結婚式みたいだね、それ』

『もしドクオ君が約束やぶって、ブーンとバイバイしようとしたら、誕生日にドクオ君をこらしめにいくお』

『うん、いいよ!僕絶対にやぶらないし』

『どんな懲らしめかたがいいと思うお?』

『僕が決めるの?うーん…、こらしめにくるの誕生日なんだよね?』

『そうだお』

『あっ、じゃあー…』

168名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:08:44 ID:iSO1asPE0





『僕の顔にパイを思いっきり投げつけていいよ!』




.

169名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:09:38 ID:iSO1asPE0

('A`)誕生日と葬式が同時に訪れてしまったようです

おわり

170名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:19:41 ID:AgAl1Yu60
つまりブーンは生前ドクオに約束を破られてた…?
就職で遠くに行ったってそういうことか?
とにかく乙、不思議な雰囲気すごく好きだ

171名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:30:52 ID:8fmL6ZkI0
なんだこれすごい泣いた乙

172名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 17:33:31 ID:dJtfL.KEO
これもヤンデレの一種なのか
まさかのオチで恐くて面白かった、乙乙

173名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 19:16:29 ID:8fmL6ZkI0
終了まで一時間切ったか…
今回も駆け込む奴がいるのだろうか

174名も無きAAのようです:2013/11/10(日) 19:17:27 ID:N2DJKwUkO
ブーン怖いなぁ……!

投下します

175o川*゚ー゚)oストロベリー・カルテットのようです:2013/11/10(日) 19:18:28 ID:N2DJKwUkO
食べちゃいたいくらい可愛い女の子をね、食べたいの。

それまた突飛なお願いごとだな。

具体的に言うなら食べれるようになりたいわ。

それじゃあ君が化け物になってしまうよ。

なら、それが当然のような世界に行きたい。

残念ながら世界は一つしかないんだ。ごめんね。

そんな、謝ることじゃないわ。これはただの夢物語なんだってことくらい、知ってるもの。

待って、違うんだ。謝ったのはそうじゃない、僕は叶えられないなんて言わない。

え?

それに、夢物語ならとうの昔に始まっているよ。変える、作り変えるさ。君のために僕は、今あるこの世界を。だから。

待って、私、あなたの言葉を処理できていないの。ノイズがひどいわ。なにかが軋むような、嫌な音がする。

さようならしようか。
僕の、大事な大事なストロベリー。

ねぇ、嘘。


――重大なエラーが発生しました
――重大なエラーが発生しました

176o川*゚ー゚)oストロベリー・カルテットのようです:2013/11/10(日) 19:19:44 ID:N2DJKwUkO
o川*゚ー゚)o「7年前の今日になるのよ」

その人は突然やってきた。
青空の下、飴細工のような髪をしゃらしゃらと風に流して、当然のようにそこに居た。

o川*-ー-)o「お菓子になった女の子が、初めて確認された日」

焼き立てのクッキーのようなあまい香りを身にまとい、必然のように口を開いた。
細められた両の瞳はどこか冷ややかで、クランベリーの氷菓子のよう。

o川*-、-)o「本当に少女ばかりが。最高年齢は今も変わらず19歳と二日だったかしら。最年少が0歳児で」

白を基調とした服にちょこんと乗った小さな頭。
うっすらと桃色に染まっている頬のせいもあって、ショートケーキを連想させる。

o川*-、゚)o「悲惨よね、生まれつき身体の一部がお菓子だなんて。人から生まれた無機物だなんて、ねぇ」

そうして、僕は、ようやく。

目の前の異常に気付き、続いて自分らを人とも思っていないことに気が付いた。
自然と目付きが鋭くなる。
警戒、不快、怒り、恐怖心。
けれど、

o川*^ー^)o「ああ、ごめんなさい。そうね、焼いたら炭になるんだもの。有機物ね。非常識だったわ」

その、あまりにとんちんかんな謝罪になんだか馬鹿らしくなって、力が抜けた。

177o川*゚ー゚)oストロベリー・カルテットのようです:2013/11/10(日) 19:21:10 ID:N2DJKwUkO
もとより見なかったこと聞かなかったことにするつもりは無かったし、危険性もあまり感じられない。
その代わりに意思の疎通がまるで図れないが。

提げていたポシェットから細い鉛の棒を取りだし、地面に書き付ける。

『君は誰?』

異常は書いた文字を覗き込むと不思議な表情をした。
驚いて、その驚きをすぐに隠そうとしたような、顔。
そして何を思ったのか、屈んでいた自分へ両腕を伸ばし、抱き締めた。

しかしそれは僕がパニックに陥る暇もなく、本当に嘘のようにぱっと終わった。
唖然としつつも反射的に距離を取る。
けれどそんなこと意にも介さないのか、立ち上がった異常は何事もなかったかのように微笑んだ。

o川*-ー-)o「キュート」

o川*゚ー゚)o「キュートよ。私は」

それはなんとなく、自分自身に言い聞かせているような調子で、やっぱり。
奔放、不安定、ふわり、甘い香り。
目の前の異常――キュートは、どうみても。

とうの昔に絶滅してしまったはずの少女、そのものだった。

178o川*゚ー゚)oストロベリー・カルテットのようです:2013/11/10(日) 19:22:11 ID:N2DJKwUkO
女の子がお菓子になった。

まるで物語の冒頭のような一文は冗談でも何でもなくて、
世界中の医学書に書かれることとなった一つの事実。
奇病が流行り、あっという間に世界中に広がったのだ。
何の前触れもなく、患部の体組織が別の物質へ置き換わってしまうそれを
病と呼んでいいものか、甚だ疑問ではあったけれど。

別の物質――穀類に似た性質を持つ別の何か、あるいは糖質を主としたそれらは、
本当にお菓子としか形容のしようが無かった。
もちろん、見た目も含めて。
言葉を選ばずに表現するなら、腕がチョコレートに、頬がマシュマロに、
足がキャラメルに、皮膚がメレンゲに変化した少女たちが急増し。

あっという間に死んでいった。

たちの悪いことに、その病は18歳以下の少女にしか現れず、加えて致死率100パーセント。
置き換わってしまった体組織は共通して、強い毒性を持っていたのだ。

また、患部を切り取り移植しても別の部位が変質し、治療法など皆目見当もつかない。
足踏みすら許されない状況の中、病は猛威を奮い続けた。

そして、確認されてから数年後。
その頃にはもう、少女と呼べる生物はただの一人もいなくなっていた。


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